JP7165182B2 - パンツタイプ使い捨て着用物品 - Google Patents
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Description
<第1の態様>
ウエスト開口及び左右一対の脚開口と、
前側の胴周り部及び後側の胴周り部を有する外装体と、
前記前側の胴周り部及び前記後側の胴周り部にわたり前後方向に延びるように前記外装体に取り付けられた内装体とを備えており、
前記内装体の両側部には、着用者の身体表面に接するように起き上がる起き上がりギャザーが設けられ、
前記起き上がりギャザーは、前記前側の胴周り部から股間部を経て前記後側の胴周り部にわたる起き上がり部分と、この起き上がり部分の前後両側に連続するとともに倒伏状態に固定された倒伏部分と、起き上がり部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って設けられた細長状のギャザー弾性部材とを有し、
前記起き上がり部分は、前記ギャザー弾性部材とともに前後方向に伸縮可能であり、
前記前側の胴周り部及び前記後側の胴周り部は、前記ウエスト開口の縁部に位置するウエスト部と、このウエスト部より前記脚開口側に位置するウエスト下方部とを有しており、
前記前側の胴周り部及び前記後側の胴周り部における前記ウエスト下方部は、少なくとも幅方向の両側に設けられたウエスト下方伸縮領域を有しており、
前記前側の胴周り部及び前記後側の胴周り部における前記ウエスト下方伸縮領域は、幅方向に沿う細長状のウエスト下方弾性部材を内蔵するとともに、前記ウエスト下方弾性部材とともに幅方向に伸縮可能であり、
前記前側の胴周り部における前記ウエスト下方伸縮領域は、前後方向の中間に位置する第1領域、前記第1領域の前記ウエスト開口側に位置する第2領域、及び前記第1領域よりも前記脚開口側に位置する第3領域からなり、
前記第1領域、第2領域、及び第3領域は、それぞれ前記ウエスト下方弾性部材が前後方向に間隔を空けて複数本配置された領域であり、
前記第1領域は、前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力が、前記第2領域及び第3領域の1.1~2.0倍の領域であり、
前記後側の胴周り部における前記ウエスト下方伸縮領域は、前後方向の中間に位置する第4領域、前記第4領域の前記ウエスト開口側に位置する第5領域、及び前記第4領域よりも前記脚開口側に位置する第6領域からなり、
前記第4領域、第5領域、及び第6領域は、それぞれ前記ウエスト下方弾性部材が前後方向に間隔を空けて複数本配置された領域であり、
前記第4領域は、前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力が、前記第5領域及び第6領域の1.1~2.0倍の領域であり、
前記第1領域及び前記第4領域が胴周り方向につながる筒状部分を有しており、
前記筒状部分は、前記前側の胴周り部及び前記後側の胴周り部の少なくとも一方で、前記倒伏部分と前記起き上がり部分との境界に重なるとともに、前記境界よりも前記ウエスト開口側及び脚開口側の各々に、少なくとも一本の前記ウエスト下方弾性部材を有している、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。
本パンツタイプ使い捨て着用物品では、各複数本のウエスト下方弾性部材を有する第1領域及び第4領域の締め付け力がそのウエスト開口側及び脚開口側よりも強く、かつ第1領域及び第4領域が胴周り方向に続く筒状部分は、前側の胴周り部及び後側の胴周り部の少なくとも一方で、倒伏部分と起き上がり部分との境界に重なるとともに、境界よりもウエスト開口側及び脚開口側の各々に、少なくとも一本のウエスト下方弾性部材を有している。したがって、起き上がりギャザーにおける倒伏部分と起き上がり部分との境界のウエスト開口側及び脚開口側を局所的に強く締め付けることができるため、当該境界に隙間が発生しにくくなる。また、第2領域、第3領域は第1領域よりも締め付け力が弱く、第4領域は第5領域及び第6領域よりも締め付け力が弱くなるため、全体としての装着感のバランスを損ねにくい。
前記第1領域の前記ウエスト下方弾性部材及び前記第4領域の前記ウエスト下方弾性部材は、前記起き上がりギャザーと重なる位置まで幅方向の中央側に延びているとともに、
前記内装体と前記外装体とが重なる領域のうち、前記第1領域の前記ウエスト下方弾性部材及び前記第4領域の前記ウエスト下方弾性部材と、前記起き上がりギャザーとが重なる部分で、前記内装体と前記外装体とが接合されている、
第1の態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
本第2の態様の構造を備えることにより、倒伏部分と起き上がり部分との境界よりもウエスト開口側及び脚開口側の各々に、より直接的にウエスト下方弾性部材の締め付け力が加わるため好ましい。
前記第3領域及び前記第6領域は、前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力が前記脚開口に向かうにつれて一本又は複数本おきに一段階以上弱くなっている、
第1又は2の態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
第1領域及び第4領域における締め付けを強くした場合、その脚開口側に位置する第3領域及び第6領域の締め付け力が一定であると、第1領域側及び第4領域に近い方の締め付けを適切にすると脚開口側の締め付けがきつくなり、脚を動かし難くなる。反対に、脚の動かしやすさを重視すると、第1領域側及び第4領域に近い方の締め付けが緩くなり、フィット性が低下する。よって、本態様のように第3領域及び第6領域の締め付け力が段階的に弱くなっていると、フィット性及び脚の動かしやすさの両立を図ることができるため好ましい。
前記第1領域の前記ウエスト開口側の縁の位置と、前記第4領域の前記ウエスト開口側の縁の位置とが幅方向と直交する縦方向において一致するとともに、
前記第1領域の前記脚開口側の縁の位置と、前記第4領域の前記脚開口側の縁の位置とが幅方向と直交する縦方向において一致している、
第1~3のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
本態様では、締め付けを強くする部分において前側の胴周り部と後側の胴周り部とが対称的な伸縮特性を有することとなるため、内装体の構造や配置を含め前後対称的な製品に適するようになる。
前記第1領域の前記ウエスト開口側の縁は、前記第4領域の前記ウエスト開口側の縁よりも前記脚開口側に位置しており、
前記第1領域の前記脚開口側の縁は、前記第4領域の前記脚開口側の縁よりも前記脚開口側に位置
している、
第1~3のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
例えばある程度大きな製品等、身体表面に対するフィット性を重視する製品では、内装体の構造や配置を含めより前後非対称な構造が望ましいことが多い。このような製品では、本態様のように、前側の胴周り部に位置する第1領域は後側の胴周り部に位置する第4領域よりも脚開口側に位置するとより好ましいフィット性を得ることができる。
前記第1領域における前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力が、前記第4領域における前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力の0.9~1.1倍であり、
前記第2領域における前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力が、前記第5領域における前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力の0.9~1.1倍であり、
前記第3領域における前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力は、前記第6領域における少なくとも一本の前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力の0.9~1.1倍であり、
第4又は5の態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
本態様のように、ウエスト下方弾性部材の締め付け力が胴周り部の前側及び後側でほぼ等しいことにより、胴周り部が胴周り方向に均等に締め付けられるため好ましい。
すべての前記ウエスト下方弾性部材は材質及び伸長率が同じであり、
前記第1領域及び第4領域における前記ウエスト下方弾性部材の太さは、前記第2領域及び第3領域並びに前記第5領域及び前記第6領域における前記ウエスト下方弾性部材の太さの1.1~2.3倍である、
第1~6のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
本態様のように、すべてのウエスト下方弾性部材の材質及び伸長率を同じとし、各領域に応じて太さのみ変化させることで、製造が容易になるとともに、自然長の状態(収縮状態)における製品形状も良好となるため好ましい。
前記外装体は、前身頃の少なくとも胴周り部を構成する前外装体と、後身頃の少なくとも胴周り部を構成する後外装体とを有し、
前外装体の両側部と後外装体の両側部とがそれぞれ接合されてサイドシールが形成され、
前記前外装体及び前記後外装体は股間部側で連続せずに前後方向に離間されている、
第1~7のいずれか1つの態様のパンツタイプ使い捨て着用物品。
パンツタイプ使い捨て着用物品の一形態として、前外装体の両側部と、後外装体の両側部とがサイドシールで接合されて筒状に形成された外装体と、前外装体から股間部を経て後外装体内面にわたり設けられた内装体とを備え、前外装体と後外装体とが股間部側で連続せずに前後方向に離間しているものが知られている。このような外装二分割タイプのものは、脚開口を形成するために外装体を切除しなくて済む、又は切除するとしても小面積で済むといった利点がある。すなわち、切離し片(トリム)は廃棄処分されるため、その資材の無駄(トリムロス)を抑えることができるという利点を有している。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示例では長方形である。内装体200は、図3~図5に示されるように、身体側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側部から着用者の脚周りに接するように延び出た起き上がりギャザー60を示している。
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、有孔プラスチックシートなどを例示することができる。また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高め、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止するためのものである。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。この他にも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂又は疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができるが、後述するカバー不織布13とのホットメルト接着剤を介した接着時に十分な接着強度を得るため、樹脂フィルムを用いるのが望ましい。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100~300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30~120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1~16dtex、好ましくは1~10dtex、さらに好ましくは1~5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5~75個、好ましくは10~50個、さらに好ましくは15~50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いることができる。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子としては、この種の使い捨ておむつに使用されるものをそのまま使用でき、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下のものが望ましく、また、180μmの標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5~40g/m2、特に10~30g/m2のものが望ましい。
起き上がりギャザー60は、内装体200の側部から起き上がる起き上がり部分68を有しており、この起き上がり部分68が、着用者の鼠径部から脚周りを経て臀部までの範囲に接して横漏れを防止するものである。図示例の起き上がりギャザー60は、付け根側部分60Bが幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側部分60Aが幅方向外側に向かって斜めに起立するものであるが、これに限定されるものではなく、全体として幅方向中央側に起立するもの等、適宜の変更が可能である。
図3、図4、図11、図13及び図14等に示すように、内装体200の両側部には、吸収体56の側方に延び出たサイドフラップ70が設けられており、このサイドフラップ70に前後方向に伸縮するサイド伸縮領域SGが形成されていると好ましい。図示例のサイドフラップ70は、前後方向LDに沿ってかつ互いに間隔を空けて設けられた一本又は複数本の細長状のサイド弾性部材73と、サイド弾性部材73の外側に面する第1シート層71と、サイド弾性部材73の内側に面する第2シート層72とを有する。
内装体200の外装体12F,12Bに対する固定は、ヒートシール、超音波シールのような素材溶着による接合手段や、ホットメルト接着剤により行うことができる。図示例では、内装体200の裏面、つまりこの場合は液不透過性シート11の裏面及び起き上がりギャザー60の付根部分65に塗布されたホットメルト接着剤を介して、内装体200が外装体12F,12Bの内面に対して固定されている。この内装体200と外装体12F,12Bとを固定する内外接合部20は、図2に示すように、両者が重なる領域のほぼ全体に設けることができ、例えば内装体200の幅方向両端部を除いた部分に設けることもできる。
外装体12F,12Bは、前身頃Fの少なくとも胴周り部を構成する部分である長方形の前外装体12Fと、後身頃Bの少なくとも胴周り部を構成する部分である長方形の後外装体12Bとからなり、前外装体12F及び後外装体12Bは股間側で連続しておらず、前後方向LDに離間されたものとなっている(外装二分割タイプ)。この前後方向の離間距離12dは例えば全長Yの40~60%程度とすることができる。図示例では、前外装体12F及び後外装体12Bの下縁は幅方向WDに沿う直線状となっているが、前外装体12F及び後外装体12Bの少なくとも一方の下縁が脚周りに沿うような曲線状となっていてもよい。
以下、ウエスト下方部Uの伸縮特性について詳説する。すなわち、図13~図15に示すように、前側の胴周り部におけるウエスト下方部Uの伸縮領域A2は、前後方向LDの中間に位置する第1領域U1、第1領域U1のウエスト開口WO側に位置する第2領域U2、及び第1領域U1よりも脚開口LO側に位置する第3領域U3からなる。これら第1領域U1、第2領域U2、及び第3領域U3は、それぞれウエスト下方弾性部材19が前後方向LDに間隔を空けて複数本配置された領域であるとともに、第1領域U1は、ウエスト下方弾性部材19一本当たりの幅方向WDの伸長時収縮力が、第2領域U2及び第3領域U3の1.1~2.0倍(より好ましくは1.1~1.5倍)の領域である。
(a) 図17(a)に示すように、サイドシール12Aを剥離して、前外装体12Fの両側部と、後外装体12Bの両側部とを分離した展開状態とした後、コールドスプレーを用いて内外接合部20のホットメルト接着剤HMを脆弱化し、前外装体12F及び後外装体12Bから内装体200を取り除く。そして、前外装体12F及び後外装体12Bから第1領域U1~第6領域U6を切り出し、各領域の試験片14を作製する。
(b) 自然長の試験片14(図示せず)におけるサイドシール12A間の幅方向の寸法を定規で測定する。また、試験片14を、一方のサイドシール12A及び他方のサイドシール12Aを平行に維持しつつ、幅方向に弾性限界(胴周り伸縮領域が収縮や弛み無く平坦に展開した展開状態)まで伸長し、弾性限界におけるサイドシール12A間の幅方向の寸法d2を定規で測定する。なお、後者の寸法d2は、すべての試験片14で同じになるため、いずれか一つのみを測定すれば足りる。
(c) チャック間距離Dcを自然長の試験片14におけるサイドシール12A間の幅方向の寸法未満にした状態で、試験片14の一方のサイドシール12Aを前後方向LDの全体にわたり、引張試験機の一方のチャック(つかみ具)C1で挟み、他方のサイドシール12Aを前後方向LDの全体にわたり、引張試験機の他方のチャック(つかみ具)C2で挟む。
(d) 図17(b)に示すように、一方のサイドシール12A及び他方のサイドシール12Aを平行に維持しつつ、引張速度300mm/minで、チャック間距離Dcがd2(弾性限界)になるまで伸長した後、チャック間距離Dcを縮めて、チャック間距離Dcがd2の3/4になるまで試験片14を収縮させたときの引張力を計測し、この引張力を、各試験片14のウエスト下方弾性部材の内蔵本数で除して、各領域のウエスト下方弾性部材19一本当たりの幅方向WDの伸長時収縮力を求める。
(e) なお、チャック間距離Dcの計測は定規を用いて行う。
第1領域U1:620~940dtex
第2領域U2:第1領域U1の4/5~1/2倍
第3領域U3における脚開口側の区画U32:第1領域U1の4/5~1/2倍
第3領域U3におけるウエスト開口側の区画U31:区画U32の4/5~3/5倍
第4領域U4:620~940dtex
第5領域U5:第4領域U4の4/5~1/2倍
第6領域U6における脚開口側の区画U62:第4領域U4の4/5~1/2倍
第6領域U6におけるウエスト開口側の区画U61:区画U62の4/5~3/5倍
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
Claims (8)
- ウエスト開口及び左右一対の脚開口と、
前側の胴周り部及び後側の胴周り部を有する外装体と、
前記前側の胴周り部及び前記後側の胴周り部にわたり前後方向に延びるように前記外装体に取り付けられた内装体とを備えており、
前記内装体の両側部には、着用者の身体表面に接するように起き上がる起き上がりギャザーが設けられ、
前記起き上がりギャザーは、前記前側の胴周り部から股間部を経て前記後側の胴周り部にわたる起き上がり部分と、この起き上がり部分の前後両側に連続するとともに倒伏状態に固定された倒伏部分と、起き上がり部分の少なくとも先端部に前後方向に沿って設けられた細長状のギャザー弾性部材とを有し、
前記起き上がり部分は、前記ギャザー弾性部材とともに前後方向に伸縮可能であり、
前記前側の胴周り部及び前記後側の胴周り部は、前記ウエスト開口の縁部に位置するウエスト部と、このウエスト部より前記脚開口側に位置するウエスト下方部とを有しており、
前記前側の胴周り部及び前記後側の胴周り部における前記ウエスト下方部は、少なくとも幅方向の両側に設けられたウエスト下方伸縮領域を有しており、
前記前側の胴周り部及び前記後側の胴周り部における前記ウエスト下方伸縮領域は、幅方向に沿う細長状のウエスト下方弾性部材を内蔵するとともに、前記ウエスト下方弾性部材とともに幅方向に伸縮可能であり、
前記前側の胴周り部における前記ウエスト下方伸縮領域は、前後方向の中間に位置する第1領域、前記第1領域の前記ウエスト開口側に位置する第2領域、及び前記第1領域よりも前記脚開口側に位置する第3領域からなり、
前記第1領域、第2領域、及び第3領域は、それぞれ前記ウエスト下方弾性部材が前後方向に間隔を空けて複数本配置された領域であり、
前記第1領域は、前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力が、前記第2領域及び第3領域の1.1~2.0倍の領域であり、
前記後側の胴周り部における前記ウエスト下方伸縮領域は、前後方向の中間に位置する第4領域、前記第4領域の前記ウエスト開口側に位置する第5領域、及び前記第4領域よりも前記脚開口側に位置する第6領域からなり、
前記第4領域、第5領域、及び第6領域は、それぞれ前記ウエスト下方弾性部材が前後方向に間隔を空けて複数本配置された領域であり、
前記第4領域は、前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力が、前記第5領域及び第6領域の1.1~2.0倍の領域であり、
前記第1領域及び前記第4領域が胴周り方向につながる筒状部分を有しており、
前記筒状部分は、前記前側の胴周り部及び前記後側の胴周り部の少なくとも一方で、前記倒伏部分と前記起き上がり部分との境界に重なるとともに、前記境界よりも前記ウエスト開口側及び脚開口側の各々に、少なくとも一本の前記ウエスト下方弾性部材を有している、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記第1領域の前記ウエスト下方弾性部材及び前記第4領域の前記ウエスト下方弾性部材は、前記起き上がりギャザーと重なる位置まで幅方向の中央側に延びているとともに、
前記内装体と前記外装体とが重なる領域のうち、前記第1領域の前記ウエスト下方弾性部材及び前記第4領域の前記ウエスト下方弾性部材と、前記起き上がりギャザーとが重なる部分で、前記内装体と前記外装体とが接合されている、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記第3領域及び前記第6領域は、前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力が前記脚開口に向かうにつれて一本又は複数本おきに一段階以上弱くなっている、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記第1領域の前記ウエスト開口側の縁の位置と、前記第4領域の前記ウエスト開口側の縁の位置とが幅方向と直交する縦方向において一致するとともに、
前記第1領域の前記脚開口側の縁の位置と、前記第4領域の前記脚開口側の縁の位置とが幅方向と直交する縦方向において一致している、
請求項1~3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記第1領域の前記ウエスト開口側の縁は、前記第4領域の前記ウエスト開口側の縁よりも前記脚開口側に位置しており、
前記第1領域の前記脚開口側の縁は、前記第4領域の前記脚開口側の縁よりも前記脚開口側に位置
している、
請求項1~3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記第1領域における前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力が、前記第4領域における前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力の0.9~1.1倍であり、
前記第2領域における前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力が、前記第5領域における前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力の0.9~1.1倍であり、
前記第3領域における前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力は、前記第6領域における少なくとも一本の前記ウエスト下方弾性部材一本当たりの幅方向の伸長時収縮力の0.9~1.1倍であり、
請求項4又は5記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - すべての前記ウエスト下方弾性部材は材質及び伸長率が同じであり、
前記第1領域及び第4領域における前記ウエスト下方弾性部材の太さは、前記第2領域及び第3領域並びに前記第5領域及び前記第6領域における前記ウエスト下方弾性部材の太さの1.1~2.3倍である、
請求項1~6のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。 - 前記外装体は、前身頃の少なくとも胴周り部を構成する前外装体と、後身頃の少なくとも胴周り部を構成する後外装体とを有し、
前外装体の両側部と後外装体の両側部とがそれぞれ接合されてサイドシールが形成され、
前記前外装体及び前記後外装体は股間部側で連続せずに前後方向に離間されている、
請求項1~7のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
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