JP2008284183A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】横漏れを容易に確認できる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】表面シート2、裏面シート3及び両シート2,3間に介在された吸収体4を具備し、股下部Aの両側部それぞれに、レッグギャザー形成用のレッグ弾性部材8が配されている吸収性物品1であって、前記レッグ弾性部材8に、体液と接触することにより変色するホットメルト組成物が塗布されている。レッグ弾性部材8は、表面シート2と裏面シート3との間に両シート2,3と接触した状態で配されており、且つ表面シート2の吸収性物品幅方向の両端縁2a,2aは、裏面シート3の吸収性物品幅方向の両端縁3a,3aよりも、吸収性物品1の幅方向内方に位置していることが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、体液と接触することにより変色するインジケーター機能を備えた吸収性物品に関する。
従来、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に、尿、便、血液などの体液と接触することにより変色するインジケーターを具備させたものが知られている(特許文献1参照)。例えば、インジケーターを具備する乳幼児用のおむつの場合、おむつをわざわざ脱がさなくても、おむつの外側からインジケーターの変色の有無を確認するだけで尿等の排泄を知ることができ、おむつの交換時期を見極めるのに便利である。
特開2005−261466号公報
特許文献1に記載のインジケーター機能付きの使い捨ておむつは、インジケーターが吸収体の非肌対向面側のみに設けられているため、体液が吸収体を通過した場合には対応できるが、体液が吸収体を通過せずに表面シート上を流れておむつの両側から漏れ出す、いわゆる横漏れには対応できず、横漏れが起きてもインジケーターが変色しないため、おむつの交換時期を誤りやすいという問題があった。
従って、本発明の目的は、横漏れを容易に確認できる吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された吸収体を具備し、股下部の両側部それぞれに、レッグギャザー形成用のレッグ弾性部材が配されている吸収性物品であって、前記レッグ弾性部材に、体液と接触することにより変色するホットメルト組成物が塗布されている吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、横漏れの原因となる体液が通過する部材である、股下部の両側部に配されたレッグ弾性部材に、体液と接触することにより変色するホットメルト組成物を塗布されているため、横漏れが起きたことを使用者に速やかに知らせることができる。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。
図1には、本発明の第1実施形態としての展開型の使い捨ておむつが示されている。図2は、図1におけるI−I線断面図である。
第1実施形態のおむつ1は、液透過性の表面シート2、透湿性及び液不透過性の裏面シート3、及び両シート2,3間に介在された液保持性の吸収体4を具備している。おむつ1は、図1に示すように、実質的に縦長に形成されており、長手方向中央部に股下部Aを有し、且つ股下部Aから長手方向前後にそれぞれ延びる腹側部B及び背側部Cを有している。股下部Aはおむつ着用時に着用者の股下に位置する部位、腹側部Bは着用者の腹側に位置する部位、背側部Cは着用者の背中側に位置する部位である。股下部Aは、おむつ長手方向を3等分したときの中央領域である。
おむつ1は、図1に示す展開状態において、股下部Aが位置する長手方向中央部が括れた砂時計状の輪郭を有している。表面シート2及び裏面シート3は、吸収体4の左右両側縁及び前後両端から外方に延出しており、それらの延出部において接着剤等の接合手段により互いに接合されている。裏面シート3は、おむつ1の砂時計状の輪郭を画成している。表面シート2は、その幅方向の寸法が、裏面シート3の幅方向の寸法よりも小さくなっており、表面シート2の左右両側縁(おむつ幅方向の両端縁)2a,2aは、裏面シート3の左右両側縁(おむつ幅方向の両端縁)3a,3aよりも、おむつ幅方向の内方に位置している。
吸収体4は、液保持性の吸収性コア41を液透過性の被覆シート42で被覆することにより形成されている。吸収性コア41は、パルプ繊維や吸収性ポリマー等の吸収性物質を含んで構成され、実質的に縦長で、平面視において長手方向中央部が括れた砂時計状の輪郭を有している。吸収性コア41は、その長手方向の両端面を除き、全体が被覆シート42で被覆されている。被覆シート42は、吸収性コア41を被覆することにより、その保形性を保ち、また、吸収性ポリマー等の吸収性コア41の構成成分の脱落を防止するものである。吸収体4は、表面シート2と裏面シート3との間におけるおむつ幅方向の中央部に、その長手方向をおむつ長手方向に一致させて配されている。
被覆シート42は、寸法の異なる2枚のシートから構成されている。1枚は、吸収性コア41の長手方向及び幅方向の長さ(ここでいう吸収性コア41の幅方向の長さは、幅方向の最大長さを意味する)と同一寸法の上部被覆シート42aであり、他の1枚は、長手方向の長さは上部被覆シート42a(吸収性コア41)の長手方向の長さと同一であるが、上部被覆シート42aより幅広の下部被覆シート42bである。上部被覆シート42aは、吸収性コア41の肌対向面と対向して配されている。下部被覆シート42bは、吸収性コア41の非肌対向面と対向して配され、且つ吸収性コア41の両側縁から延出した部分が、該吸収性コア41の肌対向面を被覆する上部被覆シート42a上に巻き上げられている。上部被覆シート42aと吸収性コア41の肌対向面との間、及び下部被覆シート42bと吸収性コア41の非肌対向面との間は、それぞれ、粘着剤等の接合手段により接合されている。
尚、本明細書において、長手方向は、当該部材の長辺と平行な方向であり、幅方向は、当該部材の長手方向と直交する方向である。
また、本明細書において、肌対向面は、当該部材における、おむつ着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌対向面は、当該部材における、おむつ着用時に着衣側に向けられる面(着衣対向面)である。
裏面シート3の非肌対向面側には、不織布からなる外層シート6が配されている。裏面シート3と外層シート6との間は、接着剤等の接合手段により接合されている。外層シート6は、裏面シート3と同形である。
おむつ1は、吸収体4の幅方向側縁部の上方に立ち上がることができる立体ギャザーを備えている。即ち、おむつ長手方向の両側それぞれには、弾性部材7を有する立体ギャザー形成用のシート材70が配されて、立体ギャザーが形成されている。
立体ギャザー形成用のシート材70は、その一側縁に、弾性部材7が一本又は複数本(第1実施形態では3本)、伸長状態で固定されている。シート材70は、吸収体4の左右両側縁よりもおむつ幅方向外方の位置において、おむつ長手方向に沿って表面シート2に接合されており、その接合部71が、立体ギャザーの立ち上がり基端部71となっている。シート材70は、立ち上がり基端部71からおむつ幅方向の外方に延出し、その延出部において裏面シート3と接合されている。また、シート材70は、おむつ長手方向の前後端部それぞれにおいて、表面シート2と接合されている。
股下部Aにおけるおむつ長手方向の両側それぞれには、おむつ長手方向に沿ってレッグフラップ80が形成されている。レッグフラップ80は、裏面シート4及び外層シート6が、立体ギャザーの立ち上がり基端部71(接合部71)からおむつ幅方向外方に延出することにより形成されている。レッグフラップ80は、おむつ幅方向の自由端近傍に伸張状態で裏面シート3に固定された一本又は複数本(第1実施形態では2本)のレッグギャザー形成用のレッグ弾性部材8を備えている。レッグ弾性部材8は、股下部Aの長手方向の全長に亘って配されている。
レッグ弾性部材8には、尿、便、血液等の体液と接触することにより変色するホットメルト組成物が塗布されている。即ち、レッグ弾性部材8自体が、体液の排泄を知らせるインジケーターとして機能するようになされている。レッグ弾性部材8がインジケーターとして機能することにより、横漏れを速やかに使用者に知らせることができる。ホットメルト組成物は、レッグ弾性部材8の表面全体に塗布されている。レッグ弾性部材8は、このホットメルト組成物によって表面シート2と裏面シート3との間に接合固定されている。
レッグ弾性部材8にホットメルト組成物を塗布する際は、コームガンなどの公知の塗布手段を用い、レッグ弾性部材8に直接塗布、あるいは表面シート2及び/又は裏面シート3におけるレッグ弾性部材8と接触する箇所に塗布、あるいはこれら全てに塗布することができる。ホットメルト組成物の塗布量は、レッグ弾性部材8が両シート2,3間にしっかりと接合固定されるように、適宜調整すれば良い。変色するホットメルト組成物のみではレッグ弾性部材8の両シート2,3に対する接合力が弱い場合は、変色はしないが接合力の強い他のホットメルト組成物を併用しても良い。
レッグ弾性部材8は、表面シート2と裏面シート3との間に両シート2,3と接触した状態で配されており、且つ該表面シート2のおむつ幅方向の両端縁2a,2aは、該裏面シート3のおむつ幅方向の両端縁3a,3aよりも、おむつ1の幅方向の内方に位置している。レッグ弾性部材8が表面シート2及び裏面シート3と接触していることにより、横漏れの原因となる体液がレッグ弾性部材8に確実に接触するようになり、レッグ弾性部材8のインジケーター機能をより効果的に利用することができる。また、表面シート2のおむつ幅方向の端縁2aが、裏面シート3のおむつ幅方向の端縁3aよりも、おむつ1の幅方向の内方に位置していることにより、横漏れをより効果的に防止することができる。表面シート2のおむつ幅方向の端縁2aと裏面シート3のおむつ幅方向の端縁3aとの間の距離Wは、インジケーター機能の発現と横漏れ防止効果とのバランスの観点から、好ましくは20〜80mm、更に好ましくは30〜50mmである。
第1実施形態のおむつ1においては、表面シート2のおむつ幅方向の端縁2aは、立体ギャザー形成用のシート材70のおむつ幅方向の端縁70a、及び外層シート6のおむつ幅方向の端縁6aに対しても、上述した裏面シート3のおむつ幅方向の端縁3aに対する位置関係と同様の位置関係を有している。即ち、表面シート2のおむつ幅方向の両端縁2a,2aは、立体ギャザー形成用のシート材70のおむつ幅方向の両端縁70a,70a、及び外層シート6のおむつ幅方向の両端縁6a,6aよりも、おむつ1の幅方向の内方に位置している。斯かる構成により、横漏れをより一層効果的に防止することができる。
第1実施形態のおむつ1においては、レッグ弾性部材8に前記ホットメルト組成物が塗布されていることに加えて、更に、裏面シート3と吸収体4(下部被覆シート42b)との間にも前記ホットメルト組成物が塗布されており、インジケーター5が設けられている。裏面シート3と吸収体4との間にインジケーター5が設けられていることにより、吸収体4を通過した体液の存在を、インジケーター5の変色によって使用者に知らせることが可能となり、おむつ1の使い易さが更に向上する。インジケーター5(ホットメルト組成物)は、着用者(例えば乳幼児)の体液の排泄を使用者(例えば母親)に知らせるインジケーター手段としての機能の他、裏面シート3と吸収体4との間を接合する接合手段としての機能も果たしている。インジケーター5を設ける際は、裏面シート3の肌対向面上にホットメルト組成物を塗布しても良く、吸収体4(下部被覆シート42b)の非肌対向面上にホットメルト組成物を塗布しても良い。
インジケーター5(ホットメルト組成物)は、裏面シート3と吸収体4(下部被覆シート42b)との間における股下部Aのおむつ幅方向中央部に、股下部Aのおむつ長手方向の全長に亘って連続的に設けられている。インジケーター5は、細長の長方形形状を有しており、その長手方向の長さは、好ましくは30〜200cm、更に好ましくは50〜150cmであり、幅方向の長さは、好ましくは2〜30mm、更に好ましくは5〜20mmである。
インジケーター5の腹側部B寄りの長手方向一端5bと、おむつ1の腹側部B側の長手方向一端1bとの間の最短距離L1は、おむつ1の長手方向の全長に対して、好ましくは20〜40%、更に好ましくは25〜30%の範囲にある。
また、インジケーター5の背側部C寄りの長手方向他端5cと、おむつ1の背側部C側の長手方向他端1cとの間の最短距離L2は、おむつ1の長手方向の全長に対して、好ましくは20〜40%、更に好ましくは20〜30%の範囲にある。
インジケーター5は、ホットメルト組成物を所定箇所に塗布し、必要に応じ塗布後に乾燥することにより、設けることができる。ホットメルト組成物の塗布方法は特に限定されない。ホットメルト組成物として、後述するウェットインジケーター組成物を用いた場合は、被塗布物と接触しながら塗布する接触型、あるいは被塗布物と接触せずに塗布する非接触型など、公知の塗布方法を特に制限無く用いることができ、例えば、ロールコーター等の接触型の各種コーターや、ビードガン、スパイラルガン、サミットガン、オメガガン、スプレーガン、コームガン、インクジェット等の非接触型の塗布装置を用いることができる。
インジケーター5の坪量(ホットメルト組成物の塗布量)は、塗布ムラ回避の観点から、好ましくは10〜50g/m2、更に好ましくは15〜25g/m2である。
本発明に係るホットメルト組成物としては、この種の吸収性物品においてインジケーターとして用いられているものを特に制限無く用いることができ、例えば、ニッタフィンドレー社のウェットネスインジケーターホットメルト等が挙げられる。また、特開2005−27884号公報や特開2004−89614号公報に記載のインジケーターも、ホットメルト組成物として好適に用いることができる。
本発明に係るホットメルト組成物には、必要に応じ、蛍光物質を含有させることができる。ホットメルト組成物が蛍光物質を含有することにより、おむつの製造時において、ホットメルト組成物の塗布の有無の確認が一層容易になる。
本発明に係るホットメルト組成物として特に好ましいものは、下記成分(a)〜(e)を含有するウェットインジケーター組成物である。以下、このウェットインジケーター組成物について説明する。
本発明に係るホットメルト組成物として好ましく用いられるウェットインジケーター組成物は、pH7で実質的に無色で酸性領域で発色するpH指示薬(a)0.1〜5重量%、界面活性剤(b)20〜90重量%、ポリアルキレングリコール(c)5〜55重量%、カルボキシル基を有するポリマー(d)0〜70重量%、(b)及び(d)以外の酸性物質(e)0.1〜5重量%を含有する。各成分(a)〜(e)の配合量の合計は100重量%となる。
[pH7で実質的に無色で酸性領域で発色するpH指示薬(a)]
ウェットインジケーター組成物における、pH7で実質的に無色で酸性領域で発色するpH指示薬(a)(以下、pH指示薬(a)ともいう)は、ウェットインジケーター組成物を発色させるものである。
pH指示薬(a)としては、一般にカラーフォーマーと言われるラクトン構造を有するものが水濡れ前の色相の薄さと水濡れ後の発色の鮮やかさから好適である。
ウェットインジケーター組成物におけるpH指示薬(a)の配合量は、ウェットインジケーター組成物の重量に対して0.1〜5重量%、特に0.5〜2.5重量%の範囲にあることが好ましい。pH指示薬(a)の配合量が0.1重量%未満の場合は水濡れ後の発色の鮮やかさが悪く、一方5重量%を超える場合には水濡れ前の色相が濃くなり好ましくない。
[界面活性剤(b)]
ウェットインジケーター組成物における界面活性剤(b)は、ウェットインジケーター組成物中の各成分の分散を助け親水性物質と疎水性物質との混合を均一にするために配合される。
界面活性剤(b)としては、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤等を挙げることができる。アニオン系界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等がある。ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアルカノールアミド等がある。カチオン系界面活性剤としては、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩等がある。両性界面活性剤としては、アルキルベタイン、アルキルアミノキサイド等を挙げる事が出来る。
界面活性剤(b)は、他成分との分散安定性の関係や水濡れ前の色相、水濡れ後の発色性への影響からノニオン系界面活性剤であることが好ましく、特にポリオキシアルキレンアルキルエーテルもしくはポリオキシエチレン誘導体であることが好ましい。
ウェットインジケーター組成物における界面活性剤(b)の配合量は、ウェットインジケーター組成物の重量に対して20〜90重量%、特に45〜65重量%の範囲にあることが好ましい。界面活性剤(b)の配合量が20重量%未満の場合、他成分との分散安定性の低下や初期の色相不良が見られ、一方配合量が90重量%を超える場合には粘度の低下による塗布加工性の低下や防湿性の低下が発生し、好ましくない。
[ポリアルキレングリコール(c)]
ウェットインジケーター組成物におけるポリアルキレングリコール(c)は、ウェットインジケーター組成物の防湿性を向上させたり、発色の応答性を調整するものである。
ポリアルキレングリコール(c)としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等を挙げる事が出来る。
ウェットインジケーター組成物におけるポリアルキレングリコール(c)の配合量は、ウェットインジケーター組成物の重量に対して5〜55重量%、特に10〜20重量%の範囲にあることが好ましい。ポリアルキレングリコール(c)の配合量が5重量%未満ではウェットインジケーター組成物の防湿性が低下し、一方55重量%を超える場合にはやはり防湿性が低下するため好ましくない。
[カルボキシル基を有するポリマー(d)]
ウェットインジケーター組成物におけるカルボキシル基を有するポリマー(d)は、ウェットインジケーター組成物の防湿性を向上させたり、粘度を調整するものである。特に、アルキレンアクリル酸共重合体が、他の原料との相溶性の点で好ましい。
カルボキシル基を有するポリマー(d)としては、EAA(エチレンアクリル酸)、EMAA(エチレンアクリル酸メチル)、EMMA(エチレンメタクリル酸メチル)を挙げることができる。
ウェットインジケーター組成物におけるカルボキシル基を有するポリマー(d)の配合量は、ウェットインジケーター組成物の重量に対して0〜70重量%、特に20〜60重量%の範囲にあることが好ましい。ポリマー(d)の配合量が70重量%を超える場合には、水濡れ前の色相が濃くなり好ましくない。
[(b)及び(d)以外の酸性物質(e)]
ウェットインジケーター組成物における(b)及び(d)以外の酸性物質(e)(以下、酸性物質(e)ともいう)は、ウェットインジケーター組成物に配合されるpH指示薬(a)の水濡れ時の発色のための顕色剤として配合される。
酸性物質(e)としては、クエン酸、コハク酸、グルコン酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、シュウ酸、酢酸、蟻酸、尿酸、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸などを挙げる事ができる。
ウェットインジケーター組成物における酸性物質(e)の配合量は、ウェットインジケーター組成物の重量に対して0.1〜5重量%、特に0.5〜1.5重量%であることが好ましい。酸性物質(e)の配合量が0.1重量%未満の場合には水濡れ後の発色が薄く、一方5重量%を越える場合には水濡れ前の色相が濃すぎて好ましくない。
ウェットインジケーター組成物を構成する、界面活性剤(b)、ポリアルキレングリコール(c)、及びカルボキシル基を有するポリマー(d)は、低温での塗工適正を有することや熱劣化を防ぐ点で、いずれも130℃以下の軟化点(R&B式)を有するものが好ましい。
R&B式軟化点の測定方法は、「日本工業規格」JIS(JAPAN Industrial Standard)K 6863−1944による環球法による軟化点試験方法により規定されている。
ウェットインジケーター組成物は、尿、便、血液等の体液と接触する前は無色あるいは白色(実質的に無色)であり、体液と接触すると速やかに変色する。変色時の色は、pH指示薬(a)を適宜選択することにより、複数色の中から自由に選択することができる。
ウェットインジケーター組成物は、体液と接触することにより濡れて変色した後、乾燥すると変色前の色に戻る。更に、ウェットインジケーター組成物は、乾燥して変色前の色に戻った後に濡れると再び変色し、「濡れによる変色」、「乾燥による色戻り」を繰り返すことが可能である。このような色可逆性は、従来のこの種のインジケーター機能付き吸収性物品には無かった特性であり、従来のインジケーター機能付き吸収性物品においては、インジケーターは一旦濡れて変色(発色)すると、乾燥しても元の色に戻らない。このため、従来のインジケーター機能付き吸収性物品は、例えばおむつの使用前に、大気中に含まれる水分等によってインジケーターが変色してしまうと、未使用にもかかわらず、廃棄せざるを得ないという問題があった。これに対し、前記ウェットインジケーター組成物を用いた場合は、その色可逆性により、使用前に大気中に含まれる水分等によってウェットインジケーター組成物が変色しても、乾燥させて元の色(実質的に無色)に戻すことができ、このような問題を起こすことはない。
本発明に係るホットメルト組成物は、体液に対する応答性に優れるものが好ましく、具体的には、体液と接触してから1分以内に変色するものが好ましい。このような優れた体液応答性は、ホットメルト組成物として上述したウェットインジケーター組成物を用いることにより得られる。
本発明に係るホットメルト組成物は、130℃で24時間連続して加熱されても変色機能を維持できるもの、即ち、耐熱性に優れたものが好ましい。ここで、「変色機能を維持できる」とは、上記条件で加熱されたホットメルト組成物が、体液と接触したときに、加熱前と同様に変色できることを意味する。このような優れた耐熱性は、ホットメルト組成物として上述したウェットインジケーター組成物を用いることにより得られる。
本発明に係るホットメルト組成物は、室温40℃、相対湿度80%RHの環境下に24時間放置されても変色機能を維持できるもの、即ち、耐湿性に優れたものが好ましい。ここで、「変色機能を維持できる」とは、上記環境下に放置されたホットメルト組成物が、体液と接触したときに、上記環境下に放置される前と同様に変色できることを意味する。このような優れた耐湿性は、ホットメルト組成物として上述したウェットインジケーター組成物を用いることにより得られる。
本発明に係るホットメルト組成物の軟化点は、低温塗布による塗布性向上を狙う観点から、好ましくは75〜100℃、更に好ましくは80〜90℃である。
本発明に係るホットメルト組成物は、該ホットメルト組成物の温度が80〜160℃のときにおける粘度を、好ましくは20〜12000mPa・sの範囲、更に好ましくは2000〜8000mPa・sの範囲で調整できるものが好ましい。従来のこの種のおむつに使用されているホットメルト組成物の多くは、温度80〜160℃のときにおける粘度の範囲が、概ね1000〜2000mPa・sの範囲にあり、粘度の調整可能範囲が狭いため、塗布方法が限定される、直線や簡単な図形などの単純な塗布パターンしか対応できない、塗布時にホットメルト組成物が周囲に飛散したり塗布不良を起こしたりしやすい、などの不都合があった。これに対し、80〜160℃のときの粘度を20〜12000mPa・sの範囲で調整可能なホットメルト組成物を用いることにより、塗布方法の選択の幅が広がり、従来のホットメルト組成物の塗布では利用できなかったインクジェット方式などの種々の塗布方法を利用でき、複雑な塗布パターンの形成が可能となり、塗布時のホットメルト組成物の飛散、塗布不良を防止することができる。上記粘度範囲は、ホットメルト組成物として上述したウェットインジケーター組成物を用いることにより得られる。
以下、第1実施形態のおむつ1について更に説明する。
おむつ1における背側部Cの左右両側縁部には、一対のファスニングテープ9,9が設けられており、腹側部Bの非肌対向面(外層シート6の表面)上には、ファスニングテープ9を止着するランディングゾーン10が設けられている。ファスニングテープ9は、テープ基材と、該テープ基材の片面に固定されたメカニカルファスナのオス材とを含んで構成されている。オス材としては、当業界で公知のものを特に制限なく用いることができる。ランディングゾーン10は、不織布や樹脂フィルム等からなる基材シートと、該基材シートに貼り合わされたメカニカルファスナのメス材とを含んで構成されている。メス材としては、ファスニングテープ9を構成する前記オス材を押しつけることにより、該オス材を止着可能なものを特に制限なく用いることができる。
表面シート2としては、この種のおむつにおいて従来用いられている各種のものを用いることができ、尿などの液体を透過させることができるものであれば制限はなく、例えば、合成繊維又は天然繊維からなる織布や不織布、多孔性シート等が挙げられる。表面シート2の一例として、芯成分にポリプロピレンやポリエステル、鞘成分にポリエチレンを用いた、芯鞘構造型(サイドバイサイド型含む)複合繊維をカーディングによりウエブ化した後、エアスルー法によって不織布(この後所定箇所に開孔処理を施しても良い)としたものが挙げられる。また、透液性の高さの点(ドライ感)から、低密度ポリエチレン等のポリオレフィンからなる開孔シートも好ましく用いることができる。表面シート2の坪量は、好ましくは20〜50g/m2である。
裏面シート3としては、この種のおむつにおいて従来用いられている各種のものを用いることができ、液不透過性又は撥水性で且つ透湿性のものが好ましく用いられる。裏面シート3としては、例えば、液不透過性又は撥水性の多孔性樹脂フィルム(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等)、液不透過性又は撥水性の不織布、あるいは該多孔性樹脂フィルムと該不織布との積層体等が挙げられる。液不透過性又は撥水性の不織布としては、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド不織布(SMMS)等が挙げられる。裏面シート3の坪量は、好ましくは10〜20g/m2である。
また、裏面シート3の非肌対向面側に配される外層シート6としては、裏面シート3としても好適に用いられる、液不透過性又は撥水性の不織布の他、多孔性樹脂フィルム等が好ましく用いられる。外層シート6の坪量は、好ましくは15〜35g/m2である。
吸収体4を構成する吸収性コア41としては、この種のおむつにおいて従来用いられている各種のものを用いることができ、尿などの液吸収性を有するものであればその種類は特に制限されず、例えば吸収性ポリマー、粉砕パルプ等の吸収性物質を吸収紙や不織布に挟み込んだものなどが挙げられる。吸収性ポリマーはパルプ中に混合された状態で用いられる他、裏面シート3側に散布したり、層状にして厚み方向中央に挿入したりすることができる。あるいは、公知手段によりポリマーシート化するなどの手段で部分的に配置してもよい。また、吸収体4に合成繊維や架橋処理等をおこなった嵩高パルプ繊維を配合して、液吸収時の圧縮部の復元性を向上させてもよい。また、吸収性ポリマーは用いなくてもよい。前記吸収性ポリマーとしては、この種のおむつにおいて従来用いられている各種のものを用いることができ、例えば、ポリアクリル酸ソーダ、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ソーダ架橋体、(デンプン−アクリル酸)グラフト重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアクリル酸カリウム、並びにポリアクリル酸セシウム等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
吸収体4を構成する被覆シート42(上部被覆シート42a、下部被覆シート42b)としては、この種のおむつにおいて台紙などと称して従来用いられている各種のものを用いることができ、液透過性を有するものが好ましく、例えば、繊維材シートや、穿孔フィルムなどを用いることができる。液の透過が良好な観点から、被覆シート42は親水性の繊維シートからなることが好ましい。親水性の繊維シートとしては、ティッシュペーパー等の紙や各種不織布を用いることができる。不織布としては、コットンやレーヨンなどの親水性繊維からなる不織布や、合成樹脂の繊維に親水化処理を施してなる不織布が挙げられる。具体的には、界面活性剤で処理されたスパンボンド不織布、スパンレース不織布、エアレイド不織布、エアスルー不織布などが挙げられる。被覆シート42の坪量は、好ましくは12〜20g/m2である。
弾性部材7,8としては、この種のおむつにおいて従来用いられている各種のものを用いることができ、例えば、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、スチレン系ゴム、ポリウレタン等からなる糸状ゴムや平ゴム、ウレタンフォームバンド等が用いられる。
第1実施形態のおむつ1は、通常の展開型のおむつと同様に使用できる。このおむつ1は、股下部Aに配されているレッグ弾性部材8に、尿、便、血液等の体液と接触することにより変色するホットメルト組成物が塗布されているため、横漏れが起きたことを使用者に速やかに知らせることができる。また、ホットメルト組成物の塗布箇所が、おむつ1の幅方向外方近傍に位置するレッグ弾性部材8であるため、従来のようにおむつ幅方向中央部にインジケーターが設けられている場合に比して、その変色を容易に確認することができる。特に、おむつ1の上から半ズボンや短パンを着衣している場合、それらを脱衣しておむつ幅方向中央部のインジケーターの変色を見る必要がなく、足股からレッグ部を見ることでレッグ部の変色を容易に確認できる。
また、横漏れは衣類や布団などを濡らしてしまいやすく、おむつ使用者にとっては特に避けたいものであるところ、レッグ弾性部材8がインジケーターとして機能することで、いち早く横漏れの危険サインを知らせることができる。従来のおむつのように、インジケーターがおむつ幅方向中央部に設けられているだけでは、おむつ使用者はいつ横漏れするかを予知できず、横漏れを回避し難い。
また、吸収体4の非肌対向面側にインジケーター5が設けられていることにより、横漏れではない通常の体液の通過を、インジケーター5の変色によって使用者に知らせることができ、おむつ1の交換時期をより正確に見極めることが可能となり、おむつの使い易さが更に向上する。
また、インジケーター機能を有するホットメルト組成物として、上述した成分(a)〜(e)を含有するウェットインジケーター組成物を用いた場合には、更に下記効果(1)〜(4)が奏される。
(1)ウェットインジケーター組成物は、体液と接触する前は実質的に無色(無色あるいは白色)であるため、インジケーター5と重なる位置に印刷デザインが施されていても、インジケーター5によって印刷デザインが隠蔽されたり、汚損されたりするおそれがなく、おむつの印刷デザインをインジケーターを考慮せずに自由に設計することができる。
(2)ウェットインジケーター組成物は、色可逆性を有しており、「濡れによる変色」、「乾燥による色戻り」を繰り返すことできるため、おむつの使用前に大気中の水分などによりウェットインジケーター組成物が変色した場合は、これを乾かして元の色に戻すことが可能であり、未使用のおむつを廃棄するという無駄を防止することができ、製造コストを抑えることができる。
(3)ウェットインジケーター組成物は、耐熱性、耐湿性、耐候性(耐光性)に優れているため、その変色機能は長期間安定して維持される。
(4)ウェットインジケーター組成物は、従来のホットメルト組成物に比して80〜160℃における粘度の調整範囲が広いため、種々の塗布方法を利用することができ、塗布方法の選択により、直線や曲線、図柄、文字など、種々の塗布パターンの形成が可能であり、更に、塗布時のホットメルト組成物の飛散や塗布不良を抑制することができるため、おむつの品質向上(製品クレームの減少)を図ることができる。塗布パターンの選択の幅が広いことは、発色後の色の選択の幅が広いことと相俟って、おむつ替えが楽しくなるようにデザインされたおむつの作製を可能にする。
以下、本発明の吸収性物品の他の実施形態について説明する。以下の実施形態については、上述した第1実施形態のおむつ1と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、第1実施形態のおむつ1についての説明が適宜適用される。
上述した第1実施形態では、レッグ弾性部材8とは別体のインジケーター手段であるインジケーター5を、裏面シート3と吸収体4との間に設けていたが、インジケーター5の塗設箇所はこれに限定されない。
例えば、裏面シート3と吸収体4との間に中間シート(図示せず)を介在させ、該裏面シート3と該中間シートとの間に前記ホットメルト組成物を塗布して、インジケーター5を設けても良い(第2実施形態)。具体的には、第2実施形態のインジケーター5は、裏面シート3と図示しない中間シートとの間における股下部Aのおむつ幅方向中央部に、股下部Aのおむつ長手方向の全長に亘って連続的に設けることができる。第2実施形態のインジケーター5を設ける際は、裏面シート3の肌対向面上にホットメルト組成物を塗布しても良く、図示しない中間シート材の非肌対向面上にホットメルト組成物を塗布しても良い。
前記中間シートは、主として、吸収体4からの尿の染み出し防止、あるいは吸収の補助、あるいは意匠性向上のためにデザイン印刷するシートとして利用するために配されている。中間シートとしては、例えば、長方形形状を有し、その幅方向の長さが吸収体4の幅方向の長さ(吸収体4の最大幅の長さ)と略同一であり、その長手方向の長さが吸収体4の長手方向の長さと略同一であるものが挙げられる。吸収体4と中間シートとの間は、接着剤等の接合手段により接合することができる。中間シートとしては、例えば、フィルム、撥水性不織布、親水性不織布、台紙等を用いることができる。中間シートの坪量は、好ましくは10〜50g/m2である。
上述の如き構成を有する第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が奏される。
また、表面シート2と吸収体4(上部被覆シート42a)との間に前記ホットメルト組成物を塗布して、インジケーター5を設けても良い(第3実施形態)。具体的には、第3実施形態のインジケーター5は、表面シート2と吸収体4との間における股下部Aのおむつ幅方向中央部に、股下部Aのおむつ長手方向の全長に亘って連続的に設けることができる。第3実施形態のインジケーター5を設ける際は、表面シート2の非肌対向面上にホットメルト組成物を塗布しても良く、吸収体4(上部被覆シート42a)の肌対向面上にホットメルト組成物を塗布しても良い。
上述の如き構成を有する第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が奏され、更に、インジケーター5が吸収体4よりも着用者の股下に近い位置にあるため、おむつの体液の排泄量が少量の場合でもインジケーター5が変色し、少量でも排泄があったことをおむつの外側から知ることができる。
また、裏面シート3と外層シート6との間に前記ホットメルト組成物を塗布して、インジケーター5を設けても良い(第4実施形態)。具体的には、第4実施形態のインジケーター5は、裏面シート3と外層シート6との間における股下部Aのおむつ幅方向中央部に、股下部Aのおむつ長手方向の全長に亘って連続的に設けることができる。第4実施形態のインジケーター5を設ける際は、裏面シート3の非肌対向面上にホットメルト組成物を塗布しても良く、外層シート6の肌対向面上にホットメルト組成物を塗布しても良い。
上述の如き構成を有する第4実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が奏され、更に、上述した第1〜第3実施形態に比して、インジケーター5が着用時におけるおむつの外方に最も近い位置に設けられているため、インジケーター5の変色がおむつの外側から使用者に確認され易いという効果を奏する。
また、上述した各実施形態のように、おむつが、吸収体4の幅方向側縁部の上方に立ち上がることができる立体ギャザーを備えている場合には、該立体ギャザー形成用の弾性部材7に前記ホットメルト組成物を塗布することができる。この場合、立体ギャザー形成用の弾性部材7自体が、体液の排泄を知らせるインジケーターとして機能する。
また、前記ホットメルト組成物は、おむつにおける複数の箇所に塗布されていても良く、上述した各実施形態におけるホットメルト組成物の塗布箇所(インジケーター5の塗設箇所)は、適宜組み合わせることができる。例えば、上述した第1〜第4実施形態において、更に、立体ギャザー形成用の弾性部材7の表面に前記ホットメルト組成物を塗布することができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。
例えば、インジケーター5の塗設パターン(ホットメルト組成物の塗布パターン)は、上述した実施形態のように1本の細長の長方形形状に限定されず、種々の形状が可能であり、直線や曲線、図柄、文字などを使って自由に設計することができる。
また、本発明が適用可能な吸収性物品は、展開型のおむつに制限されず、いわゆるパンツ型のおむつ、使い捨てパッド、生理用ナプキン、ナプキン型失禁パッド、ショーツカバー、尿吸収機能を有するブリーフパンツ等も挙げられる。
図1は、本発明の吸収性物品の第1実施形態である展開型の使い捨ておむつを平面状に拡げた状態を示す肌対向面側の平面図である。 図2は、図1のI−I線断面を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面シート
2a 表面シートの吸収性物品幅方向の端縁
3 裏面シート
3a 裏面シートの吸収性物品幅方向の端縁
4 吸収体
41 吸収性コア
42 被覆シート
42a 上部被覆シート
42b 下部被覆シート
5 インジケーター(ホットメルト組成物)
6 外層シート
6a 外層シートの吸収性物品幅方向の端縁
7 立体ギャザー形成用の弾性部材
70 立体ギャザー形成用のシート材
70a シート材の吸収性物品幅方向の端縁
71 立体ギャザーの立ち上がり基端部(接合部)
8 レッグ弾性部材
80 レッグフラップ
9 ファスニングテープ
10 ランディングゾーン

Claims (3)

  1. 表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された吸収体を具備し、股下部の両側部それぞれに、レッグギャザー形成用のレッグ弾性部材が配されている吸収性物品であって、
    前記レッグ弾性部材に、体液と接触することにより変色するホットメルト組成物が塗布されている吸収性物品。
  2. 前記レッグ弾性部材は、前記表面シートと前記裏面シートとの間に両シートと接触した状態で配されており、且つ該表面シートの吸収性物品幅方向の両端縁は、該裏面シートの吸収性物品幅方向の両端縁よりも、前記吸収性物品の幅方向内方に位置している請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記ホットメルト組成物は、pH7で実質的に無色で酸性領域で発色するpH指示薬(a)0.1〜5重量%、界面活性剤(b)20〜90重量%、ポリアルキレングリコール(c)5〜55重量%、カルボキシル基を有するポリマー(d)0〜70重量%、(b)及び(d)以外の酸性物質(e)0.1〜5重量%を含有する請求項1又は2記載の吸収性物品。
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