JP7135810B2 - 噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の燃料を圧送するための高圧ポンプが有するソレノイドの駆動を制御する噴射制御装置に関する。
例えば特許文献1に開示されるような内燃機関の燃料噴射を制御する噴射制御装置は、燃料を圧送するための高圧ポンプが備えるソレノイドの駆動を制御する機能を有している。このような噴射制御装置は、バッテリ電圧が供給される直流電源線からソレノイドへと至る給電経路のうち上流側に設けられた上流側スイッチと、その給電経路のうち下流側に設けられた下流側スイッチとを備えている。この場合、上流側スイッチおよび下流側スイッチがオンされることにより、ソレノイドにバッテリ電圧が印加される。
特開2016-160920号公報
上記構成では、上流側スイッチがオフされてソレノイドへの電流供給が遮断された際に還流電流を流すための還流用ダイオードが設けられる。この場合、還流電流が流れる期間、還流用ダイオードに順方向電流が流れることから、還流用ダイオードにより熱損失が生じる。このような熱損失は、還流用ダイオードの順方向電圧に応じた比較的大きなものとなるため、噴射制御装置の設計上において問題となる可能性がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱損失の低減を図ることができる噴射制御装置を提供することにある。
請求項1、2に記載の噴射制御装置は、内燃機関の燃料を圧送するための高圧ポンプが有するソレノイド(2)の駆動を制御するものであり、上流側スイッチ(Q1)、下流側スイッチ(Q3)、還流用ダイオード(D2)、短絡スイッチ(Q2)および駆動制御部(8)を備える。上流側スイッチは、直流電圧が供給される直流電源線(L1)からソレノイドへと至る給電経路のうち上流側に設けられる。下流側スイッチは、給電経路の下流側に設けられる。
還流用ダイオードは、ソレノイドの上流側端子とグランドとの間にグランド側をアノードとして設けられる。短絡スイッチは、ソレノイドの上流側端子とグランドとの間に還流用ダイオードと並列に設けられる。駆動制御部は、上流側スイッチ、下流側スイッチおよび短絡スイッチのオンとオフを制御するものであり、下流側スイッチをオンするとともに上流側スイッチをオンすることによりソレノイドを駆動する。駆動制御部は、ソレノイドに正方向の電流が流れる期間であり、且つ上流側スイッチがオンする期間には、短絡スイッチがオフするように、それらスイッチのオンとオフを制御する。この場合、請求項1に記載の駆動制御部は、ソレノイドを駆動する駆動期間の後半の期間および駆動期間の終了時点以降の期間には上流側スイッチがオフする期間にも前記短絡スイッチをオフするようになっている。また、この場合、請求項2に記載の駆動制御部は、前記ソレノイドを駆動する駆動期間の前半の期間および前記駆動期間の終了時点以降の期間には前記上流側スイッチがオフする期間にも前記短絡スイッチをオフするようになっている。
上記構成では、上流側スイッチおよび下流側スイッチがオンされるとソレノイドに直流電圧が印加される。また、上記構成では、短絡スイッチがオフされると還流用ダイオードの両端が短絡されていない状態となり、短絡スイッチがオンされると還流用ダイオードの両端が短絡された状態となる。
そこで、上記構成において、上流側スイッチがオフされてソレノイドへの電流供給が遮断された際、短絡スイッチがオンされるようにすれば、オンされた短絡スイッチを介して還流電流が流れることになる。このようにすれば、還流電流が流れる期間、還流用ダイオードに順方向電流が流れることがない。そのため、上記構成によれば、還流電流が流れる期間、還流用ダイオードによる熱損失が生じることがない。したがって、上記構成によれば、従来の構成に比べ、熱損失の低減を図ることができるという優れた効果が得られる。
第1実施形態に係る噴射制御装置の構成を模式的に示す図 第1実施形態に係るソレノイド電流、ソレノイドへの印加電圧および各トランジスタの駆動状態を模式的に示すタイミングチャート 第2実施形態に係るソレノイド電流、ソレノイドへの印加電圧および各トランジスタの駆動状態を模式的に示すタイミングチャート 第3実施形態に係るソレノイド電流、ソレノイドへの印加電圧および各トランジスタの駆動状態を模式的に示すタイミングチャート
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1および図2を参照して説明する。
図1に示す噴射制御装置1は、車両に搭載される複数の電子制御装置、つまり複数のECUのうちの1つである。噴射制御装置1は、車両に搭載された内燃機関に相当するエンジンの燃料噴射を制御するもので、エンジンECUに相当する。エンジンECUは、車両の様々な運転状態における各種センサ信号に基づいて各種アクチュエータを統合的に制御し、最適なエンジン状態での動作を実現するものである。
噴射制御装置1は、エンジンの燃料を圧送するための高圧ポンプの駆動を制御する。この場合、高圧ポンプは、ソレノイド式電磁弁を備えている。なお、以下では、ソレノイド式電磁弁のことをソレノイドと呼ぶこととする。噴射制御装置1は、高圧ポンプが有するソレノイド2への通電電流を制御することにより、高圧ポンプによる燃料の吐出量などを制御する。噴射制御装置1は、ソレノイド2の駆動を制御する機能を有している。
噴射制御装置1には、図示しない車載バッテリから出力されるバッテリ電圧VBが直流電源線L1を介して供給されている。なお、バッテリ電圧VBは直流電圧に相当する。噴射制御装置1は、ソレノイド2を接続するための端子P1、P2を備えている。端子P1には、ソレノイド2の上流側端子が接続されている。端子P3には、ソレノイド2の下流側端子が接続されている。
噴射制御装置1は、駆動回路3および制御IC4を備えている。駆動回路3は、トランジスタQ1~Q3、ダイオードD1、D2、ツェナーダイオードZD1、抵抗R1、R2、コンデンサC1などを備えている。トランジスタQ1~Q3は、Nチャネル型のMOSトランジスタであり、いずれもドレイン・ソース間にソース側をアノードとして接続されたボディダイオードを備えている。なお、図1では、トランジスタQ1、Q2のボディダイオードであるダイオードD1、D2だけを示し、他のボディダイオードの図示は省略している。
トランジスタQ1のドレインは、バッテリ電圧VBが供給される直流電源線L1に接続され、そのソースは端子P1に接続されている。トランジスタQ1は、直流電源線L1からソレノイド2へと至る給電経路のうち上流側に設けられるものであり、第1上流側スイッチに相当する。
ダイオードD2のカソードは端子P1に接続され、そのアノードは回路の基準電位となるグランド電位(0V)が与えられるグランドに接続されている。ダイオードD2は、トランジスタQ1がオフされてソレノイド2への電流供給が遮断された際に還流電流を流すために設けられている。したがって、ダイオードD2は、ソレノイド2の上流側端子とグランドとの間に接続された還流用ダイオードに相当する。トランジスタQ2のソースは、グランドに接続され、そのドレインは端子P1に接続されている。トランジスタQ2は、ソレノイド2の上流側端子とグランドとの間にダイオードD2と並列に設けられた短絡スイッチに相当する。
トランジスタQ3のドレインは端子P2に接続され、そのソースは抵抗R1を介してグランドに接続されている。トランジスタQ3は、上記給電経路のうち下流側に設けられる下流側スイッチに相当する。ツェナーダイオードZD1は、トランジスタQ3のゲート・ドレイン間にゲート側をアノードとして接続されている。ツェナーダイオードZD1は、トランジスタQ3のゲート電圧をクランプするように作用する。これにより、トランジスタQ3のゲートに、耐圧を超えるような過大な電圧が印加されることが防止される。
トランジスタQ1~Q3の各ゲートには、制御IC4から出力される駆動信号がそれぞれ与えられており、それによりトランジスタQ1~Q3のオンとオフが制御される。つまり、この場合、トランジスタQ1~Q3は、それぞれ独立した駆動信号により駆動される。
抵抗R1は、ソレノイド2に流れる電流を検出するためのシャント抵抗に相当する。抵抗R1の各端子電圧は、制御IC4に入力されている。制御IC4が備える電流検出部5は、例えば増幅回路などを備えた構成となっている。電流検出部5は、抵抗R1の端子電圧を増幅した電圧に基づいてソレノイド2に流れる電流であるソレノイド電流を検出する。
端子P1、P2の電圧は、制御IC4に入力されている。制御IC4が備える電圧検出部6は、例えば分圧回路などを備えた構成となっている。電圧検出部6は、端子P1の電圧を分圧した電圧に基づいてソレノイド2の上流側端子の電圧を検出する。また、電圧検出部6は、端子P2の電圧を分圧した電圧に基づいてソレノイド2の各下流側端子の電圧を検出する。さらに、電圧検出部6は、上述したように検出されるソレノイド2の上流側端子の電圧および下流側端子の電圧から、ソレノイド2に印加される印加電圧を検出する。したがって、電圧検出部6は、端子電圧検出部および印加電圧検出部に相当する。
コンデンサC1の一方の端子は制御IC4のブートストラップ用端子に接続され、その他方の端子は抵抗R2を介してトランジスタQ1のソースに接続されている。トランジスタQ1のソースは、制御IC4のブートストラップ用端子に接続されている。コンデンサC1および抵抗R2は、制御IC4に内蔵される図示しないダイオードとともに、トランジスタQ1をオン駆動するためのオン駆動電圧を生成するブートストラップ回路7を構成する。
制御IC4が備える駆動制御部8は、図示しない外部のマイコンから与えられる指令、電流検出部5による電流検出の結果、電圧検出部6による電圧検出の結果などに基づいて、駆動回路3の動作、つまりトランジスタQ1~Q3のオンとオフを制御する。具体的には、制御IC4は、上記マイコンからソレノイド2への通電が指令されると、トランジスタQ3をオン駆動するとともにトランジスタQ1をオンオフ駆動する。また、この際、制御IC4は、電流検出部5による電流検出の結果に基づいて、ソレノイド電流が所望する電流値となるようにトランジスタQ1の駆動を制御する。このように、駆動制御部8は、トランジスタQ3をオンするとともに、トランジスタQ1をオンすることによりソレノイド2を駆動する。
トランジスタQ1は、Nチャネル型のMOSトランジスタであるため、それをオン駆動するためのオン駆動電圧としては、バッテリ電圧VBよりも高い電圧が必要となる。一方、駆動制御部8が設けられる制御IC4に供給される電源電圧は、例えば5Vであり、バッテリ電圧VBよりも低い電圧となっている。そこで、駆動制御部8は、前述したブートストラップ回路7を用いてトランジスタQ1のオン駆動電圧を生成するようになっている。
次に、上記構成の作用について図2を参照して説明する。
駆動制御部8は、ソレノイド2を駆動する駆動期間TQのうち、前半の期間ではソレノイド電流が第1設定値となるように通電を制御し、後半の期間ではソレノイド電流が第1設定値よりも低い第2設定値となるように通電を制御する。
まず、駆動制御部8は、ソレノイド2を駆動する駆動期間TQの開始時点である時刻t1において、トランジスタQ1およびトランジスタQ3をオン駆動する。これにより、ソレノイド2に対しバッテリ電圧VBが印加され、ソレノイド電流が増加に転じる。また、駆動制御部8は、時刻t1において、トランジスタQ2をオフ駆動する。これにより、ダイオードD2の両端が短絡されていない状態となる。
駆動制御部8は、ソレノイド電流が第1設定値に基づいて設定された第1上限値に達した時刻t2において、トランジスタQ1をオフ駆動する。これにより、ソレノイド2への印加電圧が0Vになり、ソレノイド電流が減少に転じる。その後、所定期間が経過するまでの間、駆動制御部8は、次のようにトランジスタQ1をオンオフ駆動する。すなわち、駆動制御部8は、ソレノイド電流が減少して第1設定値に基づいて設定された第1下限値に達した時点、例えば時刻t3でトランジスタQ1をオン駆動する。
これにより、ソレノイド2に対しバッテリ電圧VBが印加され、ソレノイド電流が再び増加に転じる。駆動制御部8は、ソレノイド電流が増加して第1上限値に達した時点、例えば時刻t4でトランジスタQ1をオフ駆動する。これにより、ソレノイド2への印加電圧が0Vになり、ソレノイド電流が再び減少に転じる。駆動期間TQの前半の期間では、このような制御が繰り返されることによりソレノイド2に対し第1設定値の電流が供給される。
駆動制御部8は、上記所定期間が経過した後、駆動期間TQが終了するまでの間、次のようにトランジスタQ1をオンオフ駆動する。すなわち、駆動制御部8は、ソレノイド電流が減少して第2設定値に基づいて設定された第2下限値に達した時点、例えば時刻t5でトランジスタQ1をオン駆動する。これにより、ソレノイド2に対しバッテリ電圧VBが印加され、ソレノイド電流が再び増加に転じる。
駆動制御部8は、ソレノイド電流が増加して第2設定値に基づいて設定された第2上限値に達した時点、例えば時刻t6でトランジスタQ1をオフ駆動する。これにより、ソレノイド2への印加電圧が0Vになり、ソレノイド電流が再び減少に転じる。駆動期間TQの前半の期間では、このような制御が繰り返されることによりソレノイド2に対し第2設定値の電流が供給される。
この場合、駆動制御部8は、ソレノイド電流が第1上限値に達してトランジスタQ1がオフ駆動される時刻t2の時点において、トランジスタQ2をオン駆動する。その後、駆動制御部8は、駆動期間TQが終了するまでの期間にトランジスタQ2をオンオフ駆動する。すなわち、駆動制御部8は、ソレノイド2に対し第1設定値の電流が供給される前半の期間では、ソレノイド電流が減少して第1下限値に達した時点、例えば時刻t3の時点でトランジスタQ2をオフ駆動するとともに、ソレノイド電流が増加して第1上限値に達した時点、例えば時刻t4の時点でトランジスタQ2をオン駆動する。
また、駆動制御部8は、ソレノイド2に対し第2設定値の電流が供給される後半の期間では、ソレノイド電流が減少して第2下限値に達した時点、例えば時刻t5の時点でトランジスタQ2をオフ駆動するとともに、ソレノイド電流が増加して第2上限値に達した時点、例えば時刻t6の時点でトランジスタQ2をオン駆動する。
駆動制御部8は、駆動期間TQの終了時点である時刻t7において、トランジスタQ1およびQ3をオフ駆動する。これにより、ソレノイド電流が時間の経過とともに減少して時刻t8においてゼロとなる。駆動制御部8は、ソレノイド電流がゼロになる時点である時刻t8において、トランジスタQ2をオフ駆動する。このように、駆動制御部8は、ソレノイド電流がゼロよりも大きい電流である間、つまりソレノイド2に正方向の電流が流れている間、トランジスタQ1がオフされてソレノイド2への電流供給が遮断された際、トランジスタQ2をオン駆動するようになっている。これにより、ソレノイド2への電流供給が遮断された際、ダイオードD2の両端が短絡された状態となり、オンされたトランジスタQ2を介して還流電流が流れることになる。なお、上述した正方向の電流とは、ソレノイドの上流側端子から下流側端子に向けて流れる電流のことを意味している。
この場合、駆動期間TQにおいて、トランジスタQ2がオンされてダイオードD2の両端が短絡される期間Tsは、下記(1)式に示すように、駆動期間TQからトランジスタQ1がオンされる期間Tq1を減算した期間となる。
Ts=TQ-Tq1 …(1)
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
本実施形態の噴射制御装置1では、トランジスタQ1およびトランジスタQ3がオンされるとソレノイド2にバッテリ電圧VBが印加される。また、噴射制御装置1では、トランジスタQ2がオフされるとダイオードD2の両端が短絡されていない状態となり、トランジスタQ2がオンされるとダイオードD2の両端が短絡された状態となる。
そして、噴射制御装置1では、駆動期間TQの開始時点である時刻t1からソレノイド電流がゼロになる時点である時刻t8までの期間、つまりソレノイド2に正方向の電流が流れる期間において、トランジスタQ1がオフされた際、トランジスタQ2がオンされるようになっている。このようにすれば、ソレノイド2への電流供給が遮断された際、オンされたトランジスタQ2を介して還流電流が流れることになる。そのため、還流電流が流れる期間、ダイオードD2に順方向電流が流れることがなく、ダイオードD2による熱損失が生じることがない。なお、この場合、トランジスタQ2による熱損失が生じることになるが、MOSトランジスタであるトランジスタQ2による熱損失はダイオードD2による熱損失に比べて格段に小さいものとなる。
したがって、上記構成によれば、従来の構成に比べ、熱損失の低減を図ることができるという優れた効果が得られる。このような熱損失の増加は、ソレノイド2に供給される電流が大きくなるほど、一層顕在化する。したがって、エンジンの性能アップに伴いソレノイド2に流す電流が大電流化すればするほど、本実施形態により得られる熱損失の低減効果が一層有益なものとなる。
駆動制御部8は、ソレノイド2に正方向の電流が流れる期間において、トランジスタQ1がオンする期間には、トランジスタQ2がオフするように、それらトランジスタQ1、Q2のオンとオフを制御するようになっている。トランジスタQ1がオンしているときにトランジスタQ2がオンすると、直流電源線L1からグランドへと過大な短絡電流が流れるおそれがある。上述したようにトランジスタQ1、Q2のオンとオフを制御することにより、このような短絡電流の発生を確実に防止することができる。
なお、本実施形態の制御ロジックは、次のように変形することが可能である。すなわち、駆動制御部8は、電圧検出部6により検出されるソレノイド2への印加電圧がゼロ(0V)より高い電圧である期間にトランジスタQ2がオフするように制御するとともに、上記印加電圧がゼロ以下である期間にトランジスタQ2がオンするように制御してもよい。このようにした場合でも、駆動期間TQにおいて、トランジスタQ2がオンされてダイオードD2の両端が短絡される期間Tsは、上記(1)式に示した期間と同様のものとなる。
あるいは、駆動制御部8は、電圧検出部6により検出されるソレノイド2の上流側端子の電圧が下流側端子の電圧より低い電圧である期間にトランジスタQ2がオンするように制御してもよい。このようにした場合でも、駆動期間TQにおいて、トランジスタQ2がオンされてダイオードD2の両端が短絡される期間Tsは、上記(1)式に示した期間と同様のものとなる。
したがって、このような各変形例によっても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。さらに、上記各変形例では、ソレノイド2への印加電圧の検出値またはソレノイド2の上流側端子の電圧の検出値および下流側端子の電圧の検出値に基づいてトランジスタQ2を制御するようになっている。そのため、上記各変形例によれば、ソレノイド電流の検出値に基づいてトランジスタQ2を制御するものに比べ、一層確実に、トランジスタQ2を用いて還流電流を流すことが可能となり、その結果、熱損失の低減効果を一層確実に得ることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について図3を参照して説明する。
第2実施形態では、ソレノイド2を駆動する際における制御ロジックの内容が第1実施形態と異なっている。なお、噴射制御装置1の構成は、第1実施形態と共通する。
本実施形態の制御ロジックでは、第1実施形態の制御ロジックに対し、トランジスタQ2のオンとオフの制御が異なっている。すなわち、本実施形態では、駆動制御部8は、駆動期間TQの前半の期間では、第1実施形態と同様にトランジスタQ2をオンオフ駆動する。ただし、この場合、駆動制御部8は、駆動期間TQの後半の期間では、トランジスタQ2をオフ駆動する。
このような本実施形態の制御ロジックによっても、ソレノイド2に正方向の電流が流れる期間において、トランジスタQ1がオフされた際にトランジスタQ2がオンされるようになっているため、第1実施形態と同様、熱損失低減の効果が得られる。なお、この場合、駆動期間TQの前半の期間における還流電流はオンされたトランジスタQ2を介して流れるものの、駆動期間TQの後半の期間における還流電流はダイオードD2を介して流れることになる。
駆動期間TQの前半の期間には、その後半の期間に比べ、ソレノイド電流が大きくなっており、その還流電流も大きなものとなる。したがって、本実施形態のように、駆動期間TQの前半の期間における還流電流だけをトランジスタQ2を介して流すようにした場合でも、従来の構成に比べ、熱損失を十分に低減することができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について図4を参照して説明する。
第3実施形態では、ソレノイド2を駆動する際における制御ロジックの内容が第1実施形態と異なっている。なお、噴射制御装置1の構成は、第1実施形態と共通する。
本実施形態の制御ロジックでは、第1実施形態の制御ロジックに対し、トランジスタQ2のオンとオフの制御が異なっている。すなわち、本実施形態では、駆動制御部8は、駆動期間TQの後半の期間では、第1実施形態と同様にトランジスタQ2をオンオフ駆動する。ただし、この場合、駆動制御部8は、駆動期間TQの前半の期間では、トランジスタQ2をオフ駆動する。
このような本実施形態の制御ロジックによっても、ソレノイド2に正方向の電流が流れる期間において、トランジスタQ1がオフされた際にトランジスタQ2がオンされるようになっているため、第1実施形態と同様、熱損失低減の効果が得られる。なお、この場合、駆動期間TQの後半の期間における還流電流はオンされたトランジスタQ2を介して流れるものの、駆動期間TQの前半の期間における還流電流はダイオードD2を介して流れることになる。
ソレノイドの駆動内容によっては、駆動期間TQの後半の期間が前半の期間よりも長い期間となる場合があり得る。したがって、本実施形態のように、駆動期間TQの後半の期間における還流電流だけをトランジスタQ2を介して流すようにした場合でも、従来の構成に比べ、熱損失を十分に低減することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形、組み合わせ、あるいは拡張することができる。
上記各実施形態で示した数値などは例示であり、それに限定されるものではない。
本発明は、エンジンの燃料噴射を制御するエンジンECUに適用される噴射制御装置に限らず、内燃機関の燃料を圧送するための高圧ポンプが有するソレノイドの駆動を制御する噴射制御装置全般に適用することができる。
トランジスタQ1~Q3としては、Nチャネル型のMOSトランジスタに限らずとよく、様々な種類の半導体スイッチング素子を用いることができる。
還流用ダイオードとしては、トランジスタQ2のボディダイオードにより構成するものに限らずともよく、別途ダイオードを追加してもよい。
駆動制御部8は、駆動期間TQの終了時点である時刻t7からソレノイド電流がゼロになる時点である時刻t8までの期間、トランジスタQ2をオフ駆動するようにしてもよい。この場合、駆動期間TQの終了時点からソレノイド電流がゼロになる時点までの期間の還流電流はダイオードD2を介して流れることになる。ただし、上記期間はソレノイド電流がゼロへと漸減する期間であることから、その還流電流も比較的小さいものとなる。したがって、このようにした場合でも、従来の構成に比べ、熱損失を十分に低減することができる。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
1…噴射制御装置、2…ソレノイド、6…電圧検出部、8…駆動制御部、D2…ダイオード、L1…直流電源線、Q1~Q3…トランジスタ。

Claims (5)

  1. 内燃機関の燃料を圧送するための高圧ポンプが有するソレノイド(2)の駆動を制御する噴射制御装置であって、
    直流電圧が供給される直流電源線(L1)から前記ソレノイドへと至る給電経路のうち上流側に設けられる上流側スイッチ(Q1)と、
    前記給電経路の下流側に設けられる下流側スイッチ(Q3)と、
    前記ソレノイドの上流側端子とグランドとの間に前記グランド側をアノードとして設けられる還流用ダイオード(D2)と、
    前記ソレノイドの上流側端子と前記グランドとの間に前記還流用ダイオードと並列に設けられる短絡スイッチ(Q2)と、
    前記上流側スイッチ、前記下流側スイッチおよび前記短絡スイッチのオンとオフを制御するものであり、前記下流側スイッチをオンするとともに前記上流側スイッチをオンすることにより前記ソレノイドを駆動する駆動制御部(8)と、
    を備え
    前記駆動制御部は、
    前記ソレノイドに正方向の電流が流れる期間であり、且つ前記上流側スイッチがオンする期間には、前記短絡スイッチがオフするように、それらスイッチのオンとオフを制御し、
    前記ソレノイドを駆動する駆動期間の後半の期間および前記駆動期間の終了時点以降の期間には前記上流側スイッチがオフする期間にも前記短絡スイッチをオフするようになっている噴射制御装置。
  2. 内燃機関の燃料を圧送するための高圧ポンプが有するソレノイド(2)の駆動を制御する噴射制御装置であって、
    直流電圧が供給される直流電源線(L1)から前記ソレノイドへと至る給電経路のうち上流側に設けられる上流側スイッチ(Q1)と、
    前記給電経路の下流側に設けられる下流側スイッチ(Q3)と、
    前記ソレノイドの上流側端子とグランドとの間に前記グランド側をアノードとして設けられる還流用ダイオード(D2)と、
    前記ソレノイドの上流側端子と前記グランドとの間に前記還流用ダイオードと並列に設けられる短絡スイッチ(Q2)と、
    前記上流側スイッチ、前記下流側スイッチおよび前記短絡スイッチのオンとオフを制御するものであり、前記下流側スイッチをオンするとともに前記上流側スイッチをオンすることにより前記ソレノイドを駆動する駆動制御部(8)と、
    を備え
    前記駆動制御部は、
    前記ソレノイドに正方向の電流が流れる期間であり、且つ前記上流側スイッチがオンする期間には、前記短絡スイッチがオフするように、それらスイッチのオンとオフを制御し、
    前記ソレノイドを駆動する駆動期間の前半の期間および前記駆動期間の終了時点以降の期間には前記上流側スイッチがオフする期間にも前記短絡スイッチをオフするようになっている噴射制御装置。
  3. さらに、前記ソレノイドに印加される印加電圧を検出する印加電圧検出部(6)を備え、
    前記駆動制御部は、前記印加電圧検出部により検出される前記印加電圧がゼロより高い電圧である期間には、前記短絡スイッチがオフするように制御する請求項1または2に記載の噴射制御装置。
  4. さらに、前記ソレノイドに印加される印加電圧を検出する印加電圧検出部(6)を備え、
    前記駆動制御部は、前記印加電圧検出部により検出される前記印加電圧がゼロ以下の電圧である期間には、前記短絡スイッチがオンするように制御する請求項1から3のいずれか一項に記載の噴射制御装置。
  5. さらに、前記ソレノイドの端子電圧を検出する端子電圧検出部(6)を備え、
    前記駆動制御部は、前記端子電圧検出部により検出される前記ソレノイドの上流側端子の電圧が前記ソレノイドの下流側端子の電圧より低い電圧である期間には、前記短絡スイッチがオンするように制御する請求項1から3のいずれか一項に記載の噴射制御装置。
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