JP2014225780A - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Keita Kojima
圭太 小島
誠 矢野
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Abstract

【課題】誘導性負荷を駆動する負荷駆動装置において、マスク時間を短縮し、電圧異常の検出精度を向上する。【解決手段】負荷駆動装置(10)は、ハイサイド端子(12)と、ローサイド端子(14)と、ハイサイド及びローサイドの両方に設けられた駆動用スイッチング素子(16)と、抵抗素子(26)と、異常検出手段(46)と、マスク手段(48)とともに、抵抗素子に並列に設けられた放電用スイッチング素子(30)と、放電用スイッチング素子のオン・オフを制御する制御手段(52)と、を備える。制御手段は、全ての駆動用スイッチング素子が作動していない期間において、誘導性負荷への通電が遮断された状態で、放電用スイッチング素子を所定時間オンさせる。【選択図】図1

Description

本発明は、誘導性負荷を駆動する負荷駆動装置に関し、特に車両におけるインジェクタや燃料ポンプなどの駆動に用いられるものに関する。
従来、誘導性負荷を駆動する負荷駆動装置を備えるものとして、特許文献1に記載の内燃機関制御装置が知られている。
図5は、特許文献1に記載されるような、従来の負荷駆動装置10を示している。この負荷駆動装置10は、例えば車両におけるインジェクタや燃料ポンプなどの誘導性負荷100を駆動するものである。図5では、誘導性負荷100として燃料ポンプ(高圧ポンプ)の例を示している。
負荷駆動装置10は、誘導性負荷100の一端に接続されるハイサイド端子12と、誘導性負荷100の他端に接続されるローサイド端子14と、誘導性負荷100への通電有無を切り替えるための駆動用スイッチング素子16と、を有している。図5では、駆動用スイッチング素子16として、電源とハイサイド端子12との間にハイサイドスイッチング素子18が設けられ、グランドとローサイド端子14との間にローサイドスイッチング素子20が設けられている。
また、負荷駆動装置10は、ハイサイド端子12とハイサイドスイッチング素子18とを繋ぐ第1通電経路22に一端が接続され、他端がグランドに接続されたハイサイドコンデンサ24と、該ハイサイドコンデンサ24と並列に設けられた抵抗素子26と、を有している。さらに、ローサイド端子14とローサイドスイッチング素子20とを繋ぐ第2通電経路32に一端が接続され、他端がグランドに接続されたローサイドコンデンサ34を有している。各コンデンサ24,34は、サージやノイズなどから、誘導性負荷100に対する入力信号、出力信号を保護する。抵抗素子26は、誘導性負荷100に対してハイサイド側(ハイサイド端子12)の電圧異常を検出するための基準値(例えば2.5V)を設定し、電圧異常の誤検出を防ぐために設けられたプルダウン抵抗である。
また、負荷駆動装置10は、アノードをグランド側として第1通電経路22とグランドとの間に設けられたダイオード28を有している。ダイオード28は、還流時に放電する機能を果たす。
さらに、負荷駆動装置10は、ハイサイド端子12の電圧を検出するとともに、検出した電圧の異常有無(例えば天絡、地絡)を判定する電圧異常検出部46と、全ての駆動用スイッチング素子16が作動していない期間において、電圧異常検出部46の検出電圧が少なくとも天絡検出用の閾値以下となるまでの間、電圧異常の誤検出をマスクするマスク部48と、を有している。
図5において、電圧異常検出部46とマスク部48は駆動IC40に構成されており、負荷駆動装置10は、駆動IC40とともに、マイコン60を有している。駆動IC40は、電圧異常検出部46とマスク部48以外に、ハイサイドスイッチング素子18の作動を制御するハイサイドプリドライバ42、ローサイドスイッチング素子20の作動を制御するローサイドプリドライバ44を有している。さらには、ローサイド端子14の電圧を検出する電圧モニタ部50と、誘導性負荷100に流れる電流を検出する電流モニタ部54を有している。
特開2012−127194号公報
図6は、図5に示す従来の負荷駆動装置10において、各信号の動作波形の一例を示している。
図5に示す負荷駆動装置10では、マイコン60から出力する各プリドライバ42,44への制御信号をオフとし、これにより全ての駆動用スイッチング素子16をオフさせると、誘導性負荷100の逆起電力(逆起エネルギー)により、図6に示すように、ローサイド端子14の電圧が跳ね上がり、この電圧はローサイドコンデンサ34にチャージされる。そして、誘導性負荷100への通電が完全に遮断される、すなわち、誘導性負荷100に流れる電流がゼロになると、図6に示すように、ローサイドコンデンサ34がディスチャージされてローサイド端子14の電圧が低下するとともに、ハイサイド端子12の電圧が急激に上昇する。逆起電力(電荷)は、誘導性負荷100及び抵抗素子26を介してグランドに放電されるため、ハイサイド端子12の電圧は、抵抗素子26の抵抗値に応じて減衰し、基準値Vs(例えば2.5V)に収束する。
上記したように、従来の負荷駆動装置10によれば、マスク部48により、ハイサイド端子12の電圧が天絡検出用の閾値以下となるまでの一定時間、電圧異常の誤検出をマスクすることができる。このようにマスク期間を設けると、制御信号のオフ期間(誘導性負荷の休止期間)のうち、残りの期間が、電圧異常を検出する電圧異常判定期間となる。
しかしながら、例えば内燃機関の回転数が高くなる(誘導性負荷の駆動周期が短くなる)と、制御信号のオフ期間内に、ハイサイド端子12の電圧が天絡検出用の閾値以下まで減衰しきらないことも起こりうる。この場合、制御信号のオフ期間の終端まで、マスクしなければならないため、電圧異常判定期間を確保できない。電圧異常を検出できるようにするには、駆動周期に制限をかけなければならない。
なお、図5及び図6においては、後述する発明を実施するための形態の共通乃至関連する要素と、同一の符号を付与している。
本発明は上記問題点に鑑み、誘導性負荷を駆動する負荷駆動装置において、マスク時間を短縮し、電圧異常の検出精度を向上することを目的とする。
ここに開示される発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、誘導性負荷(100)を駆動する負荷駆動装置であって、誘導性負荷の一端に接続さるハイサイド端子(12)と、誘導性負荷の他端に接続されるローサイド端子(14)と、誘導性負荷への通電有無を切り替えるために、電源とハイサイド端子との間及びグランドとローサイド端子との間にそれぞれ設けられた駆動用スイッチング素子(16)と、ハイサイド端子とグランドとの間に設けられた抵抗素子(26)と、ハイサイド端子の電圧を検出するとともに、検出した電圧を天絡検出用の閾値と比較して、異常有無を判定する異常検出手段(46)と、全ての駆動用スイッチング素子が作動していない期間において、少なくとも異常検出手段の検出電圧が閾値以下となるまでの間、電圧異常の誤検出をマスクするマスク手段(48)と、ハイサイド端子とグランドとの間に、抵抗素子に並列に設けられ、オンすることで、ハイサイド端子とグランドとを連通し、オフすることで、ハイサイド端子とグランドとを遮断するものであり、オン抵抗が抵抗素子の抵抗値よりも小さい放電用スイッチング素子(30)と、放電用スイッチング素子のオン・オフを制御する制御手段(52)と、を備え、制御手段は、全ての駆動用スイッチング素子が作動していない期間において、誘導性負荷への通電が遮断された状態で、放電用スイッチング素子を所定時間オンさせることを特徴とする。
従来の構成では、全ての駆動用スイッチング素子(16)をオフさせ、誘導性負荷(100)への通電が遮断されると、誘導性負荷(100)の逆起電力により、ハイサイド端子(12)の電圧は急激に上昇し、その後、抵抗素子(26)の抵抗値に応じて減衰して基準値に収束する。
本発明では、誘導性負荷(100)への通電が遮断された状態で、放電用スイッチング素子(30)を所定時間オン(言うなれば瞬間的にオン)させる。放電用スイッチング素子(30)のオン抵抗は、抵抗素子(26)の抵抗値よりも十分に小さい。このため、放電用スイッチング素子(30)をオンさせた間は、抵抗素子(26)ではなく、放電用スイッチング素子(30)を介して、逆起電力(電荷)をグランドに逃がすことができる。このように、逆起電力(電荷)を逃がす経路の抵抗値が小さいため、ハイサイド端子(12)の電圧が、天絡検出用の閾値以下となるまでの時間を短縮することができる。すなわち、マスク時間を短くでき、電圧異常判定可能期間を確保して、電圧異常の検出精度を向上することができる。これにより、誘導性負荷(100)の駆動周期が短くなった場合でも、電圧異常を検出することが可能となる。
第1実施形態に係る負荷駆動装置の概略構成を示す図である。 負荷駆動装置における各信号の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。 図2のうち、誘導性負荷の駆動休止期間を拡大した図である。 第2実施形態に係る負荷駆動装置の概略構成を示す図である。 従来の負荷駆動装置の概略構成を示す図である。 負荷駆動装置における各信号の動作波形の一例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。なお、各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。
(第1実施形態)
先ず、図1を用いて、本実施形態に係る負荷駆動装置の概略構成を説明する。
図1に示す誘導性負荷100として、本実施形態では、高圧状態の燃料をインジェクタに供給するための高圧燃料ポンプの例を示す。図示しない燃料タンクから低圧燃料ポンプによって汲み上げられる燃料は、燃料フィルタ、プレッシャレギュレータ等を介して、高圧燃料ポンプに供給される。負荷駆動装置10は、誘導性負荷100である高圧燃料ポンプの弁体(電磁弁)を開閉するソレノイドに電流を供給し、弁体の駆動を制御する。
図1に示すように、負荷駆動装置10は、誘導性負荷100のソレノイドに電流を流すために設けられた端子として、誘導性負荷100の一端に接続されるハイサイド端子12と、誘導性負荷100の他端に接続されるローサイド端子14と、を有している。ハイサイド端子12は、誘導性負荷100から見て電源側の端子であり、ローサイド端子14は、グランド側の端子である。
また、負荷駆動装置10は、誘導性負荷100への通電有無を切り替えるための駆動用スイッチング素子16を有している。本実施形態では、駆動用スイッチング素子16として、電源とハイサイド端子12との間に設けられたハイサイドスイッチング素子18と、グランドとローサイド端子14との間に設けられたローサイドスイッチング素子20と、を有している。これら駆動用スイッチング素子16(18,20)として、Nチャネル型のMOSFETを採用しており、ハイサイドスイッチング素子18において、ドレインが電源側、ソースが誘導性負荷100側となっている。ローサイドスイッチング素子20において、ドレインが誘導性負荷100側、ソースがグランド側となっている。
また、負荷駆動装置10は、ハイサイド端子12とハイサイドスイッチング素子18とを繋ぐ第1通電経路22に一端が接続され、他端がグランドに接続されたハイサイドコンデンサ24と、該ハイサイドコンデンサ24と並列に設けられた抵抗素子26と、を有している。すなわち、抵抗素子26も、第1通電経路22に一端が接続され、他端がグランドに接続されている。
ハイサイドコンデンサ24は、サージやノイズなどから、誘導性負荷100の入力信号及び出力信号を保護する。一方、抵抗素子26は、誘導性負荷100に対してハイサイド側(ハイサイド端子12)の電圧異常を検出するための基準値Vs(例えば2.5V)を設定し、電圧異常の誤検出を防ぐためのプルダウン抵抗である。この抵抗素子26の抵抗値は、例えば10kΩに設定されている。
また、負荷駆動装置10は、アノードをグランド側として第1通電経路22とグランドとの間に設けられたダイオード28を有している。ダイオード28は、還流時に放電する機能を果たす。
さらに、負荷駆動装置10は、ハイサイドコンデンサ24及び抵抗素子26に並列に設けられ、オンすることで、ハイサイド端子12とグランドとを連通し、オフすることで、ハイサイド端子12とグランドとを遮断する放電用スイッチング素子30を有している。この放電用スイッチング素子30は、第1通電経路22とグランドとの間に設けられている。また、放電用スイッチング素子30として、Nチャネル型のMOSFETを採用しており、ドレインが第1通電経路22側、ソースがグランド側となっている。
この放電用スイッチング素子30のオン抵抗は例えば20mΩ程度であり、並列配置された抵抗素子26の抵抗値に対して、十分に小さいものとなっている。本実施形態では、マスク時間を短縮させるために、この放電用スイッチング素子30を所定タイミングにおいて、所定時間オンさせる。
また、負荷駆動装置10は、ローサイド端子14とローサイドスイッチング素子20とを繋ぐ第2通電経路32に一端が接続され、他端がグランドに接続されたローサイドコンデンサ34を有している。このローサイドコンデンサ34も、ハイサイドコンデンサ24同様、サージやノイズなどから、誘導性負荷100の入力信号及び出力信号を保護する。
また、負荷駆動装置10は、ローサイドスイッチング素子20とグランドとの間に設けられた抵抗素子36を有している。抵抗素子36の一端はローサイドスイッチング素子20のソースに接続されている。この抵抗素子36により、ローサイドスイッチング素子20をオンしたときにローサイドスイッチング素子20に流れる電流、換言すれば誘導性負荷100に流れる電流を検出する。
さらに、負荷駆動装置10は、駆動IC40とマイコン60と、を有している。
駆動IC40は、ハイサイドプリドライバ42と、ローサイドプリドライバ44と、電圧異常検出部46と、マスク部48と、電圧モニタ部50と、放電SW制御部52と、電流モニタ部54と、を有している。
ハイサイドプリドライバ42は、マイコン60から出力される制御信号に基づき、ハイサイドスイッチング素子18を作動させるためのハイサイドSW駆動信号(ゲート信号)を生成し、ハイサイドスイッチング素子18のゲートに対して出力する。
同様に、ローサイドプリドライバ44は、マイコン60から出力される制御信号に基づき、ローサイドスイッチング素子20を作動させるためのローサイドSW駆動信号(ゲート信号)を生成し、ローサイドスイッチング素子20のゲートに対して出力する。
電圧異常検出部46は、特許請求の範囲に記載の異常検出手段に相当し、第1通電経路22に電気的に接続されて、ハイサイド端子12の電圧を検出する。そして、検出した電圧を、予め設定された閾値と比較し、ハイサイド端子12の電圧の異常有無、換言すれば誘導性負荷100の故障有無、を判定する。本実施形態では、閾値として、天絡検出用の閾値Vb(例えば4.8V)と、地絡検出用の閾値Ve(例えば1.2V)が設定されている。そして、電圧異常検出部46は、全ての駆動用スイッチング素子16(18,20)が作動していない期間、すなわち、誘導性負荷100の休止期間において、検出電圧が閾値Vb以上の場合、天絡(バッテリショート)していると判定し、検出電圧が閾値Ve以下の場合、地絡(グランドショート)していると判定する。
マスク部48は、特許請求の範囲に記載のマスク手段に相当し、全ての駆動用スイッチング素子16(18,20)が作動していない期間において、少なくとも電圧異常検出部46の検出電圧が、天絡検出用の閾値Vb以下となるまでの間、電圧異常の誤検出をマスクする。このマスクにより、誘導性負荷100の逆起電力によってハイサイド端子12の電圧が上昇したことを、天絡と誤判定するのを抑制することができる。本実施形態では、天絡だけでなく地絡も検出するため、地絡の誤検出も防ぐために、電圧異常検出部46の検出電圧が、抵抗素子26によって定まる基準値Vsに収束するまでの間、電圧異常の誤検出をマスクする。
電圧モニタ部50は、特許請求の範囲に記載の電圧検出手段に相当し、第2通電経路32と電気的に接続されて、ローサイド端子14の電圧を検出する。そして、検出した電圧を、予め設定された閾値Vtと比較して、その比較結果を、放電SW制御部52に出力する。
放電SW制御部52は、特許請求の範囲に記載の制御手段に相当し、放電用スイッチング素子30のオン・オフを制御する。この放電SW制御部52は、全ての駆動用スイッチング素子16(18,20)が作動していない期間において、誘導性負荷100への通電が遮断された状態で、放電用スイッチング素子30を所定時間オン(言うなれば瞬間的にオン)させる。本実施形態では、電圧モニタ部50の出力に基づいて、放電用スイッチング素子30のオン・オフを制御する。具体的には、全ての駆動用スイッチング素子16(18,20)が作動していない期間において、電圧モニタ部50の検出電圧が閾値Vt以下となることをもって、放電用スイッチング素子30を瞬間的にオン(例えば50μs)させる。
電流モニタ部54は、ローサイドスイッチング素子20をオンしたときにローサイドスイッチング素子20に流れる電流、換言すれば誘導性負荷100に流れる電流を検出する。例えば、この検出電流の値に応じて、ハイサイドプリドライバ42のオン・オフが制御される。
このように、負荷駆動装置10は、ハイサイド端子12、ローサイド端子14、駆動用スイッチング素子16(18,20)、ハイサイドコンデンサ24、抵抗素子26、放電用スイッチング素子30、ローサイドコンデンサ34、電圧異常検出部46、マスク部48、電圧モニタ部50、及び放電SW制御部52を有している。
次に、上記した負荷駆動装置10の動作について、図2及び図3のタイミングチャートを用いて説明する。図2及び図3では、車両のエンジンが高回転(例えば8000rpm)の場合を示しており、誘導性負荷100の駆動周期Tiが3.75ms、制御信号のオン時間Tq1が3ms、オフ時間(休止時間)Tq2が0.75msとなっている。また、図2に示す一点鎖線は、図5及び図6に示した従来構成の結果を参考に示している。
先ず、誘導性負荷100の駆動期間について説明する。マイコン60から出力される制御信号がオンになると、ハイサイドプリドライバ42から出力されるハイサイドSW駆動信号及びローサイドプリドライバ44から出力されるローサイドSW駆動信号がオンになり、誘導性負荷100に負荷駆動電流が流れる。
負荷駆動電流は、通電初期のピーク電流通電期間において、予め設定されたピーク電流閾値まで短時間で上昇する。負荷駆動電流がピーク電流閾値まで上昇とすると、負荷駆動電流を保持する保持期間となる。この保持期間において、ハイサイドスイッチング素子18がチョッピングされ、負荷駆動電流が所望の電流値となるように制御される。これにより、誘導性負荷100である高圧燃料ポンプのソレノイドに電流が供給され、弁体(電磁弁)が閉弁状態となり、インジェクタに高圧燃料が供給される。
次に、誘導性負荷100の駆動が休止される休止期間について説明する。マイコン60から出力される制御信号がオフになると、制御信号の立ち下がりでローサイドSW駆動信号及びハイサイドSW駆動信号がオフになる。そして、ローサイドSW駆動信号の立ち下がりタイミングで、誘導性負荷100の逆起電力(逆起エネルギー)により、ローサイド端子14の電圧が跳ね上がり、この電圧はローサイドコンデンサ34にチャージされる。
そして、誘導性負荷100への通電が完全に遮断される、すなわち、負荷駆動電流がゼロになると、図2及び図3に示すように、ローサイドコンデンサ34がディスチャージされてローサイド端子14の電圧が低下するとともに、ハイサイド端子12の電圧が急激に上昇する。ハイサイド端子12の電圧は逆起電力のグランドへの放電にともなって減衰し、抵抗素子26により定まる基準値Vsに収束する。
この休止期間においては、電圧異常検出部46により、ハイサイド端子12の電圧が検出され、検出された電圧が、天絡検出用の閾値Vb及び地絡検出用の閾値Veと比較されて、天絡、地絡の有無が判定される。しかしながら、上記したように、誘導性負荷100の逆起電力により、ハイサイド端子12の電圧は跳ね上がり、天絡検出用の閾値Vbを超え、天絡が生じていると誤検出する虞がある。
そこで、天絡の誤検出が生じないように、マスク部48により、制御信号の立ち下がり(ローサイドSW駆動信号の立ち下がり)タイミングから、少なくとも電圧異常検出部46の検出電圧が天絡検出用の閾値Vb以下となるまでの間、電圧異常の誤検出をマスクする。本実施形態では、マスク部48によるマスク期間Tmを、図3に示すように、制御信号の立ち下がりから、電圧異常検出部46の検出電圧が、抵抗素子26によって定まる基準値Vsに収束するまでの間とする。
このようにマスク期間を設けると、制御信号のオフ期間(誘導性負荷の休止期間)のうち、残りの期間が、電圧異常を検出することのできる電圧異常判定可能期間Tjとなる。上記したように、従来の構成では、逆起電力が抵抗素子26を介してグランドに放電される。抵抗素子26は、誘導性負荷100に対してハイサイド端子12の電圧異常を検出するための基準値Vsを設定し、電圧異常の誤検出を防ぐためのプルダウン抵抗であり、その抵抗値は例えば10kΩ程度と大きい。したがって、逆起電力(電荷)を逃がす経路の抵抗値が大きく、ハイサイド端子12の電圧が基準値Vsに収束するのに時間がかかる。このため、マスク部48により、天絡の誤検出をマスクするようにすると、エンジンの回転数が高い場合、制御信号のオフ期間内に、ハイサイド端子12の電圧が基準値Vsまで収束しないことも起こりうる。この場合、電圧異常判定可能期間Tjを確保できない。電圧異常を検出できるようにするには、駆動周期Tiに制限をかけなければならない。
これに対し、本実施形態では、休止期間において、誘導性負荷100への通電が遮断された状態で、電圧モニタ部50の検出電圧が閾値Vt以下となると、放電SW制御部52は、放電用SW駆動信号を所定時間Tdだけオンにする。これにより、放電用スイッチング素子30が瞬間的にオン(例えば50μs)する。
放電用スイッチング素子30のオン抵抗は上記したように20mΩ程度であり、抵抗素子26の抵抗値10kΩに較べて十分に小さい。このため、放電用スイッチング素子30をオンさせた間は、ローサイドコンデンサ34にチャージされた逆起電力が、抵抗素子26ではなく、放電用スイッチング素子30を介して、グランドに放電される。
このように、放電用スイッチング素子30をオンすることにより、逆起電力(電荷)を早くグランドに逃すことができるので、ハイサイド端子12の電圧の減衰を早めることができる。そして、図3に示すように、ハイサイド端子12の電圧が、基準値Vsに収束するまでの時間を短縮し、マスク期間Tmを従来よりも短くすることができる。これにより、例えばエンジンの回転数が高くなり、誘導性負荷100の駆動周期Tiが短くなっても、誘導性負荷100の休止期間において、電圧異常判定可能期間Tjを確保することができる。すなわち、従来に較べて、電圧異常の検出精度を向上することができる。
(第2実施形態)
本実施形態において、上記実施形態に示した負荷駆動装置10と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、図4に示すように、放電用スイッチング素子30が、還流用のダイオード28を兼ねている点を特徴とする。放電用スイッチング素子30のボディダイオード(寄生ダイオード)が、ダイオード28の機能を果たす。
ダイオード28の損失は、順方向電圧Vfと流れる電流Ifとの積により決定される。一方、放電用スイッチング素子30として採用するMOSFETの場合、オン抵抗と流れる電流の2乗との積により決定される。したがって、放電用スイッチング素子30が、還流用のダイオード28を兼ねるようにすると、還流時の素子作動による損失を低減することができる。また、エネルギー変換効率も向上するため、誘導性負荷100に流す負荷駆動電流を抑制することができる。これにより、車両の場合、燃費向上を図ることもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態では、誘導性負荷100として、高圧燃料ポンプの例を示した。しかしながら、それ以外にも、直噴型ガソリンエンジンのインジェクタなどに適用することができる。インジェクタの場合、負荷駆動装置10が、周知の昇圧回路や定電流回路を備えることとなる。
上記実施形態では、駆動IC40にマスク部48が構成される例を示したが、マイコン60がマスク部48の機能を実行する構成としても良い。また、電圧異常検出部46のうち、判定機能をマイコン60が実行するようにしても良い。
上記実施形態では、電圧異常検出部46により、天絡と地絡の両方を検出する例を示した。しかしながら、電圧異常検出部46により、電圧異常として天絡のみを検出する構成にも適用することができる。
上記実施形態では、電圧異常検出部46の検出電圧、すなわち、ハイサイド端子12の電圧が、抵抗素子26によって定まる基準値Vsに収束するまでの間を、マスク期間Tmとする例を示した。しかしながら、電圧異常検出部46の検出電圧が、天絡検出用の閾値Vb以下となるまでの間を、マスク期間Tmとしても良い。
上記実施形態では、電圧モニタ部50の検出電圧、すなわち、ローサイド端子14の電圧が、閾値Vt以下となることをトリガとして、放電用スイッチング素子30をオンさせる例を示した。しかしながら、放電用スイッチング素子30は、マスク期間Tmを短縮させるためにオンされるので、オン開始のトリガとしては、上記例に限定されるものではない。例えば、休止期間において、逆起電力により跳ね上がった電圧モニタ部50の検出電圧が減少に転じるタイミングを検出し、この変化タイミングから所定時間経過後に放電用スイッチング素子30をオンさせるようにしても良い。
また、電圧モニタ部50の検出電圧以外にも、電圧異常検出部46の検出電圧、すなわち、ハイサイド端子12の電圧や、誘導性負荷100に流れる負荷駆動電流を、トリガとすることもできる。例えば電圧異常検出部46の検出電圧のピークを検出し、ピークから所定時間経過後に放電用スイッチング素子30をオンさせるようにしても良い。また、負荷駆動電流がゼロとなってから、所定時間経過後に放電用スイッチング素子30をオンさせるようにしても良い。
上記実施形態では、負荷駆動装置10が、ハイサイドコンデンサ24及びローサイドコンデンサ34を備える例を示したが、これらコンデンサ24,34の少なくとも一方を備えない構成としても良い。
10・・・負荷駆動装置、12・・・ハイサイド端子、14・・・ローサイド端子、16・・・駆動用スイッチング素子、18・・・ハイサイドスイッチング素子、20・・・ローサイドスイッチング素子、22・・・第1通電経路、24・・・ハイサイドコンデンサ、26・・・抵抗素子、28・・・ダイオード、30・・・放電用スイッチング素子、32・・・第2通電経路、34・・・ローサイドコンデンサ、36・・・抵抗素子、40・・・駆動IC、42・・・ハイサイドプリドライバ、44・・・ローサイドプリドライバ、46・・・電圧異常検出部、48・・・マスク部、50・・・電圧モニタ部、52・・・放電SW制御部、54・・・電流モニタ部、60・・・マイコン、100・・・誘導性負荷、

Claims (2)

  1. 誘導性負荷(100)を駆動する負荷駆動装置であって、
    前記誘導性負荷の一端に接続さるハイサイド端子(12)と、
    前記誘導性負荷の他端に接続されるローサイド端子(14)と、
    前記誘導性負荷への通電有無を切り替えるために、電源と前記ハイサイド端子との間及びグランドと前記ローサイド端子との間にそれぞれ設けられた駆動用スイッチング素子(16)と、
    前記ハイサイド端子と前記グランドとの間に設けられた抵抗素子(26)と、
    前記ハイサイド端子の電圧を検出するとともに、検出した電圧を天絡検出用の閾値と比較して、異常有無を判定する異常検出手段(46)と、
    全ての前記駆動用スイッチング素子が作動していない期間において、少なくとも前記異常検出手段の検出電圧が前記閾値以下となるまでの間、電圧異常の誤検出をマスクするマスク手段(48)と、
    前記ハイサイド端子と前記グランドとの間に、前記抵抗素子に並列に設けられ、オンすることで、前記ハイサイド端子と前記グランドとを連通し、オフすることで、前記ハイサイド端子と前記グランドとを遮断するものであり、オン抵抗が前記抵抗素子の抵抗値よりも小さい放電用スイッチング素子(30)と、
    前記放電用スイッチング素子のオン・オフを制御する制御手段(52)と、を備え、
    前記制御手段は、全ての前記駆動用スイッチング素子が作動していない期間において、前記誘導性負荷への通電が遮断された状態で、前記放電用スイッチング素子を所定時間オンさせることを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 前記ローサイド端子の電圧を検出する電圧検出手段(50)を備え、
    前記制御手段(52)は、全ての前記駆動用スイッチング素子(16)が作動していない期間において、前記誘導性負荷(100)の逆起電力により上昇した前記電圧検出手段の検出電圧が、閾値を下回るとオンするように、前記放電用スイッチング素子(30)を制御することを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
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