JP7134018B2 - 揺れ抑制装置 - Google Patents
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Description
1-1 全体構成
第1実施形態に係る遮蔽装置としての横型ブラインド1は、図1Aの正面図及び図1Bの側面図に示すように、ヘッドボックス2と、遮蔽部材としての複数段のスラット3と、ボトムレール4と、ラダーコード5と、昇降コード6と、チルトポール8と、コードイコライザ9と、揺れ抑制装置10とを備える。本実施形態の横型ブラインド1は、窓の室内側等に配置されるものであり、図1Aにおいては、紙面手前側が室内側である。以下、室内側を前側、室外側を後側と呼ぶ。これにより、図1Bにおいては、左が前側、右が後ろ側となる。また、ヘッドボックス2、スラット3及びボトムレール4の長手方向の向きについては、図1Aの左右方向を左右方向とする。
本実施形態の揺れ抑制装置10は、図1Aに示すように、ヘッドボックス2、スラット3及びボトムレール4の長手方向(左右方向)両端部分に取り付けられる。揺れ抑制装置10は、図3に示すように、それぞれ一対の上固定部材20と、ガイドコード30と、係合部材40と、下固定部材50とから構成される。なお、これら上固定部材20、ガイドコード30、係合部材40及び下固定部材50は、各部材に取り付ける前は、図31の梱包モード(揺れ抑制キット)としてセットになっており、ばらばらの状態でまとめて保管できるようになっている。保管の際には、各部材は袋11に収容され、このうちガイドコード30はバンド12により束ねられる。なお、図3ではガイドコード30は2本になっているが、最初の施工前はこの2倍の長さ(取り付ける横型ブラインド1の製品高さの2倍以上)のコードを1本準備し、施工者が適宜コードを切って2本のガイドコード30として設置することも可能である。そして、これらを設置済みの横型ブラインドや、複数のタイプの横型ブラインドに取り付ける(後付けする)ことができるようになっている。この揺れ抑制キットの各部材を横型ブラインドに取り付けることで、揺れ抑制装置10が構成される。この状態が、揺れ抑制モードである。以下、図4~図10を参照して、揺れ抑制装置10(揺れ抑制キット)の各部材について説明する。なお、以下の説明では、図3に示す、右側に取り付けられる揺れ抑制装置10について説明する。左側に取り付けられる揺れ抑制装置10の構成は、左右対称の構成となっているため、詳細な説明を省略する。
上固定部材20は、図1Aに示すように、ヘッドボックス2の長手方向両端部に着脱可能に取り付けられる。具体的には、上固定部材20は、図4に示すように、ヘッドボックス2の後壁2aとボックスキャップ2bとに係合される。この上固定部材20は、図5A及び図5Bに示すように、中央保持部21と、左右一対の突出部としての腕部22とを備える。本実施形態の上固定部材20は、ガイドコード30を保持するための専用の部品として構成される。
ガイドコード30は、図1A及び図3等に示すように、複数段のスラット3及びボトムレール4の長手方向外側に配置され、これらの揺れを抑制するものである。ガイドコード30の素材としては、昇降コード6と同一の素材、例えば繊維質の紐を用いることが好ましい。このように部材を共有することで、製造コストを削減することができる。ただし、金属製のワイヤ等、別の素材を用いることも可能である。また、太さについては特に限定されず、断面形状も任意の形状とすることができる。
係合部材40は、図1A及び図6Aに示すように、ボトムレール4の長手方向両端部に、下方から着脱可能に取り付けられる(嵌合する)。係合部材40は、図6Bに示すように、挟持部41と、長腕部42と、保持部43とを備える。
下固定部材50は、図1A及び図1Bに示すように、ガイドコード30を床面F(窓枠の底面を含むものとする)に固定する部材である。本実施形態の下固定部材50は、図8~図10に示すように、ベース部材51とホルダ部材52の2部品で構成される。
上述した揺れ抑制装置10は、窓枠等に設置されている横型ブラインドに対し、後付けで取り付けることで、本実施形態の横型ブラインド1とすることができる。以下、図11A~図13Bを参照して、その取り付け方法を説明する。
上固定部材20をヘッドボックス2に取り付けるには、まず、図11A~図11Bに示すように、上固定部材20の後側鈎状部21bをヘッドボックス2の後壁2aの上端の鍔部2a1に係合させる。なお、鍔部2a1は、ヘッドボックス2の長手方向に亘って形成されている。次に、鍔部2a1と後側鈎状部21bとが係合した状態で、図12A~図12Bに示すように、上固定部材20をヘッドボックス2の長手方向端部に向かってスライドさせる。そして、上固定部材20の係止爪22a(図5B参照)をヘッドボックス2端部のボックスキャップ2bを乗り越えさせることで、上固定部材20を係止させ、ヘッドボックス2に固定する。
係合部材40は、図6B~図6A、図7B~図7Aに示すように、下方からボトムレール4に取り付ける。この際、前側爪部41aはボトムレール4の前縁と係合し、後側爪部41bはボトムレール4の後縁と係合して、挟持部41がボトムレール4を挟持する。なお、係合部材40は、図7Aに示すように、保持部43がボトムレール4の長手方向の端部(端面)4aから突出する位置に取り付けられる。
ガイドコード30は、図4に示すように、その上端が上固定部材20の貫通孔23(図5A参照)に通され、結び玉31を形成することにより腕部22に支持される。ガイドコード30の下端側は、係合部材40の保持部43に通され、下固定部材50に取り付けられる。
下固定部材50は、まず、ベース部材51を床面Fに固定し、その後、ホルダ部材52を図9及び図10の矢印の方向にスライドさせて嵌めることで構成される。ベース部材51は、ベース部材51の長手方向の端部51aと前後方向の端部51c(図9参照)をそれぞれボトムレール4の長手方向の端部4aと前後方向の端部4c(図6A参照)に揃えることで位置決めがされる。この際、図13A及び図13Bに示すように、ガイドコード30を挿通溝52iに通し、その端部に形成した結び玉32を、複数の固定溝52fのうちの何れかの固定溝52fに引っ掛けておくことで、ガイドコード30を床面Fに固定する。なお、ガイドコード30の下端側の結び玉32は、上端側を上固定部材20に固定した後、たるみがない程度にガイドコードを引っ張り、床面Fの位置から製品高さに応じた所定の高さ位置に形成することが好適である。そして、結び玉32を引っ掛ける固定溝52fの位置は、ガイドコード30が張力の掛かった状態で上固定部材20と下固定部材50との間に張られるよう調整される。すなわち、本実施形態では、複数の固定溝52fが特許請求の範囲の調節手段を構成する。
ところで、上述した揺れ抑制装置10を横型ブラインドに取り付けると、スラット3及びボトムレール4(以下、スラット等と呼ぶ)の揺れを抑制することが可能になるが、一方で、スラット等の動作が規制されることで、過負荷が掛かってしまうおそれが生じる。具体的には、例えば、強風や使用者が引っ掛けること等により図14Aのようにスラット等に前後方向の力Pが加わった場合、揺れ抑制装置10がなければ、スラット等が前方へ傾くことで力を逃がすことができる。しかしながら、揺れ抑制装置10があると、係合部材40の保持部43がガイドコード30に保持されていることで、力を逃がすことができない。そのため、スラット等を保持するヘッドボックス2に負荷がかかって、落下してしまうおそれがある。
(1)揺れ抑制装置10が取り付けられた横型ブラインド1においては、ガイドコード30が複数段のスラット3及びボトムレール4の長手方向外側に配置される構成であることから、遮光性を損なうことなく、スラットの長手方向(左右方向)の揺れを防止することができる。
(2)ガイドコード30がボトムレール4に取り付けられた係合部材40の保持部43に保持されることから、前後方向の揺れも防止することができる。
(3)ガイドコード30をヘッドボックス2に着脱可能な上固定部材20から垂下させ、ボトムレール4に着脱可能な係合部材40の保持部43に保持させる構成であることから、ガイドコードを後付けすることが可能となっている。しかも、上固定部材20はヘッドボックス2の上方に、係合部材40はボトムレール4の両端部に、下固定部材50はボトムレール4の下方に取り付けられる構成であることから、揺れ抑制装置10の各部材を全て横型ブラインド1の前側、すなわち正面側から取り付けることが可能となっている。
(4)少なくとも上固定部材20、ガイドコード30及び下固定部材50を左右兼用の構成とすることができることから、部品数を削減し、コスト等を削減することが可能となる。
次に、図19~図20Bを用いて、第2実施形態に係る揺れ抑制装置10(揺れ抑制キット)を説明する。第2実施形態の揺れ抑制装置10は、上固定部材120の構成のみが第1実施形態と異なっている。したがって、以下では、その相違点のみを説明する。
次に、図21~図22を用いて、第3実施形態に係る揺れ抑制装置10(揺れ抑制キット)を説明する。本実施形態の揺れ抑制装置10は、係合部材140の構成のみが第1実施形態と異なっている。したがって、以下では、その相違点のみを説明する。
次に、図23~図25を用いて、第4実施形態に係る揺れ抑制装置10(揺れ抑制キット)を説明する。本実施形態の揺れ抑制装置10は、調節手段を構成する下固定部材150の構成のみが第1実施形態と異なっている。したがって、以下では、その相違点のみを説明する。
次に、図26Aを用いて、第5実施形態に係る揺れ抑制装置10(揺れ抑制キット)を説明する。本実施形態の揺れ抑制装置10は、下固定部材250が第1実施形態のものと異なっている。具体的には、本実施形態の下固定部材250は、床面Fに固定可能なビスで構成され、頭部分にガイドコード30が取り付けられている。
次に、図26Bを用いて、第6実施形態に係る揺れ抑制装置10(揺れ抑制キット)を説明する。本実施形態の揺れ抑制装置10は、下固定部材350が第1実施形態のものと異なっている。具体的には、本実施形態の下固定部材350は、吸盤によって構成され、その凸面側にガイドコード30が取り付けられている。
次に、図26Cを用いて、第7実施形態に係る揺れ抑制装置10(揺れ抑制キット)を説明する。本実施形態の揺れ抑制装置10は、下固定部材450が第1実施形態のものと異なっている。具体的には、本実施形態の下固定部材450は、雌型部材451と雄型部材452からなる面ファスナによって構成される。ここで、図26Cに示す形態では、雌型部材451にガイドコード30が取り付けられ、雄型部材452は床面Fに貼り付けられている。
次に、図27及び図28を用いて、第8実施形態に係る揺れ抑制装置10(揺れ抑制キット)を説明する。本実施形態の揺れ抑制装置10は、上固定部材220の構成が第1実施形態のものと異なっている。具体的には、本実施形態の上固定部材220は、図27に示すように、従来のヘッドボックス2のボックスキャップ2bと類似する形状であり、側面視における略中央部に貫通孔221が形成されている。そして、この貫通孔221に結び玉を形成したガイドコード30を通し、この状態でボックスキャップ2bに代えて上固定部材220をヘッドボックス2に取り付けることで、ガイドコード30を固定することができる(図28参照)。
次に、図29及び図30を用いて、第9実施形態に係る揺れ抑制装置10(揺れ抑制キット)を説明する。本実施形態の揺れ抑制装置10は、係合部材240の構成のみが第1実施形態と異なっている。したがって、以下では、その相違点のみを説明する。
このような構成であっても、ボトムレール4に対し係合部材240を容易に取り付ける(後付けする)ことができる。
2 :ヘッドボックス
2a :後壁
2a1 :鍔部
2b :ボックスキャップ
2b1 :外面
2b2 :上面
2b3 :後面
3 :スラット(遮蔽部材)
3a :切り欠き
3b :貫通孔
4 :ボトムレール(遮蔽部材)
4a,4c :端部(端面)
4b :ボトムキャップ
4h テープホルダ
5 :ラダーコード
5a,5b :縦糸
5c,5d :縦糸
6 :昇降コード
8 :チルトポール
9 :コードイコライザ
10 :揺れ抑制装置(揺れ抑制キット)
11 :袋
12 :バンド
20 :上固定部材(第1固定部材)
21 :中央保持部
21a :前側鈎状部
21b :後側鈎状部
22 :腕部
22a :係止爪
23 :貫通孔
30 :ガイドコード
31,32 :結び玉
33 :分離部
40 :係合部材
41 :挟持部
41a :前側爪部
41b :後側爪部
42 :長腕部
43 :保持部
43a :間隙
50 :下固定部材(第2固定部材)
51 :ベース部材
51a,51c :端部
51e :係止突起
51h :ビス孔
51s :スライド溝
51t :爪部
52 :ホルダ部材
52e :係止溝(調節手段)
52s :スライド突起
52f :固定溝
52i :挿通溝
53 :巻取部材
53c :操作溝
53g :保持溝
53t :ギア歯
92 :ヘッドボックス
92a :後壁
92b :キャップ
92c :前壁
92c1 :鍔部
120 :上固定部材
121 :側壁部
122 :天壁部
123 :後壁部
124 :ガイドコード支持部
125 :貫通孔
140 :係合部材
150 :下固定部材
220 :上固定部材
221 :貫通孔
240 :係合部材
250 :下固定部材
350 :下固定部材
450 :下固定部材
451 :雌型部材
452 :雄型部材
F :床面
P :力
Claims (7)
- 遮蔽装置の遮蔽部材の揺れを抑制するための揺れ抑制装置であって、
ガイドコードと、上固定部材と、下固定部材と、係合部材とを備え、
前記上固定部材は、前記遮蔽装置のヘッドボックスに対しボックスキャップを装着したまま前記ヘッドボックスに着脱可能とされ、且つ前記ガイドコードの一端側を固定し、
前記下固定部材は、前記ガイドコードの他端側を固定し、
前記係合部材は、前記遮蔽装置のボトムレールに対しボトムキャップを装着したまま前記ボトムレールに着脱可能とされ、且つ前記ガイドコードに係合可能とされ、
前記ガイドコードを前記遮蔽部材の長手方向外側に上下方向に亘って配置することで、前記遮蔽部材の揺れを抑制する、揺れ抑制装置。 - 請求項1に記載の揺れ抑制装置であって、
前記遮蔽部材の左右両側に配置されるよう、前記ガイドコード、前記上固定部材、前記下固定部材及び前記係合部材をそれぞれ2つずつ備える、揺れ抑制装置。 - 請求項2に記載の揺れ抑制装置であって、
前記上固定部材及び前記下固定部材は左右兼用である、揺れ抑制装置。 - 請求項1~請求項3の何れかに記載の揺れ抑制装置であって、
前記上固定部材、前記下固定部材及び前記係合部材は、前記遮蔽部材の正面側から取付可能である、揺れ抑制装置。 - 請求項1~請求項4の何れかに記載の揺れ抑制装置であって、
前記下固定部材は、前記ガイドコードの張力を調節する調節手段を備える、揺れ抑制装置。 - 請求項1~請求項5の何れかに記載の揺れ抑制装置であって、
前記上固定部材は、前記ヘッドボックスと係合する鈎状部を備えており、
当該鈎状部は、複数形状のヘッドボックスに取付可能に構成される、揺れ抑制装置。 - 請求項1~請求項6の何れかに記載の揺れ抑制装置であって、
前記係合部材は、前記遮蔽部材の長手方向外側において前記ガイドコードを保持する保持部を備える、揺れ抑制装置。
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