JP7133537B2 - トランスアクスル - Google Patents

トランスアクスル Download PDF

Info

Publication number
JP7133537B2
JP7133537B2 JP2019237316A JP2019237316A JP7133537B2 JP 7133537 B2 JP7133537 B2 JP 7133537B2 JP 2019237316 A JP2019237316 A JP 2019237316A JP 2019237316 A JP2019237316 A JP 2019237316A JP 7133537 B2 JP7133537 B2 JP 7133537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transaxle
piping member
parking
electric motor
parking mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019237316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021105423A (ja
Inventor
光路 中川
美ゆき 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2019237316A priority Critical patent/JP7133537B2/ja
Publication of JP2021105423A publication Critical patent/JP2021105423A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7133537B2 publication Critical patent/JP7133537B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Description

本発明は、トランスアクスルに関する。
近年では、発電用の第一電動機(MG1)と駆動用の第二電動機(MG2)との二つの電動機を備え、エンジンにより第一電動機を駆動させて発電し、その電力の供給を受けて第二電動機が駆動して走行するハイブリッド車(シリーズ式ハイブリッド車)が提供されている。
このようなハイブリッド車の電動機を冷却するために、ハイブリッド車のトランスアクスルには、電動機の冷却やギアの潤滑などを行うためのオイルの油路が設けられている。例えば、下記特許文献1にはオイル通路として用いることができる樹脂パイプが開示されている。
特開2019-188650号公報
ハイブリッド車などのトランスアクスルでは、オイル通路となる油路をケース体の貫通孔として(内部油路)、あるいはパイプ状の部材を用いて(配管)設けられている。
ここで、内部油路をケース体に形成する場合に、油路の距離が長くなる場合には、長い貫通孔を形成することに限界があり、加工が困難であるなどの問題がある。例えば、ハイブリッド車などで二つの電動機(第一電動機と第二電動機)を備えるものについては、それぞれの電動機に潤滑や冷却のためのオイルを供給する必要がある。このようなハイブリッド車のトランスアクスルにおいて内部油路を形成して、二つの電動機にオイルを供給する場合を想定すると、二つの電動機が離れている距離分の内部油路を形成する必要があり、内部油路を形成するための加工が困難となる。
その一方、ケース体の外側にパイプ部材などの配管を取り付けてオイル通路を形成すると、配管の分トランスアクスルの体格が大きくなってしまうという問題がある。また、配管をケース体の外側に設けようとすると、オイルがリークしないように配管とケース体との間などをシールする必要が生じ、コストがかかるといった問題もある。
そこで本発明は、トランスアクスルの体格が大きくなることを抑制しつつ、内部に配管を設けることができるトランスアクスルの提供を目的とした。
ここで本発明の発明者らは、上述の課題を解決するため、配管をケース体の内部に配置させることを検討した。トランスアクスルのギア室には、動力伝達軸やこれに取り付けられたパーキングギアやベアリング、パーキング機構を構成するポールやロッド等の部品が収容されており、配管を配置させるスペースに制約がある。
ここでさらに本発明の発明者らが検討した結果、ギア室のパーキング機構が収容されているスペースには、ロッドやポールなど変位する部品があり、これらが変位(揺動、進退)するためにある程度のスペースが確保されている。例えば、パーキング機構のロッドやポールなどは、トランスアクスル内の隔壁とベアリングとの間に配置されている。
本発明の発明者らは、パーキング機構が配置されているスペースに配管を這わせるように配置すれば、トランスアクスル内のスペースを無駄なく有効活用し、内部配管を配置させることができるとの知見に至った。これにより、第一電動機側の油路から第二電動機側の油路へとつなぐ配管をケース体の内部に配置させるとともに、トランスアクスルの大型化を抑制することができる。
上述の知見に基づき提供される本発明のトランスアクスルは、電動機及び前記電動機から動力が伝達される動力伝達軸を収容するケース体と、前記ケース体の内部空間に設けられたギア室と、前記ギヤ室の内部に収容され、複数の部品により構成されるパーキング機構と、前記ギヤ室の内部に配置され、前記ケース体の油路を連結する配管部材と、を有し、前記パーキング機構を構成する部品のうち、少なくとも一部は前記ギヤ室の内部に収容される内部収容部品であり、前記配管部材は、前記パーキング機構の配置空間において前記内部収容部品の移動範囲を避けるように配置されており、前記パーキング機構の前記内部収容部品と前記配管部材とが、前記動力伝達軸の軸線方向においてラップしており、前記パーキング機構が、前記ケース体と前記配管部材との間に位置しており、前記ケース体には、前記油路の入口及び出口が形成されており、前記配管部材は、前記入口と前記出口とを接続すると共に、前記パーキング機構を跨ぐように配置されていることを特徴とする。
本発明のトランスアクスルによれば、配管をトランスアクスルの内部に配置させ、ケース体の外側に配管を設けた場合(外部配管の場合)と比較して、トランスアクスルの高さ方向の体格が大きくなることを抑制することができる。また、油路の一部を内部配管とすることで、ケース体の大きさをさほど変えずに離間した位置に設けられた内部油路を接続することができる。
また、本発明のトランスアクスルは、前記動力伝達軸には、パーキングギア及びベアリングが取り付けられており、前記配管部材が、前記パーキングギアと前記ベアリングとの間において、少なくとも一つの前記内部収容部品の下方へと迂回する経路を備えているものであるとよい。
上述の構成によれば、トランスアクスルの高さ方向の体格が大きくなることを抑制することができる。また、本発明のトランスアクスルによれば、配管部材が、ピンなどの内部収容部品の下方へと迂回する構造により、配管部材が下方に屈曲(略くの字形状)あるいは湾曲するような形状をなす。その結果、本発明のトランスアクスルでは、オイルポンプの停止時(EVモードでの走行時など)に、下方に屈曲等した配管部材の部分(略くの字の部分)にオイルを留めて、オイルポンプの再稼働時に配管部材内のオイル(略くの字形状の部分に溜まっているオイル)を、より早く電動機に供給することができる。
さらに、本発明のトランスアクスルは、前記配管部材が配置される範囲が、前記内部収容部品が配置される範囲と、前記軸線方向において重複しているものであるとよい。
上述の構成によれば、トランスアクスルの幅方向の距離が大きくなることを抑制することができる。
本発明のトランスアクスルは、前記配管部材が、前記内部収容部品が配置された位置を迂回するように湾曲した経路を備えているものであるとよい。
上述の構成によれば、トランスアクスルの幅方向の距離が大きくなることを抑制することができる。
本発明によれば、トランスアクスルの体格が大きくなることを抑制しつつ、内部に配管を設けることができるトランスアクスルを提供することができる。
本発明の実施形態に係るトランスアクスルを備える車両の概念図である。 図1のトランスアクスルの正面視における側面図である。 図1のトランスアクスルのギア室側を示す側面図である。 図1のトランスアクスルのギア室側を示す斜視図である。 図1のトランスアクスルのパーキング機構を示す斜視図である。 図5のパーキング機構のポール及びロッドの動きを示す模式図である。 図1のトランスアクスルの組み付け工程を示す模式図である。 図1のトランスアクスルのパーキング機構及び配管部材の配置を示す図である。(a)は平面視を示す図。(b)は側面視を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るトランスアクスル10について、図面を参照しつつ説明する。図1に示すとおり、トランスアクスル10は、車両Vに設けられている。また、車両Vは、図示を省略したエンジンやバッテリなどを備えている。
車両Vは、いわゆるシリーズ式ハイブリッド車とされている。具体的には、車両Vは、エンジンを動力源として後述する第一電動機14を駆動させ、第一電動機14の駆動により後述する第二電動機16を駆動させて走行可能とされている。車両Vは、エンジンを停止させてバッテリを動力源とし、第二電動機16を駆動させて走行(EV走行)することができる。
なお、本発明の車両は、シリーズ式ハイブリッド車に限定されず、パラレル式ハイブリッド車、AT車、電気自動車などに好適に採用することができる。
なお、以下の説明では、トランスアクスル10を車両Vに搭載した状態における上下方向を、単に「上下方向H」又は「高さ方向H」と記載して説明する。また、高さ方向Hにおいて、上方を単に「上方Up」と、下方を単に「下方Lw」と記載して説明する。
また、以下の説明では、トランスアクスル10を車両Vに搭載した状態において、車両Vの前後方向を、単に「前後方向X」と記載して説明する。また、前後方向Xにおいて、前方を単に「前方Fr」と、後方を単に「後方Rr」と記載して説明する。
さらに、以下の説明では、トランスアクスル10を車両Vに搭載した状態において、車両Vの幅方向を、単に「幅方向W」と記載して説明する。
図1に示すとおり、トランスアクスル10は、トランスアクスルハウジング40、第一電動機14(電動機)、第二電動機16(電動機)、デファレンシャル機構20を備えている。
また、図1に示すとおり、トランスアクスル10には、第二電動機16から動力が伝達されて回転する動力伝達軸30が設けられている。さらに、動力伝達軸30には、パーキングギア32、及びベアリング34が取り付けられている。図1に示すとおり、動力伝達軸30は、軸線Lが車両Vの幅方向Wに沿うように配置されている。なお、以下の説明において、動力伝達軸30の軸線Lが延びる方向を「軸線方向A」と記載して説明する場合がある。
図4に示すとおり、トランスアクスル10には、配管部材70(配管)、及びパーキング機構60が設けられている。また、図3に示すとおり、トランスアクスル10には、オイルポンプ52、オイルポンプカバー54、ストレーナ56等を有している。
第一電動機14(MG1)は、モータジェネレータからなる。第一電動機14には、インバータなどを内蔵する発電機コントローラが接続されている。なお、図示を省略するが、発電機コントローラは、トランスアクスル10の上部に搭載されている。第一電動機14から出力される交流電力は、発電機コントローラにより直流電力に変換されて、その直流電力が電池に供給されることにより、電池が充電される。第一電動機14は、エンジン(図示を省略)の駆動により回転動力が伝達されて駆動する。
第二電動機16(MG2)は、モータジェネレータからなる。第二電動機16には、インバータなどを内蔵するモータコントローラが接続されている。なお、図示を省略するが、発電機コントローラは、トランスアクスル10の上部に搭載されている。モータコントローラには、電池が接続されている。電池から出力される直流電力がモータコントローラに供給され、その直流電力がモータコントローラにより交流電力に変換されて、交流電力が第二電動機16に供給されることにより、第二電動機16が駆動される。
なお、以下の説明では、第一電動機14(MG1)及び第二電動機16(MG2)を総称して、単に「電動機12」と記載して説明する場合がある。
デファレンシャル機構20は、左右の駆動輪を駆動する左右一対のドライブシャフト(図示を省略)の間の差動を許容するとともに、これら左右一対のドライブシャフトに回転動力を伝達するように構成されている。図1に示すとおり、デファレンシャル機構20には、デフリングギア22、デファレンシャルギア24を含む複数のギアにより構成されている。
第二電動機16から動力伝達軸30に伝達された動力は、キャリアギア36やカウンタギア38を介してデファレンシャル機構20のデフリングギア22に伝達され、デファレンシャル機構20から駆動輪2に伝達される。これにより、駆動輪2が回転し、車両Vが走行する。また、車両Vは、パーキングギア32が後述するパーキング機構60にロックされて駆動輪2がロックされる。
トランスアクスルハウジング40(ケース体)は、第一電動機14や第二電動機16等を収容するための収容体である。図1に示すとおり、トランスアクスルハウジング40(ケース体)は、三つの構成部材によりひとつの収容体をなしている。より具体的に説明すると、トランスアクスルハウジング40は、第一構成体40a、第二構成体40b、及び第三構成体40cにより構成されている。
なお、以下の説明では、第一構成体40aを「ケース40a」と記載して説明する場合がある。また、第二構成体40bを「リアカバー40b」と記載して説明する場合がある。さらに、第三構成体40cを「ハウジング40c」と記載して説明する場合がある。
図2に示すとおり、ケース40aは、トランスアクスルハウジング40において幅方向Wの中間部分を形成している。図1に示すとおり、ケース40aには、隔壁部43が形成されており、隔壁部43によりモータ室41となる空間と、ギア室42となる空間とが仕切られている。また、図1に示すとおり、リアカバー40bは、ケース40aのモータ室41側に取り付けられている。さらに、ハウジング40cは、ギア室42側に取り付けられている。
以下の説明では、ケース40a、リアカバー40b、及びハウジング40cを総称して、「トランスアクスルハウジング40」(ケース体)と記載して説明する場合がある。
上述のとおり、トランスアクスルハウジング40の内部空間は、隔壁部43によりモータ室41とギア室42とに仕切られている。図1に示すとおり、モータ室41には、第一電動機14及び第二電動機16が収容されている。ギア室42には、動力伝達軸30やパーキングギア32、パーキング機構60を構成する部品(ポール61、ロッド65等)、デファレンシャル機構20等が収容されている。
また、トランスアクスルハウジング40の内部にはオイルが収容されており、オイルポンプ52によりオイルが圧送され、第一電動機14や第二電動機16が冷却されている。
なお、本実施形態では、トランスアクスルハウジング40を三つの構成部材により構成されるものとした例を示したが、二つ、あるいは四つ以上の構成体により形成されるものであってもよい。
図3は、トランスアクスル10のギア室42を示す側面図である。図4に示すとおり、トランスアクスルハウジング40のギア室42側の底部には、オイル貯留部50が設けられている。オイル貯留部50には、ストレーナ56が配置されている。
図3に示すとおり、トランスアクスルハウジング40内のオイルは、ストレーナ56を介してオイル貯留部50からオイルポンプ52に汲み上げられ、オイルクーラ58で冷却された後に、ケース40aの貫通孔として形成された油路(内部油路)や配管部材70を経由して各電動機12の冷却に用いられる(図3中の矢印参照)。
また、電動機12の冷却等に用いられたオイルは、モータ室41からギア室42に連通する貫通孔などを介して、再びオイル貯留部50に戻る。なお、図示を省略するが、トランスアクスルハウジング40には、貫通孔として設けられた油路(内部油路)が形成されている。トランスアクスル10では、配管部材70や内部油路が、オイルの通路をなしている。
パーキング機構60は、車両Vの駆動輪2をロックするためのものである。図5に示すとおり、パーキング機構60は、ポール61、ピン62、トーションスプリング63、サポート64、ロッド65、アウターレバー66、シャフト67、パーキングレバー68等の構成部材を備えている。また、図8(a)に示すとおり、パーキング機構60は、ロッド支え69を備えている。
パーキング機構60は、運転者の操作に基づいて、車両Vの駆動輪2をロックする。より具体的には、パーキング機構60は、運転者がPレンジとする操作(パーキング操作)を行うことに基づき、動力伝達軸30の回転を制限して駆動輪2をロックする。以下、パーキング機構60を構成する各部品について説明する。
ポール61は、パーキングギア32をロックするための部材である。ポール61は、車両Vの前後方向Xに沿う姿勢のまま、ピン62を揺動支点として、上下方向Hに揺動する。ロッド65は、ポール61が延びる方向に交差する方向に向けてストローク可能とされている。
パーキング機構60は、運転車のシフト操作に連動してシャフト67が回転し、シャフト67に取り付けられたパーキングレバー68が揺動する。また、パーキングレバー68の揺動により、パーキングレバー68に取り付けられたロッド65がポール61に向けてストロークするように移動する(図6(b)中の矢印B方向)。また、ロッド65がポール61に向けてストロークすると(図6(b)中のパーキング位置Pまでストロークすると)、ポール61の基端部61bが持ち上げられるとともに先端部61aが下方に向けて揺動してパーキングギア32と噛み合う。これにより、車両Vの駆動輪2がロックされる。
このように、パーキング機構60は、ギア室42内で位置を変化させる部品(変位部品)を備えている。また、トランスアクスル10のギア室42には、変位部品の移動を許容する空間が確保されている。
パーキング機構60を構成する部品のうち、ポール61、ピン62、トーションスプリング63、サポート64、ロッド65、シャフト67、パーキングレバー68は、ギア室42に収容されている。以下の説明では、パーキング機構60を構成する部品のうち、ポール61などギア室42に収容される部品を、単に「内部収容部品83」と記載して説明する場合がある。
また、パーキング機構60を構成する部品のうち、ポール61、ピン62、トーションスプリング63、及びサポート64は、組み付けの際にケース40a側に組み付けられる。また、パーキング機構60を構成する部品のうち、ロッド65、シャフト67、パーキングレバー68、及びアウターレバー66は、組み付けの際にハウジング40c側に組み付けられる。
さらに、パーキング機構60を構成する部品には、組み付け時においてケース40a側に組み付けられる部品(ケース側組付部品80)と、ハウジング40c側に組み付けられる部品(ハウジング側組付部品82)とがある。具体的には、ケース側組付部品80として、ポール61、ピン62、サポート64がある。また、ハウジング側組付部品82として、シャフト67、パーキングレバー68、ロッド65がある。
配管部材70(配管)は、トランスアクスルハウジング40に形成された内部油路(図示を省略)を連結するためのパイプ状の部材である。より具体的に説明すると、図4に示すとおり、本実施形態の隔壁部43には、内部油路の出口となる出口開口44aと、内部油路の入口となる入口開口44bとが形成されており、配管部材70は、出口開口44aと入口開口44bとを接続している。また、図4に示すとおり、配管部材70は、軸線方向Aにおいて、パーキングギア32とベアリング34との間の領域(図4中の配管配置領域R4)に配置されている。
図8(a)に示すとおり、配管部材70には屈曲部71が形成されており、平面視において、略「コの字状」の外観を有している。また、図8(b)に示すとおり、配管部材70は、側面視において、上下に湾曲する部分を有している。
図3に示すとおり、出口開口44aは、第一電動機14の上方Up側の位置に形成されており、第一電動機14にオイルを供給するための内部油路が形成されている。また、入口開口44bは、第二電動機16の上方Up側の位置に形成されており、第二電動機16にオイルを供給するための内部油路が形成されている。
図3に示すとおり、出口開口44aと入口開口44bとは、前後方向Xに離間した位置に形成されており、配管部材70は、これらの距離をつなぐように設けられている。また、後で詳述するとおり、配管部材70は、トランスアクスルハウジング40内のギア室42に配置されている。言い方を換えれば、配管部材70は、トランスアクスルハウジング40内において、離間した位置に形成された内部油路を接続している。
このように、トランスアクスル10では、第一電動機14を潤滑あるいは冷却するためのオイルを配管部材70に分岐させるように流入させ、配管部材70を介して第二電動機16に向けてオイルが送られる。これにより、トランスアクスル10では、二つの電動機12に潤滑あるいは冷却のためのオイルを供給している。
続いて、パーキング機構60及び配管部材70をトランスアクスルハウジング40に組み付ける際の作業、及び配管部材70がトランスアクスル10に取り付けられた状態について説明する。
<配管及びパーキング機構の組み付け時の工程について>
本実施形態のトランスアクスル10では、ケース40aに動力伝達軸30やこれに取り付けられるパーキングギア32やベアリング34等が取り付けられる。また、ケース40aには、パーキング機構60を構成する部品のうちポール61等のケース側組付部品80や、配管部材70が組み付けられる。また、トランスアクスル10では、ハウジング40cにパーキング機構60を構成する部品のうちロッド65等のハウジング側組付部品82が組み付けられる。各部品が取り付けられたケース40aに対してハウジング40cが取り付けられ、トランスアクスル10として組み立てられる。
図7(a)に示すとおり、動力伝達軸30やパーキングギア32、ベアリング34等が取り付けられた状態のケース40aに、ポール61やピン62等のパーキング機構60を構成する部品(ケース側組付部品80)が組み付けられる。
図7(b)に示すとおり、ポール61等のパーキング機構60を構成する部品がケース40aに取り付けられた後、配管部材70がケース40aに取り付けられる。ここで、配管部材70は、ケース40aに組み付けられる際に、先ずベアリング34と隔壁部43との間の空間に配置されて、その後隔壁部43に向けて移動される。
より具体的に説明すると、図7(b)に示すとおり、隔壁部43とベアリング34とが離間する領域(ベアリング離間領域R3)は、ベアリング34と隔壁部43との間には、配管部材70を挿入させる際に必要となる移動量Mを担保するに足りる空間が形成されている。
図7(c)に示すとおり、配管部材70がケース40aに取り付けられた後、ロッド65やパーキングレバー68等(ハウジング側組付部品82)が組み付けられたハウジング40cとケース40aとがボルト等の締結部材により組み立てられる。このようにして、トランスアクスル10には、パーキング機構60がギア室42に組み付けられるとともに、配管部材70がギア室42に取り付けられる。また、配管部材70の前後方向Xに延びる部分は、パーキングギア32とベアリング34との間(配管配置領域R4)に配置された状態となる。
<配管部材及びパーキング機構の配置について>
続いて、トランスアクスル10内における配管部材70及びパーキング機構60の配置について説明する。
上述のとおり、配管部材70及びパーキング機構60を構成するロッド65やポール61は、ギア室42に配置されている。
なお、以下の説明では、ギア室42におけるロッド65やポール61、ピン62等の内部収容部品83(パーキング機構60を構成する部品のうちギア室42に配置されている部品)が配置されている範囲のうち、軸線方向A(幅方向W)の範囲を「配置範囲R1a」と記載し、高さ方向Hの範囲を「配置範囲R1h」と記載して説明する場合がある。
また、以下の説明では、ギア室42における配管部材70が配置されている範囲のうち、軸線方向A(幅方向W)の範囲を「配置範囲R2a」と記載し、高さ方向Hの範囲を「配置範囲R2h」と記載して説明する場合がある。
図8(b)に示すとおり、パーキング機構60のポール61やロッド65、ピン62の内部収容部品83は、ギア室42の上方Up側に配置されている。また、配管部材70は、軸線方向Aにおいて配置範囲R1a(パーキング)とオーバーラップするように配置されている。さらに、配管部材70は、高さ方向Hにおいて配置範囲R1hとオーバーラップするように配置されている。
図8(b)に示すとおり、配管部材70は、パーキング機構60を構成する部品の間をぬうように配置されており、さらにピン62の下方Lwに迂回するような経路をなす屈曲形状を有している。より具体的に説明すると、配管部材70は、隔壁部43に形成された出口開口44a(内部油路の出口)からハウジング40c側に向けて延び、隔壁部43との距離を保ちつつ第二電動機16側に向けて延びている。
図8(b)に示すとおり、配管部材70は、第一電動機14側から第二電動機16側に延びる経路において、ロッド65の上方Up側に迂回するように通り、かつロッド65の上方Up側からピン62の下方Lw側を迂回するように通っている。さらに、配管部材70は、ピン62の下方Lw側から動力伝達軸30を避けるように上方Upに屈曲している。また、配管部材70の前後方向Xに延びる部分は、パーキングギア32とベアリング34との間(配管配置領域R4)に配置されている(図4参照)。
上述のとおり、配管部材70は、パーキングギア32とベアリング34との間において、ピン62の下方Lwへと迂回する経路を備えている。これにより、トランスアクスル10では、配管部材70をポール61の揺動範囲やピン62を避けて迂回させつつ、パーキング機構60や動力伝達軸30などと接触しないように配置させている。
このように、トランスアクスル10では、ギア室42に配管部材70を配置させつつ、配管部材70をパーキング機構60の間を縫うように配置されている。これにより、トランスアクスル10は、配管部材70をパーキング機構60の配置空間に無駄なく配置させ、配管部材70を内部配管として設けている。その結果、トランスアクスル10は、配管部材をトランスアクスルハウジング40の外側に設ける場合(外部配管の場合)と比較して、トランスアクスル10の体格が大きくなることを抑制することができる。
また、トランスアクスル10では、配管部材70をパーキング機構60の間を縫うように配置させている。そのため、トランスアクスル10の幅方向Wの体格が大きくなることを回避しつつ、配管部材70を内部配管として(トランスアクスル10の内部の配管として)設けることができる。また、トランスアクスル10では、配管部材70が、ピン62の下方LWへと迂回する構造により、配管部材70が下方Lwに屈曲(略くの字形状)するような形状をなしている。その結果、トランスアクスル10では、オイルポンプ52の停止時(EVモードでの走行時など)に、下方Lwに屈曲した配管部材70の部分(略くの字の部分)にオイルを留めて、オイルポンプ52の再稼働時に配管部材内のオイル(略くの字形状の部分に溜まっているオイル)を、より早く電動機12(第二電動機16)に供給することができる。
本発明は、ハイブリッド車などの電動車両のトランスアクスルとして、好適に採用することができる。
10 トランスアクスル
12 電動機
30 動力伝達軸
32 パーキングギア
34 ベアリング
40 トランスアクスルハウジング(ケース体)
40a ケース(ケース体)
40c ハウジング(ケース体)
42 ギア室
60 パーキング機構
70 配管部材(配管)
A 軸線方向
V 車両

Claims (3)

  1. 電動機及び前記電動機から動力が伝達される動力伝達軸を収容するケース体と、
    前記ケース体の内部空間に設けられたギア室と、
    前記ギヤ室の内部に収容され、複数の部品により構成されるパーキング機構と、
    前記ギヤ室の内部に配置され、前記ケース体の油路を連結する配管部材と、を有し、
    前記パーキング機構を構成する部品のうち、少なくとも一部は前記ギヤ室の内部に収容される内部収容部品であり、
    前記配管部材は、前記パーキング機構の配置空間において前記内部収容部品の移動範囲を避けるように配置されており、
    前記パーキング機構の前記内部収容部品と前記配管部材とが、前記動力伝達軸の軸線方向においてラップしており、
    前記パーキング機構が、前記ケース体と前記配管部材との間に位置しており、
    前記ケース体には、前記油路の入口及び出口が形成されており、
    前記配管部材は、前記入口と前記出口とを接続すると共に、前記パーキング機構を跨ぐように配置されていることを特徴とするトランスアクスル。
  2. 前記動力伝達軸には、パーキングギア及びベアリングが取り付けられており、
    前記配管部材が、前記パーキングギアと前記ベアリングとの間において、少なくとも一つの前記内部収容部品の下方へと迂回する経路を備えていることを特徴とする請求項1に記載のトランスアクスル。
  3. 前記配管部材は、前記ケース体の油路を連結する油路として構成されており、
    前記配管部材が、前記内部収容部品の下方を迂回すると共に、上方に屈曲した形状を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のトランスアクスル。
JP2019237316A 2019-12-26 2019-12-26 トランスアクスル Active JP7133537B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019237316A JP7133537B2 (ja) 2019-12-26 2019-12-26 トランスアクスル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019237316A JP7133537B2 (ja) 2019-12-26 2019-12-26 トランスアクスル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021105423A JP2021105423A (ja) 2021-07-26
JP7133537B2 true JP7133537B2 (ja) 2022-09-08

Family

ID=76919491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019237316A Active JP7133537B2 (ja) 2019-12-26 2019-12-26 トランスアクスル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7133537B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023048738A (ja) * 2021-09-28 2023-04-07 株式会社アイシン 車両用駆動装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3182483B2 (ja) * 1993-12-21 2001-07-03 本田技研工業株式会社 ベルト式無段変速機
JP4045610B2 (ja) * 1997-01-31 2008-02-13 マツダ株式会社 自動変速機の潤滑装置
JP2012035757A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Toyota Motor Corp パーキング装置
JP6131172B2 (ja) * 2013-11-08 2017-05-17 本田技研工業株式会社 変速機の潤滑構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021105423A (ja) 2021-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108237893B (zh) 混合动力车辆及混合动力车辆的润滑结构
CN111486221B (zh) 车辆用传动装置
KR100922388B1 (ko) 구동 장치 및 구동 장치를 탑재한 자동차
CN112152376B (zh) 驱动装置
JP4770947B2 (ja) 車両の動力伝達装置
CN107956861A (zh) 用于动力传递装置的油路结构
CN110274008B (zh) 车辆用动力传递装置
JP2013192361A (ja) 電動機
JP4771517B2 (ja) 車両用動力伝達装置における潤滑装置
JP7133537B2 (ja) トランスアクスル
CN110388450A (zh) 动力传递装置的润滑装置
EP3296133B1 (en) Power transmitting device and power outputting device with same
US11226030B2 (en) Motor apparatus having oil circulation structure
CN112020817A (zh) 马达单元和马达单元的控制方法
JP2020012517A (ja) 車両用差動装置
JP2012042010A (ja) ブリーザ装置
US20220352790A1 (en) Drive device
JP5527240B2 (ja) 動力伝達システムの潤滑装置
JP7280723B2 (ja) 車両用駆動伝達装置
JP7211065B2 (ja) ハイブリッド車両用駆動装置
JP7249937B2 (ja) トランスアクスル
JP2019138434A (ja) 車両用オイルストレーナ装置
JP7000235B2 (ja) 車両用動力伝達装置の潤滑装置
US20130081590A1 (en) Engine structure
JP2020106096A (ja) 駆動ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7133537

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150