JP7133504B2 - 封止組立体及びシリンジ - Google Patents

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Description

本発明は、封止組立体及びシリンジに関する。
従来より、薬液が予め充填された状態で製品提供されるプレフィルドシリンジ(以下、シリンジともいう)が知られている。プレフィルドシリンジには、内部の薬液を封止するために、ロックアダプタとキャップを螺合してなる封止組立体をノズル部に装着したものもある。
例えば、特許文献1は、封止組立体に関し、キャップの締め付け不足による意図せぬキャップ外れを防ぐために、ロックアダプタとキャップとの当接部に、ゆるみ止め用の突起を設ける技術を開示する。
特開2007-29561号公報
上記の封止組立体は、製造工程において締め込み用の装置でキャップを締め込んで組み立てられる。しかしながら、締め込み用の装置によるキャップの締め込み量が過剰となることがあり、上記の封止組立体では、ゆるみ止め用の突起が潰れてしまうことで、製造歩留まりが低下するといった問題がある。
そこで、本発明は、キャップの過剰な締め込みを防ぐことができる封止組立体及びシリンジを提供することを目的とする。
本発明の一観点は、シリンジ本体の先端に形成されて薬液を排出するための筒状のノズル部を封止する封止組立体であって、前記ノズル部の外周面を覆うように配設された筒状本体と、前記ノズル部に対向する前記筒状本体の内周面に形成された第1ねじ構造と、前記筒状本体の先端側の端面に形成され、前記内周面の縁に沿って先端方向に突出したリング状突起と、前記筒状本体の前記端面に形成され、前記リング状突起よりも径方向外方に配置されたロック突起と、を有するロックアダプタと、前記ロックアダプタの前記内周面と前記ノズル部の前記外周面との間に挿入可能な筒状挿入部と、前記筒状挿入部の外周面に形成され前記第1ねじ構造に螺合可能な第2ねじ構造と、前記筒状挿入部の先端に配設され、前記筒状挿入部よりも外方に突出した当接部と、前記当接部の基端面から突出して形成された係合突起と、前記筒状挿入部の内部に配設され前記ノズル部の開口部を封止可能な封止本体部と、を有するキャップと、を備え、前記ロックアダプタの前記第1ねじ構造と前記キャップの前記第2ねじ構造とを螺合させる際に、前記係合突起が径方向外方から前記ロック突起に接触することにより、前記係合突起が前記ロック突起を乗り越えて前記第1ねじ構造と前記第2ねじ構造とのゆるみが防止され、かつ、前記当接部の前記基端面が前記リング状突起の先端に当接することにより、前記第1ねじ構造と前記キャップの前記第2ねじ構造との間の過度な締め付けが防止される、封止組立体にある。
本発明の別の一観点は、薬液が充填されたシリンジ本体と、前記シリンジ本体の先端側に設けられたノズル部と、前記ノズル部に装着されて前記ノズル部を封止する封止組立体と、を備え、前記封止組立体は、前記ノズル部の外周面を覆うように配設された筒状本体と、前記ノズル部に対向する前記筒状本体の内周面に形成された第1ねじ構造と、前記筒状本体の先端側の端面に形成され、前記内周面の縁に沿って先端側に突出したリング状突起と、前記筒状本体の前記端面に形成されロック突起と、を有するロックアダプタと、前記ロックアダプタの前記内周面と前記ノズル部の前記外周面との間に挿入可能な筒状挿入部と、前記筒状挿入部の外周面に形成され前記第1ねじ構造に螺合可能な第2ねじ構造と、前記筒状挿入部の先端に配設され、前記筒状挿入部よりも外方に突出した当接部と、前記当接部の基端面から突出して形成された係合突起と、前記筒状挿入部の内部に配設され前記ノズル部の開口部を封止可能な封止本体部と、を有するキャップと、を備え、前記ロックアダプタの前記第1ねじ構造と前記キャップの前記第2ねじ構造とを螺合させる際に、前記係合突起が径方向外方から前記ロック突起に接触することにより、前記係合突起が前記ロック突起を乗り越えて前記第1ねじ構造と前記第2ねじ構造とのゆるみが防止され、かつ、前記当接部の前記基端面が前記リング状突起の先端に当接することにより、前記第1ねじ構造と前記キャップの前記第2ねじ構造との間の過度な締め付けが防止される、シリンジにある。
上記観点の封止組立体及びシリンジによれば、キャップの過剰な締め付けを防ぎつつ、キャップの緩みをより確実に防止できる。
実施形態に係るシリンジの先端側を拡大した平面図である。 図1のシリンジの断面図である。 図1のロックアダプタの斜視図である。 図4Aは、図1のキャップの平面図であり、図4Bは図1のキャップを基端側から見て示す底面図である。 図5Aは、キャップをロックアダプタに締め込む際の当接部付近の拡大図であり、図5Bは図5Aからさらに締め込んでロック突起と係合突起とが当接した状態を示す拡大図であり、図5Cは図5Bからさらに締め込んでキャップの締め込みが完了した状態を示す拡大図である。
以下、本発明の好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、図1に示される部材の左側を「先端」又は「先端側」と呼び、右側を「基端」又は「基端側」と呼ぶものとする。また、図1の一点鎖線Aは、シリンジ20の軸を表し、一点鎖線Aに沿った方向を軸方向と呼ぶ。
図1に示すように、シリンジ20(プレフィルドシリンジ)は、円筒状に形成されたシリンジ本体12を備え、そのシリンジ本体12の内部13には、予め薬液等の液状製剤が収納されている。シリンジ20の基端側には、ガスケットやプランジャ等が設けられており、内部13の基端側はガスケットによって封じられている。シリンジ本体12及びノズル部14は、内部13を視認可能な透明樹脂材料又はガラス等によって形成されている。また、シリンジ本体12の側部には、薬液の液量を把握するための目盛り表示等が設けられている。
シリンジ本体12の先端側には、シリンジ本体12よりも縮径して先端側に突出したノズル部14が設けられている。そのノズル部14の内側には、流路14aが形成されている。流路14aは、図2に示すように、ノズル部14の先端14bにおいて開口するとともに、基端側で内部13と連通している。シリンジ20は、ノズル部14の先端14bから薬液を吐出可能に構成されている。
図1に示すように、ノズル部14には、封止組立体10が取り付けられており、この封止組立体10によってノズル部14の先端14bの開口部(流路14a)が封止されている。以下、封止組立体10の具体的な構成について説明する。
図2に示すように、封止組立体10は、ノズル部14の外周部に装着されたロックアダプタ16と、ロックアダプタ16に螺合されたキャップ18とを備える。キャップ18は、ロックアダプタ16に対して脱着可能に螺合されている。キャップ18をロックアダプタ16から外すと、ノズル部14が露出して、接続チューブや針モジュール等を取り付けることができる。
図3に示すように、ロックアダプタ16は、略六角筒型に形成されており、内側に円形の挿通孔23が形成されている。ロックアダプタ16の内周面22aには、第1ねじ構造24(ねじ突起)が形成されている。ロックアダプタ16の先端側の端面26(座面)は、先端側から見て略六角形状に形成されており、その角部に対応する位置に、6つのロック突起30が先端側に向けて突出して形成されている。ロック突起30は、周方向に略等間隔に並んでいる。
ロック突起30には、キャップ18を螺合又は取り外す際に係合突起40(図4A及び図4B参照)が外周側及び先端側から接触する。したがって、キャップ18のスムーズな脱着を可能とするべく、ロック突起30の先端外周側は滑らかな曲面で構成されていることが好ましく、例えば、球面として形成される。なお、ロック突起30は、キャップ18の取り外しの際に使用者が容易にキャップ18を回せるように、少なくともキャップ18を緩める方向に回したときに、係合突起40と当接する部分が外側に突出するように膨らんだ曲面で構成すると好適である。また、ロック突起30の内周側は、リング状突起28との干渉を防ぐために軸方向に切り立った面で構成されている。ロック突起30は、球体の先端外周側を残した1/4球体状に形成されている。ロック突起30は、端面26から例えば0.5mm程度突出して形成することができ、これにより、キャップ18の係合突起40と当接してキャップ18の緩みを防ぐように構成されている。
ロックアダプタ16の端面26の内周側には、軸方向から見て円形リング状に形成されたリング状突起28が形成されている。リング状突起28は、端面26から先端側に向けて突出して形成されており、その先端には、端面26に平行な受圧面28aが形成されている。受圧面28aは、その周方向の全体がキャップ18の当接部38の基端面38a(図4B参照)と当接してキャップ18の締め込み荷重を受ける面を構成する。リング状突起28の内周側は、内周面22aと面一の曲面で構成されており、軸方向に切り立って形成されている。また、リング状突起28の外周側は、基端側に向かうにしたがって外方に拡径するように傾斜面で構成されている。
ロックアダプタ16の基端側には、基端壁32が挿通孔23の内方に向けて突出して形成されている。基端壁32の内周部からは、係止片34が中心に向けて突出して形成されている。係止片34は、図2に示すように、ノズル部14の外方に配置されている。係止片34はノズル部14の外径の外側に形成されているため、ロックアダプタ16は軸方向に移動可能にノズル部14に取り付けられる。係止片34は、ロックアダプタ16がノズル部14の先端側に移動した際に、ノズル部14の抜止突起15と当接して、ロックアダプタ16の先端側への移動を阻止するように構成されている。
図3に示すように、係止片34は、周方向に間隔を開けて複数配置されている。抜止突起15には、ロックアダプタ16の軸周りの回転を止めるべく、係止片34の間に係合する突起が形成されていてもよい。
上記のロックアダプタ16の構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリ-(4-メチルペンテン-1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン-スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン)、エチレン-ビニルアルコール共重合体、ポリスルホン、ポリアリルスルホン、ポリエーテルスルホン、メタクリル-スチレン共重合体、ポリアリレート、スチレン-アクリロニトリル共重合体のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であるという点で、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ-(4-メチルペンテン-1)のような樹脂を用いることができる。
なお、ロックアダプタ16は、シリンジ本体12のノズル部14に対して軸方向に移動可能である例を示したが、これに限定されるものではなく、ロックアダプタ16の基端部がシリンジ本体12に固定されてもよい。また、ロックアダプタ16の基端壁32に代えて、ロックアダプタ16の基端部がシリンジ本体12から一体的に延び出るように構成されてもよい。
図4Aに示すように、キャップ18は、円筒状に形成された把持部36と、把持部36の基端側に設けられた当接部38と、当接部38から基端側に延び出た筒状挿入部44とを備えている。
把持部36は、ロックアダプタ16の外径と同程度の外径を有する有底筒状に形成されている。把持部36の外側部には滑り止めのために、軸方向に延びた凹凸が全周に亘って複数形成されている。図2に示すように、把持部36の内部には、ノズル部14の先端14bを収容する凹部48が形成されている。その凹部48の先端には、封止本体部50が装着されている。
図2及び図4Aに示すように、封止本体部50は、ゴム又はエラストマよりなる円板状の弾性部材であり、その基端側の面は軸方向に垂直に配置されている。封止本体部50は、弾性変形しつつノズル部14の先端14bと当接することで、ノズル部14の先端14bの開口部(流路14a)を封止するように構成されている。なお、封止本体部50は、円板状に限定されるものではなく、軸方向に長く延びた柱状に形成されていてもよい。また、封止本体部50が、把持部36の内部の大部分を占める形状に形成されていてもよい。
図4Aに示すように、当接部38は、筒状挿入部44の先端側に拡径して設けられている。当接部38の基端には、筒状挿入部44の段差を構成する基端面38aが軸方向に垂直な面として形成されている。図4Bに示すように、基端面38aは、基端側から見て当接部38の外周部と筒状挿入部44との間に円形リング状に形成されている。基端面38aには、ロックアダプタ16のリング状突起28の受圧面28aが面接触するように構成されている。
また、当接部38からは、一対の係合突起40が基端側に突出して設けられている。係合突起40は、軸を挟んで対向するようにして配置されている。係合突起40は、リング状突起28との干渉を回避するとともに、ロック突起30の外周側から当接するように、基端面38aの外周側に設けられている。係合突起40は、径方向外方からロック突起30を乗り越えやすいように、基端側に向かうにしたがって径方向外方に傾いた傾斜面40aを、径方向内側に有している。図示の例では、傾斜面40aは、係合突起40の基端部にのみ設けられているが、これに限定されるものではなく、係合突起40の先端から基端にかけて傾斜面40aが設けられていてもよい。
図4Aに示すように、筒状挿入部44は、一定の外径で基端側に延在する。筒状挿入部44の先端部には、当接部38に向けてテーパー状に径が広がったテーパー部42が形成されている。筒状挿入部44の外周面44aは、ロックアダプタ16と螺合した状態において、内周面22aと対向する。筒状挿入部44の外周面44aには、第1ねじ構造24に係合可能な第2ねじ構造46がらせん状に形成されている。図4Bに示すように、筒状挿入部44の内部には、基端側から見て円形のノズル収容孔48aが形成されており、ノズル収容孔48aは把持部36の凹部48に連通している。ノズル収容孔48aは、ノズル部14の外径と同等かそれよりも大きな内径に形成されており、キャップ18をロックアダプタ16に螺合した状態において、ノズル収容孔48aはノズル部14を収容する。
キャップ18の構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ-(4-メチルペンテン-1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン-スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン)、エチレン-ビニルアルコール共重合体、ポリアリルスルホン、ポリエーテルスルホン、メタクリル-スチレン共重合体、ポリアリレート、スチレン-アクリロニトリル共重合体のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であるという点で、ポリプロピレン、ポリエチレン、環状ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ-(4-メチルペンテン-1)のような樹脂を用いることができる。
本実施形態の封止組立体10及びシリンジ20は、以上のように構成され、以下その作用について説明する。
図2に示す封止組立体10及びシリンジ20は、シリンジ本体12のノズル部14にロックアダプタ16を取り付け、その後、ロックアダプタ16にキャップ18を装着して組み上げられる。
ロックアダプタ16へのキャップ18の装着は、ロックアダプタ16及びシリンジ本体12を冶具で保持しつつ、キャップ18を組付け装置でロックアダプタ16に締め込んで行なう。まず、キャップ18の筒状挿入部44のノズル収容孔48aにノズル部14を挿入するとともに、筒状挿入部44をロックアダプタ16の挿通孔23に挿入する。そして、キャップ18を回転させつつ、キャップ18を押し込むことにより、キャップ18の第2ねじ構造46とロックアダプタ16の第1ねじ構造24とを螺合させつつキャップ18を締め込んで行く。
図5Aに示すよう、キャップ18の締め込みにより、キャップ18がロックアダプタ16に向けて進み、キャップ18の当接部38がロックアダプタ16の端面26に接近する。
図5Bに示すように、キャップ18の当接部38が接近すると、キャップ18の係合突起40がロックアダプタ16のロック突起30と当接する。係合突起40は、ロック突起30の外周側から接触する。ロック突起30は、図3に示すように、先端外周側が球面で構成されている。また、図4Bに示すように、係合突起40は基端側が内側に傾斜した傾斜面40aで構成されている。そのため、図5Bの状態では、係合突起40がわずかに外周側に撓むことで、ロック突起30を乗り越えることができる。その結果、係合突起40及びロック突起30が損傷や摩耗を防ぎつつ、キャップ18を締め込むことができる。
さらにキャップ18を締め込むと、キャップ18の基端面38aと、ロックアダプタ16のリング状突起28とが当接することで、キャップ18の回転が停止してキャップ18の締め込みが完了する。キャップ18の回転が停止する際には、組付け装置の慣性力によりキャップ18に大きな締め込みトルクが発生し、第1ねじ構造24及び第2ねじ構造46を通じて、キャップ18がロックアダプタ16に向かう方向に大きな押圧力が作用する。
本実施形態の封止組立体10では、ロックアダプタ16の端面26にリング状突起28を設け、リング状突起28の受圧面28aでキャップ18の押圧力を受け止める。受圧面28aの面積は、ロック突起30の面積よりも広いため、キャップ18の押圧力を分散して受け止めることができる。これにより、第1ねじ構造24とキャップ18の第2ねじ構造46との間の過度な締め付けが防止される。その結果、基端面38aと端面26との間にリング状突起28の高さに相当する間隙Gを開けてキャップ18が停止し、ロック突起30及び係合突起40が潰れずに維持される。
本実施形態の封止組立体10及びシリンジ20は、以下の効果を奏する。
シリンジ本体12の先端に形成されて薬液を排出するための筒状のノズル部14を封止する封止組立体10であって、ノズル部14の外周面14cを覆うように配設された筒状本体22と、ノズル部14に対向する筒状本体22の内周面22aに形成された第1ねじ構造24と、筒状本体22の先端側の端面26に形成され、内周面22aの縁に沿って先端方向に突出したリング状突起28と、筒状本体22の端面26に形成され、リング状突起28よりも径方向外方に配置されたロック突起30と、を有するロックアダプタ16と、ロックアダプタ16の内周面22aとノズル部14の外周面14cとの間に挿入可能な筒状挿入部44と、筒状挿入部44の外周面44aに形成され第1ねじ構造24に螺合可能な第2ねじ構造46と、筒状挿入部44の先端に配設され、筒状挿入部44よりも外方に突出した当接部38と、当接部38の基端面38aから突出して形成された係合突起40と、筒状挿入部44の内部に配設されノズル部14の開口部を封止可能な封止本体部50と、を有するキャップ18と、を備え、ロックアダプタ16の第1ねじ構造24とキャップ18の第2ねじ構造46とを螺合させる際に、係合突起40が径方向外方からロック突起30に接触することにより、係合突起40がロック突起30を乗り越えて第1ねじ構造24と第2ねじ構造46とのゆるみが防止され、かつ、当接部38の基端面38aがリング状突起28の先端に当接することにより、第1ねじ構造24とキャップ18の第2ねじ構造46との間の過度な締め付けが防止される。これにより、ロック突起30及び係合突起40の潰れを防ぐことができ、封止組立体10の製造歩留まりを向上させることができる。
上記の封止組立体10において、リング状突起28の突出長さはロック突起30及び係合突起40の突出長さと同等又はそれ以上の長さに形成されている。これにより、ロック突起30及び係合突起40の潰れを防ぐことができる。
上記の封止組立体10において、当接部38の基端面38aは、リング状突起28の先端の全域に対して当接する。これにより、キャップ18の締め付け荷重をリング状突起28の先端の全域で分散して受け止めることができ、過大な締め付け荷重が作用してもリング状突起28の潰れを防ぐことができる。
上記の封止組立体10において、係合突起40は、径方向内側に、基端側に向かうにしたがって径方向外方に傾斜した傾斜面40aを有している。これにより、係合突起40及びロック突起30の摩耗等による変形を防ぐことができる。
上記の封止組立体10において、ロック突起30は、第1ねじ構造24と第2ねじ構造46との間の緩め方向に向かって膨らんだ曲面を有する。これにより、キャップ18を緩める際に、係合突起40がロック突起30を比較的容易に乗り越えることができる。
上記の封止組立体10において、筒状挿入部44は、当接部38の基端面38aに向かって拡径したテーパー部42を筒状挿入部44の先端部に有してもよい。
上記の封止組立体10において、キャップ18は、当接部38から先端方向に突出した把持部36を有してもよい。
上記のシリンジ20は、薬液が充填されたシリンジ本体12と、シリンジ本体12の先端側に設けられたノズル部14と、ノズル部14に装着されてノズル部14を封止する封止組立体10と、を備え、封止組立体10は、ノズル部14の外周面を覆うように配設された筒状本体22と、ノズル部14に対向する筒状本体22の内周面22aに形成された第1ねじ構造24と、筒状本体22の先端側の端面26に形成され、内周面22aの縁に沿って先端側に突出したリング状突起28と、筒状本体22の端面26に形成されロック突起30と、を有するロックアダプタ16と、ロックアダプタ16の内周面22aに挿入可能な筒状挿入部44と、筒状挿入部44の外周面44aに形成され第1ねじ構造24に螺合可能な第2ねじ構造46と、筒状挿入部44から外方に突出して形成されてロックアダプタ16のリング状突起28に当接する当接部38と、当接部38から突出して形成され、ロック突起30と干渉することで、第1ねじ構造24と第2ねじ構造46とのゆるみを阻止する係合突起40と、を有するキャップ18と、を備える。このシリンジ20では、ロックアダプタ16の第1ねじ構造24とキャップ18の第2ねじ構造46とを螺合させる際に、係合突起40が径方向外方からロック突起30に接触することにより、係合突起40がロック突起30を乗り越えて第1ねじ構造24と第2ねじ構造46とのゆるみが防止され、かつ、当接部38の基端面38aがリング状突起28の先端に当接することにより、第1ねじ構造24とキャップ18の第2ねじ構造46との間の過度な締め付けが防止される。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…封止組立体 12…シリンジ本体
14…ノズル部 16…ロックアダプタ
18…キャップ 22…筒状本体
26…端面 28…リング状突起
30…ロック突起 38…当接部
38a…基端面 40…係合突起

Claims (8)

  1. シリンジ本体の先端に形成されて薬液を排出するための筒状のノズル部を封止する封止組立体であって、
    前記ノズル部の外周面を覆うように配設された筒状本体と、前記ノズル部に対向する前記筒状本体の内周面に形成された第1ねじ構造と、前記筒状本体の先端側の端面に形成され、前記内周面の縁に沿って先端方向に突出したリング状突起と、前記筒状本体の前記端面に形成され、前記リング状突起よりも径方向外方に配置されたロック突起と、を有するロックアダプタと、
    前記ロックアダプタの前記内周面と前記ノズル部の前記外周面との間に挿入可能な筒状挿入部と、前記筒状挿入部の外周面に形成され前記第1ねじ構造に螺合可能な第2ねじ構造と、前記筒状挿入部の先端に配設され、前記筒状挿入部よりも外方に突出した当接部と、前記当接部の基端面から突出して形成された係合突起と、前記筒状挿入部の内部に配設され前記ノズル部の開口部を封止可能な封止本体部と、を有するキャップと、
    を備え、
    前記ロックアダプタの前記第1ねじ構造と前記キャップの前記第2ねじ構造とを螺合させる際に、前記係合突起が径方向外方から前記ロック突起に接触することにより、前記係合突起が前記ロック突起を乗り越えて前記第1ねじ構造と前記第2ねじ構造とのゆるみが防止され、かつ、前記当接部の前記基端面が前記リング状突起の先端に当接することにより、前記第1ねじ構造と前記キャップの前記第2ねじ構造との間の過度な締め付けが防止される、
    封止組立体。
  2. 請求項1記載の封止組立体であって、前記リング状突起の突出長さは前記ロック突起及び前記係合突起の突出長さと同等又はそれ以上の長さに形成されている、封止組立体。
  3. 請求項1又は2記載の封止組立体であって、前記当接部の前記基端面は、前記リング状突起の前記先端の全域に対して当接する、封止組立体。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の封止組立体であって、前記係合突起は、径方向内側に、基端側に向かうにしたがって径方向外方に傾斜した傾斜面を有している、封止組立体。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の封止組立体であって、前記ロック突起は、前記第1ねじ構造と前記第2ねじ構造との間の緩め方向に向かって膨らんだ曲面を有する、封止組立体。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の封止組立体であって、前記筒状挿入部は、前記当接部の前記基端面に向かって拡径したテーパー部を前記筒状挿入部の先端部に有する、封止組立体。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の封止組立体であって、前記キャップは、前記当接部から先端方向に突出した把持部を有する、封止組立体。
  8. 薬液が充填されたシリンジ本体と、
    前記シリンジ本体の先端側に設けられたノズル部と、
    前記ノズル部に装着されて前記ノズル部を封止する封止組立体と、を備え、
    前記封止組立体は、
    前記ノズル部の外周面を覆うように配設された筒状本体と、前記ノズル部に対向する前記筒状本体の内周面に形成された第1ねじ構造と、前記筒状本体の先端側の端面に形成され、前記内周面の縁に沿って先端側に突出したリング状突起と、前記筒状本体の前記端面に形成されロック突起と、を有するロックアダプタと、
    前記ロックアダプタの前記内周面と前記ノズル部の前記外周面との間に挿入可能な筒状挿入部と、前記筒状挿入部の外周面に形成され前記第1ねじ構造に螺合可能な第2ねじ構造と、前記筒状挿入部の先端に配設され、前記筒状挿入部よりも外方に突出した当接部と、前記当接部の基端面から突出して形成された係合突起と、前記筒状挿入部の内部に配設され前記ノズル部の開口部を封止可能な封止本体部と、を有するキャップと、を備え、
    前記ロックアダプタの前記第1ねじ構造と前記キャップの前記第2ねじ構造とを螺合させる際に、前記係合突起が径方向外方から前記ロック突起に接触することにより、前記係合突起が前記ロック突起を乗り越えて前記第1ねじ構造と前記第2ねじ構造とのゆるみが防止され、かつ、前記当接部の前記基端面が前記リング状突起の先端に当接することにより、前記第1ねじ構造と前記キャップの前記第2ねじ構造との間の過度な締め付けが防止される、
    シリンジ。
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