JP6782581B2 - シリンジキット - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジキットに関する。
一方のバレル内の薬剤と他方のバレル内の薬剤とを混合するための二薬混合用のシリンジキットは、例えば、特許文献1に開示されている。このシリンジキットは、内周に内テーパ面が設けられるとともに外周にオネジが設けられた接続筒部を有する第1バレル(メスシリンジ用バレル)と、外周に外テーパ面が設けられ上記接続筒部の内テーパ面と嵌合可能なノズル部と、上記オネジと螺合可能なメネジが内周に設けられたネジ筒部とを有する第2バレル(オスシリンジ用バレル)とを備える。シリンジキットでは、第1バレル内の薬剤と第2バレル内の薬剤とを混合するために、第1バレルの接続筒部と、第2バレルのネジ筒部とを螺合により接続する。
特開2013−132349号公報
上述した特許文献1のシリンジキットでは、第1バレルの接続筒部の螺合部と、第2バレルのネジ筒部の螺合部は、いずれもネジ形状であるため、過剰な螺合が可能となっている。そのため、テーパ面同士が過剰に嵌り込み、第1バレルの接続筒部(口部)が破損したり、変形したりして、ノズルと筒部との液密性が低下するという問題がある。また、第1バレルと第2バレルのいずれかの先端部が捩じれて破損したり、変形したりして、ノズルと筒部との液密性が低下するという問題がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、メスシリンジ用バレルとオスシリンジ用バレルとを螺合させる際に、過剰なトルクによるメスシリンジ用バレル又はオスシリンジ用バレルの破損や変形を防ぎ、ノズルと筒部との液密性の低下を防止することが可能なシリンジキットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、ガスケットが摺動可能な内周面を有する中空のバレル胴部と、前記バレル胴部の先端から先端方向に突出し、オスシリンジのノズルが嵌合可能なメスルアーとして構成された筒部と、前記筒部の外周部において互いに反対側に設けられ、前記オスシリンジのロックアダプタに設けられたネジと螺合可能な2つの突起と、を備えたメスシリンジ用バレルであって、前記筒部の軸と垂直、かつ、前記突起の前記筒部からの突出方向と垂直な方向に沿った前記突起の長さは、2.0〜4.5mmであり、前記筒部の軸方向に沿った前記突起の幅は、1.0〜1.5mmであり、前記突起の前記バレル胴部側の端部には、前記ロックアダプタの前記ネジの追い側フランクに沿った傾斜面が設けられていることを特徴とする。
上記の構成を採用した本発明のメスシリンジ用バレルによれば、突起とロックアダプタのネジとを螺合させる際に、過剰なトルクが掛かった場合には、突起がロックアダプタのネジ山を乗り越える。このため、過剰な締め付けが防止され、メスシリンジ用バレルの筒部の破損や変形を防ぎ、ノズルと筒部との液密性の低下を防止することができる。
上記のメスシリンジ用バレルにおいて、前記筒部の先端部から外方に突出したリング状突部が設けられており、前記突起は、前記リング状突部の外周部上に形成されてもよい。
この構成により、突起がロックアダプタのネジ山を乗り越える際に、突起及び筒部が変形しにくく、ノズルと筒部との液密性が良好に保たれる。
上記のメスシリンジ用バレルにおいて、前記筒部の先端部から先端側に突出した先端突出部が設けられており、前記先端突出部は、前記突起よりも先端側に位置してもよい。
この構成により、突起がロックアダプタのネジ山を乗り越える際に、突起及び筒部が変形しにくく、ノズルと筒部との液密性が良好に保たれる。
上記のメスシリンジ用バレルにおいて、前記メスシリンジ用バレルは、環状ポリオレフィンからなっていてもよい。
環状ポリオレフィンは、剛性及び靱性が高いため、突起がロックアダプタのネジ山を乗り越える際に、突起及び筒部が変形しにくく、ノズルと筒部との液密性が良好に保たれる。
上記のメスシリンジ用バレルにおいて、前記バレル胴部の外径が6.7mm以上であり、前記バレル胴部の軸方向長さが35mm以上であってもよい。
一般にこのような外形寸法のバレル胴部を有するシリンジ用バレルの場合、バレル胴部を握って螺合させられるため、確実に螺合可能であるが、強いトルクが掛かりやすく、割れたり変形したりしやすい。これに対し、本発明によれば、バレル胴部が握りやすい外形寸法を有していても、上述したように筒部の破損や変形を防ぎ、ノズルと筒部との液密性の低下を有効に防止することができる。従って、本発明は、バレル胴部が握りやすい外形寸法を有する場合に特に有用である。
上記のメスシリンジ用バレルにおいて、前記筒部の前記外周部から突出し、前記突起よりも基端側の位置に設けられた基端側突出部をさらに備え、前記筒部の前記2つの突起が前記オスシリンジの前記ロックアダプタの前記ネジと螺合する際に、前記基端側突出部が前記ロックアダプタの内周面と当接することにより、前記ロックアダプタの軸に対する前記筒部の軸の傾きが抑制されてもよい。
この構成により、筒部の2つの突起がオスシリンジのロックアダプタのネジと螺合する際に、基端側突出部によって、軸の傾きが抑制されるため、応力が円周方向で不均一になることによる筒部の割れを防止することができる。
上記のメスシリンジ用バレルにおいて、前記筒部の前記外周部を取り囲み、前記筒部に対して回転不能な外筒をさらに備え、前記筒部の前記2つの突起が前記オスシリンジの前記ロックアダプタの前記ネジと螺合する際に、前記ロックアダプタが前記筒部と前記外筒との間に挿入され、前記外筒の内周面が前記ロックアダプタの外周面と当接することにより、前記ロックアダプタの軸に対する前記筒部の軸の傾きが抑制されてもよい。
この構成により、筒部の2つの突起がオスシリンジのロックアダプタのネジと螺合する際に、外筒によって、軸の傾きが抑制されるため、応力が円周方向で不均一になることによる筒部の割れを防止することができる。
また、本発明のシリンジキットは、オスルアーとして構成されたノズルと、ネジが設けられたロックアダプタとを含むオスシリンジ用バレルを有するオスシリンジと、前記ノズルが嵌合可能なメスルアーとして構成された筒部と、前記ロックアダプタの前記ネジと螺合可能な2つの突起とを含むメスシリンジ用バレルを有するメスシリンジと、を備え、前記ネジと前記突起とを螺合させる際に、ISO594−2に規定された応力亀裂試験用の凸形基準円錐フィッティングと前記メスシリンジとを螺合させた場合に前記メスシリンジが破損するトルクよりも小さいトルクによって、前記突起が前記ロックアダプタのネジ山を乗り越えることを特徴とする。
上記の構成を採用した本発明のシリンジキットによれば、オスシリンジとメスシリンジとを螺合により接続する際に、過剰な締め付けが防止され、メスシリンジの筒部の破損や変形を防ぎ、ノズルと筒部との液密性の低下を防止することができる。
上記のシリンジキットにおいて、前記オスシリンジ用バレル及び前記メスシリンジ用バレルはともに、環状ポリオレフィンからなっていてもよい。
環状ポリオレフィンは、剛性及び靱性が高いため、突起がロックアダプタのネジ山を乗り越える際に、突起及び筒部が変形しにくいとともに、ノズルが変形しにくいため、ノズルと筒部との液密性が良好に保たれる。
上記のシリンジキットにおいて、前記オスシリンジ用バレルのバレル胴部の外径及び前記メスシリンジ用バレルのバレル胴部の外径は、ともに6.7mm以上であり、前記オスシリンジ用バレルの前記バレル胴部の軸方向長さ及び前記メスシリンジ用バレルの前記バレル胴部の軸方向長さは、ともに35mm以上であってもよい。
一般にこのような外形寸法のバレル胴部を有するシリンジ用バレルは、螺合時に強いトルクが掛かりやすく、割れたり変形したりしやすいが、本発明によれば、筒部の破損や変形を防ぎ、ノズルと筒部との液密性の低下を有効に防止することができ、有用である。
また、本発明は、オスシリンジとメスシリンジとを螺合により接続するシリンジ接続方法であって、前記オスシリンジは、オスルアーとして構成されたノズルと、ネジが設けられたロックアダプタとを含むオスシリンジ用バレルを有し、前記メスシリンジは、前記ノズルが嵌合可能なメスルアーとして構成された筒部と、前記ロックアダプタの前記ネジと螺合可能な2つの突起とを含むメスシリンジ用バレルを有し、前記ネジと前記突起とを螺合させる際に、所定トルクにより前記突起が前記ロックアダプタのネジ山を乗り越え、この乗り越えに伴ってクリック感を発生させることを特徴とする。
これにより、螺合時の過剰なトルクによるメスシリンジ用バレル又はオスシリンジ用バレルの破損や変形を防ぎ、ノズルと筒部との液密性の低下を防止することができるとともに、螺合操作を行ったユーザは、発生したクリック感に基づいて、突起とネジとの螺合が完了したことを容易に知ることができる。
本発明のメスシリンジ用バレル、シリンジキット及びシリンジ接続方法によれば、螺合時に過剰なトルクによるメスシリンジ用バレル又はオスシリンジ用バレルの破損や変形を防ぎ、ノズルと筒部との液密性の低下を防止することができる。
本発明の実施形態に係るシリンジキットの斜視図である。 オスシリンジ用バレルの断面図である。 メスシリンジ用バレルの断面図である。 メスシリンジ用バレルの先端部の斜視図である。 メスシリンジ用バレルの先端部の側面図である。 オスシリンジとメスシリンジとを接続した状態の斜視図である。 メスシリンジの突起がオスシリンジのネジを乗り越えることを説明する模式図である。 第1変形例に係るメスシリンジ用バレルの斜視図である。 図9Aは、第1変形例に係るメスシリンジ用バレルとオスシリンジ用バレルとを接続した状態の断面図であり、図9Bは、図9AにおけるIXB−IXB線に沿った断面図である。 第1変形例に係るメスシリンジ用バレルの突起及び基端側突起がオスシリンジのネジを乗り越えることを説明する模式図である。 第2変形例に係るメスシリンジ用バレルの斜視図である。 第2変形例に係るメスシリンジ用バレルとオスシリンジ用バレルとを接続した状態の断面図である。
以下、本発明に係るメスシリンジ用バレル、シリンジキット及びシリンジ接続方法について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示す本実施形態に係るシリンジキット10は、一方のバレル内の充填物と他方のバレル内の充填物とを混合するための混合用キットである。このシリンジキット10は、互いに螺合接続可能なオスシリンジ12とメスシリンジ14とを備える。オスシリンジ12とメスシリンジ14は、ともに薬剤等の内容物が予め充填されたプレフィルドシリンジとして構成されている。
なお、以下の説明では、オスシリンジ12について、メスシリンジ14と接続される側あるいはその方向を「先端部」あるいは「先端方向」と呼び、その逆側あるいは逆方向を「基端部」あるいは「基端方向」と呼ぶ。また、メスシリンジ14について、オスシリンジ12と接続される側あるいはその方向を「先端部」あるいは「先端方向」と呼び、その逆側あるいは逆方向を「基端部」あるいは「基端方向」と呼ぶ。
オスシリンジ12は、中空体からなるオスシリンジ用バレル16と、オスシリンジ用バレル16内に摺動可能に挿入されたガスケット18と、ガスケット18に連結された押し子20と、オスシリンジ用バレル16とガスケット18とにより形成されるバレル室17に充填された薬剤Mとを備える。以下、「オスシリンジ用バレル16」を「オスバレル16」と略称する。
図2に示すように、オスバレル16は、略円筒形状をなすとともに基端に基端開口部22aが形成されたバレル胴部22と、バレル胴部22の先端に設けられたノズル24と、ノズル24の外側に設けられたロックアダプタ26と、バレル胴部22の基端から径方向外方に突出形成されたフランジ29とを有する。バレル胴部22、ノズル24、ロックアダプタ26及びフランジ29は一体成形されている。
バレル胴部22の外径D1は、特に限定されないが、6.7mm以上であるのが好ましい。また、バレル胴部22の軸方向長さL1は、特に限定されないが、35mm以上であるのが好ましく、47mm以上であるのがより好ましい。バレル胴部22の外径D1及び軸方向長さL1がこのように設定されることにより、オスシリンジ12をメスシリンジ14と接続する際に、バレル胴部22を握って容易に螺合させることができる。
ノズル24は、バレル胴部22の先端中心部からバレル胴部22に対して縮径して先端方向に延出している。ノズル24は、軸方向に貫通するとともにバレル胴部22の内腔(バレル室17)と連通した通路24bを有する。
ノズル24は、横断面外形が円形状であって、先端方向に向かって外径が減少するテーパ状外周面24aを有するオスルアーとして構成されている。ノズル24は、メスシリンジ14の後述する筒部38(メスルアー)に嵌合可能である。ノズル24は、ロックアダプタ26の先端面よりも先端方向に突出している。
なお、図1に示すオスシリンジ12の初期状態で、ノズル24には図示しないキャップが装着されており、このキャップによってノズル24の先端開口部24cが封止されている。このキャップは、オスシリンジ12の使用時(シリンジキット10の使用時)にノズル24から取り外される。
図2において、ロックアダプタ26は、バレル胴部22の先端から先端方向に延出しかつノズル24を同心状に囲む略中空円筒状に構成されている。ロックアダプタ26の内周部とノズル24の外周部との間には、先端方向に開口した環状凹部26aが形成されている。ロックアダプタ26の内周面にはネジ28が形成されている。ネジ28は、ロックアダプタ26の内周面から内方に突出したネジ山28aを有する。
図1において、ガスケット18は、バレル胴部22の基端で開口する基端開口部22aを介してバレル胴部22内に挿入されている。ガスケット18によってバレル胴部22の基端側が液密に封止されている。ガスケット18は、例えばゴム材等の弾性材料により構成されている。ガスケット18は、その外周部がバレル胴部22の内周面に液密に接するとともに、バレル胴部22内に摺動可能に配置されている。
押し子20の先端部に、ガスケット18が連結されている。ユーザが押し子20を軸方向(先端方向又は基端方向)に押圧することにより、ガスケット18がバレル胴部22内を軸方向に摺動する。なお、押し子20は、オスシリンジ12を使用する際に、ガスケット18に連結されてもよい。
薬剤Mは、メスシリンジ14内に充填された医療用液体ML(具体的には、生理食塩水等の溶解液)によって溶解・希釈・混合されるものであれば、粉末状薬剤、凍結乾燥薬剤、固形状薬剤、液状薬剤等、どのようなものであってもよい。このような薬剤Mとしては、例えば、タンパク製剤、ペプチド製剤、抗腫瘍剤、ビタミン剤(総合ビタミン剤)、各種アミノ酸、ヘパリンのような抗血栓剤、インシュリン、抗生物質、鎮痛剤、強心剤、静注麻酔剤、医療用麻薬、抗パーキンソン剤、潰瘍治療剤、副腎皮質ホルモン剤、不整脈用剤等が挙げられる。
メスシリンジ14は、中空体からなるメスシリンジ用バレル30と、メスシリンジ用バレル30内に摺動可能に挿入されたガスケット32と、ガスケット32に連結された押し子34と、メスシリンジ用バレル30とガスケット32とにより形成されるバレル室37に充填された医療用液体MLとを備える。以下、「メスシリンジ用バレル30」を「メスバレル30」と略称する。
図3に示すように、メスバレル30は、略円筒形状をなすとともに基端に基端開口部36aが形成されたバレル胴部36と、バレル胴部36の先端から先端方向に突出した筒部38と、バレル胴部36の基端から径方向外方に突出形成されたフランジ40とを有する。バレル胴部36、筒部38及びフランジ40は、一体成形されている。なお、図3では筒部38はバレル胴部36よりも細いが、筒部38は、バレル胴部36と同じ太さであってもよく、あるいはバレル胴部36より太くてもよい。
バレル胴部36の外径D2は、特に限定されないが、6.7mm以上であるのが好ましい。また、バレル胴部36の軸方向長さL2は、特に限定されないが、35mm以上であるのが好ましく、47mm以上であるのがより好ましい。バレル胴部36の外径D2及び軸方向長さL2がこのように設定されることにより、メスシリンジ14をオスシリンジ12と接続する際に、バレル胴部36を握って容易に螺合させることができる。
筒部38は、バレル胴部36の先端中心部からバレル胴部36に対して縮径して先端方向に延出している。筒部38は、軸方向に貫通するとともにバレル胴部36の内腔(バレル室37)と連通した通路38bを有する。筒部38は、先端方向に向かって外径が増大するテーパ状内周面38aを有するメスルアーとして構成されている。
図4に示すように、筒部38の先端外周部には、筒部38の軸線(中心線)を基準に互いに反対の外方(径方向外方)に突出した2つの突起42が設けられている。2つの突起42は、同一の形状及び大きさを有する。2つの突起42は、オスバレル16のロックアダプタ26に設けられたネジ28(図2参照)と螺合可能である。各突起42は、筒部38の外周面に沿う周方向に円弧状に延在している。
図5において、筒部38の径方向に沿った突起42の長さLpは、筒部38の外径Dcの35〜65%に設定されている。具体的には、突起42の長さLpは、2.0〜4.5mmに設定されている。なお、突起42の長さLpは、筒部38の軸と垂直であって、突起42の筒部38からの突出方向と垂直な方向に沿った方向における、突起42の突出端部の外形寸法である(図4も参照)。筒部38の軸方向に沿った突起42の幅Wは、1.0〜1.5mmに設定されている。
突起42の基端部(突起42のバレル胴部36側の端部)には、上述したロックアダプタ26のネジ28(図2参照)の追い側フランクに沿った傾斜面42aが設けられている。すなわち、傾斜面42aは、突起42がネジ28と螺合した際にネジ28の螺旋延在方向と略平行となるように、筒部38の周方向に対して傾斜している。
図4及び図5に示すように、本実施形態に係るメスバレル30では、筒部38の先端部から外方に突出したリング状突部44が一体的に設けられている。リング状突部44は、筒部38の軸線を中心に、筒部38の外周面に沿う周方向に延在している。リング状突部44は、2つの突起42と繋がっている。具体的には、リング状突部44の外周部に2つの突起42が一体的に設けられている。2つの突起42は、リング状突部44の外周部から外方に突出している。各突起42の基端部は、リング状突部44の基端面(リング状突部44のバレル胴部36側の端面)よりも基端方向(バレル胴部36側)に突出している。
本実施形態に係るメスバレル30では、筒部38の先端部から先端方向に突出した先端突出部46が一体的に設けられている。先端突出部46は、筒部38と同心状に、周方向にリング状に延在している。本実施形態では、先端突出部46の外径は、筒部38の外径Dcよりも小さい。なお、先端突出部46の外径は、筒部38の外径Dcと同じでもよく、筒部38の外径Dcより大きくてもよい。
図1において、ガスケット32は、バレル胴部36の基端で開口する基端開口部36aを介してバレル胴部36内に挿入されている。ガスケット32によってバレル胴部36の基端側が液密に封止されている。ガスケット32は、例えばゴム材等の弾性材料により構成されている。ガスケット32は、その外周部がバレル胴部36の内周面に液密に接するとともに、バレル胴部36内に摺動可能に配置されている。
押し子34の先端部に、ガスケット32が連結されている。ユーザが押し子34を軸方向(先端方向又は基端方向)に押圧することにより、ガスケット32がバレル胴部36内を軸方向に摺動する。なお、押し子34は、メスシリンジ14を使用する際に、ガスケット32に連結されてもよい。
メスシリンジ14の初期状態で、筒部38には図示しないキャップが装着されており、このキャップによって先端開口部38c(図3参照)が封止されている。このキャップは、メスシリンジ14の使用時(シリンジキット10の使用時)に筒部38から取り外される。
医療用液体MLは、オスシリンジ12内の薬剤Mの溶解、希釈又は混合が可能な液体である。このような医療用液体MLとしては、生理食塩水等の薬剤溶解液、薬剤希釈液、薬剤混合液、あるいは薬剤(例えば、ビタミン剤、ミネラル類)を含有する薬液でもあってもよい。なお、医療用液体MLは、本実施形態のように予めメスシリンジ14に充填されたものでなく、バイアル等から必要に応じて空のメスシリンジ14内に必要量吸引されたものでもよい。
本実施形態において、オスバレル16及びメスバレル30は、ともに高剛性及び高靱性を有する環状ポリオレフィンにより構成されている。なお、オスバレル16及びメスバレル30は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル等により構成されてもよい。
次に、上記のように構成されたシリンジキット10の使用方法について説明する。
まず、図1に示すオスシリンジ12及びメスシリンジ14において、オスバレル16のノズル24とメスバレル30の筒部38からそれぞれ図示しないキャップを取り外す(開栓する)。
次に、図6のように、オスバレル16とメスバレル30とを互いに接続する。具体的には、ロックアダプタ26のネジ28(図2参照)とメスバレル30の筒部38に設けられた突起42(図3参照)とを螺合させる。この螺合に伴い、オスバレル16のノズル24(オスルアー)がメスバレル30の筒部38(メスルアー)に挿入される。これにより、ノズル24のテーパ状外周面24a(図2参照)が、筒部38のテーパ状内周面38a(図3参照)に液密に嵌合(テーパ嵌合)する。
次に、オスシリンジ12の押し子20とメスシリンジ14の押し子34とを用いて、ポンピング操作を行うことにより、医療用液体MLと薬剤Mとを混合する。具体的には、メスシリンジ14の押し子34をメスシリンジ14の先端方向に押圧することにより、メスバレル30内からオスバレル16内へと医療用液体MLを注入し、オスバレル16内で医療用液体MLと薬剤Mとを混合する。次に、オスシリンジ12の押し子20をオスシリンジ12の先端方向に押圧することにより、オスバレル16内からメスバレル30内へと混合液(医療用液体MLと薬剤Mとが混ざったもの)を注入する。そして、オスバレル16とメスバレル30との間でこのような混合液の移動を何度か繰り返し行うことにより、薬剤Mの溶解、希釈又は混合が促進され、所望の薬液が調整される。
この場合、本実施形態によれば、メスバレル30の筒部38には、オスバレル16のロックアダプタ26のネジ28に螺合可能な2つの突起42が設けられている。そして、筒部38の軸と垂直、かつ、突起42の筒部38からの突出方向と垂直な方向に沿った突起42の長さLpは、2.0〜4.5mmであり、筒部38の軸方向に沿った突起42の幅Wは、1.0〜1.5mmである。また、突起42のバレル胴部36側の端部には、ロックアダプタ26のネジ28の追い側フランクに沿った傾斜面42aが設けられている。このため、突起42とロックアダプタ26のネジ28とを螺合させる際に、過剰なトルクが掛かった場合には、図7に模式的に示すように、突起42がロックアダプタ26のネジ山28aを乗り越える(突起42が空回りする)。なお、図7において、仮想線で示した突起42は、ネジ山28aを乗り越える前の突起42である。
すなわち、突起42とネジ28との螺合がある程度まで進むと、ノズル24のテーパ状外周面24aと筒部38のテーパ状内周面38aとの嵌合が完了する。そしてこの状態からさらに螺合させようとすると、主としてネジ28(ロックアダプタ26)が外方に弾性変形することにより、突起42がネジ山28aを乗り越える。なお、「突起42がネジ山28aを乗り越える」とは、突起42がネジ28の螺旋形状に沿って移動するのではなく、突起42が、ネジ山28aの頂部を跨いでネジ山28aの一方側から他方側へと移動することをいう。
このように突起42がネジ山28aを乗り越えるため、捩じ込みに伴う突起42とネジ28との軸方向のさらなる相対変位は起きず、ノズル24と筒部38とが過剰に嵌合することがない。これにより、過剰な締め付けが防止され、メスバレル30の筒部38の破損や変形を防ぎ、ノズル24と筒部38との液密性の低下を防止することができる。
ところで、ISO594−2には、螺合接続によるロック式コネクタの試験用コネクタとして、オスリファレンスコネクタが規定されている。本実施形態では、ネジ28と突起42とを螺合させる際に、ISO594−2に規定された応力亀裂試験用の凸形基準円錐フィッティングとメスシリンジ14とを螺合させた場合に当該メスシリンジ14が破損するトルクよりも小さいトルクによって、突起42がロックアダプタ26のネジ山28aを乗り越える。このため、メスシリンジ14の筒部38の破損を一層確実に防止することができる。なお、凸形基準円錐フィッティングは、耐腐食性を有する材料(例えば、ステンレス)により構成されている。
本実施形態では、筒部38の先端部から外方に突出したリング状突部44(図4参照)が設けられており、突起42は、リング状突部44の外周部上に形成されている。これにより、突起42及び筒部38が補強されている。従って、突起42がロックアダプタ26のネジ山28aを乗り越える際に、突起42及び筒部38が変形しにくく、ノズル24と筒部38との液密性が良好に保たれる。
本実施形態では、筒部38の先端部から先端側に突出した先端突出部46(図4参照)が設けられており、先端突出部46は、突起42よりも先端側に位置している。これにより、突起42及び筒部38が補強されている。従って、突起42がロックアダプタ26のネジ山28aを乗り越える際に、突起42及び筒部38が変形しにくく、ノズル24と筒部38との液密性が良好に保たれる。
本実施形態では、メスバレル30は、剛性及び靱性が高い環状ポリオレフィンからなるため、突起42がロックアダプタ26のネジ山28aを乗り越える際に、突起42及び筒部38が変形しにくく、ノズル24と筒部38との液密性が良好に保たれる。また、本実施形態では、オスバレル16も、剛性及び靱性が高い環状ポリオレフィンからなるため、突起42がロックアダプタ26のネジ山28aを乗り越える際に、ノズル24が変形しにくく、ノズル24と筒部38との液密性が一層良好に保たれる。
本実施形態では、オスバレル16のバレル胴部22の外径D1及びメスバレル30のバレル胴部36の外径D2は、ともに6.7mm以上である。また、オスバレル16のバレル胴部22の軸方向長さL1及びメスバレル30のバレル胴部36の軸方向長さL2は、ともに35mm以上である。一般にこのような外形寸法のバレル胴部を有するシリンジ用バレルの場合、バレル胴部を握って螺合させられるため、確実に螺合可能であるが、強いトルクが掛かりやすく、割れたり変形したりしやすい。これに対し、本発明によれば、バレル胴部22、36が上記外形寸法を有していても、突起42がネジ山28aを乗り越えるため、上述したように筒部38の破損や変形を防ぎ、ノズル24と筒部38との液密性の低下を有効に防止することができる。従って、本発明は、バレル胴部22、36が上記外形寸法を有する場合に特に有用である。
本実施形態では、ネジ28と2つの突起42とを螺合させる際に、所定トルクにより2つの突起42がロックアダプタ26のネジ山28aを乗り越え、この乗り越えに伴って突起42(及びネジ28)がクリック感を発生させる。このため、螺合操作を行ったユーザは、発生したクリック感に基づいて、突起42とネジ28との螺合が完了したことを容易に知ることができ、次の工程(上述した混合操作)へと迅速に移行することができる。なお、突起42(及びネジ28)は、クリック感とともにクリック音を発生させてもよい。
上述したシリンジキット10において、メスバレル30に代えて、図8に示す第1変形例に係るメスシリンジ用バレル30A(以下、「メスバレル30A」と略称する)が採用されてもよい。このメスバレル30Aは、図1等に示したメスバレル30に対して、基端側突出部50が追加されたものである。基端側突出部50は、筒部38の外周部から突出し、筒部38の軸方向に間隔を置いて、突起42よりも基端側の位置に設けられている。
具体的に、基端側突出部50は、筒部38の外周部から外方に突出した基端側リング状突部52と、筒部38の軸を基準に互いに反対の外方に突出した2つの基端側突起54とを有する。基端側リング状突部52は、リング状突部44と同一構成を有する。2つの基端側突起54は、基端側リング状突部52の外周部に設けられており、2つの突起42と同一構成を有する。筒部38において、2つの基端側突起54は、2つの突起42と同一周方向位置に設けられている。
このように、メスバレル30Aでは、2つの突起42よりも基端側の位置に、筒部38の外周部から突出した基端側突出部50が設けられている。従って、図9A及び図9Bのように、筒部38の2つの突起42がオスシリンジ12のロックアダプタ26のネジ28と螺合する際に、基端側突出部50がロックアダプタ26の内周面27と当接することにより、ロックアダプタ26の軸に対する筒部38の軸の傾きが抑制される。このため、軸が傾いたまま螺合させることによる筒部38の割れを防止することができる。
すなわち、ロックアダプタ26の軸に対する筒部38の軸が傾いたまま螺合させると、筒部38にかかる応力が円周方向で不均一となって筒部38が割れるおそれがある。これに対し、メスバレル30Aによれば、上記のように、螺合の際に、基端側突出部50によって、ロックアダプタ26の軸に対する筒部38の軸の傾きが抑制されるため、応力が円周方向で不均一になることによる筒部38の割れを防止することができる。
この場合、軸の傾き防止は、螺合の際に、基端側突起54が、ロックアダプタ26のネジ山28a間の内周面27aと、ロックアダプタ26のネジ山28aの内周面27bの少なくとも一方と当接することより、達成される。すなわち、螺合の際、基端側突起54は、ロックアダプタ26のネジ山28a間の内周面27aに対向し(図9A)、基端側リング状突部52は、ロックアダプタ26のネジ山28aの内周面27bに対向する(図9B)。従って、図示例のメスバレル30Aでは、軸の傾き防止は、螺合の際に、基端側突起54が、ロックアダプタ26のネジ山28a間の内周面27aと当接するとともに、基端側リング状突部52が、ロックアダプタ26のネジ山28aの内周面27bと当接することにより、達成される。このように、ロックアダプタ26の内周面27は、ネジ山28a間の内周面27aと、ネジ山28aの内周面27bとを含む。
なお、螺合の際に、基端側突起54が、ロックアダプタ26のネジ山28a間の内周面27aと当接し、基端側リング状突部52が、ロックアダプタ26のネジ山28aの内周面27bと当接しなくてもよい。あるいは、螺合の際に、基端側リング状突部52が、ロックアダプタ26のネジ山28aの内周面27bと当接し、基端側突起54が、ロックアダプタ26のネジ山28a間の内周面27aと当接しなくてもよい。
このメスバレル30Aを採用した場合でも、突起42とロックアダプタ26のネジ28とを螺合させる際に、過剰なトルクが掛かった場合には、図10に模式的に示すように、突起42がロックアダプタ26のネジ山28aを乗り越える。このとき、突起42と同様に、基端側突起54も、ネジ山28aを乗り越える。このため、過剰な締め付けが防止され、メスバレル30Aの筒部38の破損や変形を防ぎ、ノズル24と筒部38との液密性の低下を防止することができる。
上述したシリンジキット10において、メスバレル30に代えて、図11に示す第2変形例に係るメスシリンジ用バレル30B(以下、「メスバレル30B」と略称する)が採用されてもよい。このメスバレル30Bは、メスバレル本体60と、メスバレル本体60の筒部38の外周部を取り囲み、筒部38に対して回転不能な外筒62とを有する。メスバレル本体60は、上述したメスバレル30と同一構成を有するため、その構成要素には、メスバレル30の構成要素と同一の符号を付している。
図11に示す外筒62は、メスバレル本体60に対して着脱可能に構成されている。具体的に、外筒62は、メスバレル本体60のバレル胴部36を覆う胴部64と、胴部64の先端から先端方向に延出した先端筒部66と、胴部64の基端から互いに反対の外方に突出した一対の係合部68とを有する。
外筒62は、透明な材料(例えば、メスバレル本体60と同様の材料)からなり、内側に配置されたメスバレル本体60(及びその内部)を視認できるようになっている。先端筒部66は、メスバレル本体60の筒部38を囲む中空円筒体であり、筒部38と同心状に配置されている。先端筒部66と筒部38との間には、環状空間が形成されている。
先端筒部66は、筒部38に設けられた突起42を覆うように形成されている。具体的には、図12に示すように、外筒62がメスバレル本体60に装着された状態では、先端筒部66の先端面66aは、筒部38に設けられた突起42の先端面42bよりも先端側に位置している。なお、突起42の先端面42bと基端面42cとの間の軸方向位置に、先端筒部66の先端面66aが位置してもよい。先端筒部66の内径は、オスバレル16のロックアダプタ26の外径よりも僅かに大きい。
図11において、一対の係合部68は、メスバレル本体60のフランジ40の短軸方向両側の縁部に係合している。これにより、外筒62がメスバレル本体60に対して回転不能となっている。外筒62がメスバレル本体60から外れないように、フランジ40の基端面に係合する爪が係合部68に設けられてもよい。
このように、メスバレル30Bでは、筒部38の外周部を取り囲み、筒部38に対して回転不能な外筒62が設けられている。従って、図12のように、筒部38の2つの突起42がオスシリンジ12のロックアダプタ26のネジ28と螺合する際に、ロックアダプタ26が筒部38と外筒62との間に挿入される。このとき、外筒62の内周面がロックアダプタ26の外周面と当接することにより、ロックアダプタ26の軸に対する筒部38の軸の傾きが抑制される。このため、軸が傾いたまま螺合させることによる筒部38の割れを防止することができる。
なお、外筒62は、上記のようにメスバレル本体60の大部分を囲む形状に限定されず、筒部38の周囲のみに、メスバレル本体60と一体に成形されていてもよい。
上述した実施形態では、オスシリンジ12に薬剤Mが充填され、メスシリンジ14に医療用液体MLが充填されている場合を例示したが、充填物はオスシリンジ12とメスシリンジ14とで逆にしてもよい。すなわち、オスシリンジ12に医療用液体MLが充填され、メスシリンジ14に薬剤Mが充填されてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
10…シリンジキット 12…オスシリンジ
14…メスシリンジ 16…オスシリンジ用バレル
22、36…バレル胴部 24…ノズル
26…ロックアダプタ 28…ネジ
28a…ネジ山 30、30A、30B…メスシリンジ用バレル
38…筒部 42…突起
42a…傾斜面 44…リング状突部
46…先端突出部

Claims (7)

  1. オスルアーとして構成されたノズルと、ネジが設けられたロックアダプタとを含むオスシリンジ用バレルを有するオスシリンジと、
    前記ロックアダプタの前記ネジと螺合可能なメスシリンジ用バレルを有するメスシリンジと、
    を備えたシリンジキットであって、
    前記メスシリンジ用バレルは、
    ガスケットが摺動可能な内周面を有する中空のバレル胴部と、
    前記バレル胴部の先端から先端方向に突出し、前記オスシリンジの前記ノズルが嵌合可能なメスルアーとして構成された筒部と、
    前記筒部の外周部において互いに反対側に設けられ、前記オスシリンジの前記ロックアダプタに設けられた前記ネジと螺合可能な2つの突起と、
    を備え、
    前記筒部の軸と垂直、かつ、前記突起の前記筒部からの突出方向と垂直な方向に沿った前記突起の長さは、2.0〜4.5mmであり、
    前記筒部の軸方向に沿った前記突起の幅は、1.0〜1.5mmであり、
    前記突起の前記バレル胴部側の端部には、前記ロックアダプタの前記ネジの追い側フランクに沿った傾斜面が設けられており
    前記ノズルの外周面と前記筒部の内周面との嵌合が完了した状態から前記突起と前記ネジとをさらに螺合させようとした際に、前記ネジが弾性変形して前記突起が前記ネジのネジ山を乗り越えることで、前記筒部の破損が防止される、
    ことを特徴とするシリンジキット
  2. 請求項1記載のシリンジキットにおいて、
    前記筒部の先端部から外方に突出したリング状突部が設けられており、
    前記突起は、前記リング状突部の外周部上に形成されている、
    ことを特徴とするシリンジキット
  3. 請求項1又は2記載のシリンジキットにおいて、
    前記筒部の先端部から先端側に突出した先端突出部が設けられており、
    前記先端突出部は、前記突起よりも先端側に位置している、
    ことを特徴とするシリンジキット
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシリンジキットにおいて、
    前記メスシリンジ用バレルは、環状ポリオレフィンからなる、
    ことを特徴とするシリンジキット
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシリンジキットにおいて、
    前記バレル胴部の外径が6.7mm以上であり、
    前記バレル胴部の軸方向長さが35mm以上である、
    ことを特徴とするシリンジキット
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシリンジキットにおいて、
    前記筒部の前記外周部から突出し、前記突起よりも基端側の位置に設けられた基端側突出部をさらに備え、
    前記筒部の前記2つの突起が前記オスシリンジの前記ロックアダプタの前記ネジと螺合する際に、前記基端側突出部が前記ロックアダプタの内周面と当接することにより、前記ロックアダプタの軸に対する前記筒部の軸の傾きが抑制される
    ことを特徴とするシリンジキット
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のシリンジキットにおいて、
    前記筒部の前記外周部を取り囲み、前記筒部に対して回転不能な外筒をさらに備え、
    前記筒部の前記2つの突起が前記オスシリンジの前記ロックアダプタの前記ネジと螺合する際に、前記ロックアダプタが前記筒部と前記外筒との間に挿入され、前記外筒の内周面が前記ロックアダプタの外周面と当接することにより、前記ロックアダプタの軸に対する前記筒部の軸の傾きが抑制される
    ことを特徴とするシリンジキット
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