JP7126100B2 - スラブ鋳片の連続鋳造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スラブ鋳片の連続鋳造方法に関する。詳しくは、連続鋳造中に鋳型長辺銅板温度を測定し、測定される鋳型長辺銅板温度の鋳型幅方向のバラツキが所定の範囲内になるように制御してスラブ鋳片を連続鋳造する方法に関する。
近年、連続鋳造における生産性の向上及び高品質鋳片の要求は益々高まっており、連続鋳造機の生産性を向上すべく、鋳片引き抜き速度を増加させる技術開発、及び、鋳片の品質を向上させる技術開発が進められている。
しかし、安易に鋳片引き抜き速度を増加させると、鋳型内における凝固シェルの成長が不均一になり、凝固シェル厚みが薄い箇所の鋳片表面に割れが生じる。最悪の場合、割れの生じた部分が破れて、溶鋼が漏出するブレークアウトが発生し、連続鋳造機の生産を長時間停止させる場合がある。また、こういった現象は、鋼材製品の機械特性の向上を目的として、珪素やマンガンなどに代表される合金元素の添加量を高めた鋼種において発生しやすい傾向にある。
このような状況を打破するために、連続鋳造用鋳型内の溶鋼流動制御技術が開発され、例えば、特許文献1には、鋳型内の溶鋼に磁場を印加する方法が提案されている。
鋳型内の溶鋼に磁場を印加して溶鋼流動を制御することで、或る程度の生産性と品質の安定化とを図ることが可能となる。しかし、磁場を印加しても、予期せぬ操業変動などに起因し、鋳型内の溶鋼流動を完全に制御することは困難であるので、鋳型銅板に埋め込まれた測温素子による測温結果を併用して操業を制御する技術が提案されている。
例えば、特許文献2には、鋳型銅板背面の幅方向に複数個の測温素子を配置し、該測温素子により鋳型銅板温度の鋳型幅方向分布を測定し、鋳型幅方向の温度分布に基づいて鋳片の表面欠陥を判定する方法が提案されている。
また、特許文献3には、鋳型内溶鋼を水平方向に旋回させる移動磁場を印加しつつ、鋳型長辺銅板背面に埋設した測温素子を用いて鋳型銅板温度を測定し、測定された鋳型銅板温度に基づいて鋳片表面欠陥を判定する方法が提案されている。具体的には、鋳型空間の軸心線を対称軸として対称の位置に配置された測温素子同士の測定結果を比較し、両者のうちの高い方の測定温度に対する低い方の測定温度の比が0.85よりも小さくなった場合に、鋳片表面に欠陥が発生したと判定する方法である。
特開平10-305353号公報 特開2003-181609号公報 特開2009-214150号公報
しかしながら、上記従来技術には以下の問題がある。
即ち、特許文献2及び特許文献3は、鋳型内の溶鋼流動の変化に伴う鋳型銅板温度の変化を捉え、鋳片表面の欠陥判定を行うものであり、鋳型内溶鋼湯面から鋳片引抜き方向に135mm以内の領域の鋳型銅板温度を測定することを推奨している。
しかし、一般的に、ブレークアウトの発生機構としては、モールドパウダーの不均一流入や、鋳型と凝固シェルとの間における空隙(「エアーギャップ」と呼ばれる)の生成によることが知られている。これは、モールドパウダーの不均一流入により、モールドパウダーの流れ込みが少ない箇所で鋳型と凝固シェルとが焼き付き、ブレークアウトが発生する。また、エアーギャップの生成により、局所的に溶鋼から鋳型への抜熱量が低下して凝固シェル厚みの薄い箇所が形成され、この部位の凝固シェルが内部の溶鋼静圧に耐え切れなくなって割れ、ブレークアウトが発生する。モールドパウダーの不均一流入によっても、凝固シェル厚みの薄い箇所が形成され、これによってブレークアウトが発生する。
このような局所的な凝固シェル厚みの薄い箇所を検知するためには、鋳型内溶鋼湯面から鋳片引抜き方向に135mm以内の領域の測温だけでは現象を捉え切れない。つまり、連続鋳造機の安定性を保証するには、より広範囲での鋳型銅板温度の測定が必要である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、スラブ鋳片の連続鋳造中に、鋳型長辺銅板温度を広範囲で測定し、測定される鋳型長辺銅板温度の鋳型幅方向のバラツキが所定の範囲内になるように鋳造条件を調整し、これによって、連続鋳造機の高生産性と高品質鋳片の製造とを両立することのできる、スラブ鋳片の連続鋳造方法を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]連続鋳造用鋳型の相対する鋳型長辺銅板のそれぞれの内部に測温素子を設置し、該測温素子を用いて鋳型長辺銅板温度を測定しつつ鋼のスラブ鋳片を連続鋳造する、スラブ鋳片の連続鋳造方法であって、
前記測温素子を、該測温素子の温度測定点が鋳型長辺銅板の溶鋼側表面と冷却水スリットとの間に位置し、且つ、鋳型長辺銅板の溶鋼側表面から各温度測定点までの銅板厚み方向距離が同一となるように設置し、
前記温度測定点を、鋳型内の溶鋼湯面位置から鋳片引き抜き方向に600mm以上までの範囲に、鋳片引き抜き方向に100mm以下の間隔で、且つ、鋳型長辺銅板の幅方向に150mm以下の間隔で格子状に設け、
連続鋳造中のスラブ鋳片の短辺位置よりもスラブ鋳片幅中央側で、且つ、鋳型内の溶鋼湯面位置から鋳片引き抜き方向に50mm以上下方に設置される測温素子による測定値を鋳型長辺銅板温度の評価対象とし、
鋳片引き抜き方向に同一位置となる鋳型長辺銅板の幅方向の測定値の標準偏差が20℃以下となるように鋳造条件を調整する、
スラブ鋳片の連続鋳造方法。
[2]前記鋳片引き抜き方向に同一位置となる鋳型長辺銅板の幅方向の測定値の標準偏差の全てが20℃以下となるように鋳造条件を調整する、上記[1]に記載のスラブ鋳片の連続鋳造方法。
[3]前記鋳造条件が、鋳片引き抜き速度、電磁場発生装置から鋳型内溶鋼へ印加される磁束密度、浸漬ノズルの浸漬深さの3種のうちの1種または2種以上である、上記[1]または上記[2]に記載のスラブ鋳片の連続鋳造方法。
本発明では、鋳型長辺銅板の温度を鋳片引き抜き方向及び鋳型長辺銅板の幅方向の広範囲にわたって測定し、鋳片引き抜き方向に同一位置となる鋳型長辺銅板の幅方向の測温値のバラツキが小さくなるように、鋳造条件を調整する。これにより、連続鋳造機の高生産性とスラブ鋳片の高品質とを両立した操業を行うことが可能となる。
図1は、本発明に係るスラブ鋳片の連続鋳造方法を実施する際に好適なスラブ連続鋳造機の概略断面図である。 図2は、測温素子として熱電対を使用したときの、熱電対の設置方法を示す模式図である。 図3は、鋳片引き抜き方法及び鋳型長辺銅板の幅方向での鋳型長辺銅板温度の分布を調査する際に、鋳型長辺銅板に設置した熱電対の位置を示す概略図である。 図4は、本発明の実施に供される、熱電対を埋設した連続鋳造用鋳型、及び、標準偏差による判定・制御を行うための演算装置を示す概略図である。 図5は、実施例において、Aストランドに搭載した連続鋳造用鋳型の鋳型長辺銅板の背面を示す概略図である。 図6は、実施例において、Bストランドに搭載した連続鋳造用鋳型の鋳型長辺銅板の背面を示す概略図である。 図7は、スラブ鋳片の表面割れ発生率の調査結果を示す図である。 図8は、標準偏差の最大値と表面割れ発生率との関係を示す図である。 図9は、製品歩留まりの調査結果を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明を具体的に説明する。図1は、本発明に係るスラブ鋳片の連続鋳造方法を実施する際に好適なスラブ連続鋳造機の概略断面図であり、連続鋳造用鋳型及びタンディッシュの概略正面断面図である。
図1において、相対する鋳型長辺銅板7と、この鋳型長辺銅板7に挟持された、相対する鋳型短辺銅板8とを具備した連続鋳造用鋳型6の上方所定位置に、タンディッシュ9が配置されている。このタンディッシュ9の底部には上ノズル12が設置され、そして、上ノズル12の下面に接して、固定板14、摺動板15及び整流ノズル16からなるスライディングノズル13が設置されている。更に、スライディングノズル13の下面に接して、下部に一対の吐出孔17aを有する浸漬ノズル17が設置されている。浸漬ノズル17の内壁面へのアルミナ付着防止のために、タンディッシュ9から連続鋳造用鋳型6に供給される溶鋼1に、アルゴンガスなどの希ガスや窒素ガスなどの非酸化性ガスが、上ノズル12、固定板14、浸漬ノズル17などから吹き込まれている。タンディッシュ9は、外殻を鉄皮10とし、その内部に耐火物11が施工されている。
鋳型長辺銅板7の背面には、電磁場発生装置18が、鋳型長辺銅板7を挟んで対向して設置されている。電磁場発生装置18は電源(図示せず)と結線されており、電源から供給される電力により、電磁場発生装置18から印加される磁束密度及び磁場の移動方向がそれぞれ制御できるように構成されている。尚、図1では、浸漬ノズル17を境として鋳型長辺銅板7の幅方向左右で2つに分割された合計4基の電磁場発生装置18が、鋳型長辺銅板7を挟んで対向して設置されているが、電磁場発生装置18は、図1の仕様に限るものではなく、溶鋼に対して直流磁場を印加して溶鋼流を制動するものや、交流磁場を印加して溶鋼を一定方向に旋回または制動するものなど、製造する鋼材製品の特性に応じた装置が適宜選択される。
溶鋼1を取鍋(図示せず)からタンディッシュ9に注入し、タンディッシュ9に滞留する溶鋼量が所定量になったなら、摺動板15を開き、溶鋼1をタンディッシュ9から連続鋳造用鋳型6に注入する。溶鋼1は、浸漬ノズル17の吐出孔17aから、鋳型短辺銅板8に向かう吐出流5となって連続鋳造用鋳型6の内部空間に注入される。連続鋳造用鋳型6の内部空間に注入された溶鋼1は連続鋳造用鋳型6と接触して冷却される。これにより、連続鋳造用鋳型6との接触面に凝固シェル2が形成される。
連続鋳造用鋳型6の内部空間に所定量の溶鋼1が注入されたなら、吐出孔17aを溶鋼1に浸漬した状態に維持して、連続鋳造用鋳型6の下方に設置されたピンチロール(図示せず)を駆動して、外殻を凝固シェル2とし、内部に未凝固の溶鋼1を有するスラブ鋳片3の引き抜きを開始する。引き抜き開始後は、連続鋳造用鋳型内の溶鋼湯面4の位置をほぼ一定位置に制御しながら、鋳片引き抜き速度を増速して所定の鋳片引き抜き速度とする。鋳型内の溶鋼湯面4の上にはモールドパウダー19を添加する。モールドパウダー19は溶融して、溶鋼1の酸化防止や凝固シェル2と連続鋳造用鋳型6との間に流れ込んで潤滑剤としての効果を発揮する。
電磁場発生装置18から印加する磁場は、(1);相対する電磁場発生装置18で磁場の移動方向が反対向きの移動磁場を印加し、鋳型内の溶鋼湯面4に水平方向の溶鋼1の旋回流を形成する方法、つまり、凝固シェル界面に沿って水平方向に旋回する溶鋼流動を形成する方法、(2);相対する電磁場発生装置18で磁場の移動方向が同一方向の移動磁場を印加し、吐出流5の流速を減速または加速する方法、(3);直流静磁場を印加して鋳型内の溶鋼1の流動を減速する方法などを、目的に応じて採用する。
本発明者らは、上記のようにして行われるスラブ連続鋳造機の操業において、種々の鋳造条件下で、鋳片引き抜き方法及び鋳型長辺銅板7の幅方向での鋳型長辺銅板温度の分布を調査した。その場合に、相対する鋳型長辺銅板7の内部に、向かい合ったほぼ同一の箇所に、熱電対を測温素子として埋め込んで設置し、それぞれの鋳型長辺銅板7の温度を測定した。
尚、今回は測温素子として熱電対を用いたが、例えば、光ファイバー方式のセンサーなど、鋳型銅板温度を正確に測定できる手法であればどのような測温素子であっても構わない。垂直曲げ型スラブ連続鋳造機のように鋳型長辺銅板7が平坦な面で構成される場合に、光ファイバーを使用する場合には、例えば鋳型長辺銅板7の上端面から、鋳型長辺銅板7の溶鋼側表面と平行に、鋳片引き抜き方向に挿入することも可能である。
また、測温素子の温度測定点(熱電対であれば熱電対先端位置)の鋳型銅板厚み方向における設置位置は、設置した全ての温度測定点の銅板厚み方向距離(鋳型銅板の溶鋼側表面からの距離)を同一とし、且つ、各温度測定点が鋳型長辺銅板7の溶鋼側表面と冷却水スリット(鋳型銅板を冷却するための冷却水が通る水路)との間に位置するように設置する。
図2は、測温素子として熱電対を使用した場合の具体的な設置方法の模式図である。図2において、(A)は鋳型長辺銅板7の一部分を鉛直方向上方から見た断面図であり、(B)は鋳型長辺銅板7の一部分を水箱(鋳型冷却水の給排水装置)が設置された側から見た側面図である。
測温素子として熱電対20を設置する場合には、図2に示すように、鋳型長辺銅板7の背面の冷却水スリット22が設置されていない部位に、熱電対20を挿入するための孔を鋳型長辺銅板7の背面にほぼ垂直に設け、その孔に熱電対20を挿入する。熱電対20の温度測定点20a(熱電対先端位置)が、鋳型長辺銅板7の溶鋼側表面7aと冷却水スリット22との間に位置するように設置する。
測温素子として光ファイバーセンサー(FBGセンサー)を設置する場合(図示せず)には、鋳型長辺銅板7の溶鋼側表面7aと冷却水スリット22との間に、鋳型長辺銅板7の溶鋼側表面7aと平行な孔を設置し、その孔に光ファイバーセンサーを挿入する。温度測定点は、測温素子として熱電対を使用した場合と同様の位置であり、図2中の黒丸印(●)の位置となる。
また、測温素子の各温度測定点が、鋳型長辺銅板7の溶鋼側表面と冷却水スリット22との間に位置した上で、更に、鋳型長辺銅板7の溶鋼側表面7aから4~20mmの距離範囲に存在することが好ましい。前記距離範囲が4mmを下回る場合には、鋳型銅板への熱負荷によって生じるクラックが温度測温点とつながり、測温素子を損傷するおそれがある。また、前記距離範囲が20mmを超える場合には、測温の応答性が鈍くなるので好ましくない。
図3に、鋳型長辺銅板7における熱電対の設置位置を示す。図3中の黒丸印(●)が熱電対の設置位置である。図3に示すように、鋳片引き抜き方向には、鋳型長辺銅板7の上端から100mmの位置を始点として、AからQまでの合計17段の熱電対を50mm間隔で設けた。また、鋳型長辺銅板7の幅方向には、1から27までの合計27列の熱電対を75mm間隔で設け、鋳片引き抜き方向及び鋳型長辺銅板7の幅方向に、熱電対を格子状に設置した。
このように、鋳型長辺銅板7のほぼ全域にわたって熱電対を格子状に設置することで、鋳型長辺銅板7の全体の温度分布を測定することが可能となる。尚、図3において、溶鋼湯面4の位置は、鋳型長辺銅板7の上端から80mmの位置であるが、80±30mm程度であれば、溶鋼湯面4の位置を、連続鋳造操業に支障をきたすことなく、変化させることができる。
このような連続鋳造用鋳型6を用いてスラブ鋳片3を連続鋳造しつつ、鋳型長辺銅板温度分布の測定を行った。得られた温度分布と連続鋳造時の操業状況とを対比調査した。
本発明者らは、先ず、モールドパウダーの不均一流入やエアーギャップの発生を、どの程度の測温範囲及び測温間隔であれば見逃さずに検知できるかを検証した。具体的には種々の鋳造条件に対して得られた「A-1」から「Q-27」までの合計459箇所(=17×27)の測定温度データを、幾つか省いたうえで解析を行った。
モールドパウダーの不均一流入が起こると、連続鋳造用鋳型6と凝固シェル2の間に流れ込むモールドパウダーが局所的に薄くなる箇所が発生する。その部分においては、モールドパウダーの熱抵抗が小さくなるため、鋳型長辺銅板温度の測定値が鋳型幅方向に隣り合う熱電対の測温値と比べて高くなる傾向にある。一方、連続鋳造用鋳型6と凝固シェル2の間にエアーギャップが発生すると、凝固シェル2と連続鋳造用鋳型6との間の距離が大きくなるため、その部分においては、鋳型長辺銅板温度の測定値が鋳型幅方向に隣り合う熱電対の測温値と比べて低くなる傾向にある。
このような測温結果に基づき、解析を実施した結果、モールドパウダーの不均一流入やエアーギャップの発生を見逃さないための測定範囲として、下記の条件を満たす必要があることを見出した。
1;鋳型内の溶鋼湯面位置から鋳片引き抜き方向に向かって少なくとも600mm以上の範囲を測定する必要があること
2;鋳片引き抜き方向には100mm以内の間隔で測定する必要があること
3;鋳型長辺銅板の幅方向には150mm以内の間隔で測定する必要があること
上記よりも狭い範囲または広い間隔で測定した場合には、モールドパウダーの不均一流入やエアーギャップ生成による局所的な温度変化挙動を見逃しやすいことがわかった。
次に、本発明者らは、鋳型長辺銅板温度の局所的なバラツキを表現する指標に関して鋭意検討を重ねた。その結果、鋳片引き抜き方向に同一位置となる、鋳型長辺銅板の幅方向の測温値の標準偏差を用いるのが最適であるとの結論に至った。このとき、連続鋳造用鋳型内の溶鋼湯面4の位置から50mm下方の位置よりも上方の段の測定値については、溶鋼湯面位置の変動影響を大きく受けるので、このような段の測定値は評価に含まない方が連続鋳造操業の安定制御にとって重要であることもわかった。つまり、連続鋳造用鋳型内の溶鋼湯面4の位置から鋳片引き抜き方向に50mm以上下方に設置される測温素子の測定値を評価対象とする必要のあることがわかった。また、当然ではあるが、連続鋳造中のスラブ鋳片の短辺位置よりもスラブ鋳片幅中央側の測定値を評価対象とする。連続鋳造中のスラブ鋳片の短辺位置及び短辺位置よりも外側は、鋳型長辺銅板温度が低く、このような列の測定値は評価対象としない。
上述した評価対象範囲において、種々の鋳造条件下で比較検証をした。その結果、鋳片引き抜き方向に同一位置となる鋳型長辺銅板の幅方向の温度測定点の標準偏差が20℃以下となるように操業を行うことで、連続鋳造操業の安定性を確保でき、連続鋳造機の高生産性とスラブ鋳片の高品質とを両立できることを見出した。好ましくは、鋳片引き抜き方向に同一位置となる鋳型長辺銅板の幅方向の温度測定点の標準偏差の全てが20℃以下となるように操業を行うことである。
本発明者らのシミュレーションによると、標準偏差が20℃を超えない場合でも鋳造条件を変更するようにした場合(例えば標準偏差が15℃を超えた場合に鋳造条件を変更するとした場合)、所定の標準偏差の範囲内に制御するためには、極端に鋳片引き抜き速度を落とし続けるなど、必要以上に操業への介入を行う必要があり、却って生産性を阻害する懸念がある。つまり、標準偏差が20℃を超えない場合には、鋳造条件を変更しないことが望ましい。
一方、標準偏差が20℃を超える操業を行った場合(例えば標準偏差が30℃を超えた場合に鋳造条件を変更するとした場合も含む)、局所的な凝固シェルの薄肉化が生じても、鋳造条件の変更を実施しないことから、この状態が回復できず、スラブ鋳片の表面割れやブレークアウトの発生につながりやすく、また、鋼材製品の品質悪化も助長されやすい。つまり、標準偏差が20℃を超えた場合には、適宜、鋳造条件を変更することが望ましい。
次に、標準偏差を20℃以下に制御するための方法について説明する。
本発明者らは様々な実験を行った結果、鋳片引き抜き速度、電磁場発生装置18の磁束密度、浸漬ノズル17の浸漬深さの3種の因子が標準偏差の制御に効果的であることがわかった。ここで、浸漬ノズル17の浸漬深さとは、溶鋼湯面4から吐出孔17aの上端までの距離である。
これらのなかでも、電磁場発生装置18の磁束密度を変化(磁束密度の増加)させる操作は、連続鋳造機の生産性や操業に影響を及ぼしにくく、最も好ましい。浸漬ノズル17は、耐火材料の損傷保護の観点から、浸漬深さ毎に使用可能な時間が決まっている。このような制約条件下ではあるものの、浸漬ノズル17の浸漬深さの変化(浸漬深さの増加)も有効である。また、鋳片引き抜き速度の変化(速度低下)については、高生産性を維持するためにはできるだけ高い速度を維持したいが、ブレークアウトに至った場合には、連続鋳造機の操業が停止し、復旧にも多大な時間を要するので、このような事態を招く前に、鋳片引き抜き速度を低下させるといった制御も有効である。
図4は、本発明の実施に供される、熱電対20を埋設した連続鋳造用鋳型6、及び、標準偏差による判定と制御を行うための演算装置21を示す概略図である。連続鋳造用鋳型6には、上述した適切な位置に熱電対20が埋設されている。熱電対20により測定された鋳型長辺銅板温度のデータは演算装置21に取り込まれ、汎用の統計解析ソフトを用いて、鋳片引き抜き方向に同一位置となる鋳型長辺銅板幅方向の測温値の標準偏差解析が行われる。
標準偏差が全ての段で20℃以下であれば、鋳造条件を変更せず、そのまま連続鋳造操業を継続する。標準偏差が20℃を超える段が存在する場合には、電磁場発生装置18の磁束密度、浸漬ノズル17の浸漬深さ、鋳片引き抜き速度のうちのいずれか1種または2種以上を調整して、全ての段での標準偏差を20℃以下に制御することが好ましい。
連続鋳造後のスラブ鋳片は、次工程の圧延工程へと搬送される。ここで、標準偏差が20℃以下のスラブ鋳片は、スラブ鋳片の表面検査を実施することなく、圧延工程へと搬送する。一方、標準偏差20℃超が発生したスラブ鋳片は、例えばスラブ鋳片の表面検査を実施し、スラブ鋳片の表面に割れなどの疵が存在する場合には、スカーファーやグラインダーなどによる表面研削処置で表面疵を除去し、その後、圧延工程へと搬送する。これによって、最終製品の品質を向上させる。
以上説明したように、本発明では、鋳型長辺銅板7の温度を鋳片引き抜き方向及び鋳型長辺銅板7の幅方向の広範囲にわたって測定し、鋳片引き抜き方向に同一位置となる鋳型長辺銅板7の幅方向の測温値のバラツキが小さくなるように、鋳造条件を調整する。これにより、連続鋳造機の高生産性とスラブ鋳片の高品質とを両立した操業を行うことが可能となる。
尚、本発明で制御対象とする標準偏差は、同一時間における銅板温度の空間変化分(鋳片引き抜き方向に同一位置となる長辺銅板の幅方向の測温値)の標準偏差であり、時間変化分の標準偏差は制御対象とはしない。
2ストランド型(それぞれ「Aストランド」、「Bストランド」と称する)のスラブ連続鋳造機を用いてアルミキルド溶鋼を連続鋳造した。2ストランド型のスラブ連続鋳造機であれば、同一成分組成の溶鋼を用いるので、ほぼ同様の操業条件下で比較可能となる。
Aストランドには、図5に示す、背面に熱電対を埋設した鋳型長辺銅板を備えた連続鋳造用鋳型を搭載し、且つ、図4に示す演算装置を設置した(本発明例)。尚、図5は、鋳型長辺銅板の背面を示す概略図であり、図5の黒丸印(●)が熱電対の設置位置である。図5に示すように、鋳片引き抜き方向には、鋳型長辺銅板7の上端から100mmの位置を始点として、100mm間隔で、AからGまでの合計7段の熱電対を設置し、鋳型長辺銅板の幅方向には、150mm間隔で、1から14までの合計14列の熱電対を、格子状に設置した。
比較例として、Bストランドには、図6に示す、背面に熱電対を埋設した鋳型長辺銅板を備えた連続鋳造用鋳型を搭載した。尚、図6は、鋳型長辺銅板の背面を示す概略図であり、図6の黒丸印(●)が熱電対の設置位置である。図6に示すように、鋳片引き抜き方向には、鋳型長辺銅板7の上端から100mmの位置及び200mmの位置の2段の熱電対を設け、鋳型長辺銅板の幅方向には、243.75mm間隔で、1から9までの合計9列の熱電対を設けた。
スラブ鋳片の厚みは220~300mmであり、スラブ鋳片の幅は1000~2100mmであり、溶鋼鋳造量を3.0~7.5トン/minの範囲として連続鋳造した。浸漬ノズルの吐出孔の吐出角度は15°以上45°以下とし、浸漬深さ(鋳型内溶鋼湯面から吐出孔上端までの距離)は80mmを基本とし、80±20mmの範囲で変更した。浸漬ノズル内壁でのアルミナ付着を防止するために、浸漬ノズルを流下する溶鋼に、上ノズルからアルゴンガスを吹き込んだ。また、電磁場発生装置から、相対する鋳型長辺銅板に沿ってそれぞれ相反する向きの移動磁場を印加し、鋳型内の溶鋼に凝固シェル界面に沿って水平方向に旋回する流動を付与した。
Aストランドでは、図4に示す演算装置を用いて、B~G段の鋳片引き抜き方向に同一位置となる鋳型長辺銅板幅方向の1~14の測温値を1秒間隔で取り込み、標準偏差を解析した。全ての段での温度測定点における測温値の標準偏差の幾つかが20℃超の場合には、20℃以下となるように、電磁場発生装置の付加電流、浸漬ノズルの浸漬深さ、鋳片引き抜き速度のうちのいずれか1種または2種以上を調整して、全ての段での標準偏差を20℃以下に制御した。一方、Bストランドでは、予め設定した鋳造条件に基づいて連続鋳造操業を行った。試験結果を表1に示す。
Figure 0007126100000001
Aストランドでは、連続鋳造用鋳型を設置した後、3425チャージを連続鋳造した後に、鋳型交換基準に基づいて連続鋳造用鋳型を取り外した。つまり、Aストランドでは、鋳型長辺銅板寿命を全うし、トラブルを起こすこと無く連続鋳造操業を行うことができた。一方、Bストランドでは、連続鋳造用鋳型を設置した後、730チャージ目に、炭素含有量が0.12質量%の中炭素鋼を鋳片引き抜き速度1.4m/minで連続鋳造中に、ブレークアウトが発生し、鋳型交換となった。
Bストランドのブレークアウトしたスラブ鋳片を詳細に観察した結果、ブレークアウトの発生箇所において、凝固シェル厚の薄肉化が観察された。Aストランドで同様の鋼種を連続鋳造した際には、熱電対による測温値の標準偏差が20℃を超える場合が発生し、演算装置の制御ロジックにより、電磁場発生装置の付加電流、浸漬ノズルの浸漬深さ、鋳片引き抜き速度のうちのいずれか1種または2種以上を調整して、標準偏差が20℃以下となるように制御しており、ブレークアウトには至らなかった。
製造されたスラブ鋳片の品質を比較した。Aストランド及びBストランドから、ほぼ同一鋳造条件で連続鋳造されたスラブ鋳片をそれぞれ125本ずつ抜き取り、スラブ鋳片の表面検査を実施し、表面割れの有無を確認した。図7に、スラブ鋳片の表面割れ発生率の調査結果を示す。スラブ鋳片の表面割れ発生率は、1箇所でも表面割れの存在したスラブ鋳片の本数を、検査本数125本で除算した数値(百分率)である。
Bストランドでは、表面割れ発生率が12.0%であったのに対し、Aストランドでは、表面割れ発生率が5.6%に低減した。本発明では、局所的な凝固シェル厚の薄肉化を抑制するように、鋳造条件を調整するので、スラブ鋳片に表面割れが発生しにくく、高品質なスラブ鋳片を製造できると考えられる。
更に、Aストランドで製造した鋳片について、鋳片が鋳型内に滞在した時間内における標準偏差の最大値と表面割れ発生率との関係を調査した。調査結果を図8に示す。標準偏差の最大値を20℃以下に制御できた鋳片には表面割れは認められなかったが、標準偏差の最大値が20℃超となった鋳片では表面割れが散見された。
また、最終製品までの製品歩留まりを比較した。Bストランドで製造したスラブ鋳片を、その表面をスカーファーやグラインダーで手入れすることなく、無手入れの状態で圧延工程へと搬送し、熱間圧延、冷間圧延などを施して最終製品とした。一方、Aストランドで製造したスラブ鋳片は、標準偏差が20℃以下のスラブ鋳片は無手入れとし、標準偏差が20℃超のスラブ鋳片は表面疵を目視確認した後、スカーファーやグラインダーで疵を除去してから、次工程へと搬送し、熱間圧延、冷間圧延などを施して最終製品とした。最終製品段階で欠陥となった箇所については、欠陥箇所の手入れや切り落としを行い、製品歩留まりを評価した。尚、製品歩留まりは、製品として出荷できた製品質量を、スラブ鋳片の質量で除算した数値で評価した。
図9に、製品歩留まりの調査結果を示す。比較例のBストランドのスラブ鋳片を用いて製造した際の製品歩留まりを製品歩留まり指数100としたとき、本発明例のAストランドのスラブ鋳片を用いて製造した製品では、製品歩留まり指数が103になり、3%の製品歩留まり向上が得られた。これは、本発明例では、標準偏差による判定システムを用いることで、スラブ鋳片の段階で表面疵を除去できるので、製品段階での切り落としなどのロスが減少したことによる。
このように、本発明に係るスラブ鋳片の連続鋳造方法により、優れた品質のスラブ鋳片を効率良く安定的に製造することが実現される。
1 溶鋼
2 凝固シェル
3 スラブ鋳片
4 溶鋼湯面
5 吐出流
6 連続鋳造用鋳型
7 鋳型長辺銅板
8 鋳型短辺銅板
9 タンディッシュ
10 鉄皮
11 耐火物
12 上ノズル
13 スライディングノズル
14 固定板
15 摺動板
16 整流ノズル
17 浸漬ノズル
17a 吐出孔
18 電磁場発生装置
19 モールドパウダー
20 熱電対
20a 温度測定点
21 演算装置
22 冷却水スリット

Claims (3)

  1. 連続鋳造用鋳型の相対する鋳型長辺銅板のそれぞれの内部に測温素子を設置し、該測温素子を用いて鋳型長辺銅板温度を測定しつつ鋼のスラブ鋳片を連続鋳造する、スラブ鋳片の連続鋳造方法であって、
    前記測温素子を、該測温素子の温度測定点が鋳型長辺銅板の溶鋼側表面と冷却水スリットとの間に位置し、且つ、鋳型長辺銅板の溶鋼側表面から各温度測定点までの銅板厚み方向距離が同一となるように設置し、
    前記温度測定点を、鋳型内の溶鋼湯面位置から鋳片引き抜き方向に600mm以上までの範囲に、鋳片引き抜き方向に100mm以下の間隔で、且つ、鋳型長辺銅板の幅方向に150mm以下の間隔で格子状に設け、
    連続鋳造中のスラブ鋳片の短辺位置よりもスラブ鋳片幅中央側で、且つ、鋳型内の溶鋼湯面位置から鋳片引き抜き方向に50mm以上下方に設置される測温素子による測定値を鋳型長辺銅板温度の評価対象とし、
    鋳片引き抜き方向に同一位置となる鋳型長辺銅板の幅方向の測定値の空間変化分の標準偏差が20℃以下となるように鋳造条件を調整する、
    スラブ鋳片の連続鋳造方法。
  2. 前記鋳片引き抜き方向に同一位置となる鋳型長辺銅板の幅方向の測定値の標準偏差の全てが20℃以下となるように鋳造条件を調整する、請求項1に記載のスラブ鋳片の連続鋳造方法。
  3. 前記鋳造条件が、鋳片引き抜き速度、電磁場発生装置から鋳型内溶鋼へ印加される磁束密度、浸漬ノズルの浸漬深さの3種のうちの1種または2種以上である、請求項1または請求項2に記載のスラブ鋳片の連続鋳造方法。
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