JP7124486B2 - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、負荷駆動装置に関する。
例えば、負荷を駆動する半導体スイッチを設け、入力される電源を用いて半導体スイッチを通じて負荷に通電駆動制御する負荷駆動装置が開発されている。この種の負荷駆動装置には、負荷の通電電流の過電流を検出する過電流検出装置が設けられている。
この過電流検出装置は半導体スイッチに流れる電流が所定閾値に達したときに負荷の通電電流を過電流と検出する。半導体スイッチが例えばMOSトランジスタにより構成されている場合、半導体スイッチに流れる電流はMOSトランジスタのソースドレイン間電圧に対応して変化する。このため、この変化を利用し、MOSトランジスタのソースドレイン間電圧が、所定の閾値に達したときに負荷電流を過電流と見做し検出する。MOSトランジスタがオンしたときには、このMOSトランジスタの特性上、ソースドレイン間電圧が過渡的に閾値以上となるタイミングがある。このため、このタイミングにおいて過電流を誤検出してしまう。このため、このタイミングでは過電流検出処理をマスクしなければならない。
また、MOSトランジスタのゲート抵抗値や寄生容量Cgs、Cgdがばらつくと、MOSトランジスタのドレインソース間電圧が閾値以上に達するタイミングがばらついてしまう。このため、そのばらつきを吸収するように検出マスク時間を設定しなければならず、検出マスク時間はゲート抵抗値や寄生容量Cgs、Cgdのばらつきに応じてマージンを設けて設定しなければならない。
特開2006-229864号公報
例えば、負荷の両端がグランドに短絡することでMOSトランジスタのドレイン電流が大きくなると、検出マスク時間が大きく設定されている場合には、過電流を検出するタイミングが大幅に遅れてしまい好ましくない。このような場合、高ドレイン電流に耐えうる駆動トランジスタを選定しなければならず好ましくない。なおこの課題は、MOSトランジスタに限らず、IGBTなどの他の半導体スイッチにも同様に生じる課題である。
本開示の目的は、検出マスク時間を大きくすることなく過電流を適切に検出できるようにした負荷駆動装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、駆動指令が入力されると半導体スイッチの制御端子と通電端子との間に電圧を印加することで、入力される電源を用いて半導体スイッチを通じて負荷に通電制御する負荷駆動装置を対象としている。この請求項1記載の発明によれば、過電流検出部は、半導体スイッチに前記電源が入力される入力端子と前記通電端子との間の電圧に基づいて前記負荷に流れる過電流を検出する。マスク制御部は、駆動指令が入力されると過電流検出部による過電流検出処理をマスク開始する。指示部は、通常動作時において半導体スイッチの入力端子と通電端子との間の検出電圧が所定の閾値電圧に達した後の所定のタイミングにおいてマスク制御部に過電流検出処理のマスクを解除指示することで過電流検出部による過電流検出処理を有効とする。
負荷短絡異常時において駆動指令が入力された後に半導体スイッチの入力端子と通電端子との間の検出電圧が所定の閾値電圧に達しなくても、指示部は、半導体スイッチの制御端子と通電端子との間の電圧が安定化するミラープラトー電圧の安定期間が終了したことを検出したことを条件として、マスク制御部に前記過電流検出処理のマスクを解除指示することで過電流検出処理を有効とする。
半導体スイッチの入力端子と通電端子との間の検出電圧が所定の閾値電圧に達するタイミングは、例えば半導体スイッチがオンしたときの入力端子及び通電端子間の通常のオン電圧(またはその近くの電圧)に至るタイミングとなる。このため指示部が、このタイミングの後(望ましくはその直後)に過電流検出部による過電流検出処理を有効として過電流検出開始することで、たとえ負荷が短絡していたとしても半導体スイッチの通電電流が大きくなったタイミングを素早く検出できるようになる。これにより、検出マスク時間を大きくすることなく過電流を適切に検出できる。
第1実施形態を概略的に示す電気的構成図 通常動作時の動作を概略的に示すタイミングチャート 負荷短絡異常時の動作を概略的に示すタイミングチャート 第2実施形態を概略的に示す電気的構成図
以下、負荷駆動装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1から図3は第1実施形態の説明図を示している。図1は負荷駆動装置としての電子制御装置(以下ECUと称す:Electronic Control Unit:負荷駆動装置相当)101の電気的構成例を概略的なブロック図により示す。ECU101は、例えば自動車などの車両に搭載された内燃機関に燃料を噴射供給するインジェクタの駆動用コイル、又は、燃料供給用のポンプの駆動用コイルなどによる外部の負荷2を駆動制御する装置である。
図1に示すように、ECU101は、マイコン4、制御IC5(過電流検出装置相当)、及び、半導体スイッチとしてのMOSトランジスタ6を主構成として備えている。またECU101は、これらの主構成に付随する周辺回路、例えばゲート抵抗7、コンデンサ8などを備える。
MOSトランジスタ6は、例えばNチャネル型のMOSFETにより構成されている。このMOSトランジスタ6は、制御端子となるゲート、例えばバッテリを用いた電源VBが入力される入力端子となるドレイン、及び、負荷2に電流を通電する通電端子となるソースを備える。このMOSトランジスタ6のドレインには電源VBが入力されている。また、ECU101の出力端子1aには、MOSトランジスタ6のソースが接続されており、ECU101の出力端子1bはグランドに接地されている。そして、これらの出力端子1a,1bの間には負荷2が接続されている。
他方、マイコン4は、CPU10と、RAM、ROM、EEPROMなどの非遷移的実体的記録媒体となるメモリ11とを備え、負荷2に通電するときには制御IC5に負荷2の駆動指令TQを出力する。ここでいう駆動指令TQは、正論理であればHレベルをアクティブレベルとして出力するデジタル二値レベルによる指令である。
制御IC5は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)による集積回路装置であり、例えばロジック回路によるハードウェア、その他ソフトウェア等に基づいて各種制御を実行するように構成される。
この制御IC5は、駆動指令TQが入力されるとMOSトランジスタ6のゲートソース間(制御端子と通電端子との間相当)に電圧Vgsを印加することで、入力される電源VBを用いてMOSトランジスタ6を通じて負荷2を駆動制御するように構成される。
この制御IC5は、過電流検出部12と、マスク制御部13と、指示部14と、切替スイッチ15と、ドライバ16と、を備える。過電流検出部12は、MOSトランジスタ6のドレインソース間電圧Vdsに基づいて負荷2に流れる過電流を検出するように構成されている。この過電流検出部12は、電圧検出部17と、閾値電圧生成器18と、比較器19と、を備える。電圧検出部17は、MOSトランジスタ6のドレインソース間電圧Vdsを検出する。
閾値電圧生成器18は、例えば可変直流電圧源により構成され、マイコン4又は制御IC5の内部のロジック回路から調整指示された直流電圧による閾値電圧Vaを生成する。比較器19は、例えばコンパレータにより構成され、電圧検出部17による検出電圧と閾値電圧生成器18により生成された閾値電圧Vaとを比較し、ドレインソース間電圧Vdsが閾値電圧Vaよりも低くなっているか否かを判定する。
この閾値電圧Vaは、MOSトランジスタ6の通常動作時のオン電圧(ドレインソース間電圧Vds)の閾値である。すなわちMOSトランジスタ6が正常にオン動作していれば、ドレインソース間電圧Vdsはこの閾値電圧Vaよりも低下し、正常にオン動作していなければドレインソース間電圧Vdsはこの閾値電圧Vaより低下しない。
マスク制御部13は、マイコン4から駆動指令TQが入力されると、過電流検出部12による過電流検出処理をマスク開始するように構成され、マスク生成部20と、論理ゲート21と、を備える。
マスク生成部20は、例えばロジック回路により構成されており、駆動指令TQが入力されると切替スイッチ15をオンするためのHレベルを論理ゲート21に出力し、その後、指示部14からマスクの解除指令(後述参照)を入力したときに切替スイッチ15をオフするためのLレベルを論理ゲート21に出力するように構成される。
論理ゲート21は、例えばORゲートにより構成され、マスク生成部20が出力するH/Lレベルを第1入力端子に入力すると共に、比較器19の出力を第2入力端子に入力し、この論理結果を切替スイッチ15の制御端子に出力する。切替スイッチ15は、論理ゲート21の論理演算結果に基づいて、マイコン4から与えられた駆動指令TQをドライバ16を通じてMOSトランジスタ6のゲートに通電オン・オフするためのスイッチである。
ドライバ16は、切替スイッチ15がオンとなっているときに駆動指令TQのHレベルを入力するとゲート駆動電圧を増幅し、ゲート抵抗7を通じてMOSトランジスタ6の閾値電圧Vthより高い電圧をゲートに印加する。MOSトランジスタ6のソースとドライバ16の電源入力端子との間にはコンデンサ8が接続されており、コンデンサ8の端子電圧がドライバ16の電源にフィードバック入力されている。このため、このコンデンサ8のブートストラップ作用により、MOSトランジスタ6のゲートソース間電圧Vgsを素早く上昇させることができる。
また指示部14は、アンプ22と、微分ロジック部23とを備える。アンプ22は、MOSトランジスタ6のゲートソース間電圧Vgsを増幅し微分ロジック部23に出力する。この微分ロジック部23は、例えばデジタルロジック回路により構成され、MOSトランジスタ6のゲートソース間電圧Vgsの電圧変化を微分処理によるロジック演算により検出する。
このとき指示部14の微分ロジック部23は、検出された微分処理結果(電圧変化)が所定より大きいと、マスク生成部20に対し過電流検出処理のマスクを解除指示する。マスク生成部20は、この解除指示を入力するとその出力をHからLレベルに変化させて論理ゲート21に出力する。この結果、論理ゲート21は、マスク生成部20が出力するレベルに拘らず、過電流検出部12による検出結果に基づいて切替スイッチ15の制御端子に出力するようになる。これにより過電流検出部12による過電流検出処理を有効にできる。
上記説明した基本的な構成のうち、特徴的な作用、動作について説明する。
<通常動作>
負荷2の両端が短絡していないときの通常動作を説明する。図2は、通常動作を説明するためのタイミングチャートである。マイコン4は、負荷2に通電制御するときに駆動指令TQを制御IC5に出力する(図2のタイミングt0)。制御IC5に駆動指令TQが入力されると、マスク生成部20が駆動指令TQを入力しHレベルを論理ゲート21に出力する。すると、論理ゲート21がHを切替スイッチ15の制御端子に出力することで切替スイッチ15がオンする。
この後、論理ゲート21は、過電流検出部12による過電流検出結果がH/Lの何れになってもHレベルを出力し続けるため、過電流検出部12による過電流検出処理をマスク開始できる。この後、ドライバ16が、マイコン4の駆動指令TQに応じてMOSトランジスタ6のゲートソース間電圧Vgsを上昇させる。
切替スイッチ15がオンすると、駆動指令TQのHレベルがドライバ16に入力される。これにより、ドライバ16がMOSトランジスタ6の閾値電圧Vthより高い電圧を当該MOSトランジスタ6のゲートに印加できる。
ドライバ16が、MOSトランジスタ6のゲートに印加する電圧は、当該MOSトランジスタ6の閾値電圧Vthより高いものの、MOSトランジスタ6にはゲートソース間、ゲートドレイン間にそれぞれ容量Cgs、Cgdが寄生するため、ゲート抵抗7を通じてこれらの寄生容量Cgs、Cgdを帯電することになり、ゲートソース間電圧Vgsは徐々に増加する。
その後も、ドライバ16が、MOSトランジスタ6のゲートに電圧を印加し続けると、MOSトランジスタ6のドレイン電流Idも上昇し始める(タイミングt0a)。さらにドライバ16がMOSトランジスタ6のゲートに電圧を印加し続けると、MOSトランジスタ6のゲートソース間電圧Vgsがミラープラトー電圧にて安定化する(図2のミラープラトー電圧の安定期間t1~t2参照)。
この安定期間t1~t2においては、MOSトランジスタ6のゲートソース間電圧Vgsが一定になると共に、MOSトランジスタ6のドレインソース間電圧Vdsが徐々に低下する。このとき、ドライバ16によるMOSトランジスタ6のゲート駆動電流は、寄生容量Cgs、Cgdに流れ込む。この安定期間t1~t2が終了する前に、ドレインソース間電圧Vdsは所定の閾値電圧Vaまで達する(タイミングt3)。
ドレインソース間電圧Vdsが閾値電圧Vaに達して下回ると、このタイミングt3において比較器19はHレベルを出力する。この後、ドレインソース間電圧Vdsが低下しきると、このミラープラトー電圧の安定期間t1~t2の終了タイミングt2からゲートソース間電圧Vgsが急峻に増加する。
ゲートソース間電圧Vgsが急峻に増加すると、微分ロジック部23が、この急峻に増加した電圧変化が所定より大きい立上りエッジとして検出し、マスク生成部20に過電流検出処理のマスクを解除指示する。するとマスク生成部20がLレベルを出力することでマスク解除する。これによりタイミングt2以降から過電流検出部12の過電流検出処理の処理結果を有効にできる。
タイミングt2において、マスク生成部20はLレベルを出力することになるが、比較器19がHを出力しているため、論理ゲート21は、切替スイッチ15をオンに制御し続ける。これにより、マイコン4が出力する駆動指令TQに応じてドライバ16がMOSトランジスタ6のゲートを駆動できる。すなわち、この後、マイコン4が駆動指令TQを止めると、MOSトランジスタ6のゲートソース間電圧Vgsは低下し、当該MOSトランジスタ6がオフすることで、負荷2に流れ込む電流を少なくでき負荷2の駆動を停止できる。
<MOSトランジスタ6がオンしている最中に負荷2の短絡異常を生じた場合>
マイコン4が駆動指令TQを出力している間、仮に図1の破線に示すように負荷2の両端が短絡したときには、負荷2の両端電圧は0Vとなる。この場合、MOSトランジスタ6がオンしていると、電源VBがMOSトランジスタ6のドレインソース間のオン抵抗に印加される。このため、電圧検出部17が、MOSトランジスタ6のドレインソース間電圧Vdsを検出することで、当該MOSトランジスタ6のオン抵抗にかかる電圧を概ね電源VB程度に検出できる。このため比較器19が、この電圧検出部17の検出電圧VBと閾値電圧Vaとを比較した結果、Lレベルを論理ゲート21に出力する。論理ゲート21は、このLレベルを入力すると切替スイッチ15をオフすることで駆動指令TQの通電を停止する。これにより、負荷2の短絡異常を検出すると過電流を検出でき、MOSトランジスタ6のゲートへの通電を素早く停止できる。
<駆動指令TQを入力する前に負荷2の短絡異常を生じている場合>
以下、マイコン4が駆動指令TQを出力する前に、図1の破線に示すように負荷2の短絡異常を生じている場合の動作について、図3を参照しながら説明する。マイコン4が駆動指令TQを出力していなければ、マスク生成部20はLレベルを論理ゲート21に出力している。
マイコン4が、負荷2に通電制御するときに駆動指令TQを制御IC5に出力する(タイミングt0)。制御IC5に駆動指令TQが入力されると、マスク生成部20は、駆動指令TQを入力しHレベルを論理ゲート21に出力する。すると、論理ゲート21は切替スイッチ15をオンする。この後、論理ゲート21は、過電流検出部12による過電流検出結果がH/Lの何れになってもHレベルを出力し続けるため、過電流検出部12による過電流検出処理をマスク開始できる。
切替スイッチ15がオンすると、駆動指令TQのHレベルがドライバ16に入力される。これにより、ドライバ16がMOSトランジスタ6の閾値電圧Vthより高い電圧を当該MOSトランジスタ6のゲートに印加できる。前述したように、ゲートソース間電圧Vgsは徐々に増加する。
その後も、ドライバ16が、MOSトランジスタ6のゲートに電圧を印加し続けると、MOSトランジスタ6のドレイン電流Idも上昇し始める(タイミングt0a)。このとき負荷2の両端が短絡しているため、ドレイン電流Idは通常動作に比較して急に上昇する。さらにドライバ16がMOSトランジスタ6のゲートに電圧を印加し続けると、MOSトランジスタ6のゲートソース間電圧Vgsがミラープラトー電圧にて安定する(図2のタイミングt1~t2)。
このミラープラトー電圧の安定期間t1~t2では、MOSトランジスタ6のゲートソース間電圧Vgsが一定になると共に、MOSトランジスタ6のドレインソース間電圧Vdsが徐々に低下する。しかし負荷2の両端が短絡していると、ドレイン電流Idが急に上昇するため、ドレインソース間電圧Vdsは、MOSトランジスタ6の寄生容量Cgs、Cgdの影響により若干の電圧変動の遅れを伴いながら再び上昇する。このとき、MOSトランジスタ6のドレインソース間に大きな電圧が印加され短絡電流が流れる。
このとき、ドレインソース間電圧Vdsは、閾値電圧生成器18の生成した閾値電圧Vaを下回ることがない。このため過電流検出部12がLレベルを出力し続けることになる(図3のt0~t2以降参照)が、マスク生成部20が論理ゲート21を通じて切替スイッチ15をオンし続けていれば、過電流検出部12が有効に機能しない。
仮にこのまま、制御IC5が何も過電流検出処理することなく、マイコン4が駆動指令TQを出力し続けると、マスク生成部20は論理ゲート21を通じて切替スイッチ15をオンし続けることになり、過電流検出部12が有効に機能しないまま制御IC5は駆動指令TQの出力に応じた処理動作を続けてしまう。
すると、マイコン4が駆動指令TQを出力し続けると、図3のt2~taに破線を示すように、ドレイン電流Idは増加し続けることになる。この図3には、駆動指令TQの入力タイミングから所定時間t0~taだけ過電流検出部12の過電流検出処理をマスクした場合の過電流検出開始タイミングtaを比較例として合わせて示している。この図3に示すように、過電流検出部12が、タイミングt0からタイミングtaまで待機して過電流検出処理を行ったとしても、ドレイン電流Idが大幅に上昇してしまっている。これは背景技術欄にも説明したように、マージンを見込んで所定時間t0~taを設定する必要があるためである。
そこで本実施形態では、通常動作でも説明したように、ミラープラトー電圧の安定期間t1~t2の終了タイミングt2において、ゲートソース間電圧Vgsが急峻に増加することを利用し、微分ロジック部23が、この急峻に増加したゲートソース間電圧Vgsの変化を検出することで、マスク生成部20の過電流検出処理のマスクを解除指示することで、マスク生成部20がLレベルを出力するようにしている。
すると論理ゲート21は、このタイミングt2以降から過電流検出部12の過電流検出処理結果、すなわち比較器19の比較結果を有効と見做し、マスク生成部20のLレベル出力及び比較器19のLレベル出力に基づいて切替スイッチ15をオフする。このため、制御IC5は、タイミングt2において過電流検出部12の検出結果に基づいて駆動指令TQの入力を強制的に切断できるようになる。この結果、ドレイン電流Idを低下させることができる。
<本実施形態の概念的まとめ、効果>
本実施形態によれば、マスク制御部13は、駆動指令TQが入力されると過電流検出部12による過電流検出処理をマスク開始するが、指示部14は、MOSトランジスタ6のドレインソース間電圧Vdsの検出電圧が所定の閾値電圧Vaに達した後のタイミングt2において、マスク制御部13による過電流検出処理のマスクを解除指示することで過電流検出部12による過電流検出処理を有効としている。このため、検出マスク時間TMを大きくすることなく過電流を適切に検出できるようになる。
また、指示部14は、駆動指令TQが入力された後にMOSトランジスタ6のドレインソース間電圧Vdsが安定化するミラープラトー電圧の安定期間t1~t2が終了したことを検出したことを条件として、マスク生成部20に過電流検出処理のマスクを解除指示することで過電流検出部12による過電流検出処理を有効としている。このため、MOSトランジスタ6のドレインソース間電圧Vdsが所定の閾値電圧Vaに低下した後のタイミングt2を精度良く検出でき、過電流検出開始タイミングt2を適切に設定できる。
また微分ロジック部23が、MOSトランジスタ6のドレインソース間電圧Vdsを微分して立上りエッジを検出したことを条件として、ミラープラトー電圧の安定期間t1~t2が終了したと検出しているため、ミラープラトー電圧の安定期間t1~t2の終了タイミングt2を簡易な方法を用いて検出できる。また、微分ロジック部23は、ロジック演算により微分処理することで立上りエッジを検出しているため簡易な回路により構成できる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態の追加説明図を示している。この図4に示すECU201は、制御IC5に代えて制御IC205を備える。制御IC205は、指示部14に代えて指示部214を備える。この指示部214は、微分ロジック部23に代えてDCカット用のキャパシタ223を備える。キャパシタ223は、微分回路として機能し、アンプ22の出力を微分処理することでドレインソース間電圧Vdsの立上りエッジを検出できる。これにより、第1実施形態に比較しても簡易な回路で構成できる。
(他の実施形態)
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができ、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば以下に示す変形又は拡張が可能である。前述した複数の実施形態を組み合わせて構成することができる。
ドレインソース間電圧Vdsが低下しきったタイミングt2と、微分ロジック部23が立上りエッジを検出するタイミングt2とが同タイミングである形態を図示しているが、特にこれに限られない。
また、ドレインソース間電圧Vdsが所定の閾値電圧Vaに達した後、指示部14に代わる指示部(図示せず)が、当該閾値電圧Vaより低いタイミングをコンパレータなどを用いて検出し、このタイミングにおいて、マスク生成部20に対し過電流検出処理によるマスクを解除指示するように構成しても良い。すなわち、ドレインソース間電圧Vdsが所定の閾値電圧Vaに達した後のタイミングにおいて、マスク生成部20に過電流検出処理のマスクを解除指示することで過電流検出部12による過電流検出処理を有効にできれば良い。
第1、第2実施形態においては、MOSトランジスタ6が、Nチャネル型のMOSトランジスタにより構成されている形態を示したが、本願の技術は、Pチャネル型のMOSFETを用いる場合であっても、IGBTなどの他種類のトランジスタ、すなわち半導体スイッチを用いる場合にも適用できる。
制御IC5に代えて各種の制御装置を用いても良い。この制御装置が提供する手段および/または機能は、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェア、ハードウェア、あるいはそれらの組み合わせによって提供することができる。例えば制御装置がハードウェアである電子回路により提供される場合、1又は複数の論理回路を含むデジタル回路、または、アナログ回路により構成できる。また、例えば制御装置がソフトウェアにより各種制御を実行する場合には、記憶部にはプログラムが記憶されており、制御主体がこのプログラムを実行することで当該プログラムに対応する方法が実施される。
また本発明は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本発明は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本発明は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、101,201はECU(負荷駆動装置)、5は制御IC(過電流検出装置)、6はMOSトランジスタ(半導体スイッチ)、12は過電流検出部、13はマスク制御部、14は指示部、20はマスク生成部、23は微分ロジック部、224はキャパシタ、を示す。

Claims (4)

  1. 駆動指令が入力されると半導体スイッチ(6)の制御端子と通電端子との間に電圧を印加することで、入力される電源を用いて前記半導体スイッチを通じて負荷(2)に通電制御する負荷駆動装置であって、
    前記半導体スイッチに前記電源が入力される入力端子と前記通電端子との間の電圧に基づいて前記負荷に流れる過電流を検出する過電流検出部(12)と、
    前記駆動指令が入力されると前記過電流検出部による過電流検出処理をマスク開始するマスク制御部(13)と、
    通常動作時において前記半導体スイッチの前記入力端子と前記通電端子との間の検出電圧が所定の閾値電圧に達した後の所定のタイミングにおいて前記マスク制御部に前記過電流検出処理のマスクを解除指示することで前記過電流検出部による前記過電流検出処理を有効とする指示部(14,214)と、を備え、
    負荷短絡異常時において前記駆動指令が入力された後に前記半導体スイッチの前記入力端子と前記通電端子との間の検出電圧が前記所定の閾値電圧に達しなくても、前記指示部は、前記半導体スイッチの前記制御端子と前記通電端子との間の電圧が安定化するミラープラトー電圧の安定期間(t1~t2)が終了したことを検出したことを条件として、前記マスク制御部に前記過電流検出処理のマスクを解除指示することで前記過電流検出処理を有効とする負荷駆動装置。
  2. 前記指示部は、前記半導体スイッチの前記制御端子と前記通電端子との間の電圧を微分して立上りエッジを検出したことを条件として、前記ミラープラトー電圧の安定期間が終了したと検出する請求項1記載の負荷駆動装置。
  3. 前記指示部(214)は、キャパシタを用いた微分回路(223)を用いて前記立上りエッジを検出する請求項2記載の負荷駆動装置。
  4. 前記指示部(14)は、ロジック演算により微分処理する微分ロジック部(23)を用いて前記立上りエッジを検出する請求項2記載の負荷駆動装置。
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