JP7124215B2 - 加振装置 - Google Patents

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Description

この発明は加振装置に関し、より詳しくは車両を加振してその変化から耐久性や車内の静粛性などを検査する装置に関する。
この種の加振装置としては例えば特許文献1,2記載の技術を挙げることができる。特許文献1記載の技術は検査対象の車両が載置される載置台を備え、そこに車両のタイヤをそれぞれ支持する平坦な車両支持部材と、それを車両の上下(Z軸)方向に駆動する上下シリンダと車両の前後(X軸)方向に駆動する前後振動シリンダとが設けられるように構成される。
特許文献2記載の技術は検査対象の車両が載置される載置台を互いに独立した態様で変位可能な複数の区間に分割して荷重を伝達する多数のリンクとアクチュエータからなる荷重伝達機構を備えることで、車両のタイヤに独立した荷重を印加するように構成される。
特開2007-147394号公報 特許第4276572号明細書
特許文献1は上記のように車両のタイヤに所望の振動を印加するのに異なる方向ごとの駆動アクチュエータを必要とすることから、構造が複雑になると共に、それらの収容スペースも増加する不都合があった。
また、特許文献2は上記のように載置台を互いに独立した態様で変位可能な複数の区間に分割して車両のタイヤに所望の振動を印加するために多数のリンクとアクチュエータからなる荷重伝達機構を備えるように構成していることから、同様に構造が複雑になる不都合があった。
従って、この発明の課題は上記した不都合を解消し、タイヤの前後方向の動きを規制する2個の規制部の離間距離が増減するように変更することで車両のタイヤに所望の振動を印加して車両を加振することで予定される車両の走行を精度良く模擬するようにした加振装置を提供することを目的とする。
上記した課題を達成するため、この発明は、車両の複数個のタイヤの少なくともいずれかに振動を印加して前記車両を加振する加振装置において、前記複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤの前後方向の一方に配置され、前記車両の前後方向への移動を規制する第1規制部と、前記いずれかのタイヤの前後方向の他方に配置され、前記車両の前後方向への移動を規制する第2規制部と、前記第1規制部と第2規制部の少なくともいずれかを相互の前記車両の前後方向の離間距離が増減するように駆動可能なアクチュエータとを備える如く構成した。
この発明の第1実施形態に係る加振装置を全体的に示す概略図である。 図1の加振装置の加振板の上面図である。 図2の加振板の下部の内部構造を示す説明図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図1の加振装置のアクチュエータの油圧回路を示す回路図である。 図1の加振装置の加振動作を説明する説明図である。 図1の加振装置の規制部の当接部の回転阻止機構を示す説明図である。 同様に図1の加振装置の規制部の当接部の回転阻止機構を示す説明図である。 図1の加振装置の規制部の当接部の回転阻止機構の別の例を示す説明図である。 同様に図1の加振装置の規制部の当接部の回転阻止機構の別の例を示す説明である。 同様に図1の加振装置の規制部の当接部の回転阻止機構のさらに別の例を示す説明である。 この発明の第2実施形態に係る加振装置を示す、図1と同様の概略図である。 図9のX-X線断面図である。 図10の加振装置の側面図である。 この発明の第3実施形態に係る加振装置を車両と加振機構を含めて全体的に示す概略図である。 図12の加振装置の車両の正面図である。 図12の加振装置の部分断面上面図である。 図14の加振装置の側面図である。 この発明の第4実施形態に係る加振装置の部分断面上面図である。 図16の加振装置の側面図である。 この発明の第5実施形態に係る加振装置の部分断面上面図である。 図18の加振装置の側面図である。
以下、添付図面に即してこの発明の実施形態に係る加振装置を実施するための形態を説明する。
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態に係る加振装置を全体的に示す概略図、図2は図1の加振装置の加振板の上面図、図3は図2の加振板の下部の内部構造を示す説明図、図4は図3のIV-IV線断面図、図5は図1の加振装置のアクチュエータの油圧回路を示す回路図、図6は図1の加振装置の加振動作を説明する説明図、図7A、図8Aと図7B、図8Bは図1の加振装置の規制部の当接部の回転阻止機構を示す説明図である。
図1から図8Cを参照して説明すると、第1実施形態に係る加振装置(符号10で付す)は、完成時の車両12を載置可能な載置台14上で車両12の複数個のタイヤ(車輪)12tの少なくとも1個の、望ましくは全てのタイヤ12tに振動を印加して加振するように構成される。
車両12は複数個(例えば4個)のタイヤ12tを備えた乗用車や貨物車などからなり、完成時に検査員に運転されて載置台14上で停止(載置)させられる。載置台14は車両12を載置可能な平坦形状の矩形体からなる。
尚、実施形態において、加振装置10上における車両12の方向を、図1に示す如く、その前後(進行あるいは車長)方向をX軸、左右(車幅)方向をY軸、上下(重力軸)方向をZ軸で示す。
具体的には、加振装置10は、複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤ12tの一方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第1規制部16と、いずれかのタイヤ12tの前後方向の他方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第2規制部20と、第1規制部16と第2規制部20のいずれか一方、より具体的には第2規制部20を第1規制部16に対して相互の離間距離が増減するように車両12の前後方向に移動可能な1個のアクチュエータ22とを備えるように構成される。
より具体的には、加振装置10は、タイヤ12tを載置して車両12の前後方向に移動可能な加振板24を備えると共に、加振板24に第2規制部20が取り付けられるように構成される。
また、加振装置10は、加振板24の下部に載置台14に固定される地盤部26を備え、地盤部26に第1規制部16が取り付けられるように構成される。
第1、第2規制部16,20の車幅方向の長さは検査対象である車両12のタイヤ12tの車幅方向の厚み以上となるように構成される。
第1規制部16と第2規制部20はそれぞれ共に断面円形のローラからなり、そこにタイヤ12tに当接する第1規制部16の当接面16cnと第2規制部20の当接面20cnが形成される。第1規制部16と第2規制部20は、両端部において縮径されて軸受部161,201で軸支される。第1規制部16は軸受部161を介して地盤部26の底面に固定され、第2規制部20は軸受部201を介して加振板24に固定される。
第1、第2規制部16,20の当接面16cnと当接面20cn、タイヤ12tの重心位置より下方でタイヤ12tに当接し、タイヤ12tの回転軸線12tcと平行な軸線回りに回転可能に構成される。
尚、第1規制部16と第2規制部20のいずれか、より望ましくは車両12が移動のときに先に接触可能な第1規制部16(より詳しくはその軸受部161)は、図1に示す如く、転動して車両12の上下方向に移動可能に構成され、車両12が載置台14を移動するとき、転動して車両12の移動を容易なように構成される。
アクチュエータ22は1個の流体圧シリンダ、具体的には図3と図4に示すように地盤部26の内部に収容された複動式の油圧シリンダからなる1方向の駆動アクチュエータであり、シリンダ部2aと、シリンダ部2a内に摺動自在に収容されるピストン2bと、ピストン2bに取り付けられるピストンロッド(シリンダシャフト)2cとを備える。
アクチュエータ22のシリンダ部2aは固定板22a1を介して地盤部26に固定されると共に、ピストンロッド2cは加振板連結部24aを介して加振板24に固定され、よって第1規制部16と第2規制部20の少なくともいずれか、より詳しくは第2規制部20を相互の車両12の前後方向の離間距離が増減するように駆動可能に構成される。図3では加振板24の一部を切り欠いて示した。
即ち、ピストンロッド2cはボールジョイント2dを介して加振板連結部24aに固定され、加振板連結部24aを介して加振板24を車両12の前後方向に移動させ、よってアクチュエータ22は加振板24に取り付けられる第2規制部20を第1規制部16に対する離間距離が増減するように車両12の前後方向に駆動可能に構成される。
タイヤ12tからの荷重に抗して加振板24を地盤部26に対して円滑に移動させるため、地盤部26には加振板固定部(ガイド)24eとそこに挿通される荷重受け軸24fが設けられる。
アクチュエータ22は、油圧回路30に接続される。
図5を参照して説明すると、油圧回路30は、タンク30aから圧油を汲み上げて吐出する油圧ポンプ30bと、吐出路とタンク30aへのドレン路との間に介挿されるサーボ弁30cを備え、ピストン2bの両側に形成される油室はサーボ弁30cを介して圧油を給排されて伸縮し、第1規制部16と第2規制部20の離間距離を増減させる。
サーボ弁30cは電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)32に接続され、アクチュエータ22の駆動はECU32によって制御される。ECU32はプロセッサ(CPU)とメモリ(ROM,RAMなど)を備えるマイクロコンピュータから構成される。
ドレン路には圧力センサ30dが配置されてシリンダ部2aに供給される油圧、換言すれば車両12のタイヤ12tに印加される振動を示す出力を生じる。圧力センサ30dの出力もECU32に入力され、ECU32はそれに基づいて加振状態を検出する。
ECU32は、アクチュエータ22による加振によって車両12に生じる変化を検出し、検出された変化に応じてアクチュエータ22の動作を制御する制御部として機能する。尚、図5で符号30eは絞り弁、30fは安全弁、30gはフィルタである。
即ち、ECU32のメモリには検査員が車両12を運転してベルジャン路などのテストコースを走行させたときの走行速度と加減速から車両12に予想される時間軸に対する振動データが予め入力されており、ECU32はそのデータに従ってアクチュエータ22の駆動を制御し、加振板24上の第2規制部20をX軸方向に移動させて第1規制部16との離間距離を増減させる。
検査の初期状態において第1規制部16と第2規制部20の離間距離は増加させられてタイヤ12tは図1に想像線で示すように加振板24に載置される。車両12のタイヤ12tは検査位置で図1に実線で示すように第1規制部16と第2規制部20とで挟持されて加振板24から離れることから前後方向の動きを規制することとなり、検査のときに車両12のフットブレーキなどの制動機構を動作させる必要がない。尚、車両12のタイヤ12tは第1規制部16と第2規制部20とで挟持されれば車両12のフットブレーキなどの制動機構を動作させる必要がなく、検査位置で車両12のタイヤ12tが加振板24から離れていなくても良い。
その状態においてECU32はアクチュエータ22を介して第1規制部16と第2規制部20の離間距離を増減させることで、その間に挟持されるタイヤ12tの上下方向の高さを変更でき、よってアクチュエータ22による第1規制部16と第2規制部20のX軸方向の駆動のみでタイヤ12tの上下振動を簡易に実現することができる。
即ち、車両12がベルジャン路などのテストコースを走行すると、図6に示すようにX軸方向とZ軸方向からなる2つの方向、より詳しくはZ軸に対してずれた斜め方向から振動が入力されるが、この実施形態では第2規制部20をX軸方向に駆動するのみでその所望の振動を簡易に実現することができる。
より詳しくは、第2規制部20がタイヤ12tにその重心位置より下方で当接することから、それらのX軸方向の駆動に応じてタイヤ12tは斜め上方に変位する。即ち、1個のアクチュエータ22によってタイヤ12tに前後方向と上下方向の振動を印加することができる。
また、このとき、第2規制部20のX軸方向伸張長さをタイヤ12tのそれぞれで変化させることで左右のタイヤ12tの上下方向の変化を相違させて車両12にロール運動に因る振動を印加させる、あるいは第2規制部20の伸張長さを前輪側の左右で変化させることでヨー運動に因る回転を印加させることも可能となる。
尚、図7A、図8Aと図7B、図8Bに示す如く、第1、第2規制部16,20、より具体的にはそれらの当接面16cnと当接面20cnの少なくともいずれか、例えば第1規制部16の当接面16cnには回転を阻止する阻止機構16cn11が設けられ、タイヤ12tの回転軸線12tcと平行な軸線回りの回転を阻止するように構成される。阻止機構16cn11は第2規制部20の当接面20cnに設けても良く、さらには第1、第2規制部16,20の双方に設けても良い。
阻止機構16cn11はロックピンからなり、検査のときに検査員によって手動で押し込まれて第1当接面16cnのタイヤ12tに当接されるときの回転を阻止するように構成される。
あるいは、図8Cに示す如く、阻止機構16cn11にソレノイド16cn1sを設け、検査のときに検査員によってソレノイド16cn1sに通電し、阻止機構(ロックピン)16cn11が孔16cn1hに自動的に押し込まれて当接面16cnの回転を阻止するように構成しても良い。
第1実施形態に係る加振装置10は、上記のように、複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤ12tの前後方向の一方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第1規制部16と、いずれかのタイヤ12tの前後方向の他方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第2規制部20と、第1規制部16と第2規制部20の少なくともいずれかを相互の車両12の前後方向の離間距離が増減するように駆動可能なアクチュエータ22とを備える如く構成したので、1方向の駆動アクチュエータ22によって車両12のタイヤ12tの重心位置の下方で振動を印加して車両12を加振することで予定される車両の走行を精度良く模擬することができる。
また、第1、第2規制部16,20によって車両12のタイヤ12tを挟持することで車両12の前後方向の動きを確実に規制することができるので、検査員が車両12のブレーキ装置を作動させる必要がなく、よって検査時に不要な外力が入力されることがない。
尚、加振装置10の加振によって車両12に生じる変化を検出する検出器として図1に想像線で示す如く、車両12の車室内にマイクロフォン36を設置し、その出力をA/D変換器を介してECU32に送るようにしても良い。ECU32はマイクロフォン36の出力から車内の静粛性を判定すると共に、異音が検出されるときは加振によって生じた部品の落下などが生じたと判定する。
(第2実施形態)
図9はこの発明の第2実施形態に係る加振装置10aを示す、図1と同様の概略図、図10は図9のX-X線断面図、図11は図10の加振装置10aの側面図である。尚、第1実施形態と同一の部材は同一の符号を付すと共に、構成が相違する場合はそれに添え字aを付して説明を省略する。
第1実施形態と相違する点に焦点をおいて説明すると、第2実施形態に係る加振装置10aにおいては載置台14に凹部40を穿設すると共に、そこに複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤ12tの前後方向に一方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第1規制部16aと、いずれかのタイヤ12tの前後方向の他方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第2規制部20aと、第1規制部16aと第2規制部20aの少なくともいずれか、より具体的には第2規制部20aを第1規制部16aに対して相互の離間距離が増減するように車両12の前後方向に駆動可能なアクチュエータ22aとを備えるように構成した。
より具体的には、第1規制部16aは板体44上に配置される地盤部26aに固定されると共に、地盤部26a上において第2規制部20aの当接面20acnの両端の軸受部201aは静圧軸受42とボールジョイント22adを介してアクチュエータ22aに接続される。アクチュエータ22aは、第1実施形態と同様、地盤部26aの内部に収容された複動式の油圧シリンダからなり、シリンダ部22aaと、シリンダ部22aa内に摺動自在に収容されるピストン22abと、ピストン22abに取り付けられるピストンロッド(シリンダシャフト)22acとを備える。
これによって第1規制部16aと第2規制部20aの少なくともいずれか、より具体的には第2規制部20aを第1規制部16aに対して相互の離間距離が増減するように車両12の前後方向に駆動可能なように構成した。尚、第1規制部16aと第2規制部20aは、車両12が載置される載置台14に車両12の上下方向の高さが載置台14の床面以下の位置に配置される。
図11に示す如く、地盤部26aと板体44の主要部(図で右半分)は残部(図で左半分)と別体に構成され、アクチュエータ22aと同様な別体駆動アクチュエータ46に接続し、地盤部26aと板体44の主要部が車両12の上下方向に移動可能なように構成しても良い。
第1規制部16a、第2規制部20aは第1実施形態の第1規制部16と第2規制部20と同様に当接面16acnと当接面20acnを備えると共に、図示は省略するが、第1実施形態の阻止機構16cn11と同様な機構を備える。また、アクチュエータ22aも第1実施形態のアクチュエータ22と同様な1方向の駆動アクチュエータであり、油圧回路30においてECU32によって駆動が制御されることも第1実施形態と異ならない。
第2実施形態に係る加振装置10aは、上記のように、複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤ12tの前後方向の一方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第1規制部16aと、いずれかのタイヤ12tの前後方向の他方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第2規制部20aと、第1規制部16aと第2規制部20aの少なくともいずれかを相互の車両12の前後方向の離間距離が増減(変位)するように駆動可能なアクチュエータ22aとを備える如く構成したので、1方向の駆動アクチュエータ22aのみによって車両12のタイヤ12tの重心位置の下方で振動を印加して車両12を加振することで予定される車両の走行を精度良く模擬できると共に、第1実施形態に比して構成が簡易となり、小型・軽量であると共に、装置としての耐久性も増加する効果を有する。
即ち、第1実施形態では加振板24を設けて車両12を移動させていたが、第2実施形態では加振板24を除去してタイヤ12tにのみ第2規制部20aの押圧力を印加するように構成したので、その分だけ構成が簡易で小型・軽量となり、耐久性も増加する。
また、アクチュエータ22aを駆動して車両12のタイヤ12tを加振して検査を行った後、第1規制部16aと第2規制部20aの離間距離を減少させてタイヤ12tを上昇させることで車両12を加振装置10aから脱出させて載置台14から容易に退出させることができる。
また、第1規制部16aと第2規制部20aは、載置台14に車両12の上下方向の高さが載置台14の床面以下の位置に配置される如く構成したので、載置台14に車両12の上下方向の高さが載置台14の床面以下の位置に配置されることから、車両12の検査時の移動が容易となる。尚、残余の構成と効果は第1実施形態と異ならない。
(第3実施形態)
図12はこの発明の第3実施形態に係る加振装置を車両も含めて全体的に示す概略図、図13は図12の車両の正面図、図14は図12の加振装置の部分断面上面図、図15は図14の加振装置の側面図である。尚、第1実施形態と同一の部材は同一の符号を付すと共に、構成が相違する場合はそれに添え字bを付して説明を省略する。
図12から図15を参照して説明すると、第3実施形態に係る加振装置10bは、図14に良く示す如く、載置台14上に車両12の前後方向に沿って配置される第1シャフト(移動案内部材)50と同様に車両12の前後方向に沿って配置される第2シャフト(移動案内部材)52を備えると共に、第1シャフト50に接続される第1規制部16bと、第2シャフト52に第1規制部16bに対向して配置されると共に、第1規制部16bとでタイヤ12tを挟持する第2規制部20bと、第1規制部16bと第2規制部20bの少なくともいずれか、より具体的には第1規制部16bと第2規制部20bの両者に連結されて第1規制部16bと第2規制部20bを相互の離間距離が増減するように車両12の前後方向に沿って駆動可能なアクチュエータ22bとを備える。車両12は検査位置で第1規制部16bと第2規制部20bとで挟持されて前後方向の動きを規制されることから、検査のときに車両12のフットブレーキなどの制動機構を検査員によって動作させる必要がない。また、第1規制部16bと第2規制部20bは、載置台14に車両12の上下方向の高さが載置台14の床面以下の位置に配置されることから、車両12の検査時の移動が容易となる。
アクチュエータ22bは、図12に示す如く、第1アクチュエータ22baと第2アクチュエータ22bbとからなる。また、第1規制部16bは、図14に示す如く、端部16be,16bfを備えると共に、第2規制部20bは端部20be,20bfを備える。
第1規制部16bと第2規制部20bの少なくともいずれか、図示例では第1規制部16bは第1シャフト50と第2シャフト52に固定されると共に、第2規制部20bは第1シャフト50と第2シャフト52上をスライド自在に第1シャフト50と第2シャフト52に接続される。このように第1シャフト50と第2シャフト52は第1規制部16bと第2規制部20bの車両12の前後方向の動きを案内する部材として機能する。
第1規制部16bと第2規制部20bは共に円筒形状を呈し、そこにタイヤ12tに当接する第1規制部当接面16bcnと第2規制部当接面20bcnが形成される。当接面16bcn,20bcnは滑らかに、かつ回転可能に当接しつつタイヤ12tをその間に挟持する。
第1アクチュエータ22baと第2アクチュエータ22bbは、上面視において第1シャフト50と第2シャフト52の内側と外側で第1規制部16bの端部16be,16bfと第2規制部20bの端部20be,20bfにそれぞれリンク16bl,20blを介して第1シャフト50と第2シャフト52に揺動可能に連結されるように構成される。
より具体的には、第1アクチュエータ22baは第1シャフト50の外側に配置される外側アクチュエータ22ba1と第2シャフト52の内側に配置される内側アクチュエータ22ba2からなり、第2アクチュエータ22bbも第2シャフト52の外側に配置される外側アクチュエータ22bb1と第1シャフト50の内側に配置される内側アクチュエータ22bb2からなると共に、それらが第1規制部16bの端部16be,16bfと第2規制部20bの端部20be,20bfにそれぞれリンク16bl,20blを介して連結される1方向の駆動アクチュエータとして構成される。
第1シャフト50と第2シャフト52は、車両12の前後方向において上下流位置に第1、第2静圧軸受58a,58bを備える。
また、第1シャフト50と第2シャフト52は、第2静圧軸受58bのさらに上流位置において第3アクチュエータ60aと第4アクチュエータ60bに連結される。
このように、加振装置10bは、車両12が載置台14上に載置される前に、第3、第4アクチュエータ60a,60bを介して第1規制部16bと第2規制部20bを大きく移動させて検査車両12のホイールベースの間隔に各加振装置10bの位置を短時間で合致させるように構成される。
図12と図14に示す如く、第1、第2アクチュエータ22ba(22ba1,22ba2),22bb(22bb1,22bb2)と第3、第4アクチュエータ60a,60bはそれぞれ1個の流体圧シリンダ、具体的には油圧シリンダからなり、シリンダ部22ba11,22ba21,22bb11,22bb21,60a1,60b1と、シリンダ部22ba11,22ba21,22bb11,22bb21,60a1,60b1内に摺動自在に収容されるピストン22ba12,22ba22,22bb12,22bb22,60a2,60b2と、ピストン22ba12,22ba22,22bb12,22bb22、60a2,60b2に取り付けられるピストンロッド22ba13,22ba23,22bb13,22bb23,60a3,60b3とを備える。
尚、以下では車両12の4個のタイヤ12tのうち、左前のタイヤ12tについてのみ説明するが、その説明は他の3個のタイヤ12tについても同様に妥当する。
図14に示すようにシリンダ部22ba11,22ba21,22bb11,22bb21,60a1,60b1は複動シリンダからなり、ピストン22ba12,22ba22,22bb12,22bb22,60a2,60b2の両側に形成される油室はそれぞれ油圧回路30に接続され、第1実施形態と同様に油圧回路30から圧油を給排されて伸縮する。
第1、第2アクチュエータ22ba,22bbのピストンロッド22ba13,22ba23,22bb13,22bb23の先端は第1、第2規制部16b,20bの端部16be,16bf,20be,20bfに向けて延び、端部16be,16bf,20be,20bfに当接する。従って、ピストンロッド22ba13,22ba23,22bb13,22bb23の伸縮に応じて第1、第2シャフト50,52にリンク16bl,20blを介して揺動可能に連結される第1規制部16bと第2規制部20bの車両12の前後方向の離間距離が増減(変位)するようにX軸方向とZ軸方向の間の斜め方向に駆動する。
第3実施形態においてアクチュエータ22bは第1実施形態のアクチュエータ22と同様であり、油圧回路30を介してECU32によって駆動が制御されることも第1実施形態と異ならない。
第3実施形態に係る加振装置10bは、上記のように、複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤ12tの前後方向の一方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第1規制部16bと、いずれかのタイヤ12tの前後方向の他方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第2規制部20bと、第1規制部16bと第2規制部20bを相互に車両12の前後方向の離間距離が増減するように駆動可能なアクチュエータ22b、即ち、22ba1,22bb1,22ba2,22bb2とを備える如く構成したので、1方向の駆動アクチュエータ22bによって車両12のタイヤ12tの重心位置の下方で振動を印加して車両12を加振することで予定される車両の走行を精度良く模擬することができると共に、所望のZ軸方向の振動を簡易に実現することができる。
また、第1規制部16bと第2規制部20bは第1、第2シャフト50,52にリンク16bl,20blを介して揺動可能に連結されるように構成したので、それらの伸縮に応じて所望のZ軸方向の振動を簡易かつ滑らかに実現することができる。
また、第1、第2規制部16b,20bによって車両12の前後方向の動きを確実に規制することができるので、検査員が車両12のブレーキ装置を作動させる必要がなく、よって検査時に不要な外力が入力されることがないので、良好な検査結果を得ることができる。また、第1規制部16bと第2規制部20bは載置台14の床面付近に配置されることから、車両12の検査時の移動が簡易となる。
また、第1規制部16bと第2規制部20bは、車両12の前後方向に沿って配置されると共に、車両12の前後方向に第1、第2規制部16b,20bを移動可能な第1シャフト(移動案内部材)50と第2シャフト52(移動案内部材)に可動可能に固定される如く構成したので、上記した効果に加え、X軸方向への移動が簡易となってホイールベースの異なる車両のテストを行うのが容易となる。
また、第1規制部16bと第2規制部20bは、載置台14に車両12の上下方向の高さが載置台14の床面以下の位置に配置される如く構成したので、載置台14に車両12の上下方向の高さが載置台14の床面以下の位置に配置されることから、車両12の検査時の移動が容易となる。
また、第1規制部16bと第2規制部20bの少なくともいずれかは、別のアクチュエータ(第3アクチュエータ60aと第4アクチュエータ60b)によって車両12の前後方向に移動可能である如く構成したので、検査車両12が載置台14上に載置される前に、第3、第4アクチュエータ60a,60bを介して第1規制部16bと第2規制部20bを大きく移動させて検査車両12のホイールベースの間隔に各加振装置10bの位置を短時間で合致させることができる。
尚、加振装置10bの加振によって車両12に生じる変化を検出する検出器として図12に想像線で示す如く、車両12の車室内にマイクロフォン36を設置し、その出力をA/D変換器を介してECU32に送るようにしても良いことは従前の実施形態と異ならない。
(第4実施形態)
図16と図17はこの発明の第4実施形態に係る加振装置10cを示す、図14と図15と同様の模式図である。尚、第4実施形態は第3実施形態の変形であることから、第3実施形態と同一の部材は同一の符号を付すと共に、構成が相違する場合はそれに添え字cを付して説明を省略する。
第3実施形態と相違する点に焦点をおいて説明すると、アクチュエータ22cは第1アクチュエータ22caと第2アクチュエータ22cbとからなると共に、第1アクチュエータ22caは第1シャフト50において第1規制部16cの端部16ceと第2規制部20cの端部20ceに球面軸受64を介して連結される。また、第2アクチュエータ22cbも第1規制部16cの端部16cfと第2規制部20cの端部20cfに球面軸受64を介して連結される。第4実施形態では第1アクチュエータ22caと第2アクチュエータ22cbはそれぞれ単一の流体圧シリンダからなると共に、第1、第2規制部16c,20cは回転可能に端部16ce,16cf,20ce,20cfで連結される。
第3実施形態と同様、第1規制部16cは第1、第2シャフト50,52に固定されると共に、第2規制部20cは第1、第2シャフト50,52にスライド自在に接続される。より具体的には、第1規制部16cは第1、第2シャフト50,52に回転可能に固定され、よってアクチュエータ22cのピストンロッド22ca3,22cb3の伸縮に応じて載置台14に配置される第1、第2シャフト50,52において第1規制部16cに対する第2規制部20cの車両12の前後方向の離間距離が増減するように構成される。第1シャフト50と第2シャフト52は、第2静圧軸受58bのさらに上流位置において第3アクチュエータ60caと第4アクチュエータ60cbに連結される。図16と図17で符号66は連結部材である。
第4実施形態に係る加振装置10cは、上記のように、複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤ12tの前後方向の一方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第1規制部16cと、いずれかのタイヤ12tの前後方向の他方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第2規制部20cと、第1規制部16cと第2規制部20cの少なくともいずれかを相互の車両12の前後方向の離間距離が増減するように駆動可能なアクチュエータ22cとを備える如く構成したので、1方向の駆動アクチュエータ22cによって車両12のタイヤ12tの重心位置の下方で振動を印加して車両12を加振することで予定される車両の走行を精度良く模擬できると共に、アクチュエータ22cを介して第1、第2規制部16c,20cの車両12の前後方向の離間距離を増減させることでX軸方向とZ軸方向からなる2つの方向、より詳しくはZ軸方向に対してずれた斜め方向から振動を入力させることができる。
このように、第4実施形態においては第1シャフト50と第2シャフト52に接続される第1規制部16cと第2規制部20cをアクチュエータ22cで駆動することによってZ軸とX軸、即ち、Z軸に対して斜め方向からの成分を含めて所望の振動を簡易に実現することができる。
さらには、左右のタイヤ12tの上下方向の変化を相違させてロール運動による振動を印加させる、あるいは前輪側のタイヤ12tを左右で相違させてヨー運動による振動を印加させることも可能となる。
第4実施形態に係る加振装置10cは上記のように構成したので、第3実施形態に比してZ軸に対して斜め方向からの成分も含めて所望の振動を簡易に実現できると共に、アクチュエータ22cの個数も減るために構成としても簡易で小型・軽量となり、耐久性も増加する。残余の構成と効果は第1実施形態と異ならない。
(第5実施形態)
図18と図19はこの発明の第5実施形態に係る加振装置10dを示す、図14と図15と同様の模式図である。尚、第5実施形態は第4実施形態の変形であることから、第4実施形態と同一の部材は同一の符号を付すと共に、構成が相違する場合はそれに添え字dを付して説明を省略する。
第5実施形態において、アクチュエータ22dは第1アクチュエータ22daと第2アクチュエータ22dbからなると共に、第1、第2アクチュエータ22da,22dbのピストンロッド22da3,22db3を2本とし、それぞれ第1規制部16dと第2規制部20dに端部16de,16df,20de,20dfで連結するように構成した。
従前の実施形態と同様、第1規制部16dは第1、第2シャフト50,52に固定されると共に、第2規制部20dは第1、第2シャフト50,52にスライド自在に接続される。尚、第3、第4アクチュエータ60da,60dbは第1、第2アクチュエータ22da,22dbとX軸方向においてほぼ同一位置(即ち、真下)に配置される。
第5実施形態は上記の如く、車両12の複数個のタイヤ12tの少なくともいずれかに振動を印加して車両12を加振する加振装置10dにおいて、複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤ12tの前後方向の一方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第1規制部16dと、いずれかのタイヤ12tの前後方向の他方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第2規制部20dと、第1規制部16dと第2規制部20dを相互の距離を保ちながら車両12のタイヤ12tを挟持して前後方向に搖動するように駆動可能なアクチュエータ22dとを備える如く構成したので、所望のX軸方向の駆動を簡易に実現することができる。また、第1規制部16dと第2規制部20dとの間にタイヤ12tを挟持することで車両12の位置を保持するためのブレーキによる余分な外力の入力を防止でき、そのような拘束手段による車両12の拘束に起因する装置の大型化を抑制することができ、第3実施形態に比して一層簡易で小型・軽量となる。
第1から第4実施形態は上記の如く、車両12の複数個のタイヤ12tの少なくともいずれかに振動を印加して前記車両を加振する加振装置10,10a,10b,10cにおいて、前記複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤ12tの前後方向の一方に配置され、前記車両の前後方向への移動を規制する第1規制部16,16a,16b,16cと、前記いずれかのタイヤ12tの前後方向の他方に配置され、前記車両の前後方向への移動を規制する第2規制部20,20a,20b,20cと、前記第1規制部と第2規制部の少なくともいずれかを相互の前記車両の前後方向の離間距離が増減するように駆動可能なアクチュエータ22,22a,22b,22cと備える如く構成したので、アクチュエータ22,22a,22b,22cによって車両12のタイヤ12tに重心位置の下方で所望の振動を印加して車両を加振することで予定される車両の走行を精度良く模擬することができる。
また、第1実施形態から第5実施形態にあっては、前記複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤ12tを前記第1規制部と第2規制部で挟持する如く構成したので、車両12の前後方向の動きを確実に規制することができ、検査員が車両12のブレーキ装置を作動させる必要がなく、検査時に不要な外力が入力されることもないことから、上記した効果に加え、良好な検査結果を得ることができる。また、車両12の一部の拘束手段での拘束を必要としないことから、装置の大型化を抑制することができる。
また、第1実施形態にあっては、前記タイヤ12tを載置して前記車両12の前後方向に移動可能な加振板24を備えると共に、前記加振板24に前記第1規制部16と第2規制部20のいずれかが取り付けられる如く構成したので、上記した効果に加え、第2規制部20を確実に移動させることができる。
また、第1実施形態にあっては、前記第1規制部16と第2規制部20のいずれか、例えば第1規制部16は転動して前記車両12の上下方向に移動可能である如く構成したので、上記した効果に加え、車両12の検査の前後の移動を容易にすることができる。
また、第3から第4実施形態にあっては、前記第1規制部16b,16cと第2規制部20b,20cは、前記車両12の前後方向に沿って配置されると共に、前記車両の前後方向に移動可能な移動案内部材(第1シャフト50、第2シャフト52)に可動可能に固定される如く構成したので、上記した効果に加え、X軸方向の移動が簡易となってホイールベースの異なる車両のテストを行うのが容易となる。
また、第1から第3実施形態にあっては、前記第1規制部16,16a,16bと第2規制部20,20a,20bはそれぞれ前記タイヤ12tに当接する第1規制部当接面16cn,16acn,16bcnと第2規制部当接面20cn,20acn,20bcnを備えると共に、前記第1規制部当接面と第2規制部当接面の少なくともいずれかは前記タイヤ12tの回転軸線12tcと平行な軸線回りに回転可能である如く構成したので、車両12の実際の走行時にタイヤ12tに印加されるのと同様の振動を印加することができる。
また、第1から第3実施形態にあっては、前記第1規制部当接面16cn,16acn,16bcnと第2規制部当接面20cn,20acn,20bcnの少なくともいずれかは回転を阻止する阻止機構16a11を備え、よって前記タイヤ12tの回転軸線12tcと平行な軸線回りの回転が阻止される如く構成したので、上記した効果に加え、検査の後に第1規制部16と第2規制部20との間から車両12を容易に脱出させることができる。
また、第5実施形態にあっては、複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤ12tの前後方向の一方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第1規制部16dと、いずれかのタイヤ12tの前後方向の他方に配置され、車両12の前後方向への移動を規制する第2規制部20dと、第1規制部16dと第2規制部20dを相互の距離を保ちながら車両12のタイヤ12tを挟持して前後方向に搖動するように駆動可能なアクチュエータ22dとを備える如く構成したので、所望のX軸方向の駆動を簡易に実現することができると共に、拘束手段による車両12の拘束を必要としないことで装置の大型化を抑制することができ、第3実施形態に比して一層簡易で小型・軽量となる。尚、アクチュエータ22dは1個で第1規制部16dと第2規制部20dとの間でタイヤ12tを挟持して第1規制部16dと第2規制部20dとを同一方向に駆動しても良い。
また、第1から第5実施形態にあっては、前記車両12に印加される振動によって前記車両に生じる変化を検出する検出器(圧力センサ30d)を備える如く構成したので、上記した効果に加え、車両12のタイヤ12tに振動を一層精度良く印加することができる。
また、第2から第5実施形態にあっては、前記第1規制部16a,16b,16c,16dと第2規制部20a,20b,20c,20dは、前記車両12が載置される載置台14に前記車両12の上下方向の高さが前記載置台14の床面以下の位置に配置される如く構成したので、載置台14に車両12の上下方向の高さが載置台14の床面以下の位置に配置されることから、車両12の検査時の移動が容易となる。
また、第3から第5実施形態にあっては、前記第1規制部16b,16c,16dと第2規制部20b,20c,20dの少なくともいずれかは、別のアクチュエータ(第3アクチュエータ60aと第4アクチュエータ60b)によって前記車両12の前後方向に移動可能である如く構成したので、車両12が載置台14上に載置される前に、第3、第4アクチュエータ60a,60bを介して第1規制部16b、16c、16dと第2規制部20b,20c,20dを大きく移動させて車両12のホイールベースの間隔に各加振装置10b,10c,10dの位置を短時間で合致させることができる。
尚、第1から第5実施形態においてアクチュエータ22などとして流体圧(油圧)シリンダを用いたが、電動モータなどであっても良い。要は第1、第2規制部16,20などの離間距離を増減できるものであればどのような機器であっても良い。
この発明に係る加振装置は、車両を加振してその変化から耐久性や車内の静粛性などを検査する装置に最適に利用することができる。
10,10a,10b,10c、10d 加振装置、12 車両、12t タイヤ、14 載置台、16,16a,16b,16c,16d 第1規制部、16cn,16acn,16bcn,16ccn 当接面、20,20a,20b,20c,20d 第2規制部、20cn,20acn,20bcn,20ccn 当接面、22,22a,22b,22c,22d アクチュエータ、22aa シリンダ部、22ab ピストン、22ac ピストンロッド、22ba,22ca,22da 第1アクチュエータ、22ca1,22da1 シリンダ部、22ca2,22da2 ピストン、22ca3,22da3 ピストンロッド、22bb,22cb,22db 第2アクチュエータ、22bb11,22bb21,22cb1,22db1 シリンダ部、22bb12,22bb22,22cb2,22db2 ピストン、22bb13,22bb23,22cb3,22db3 ピストンロッド、24 加振板、26,26a 地盤部、30 油圧回路、30d 圧力センサ、32 ECU(電子制御ユニット)、36 マイクロフォン、40 凹部、42 静圧軸受、44 板体、46 別体駆動アクチュエータ、50 第1シャフト、52 第2シャフト、58a,58b 静圧軸受、60a,60ca,60da 第3アクチュエータ、60b,60cb,60db 第4アクチュエータ、64 球面軸受、66 連結部材

Claims (8)

  1. 車両の複数個のタイヤの少なくともいずれかに振動を印加して前記車両を加振する加振装置において、
    前記複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤの前後方向の一方に配置され、前記車両の前後方向への移動を規制する第1規制部と、
    前記いずれかのタイヤの前後方向の他方に配置され、前記車両の前後方向への移動を規制する第2規制部と、
    前記第1規制部と第2規制部の少なくともいずれかを相互の前記車両の前後方向の離間距離が増減するように駆動可能なアクチュエータと、
    を備えることを特徴とする加振装置。
  2. 前記複数個のうちの少なくともいずれかのタイヤを前記第1規制部と第2規制部で挟持することを特徴とする請求項1に記載の加振装置。
  3. 前記タイヤを載置して前記車両の前後方向に移動可能な加振板を備えると共に、前記加振板に前記第1規制部と第2規制部のいずれかが取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の加振装置。
  4. 前記第1規制部と第2規制部のいずれかは転動して前記車両の上下方向に移動可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の加振装置。
  5. 前記第1規制部と第2規制部は、前記車両の前後方向に沿って配置されると共に、前記車両の前後方向に移動可能な移動案内部材に可動可能に固定されることを特徴とする請求項1に記載の加振装置。
  6. 前記第1規制部と第2規制部はそれぞれ前記タイヤに当接する第1規制部当接面と第2規制部当接面を備えると共に、前記第1規制部当接面と第2規制部当接面の少なくともいずれかは前記タイヤの回転軸線と平行な軸線回りに回転可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の加振装置。
  7. 前記第1規制部当接面と第2規制部当接面の少なくともいずれかは回転を阻止する阻止機構を備え、よって前記タイヤの回転軸線と平行な軸線回りの回転が阻止されることを特徴とする請求項6に記載の加振装置。
  8. 前記車両に印加される振動によって前記車両に生じる変化を検出する検出器を備えたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の加振装置。
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