JP7122890B2 - 収穫機 - Google Patents

収穫機 Download PDF

Info

Publication number
JP7122890B2
JP7122890B2 JP2018123590A JP2018123590A JP7122890B2 JP 7122890 B2 JP7122890 B2 JP 7122890B2 JP 2018123590 A JP2018123590 A JP 2018123590A JP 2018123590 A JP2018123590 A JP 2018123590A JP 7122890 B2 JP7122890 B2 JP 7122890B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auger
rotation speed
engine
clogging
state determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018123590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020000123A (ja
Inventor
俊樹 渡邉
壮太郎 林
光宏 関
高範 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2018123590A priority Critical patent/JP7122890B2/ja
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to EP18882969.1A priority patent/EP3718392B1/en
Priority to KR1020207012548A priority patent/KR20200087136A/ko
Priority to US16/764,274 priority patent/US11665999B2/en
Priority to CN202310727821.4A priority patent/CN116830904A/zh
Priority to PCT/JP2018/042392 priority patent/WO2019107176A1/ja
Priority to CN201880073464.1A priority patent/CN111343857B/zh
Publication of JP2020000123A publication Critical patent/JP2020000123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7122890B2 publication Critical patent/JP7122890B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、エンジンの動力によって駆動して刈取穀稈を機体横幅方向に横送りするオーガを有する刈取部を備えた収穫機に関する。
オーガは、刈り取られた穀稈を連続的に送り出していくものであるため、オーガの駆動状態が悪化すると、適正な収穫作業が不可能となるだけでなく、オーガにダメージを与えることになる。例えば、刈取穀稈がオーガに絡んでしまうと、エンジンからの動力が伝達される駆動軸であるオーガ軸に大きな負担がかかる。このため、特許文献1によるコンバインでは、オーガ軸にバネ式のトルクリミッタが設けられている。刈取穀稈などがオーガに詰まって、トルクリミッタに制限トルクを超えるトルクが発生すると、トルクリミッタが空回りして、エンジン動力のオーガ軸への伝達が遮断される。これにより、駆動軸に大きな負荷がかかることが回避される。
特開2014-33670号公報
しかしながら、トルクリミッタによる負荷の回避では、制限トルクの設定が難しい。制限トルクを大きくすると、トルクリミッタが空回りするまで、オーガ軸に大きな負荷がかかる。逆に、制限トルクを小さくすると、すぐに解消するようなわずかな穀稈の詰まりにも反応して、トルクリミッタが空回りするので、収穫作業効率が低下する。
このような実情から、収穫作業中のオーガにおける駆動異常を判定して、適切な処理が可能となる収穫機が要望されている。
本発明による収穫機は、エンジンと、圃場の植立穀稈を刈り取る切断装置、及び、前記切断装置の左端部から右端部まで非分割一体の状態で延びるオーガドラムを備えトルクリミッタを介した前記エンジンの動力によって駆動して刈取穀稈を機体横幅方向に横送りするオーガを有する刈取部と、前記刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する搬送装置と、前記搬送装置によって搬送された前記刈取穀稈を受け入れて脱穀処理する脱穀装置と、前記トルクリミッタの下流側において前記オーガの回転数を検出する回転数検出センサと、前記回転数検出センサからの検出信号に基づいて、前記オーガの駆動異常を判定するオーガ状態判定部と、を備え、前記オーガ状態判定部は、前記オーガの回転数の低下、又は前記エンジンの回転数に対する前記オーガの回転数の低下から前記オーガにおける詰まりを判定し、前記オーガ状態判定部が前記詰まりを判定した場合、車速を低下させる
この構成によれば、オーガの回転数が回転数検出センサによって検出され、オーガの駆動状態がオーガ状態判定部でチェックされる。これにより、例えば、オーガの回転数が低下した場合、オーガに負荷がかかっていると判定される。また、突然回転数がゼロになった場合、エンジンからオーガまでの動力伝達経路にトラブルが発生したと判定される。このようなオーガの駆動異常が判定されることにより、駆動異常に対する対処処理を行うことができる。
オーガの回転数が低下するほとんどの原因は、刈取穀稈がオーガに絡まって搬送装置に移送できなくなる、刈取穀稈の詰まりである。このため、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記オーガ状態判定部は、前記オーガの回転数の低下から前記オーガにおける詰まりを判定するように構成されている。つまり、回転数検出センサによって検出されている回転数の低下から、オーガにかかる負荷が増大したこと、つまりオーガに詰まりが発生していると判定される。
オーガの詰まりは、オーガの回転数が予め設定されているしきい値以下に低下することで判定される。しかしながら、エンジンの回転数が可変であり、エンジン回転数とオーガの回転数が比例関係にあれば、オーガに詰まりが発生していなくても、エンジン回転数が低下すると、オーガの回転数も低下する。このことによるオーガ詰まりの誤判定を避けるためには、エンジンの回転数との比較のもとでのオーガの回転数の低下によって、つまりエンジン回転数とオーガ回転数との比率の低下(低下率:エンジン回転数によって正規化されたオーガ回転数の低下)を用いて、詰まり判定を行うとよい。このことから、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記オーガ状態判定部は、前記エンジンの回転数に対する前記オーガの回転数の低下率から前記オーガにおける詰まりを判定するように構成されている。
オーガに刈取穀稈が絡まって、詰まりが発生しても、オーガに入ってくる刈取穀稈が少なくなれば、刈取穀稈の絡まりが解け、詰まりが解消する可能性がある。オーガに入ってくる刈取穀稈を少なくするためには、車速を低下させるとよい。このことから、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記オーガ状態判定部が前記詰まりを判定した場合、車速を低下させるように構成されている。なお、局所的に植付穀稈が密集している場合にも、オーガに入ってくる刈取穀稈が一時的に増大し、刈取穀稈がオーガで詰まってしまうことがある。このような場合では、植付穀稈が密集地を過ぎるとオーガに入ってくる刈取穀稈の量は元に戻るので、詰まりが解消する可能性が高い。このことを考慮して、詰まりの判定後、車体減速などの詰まり対処処理の実行をしばらく遅らせてもよい。
詰まりの判定後、詰まり対処処理として車速を低下させても、詰まりが解消せずに、オーガの回転数が低下したままである場合には、オーガに高い負荷がかかったままとなる。これを避けるために、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記詰まりが一定時間継続すると、車体を停止させるように構成されている。
詰まりの判定後、車速低下などの詰まり対処処理が突然実行されると、運転者は不安になる。また、オーガの回転数低下は、収穫作業に悪い影響を与えるので、そのことを運転者に知らせることが重要である。このため、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記オーガ状態判定部が前記駆動異常を判定した場合、駆動異常警報が報知されるように構成されている。
コンバインの右側面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの動力伝達系を示す動力伝達図である。 オーガに設けられたトルクリミッタと回転数検出センサを示す縦断背面図である。 コンバインの制御系におけるオーガ制御に関する機能を示す機能ブロック図である。 エンジンから搬送装置、オーガ、リールなどへの動力伝達を示す模式図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、特に断りがない限り、図1及び図2に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」とする。「前」は機体前後方向(走行方向)に関して前方を意味し、「後」は機体前後方向(走行方向)に関して後方を意味する。また、図1に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。「上」または「下」は、機体の鉛直方向(垂直方向)での位置関係であり、地上高さにおける関係を示す。さらに、図2に示す矢印Lの方向を「左」、矢印Rの方向を「右」とする。左右方向は横方向とも称し、機体前後方向に直交する機体横断方向(機体幅方向)を意味する。
次に、本発明による収穫機の具体的な実施形態の1つを説明する。図1は、収穫機の一例である普通型のコンバインの側面図であり、図2は平面図である。コンバインは、刈取部11と、搬送装置12と、キャビン13と、脱穀装置14と、穀粒タンク15と、穀粒排出装置16と、を備えている。刈取部11は、圃場の植立穀稈を刈り取る切断装置21と、リール22と、刈取穀稈を機体横幅方向に横送りするオーガ3とを備えている。脱穀装置14は、搬送装置12の後方に位置している。また、穀粒タンク15は、脱穀装置14の右側に位置している。
刈取部11は、切断装置21によって圃場の植立穀稈を刈り取る。刈取穀稈はオーガ3によって機体横断方向に搬送装置12の前方まで移送され、搬送装置12に掻き込まれる。搬送装置12は、刈取穀稈の全稈を機体後方に向けて搬送して脱穀装置14に送り込む。脱穀装置14は、受け入れた刈取穀稈を脱穀処理する。脱穀処理により得られた穀粒は、穀粒タンク15に収容される。穀粒タンク15に貯留された穀粒は、必要に応じて、穀粒排出装置16によって機外に排出される。
このコンバインは、クローラ式の走行装置18を備えている。また、キャビン13の内部に形成されている運転部に配置された運転座席23の下方に、エンジン4が配置されている。走行装置18は、エンジン4からの動力により駆動する。そして、コンバインは、走行装置18によって自走可能である。
次に、図3を用いて、コンバインの動力伝達系を説明する。
エンジン4の動力は、図3で示されているように、走行装置18及び作業装置に伝達される。作業装置には、オーガ3を含む刈取部11、走行装置18、脱穀装置14における扱胴14a及び選別部14bなどが含まれる。
エンジン4の出力軸4aの動力がベルト伝達機構41を介してトランスミッション42に入力され、トランスミッション42から左右のクローラ走行装置18の駆動輪体18aに出力される。トランスミッション42においては、エンジン4からの動力が静油圧式無段変速部42aに入力され、静油圧式無段変速部42aによって変速された動力が副変速部(図示せず)を介して分配ミッション(図示せず)に伝達され、分配ミッションから左右の駆動輪体18aに出力される。
エンジン4の出力軸4aの動力がベルト伝達機構43を介して穀粒タンク15の底スクリュー15aに伝達され、底スクリュー15aから穀粒排出装置16の縦コンベヤ部16b及び横コンベヤ部16aに伝達される。
エンジン4の出力軸4aの動力がベルト伝達機構44を介して選別部14bにおける唐箕14cの回転支軸14dに伝達され、回転支軸14dからベルト伝達機構45を介して扱胴変速装置46の入力軸46aに伝達される。扱胴変速装置46の出力軸46bの動力がベルト伝達機構47aを介して扱胴駆動ケース48の入力軸48aに伝達される。扱胴変速装置46は、高、中、低速の3段階の変速機能を有する。
扱胴変速装置46の入力軸46aと、搬送装置12の駆動軸12aにおける一端側部分とにわたって正回転伝達のベルト伝達機構47bが設けられている。扱胴駆動ケース48の逆転出力軸48bと搬送装置12の駆動軸12aの他端側部分とにわたって逆回転伝達のベルト伝達機構49が設けられている。逆転出力軸48bは、ベベルギヤ機構48cを介し入力軸48aに連動連結され、入力軸48aの回転方向とは逆の回転方向に駆動される。
正回転伝達のベルト伝達機構47bが張り側に操作されて伝達入り状態に切り換えられ、逆回転伝達のベルト伝達機構49が緩み側に操作されて伝達切り状態に切り換えられることにより、入力軸46aの動力が正回転伝達のベルト伝達機構47bを介して搬送装置12の駆動軸12aに伝達され、搬送装置12が搬送回転方向に駆動される。このとき、搬送装置12は、扱胴変速装置46による扱胴14aの変速にかかわらず、一定の回転速度(エンジン4の回転数が一定である場合)で駆動される。正回転伝達のベルト伝達機構47bが緩み側に操作されて伝達切り状態に切り換えられ、逆回転伝達のベルト伝達機構49が張り側に操作されて伝達入り状態に切り換えられることにより、扱胴変速装置46の出力軸46bの動力が、扱胴駆動ケース48のベベルギヤ機構48c、逆転出力軸48b、逆回転伝達のベルト伝達機構49を介して搬送装置12の駆動軸12aに伝達され、これにより、搬送装置12が搬送回転方向とは逆の回転方向に駆動され、搬送装置12の逆転搬送が行われる。
搬送装置12の駆動軸12aに伝達された動力は、中継動力伝達機構12cを介して、刈取部11の右側の背部に支持された中継軸12bに伝達される。中継軸12bに伝達された動力は、オーガ用動力伝達機構50を介して、オーガ3の駆動軸であるオーガ軸30に伝達される。さらに、中継軸12bに伝達された動力は、切断装置用動力伝達機構21aを介して切断装置21に、及びリール用動力伝達機構22aを介してリール22にも伝達される。
図4には、オーガ軸30に設けられたトルクリミッタ8と、オーガ3の回転数としてオーガ軸30の回転数を検出するオーガ回転数検出センサ9とが示されている。
オーガ用動力伝達機構50は、図3と図4に示すように、搬送装置12の駆動軸12aに設けられた駆動スプロケット51と、オーガ3のオーガドラム31と一体回動するオーガ軸30に設けられた従動スプロケット52とに亘って、オーガ駆動用の無端回動チェーン53が巻回されて構成されている。オーガ軸30の回転に伴って刈取穀稈が機体横断方向に移送され、搬送装置12に受け渡される。
図4に示すように、このオーガ用動力伝達機構50とオーガ軸30との間には、設定値以上のトルクが掛かると相対回動を許容するトルクリミッタ8が備えられている。トルクリミッタ8は、オーガ3のオーガ軸30に対して従動スプロケット52が相対回動自在に外嵌され、この従動スプロケット52とオーガ軸30と一体回動する連動部材80との間に軸芯方向に沿って咬み合う咬合い部81が形成され、それらが咬み合う方向に従動スプロケット52を押圧付勢するバネ82が設けられている。
このトルクリミッタ8は、オーガ3に刈取穀稈が巻き付くなどの原因でオーガ3に負荷がかかり、オーガ軸30に設定値以上のトルクが掛かると、バネ82の付勢力に抗して従動スプロケット52が変位し、咬合い部81を空回りさせることでトルクを開放する機能を有する。
オーガ回転数検出センサ9は、連動部材80の外周面に設けられた歯状突起80aを磁気的に検出することで回転数を検出する磁気センサである。
図5の機能ブロックは、このコンバインの制御系におけるオーガ制御機能を示している。制御ユニット7には、入力信号処理ユニット61を介して、種々の信号が入力される。制御ユニット7は、機器制御ユニット62を介して、種々の制御信号を送ることで、動作機器を制御する。この動作機器には、トランスミッション42の変速値を調整して、車速を変更する変速操作機器65及び作業装置に組み込まれている種々の機器が含まれている。入力信号処理ユニット61には、走行操作具91、作業操作具92、回転数設定具93からの信号が入力される。さらに、入力信号処理ユニット61には、オーガ軸30の回転数を検出するオーガ回転数検出センサ9、エンジン4の回転数を検出するエンジン回転数検出センサ90、車速センサ94など、各種センサやスイッチからの信号が入力される。
走行操作具91は、走行に関する動作機器を操作するために運転者が用いるデバイスの総称であり、変速レバーや操向レバーなどが含まれる。走行操作具91の操作により走行装置18を構成する左右のクローラの駆動輪体18aの駆動速度が調整される。走行操作具91は複合的な機能を有する多機能レバーであってもよいし、単機能レバーでもよいし、それらの組み合わせでもよい。作業操作具92は、作業装置を操作するために運転者が用いるデバイスの総称であり、刈取りクラッチレバーや脱穀クラッチレバーや排出レバーなどが含まれる。作業操作具92も複合的な機能を有する多機能レバーであってもよいし、単機能レバーでもよいし、それらの組み合わせでもよい。回転数設定具93は、アクセルレバーやアクセルペダルやアクセルダイヤルの総称であり、エンジン回転数を調整及び設定するために用いられる。
エンジン制御ユニット63は、制御ユニット7から指令に基づいて、エンジン4への燃料供給量等を調節して、所定のエンジン回転数あるいは所定のトルクでエンジン4を駆動させる。
機器制御ユニット62に接続されている報知デバイス64は、このコンバインに生じている各種事象を運転者や監視者に報知するものであり、ランプ、ブザー、スピーカ、ディスプレイなどの総称である。
制御ユニット7は、走行制御部71、作業制御部72、オーガ状態判定部73、報知制御部74、エンジン回転数指令部75を備えている。走行制御部71は、走行装置18の駆動を制御するために、機器制御ユニット62を介して、変速操作機器65を操作する制御信号を出力する。この制御信号により、車速の調整及び左右方向の操舵(左右方向の旋回)が行われる。
作業制御部72は、作業操作具92からの指令に基づいて、作業装置への制御指令を生成し、機器制御ユニット62を介して作業装置に出力する。オーガ状態判定部73は、オーガ回転数検出センサ9からの検出信号に基づいて、オーガ3の駆動異常を判定する。オーガ3の駆動異常には、オーガ用動力伝達機構50のチェーン切れやチェーンはずれなどの機械的故障、トルクリミッタ8の作動、オーガ3による刈取穀稈の適切な横送りが不能となる刈取穀稈の詰まりなどが含まれる。機械的な動力遮断の故障では、一旦作業を終了して修理しなければならないが、刈取り穀稈の詰まりは、自然に、あるいは車速を低下させることにより解消する可能性がある。刈取り穀稈がオーガ3に詰まると、トルクリミッタ8が作動することで、オーガ軸30の回転数は低下してほぼゼロまたは完全にゼロとなる。このことから、オーガ状態判定部73は、オーガ軸30の回転数の低下からオーガ3における詰まりを判定することができる。
なお、この実施形態では、オーガ3の回転数は、エンジン回転数に依存するので、回転数設定具93の操作を通じてエンジン回転数を低下させた場合にも、刈取穀稈の詰まりとは関係なく、オーガ3の回転数は低下する。これに起因する詰まり誤判定を回避するため、オーガ状態判定部73は、エンジン4の回転数とオーガ軸30の回転数との比をとって、この比(低下率;エンジン回転数で正規化されたオーガ軸回転数の低下)のしきい値を用いて、オーガ3における詰まりを判定する。あるいは、エンジン4の回転数を複数の領域に区分けしておき、その領域毎に、詰まりと判定するオーガ回転数を設定してもよい。
刈取穀稈の詰まりを解消する効果的な方法は、車速を低下させて、オーガ3に送り込まれてくる刈取穀稈の量を減じることである。このため、オーガ状態判定部73は、オーガ3における詰まりを判定した場合、車速を低下させる車速低下指令を走行制御部71に与える。なお、オーガ3における詰まりが一定時間継続した場合、オーガ3のダメージやエンジンストールを避けるために、オーガ状態判定部73は、車体を停車させる停車指令を走行制御部71に与える。このことは、詰まりによる滑りが比較的発生しやすいベルト伝動機構でオーガ用動力伝達機構が構成されている場合、詰まり発生時にその詰まり度合いに応じて生じる回転数の低下率が広い範囲で生じるので、特に利点がある。
オーガ状態判定部73は、オーガ3の駆動異常を判定した場合に駆動異常警報、例えば、詰まりを判定した場合に詰まり警報、車速低下指令を出した場合に車速低下報知が、停車指令を出した場合に停車報知が報知デバイス64を通じて行われるように、報知制御部74に報知指令を与える。
図6の模式図に、エンジン動力が、搬送装置12、オーガ3、リール22、切断装置21に伝達される経路が示されている。搬送装置12に伝達された動力は、中継伝動機構12cを介して中継軸12bに伝達され、中継軸12bから、オーガ3、リール22、切断装置21に分配される。この動力伝達経路において、刈取り穀稈の詰まりが発生しやすいのは、搬送装置12及びオーガ3である。オーガ3に詰まりが発生して、オーガ3の回転数が低下したことが報知デバイス64を通じて報知された場合、運転者は、オーガ3または搬送装置12、あるいはその両方に詰まりが発生していると推測する。そこで、運転者は、運転席から視認可能なリール22の動きを観察する。リール22が適切に回転している場合、搬送装置12は通常に回動していることになるので、運転者は、オーガ3だけに詰まりが発生していると判断することができる。リール22が回転していない場合、運転者は、搬送装置12だけに詰まりが発生している、あるいは搬送装置12及びオーガ3に詰まりが発生していると判断することができる。
〔別実施形態〕
(1)上述した実施形態では、オーガ回転数検出センサ9は、歯状突起80aを磁気的に検出する磁気センサで構成されたが、その他、流通している種々の回転数検出センサ(光学的センサなど)が用いられてもよい。
(2)上述した実施形態では、オーガ3の回転数を検出するために、オーガ軸30の回転数を検出するオーガ回転数検出センサ9が用いられた。これに代えて、オーガ軸30以外にオーガ3の回転数に対応する回転数で回転する部材、例えば、オーガドラム31の回転を検出するセンサをオーガ回転数検出センサ9として用いてもよい。
(3)オーガ状態判定部73は、オーガ回転数の低下率に応じて算出される減速率で車速を低下させてもよい。
本発明は、自脱型コンバインの他、普通型コンバイン、さらには、トウモロコシ収穫機(粒とり)などの収穫機などにも適用できる。
3 :オーガ
30 :オーガ軸
31 :オーガドラム
4 :エンジン
7 :制御ユニット
8 :トルクリミッタ
9 :オーガ回転数検出センサ
11 :刈取部
12 :搬送装置
14 :脱穀装置
50 :オーガ用動力伝達機構
51 :駆動スプロケット
52 :従動スプロケット
63 :エンジン制御ユニット
64 :報知デバイス
73 :オーガ状態判定部
74 :報知制御部
75 :エンジン回転数指令部
90 :エンジン回転数検出センサ

Claims (3)

  1. エンジンと、
    圃場の植立穀稈を刈り取る切断装置、及び、前記切断装置の左端部から右端部まで非分割一体の状態で延びるオーガドラムを備えトルクリミッタを介した前記エンジンの動力によって駆動して刈取穀稈を機体横幅方向に横送りするオーガを有する刈取部と、
    前記刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置によって搬送された前記刈取穀稈を受け入れて脱穀処理する脱穀装置と、
    前記トルクリミッタの下流側において前記オーガの回転数を検出する回転数検出センサと、
    前記回転数検出センサからの検出信号に基づいて、前記オーガの駆動異常を判定するオーガ状態判定部と、を備え
    前記オーガ状態判定部は、前記オーガの回転数の低下、又は前記エンジンの回転数に対する前記オーガの回転数の低下から前記オーガにおける詰まりを判定し、
    前記オーガ状態判定部が前記詰まりを判定した場合、車速を低下させる収穫機。
  2. 前記詰まりが一定時間継続すると、車体を停止させる請求項に記載の収穫機。
  3. 前記オーガ状態判定部が前記駆動異常を判定した場合、駆動異常警報が報知される請求項1又は2に記載の収穫機。
JP2018123590A 2017-11-28 2018-06-28 収穫機 Active JP7122890B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018123590A JP7122890B2 (ja) 2018-06-28 2018-06-28 収穫機
KR1020207012548A KR20200087136A (ko) 2017-11-28 2018-11-16 수확기
US16/764,274 US11665999B2 (en) 2017-11-28 2018-11-16 Harvester with clog determining unit
CN202310727821.4A CN116830904A (zh) 2017-11-28 2018-11-16 收割机
EP18882969.1A EP3718392B1 (en) 2017-11-28 2018-11-16 Harvester
PCT/JP2018/042392 WO2019107176A1 (ja) 2017-11-28 2018-11-16 収穫機
CN201880073464.1A CN111343857B (zh) 2017-11-28 2018-11-16 收割机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018123590A JP7122890B2 (ja) 2018-06-28 2018-06-28 収穫機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020000123A JP2020000123A (ja) 2020-01-09
JP7122890B2 true JP7122890B2 (ja) 2022-08-22

Family

ID=69097318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018123590A Active JP7122890B2 (ja) 2017-11-28 2018-06-28 収穫機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7122890B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7423442B2 (ja) 2020-06-23 2024-01-29 株式会社クボタ 収穫機
CN115666223A (zh) * 2020-06-23 2023-01-31 株式会社久保田 收获机、收获机控制程序、记录有收获机控制程序的记录介质、收获机控制方法
JP2022141343A (ja) * 2021-03-15 2022-09-29 ヤンマーホールディングス株式会社 自動運転方法、コンバイン及び自動運転システム
EP4066618A1 (en) * 2021-03-31 2022-10-05 CNH Industrial Belgium N.V. Crop pick-up header

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2538297Y2 (ja) 1990-06-01 1997-06-11 ヤンマー農機株式会社 コンバインの駆動制御装置
JP2000032833A (ja) 1998-07-21 2000-02-02 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 脱穀装置における排藁詰まり検出装置
JP2003304733A (ja) 2002-04-17 2003-10-28 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバインベーラ
JP3904917B2 (ja) 2001-12-20 2007-04-11 ヤンマー農機株式会社 作業機における制御装置
JP2008148651A (ja) 2006-12-19 2008-07-03 Yanmar Co Ltd コンバイン
JP2010051220A (ja) 2008-08-27 2010-03-11 Yanmar Co Ltd 刈取収穫機
JP2012244957A (ja) 2011-05-30 2012-12-13 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd コンバイン
JP5170422B2 (ja) 2008-06-27 2013-03-27 井関農機株式会社 コンバイン
JP2014033670A (ja) 2012-08-10 2014-02-24 Kubota Corp コンバインの刈取部駆動構造
US20160066506A1 (en) 2014-09-10 2016-03-10 Claas Selbstfahrende Erntemaschinen Gmbh Method for operating a combine harvester

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5585320A (en) * 1978-12-23 1980-06-27 Kubota Ltd Combined harvester with automatic control mechanism
JPH0889076A (ja) * 1994-09-26 1996-04-09 Iseki & Co Ltd コンバインの排藁詰まり検出装置
JPH1075645A (ja) * 1996-09-05 1998-03-24 Kubota Corp コンバイン

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2538297Y2 (ja) 1990-06-01 1997-06-11 ヤンマー農機株式会社 コンバインの駆動制御装置
JP2000032833A (ja) 1998-07-21 2000-02-02 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 脱穀装置における排藁詰まり検出装置
JP3904917B2 (ja) 2001-12-20 2007-04-11 ヤンマー農機株式会社 作業機における制御装置
JP2003304733A (ja) 2002-04-17 2003-10-28 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバインベーラ
JP2008148651A (ja) 2006-12-19 2008-07-03 Yanmar Co Ltd コンバイン
JP5170422B2 (ja) 2008-06-27 2013-03-27 井関農機株式会社 コンバイン
JP2010051220A (ja) 2008-08-27 2010-03-11 Yanmar Co Ltd 刈取収穫機
JP2012244957A (ja) 2011-05-30 2012-12-13 Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd コンバイン
JP2014033670A (ja) 2012-08-10 2014-02-24 Kubota Corp コンバインの刈取部駆動構造
US20160066506A1 (en) 2014-09-10 2016-03-10 Claas Selbstfahrende Erntemaschinen Gmbh Method for operating a combine harvester

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020000123A (ja) 2020-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7122890B2 (ja) 収穫機
WO2019107176A1 (ja) 収穫機
US20180054964A1 (en) Belt cutting unit
JP5836216B2 (ja) 普通型コンバインの制御構造
JP5780187B2 (ja) コンバイン
JP2013192548A5 (ja)
JPH03244314A (ja) コンバイン
JP7117930B2 (ja) 収穫機
JP7018747B2 (ja) 収穫機
JP7010743B2 (ja) コンバイン
JP2020058251A (ja) コンバイン
JP2015223092A (ja) コンバイン
JP6893158B2 (ja) コンバイン
JP2010148435A (ja) コンバイン
JP2009022203A (ja) コンバイン
JP5382918B2 (ja) コンバイン
JP6333159B2 (ja) 普通型コンバイン
JP6711440B2 (ja) コンバイン
JP2005253411A (ja) コンバインの前処理駆動構造
JP2019010016A (ja) 収穫機
JP6528839B2 (ja) コンバイン
JP4835731B2 (ja) コンバイン
JP6528837B2 (ja) コンバイン
JP2005237337A (ja) コンバイン
JP6961472B2 (ja) コンバイン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7122890

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150