JP7120336B2 - 高周波モジュール及び高周波モジュールの製造方法 - Google Patents

高周波モジュール及び高周波モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、高周波モジュール及び高周波モジュールの製造方法に関するものであり、特に、高周波信号の伝送線路と導波管変換構成を有する高周波モジュールを小型化することが可能な高周波モジュール及び高周波モジュールの製造方法に関する。
近年、通信容量の大容量化が求められており、大容量化に対応可能な周波数帯として、ミリ波やテラヘルツ波といった高周波帯域に対応した高周波モジュールの開発が進められている。高周波モジュールの1つとして、導波管を伝送してきた信号をマイクロストリップ線路上の信号に変換するものが知られている。このような高周波モジュールにおいては、部品点数の削減及び回路面積の縮小により小型化することが望まれている。
特許文献1には、方形導波管と、誘電体基板と、を備え、誘電体基板は、誘電体基板上に作製された高周波信号を伝搬する平面伝送線路と、平面伝送線路と方形導波管とを結合するプローブと、を有し、誘電体基板は、プローブが方形導波管内部の電界と結合するために、方形導波管のH面に対して垂直なE面と平行な方向から、方形導波管に挿入され、プローブは、方形導波管のH面の中央部よりも、誘電体基板側に位置し、導波管内部で電界が集中する箇所を調整することで、誘電体基板の誘電体層の厚さの影響を受けることなく、低損失で平面線路を伝搬する信号を導波管に出力することを特徴とする、平面伝送線路導波管変換器が開示されている。特許文献1に開示の平面伝送線路導波管変換器は、外付けフィルタを使用する必要があり、小型化することが難しい。
特開2015-149711号公報
導波管の信号をマイクロストリップ線路上の信号に変換するための高周波モジュールは、平面回路の信号と導波管の信号とを変換する変換回路(変換構造)と、不要信号を除去するフィルタと、を有する。フィルタを平面回路で設計する場合、誘電体基板を使用して設計するので誘電体損による通過ロスが大きくなるので、通過ロス分を補うための増幅器が必要となる。このような増幅器は、増幅段数が多く面積が大きいので、高周波モジュールを小型化することの妨げとなる。また、高周波モジュールのフィルタとして外付け導波管フィルタを使用する場合、外付け導波管フィルタは大きくかつ高価なので高周波モジュールを小型化することが難しい。このように、高周波モジュールを小型化することが難しいという問題があった。
本開示の目的は、上述した課題を解決する高周波モジュール及び高周波モジュールの製造方法を提供することにある。
本開示に係る高周波モジュールは、
第1導電層と第2導電層との間に第1誘電層が設けられたコア材と、
複数の前記コア材と誘電層とが交互に積層され、最下層の前記誘電層に接して設けられた最下導電層から最上層の前記第1導電層までを貫通孔により貫かれた積層フィルタと、
前記積層フィルタの上に設けられた第1表面誘電層と、
前記第1表面誘電層の上に設けられ、高周波信号の伝送線路とグランドとを有する第1表面導電層と、
を備え、
前記第1誘電層における前記貫通孔の第1幅と、前記誘電層における前記貫通孔の第2幅とが異なる。
本開示に係る高周波モジュールは、
第1導電層と第2導電層との間に第1誘電層が設けられたコア材と、
複数の前記コア材と誘電層とが交互に積層され、最下層の前記誘電層に接して設けられた最下導電層から最上層の前記第1導電層までを第1貫通孔により貫かれ、前記最下導電層から前記最上層の前記第1導電層までを第2貫通孔により貫かれた積層フィルタと、
前記積層フィルタの上に設けられた第1表面誘電層と、
前記第1表面誘電層の上に設けられ、高周波信号の伝送線路とグランドとを有する第1表面導電層と、
前記グランドと前記最上層の前記第1導電層とを電気的に接続する貫通ビアと、
を備え、
前記積層フィルタは、前記第1誘電層又は前記誘電層の一部が削除され、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが第1開口部により繋がり、前記第1誘電層又は前記誘電層の別の一部が削除され、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが第2開口部により繋がる。
本開示に係る高周波モジュールの製造方法は、
第1導電層と第2導電層との間に第1誘電層が設けられたコア材に、前記第1導電層から前記第2導電層までを貫く貫通孔を開けるステップと、
前記第1導電層における前記貫通孔の幅を第2幅まで長くし、前記第2導電層における前記貫通孔の幅を第2幅まで長くして積層コア材を形成するステップと、
誘電体に、前記第2幅の貫通孔を開けて誘電層を形成するステップと、
最下導電層の上に、前記誘電層と前記積層コア材とを交互に積層して積層フィルタを形成するステップと、
前記最下導電層に前記第2幅の貫通孔を開けるステップと、
前記積層フィルタの前記貫通孔により貫かれた側の面に導電性の材料によりメッキ層を形成するステップと、
前記積層フィルタの上に第1表面誘電層を形成するステップと、
前記第1表面誘電層の上に、高周波信号の伝送線路とグランドとを有する第1表面導電層を形成するステップと、
前記グランドと、最上層の前記第1導電層と、を電気的に接続する第1貫通ビアを形成するステップと、
前記グランドと前記第1導電層と前記第2導電層と前記最下導電層とを電気的に接続する第2貫通ビアを形成するステップと、
を備える。
本開示によれば、高周波信号の伝送線路と導波管変換構成を有する高周波モジュールを小型化することが可能な高周波モジュール及び高周波モジュールの製造方法を提供することができる。
実施の形態1に係る高周波モジュールを例示する断面図である。 実施の形態1に係る高周波モジュールを例示する断面図である。 実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。 実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。 実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。 実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。 実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。 実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。 実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。 実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。 実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。 実施の形態1に係る高周波モジュールを例示する断面図及びパターン図である。 実施の形態2に係る高周波モジュールを例示する断面図である。 実施の形態3に係る高周波モジュールを例示する断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明を省略する。
[実施の形態1]
先ず、実施の形態1に係る高周波モジュールの構造を説明する。
実施の形態1では、8層(基板)を用いたマイクロストリップ線路-導波管変換構造を例に挙げて説明する。ただし、実施の形態1に係る高周波モジュールは、8層以外の層でも良い。また、マイクロストリップ線路は一例であり、他の高周波信号の伝送線路(例えば、コプレナ構造やサスペンデッド構造の線路)でも適用可能である。
図1は、実施の形態1に係る高周波モジュールを例示する断面図である。
図2は、実施の形態1に係る高周波モジュールを例示する断面図である。
図1及び図2に示すように、実施の形態1に係る高周波モジュール10は、積層フィルタ11と、第1表面誘電層131と、第1表面導電層121と、を備える。
積層フィルタ11は、複数のコア材11aと誘電層114とが交互に積層され、最下層の誘電層114bに最下導電層115が接して設けられたものである。積層フィルタ11は、最下導電層115から最上層の第1導電層111aまでを貫通孔11hにより貫かれる。誘電層114は、誘電体である。最下導電層115は、導電体により形成された内層パターンである。
コア材11aは、第1導電層111と第2導電層112と第1誘電層113とを有し、第1導電層111と第2導電層112との間に第1誘電層113が設けられる。第1導電層111と第2導電層112とは、導電体により形成された内層パターンである。第1誘電層113は、誘電体である。
第1表面誘電層131は、積層フィルタ11の上に設けられる。第1表面誘電層131は、誘電体である。
第1表面導電層121は、第1表面誘電層131の上に設けられ、マイクロストリップ線路121aとグランドGNDとを有する。第1表面導電層121は、導電体により形成された表層パターンである。
第1誘電層113における貫通孔11hの第1幅d1と、誘電層114における貫通孔11hの第2幅d2とが異なる。すなわち、第1幅d1と第2幅d2とは、幅の長さが同じではない。
例えば、図1に示すように、第1誘電層113における貫通孔11hの第1幅d1は、誘電層114における貫通孔11hの第2幅d2未満である。また、例えば、図2に示すように、第1誘電層113を誘電層114をと比べて凹ませる。すなわち、第1誘電層113における貫通孔11hの第1幅d1は、誘電層114における貫通孔11hの第2幅d2より大きい。
誘電層114における貫通孔11hの第2幅d2は、所定周波数の電磁波が通過する導波管の寸法に相当する。よって、第2幅d2は、所定周波数に基づいて決定することができる。積層フィルタ11は、第1幅d1が第2幅d2よりも短い場合(図1参照)、誘導性リアクタンス成分を含む回路となり、ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)となる。また、積層フィルタ11は、第1幅d1が第2幅d2よりも長い場合(図2参照)、容量性リアクタンス成分を含む回路となり、ハイパスフィルタ(HPF:High Pass Filter)となる。ローパスフィルタ及びハイパスフィルタ(積層フィルタ11)の減衰量は、第1誘電層113の厚さth1と、第1誘電層113における貫通孔11hの第1幅d1により決まる。よって、第1幅d1は、厚さth1と、積層フィルタ11の減衰量と、に基づいて決定することができる。
第1誘電層113の厚さth1は、所定周波数に対応する波長の4分の1の整数倍の長さである。誘電層114の厚さth2は、所定周波数に対応する波長の4分の1の整数倍の長さである。
高周波モジュール10は、第1貫通ビア116と第2貫通ビア117とをさらに備える。第1貫通ビア116は、グランドGNDと最上層の第1導電層111aとを電気的に接続する。第2貫通ビア117は、グランドGNDと第1導電層111と第2導電層112と最下導電層115とを電気的に接続する。
高周波モジュール10は、ショート蓋14と、金属体15と、をさらに備える。ショート蓋14は、グランドGNDに接して設けられる。ショート蓋14は金属であって、第1表面導電層121のマイクロストリップ線路121aと導波管間の伝送モード変換の為に、ショート面を構成している。
金属体15は、最下導電層115に接して設けられ、貫通孔11hにより貫かれる。金属体15は、導波管インタフェースを有する金属である。金属体15の貫通孔11hより貫かれた空間を、導波管インタフェースと称する。
高周波モジュール10は、積層フィルタ11の貫通孔11hにより貫かれた側の面に設けられたメッキ層118をさらに備えても良い。メッキ層118は、導電性の材料を有する。メッキ層118は、コア材11a、誘電層114及び最下導電層115と接する。
メッキ層118の厚さは、所定周波数の電磁波が貫通孔11h(導波管インタフェース)を伝送する場合、伝送損失が所定損失以下となるような厚さに調整する。メッキ層118の厚さは、例えば、所定周波数の電磁波の表皮深さ(skin depth)と同等かそれ以上の厚さにすると、伝送損失が少なくなり効果的である。
尚、第1導電層111と第2導電層112と最下導電層115とを総称して導電層と称する。また、誘電層114と第1誘電層113とを総称して誘電層と称する。
また、高周波モジュール10は、マイクロストリップ線路121aとグランドGNDとを有するマイクロストリップ部と、積層フィルタ11を有するフィルタ部と、金属体15を有する導波管インタフェースと、を備えると称することもある。
高周波モジュール10は、導波管インタフェースから入力した電磁波を、フィルタ部を介してマイクロストリップ部に伝送する。高周波モジュール10は、導波管を伝達してきた信号をマイクロストリップ線路上の信号に変換するマイクロストリップ線路-導波管変換構造を有する。高周波モジュール10は、多層基板を用いたマイクロストリップ線路-導波管変換構造において、誘電体と内層パターンによる周期構造を有するスタブ等を用いたフィルタ(積層フィルタ11)を有する。ただし、誘電体は、第1表面誘電層131、第1誘電層113及び誘電層114であり、内層パターンは、第1導電層111、第2導電層112及び最下導電層115とする。これにより、外部にフィルタ等を設ける必要が無くなり高周波モジュールを小型化すると共に部品点数が削減されるのでコストを低減することができる。
次に、実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を説明する。
高周波モジュールに係る多層基板の製造工程は、誘電体に銅箔を接着したコア材を製造する工程と、コア材とプリプレグとを交互に積層して多層にする工程と、を有する。プリプレグは、コア材同士を接着させるための接着剤である。コア材は、プリプレグにより接着される。
図3Aは、実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。
図3Bは、実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。
図3Cは、実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。
図4Aは、実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。
図4Bは、実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。
図5は、実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。
図6は、実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。
図7は、実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。
図8は、実施の形態1に係る高周波モジュールの製造方法を例示する断面図である。
図9は、実施の形態1に係る高周波モジュールを例示する断面図及びパターン図である。
図3Aに示すように、第1導電層111と第2導電層112との間に第1誘電層113が設けられたコア材11aを用意する。コア材11aは、例えば、誘電体に銅箔が接着された材料である。この例では、第1導電層111と第2導電層112は銅箔であり、第1誘電層113は誘電体である。コア材11aを基板材料と称することもある。
図3Bに示すように、ルータ等を使用してコア材11aに、第1導電層111から第2導電層112までを貫く穴(貫通孔11h)を開ける。
図3Cに示すように、コア材11aにエッチング等を施して第1導電層111(銅箔)と第2導電層112(銅箔)を削り、積層コア材11a1を形成する。すなわち、第1導電層111における貫通孔11hの幅を第1幅d1から第2幅d2まで長くし、第2導電層112における貫通孔11hの幅を第1幅d1から第2幅d2まで長くして積層コア材11a1を形成する。
図4Aに示すように、プリプレグを用意する。プリプレグは誘電体であり、積層コア材11a1同士を接着する接着剤のシートである。
図4Bに示すように、プリプレグ(誘電体)に、第2幅d2の貫通孔11hを開けて誘電層114を形成する。貫通孔11hを開けることにより、コア材11aと誘電層114とを交互に積層してフィルタを形成した場合、フィルタの内側に空間ができる。
図5に示すように、最下導電層115(銅箔)の上に、誘電層114と積層コア材11a1とを交互に積層して積層フィルタ11を形成する。積層フィルタ11の内側に空間ができる。
図6に示すように、最下導電層115にエッチングを施して第2幅d2の貫通孔11hを開ける。これにより、導波路が形成される。
図7に示すように、積層フィルタ11の貫通孔11hにより貫かれた側の面(導波路)に導電性の材料によりメッキ層118を形成する。導電性の材料は、例えば、金フラッシュメッキや無電解銀メッキである。メッキ層118の厚さは、所定周波数の電磁波が貫通孔11h(導波管)を伝送する場合、伝送損失が所定損失以下となる厚さで良い。メッキ層118の厚さは、例えば、導波管の表皮効果が及ばない厚さにすると伝送損失が少なくなり効果的である。
図8に示すように、積層フィルタ11の上に誘電体(接着剤)を積層して第1表面誘電層131を形成する。第1表面誘電層131の上に、導電体(銅箔)を積層し、エッチングを施して、マイクロストリップ線路121aとグランドGNDとを有する第1表面導電層121を形成する。
グランドGNDと、最上層の第1導電層111aと、を電気的に接続する第1貫通ビア116を形成する。グランドGNDと第1導電層111と第2導電層112と最下導電層115とを電気的に接続する第2貫通ビア117を形成する。
第1表面誘電層131を形成する前の状態(図7参照)でメッキ層118を形成する理由を以下に示す。それは、第1表面誘電層131を形成した後の状態(図8参照)でメッキ層118を形成した場合、第1表面誘電層131の下面131sの貫通孔11hが開いている部分までメッキ層118が形成され、導波管伝送線路の変換構造とならないからである。
ここで、積層フィルタ11について説明する。
説明を簡単にするため、図9においては、導電層と誘電層の番号を付け替えて、上層から、導電層(1)、誘電層(9)、導電層(2)、誘電層(10)、導電層(3)、誘電層(11)とする。また、誘電層(11)の下を、上層から導電層(4)、誘電層(12)、導電層(5)、誘電層(13)、導電層(6)、誘電層(14)、導電層(7)、誘電層(15)、及び導電層(8)とする。
図1及び図9に示すように、誘電層(10)、誘電層(12)、誘電層(14)は、周期構造を有する。この周期構造はフィルタの特徴を有する。高周波モジュール10の積層フィルタ11は、周期構造を有し、周期構造によりフィルタを形成する。すなわち、高周波モジュール10は、誘電層と導電層が交互に積層された部分(基板の積層構造部分)がフィルタを形成する。
この周期構造を有するフィルタでは、所定周波数に対応する波長の4分の1ごとにアイリス(スタブ)や共振用空洞(共振用キャビティ)を設けるのが一般的である。そこで、実施の形態1に係る積層フィルタ11においては、第1誘電層113の厚さth1を所定周波数に対応する波長の4分の1の整数倍の長さとし、誘電層114の厚さth2を、所定周波数に対応する波長の4分の1の整数倍の長さとする。具体的には、誘電層(10)、誘電層(11)、誘電層(12)、誘電層(13)、誘電層(14)、及び誘電層(15)のそれぞれの厚さを、所定周波数に対応する波長の4分の1の整数倍の長さとする。
これにより、積層フィルタ11を効果的に動作させることができる。このように、実施の形態1に係る高周波モジュール10は、層構成を利用して周期構造を形成する点に特徴がある。誘電層の厚さは、積層数に依存し、例えば、約0.05mm(ミリメートル)から0.5mm(ミリメートル)である。一方、高周波モジュール10が使用する周波数は、例えば、ミリ波やテラヘルツ波であり、それらの周波数に対応する波長の4分の1の長さは、約0.2mm(ミリメートル)から0.5mm(ミリメートル)である。このことからも理解できるように、高周波モジュール10は、ミリ波やテラヘルツ波の周波数帯域において適用し易い。
実施の形態1に係る高周波モジュール10は、周期構造を有するフィルタを有する。これにより、高周波モジュール10はフィルタを小型化でき、その結果、マイクロストリップ線路121aと導波管変換構成を有する高周波モジュールを小型化することが可能な高周波モジュールを提供することができる。
また、高周波モジュール10が有する積層フィルタ11は、多層基板により形成される。よって、既存の多層基板の製造工程に積層フィルタ11を形成する工程を追加するだけで実施の形態1を実現することができる。
また、基板の層数が少ないため積層フィルタ11だけでは所望の特性が得られない場合には、積層フィルタ11を、導波管フィルタもしくは平面線路(例えば、マイクロストリップ線路121a)フィルタの補助的なフィルタとして適用することができる。
積層フィルタ11を補助的なフィルタとして使用することで、外付け導波管フィルタの段数を削減し外形サイズを小さくすることができる。また、積層フィルタ11を補助的なフィルタとして使用することで、導波管フィルタの加工精度を落とすことができる。
ここで、実施の形態1に係る高周波モジュール10の特徴を以下に示す。
高周波モジュール10は、多層基板を用いたマイクロストリップ線路-導波管変換構造有し、多層基板の誘電体と、複数の内層パターンによる周期構造を有するスタブ等を用いたフィルタと、を備える。これにより、高周波モジュール10を小型化すると共に小型化によりコストを低減することができる。
[実施の形態2]
図10は、実施の形態2に係る高周波モジュールを例示する断面図である。
図10に示すように、実施の形態2に係る高周波モジュール20は、第1誘電層113おける貫通孔の第1幅d1が第1誘電層113から最下導電層115に向うに従って長くなる。具体的には、最下層の第1誘電層113おける貫通孔の幅d13は、中間層の第1誘電層113おける貫通孔の幅d12よりも長く、中間層の第1誘電層113おける貫通孔の幅d12は、最上層の第1誘電層113おける貫通孔の幅d11よりも長い。これにより、貫通孔11h(導波路)の開口部が、実施の形態1に係る高周波モジュール10の導波路の開口部よりも大きくなるので、フィルタ構造部分をアンテナとすることができる。
[実施の形態3]
図11は、実施の形態3に係る高周波モジュールを例示する断面図である。
図11に示すように、実施の形態3に係る高周波モジュール30は、実施の形態1に係る高周波モジュール10と比べて、第1貫通孔31h1と第2貫通孔31h2という2つの貫通孔(導波路)が設けられている点が異なる。また、2つの導波路を接続する開口部311と開口部312とが設けられている点が異なる。
高周波モジュール30の製造工程においては、2つの導波路(第1貫通孔31h1と第2貫通孔31h2)を高周波モジュール10の製造工程と同様に行う。2つの導波路を形成した後、第1誘電層113の一部を除去して開口部311を形成し、誘電層114の一部を除去して開口部312を形成する。このとき、開口部311と開口部312とが、所定周波数に対応する波長の4分の1の間隔で設けられるように形成する。これにより、高周波モジュール30は、開口部311と開口部312とが、所定周波数に対応する波長の4分の1の間隔で設けられているので、方向性結合器として動作する。
尚、第1誘電層113の厚さと誘電層114の厚さをそれぞれ所定厚に変更することで、方向性結合器の結合度を所定結合度にすることができる。
実施の形態1から実施の形態3においては、ミリ波やテラヘルツ波の波長が短いことに着目し、多層基板で積層フィルタや方向性結合器などの受動素子を形成する。これにより、外部にフィルタ等を設ける必要が無くなり高周波モジュールを小型化すると共に部品点数が削減されるのでコストを低減することができる。
本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2019年2月13日に出願された日本出願特願2019-023468を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10…高周波モジュール
11…積層フィルタ
11a…コア材
11a1…積層コア材
111、111a…第1導電層
112…第2導電層
113…第1誘電層
114、114b…誘電層
115…最下導電層
116…第1貫通ビア
117…第2貫通ビア
118…メッキ層
11h…貫通孔
121…第1表面導電層
121a…マイクロストリップ線路
131…第1表面誘電層
131s…下面
14…ショート蓋
15…金属体
31h1…第1貫通孔
31h2…第2貫通孔
311、312…開口部
d1…第1幅
d11、d12、d13…幅
d2…第2幅
d3…第3幅
th1、th2…厚さ
GND…グランド

Claims (4)

  1. 第1導電層と第2導電層との間に第1誘電層が設けられたコア材と、
    複数の前記コア材と誘電層とが交互に積層され、最下層の前記誘電層に接して設けられた最下導電層から最上層の前記第1導電層までを第1貫通孔により貫かれ、前記最下導電層から前記最上層の前記第1導電層までを第2貫通孔により貫かれた積層フィルタと、
    前記積層フィルタの上に設けられた第1表面誘電層と、
    前記第1表面誘電層の上に設けられ、高周波信号の伝送線路とグランドとを有する第1表面導電層と、
    前記グランドと前記最上層の前記第1導電層とを電気的に接続する貫通ビアと、
    を備え、
    前記積層フィルタは、前記第1誘電層又は前記誘電層の一部が削除され、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが第1開口部により繋がり、前記第1誘電層又は前記誘電層の別の一部が削除され、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが第2開口部により繋がる、
    高周波モジュール。
  2. 前記第1誘電層における前記第1貫通孔の第1幅と、前記誘電層における前記第1貫通孔の第2幅とが異なり、
    前記第1幅は、前記第1誘電層から前記最下導電層に向うに従って長くなり、
    前記第1誘電層における前記第2貫通孔の第3幅と、前記誘電層における前記第2貫通孔の第4幅とが異なり、
    前記第3幅は、前記第1誘電層から前記最下導電層に向うに従って長くなる、
    請求項1に記載の高周波モジュール。
  3. 前記第1開口部と前記第2開口部との間の距離は、所定周波数に対応する波長の4分の1の整数倍の長さである、
    請求項1に記載の高周波モジュール。
  4. 第1導電層と第2導電層との間に第1誘電層が設けられたコア材に、前記第1導電層から前記第2導電層までを貫く貫通孔を開けるステップと、
    前記第1導電層における前記貫通孔の幅を第2幅まで長くし、前記第2導電層における前記貫通孔の幅を第2幅まで長くして積層コア材を形成するステップと、
    誘電体に、前記第2幅の貫通孔を開けて誘電層を形成するステップと、
    最下導電層の上に、前記誘電層と前記積層コア材とを交互に積層して積層フィルタを形成するステップと、
    前記最下導電層に前記第2幅の貫通孔を開けるステップと、
    前記積層フィルタの前記貫通孔により貫かれた側の面に導電性の材料によりメッキ層を形成するステップと、
    前記積層フィルタの上に第1表面誘電層を形成するステップと、
    前記第1表面誘電層の上に、高周波信号の伝送線路とグランドとを有する第1表面導電層を形成するステップと、
    前記グランドと、最上層の前記第1導電層と、を電気的に接続する第1貫通ビアを形成するステップと、
    前記グランドと前記第1導電層と前記第2導電層と前記最下導電層とを電気的に接続する第2貫通ビアを形成するステップと、
    を備える、
    高周波モジュールの製造方法。
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