JP7118436B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP7118436B2
JP7118436B2 JP2019172351A JP2019172351A JP7118436B2 JP 7118436 B2 JP7118436 B2 JP 7118436B2 JP 2019172351 A JP2019172351 A JP 2019172351A JP 2019172351 A JP2019172351 A JP 2019172351A JP 7118436 B2 JP7118436 B2 JP 7118436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
setting
effect
suggestion effect
setting suggestion
executed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019172351A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021048929A (ja
Inventor
裕一郎 鈴木
Original Assignee
株式会社高尾
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社高尾 filed Critical 株式会社高尾
Priority to JP2019172351A priority Critical patent/JP7118436B2/ja
Publication of JP2021048929A publication Critical patent/JP2021048929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7118436B2 publication Critical patent/JP7118436B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技機に関し、本発明を所謂設定機能を備える「弾球式の遊技機」や「回胴式の遊技機」に好適に適用できる。
従来から、遊技機として、弾球式の遊技機(パチンコ機)や回胴式の遊技機(スロットマシン)が知られている。
かかる遊技機では、所定の実行条件の成立に基づいて当否判定を実行し、この当否判定で当選すると、遊技者に遊技上の特典を付与する。つまり、弾球式の遊技機(パチンコ機)では特典として大当り遊技が実行され、回胴式の遊技機(スロットマシン)ではボーナス遊技(ボーナスゲーム)が実行される。
最近、遊技機では出球率の管理を行い易くすること等を目的として、当否判定で当選する確率(以下、当選確率若しくは大当り判定確率と称することがある)を予め用意された複数種別の確率の何れかに設定可能な機能(以下、設定機能という)を備えるものがある(例えば、特許文献1を参照)。
この種の遊技機では、当選確率を設定したり、変更したりすることをパチンコホールの従業員等が行い、遊技者に対してはその設定(設定値)が直接、明示されないのが一般的である。
また、通常、遊技機では、当否判定の結果等を報知するための手段として、識別情報(特別図柄、絵柄)の変動表示等を行う識別情報表示手段の他に、演出手段(演出図柄表示装置等)を備える。そして、識別情報の変動表示に合わせて演出手段において遊技演出が実行され、遊技が盛り上げられる。
設定機能を備えた遊技機(弾球式の遊技機、回胴式の遊技機)の多くは、現在(その時点に)、設定されている設定値(現在、設定されている当選確率に対応する設定値)を、遊技者に対して示唆する設定示唆演出を実行する。このため、遊技者は、設定示唆演出を通じて、遊技対象としている遊技機の現在の設定(設定値)が、何れであるかを予測しつつ遊技を行うのが一般的である(例えば、特許文献2を参照)。
このような設定示唆演出の中には、例えば、(1)大当り遊技の終了時の演出)、(2)大当り遊技中の演出(大当りラウンド中の演出)、(3)識別情報の変動中の演出(例えば、スーパーリーチ等の希少演出の出現時)等に出現するものがある。そして、かかる出現機会が到来する度に設定示唆演出が出現することがあり、遊技者が一の遊技機で遊技を一定時間継続すると、設定示唆演出が何度も出現することがある。かかる場合、遊技者は度々出現する設定示唆演出に基づいて、現在の設定を推測することになる。
特開2003-205160号公報 特開2019-111033号公報
ところで、設定示唆演出には、その時点の設定を実質的に報知するもの(例えば、最高設定であることが確定していることを報知する設定示唆演出)の他に、その時点の設定が何れかの設定である可能性を示すものがある。例えば、その時点の設定を示す値(以下、設定値)が、奇数である可能性が高いとか、偶数である可能性が高いとか、「3」以上に設定される可能性があることを示唆する設定示唆演出がある。
その時点の設定が何れかの設定である可能性を示す設定示唆演出を行う場合、例えば、所定のスーパーリーチ発生時等にその時点の設定値が奇数設定である可能性が高いことを示唆する設定示唆演出等が出現する。そして、識別情報(特別図柄、絵柄)の変動表示を数回行った後のスーパーリーチ発生時にその時点の設定値が偶数設定の可能性が高いことを示唆する設定示唆演出が出現する可能性がある。
このように、1回目と2回目の設定示唆演出の出現間隔がそれほど長くない状態で(例えば、1回目の設定示唆演出に関する記憶が鮮明なときに)、2回目の設定示唆演出と、1回目の設定示唆演出の示唆内容が真逆であると(相反する示唆内容が出現すると)、遊技者はどのように推測してよいか判らなくなり、無用の混乱を生ずる可能性がある。
本発明は上記観点に鑑みてなされたものであり、設定機能を備える遊技機において、出現する設定示唆演出によって遊技者に無用の混乱を生じ難くすることを目的とする。
本発明の遊技機は、
当否判定を実行する当否判定実行手段と、前記当否判定で当選することに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段と、を備え、
前記当否判定の当選確率が、複数種別の当選確率の中から選択される所定の当選確率に設定可能な遊技機であって、
現在、設定されている当選確率を示唆する設定示唆演出を実行する設定示唆演出実行手段と、
前記示唆演出実行手段による設定示唆演出の実行に抑制を加える設定示唆演出実行抑制手段と、
を具備し、
前記設定示唆演出実行抑制手段は、前記設定示唆演出として、一の特定設定示唆演出が実行されることに基づいて、所定条件が成立するまで、前記一の特定設定示唆演出とは異なる他の特定設定示唆演出を実行しないように抑制し、
前記一の特定設定示唆演出及び前記他の特定設定示唆演出は、現在、設定されている当選確率が所定の当選確率である可能性を有することを示唆する設定示唆演出であるとともに、
前記一の特定設定示唆演出と前記他の特定設定示唆演出とは相反する示唆内容を示す設定示唆演出であることを特徴(以下、第1特徴という)とする。
本発明によると、一の特定設定示唆演出が実行された後、所定条件が成立するまで、当該一の特定設定示唆演出と相反する示唆内容を示す他の特定設定示唆演出が実行されない。つまり、遊技者が、当該一の特定設定示唆演出が実行されたという記憶が鮮明な時期に、相反する示唆内容を示す当該他の特定設定示唆演出が実行されないため、遊技者は困惑することなく、当選確率に関する設定(設定値)の予測を行うことができる。
従って、本発明によると、出現する設定示唆演出によって遊技者に無用の混乱を生じ難くすることができる。
ここで、本発明が対象とする「一の特定設定示唆演出」と、「他の特定設定示唆演出」は、その示唆内容が相反すれば(反対の示唆内容であれば)、その態様は特に問わない。例えば、両者ともに設定されている当選確率が所定の当選確率である可能性があることを示す演出であって、所定条件が成立する前(例えば、短い間隔で)、両者が相前後して出現すると、遊技者が「現在の設定」に関する判断に困惑する設定示唆演出である。
より具体的に説明すると、(1)一の特定設定示唆演出及び他の特定設定示唆演出の一方が「偶数の設定(設定を特定する設定値)である可能性を有することを示唆する設定示唆演出」であり、(2)一の特定設定示唆演出及び他の特定設定示唆演出の他方が「奇数の設定(設定値)である可能性を有することを示唆する設定示唆演出」である場合を例示できる。
また、(3)一の特定設定示唆演出及び他の特定設定示唆演出の一方が「設定(設定値)が3未満である可能性を有することを示唆する設定示唆演出」であり、(4)一の特定設定示唆演出及び他の特定設定示唆演出の他方が「設定(設定値)が3以上である可能性を有することを示唆する設定示唆演出」である場合を例示できる。
つまり、「一の特定設定示唆演出」と、「他の特定設定示唆演出」は何れも所定の設定(設定値)を確定的に示唆するのではなく、可能性を示唆するものであって相前後して出現すると、何れの可能性が正しいかの判断に困る設定示唆演出である。
また、本発明の遊技機は、設定示唆演出として、「一の特定設定示唆演出」と、「他の特定設定示唆演出」以外の設定示唆演出を実行可能であってもよい。
例えば、現在の設定が何れであっても出現可能な設定示唆演出(実質的に設定を示唆しない設定示唆演出(後述する原則的示唆態様にかかる設定示唆演出))や、所定の設定値である可能性を示唆する設定示唆演出や、所定の設定値であることが確定していることを示唆する設定示唆演出を実行可能とされてもよい。
本発明の「所定条件」が成立する態様を種々選択でき、例えば(1)一の特定設定示唆演出が実行された後、次回に実行された設定示唆演出が、一の特定設定示唆演出でない場合に成立する態様、(2)一の特定設定示唆演出が実行された後、所定時間(例えば、1時間)を経過すると成立する態様、(3)一の特定設定示唆演出が実行された後、所定回数の設定示唆演出が実行されると成立する態様、(4)一の特定設定示唆演出が実行された後、当否判定が所定回数実行されると成立する態様、(5)一の特定設定示唆演出が実行された後、所定回数の当否判定が当選すると成立する態様、(6)一の特定設定示唆演出が実行された後、当否判定を高確率で行う状態(確変状態)を終了すると成立する態様、(7)一の特定設定示唆演出が実行された後、当否判定を高頻度を行う状態(所謂時短状態)を終了すると成立する態様、(8)一の特定設定示唆演出が実行された後、遊技機が遊技者の変更を検出すると成立する態様、等を例示できる。
本発明の「特典」として、例えば、弾球式の遊技機(パチンコ機)では大当り遊技が実行可能とされ、回胴式の遊技機(スロットマシン)ではボーナス遊技(ボーナスゲーム)が実行可能とされる。
本発明において、当否判定を実行する条件(当否判定の実行契機となる条件)としては、(1)弾球遊技機において、「始動口に遊技球が入賞すること」を例示でき、(2)回胴式遊技機において、「レバー操作すること」を例示できる。
また、本発明において「設定示唆演出」を実行する「演出手段」として、(1)演出表示によって遊技演出を行う演出表示装置、(2)遊技音若しくは効果音等によって遊技演出を行う発声装置(スピーカ等)、(3)電飾によって遊技演出を行う電飾装置(装飾ランプ等)、(4)可動物の可動によって遊技演出を行う可動役物装置の全て、若しくは、(1)~(4)のうちの1個、2個若しくは3個を例示できる。
本発明の遊技機は、
第1特徴を備える遊技機において、
前記他の特定設定示唆演出の示唆内容が、現在、設定されている当選確率に合致する場合には、前記一の特定設定示唆演出の実行後、所定条件が成立する前であっても、当該他の特定設定示唆演出が実行可能とされることを特徴(以下、第2特徴)として備えてもよい。
第1特徴を備える遊技機によると、一の特定設定示唆演出が実行された後、所定条件が成立するまで、当該一の特定設定示唆演出と相反する示唆内容を示す他の特定設定示唆演出が実行されない(以下、基本法則という)。これに対して、第2特徴を備える場合は、「他の特定設定示唆演出が示唆する当選確率が、当該示唆する当選確率に確定している場合」には、基本法則と異なり(所謂法則違いとなり)、所定条件が成立する前であっても、敢えて他の特定設定示唆演出が実行されることとしている。
このため、第2特徴を備えると、基本法則通りに他の特定設定示唆演出が実行されない場合と、基本法則に反して他の特定設定示唆演出が実行される場合とを生ずる。そして、原則に反して他の特定設定示唆演出が出現する場合には遊技者に大きなインパクト、意外性を与えることができ、遊技興趣が一層向上する。
本発明の遊技機は、
第1特徴若しくは第2特徴を備える遊技機において、
前記一の特定設定示唆演出及び前記他の特定設定示唆演出とは異なる設定示唆演出として、別の設定示唆演出を実行可能であるとともに、
前記一の特定設定示唆演出と前記別の設定示唆演出の示唆内容が相反する示唆内容である場合において、前記別の設定示唆演出の示唆内容が、現在、設定されている当選確率に合致し、当該設定されている当選確率を確定的に示唆する場合には、前記一の特定設定示唆演出の実行後、所定条件が成立する前であっても、当該別の設定示唆演出が実行可能とされることを特徴(以下、第3特徴という)としてもよい。
第3特徴を有する発明では、「一の特定設定示唆演出」の示唆内容と「別の設定示唆演出」の示唆内容が相反しても、「別の設定示唆演出」の示唆内容が、現在、設定されている当選確率に合致し、しかも、当該当選確率を確定的に示唆する場合には、一の特定設定示唆演出の実行後、所定条件が成立する前であっても、「別の設定示唆演出」を実行可能としている。
つまり、遊技者が、一の特定設定示唆演出が実行されたという記憶が鮮明な時期に、相反する示唆内容を示す当該別の設定示唆演出が実行されても、当該別の設定示唆演出がその時点の設定を確定的に示唆する場合には、当該別の設定示唆演出の出現によって困惑を生ずることがないからである。例えば、一の特定設定示唆演出が奇数の設定(設定を特定する設定値)である可能性を有することを示唆し、別の設定示唆演出が「設定6」を示唆するものであっても(一の特定設定示唆演出と矛盾する設定示唆演出であっても)、遊技者は、別の設定示唆演出に重きを置いて(別の設定示唆演出を信用して)、設定の予測をすればよいからである。
本発明の遊技機は、
第1特徴~第3特徴を備える遊技機において、
前記所定条件は、前記一の特定設定示唆演出が実行された後、所定回数の設定示唆演出が行われるか、前記当否判定が所定回数実行されることで成立することを特徴(以下、第4特徴)として備えてもよい。
第4特徴は、所定条件の具体例を示している。
つまり、第4特徴を備える場合は、一の特定設定示唆演出が実行された後、所定回数の設定示唆演出において、他の特定設定示唆演出が実行されないケース(以下、第1ケースという)や、当否判定が所定回数実行されても他の特定設定示唆演出が実行されないケース(以下、第2ケースという)を生ずると、一の特定設定示唆演出に遭遇した記憶が薄らぐ可能性があり、遊技者は困惑することなく設定(設定値)の予測を行うことができる可能性が高くなる。
つまり、第1ケースでは、少なくとも次回の設定示唆演出で前回の設定示唆を否定するもの(前回の設定示唆演出と相反する示唆内容の設定示唆演出)が出現しない。また、第2ケースでは、次回の設定示唆演出で前回の設定示唆演出を否定するもの(前回の設定示唆演出と相反する示唆内容の設定示唆演出)が出現しても、次回の設定示唆演出が出現するまでの間の時間を確保することができる。
このため、第1ケース若しくは第2ケースによると、相反する示唆内容の設定示唆演出が出現した事実が気にならない状態となる。
また、一の特定設定示唆演出の実行に基づいて、他の特定設定示唆演出を一律に抑制する状態がいつまでも継続することとすると、他方の特定設定示唆演出に遭遇する可能性が徒に低くなり、以後、出現する設定示唆演出のバリエーションが必要以上に低下することになる。よって、この場合(第4特徴を備える場合)には、出現する設定示唆演出のバリエーションを確保し、遊技興趣を維持することができる。
なお、関連発明として、
第1特徴~第4特徴を備える遊技機において、
前記一の特定設定示唆演出が実行された後、所定条件が成立するまでの間、前記一の特定設定示唆演出の出現率が高くされない(一の特定設定示唆演出が出現する前に比べて高くされない)ことを特徴(以下、第5特徴という)として備えてもよい。
つまり、
本発明の遊技機は、
第1特徴~第4特徴を備える遊技機において、
前記設定示唆演出を特定する設定示唆演出パターンが複数記憶されるとともに、設定される前記当選確率の設定毎にそれぞれ設けられた設定示唆演出パターンテーブルと、
現在、設定されている前記当選確率に対応する前記設定示唆演出パターンテーブルを参照し、前記設定示唆演出実行手段が実行する設定示唆演出を特定する設定示唆演出パターンを選択する設定示唆演出選択手段と、
を備え、
前記当選確率の設定毎にそれぞれ設けられた設定示唆演出パターンテーブルとして、前記一の特定設定示唆演出を実行してから所定条件が成立するまで参照される第1の設定示唆演出パターンテーブルと、前記一の特定設定示唆演出を実行してから所定条件が成立した後に参照される第2の設定示唆演出パターンテーブルとを具備し、
前記設定示唆演出決定手段が、前記第1の設定示唆演出パターンテーブルを参照すると、前記一の特定設定示唆演出を特定する設定示唆演出パターンが選択される確率が第1確率とされ、前記他の特定設定示唆演出を特定する設定示唆演出パターンが選択される確率が第2確率とされ、前記第1の特定設定示唆演出及び前記第2の特定設定示唆演出とは異なる所定の設定示唆演出を特定する設定示唆演出パターンが選択される確率が第3確率とされると共に、
前記設定示唆演出決定手段が、前記第2の設定示唆演出パターンテーブルを参照すると、前記一の特定設定示唆演出を特定する設定示唆演出パターンが選択される確率が前記第1確率若しくは前記第1確率よりも低い第4確率とされ、前記他の特定設定示唆演出を特定する設定示唆演出パターンが選択される確率がゼロとされ、前記所定の設定示唆演出を特定する設定示唆演出パターンが選択される確率が第3確率よりも高い第5確率とされる
ことを特徴(第5特徴)として備えてもよい。
第1特徴~第4特徴を備える遊技機によると、一の特定設定示唆演出が実行された後、所定条件が成立するまでの間、他の特定設定示唆演出が出現しないため(当該他の特定設定示唆演出の出現率が「ゼロ」とされるため)、その分(当該他の特定設定示唆演出の出現率の分)、一の特定設定示唆演出の出現率を高くすることが考えられる。かかる場合、一の特定設定示唆演出の出現率が必要以上に高くなったり、一の特定設定示唆演出が連続して出現したりするという不具合を生ずる可能性がある。
これに対し、第5特徴を備える場合、一の特定設定示唆演出を実行した後、一の特定設定示唆演出の出現率が徒に高くされないため(つまり、特定設定示唆演出が集中的に出現しないため)、一の特定設定示唆演出の出現率が必要以上に高くなったり、一の特定設定示唆演出が連続して出現したりするという不具合を生ずる可能性が低くなる。
ここで、第1確率と、第2確率と、第3確率を合わせた第1合計確率と、第4確率と第5確率を合わせた第2合計確率は、ともに100%となる。
以上のように、本発明の遊技機によると、設定機能を備える遊技機において、出現する設定示唆演出によって遊技者に無用の混乱を生じ難くすることができる。
パチンコ機50の正面図。 遊技盤1の正面図。 パチンコ機50の背面図。 パチンコ機50の電気的構成を示すブロック図。 パチンコ機50の作動内容を示す図表。 大当り図柄と、大当りの種類と、大当り遊技後の遊技状態の関係を示す図表。 設定変更モード、設定確認モードを示す説明図。 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート 主制御装置80が実行する始動入賞確認処理のフローチャート。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート2。 (a)は遊技状態と変動パターンテーブルの関係を示す図表、(b)は主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート3。 主制御装置80が実行する当否判定処理のフローチャート4。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート1。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート2。 主制御装置80が実行する大当り遊技処理のフローチャート3。 演出表示の内容を示す説明図。 大当り演出の内容を示す説明図。 設定示唆演出の態様を示す説明図。 本発明の特徴を示す説明図。 本発明の特徴を示す説明図。 サブ統合制御装置83が実行する演出開始処理を示すフローチャート。 当否判定の結果が大当りの場合において、変動パターンテーブルと、演出パターンテーブル等の概要を示す説明図。 当否判定の結果が外れの場合において、変動パターンテーブルと、演出パターンテーブル等の概要を示す説明図。 サブ統合制御装置83が実行する示唆演出態様決定処理を示すフローチャート。 示唆演出決定用テーブルを示す図表。 示唆演出決定用テーブルを示す図表。 示唆演出決定用テーブルを示す図表。 サブ統合制御装置83が実行する演出停止処理を示すフローチャート。 サブ統合制御装置83が実行する大当り終了演出設定処理を示すフローチャート。 実施例1のパチンコ機50の特徴を示すタイムチャート。 (a)はサブ統合制御装置83が実行する抑制フラグ解除処理を示すフローチャート、(b)は図32(a)の抑制終了条件を説明する図表。 (a)はサブ統合制御装置83が実行する計測開始処理を示すフローチャート、(b)は計測契機及び計測中止契機(中止契機)を説明するための説明図。 サブ統合制御装置83が実行する抑制フラグ解除処理を示すフローチャート。 実施例4を説明するための説明図。 (a)及び(b)は実施例5の特徴を示す説明図、(c)は実施例5を説明するための図表。
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、本発明にかかる実施の形態は、下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
(1)実施例1
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
また、前枠52は、左側上下のヒンジ(図示を省略)を支点に内枠70に対して開閉可能に構成されている。そして、外枠51に対して内枠70を閉鎖し、前枠52が内枠70に対して閉鎖した状態となると、遊技を実行可能な状態となる。また、前枠52を左側上下のヒンジ(図示を省略)を支点に内枠70に対して開放すると、遊技盤1の前面1aが開放され、パチンコホールの店員等が、当該前面1aに対して発生した不具合を解消する作業(遊技盤1における球詰まりの解消作業等)を施すことができる。なお、以下の説明において、前枠52をガラス枠と称することもある。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
上皿55の上部ほぼ中央には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられている。演出ボタン67は、遊技者が有効期間中に操作することで、後述する演出図柄表示装置6に表示される演出内容を変化させ、スピーカ66により出力される遊技音が変化させるものとなっている。また、演出ボタン67は、その周囲にジョグダイヤル68を備えたものとなっており、ジョグダイヤル68を回転させることにより、演出用の画像に変化を与えることが可能に構成されている。また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
図2は、本実施例のパチンコ機50の遊技盤1の正面図である。
図2に示すように遊技盤1には、公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり演出図柄を表示する。)の画面6aを臨ませる窓等を備えている。
センターケース5の左方には、遊技球が通過(入球)可能な普図(以下、普通図柄ともいう)の普通図柄作動ゲート17が設けられている。普通図柄作動ゲート17は遊技球が入球して通過することにより普通図柄の当否抽選が実行される起因となるものである。
また、センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して、特別図柄(特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選が行われる第1始動口11及び第2始動口12が、上下に並んで配設されている。このパチンコ機50は、第1始動口11への入球により変動する第1特別図柄(以下、第1特図ともいう)と、第2始動口12への入球により変動する第2特別図柄(以下、第2特図ともいう)との2種類の特別図柄を備える。また、第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。
第1始動口11に遊技球が入球すると、第1特別図柄の大当り決定用乱数、大当り図柄決定乱数、第1特別図柄の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、第1保留記憶として記憶される。また、これら乱数に応じて第1特別図柄の当否判定が実行され、結果は大当り、又は外れの判定がなされる。
第2始動口12への入球により第2特別図柄の大当り決定用乱数、大当り図柄決定乱数、第2特別図柄の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、第2保留記憶として記憶される。また、これら乱数に応じて第2特別図柄の当否判定が実行され、結果は大当り、又は外れのいずれかの判定がなされる。
また、普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。そして、第2始動口12の下方には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口14が配設されている。また、遊技領域3における向かって左下の領域(遊技領域3において遊技球の発射強度が所定以下である場合に遊技球が到達する左打ち領域の下方側)には、複数の一般入賞口13が配設されている。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10と、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置18及び第2特図保留数表示装置19と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
また、遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6のLCDパネルが配設され、LCDパネルの画面上(演出図柄表示装置6の前面6a)では、演出図柄の変動表示等を行うことで、第1,第2特図に対応する大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。
ここで、第1特図表示装置9と、第2特図表示装置10は、特別図柄の変動表示と、停止表示(確定表示)を行う手段の具体例を構成する。
そして、特別図柄の変動表示と演出図柄の変動表示は同時に開始され、停止表示(確定表示)は同時に実行される。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口2dが設けられている。
パチンコ機50の裏面は図3に示すとおり、前述した遊技盤1脱着可能に取り付ける内枠70が前述した外枠51に収納されている。この内枠70には、上方から、球タンク71、タンクレール72及び払出装置73が設けられている。この構成により、遊技盤1上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク71からタンクレール72を介して所定個数の遊技球を払出装置73により前述した上皿55に排出することができる。また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。なお、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83がサブ制御装置に該当する。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子78が設けられており、この外部接続端子78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータ87に送られる。なお、従来はホールコンピュータ87へ信号を送信するための外部接続端子78には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータ87へ出力するための端子)と枠用(枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータ87へ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子78を介してホールコンピュータ87へ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
また、主制御装置80には、ガラス枠開放スイッチ35、内枠開放スイッチ36から検出信号が入力される。また、外枠51に対して内枠70が閉鎖状態になると内枠スイッチ36(図4を参照)がON状態となり、外枠51に対して内枠70が開放状態になると内枠スイッチ36がOFF状態となる。更に、ガラス枠開放スイッチ35を内枠70の裏面側に設けることができる。
パチンコ機50の裏側の主制御装置80には、性能表示装置48が設けられている。性能表示装置48は、遊技者が遊技中に視認不可能な位置に配置されている。性能表示装置48は、算出された前記の遊技性能を表示するものである。性能表示装置48は、4つの7セグメントLED表示器を並設した構成で、4桁の簡素な文字、数字を表示可能に構成されている。
なお、本実施例の性能表示装置48では、遊技性能の表示を行うと共に、併せて、パチンコ機50の設定変更や設定確認時における段階設定値(以下、単に「設定」、或いは、「設定値」、「設定情報」等とも呼称する場合がある。また本実施例では、より具体的に、所謂、設定1~設定6を示す値を指す場合もある。)の表示も行うよう構成されている。
主制御装置80は、図示のように、性能表示装置48の直下に設定キーSW47を備える。設定キーSW47は、設定キーを挿入した図示のOFF状態から、例えば時計回り方向に90度回すと、ON状態に切換え可能な周知の構成である。本実施例では、後で詳述するが、少なくとも該設定キーSW47をONすることで、設定変更状態や設定確認状態への遷移を可能とし、設定変更や、設定確認を終了する際に、OFFする構成となっている。
また、主制御装置80は、図示のように、設定キーSW47の直下にRAMクリアスイッチ46を備える。RAMクリアスイッチ46は、該RAMクリアスイッチ46を押下しつつ、電源スイッチ86をONして電源投入することで、RAMクリアを実行するためのスイッチである。
なお、本実施例のRAMクリアスイッチ46は、設定変更において、段階設定値を任意の値に変更するための操作手段としての機能も備えている。
ここで、本実施例では、設定値1~6の6種類(種別)が予め設定され、各設定値1~6に対応して異なる大当り判定確率が段階的に設けられている。そして、管理者(パチンコホールの店員等)が行う設定操作によって、何れか1の種類(種別)の大当り判定確率(設定値1~6の何れか)を選択可能となっている。
つまり、図5に示すように、設定値1に対応する大当り当選確率(通常確率状態:1/300、高確率状態:1/30)が最も低く、遊技者に最も不利となっている。
そして、大当り判定確率は、設定値2(通常確率状態:1/290、高確率状態:1/29)、設定値3(通常確率状態:1/280、高確率状態:1/28)、設定値4(通常確率状態:1/270、高確率状態:1/27)、設定値5(通常確率状態:1/260、高確率状態:1/26)の順に高くなっている。
更に、設定値6の大当り判定確率(通常確率状態:1/250、高確率状態:1/25)が最も高く、遊技者に最も有利となっている。
以下、図7(a)を用いて、大当り判定確率の設定方法について簡単に説明する。
管理者(パチンコホールの店員等)が、設定キーSW47を設定スイッチ(鍵穴)に挿入して、設定キーSW47の操作位置を、初期位置を基準として所定方向(例えば、右回転方向)に回転させて、設定スイッチをONにする。この状態で、RAMクリアスイッチ46を押圧操作したまま、パチンコ機50に電源を投入すると、パチンコ機50のモードは設定変更モードとなる。
この設定変更モードで、管理者(パチンコホールの店員等)が、RAMクリアスイッチ46(設定変更ボタン)を押圧操作することで、設定値を変更することができる。つまり、RAMクリアスイッチ46(設定変更ボタン)を押圧操作する毎に、設定値が設定値1~設定値6、更に、設定値1...の順に変更される。
その際、性能表示装置48に設定値の変更に伴い、その時点の設定値を示す数値が表示される。
そして、設定キーSW47を所定方向と反対方向(例えば、左回転方向)に回転させて、設定キーSW47の操作位置を初期位置に戻すと、設定値が確定された状態となり、通常の遊技モード(後述する図8のメインルーチン等、通常の処理が進行可能なモード)となる。
また、設定変更モードとなり、RAMクリアスイッチ46(設定変更ボタン)を押圧操作することなく、設定キーSW47の操作位置を初期位置に戻すと、設定値が電断前の設定値に確定する。
また、実施例のパチンコ機50において、通常の処理を進行する際に設定される設定値が確定すると、当該設定値を特定する信号(図7(c)の設定情報を参照)が、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ送信される。そして、サブ統合制御装置83は、この信号が特定する設定値をRAM(サブ統合制御装置83に搭載されたRAMであって、図7(c)の符号83Mを参照)に記憶する。そして、サブ統合制御装置83では、図7(c)に示すように、パチンコ機50電源がOFFとなるまで、RAM(サブ統合制御装置83に搭載されたRAM)に記憶された「設定値を特定する情報(つまり、設定情報)」が保持される。このため、遊技モードにおいて、サブ統合制御装置83はRAM83Mを参照し、その時点の設定値を検出(取得)することができ、その設定値に基づいて設定示唆演出(一の特定設定示唆演出、他の特定設定示唆演出、更に別の設定示唆演出)を設定することができる。
つまり、主制御装置80は、管理者(パチンコホールの店員等)が行う設定キーSW47、RAMクリアスイッチ46の操作、パチンコ機50の電源投入行為に基づいて、大当り判定確率を設定する手段(図7(c)の確率設定手段80M)としての機能と、管理者が行う設定値の確定行為(設定キーSW47の操作位置を初期位置に戻す行為)に伴い、設定値を特定する信号(図7(c)の設定情報)をサブ統合制御装置83に送信する設定情報送信手段(図7(c)の設定情報送信手段80N)としての機能を備える。
一方、図7(b)に示すように、設定キーSW47を設定スイッチ(鍵穴)に挿入して、設定キーSW47の操作位置を、初期位置を基準として所定方向(例えば、右回転方向)に回転させて設定スイッチをONにし、RAMクリアスイッチ46を押圧操作せずにパチンコ機50に電源を投入すると、パチンコ機50のモードは設定確認モードとなる。この場合、電断前の設定値を示す数値が、性能表示装置48に表示される。
この設定確認モードにおいても、設定キーSW47の操作位置を初期位置に戻すと(管理者が設定値の確定行為を行うと)、設定値が電断前の設定値に確定し、設定値を特定する信号(図7(c)の設定情報)がサブ統合制御装置83に送信される。
このパチンコ機50の電気的構成は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。そして、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因して、ROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置80は各種の乱数を抽出(生成)する乱数カウンタ等も備えている。
また、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させる普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、一般入賞口13に入球した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ13a等の検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9及び第2特別図柄表示装置10の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄表示装置7、普通図柄保留表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド12bを制御することで普通電動役物(第2始動口12)の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してプリペイドカードユニットと交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
パチンコ機50は、RAMクリアスイッチ(SW)46(図例では主制御装置80に配置されている)を押した状態で電源を投入すると、RAMの領域のうちの一部を除いた領域がクリアとなると共に、RAMの初期設定が行われることになる。
また、本実施例では、段階設定値(所謂、設定1~設定6を示す値)に関しても、RAMクリアによって消去されないよう構成されている。具体的には、RAMクリア処理は、RAMクリアによって消去されるRAM領域の内、段階設定値に関する領域は消去の対象としないよう構成されている。
前述のように、パチンコ機50は、主制御装置80に、RAMに記憶された情報を消去するためにRAMクリアSW46が設けられている。RAMクリアSW46は払出制御装置81や電源基板85に設ける構成としてもよい。また、性能表示装置48は主制御装置80に設けられ、主制御装置80によって制御される。また、本実施例では、主制御装置80に、上述したように設定変更や設定確認の際に用いる、設定キーSW47を備える。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
そして、音声制御装置としての機能部(図4において音声制御部83aと表記)は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御、つまり、音量の制御や、音声の種類(例えば、報知音の種類等、設定示唆音の制御)等を行う。また、ランプ制御装置としての機能部(図4においてランプ制御部83bと表記)は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ユニット67、68を操作した際には、その操作信号がサブ統合制御装置83に入力される。なお、ジョグダイヤル68を演出図柄制御装置82に接続する構成にしてもよい。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
なお、電源基板85(図3を参照)は、外部のAC電源から供給される電力により直流電圧を生成する直流電源として構成されており、該電源基板85に設けられた電源スイッチ86の操作によってパチンコ機1を構成する各部位に電力を供給する。この電源基板85は、コンデンサなどから構成されるバックアップ電源を備えており、AC電源から電力供給中に該バックアップ電源に電力を蓄える。これにより、停電時には、主制御装置80等(例えば、主制御装置80のRAM等)に電力供給し、AC電源からの電力供給が停止後も、一定期間にわたって主制御装置80のRAM内のデータが保持される。尚、バックアップ電源は、主制御装置80に設けても良いし、電源基板85以外の他の装置に設けて良い。この場合には、電源基板85は、AC電源から電力供給されている状態で、バックアップ電源を備えた装置へ供給信号を出力し、電力供給が停止した状態で、バックアップ電源を備えた装置へ停電信号を出力する。
次に、図5を用いて、本実施例のパチンコ機50の基本的仕様について説明する。
本実施例のパチンコ機50は、所謂「確変機」であり、高確率状態における第1特別図柄及び第2特別図柄の大当り確率は、通常確率状態(大当り判定確率が通常確率)における第1特別図柄及び第2特別図柄の大当り確率の約10倍となっている。また、本パチンコ機50は、大当り確率の異なる6種類の段階設定値(所謂設定)を備え、最も大当り確率の低い「設定1」から、最も大当り確率の高い「設定6」を備えている。
パチンコ機50は、第1始動口11への入球に起因して第1特別図柄の当否判定(以下、第1当否判定という)が実行される。また、第2始動口12への入球に起因して第2特別図柄の当否判定(以下、第2当否判定という)が実行される。
第1当否判定が実行されると、第1特別図柄の停止図柄(大当り図柄若しくは外れ図柄)と、変動パターン(第1特別図柄が変動表示する時間を特定する変動パターン)が乱数抽選で決定され、決定された変動時間に基づいて第1特別図柄表示装置9及び演出図柄表示装置6の図柄変動を開始する。その後、第1特別図柄の変動時間を経過して、第1特別図柄表示装置9で第1特別図柄の停止図柄(確定図柄)が表示され、演出図柄表示装置6に第1特別図柄に対応する演出図柄が停止表示(確定表示)され、第1当否判定の結果を報知される。
また、第2当否判定が実行されると、第2特別図柄の停止図柄(大当り図柄若しくは外れ図柄)と、変動パターン(第2特別図柄が変動表示する時間を特定する変動パターン)が乱数抽選で決定され、決定された変動時間に基づいて第2特別図柄表示装置10及び演出図柄表示装置6の図柄変動を開始する。その後、第2特別図柄の変動時間を経過して、第2特別図柄表示装置10で第2特別図柄の停止図柄(確定図柄)が表示され、演出図柄表示装置6に第2特別図柄に対応する演出図柄が停止表示(確定表示)され、第2当否判定の結果を報知される。
第1特別図柄の当否判定(第1当否判定)又は第2特別図柄の当否判定(第2当否判定)の結果が大当りとなり、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)が大当り図柄で確定表示されると、条件装置が作動することによって役物連続作動装置が作動して大入賞口14が賞球の獲得に有利な所定の態様で開放される大当り遊技が実行される。
本実施例のパチンコ機50では、第1当否判定の結果が大当りとなる場合も、第2当否判定の結果が大当りとなる場合も、停止図柄(確定表示される大当り図柄)が、確変大当り図柄とされる場合と、通常大当り図柄とされる場合とを、それぞれ50%の割合で生ずる。
そして、確変大当り図柄が停止表示(確定表示)され、確変大当りを発生すると、大当り遊技を実行した後、パチンコ機50の遊技状態が、高確率状態且つ開放延長状態(以下、「高確率・開放延長状態」と記載することがある)に移行する。
この高確率・開放延長状態は、大当り遊技後の当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の実行回数が10000回になるか、当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の結果が大当りになるまで継続する。
ここで、実施例1のパチンコ機50では、大当り判定確率が高確率状態の確率(「設定1」の1/30、「設定2」の1/29、「設定3」の1/28、「設定4」の1/27、「設定5」の1/26、「設定6」の1/25)に設定されている。一方、大当り判定確率が通常確率状態の確率(「設定1」の1/300、「設定2」の1/290、「設定3」の1/280、「設定4」の1/270、「設定5」の1/260、「設定6」の1/250)に設定されている。
高確率・開放延長状態は、当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の結果が大当りになることなく、当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)を10000回実行するか、当否判定の結果が大当りになると終了し、通常確率且つ非開放延長状態(以下、通常確率・非開放延長状態という)になる。
ここで、通常確率且つ非開放延長状態(通常確率・非開放延長状態)は、通常遊技状態であり、一般にパチンコ機50の起動時の遊技状態である。
また、通常大当り図柄が停止表示(確定表示)され、通常大当りを発生すると、大当り遊技を実行した後、パチンコ機50の遊技状態が、通常確率状態且つ開放延長状態(以下、通常確率・開放延長状態という)に移行する。
この通常確率・開放延長状態は、大当り遊技後の当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の実行回数が100回になるか、当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の結果が大当りになるまで継続する。
通常確率・開放延長状態は、当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)の結果が大当りになることなく、当否判定(第1当否判定若しくは第2当否判定)を100回実行するか、当否判定の結果が大当りになると終了し、通常確率且つ非開放延長状態(以下、通常確率・非開放延長状態という)となる。
ここで、高確率状態とは、第1当否判定及び第2当否判定で大当りと判定される確率(大当り判定確率)を向上させる確率変動機能が作動する状態をいい、通常確率状態とは、確率変動機能が作動していない状態をいう。そして、高確率状態及び通常確率状態の大当り判定確率は、その時点の設定値に対応する値とされている。
また、開放延長状態(時短状態)とは、普通電動役物(第2始動口12)の開放時間を延長する(開放延長機能)とともに、特別図柄及び普通図柄の平均変動時間を短くする時短機能が作動される状態をいい、非開放延長状態(非時短状態)とは開放延長機能及び時短機能が作動していない状態をいう。
第1始動口11及び第2始動口12への入球による賞球数は3個、その他入賞口13への入球による賞球数は10個となっている。また、大入賞口14への入球による賞球数は10個となっている。更に、大入賞口14への規定入賞数は10個、普通電動役物(第2始動口12)への規定入賞数は9個(図5では図示を省略)となっている。
普通図柄の当選確率は、非開放延長状態(非時短状態)で「1/6」に設定され、開放延長状態(時短状態)で「5/6」に設定されている。
普通電動役物(第2始動口12)の開放時間は、非開放延長状態(非時短状態)において「0.3秒を1回」であり、開放延長状態(時短状態)において「2秒を1回」である。
普通図柄の変動時間は、非開放延長状態で平均5秒、開放延長状態で平均1秒とされている。
次に、図6(a)及び(b)を用いて、当否判定(第1当否判定、第2当否判定)の結果が大当りとなる場合に実行される大当り遊技の内容と、大当り遊技を実行した後に移行する遊技状態について説明する。
図6(a)に示すように、大当り図柄11(6R通常大当り図柄)が停止表示されると、6R通常大当りが発生し、「6R大当り遊技」を実行する。また、大当り図柄12(8R通常大当り図柄)が停止表示されると、8R通常大当りが発生し、「8R大当り遊技」を実行する。
大当り図柄13(6R確変大当り図柄)が停止表示されると、6R確変大当りが発生し、「6R大当り遊技」を実行する。また、大当り図柄14(8R確変大当り図柄)が停止表示されると、8R確変大当りが発生し、「8R大当り遊技」を実行する。
ここで、「6R大当り遊技」では大入賞口14を開放するラウンド遊技(1ラウンド最大30秒の開放又は10カウント)を所定のインターバルを間に挟んで6回行い、「8R大当り遊技」では同様なラウンド遊技を同様なインターバルを間に挟んで8回行う。
図6(b)に示すように、大当り図柄21(8R通常大当り図柄)が停止表示されると、8R通常大当りが発生し、「8R大当り遊技」を実行する。また、大当り図柄22(10R通常大当り図柄)が停止表示されると、10R通常大当りが発生し、「10R大当り遊技」を実行する。
大当り図柄23(8R確変大当り図柄)が停止表示されると、8R確変大当りが発生し、「8R大当り遊技」を実行する。また、大当り図柄24(10R確変大当り図柄)が停止表示されると、10R確変大当りが発生し、「10R大当り遊技」を実行する。
ここで、「10R大当り遊技」では大入賞口14を開放するラウンド遊技(1ラウンド最大30秒の開放又は10カウント)を所定のインターバルを間に挟んで10回行う。
「6R確変大当り」、「8R確変大当り」、「10R確変大当り」に基づく、大当り遊技を実行した後は、高確率・開放延長状態が、当否判定の実行回数が10000回になるか、当否判定の結果が大当りになるまで継続する。
「6R通常大当り」、「8R通常大当り」、「10R通常大当り」に基づく、大当り遊技を実行した後は、通常確率・開放延長状態が、当否判定の実行回数が100回になるか、当否判定の結果が大当りになるまで継続する。
本パチンコ機50では、以下のように遊技が進行する。
まず、パチンコ機50の主制御装置80が実行するメインルーチンについて、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施例では、S10~S65までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS70の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(S70)に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理が実行される(S20)。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に+1するが、この処理を実行する前の乱数値が最大値である「3966」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」~「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。
S20に続く大当り決定用乱数更新処理(S25)は、初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に+1するインクリメント処理であり、最大値である「3966」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」~「3966」までの3967個の整数を繰り返し昇順に作成する。なお、大当り決定用乱数の最初の値は、初期値乱数設定処理で設定された値となる。この値が250であったとすると、大当り決定用乱数は「250」「251」「252」・・・「3966」「0」「1」・・・と更新されていく。
なお、大当り決定用乱数が1巡(3967回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前述の例では大当り決定用乱数が「249」になると1巡であるから、「249」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「249」「87」「88」・・・「3966」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。
大当り図柄決定用乱数更新処理(S30)は「0」~「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
S30に続く当り決定用乱数更新処理(S35)は、「0」~「996」の997個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
なお、当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
S35に続くリーチ判定用乱数更新処理(S40)は、「0」~「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。なお、通常確率状態時で変動時間短縮機能未作動時にリーチとなる値の数は21で、値は「0」~「20」であり、通常確率状態時で変動時間短縮機能作動時にリーチとなる値の数は5で、値は「0」~「4」であり、高確率状態時にリーチとなる値の数は6で、値は「0」~「5」である。
S40に続く変動パターン決定用乱数更新処理(S45)は、「0」~「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S50)では、第1始動口11、第2始動口12への入賞、大入賞口14、一般入賞口13への入賞及び普通図柄作動ゲート17への入球の確認、及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
各始動口及び作動口への入賞(入球)確認処理(始動入賞処理)等については、後述する。
なお、本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を第1始動口11と第2始動口12でそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球(3個)が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
続いて、大当りか否かを判定する条件成立判定手段としての当否判定処理(S55)を行う。この当否判定処理(S55)が終了すると、続いて画像出力処理等の各出力処理(S60)が実行される。
各出力処理(S60)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は演出図柄制御装置82、払出制御装置81発射制御装置84、サブ統合制御装置83、大入賞口ソレノイド14b、等に対して各々出力処理を実行する。即ち、入賞確認処理(S50)により遊技盤1上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置81に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置83に出力する処理を、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置82にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S65)は、普通入賞口13に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。つまり、不正判断手段は、主制御装置80に設けている。
本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S70)から構成されるが、前述したS20と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS10~S65までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特別図柄の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、図8に示された割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が1巡したときの、初期値乱数の値(0~3966の3967通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3967である。また、前述した当り決定用乱数更新処理(S35)も残余処理内において実行するよう構成しても良い。
次に、図9を用いて、特別図柄に関する入賞確認処理(以下、特図入賞確認処理という)について説明する。この特図入賞確認処理は、図8のメインルーチンの入賞確認処理(S50)のサブルーチンの1つである。
特図始動入賞確認処理が起動すると、主制御装置80は、第1始動口スイッチ11aの検出信号に基づいて、第1始動口11に遊技球が入球したか否かを判断する(S200)。肯定判断なら(S200:yes)、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第1保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S202)。また、第1始動口11に遊技球が入球したと判断された場合には(S200:yes)、主制御装置80から払出制御装置81に対して賞球(3個)の払い出しを指示する信号を出力する構成となっている。
第1保留記憶が満杯でなければ(S202:no)、上記の各乱数を第1保留記憶として記憶領域に記憶するとともに、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を1増加させ、第1保留記憶の数を示すカウンタに「1」を加算し、第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やす(S204)。そして、加算した第1保留記憶の数に該当する保留数コマンド(第1保留数コマンド)を生成し、サブ統合装置83に送信し(S206)、S210へ移行する。
一方、4個の第1保留記憶があれば(S202:yes)保留記憶せず、第1保留記憶の数を示すカウンタや第1特別図柄保留数表示装置18の点灯数を増やすこともなくS210へ移行する。
第1始動口11に遊技球が入球していないと判定された場合(S200:no)もS210に進み、第2始動口スイッチ12aの検出信号に基づいて、第2始動口12に遊技球が入球したか否かを判断する。肯定判断(S210:yes)なら、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、第2保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S212)。また、第2始動口12に遊技球が入球したと判断された場合には(S210:yes)、主制御装置80から払出制御装置81に対して賞球(3個)の払い出しを指示する信号を出力する構成となっている。
第2保留記憶が満杯でなければ(S212:no)、上記の各乱数を第2保留記憶として記憶し、第2保留記憶の数を示すカウンタに「1」を加算し、第2保留記憶の数を示すカウンタに「1」を加算し、第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数を増やす(S214)。そして、加算した第2保留記憶の数に該当する保留数コマンド(第2保留数コマンド)を生成し、サブ統合装置83に送信し、本処理を終了する。
一方、S212において4個の第2保留記憶があれば(S212:yes)、第2保留を記憶せず、第2保留記憶の数や第2特別図柄保留数表示装置19の点灯数も増やさずに本処理を終了(リターン)する。また、第2始動口12に遊技球が入球していない場合(S210:no)も、本処理を終了する。
また、S200において行われる判定処理、S210において行われる判定処理よりも前に主制御装置80から払出制御装置81に対して賞球(3個)の払い出しを指示する信号を出力するため、第1保留記憶、第2保留記憶が満杯であっても賞球が払い出されることになる。
更に、サブ統合制御装置83は第1保留数コマンド、若しくは、第2保留数コマンド(第2保留記憶数指示コマンド)を受信すると、受信したコマンドが示す保留記憶数に応じて演出図柄表示装置6上で表示する各保留記憶数を変化させる指示信号を演出図柄制御装置82に送信する。
次に、図10~13を用いて、特別図柄に関する当否判定処理(特図当否判定処理)について説明する。この特図当否判定処理は、図8に示すメインルーチンの当否判定処理(S55)のサブルーチンの1つである。
特別図柄当否判定処理を起動すると、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S320)。特別電動役物が作動中である場合には(S320:yes)、大当り遊技処理へ移行する。また、S320の判定が否定判定であり(S320:no)、特別図柄が変動中でなく(S322:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S324:no)、図11のS330に移行し、第2保留記憶(上記、図9のS214による保留記憶)があるか否かを判定する(S330)。
この保留記憶があれば(S330:yes)、第2保留記憶数をデクリメントし(S332)、S338に進む。
一方、第2保留記憶がなければ(S330:no)、第1保留記憶(上記、図9のS204による保留記憶)があるか否かを判断する(S334)。そして、第1保留記憶があれば(S334:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S336)、S338に進む。
また、第1保留記憶がなければ(S334:no)、待機コマンドをサブ統合制御装置83に送信した後(S345)、大当り遊技処理へ移行する。この待機コマンドは、特別図柄が変動しておらずパチンコ機50が「待機状態(所謂「客待ちの状態)」であることを示すコマンドである。
また、本パチンコ機50では、このように、第1保留記憶及び第2保留記憶が何れも「ゼロ」でない場合には、第2保留記憶を優先的に処理する。
S338では確変フラグがセットされている(すなわち1)か否かを判定する。ここで確変フラグが1とは、現在のパチンコ機50が高確率状態であることを意味する。
S338の処理で肯定判断であれば(S338:yes)、S204若しくはS214で読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S340)。
一方、S338の処理で否定判断であれば(S338:no)、S204若しくはS214で読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S344)。
そして、S340またはS344の判定に基づき、大当りか否かを判定する(S350)。このS350では、その時点の設定値に応じて段階的に異なる確率で大当りと判定(大当り判定)される。
つまり、(1)「設定値1」の場合、高確率状態で「1/30」、通常確率状態で「1/300」、(2)「設定値2」の場合、高確率状態で「1/29」、通常確率状態で「1/290」、(3)「設定値3」の場合、高確率状態で「1/28」、通常確率状態で「1/280」、(4)「設定値4」の場合、高確率状態で「1/27」、通常確率状態で「1/270」、(5)「設定値5」の場合、高確率状態で「1/26」、通常確率状態で「1/260」、(6)「設定値6」の場合、高確率状態で「1/25」、通常確率状態で「1/250」とされる。
S350で大当りと判定される場合には(S350:yes)、大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選によって大当り図柄を決定する(S352)。
ここで、主制御装置80が、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りか否かを判定することが「第1当否判定」に相当する。また、第2保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り決定用乱数を当り値と照合し、大当りか否かを判定することが「第2当否判定」に相当する。
そして、「第1当否判定」の結果が大当りである場合には、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選によって大当り図柄を決定する。この場合、図6(a)に示すように、大当り図柄が「通常大当り図柄(図柄11若しくは図柄12)及び「確変大当り図柄(図柄13若しくは図柄14)のうちの何れかに、各々50%の割合で決定される。
また、「第2当否判定」の結果が大当りである場合には、第2保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選によって大当り図柄を決定する。この場合、図6(b)に示すように、大当り図柄が「通常大当り図柄(図柄21若しくは図柄22)及び「確変大当り図柄(図柄23若しくは図柄24)のうちの何れかに、各々50%の割合で決定される。
そして、S352の処理で大当り図柄を決定すると、変動パターン決定処理(S354)に移行する。
この変動パターン決定処理(S354)では、変動パターン決定用乱数によって大当り変動パターンを決定する。ここで、変動パターンによって、大当り図柄を停止表示されるまでの変動時間(特別図柄の変動時間)が特定されるが、当否判定の結果が大当りの場合に実行される変動(以下、大当り変動という)に対応する演出表示(演出図柄の変動表示)では、一律にリーチ(リーチ表示とそれに続くリーチ演出)を行う。このため、パチンコ機50の遊技状態(開放延長状態、非開放延長状態)が何れであっても、長目(当否判定の結果が外れとなる場合に比べて長目)の変動時間が決定される可能性が高くなっている。
そして、変動パターン決定処理後、大当り設定処理を行った後(S356)、S364の処理に移行する。
ここで、大当り設定処理とは決定した大当り図柄(図6(a)(b)を参照)によって、大当り遊技実行後の遊技状態(高確率状態となるか、時短状態となるか等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
S350において外れと判定された場合は(S350:no)、外れ図柄を決定する(S358)。そして、外れ図柄を決定すると、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S360)。こうして、変動パターンが設定されると、外れ設定処理を行った後(S362)、S364の処理に移行する。
ここで、S360では、リーチ判定用乱数がリーチを発生させる値と判定される場合には、その時点の遊技状態を考慮した変動パターンテーブルと、変動パターン決定用乱数とを用いて変動パターンを決定する。ここで、当否判定の結果が外れである場合、演出図柄の変動表示においてリーチ(リーチ表示とそれに続くリーチ演出)を行う場合を「リーチ外れ」と称し、リーチを行わない場合を「単純外れ」と称することとする。
図12(a)に示すように、当否判定の結果が外れであり、リーチを行わない場合(単純外れの場合)であって、遊技状態が非開放延長状態である場合、「単純外れ且つ非開放延長用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定し、遊技状態が開放延長状態である場合、「単純外れ且つ開放延長用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定する。
当否判定の結果が外れであり、リーチを行う場合(リーチ外れの場合)であって、遊技状態が非開放延長状態である場合、「リーチ外れ且つ非開放延長用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定し、遊技状態が開放延長状態である場合、「リーチ外れ且つ開放延長用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定する。この場合も、当否判定の結果が大当りである場合と同様に、開放延長用の変動パターンテーブルを参照して決定される変動時間は、非開放延長用の変動パターンテーブルを参照して決定される変動時間よりも短か目とされる。
一般に単純外れ時(リーチ表示とそれに続くリーチ演出を伴わない場合)において「単純外れ且つ非開放延長用の変動パターンテーブル」を参照して決定する変動パターンは、リーチ外れ時(リーチ表示とそれに続くリーチ演出を伴う場合)において「リーチ外れ且つ非開放延長用の変動パターンテーブル」を参照して決定する変動パターンに比べて短い変動時間を特定する。
S356又はS362に続いては、上述の抽選結果を示すデータをサブ統合制御装置83に出力し(S364)、大当り遊技処理へ移行する。ここで、このS364でサブ統合制御装置83に送信されるデータは、「当否判定の結果を示すデータ(大当りか、外れを示すデータ)」と、「当否判定の結果が大当りの場合、大当りの種類を示すデータ(発生する大当りが、通常大当りであることを示すデータ、若しくは、確変大当りであることを示すデータ)」と、「当否判定の結果が外れの場合、当該外れがリーチ外れか、単純外れかを示すデータ」と、「変動時間を指定する変動パターンのデータ(変動パターンコマンド)と、が含まれる変動開始コマンド(表示制御コマンド)」である。
また、S364の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
図10のS322において特別図柄が変動中(S322:yes)と判定された場合には、図12(b)のS370に移行し、図柄変動時間(S354、又はS360の変動パターンに基づく)を経過したか否かを判定する。そして、否定判定の場合には(S370:no)、そのまま大当り遊技処理に移行する。一方、肯定判定の場合には(S370:yes)、確定図柄表示処理(S372)を行なってから大当り遊技処理を行う。なお、確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、特別図柄表示装置9,10にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。
図10のS324において確定図柄を表示中と判定された場合には(S324:yes)、図13のS374に移行し、確定図柄の表示時間が終了したか否かを判定する。否定判定の場合(S374:no)は大当り遊技処理を行う。
これに対し、S374において肯定判定(S374:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S376)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S378)。
S378で大当りになる図柄であると判定された場合(S378:yes)は、確変フラグが1か否かを判定する(S380)。確変フラグが1であれば(S380:yes)、S382にて確変フラグを0にし、S384に移行する。一方、確変フラグが1でなければ(S380:no)、そのままS384に移行する。
そして、S384では、時短フラグが1か否かを判定する。時短フラグが1であれば(S384:yes)、S386にて時短フラグを0にし、S390に移行する。一方、時短フラグが1でなければ(S384:no)、そのままS390に移行する。
このS390では、状態指定コマンドを送信する。この場合、遊技状態が「通常確率・非開放延長状態」、つまり、通常遊技状態であることを示すコマンド(高確率・開放延長状態が終了することを示すコマンド)が、サブ統合制御装置83に送信される。これにより、大当り遊技を実行中には、遊技状態が通常確率・非開放延長状態(通常遊技状態)となる。
そして、S376で確定表示される大当り図柄が確変大当りであると、当該確変大当りに基づいて実行される大当り遊技を実行した後、遊技状態が通常確率・非開放延長状態から高確率・開放延長状態に移行する。
S390に続いて、S392では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットし、続くS394にて役物連続作動装置を作動させる。
S394を行うと、続くS396において大当り遊技開始処理を行う。大当り遊技開始処理では、大当り遊技を開始するコマンド(以下、大当り開始コマンドという)及び大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)をサブ統合制御装置83に送信する。大当り遊技開始処理が終了すると、大当り遊技処理を行う。
S378で、確定表示させた特別図柄が大当りになる表示でないと判定された場合は(S378:no)、S400で確変フラグが「1」か否かを判定する。
そして、「1」であれば(S400:yes)、確変回数が「0」か否かを判定する(S404)。
そして、確変回数が「0」であれば(S404:yes)、S406にて確変フラグを「0」にしてS410に進む。一方、確変フラグが「1」でないとき(S400:no)又は確変回数が「0」ではないとき(S404:no)はそのままS410に移行する。
このS410では、時短フラグが「1」か否かを判定し、「1」であれば(S410:yes)、時短回数が「0」か否かを判定する(S412)。そして、時短回数が「0」であれば(S412:yes)、S414にて時短フラグを「0」にし、S416に進む。
また、時短フラグが「1」でないとき(S410:no)又は時短回数が「0」ではないとき(S412:no)はそのままS416に移行する。
S416では、主制御装置80が現在の遊技状態が確変中であるか否か、時短中であるか否か等の状態を示す状態指定コマンドを特別図柄確定時間(600ms)後にサブ統合制御装置83に送信し、大当り遊技処理へ移行する。
なお、本実施例の場合、特別図柄当否判定処理における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
S406で確変フラグが解除され、S414で時短フラグが解除される場合には、S416において、遊技状態が高確率・開放延長状態(有利遊技状態)から通常確率・非開放延長状態(通常遊技状態)に移行したことを示すコマンド(以下、確変終了コマンドという)が送信される。
次に図14から図16を用いて、大当り遊技処理について説明する。
まず、図14に示すように、大当り遊技処理において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S500)。役物連続作動装置が作動中で(S500:yes)、大入賞口14が開放中であるか否かを判定し(S502)、大入賞口14が閉鎖中であると判定された場合には(S502:no)、ラウンド遊技間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているか否かを判断する(S506)。
ラウンド遊技間のインターバル中でもない場合は(S506:no)、大当り終了演出中であるか判定する(S508)。これも否定判定の場合は(S508:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S510)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S510:yes)、大入賞口開放処理(S512)を行なって、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
なお、S500において、役物連続作動装置が作動していない場合には(S500:no)、大当り遊技処理を終了する。また、S510において、大当り開始演出時間を経過していない場合も(S510:no)、大当り遊技処理を終了する。
大入賞口14が開放中であると判定された場合は(S502:yes)、図15のS514に進み、大入賞口14に10個入賞したか否かを判定する。なお、本実施例では大入賞口14への規定入賞数は10個だが、8個、9個でもよく、特に限定するものではない。
大入賞口14に10個入賞していない場合(S514:no)には、S516に進み、大入賞口14の開放時間(例えば、27秒)が終了したか否かを判定する。開放時間が終了した場合(S516:yes)には、S518に移行する。また、大入賞口14の開放時間が終了していない場合には(S516:no)、そのまま大当り遊技処理を終了(リターン)する。
S514において、大入賞口14に遊技球が10個入賞した場合には(S514:yes)、大入賞口閉鎖処理(S518)を行い、大当りインターバル処理(S520)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
図14に戻る。図14のS506でインターバル中であると判定された場合は(S506:yes)、図15のS522に進み、ラウンド遊技間のインターバル時間が経過したか否かを判定する。ラウンド遊技間のインターバル時間が経過している場合(S522:yes)は、直前に大入賞口14が開いていたのが最終ラウンドか否かを判定する(S524)。また、ラウンド遊技間のインターバル時間が経過していない場合には(S522:no)、そのまま大当り遊技処理を終了(リターン)する。S524において、最終ラウンドであれば(S524:yes)、大当り終了演出処理(S526)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
S524において、最終ラウンドでなければ(S524:no)、大入賞口14を開放する処理(S528)を行い、大当り遊技処理を終了(リターン)する。なお、大入賞口14を開放・閉鎖する処理においては、サブ統合制御装置83にも信号を送信する。サブ統合制御装置83は、その信号に基づいて、現在のラウンドを把握し、該ラウンドに応じた演出を行なう。
図14に戻る。図14のS508で大当りの終了演出中であると判定された場合は(S508:yes)、図16のS530に進み、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する。大当り終了演出時間が経過した場合には(S530:yes)、役物連続作動装置の作動を停止し(S532)、条件装置の作動を停止し(S534)、S536に移行する。
また、大当り終了演出時間が経過していない場合には(S530:no)、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
そして、S536において、主制御装置80は、次回の遊技状態で確変に移行するか否かを判定する。肯定判定の場合には(S536:yes)、確変回数を設定し(S538)、確変フラグを1に設定する(S540)。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。なお、確変回数は10000回に設定される。
S536で否定判定されるか(S536:no)、S540を実行すると、S544に移行し、次回の遊技状態で時短に移行するか否かを判定する。
本実施例では、S544で一律に肯定判定され、続いて、時短回数を設定する処理(S546)と、時短フラグを1に設定する(S548)とを行った後、S554に移行する。また、時短フラグを1にする場合には、特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能をセットする。
ここで、終了した大当り遊技が確変大当り図柄の確定表示に基づいたものである場合には、S546において時短回数は10000回に設定され、通常大当り図柄の確定表示に基づいたものである場合には、S546において時短回数は100回に設定される。
S554において、主制御装置80は、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行ない、続くS556において、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。そして、大当り遊技処理をリターンする。
本実施例のパチンコ機50において、図17に示すように、サブ統合制御装置83は、特別図柄の変動表示に伴い、主制御装置80から送信されるコマンド(図11のS364に示す変動開始コマンド)等に基づいて、演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の画面6aで行う演出表示を行ったり、スピーカ66から発生される効果音を制御したり、電飾用のLED・ランプ26の発光態様を制御したりして、特別図柄の変動表示等に対応する演出を実行する。そして、所定の演出表示が実行されると、設定示唆演出が出現することがある。
演出表示において演出図柄表示装置6の画面6aには、変動表示領域6Hが表示される。
この変動表示領域6Hでは特別図柄の変動開始に呼応して(変動開始コマンドの受信に呼応して)、左右中の演出図柄が縦方向に変動(スクロール変動)を開始する。そして、前述の変動パターンで特定される変動時間(特別図柄の変動時間)が経過すると、当否判定の結果を示す組み合わせ(大当りの発生を大当り図柄若しくは外れの発生を外れ図柄)で停止する。
また、演出図柄表示装置6の画面6aには、その時点の遊技状態や、設定値等を示唆する情報(関連情報)6Fが出現することがある。そして、関連情報6Fは、キャラクタ、動画、実写画像等を用いて表示される。
なお、本実施例においては、変動表示領域6Hで表示される「演出図柄の変動」を3桁の構成図柄で実行するが、構成図柄の数は特に問わず、1個であってもよいし、3以外の複数であってもよい。また、本実施例では、演出図柄のスクロール方向を縦方向としたが、本実施例とは異なり、横方向であってもよい。更に、変動表示領域6Hにおいて、左側に表示される構成図柄を左演出図柄6L、右側に表示される構成図柄を右演出図柄6R、中央に表示される構成図柄を中演出図柄6Cという。
本パチンコ機50において、図17(a)に示すように、主制御装置80からS364で送信される変動開始コマンドを受信すると、変動表示領域6Hにおいて左演出図柄6L、中演出図柄6Cと、右演出図柄6Rの変動を開始する。
そして、変動開始コマンドが、(1)「大当り」の発生を特定するものである場合、若しくは、(2)「リーチ外れ」の実行を特定するもの(リーチ判定用乱数がリーチの実行を特定するもの)である場合には、変動開始後、所定時間(変動パターンで特定する変動時間)が経過するとリーチ表示を実行する。
つまり、図17(b)に示すように、左演出図柄6Lと右演出図柄6Rを同一の演出図柄で停止表示し、中演出図柄6Cを変動状態としてリーチ表示が実行される。また、変動開始コマンドが「単純外れ」の実行を特定するもの(リーチ判定用乱数がリーチの実行を特定しないもの)である場合には、リーチ表示等が実行されない。
リーチ表示を契機に、図17(c)若しくは図17(d)に示すように、リーチ演出が開始されるが、リーチ演出としてノーマルリーチ演出とスーパーリーチ演出が設けられている。
ここで、本実施例では、変動時間が短く設定される場合(特別図柄及び演出図柄の変動時間が変動パターンによって、25秒未満に特定される場合)には、ノーマルリーチ演出を伴う演出表示が実行される。また、変動時間が長く設定される場合(特別図柄及び演出図柄の変動時間が変動パターンによって、25秒以上に特定される場合)には、スーパーリーチ演出を伴う演出表示が実行される。
そして、リーチ演出(スーパーリーチ演出、ノーマルリーチ演出)が開始されると変動表示領域6Hのサイズが縮小され、画面6aの隅に移行し、画面6aにおいて関連演出6Fを表示する部位が拡大する。そして、リーチ演出がリーチ演出A、D、G(何れもスーパーリーチ演出)に決定されると、図17(c)に示すように、関連演出6Fとして、その時点の設定値を示唆する設定示唆演出が実行される。
つまり、本実施例では関連演出6Fとしてキャラクタ(例えば、ブタのキャラクタ)6Kが出現し、出現するキャラクタ6Kの体色の相違等によってその時点の設定値が示唆される。
一方、リーチ演出がリーチ演出A、D、G以外のリーチ演出である場合には、図17(d)に示すように、リーチ演出中に設定示唆演出は実行されない。
そして、リーチ演出がリーチ演出A、D、Gである場合も、リーチ演出A、D、G以外のリーチ演出である場合も、図17(e)に示すように、演出図柄の変動時間(特別図柄の変動時間)を終了すると中演出図柄6Cは停止表示され、当否判定の結果が確定表示される。
より具体的に説明すると、当否判定の結果が大当りである場合は、数字のぞろ目図柄が確定表示され、当否判定の結果が外れである場合は、数字のバラケ目図柄が確定表示される。
また、変動開始コマンドが「単純外れ」の実行を特定するものである場合には、図17(f)に示すように、リーチ表示やリーチ演出は実行されず、当否判定の結果が外れであることを示す外れ図柄(数字のバラケ目図柄)が確定表示される。そして、「単純外れ」を示す演出表示においては、設定示唆演出は実行されない。
なお、本実施例と異なり、「単純外れ」の演出表示においても設定示唆演出が実行可能とされてもよい。
また、本実施例では、実行されるリーチ演出が所定のリーチ演出(リーチ演出A、D、G)である場合に設定示唆演出が実行することとしたが、設定示唆演出の実行条件がこれに限定されない。例えば、演出表示を開始する際に設定示唆演出(設定情報の表示)を実行するか否かの抽選を行い、この抽選に当選すると設定示唆演出(設定情報の表示)を実行し、この抽選に落選すると設定示唆演出を実行しないこととしてもよい。
次に、図18を用いて、大当り遊技演出について説明する。
本実施例のパチンコ機50において、図18に示すように、サブ統合制御装置83は、大当り遊技の実行に伴い、主制御装置80から送信されるコマンド(図13のS396で送信される大当り開始コマンド、図16のS554で送信される大当り終了コマンド)等に基づいて、演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の画面6aで行う演出表示を行ったり、スピーカ66から発生される効果音を制御したり、電飾用のLED・ランプ26の発光態様を制御したりして、大当り遊技に対応する演出(大当り遊技演出)を実行する。そして、大当り遊技演出を終了する際に設定示唆演出が出現する。
大当り遊技が開始する際に(サブ統合制御装置83が大当り開始コマンドを受信すると)、図18(a)に示すように、大当り開始演出が実行される。
そして、大当り遊技においては、大当り開始演出を実行した後、ラウンド遊技をインターバル(1秒間)を挟み、6回、8回若しくは10回行う。
これらの各ラウンド遊技は、第1大入賞口14の開放時間が27秒になるか、第1大入賞口14への入球数が規定入球数(10球)になると終了する。
また、ラウンド遊技中においてはラウンド演出(図18(b))が実行され、インターバルにおいてはインターバル演出(図18(c))が実行される。
最終の(6回目、8回目、若しくは、10回目の)ラウンド遊技が終了すると、大当り終了演出を経て大当り遊技を終了し(図18(d))、特別図柄の変動表示を開始可能な状態となる(図18(e))。そして、本実施例では大当り終了演出において一律に設定示唆演出を実行する。
なお、本実施例では、大当り終了演出を実行すると、一律に設定示唆演出を実行することとしたが、大当り終了演出を実行しても設定示唆演出を実行する場合と、実行しない場合が存在してもよい。例えば、大当り遊技を終了すると設定示唆演出を実行する否かの抽選を行い、抽選に当選すると設定示唆演出を実行し、抽選に落選すると設定示唆演出を実行しないこととしてもよい。
また、終了する大当り遊技の種類や、大当り遊技後に移行する遊技状態に応じて設定示唆演出の実行の可否を決定してもよい。
次に、図19を用いて、本実施例のパチンコ機50が実行する可能な設定示唆演出について説明する。
本実施例のパチンコ機50は8種類の設定示唆演出(設定示唆演出A~設定示唆演出H)を実行可能である。
また、図19に示すように、各設定示唆演出(設定示唆演出A~設定示唆演出H)に対応して示唆内容が設けられ、各設定示唆演出が出現すると当該設定示唆演出に応じたメッセージが伝達される。
更に、各設定示唆演出は、その表示態様(キャラクタの色彩(色))等によって区別されている。
また、図19に示すように、設定示唆演出毎に示唆度程度(示唆の度合い)が設定されている。ここで、示唆度程度(示唆の度合い)とは、示唆の信頼度を示すものであり、不確定な示唆(可能性を示す示唆)と、確定的な示唆とを備える。ここで、不確定な示唆(可能性を示す示唆)を行う際のキャラクタの周囲に「不確定な示唆」であることを示す「クエスチョンマーク(?)」が表示される(図19~図21の設定示唆演出B、Cを参照)。このため、遊技者は、不確定な示唆が出現したか、確定的な示唆が出現したかを即座に判別することができる。
以下、本実施例のパチンコ機50によって実行可能な設定示唆演出について説明する。
設定示唆演出Aは原則的示唆態様を示しており、その時点の設定値に拘わらず、出現可能とされ、遊技者が設定示唆演出Aに対面しても、その時点の設定値を予測することはできない。また、設定示唆演出Aは、キャラクタの色を「白色」で表示することで構成され、設定示唆演出Aが出現することで確定的な示唆が実行される。つまり、設定示唆演出Aによって、設定値が「1」~「6」のうち、何れかであるということが確定的に示される。
設定示唆演出Bは奇数示唆態様を示しており、その時点の設定値が奇数である可能性があることを表示するものである。また、設定示唆演出Bは、キャラクタの色を「青色」で表示することで構成され、キャラクタの周囲に「クエスチョンマーク(?)」が表示される。これにより、設定示唆演出Bが出現することで不確定的な示唆が実行される。つまり、設定示唆演出Bによって、設定値が奇数である可能性があることを表示されるだけであり、実際の設定値が偶数であっても表示されることがある。
設定示唆演出Cは偶数示唆態様を示しており、その時点の設定値が偶数である可能性があることを表示するものである。また、設定示唆演出Cは、キャラクタの色を「赤色」で表示することで構成され、キャラクタの周囲に「クエスチョンマーク(?)」が表示される。これにより、設定示唆演出Cが出現することで不確定的な示唆が実行される。つまり、設定示唆演出Cによって、設定値が偶数である可能性があることを表示されるだけであり、実際の設定値が奇数であっても表示されることがある。
設定示唆演出Dは3以上示唆態様を示しており、その時点の設定値が3以上であることを確定的に表示するものである。また、設定示唆演出Dは、キャラクタの色を「銀色」で表示することで構成され、設定示唆演出Dが出現することで確定的な示唆が実行される。この設定示唆演出Dが出現すると、遊技者は、設定値が中間値(3以上である)と判断することとなる。
設定示唆演出Eは最高設定示唆態様を示しており、その時点の設定値が6であることを確定的に表示するものである。また、設定示唆演出Eは、キャラクタの色を「金色」で表示することで構成されている。この設定示唆演出Eが出現すると、遊技者は遊技対象としているパチンコ機50が、大当りを発生し易く、良好な遊技結果を得られると感ずることとなる。
設定示唆演出Fは、「1・2・6」示唆態様を示しており、その時点の設定値が「1」、「2」若しくは「6」であることを確定的に表示するものである。また、設定示唆演出Fは、キャラクタの色を「黄色」で表示することで構成されている。なお、設定示唆演出Bと設定示唆演出Fが前後して出現すると、遊技者は遊技対象としているパチンコ機50の設定値は最低設定値(設定値「1」)であると予想し、設定示唆演出Cと設定示唆演出Fが前後して出現すると、遊技者は遊技対象としているパチンコ機50の設定値は「2」若しくは「6」であると予想することとなる。
設定示唆演出Gは、「3・4・5」示唆態様を示しており、その時点の設定値が「3」、「4」若しくは「5」であることを確定的に表示するものである。また、設定示唆演出Gは、キャラクタの色を「緑色」で表示することで構成されている。
そして、設定示唆演出Bと設定示唆演出Gが前後して出現すると、遊技者は遊技対象としているパチンコ機50の設定値は「3」若しくは「5」であると予想し、設定示唆演出Cと設定示唆演出Gが前後して出現すると、遊技者は遊技対象としているパチンコ機50の設定値は「4」であると予想することとなる。
設定示唆演出Hは、「1」否定示唆態様を示しており、その時点の設定値が「1」でないことを示唆するものである。また、設定示唆演出Hは、キャラクタの色を「黒色」で表示することで構成され、設定示唆演出Hが出現することで確定的な示唆が実行される。つまり、設定値が「1」より大きいことが確定していることが示唆される。なお、設定示唆演出Hが出現すると、遊技者は遊技対象としているパチンコ機50の最低設定値でないと判断することができる。
次に、図20及び図21を用いて、本実施例のパチンコ機50が実行する可能な設定示唆演出の特徴を説明する。
図20(a)に示すように、設定示唆演出B(奇数示唆態様)が実行されると、第1抑制フラグの値が「1」とされる(第1抑制フラグがセットされる)。これにより、設定示唆演出C(偶数示唆態様)の実行が抑制される。
具体的には、第1抑制フラグの値が「1」である場合には、原則として設定示唆演出C(偶数示唆態様)の実行が抑制され、次回の演出設定示唆として、設定示唆演出A(原則的示唆態様)等の「設定示唆演出Bと相反しない内容」の設定示唆演出が実行される(図20(b)を参照)。
このように、設定示唆演出Bと相反しない内容設定示唆演出(設定示唆演出A等)が実行されると第1抑制フラグの値が「0」とされる(図20(b)を参照)。これにより(設定示唆演出Bと相反しない設定示唆演出が実行されることにより)、所定条件が成立し、以後の演出設定示唆として、設定示唆演出Cを実行可能となる(図20(c)を参照)。
なお、図20(a)に示すように、設定示唆演出Bが実行された後、図20(d)に示すように、再度、設定示唆演出Bが実行される場合には、第1抑制フラグの値が「1」に維持される。そして、再度の設定示唆演出Bに後続する設定示唆演出としては、設定示唆演出Bと示唆内容が相反しない設定示唆演出(設定示唆演出A等)が実行される。
また、図21(a)に示すように、設定示唆演出C(偶数示唆態様)が実行されると、第2抑制フラグの値が「1」とされる(第2抑制フラグがセットされる)。これにより、「設定示唆演出Cと相反する示唆内容の設定示唆演出B(奇数示唆態様)」の実行が抑制される。そして、次回の設定示唆演出として、設定示唆演出Cと相反しない設定示唆演出(設定示唆演出A等)が出現する。これにより、第2抑制フラグの値が「0」とされ、設定示唆演出Bを実行可能となる(図21(c))。
ここで、本実施例では、「一の特定設定示唆演出」と「他の特定設定示唆演出」の組み合わせを、設定示唆演出B(奇数示唆態様)と設定示唆演出C(偶数示唆態様)としている。設定示唆演出B(奇数示唆態様)と設定示唆演出C(偶数示唆態様)は、相反する示唆内容を有しており、遊技者が、設定示唆演出Bが実行されたという記憶が鮮明な時期に相反する示唆内容を示す設定示唆演出Cされると、或いは、設定示唆演出Cが実行されたという記憶が鮮明な時期に相反する示唆内容を示す設定示唆演出Bされると、当選確率に関する設定(設定値)の予測を行うことが困難になる。
なお、設定示唆演出B(奇数示唆態様)若しくは設定示唆演出C(奇数示唆態様)が実行された後、設定示唆演出D~Hが実行されたり、設定示唆演出D~Hが実行された後、設定示唆演出B(奇数示唆態様)若しくは設定示唆演出C(奇数示唆態様)が実行されても、遊技者が混乱することはない。蓋し、設定示唆演出B若しくは設定示唆演出Cの示唆内容と、設定示唆演出D~Hの示唆内容が仮に矛盾を生じていても、設定示唆演出D~Hは確定的な示唆を行うため、遊技者は、設定示唆演出D~Hを中心に設定を予測すればよいからである。
例えば、図21(d)に示すように、設定示唆演出Bが実行された後、所定条件が成立する前に、設定示唆演出E(最高設定示唆態様)が実行されても、遊技者は設定値が最高設定値「6」であると理解することができるため、予測を行うことが困難になることはない。
また、第1抑制フラグは、設定示唆演出Cの実行が抑制されていること(実行率が「0」%であること)を示すフラグであり、値が「1」であると設定示唆演出Cの実行が抑制され、値が「0」であると設定示唆演出Cの実行が抑制されない。
また、第2抑制フラグは、設定示唆演出Bの実行が抑制されていること(実行率が「0」%であること)を示すフラグであり、値が「1」であると、設定示唆演出Bの実行が抑制され、値が「0」であると設定示唆演出Bの実行が抑制されない。
次に、図22のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する演出開始処理を説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
サブ統合制御装置83は演出開始処理を起動すると、変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(S1200)。そして、否定判定されると(S1200:no)、そのまま演出開処理を終了し、肯定判定されると(S1200:yes)、S1205の処理に移行し、演出パターン等を振り分ける際等に使用する振分乱数を取得する。
前述のように、変動開始コマンドは、特別図柄の変動を開始する際に主制御装置80から送信されるコマンドであり(図11のS364を参照)、当該変動開始コマンドには変動パターンを示すデータであって、特別図柄の当否判定の際の遊技状態と、当該当否判定の結果(大当り、外れ)を特定(対応)するものが含まれる。このとき、特別図柄の当否判定の結果が外れである場合の変動パターンとしては、対応する演出表示においてリーチ演出を行うリーチ外れ用の変動パターンと、対応する演出表示においてリーチ演出を行わない単純外れ用の変動パターンとが区別される。また、特別図柄の当否判定の結果が大当りの場合の変動開始コマンドには、大当り図柄を指定する図柄指定コマンド(確変大当り図柄、通常大当り図柄を特定するデータ、つまり、大当りの種類を示すデータ)が含まれる。
つまり、当否判定の結果が大当りである場合には、当否判定の際の遊技状態(開放延長状態、非開放延長状態)を考慮した変動パターンテーブル(図12(a))を参照して選択された変動パターンに関するデータが、主制御装置80からサブ統合制御装置83に送信される。そして、サブ統合制御装置83は、S1200で受信した変動開始コマンドに含まれる変動パターンが対応する演出パターンテーブルを参照して、S1205の処理で抽出した振分乱数を用いた乱数抽選で大当り用の演出パターンを選択する。以下、図23の具体例を用いて具体的に説明する。
図23は、遊技状態が非開放延長状態且つ当否判定の結果が大当りである場合に参照する変動パターンテーブルと、当該変動パターンテーブルに格納された各変動パターンに対応する演出パターンテーブルの関係を示す図表である。
図23(a)に示す変動パターンテーブルには、変動パターン決定用乱数(「0」~「1020」)と対応づけられた複数個(例えば、20個)の変動パターンA1~A20が格納されている。そして、当否判定を実行する毎に当該変動パターンテーブルと、変動パターン決定用乱数とを用いて、乱数抽選で変動パターンを決定する。
本パチンコ機50では、図12(a)に示すように6種類の変動パターンテーブル(遊技状態、当否判定の結果、リーチの有無で区別される6種の変動パターンテーブル)を備え、主制御装置80に搭載されたROMに格納されている。
また、サブ統合制御装置83を構成するROMには、遊技状態(非開放延長状態、開放延長状態)と当否判定の結果(外れの場合は、リーチの有無も考慮)を考慮して選択される変動パターンに対応する演出パターンテーブルが格納されている。
例えば、遊技状態が非開放延長状態且つ当否判定の結果が大当りである場合に参照する変動パターンテーブルに対応する演出パターンテーブルとして、20個の演出パターンテーブルE1~E20が格納されている。つまり、遊技状態が非開放延長状態且つ当否判定の結果が大当りである場合に参照する変動パターンテーブルに格納された変動パターンA1~A20のそれぞれに対応する20個の演出パターンテーブルE1~E20が格納されている。
但し、図23(b)では、1個の演出パターンテーブルE1のみを図示している。ここで、図23(b)は、変動パターンA1に対応する演出パターンテーブルE1を示す図表であり、当該演出パターンテーブルE1には、何れも所定範囲の乱数値を対応づけた複数個の演出パターンa11~a17が格納されている。そして、遊技状態が非開放延長状態且つ当否判定の結果が大当り、変動パターンA1が選択された場合には、S1210において演出パターンテーブルE1を参照し、S1205の処理で抽出した振分乱数を用いた乱数抽選を行い、演出表示を実行する際に適用する演出パターンを選択する。
この演出パターンテーブルE1は、設定示唆演出を伴う3個の演出パターンと、設定示唆演出を伴わない4個の演出パターン格納されている。なお、図23(b)では、設定示唆演出を伴う演出パターンが格納された演出パターンテーブルとして、演出パターンテーブルE1のみを図示するが、図23(c)に示すように、変動パターンA3に対応する演出パターンテーブルE3、変動パターンA20に対応する演出パターンテーブルE20も、設定示唆演出を伴う演出パターンが格納された演出パターンテーブルである。
以下、演出パターンテーブルE1に格納された個々の演出パターンa11~a17の内容を説明する。
この演出パターンテーブルE1が参照される場合、S1205で抽出した乱数を用いた乱数抽選によって、演出表示で使用する演出パターンが演出パターンa11~a17のうちの何れかが選択される(S1210)。そして、何れの演出パターンが選択されるかによって、開始する演出表示において実行するリーチ演出の内容が異なっている。
図23(b)に示すように、演出パターンa11が選択されると、演出表示においてリーチ演出Aを実行し、演出パターンa14が選択されると、演出表示においてリーチ演出Dを実行し、演出パターンa17が選択されると、演出表示においてリーチ演出Gを実行する。そして、演出パターンa11、a14、a17の振分率は、何れも10%とされており、演出パターンa11、a14、a17が選択されると、設定示唆演出を伴う演出表示が実行される。つまり、演出パターンテーブルE1は、変動時間が長い(演出表示時間が長い)スーパーリーチ演出を特定する演出パターンテーブルであり、リーチ演出A、リーチ演出D及びリーチ演出Gが選択されると、演出表示の途中(リーチ表示後、リーチ演出に発展した後)に設定示唆演出が出現する。
また、図示を省略するが、変動パターンA3に対応する演出パターンテーブルE3若しくは変動パターンA20に対応する演出パターンテーブルE20を参照しても、リーチ演出A、リーチ演出D若しくはリーチ演出Gが、それぞれ10%の割合で選択される。
ここで、以下の説明において、設定示唆演出を伴う演出パターンを特定演出パターンという。
更に、図示を省略するが、サブ統合制御装置83を構成するROMには、遊技状態が開放延長状態且つ当否判定の結果が大当りである場合に参照する変動パターンテーブルに対応する演出パターンテーブルも格納されている。
但し、何れの演出パターンテーブルを参照しても、「遊技状態が非開放延長状態で、当否判定の結果が大当りである場合」に参照する演出パターンテーブルを参照する場合よりも、遊技状態が非開放延長状態である場合よりも、変動時間(演出時間)が若干短めに設定され(長い変動時間(演出時間)が選択される確率が若干低くされ)、リーチ演出A、リーチ演出D若しくはリーチ演出Gを伴う演出パターンが選択される確率は低くなっている。
なお、本実施例では、大当りの種類を考慮することなく、参照する演出パターンテーブルを決定するが、大当りの種類も考慮し、参照する演出パターンテーブルを決定してもよい。
次に、当否判定の結果が外れである場合にも、当否判定の際の遊技状態(開放延長状態、非開放延長状態)を考慮した変動パターンテーブルを参照して選択された変動パターンに関するデータが、主制御装置80からサブ統合制御装置83に送信される。そして、サブ統合制御装置83は、S1210の処理において、S1200で受信した変動開始コマンドに含まれる変動パターンが対応する演出パターンテーブルを参照して、S1205の処理で抽出した振分乱数を用いた乱数抽選で外れ用の演出パターンを選択する。以下、図24の具体例を用いて具体的に説明する。
図24は、遊技状態が非開放延長状態で当否判定の結果が外れであり、且つ当該外れがリーチ外れと判定される場合に参照する変動パターンテーブルと、当該変動パターンテーブルに格納された各変動パターンに対応する演出パターンテーブルの関係を示す図表である。
図24(a)の変動パターンテーブルは、遊技状態が非開放延長状態で当否判定の結果が外れであり、且つ当該外れがリーチ外れと判定される場合に参照する変動パターンテーブルである。この変動パターンテーブルには、変動パターン決定用乱数(「0」~「1020」)と対応づけられた複数個(例えば、30個)の変動パターンB1~B30が格納されている。そして、当否判定を実行する毎に当該変動パターンテーブルと、変動パターン決定用乱数とを用いて、乱数抽選で変動パターンを決定する。
また、サブ統合制御装置83を構成するROMには、遊技状態(非開放延長状態、開放延長状態)で、当否判定の結果が外れで、且つ当該外れがリーチ外れと判定される場合に参照する30個の演出パターンテーブルF1~F30が格納されている。但し、図24では、1個の演出パターンテーブルF1のみを図示している。
ここで、図24(b)は、変動パターンB1に対応する演出パターンテーブルF1を示す図表であり、当該演出パターンテーブルF1には、何れも所定範囲の乱数値を対応づけた複数個の演出パターンb11~b17が格納されている。そして、遊技状態が非開放延長状態且つ当否判定の結果が外れ、変動パターンB1が選択された場合には、S1210において演出パターンテーブルF1を参照し、S1205の処理で抽出した振分乱数を用いた乱数抽選を行い、演出表示を実行する際に適用する演出パターンを選択する。
この演出パターンテーブルF1においても、図2(b)に示すように、演出パターンb11が選択されると、演出表示においてリーチ演出Aを実行し、演出パターンb14が選択されると、演出表示においてリーチ演出Dを実行し、演出パターンb17が選択されると、演出表示においてリーチ演出Gを実行する。そして、演出パターンb11、b14、b17の振分率は、何れも5%とされており、演出パターンb11、b14、b17が選択されると、設定示唆演出を伴う演出表示が実行される。つまり、演出パターンテーブルF1は、変動時間が長い(演出表示時間が長い)スーパーリーチ演出を特定する演出パターンテーブルであり、リーチ演出A、リーチ演出D及びリーチ演出Gが選択されると、演出表示の途中(リーチ表示後、リーチ演出に発展した後)に設定示唆演出が出現する。
また、図示を省略するが、変動パターンB30に対応する演出パターンテーブF30を参照しても、リーチ演出A、リーチ演出D若しくはリーチ演出Gが、それぞれ5%の割合で選択される。
また、図示を省略するが、サブ統合制御装置83を構成するROMには、遊技状態が開放延長状態且つ当否判定の結果が外れである場合に参照する変動パターンテーブルに対応する演出パターンテーブルも格納されている。そして、何れの演出パターンテーブルを参照しても、「遊技状態が非開放延長状態で、当否判定の結果が外れである場合」に参照する演出パターンテーブルを参照する場合よりも、リーチ演出A、リーチ演出D若しくはリーチ演出Gが選択される確率は低くなっている。
更に、図示を省略するが、サブ統合制御装置83を構成するROMには、(1)遊技状態が非開放延長状態且つ当否判定の結果が外れであり、外れが単純外れである場合に参照する変動パターンテーブルに対応する演出パターンテーブルと、(2)遊技状態が開放延長状態且つ当否判定の結果が外れであり、外れが単純外れである場合に参照する変動パターンテーブルに対応する演出パターンテーブルも格納されている。そして、外れが単純外れである場合には、遊技状態が何れであっても、リ-チ演出(スーパ-リーチ演出、ノーマルリーチ演出)を伴う演出パターンすら選択されないため、設定示唆演出が実行されないこととしている。但し、本発明においては、本実施例と異なり、単純外れに対応する演出においても設定示唆演出が実行されることとしてもよい。つまり、本発明においては、リ-チ演出の実行の有無を問わず、設定示唆演出が実行されることとしてもよい。
図22に戻り更に説明すると、S1210で演出パターンを設定した後に移行するS1215では、S1210で設定した演出パターンとして、特定演出パターン(設定示唆演出を伴う演出パターン)が選択されているか否かを判定する(S1215)。つまり、リーチ演出A、リーチ演出D若しくはリーチ演出Gを伴う演出パターンが選択されているか否かを判定する(S1215)。
S1215で否定判定される場合には(S1215:no)、そのままS1230に移行し、S1215で肯定判定される場合には(S1215:yes)、S1220の処理を実行した後、S1230に移行する。ここで、S1220は、設定示唆演出の態様を決定する処理であるが、その詳細を後述する。
S1230の処理では、遊技待機中フラグの値が「1」であるか否かを判定する(S1230)。つまり、S1200の処理で変動開始コマンドを受信したとき、本パチンコ機50が遊技待機中であったか否かを判定する(S1230)。
ここで、(1)待機フラグの値が「1」であるか、(2)待機フラグ及びデモフラグの値が「1」であると、サブ統合制御装置83は、当該パチンコ機50が遊技を行っていない状態である(遊技待機中フラグの値が「1」である)と判定する。
この遊技待機中フラグは、本パチンコ機50で遊技を実行しているか否かを示すフラグであり、本パチンコ機50で遊技を実行していない場合(保留がゼロで、特別図柄が変動していないとき)、遊技待機中フラグの値が「1」とされ、本パチンコ機50で遊技を実行している場合(特別図柄の変動を実行可能なとき)、遊技待機中フラグの値が「0」とされる。なお、遊技待機中フラグの詳細に関しては後述する(実施例4を参照)。
そして、S1230で否定判定されると(S1230:no)、そのままS1250に移行する。
一方、S1230において肯定判定されると(S1230:yes)、遊技待機中フラグの値を「0」とした後(S1235)、S1250に移行する。つまり、(1)待機フラグの値が「1」である場合には待機フラグの値を「0」とした後、S1250に移行し、(2)待機フラグ及びデモフラグの値が「1」である場合には、待機フラグ及びデモフラグの値を「0」とした後、S1250に移行する。これにより、当該パチンコ機50が、待機表示若しくはデモ表示を行っている場合には、演出を開始可能な状態となる。
S1250では、演出図柄の停止図柄を設定する処理を行う。例えば、確定表示されるのが、確変大当り図柄である場合には「3桁のゾロ目奇数数字で構成される図柄」、通常大当り図柄である場合には「3桁のゾロ目偶数数字で構成される図柄」、外れ図柄である場合には「3桁のバラ目数字で構成される図柄」が表示される。そして、演出を開始し(S1265)、演出開始処理をリターンする。
なお、本実施例では、所定のリーチ演出(リーチ演出A、D、G)を実行する場合に設定示唆演出を実行することとしたため、演出パターン(S1210)を決定した後に示唆演出態様決定処理(S1220)を行うこととした。但し、演出パターン(S1210)を決定する前に示唆演出態様決定処理を実行し、演出パターンを設定示唆演出を含む演出パターン若しくは設定示唆演出を含まない演出パターンとして設定してもよい。例えば、S1205の処理を実行すると、設定示唆演出を実行するか否かを決定する(例えば、乱数抽選で決定する)。そして、設定示唆演出を実行すると決定されると示唆演出態様決定処理(S1220)を実行し、設定示唆演出の内容を決定する。そして、S1210の処理で、示唆演出態様決定処理で決定された設定示唆演出を含む演出パターン、若しくは、設定示唆演出を含まない演出パターンとして設定してもよい。この場合、単純外れを報知することとなる演出表示においても、設定示唆演出を伴うこととしてもよい。
次に、図25のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する示唆演出態様決定処理を説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
サブ統合制御装置83は示唆演出態様決定処理を起動すると、第1抑制フラグの値が「1」であるか否かを判定する(S1300)。
つまり、設定示唆演出Bが既に出現し、示唆内容が相反する設定示唆演出Cが設定示唆演出Bに続いて出現することが禁止される。
第1抑制フラグの値が「1」である場合には(S1300:yes)、S1302の処理に移行し、その時点の設定値に対応する第1抑制示唆態様決定用テーブルを参照し、乱数抽選(図22のS1205で取得した振分乱数を用いた乱数抽選)によって、演出表示において実行する設定示唆演出の態様を決定する。
ここで、第1抑制示唆態様決定用テーブルは、図26~図28において「第1F=1」と記載された欄(左右方向真中の欄)に記載されたテーブルである。
第1抑制示唆態様決定用テーブル(「第1F=1」と記載された欄のテーブル)は、設定値に応じて設けられている。
そして、S1302の処理で、設定示唆演出Bに決定された場合には(S1304:yes)、そのまま示唆演出態様決定処理を終了し、設定示唆演出Bに決定されなかった場合には(S1304:no)、第1抑制フラグの値が「0」とした後(S1306)、示唆演出態様決定処理を終了する。
つまり、第1抑制フラグの値が「1」である場合であっても(S1300:yes)、設定示唆演出Bに決定されなかった場合には(S1304:no)、所定条件が成立し、第1抑制フラグの値が「0」とされる(S1306)。一方、第1抑制フラグの値が「1」である場合(S1300:yes)、設定示唆演出Bが再度決定された場合には(S1304:yes)、所定条件が成立せず、第1抑制フラグの値が「1」のまま維持される。
第1抑制フラグの値が「1」でない場合には(S1300:no)、S1310の処理に移行し、第2抑制フラグの値が「1」であるか否かを判定する(S1310)。そして、S1310で肯定判定される場合には(S1310:yes)、その時点の設定値に対応する第2抑制示唆態様決定用テーブルを参照し、乱数抽選(図22のS1205で取得した振分乱数を用いた乱数抽選)によって、演出表示において実行する設定示唆演出を決定する(S1312)。
ここで、第2抑制示唆態様決定用テーブルは、図26~図28において「第2F=1」と記載された欄(左右方向右側の欄)に記載されたテーブルである。
第2抑制示唆態様決定用テーブル(「第2F=1」と記載された欄のテーブル)は、設定値に応じて設けられている。
そして、S1312の処理で、設定示唆演出Cに決定された場合には(S1314:yes)、そのまま示唆演出態様決定処理を終了し、設定示唆演出Cに決定されなかった場合には(S1314:no)、第2抑制フラグの値を「0」とした後、示唆演出態様決定処理を終了する。
つまり、第2抑制フラグの値が「1」である場合であっても(S1310:yes)、設定示唆演出Cに決定されなかった場合には(S1314:no)、所定条件が成立し、第2抑制フラグの値が「0」とされる(S1316)。一方、第2抑制フラグの値が「1」である場合(S1310:yes)であって、設定示唆演出Cが再度決定された場合には(S1314:yes)、所定条件が成立せずに、第2抑制フラグの値が「1」のまま維持される。
第1抑制フラグ及び第2抑制フラグの値が「1」でない場合には(S1300:no、S1310:no)、S1320の処理に移行し、その時点の設定値に対応する通常示唆態様決定用テーブルを参照し、乱数抽選(図22のS1205で取得した振分乱数を用いた乱数抽選)によって、演出表示において実行する設定示唆演出を決定する(S1320)。
ここで、通常示唆態様決定用テーブルは、図26~図28において「F=0」と記載された欄(左右方向左側の欄)に記載されたテーブルである。
そして、S1320の処理で設定示唆演出Bに決定された場合には(S1322:yes)、第1抑制フラグの値を「1」とした後(S1324)、示唆演出態様決定処理を終了する。
また、S1320の処理で設定示唆演出Bに決定されなかった場合(S1322:no)、S1326に移行し、設定示唆演出Cに決定されたか否かを判定する。そして、設定示唆演出Cに決定された場合(S1326:yes)、第2抑制フラグの値を「1」とした後(S1328)、示唆演出態様決定処理を終了する。
一方、S1320の処理で設定示唆演出B及び設定示唆演出Cに決定されない場合(S1322:no、S1326:no)、そのまま示唆演出態様決定処理を終了する。この後、通常示唆態様決定用テーブルを参照し、設定示唆演出の態様が決定される。
次に、図26~図28を用いて、通常示唆態様決定用テーブルと、第1抑制示唆態様決定用テーブルと、第2抑制示唆態様決定用テーブルの内容について説明する。
先ず、第1抑制フラグ及び第2抑制フラグの値が「0」の場合に参照される通常示唆態様決定用テーブルについて説明する。
通常示唆態様決定用テーブルとしては、設定値「1」に対応するものが図26(a)の「F=0」の欄に記載され、設定値「2」に対応するものが図26(b)の「F=0」の欄に記載され、設定値「3」に対応するものが図27(a)の「F=0」の欄に記載されている。更に、設定値「4」に対応するものが図27(b)の「F=0」の欄に記載され、設定値「5」に対応するものが図28(a)の「F=0」の欄に記載され、設定値「6」に対応するものが図28(b)の「F=0」の欄に記載されている。
設定値「1」~「6」の何れの設定値に対応する通常示唆態様決定用テーブルを参照しても、原則的態様の設定示唆演出(設定示唆演出A)に「50%」の確率で決定される。
但し、設定値が奇数(「1」、「3」、「5」)の場合には、奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出B)に決定される確率が、偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)に決定される確率よりも高くされている。また、設定値が偶数(「2」、「4」、「6」)の場合には、偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)に決定される確率が、奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出B)に決定される確率よりも高くされている。
更に、3以上示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)には、設定値が3未満であると、決定されることなく、設定値が3以上であると所定確率で決定される。
更に、最高設定唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出D)には、設定値が6の場合のみに決定される。
また、1・2・6設定唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出E)は、設定値が、1・2・6の場合に決定される。つまり、最高設定値か、設定値が低い場合に決定される。
更に、3・4・5設定唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出G)は、設定値が、3・4・5の場合に決定される。つまり、中位の設定値のときに決定される。
また、1否定設定唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出H)には、設定値1でない場合(設定値が「2」~「6」の場合)に決定される。
第1抑制フラグの値が「1」場合に参照される第1抑制示唆態様決定用テーブルについて、通常示唆態様決定用テーブルとの差異を中心に説明する。
ここで、「1」に対応するものが図26(a)の「第1F=1」の欄に記載され、設定値「2」に対応するものが図26(b)の「第1F=1」の欄に記載され、設定値「3」に対応するものが図27(a)の「第1F=1」の欄に記載されている。更に、設定値「4」に対応するものが図27(b)の「第1F=1」の欄に記載され、設定値「5」に対応するものが図28(a)の「第1F=1」の欄に記載され、設定値「6」に対応するものが図28(b)の「第1F=1」の欄に記載されている。
第1抑制示唆態様決定用テーブルでは、設定値が何れであっても、偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)に決定される確率が「ゼロ」とされている。また、設定値が何れであっても、奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出B)に決定される確率は、通常示唆態様決定用テーブルを参照した場合と同一確率とされている。更に、設定値が何れであっても、原則的示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出A)に決定される確率が、通常示唆態様決定用テーブルを参照した場合よりも高くされている。
つまり、第1抑制示唆態様決定用テーブルでは、設定値が何れであっても、偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)に決定される確率が「ゼロ」とされているが、原則的示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出A)に決定される確率は、通常示唆態様決定用テーブルを参照した場合よりも高くされている。
このように、設定値が何れであっても、第1抑制示唆態様決定用テーブルでは偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)に決定される確率が「ゼロ」とされているが、第1抑制示唆態様決定用テーブルを参照した場合には通常示唆態様決定用テーブルを参照した場合に比べて、奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出B)に決定される確率が高くされない。このため、奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出B)が実行された後、奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出B)が実行確率が高くなることはない。
なお、本実施例では、第1抑制示唆態様決定用テーブルにおいて設定値が何れであっても、奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出B)に決定される確率は、通常示唆態様決定用テーブルを参照した場合と同一確率とされているが、通常示唆態様決定用テーブルを参照した場合よりも低い確率(但し、確率「ゼロ」を含む)とされてもよい。この場合、奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出B)が選ばれ難くなるか、全く選ばれなくなるため、必要以上に連続して偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)の出現が抑制され、設定示唆演出のバリエーションが必要以上低下する事態を防止することができる。
次に第2抑制フラグの値が「1」場合に参照される第2抑制示唆態様決定用テーブルについて、通常示唆態様決定用テーブルとの差異を中心に説明する。
ここで、「1」に対応するものが図26(a)の「第2F=1」の欄に記載され、設定値「2」に対応するものが図26(b)の「第2F=1」の欄に記載され、設定値「3」に対応するものが図27(a)の「第2F=1」の欄に記載されている。更に、設定値「4」に対応するものが図27(b)の「第2F=1」の欄に記載され、設定値「5」に対応するものが図28(a)の「第2F=1」の欄に記載され、設定値「6」に対応するものが図28(b)の「第2F=1」の欄に記載されている。
第2抑制示唆態様決定用テーブルでは、設定値が何れであっても、奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出B)に決定される確率が「ゼロ」とされている。また、設定値が何れであっても、偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)に決定される確率は、通常示唆態様決定用テーブルを参照した場合と同一確率とされている。更に、設定値が何れであっても、原則的示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出A)に決定される確率が、通常示唆態様決定用テーブルを参照した場合よりも高くされている。
つまり、第2抑制示唆態様決定用テーブルでは、設定値が何れであっても、奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出B)に決定される確率が「ゼロ」とされているが、原則的示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出A)に決定される確率は、通常示唆態様決定用テーブルを参照した場合よりも高くされている。
このように、設定値が何れであっても、第2抑制示唆態様決定用テーブルでは奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出D)に決定される確率が「ゼロ」とされているが、第2抑制示唆態様決定用テーブルを参照した場合には通常示唆態様決定用テーブルを参照した場合に比べて、偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)に決定される確率が高くされない。このため、偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)が実行された後、偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)が実行確率が高くなることはない。
なお、本実施例では、第2抑制示唆態様決定用テーブルにおいて設定値が何れであっても、偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)に決定される確率は、通常示唆態様決定用テーブルを参照した場合と同一確率とされているが、通常示唆態様決定用テーブルを参照した場合よりも低い確率(但し、「確率」ゼロを含む)とされてもよい。この場合、偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)が選ばれ難くなるか、全く選ばれなくなるため、必要以上に連続して奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出B)の出現が抑制され、設定示唆演出のバリエーションが必要以上低下する事態を防止することができる。
次に、図29(a)のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する演出停止処理について説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
演出停止処理が開始されると、サブ統合制御装置83が変動停止コマンドを受信したか否かを判定する(S1400)。ここで、変動停止コマンドとは、特別図柄の変動を停止して確定図柄を表示する際に主制御装置80から送信されるコマンドである(図12(b)のS372の処理を参照)。
そして、否定判定される場合には(S1400:no)、演出停止処理をそのまま終了する。
一方、肯定判定される場合には(S1400:yes)、演出図柄確定表示信号を演出図柄制御装置82に送信する処理(つまり、演出図柄確定表示させる処理)を行い(S1405)、演出停止処理を終了する。
次に、図30のフローチャートを用いて、サブ統合制御装置83が実行する大当り終了演出設定処理について説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
大当り終了演出設定処理が開始されると、サブ統合制御装置83が大当り終了演出指示コマンドを受信したか否かを判定する(S1500)。ここで、大当り終了演出指示コマンドは、大当り遊技を終了する際に主制御装置80から送信されるコマンドである(図16のS554の処理を参照)。
そして、否定判定される場合には(S1500:no)、大当り終了演出設定処理をそのまま終了し、肯定判定される場合には(S1500:yes)、S1505の処理に移行する。このS1505の処理では、大当り終了演出の演出パターンを設定する。この後、S1510で示唆演出態様決定処理を行い、終了演出中フラグの値を「1」とし(S1515)、大当り終了演出設定処理を終了する。このように、本実施例のパチンコ機50では、大当り終了演出を開始する際に示唆演出態様決定処理を行うため、大当り終了演出を実行中に設定示唆演出が一律に実行される。
なお、終了演出中フラグは、大当り終了演出を実行中であることを示すフラグであり、大当り終了演出を実行している場合には、終了演出中フラグの値が「1」とされ、大当り終了演出を実行していない場合には、終了演出中フラグの値が「0」とされる。そして、大当り終了演出を終了する際に終了演出中フラグの値が「0」とされる(図示を省略)。
本実施例のパチンコ機50によると、設定示唆演出B(奇数示唆態様)及び設定示唆演出C(偶数示唆態様)の一方が実行された後、所定条件が成立するまで、設定示唆演出B(奇数示唆態様)及び設定示唆演出C(偶数示唆態様)の他方が実行されない。つまり、設定示唆演出B(奇数示唆態様)及び設定示唆演出C(偶数示唆態様)の一方とは異なる設定示唆演出(設定示唆演出A等)が実行され、ワンクッションを置くことで、所定条件が成立する。
このため、所定条件が成立するまで、設定示唆演出B(奇数示唆態様)及び設定示唆演出C(偶数示唆態様)という、相反する示唆内容を示す設定示唆演出が実行されない。
従って、遊技者が、当該特定設定示唆演出が実行されたという記憶が鮮明な時期に相反する示唆内容を示す当該他の特定設定示唆演出が実行されないため、遊技者は困惑することなく当選確率に関する設定(設定値)の予測を行うことができる。
ここで、一般にスーパーリーチ演出は希少演出であるため、特定設定示唆演出が所定のスーパーリーチ演出に伴ってのみ出現することとすると、図31(b)に示すように、設定示唆演出の出現頻度が低くなる(図示のL3の後、暫く設定示唆演出が出現しない)。
これに対して、本実施例に示すように、設定示唆演出が所定のスーパーリーチ演出と大当り遊技演出に伴い出現可能である場合には、図31(a)に示すように、設定示唆演出の出現頻度が高くなる(図示のL1、L2を参照)。
特に、スーパーリーチ演出のように長い演出時間をかけて実行される演出は、大当りを報知する際に実行される可能性が高く、所定のスーパーリーチ演出(リーチ演出A、リーチ演出D、リーチ演出G)の実行に伴い、設定示唆演出が実行される可能性がある。しかも、本実施例では、大当りを報知した後(直後)に実行された大当り遊技を終了する際には設定示唆演出が実行される。
このため、大当りの発生を報知する際に実行されるスーパーリーチ演出(リーチ演出A、リーチ演出D、リーチ演出G)と、大当り遊技の終了を示す終了演出で、設定示唆演出が短い間隔で出現する可能性がある。ところが、本実施例のパチンコ機50では、相反する設定示唆演出が短い間隔で出現することがないため、出現する設定示唆演出によって遊技者に無用な混乱を生じさせる可能性を低くすることができる。
なお、実施例1では、所定のスーパーリーチ演出(リーチ演出A、リーチ演出D、リーチ演出G)と、大当り遊技演出(終了を示す終了演出)との双方で、設定示唆演出が出現することとしたが、本発明では、所定のスーパーリーチ演出及び大当り遊技演出の一方で設定示唆演出が出現してもよい。若しくは、リーチ演出の種類(スーパーリーチ演出、ノーマルリーチ演出)を問わず、実行抽選(設定示唆演出を実行する否かの抽選)で当選したら設定示唆演出を出現することとしてもよいし、リーチ演出の有無を問わず(例え、単純外れ演出であっても)、実行抽選で当選したら設定示唆演出を出現することとしてもよい。
また、本実施例のパチンコ機50では、設定示唆演出B(奇数示唆態様)が実行された後、所定条件が成立するまで、設定示唆演出C(偶数示唆態様)の出現率を「ゼロ」とするが、設定示唆演出Bの出現率は高くされない。同様に、設定示唆演出C(偶数示唆態様)が実行された後、所定条件が成立するまで、設定示唆演出B(奇数示唆態様)の出現率を「ゼロ」とするが、設定示唆演出Cの出現率は高くされない。従って、一の特定設定示唆演出(設定示唆演出B若しくは設定示唆演出C)が実行された後、当該一特定設定示唆演出が連続して出現するという不具合を生ずることを防止できる。
なお、実施例1では、「抑制フラグ(第1抑制フラグ若しくは第2抑制フラグ)」の値が「1」である場合に1回の設定示唆演出(設定示唆演出A、D~H)が実行されると所定条件が成立し、抑制フラグを解除することとしたが、設定示唆演出(設定示唆演出A、D~H)の実行回数が所定回数(複数回数)になると所定条件が成立し、抑制フラグを解除することとしてもよい。
設定示唆演出(設定示唆演出A、D~H)の実行回数が所定回数(複数回数)になると所定条件が成立することとする場合には、一の特定設定示唆演出(設定示唆演出B及び設定示唆演出Cのうちの一方)が出現したという記憶が薄れた状態となるまで、他の特定設定示唆演出(設定示唆演出B及び設定示唆演出Cのうちの他方)が出現しないため、遊技者はより的確に設定(設定値)の予測を行うことができる。
(2)実施例2
次に、図25(一部を修正して適用する図25)、図32及び図29(b)を用いて、実施例2のパチンコ機50について説明する。
実施例1では抑制フラグが設定された後に実行される設定示唆演出が、所定の設定示唆演出であることに起因して所定条件が成立することとしたが、抑制フラグが設定された後に「設定示唆演出とは直接関係がない事象」の発生に起因して「所定条件(抑制終了条件)」が成立することとしてもよい。
図25に付記したように、実施例においては、示唆演出態様処理から抑制フラグを解除する処理を省略し、示唆演出態様処理とは別の処理として抑制フラグを解除する処理を行うこととしている。なお、この点に関しては、後述する実施例3、実施例4、及び変形例1~5においても同様である。
先ず、実施例2の示唆演出態様処理について説明する。
つまり、実施例2に示す示唆演出態様処理では、図25に示す実施例1の示唆演出態様処理からS1304、S1306、S1314、S1316(抑制フラグを解除する処理)が省略されている。このため、実施例2の示唆演出態様処理では、「S1302若しくはS1312を実行するか」、「S1320、S1322の肯定判定を経て1324を実行するか」、「S1320、S1322の否定判定と、S1326の肯定判定を経て1328を実行するか」、「S1320、S1322の否定判定と、S1326の否定判定を実行すると」、当該示唆演出態様処理をリターンする。
次に、図32(a)を用いて、実施例2の抑制フラグ解除処理について説明する。
図32(a)の抑制フラグ解除処理が開始されると、抑制終了条件(所定条件)が成立しているか否かを判定する(S1600)。
S1600の処理で肯定判定される場合には(S1600:yes)、S1605の処理に移行し、否定判定される場合には(S1600:no)、抑制フラグ解除処理をそのまま終了する。
S1605の処理では、第1抑制フラグの値が「1」であるか否かを判定する(S1605)。そして、S1605で肯定判定される場合には(S1605:yes)、S1610の処理で第1抑制フラグの値を「0」とし(S1610)、回数カウンタ(C)を初期化(カウント値を「0」)した後(S1620)、抑制フラグ解除処理を終了する。ここで、S1620の回数カウンタ(C)については後述する。
これに対して、S1605で否定判定される場合(つまり、第2抑制フラグの値が「1」と判定される場合)には、第2抑制フラグの値を「0」とし(S1615)、回数カウンタ(C)を初期化した後(S1620)、抑制フラグ解除処理を終了する。
実施例2では、図32(b)の「実施例2の欄」に示すように、抑制フラグ(第1抑制フラグ、第2抑制フラグ)がセットされた後、特別図柄の変動表示(演出表示)が所定回数(例えば、300回)実行されると、S1600で抑制終了条件(所定条件)が成立したと判定される。
ここで、図29(b)を用いて、実施例2の演出停止処理について説明する。なお、実施例2の演出停止処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。また、実施例2の演出停止処理(図29(b))には、S1410、S1415が追加されている点が、実施例1の演出停止処理(図29(a))と異なる。
実施例2の演出停止処理では、図29(b)に示すように、S1405の処理を実行すると、S1410で抑制フラグ(第1抑制フラグ若しくは第2抑制フラグ)の値が「1」であるか否かを判定する。
S1410で否定判定されると(S1410;no)、そのまま演出停止処理をリターンし、S1410で肯定判定されると(S1410;yes)、回数カウンタ(C)を「+1」した後(S1415)、演出停止処理をリターンする。
つまり、抑制フラグ(第1抑制フラグ若しくは第2抑制フラグ)の値が「1」である場合には、演出表示(特別図柄の変動回数)を終了する度に、抑制フラグの値が「1」である状態で実行する演出表示(特別図柄の変動回数)の回数をカウントすることとしている。
実施例2では、抑制フラグ(第1抑制フラグ、第2抑制フラグ)がセットされた後、回数カウンタ(C)の値が所定数(300を例示)になると、S1600で肯定判定され、抑制フラグ(第1抑制フラグ、第2抑制フラグ)が解除される。その後、通常示唆態様決定用テーブルを参照して、設定示唆演出を実行可能となる。つまり、抑制フラグ(第1抑制フラグ、第2抑制フラグ)がセットされた状態で回数カウンタ(C)の値が所定値(300)になると、抑制フラグ(第1抑制フラグ、第2抑制フラグ)を解除し、通常示唆態様決定用テーブルを参照して設定示唆演出を実行可能としている。
ここで、実施例2では、図32(b)に示すように、所定回数として300回を例示するが、その回数はこれに限定されない。例えば、10~299回としたり、300回を超える回数としたりしてもよい。
実施例2によると、実施例1の効果に加えて以下の効果を得ることができる。つまり、実施例2によると、次回の設定示唆演出で前回の設定示唆演出を否定するもの(前回の設定示唆演出と相反する示唆内容の設定示唆演出)が出現しても、次回の設定示唆演出が出現するまでの間の時間が十分であると(所定回数の特別図柄の変動表示が実行されるほどの時間が経過すると)、前回の設定示唆演出に関する記憶が薄らぐこととなる。
従って、相反する示唆内容の設定示唆演出が出現した事実が気にならない状態となるため、遊技者は困惑することなく設定(設定値)の予測を行うことができる。
また、一の特定設定示唆演出の実行に基づいて、他の特定設定示唆演出を一律に抑制する状態がいつまでも継続することとすると、他方の特定設定示唆演出に遭遇する可能性が徒に低くなり、以後、出現する設定示唆演出のバリエーションが必要以上に低下することになる。よって、実施例2によると、出現する設定示唆演出のバリエーションを確保し、遊技興趣を維持することができる。
次に、図25、図32(a)(b)、図29(b)を用いて実施例2の第1の変形例(以下、変形例1という)について説明する。なお、変形例1の示唆演出態様処理も、実施例2の示唆演出態様処理と同様である。
変形例1では、図32(b)の「変形例1の欄」に示すように、抑制フラグ(第1抑制フラグ、第2抑制フラグ)がセットとされた後(値が「1」とされた後)、所定回数の大当りが発生すると、抑制終了条件(所定条件)が成立することとしている。
変形例2では、図29(b)の演出停止処理において、S1410を以下のように読み替えて適用することとしている。
つまり、S1405を実行すると、S1410で「抑制フラグの値が「1」であり、且つ、S1405で停止表示される演出図柄が、大当り図柄であるか否か」を判定する。
そして、S1410で否定判定されると(S1410;no)、そのまま演出停止処理をリターンし、S1410で肯定判定されると(S1410;yes)、回数カウンタ(C)を「+1」した後(S1415)、演出停止処理をリターンする。
つまり、抑制フラグの値が「1」である場合には、大当りの発生を報知する演出表示が実行される毎に回数カウンタ(C)をインクリメントする。
変形例1の抑制フラグ解除処理では、図32(a)のS1600において、抑制フラグ(第1抑制フラグ、第2抑制フラグ)がセットとされた後(値が「1」とされた後)、所定回数の大当りが発生したか否かを判定する(S1600)。つまり、抑制フラグ(第1抑制フラグ、第2抑制フラグ)がセットされた状態で、大当りの発生回数が「5」(回数カウンタ(C)の値が所定値「5」)になると、S1600で肯定判定され、抑制フラグ(第1抑制フラグ、第2抑制フラグ)を解除することとしている。
ここで、変形例1では、所定回数として5回を例示するが、その回数はこれに限定されない。例えば、1~4回としたり、6回以上としたりしてもよい。
S1600で肯定判定(S1600:yes)された以降と、否定判定(S1600:no)された以降の処理に関しては、実施例2と同様である。
変形例1によると、実施例1の効果に加えて以下の効果を得ることができる。つまり、変形例1によると、次回の設定示唆演出で前回の設定示唆演出を否定するもの(前回の設定示唆演出と相反する示唆内容の設定示唆演出)が出現しても、間に複数回の大当りを発生するほどの十分な時間が経過すると、前回の設定示唆演出の示唆内容に関する記憶が薄らぐ。このため、相反する示唆内容の設定示唆演出が出現した事実が気にならない状態となる。
また、一の特定設定示唆演出の実行に基づいて、他の特定設定示唆演出を一律に抑制する状態がいつまでも継続することとすると、他の特定設定示唆演出に遭遇する可能性が徒に低くなり、以後、出現する設定示唆演出のバリエーションが必要以上低下することになる。よって、変形例1によると、出現する設定示唆演出のバリエーションを確保し、遊技興趣を維持することができる。
次に、図25、図32(a)及び(b)を用いて実施例2の第2の変形例(以下、変形例2という)について説明する。なお、変形例2の示唆演出態様処理も、実施例2の示唆演出態様処理と同様である。
変形例2では、高確率状態(確変状態)が終了すると、抑制終了条件(所定条件)が成立することとしている。
ここで、変形例2では、確変大当り図柄(図柄13、図柄14、図柄23、図柄24)が確定表示されることに基づく大当り遊技を実行した後、100回の当否判定を実行するか、当否判定の結果が大当りとなると高確率状態(確変状態)を終了することとしている。
なお、大当りを発生すると、確変フラグが設定されている場合(確変フラグの値が「1」の場合)、確変フラグが解除され(図13のS382のように、値が「0」とされ)、大当り遊技を実行中は通常確率状態とされるため、抑制フラグ(第1抑制フラグ若しくは第2抑制フラグ)が解除されることとしてもよい。但し、確変大当りを発生する場合には、大当り遊技を実行した後、再び、高確率状態(確変状態)が開始されるため、確変大当りを発生した場合には、抑制フラグを解除しないことが好ましい。蓋し、大当り遊技を挟み、高確率状態(確変状態)が実行される場合(所謂「確変状態」の連チャンを生じた場合)には、遊技上、有利な状態が継続され、遊技者が交代しない可能性が高い。そして、確変状態の連チャンで遊技を継続する「当該遊技者」が、一の特定示唆演出(設定示唆演出B若しくは設定示唆演出C)が実行されたことを鮮明に記憶している可能性が高いため、抑制フラグを解除しないこととし、相反する設定示唆演出(設定示唆演出B若しくはC)の実行抑制を継続することが好ましいからである。
変形例2では、図32(b)の「変形例2の欄」に示すように、高確率状態(確変状態)を終了すると、S1600の抑制終了条件(所定条件)が成立することとしている。
ここで、高確率状態(確変状態)を終了することは、遊技状態が高確率状態であるとき、通常確率状態であることを示す状態指定コマンド(前述の確変終了コマンド)」をサブ統合装置83が受信することを通じて検出することができる。
つまり、図16のS540の処理を経てサブ統合装置83に送信される状態指定コマンド(S556)は、遊技状態が高確率状態あること(高確率状態に移行したこと)を示す状態指定コマンドであり、サブ統合装置83は当該コマンドを受信することで、遊技状態が高確率状態に移行したことを検出することができる。
主制御装置80は高確率状態に移行したことを示す状態指定コマンド(S556)をサブ統合装置83に送信した後、大当りを発生することなく(図13のS378で肯定判定されることなく)、当否判定を100回(上限回数)に亘って実行すると、図13のS406の処理を経て遊技状態が通常確率状態に移行したことを示す状態指定コマンド(前述の確変終了コマンド)がサブ統合装置83に送信される。
そして、サブ統合装置83は確変終了コマンドを受信すると、遊技状態が高確率状態から通常確率状態に移行したことを検出することができる。
次に、図32(a)を用いて、変形例2の抑制フラグ解除処理について説明する。
変形例2の抑制フラグ解除処理が開始されると、抑制終了条件(所定条件)が成立しているか否かを判定する(S1600)。つまり、変形例2において、S1600の処理は、「サブ統合装置83が確変終了コマンドを受信したか否かを判定する処理」となる。
S1600の処理で肯定判定される場合には(S1600:yes)、S1605の処理に移行し、否定判定される場合には(S1600:no)、抑制フラグ解除処理をそのまま終了する。
S1605の処理で肯定判定される場合には(S1605:yes)、1610の処理で、第1抑制フラグの値を「0」とした後(S1610)、抑制フラグ解除処理を終了する。一方、S1605の処理で否定判定される場合には(S1605:no)、1615の処理で、第2抑制フラグの値を「0」とした後(S1615)、抑制フラグ解除処理を終了する。つまり、変形例2の抑制フラグ解除処理では、実施例2の抑制フラグ解除処理と異なり、S1620の処理が実行されない。
変形例2では、実施例1の効果に加え、以下の効果を得ることができる。つまり、遊技者は、大当り遊技を終了した後、有利な遊技状態(高確率状態等)が終了すると、遊技止め(遊技を終了すること)をする傾向になる。このため、当該パチンコ機50で別の遊技者が遊技を再開する場合に、抑制フラグがセットされたままにならないため、別の遊技者は円滑に遊技を行うことができる。
なお、変形例2では高確率状態が終了すると抑制フラグを解除することとしたが、他の有利な遊技状態(開放延長状態等)が終了すると抑制フラグを解除することとしてもよい。
(3)実施例3
次に、図33(a)、(b)、図34を用いて、実施例3のパチンコ機50について説明する。なお、実施例3、変形例4~6の示唆演出態様処理も、実施例2の示唆演出態様処理と同様である。
実施例3では、遊技が一定時間停止したと判断(例えば、別の遊技者に変更されたと判断)される場合に、抑制フラグ(第1抑制フラグ若しくは第2抑制フラグ)を解除するものである。
実施例3のパチンコ機50においては、図33(a)、図34に示すように、遊技が停止されたと判断されると時間計測を開始し、計測時間が一定時間になると、抑制フラグ(第1抑制フラグ若しくは第2抑制フラグ)を設定されている場合には、抑制フラグ(第1抑制フラグ若しくは第2抑制フラグ)を解除するものである。
以下、図33(a)の計測開始処理と、図34の抑制フラグ解除処理について説明する。なお、両処理は、サブ統合制御装置83において定期的(例えば、2ms周期)に実行される処理である。
図33(a)の計測開始処理が開始されると、計測契機が発生したか否かを判定し(S1700)、否定判定される場合には(S1700:no)、そのまま計測開始処理を終了し、肯定判定される場合には(S1700:yes)、計測フラグの値を「1」とした後、計測開始処理を終了する。
つまり、計測フラグの値を「1」とすることで、遊技を停止してからの時間計測を開始する。なお、計測契機に関しては後述する。
図34の抑制フラグ解除処理が開始されると、サブ統合制御装置83は計測フラグの値が「1」であるか否かを判定する(S1800)。
S1800の処理で肯定判定される場合には(S1800:yes)、S1810の処理に移行し、否定判定される場合には(S1800:no)、抑制フラグ解除処理をそのまま終了する。
S1810の処理では、ウエイト時間タイマ減算処理によって、ウエイト時間の時間消化を行う。
ここで、ウエイト時間は、時間計測を開始してから、遊技を停止したことが確定するまで待ち時間であり、ウエイト時間タイマの値が「0」となった時点で遊技が停止された判定する。
実施例3では、ウエイト時間タイマには、遊技が停止したと判定するために十分な時間(以下、待ち時間といい、例えば、300秒を例示)に相当するカウンタ値(例えば、150000)が予め設定されている。そして、図34の抑制フラグ解除処理の実行毎に(タイマ割り込み処理毎に)当該カウンタ値が減算され、当該カウンタ値=0となった時点で待ち時間が経過したとされる。
すなわち、「抑制フラグ解除処理」の実行周期(起動周期)が到来する毎に「カウント値」を「-1」する処理を行い、カウント値が待ち時間の終了を示す時間に示す値(ゼロ)になると、待ち時間を満了する。
S1810に続くS1815では、ウエイト時間が「0」になったか否かを判定する。そして、このS1815で否定判定の場合には(S1815:no)、S1825に移行し、S1815で肯定判定の場合には(S1815:yes)、S1840に移行する。
S1825では計測の中止契機を発生したか否かを判定し、S1825で否定判定される場合には(S1825:no)、そのまま抑制フラグ解除処理を終了し、S1825で肯定判定される場合には(S1825:yes)、S1830に移行し、計測フラグの値を「0」とした後、抑制フラグ解除処理を終了する。
このように、計測フラグの値を「0」とすると、中止契機を発生し、時間計測が中止される。なお、中止契機に関しては後述する。
S1815で肯定判定の場合には(S1815:yes)、つまり、ウエイト時間が満了した場合(ゼロ)になった場合も、計測フラグの値を「0」とした後(S1840)、S1845に移行する。
S1845では、第1抑制フラグの値が「1」であるか否かを判定する(S1845)。このS1845の処理で肯定判定されると(S1845:yes)、第1抑制フラグの値を「0」とし(S1850)、抑制フラグ解除処理を終了する。
これに対して、S1845で否定判定される場合(S1845:no)、S1860に移行し、第2抑制フラグの値が「1」であるか否かを判定する(S1860)。このS1860の処理で肯定判定されると(S1860:yes)、第2抑制フラグの値を「0」とし(S1865)、抑制フラグ解除処理を終了する。
このS1860の処理で否定判定されると(S1860:no)、そのまま抑制フラグ解除処理を終了する。
つまり、抑制フラグ(第1抑制フラグ、第2抑制フラグ)の値が「0」である場合には、そのまま抑制フラグ解除処理を終了する
計測契機と中止契機について説明する。
実施例3のパチンコ機50では、図33(b)の「実施例3の欄」に示すように、遊技者が遊技者が発射ハンドル64から手を離すと計測契機を発生し、発射ハンドル64を触ると中止契機を発生する。つまり、遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力されることで、タッチスイッチ28からのタッチ信号が発射制御装置84に入力され、遊技者が発射ハンドル64から手を離すとタッチスイッチ28からのタッチOFF信号(タッチ信号が0FFになったことを示す信号)が発射制御装置84に入力される。
ここで、実施例3のパチンコ機50では、実施例1と異なり、発射制御装置84と主制御装置80が双方向通信可能な状態に接続されているため、タッチ信号やタッチOFF信号は、主制御装置80に入力され、主制御装置80は、タッチ信号を受信するとタッチON報知信号をサブ統合制御装置83に送信し、タッチOFF信号を受信するとタッチOFF報知信号をサブ統合制御装置83に送信する。
また、実施例3のパチンコ機50では、図34に示すウエイト時間が3分に設定される。このため、抑制フラグがセットされた状態で、遊技者が発射ハンドル64から手を離しても、3分間は抑制フラグが解除されない。
蓋し、演出表示の中には、長い時間を掛けて実行されるものがある。例えば、スーパーリーチを伴う演出表示が開始されると、リーチの発展タイミングで発射ハンドル64から手を離し、演出を楽しむ遊技者も存在する。このため、かかる場合においても、抑制フラグが不用意に解除されないこととしている。
実施例3によると、実施例1の効果に加えて以下の効果を得ることができる。つまり、実施例3によると、遊技が一定時間停止され、遊技者が別の遊技者に交代する可能が高い場合に、抑制フラグを解除するため、別の遊技者が抑制のない状態で遊技を開始することができる。
更に、図33(b)を用いて、実施例3の変形例を説明する。
図33(b)の「変形例3の欄」には、実施例3の第1の変形例(以下、変形例3という)を示している。
変形例3では、特別図柄の変動が実行されておらず、特別図柄に関する保留記憶が存在しない場合に計測契機を発生し、特別図柄に関する保留記憶が発生すると計測契機と中止契機が発生する。つまり、特別図柄の変動表示が停止すると計測契機を発生し、この状態が一定時間(例えば、3分間)続くと抑制フラグを解除する。一方、当該一定時間(例えば、3分間)内に特別図柄の変動表示が再開すると中止契機が発生し、抑制フラグが解除されない。
図33(b)の「変形例4の欄」には、実施例3の第2の変形例(以下、変形例4という)を示している。
変形例4では、普通図柄の変動が実行されておらず、普通図柄に関する保留記憶が存在しない場合に計測契機を発生し、普通図柄に関する保留記憶が発生すると計測契機と中止契機が発生する。つまり、普通図柄の変動が実行されておらず、普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過しないと、計測契機を発生し、この状態が一定時間(例えば、3分間)続くと抑制フラグを解除する。一方、当該一定時間(例えば、3分間)内に普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると中止契機が発生し、抑制フラグが解除されない。
図33(b)の「変形例5の欄」には、実施例3の第3の変形例(以下、変形例5という)を示している。
変形例5では、パチンコ機50の前面部(遊技者に対向する面)に人感センサを設け、パチンコ機50の正面に遊技者が存在しないことを人感センサが検出すると、人感センサがOFF信号を出力し、パチンコ機50の正面に遊技者が存在することを人感センサが検出すると、人感センサがON信号を出力する。
人感センサがOFF信号を出力すると計測契機を発生し、人感センサがON信号を出力すると中止契機が発生する。つまり、人感センサがOFF信号を出力すると計測契機を発生し、この状態が一定時間(例えば、3分間)続くと抑制フラグを解除する。一方、当該一定時間(例えば、3分間)内に人感センサがON信号を出力すると、抑制フラグが解除されない。
以上の実施例3、変形例3~5に例示するように、抑制フラグの値が「1」の状態で所定の時間計測の契機を発生すると、直ちに抑制フラグの値を「0」とするのではなく、所定時間の経過を待つ。この所定時間の経過によって遊技者が交代したことや、遊技が行われていないことを確実に確認した後、抑制フラグの値を「0」とし、通常示唆態様決定用テーブルを参照して設定示唆演出を設定可能としている。
(4)実施例4
実施例4では、遊技が途切れた場合に所定条件が成立することしている。
実施例4のパチンコ機50では、デモ表示が開始されると、抑制フラグ(第1抑制フラグ若しくは第2抑制フラグ)の値が「1」であるか否かを判定し、抑制フラグがセットされている場合(値が「1」である場合)には、抑制フラグ(第1抑制フラグ若しくは第2抑制フラグ)の値を「0」とする。
つまり、図35(a)に示すように、サブ統合制御装置83が待機コマンドを受信すると、15秒が経過を持って待機状態が開始される。この待機状態になると、演出図柄表示装置6の画面6aにおいて待機表示6tが開始される。
ここで、待機状態とは、特別図柄の変動が実行されておらず、演出図柄表示装置6(第1保留記憶数表示領域6A及び第2保留記憶数表示領域6B)に保留図柄が表示されていない状態(第1保留記憶及び第2保留記憶が何れもゼロの状態)が、一定時間継続(例えば、15秒継続)すると開始される表示である。
つまり、図11に示すように、サブ統合制御装置83が主制御装置80から送信される待機コマンド(図11のS345を参照)を受信し、15秒が経過すると、図35(b)に示すように、演出図柄表示装置6の画面6aにおいて、待機表示6tが開始される。
この待機表示6tは、変動表示領域6Hにおいて演出図柄が停止した状態で表示される。そして、待機表示6tが開始されると、待機フラグの値が「1」とされる。
この待機表示6tで、第1保留記憶及び第2保留記憶が何れもゼロの状態が所定期間継続(本実施例では30秒継続)すると、図35(c)に示すように、待機表示6tがデモ表示6dに変更される。このデモ表示6dにおいても、変動表示領域6Hにおいて演出図柄は停止した状態で表示されるとともに、パチンコ機50の製造メーカの宣伝、パチンコホールの宣伝、当該パチンコ機50の遊技方法等の遊技情報等が表示される。そして、デモ表示6dが開始されると、デモフラグの値が「1」とされる。
更に、デモ表示6dが開始し、第1保留記憶及び第2保留記憶が何れもゼロの状態が所定期間継続(本実施例では30秒継続)すると、図35(d)に示すように、デモ表示6dが待機表示6tに変更される。
以上のように、実施例4では、デモ表示が開始されると(デモフラグの値が「1」とされると)、抑制フラグの値が「1」であるか否かを判定し、抑制フラグがセットされている場合には、抑制フラグの値を「0」とする。但し、実施例4の変形例として、待機表示が開始されると(待機フラグの値が「1」とされると)、抑制フラグの値が「1」であるか否かを判定し、抑制フラグがセットされている場合には、抑制フラグの値を「0」とする変形例を例示することもできる。
このように、本パチンコ機50の待機状態では、特別図柄の変動が実行されておらず、しかも、第1保留記憶若しくは第2保留記憶が記憶されていない状態が継続され、待機表示6tとデモ表示6dが30秒間隔で交互に繰り返される。但し、待機表示6t若しくはデモ表示6dを実行しているときに、第1保留記憶若しくは第2保留記憶を発生すると、演出図柄表示装置6の画面6aにおいて待機状態を示す表示(待機表示6t、デモ表示6d)を終了し、図35(e)に示すように、変動表示領域6Hで演出図柄(特別図柄)の変動が開始される。このとき、パチンコ機50の待機状態であることを示すフラグ(遊技待機中フラグ)の値が「0」とされる。具体的には、「待機フラグ」若しくは「待機フラグ及びデモフラグ」の値が「0」とされる(図35(e)参照)。
実施例4によると、実施例1の効果に加えて以下の効果を得ることができる。つまり、実施例4においても、遊技が一定時間停止され、遊技者が別の遊技者に交代する可能が高い場合に、抑制フラグを解除するため、別の遊技者が抑制のない状態で遊技を開始することができる。
(5)実施例5
次に、図36(a)~(c)を用いて、実施例5のパチンコ機50について説明する。
実施例1~実施例4では、「一の特定設定示唆演出を実行すると、所定条件が成立するまで、他の特定設定示唆演出を実行しない」という「基本法則」に従い、設定示唆演出を実行することとした。
これに対して、実施例5のパチンコ機50では、当該他の特定設定示唆演出が、現実の設定(設定値)を示唆する場合には、当該「基本法則」に反し、設定示唆演出を実行することとしている。
ここで、実施例5は、前述の第2の特徴を反映している。
図36(a)~(b)は、実施例5の一具体例を示している。この具体例においても、図36(a)に示すように、設定示唆演出B(奇数示唆態様)が出現すると、第1抑制フラグの値が「1」とされる。
但し、この具体例では、現在の設定値が「2」であるため、図36(b)に示すように、設定示唆演出Bに後続する設定示唆演出として、設定示唆演出C(偶数示唆態様)を実行可能としている。つまり、この具体例では、相反する示唆内容の設定示唆演出が出現するが、後続する設定示唆演出C(偶数示唆態様)は、その時点の現実の設定を示唆することになる。
また、図示を省略するが、その時点の設定が奇数であるとき、設定示唆演出C(偶数示唆態様)が出現すると、第2抑制フラグの値が「1」とされる。この場合も、次回の設定示唆演出として、設定示唆演出C(偶数示唆態様)と相反する示唆内容の設定示唆演出B(奇数示唆態様)を実行することができる。
実施例5では、他の特定設定示唆演出が現実の設定を示唆する場合には、他の特定設定示唆演出として、先に出現した「一の特定設定示唆演出」と示唆内容が相反するものを実行することとしている。
また、図36(c)は、実施例5において、示唆演出態様決定処理の際に参照する示唆演出決定用テーブルの1例を示している。
実施例1~4において参照する第1抑制示唆態様決定用テーブルは、設定値が何れであっても、偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)に決定される確率が「ゼロ」とされている。また、実施例1~4において参照する第2抑制示唆態様決定用テーブルは、設定値が何れであっても、奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出D)に決定される確率が「ゼロ」とされている。
これに対して、実施例5において参照する第1抑制示唆態様決定用テーブルは、図36(c)に例示するように、設定値(現在の設定値)の偶数値であると偶数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出C)に決定される確率が「ゼロ」以外とされている(図36(c)の「星印」を参照)。また、図示しないが、実施例5において参照する第2抑制示唆態様決定用テーブルは、設定値の奇数であると、奇数示唆態様の設定示唆演出(設定示唆演出D)に決定される確率が「ゼロ」以外とされている。なお、図36(c)には、一例として、設定値が「2」の場合が示されているが、実施例5で参照する示唆態様決定用テーブルの特徴は、他の設定値に係る示唆態様決定用テーブルも同様である。また、図示を省略するが、実施例5において参照する第1抑制示唆様決定用テーブルは、設定値の奇数値であると偶数示唆態様の設定示唆演出に決定される確率が「ゼロ」とされ、実施例5において参照する第2抑制示唆態様決定用テーブルは、設定値の偶数であると、奇数示唆態様の設定示唆演出に決定される確率が「ゼロ」とされている。
実施例5のパチンコ機50では、示唆内容が相反する他の特定設定示唆演出が敢えて出現することを通じて、現実の設定が他の特定設定示唆演出が示唆する設定に確定していると判断することができるため、遊技者に無用の混乱を生じない。
つまり、相反する示唆内容の設定示唆演出が前後して実行されないとする法則に逆行し、一の特定示唆演出が実行された後に他の特定示唆演出が実行されると、他の特定示唆演出が現実の設定を示唆を確定的に示唆することとなる。
なお、法則に反して出現する他の特定示唆演出と、法則に反することなく出現する他の特定示唆演出の表示態様を差異を設けてもよい。例えば、後者の場合、設定を示唆するキャラクタの周囲に「クエスチョンマーク(?)」が表示され、前者の場合、設定を示唆するキャラクタの周囲に「クエスチョンマーク(?)」が表示されないこととしてもよい。
以上のように本発明の実施例を説明したが、本発明の範囲は前述の実施例や変形例に示す範囲に限定されず、本発明の範囲内で種々の変形例を例示することができる。
即ち、本発明の所定条件(抑制フラグを解除する条件)は、各実施例に示す条件に限定されない。例えば、所定条件を抑制フラグ(第1抑制フラグ、第2抑制フラグ)が設定された後(値を「1」とした後)、所定時間経過後(例えば、1時間)に抑制フラグを解除(値を「0」とした後)とすることもできる。
また、各実施例では、特定設定示唆演出が実行された後、次回の設定示唆演出で、当該出現した特定設定示唆演出と相反する他の特定設定示唆演出を実行しないこととした。但し、各実施例と異なり、特定設定示唆演出が実行された後、以後、2回の設定示唆演出若しくは3回以上の設定示唆演出として、当該出現した特定設定示唆演出と相反する他の特定設定示唆演出を実行しないこととしてもよい。
更に、本発明の所定条件が各実施例、各変形例に示す所定条件が組み合わされたものでもよい。例えば、特定設定示唆演出が実行し、抑制フラグを設定した後、所定時間経過後の1回目まで設定示唆演出として、当該出現した特定設定示唆演出と相反する他の特定設定示唆演出を実行しないこととしてもよい。また、抑制フラグを設定した後、所定時間経過又は2回目の設定示唆演出が実行されるまで、当該出現した特定設定示唆演出と相反する他の特定設定示唆演出を実行しないこととしてもよい。
設定示唆演出の態様は、各実施例で例示する態様に限定されない。
つまり、各実施例では、(1)設定示唆演出Aをその時点の設定値を示唆しない原則的示唆態様、(2)設定示唆演出B及び設定示唆演出Cをその時点の設定値が所定の設定値である可能性を有すること示す設定示唆演出(以下、可能性示唆演出という)、(3)その他の設定示唆演出(設定示唆演出D~H)をその時点の設定値が所定の設定値であることが確定していることを示す設定示唆演出(以下、確定可能性示唆演出という)とした。但し、本発明では、その他の設定示唆演出(設定示唆演出D~H)を可能性を有することを示唆する設定示唆演出としたり、当該その他の設定示唆演出(設定示唆演出D~H)の幾つかを可能性を有することを示唆する設定示唆演出とし、残りを所定の設定であることに確定していることを示唆する設定示唆演出としてもよい。
また、(3)その他の設定示唆演出(設定示唆演出D~H)を排除し、設定示唆演出として、(1)設定示唆演出Aと、(2)設定示唆演出B及び設定示唆演出Cのみを実行可能としてもよい。
また、一の特定設定示唆演出を実行した後、所定条件が成立するまで当選確率が特定の当選確率の確定しているものであって、一の特定設定示唆演出の示唆内容と相反するものが実行されないこととしてもよい。例えば、一の特定設定示唆演出が奇数設定の可能性を有することを示唆する場合において、所定条件が成立するまで設定「6」であることが確定していることを示す設定示唆演出が実行されないこととしてもよい。
また、各実施例では、一の特定設定示唆演出(設定示唆演出B及び設定示唆演出Cの一方)が実行されることに基づいて、他の特定設定示唆演出(設定示唆演出B及び設定示唆演出Cの他方)の実行を抑制する際に、一の特定設定示唆演出(設定示唆演出B及び設定示唆演出Cの一方)の実行確率を徒に上昇させないために(前述の第5特徴を満足させるために)、設定示唆演出Aの実行確率を上昇させた。但し、設定示唆演出Aの実行確率ではなく、その他の設定示唆演出(設定示唆演出A~C以外の設定示唆演出、つまり、設定示唆演出D~H)の実行確率を上昇させてもよい。この場合、遊技者は、設定示唆演出D~Hのような稀少な設定示唆演出と遭遇するチャンスに恵まれることになる。
各実施例及び各変形例では、演出図柄表示装置6を用いた表示(表示要素)を用いて設定示唆演出を実行する態様を例示したが、スピーカ66を用いた音声(音声要素)によって設定示唆演出を実行したり、電飾用のLED・ランプ26の発光態様(発光要素)によって設定示唆演出を実行したりしてもよい。或いは、表示要素と、音声要素と、発光要素の全部、若しくは、2個で設定示唆演出を実行してもよい。
また、本実施例では、所謂デジパチタイプのパチンコ機50を例示したが、これに限らず、本発明を、所謂2種タイプのタイプ(ハネモノ)や、1種2種複合タイプのパチンコ機にも適用することができる。
また、本発明の遊技機は、所謂「封入式の遊技機」であっても、「非封入式の遊技機」であってもよい。
また、本発明をパチンコ機のみでなく、回胴式遊技機(スロットマシン)にも適用できる。そして、回胴式遊技機(スロットマシン)においても、各実施例に示すパチンコ機50と同様な効果を得ることができる。
[特許請求の範囲との対応]
次に、上記実施形態(実施例)の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
「パチンコ機50」が、「遊技機」の一例に相当する。
図11S330~S350に至る処理が、「当否判定」の一例に相当する。
図13のS378の肯定判定を経て、図14~図16に至る処理が、「大当り遊技実行手段」の一例に相当する。この大当り遊技実行手段が実行する大当り遊技が「特典」の一例に相当し、大当り遊技実行手段が「特典付与手段」の一例に相当する。
図25の示唆演出態様決定処理を経て演出を開始する処理が、示唆演出実行手段の一例に相当する。
図25の示唆演出態様決定処理において、図26~図28に示すテーブルを参照し、設定示唆演出の態様を決定する処理が、「設定示唆演出実行抑制手段」の一例に相当する。
設定示唆演出B及び設定示唆演出Cのうちの一方が、「一の特定設定示唆演出」の一例に相当し、設定示唆演出B及び設定示唆演出Cのうちの他方が「他の特定設定示唆演出」の一例に相当する。
「一の特定設定示唆演出」を実行した後、「他の特定設定示唆演出」を実行せず、「他の特定設定示唆演出」及び「一の特定設定示唆演出」以外の「設定示唆演出(例えば、設定示唆演出A等)」を実行すること(図25のS1304、S1314で否定判定されること)が、「所定条件」の一例に相当する。
また、図32(a)のS1815で肯定判定されること(抑制終了条件が成立すること)、図34のS1600で肯定判定されること(時間計測でウエイト時間が「0」となること)、図35でデモフラグの値が「1」になること(待機コマンドを受信し、デモ表示が開始されること)も、「所定条件」の一例に相当する。
1;遊技盤、3;遊技領域、6;演出図柄表示装置、11;第1始動口、12;第2始動口、14;大入賞口、17;普通図柄作動ゲート、80;主制御装置、82;演出図柄制御装置、83;サブ統合制御装置。

Claims (3)

  1. 当否判定を実行する当否判定実行手段と、前記当否判定で当選することに基づいて遊技者に特典を付与する特典付与手段と、を備え、
    前記当否判定の当選確率が、複数種別の当選確率の中から選択される所定の当選確率に設定可能な遊技機であって、
    現在、設定されている当選確率を示唆する設定示唆演出を実行する設定示唆演出実行手段と、
    前記示唆演出実行手段による設定示唆演出の実行に抑制を加える設定示唆演出実行抑制手段と、
    を具備し、
    前記設定示唆演出実行抑制手段は、前記設定示唆演出として、一の特定設定示唆演出が実行されることに基づいて、所定条件が成立するまで、前記一の特定設定示唆演出とは異なる他の特定設定示唆演出を実行しないように抑制し、
    前記一の特定設定示唆演出及び前記他の特定設定示唆演出は、現在、設定されている当選確率が所定の当選確率である可能性を有することを示唆する設定示唆演出であるとともに、
    前記一の特定設定示唆演出と前記他の特定設定示唆演出とは相反する示唆内容を示す設定示唆演出であることを特徴とする遊技機。
  2. 前記他の特定設定示唆演出の示唆内容が、現在、設定されている当選確率に合致する場合には、前記一の特定設定示唆演出の実行後、所定条件が成立する前であっても、当該他の特定設定示唆演出が実行可能とされることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記一の特定設定示唆演出及び前記他の特定設定示唆演出とは異なる設定示唆演出として、別の設定示唆演出を実行可能であるとともに、
    前記一の特定設定示唆演出と前記別の設定示唆演出の示唆内容が相反する示唆内容である場合において、前記別の設定示唆演出の示唆内容が、現在、設定されている当選確率に合致し、当該設定されている当選確率を確定的に示唆する場合には、前記一の特定設定示唆演出の実行後、所定条件が成立する前であっても、当該別の設定示唆演出が実行可能とされることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
JP2019172351A 2019-09-20 2019-09-20 遊技機 Active JP7118436B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019172351A JP7118436B2 (ja) 2019-09-20 2019-09-20 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019172351A JP7118436B2 (ja) 2019-09-20 2019-09-20 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021048929A JP2021048929A (ja) 2021-04-01
JP7118436B2 true JP7118436B2 (ja) 2022-08-16

Family

ID=75156563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019172351A Active JP7118436B2 (ja) 2019-09-20 2019-09-20 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7118436B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021049101A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社高尾 遊技機

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7436782B2 (ja) 2019-09-30 2024-02-22 サミー株式会社 遊技機
JP7403845B2 (ja) 2021-08-31 2023-12-25 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019025142A (ja) 2017-08-01 2019-02-21 株式会社北電子 遊技機
JP2019146771A (ja) 2018-02-27 2019-09-05 株式会社大一商会 遊技機
JP2019154525A (ja) 2018-03-08 2019-09-19 株式会社北電子 遊技機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019025142A (ja) 2017-08-01 2019-02-21 株式会社北電子 遊技機
JP2019146771A (ja) 2018-02-27 2019-09-05 株式会社大一商会 遊技機
JP2019154525A (ja) 2018-03-08 2019-09-19 株式会社北電子 遊技機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021049101A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社高尾 遊技機
JP7297305B2 (ja) 2019-09-25 2023-06-26 株式会社高尾 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021048929A (ja) 2021-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7118436B2 (ja) 遊技機
JP2020039502A (ja) 遊技機
JP2020068866A (ja) 遊技機
JP2020014614A (ja) 遊技機
JP2007021097A (ja) 遊技機
JP2007044379A (ja) 遊技機
JP2007111444A (ja) 遊技機
JP2006325848A (ja) 遊技機
JP7297305B2 (ja) 遊技機
JP5227555B2 (ja) 遊技機
JP2021049100A (ja) 遊技機
JP2020014613A (ja) 遊技機
JP7126263B2 (ja) 遊技機
JP4913519B2 (ja) 遊技機
JP2008104584A (ja) 遊技機
JP2020068865A (ja) 遊技機
JP7309195B2 (ja) 遊技機
JP7049676B2 (ja) 遊技機
JP6980286B2 (ja) 遊技機
JP7341459B2 (ja) 遊技機
JP7207654B2 (ja) 遊技機
JP2007037736A (ja) 遊技機
JP2009213643A (ja) 遊技機
JP2021029631A (ja) 遊技機
JP2021029632A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200923

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220727

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7118436

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20230913

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D07