JP7207654B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この種の遊技機では、当選確率を何れの確率に設定するかを遊技店側等が決定し、遊技者は遊技対象としている遊技機の現在の設定(当選確率の設定、つまり、設定値)が、何れであるかを予測しつつ遊技を行うのが一般的である。
そして、設定機能を備えた遊技機の中には、遊技演出の内容によってその時点の設定値を示唆するものが存在する(以下、特許文献2を参照)。この場合、設定(当選確率の設定)が示唆されることにより、遊技続行への意欲を高めることができる。
遊技者にとって有利度が異なる複数種類の設定値のうちから、何れかの設定値に設定可能な設定手段と、
遊技者によって操作可能な操作手段と、
所定の条件の成立に基づいて当否判定を実行する当否判定手段と、
識別情報を表示することにより前記当否判定の結果を報知する識別情報変動表示手段と、
前記当否判定の結果に基づいて遊技演出を実行する演出手段と、を具備し、
前記操作手段の操作に基づいて前記遊技演出の演出内容に変化を生じさせることが可能であって、
前記当否判定の結果が当選となる確率として設定されている設定確率を、前記設定手段によって設定した設定値の種別に応じて異なる値に設定変更可能であるとともに、
前記操作手段の操作を促す音情報を出力する音情報出力手段を備え、
前記音情報出力手段は、前記設定手段で設定された設定値が所定値以上である場合には、所定確率で通常とは異なる特別な音情報を出力することを特徴とする。
よって、遊技者は、操作手段の操作が行われた際に出力される音情報として、通常と異なる音情報が出力されるか否かを十分な期待感を抱きつつ判定することとなり、遊技興趣を更に高めることができる。
なお、弾球遊技機においては、低確率状態における大当り確率及び高確率状態における大当り確率の双方を設定値毎に変更可能としてもよいし、高確率状態における大当り確率を設定値によらず一定としたり、低確率状態における大当り確率を設定値によらず一定としたりしてもよい。また、低確率状態(通常確率状態)及び高確率状態のうち、低確率状態のみを有する遊技機(所謂「2種遊技機」、「1種2種混合機」)では、低確率状態の大当り確率が、設定値の変更に応じて段階的に変更される。
また、本発明の「演出手段」としては、例えば、「表示演出を行う演出表示手段」と、「音情報による演出を行う音情報出力手段(スピーカ等)」、「電飾的な演出を行う電飾演出手段(LEDなど)」、「可動物(役物等)の作動や出現で演出を行う可動演出手段)」等とのうち、少なくとも音情報出力手段(スピーカ等)」を含む1若しくは2以上の演出手段を例示できる。
また、本発明に示す音情報は、効果音(表示音)に限定されず、例えば、操作を勧めるアナウンス音であってもよい。例えば、有効期間の開始に伴って出力されるアナウンス音(「操作手段を操作して下さい」というアナウンス音)や、有効期間の開始前に出力されるアナウンス音(「操作手段を操作できるかもしれません」というアナウンス音)等を例示できる。これらの場合、演出手段として、演出表示手段を備えない遊技機であっても、有効期間の開始を報知したり、有効期間が開始されるかもしれないことを予告したりすることができる。
また、本発明に示す音情報をアナウンス音で構成する場合には、通常音情報と特別音情報とがアナウンスの内容に差異を有していてもよい。例えば、(1)一方を「操作手段を操作して下さい」という内容とし、他方を「操作手段を操作しなさい」というアナウンス内容とする場合、(2)一方を「共通語によるアナウンス内容」、他方を「方言によるアナウンス内容」とする場合、(3)一方と他方を「他言語によるアナウンス内容」とする場合等を例示できる。
請求項1に記載の遊技機において、
前記音情報は、
前記有効期間が開始可能性を示唆する前兆表示の出現に伴い出力される前兆表示出現音情報と、
前記有効期間が開始したことに伴い出力されるとともに、前記操作手段の操作を促す操作促進表示に伴い出力される操作促進表示出現音情報と、
前記有効期間中に前記操作手段が操作されたことに伴い出力される操作音情報と、
のうち少なくとも1個であることを特徴とする。
つまり、本発明の音情報として、(1)操作手段の操作を有効とする期間(有効期間)が開始される可能性を示す前兆状態である場合に出力される音情報(以下、前兆型音情報という)と、(2)操作手段の操作を有効とする期間(有効期間)が開始し、操作手段の操作を促す音情報(以下、促進型音情報という)と、(3)操作手段の操作を有効とする期間(有効期間)において、操作手段が操作されることに伴い出力される操作音情報と、のうちの少なくとも何れかを例示できる。
また、前兆型音情報と促進型音情報が出力される場合において、両者が一連の音情報(両者が同一種類の音情報)として連続的に出力されてもよいし(実施例1を参照)、前兆型音情報と促進型音情報が異なる音情報として出力されてもよい。
図1に示すように、遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
この第2演出ボタン67Bは、第1演出ボタン67Aの左斜め下方に配置されており、遊技者が第2演出ボタン67Bを操作する際の操作姿勢と、第1演出ボタン67Aを操作する際の操作姿勢は全く異なる。しかも、第2演出ボタン67Bは第1演出ボタン67Aと異なる形状とされているため、遊技者は第1演出ボタン67Aと第2演出ボタン67Bの相違を意識して操作することになる。但し、演出ボタンの数は2個に限定されず、1個若しくは3個以上であってもよい。
また、センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して、特別図柄(特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選が行われる第1始動口11及び第2始動口12が、上下に並んで配設されている。このパチンコ機50は、第1始動口11への入球により変動する第1特別図柄(以下、第1特図ともいう)と、第2始動口12への入球により変動する第2特別図柄(以下、第2特図ともいう)との2種類の特別図柄を備える。また、第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。
第2始動口12への入球により第2特別図柄の大当り決定用乱数、大当り図柄決定乱数、第2特別図柄の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、第2保留記憶として記憶される。また、これら乱数に応じて第2特別図柄の当否判定が実行され、結果は大当り、又は外れのいずれかの判定がなされる。
また、普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。そして、第2始動口12の下方には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口14が配設されている。また、遊技領域における向かって左下の領域には、複数の一般入賞口13が配設されている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口2dが設けられている。
なお、本実施例の性能表示装置48では、遊技性能の表示を行うと共に、併せて、パチンコ機50の設定変更や設定確認時における段階設定値(以下、単に「設定」、或いは、「設定値」、「設定情報」等とも呼称する場合がある。また本実施例では、より具体的に、所謂、設定1~設定6を示す値を指す場合もある。)の表示も行うよう構成されている。
なお、本実施例のRAMクリアスイッチ46は、設定変更において、段階設定値を任意の値に変更するための操作手段としての機能も備えている。RAMクリアスイッチ46の機能については後述する。
ここで、リーチ判定用乱数を更新する処理は、「0」~「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。また、変動パターン決定用乱数を更新する処理は、「0」~「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎で+1され最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
ここで、本パチンコ機50の電源について説明する。パチンコ機50は、外部に設けられたAC電源から供給される電力を、電源基板85により変換して直流電圧を生成する。そして、パチンコ機50は、電源基板85に設けられた電源スイッチ86が操作されることでパチンコ機50を構成する各部位に電力を供給する。パチンコ機50は、コンデンサ等から構成されたバックアップ電源生成路(バックアップ用電源回路とも呼称する)によりバックアップ電源(バックアップ用電源とも呼称する)を生成する。バックアップ電源は、AC電源からの電力供給中に、コンデンサに直流電圧の電力を蓄え、停電時には主制御装置80等(例えば、主制御装置80のRAM等)に電力を供給する。これにより、パチンコ機50への電力供給が停止した後も、一定時間にわたり電力供給が停止した直前の主制御装置80のRAMの内容(例えば、第1特図始動口11、第2特図始動口12、大入賞口14、一般入賞口13への入賞により払出させることとなった賞球の数の合計、パチンコ機50の遊技状態)を保持する構成である。
一方、本実施例の電源基板85が生成するバックアップ電源は、サブ統合制御装置83へ供給されない。このため、パチンコ機50への電力供給が停止した後は、サブ統合制御装置83のRAMに保持されている記憶はクリアされる。
バックアップ電源を含む電源基板85に関しては、後で図5を参照して詳述する。
また、図4のこのブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9及び第2特別図柄表示装置10の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄表示装置7、普通図柄保留表示装置8の点灯を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り(特別遊技ともいう)等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
なお、本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射できないようになっている。
また、本実施例では、段階設定値(所謂、設定1~設定6を示す値)に関しても、RAMクリアによって消去されないよう構成されている。具体的には、RAMクリア処理は、RAMクリアによって消去されるRAM領域の内、段階設定値に関する領域は消去の対象としないよう構成されている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。
なお、本実施例では、サブ統合制御装置83及び演出図柄制御装置82は別々の装置に分かれているが、1つの装置にまとめる構成にしてもよい。
本実施例の電源基板85は、電源回路410、停電検出回路405、バックアップ用電源回路460、受電回路430、および電源スイッチ86を備える。
また、本実施例で停電検出信号470を主制御装置80と払出制御装置81に送信する構成としたが、必ずしもこの構成である必要は無い。主制御装置80のみに送信し、主制御装置80が払出制御装置81に停電用のコマンドを送信しても良いし、その逆の構成なども考えられる。
パチンコ機50は、第1始動口11への入球に起因して第1特別図柄の当否判定が、第2始動口12への入球に起因して第2特別図柄の当否判定が実行される。そして、当否判定に応じて、決定された変動時間に基づいて第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10と演出図柄表示装置6の図柄変動を開始する。その後、第1又は第2特別図柄の変動時間を経過して、第1又は第2特別図柄表示装置10にて第1又は第2特別図柄の確定図柄が表示されると、演出図柄表示装置6に特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)に対応する演出図柄が確定表示して特別図柄の当否判定の結果を報知する。
第1特別図柄又は第2特別図柄の当否判定の結果が大当りとなり、特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)が大当り図柄で確定表示されると、条件装置が作動することによって役物連続作動装置が作動して大入賞口14が賞球の獲得に有利な所定の態様で開放される大当り遊技が実行される。
また、確定表示された大当り図柄が通常大当り図柄である場合、大当り遊技の終了後のパチンコ機50の遊技状態は、通常確率遊技状態(低確率遊技状態)で、しかも開放延長状態となる。この通常確率状態で、しかも開放延長状態は、大当りを生ずることなく、所定回数(100回)の変動表示を行うと終了する。
本実施例のパチンコ機50は、所謂「確変機」であり、高確率状態における第1特別図柄及び第2特別図柄の大当り確率は、通常確率状態(大当り判定確率が通常確率)における第1特別図柄及び第2特別図柄の大当り確率の約10倍となっている。また、本パチンコ機50は、大当り確率の異なる6種類の段階設定値(所謂設定)を備え、最も大当り確率の低い「設定1」から、最も大当り確率の高い「設定6」を備えている。
段階設定値毎の大当り確率について詳述すると、通常確率遊技状態における大当り確率及び確変遊技状態における大当り確率は、「設定1」が1/300および1/30、「設定2」が1/290および1/29、「設定3」が1/280および1/28、「設定4」が1/270および1/27、「設定5」が1/260および1/26、「設定6」が1/250および1/25、に設定されている。
普通電動役物(第2始動口12)の開放時間は、非開放延長状態(非時短状態)において「0.3秒を1回」であり、開放延長状態(時短状態)において「2秒を1回」である。
普通図柄の変動時間は、非開放延長状態で平均5秒、開放延長状態で平均1秒とされている。
一方の大当り遊技が、第1当否判定の結果として確変大当り図柄が確定表示された場合に実行されることに基づいて実行される大当り遊技であり、大当り遊技の終了後に確変遊技状態(高確率状態)で、しかも開放延長状態(時短状態)には移行しない。この確変遊技状態(高確率状態)は、当否判定の実行回数が10000回になるか、当否判定の結果が大当りになるまで継続する。
また、他方の大当り遊技が、第1当否判定の結果として通常大当り図柄が確定表示された場合に実行されることに基づいて実行される大当り遊技であり、大当り遊技の終了後に確変遊技状態にしないが、開放延長状態(時短状態)に移行する。この開放延長状態(時短状態)は、大当りを発生するか、当否判定の実行回数が100回になるまで継続する。
そして、第1当否判定の結果が大当りである場合、確定表示される大当り図柄が、確変大当り図柄若しくは通常大当り図柄に50%の比率で振分られる。
一方の大当り遊技が、第2当否判定の結果として確変大当り図柄が確定表示された場合に実行されることに基づいて実行される大当り遊技であり、大当り遊技の終了後に確変遊技状態(高確率状態)でしかも、開放延長状態(時短状態)には移行する。この確変遊技状態(高確率状態)も、当否判定の実行回数が10000回になるか、当否判定の結果が大当りになるまで継続する。
また、他方の大当り遊技が、第2当否判定の結果として通常大当り図柄が確定表示された場合に実行されることに基づいて実行される大当り遊技であり、大当り遊技の終了後に確変遊技状態に移行しないが、開放延長状態(時短状態)に移行する。この開放延長状態(時短状態)は、大当りを発生するか、当否判定の実行回数が100回になるまで継続する。
なお、以下の説明において、確変大当り図柄が確定表示されることになる大当りを「確変大当り」、通常大当り図柄が確定表示されることになる大当りを「通常大当り」と称する。
また、段階設定値の上記変更や確認に際し、現状の段階設定値を視認可能に表示する段階設定値の表示手段を備えている。
また、段階設定値の表示手段として、本実施例では、上述した、遊技性能を表示する性能表示装置48によって兼用することで実現している。なお、段階設定値の表示手段として、段階設定値専用の表示装置を備えるようにしても良い。
さらに、段階設定値を任意の値に変更する際に、操作の都度、段階設定値を変更する操作手段として、RAMクリアSW46によって兼用することで実現している。なお、段階設定値を変更する操作手段として、専用の操作手段を備えるようにしても良い。
このように本実施例では、複数種類の段階設定値を備えて、該複数種類の段階設定値の内の何れか任意の段階設定値に変更すること、また現状の段階設定値を確認すること、そして現状の段階設定値を視覚的に確認すること等、が可能な構成となっている。
すなわち、本処理の判定値として、段階設定値が1すなわち設定1に対して0、設定2に対して1、設定3に対して2、設定4に対して3、設定5に対して4、および設定6に対して5、が設定される。さらに、「段階設定値最大値」として、6が設定されている。これにより、本来予定されている設定1~6までの何れかの設定に対応した判定値(0~5)がセットされていれば、「段階設定値最大値」である6未満であると判定される。一方、6以上の何らかの判定値がセットされている場合には、何らかの不正行為によって、予定されていない段階設定値が設定されている危険性や、或いは何らかの原因によってデータが破壊している危険性が有るとして、「RWM異常」と判定する根拠となる。本実施例では、このような構成により、適正な段階設定値が設定されているかを監視する。なお、後述するが、段階設定値に対応した上記判定値は、「段階設定値記憶領域」に保存(設定)される。「段階設定値記憶領域」は、RWMクリア処理によっても消去されることのない記憶領域である。
設定状態フラグは、パチンコ機50が遷移する状態を示すフラグであって、遷移する各状態に応じ、設定状態フラグにセットされるフラグ値は異なる値がセットされる。すなわち、「RWMクリア」状態および「バックアップ復帰」状態では0、「設定確認」状態では1、「設定変更」状態では2、そして、「遊技停止」状態では3、がセットされる。なお、設定状態フラグが0である場合とは、「RWMクリア」状態および「バックアップ復帰」状態の何れか、すなわち、通常の遊技が可能な状態である。
先ずは、パチンコ機50の通常遊技(通常遊技実行可能状態)に係る基本的な制御処理および性能表示機能等について、図7~図19を参照して以下、説明する。
本実施例のパチンコ機50に電源投入されると、主制御装置80は本処理を開始すると、主制御装置80は先ず、S0において、スタックポインタをスタックアドレスに設定して、S5に処理を移行する。
主制御装置80は、S5において、割込みベクタテーブルの割込みベクタアドレスを、対応するレジスタに設定して、S10に処理を移行する。割込みベクタアドレスは、アドレス空間(メモリ空間)の中で、後述する割込(INT)処理のプログラムに係る開始番地を指定するためのものである。
主制御装置80は、S10において、内蔵レジスタを設定して、S15に処理を移行する。
主制御装置80が実行するS0からS10は、パチンコ機50に電源投入されると、主制御装置80が以降の処理の準備として最初に実行する、CPU初期設定処理である。
主制御装置80は、S20において、先に読み込んだ入力ポートレジスタの値に基づき、停電検出信号470がOFF(出力停止した)か否かを判定し、肯定判定であれば(S20:yes)、S25に処理を移行し、否定判定であれば(S20:no)、S15に処理を移行する。
本ステップで肯定判定となるまで、S15の入力ポートレジスタのリード処理を繰り返し実行する。停電検出信号470は、電断時において主電源の電圧が所定電圧以下に降下するとONと見做され、所定電圧以上に上昇するとOFFと見做されることとなる、停電検出回路405(図5参照)が生成した信号である。つまり、S20において、停電検出信号470がOFFである、ということは、電圧が電源投入後に立ち上がって安定した状態となったことを意味する。
主制御装置80は、S20にて肯定判定となると、S25において、RWM(RAMとも呼称する)への書き込みを許可し、S30に処理を移行する。
主制御装置80は、S35において、S30で取得したチェックサムが異常か否かを判定し、肯定判定であれば(S35:yes)、S55に処理を移行し、否定判定であれば(S35:no)、S40に処理を移行する。
本ステップでは、設定されている段階設定値が異常な値となっていないか、つまり例えば、不当な利得を得ようとする不正行為者によって、正規ではない段階設定値が仕込まれていないか、を判定する。
本ステップでは、先の電断時において、パチンコ機50の状態に係るデータのバックアップが完了したことを示すバックアップフラグが設定されているか否か、つまり電断時の情報のバックアップが問題無く行われたか否か、を判定する。
なお後に、割込(INT)処理(図8)の停電検出信号監視処理(S105)にて詳述するが、設定状態フラグが3すなわち、「遊技停止」状態にあるときに電断となった場合に限っては、バックアップフラグが設定されず、チェックサムの算出および保存も行われないよう構成されている。したがって、電断前の状態が「遊技停止」状態であったときは、本ステップS45又は上記S35の何れかで否定判定(RWM異常と判定)されてS55に移行することとなる。
本実施例では、S35、S40、S45で「RWM異常」であると判定されなかったときに、設定状態フラグに係るデータを保存処理する。例えば、電断前の状態が、「設定変更」状態であった場合には、これを示す設定状態フラグに係る情報を汎用レジスタにセットしておくことで、後述するRWMクリア処理(S60)の影響を受けることなく、後に実行する初期設定処理(S65)にて電断前が設定変更状態であったことの判別が可能となっている。つまり、設定変更状態にて電断となって、再度電源投入する際にRWMクリアSW46がONされていたとしても、「設定変更」状態を示す設定状態フラグに係る情報が汎用レジスタに維持されているので、確実に「設定変更」状態への復帰が可能なように構成されている。
本実施例では、チェックサムが異常な場合、設定されている段階設定値が「段階設定値最大値」未満ではない場合、およびバックアップフラグが設定されていない場合、の何れかであると判定されたときに、「RWM異常」であるとして処理される。
本ステップは、上述したS35、S40、およびS45の何れの判定処理においても、RWM異常ではないと判定された場合に移行する処理である。よって、たとえ前記3種類の判定ステップにて異常ではないと判定されたとしても、RWMクリアSW46がON状態であれば、次のS60にてRWMクリア処理を行ってからS65に移行するように、また、RWMクリアSW46がOFF状態であれば、RWMクリア処理を行うことなくS65に移行するように構成されている。
本実施例では、該RWMクリア処理にて、上述したように、段階設定値に関する領域を除くRWM領域をクリアする。これにより、後述する設定状態確認処理(図11)の設定変更処理(S254)にて新しい値に設定変更された段階設定値は、RWMクリア処理が実行されたとしても消去されることなく、設定変更された段階設定値が維持される。しかし、少なくとも、後述する初期設定処理(図9および図10)や設定状態確認処理(図11)にて、電断前にセットされた設定状態フラグは消去される。
また、上記S55において「RWM異常」であることを示す結果をセットするための汎用レジスタも、当該RWMクリア処理(S60)が実行されても、セットした結果が消去されずに、後で確認可能なレジスタである。後述する初期設定処理(図9)のS200は、汎用レジスタへS55にてセットされた結果を参照することで判定を行う。
このように、本実施例では、RWMクリア処理(S60)が実行されても、段階設定値に関する領域、設定状態フラグの値がセットされた汎用レジスタ、および「RWM異常」の結果がセットされた汎用レジスタは、消去されることなく状態が維持される。
したがって、後述する初期設定処理(図10)にてS230またはS232の何れかで否定判定となれば設定状態フラグに3が設定されることになる。該設定状態フラグに3が設定された状態で電断となると、上述したようにバックアップフラグが設定されない。これにより、次に電源投入された際に再度、起動処理を開始すると、たとえS35およびS40で「RWM異常」ではないと判定されても、S45では必ず「RWM異常」と判定されるよう構成されている。
さらに本実施例では、S47で、設定状態フラグの値を汎用レジスタにセットするので、RWMクリア処理(S60)が実行されたか否かに拘らず、該汎用レジスタにセットされた値を参照すれば、電断前に設定されていた設定状態フラグの値を確認することが可能となっている。
初期設定処理は、電断前の状態(特に電断時の「遊技停止」状態)、電源投入時の入力値(設定キーSW47とRWMクリアSW46の状態)から、何れの状態に遷移(移行)するかを設定する処理である。本実施例では、電源投入時に遷移することが出来る状態として、「設定変更」状態、「設定確認」状態、「遊技停止」状態、「RWMクリア」状態、および「バックアップ復帰」状態、の何れかの状態となっている。なお、「RWMクリア」状態、および「バックアップ復帰」状態は、何れも通常遊技が可能な「通常遊技実行可能状態」である。初期設定処理については、後で図9~図10を参照して詳述する。
本ステップでは、以降の割込(INT)処理の実行に備えて、対応するタイマ割込みレジスタを設定する。
主制御装置80は、S75において、タイマ割込みを禁止し、S80に処理を移行する。
よって、設定状態フラグが0でない場合、すなわち「設定確認」状態、「設定変更」状態、そして、「遊技停止」状態では、続くS85~S95の処理は行わない。すなわち、S90の性能表示用集計除算処理は、「RWMクリア」状態および「バックアップ復帰」状態といった通常遊技が可能な状態(通常遊技実行可能状態)においてのみ実行され、「設定確認」状態、「設定変更」状態、および「遊技停止」状態では実行されない処理である。
性能表示用集計除算処理は、後述するパチンコ機50の性能を、性能表示装置48にて表示するために、データを集計して結果を算出する処理である。
以上が本実施例の起動処理である。
割込(INT)処理は、上述したように、起動処理(図7)のS97でタイマ割込みを許可し、S75でタイマ割込みを禁止するまでの間に、実行される処理である。
主制御装置80は本処理を開始すると先ず、S100において、各種タイマやウォッチドッグタイマ(WDT)の設定を行い、S105に処理を移行する。
本ステップでは、各種タイマの設定や、ウォッチドッグタイマのクリアおよびリスタートを実行する。
本ステップでは、停電検出回路405(図5参照)が電断時において主電源の電圧が所定電圧以下に降下したことを条件に停電検出信号470がON(出力)したか否かを監視することで、停電の発生を監視する。なお、該ステップにて、停電の発生を検知した場合には、図示しない電断時の処理を実行する。
つまり、上述したように、電断時には、設定状態フラグが3でないか否か、すなわち「遊技停止」状態でないか否かを確認する。設定状態フラグが3でない場合には、バックアップフラグを設定する。しかし、設定状態フラグが3の場合には、バックアップフラグを設定せず、さらにチェックサムの算出および保存も実行しない。
本ステップでは、上述した起動処理(図7)の初期設定処理(S65)において設定された設定状態フラグが0か否か、すなわち「RWMクリア」状態または「バックアップ復帰」状態の内の何れかの状態であるか否か、を判定する。
本ステップでは、各種タイマの更新を実行する。
主制御装置80は、S120において、入力判定処理を実行し、S125に処理を移行する。
本ステップでは、入力データを入力ポートより入力し、始動口スイッチやカウントスイッチの監視処理、および異常入賞の監視処理を実行する。
すなわち、第1始動口11の入球(入賞)確認、第2始動口12の入球(入賞)確認、大入賞口14の入球(入賞)確認、普図作動ゲート17の遊技球の通過の確認、一般入賞口13の入球(入賞)確認、及び主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理等が実行される。
本ステップでは、特別図柄及び特別電動役物の状態を更新する。特図と特電の制御を行うため、第1特図始動口SW11aと第2特図始動口SW12aへの入球検出処理を行い、特別図柄の表示制御処理や、大当り遊技に係る特別電動役物の制御処理等を実行する。
後述する始動入賞確認処理(図12)では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると、「大当り判定用乱数」、「特別図柄に関する図柄決定用乱数(大当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数)」、「特別図柄に関する変動パターン決定用乱数」、など複数の乱数が取得される。しかし、第1始動口11の入球に基づく第1特別図柄の保留記憶、第2始動口12の入球に基づく第2特別図柄の保留記憶は、最大数がそれぞれ4個までとされており、保留記憶が満タンであるときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入球しても、賞球が払出されるだけで、保留記憶されない構成になっている。
本ステップでは、普通図柄及び普通電動役物の状態を更新する。普図(普通図柄)と普電(普通電動役物)の制御を行うため、普図作動SW17aへの入球検出処理を行い、普通図柄の表示制御処理や、当り遊技に係る普通電動役物の制御処理等を実行する。
普図作動ゲート17に入賞すると、「当り判定用乱数」、「普通図柄決定用乱数」、および「普通図柄に関する変動パターン決定用乱数」、など複数の乱数が取得される。
主制御装置80は、S135において、遊技状態設定処理を実行し、S140に処理を移行する。
本ステップでは、遊技の状態を更新する。普電作動中状態や、特電作動中状態等のクリア処理を実行することで遊技状態の更新を行う。
本ステップでは、各種入賞口への入球に基づき発生した賞球について、払出制御装置81に賞球コマンドを送信する。
主制御装置80は、S145において、エラー監視処理を実行し、S150に処理を移行する。
本ステップでは、電波エラーや、振動エラー等の各エラーの監視を行う。
主制御装置80は、S150において、情報出力処理を実行し、S155に処理を移行する。
本ステップでは、各種情報の作成処理および情報データ出力処理を実行することで、外部端子板への出力を行う。
本ステップでは、ソレノイドデータ等の作成処理および情報データ出力処理を実行することで、ソレノイドへの出力を行う。遊技の進行に応じて主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14b、普電役物ソレノイド12b等に対して各々出力処理を実行する。
また、パチンコ機50に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく、外部接続端子板38からセキュリティ信号を出力する処理を、本実施例ではS155にて、併せて実行する。
S165のステップでは、性能表示装置48の制御処理や試射試験データの出力処理等として、領域外処理を行う。すなわち、起動処理(図7)の性能表示用集計除算処理(S90)にて算出した結果に基づき、性能表示装置48を用いた表示制御のためのデータや試射試験データを、RWMの領域外にて作成する処理を行う。
本ステップでは、LEDデータ設定テーブルを取得して、LEDのコモン(LEDセグメントに係る8bit単位の表示領域)毎の発光制御を行うためのセグメントデータの作成処理を行う。すなわち、上記領域外処理(S165)で、RWMの領域外にて作成したデータを、RWMの領域内に移動して、後述するLED出力処理(S180)にて出力するためのセグメントデータを設定する。
本ステップでは、上述した起動処理(図7)の初期設定処理(S65)において設定された設定状態フラグが3か否かを判定する。設定状態フラグが3の場合は、S195を実行せず即時、S180に移行し、設定状態フラグが3ではない場合すなわち、1又は2の場合は、S195を介してS180に移行する。
本ステップは、設定確認および設定変更を行うための処理である。すなわち、設定変更時或いは設定確認時において、入力値(設定キーSW47や、RWMクリアSW46に係る検出信号)に基づいて、段階設定値の変更や、「設定変更」状態および「設定確認」状態の終了に係る処理を行う。
設定状態確認処理については、後で図11を参照して詳述する。
本ステップでは、性能表示装置48や、各種LED等に係る、発光制御のための情報を出力する。
すなわち、性能表示装置48を用いた性能表示または段階設定値に関する発光制御のための情報や、遊技盤1の表面側右下(図2参照)に集約して設けられた、第1特別図柄表示装置9、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄表示装置10、第2特別図柄保留数表示装置19、普通図柄表示装置7、および普通図柄保留数表示装置等のLEDの発光制御のための情報の、出力を行う。
以上が本実施例の割込(INT)処理である。
先ず、本実施例の初期設定処理について、図9を参照して説明する。
本ステップでは、上述した起動処理(図7参照)のS55にて「RWM異常」であると判定された場合に、その結果をセットする汎用レジスタを参照して判定を行う。すなわち、電源投入時に、S35、S40、またはS45の何れかのステップで「RWM異常」と判定されたか否かを判定する。
本ステップでは、上述した起動処理(図7参照)のS47にて設定状態フラグの値をセットする汎用レジスタを参照して判定を行う。該汎用レジスタに格納されたデータは、起動処理におけるS60のRWMクリア処理にて、RWMが初期化されても、消去されることなく保存維持されているため、該汎用レジスタに格納されたデータを判定することで、電断前の設定状態フラグの値が2か否かの判定が可能となっている。肯定判定であれば、S212を経てS214に移行する。
主制御装置80は、S206において、設定キーSW47はONか否かを判定し、肯定判定であれば(S206:yes)、S212に処理を移行し、否定判定であれば(S206:no)、S208に処理を移行する。
設定変更報知処理は、「設定変更」状態に遷移する旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理である。
なお、本実施例のS212において、設定状態フラグの値として2が維持されている場合には、設定状態フラグに2を設定する処理を非実行として、S214に移行し、設定状態フラグに2以外の値が設定されている、または、何も設定されていない場合には、2を設定するよう構成されている。但し、この構成に限定することなく、既に2が設定されていても、再度、2を改めて上書きして設定するよう構成しても良い。
RWMクリア報知処理は、「RWMクリア」状態に遷移する旨、また起動処理(図7)のRWMクリア処理(S60)が既に完了している旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理である。
主制御装置80は、S220において、設定キーSW47はONか否かを判定し、肯定判定であれば(S220:yes)、S226に処理を移行し、否定判定であれば(S220:no)、S222に処理を移行する。
設定確認報知処理は、「設定確認」状態に遷移する旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理である。
主制御装置80は、S222において、設定状態フラグに0を設定し、続くS224において、バックアップ復帰報知処理を実行し、本処理を終了する。
バックアップ復帰報知処理は、「バックアップ復帰」状態に遷移する旨、またバックアップされた電断前の状態への復帰が既に完了している旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理である。
図10のS230において、RWMクリアSW46がONか否かを判定し、肯定判定であれば(S230:yes)、S232に処理を移行し、否定判定であれば(S230:no)、S238に処理を移行する。
なお、本ステップは、今回の電源投入で初めてRWM異常と判定された場合だけではなく、電断前にRWM異常で「遊技停止」状態となり、電断時にバックアップフラグが設定されなかったことに因り、今回の電源投入時にも連続してRWM異常と判定された場合にも、移行される処理である(起動処理(図7)のS45、および割込(INT)処理(図8)の停電検出信号監視処理(S105)を参照)。
主制御装置80は、S234において、設定状態フラグに2を設定し、続くS236において、設定変更報知処理を実行し、本処理を終了する。
設定変更報知処理は、S214と同じく、「設定変更」状態に遷移する旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理である。
本ステップでは、既に設定状態フラグに3が設定されている場合には、本ステップを行わないよう構成される。但し、これに限らず、再設定するようにしても良い。
主制御装置80は、S240において、遊技停止促進処理を実行し、本処理を終了する。
遊技停止促進処理は、RWM異常である旨の報知および、遊技者に遊技の即時停止を促し、且つ、ホール従業員に適切な対処を促す報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理である。
以上が本実施例の初期設定処理である。
主制御装置80は本処理を開始すると先ず、S250において、設定状態フラグが2か否かを判定し、肯定判定であれば(S250:yes)、S252に処理を移行し、否定判定であれば(S250:no)、S270に処理を移行する。
本処理には、上述した割込(INT)処理のS110およびS190によって、設定状態フラグが1または2の場合にしか移行しない。したがって、本ステップでは、設定状態フラグが2(「設定変更」状態)であるか、或いは1(「設定確認」状態)であるかを判定する。
なお、図示しないが、否定判定で(S250:no)、S270に処理を移行するまでの間に、主制御装置80は、性能表示装置48にて現在の段階設定値を表示するための表示データ(セグメントデータ)の設定処理を行う。
本ステップでは、設定SWと兼用して設けられたRWMクリアSW46に係る検出信号が発生したか否かを判定する。
先ず、本実施例のパチンコ機50において、上述したように、現状の段階設定値に係る情報は、起動処理(図7)のRWMクリア処理(S60)が実行されても消去されることのないRWM領域内の段階設定値に固有の領域(段階設定値記憶領域)に記憶保存されている。
なお、本ステップによって、主制御装置80は、RWMクリアSW46が押下される毎に、性能表示装置48にて新たな段階設定値を表示するための表示データ(セグメントデータ)の更新を行う。
本ステップでは、上述した起動処理(図7)のS40と同様の処理を行う。つまり、適正な段階設定値が設定されているか否かを監視する。
本ステップでは、段階設定値記憶領域の段階設定値を書き換えた結果、予定されていない不適正な段階設定値が設定されているとS256にて判定された場合に、最も大当り確率の低い設定1に対応した段階設定値である0に書き換える処理を行う。これにより、例えば不正行為者が不当に利得を得ようとして、何らかの予定されていない段階設定値を設定したとしても、本ステップにて最も利得が少ない設定に書き換えられるので、不正行為を未然に防止できる。また、不正行為を未然に防止しつつ、予定された正規の段階設定値に書き換えるので、当該パチンコ機50を遊技可能な状態とすることができる。つまり、当該パチンコ機50に対して、仮に不正な設定値の書き換えが行われる害を被ったとしても、稼働率を低下させることなく、不正行為を未然に防止できる。
なお、本ステップにても、性能表示装置48にて新たな段階設定値を表示するための表示データ(セグメントデータ)の更新を行う。
本ステップでは、S254またはS258で、段階設定値を新たに書き換えて更新した内容を示す段階設定値更新コマンドを、サブ統合制御装置83に送信する処理を行う。
なお、該コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、更新された段階設定値を示すデータを所定の段階設定値バッファに格納し、該格納したデータを参照することで、所謂「設定報知(示唆)演出」等を行う際に、段階設定値に応じて、バリエーション豊富な演出を実行可能となっている。
本ステップでは、ホール従業員等が設定キーSW47をONからOFFにすることで、設定変更を終了したか、否かを判定する。
なお、本実施例において、新たな段階設定値への確定は、上述したS254およびS258にて既に完了している。本ステップでは、設定キーSW47がOFFされたか否かに基づいて、単に設定変更の状態を終了するか否かを判定するための処理である。また、このような本実施例の構成に限定せず、例えば、S254およびS258にて変更することとなった新たな段階設定値を、上記段階設定値記憶領域とは別個設けられた所定の段階設定値用バッファに記憶して未確定の状態で維持しておき、本ステップにて設定キーSW47がOFFされたことに基づいて、「設定変更」状態を終了させる処理と併せて、段階設定値用バッファに記憶している新たな段階設定値を参照して該段階設定値にて、段階設定値記憶領域の段階設定値を確定する処理を実行する構成としても良い。
この2ステップでは、上述した初期設定処理(図9)のS208およびS210と同様の処理を行う。RWMクリア報知処理は、「RWMクリア」状態に遷移する旨、また起動処理(図7)におけるRWMクリア処理(S60)が既に完了している旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理である。
本ステップでは、ホール従業員等が設定キーSW47をONからOFFにすることで、設定確認を終了したか、否かを判定する。
この2ステップでは、上述した初期設定処理(図9)のS222およびS224と同様の処理を行う。バックアップ復帰報知処理は、「バックアップ復帰」状態に遷移する旨、また起動処理(図7)におけるバックアップされた電断前の状態への復帰が既に完了している旨の報知を実行するため、所定のコマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理である。
本実施例の、上記S250にて否定判定(S250:no)となりS270に処理を移行するまでの間や、S254、およびS258において、実行される表示データ(セグメントデータ)を更新或いは設定する処理は、割込(INT)処理におけるセグメントデータ設定処理(S175)と同様の処理である。
以上が本実施例の設定状態確認処理である。
図12に示す「特図始動入賞確認処理(特別図柄の始動入賞確認処理)」は、第1始動口11、第2始動口12に遊技球が入球したときに抽出される当否判定に用いる乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置80に記憶する。そして第1始動口11、第2始動口12への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理となる。
「特別図柄の始動入賞確認処理」は、先ず、第1始動口SW11aにより第1始動口11への入球を検出したか否かを判定する(S300)。入球が無ければ(S300:no)、S310の処理へ移行する。第1始動口11への入球が有れば(S300:yes)、S302の処理において主制御装置80に記憶されている第1特別図柄の保留記憶(以下、第1保留記憶若しくは第1保留ともいう)の数が満杯か否かを判定(上限数に達しているか否かを判定)する。満杯であれば(S302:yes)、S312の処理へ移行する。
その後、第1特別図柄の保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した保留記憶カウンタの値を示す第1特別図柄の保留数コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S308)。
図略ではあるが、記憶された第1特別図柄の保留記憶について大当りやリーチ等の可能性があるか否かを先読み判定してもよい。先読み判定により大当りやリーチ等の可能性がある場合に、その旨を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置83へ送信することが望ましい。
その後、第2特別図柄の保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した保留記憶カウンタの値を示す第2特図保留数コマンドをサブ統合制御装置83に送信する(S318)。その後、リターンする。
図略ではあるが、記憶された第2特別図柄の保留記憶について大当りやリーチ等の可能性があるか否かを先読み判定してもよい。先読み判定により大当りやリーチ等の可能性がある場合に、その旨を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置83へ送信することが望ましい。
特別図柄に関する当否判定処理を起動すると、主制御装置80は、特別電動役物が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S320)。特別電動役物が作動中である場合には(S320:yes)、大当り遊技処理へ移行する。また、S320の判定が否定判定であり(S320:no)、特別図柄が変動中でなく(S322:no)、確定図柄の表示中でもなければ(S324:no)、図14のS330に移行し、第2保留記憶(上記、図12のS316による保留記憶)があるか否かを判定する(S330)。
一方、第2保留記憶がなければ(S330:no)、第1保留記憶(上記、図12のS304による保留記憶)があるか否かを判断する(S334)。そして、第1保留記憶があれば(S334:yes)、第1保留記憶数をデクリメントし(S336)、S338に進む。
このように、本実施例のパチンコ機50では、第1保留記憶及び第2保留記憶が何れも「ゼロ」でない場合には、第2保留記憶を優先的に処理するが(第2特別図柄を優先変動するが)、第1保留記憶を優先的に処理する態様であっても、第1保留記憶及び第2保留記憶を記憶順に処理する態様であってもよい。更に、第1特別図柄及び第2特別図柄を同時変動するものであってもよい。
S338の処理で肯定判断であれば(S338:yes)、S304若しくはS316で読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合する(S340)。
一方、S338の処理で否定判断であれば(S338:no)、S304若しくはS316で読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S344)。
S340またはS344の判定に基づき、大当りか否かを判定し(S350)、大当りであると判定される場合には(S350:yes)、大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選によって大当り図柄を決定する(S352)。
そして、「第1特別図柄に関する当否判定」の結果が大当りである場合には、第1保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選によって大当り図柄を決定し、「第2特別図柄に関する当否判定」の結果が大当りである場合には、第2保留記憶をデクリメントして読み込んだ大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選によって大当り図柄を決定する。そして、何れの場合も、大当り図柄が確変大当り図柄若しくは通常大当り図柄に半々の割合で決定される。
この変動パターン決定処理(S354)では、変動パターン決定用乱数によって大当り変動パターンを決定する。
また、開放延長用若しくは非開放延長用に各変動パターンテーブルには、変動決定用パターン乱数(「0」~「1020」)と対応づけられた複数個(例えば、20個)の変動パターンが格納されている。
また、前述のガセボタン演出を実行可能な演出パターンは、変動パターン決定処理(S354)において「特定の変動パターン」が選択される場合にサブ統合制御装置83において選択される。この「特定の変動パターン」は、特別図柄の変動時間として、「所定の変動パターンよりが特定する時間より短い時間」を特定する変動パターンである。このガセボタン演出を実行可能な演出パターンが選択されると、前兆演出を行った後、ボタン演出を実行しない。
ここで、大当り設定処理とは決定した大当り図柄によって、大当り遊技実行後の遊技状態(高確率状態となるか、時短状態となるか等)や大当り遊技にかかる情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、ラウンド数等)を取得する処理である。
図15(b)に示すように、当否判定の結果が外れであり、リーチを行わない場合(単純外れの場合)であって、遊技状態が非開放延長状態である場合、「単純外れ且つ非開放延長用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定し、遊技状態が開放延長状態である場合、「単純外れ且つ開放延長用の変動パターンテーブル」を参照して変動パターンを決定する。
また、単純外れ時において参照して決定する変動パターンは、リーチ外れ時において参照して決定する変動パターンに比べて、短い変動時間を特定するため、単純外れ時には、ボタン演出を実行可能な演出パターンが選択される可能性が低い。
従って、本実施例によると、特別図柄の変動時間が短くされても、前兆演出を高頻度に実行可能であり、前兆型音声情報の出力とそれに伴う設定示唆情報の発信を高頻度に実行することができる。このように、ガセボタン演出であれば、リーチ演出を伴わない外れ変動(演出表示)や、開放延長時(時短時)の変動時間が短縮された外れ変動(演出表示)においても高頻度に出現させることができるため、報知音の出力に伴う設定示唆を高頻度に実行することもできる。
また、当否判定の結果が外れである場合には、その時点の保留記憶の個数の多少に応じて、異なる変動パターンテーブルを参照し、当該保留記憶の個数が多くなる程、変動時間が短くなる可能性が高くなってもよい。
また、S364の処理により演出図柄表示装置6では演出図柄の変動表示が開始されるが、ほぼ同時に特別図柄の変動も主制御装置80によって開始される。
これに対し、S370において肯定判定(S370:yes)の場合は、確定図柄の表示を終了し(S372)、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定する(S374)。
そして、S380では、時短フラグが1か否かを判定する。時短フラグが1であれば(S380:yes)、S382にて時短フラグを0にし、S384に移行する。一方、時短フラグが1でなければ(S380:no)、そのままS384に移行する。このS384では条件装置作動開始処理により、大当りフラグをセットし、続くS386にて役物連続作動装置を作動させる。
このS398では、時短フラグが1か否かを判定し、1であれば(S398:yes)、時短回数が0か否かを判定する(S400)。そして、時短回数が0であれば(S400:yes)、S404にて時短フラグを0にした後、S408に進む。
また、時短フラグが1でないとき(S398:no)又は時短回数が0ではないとき(S400:no)はそのままS408に移行する。
なお、本実施例の場合、特別図柄当否判定処理における主制御装置80からサブ統合制御装置83に状態指定コマンドを送信するタイミングは、特別図柄確定時間後となっているが、特別図柄変動開始時及び電源復旧時においても状態指定コマンドを送信する構成にしてもよい。
まず、図17に示すように、大当り遊技処理において、主制御装置80は、役物連続作動装置が作動中か否かを大当りフラグに基づいて判断する(S500)。役物連続作動装置が作動中で(S500:yes)、大入賞口14が開放中であるか否かを判定し(S502)、大入賞口14が閉鎖中であると判定された場合には(S502:no)、ラウンド遊技間のインターバル中により大入賞口14が閉鎖しているのか判断する(S506)。ラウンド遊技間のインターバル中でもない場合は(S506:no)、大当り終了演出中であるか判定する(S508)。これも否定判定の場合は(S508:no)、今から大当り遊技を開始する演出に要する時間が経過したか否かを判定する(S510)。大当り開始演出時間が経過した場合は(S510:yes)、大入賞口開放処理(S512)を行なって、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
なお、S500において、役物連続作動装置が作動していない場合には(S500:no)、大当り遊技処理を終了する。また、S510において、大当り開始演出時間を経過していない場合も(S510:no)、大当り遊技処理を終了する。
大入賞口14に10個入賞していない場合(S514:no)には、S516に進み、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する。開放時間が終了した場合(S516:yes)には、S518に移行する。また、大入賞口14の開放時間が終了していない場合には(S516:no)、そのまま大当り遊技処理を終了(リターン)する。
また、大当り終了演出時間が経過していない場合には(S530:no)、大当り遊技処理を終了(リターン)する。
そして、S536において、主制御装置80は、次回の遊技状態で確変に移行するか否かを判定する。肯定判定の場合には(S536:yes)、確変回数を設定し(S538)、確変フラグを1に設定する(S540)。確変フラグを1にすると本実施例では特別図柄の当選確率が向上する。なお、確変回数は10000回に設定される。
本実施例では、S544で一律に肯定判定され、続いて、時短回数を設定する処理(S546)と、時短フラグを1に設定する(S548)とを行った後、S554に移行する。また、時短フラグを1にする場合には、特別図柄の平均変動時間短縮、普通図柄の平均変動時間短縮、普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能をセットする。
S554において、主制御装置80は、大当り終了コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行ない、続くS556において、状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。そして、大当り遊技処理をリターンする。
本実施例のパチンコ機50においてサブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信される各コマンドに基づいて、演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の画面6aで行う表示演出を行ったり、スピーカ66から出力する効果音を制御したり、電飾用のLED・ランプ26の発光態様を制御したりする。
また、演出表示は、個々の当否判定に対応して実行されることは必ずしも必要とされない。例えば、多数回の当否判定(多数回の識別情報の変動)に跨って連続的(例えば、多数回の変動に跨がるストーリー演出(連続演出)や、多数回の変動に跨がるバトル演出等として)に実行されてもよい。その場合、例えば、個々の「変動表示(弾球遊技機では特別図柄の変動、回胴式遊技機ではドラムの回転)」を進行する際において、演出図柄表示装置6で設定示唆演出を出現させてもよい。
以下の説明では、リーチ演出中にボタン演出やガセボタン演出を実行する場合を中心に説明するが、本発明においてボタン演出やガセボタン演出を必ずしも、リーチ演出中に実行する必要はない。また、リーチを実行しない遊技演出(単純外れに対応する遊技演出)においても、ボタン演出やガセボタン演出を実行することとしてもよい。
図20(b)及び図21(a)は、ボタン演出を実行可能な遊技演出の経過を示すタイムチャートである。つまり、所定の変動パターンに対応する遊技演出の実行中に前兆演出の開始タイミングが到来すると(図中の矢印a2を参照)、前兆演出を開始する。この前兆演出は、一定時間(例えば、2秒間)に亘ってボタン関連図柄を表示する演出である(図20(a)を参照)。この前兆演出が開始されると報知音(ボタン関連図柄が表示されていることを報知する報知音)の出力を開始する。ここで、図20(b)において、矢印a1はリーチ表示の実行タイミングを示している。
このように、有効期間の開始に先立ち実行される前兆演出と、有効期間中に実行される促進演出とにおいて、ボタン関連図柄が表示されていることを報知する報知音が継続して出力される。その際、その時点の段階設定値が所定の値である場合には、通常の報知音とは異なる特別な報知音が所定確率で出力される。
また、本実施例では、前兆演出の実行中と有効期間中とにおいて一連の報知音が出力され、同一のボタン関連図柄が終始表示されるが、前兆演出の実行中と有効期間中の報知音やボタン関連図柄を区別してもよい。この場合、前兆演出の実行中と有効期間中の一方のみに出力される報知音が、設定示唆を伴うものとされてもよい。
この後、所定の変動パターンが特定する変動時間(特別図柄、演出図柄の変動時間)が経過すると、演出図柄表示装置6に当否判定の結果が表示される(図中の矢印a5を参照)。
なお、前兆演出の開始タイミング、前兆演出の実行時間(継続時間)、有効期間の開始タイミング等は、演出表示を開始する際に決定される演出パターン(ボタン演出用の演出パターン)によって特定される(図27(b)、図28(b)を参照) 。
この前兆演出を実行する場合、前兆演出を終了しても(図中の矢印b3を参照)、有効期間が開始されない。この後、特定の変動パターンが特定する変動時間(特別図柄、演出図柄の変動時間)が経過すると、演出図柄表示装置6に当否判定の結果が表示される(図中の矢印b5を参照)。
従って、本実施例では、主制御装置80において、変動パターンとして所定の変動パターンが選択される場合ばかりか、特定の変動パターンが選択される場合においても、段階設定値が示唆される可能性を生ずる。このように、段階設定値が示唆される可能性が高められるため、遊技興趣を更に高めることができる。
なお、前兆演出の開始タイミング、前兆演出の実行時間(継続時間)等は、演出表示を開始する際に決定される演出パターン(ガセボタン演出用の演出パターン)によって特定される(図27(c)、図28(c)を参照)。
図22(a)は、ボタン関連演出(ボタン演出若しくはガセボタン演出)を伴うことが可能な演出表示を実行中の状態を示している。具体的には、ボタン関連演出を伴うことが可能な演出表示においてリーチ演出中の状態を示している。
なお、図22~図24では、ボタン関連演出を伴う演出表示をリーチ演出中に実行する態様を例示するが、ボタン関連演出を「リーチ演出を伴わない演出表示」において実行してもよい。
このように、リーチ演出(リーチ演出A等)が開始されると、変動表示領域6Hのサイズが縮小され、画面6aの隅に移動し、演出図柄表示装置6の画面6aの大部分において関連演出6Fが実行される。ここで、図22(a)で例示するリーチ演出Aは、遊技者の味方である味方キャラクタ6Mと、遊技者の敵である敵キャラクタ6Nとがバトル(空手によって勝敗を決する空手バトル)を実行する演出である。そして、当否判定の結果が大当りである場合には、味方キャラクタ6Mがバトルに勝利し、当否判定の結果が外れである場合には、敵キャラクタ6Nがバトルに勝利する。
ここで、ボタン関連演出図柄7aとしては、図24に示すように、図柄1~図柄5の何れかが選択される。また、図22(b)は図柄1が表示される場合を示している。
なお、図24に示すボタン関連演出図柄7aは、第1ボタン67Aや第2ボタン67Bの外観、色彩、模様を模した図柄である。
具体的に説明すると、図24に示すように、ボタン関連演出図柄7aが図柄1に決定される場合には、段階設定値の値が何れであっても報知音Aに決定される。また、ボタン関連演出図柄7aが図柄3に決定される場合には、段階設定値の値が何れであっても報知音Cに決定される。つまり、ボタン関連演出図柄7aが図柄1若しくは図柄3に決定される場合には、その時点の段階設定値の値が何れであっても、一定の報知音に決定される。
なお、以下の説明において、その時点の段階設定値の値が何れであっても出力される報知音(つまり、設定示唆を行わない音)を「原則音」と称する。
また、設定値を示唆する音として、段階設定値が偶数であることを示唆する報知音(偶数時音)と、段階設定値が最高設定値(「6」)であることを示唆する報知音(最高設定時音)とを設けているが、設定値を示唆する音として、他の段階設定値を示唆する報知音を設けてもよい。例えば、段階設定値が「2」であることを示唆する報知音と、段階設定値が「4」であることを示唆する報知音を別個に設けてもよいし、段階設定値が奇数である場合にも段階設定値の多少に応じて別個の報知音を設けてもよい。
また、本実施例は、設定値を示唆する報知音を、ボタン関連演出図柄7aの種類によらず一定としたが、ボタン関連演出図柄7aの種類に応じて異なることとしてもよい。
また、報知音A~Fは、遊技者が聴覚によって相違を識別可能な報知音である。この識別可能な報知音としては、例えば、(a)音程が異なる音声で構成される報知音、(b)発声者の性別や年齢層が異なる報知音、(c)発声者数が異なる報知音等を例示できる。
また、キャラクタ表示7dは、熊の達吉(たつきち)のキャラクタ図柄であり、当該キャラクタ表示7dを表示することを通じて、有効期間の開始を遊技者に確実に伝達できる。
そして、有効期間中において、操作が有効とされた演出ボタン(第1演出ボタン67A若しくは第2演出ボタン67B)を操作すると、演出図柄表示装置6の画面6aで当否判定の結果が表示される。ここで、操作が有効とされた演出ボタンとは、第1演出ボタン67Aに関する操作期間が開始された場合(後述するボタン関連演出フラグの値が「1」の場合)は第1演出ボタン67Aが有効とされた演出ボタンであり、第2演出ボタン67Bに関する操作期間が開始された場合(後述するボタン関連演出フラグの値が「2」の場合)は第2演出ボタン67Bが有効とされた演出ボタンである。
図22(a)は、前述のようにボタン関連演出を伴うことが可能な演出表示を示している。そして、ガセボタン演出を伴うことが可能な演出表示においても、前兆演出の開始タイミングとなると、図22(A)に示すように、バトルの画像を中断し、演出図柄表示装置6の画面6aにボタン関連演出図柄7aが表示される。
サブ統合制御装置83は演出開始処理を起動すると、変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(S1100)。そして、否定判定されると(S1100:no)、そのまま演出開処理を終了し、肯定判定されると(S1100:yes)、S1105の処理に移行し、演出パターンを振り分ける際等に使用する振分乱数を取得する。
図27は、遊技状態が非開放延長状態且つ当否判定の結果が大当りである場合に参照する変動パターンテーブルと、当該変動パターンテーブルに格納された各変動パターンに対応する演出パターンテーブルの関係を示す図表である。
この変動パターンテーブルに格納された変動パターンのうち、「丸印」を付した変動パターンA1、A20等が「所定の変動パターン」であり、これらのうち何れかが選択されるとボタン演出が実行される。
また、変動パターンテーブルに格納された変動パターンのうち、「三角印」を付した変動パターンA2等が「特定の変動パターン」であり、これらのうち何れかが選択されるとガセボタン演出が実行される。
なお、以上の点(「丸印」、「三角印」、「バツ印」)に関しては、他の変動パターンテーブル(遊技状態、当否判定の結果、リーチの有無が異なる他の変動パターンテーブル)においても同様である。
本パチンコ機50では、図15(b)に示すように6種類の変動パターンテーブル(遊技状態、当否判定の結果、リーチの有無で区別される6種の変動パターンテーブル)を備え、主制御装置80に搭載されたROMに格納されている。
例えば、遊技状態が非開放延長状態且つ当否判定の結果が大当りである場合に参照する変動パターンテーブルに対応する演出パターンテーブルとして、20個の演出パターンテーブルE1~E20が格納されている。つまり、遊技状態が非開放延長状態且つ当否判定の結果が大当りである場合に参照する変動パターンテーブルに格納された変動パターンA1~A20のそれぞれに対応する20個の演出パターンテーブルE1~E20が格納されている。但し、図27では、3個の演出パターンテーブルE1~E3のみを図示している。
なお、本実施例では、大当りの種類を考慮することなく、参照する演出パターンテーブルを決定するが、大当りの種類も考慮し、参照する演出パターンテーブルを決定してもよい。
図28は、遊技状態が非開放延長状態で当否判定の結果が外れであり、且つ当該外れがリーチ外れと判定される場合に参照する変動パターンテーブルと、当該変動パターンテーブルに格納された各変動パターンに対応する演出パターンテーブルの関係を示す図表である。
また、サブ統合制御装置83を構成するROMには、遊技状態(非開放延長状態、開放延長状態)で、当否判定の結果が外れで、且つ当該外れがリーチ外れと判定される場合に参照する30個の演出パターンテーブルF1~F30が格納されている。但し、図28では、3個の演出パターンテーブルF1~F3のみを図示している。
つまり、変動開始コマンドが所定の変動パターン若しくは特定の変動パターンである場合には、S1110でボタン関連演出(ボタン演出及びガセボタン演出)を実行可能な演出パターンが、設定(選択)される。そして、S1115において否定判定されると(S1115:no)、そのまま図26のS1170に移行する。
S1120の処理では、図29に示すボタン関連演出図柄決定用テーブルと、S1105の処理で抽出した振分乱数とを用いた振分抽選(乱数抽選)で、ボタン関連演出図柄を選択する。ここで、図29のボタン関連演出図柄決定用テーブルを参照して実行する振分抽選(乱数抽選)では、当否判定の結果が大当りである場合と、外れである場合とで「図柄1~図柄5」の振分率が異なっている。
具体的に説明すると、その時点の段階設定値が奇数である場合には、図30(a)の報知音選択用テーブルと、S1105の処理で抽出した振分乱数を用いて、乱数抽選を行い、報知音を選択する。つまり、その時点の段階設定値が奇数(1、3、5)である場合には、ボタン関連演出図柄が図柄1~図柄5の何れであっても、100%の確率で報知音として原則音が選択される。ここで、図30(b)に示すように、ボタン関連演出図柄が図柄1の場合には原則音として報知音A、図柄2の場合には原則音として報知音B、図柄3若しくは図柄4の場合には原則音として報知音C、図柄5の場合には原則音として報知音Dが選択される。
つまり、その時点の段階設定値が「2」若しくは「4」であり、ボタン関連演出図柄が図柄1若しくは図柄3である場合には、100%の確率で報知音として原則音が選択される。ここで、ボタン関連演出図柄が図柄1の場合には原則音として報知音A、図柄3の場合には原則音として報知音Cである。
つまり、その時点の段階設定値が「6」であり、ボタン関連演出図柄が図柄1若しくは図柄3である場合には、100%の確率で報知音として原則音が選択される。ここで、ボタン関連演出図柄が図柄1の場合には原則音として報知音A、図柄3の場合には原則音として報知音Cが選択される。
更に、その時点の段階設定値が「6」であり、ボタン関連演出図柄が図柄2若しくは図柄5である場合には、80%の確率で報知音として原則音が選択され、15%の確率で報知音として報知音E(偶数時音)が選択され、5%の確率で報知音として報知音F(最高設定時音)が選択される。
この場合においても、ボタン関連演出図柄が図柄2の場合には原則音として報知音Bが選択され、図柄5の場合には原則音として報知音Dが選択される。
そして、S1110で設定した演出パターンが「ボタン演出を実行可能な演出パターン」であると判定すると(S1130:yes)、S1135に移行する。このS1135では、(1)S1110で設定した演出パターンに従い、第1演出ボタン67A若しくは第2演出ボタン67Bの操作が有効となる有効期間をセットする処理と、(2)ボタン関連演出図柄の表示期間及び報知音の出力期間を「前兆演出期間+有効期間」とする処理と、(3)レベルメータ表示の表示期間を「有効期間」とする処理と、を行う。
このS1155では、ボタン関連演出図柄の表示期間及び報知音の出力期間を「前兆演出期間」とする処理を行う。
S1155に続いて、S1160に移行し、ボタン関連演出フラグの値を「3」とした後、図26のS1170に移行する。
ここで、演出を開始すると、演出中フラグの値を「1」にする。そして、後述するように、演出を停止すると、演出中フラグの値を「0」にする(図35を参照)。
本処理は、サブ統合制御装置83が、演出図柄制御装置82に向かってボタン関連演出を開始させるよう指示する信号(以下、ボタン関連演出信号という)等を送信する処理である。
このS1205において肯定判定されると(S1205:yes)、本処理をリターンする。これに対して、S1205において否定判定されると(S1205:no)、ボタン関連演出フラグの値が「3」か否か判定する(S1210)。
このS1220の処理によって、演出図柄表示装置6の画面6aでボタン関連演出図柄の表示が開始されるとともに、スピーカ66から表示されたボタン関連演出図柄に対応する報知音の出力が開始される。
このS1230の処理によって、演出図柄表示装置6の画面6aでボタン関連演出図柄をボタン操作態様とすることが開始されると共に、スピーカ66からの報知音が出力が継続される。つまり、前兆演出の際の報知音と同一の報知音の出力が継続される。つまり、前兆演出の開始の際から出力された報知音が、有効期間が終了するまで継続される。
更に具体的に説明すると、図22(c)に示すように、ボタン関連演出図柄7aにボタン操作を促す表示7bと、レベルメータ表示7cが追加される。また、ボタン操作を促す表示7bは、「ボタンを押せ」という文字情報と、「ボタンの操作方法(押すこと)を促す下向きの矢印表示」で構成され、このとき、有効期間中であることを示すキャラクタ表示7dも実行され、有効期間の開始が確実に報知される。
また、S1230の処理を実行しても、報知音は前兆演出開始時の報知音のまま同一の報知音とされる。
更に、有効期間フラグは有効期間中であることを示すフラグであり、有効期間中は値が「1」とされ、有効期間でない場合には値が「0」とされる。
このS1245の処理によっても、演出図柄表示装置6の画面6aでボタン関連演出図柄の表示が開始されるとともに、スピーカ66から表示されたボタン関連演出図柄に対応する報知音が出力が開始される。
これに対して、S1250において肯定判定される場合には(S1250:yes)、前兆演出終了処理(S1255)と、ボタン関連演出フラグの値を「0」とする処理(S1260)とを行った後、ボタン関連演出表示処理をリターンする。
ここで、前兆演出終了処理(S1255)は、ボタン関連演出図柄7aの表示と、報知音の出力を終了させる処理である。そして、S1255の処理によって、演出図柄表示装置6の画面6aでボタン関連演出図柄の表示が終了するとともに、スピーカ66から表示されたボタン関連演出図柄に対応する報知音の出力が終了する。
本処理は、サブ統合制御装置83が、演出図柄制御装置82に向かって「演出図柄表示装置6でボタン演出を表示することを指示する信号(以下、ボタン演出指示信号という)」を送信する処理である。なお、このボタン演出指示信号は、有効期間フラグの値が「1」である状態で、第1演出ボタンスイッチ信号(第1演出ボタン67Aの押されたことを検出するスイッチが出力する信号)若しくは第2演出ボタンスイッチ信号(第2演出ボタン67Bの押されたことを検出するスイッチが出力する信号)を有効期間内にサブ統合制御装置83が受信すると、サブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82に送信される。
このS1305において否定判定されると(S1305:no)、つまり、ボタン関連演出フラグの値が「2」である場合には(S1305:no)、S1340に移行する。
そして、S1310で肯定判定の場合には(S1310:yes)、S1315に移行し、(1)演出図柄表示装置6の画面6aにボタン演出を表示するように、演出図柄制御装置82へと指示信号を送信する処理と、(2)ボタン関連演出を終了させる処理とを行う。そして、ボタン関連演出フラグの値を「0」とする処理と、有効期間フラグの値を「0」とする処理とを行った後(S1330)、ボタン関連演出処理をリターンする。
そして、S1315の処理が実行されると、演出図柄表示装置6の画面6aにおいてボタン演出が実行され、ボタン関連演出図柄の表示が終了するとともに、スピーカ66から表示されたボタン関連演出図柄に対応する報知音の出力が停止される。
また、有効期間を経過する前にS1310で肯定判定を得られない場合には(S1310:no、S1320:yes)、ボタン関連演出を終了させる処理(S1325)と、S1330の処理を実行した後、ボタン関連演出処理をリターンする。
そして、S1340で肯定判定の場合には(S1340:yes)、S1345に移行し、(1)演出図柄表示装置6の画面6aにボタン演出を表示するように、演出図柄制御装置82へと指示信号を送信する処理と、(2)ボタン関連演出を終了させる処理とを行う。そして、ボタン関連演出フラグの値を「0」とする処理と、有効期間フラグの値を「0」とする処理とを行った後(S1360)、ボタン関連演出処理をリターンする。
そして、S1345の処理が実行されると、演出図柄表示装置6の画面6aにおいてボタン演出が実行され、ボタン関連演出図柄の表示が終了するとともに、スピーカ66から表示されたボタン関連演出図柄に対応する報知音が出力が停止される。
また、有効期間を経過する前にS1340で肯定判定を得られない場合には(S1340:no、S1350:yes)、ボタン関連演出を終了させる処理(S1355)と、S1360の処理を実行した後、ボタン関連演出処理をリターンする。
演出停止処理が開始されると、サブ統合制御装置83が変動停止コマンドを受信したか否かを判定する(S1400)。ここで、変動停止コマンドとは、特別図柄の変動を停止して確定図柄を表示する際に主制御装置80から送信されるコマンドである(図15(a)のS368の処理を参照)。
そして、遊技者は、ボタン関連演出図柄7aの表示に伴い出力される報知音(音声情報)として、通常と異なる報知音(音声情報)が出力されるか否かを十分な期待感を抱きつつ判定することとなり、遊技興趣を更に高めることができる。
実施例1のパチンコ機50では、ボタン関連演出図柄7aの表示に伴い出力される報知音を「前兆演出が開始されてから有効期間が終了するまでの間」継続することとしたが、本発明において報知音の出力期間は実施例1に示す出力期間に限定されない。例えば、図36(a)の変形例1に示すように、報知音の出力期間を前兆演出の継続期間(例えば、ピコっという効果音)としてもよいし(有効期間が開始されるかもしれないという前兆演出の継続期間に出力される報知音であってもよいし)、報知音の出力期間を有効期間のみとしたりしてもよい(図示を省略)。また、図36(b)の変形例2に示すように報知音の出力期間を、必ずしも「前兆演出が開始されてから有効期間が終了するまでの間」の期間とする必要はなく、当該期間から選択され、当該期間よりも短い期間としてもよい。つまり、当該期間内は継続して出力されている必要はなく、当該期間内のどこかで出力されていればよい。
また、実施例1では、演出ボタン(67A、67B)の操作に基づいて当否判定の結果が示唆(報知)される構成を例示したが、図37の変形例3に示すように演出ボタン(67A、67B)の操作に基づいて大当り期待度を示してもよい。
つまり、実施例1では演出ボタン(67A、67B)の操作に基づいて当否判定の結果が報知されたが、変形例3では演出ボタン(67A、67B)の操作に基づいて大当り期待度を示す。例えば、リーチ演出の初期の段階でカットイン表示を実行し、リーチ演出(例えば、空手リーチ)を再開し、変動時間を経過する大当り図柄若しくは外れ図柄を停止表示することとしてもよい。
次に、図38を用いて、実施例2のパチンコ機50について簡単に説明する。
実施例1では「操作手段(演出ボタン)の操作に関連する音声情報」として、ボタン関連演出図柄7aが表示されたことを示す報知音(表示音)を例示した。これに対して、実施例2は、「操作手段(演出ボタン)の操作に関連する音声情報」を演出ボタンが操作されたことを示す操作音とするものである。
つまり、(1)演出図柄表示装置6の画面6aにボタン演出を表示するように、演出図柄制御装置82へと指示信号を送信する処理と、(2)ボタン関連演出を終了させる処理と、(3)スピーカ66に「第1演出ボタン67Aが操作されたことを報知する操作音を出力することを指示する信号を送信する処理を行う。
つまり、演出ボタン(第1演出ボタン67A若しくは第2演出ボタン67B)に操作することで、その時点の段階設定値が示唆されたり、その時点の段階設定値を想像するヒントが与えられる。しかも、設定を示唆する操作音によって、その時点の設定値が強いインパクトで遊技者に伝達される。
また、実施例2のパチンコ機50によると、演出ボタン(第1演出ボタン67A若しくは第2演出ボタン67B)を操作しない限り、設定の示唆がなされないため、遊技者の積極的な演出ボタン操作を誘発できる。このため、遊技に対する参加感覚を高めることができる。
つまり、ボタン関連演出図柄7aが表示される場合と、演出ボタンを操作する場合の双方において出力される報知音で設定値の示唆を行ってもよい。
また、本発明の遊技機は、所謂「封入式の遊技機」であっても、「非封入式の遊技機」であってもよい。
また、大当り遊技中以外にも、いわゆる小当りラッシュタイプの遊技構成の場合は小当りラッシュ状態(当該確率が高確率で普通電動役物の開放延長機能が作動していない状態での第2特別図柄での変動がメインになり、小当りが頻発する状態)に行ったりすることが考えられる。
本発明を適用した回胴式遊技機(スロットマシン)としては、
遊技者にとって有利度が異なる複数種類の設定値のうちから、何れかの設定値に設定可能な設定手段と、
遊技者によって操作可能な操作手段と、
始動レバーが操作されることに基づいて内部抽選を行い、当選約を決定する内部抽選手段(当否判定手段)と、
前記始動レバーが操作されることに基づいて、複数の回胴を回転させ、停止スイッチが操作されることに基づいて、該操作された回胴に対応する回胴の回転を停止させる回胴制御手段と、
全ての回胴が停止ししたときに、該回胴に設けられた識別情報(絵柄)によって内部抽選手段が決定した当選役対応する識別情報の組み合われが成立しているか否かを判定する入賞判定手段と、
前記回胴の回転に伴い、遊技上の演出を実行する演出手段と、
所定の操作条件が成立する場合において、前記遊技演出中において前記操作手段の操作が有効化される有効期間を設定する有効期間設定手段と、
前記有効期間中に前記操作手段に操作が施されると、前記遊技演出の演出内容に変化を生じさせる遊技機であって、
前記当否判定の結果が当選となる確率として設定されている設定確率を、前記設定手段によって設定した設定値の種別に応じて異なる値に設定変更可能であるとともに、
前記操作手段の操作に関連する音声情報を出力する音声情報出力手段を備え、
該音声情報出力手段は、前記設定手段で設定された設定値が所定値である場合には、所定確率で通常とは異なる特別な音声情報を出力することを特徴とする。
Claims (1)
- 遊技者にとって有利度が異なる複数種類の設定値のうちから、何れかの設定値に設定可能な設定手段と、
遊技者によって操作可能な操作手段と、
所定の条件の成立に基づいて当否判定を実行する当否判定手段と、
識別情報を表示することにより前記当否判定の結果を報知する識別情報変動表示手段と、
前記当否判定の結果に基づいて遊技演出を実行する演出手段と、を具備し、
前記操作手段の操作に基づいて前記遊技演出の演出内容に変化を生じさせることが可能であって、
前記当否判定の結果が当選となる確率として設定されている設定確率を、前記設定手段によって設定した設定値の種別に応じて異なる値に設定変更可能であるとともに、
前記操作手段の操作を促す音情報を出力する音情報出力手段を備え、
前記音情報出力手段は、前記設定手段で設定された設定値が所定値以上である場合には、所定確率で通常とは異なる特別な音情報を出力することを特徴とする遊技機。
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