JP7116989B2 - 電線牽引装置、および、電線架設方法 - Google Patents
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電線に接続された線状材を牽引する第1回転体と、
前記第1回転体に駆動力を付与するモータと、
前記第1回転体に駆動力を付与する駆動力付与状態と、前記第1回転体への駆動力の付与を停止する駆動力付与停止状態とを切り替え可能なスイッチと
を具備し、
前記駆動力付与停止状態から前記駆動力付与状態への前記スイッチの切り替え、または、前記駆動力付与状態から前記駆動力付与停止状態への前記スイッチの切り替えは、前記第1回転体によって牽引される前記線状材を操作することによって実行可能である
電線牽引装置。
(2)前記駆動力付与状態から前記駆動力付与停止状態への前記スイッチの切り替えは、前記線状材の位置を変更することにより実行可能である
上記(1)に記載の電線牽引装置。
(3)前記線状材によって操作される被操作部材を更に具備し、
前記被操作部材が第1位置から第2位置に移動すると、前記スイッチは、前記駆動力付与停止状態から前記駆動力付与状態に切り替えられる
上記(1)または(2)に記載の電線牽引装置。
(4)前記被操作部材は、揺動部材である上記(3)に記載の電線牽引装置。
(5)前記被操作部材が、前記第1位置から前記第2位置に移動することを防止するロック機構を更に具備する
上記(3)または(4)に記載の電線牽引装置。
(6)前記被操作部材の一側方が開放されており、
前記被操作部材の前記一側方を介して、前記線状材の中央部分を、前記被操作部材に対向する初期位置にセットすることが可能である
上記(3)乃至(5)のいずれか一つに記載の電線牽引装置。
(7)前記線状材を前記第1回転体に向かって案内するガイド部材を更に具備し、
前記線状材の中央部分を、前記ガイド部材の側部外方から前記ガイド部材の内側に向けて移動させることにより、前記線状材の中央部分を前記ガイド部材の内側にセット可能である
上記(1)乃至(6)のいずれか一つに記載の電線牽引装置。
(8)前記第1回転体、および、前記モータを支持する電線牽引装置本体と、
前記電線牽引装置本体とは別体の取付部材と
を具備し、
前記電線牽引装置本体と前記取付部材とが着脱自在である
上記(1)乃至(7)のいずれか一つに記載の電線牽引装置。
(9)電線牽引装置を用いた電線架設方法であって、
前記電線牽引装置は、
取付部と、
第1回転体と、
前記第1回転体に駆動力を付与するモータと
を具備し、
前記電線架設方法は、
前記取付部を電柱に取り付ける取付工程と、
新設電線と線状材とを直接的または間接的に連結する連結工程と、
前記線状材を前記第1回転体に巻回してセットする線状材セット工程と、
前記第1回転体を回転させて、前記線状材を、前記第1回転体に巻き付けるとともに、巻き付けられた前記線状材を前記第1回転体から引き出すことを含む線状材牽引工程と、
前記線状材牽引工程によって、前記線状材を牽引することにより、前記線状材に連結された前記新設電線を前記電柱上に配置する電線配置工程と
を具備する
電線架設方法。
(10)既設電線に前記線状材を連結する工程と、
前記既設電線を牽引することにより、前記線状材を前記電柱上に配置する工程と、
前記線状材から前記既設電線を分離する工程と
を更に具備する上記(9)に記載の電線架設方法。
(11)前記連結工程は、前記新設電線と前記線状材とを、既設電線を介して連結することを含み、
前記電線配置工程は、前記線状材牽引工程によって、前記線状材および前記既設電線を牽引することにより、前記線状材に間接的に連結された前記新設電線を前記電柱上に配置することを含む
上記(9)に記載の電線架設方法。
図1乃至図6を参照して、第1の実施形態における電線牽引装置1Aについて説明する。図1および図2は、第1の実施形態における電線牽引装置1Aを模式的に示す概略側面図である。図3は、スライド移動可能な被操作部材42の一例を模式的に示す概略断面図である。図4は、第1の実施形態の変形例における電線牽引装置1Aを模式的に示す概略側面図である。図5は、ガイド部材50の一例を模式的に示す概略断面図(図2におけるA-A矢視断面図)である。図6は、ガイド部材50の他の一例を模式的に示す概略斜視図である。
図7乃至図16を参照して、第2の実施形態における電線牽引装置1Bについて説明する。図7は、第2の実施形態における電線牽引装置1Bを模式的に示す概略側面図である。なお、図7には、電線牽引装置本体2と、取付部材3と、緊締具12とが互いに分離された状態が示されている。図8は、取付部材3の一例を模式的に示す概略3面図である。図8の上側には平面図が記載され、図8の右下側には正面図が記載され、図8の左下側には側面図が記載されている。図9は、取付部材3の一例を模式的に示す概略2面図である。図9(a)において、ピン部材110aは、緊締具12の着脱を行うための着脱用位置にあり、図9(b)において、ピン部材110aは、緊締具12を保持する保持位置にある。図10は、取付部材3の一例を模式的に示す概略2面図である。図10の右側には正面図が記載され、図10の左側には側面図が記載されている。図11は、緊締具12の一例を模式的に示す概略2面図である。図11の上側には、側面図が記載され、図11の下側には、底面図が記載されている。図12は、電線牽引装置本体2の一例を模式的に示す概略2面図である。図12の右側には、正面図が記載され、図12の左側には、側面図が記載されている。図13は、電線牽引装置本体2および取付部材3の一例を模式的に示す概略側面図である。図14は、電線牽引装置本体2および取付部材3の一例を模式的に示す概略正面図である。図15は、電線牽引装置本体2の一例を模式的に示す概略側面図である。図15(a)において、被操作部材42は第1位置(デフォルト位置)にあり、図15(b)において、被操作部材42は第2位置にある。図16は、電線牽引装置本体2の一例を模式的に示す概略正面図である。図16(a)において、被操作部材42は、ロック機構Lによるロックが解除された状態となっており、図16(b)において、被操作部材42は、ロック機構Lによってロックされた状態となっている。
第2の実施形態における電線牽引装置1Bの取付部材3および緊締具12は、第1の実施形態における電線牽引装置1Bの取付部10に対応する。換言すれば、第2の実施形態では、取付部10は、取付部材3および緊締具12を備える。
図8乃至図10を参照して、取付部材3について説明する。取付部材3は、固定対象物OBに固定されるベース部11を備える。
図11を参照して、緊締具12について説明する。緊締具12は、固定対象物OBに取付部材3を固定するための部材である。図11に記載の例では、取付部材3と緊締具12とが別体であり、緊締具12は、取付部材3から完全に取り外し可能である。代替的に、緊締具12が、取付部材3に一体的に設けられていてもよい。
電線牽引装置本体2は、第1回転体31およびモータ32を支持する構造体である。電線牽引装置本体2は、棒状部材(または柱状部材)、枠部材、板部材等の構造材を組み合わせて形成される。
図14に記載の例では、電線牽引装置1Bは、第1回転体31を備える。第1回転体31は、電線Wに接続された線状材Pを牽引可能な回転体である。図14に記載の例では、第1回転体31の中央部分の外径が、第1回転体31の両端部の外径よりも小さい。このため、第1回転体31によって、線状材Pを牽引する際に、第1回転体31から線状材Pが脱落することが抑制される。
図14に記載の例では、電線牽引装置1Bは、モータ32を備える。モータ32は、第1回転体31に駆動力を付与する。モータ32は、例えば、減速機付きの電動モータである。
電線牽引装置1Bは、スイッチ40(図14には図示されていない。)を備える。スイッチ40については、第1の実施形態において説明済みであるため、スイッチ40についての繰り返しとなる説明は省略する。
図14に記載の例では、電線牽引装置1Bは、線状材Pによって操作可能な被操作部材42を備える。線状材Pによって、被操作部材42を、図15(a)に示される第1位置から図15(b)に示される第2位置に移動させることにより、スイッチ40(図15には図示されていない。)がONとなる。他方、線状材Pを被操作部材42から離間させることにより、被操作部材42は、自動的に、図15(b)に示される第2位置から図15(a)に示される第1位置に移動する。その結果、スイッチ40がOFFとなる。
電線牽引装置1Bは、ガイド部材50を備えていてもよい。図16に記載の例では、ガイド部材50は、第1回転体31の上方に配置されている。また、ガイド部材50は、電線牽引装置本体2の上部に取り付けられている。ガイド部材50については、第1の実施形態においても説明されている。よって、ガイド部材50についての繰り返しとなる説明は省略する。
電線牽引装置1Bは、キャスター部材60を備えていてもよい。図16に記載の例では、キャスター部材60は、電線牽引装置本体2の底部に取り付けられている。キャスター部材60は、2個、3個、または4個以上の車輪を備えることが好ましい。また、キャスター部材60が備える複数の車輪のうちの少なくとも1つは、回転ロック機構付きの車輪であることが好ましい。電線牽引装置本体2にキャスター部材60が設けられていている場合には、電線牽引装置本体2の運搬作業が容易となる。
電線牽引装置1Bは、把手部70を備えていてもよい。図16に記載の例では、第1把手部70aが、電線牽引装置本体2の上部に取り付けられている。より具体的には、第1把手部70aは、電線牽引装置本体2の上部フレームから上方に延在するように、当該上部フレームに取り付けられている。
図16に記載の例では、電線牽引装置1Bは、主電源スイッチ80を備える。主電源スイッチ80がOFFであるとき、被操作部材42がどの位置にあっても、第1回転体31は回転駆動されない。主電源スイッチ80は、非常停止スイッチとしても機能する。例えば、被操作部材42に異物が引っ掛かって被操作部材42を操作することができなくなった場合でも、主電源スイッチ80をOFFにすれば、第1回転体31の回転は停止する。
図17乃至図22を参照して、実施形態における電線架設方法について説明する。図17は、実施形態における電線架設方法の一例を示すフローチャートである。図18乃至図22は、実施形態における電線架設方法の一工程を模式的に示す図である。
続いて、図23を参照して、電線架設方法の一形態である電線張替方法の第1例について説明する。図23は、電線架設方法の一形態である電線張替方法の一工程を模式的に示す図である。
続いて、図24を参照して、電線架設方法の一形態である電線張替方法の第2例について説明する。図24は、電線架設方法の一形態である電線張替方法の一工程を模式的に示す図である。
Claims (9)
- 固定対象物に取り付け可能な取付部と、
電線に接続された線状材を牽引する第1回転体と、
前記第1回転体に駆動力を付与するモータと、
前記第1回転体に駆動力を付与する駆動力付与状態と、前記第1回転体への駆動力の付与を停止する駆動力付与停止状態とを切り替え可能なスイッチと
を具備し、
前記駆動力付与停止状態から前記駆動力付与状態への前記スイッチの切り替え、または、前記駆動力付与状態から前記駆動力付与停止状態への前記スイッチの切り替えは、前記第1回転体によって牽引され前記第1回転体より牽引方向下流側に引き出された前記線状材を操作することによって実行可能であり、
前記線状材によって操作される被操作部材を更に具備し、
前記被操作部材が第1位置から第2位置に移動すると、前記スイッチは、前記駆動力付与停止状態から前記駆動力付与状態に切り替えられ、
前記被操作部材の一側方が開放されており、
前記被操作部材の前記一側方を介して、前記線状材の中央部分を、前記被操作部材に対向する初期位置にセットすることが可能である
電線牽引装置。 - 前記駆動力付与状態から前記駆動力付与停止状態への前記スイッチの切り替えは、前記線状材の位置を変更することにより実行可能である
請求項1に記載の電線牽引装置。 - 前記被操作部材は、揺動部材である請求項1または2に記載の電線牽引装置。
- 前記被操作部材が、前記第1位置から前記第2位置に移動することを防止するロック機構を更に具備する
請求項1乃至3のいずれ一項に記載の電線牽引装置。 - 前記線状材を前記第1回転体に向かって案内するガイド部材を更に具備し、
前記線状材の中央部分を、前記ガイド部材の側部外方から前記ガイド部材の内側に向けて移動させることにより、前記線状材の中央部分を前記ガイド部材の内側にセット可能である
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電線牽引装置。 - 前記第1回転体、および、前記モータを支持する電線牽引装置本体と、
前記電線牽引装置本体とは別体の取付部材と
を具備し、
前記電線牽引装置本体と前記取付部材とが着脱自在である
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電線牽引装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電線牽引装置を用いた電線架設方法であって、
前記電線架設方法は、
前記取付部を電柱に取り付ける取付工程と、
新設電線と線状材とを直接的または間接的に連結する連結工程と、
前記線状材を前記第1回転体に巻回してセットする線状材セット工程と、
前記第1回転体を回転させて、前記線状材を、前記第1回転体に巻き付けるとともに、巻き付けられた前記線状材を前記第1回転体から引き出すことを含む線状材牽引工程と、
前記線状材牽引工程によって、前記線状材を牽引することにより、前記線状材に連結された前記新設電線を前記電柱上に配置する電線配置工程と
を具備する
電線架設方法。 - 既設電線に前記線状材を連結する工程と、
前記既設電線を牽引することにより、前記線状材を前記電柱上に配置する工程と、
前記線状材から前記既設電線を分離する工程と
を更に具備する請求項7に記載の電線架設方法。 - 前記連結工程は、前記新設電線と前記線状材とを、既設電線を介して連結することを含み、
前記電線配置工程は、前記線状材牽引工程によって、前記線状材および前記既設電線を牽引することにより、前記線状材に間接的に連結された前記新設電線を前記電柱上に配置することを含む
請求項7に記載の電線架設方法。
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JP2018096819A JP7116989B2 (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | 電線牽引装置、および、電線架設方法 |
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JP2018096819A JP7116989B2 (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | 電線牽引装置、および、電線架設方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019202828A JP2019202828A (ja) | 2019-11-28 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018096819A Active JP7116989B2 (ja) | 2018-05-21 | 2018-05-21 | 電線牽引装置、および、電線架設方法 |
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