JP4097373B2 - ケーブル架設用コイルの延伸装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信用ケーブルや送電用ケーブル等の各種ケーブルの架設においてケーブル延線用治具或いはケーブル固定用吊具として使用されるケーブル架設用コイルをメッセンジャーワイヤ等に沿って延伸する装置に関し、さらに詳しくは、ケーブル架設用コイルの延伸時の寸法を精度良く設定可能にしながら、その架設作業を簡単に行うことを可能にしたケーブル架設用コイルの延伸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通信用ケーブルや送電用ケーブル等を簡単に架設する手段として、合成樹脂から連続螺旋状に成形されたケーブル架設用コイルを使用することが提案されている。
図11はケーブル架設用コイルの架設状態を示すものである。この図11に示すように、ケーブル架設用コイルCは電柱間に張設されたメッセンジャーワイヤWと共にケーブルLを巻き込むように取り付けられ、そのケーブルLをメッセンジャーワイヤWに対して一定間隔で懸架した状態にするようになっている。
【0003】
また、架設すべきケーブルを追加する場合は、ケーブル架設用コイルCの螺旋内側に新たなケーブルを挿入し、これをメッセンジャーワイヤWに沿って延線するようにすれば良い。
上記ケーブル架設用コイルを使用すれば1本のメッセンジャーワイヤに対して複数本のケーブルを簡単に懸架することが可能であるが、ケーブル架設用コイルの許容量を超えて更にケーブルを架設する場合には、ケーブル架設用コイルを寸法が大きなものに置き換える必要がある。
【0004】
従来、既設のケーブル架設用コイルを他のケーブル架設用コイルに置き換える方法として、電柱間に架設された既設のケーブル架設用コイルの後端を一方の電柱側から他方の電柱側へ引き寄せると同時に、他のケーブル架設用コイルの後端を一方の電柱側で固定し、その前端を他方の電柱側へ引っ張ることにより、既設のケーブル架設用コイルを取り外しながら他のケーブル架設用コイルを順次取り付けて行くことが提案されている。
【0005】
しかしながら、上述のようなケーブル架設用コイルの置き換え作業においては、ケーブル架設用コイルに対して常にケーブルの荷重が負荷されるため、ケーブル架設用コイルの後端を一方の電柱側で固定しながら前端を他方の電柱側へ引っ張るようにした場合、ケーブル架設用コイルを電柱間にわたって均一に伸長させることは困難であり、後端側では架設時の直径が大きく、かつ螺旋ピッチが小さくなり、前端側では架設時の直径が小さく、かつ螺旋ピッチが大きくなってしまうという問題があった。しかも、ケーブル架設用コイルの後端を固定しながら前端を引っ張るようにすると、撚りの逃げ場が無くなるためケーブル架設用コイルの伸長に伴って捩じれが強くなり、ケーブル架設用コイルが徐々に伸長し難くなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ケーブル架設用コイルの延伸時の寸法を精度良く設定可能にしながら、その架設作業を簡単に行うことを可能にしたケーブル架設用コイルの延伸装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のケーブル架設用コイルの延伸装置は、連続螺旋状に成形されたケーブル架設用コイルを内側に保持するようにした筒状体を軸方向の分割線に沿って開閉可能に構成すると共に、該筒状体の後端部に口径を徐々に狭めた吐出部を設け、該吐出部よりも前端側に牽引手段を連結可能に構成し、前記筒状体の内部に前記ケーブル架設用コイルを螺旋内側から支持する筒状の支持部材を挿入し、該支持部材の前端部に形成されたフランジを前記筒状体の前端部に嵌合するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明のケーブル架設用コイルの延伸装置によれば、ケーブル架設用コイルをメッセンジャーワイヤの廻りに巻き付けるように外挿し、その後端をメッセンジャーワイヤに固定した後、ケーブル架設用コイルの外側に前記筒状体を前記吐出部が後端側になるように装着し、該筒状体を適宜の牽引手段によってケーブル架設用コイルの前端側へ移動させるという簡単な操作で、前記吐出部からケーブル架設用コイルを吐き出しながら該吐出部の口径に基づいてケーブル架設用コイルの延伸時の寸法を精度良く設定することができる。また、筒状体はケーブル架設用コイルの前端側を固定することなく回転自在に保持するだけであり、ケーブル架設用コイルの伸長に伴って撚りを逃がすことが可能であるので、架設作業時にケーブル架設用コイルの伸長が困難になることはない。
【0009】
本発明において、前記吐出部は前記筒状体に対して着脱自在に構成することが可能である。このように吐出部を筒状体に対して着脱自在にする一方で、口径が異なる多種類の吐出部を用意しておき、要求されるケーブル架設用コイルの架設寸法に応じて吐出部を取り替えるようにすることにより、多種類の吐出部と共通の筒状体からなる一式のコイル延伸装置で種々異なる架設寸法に対応することができる。
【0010】
また、前記筒状体の内部に前記ケーブル架設用コイルを螺旋内側から支持する筒状の支持部材を挿入するが、このような筒状の支持部材を設けることにより、筒状体の内部でのケーブル架設用コイルの回転が滑らかになるので、ケーブル架設用コイルの架設作業をより円滑に行うことができる。
【0011】
更に、前記筒状体に対して着脱自在の回転駆動装置を備え、該回転駆動装置の操作により前記筒状体と共に前記ケーブル架設用コイルを軸周りに回動自在に構成しても良い。このような回転駆動装置を具備すれば、メッセンジャーワイヤが分岐している場合であっても、分岐点の近傍で延伸させたケーブル架設用コイルを回転駆動装置の操作に基づいて逆進させることにより、その分岐点に跨がるようにケーブル架設用コイルを架設することが可能になる。
【0012】
なお、架設されるケーブル架設用コイルの構造は特に限定されることはなく、合成樹脂だけから成形されたものであっても良く、或いは金属等からなる芯材の周囲に合成樹脂を被覆したものであっても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態を参照して具体的に説明する。
図1は本発明の実施形態からなるケーブル架設用コイルの延伸装置を示し、図2は非伸長状態のケーブル架設用コイルを示し、図3〜図6は前記ケーブル架設用コイルの延伸装置の使用状態を示すものである。
【0014】
図において、ケーブル架設用コイルの延伸装置は、合成樹脂から連続螺旋状に成形された伸縮自在のケーブル架設用コイルCを内側に保持するようにした筒状体1と、該筒状体1の後端部に設けられた吐出部2と、該吐出部2よりも前端側に連結される牽引手段3と、ケーブル架設用コイルCを螺旋内側から支持する筒状の支持部材4とを備えている。
【0015】
筒状体1の内径はケーブル架設用コイルCの非伸長時の外径よりも大きくなるように設定されており、例えば50〜250mmの範囲にすると良い。また、筒状体1の長さはケーブル架設用コイルCの非伸長時の長さよりも長くなるように設定されており、例えば80〜120mmの範囲にすると良い。この筒状体1は軸方向に沿って半割りにした一対の半筒をヒンジ等を介して互いに揺動可能に連結することにより、その軸方向の分割線1aに沿って開閉可能に構成されている。筒状体1の外周には複数本のバンド1bが掛け回されており、これらバンド1bを締め付けることにより筒形状を保持するようになっている。上記筒状体1の構成材料としては樹脂や金属等を使用することができる。
【0016】
筒状体1の後端部には口径を徐々に狭めた吐出部2が設けられている。吐出部2の最小径dはケーブル架設用コイルCの非伸長時の外径よりも小さくなるように設定されている。そのため、吐出部2から吐き出されるケーブル架設用コイルCの架設寸法(外径D及び螺旋ピッチP)は吐出部2の口径に基づいて規定される。この吐出部2は筒状体1に対して一体的に形成されていても良く、或いは筒状体1とは別体に形成し、筒状体1に対して着脱自在に構成しても良い。吐出部2を筒状体1に対して着脱自在に構成する場合、最小径dを種々異ならせた多種類の吐出部2を用意し、要求されるケーブル架設用コイルCの外径D及び螺旋ピッチPに応じて、これら多種類の吐出部2を使い分けるようにすれば良い。また、筒状体1の前端部にはブラケット1cが設けられており、このブラケット1cにロープなどの牽引手段3を留め付けるようになっている。
【0017】
一方、支持部材4の外径はケーブル架設用コイルCの非伸長時の内径よりも小さくなるように設定されている。この支持部材4も軸方向の分割線4aに沿って開閉可能に構成されている。但し、支持部材4には大きな力が負荷されないので、例えば合成樹脂等の弾性部材から構成し、その弾性力によって筒形状を保持するようにすれば良い。支持部材4は前端部にフランジ4bを有し、該フランジ4bが筒状体1に嵌合するようになっている。
【0018】
次に、上記ケーブル架設用コイルの延伸装置を使用してケーブルを新設する場合と、既設のケーブル架設用コイルを新しいケーブル架設用コイルと交換する場合とについて説明する。
ケーブルを新設する場合は、図3及び図4に示すように、予め電柱P,P間に張設されたメッセンジャーワイヤWの廻りにケーブル架設用コイルCを巻き付けるように外挿し、その後端を留め金具などを用いてメッセンジャーワイヤWに固定する。次いで、ケーブルLの前端部をケーブル架設用コイルCの内側に、そのメッセンジャーワイヤWに固定した側から挿入し、他側まで貫通させた状態にする。次いで、筒状体1を分割線1aに沿って開いて吐出部2がケーブル架設用コイルCの後端側になるようにケーブル架設用コイルCの外側に装着した後、各バンド12を締め付けて筒状体1を保形状態にする。
【0019】
一方、支持部材4を分割線4aに沿って開いてメッセンジャーワイヤWとケーブルLの外側に装着し、これをメッセンジャーワイヤWに沿って移動させてケーブル架設用コイルCの螺旋内側に挿入し、そのフランジ4bを筒状体1に嵌合させる。そして、ケーブルLの前端部をフランジ4bを介して牽引手段(ロープ)3に絡めたり、適宜の留め金具を使用して係止する。これにより、ケーブル架設用コイルの延伸装置を図3のように組み立てる。
【0020】
次に、図4に示すように、筒状体1のブラケット1cに留め付けたロープなどの牽引手段3を地上から操作し、ケーブル架設用コイルの延伸装置をメッセンジャーワイヤWに沿ってケーブル架設用コイルCの前端側へ移動させることにより、筒状体1の後端側の吐出部2からケーブル架設用コイルCを一定の外径D及び螺旋ピッチPで吐き出しながら、そのケーブル架設用コイルCの螺旋内側にケーブルLを架設していく。
【0021】
図5及び図6は、メッセンジャーワイヤにケーブル架設用コイルを使用してケーブルを架設した既設のケーブル架設用コイルを新しいものと交換する場合を示すものである。図において、電柱P,P間に張設されたメッセンジャーワイヤWにケーブル架設用コイルC’を介してケーブルLが架設されている。このような場合、既設のケーブル架設用コイルC’の後端部を外し、そこへ新しいケーブル架設用コイルCをメッセンジャーワイヤWとケーブルLの両方を内側に通すように外挿する。そして、この新しいケーブル架設用コイルCを内挿するようにケーブル架設用コイルの延伸装置を図5のように装着する。
【0022】
次に、図6に示すように、筒状体1のブラケット1cに留め付けたロープなどの牽引手段3を地上から操作し、筒状体1をケーブル架設用コイルCの前端側へ移動させることにより、筒状体1の後端側の吐出部2からケーブル架設用コイルCを吐き出すようにする。このとき、ケーブル架設用コイルCは吐出部2において徐々に縮径されて張力を受けながら最小径dの状態で吐き出される。従って、ケーブル架設用コイルCの外径D及び螺旋ピッチPは吐出部2の口径に基づいて精度良く設定することが可能である。
【0023】
また、ケーブル架設用コイルCは筒状体1の内側で回転自在に保持されており、非伸長状態から伸長状態になる過程において撚りを逃がすことが可能である。そのため、ケーブル架設用コイルCの伸長に伴って撚りが強くなることはなく、ケーブル架設用コイルCの架設作業を円滑に行うことができる。しかも、筒状体1の内部にはケーブル架設用コイルCを螺旋内側から支持する筒状の支持部材4を挿入しているので、ケーブル架設用コイルCは筒状の支持部材4に当接しながら滑らかに回転することが可能である。
【0024】
なお、図6において、筒状体1の後方にはケーブル架設用コイルCが順次敷設されるが、それと同時に筒状体1の前方では既設のケーブル架設用コイルC’が筒状体1の移動に伴って順次取り外されるようになっている。
【0025】
図7〜図9は本発明の他の実施形態からなるケーブル架設用コイルを示し、図10(a)〜(c)は該ケーブル架設用コイルの延伸装置の使用状態を示すものである。なお、図7〜図10において、前述の実施形態と同一物には同一符号を付してその部分の詳細な説明は省略する。
【0026】
本実施形態のケーブル架設用コイルの延伸装置は、筒状体1に対して着脱自在の回転駆動装置10を備え、該回転駆動装置10の操作により筒状体1と共にケーブル架設用コイルCを軸周りに回動させるようになっている。
【0027】
回転駆動装置10の胴部11には、歯車12に連結されたシャフト13が軸支されていると共に、歯車12と対向する位置に係止爪14aを備えた係止板14が設けられ、これら歯車12と係止板14との間に筒状体1及び支持部材4の前端部を挟み込むようになっている。筒状体1の前端部の外周面には歯車1dが刻設されており、この歯車1dに回転駆動装置10の歯車12が噛合するようになっている。一方、支持部材4のフランジ4bの内周面には周方向に連続する溝4cが設けられ、この溝4cに回転駆動装置10の係止爪14aが係合するようになっている。係止板14は弾性変形可能な材料から構成されている。そのため、回転駆動装置10を筒状体1に対して着脱する際には係止板14を弾性変形させれば良い。
【0028】
また、回転駆動装置10の胴部11には、ハンドル15に連結されたシャフト16がシャフト13に対して交差するように軸支されている。これらシャフト13,16は一対の傘歯車17を介して互いに連結されている。そのため、シャフト16の回転駆動力は一対の傘歯車17を介してシャフト13に伝達される。更に胴部11には、把手18が取り付けられている。
【0029】
次に、上記ケーブル架設用コイルの延伸装置を使用して分岐されたメッセンジャーワイヤに対してケーブルを新設する場合について説明する。
図10(a)に示すように、電柱P,P間に張設されたメッセンジャーワイヤWから他のメッセンジャーワイヤW’が分岐している場合、そのメッセンジャーワイヤW’が障害となるため、延伸装置を電柱P,P間で連続的に走行させることができない。
【0030】
そこで、分岐点Xよりも前端側の位置でメッセンジャーワイヤWの廻りにケーブル架設用コイルCを巻き付けるように外挿し、その後端を留め金具などを用いて分岐点Xの近傍でメッセンジャーワイヤWに対して固定する。次いで、筒状体1を分割線1aに沿って開いて吐出部2がケーブル架設用コイルCの後端側になるようにケーブル架設用コイルCの外側に装着した後、各バンド12を締め付けて筒状体1を保形状態にする。
【0031】
一方、支持部材4を分割線4aに沿って開いてメッセンジャーワイヤWの外側に装着し、これをメッセンジャーワイヤWに沿って移動させてケーブル架設用コイルCの螺旋内側に挿入し、そのフランジ4bを筒状体1に嵌合させる。この状態から延伸装置をメッセンジャーワイヤWに沿ってケーブル架設用コイルCの前端側へ移動させることにより、筒状体1の後端側の吐出部2からケーブル架設用コイルCを一定の外径D及び螺旋ピッチPで所定の長さだけ吐き出す。この吐き出し長さは起点となる電柱Pから分岐点Xまでの長さと略一致させる。
【0032】
次に、図10(b)に示すように、ケーブル架設用コイルCの後端の固定を解除し、筒状体1の前端部に回転駆動装置10を装着する。次いで、回転駆動装置10の把手18を持ちながらハンドル15を操作し、筒状体1と共にケーブル架設用コイルCを軸周りに回動させることにより、ケーブル架設用コイルCが分岐点Xを乗り越えて起点となる電柱P側に移動する。そして、ケーブル架設用コイルCの後端を留め金具などを用いて電柱Pの近傍でメッセンジャーワイヤWに対して再び固定する。
【0033】
次に、図10(c)に示すように、ケーブルLを起点となる電柱P側からケーブル架設用コイルCの螺旋内側に挿入し、更に筒状体1及び支持部材4の内側に挿入し、そのケーブルLの前端部を牽引手段(ロープ)3に絡めたり、適宜の留め金具を使用して係止する。そして、筒状体1のブラケット1cに留め付けたロープなどの牽引手段3を地上から操作し、延伸装置をメッセンジャーワイヤWに沿ってケーブル架設用コイルCの前端側へ移動させることにより、筒状体1の後端側の吐出部2からケーブル架設用コイルCを一定の外径D及び螺旋ピッチPで吐き出しながら、そのケーブル架設用コイルCの螺旋内側にケーブルLを架設していく。
【0034】
本実施形態によれば、ケーブル架設用コイルCの延伸時の寸法を精度良く設定可能にしながら、その架設作業を簡単に行うことを可能にするという作用効果に加えて、メッセンジャーワイヤWが分岐している場合であっても、その分岐点Xに跨がるようにケーブル架設用コイルCを架設することができるという利点がある。
【0035】
本実施形態において、回転駆動装置10は、その構成が特に限定されるものではなく、上述した手動式のほか電動モータを駆動源とするものであっても良い。また、回転駆動装置10から筒状体1に回転駆動力を伝達する手段としては歯車以外の機構を用いても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、連続螺旋状に成形されたケーブル架設用コイルを内側に保持するようにした筒状体を軸方向の分割線に沿って開閉可能に構成すると共に、該筒状体の後端部に口径を徐々に狭めた吐出部を設け、該吐出部よりも前端側に牽引手段を連結可能に構成し、前記筒状体の内部に前記ケーブル架設用コイルを螺旋内側から支持する筒状の支持部材を挿入し、該支持部材の前端部に形成されたフランジを前記筒状体の前端部に嵌合するようにしたから、前記吐出部の口径に基づいてケーブル架設用コイルの延伸時の寸法を精度良く設定することができ、しかもその架設作業を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなるケーブル架設用コイルの延伸装置を示し、(a)は筒状体の斜視図、(b)は支持部材の斜視図である。
【図2】本発明で使用されるケーブル架設用コイルを例示する側面図である。
【図3】本発明の実施形態からなるケーブル架設用コイルの延伸装置を使用してケーブルを新設する場合の拡大断面図である。
【図4】本発明の実施形態からなるケーブル架設用コイルの延伸装置を使用してケーブルを新設する場合の側面図である。
【図5】本発明の実施形態からなるケーブル架設用コイルの延伸装置を使用して既設のケーブル架設用コイルを交換する場合の拡大断面図である。
【図6】本発明の実施形態からなるケーブル架設用コイルの延伸装置を使用して既設のケーブル架設用コイルを交換する場合の側面図である。
【図7】本発明の他の実施形態からなるケーブル架設用コイルの延伸装置を示す断面図である。
【図8】図7のケーブル架設用コイルの延伸装置が具備する回転駆動装置を示す拡大図である。
【図9】図7のケーブル架設用コイルの延伸装置の前端部を示す拡大図である。
【図10】(a)〜(c)は本発明の他の実施形態からなるケーブル架設用コイルの延伸装置を使用して分岐したメッセンジャーワイヤに対してケーブルを新設する場合の側面図である。
【図11】ケーブル架設用コイルの装着状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 筒状体
1a 分割線
2 吐出部
3 牽引手段
4 支持部材
10 回転駆動装置
C ケーブル架設用コイル
L ケーブル
W メッセンジャーワイヤ

Claims (3)

  1. 連続螺旋状に成形されたケーブル架設用コイルを内側に保持するようにした筒状体を軸方向の分割線に沿って開閉可能に構成すると共に、該筒状体の後端部に口径を徐々に狭めた吐出部を設け、該吐出部よりも前端側に牽引手段を連結可能に構成し、前記筒状体の内部に前記ケーブル架設用コイルを螺旋内側から支持する筒状の支持部材を挿入し、該支持部材の前端部に形成されたフランジを前記筒状体の前端部に嵌合するようにしたケーブル架設用コイルの延伸装置。
  2. 前記吐出部を前記筒状体に対して着脱自在にした請求項1に記載のケーブル架設用コイルの延伸装置。
  3. 前記筒状体の前端部の外周面に歯車を形成し、前記支持部材のフランジの内周面に周方向に連続する溝を形成する一方で、前記筒状体に対して着脱自在の回転駆動装置を備え、該回転駆動装置の胴部に把手を設けると共に、該胴部に前記筒状体の外周面の歯車に噛合する歯車を備えたシャフトを軸支し、該胴部に前記支持部材の内周面の溝に係合する係止爪を備えた弾性変形可能な材料からなる係止板を設け、更に該胴部に前記シャフトに対して回転駆動力を与える駆動源を設け、前記回転駆動装置の歯車と係止板との間に前記筒状体の前端部及び前記支持部材のフランジを挟み込んだ状態で前記シャフトに回転駆動力を与えることにより前記筒状体と共に前記ケーブル架設用コイルを軸周りに回動自在にした請求項1又は請求項2に記載のケーブル架設用コイルの延伸装置。
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