JP7116568B2 - レーザ媒質の選別方法及び照射位置検出装置 - Google Patents

レーザ媒質の選別方法及び照射位置検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7116568B2
JP7116568B2 JP2018059319A JP2018059319A JP7116568B2 JP 7116568 B2 JP7116568 B2 JP 7116568B2 JP 2018059319 A JP2018059319 A JP 2018059319A JP 2018059319 A JP2018059319 A JP 2018059319A JP 7116568 B2 JP7116568 B2 JP 7116568B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
laser beam
laser medium
light
irradiation position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018059319A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019175897A (ja
Inventor
泰造 江野
義明 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
Priority to JP2018059319A priority Critical patent/JP7116568B2/ja
Priority to CN201811609747.1A priority patent/CN110311291B/zh
Publication of JP2019175897A publication Critical patent/JP2019175897A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7116568B2 publication Critical patent/JP7116568B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/0014Monitoring arrangements not otherwise provided for

Description

本発明は、レーザ発振装置に用いられ、発振されるレーザ光線を直線偏光とする為の、レーザ媒質の選別方法及び照射位置検出装置に関するものである。
分光計測、形状計測、非線結晶励起等に利用されるレーザ発振装置として、例えばNd:YAG、Cr:YAG結晶等の等方性レーザ媒質を使ったQスイッチレーザ装置やCW(Continuous Wave)レーザ装置がある。Qスイッチレーザ装置及びCWレーザ装置は、所定波長のレーザ光を射出する発光部と、光共振器とから構成され、該光共振器は第1の誘電反射膜と第2の誘電反射膜を有している。
Qスイッチレーザ装置は、第1の誘電反射膜と第2の誘電反射膜との間にレーザ媒質と可飽和吸収体とを有している。励起レーザ光により励起されたレーザ媒質から自然放出光が発せられ、可飽和吸収体に吸収される。自然放出光の吸収に伴い、可飽和吸収体の励起準位の電子密度が増加し、電子密度が飽和することで可飽和吸収体が透明化する。可飽和吸収体の透明化によりレーザ発振が生じ、パルス光が射出される。
又、CWレーザ装置は、第1の誘電反射膜と第2の誘電反射膜との間にレーザ媒質を有している。励起レーザ光により励起されたレーザ媒質から自然放出光が発せられ、該自然放出光はレーザ光線として連続発振される。
レーザ光線の波長変換や形状測定を行う場合、射出されるレーザ光線の偏光方向が一致しているのが望ましい。然し乍ら、従来のQスイッチレーザ装置の場合、パルス光が直交する方向に交互若しくは不規則に偏光されて射出される偏光特性となる。又、CWレーザ装置の場合には、レーザ光の消光比が小さい楕円偏光、若しくは直線偏光ではあるものの、偏光方向が一定ではなく時間と共に変化するランダム偏光で連続発振される。従って、従来は、光共振器内に偏光板を設ける等により、レーザ光線の偏光方向を固定していた。
又、従来では、周面を研磨したレーザ媒質に対して外部から応力を付与し、レーザ媒質の内部に生じる内部歪みに起因する複屈折によりレーザ光線を直線偏光とさせるものもある。然し乍ら、レーザ媒質に対する励起レーザ光の照射位置に対応して射出されるレーザ光線の偏光特性は変化し、レーザ媒質の何処に励起レーザ光を入射させれば発振されるレーザ光線が直線偏光となるのかが不明であった。この為、従来では、入射位置を試行錯誤して偏光し、励起レーザ光の入射位置を求めていた為、直線偏光となる励起レーザ光の入射位置を特定する迄に時間が掛っていた。
特開2016-63063号公報
本発明は、パルス光、CWレーザ光の直線偏光化が可能なレーザ媒質を事前に選別するレーザ媒質の選別方法及び照射位置検出装置を提供するものである。
本発明は、レーザ発振装置に使用されるレーザ媒質の選別方法であって、直方体形状の該レーザ媒質の端面を位相差カメラで撮影し、位相差の分布を示す位相差分布画像と位相差の方向を示す位相差方向矢印とを取得する工程と、位相差が存在する箇所に前記レーザ媒質の一辺に対して垂直な前記位相差方向矢印が存在するかどうかを判断し、位相差が存在する箇所に前記一辺に対して垂直な前記位相差方向矢印が存在した前記レーザ媒質を前記レーザ発振装置に使用可能なレーザ媒質として選別する工程とを有するレーザ媒質の選別方法に係るものである。
又本発明は、前記レーザ媒質の端面の照射開始位置からレーザ光線で所定のピッチで走査する工程と、前記レーザ媒質を透過した前記レーザ光線をS偏光とP偏光に分離させ、それぞれ光量を検出する工程と、検出した各偏光の検出値に基づき消光比を演算する工程と、消光比が予め設定した設定値以上である照射位置を前記レーザ発振装置の励起レーザ光の照射位置として検出する工程とを有するレーザ媒質の選別方法に係るものである。
又本発明は、前記レーザ光線を検出した照射位置に照射した状態で、前記レーザ光線を導波する光ファイバに擾乱を生じさせる工程と、擾乱により前記レーザ媒質を透過した前記レーザ光線の偏光状態が変化したかどうかを判断し、偏光状態が変化しなかった照射位置を前記レーザ発振装置の前記励起レーザ光の照射位置として検出する工程とを更に具備するレーザ媒質の選別方法に係るものである。
又本発明は、前記各偏光の検出値の合計が予め設定した閾値を上回っているかどうかを判断する工程と、該閾値を上回っていると判断された照射位置のみを、前記励起レーザ光の照射位置として検出する工程とを更に具備するレーザ媒質の選別方法に係るものである。
又本発明は、前記レーザ媒質の端面を前記レーザ光線で走査する工程では、前記レーザ媒質の端面の中心から所定範囲を除く箇所が前記レーザ光線で走査される様設定されたレーザ媒質の選別方法に係るものである。
又本発明は、前記レーザ媒質の端面を前記レーザ光線で走査する工程では、前記照射位置が予め設定された数だけ検出された時点で、前記レーザ光線による前記レーザ媒質の端面の走査を終了する様設定されたレーザ媒質の選別方法に係るものである。
又本発明は、レーザ光線を射出する発光部と、前記レーザ媒質を保持し、該レーザ媒質を移動させ前記レーザ光線の入射位置を調整可能な媒質保持部と、前記レーザ媒質を透過した前記レーザ光線をS偏光とP偏光に分離する偏光光学部材と、S偏光のレーザ光線の出力を検出する第1光量検出器と、P偏光のレーザ光線の出力を検出する第2光量検出器と、制御部とを具備し、該制御部は、前記レーザ媒質の端面が前記レーザ光線で走査される様前記媒質保持部を駆動させ、前記レーザ媒質を透過した前記レーザ光線の前記第1光量検出器と前記第2光量検出器の検出結果に基づき消光比を演算し、消光比が予め設定した設定値以上である照射位置が前記レーザ光線を直線偏光とする為の照射位置として検出する様構成された照射位置検出装置に係るものである。
又本発明は、前記発光部は前記レーザ光線を導波する光ファイバを有し、前記制御部は、前記レーザ光線を検出した照射位置に照射した状態で、前記光ファイバに擾乱を生じさせ、擾乱により前記レーザ媒質を透過した前記レーザ光線の偏光状態が変化したかどうかを判断し、偏光状態が変化しなかった照射位置を前記レーザ光線が直線偏光とする為の照射位置として検出する様構成された照射位置検出装置に係るものである。
又本発明は、前記制御部は、前記第1光量検出器と前記第2光量検出器の検出値の合計が予め設定した閾値を上回った照射位置のみを、前記レーザ光線を直線偏光とする為の照射位置として検出する様構成された照射位置検出装置に係るものである。
又本発明は、前記制御部は、前記レーザ媒質の端面の中心から所定範囲を除く箇所が前記レーザ光線で走査される様前記媒質保持部を駆動させる様構成された照射位置検出装置に係るものである。
更に又本発明は、前記制御部は、前記照射位置が予め設定された数だけ検出された時点で、前記レーザ光線による前記レーザ媒質の端面の走査を終了する様構成された照射位置検出装置に係るものである。
本発明によれば、レーザ発振装置に使用されるレーザ媒質の選別方法であって、直方体形状の該レーザ媒質の端面を位相差カメラで撮影し、位相差の分布を示す位相差分布画像と位相差の方向を示す位相差方向矢印とを取得する工程と、位相差が存在する箇所に前記レーザ媒質の一辺に対して垂直な前記位相差方向矢印が存在するかどうかを判断し、位相差が存在する箇所に前記一辺に対して垂直な前記位相差方向矢印が存在した前記レーザ媒質を前記レーザ発振装置に使用可能なレーザ媒質として選別する工程とを有するので、照射位置を検出する迄の時間を短縮できると共に、歩留りの向上を図ることができる。
又本発明によれば、レーザ光線を射出する発光部と、前記レーザ媒質を保持し、該レーザ媒質を移動させ前記レーザ光線の入射位置を調整可能な媒質保持部と、前記レーザ媒質を透過した前記レーザ光線をS偏光とP偏光に分離する偏光光学部材と、S偏光のレーザ光線の出力を検出する第1光量検出器と、P偏光のレーザ光線の出力を検出する第2光量検出器と、制御部とを具備し、該制御部は、前記レーザ媒質の端面が前記レーザ光線で走査される様前記媒質保持部を駆動させ、前記レーザ媒質を透過した前記レーザ光線の前記第1光量検出器と前記第2光量検出器の検出結果に基づき消光比を演算し、消光比が予め設定した設定値以上である照射位置が前記レーザ光線を直線偏光とする為の照射位置として検出する様構成されたので、実際に励起レーザ光を前記レーザ媒質に照射し、射出されるレーザ光線の偏光方向を確認する回数を低減させることができ、前記レーザ光線を直線偏光化させる為の作業を容易に実行できると共に、作業時間の短縮を図ることができるという優れた効果を発揮する。
(A)は本発明の実施例に係るレーザ媒質が用いられるQスイッチレーザ装置の一例を示す構成図であり、(B)は本発明の実施例に係るレーザ媒質が用いられるCW装置の一例を示す構成図である。 (A)はパルス光が直交する方向に交互に偏光されて射出される状態を示す説明図であり、(B)はCWレーザ光の偏光方向が一定ではなく時間と共に変化するランダム偏光で射出される状態を示す説明図である。 (A)は位相差カメラにより撮影されたレーザ媒質端面の位相差分布を示す画像であり、(B)は位相差カメラにより撮影されたレーザ媒質端面の位相差の有無のみを示す画像であり、(C)は位相差カメラにより撮影されたレーザ媒質端面の位相差方向のみを示す画像である。 本発明の実施例に係る照射位置検出装置を示す構成図である。 該照射位置検出装置のホルダとレーザ媒質とを示す正面図である。 本発明の実施例に係る照射位置の検出工程を説明するフローチャートである。 レーザ媒質端面の走査順序と区分けした領域を示す第1出力画像を説明する説明図である。 第2出力画像を示す説明図である。 消光比画像を示す説明図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
先ず、図1(A)、図1(B)に於いて、本発明の実施例で励起レーザ光の照射すべき位置が確定しているレーザ媒質を用いたレーザ発振装置1の一例について説明する。尚、図1(A)はQスイッチレーザ発振装置1aを示し、図1(B)はCWレーザ発振装置1bを示している。
前記Qスイッチレーザ発振装置1aは、発光部2と、投光光学系3と、光共振部4とから構成されている。前記発光部2は、所定の波長のレーザ光線を射出する発光器5、例えばレーザダイオード(LD)と、該発光器5からのレーザ光線を任意の位置迄導波する光ファイバ6とから構成されている。又、前記投光光学系3は、複数の投光レンズ7等から構成され、前記光ファイバ6から射出されたレーザ光を、レーザ媒質11に集光する様になっている。前記レーザ媒質11がNd:YAGの場合には一般的な<111>軸方向で切断した結晶を用いる。又可飽和吸収体12がCr:YAGの場合にも一般的な<100>軸で切断した結晶を用いる。この<100>軸と<010>軸と<001>軸は互いに直交しており、Cr:YAGの<100>軸とNd:YAGの<111>軸は同じ方向になっている。
前記発光部2の下面には、所要の冷却手段、例えばペルチェ素子9が設けられている。該ペルチェ素子9により前記発光部2が冷却され、前記励起レーザ光8を射出する際の前記発光部2の温度上昇を抑制している。
前記光共振部4は、第1の光学結晶としての前記レーザ媒質11と、第2の光学結晶としての前記可飽和吸収体12とを有している。前記レーザ媒質11と前記可飽和吸収体12とはオプティカルコンタクト、熱拡散接合、接着等で一体化された構成となっている。又、前記レーザ媒質11の入射面は第1の誘電反射膜としての第1共振部ミラー13となっており、前記可飽和吸収体12の射出面は第2の誘電反射膜としての第2共振部ミラー14となっている。更に、前記レーザ媒質11と前記可飽和吸収体12は、ホルダ15により一体に保持される。
前記レーザ媒質11としては、例えばNd:YAG/Cr:YAG結晶、Yb:YAG結晶、Er:YAG結晶、Er+Yb:YAG結晶等が用いられる。前記レーザ媒質11は、例えばNd:YAG/Cr:YAG結晶では波長808nmの前記励起レーザ光8で励起され、前記光共振部4の第2共振部ミラー14から波長1064nmでレーザ発振する様になっている。
前記可飽和吸収体12としては、例えばCr:YAG結晶や、V:YAG結晶、GaAs結晶等が用いられる。前記可飽和吸収体12は、前記レーザ媒質11から放出された前記自然放出光を吸収する性質を有する。又、前記可飽和吸収体12は、前記自然放出光の吸収に伴い透過率が増加し、原子密度が増大して飽和した際に透明化する性質を有している。前記可飽和吸収体12が透明化することで、前記光共振部4の第2共振部ミラー14からパルス光16が射出される。
前記第1共振部ミラー13は、前記発光部2からの前記励起レーザ光8に対して高透過であり、パルス光16に対して高反射となっている。又、前記第2共振部ミラー14はパルス光16に対して高反射となっていない為前記第2共振部ミラー14より前記パルス光16が射出される。
前記発光部2から前記励起レーザ光8が照射されると、該励起レーザ光8は前記第1共振部ミラー13を透過して前記レーザ媒質11に入射する。前記励起レーザ光8により前記レーザ媒質11が励起され、前記光共振部4の内部では励起された前記レーザ媒質11からの放出光が蓄えられる。同時に、その一部の放出光が前記可飽和吸収体12に入射して吸収されるのに伴って、前記可飽和吸収体12の励起準位の原子数密度が次第に増加する。その後、ある時点で前記可飽和吸収体12の基底準位と励起準位の原子密度が同じになると、前記レーザ媒質11からの放出光を吸収しなくなる可飽和状態となって吸収の無い透明媒質とみなせる様になる。この瞬間に前記光共振部4の内部損失が急激に低くなり、Q値(光共振器に蓄えられたエネルギーと単位時間当たりの共振器内損失の比率)が逆に急激に高くなる為前記第2共振部ミラー14から受動的なパルスレーザ発振が生じる。その後は、励起準位の原子数密度が低下する為直ぐにレーザ発振は止まり、又前記可飽和吸収体12が可飽和状態になると前記第2共振部ミラー14から受動的なパルスレーザ発振が生じる。
又、前記CWレーザ発振装置1bは、前記Qスイッチレーザ発振装置1aから前記可飽和吸収体12を取除いた構成となっている。前記CWレーザ発振装置1bの場合には、前記レーザ媒質11に前記励起レーザ光8が入射すると、CWレーザ光17が連続発振される。前記レーザ媒質11がNd:YAGの場合には一般的な<111>軸方向で切断した結晶を用いる。
図2(A)、図2(B)は、前記レーザ発振装置1から発せられるレーザ光の偏光方向の一例を示したものである。尚、図2(A)は、前記Qスイッチレーザ発振装置1aから発せられる前記パルス光16の偏光方向の一例を示している。又、図2(B)は、前記CWレーザ発振装置1bから発せられるCWレーザ光17の偏光方向の一例を示している。
通常、前記励起レーザ光8は、前記レーザ媒質11の中心部に集光される。この場合、図2(A)に示される様に、前記可飽和吸収体12から射出される前記パルス光16は、P偏光パルス16aとS偏光パルス16bとが交互に発生し、前記パルス光16の偏光方向が安定しない。前記可飽和吸収体12がCr:YAGの場合には直交した<010>軸と<001軸>に沿って前記P偏光パルス16aと前記S偏光パルス16bとが交互若しくは不規則に発生する。
又、前記CWレーザ光17の場合も、図2(B)に示される様に、前記レーザ媒質11から連続発振される前記CWレーザ光17は、レーザ光の消光比が小さい楕円偏光、若しくは直線偏光ではあるものの、偏光方向が一定ではなく時間と共に変化するランダム偏光で連続発振されるので、前記CWレーザ光17は直線偏光ではなく楕円偏光、又は直線偏光でも偏光方向が安定しない。
本発明に於いて、発明者等は、前記レーザ媒質11に外部から応力を付与しなくても、照射する前記励起レーザ光8の前記レーザ媒質11に対する照射位置によっては、前記パルス光16、前記CWレーザ光17が偏光方向の安定した直線偏光となる場合があることを見出した。更に、この現象は、前記レーザ媒質11の内部残留応力に起因することも発明者等が見出した。
前記レーザ媒質11は、所定材質、例えば単結晶である塊状のNd:YAG/Cr:YAG結晶、或は多結晶である塊状のセラミックから、切断により、例えば断面が矩形で1mm角の直方体に加工する。
前記レーザ媒質11は、切断により加工歪みを生じる場合があり、或は元々保持していた歪みが切断で開放されることにより、加工歪みを生じる場合がある。加工歪みは内部残留応力となり、前記レーザ媒質11の内部に光弾性効果に基づく複屈折を生じる。
従って、本実施例では、前記レーザ媒質11の加工歪みにより生じる複屈折を利用して、前記パルス光16、前記CWレーザ光17を直線偏光化させる様になっている。尚、複屈折を生じさせる内部残留応力は、前記レーザ媒質11中に均一に発生するものではなく、又個々の前記レーザ媒質11についても内部残留応力の発生状態は異なっている。発明者等は、内部残留応力の状態によっても複屈折の状態が異なることも見出している。一方で、発明者等は、前記レーザ媒質11の周面を砂ずり等で研磨し、加工歪みを取除いた場合には、該レーザ媒質11の内部残留応力が低減又は除去されることも見出した。
上記した様に、前記レーザ媒質11は、切断の際の加工歪みにより、内部に複屈折が生じる場合がある。一方で、加工の際に必ずしも前記レーザ媒質11内に複屈折を生じ、加工歪みが発生するわけではない。更に、該レーザ媒質11の内部に加工歪みが存在したとしても、前記パルス光16、前記CWレーザ光17の偏光方向が直線偏光となる部位が存在しない場合もある。
前記レーザ媒質11の端面の各位置に前記励起レーザ光8を照射し、その都度前記パルス光16、前記CWレーザ光17が直線偏光となるかを確認する場合、直線偏光となる照射位置を特定する迄に多大な時間を要する。又、前記レーザ媒質11の内部に複屈折を生じさせる部位が存在しない場合、該レーザ媒質11に求めるべき照射位置が存在しないこととなる。この為、別の前記レーザ媒質11について、再度同じ作業を行う必要があり、更に時間が掛っていた。
そこで、本実施例では、前記レーザ媒質11に直線偏光となる部位が存在するかどうかを、直線偏光となる前記励起レーザ光8の照射位置を検出する前に確認し、前記レーザ媒質11のみで構成される前記光共振部4、又は前記レーザ媒質11と前記可飽和吸収体12を一体化した構成の前記光共振部4の選別を可能としている。更に、選別後の前記レーザ媒質11について、照射位置の候補の絞込みを行うことで、実際に前記励起レーザ光8を前記レーザ媒質11に照射し、該レーザ媒質11と前記可飽和吸収体12を一体化した前記光共振部4から射出される前記パルス光16、又は前記レーザ媒質11のみで構成される前記光共振部4から射出される前記CWレーザ光17の偏光方向を確認する作業の回数が低減され、作業性の向上、作業時間の短縮を図っている。
以下、前記パルス光16、前記CWレーザ光17の偏光方向を直線偏光化する為の、前記レーザ媒質11のみで構成される前記光共振部4、又は前記レーザ媒質11と前記可飽和吸収体12を一体化した構成の前記光共振部4の選別方法、前記励起レーザ光8の照射位置の候補を検出する方法について説明する。
図3(A)~図3(C)は、位相差カメラ(位相差顕微鏡)を用い、前記レーザ媒質11の端面を撮影して得られた画像を示している。尚、図3(A)は、位相差の分布を表示させた位相差分布画像18を示している。又、図3(B)は、所定の位相差閾値を設定し、該位相差閾値を上回る位相差の有無を表示させた位相差領域画像21を示している。更に、図3(C)は、位相差方向矢印19のみを表示させた位相差方向画像22を示している。
前記レーザ媒質11は、内部の複屈折の度合いにより、該レーザ媒質11を透過する光の透過時間に差を生じる。前記位相差カメラは、前記レーザ媒質11の内部を光が通過する際の、複屈折に起因する透過時間の差を位相差として検出する。又、前記位相差カメラは、位相差の方向を前記位相差方向矢印19として検出する。前記位相差カメラは、検出した位相差と位相差の方向に基づき、前記レーザ媒質11の端面の、前記位相差分布画像18、前記位相差領域画像21、前記位相差方向画像22の3つの画像を取得することができる。
前記位相差分布画像18は、内部残留応力による歪みによって生じる位相差の等高線分布である。位相差が無い場合には明暗が無いが、位相差がある場合には明暗が生じる。位相差が小さい場合には明暗の間隔が広く、反対に位相差が大きい場合には明暗の間隔が狭くなる。
又、前記位相差領域画像21は、所定の閾値、例えば5nm以上の箇所を黒く表示し、位相差が5nm未満の箇所を白く表示した画像となっている。更に、前記位相差方向画像22は、前記レーザ媒質11端面の通常の画像上に前記位相差方向矢印19を重ねて表示させた画像となっている。尚、前記位相差領域画像21の中央部の白く表示されている領域21aと、前記位相差方向画像22の中央部の前記位相差方向矢印19が存在していない領域22aは、位相差が殆ど存在していない領域であり、各領域の位置は一致している。
ここで、前記位相差方向画像22中で前記位相差方向矢印19が前記レーザ媒質11の一辺に対して上下方向に延出する箇所(図3(C)参照)にレーザ光線を照射した場合、S偏光の光量が小さくなり、射出される前記パルス光16はS偏光が連続する直線偏光となる。又前記CWレーザ光17も偏光方向が上下方向に安定する。又、前記位相差方向画像22中で前記位相差方向矢印19が前記レーザ媒質11の一辺に対して左右方向に延出する箇所(図3(C)参照)にレーザ光線を照射した場合、P偏光の光量が小さくなり、射出される前記パルス光16はP偏光が連続する長句線偏光となる。又前記CWレーザ光17も偏光方向が左右方向に安定する。
上記した様に、位相差の方向、即ち前記位相差方向矢印19の方向が、前記レーザ媒質11の一辺に対して垂直である箇所と、前記パルス光16や前記CWレーザ光17が直線偏光となる照射位置とが一致している。
従って、前記レーザ媒質11の一辺に対して垂直な前記位相差方向矢印19があるかどうかにより、前記パルス光16や前記CWレーザ光17が直線偏光となる照射位置が前記レーザ媒質11に存在するかどうかを判断することができ、照射位置の検出処理を行うことなく前記レーザ媒質11を選別することができる。
一方で、本実施例では、前記発光器5から射出されるレーザ光を、前記光ファイバ6により導波する構成となっている。この為、前記レーザ発振装置1を測量機等に組入れる場合、前記光ファイバ6に曲げ等の負荷が掛り、擾乱が生じることがある。前記光ファイバ6に擾乱が生じると、直線偏光となっていた前記パルス光16、前記CWレーザ光17の偏光方向が安定しなくなる場合がある。
従って、前記レーザ媒質11に対する照射位置を検出する為には、前記パルス光16、前記CWレーザ光17が直線偏光となる照射位置を検出すると共に、前記光ファイバ6に擾乱を与えても、前記パルス光16、前記CWレーザ光17が安定して直線偏光となるかを確認する必要がある。
発明者等は、前記位相差分布画像18中の位相差が大きい領域(図3(A)中の等高線間隔が狭い領域)に存在し、且つ前記レーザ媒質11の一辺に対して垂直な前記位相差方向矢印19が存在する箇所に前記励起レーザ光8を照射した場合、前記光ファイバ6に擾乱を生じさせても前記パルス光16、前記CWレーザ光17の偏光方向が安定する場合が多いことを見出した。
従って、前記位相差分布画像18に於いて、位相差が大きい領域が存在し、且つ該領域中に前記レーザ媒質11の一辺に対して垂直な前記位相差方向矢印19が存在するかどうかにより、前記パルス光16や前記CWレーザ光17が安定して直線偏光となる照射位置が前記レーザ媒質11に存在するかどうかを判断することができ、照射位置の検出処理を行うことなく前記レーザ媒質11を選別することができる。
次に、図4~図9を参照して、選別後の該レーザ媒質11について、前記パルス光16、前記CWレーザ光17の直線偏光方向を安定化させる部位を検出し、更に前記レーザ媒質11を選別する方法について説明する。尚、図4は、前記レーザ媒質11に対して前記励起レーザ光8を照射し、照射位置を検出する為の照射位置検出装置23を示している。
該照射位置検出装置23は、発光部24と、媒質保持部25と、偏光光学部材26と、第1光量検出器27と、第2光量検出器28と、制御部29とを有している。
前記媒質保持部25と、前記偏光光学部材26と、前記第1光量検出器27は、前記発光部24の射出光軸31上に設けられている。又、前記第2光量検出器28は、前記偏光光学部材26の反射光軸32上に設けられている。
前記発光部24は、所定の波長のレーザ光線を射出する発光器33、例えばレーザダイオード(LD)と、該発光器33から射出されたレーザ光線を任意の位置に導波する光ファイバ34と、該光ファイバ34から射出されたレーザ光線35を集光する投光レンズ36とを有している。
尚、該投光レンズ36は複数のレンズから成り、前記レーザ光線35が所定のビーム径で前記レーザ媒質11に入射する様、各レンズの位置が調整されている。
前記媒質保持部25は、前記射出光軸31上に配置された前記レーザ媒質11、例えば断面が1mm角程度の矩形の直方体である前記レーザ媒質11と、該レーザ媒質11を保持するホルダ37と、前記射出光軸31に対して前記レーザ媒質11を上下方向、左右方向に移動させるX-Yステージ38とを有し、前記ホルダ37は前記X-Yステージ38上に保持される。
図5に示される様に、前記ホルダ37は、前記レーザ媒質11が載置されるホルダ本体37aと、ボルト等の固着具39を介して前記ホルダ本体37aに着脱可能な保持片37bとを有している。前記ホルダ本体37aと前記保持片37bとにより、前記レーザ媒質11が挾持される。尚、挾持した状態では、前記ホルダ37からレーザ媒質11に対して外力が作用しない様にし、前記ホルダ37で前記レーザ媒質11を保持することで、内部応力が発生しない様にする。又、前記ホルダ本体37aには、熱電対等の温度検出器41が設けられ、該温度検出器41により前記レーザ媒質11の面内温度分布を測定可能となっている。
前記偏光光学部材26は、例えばダイクロイックミラーであり、前記レーザ媒質11を透過した前記レーザ光線35のうち、S偏光のレーザ光線を透過し、P偏光のレーザ光線を反射する偏光特性を有している。
前記第1光量検出器27は、前記偏光光学部材26を透過したS偏光のレーザ光線を受光する。前記第2光量検出器28は、前記偏光光学部材26により反射されたP偏光のレーザ光線を受光し、それぞれ受光量(各偏光の光量)を検出する様になっている。
前記制御部29は、例えばPC等の演算装置であり、前記発光器33の発光を制御し、前記X-Yステージ38の駆動を制御する。又、前記制御部29は、前記第1光量検出器27、前記第2光量検出器28の検出値に基づき消光比を演算する。ここで、消光比は、前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28の検出値のうち、小さい検出値を分子として求めたものとなっている。更に、前記制御部29は、演算した消光比に基づき、前記パルス光16、前記CWレーザ光17が直線偏光又は略直線偏光となる照射位置を特定する。
又、前記制御部29の記憶部(図示せず)には、前記レーザ媒質11の選別で使用された前記位相差分布画像18、前記位相差領域画像21、前記位相差方向画像22、前記位相差方向矢印19のデータ(矢印の位置、方向、分布状態のデータ)が格納されると共に、前記レーザ媒質11の端面に対する前記励起レーザ光8の入射位置、該入射位置に於ける前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28の検出値、前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28の検出値に基づき作成された画像、演算された消光比等が格納される。
又、前記記憶部には、前記発光器33、前記X-Yステージ38等の駆動を制御するプログラム、特定の順序で前記レーザ媒質11の端面を前記励起レーザ光8で走査する為のプログラム、後述する第1出力画像42を作成する為のプログラム、後述する第2出力画像43を作成する為のプログラム、前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28の検出値に基づき消光比を演算する為のプログラム、消光比に基づき前記パルス光16或は前記CWレーザ光17が直線偏光又は略直線偏光となる照射位置を選択する為のプログラム、選択した照射位置から更に前記光ファイバ6に擾乱を生じさせた場合でも偏光方向が安定している照射位置を選択する為のプログラム等のプログラムが格納される。前記制御部29は、前記記憶部に格納されるプログラムを実行又は展開し、種々の処理を実行する。
前記発光器33は前記レーザ光線35を射出し、該レーザ光線35は前記光ファイバ34、前記投光レンズ36を介して前記レーザ媒質11の端面の所定の箇所に入射する。尚、該レーザ媒質11に入射される前記レーザ光線35のビーム径は、前記レーザ発振装置1に於ける前記励起レーザ光8のビーム径と同様の径、例えば50μmとする。
前記レーザ媒質11を透過した前記レーザ光線35は、前記偏光光学部材26に入射する。該偏光光学部材26により、S偏光のレーザ光線は透過し、P偏光のレーザ光線は反射され、S偏光とP偏光とに分離される。前記偏光光学部材26を透過したS偏光のレーザ光線は前記第1光量検出器27に受光され、前記偏光光学部材26で反射されたP偏光のレーザ光線は前記第2光量検出器28に受光される。前記第1光量検出器27、前記第2光量検出器28は、S偏光とP偏光の光量に対応した検出値を出力し、出力された検出値は前記制御部29に格納される。
次に、図6のフローチャートを用い、前記照射位置検出装置23を用いた前記レーザ媒質11に対する照射位置検出方法について説明する。
STEP:01 先ず、前記制御部29は、前記レーザ媒質11の端面の、所定の照射開始位置、例えば図7中左下の角部、即ちAの位置にレーザ光線が照射される様、前記X-Yステージ38を駆動させる。
STEP:02 該X-Yステージ38が照射開始位置迄移動されると、前記制御部29は、前記発光器33を駆動させ、所定波長の前記レーザ光線35を射出させる。該レーザ光線35は、照射開始位置に集光され、前記レーザ光線35を励起する。前記レーザ媒質11を透過した前記レーザ光線35は、前記偏光光学部材26に入射する。
該偏光光学部材26に入射した前記レーザ光線35は、前記偏光光学部材26によりS偏光のレーザ光線とP偏光のレーザ光線とに分離され、前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28にそれぞれ受光される。前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28で検出された各偏光の出力は、前記レーザ光線35の照射位置と関連付けられて前記制御部29の記憶部(図示せず)に保存される。
STEP:03 照射開始位置に前記レーザ光線35が照射されると、前記制御部29は、所定の間隔、例えば20μmピッチで所定の方向、例えば外形に沿って時計回りで前記レーザ光線35の照射位置を変更させる。即ち、前記レーザ媒質11の一辺に沿って所定のピッチで前記レーザ光線35が走査される様、前記X-Yステージ38を駆動させる。
前記レーザ光線35が前記レーザ媒質11の外形に沿って一周すると、前記X-Yステージ38は、前記レーザ光線の照射位置を所定量、例えば20μm内側に移動させ、該レーザ光線35を20μmピッチで時計回りに一周させる。前記レーザ光線35の走査は、前記レーザ媒質11の端面全面が走査される迄繰返される。
照射位置が変更される毎に、前記レーザ媒質11を透過した前記レーザ光線35について、S偏光、P偏光の光量測定が行われる。STEP:02と同様、前記レーザ光線35は、前記偏光光学部材26によりS偏光のレーザ光線とP偏光のレーザ光線に分離され、前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28にそれぞれ受光される。前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28で検出された検出値は、前記レーザ光線35の照射位置と関連付けられて前記制御部29の記憶部に保存される。
STEP:04 前記レーザ光線35による前記レーザ媒質11の走査が完了すると、前記制御部29は、各照射位置ごとの前記第1光量検出器27、前記第2光量検出器28の検出結果に基づき、図7に示される前記第1出力画像42を作成する。図7で示される各ドットは、前記レーザ媒質11の入射端面に於ける前記レーザ光線35の照射位置を示し、ドットの濃淡は、S偏光、P偏光のうちいずれかの光量の大きさを示している。
前述した様に、前記位相差方向矢印19が上下方向に延出する箇所に前記レーザ光線35を照射した場合、該レーザ光線35は前記S偏光パルス16b、前記S偏光CWレーザ光17bとなる。又、前記位相差方向矢印19が左右方向に延出する箇所(図3(C)参照)に前記レーザ光線35を照射した場合、該レーザ光線35は前記P偏光パルス16a、前記P偏光CWレーザ光17aとなる。
本実施例では、前記レーザ媒質11の端面を対角線により4つの領域a~dに分割し、前記P偏光パルス16a、P偏光CWレーザ光17aとなる領域を領域a、領域cとし、前記S偏光パルス16b、S偏光CWレーザ光17bとなる領域を領域b、領域dとしている。又、領域a、領域cに照射された前記レーザ光線35については、前記第2光量検出器28によるP偏光の出力を検出する。領域b、領域dに照射された前記レーザ光線35については、前記第1光量検出器27によるS偏光の出力を検出する。
前記第1出力画像42は、前記第1光量検出器27或は前記第2光量検出器28の検出値が高ければ赤、出力が低くなるにつれて青くなる様、各照射位置毎に色分けした図(図示では濃淡で示されている)となっている。尚、図7中では、領域bと領域dの全域、及び領域aと領域cの外周部が青であり、領域aと領域cについては中心部に向って赤く変化する分布となっている。作成された前記第1出力画像42は、前記制御部29の記憶部に保存されると共に、表示部(図示せず)に表示される。
上記した様に、本実施例では、領域aと領域cでは前記第2光量検出器28の検出値を用い、領域bと領域dでは前記第1光量検出器27の検出値を用い、前記第1出力画像42を作成している。一方で、領域aと領域cで前記第1光量検出器27の検出値を用い、領域bと領域dで前記第2光量検出器28の検出値を用いてもよいが、出力の低い値を検出する方が、分解能を高くすることができ、高精度に受光量を検出できる為、出力の低い値を用いるのが望ましい。
STEP:05 前記制御部29は、前記第1出力画像42に基づき、前記第2出力画像43を作成する。図8は、本実施例に於ける該第2出力画像43を示している。図8中右側に棒状に示された図は、前記第1光量検出器27或は前記第2光量検出器28の検出値と色相(図示では濃淡)の変化との関係を示すスケールである。該スケールでは、検出値が最大値である上端が赤、検出値が最小値である下端が青であり、途中は検出値が小さくなるにつれて色相(図示では濃淡)が青から赤に漸次変化した状態を示している。
前記第2出力画像43は、領域aと領域cでの前記第2光量検出器28の検出値、領域bと領域dでの前記第1光量検出器27の検出値が、それぞれ所定の第2閾値、例えば10mWよりも大きい照射位置(図8中44)については赤く表示している。又、前記第2出力画像43は、領域aと領域cでの前記第2光量検出器28の検出値、領域bと領域dでの前記第1光量検出器27の検出値が、10mW以下の照射位置(図8中45~47等)については、0mWに近づく程青くなる様色分け表示(図示では濃淡)された図となっている。作成された前記第2出力画像43は、前記制御部29の記憶部に保存されると共に、表示部に表示される。
STEP:06 次に、前記制御部29は、領域a~領域dの各照射位置について、消光比を演算し、消光比に基づき消光比画像48を作成する。領域a、領域cに於いては、消光比は総光量に対するS偏光の比(S/S+P)となり、領域b、領域dに於いては、消光比は総光量に対するP偏光の比(P/S+P)となる。ここで、領域a、領域cに於けるS偏光の値は、前記レーザ光線35の光量からP偏光の検出値を引いた値が用いられる。又、領域b、領域dに於けるP偏光の値は、前記レーザ光線35の光量からS偏光の検出値を引いた値が用いられる。
前記制御部29は、演算した消光比に基づき、消光比が予め設定した設定値、例えば60:1以上となる照射位置を全て選択する。又、前記制御部29は、前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28の検出結果に基づき、前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28の出力値の合計が、予め設定した閾値、例えば110mW以上となる照射位置を全て選択する。
前記制御部29は、消光比が設定値以上であり、出力値の合計が閾値以上である全ての照射位置に基づき、前記消光比画像48を作成する。図9は、本実施例に於ける該消光比画像48を示している。図9中右側に棒状に示された図は、消光比と色相(図示では濃淡)の変化との関係を示すスケールである。該スケールでは、消光比の最小値である上端が赤、消光比の最大値である下端が紫であり、途中は消光比が大きくなるにつれて色相(図示では濃淡)が赤から紫に漸次変化した状態を示している。
前記消光比画像48は、消光比が60:1以上であり、前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28で検出された検出値の合計が110mW以上である照射位置(図9中45′~47′等)のみを表示している。又、前記消光比画像48中では、各照射位置45′~47′について、消光比が大きくなる程赤から紫へと色相が変化する様色分け表示されている(図中では濃淡で表示されている)。前記消光比画像48は、前記記憶部に保存されると共に、前記表示部に表示される。
STEP:07 次に、前記制御部29は、前記消光比画像48に表示されている前記照射位置45′~47′のうち、特に消光比が高い所定数の照射位置、例えば消光比が120:1以上となっている照射位置(例えば前記照射位置46′)を、前記パルス光16、前記CWレーザ光17を直線偏光とする為の前記励起レーザ光8の照射位置の候補として検出する。
STEP:08 照射位置の候補が決定されると、前記制御部29は、前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28の検出結果に基づき、検出された照射位置の候補から射出された前記レーザ光線35が、直線偏光となっているかどうかを判断する。直線偏光となっていなかった場合には、前記制御部29は、STEP:07にて次に消光比が高かった照射位置を検出する。
STEP:09 射出された前記レーザ光線35が直線偏光であると判断された場合には、前記照射位置にレーザ光線を照射した状態で、前記光ファイバ6に負荷を与えて変形させ、擾乱を付与する。
STEP:10 該光ファイバ6に擾乱を生じさせた後、前記制御部29は、擾乱により前記レーザ光線35の偏光状態が変化したかどうかを判断する。ここで、偏光状態の変化とは、例えば消光比の変化、偏光方向の変化等を示す。偏光状態が変化したと判断された場合には、前記制御部29は再度STEP:07にて候補として検出された照射位置の次に消光比が高かった照射位置を検出し、上記と同様の処理を行う。
前記レーザ光線35の偏光状態が変化しなかったと判断された場合には、前記制御部29は、偏光状態が変化しなかった照射位置を、前記パルス光16、前記CWレーザ光17を直線偏光とする為の照射位置として特定する。これにより、照射位置の検出処理を終了し、前記パルス光16、前記CWレーザ光17を直線偏光化可能な前記レーザ媒質11の選別が完了する。
尚、上記したSTEP:07~STEP:10の処理は、前記レーザ光線35の偏光状態が変化しない照射位置が検出される迄繰返される。又、STEP:07~STEP:10で偏光状態が変化しない照射位置が検出されなかった場合には、前記制御部29は、STEP:06にて閾値の値を変更した後、再度STEP:07~STEP:10の処理を行う。
尚、照射位置が領域aと領域cに存在する場合、前記パルス光16、前記CWレーザ光17はP偏光の直線偏光となる。又、照射位置が領域bと領域dに存在する場合、前記パルス光16、前記CWレーザ光17はS偏光の直線偏光となる。
上述の様に、本実施例では、前記レーザ媒質11の端面を位相差カメラで撮影し、得られた前記位相差分布画像18と前記位相差方向矢印19に基づき、前記レーザ媒質11に前記パルス光16、前記CWレーザ光17が直線偏光となる照射位置が存在するかどうかが判断される。
直線偏光となる照射位置が存在しない前記レーザ媒質11、即ち位相差が存在しない前記レーザ媒質11と、該レーザ媒質11の一辺に対して垂直な前記位相差方向矢印19が存在しない前記レーザ媒質11については、前記照射位置の検出処理の対象から外す。従って、無駄な検出処理が省略でき、作業量が低減され、適正な前記レーザ媒質11について、前記励起レーザ光8を照射すべき位置を検出する迄の時間の短縮、作業性の向上を図ることができる。
又、本実施例では、従来切断後の前記レーザ媒質11に対して行われていた研磨を必要としない。従って、前記レーザ媒質11の製造時間、製造コストの低減を図ることができる。
又、本実施例では、選別後の前記レーザ媒質11に対して、前記レーザ光線35で端面を走査し、前記レーザ媒質11を透過した前記レーザ光線35について、S偏光とP偏光の消光比を演算し、該消光比に基づき前記励起レーザ光8による照射位置の候補を検出している。
従って、前記レーザ発振装置1に於いて、実際に前記レーザ媒質11に前記励起レーザ光8を照射し、射出された前記パルス光16、前記CWレーザ光17の偏光方向を確認する回数を少なくすることができるので、前記パルス光16、前記CWレーザ光17を直線偏光化させる為の作業を容易に実行できると共に、作業時間の短縮を図ることができる。
又、選別後の前記レーザ媒質11に対してのみ、照射位置の検出処理を実行する様にしたことで、照射位置の検出処理が行われる前記レーザ媒質11に対する歩留りが向上し、80%以上の歩留りを達成することができる。
又、S偏光とP偏光の検出値の合計が前記閾値に満たない照射位置については、前記消光比画像48に表示されず、照射位置の候補として検出されない様になっている。従って、前記レーザ媒質11の歪み等に起因して、前記第1光量検出器27と前記第2光量検出器28の検出値の合計が、前記レーザ光線35の光量よりも小さくなった場合に、実際の消光比とは異なる消光比が演算されることが防止され、実際の消光比が設定値に満たない照射位置が検出されるのを防止することができる。
又、本実施例では、前記レーザ発振装置1に前記光ファイバ6を用い、任意の位置から前記励起レーザ光8を射出できる構成であるので、組立てが容易になると共に、熱源である前記発光器5を放熱し易い位置に配置することができる。
更に、本実施例では、前記光ファイバ6に擾乱を与えても前記パルス光16、前記CWレーザ光17の偏光方向が変化しない照射位置、前記レーザ媒質11を用いている。従って、前記レーザ発振装置1を組立てる際の、前記光ファイバ6の変形等を考慮する必要がなく、作業性を向上させることができる。
尚、本実施例では、前記レーザ媒質11として、単結晶であるNd:YAG/Cr:YAG結晶を用いているが、セラミック等の多結晶を用いてもよい。
又、本実施例では、前記レーザ媒質11の端面を走査する際に、20μmピッチで前記レーザ光線35を走査させているが、走査ピッチは20μmに限られるものではない。検査状況に合わせた走査ピッチとすればよく、例えば、25μmピッチでもよいし、40μmピッチでもよい。或は、前記レーザ光線35のビーム径である50μmを超える走査ピッチを設定してもよい。前記レーザ光線35の走査ピッチを大きくすることで、レーザ媒質11端面の走査時間を短縮することができる。尚、前記レーザ光線35のビーム径は50μmに限られるものではなく、50μm以上、或は50μm未満としてもよいのは言う迄もない。
又、本実施例では、消光比が設定値以上であり、出力値の合計が閾値以上である全ての照射位置の中から、前記励起レーザ光8の照射位置を検出している。一方で、消光比が設定値以上である全ての照射位置から前記励起レーザ光8の照射位置を検出してもよい。
更に、第1の実施例では、前記レーザ媒質11の全面を前記レーザ光線35で走査しているが、消光比は主に前記レーザ媒質11の周辺部で大きくなり、中央部では小さくなる傾向がある。従って、前記レーザ媒質11の中央部(中心から所定の範囲)については、予め走査不要範囲として設定し、走査を省略してもよい。或は、予め設定した条件を満たす照射位置が、予め設定された数だけ検出された時点で、前記レーザ光線35の走査を終了する様構成してもよい。
1 レーザ発振装置
6 光ファイバ
8 励起レーザ光
11 レーザ媒質
16 パルス光
17 CWレーザ光
18 位相差分布画像
19 位相差方向矢印
23 照射位置検出装置
24 発光部
25 媒質保持部
26 偏光光学部材
27 第1光量検出器
28 第2光量検出器
29 制御部
34 光ファイバ
35 レーザ光線
42 第1出力画像
43 第2出力画像
48 消光比画像

Claims (10)

  1. レーザ発振装置に使用されるレーザ媒質の選別方法であって、直方体形状の該レーザ媒質の端面を位相差カメラで撮影し、位相差の分布を示す位相差分布画像と位相差の方向を示す位相差方向矢印とを取得する工程と、位相差が存在する箇所に前記レーザ媒質の一辺に対して垂直な前記位相差方向矢印が存在するかどうかを判断し、位相差が存在する箇所に前記一辺に対して垂直な前記位相差方向矢印が存在した前記レーザ媒質を前記レーザ発振装置に使用可能なレーザ媒質として選別する工程とを有するレーザ媒質の選別方法。
  2. 前記レーザ媒質の端面の照射開始位置からレーザ光線で所定のピッチで走査する工程と、前記レーザ媒質を透過した前記レーザ光線をS偏光とP偏光に分離させ、それぞれ光量を検出する工程と、検出した各偏光の検出値に基づき消光比を演算する工程と、消光比が予め設定した設定値以上である照射位置を前記レーザ発振装置の励起レーザ光の照射位置として検出する工程とを有する請求項1に記載のレーザ媒質の選別方法。
  3. 前記レーザ光線を検出した照射位置に照射した状態で、前記レーザ光線を導波する光ファイバに擾乱を生じさせる工程と、擾乱により前記レーザ媒質を透過した前記レーザ光線の偏光状態が変化したかどうかを判断し、偏光状態が変化しなかった照射位置を前記レーザ発振装置の前記励起レーザ光の照射位置として検出する工程とを更に具備する請求項2に記載のレーザ媒質の選別方法。
  4. 前記各偏光の検出値の合計が予め設定した閾値を上回っているかどうかを判断する工程と、該閾値を上回っていると判断された照射位置のみを、前記励起レーザ光の照射位置として検出する工程とを更に具備する請求項2又は請求項3に記載のレーザ媒質の選別方法。
  5. 前記レーザ媒質の端面を前記レーザ光線で走査する工程では、前記レーザ媒質の端面の中心から所定範囲を除く箇所が前記レーザ光線で走査される様設定された請求項2~請求項4のうちいずれか1項に記載のレーザ媒質の選別方法。
  6. 前記レーザ媒質の端面を前記レーザ光線で走査する工程では、前記照射位置が予め設定された数だけ検出された時点で、前記レーザ光線による前記レーザ媒質の端面の走査を終了する様設定された請求項2~請求項4のうちいずれか1項に記載のレーザ媒質の選別方法。
  7. 請求項1のレーザ媒質の選別方法で選別されたレーザ媒質を用いた照射位置検出装置であって、レーザ光線を導波する光ファイバを有し、前記レーザ光線を射出する発光部と、前記レーザ媒質を保持し、該レーザ媒質を移動させ前記レーザ光線の入射位置を調整可能な媒質保持部と、前記レーザ媒質を透過した前記レーザ光線をS偏光とP偏光に分離する偏光光学部材と、S偏光のレーザ光線の出力を検出する第1光量検出器と、P偏光のレーザ光線の出力を検出する第2光量検出器と、制御部とを具備し、該制御部は、前記レーザ媒質の端面が前記レーザ光線で走査される様前記媒質保持部を駆動させ、前記レーザ媒質を透過した前記レーザ光線の前記第1光量検出器と前記第2光量検出器の検出結果に基づき消光比を演算し、消光比が予め設定した設定値以上である照射位置が前記レーザ光線を直線偏光とする為の照射位置として検出する様構成されると共に、
    前記レーザ光線を検出した照射位置に照射した状態で、前記光ファイバに擾乱を生じさせ、擾乱により前記レーザ媒質を透過した前記レーザ光線の偏光状態が変化したかどうかを判断し、偏光状態が変化しなかった照射位置が前記レーザ光線を直線偏光とする為の照射位置として検出する様構成された照射位置検出装置。
  8. 前記制御部は、前記第1光量検出器と前記第2光量検出器の検出値の合計が予め設定した閾値を上回った照射位置のみを、前記レーザ光線を直線偏光とする為の照射位置として検出する様構成された請求項7に記載の照射位置検出装置。
  9. 前記制御部は、前記レーザ媒質の端面の中心から所定範囲を除く箇所が前記レーザ光線で走査される様前記媒質保持部を駆動させる様構成された請求項7又は請求項8に記載の照射位置検出装置。
  10. 前記制御部は、前記照射位置が予め設定された数だけ検出された時点で、前記レーザ光線による前記レーザ媒質の端面の走査を終了する様構成された請求項7又は請求項8に記載の照射位置検出装置。
JP2018059319A 2018-03-27 2018-03-27 レーザ媒質の選別方法及び照射位置検出装置 Active JP7116568B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018059319A JP7116568B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 レーザ媒質の選別方法及び照射位置検出装置
CN201811609747.1A CN110311291B (zh) 2018-03-27 2018-12-27 激光介质的分选方法及照射位置检测装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018059319A JP7116568B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 レーザ媒質の選別方法及び照射位置検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019175897A JP2019175897A (ja) 2019-10-10
JP7116568B2 true JP7116568B2 (ja) 2022-08-10

Family

ID=68074141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018059319A Active JP7116568B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 レーザ媒質の選別方法及び照射位置検出装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7116568B2 (ja)
CN (1) CN110311291B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7116567B2 (ja) * 2018-03-27 2022-08-10 株式会社トプコン 照射位置検出装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000269574A (ja) 1999-03-15 2000-09-29 Fuji Photo Film Co Ltd 半導体レーザー励起固体レーザーおよびその調整方法
CN1645691A (zh) 2005-02-02 2005-07-27 中国科学院物理研究所 主被动调q单纵模激光器
JP2005322713A (ja) 2004-05-07 2005-11-17 Shimadzu Corp 固体レーザ装置
JP2006071458A (ja) 2004-09-02 2006-03-16 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 複屈折位相差測定装置及び複屈折位相差測定方法
WO2011086885A1 (ja) 2010-01-12 2011-07-21 パナソニック株式会社 レーザ光源、波長変換レーザ光源及び画像表示装置
JP2016033949A (ja) 2014-07-31 2016-03-10 株式会社トプコン レーザ発光装置及びレーザ測量機
JP2016063063A (ja) 2014-09-18 2016-04-25 株式会社トプコン レーザ発振装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04268515A (ja) * 1991-02-22 1992-09-24 Fujikura Ltd 偏波保持光ファイバの接続装置
JPH04116742U (ja) * 1991-03-29 1992-10-20 カシオ計算機株式会社 異方性測定装置
JPH06147986A (ja) * 1992-11-12 1994-05-27 Sadao Nakai 複屈折分布測定方法
US5504578A (en) * 1994-12-22 1996-04-02 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Temporal fringe pattern analysis system of a laser gain media
US5784163A (en) * 1996-09-23 1998-07-21 International Business Machines Corporation Optical differential profile measurement apparatus and process
JP2006128557A (ja) * 2004-11-01 2006-05-18 Topcon Corp レーザ結晶評価装置
JP7116567B2 (ja) * 2018-03-27 2022-08-10 株式会社トプコン 照射位置検出装置
JP2019062229A (ja) * 2018-12-18 2019-04-18 株式会社トプコン レーザ発振装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000269574A (ja) 1999-03-15 2000-09-29 Fuji Photo Film Co Ltd 半導体レーザー励起固体レーザーおよびその調整方法
JP2005322713A (ja) 2004-05-07 2005-11-17 Shimadzu Corp 固体レーザ装置
JP2006071458A (ja) 2004-09-02 2006-03-16 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 複屈折位相差測定装置及び複屈折位相差測定方法
CN1645691A (zh) 2005-02-02 2005-07-27 中国科学院物理研究所 主被动调q单纵模激光器
WO2011086885A1 (ja) 2010-01-12 2011-07-21 パナソニック株式会社 レーザ光源、波長変換レーザ光源及び画像表示装置
JP2016033949A (ja) 2014-07-31 2016-03-10 株式会社トプコン レーザ発光装置及びレーザ測量機
JP2016063063A (ja) 2014-09-18 2016-04-25 株式会社トプコン レーザ発振装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN110311291B (zh) 2023-12-26
CN110311291A (zh) 2019-10-08
JP2019175897A (ja) 2019-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9608397B2 (en) Laser processing device
US7961378B2 (en) Wavelength conversion light source apparatus and wavelength conversion method
US8232503B2 (en) Pyrometer for laser annealing system
JP2007253189A (ja) レーザ加工装置
KR20100050513A (ko) 파장 변환, 파장 변조 반도체 레이저에서의 정렬 방법
JP2012221820A (ja) 光源装置の調整方法、光源装置及びプロジェクター
JP2012220811A (ja) 光源装置の調整方法、光源装置及びプロジェクター
CN107528210A (zh) 激光调节方法和激光源装置
JP7116568B2 (ja) レーザ媒質の選別方法及び照射位置検出装置
EP3016217A1 (en) Q-switched laser device with stable polarisation
JP7116567B2 (ja) 照射位置検出装置
US5506860A (en) Etalon and single-longitudinal-mode laser using the same
JP2022008892A (ja) 固体内に少なくとも1つの改質を形成する方法および装置
JP2000146687A (ja) Uvイメ―ジングに関するフロント照射蛍光スクリ―ン
JP7142312B2 (ja) レーザ加工装置及びレーザ発振制御方法
JP2006073921A (ja) 紫外線ガスレーザ用光学素子及び紫外線ガスレーザ装置
JP5026186B2 (ja) 光学材料のレーザ損傷耐性推定方法及びレーザ損傷耐性推定装置
US10505332B1 (en) Ex-situ conditioning of laser facets and passivated devices formed using the same
JP2008224476A (ja) フォトルミネッセンス測定装置
WO2019176572A1 (ja) レーザ発振器、レーザ加工装置、光ファイバー、光ファイバーの製造方法、及び、光ファイバーの製造装置
US20150198490A1 (en) Methods of characterizing processed optical fiber ends using second-harmonic generation
JP3321317B2 (ja) エタロン作製方法
Jha et al. Measurement of facet optical absorption in high power diode lasers using thermoreflectance
TWI816446B (zh) 一種雷射應用處理系統及其方法
WO2022264521A1 (ja) 測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7116568

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150