JP2005322713A - 固体レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力レーザ光の偏光方向および偏光比を所望の範囲に維持する。
【解決手段】複屈折性を有し励起レーザ光Leにより励起され発振レーザ光を発振する固体レーザ媒質12と、複屈折性を有し発振レーザ光の波長を変換する非線形光学素子13と、出力ミラー14と、固体レーザ媒質12と非線形光学素子13と出力ミラー14とにより構成されるレーザ共振器17の温度を制御して出力レーザ光Loの偏光方向および偏光比が所定範囲に入るように制御する温度制御回路19とを具備する。
【効果】出力レーザ光の偏光方向および偏光比を所望の範囲に維持することが出来る。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体レーザ装置に関し、さらに詳しくは、出力レーザ光の偏光方向および偏光比を所望の範囲に維持することが出来る固体レーザ装置に関する。
従来の固体レーザ装置では、温度変動による出力レーザ光の波長変動を抑制するために、レーザ共振器を構成する各部品の温度を一定に温度調整している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−82859号公報([0006][0016])
複屈折性を有する固体レーザ媒質および光学素子を含むレーザ共振器により出力レーザ光を出力する固定レーザ装置では、固体レーザ媒質および光学素子におけるレターデーション(retardation)によって、偏光方向および偏光比が影響を受ける(偏光方向および偏光比の定義については後述する)。
しかし、上記従来の固体レーザ装置では、レーザ共振器を温調して出力レーザ光の波長変動を抑制してはいたが、出力レーザ光の偏光方向および偏光比の制御については全く考慮していなかった。このため、出力レーザ光の偏光方向および偏光比が、所望の範囲から外れてしまうことがある問題点があった。
そこで、本発明の目的は、出力レーザ光の偏光方向および偏光比を所望の範囲に維持することが出来る固体レーザ装置を提供することにある。
第1の観点では、本発明は、励起光を出射する励起光源と、複屈折性を有する固体レーザ媒質および光学素子を含み前記励起光に応じて出力レーザ光を発生するレーザ共振器と、前記出力レーザ光の偏光方向および偏光比が所定範囲に入るように前記共振器を温度節調する温調手段とを具備したことを特徴とする固体レーザ装置を提供する。
上記第1の観点による固体レーザ装置では、出力レーザ光の偏光方向および偏光比が所定範囲に入るように、レーザ共振器の温調を行うので、出力レーザ光の偏光方向および偏光比を所望の範囲に維持することが出来る。
第2の観点では、本発明は、上記構成の固体レーザ装置において、前記固体レーザ媒質が、Nd:YVOであることを特徴とする固体レーザ装置を提供する。
上記第2の観点による固体レーザ装置では、例えば、励起光が810[nm]であるとき、レーザ媒質によって波長1064[nm]のレーザ光を発振することが出来る。
第3の観点では、本発明は、上記構成の固体レーザ装置において、前記複屈折性を有する光学素子は、前記固体レーザ媒質が発振するレーザ光の波長を変換する非線形光学素子であることを特徴とする固体レーザ装置を提供する。
上記第3の観点による固体レーザ装置では、非線形光学素子によって所望の波長の出力レーザ光を得ることが出来る。
第4の観点では、本発明は、上記構成の固体レーザ装置において、前記非線形光学素子が、KTiOPOであることを特徴とする固体レーザ装置を提供する。
上記第4の観点による固体レーザ装置では、例えば、レーザ媒質で波長が1064[nm]のレーザ光を発振させたとき、非線形光学素子によって波長が532[nm]の第2高調波光を発生させ、出力レーザ光とすることが出来る。
本発明の固体レーザ装置によれば、出力レーザ光の偏光方向および偏光比を所望の範囲に維持することが出来る。
以下、図に示す実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る固体レーザ装置100を示す説明図である。
この固体レーザ装置100は、波長810[nm]の励起レーザ光Leを発生する半導体レーザ10と、励起レーザ光Leを集光するレンズ系11と、複屈折性を有し励起レーザ光Leにより励起され波長1064[nm]の発振レーザ光を発振する固体レーザ媒質12と、固体レーザ媒質12の励起レーザ光Leの入射面に形成され且つ励起レーザ光Leに対する透過率が高く且つ発振レーザ光に対する反射率が高いコーティング12aと、複屈折性を有し発振レーザ光の波長を変換し波長532[nm]の出力レーザ光Loを発生する非線形光学素子13と、出力レーザ光Loに対する透過率が高く且つ発振レーザ光に対する反射率が高い出力ミラー14と、固体レーザ媒質12および非線形光学素子13を支持するベース18と、ベース18に設置されたペルチェ素子15および温度センサ16と、出力レーザ光Loの偏光方向および偏光比が所定範囲に入るようにペルチェ素子15を駆動する温度制御回路19とを具備している。
なお、固体レーザ媒質12と非線形光学素子13と出力ミラー14とにより、レーザ共振器17が構成されている。
固体レーザ媒質12は、Nd:YVOである。
非線形光学素子13は、KTiOPOである。
図2は、固体レーザ媒質12および非線形光学素子13の結晶方位を示す説明図である。
固体レーザ媒質12は、主屈折率ncが他の主屈折率naより大きく、且つ、発振容易軸であるc軸が光軸Axに対して垂直上方に向き、a軸が光軸Axに一致するように配置されている。
非線形光学素子13は、屈折率楕円体の主屈折率がnx<ny<nzとなるように直交するx,y,z軸を選び且つ表面の法線をx’軸,y’軸,z軸とするとき、z軸とx’軸,y’軸のなす角度が90゜、x軸とx’軸のなす角度が23.5゜、y軸とy’軸のなす角度が23.5゜の方向に傾いたz−y’平面に平行に切り出されている。従って、偏光軸は、z軸,y’軸となっている。そして、x’軸が光軸Axと一致し、且つ、z軸が固体レーザ媒質12のc軸に対して光軸Ax方向から見て45゜の角度で傾いて配置されている。
この結果、非線形光学素子13において、z軸方向に直線偏光した基本波およびy’軸方向に直線偏光した第2高調波が発生する。この第2高調波は、出力ミラー14側へ進んで出力ミラー14を透過し出力レーザ光Loとなるものと、固体レーザ媒質12側へ進んでコーティング12aで反射され出力ミラー14側へ戻って出力ミラー14を透過し出力レーザ光Loとなるものの2つがある。この後者の出力レーザ光Loが、固体レーザ媒質12および非線形光学素子13におけるレターデーションにより、偏光方向および偏光比に影響を受ける。
固体レーザ媒質12でのレタデーションによる位相差をd1とし、非線形光学素子13でのレタデーションによる位相差をd2とし、ミューラ行列による解析を行うと、レーザ共振器17内を進行する光のミューラ行列Mは、次式で示される。
M=M1+M2
M1=E
M2=R(d2)・T(α)・R(d1)・T−1(α)・R(d2)
但し、M1は、非線形光学素子13から出力ミラー14側へ進行した光のミューラ行列である。M2は、非線形光学素子13から固体レーザ媒質12側へ進行した光のミューラ行列である。Eは、単位行列である。R(d1)は、固体レーザ媒質12で生じる位相変化である。R(d2)は、非線形光学素子13内で生じる位相変化である。T(α)は、角度αの回転による座標変換を示す。各マトリックスは次の通りである。
Figure 2005322713
Figure 2005322713
Figure 2005322713
ここで、α=45°を代入すると、次のマトリックスが得られる。
Figure 2005322713
これらにより、非線形光学素子13で発生した直線偏光の光がレーザ共振器17内を進行したときのストークスパラメータSは次のように表される。
Figure 2005322713
また、ストークスパラメータSをミューラ行列Mで変換したストークスパラメータS’は次にようになる。
Figure 2005322713
出力ミラー14を透過した出力レーザ光Loの偏光方向θ,楕円率角βおよび偏光比Hは、ストークスパラメータS'と次の関係がある。
2θ=arctan(S'1/S'2)
2β=arcsin(S'3/S'0)
H=1/tan(β)
ここで、固体レーザ媒質12でのレターデーションd1と非線形光学素子13でのレターデーションd2をレーザ共振器17の温度tcvの関数として次のように仮定する。
d1=(2/3)π+(tcv/200)π
d2={(tcv−30)/7.5}π
すると、偏光方向θは、共振器温度tcvの変化に対して図3に示すように変化する。また、偏光比Hは、共振器温度tcvの変化に対して図4に示すように変化する。
つまり、共振器温度tcvを調整することによって、出力レーザ光Loの偏光方向および偏光比を制御できることが判る。
図5は、固体レーザ装置100の共振器温度tcvの変化に対する出力レーザ光Loの偏光方向と偏光比の変化を実測する手順を示すフロー図である。
この対応温度範囲測定処理は、固体レーザ装置100の出力レーザ光Loの偏光方向と偏光比を実測する計測器を設置すると共に、温度制御回路19に対して目標温度を外部から与えたり測定した偏光方向と偏光比とを温度に対応付けて記憶するコンピュータを設置して実行する。
ステップS1では、レーザ共振器17の温度を開始温度(例えば21℃)にする。
ステップS2では、偏光方向と偏光比とを測定し、記憶する。
ステップS3では、終了温度(例えば38℃)になっていないならステップS4へ進み、終了温度になっているならステップS5へ進む。
ステップS4では、レーザ共振器17の温度を1℃上げてステップS2に戻る。
ステップS5では、所望の偏光方向範囲(例えば90゜±4゜)および所望の偏光比範囲(例えば100以上)を満たす対応温度範囲を探す。例えば、実測した偏光方向が図6に示すようであり、実測した偏光比が図7に示すようであれば、対応温度範囲は、30℃〜33℃である。
ステップS6では、対応温度範囲を温度制御回路19に記憶させる。そして、処理を終了する。
図8は、固体レーザ装置100を実際に使用する際の温度制御処理を示すフロー図である。
ステップP1では、温度制御回路19は、記憶していた対応温度範囲を読み出す。
ステップP2では、温度制御回路19は、温度センサ16の温度が対応温度範囲になるようにペルチェ素子15を駆動する。なお、対応温度範囲内において、出力レーザ光Loの波長変動が少ない温度領域や出力が最大になる温度領域になるように温度を制御するのが好ましい。
実施例1に係る固体レーザ装置100によれば、出力レーザ光Loの偏光方向および偏光比を所望の範囲に維持することが出来る。
本発明の固体レーザ装置は、光記録,通信,計測,画像などの分野で光源として利用できる。
実施例1に係る固体レーザ装置を示す構成説明図である。 固体レーザ媒質および非線形光学素子の結晶方位を示す説明図である。 レーザ共振器温度の変化に対する偏光方向の変化の理論値を示すグラフである。 レーザ共振器温度の変化に対する偏光比の変化の理論値を示すグラフである。 レーザ共振器温度の変化に対する偏光方向および偏光比の実測手順を示すフロー図である。 レーザ共振器温度の変化に対する偏光方向の変化の実測値を示すグラフである。 レーザ共振器温度の変化に対する偏光比の変化の実測値を示すグラフである。 実施例1に係る固体レーザ装置における温度制御処理を示すフロー図である。
符号の説明
10 半導体レーザ
11 レンズ系
12 固体レーザ媒質
12a コーティング
13 非線形光学素子
14 出力ミラー
15 ペルチェ素子
16 温度センサ
17 レーザ共振器
19 温度制御回路
100 固体レーザ装置

Claims (4)

  1. 励起光を出射する励起光源と、複屈折性を有する固体レーザ媒質および光学素子を含み前記励起光に応じて出力レーザ光を発生するレーザ共振器と、前記出力レーザ光の偏光方向および偏光比が所定範囲に入るように前記共振器を温度節調する温調手段とを具備したことを特徴とする固体レーザ装置。
  2. 請求項1に記載の固体レーザ装置において、前記固体レーザ媒質が、Nd:YVOであることを特徴とする固体レーザ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の固体レーザ装置において、前記複屈折性を有する光学素子は、前記固体レーザ媒質が発振するレーザ光の波長を変換する非線形光学素子であることを特徴とする固体レーザ装置。
  4. 請求項3に記載の固体レーザ装置において、前記非線形光学素子が、KTiOPOであることを特徴とする固体レーザ装置。
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