JP7115368B2 - 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物に関し、さらに詳述すると、縮合硬化型の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物に関する。
縮合硬化型の室温速硬化性オルガノポリシロキサン組成物としては、従来、架橋剤を極限まで減量して加水分解による架橋速度を向上させた一液タイプのもの、および架橋剤と硬化剤を別梱包とした二液タイプのものが知られている。
一液タイプの組成物は、表面からの硬化速度が速いものの、深部硬化には一定の時間が必要であり、速硬化性とは言い難い。二液タイプの組成物は、深部硬化性には比較的優れているものの、深部硬化剤として水を加えることが必要である。
一方、付加硬化型のオルガノポリシロキサン組成物は、通常、硬化には加熱炉が必要である。また、触媒毒が存在すると硬化が妨害されるため、作業環境が限定されるという欠点があった。
これら課題の解決方法のひとつとして、アルキルアミノシリル基を有する化合物を架橋剤に用いることが挙げられる。特許文献1では、両末端水酸基を有するオルガノポリシロキサンとアルキルアミノシランを含む組成物が提案されている。しかし、この組成物は保存性が無く、二液混合タイプにすることも難しい。
特許文献2では、メチルビニルジ(N-メチルアセトアミド)シランを加えることによって、アルキルアミノシランの保存安定性を向上させた室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物が提案されている。しかし、この組成物は、反応開始のきっかけが空気中の水分であり、硬化の速さや深部硬化性が十分とは言い難い。
また、組成物の系内で水を発生させる方法が知られている。特許文献3では、一分子中に少なくとも1個のC=O基を有する有機化合物と、一分子中に少なくとも1個のNH2基を有する有機化合物のケチミン化反応で副生する水を深部硬化剤として使用することが提案されている。特許文献4では、アルケノキシシランから発生するケトン化合物と、第一級アミン化合物のケチミン化反応で副生する水を深部硬化剤として使用することが提案されている。特許文献5では、βケトエステル化合物と、一分子中に少なくとも1個のNH2基を有する有機化合物のマイケル付加反応により副生する水を深部硬化剤として使用することが提案されている。しかし、これらの組成物では、硬化した後も活性な触媒が系内に残ってしまうため、目的としない反応が起こりうる。
さらに、特許文献6では、水分含有湿式シリカの配合により組成物に直接水分を供給し、これを深部硬化剤として使用することが提案されている。しかし、水分の直接供給を行うと硬化反応の速度的制御が困難となり、作業性の確保が困難になることがある。
特開平6-134769号公報 特公昭52-030021号公報 特許第2811134号公報 特許第2841155号公報 特許第3121188号公報 特開2002-12767号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、速硬化性、深部硬化性に優れる室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、反応性の低いアミノシランと、触媒となる酸を併用することによって、保存性と硬化性の調整を行うことができ、速硬化性、深部硬化性に優れた室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を提供する。
1. (A)分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)下記式(1)で示されるアミノシランおよびその部分加水分解物のうちの少なくとも一種:0.1~10質量部、
1 a-Si-(NR234-a …(1)
(式中、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して置換または非置換の一価炭化水素基であり、aは0、1または2である。)
(C)カルボン酸および加水分解してカルボキシ基を生成する化合物のうちの少なくとも一種:0.001~0.1質量部
を含有する室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
2. 加水分解してカルボキシ基を生成する化合物が、カルボン酸無水物およびアシロキシシランのうちの少なくとも一種である1記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
3. (A)および(B)成分を含有し、かつ(C)成分を含有しない第一剤と、(A)および(C)成分を含有し、かつ(B)成分を含有しない第二剤とからなる、二剤型である1または2記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、速硬化性、深部硬化性が良好であり、シーリング剤、接着剤、コーティング剤、ポッティング剤等として有用である。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
[(A)成分]
本発明の(A)成分は、分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジオルガノポリシロキサンであり、下記式(2)で表されるものが好ましい。
HO-(R4 2SiO)n-H …(2)
(式中、R4はそれぞれ独立に、非置換または置換の一価炭化水素基であり、nは10以上の整数である。)
4の一価炭化水素基としては、例えば、炭素原子数1~20のアルキル基、炭素原子数2~20のアルケニル基、炭素原子数6~20のアリール基、これら炭化水素基の水素原子の一部または全部がフッ素等のハロゲン原子で置換された基などが挙げられる。より好ましくは、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~10のアリール基である。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、シクロヘキシル基等が例示される。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基等が例示される。アリール基としては、フェニル基等が例示される。ハロゲン原子置換基としては、3,3,3-トリフルオロプロピル基等が例示される。これらの中で、R4はいずれもメチル基、ビニル基、フェニル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
式(2)中、nは10以上の整数であって、回転粘度計で測定した25℃における(A)成分の粘度が、好ましくは10~1,000,000mPa・s、より好ましくは100~100,000mPa・s、特に好ましくは300~50,000mPa・sとなる数である。粘度が低すぎると硬化物に十分な機械的特性が得られない場合があり、高すぎると組成物の粘度が高くなり、作業性が低下する場合がある。
(A)成分の具体例としては、下記式で表されるオルガノポリシロキサンが挙げられる。
HO-(Me2SiO)n-H
HO-(Me2SiO)n1-(PhMeSiO)n2-H
HO-(Me2SiO)n1-(Ph2SiO)n2-H
HO-[(CF324)(Me)SiO]n-H
HO-(Me2SiO)n1-[(CF324)(Me)SiO]n2-H
(式中、nは上記と同様であり、n1、n2はn1+n2=nを満たす1以上の整数であり、Meはメチル基、Phはフェニル基を示す。)
(A)成分は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
[(B)成分]
(B)成分は、下記式(1)で示されるアミノシランおよびその部分加水分解物のうちの少なくとも一種である。
1 a-Si-(NR234-a …(1)
(式中、R1、R2、R3はそれぞれ独立して置換または非置換の一価炭化水素基であり、aは0、1または2である。)
1の一価炭化水素基としては、炭素数1~10のものが好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、シクロヘキシル基等のアルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェニル基等のアリール基、ベンジル基等のアラルキル基、およびこれらの基の水素原子の一部または全部がフッ素等のハロゲン原子で置換された基、例えば、3,3,3-トリフルオロプロピル基等のハロゲン置換アルキル基などが例示される。特に好ましくは、メチル基、エチル基、ビニル基、フェニル基である。
2およびR3としては、R1と同種のものが例示され、特に好ましくはメチル基またはエチル基である。R2およびR3の一方または両方が水素原子であると、組成物の保存安定性に劣る。
aは0、1または2であり、1または2が好ましく、より好ましくは1である。
(B)成分は、例えば、R1 aSiCl4-aで表されるオルガノクロロシランとR23NHで表される有機アミン化合物を脱塩酸反応させることによって得られる(R1、R2、R3およびaは上記と同じである。)。必要に応じて、反応時にトリエチルアミン等の塩酸捕捉剤を併用することも可能である。
(B)成分の具体例としては、メチルトリス(ジメチルアミノ)シラン、フェニルトリス(ジメチルアミノ)シラン等が挙げられる。また、式(1)で示されるシランの部分加水分解物としては、ジオルガノアミノ基の一部がヒドロキシ基に置換されたもの、例えばメチルジヒドロキシ(ジメチルアミノ)シラン等が挙げられる。
(B)成分は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
(B)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.1~10質量部であり、好ましくは0.1~5質量部、さらに好ましくは0.2~1質量部である。0.1質量部未満の場合や10質量部を超える場合は十分な硬化性が得られず、作業性が低下する。
[(C)成分]
(C)成分は、(A)成分と(B)成分とを縮合反応させる触媒として働く成分であり、カルボン酸および加水分解してカルボキシ基を生成する化合物のうちの少なくとも一種である。
カルボン酸の具体例としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロン酸、2-エチルヘキサン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、アジピン酸、マレイン酸、安息香酸などが挙げられる。加水分解してカルボキシ基を生成する化合物としては、無水酢酸、無水コハク酸、無水安息香酸等のカルボン酸無水物;トリアセトキシメチルシラン、トリアセトキシビニルシラン等のアシロキシシランなどが挙げられる。
(C)成分は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
(C)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.001~0.1質量部、好ましくは0.002~0.08質量部、さらに好ましくは0.005~0.07質量部である。0.001質量部未満では十分な硬化特性が得られず、0.1質量部を超える量では組成物を硬化させた後の耐久性が低下する。
[その他の成分]
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、上記(A)~(C)成分以外にも、本発明の目的を損なわない限り、以下に例示するその他の成分を配合してもよい。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物には、接着性が必要な場合に、接着性付与成分としてシランカップリング剤を配合することができる。シランカップリング剤としては、公知のものが好適に使用される。特には、加水分解性基として、アルコキシシリル基、分子内に2個以下のアルケノキシシリル基を有するものが好ましく、ビニルトリス(β-メトキシエトキシ)シラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、β-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルトリイソプロペノキシシラン、グリシドキシプロピルメチルジイソプロペノキシシラン等が例示される。
シランカップリング剤を配合する場合、その配合量は、(A)成分100質量部に対して0.1~10質量部が好ましい。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物には、さらに充填剤を配合することができる。充填剤としては、例えば、煙霧質シリカ、湿式シリカ、溶融シリカ、炭酸カルシウム等の補強性充填剤、酸化アルミニウム、酸化亜鉛等の金属酸化物、金属水酸化物、カーボンブラック、ガラスビーズ、ガラスバルーン、樹脂ビーズ、樹脂バルーンなどが挙げられる。好ましくは、煙霧質シリカ、溶融シリカ、炭酸カルシウム、酸化亜鉛である。これらの充填剤は表面処理されていなくても、公知の処理剤で表面処理されていてもよい。
充填剤を配合する場合、その配合量は、(A)成分100質量部に対して1~500質量部が好ましい。
また、上記成分以外に、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物の添加剤として公知の添加剤を本発明の目的を損なわない範囲で添加してもよい。例えば、チキソトロピー向上剤としてのポリエーテル、可塑剤としての非反応性ジメチルシリコーンオイル、イソパラフィン、架橋密度向上剤としてのトリメチルシロキシ単位とSiO2単位とからなる網状ポリシロキサン等が挙げられる。
さらに、必要に応じて、顔料、染料、蛍光増白剤等の着色剤、防かび剤、抗菌剤、ゴキブリ忌避剤、海洋生物忌避剤等の生理活性添加剤、ブリードオイルとしての非反応性フェニルシリコーンオイル、フルオロシリコーンオイル、シリコーンと非相溶の有機液体等の表面改質剤、トルエン、キシレン、溶剤揮発油、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、低沸点イソパラフィン等の溶剤も添加してよい。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、(A)~(C)成分およびその他の成分をプラネタリーミキサー等の公知の混練機を用いて均一に混合することによって得られる。
本発明の組成物は、二剤型に調製することが好ましく、特には、(A)成分、(B)成分、および必要に応じてその他の成分からなる第一剤と、(A)成分、(C)成分、および必要に応じてその他の成分からなる第二剤を別々に調製した二剤型が好ましい。この場合、使用前にスタティックミキサー、ダイナミックミキサー等により第一剤と第二剤を混合して使用する。組成物をこのような二剤型とすることにより、さらに保存安定性が確保できる。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を、第一剤と第二剤とからなる二剤型として調製する場合、(A)成分10~90質量部、(B)成分0.1~10質量部を含有し、かつ(C)成分を含有しない第一剤と、(A)成分10~90質量部、(C)成分0.001~0.1質量部を含有し、かつ(B)成分を含有しない第二剤とからなる構成とすることが好ましい。ただし、第一剤と第二剤とに含まれる(A)成分の合計は100質量部である。
さらに、第一剤および/または第二剤には、上述したその他の成分を配合することができる。
第一剤と第二剤の割合は、製品設計を容易とするため、二液の混合比を体積比として好ましくは25:75~75:25、より好ましくは40:60~60:40、特に好ましくは50:50である。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、所望の基材に塗布、硬化して用いることができる。
なお、硬化は、0~150℃で行うことが好ましく、10~50℃で行うことがより好ましい。また、硬化時間は、通常10分~3日が好ましく、10分~1日がより好ましい。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、シーリング剤、接着剤、コーティング剤、ポッティング剤等として好適に用いることができる。
以下、実施例および比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において、粘度は回転粘度計により測定した25℃における値を示す。また、硬化物の硬さはデュロメーター(タイプA)で測定した25℃における値である。
[実施例1]
第一剤として、両末端が水酸基で封鎖された粘度5,000mPa・sのジメチルポリシロキサン50質量部、メチルトリス(ジメチルアミノ)シラン0.45質量部を均一になるまで混合して組成物1-1を調製した。
第二剤として、両末端が水酸基で封鎖された粘度5,000mPa・sのジメチルポリシロキサン50質量部、2-エチルヘキサン酸0.058質量部を均一になるまで混合して組成物1-2を調製した。
12段スタティックミキサー付き二連カートリッジに、組成物1-1と組成物1-2を体積比1:1で充填し、深さ15mmのガラスシャーレいっぱいにコーキングガンで混合吐出して、23℃,50%RHで24時間養生した。
得られた硬化膜厚さ(硬化している部分の厚み。以下同様である。)および硬化物の硬さを確認し、結果を表1に示した。
[比較例1]
組成物1-1を深さ15mmのガラスシャーレいっぱいに入れ、23℃,50%RHで24時間養生した。
得られた硬化膜厚さおよび硬化物の硬さを確認し、結果を表1に示した。
[比較例2]
組成物1-2を深さ15mmのガラスシャーレいっぱいに入れ、23℃,50%RHで24時間養生した。
得られた硬化膜厚さおよび硬化物の硬さを確認し、結果を表1に示した。
Figure 0007115368000001
[実施例2]
第一剤として、組成物1-1を調製した。
第二剤として、両末端が水酸基で封鎖された粘度5,000mPa・sのジメチルポリシロキサン50質量部、酢酸0.006質量部を均一になるまで混合して組成物2-2を調製した。
12段スタティックミキサー付き二連カートリッジに、組成物1-1と組成物2-2を体積比1:1で充填し、深さ15mmのガラスシャーレいっぱいにコーキングガンで混合吐出して、23℃,50%RHで24時間養生した。
得られた硬化膜厚さおよび硬化物の硬さを確認し、結果を表2に示した。
[比較例3]
組成物2-2を深さ15mmのガラスシャーレいっぱいに入れ、23℃,50%RHで24時間養生した。
得られた硬化膜厚さおよび硬化物の硬さを確認し、結果を表2に示した。
Figure 0007115368000002
[実施例3]
第一剤として、両末端が水酸基で封鎖された粘度5,000mPa・sのジメチルポリシロキサン50質量部、フェニルトリス(ジメチルアミノ)シラン0.6質量部を均一になるまで混合して組成物3-1を調製した。
第二剤として、組成物1-2を調製した。
12段スタティックミキサー付き二連カートリッジに、組成物3-1と組成物1-2を体積比1:1で充填し、深さ15mmのガラスシャーレいっぱいにコーキングガンで混合吐出して、23℃,50%RHで24時間養生した。
得られた硬化膜厚さおよび硬化物の硬さを確認し、結果を表3に示した。
[比較例4]
組成物3-1を深さ15mmのガラスシャーレいっぱいに入れ、23℃,50%RHで24時間養生した。
得られた硬化膜厚さおよび硬化物の硬さを確認し、結果を表3に示した。
Figure 0007115368000003
[実施例4]
第一剤として、両末端が水酸基で封鎖された粘度20,000mPa・sのジメチルポリシロキサン50質量部、メチルトリス(ジメチルアミノ)シラン0.25質量部を均一になるまで混合して組成物4-1を調製した。
第二剤として、両末端が水酸基で封鎖された粘度20,000mPa・sのジメチルポリシロキサン50質量部、2-エチルヘキサン酸0.058質量部を均一になるまで混合して組成物4-2を調製した。
12段スタティックミキサー付き二連カートリッジに、組成物4-1と組成物1-2を体積比1:1で充填し、深さ15mmのガラスシャーレいっぱいにコーキングガンで混合吐出して、23℃,50%RHで24時間養生後した。
得られた硬化膜厚さおよび硬化物の硬さを確認し、結果を表4に示した。
[比較例5]
組成物4-1を深さ15mmのガラスシャーレいっぱいに入れ、23℃,50%RHで24時間養生後した。
得られた硬化膜厚さおよび硬化物の硬さを確認し、結果を表4に示した。
[比較例6]
組成物4-2を深さ15mmのガラスシャーレいっぱいに入れ、23℃,50%RHで24時間養生した。
得られた硬化膜厚さおよび硬化物の硬さを確認し、結果を表4に示した。
Figure 0007115368000004
[比較例7]
両末端が水酸基で封鎖された粘度5,000mPa・sのジメチルポリシロキサン50質量部と、メチルトリス(n-ブチルアミノ)シラン0.67質量部とを均一になるまで混合して組成物5-1を調製した。
得られた組成物5-1は単独で硬化が進行し、取り扱い性および保存性に劣るものであった。
表1~4に示されるように、本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、速硬化性、深部硬化性に優れる室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物となることが分かる。これに対し、(B)成分を含まない比較例2、3、6、および(C)成分を含まない比較例1、4、5では、硬化が進行しなかった。
従って、本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、(A)成分および(B)成分を含有し、かつ(C)成分を含有しない第一剤と、(A)成分および(C)成分を含有し、かつ(B)成分を含有しない第二剤とから構成される二剤型とすることによって、第一剤および第二剤単独の状態における保存性にも優れる。
一方、(B)成分に代えて、式(1)におけるR2またはR3の一方が水素原子であるアミノシランを使用した場合(比較例7)では、(A)成分とアミノシランとを混合した段階で硬化が進行し、取り扱い性および二剤型とした際の保存性に劣る結果となった。

Claims (3)

  1. (A)分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン:100質量部、
    (B)下記式(1)で示されるアミノシランおよびその部分加水分解物のうちの少なくとも一種:0.1~10質量部、
    1 a-Si-(NR234-a …(1)
    (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して置換または非置換の一価炭化水素基であり、aは0、1または2である。)
    (C)無水酢酸、無水コハク酸、無水安息香酸、トリアセトキシメチルシランおよびトリアセトキシビニルシランのうちの少なくとも一種:0.001~0.1質量部
    を含有する室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  2. 上記式(1)において、R 1 が、メチル基、エチル基、ビニル基またはフェニル基であり、R 2 およびR 3 が、メチル基またはエチル基である請求項1記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  3. (A)および(B)成分を含有し、かつ(C)成分を含有しない第一剤と、(A)および(C)成分を含有し、かつ(B)成分を含有しない第二剤とからなる、二剤型である請求項1または2記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
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