JP7115337B2 - 固体電解質、リチウムイオン蓄電素子、及びこれらの製造方法 - Google Patents
固体電解質、リチウムイオン蓄電素子、及びこれらの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7115337B2 JP7115337B2 JP2019010669A JP2019010669A JP7115337B2 JP 7115337 B2 JP7115337 B2 JP 7115337B2 JP 2019010669 A JP2019010669 A JP 2019010669A JP 2019010669 A JP2019010669 A JP 2019010669A JP 7115337 B2 JP7115337 B2 JP 7115337B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solid electrolyte
- positive electrode
- layer
- negative electrode
- solid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Conductive Materials (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Description
本発明の一実施形態に係る固体電解質は、リチウム、リン、硫黄、及びハロゲンを含有する。上記ハロゲンとしては、塩素、臭素、ヨウ素等を挙げることができ、塩素が好ましい。
Li7-mx-yAxPS6-yHay ・・・ (1)
式(1)中、Aは、マグネシウム又はインジウムである(以下、マグネシウム又はインジウムを「元素A」とも表す。)。Haは、ハロゲンである。xは、0以上0.1以下の数である。yは、0.2以上1.8以下の数である。mは、元素Aの価数である。
当該固体電解質の製造方法は特に限定されないが、液相法を用いた以下の方法によって好適に製造することができる。すなわち、本発明の一実施形態に係る固体電解質の製造方法は、
(1)エーテルを含む有機液体と、リチウム源、硫黄源及びハロゲン源とを含有する原料液を調製すること、
(2)上記有機液体を揮発させて、固形体を得ること、及び
(3)得られた上記固形体を含む前駆体を焼成すること
をこの順に備える。上記有機液体に占める上記エーテルの含有割合は40体積%以上である。また、上記前駆体はリン源を含む。当該製造方法の各工程は、全てアルゴン雰囲気等、不活性雰囲気下で行うことが好ましい。以下、各工程について詳説する。
本工程においては、有機液体と、リチウム源、硫黄源及びハロゲン源とを含む原料液を調製する。リチウム源とは、リチウム原子であり、単体として存在することに限定されるものでは無い。すなわち、原料液中にリチウム原子が存在していればよい。また、リチウム源は、リチウムイオン又はリチウムを含む多原子イオンとして原料液中に全て溶解して存在していてもよいし、一部は溶解せずに存在していてもよい。リチウム源以外のリン源、硫黄源及びハロゲン源についても同様である。但し、リチウム源、硫黄源及びハロゲン源のそれぞれは、少なくとも一部が有機液体中に溶解して存在していることが好ましい。
本工程においては、上記原料液中の上記有機液体を揮発させる。この揮発により、リチウム源、硫黄源及びハロゲン源を含む固形体が得られる。この固形体中において、リチウム、硫黄及びハロゲンは、例えばメカニカルミリング法で得られたものとは異なる、適当な配向状態となった複合体等となっていると推測される。
本工程においては、前駆体を焼成する。この前駆体は、上記(2)揮発工程で得られた固形体を含み、かつリン源を含む。上記原料液中に、リチウム源、硫黄源及びハロゲン源に加えてリン源も含まれている場合、得られた固形体には、リチウム源、硫黄源、ハロゲン源及びリン源が含まれているため、この固形体をそのまま前駆体として焼成に供することができる。得られた固形体にさらに別の成分を加えて前駆体としてもよい。焼成に供されるリチウム源、硫黄源、ハロゲン源及びリン源等の含有比率は、目的とする固体電解質の組成となるように調整される。
本発明のリチウムイオン蓄電素子の一実施形態として、以下、全固体電池を具体例に挙げて説明する。図1の全固体電池10は、正極層1と負極層2とが隔離層3を介して配置された二次電池である。正極層1は、正極基材4及び正極活物質層5を有し、正極基材4が正極層1の最外層となる。負極層2は、負極基材7及び負極活物質層6を有し、負極基材7が負極層2の最外層となる。図1に示す全固体電池10においては、負極基材7上に、負極活物質層6、隔離層3、正極活物質層5及び正極基材4がこの順で積層されている。
正極層1は、正極基材4と、この正極基材4の表面に積層される正極活物質層5とを備える。正極層1は、正極基材4と正極活物質層5との間に中間層を有していてもよい。中間層は、例えば、導電性粒子及び樹脂バインダーを含む層などとすることができる。
正極基材4は、導電性を有する。「導電性」を有するとは、JIS-H-0505(1975年)に準拠して測定される体積抵抗率が107Ω・cm以下であることを意味し、「非導電性」とは、上記体積抵抗率が107Ω・cm超であることを意味する。正極基材4の材質としては、アルミニウム、チタン、タンタル、インジウム、ステンレス鋼等の金属又はこれらの合金が用いられる。これらの中でも、耐電位性、導電性の高さ、及びコストの観点からアルミニウム又はアルミニウム合金が好ましい。正極基材としては、箔、蒸着膜等が挙げられ、コストの観点から箔が好ましい。したがって、正極基材としてはアルミニウム箔又はアルミニウム合金箔が好ましい。アルミニウム又はアルミニウム合金としては、JIS-H-4000(2014年)に規定されるA1085P、A3003P等が例示できる。
正極活物質層5は、正極活物質を含む。正極活物質層5は、正極活物質を含むいわゆる正極合剤から形成することができる。正極活物質層5は、正極活物質と固体電解質とを含む混合物又は複合体を含有してもよい。正極活物質層5は、必要に応じて、導電剤、バインダー(結着剤)、増粘剤、フィラー等の任意成分を含んでいてよい。これらの各任意成分の1種又は2種以上は、正極活物質層5に実質的に含有されていなくてもよい。
導電剤は、導電性を有する材料であれば特に限定されない。このような導電剤としては、例えば、黒鉛;ファーネスブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック;金属;導電性セラミックス等が挙げられる。導電剤の形状としては、粉状、繊維状等が挙げられる。これらの中でも、電子伝導性等の観点よりアセチレンブラックが好ましい。
負極層2は、負極基材7と、当該負極基材7に直接又は中間層を介して配される負極活物質層6とを有する。中間層の構成は特に限定されず、例えば上記正極層で例示した構成から選択することができる。
負極基材7は、導電性を有する。負極基材7の材質としては、銅、ニッケル、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼、アルミニウム等の金属又はこれらの合金が用いられる。これらの中でも銅又は銅合金が好ましい。負極基材としては、箔、蒸着膜等が挙げられ、コストの観点から箔が好ましい。したがって、負極基材としては銅箔又は銅合金箔が好ましい。銅箔の例としては、圧延銅箔、電解銅箔等が挙げられる。
負極活物質層6は、負極活物質を含む。負極活物質層6は、負極活物質を含むいわゆる負極合剤から形成することができる。負極活物質層6は、負極活物質と固体電解質とを含む混合物又は複合体を含有してもよい。負極活物質層6は、必要に応じて、導電剤、バインダー、増粘剤、フィラー等の任意成分を含む。これらの負極活物質層における任意成分の種類及び好適な含有量は、上述した正極活物質層の各任意成分と同様である。これらの各任意成分の1種又は2種以上は、負極活物質層に実質的に含有されていなくてもよい。
隔離層3は、固体電解質を含有する。隔離層3に含有される固体電解質としては、上述した本発明の一実施形態に係る固体電解質以外にも、各種固体電解質を用いることができ、中でも、硫化物系固体電解質を用いることが好ましい。隔離層3における固体電解質の含有量としては、70質量%以上が好ましく、90質量以上%がより好ましく、99質量%以上がさらに好ましく、実質的に100質量%であることがよりさらに好ましいこともある。また、隔離層3に本発明の一実施形態に係る固体電解質を用いる場合、隔離層3中の全固体電解質に占める本発明の一実施形態に係る固体電解質の含有量としては、50質量%以上が好ましく、70質量以上%がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましく、実質的に100質量%であることがよりさらに好ましい。
本発明の一実施形態に係るリチウムイオン蓄電素子の製造方法は、本発明の一実施形態に係る固体電解質又は本発明の一実施形態に係る固体電解質の製造方法で得られた固体電解質を用いて、正極層、隔離層及び負極層の少なくとも1つを作製することを備える。当該製造方法は、具体的には、例えば(1)正極合剤を用意すること、(2)隔離層用材料を用意すること、(3)負極合剤を用意すること、及び(4)正極層、隔離層及び負極層を積層することを備える。上記(1)及び(4)にて正極層が作製され、上記(2)及び(4)にて隔離層が作製され、上記(3)及び(4)にて負極層が作製される。正極合剤、隔離層用材料及び負極合剤の少なくとも一つに、本発明の一実施形態に係る固体電解質又は本発明の一実施形態に係る固体電解質の製造方法で得られた固体電解質が含まれる。以下、各工程について詳説する。
本工程では、通常、正極層(正極活物質層)を形成するための正極合剤が作製される。正極合剤の作製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、正極合剤の材料のメカニカルミリング処理、正極活物質の圧縮成形、正極活物質のターゲット材料を用いたスパッタリング等が挙げられる。正極合剤が、正極活物質と固体電解質とを含む混合物又は複合体を含有する場合、本工程は、例えばメカニカルミリング法等を用いて正極活物質と固体電解質とを混合し、正極活物質と固体電解質との混合物又は複合体を作製することを含むことができる。
本工程では、通常、隔離層を形成するための材料が作製される。リチウムイオン蓄電素子が全固体電池である場合、隔離層用材料は、通常、固体電解質である。隔離層用材料としての固体電解質は、従来公知の方法で作製することができる。例えば、所定の材料をメカニカルミリング法により処理して得ることができる。溶融急冷法により所定の材料を溶融温度以上に加熱して所定の比率で両者を溶融混合し、急冷することにより隔離層用材料を作製してもよい。その他の隔離層用材料の合成方法としては、例えば減圧封入して焼成する固相法、溶解析出などの液相法、気相法(PLD)、メカニカルミリング後にアルゴン雰囲気下で焼成することなどが挙げられる。
本工程では、通常、負極層(負極活物質層)を形成するための負極合剤が作製される。負極合剤の具体的作製方法は、正極合剤と同様である。負極合剤が、負極活物質と固体電解質とを含む混合物又は複合体を含有する場合、本工程は、例えばメカニカルミリング法等を用いて負極活物質と固体電解質とを混合し、負極活物質と固体電解質との混合物又は複合体を作製することを含むことができる。
本工程は、例えば、正極基材及び正極活物質層を有する正極層、隔離層、並びに負極基材及び負極活物質層を有する負極層が積層される。本工程では、正極層、隔離層及び負極層をこの順に順次形成してもよいし、この逆であってもよく、各層の形成の順序は特に問わない。上記正極層は、例えば正極基材及び正極合剤を加圧成型することにより形成され、上記隔離層は、隔離層用材料を加圧成型することにより形成され、上記負極層は、負極基材及び負極合剤を加圧成型することにより形成される。正極基材、正極合剤、隔離層材料、負極合剤及び負極基材を一度に加圧成型することにより、正極層、隔離層及び負極層が積層されてもよい。正極層及び負極層をそれぞれ予め成形し、隔離層と加圧成型して積層してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば、本発明に係るリチウムイオン蓄電素子については、正極層、隔離層及び負極層以外のその他の層を備えていてもよい。また、本発明に係るリチウムイオン蓄電素子は、各層のうちの1つ又は複数に液体を含むものであってもよい。本発明に係るリチウムイオン蓄電素子は、二次電池の他、キャパシタ等であってもよい。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
有機液体としてのテトラヒドロフラン(THF)100mLに、Li2S(1.311g)、P2S5(1.242g)及びLiCl(0.474g)を添加し、室温下、攪拌機により回転数200rpmで3時間攪拌し、原料液を調製した。回転数200rpmでの攪拌を行いながら原料液を100℃で3時間加熱し、乾固した原料液を120℃で半日減圧乾燥させることにより、有機液体を揮発させ、前駆体を得た。得られた前駆体をペレット状に成形した。この前駆体を550℃で6時間加熱することにより焼成し、組成式Li6PS5Clで表される実施例1の固体電解質を得た。なお、上記全工程は、全て露点-50℃以下のアルゴン雰囲気下で行った。
用いた有機液体の組成を表1の通りとしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2~3及び比較例1~2の各固体電解質を得た。表1中、EtOHはエタノールを表す。なお、実施例1~3及び比較例1~2で用いたTHF及びEtOHは、いずれも含水量が0.001質量%以下の試薬を用いた。
Li2S(0.437g)、P2S5(0.414g)及びLiCl(0.158g)をメノウ乳鉢で混合した。混合物を、直径4mmのジルコニアボールが160g入った密閉式の80mLジルコニアポットに投入した。これらの工程は、露点-50℃以下のアルゴン雰囲気下で行った。遊星ボールミル(FRITSCH社製、型番Premium line P-7)によって公転回転数370rpmで25時間のメカニカルミリング処理を行い、前駆体を得た。露点-50℃以下のアルゴン雰囲気を維持したグローブボックス中で、得られた前駆体をペレット化し、550℃で4時間加熱することで焼成し、組成式Li6PS5Clで表される比較例3の固体電解質を得た。
メカニカルミリング処理における回転数及び処理時間、並びに焼成温度を表2の通りとしたこと以外は比較例3と同様にして、比較例4~9の各固体電解質を得た。
(1)粉末X線回折測定
上記の方法で、粉末X線回折測定を行った。なお、気密性のX線回折測定用試料ホルダーにはRigaku社製、商品名「汎用雰囲気セパレータ」を用いた。
実施例1~3及び比較例1~3の固体電解質の25℃におけるイオン伝導度を、Bio-Lobic社製「VMP-300」を用いて上述の方法で交流インピーダンスを測定し、求めた。表1に実施例1~3及び比較例1~3の固体電解質の25℃におけるイオン伝導度を示す。
実施例1及び比較例3の固体電解質の平均粒径を、上記の方法で求めた。実施例1の固体電解質の平均粒径は、14.52μmであった。比較例3の固体電解質の平均粒径は、14.84μmであった。
(4-1)正極活物質の作製
超脱水エタノールに金属Liを溶解させた後に、ニオブエトキシド(Nb(OC2H5)5)を溶解させることで、LiNbO3前駆体溶液を調製した。パウレック社製の転動流動コーティング装置(FD-MP-01F)を用いて、LiNi0.8Co0.15Al0.05O2(NCA)の粒子表面へのLiNbO3コートを行った。LiNbO3前駆体をコーティングしたNCAを400℃、30分間熱処理することによりLiNbO3コートNCAを作製した。このLiNbO3コートNCAを正極活物質として用いた。
LiNbO3コートNCAと実施例1の固体電解質(Li6PS5Cl)とを、LiNbO3コートNCA:Li6PS5Cl=70:30(質量比)となるように秤量した。これらをメノウ乳鉢で混合し、この混合物を正極合剤とした。
内径10mmの粉体成型器に、隔離層用材料として硫化物系固体電解質である75Li2S・25P2S5(LPS)を60mg投入した後に、油圧プレスを用いて加圧成型し、隔離層を作製した。圧力解放後に、隔離層の片面に正極合剤を17.5mg投入し、さらに正極基材であるIn箔を載置して360MPaで5分加圧成型した。圧力解放後に、隔離層の反対面に、負極活物質層である金属Li箔を予め負極基材であるステンレス鋼板に貼り合わせた負極を対向させて、120MPaで3分間加圧成型した。これにより、正極基材、正極活物質層、隔離層、負極活物質層、及び負極基材を有する直径10mmの積層体を得た。中央部に直径約10mmの貫通孔を設けた約30mm角の矩形状のPTFE板を用意し、この貫通孔に、得られた積層体を配置し、このPTFE板の中央部を覆うように2枚のステンレス鋼箔で挟んだ。これをアルミニウム金属樹脂複合フィルム製の外装体内に収納し、熱溶着により減圧封口した。このとき、それぞれのステンレス鋼箔にあらかじめ取り付けられたニッケル箔からなるリード端子の各端部を、外装体の封口部から導出させた。この外装体の両面を約40mm角の2枚のPTFEシートで挟み、さらにこの両面を約60mm角の2枚のステンレス鋼板で挟み、積層体に25MPaの圧力が加わる条件で、ステンレス鋼板同士をネジで締め付けた。このようにして、実施例1の固体電解質を備えた全固体電池を得た。
上記全固体電池に対して、以下の条件にて充放電試験を行った。充放電試験は50℃の恒温槽内で行った。充電は、充電電流0.125mA/cm2、充電上限電圧4.35Vで、定電流定電圧(CCCV)充電とした。充電終止条件は充電電流が0.0625mA/cm2となるまでとした。放電は、放電電流0.125mA/cm2、放電終止電圧2.85Vで、定電流(CC)放電とした。充電及び放電の間の休止時間を30分とした。このときの放電容量を表1に示す。
2 負極層
3 隔離層
4 正極基材
5 正極活物質層
6 負極活物質層
7 負極基材
10 全固体電池
Claims (5)
- リチウム、リン、硫黄、及びハロゲンを含有し、
CuKα線を用いたX線回折測定において、空間群F-43mに帰属可能な回折パターンを有し、(311)面を示す回折線の半値幅(FWHM(311))と(222)面を示す回折線の半値幅(FWHM(222))との比(FWHM(311)/FWHM(222))が0.93以上0.98以下である、固体電解質。 - 上記半値幅(FWHM(311))が0.130°以上である、請求項1の固体電解質。
- リチウム、リン、硫黄、及びハロゲンを含有し、CuKα線を用いたX線回折測定において、空間群F-43mに帰属可能な回折パターンを有する固体電解質の製造方法であって、
エーテルを含む有機液体と、リチウム源、硫黄源及びハロゲン源と、を含有する原料液を調製すること、
上記有機液体を揮発させて、固形体を得ること、及び
上記固形体を含む前駆体を焼成すること
をこの順に備え、
上記有機液体に占める上記エーテルの含有割合が40体積%以上であり、
上記前駆体がリン源を含む、固体電解質の製造方法。 - 正極層と、
隔離層と、
負極層と
を備え、
上記正極層、上記隔離層、上記負極層又はこれらの組み合わせが請求項1又は請求項2の固体電解質を含む、リチウムイオン蓄電素子。 - 請求項1若しくは請求項2の固体電解質又は請求項3の固体電解質の製造方法で得られた固体電解質を用いて、正極層、隔離層及び負極層の少なくとも1つを作製することを備える、リチウムイオン蓄電素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019010669A JP7115337B2 (ja) | 2019-01-24 | 2019-01-24 | 固体電解質、リチウムイオン蓄電素子、及びこれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019010669A JP7115337B2 (ja) | 2019-01-24 | 2019-01-24 | 固体電解質、リチウムイオン蓄電素子、及びこれらの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020119783A JP2020119783A (ja) | 2020-08-06 |
JP7115337B2 true JP7115337B2 (ja) | 2022-08-09 |
Family
ID=71891070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019010669A Active JP7115337B2 (ja) | 2019-01-24 | 2019-01-24 | 固体電解質、リチウムイオン蓄電素子、及びこれらの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7115337B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230085145A (ko) * | 2020-10-13 | 2023-06-13 | 에이지씨 가부시키가이샤 | 황화물계 고체 전해질 및 그 제조 방법 |
KR102542111B1 (ko) * | 2021-01-15 | 2023-06-12 | 한국전기연구원 | 고체전해질의 제조방법, 이로부터 제조되는 고체전해질 및 이를 포함하는 전고체전지 |
WO2022154428A1 (ko) * | 2021-01-15 | 2022-07-21 | 한국전기연구원 | 고체전해질의 제조방법, 이로부터 제조되는 고체전해질 및 이를 포함하는 전고체전지 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013037950A (ja) | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Toyota Motor Corp | 複合正極活物質、全固体電池、および複合正極活物質の製造方法 |
WO2018047566A1 (ja) | 2016-09-12 | 2018-03-15 | 出光興産株式会社 | 硫化物固体電解質 |
WO2018173940A1 (ja) | 2017-03-22 | 2018-09-27 | 三菱瓦斯化学株式会社 | Li3PS4を有する固体電解質の製造方法 |
WO2018218057A2 (en) | 2017-05-24 | 2018-11-29 | Sion Power Corporation | Ionically conductive compounds and related uses |
-
2019
- 2019-01-24 JP JP2019010669A patent/JP7115337B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013037950A (ja) | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Toyota Motor Corp | 複合正極活物質、全固体電池、および複合正極活物質の製造方法 |
WO2018047566A1 (ja) | 2016-09-12 | 2018-03-15 | 出光興産株式会社 | 硫化物固体電解質 |
WO2018173940A1 (ja) | 2017-03-22 | 2018-09-27 | 三菱瓦斯化学株式会社 | Li3PS4を有する固体電解質の製造方法 |
WO2018218057A2 (en) | 2017-05-24 | 2018-11-29 | Sion Power Corporation | Ionically conductive compounds and related uses |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020119783A (ja) | 2020-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10879562B2 (en) | Solid electrolyte, preparation method thereof, and all-solid-state battery employing the same | |
WO2019135318A1 (ja) | 固体電解質材料、および、電池 | |
WO2019135316A1 (ja) | 固体電解質材料、および、電池 | |
JP7182633B2 (ja) | リチウムイオン電気化学セル用の固体電解質 | |
WO2020045633A1 (ja) | 硫化物固体電解質及び全固体電池 | |
JP6801454B2 (ja) | 蓄電デバイス用正極材料の製造方法 | |
JP7115337B2 (ja) | 固体電解質、リチウムイオン蓄電素子、及びこれらの製造方法 | |
US20220352500A1 (en) | Electrode Mixture and Electrode Layer and Solid-State Battery Employing Same | |
JP7115336B2 (ja) | 固体電解質、及びリチウムイオン蓄電素子 | |
JP6840946B2 (ja) | 固体電解質、全固体電池、およびそれらの製造方法 | |
WO2022163585A1 (ja) | 活物質粒子、電極、蓄電素子、全固体二次電池、活物質粒子の製造方法及び蓄電装置 | |
JP7024386B2 (ja) | 負極活物質、負極、非水電解質蓄電素子、及び非水電解質蓄電素子の製造方法 | |
JP6754534B2 (ja) | 蓄電デバイス用正極活物質及びその製造方法 | |
WO2021117383A1 (ja) | 固体電解質、リチウムイオン蓄電素子、及び蓄電装置 | |
WO2022138804A1 (ja) | リチウムイオン伝導性固体電解質および全固体電池 | |
JP2023180901A (ja) | チタン酸リチウム粉末、それを用いた負極活物質組成物、及び全固体二次電池 | |
JP6758191B2 (ja) | 蓄電デバイス用正極活物質、及び、電極シートの製造方法 | |
JP7453037B2 (ja) | 全固体電池 | |
WO2024048411A1 (ja) | 固体電解質及び蓄電素子 | |
WO2024117146A1 (ja) | 固体電解質、正極用固体電解質、複合体、蓄電素子用正極及び蓄電素子 | |
WO2023204200A1 (ja) | 固体電解質、蓄電素子及び固体電解質の製造方法 | |
WO2022230426A1 (ja) | リチウムイオン伝導性酸化物および全固体電池 | |
WO2022124370A1 (ja) | 固体電解質、固体電解質の製造方法、蓄電素子、電子機器及び自動車 | |
WO2023032772A1 (ja) | リチウムイオン伝導性固体電解質材料、リチウムイオン伝導性固体電解質、これらの製造方法および全固体電池 | |
WO2022239614A1 (ja) | 硫化物固体電解質、硫化物固体電解質の製造方法、蓄電素子、電子機器及び自動車 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210308 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220301 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220329 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220628 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220711 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7115337 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |