JP7114917B2 - 業務支援システム、及び業務支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置を有する移動体において、情報処理装置を用いたユーザの業務遂行を支援するシステム及び方法に関する。
一般に、車両等の移動体はユーザが所望の目的地に移動することを目的としたり、荷物を所望の配送先に運搬したりするために使用される。また、車両内の空間を、ユーザが自己の業務を行う空間として利用する形態も考えられている。例えば、特許文献1は、事務用備品を使用可能に車内に配置し、複数の車両を連結させて構成された移動式のオフィスを開示している。これらの複数の車両は、車両の接続を目的とした接続車と連結されることで、当該接続車を介して車両間の往来が可能となり、必要に応じた広さのオフィス空間が提供される。更には、接続車に対して、発電装置、空調装置、浴室、便所、台所用備品の少なくとも1つを配置する車両が接続されることで、オフィスの居住性が高められている。なお、特許文献1の移動式オフィスは、所定の場所に複数の車両や接続車が集まりそこで互いに連結されることで構成される。
特開平9-183334号公報
ユーザが職場で自己の業務を遂行しているときに、遂行中の業務よりも緊急性が高い状況が、職場外で発生する場合がある。遂行中の業務よりも緊急性が高い状況は、例えば、家族の病気の発生等である。このような状況が発生した場合、ユーザは、遂行中の業務を中断せざるを得なくなる。また、緊急状況の内容によっては、その後の業務上のスケジュールにどの程度影響を与えるかを予測することは難しい。このため、ユーザは、影響範囲を考慮して、遂行中の業務の引継ぎをしたり、今後のスケジュール調整をしたりすることに時間を要し、家族の病気等の連絡を受けても、業務を中断して、すぐに職場外に向かうことは困難であった。
本発明は、上記したような種々の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが業務を中断して職場を離れる場合にも、業務の継続性を確保するための技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本出願人は、ユーザが遂行中の業務を中断した場合に、ユーザが目的地まで移動するための移動体が有する情報処理装置に、中断した業務の作業環境を形成することにした。
より詳細には、本発明は、情報処理装置を有する移動体において、情報処理装置を用いたユーザの業務遂行を支援する業務支援システムであって、ユーザが遂行中だった業務を中断した場合における、中断業務に関する業務情報を記憶する業務管理装置から、該ユーザが該中断業務を再開するために使用する第1の作業環境情報を取得する取得部と、ユーザが中断業務を中断した後に移動体で目的地に移動する場合、該移動体が有する情報処理装置に、第1の作業環境情報に基づいて該中断業務を再開するための第1の作業環境を形成する形成部と、を備える。
本発明の業務支援システムは、例えば、ユーザが緊急状況のため、遂行中の業務を中断せざるを得ない等の場合に、ユーザが自宅等の目的地に移動するための移動体に備えられた情報処理装置を利用して、中断した業務を継続できるように支援するためのシステムである。緊急状況は、例えば、家族の病気等の遂行中の業務よりも緊急性の高いイベントの発生である。移動体は、例えば車両であって、ユーザを目的地まで輸送する。目的地は、ユーザが遂行中の業務を中断する必要が生じた場合の移動先である。当該情報処理装置は、移動体に乗車したユーザが中断した業務を継続することができる装置であればよく、移動体側の構造物に固定されて配置されてもよく、移動体内部でユーザが自由に動かせるように配置されていてもよい。また、当該情報処理装置には、ユーザが中断した業務を遂行するために必要なインターフェース装置も含まれる。
また、本願における「業務」とは、ユーザが会社等の職場で遂行が求められている仕事だけではなく、個人的にユーザが遂行したいと考えている事柄や、ユーザが他人から遂行することを依頼、要求等されている事柄等も含む概念である。すなわち、当該業務に関しては、ユーザが遂行することを認識している事柄であり、遂行する理由や背景等には特段の制限はない。中断業務は、ユーザが緊急状況のため中断せざるを得なくなった遂行中の業務である。業務情報は、ユーザが中断業務を再開するために使用する第1の作業環境情報を含み、第1の作業環境情報と一致する情報であってもよい。本願における「作業環境」とは、移動体が有する情報処理装置において、ユーザが中断した業務を遂行することが可能な状態をいう。作業環境は、例えば、作業中であったファイル又はデータの修正が可能な環境、テレビ会議システムにより開催中の会議に参加したり職場で業務を遂行するユーザと対話をしたりすることが可能な環境、ユーザ宛ての電話を職場から転送可能な環境等である。
上述の業務支援システムでは、取得部は、ユーザが中断業務を再開するために使用する第1の作業環境情報を業務管理装置から取得する。業務管理装置には、ユーザが中断業務を再開するために使用する第1の作業環境情報が格納される。また、業務管理装置には、ユーザが中断した業務の他、ユーザが担当する業務に関する業務情報が格納されていてもよい。
形成部は、移動体内でユーザが中断業務を再開し継続することができるように、業務管理部によって取得された第1の作業環境を形成するための情報に基づいて、移動体が有する情報処理装置において第1の作業環境を形成する。これにより、ユーザは、目的地に移動する移動体内で、中断した業務を再開し継続することができ、業務の継続性を確保することができる。
また、中断業務に関する業務情報は、ユーザが移動体で目的地に移動するまでの間に該移動体内で該中断業務を再開することを指示する所定情報を含み、形成部は、所定情報に従って、ユーザが移動体内で中断業務を再開可能となるように、情報処理装置に第1の作業環境を形成するものであってもよい。所定情報は、ユーザが緊急状況によって遂行中の業務を中断せざるを得なくなった場合に、移動体が有する情報処理装置において第1の作業環境を形成するタイミングを指示する情報である。形成部は、所定情報に従って、例えば、ユーザが移動体に乗車するまでに情報処理装置に第1の作業環境を形成したり、ユーザが移動体に乗車をして情報処理装置を起動した場合に情報処理装置に第1の作業環境を形成したりすることができる。これにより、ユーザは、移動体に乗車すると適時に中断業務を再開することができる。
なお、形成部が第1の作業環境を形成し、ユーザが中断業務を再開するパターンとして、以下の2つのパターンが想定できる。1つめのパターンでは、取得部が取得した第1の
作業環境情報は、ユーザが中断した業務の作業環境であるか否かの情報を含む。この場合、形成部は、例えば、取得部が第1の作業環境情報の取得した後、移動体が有する情報処理装置に、第1の作業環境を形成することができる。2つめのパターンでは、第1の作業環境情報はユーザが中断した業務の作業環境であるか否かの情報は含まない。この場合、例えば、形成部は、ユーザからの継続要求を受付けた場合に、移動体が有する情報処理装置に、第1の作業環境を形成することができる。
また、上述の業務支援システムは、移動体が目的地に到達したときに中断業務が完了していない場合には、該中断業務に関して情報処理装置内で形成されている第2の作業環境を、該目的地に関連付けられ且つユーザがアクセス可能な他の情報処理装置内に形成するための第2の作業環境情報を保持する保持部を、更に備えるものであってもよい。第2の作業環境は、ユーザが遂行中の業務を中断し、移動体で目的地までの移動している間に、移動体が有する情報処理装置において、ユーザが第1の作業環境に対して実行した作業内容を含む作業環境である。
このような保持部は、ユーザは、目的地に関連付けられ且つユーザがアクセス可能な他の情報処理装置内に第2の作業環境を形成することで、緊急状況によって中断した業務を移動体内で継続して遂行し、移動体内で遂行していた業務を、更に目的地に到着したときの状態から再開し、継続することができる。
また、中断業務が、ユーザと他の一又は複数の担当者との間で遂行される業務である場合、形成部は、該ユーザが情報処理装置を介して該他の一又は複数の担当者と通信可能となるように、該情報処理装置に第1の作業環境を形成するものであってもよい。ユーザが情報処理装置を介して他の一又は複数の担当者と通信可能となるとは、例えば、テレビ会議システムにより、職場で開催中の会議に参加することができる作業環境である。このような形成部であれば、ユーザは、中断業務がユーザ個人で担当する業務である場合に限らず、他の一又は複数の担当者との間で遂行される業務であっても、移動体内で再開し継続することができる。
また、業務管理装置は、中断業務以外の、ユーザが遂行すべき業務に関する業務情報も記憶し、業務支援システムは、中断業務が中断された後にユーザが他の一又は複数の担当者とともに遂行すべき共同業務が、業務管理装置に記憶されている場合、該共同業務を担当する該他の一又は複数の担当者のユーザ端末に該共同業務のスケジュールの調整依頼を通知する調整部を、更に備えるものであってもよい。
ここでスケジュール調整の対象となる業務は、中断業務以外の、ユーザが遂行すべき業務であって、ユーザが中断業務を中断した後、複数の担当者とともに担当する共同業務である。スケジュール調整の対象となる業務は、ユーザが中断業務を中断した後、所定期間の間に遂行すべき共同業務としてもよい。所定期間は、例えば、ユーザが指定した日数とすることができる。このようなスケジュール調整部であれば、ユーザは、緊急状況により遂行中の業務を中断せざるを得ない場合に、効率よくスケジュール調整をすることができる。
また、上述の業務支援システムは、ユーザが中断業務を中断した理由に応じて、該ユーザが希望する情報を提示する情報提示部を、更に備えるものであってもよい。これにより、業務支援システムは、目的地に移動するまでに、ユーザが遂行中の業務を中断した理由(以下、中断理由ともいう)に応じた有用な情報をユーザに提示することができる。情報提示部は、例えば、家族の病気により、遂行業務を中断したユーザに対し、保育機関及び医療機関に関する情報を提示することができる。なお、業務支援システムは、例えば、予め中断理由に対応づけてユーザに提示する情報を保持することで、ユーザに各種情報を提
示することができる。また、業務支援システムは、中断理由に関連する情報をインターネット上の公共機関のサイトや各種情報提供サイトから収集して、ユーザに提示するようにしてもよい。ユーザは、中断理由に関する情報収集の時間を軽減し、目的地への移動中に中断業務を継続するための時間を確保することができる。
なお、本発明の業務支援システムは、一又は複数の、コンピュータ等の処理装置で構成されてもよい。業務支援システムが複数の処理装置で構成される場合には、業務支援システムの各構成は複数の処理装置に分散して備えられ、それぞれの処理装置が協同して業務支援システムとしての処理を実現する。また、本発明の業務支援システムは、上記車両に形成されてもよく、又は上記車両の外に形成されてもよい。
また、本発明は、方法の側面から捉えることもできる。例えば、本発明は、情報処理装置を有する移動体において、情報処理装置を用いたユーザの業務遂行を支援する業務支援方法であって、ユーザが遂行中だった業務を中断した場合における、中断業務に関する業務情報を記憶する業務管理装置から、該ユーザが該中断業務を再開するために使用する第1の作業環境情報を取得するステップと、ユーザが中断業務を中断した後に移動体で目的地に移動する場合、該移動体が有する情報処理装置に、第1の作業環境情報に基づいて該中断業務を再開するための第1の作業環境を形成するステップと、を含む。なお、上述の業務支援システムに関して開示された技術的思想は、技術的な齟齬が生じない範囲で当該情報処理方法にも適用できる。
本発明によれば、ユーザが業務を中断して職場を離れる場合にも、業務の継続性を確保することができる。
本実施形態に係る業務支援システムが適用される移動体システムの概略構成を示す図である。 図1に示す、車両、センタサーバ、業務管理サーバ、ユーザ端末の概略的な構成を示す図である。 センタサーバに記憶される車両管理情報のデータ構造を例示する図である。 移動体システムでの車両の配車処理の流れを例示する図である。 車両が出発地から目的地まで走行する際の走行経路を例示する図である。 業務管理サーバに格納される業務情報のデータ構造を例示する図である。 業務管理サーバに格納される業務中断情報のデータ構造を例示する図である。 センタサーバで実行される業務支援処理を例示するフローチャートである。 車両の利用を依頼するための車両利用依頼画面を例示する図である。 第2の実施形態に係るスケジュール調整依頼処理を例示するフローチャートである。 第3の実施形態に係る情報提示処理を例示するフローチャートである。 第3の実施形態に係る業務中断情報のデータ構造を例示する図である。 第3の実施形態に係る車両利用依頼画面を例示する図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載されている構成は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<第1の実施形態>
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る業務支援システムが適用される移動体システムの概略構成を示す。先ず、移動体システムの概要について説明する。当該移動体システムは、与えられた指令に基づいて自律走行を行う複数の自律走行車両(以下、単に「車両」と言う。)100と、当該指令を発行するセンタサーバ400と、を含んで構成される。また、業務管理サーバ500と、該業務管理サーバ500に対してオフィス内で接続される各ユーザのユーザ端末50とについては、主に業務支援システム1に関連する構成として図示している。車両100は、所定のサービスを提供する自動運転車両であり、センタサーバ400は、複数の車両100を管理する装置である。なお、移動体システムには複数台の車両100が含まれる。業務管理サーバ500は、一のオフィス内で、そこに所属する社員(ユーザ)の業務を管理する装置であるが、該ユーザが車両100を業務等で使用したい場合には個人のユーザ端末50から業務管理サーバ500を通してセンタサーバ400へのアクセスが行われる。なお、図1においては、ユーザの自宅(本実施形態では、後述するようにユーザが車両100で移動する場合の目的地とされる。)に設置されているユーザ端末60も図示されているが、当該ユーザ端末60は移動体システムに関連するものではなく、本実施形態の業務支援システム1に関連するものであって説明の便宜上図1に示されている。
車両100は、個体ごとに持つ機能を変更できる多目的移動体であり、道路上を自律走行する車両である。移動体システムで利用される車両100は、ユーザの依頼に応じて該ユーザを所定の目的地に移動させることを目的とする。この場合、所定の目的地はユーザにより指定されるが、そこに至るまでのルートについては、ユーザが指定してもよく、別法として移動体システム側で適宜決定してもよい。なお、本実施形態に係る業務支援システム1が適用される車両100には、後述するように情報処理装置150が搭載されている必要があり、当該装置が搭載されている限りにおいては車両100の他の構成は特定のものに限定されない。また、車両100は、必ずしも無人である必要はない。例えば、車両100に乗車するユーザに対してサービスを提供する要員や保安要員等が乗車していてもよい。車両100は、必ずしも常時自律走行を行う車両でなくてもよい。例えば、状況に応じてユーザが運転ないし運転の補助を行う車両であってもよい。
図1の例では、移動体システムでは、センタサーバ400、車両100、業務管理サーバ500が、ネットワークN1によって相互に接続される。なお、ネットワークN1は、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網でありWAN(Wide Area Network)やその他の通信網が採用されてもよい。また、ネットワークN1は、携帯電話等の電話通信網、WiFi等の無線通信網を含んでもよい。なお、各ユーザのユーザ端末50は、オフィス内に構築されたイントラネットにより業務管理サーバ500に接続されている。このイントラネットにも携帯電話等の電話通信網、WiFi等の無線通信網を含んでもよい。
センタサーバ400は、移動体システムにおいて、ユーザから車両100の利用依頼があったときに、車両100に対して運行を指令する装置である。ユーザからの利用依頼を受け、ユーザを迎車に向かう地点(出発地)及びユーザの移動の目的地を取得した上で、ユーザの所在地の付近を走行中の車両100の中から一台の車両100を選び、それに対して「出発地(迎車地点)から目的地までユーザを輸送する」旨の運行指令を送信する。これにより、車両100に対して、所定の経路に沿った走行をさせることができる。なお、運行指令には、出発地と目的地を結ぶ走行を指令するものの他に、ユーザからの要請に応じて、又はユーザの意思に関係なく所定のサービスをユーザに提供するために車両100に対して行われる指令を含んでもよい。
更に、センタサーバ400は、本実施形態の業務支援システム1において、車両100
を利用して所定の目的地に移動しようとするユーザの業務遂行を支援するための制御装置でもある。この場合、センタサーバ400は、業務管理サーバ500からユーザの業務に関連する情報(後述の「業務情報」に相当する情報)を取得した上で、ユーザが移動中の車両100内で自己の業務を効率的に遂行できるように所定の処理を行う。この所定の処理は、車両100への運行指令の送信処理とは独立して行われる処理ではあるが、車両100が自律運転により目的地に移動することを考慮した、ユーザへの業務支援のための処理である。
また、業務管理サーバ500は、本来的には、一のオフィスに所属しているユーザの個々が担っている業務の管理を行うための装置である。業務管理サーバ500は、ユーザの業務管理のために業務管理データベースを有しており、そこでは、各ユーザが担当している業務内容、その進捗等が管理されている。ユーザは、自己のユーザ端末50を利用して自己の業務を遂行するとともに、ユーザ自身がその進捗を当該業務管理データベースに入力したり、その業務遂行の過程において上司から当該業務の進捗に関する決裁等を端末上で受けた場合には、当該決裁のタイミング等で自動的に当該業務管理データベースにその業務の進捗が自動的に入力されたりする。このように業務管理サーバ500は、本来的には、一のオフィス内での各ユーザの業務管理を行うためのものではあるが、上記の通り、センタサーバ400がユーザの業務遂行を支援する際に、業務管理サーバ500内に記憶されている必要な情報をセンタサーバ400に提供すべく、センタサーバ400と協働する。業務管理サーバ500は、「業務管理装置」の一例である。
図2は、図1に示す、車両、センタサーバ、業務管理サーバ、ユーザ端末の概略的な構成を示す図である。図2に基づいて、車両100、センタサーバ400、業務管理サーバ500、ユーザ端末50及び60のハードウェア構成及び機能構成について説明する。
車両100は、センタサーバ400から取得した運行指令に従って走行する車両である。具体的には、無線通信を介して取得した運行指令に基づいて走行経路を生成し、車両の周囲をセンシングしながら自律走行として適切な方法で道路上を走行する。車両100は、センサ101、位置情報取得部102、制御部103、駆動部104、通信部105、情報処理装置150を含んで構成される。車両100は、不図示のバッテリから供給される電力で動作する。
センサ101は、車両100の自律走行に必要な情報を取得するために車両100の周囲のセンシングを行う手段であり、典型的にはステレオカメラ、レーザスキャナ、LIDAR、レーダなどを含んで構成される。センサ101が取得した情報は、制御部103に送信され、車両100の周囲に存在する障害物や走行レーンの認識等のために制御部103によって利用される。本実施形態では、センサ101は、監視を行うための可視光カメラを含む。また、位置情報取得部102は、車両100の現在位置を取得する手段であり、典型的にはGPS受信器などを含んで構成される。位置情報取得部102が取得した情報も制御部103に送信され、例えば、車両100の現在位置を利用して車両100が目的地に到達するためのルートの算出等の所定処理に利用される。
制御部103は、センサ101や位置情報取得部102から取得した情報に基づいて、車両100の制御を行うコンピュータである。制御部103は、例えば、マイクロコンピュータによって構成されており、記憶手段(ROM(Read Only Memory)等であり不図示)に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)(不図示)によって実
行させることで上記した各種処理を行うための機能が実現される。その各種処理の具体例として、制御部103は、運行計画生成部1031、環境検出部1032、走行制御部1033の機能モジュールを有している。
運行計画生成部1031は、センタサーバ400から運行指令を取得し、自車両の運行計画を生成する。当該運行指令には、車両100に与えられる出発地及び目的地に関する情報が含まれる。したがって、運行計画生成部1031は、センタサーバ400から与えられた目的地と、位置情報取得部102により得られた自車両の位置とに基づいて、車両100が進むべきルートを算出し、上記の運行計画を生成する。運行計画には、このように算出された車両100が走行する経路に関するデータと、経路の一部又は全部において車両100が行うべき処理を規定したデータとを含む。運行計画に含まれるデータの例として、例えば、以下の(1)、(2)のようなものが挙げられる。
(1)自車両が走行する経路を道路リンクの集合によって表したデータ
自車両が走行する経路は、例えば、記憶された地図データを参照し、与えられた出発地と目的地に基づいて自動的に生成してもよい。なお、自車両が走行するルート算出は、車両100内ではなく、外部装置(例えば、センタサーバ400)の処理に頼ってもよい。この場合、センタサーバ400は、車両100からその自車両位置を取得し、当該車両100が進むべき経路を算出するとともに、その算出した経路データを、上記の運行指令に含めてもよく、又は別々に車両100に送信してもよい。
(2)経路上の地点において自車両が行うべき処理を表したデータ
自車両が行うべき処理には、例えば、「ユーザを乗降させる」、「一時立ち寄りする」といったものがあるが、これらに限られない。運行計画生成部1031が生成した運行計画は、後述する走行制御部1033へ送信される。
環境検出部1032は、センサ101が取得したデータに基づいて、自律走行に必要な車両100の周囲の環境を検出する。検出の対象は、例えば、車線の数や位置、自車両の周囲に存在する車両の数や位置、自車両の周囲に存在する障害物(例えば歩行者、自転車、構造物、建築物など)の数や位置、道路の構造、道路標識などであるが、これらに限られない。自律的な走行を行うために必要なものであれば、検出の対象はどのようなものであってもよい。例えば、センサ101がステレオカメラである場合には、それにより撮像された画像データを画像処理することで車両100の周囲の物体検出が行われる。また、環境検出部1032は、単に車両100の周囲の物体を検出するだけではなく、検出した物体をトラッキング(検出した対象物を継続して検出し続けること)してもよい。例えば、1ステップ前に検出した物体の座標と、現在の物体の座標との差分から、当該物体の相対速度を求めることができる。環境検出部1032が検出した、車両100の周囲環境に関するデータ(以下、環境データ)は、後述する走行制御部1033へ送信される。
走行制御部1033は、運行計画生成部1031が生成した運行計画と、環境検出部1032が生成した環境データ、ならびに、位置情報取得部102が取得した自車両の位置情報に基づいて、自車両の自律的な走行を制御するための制御指令を生成する。例えば、走行制御部1033は、所定の経路に沿って走行し、かつ、自車両を中心とする所定の安全領域内に障害物が進入しないように自車両を走行させるべく制御指令を生成する。生成された制御指令は、後述の駆動部104へ送信される。車両を自律走行させるための制御指令の生成方法については、公知の方法を採用することができる。
駆動部104は、走行制御部1033が生成した制御指令に基づいて、車両100を走行させる手段である。駆動部104は、例えば、車輪を駆動するためのモータやインバータ、ブレーキ、ステアリング機構等を含んで構成され、制御指令に従ってモータやブレーキ等が駆動されることで、車両100の自律走行が実現される。また、通信部105は、車両100をネットワークN1に接続するための通信手段である。本実施形態では、通信部105は、3G(3rd Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の移動体通信
サービスを利用して、ネットワークN1経由で他の装置(例えばセンタサーバ400)と通信を行うことができる。
更に、車両100には情報処理装置150が備えられている。情報処理装置150は、車両100に乗車したユーザが、業務を遂行可能な程度に所定の機能を有する装置であり、例えば、処理装置本体としてのPC(パーソナルコンピュータ)、出力装置としてのディスプレイやプリンタ、入力装置としてのマウスやキーボード等を含んで構成される。また、情報処理装置150は、入力装置と出力装置を兼ねるタッチパネルディスプレイを含んで構成されてもよい。情報処理装置150は、このようにユーザの業務遂行に資するための装置であって、車両100の自律走行には原則としては関与しないように構成される。そのため、情報処理装置150は、原則として制御部103に対しては作用しないように構成される。ただし、情報処理装置150は通信部105を介してセンタサーバ400と通信可能に構成され、ユーザの業務遂行を支援するための情報が、情報処理装置150とセンタサーバ400との間で授受可能となるように構成されている。
次に、センタサーバ400について説明する。センタサーバ400は、複数の車両100の自律走行を管理し、運行指令を送信する装置である。センタサーバ400は、例えば、ユーザから車両100の利用依頼を受けた場合に、出発地(ユーザの乗車位置)及び目的地を取得したうえで、出発地付近を走行中の車両100に対して運行指令を送信する。更に、センタサーバ400は、家族の病気等により遂行中の業務を中断せざるを得なくなったユーザが、目的地までの移動中に車両100内で中断業務を継続して遂行できるように支援処理を行う装置でもある。この場合、例えば、センタサーバ400は、ユーザが遂行中だった業務を中断した場合における、中断業務に関する業務情報のうち、車両100内でユーザが中断業務を再開するために使用する第1の作業環境情報を取得し、第1の作業環境情報に基づいて該中断業務を再開するための第1の作業環境を形成する。
そして、センタサーバ400は、一般的なコンピュータの構成を有している。具体的には、センタサーバ400は、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ(不図示)、RAM(Random Access Memory)、ROM
(Read Only Memory)等の主記憶部(不図示)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)、リムーバブルメディア等の補助記憶部(不図示)を有するコンピュータである。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、あるいは、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)のようなディスク記録媒体である。補助記憶部には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶部の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、所定の目的に合致した機能を実現することができる。
センタサーバ400は、通信部401を有する。通信部401は、ネットワークN1を介して他の装置と接続し、車両100や業務管理サーバ500等との間の通信を行う。通信部401は、例えば、LAN(Local Area Network)インターフェースボード、無線通信のための無線通信回路である。LANインターフェースボードや無線通信回路は、公衆通信網であるインターネット等のネットワークN1に接続される。
更に、センタサーバ400は、その補助記憶部に、自律走行を行う複数の車両100に関する各種情報を記憶する車両管理DB403を有している。このデータベース(DB)は、プロセッサによって実行されるデータベース管理システム(Database Management System、DBMS)のプログラムが、補助記憶部に記憶されるデータを管理することで構築される。車両管理DB403は、例えば、リレーショナルデータベースである。
ここで、車両管理DB403に記憶される車両管理情報の構成について、図3に基づい
て説明する。図3は車両管理情報のテーブル構成を例示している。車両管理情報テーブルは、車両ID、現在位置、移動サービスの各フィールドを有する。車両IDフィールドには、移動体システムにおいてセンタサーバ400によって管理されている全ての車両を特定するための識別情報が入力される。現在位置フィールドには、各車両100が現時点で位置している場所を特定するための情報が入力される。具体的には、車両100の現在位置を特定するための緯度及び経度に関連する情報であり、車両100において位置情報取得部102によって取得された情報が、当該車両100からセンタサーバ400に送信される度に、車両管理DB403における当該車両100に対応する現在位置フィールドが更新される。移動サービスフィールドは、車両100が自律走行によるユーザの移動サービスを提供している最中か否かを表す情報が入力される。例えば、車両100が当該移動サービスを提供中である場合には、移動サービスフィールドには「サービス中」と入力され、当該移動サービスを提供中でない場合には、移動サービスフィールドには「非サービス中」と入力される。センタサーバ400は、ユーザから車両100の利用依頼があった場合、非サービス中の車両100のうち、ユーザの職場により近い車両100を配車する。
更に、車両管理情報は、車両100に備えられる情報処理装置150に関連する処理装置仕様及び出力装置仕様のフィールド(不図示)を有するようにしてもよい。処理装置仕様は、例えば、ユーザの業務で使用されるアプリケーションの種類、当該アプリケーションを実行するために要する処理装置本体の処理能力(OS(Operating System)の種類、メモリ容量、CPU性能等)に関する情報である。また、出力装置仕様は、例えば、ユーザの業務に必要な出力装置としてのディスプレイの大きさや数、プリンタの有無等に関する情報である。処理装置仕様及び出力装置仕様を管理することで、センタサーバ400は、ユーザが緊急状況により中断した中断業務の作業環境を形成するための装置仕様を備えた車両100を手配することができる。
また、図2に示すように、センタサーバ400では、上述したプロセッサによるプログラムの実行により、機能部として制御部402が形成される。制御部402は、上述したように車両100の自律走行に関する処理、及び緊急状況により遂行中の業務を中断したユーザが、目的地まで移動する車両100内で又は目的地に到着した後に中断業務を継続して遂行する場合におけるユーザの業務遂行支援に関する処理を行う。詳細には、制御部402は、機能部として位置情報管理部4021、運行指令生成部4022、取得部4023、形成部4024、保持部4025、調整部4026、情報提示部4027を含む。このうち位置情報管理部4021及び運行指令生成部4022は、車両100の自律走行に関する処理に関連する機能部である。また、取得部4023、形成部4024、保持部4025、調整部4026、情報提示部4027は、ユーザの業務遂行支援に関する処理に関連する機能部である。車両100は、「移動体」の一例である。
先ず、位置情報管理部4021と運行指令生成部4022について説明する。位置情報管理部4021は、センタサーバ400の管理下にある複数の車両100から位置情報を収集し、管理する。具体的には、所定の周期ごとにその時点における複数の車両100から現在位置情報を受信し、車両管理DB403に記憶する。
運行指令生成部4022は、ユーザから車両100の利用依頼を受けた場合に、そのユーザに配車する車両100を決定し、利用依頼に応じた運行指令を生成する。利用依頼には、ユーザが車両100に乗車する出発地及び車両100を降車する目的地に関する情報が含まれる。更に、利用依頼には、出発地から目的地に至る過程において経由する経由地を含めることもできる。利用依頼に経由地を含める場合に、ユーザが、当該経由地で車両100を所定時間停車させたいときは、その旨を利用依頼に含めてもよい。このような利用依頼を受けることで、運行指令生成部4022は、指定された経由地を経由し、そこで
所定時間停車することを前提とした運行指令を生成する。
ここで、ユーザの利用依頼に基づいて、運行指令生成部4022が運行指令を生成し、車両100が自律走行によるユーザの移動サービスを開始するまでの処理フローを、図4に基づいて説明する。本実施形態では、図5に示した道路ネットワークを車両100が運行する例に基づいて説明を行う。
車両100は、センタサーバ400に対して周期的に位置情報を通知する(S10)。センタサーバ400では、受け取った現在位置情報を、車両管理DB403における当該車両100に対応する現在位置フィールドに入力する。このS10の処理は、一定の時間間隔で繰り返し実行される。
ユーザが、後述するユーザ端末50から業務管理サーバ500を介してセンタサーバ400に対して車両100の配車(手配)を要求する利用依頼を送信すると(S11)、センタサーバ400の運行指令生成部4022が、利用依頼に応じて運行指令を生成する(S12)。運行指令は、出発地と目的地を少なくとも指定する。また、運行指令は、車両100が出発地から目的地へと至る走行経路を指定するものであってもよい。また、経路上にて行うべき処理や、提供すべきサービスに関する情報を含んでいてもよい。ここでは、ノードBからノードDまでのユーザの移動を依頼されたものとする。
S13では、運行指令生成部4022が、ユーザに移動サービスを提供する車両100を決定する。例えば、運行指令生成部4022は、車両管理DB403に記憶された車両100の現在位置情報を参照し、利用依頼された移動サービスを提供可能な車両100を決定する。例えば、ユーザが直ちに利用を希望する利用依頼である場合には、車両管理DB403に記憶されている車両管理情報に基づいて、その時点で移動サービスを提供しておらず、当該ユーザの出発地に最も近いか、当該ユーザの出発地に最も早く到達できる車両を、利用依頼に対応する車両100として決定する。本実施形態では、図5に示したノードAに位置する車両100に決定されたものとする。これに応じて、センタサーバ400から、当該車両100へ運行指令が送信される(S14)。
次にS15では、車両100において運行計画生成部1031が、受信したセンタサーバ400からの運行指令に基づいて運行計画を生成する。本実施形態の場合、例えば、図5の実線で示した経路を走行し、ノードBでユーザを乗車させ且つノードDでユーザを降車させる旨の運行計画を生成する。生成された運行計画は走行制御部1033へ送信され、運行が開始される(S16)。なお、運行中においても、センタサーバ400に対する車両100の現在位置情報の送信は周期的に行われる。
なお、ここでは利用依頼に基づいて車両100が運行計画を生成する例を挙げたが、運行計画の生成はセンタサーバ400で行ってもよく、その場合は、センタサーバ400で生成された運行計画が、S13で決定された車両100に対して送信されることになる。
次に、業務支援システム1に関連する取得部4023、形成部4024、保持部4025、調整部4026、情報提示部4027について説明する。
取得部4023は、ユーザが遂行中だった業務を中断した場合における、中断業務に関する業務情報を記憶する後述の業務管理サーバ500の業務管理DB(データベース)503から、ユーザが中断業務を再開するために使用する作業環境情報を取得する。作業環境情報は、例えば、作業中のファイル又はデータの格納先、開催中の会議に関する開催場所等の情報である。
形成部4024は、取得部4023が業務管理DB503から取得した作業環境情報に基づいて、ユーザの中断業務の作業環境を、車両100が有する情報処理装置150に形成する。形成部4024は、情報処理装置150からユーザが作業中であったファイル又はデータにアクセス可能となるように設定をしたり、作業中であったファイル又はデータを情報処理装置150にコピーしたりすることで、中断時の作業環境を形成することができる。また、形成部4024は、ユーザの遂行業務が、会議への参加であった場合、テレビ会議システムにより、情報処理装置150から参加していた会議の開催場所に通信可能となるようにすることで、中断時の作業環境を形成することができる。
また、形成部4024は、ユーザが目的地に到着したときの遂行業務の作業環境を形成するための情報が業務管理DB503に記憶されている場合には、目的地に到着したときの作業環境を、目的地に関連付けられ且つユーザがアクセス可能な他の情報処理装置に、形成することもできる。
保持部4025は、車両100が目的地に到達したときに中断業務が完了していない場合、中断業務に関して情報処理装置150内で形成されている第2の作業環境を、目的地に関連付けられ且つユーザがアクセス可能な他の情報処理装置内に形成するための第2の作業環境情報を保持する。保持部4025は、第2の作業環境情報を、例えば業務管理DB503に保持するようにしてもよい。ユーザは、目的地に到着すると、車両100内で継続していた業務を再び中断することになる。このため、取得部4023は、目的地に到着したときの情報処理装置150における第2の作業環境情報を、業務管理DB503から取得する。そして、ユーザが、目的地に到達したときに中断した業務の再開を希望する場合、形成部4024は、第2の作業環境情報に基づいて、目的地に関連付けられ且つユーザがアクセス可能な他の情報処理装置に第2の作業環境を形成することができる。
調整部4026は、業務管理DB503に、中断業務が中断されたときから所定期間においてユーザが他の一又は複数の担当者とともに遂行すべき共同業務が記憶されている場合、共同業務を担当する他の一又は複数の担当者のユーザ端末に、共同業務のスケジュールの調整依頼を通知する。
情報提示部4027は、ユーザが遂行業務を中断する理由に応じて、ユーザが希望する情報を、車両100が有する情報処理装置150又はユーザ端末50を介してユーザに提示する。情報提示部4027は、例えば、子供の病気により遂行業務を中断した場合、病児保育施設の開設時間およびホームページのアドレス、小児科の連絡先等の情報を提示する。情報提示部4027は、例えば、公共機関によって提示される育児又は介護情報を、業務の中断理由と対応付けて保持することにより、中断理由に応じた情報を提示することができる。
センタサーバ400の各機能構成要素のいずれか、又はその処理の一部は、ネットワークN1に接続される他のコンピュータにより実行されてもよい。また、センタサーバ400で実行される一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
次に、業務管理サーバ500について説明する。業務管理サーバ500は、一般的なコンピュータの構成を有している。業務管理サーバ500は、基本的にはオフィスに所属する複数のユーザのそれぞれの業務進捗を管理する。そのため、各ユーザのユーザ端末50は、オフィス内のイントラネットを介して業務管理サーバ500にアクセス可能とされる。更に、ユーザはユーザ端末50から業務管理サーバ500を介してセンタサーバ400にアクセスし、車両100の利用依頼を行うことができる。このとき、業務管理サーバ500は、ユーザ端末50とセンタサーバ400の中継処理を行う。
詳細には、業務管理サーバ500は、センタサーバ400と同様に、CPUやDSP等のプロセッサ(不図示)、RAM、ROM等の主記憶部(不図示)、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶部(不図示)を有するコンピュータである。補助記憶部には、オペレーティングシステム、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶部の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、所定の目的に合致した機能を実現することができる。
更に、業務管理サーバ500は、通信部501を有する。この通信部501は、センタサーバ400の通信部401と同様に、他の装置と接続し、業務管理サーバ500と他の装置(例えば、センタサーバ400)との間の通信を行う。通信部501は、例えば、LANインターフェースボード、無線通信のための無線通信回路である。LANインターフェースボードや無線通信回路は、公衆通信網であるインターネット等のネットワークN1に接続される。
更に、業務管理サーバ500は、上述した業務管理DB(データベース)503を有している。業務管理DB503は、上記の補助記憶部に各ユーザが遂行すべき業務に関する業務管理情報が格納されて形成されており、そこでは各ユーザと対応する業務管理情報の紐付けが行われている。業務管理DB503は、プロセッサによって実行されるデータベース管理システムのプログラムが、補助記憶部に記憶されるデータを管理することで構築される。業務管理DB503は、例えば、リレーショナルデータベースである。
ここで、業務管理DB503に記憶される業務情報の構成について、図6に基づいて説明する。図6は、業務管理サーバに格納される業務情報のデータ構造を例示する。業務情報を格納する業務情報テーブルは、ユーザが遂行すべき業務の担当者およびスケジュール、ならびに作業環境を形成するための情報等を管理するために用いられる。作業環境を形成するための情報は、ユーザが業務を遂行していたコンピュータ、例えば、ユーザ端末50または情報処理装置150から取得され、業務情報テーブルに格納される。業務情報テーブルの1レコードは、ユーザが担当する業務ごとに作成される。業務情報テーブルのレコードは、例えば、ユーザが自身の担当する業務の業務情報をユーザ端末50に入力することにより登録されてもよい。業務情報テーブルは、業務ID、業務名、担当者、日付、時刻、場所、業務種別、使用データ格納場所の各フィールドを有する。
業務IDフィールドは、業務を識別する識別子を格納する。業務IDは、例えば、ユーザがユーザ端末50から入力した業務情報を、業務情報テーブルに登録する際に割り当てられる。業務名フィールドは、業務IDで識別される業務の内容を示す業務名を格納する。業務名は、例えば、ユーザが業務情報を登録する場合に設定した業務名とすることができる。
担当者フィールドは、業務を担当するユーザのユーザIDを格納する。ユーザIDは、ユーザを特定するための識別情報であり、例えば、社員番号等の予めユーザに固有に割り当てられた番号とすることができる。業務を担当するユーザは複数であってもよい。日付フィールドは、業務が遂行される予定の日付を格納する。時刻フィールドは、業務が遂行される予定の時刻(時間帯)を格納する。
場所フィールドは、業務が遂行される予定の場所を格納する。業務種別フィールドは、業務の種別を格納する。業務の種別は、例えば、書類作成、外出、会議、来客等である。ユーザが遂行中の業務を中断した場合、中断した業務の種別に応じた作業環境が、車両100が有する情報処理装置150に形成される。例えば、業務種別が「書類作成」の場合
、ユーザが作成中の書類のデータが、情報処理装置150において編集可能となるように作業環境が形成される。また、業務種別が「会議」または「来客」の場合、場所フィールドに示される会議室等と通信可能な作業環境が情報処理装置150に形成される。業務種別が「外出」の場合、外出先において、情報処理装置150との通信を可能とする設備が整備されている場合には、外出先の会議室や客室等と通信可能な作業環境が情報処理装置150に形成されるようにしてもよい。
使用データ格納場所フィールドは、ユーザが中断した業務で使用されていたデータの格納場所を格納する。使用データ格納場所は、例えば、「サーバA>W0001」のように、ユーザが中断した業務の使用データを格納するフォルダ名によって示される。情報処理装置150において、ユーザの中断業務を再開するための作業環境が形成される場合、例えば、使用データ格納場所で示されるフォルダに格納されたデータが情報処理装置150にコピーされることで、ユーザは中断業務を再開することが可能となる。また、例えば、情報処理装置150を介して使用データ格納場所で示されるフォルダにアクセス可能とすることで、ユーザが中断業務を再開することができるようにしてもよい。
次に、業務管理DB503に記憶される業務中断情報の構成について、図7に基づいて説明する。図7は、業務中断情報のデータ構造を例示する。業務中断情報を格納する業務中断情報テーブルは、ユーザが遂行中の業務を中断した場合に、運行指令生成部4022が車両100の運行指令を生成したり、調整部4026がスケジュール調整依頼を通知したり、情報提示部4027が情報提示をしたりするために用いられる。業務中断情報テーブルのレコードは、ユーザが遂行中の業務の中断を指示したときに作成される。ユーザが目的地まで移動するために車両100の利用を依頼をすると、車両100の手配に使用される出発地、目的地等の情報が対応するレコードに格納される。業務中断情報テーブルは、ユーザID、氏名、中断業務ID、中断日時、出発地、目的地、車両ID、調整期間の各フィールドを有する。
ユーザIDフィールドは、ユーザを特定するための識別情報を格納する。ユーザIDは、例えば、社員番号等の予めユーザに固有に割り当てられた番号とすることができる。氏名フィールドは、ユーザの氏名を格納する。
中断業務IDフィールドは、ユーザが緊急状況のために中断した業務の業務IDを格納する。中断業務IDフィールドは、図6に示す業務情報テーブルの業務IDフィールドと対応づけられる。中断業務に関する担当者等の業務情報は、中断業務IDと同じ業務IDを有する業務情報テーブルのレコードから取得可能である。
中断日時フィールドは、ユーザが遂行中の業務を中断した日時を格納する。中断日時は、ユーザが車両100を利用する日に限られず、ユーザが車両100の利用を依頼した日としてもよい。中断日時は、スケジュール調整の対象となる業務を特定するために使用される。例えば、スケジュール調整の対象となる業務は、図6に示す業務情報テーブルの日付および時刻フィールドの値が、中断日時より後の業務とすることができる。また、スケジュール調整の対象となる業務は、中断日時から後述の調整期間内に含まれる業務としてもよい。
出発地フィールドは、業務中断に伴い車両100の利用を依頼したユーザが手配された車両100に乗車する位置を格納する。出発地は、例えば、ユーザが業務を遂行する職場であって、実際の職場の住所と対応付けられていればよい。
目的地フィールドは、遂行中の業務を中断したユーザの移動先を格納する。目的地は、例えば、ユーザの自宅住所であってもよく、子供を預けている保育施設の住所等であって
もよい。車両IDフィールドは、ユーザが遂行中の業務を中断した場合に、中断した業務を継続するために手配された車両100の識別情報を格納する。手配された車両100には、ユーザが中断した業務の作業環境が形成される。
調整期間フィールドは、中断日時以降、スケジュール調整の実施対象となる期間を格納する。調整期間は、スケジュール調整の対象となる業務を特定するために使用される。例えば、スケジュール調整の対象となる業務は、図6に示す業務情報テーブルの日付および時刻フィールドの値が、中断日時から調整期間内に含まれる業務とすることができる。調整部4026は、スケジュール調整対象の業務が複数のユーザで担当される共同業務である場合、業務を中断したユーザ以外の担当者に、スケジュールの調整依頼を通知する。業務中断情報テーブルの各フィールドに格納される情報は、例えば、ユーザがユーザ端末50を介して車両100の利用依頼をする際に入力され、業務管理サーバ500に送信される。
そして、業務管理サーバ500では、上述したプロセッサによるプログラムの実行により、機能部として制御部502が形成される。制御部502は、業務管理DB503へのユーザの業務に関連する情報(業務情報)の登録や更新等の管理制御を行う。業務管理DB503において登録または更新される業務情報は、例えば、ユーザ端末50または車両100に設置された情報処理装置150等のユーザが業務を遂行するためのコンピュータで入力され、業務管理サーバ500に送信される。業務管理サーバ500は、通信部501を介して、ユーザ端末等から送信された業務情報を受信する。
制御部502は、新規の業務情報を受信した場合、ユーザの識別情報と対応付けて業務管理DB503に格納(登録)する。また、制御部502は、業務管理DB503に登録済みの業務に関しては、受信した業務情報の変更内容に基づいて、対応する業務に関連する情報を更新する。また、制御部502は、センタサーバ400の各機能構成要素の処理に応じて、通信部501を介してユーザ端末50とセンタサーバ400との通信の中継を行う。
業務管理サーバ500の各機能構成要素のいずれか、又はその処理の一部は、ネットワークN1に接続される他のコンピュータにより実行されてもよい。また、業務管理サーバ500で実行される一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
次に、ユーザのユーザ端末50について説明する。本実施形態では、ユーザ端末50は主にユーザがオフィス内で自己の業務を遂行するために利用する装置であるが、それ以外の目的でユーザ端末50を利用しても構わない。ユーザ端末50は、オフィス内のイントラネットにより業務管理サーバ500に接続されるパーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)であるが、ユーザの業務に使用するスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、個人情報端末、ウェアラブルコンピュータ(スマートウォッチ等)といった小型のコンピュータであってもよい。ユーザは、ユーザ端末50から業務管理サーバ500を介してネットワークN1に接続することも可能である。ユーザのユーザ端末50は、通信部51、制御部52、入出力部53を有して構成される。
通信部51は、イントラネットを介した業務管理サーバ500への接続のための通信手段である。制御部52は、ユーザ端末50の制御を司るコンピュータである。制御部52は、例えば、マイクロコンピュータによって構成されており、記憶手段(ROM等)に記憶されたプログラムをCPU(いずれも不図示)によって実行させることで各種処理を行うための機能が実現される。また、制御部52は、入出力部53を介してユーザとのインタラクションを行う。入出力部53は、ユーザが行った入力操作を受付け、ユーザに対し
て情報を提示する手段である。具体的には、タッチパネルとその制御手段、液晶ディスプレイとその制御手段から構成される。タッチパネル及び液晶ディスプレイは、本実施形態では一つのタッチパネルディスプレイからなる。なお、ユーザが行う入力操作は、タッチパネルディスプレイを介したものに限られない。例えば、ハードウェアスイッチ等によるものであってもよい。
例えば、制御部52は、所定のアプリケーションを実行して、入出力部53を介してユーザ自身の業務に関する情報の、業務管理DB503に対する入出力を、業務管理サーバ500に対して行う。また、制御部52は、ユーザが車両100を利用したい場合に、入出力部53を介したユーザの利用依頼をセンタサーバ400に届け、当該利用依頼に基づいてセンタサーバ400の運行指令生成部4022に運行指令の生成処理を実行させる。
次に、ユーザのユーザ端末60について説明する。本実施形態では、ユーザ端末60はユーザが、オフィスからの移動先である目的地内に設置され、ユーザがアクセス可能な装置である。例えば、ユーザの自宅に設けられた自己の情報処理装置である。ユーザ端末60は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、個人情報端末、ウェアラブルコンピュータ(スマートウォッチ等)であってもよい。ユーザは、ユーザ端末60からネットワークN1に接続することも可能である。
ユーザ端末60は、通信部61、制御部62、入出力部63を有して構成される。通信部61は、ネットワークN1に接続するための通信手段である。また、入出力部63は、上記の入出力部53と同様である。そして、制御部62は、入出力部63を介してユーザとのインタラクションを行う。例えば、制御部62は、入出力部63を介してユーザが所定の情報を入力することで、当該入力情報に基づいた所定処理を実行する。この所定処理には、後述するように、ユーザが車両100の内部で遂行していたがその移動中に完了させることができなかった遂行業務を続けて遂行する処理も含まれる。
<処理の流れ>
図8は、センタサーバ400で実行される業務支援処理を例示するフローチャートである。この処理の流れは、例えば、センタサーバ400が、ユーザ端末50から業務管理サーバ500を介して、車両100の利用依頼を受付けたことを契機に開始する。
まず、S101では、運行指令生成部4022は、車両100の利用依頼を受付ける。また、取得部4023は、ユーザが遂行中であった業務の中断を受付ける。ユーザは、ユーザ端末50に対して、車両100の利用依頼及び遂行中の業務の中断に関する情報を入力することで、車両100の利用を依頼し、車両100内で中断業務を継続可能となるように指示することができる。
ここで、ユーザが、ユーザ端末50の入出力部53から、業務管理サーバ500を介してセンタサーバ400に車両の利用を依頼するための画面について、図9に基づいて説明する。図9は、車両の利用を依頼するための車両利用依頼画面を例示する図である。車両利用依頼画面SC1は、業務支援システム1によりユーザ端末50に提供される画面である。車両利用依頼画面SC1には、ユーザ情報SC11(ID、氏名)、出発地SC12、目的地SC13、中断業務名SC14、及び「依頼」のラベルが付された依頼ボタンSC15が示される。
ユーザ情報SC11(ユーザID、氏名)は、ユーザの情報を表示するための欄である。ユーザ情報のユーザID、氏名は、業務支援システム1を利用するユーザとして、業務管理サーバ500の業務管理DB503に事前に登録された情報である。出発地SC12は、ユーザが車両100に乗車する場所を入力するための欄である。出発地SC12は、
図9に示すように、事前に登録された職場の事業所の名称又は事業所の住所から選択して入力されるようにしてもよい。また、出発地SC12は、直接住所が入力されるようにしてもよい。目的地SC13は、ユーザが移動する先の目的地を入力するための欄である。目的地SC13は、例えば、ユーザの自宅の住所、子供の預け先である保育施設の住所等が入力される。
中断業務名SC14は、ユーザが緊急状況のために中断する業務の業務名を選択するための欄である。ユーザは、遂行中の業務であって、車両100内で継続して遂行することを希望する業務がある場合、中断業務名SC14の欄において継続を希望する業務を選択する。ユーザは、中断業務名SC14の欄で、中断業務を選択することで、業務の中断を指示することができる。なお、ここで選択される業務名は、ユーザが事前に業務情報を登録する際に、業務IDと対応づけて図6に示す業務情報テーブルに格納された業務名である。
依頼ボタンSC15は、車両利用依頼画面SC1で選択又は入力された情報を、業務管理サーバ500に送信するための操作ボタンである。依頼ボタンSC15が押下されると、業務管理サーバ500の制御部502は、車両利用依頼画面SC1で入力された情報をユーザ端末50から受信し、受信した情報を図6に示す業務情報テーブル及び図7に示す業務中断情報テーブルに格納する。
図8におけるS102では、運行指令生成部4022は、車両100を配車する。運行指令生成部4022は、車両管理DB403の車両管理情報テーブルを参照し、移動サービスフィールドが「非サービス中」となっている車両100のうち、例えば、現在位置がユーザの出発地により近い車両を配車する。運行指令生成部4022は、図4に例示する車両の配車処理にしたがって、車両100を手配し、ユーザの出発地まで車両を運行させることができる。
S103では、取得部4023は、中断業務の有無を判定する。ユーザは、例えば、車両利用依頼画面SC1の中断業務名SC14の欄で中断する業務を選択して車両の利用を依頼することで、業務の中断を指示することができる。ユーザは、車両の利用依頼とは別に、ユーザ端末50から業務の中断を指示することができるようにしてもよい。取得部4023は、例えば、中断業務の情報が、図7に示す業務中断情報テーブルに格納されているか否かによって、中断業務の有無を判定することができる。中断業務が有る場合(S103:Yes)、処理はS104へ進む。中断業務が無い場合(S103:No)、図8に示す処理は終了する。
S104では、取得部4023は、ユーザが遂行業務を中断したときの中断業務の作業環境を形成するための情報を、業務管理DB503の業務情報テーブルおよび業務中断情報テーブルから取得する。例えば、図7に示すようにユーザIDがS001のユーザ(以下、ユーザS001のように記載する)が、業務IDがW001の業務(以下、業務W001のように記載する)を中断した場合、取得部4023は、中断業務の作業環境を形成するための情報として、業務情報テーブルの使用データ格納場所の情報を取得する。
S105では、形成部4024は、S104で取得した作業環境を形成するための情報に基づいて、車両100が有する情報処理装置150で、ユーザが遂行業務を中断したときの作業環境を形成する。例えば、図7に示すようにユーザS001が、業務W001を中断した場合について説明する。図6に示す業務情報テーブルにおいて、業務W001は、業務種別が「書類作成」であり、使用データ格納場所は、サーバAのW001フォルダが指定されている。この場合、形成部4024は、サーバAのW001フォルダに格納されたファイルを、情報処理装置150においてユーザがアクセス可能な場所にコピーする
。また、形成部4024は、ユーザが情報処理装置150を介して、サーバAのW001フォルダにアクセス可能となるように、情報処理装置150のネットワーク環境の設定をしてもよい。
S106では、取得部4023は、ユーザが目的地に到着したときの作業環境を形成するための情報を業務管理サーバ500に送信し、業務管理DB503の業務情報テーブルに記憶させ、図8に示す処理は終了する。
なお、形成部4024は、S106において業務管理DB503の業務情報テーブルに記憶させた、目的地に到着したときの作業環境を形成するための情報を取得し、例えばユーザの自宅に設けられたユーザ端末60に、ユーザが目的地(自宅)に到着したときの作業環境を形成することができる。
<第1の実施形態の作用効果>
業務支援システム1の形成部4024は、ユーザが遂行中の遂行業務を中断したときの作業環境を形成するための情報を、業務管理DB503から取得し、ユーザが目的地に移動する車両100内で、車両100が有する情報処理装置150に、当該作業環境を形成する。これにより、ユーザは、目的地に移動する車両100内で、中断した遂行作業を再開し継続することができ、業務の継続性を確保することができる。
業務支援システム1の形成部4024は、ユーザが車両100で目的地に移動するまでの間に車両100内で該中断業務を再開することを指示する所定情報に従って、ユーザが車両100内で情報処理装置150に第1の作業環境を形成する。具体的には、形成部4024は、所定情報に従って、ユーザが移動体に乗車するまでに情報処理装置150に第1の作業環境を形成したり、ユーザが移動体に乗車をして情報処理装置150を起動した場合に情報処理装置に第1の作業環境を形成したりする。これにより、ユーザは、車両100に乗車すると適時に中断業務を再開することができる。
業務支援システム1の保持部4025は、車両100が目的地に到着したときに中断業務が完了していない場合には、該中断業務に関して情報処理装置150内で形成されている第2の作業環境を、該目的地に関連付けられ且つユーザがアクセス可能な他の情報処理装置内に形成するための第2の作業環境情報を保持する。これにより、業務支援システム1の形成部4024は、目的地に関連付けられ且つユーザがアクセス可能な他の情報処理装置内に第2の作業環境を形成することができる。即ち、ユーザは、中断業務を目的地に到着したときの状態から再開することができる。したがって、ユーザは、目的地までの移動時間を利用して効率的に業務を継続することができる。
業務支援システム1の形成部4024は、ユーザが情報処理装置150を介して他の一又は複数の担当者と通信可能となるように、情報処理装置150に第1の作業環境を形成するものであってもよい。例えば、形成部4024は、図1に示すように複数の他のユーザのユーザ端末50と情報処理装置150とを通信可能な状態とすることができる。また、形成部4024は、情報処理装置150を、オフィス内の会議室に設置されたテレビ会議システム等と接続可能となるようにしてもよい。これにより、中断業務が、ユーザと他の一又は複数の担当者との間で遂行される業務であっても、業務の継続が可能となる。
<第2の実施形態>
図10に基づいて、本実施形態の業務支援制御について説明する。第1の実施形態において、業務支援システム1は、ユーザが遂行中の業務を中断した場合に、ユーザが目的地まで移動するための車両100が有する情報処理装置150に、中断した業務の作業環境を形成する。このため、ユーザは、中断業務を車両100内で継続して遂行することがで
きる。一方、ユーザが遂行中の業務を中断すると、ユーザが担当する他の業務にも影響が及ぶ場合がある。そこで、第2の実施形態では、業務支援システム1は、さらに、ユーザが中断した業務以外の、ユーザが遂行すべき業務について、ユーザ以外の他の担当者にスケジュール調整を依頼する処理を実行する。第2の実施形態では、図8に示す第1の実施形態に係る業務支援制御に加えて、スケジュール調整依頼処理が実行される。図10は、第2の実施形態に係るスケジュール調整依頼処理を例示するフローチャートである。この処理の流れは、例えば、センタサーバ400が、ユーザ端末50から業務管理サーバ500を介して、ユーザが遂行中の業務を中断する旨の通知を受付けたことを契機に開始する。
まず、S201では、調整部4026は、ユーザが遂行していた業務を中断する旨の通知を受付ける。S201の処理は、図8のS101において業務の中断を受付ける処理と同様である。
S202では、調整部4026は、ユーザが中断した業務以外の、ユーザが遂行すべき業務のうち、ユーザが業務を中断した後に他の一又は複数の担当者とともに遂行すべき共同業務の有無を判定する。共同業務は、業務管理DB503の業務情報テーブルにおいて、担当者フィールドの値に、ユーザを含む複数の担当者が格納されている業務である。調整部4026は、業務情報テーブルに、共同業務のレコードが存在するか否かによって、共同業務の有無を判定することができる。共同業務が有る場合(S202:Yes)、処理はS203へ進む。共同業務が無い場合(S202:No)、図10に示す処理は終了する。
S203では、調整部4026は、共同業務について、ユーザ以外の担当者のユーザ端末50に、当該共同業務のスケジュール調整の依頼を通知する。図6に示す業務情報テーブルの例を用いて、具体例を説明する。緊急状況により遂行中の業務を中断したユーザは、ユーザIDがS001のユーザ(以下、ユーザS001のように記載する)であるものとする。ユーザS001は、業務W001の遂行中に、緊急状況により業務W001を中断したものとする。この場合、共同業務は、業務W002、業務W004、業務W005である。各共同業務について、ユーザS001以外の担当者のユーザ端末50に、それぞれの業務のスケジュール調整の依頼を通知する。例えば、調整部4026は、業務W004の場合、ユーザS001以外のユーザS003、ユーザS012およびユーザS015のユーザ端末50に、業務W004のスケジュール調整の依頼を通知する。なお、各ユーザのユーザIDは、それぞれのユーザに対応するユーザ端末50の識別情報、メールアドレス等と業務管理DB503において対応づけられている。調整部4026は、ユーザ端末50の識別情報、メールアドレス等を使用して、共同業務のスケジュール調整の依頼を通知することが可能である。調整部4026は、例えば、ユーザS001以外の担当者のユーザ端末50に対して、スケジュールの調整を依頼する電子メール、SMS(Short Message Service)、MMS(Multimedia Messaging Service)等のメッセージを送信する
ことで、スケジュールの調整依頼を通知することができる。
また、スケジュール調整の依頼通知は、ユーザS001が業務W001を中断した日から、所定期間内に実施される業務に対してのみ通知されるようにしてもよい。所定期間は、例えば、図7に示す業務中断情報テーブルの調整期間フィールドに格納された値とすることができる。ユーザが遂行中の業務を中断した中断日時から調整期間の間にスケジュールが設定された業務のみ、スケジュール調整の依頼を通知することで、不要な通知を抑制することが可能となる。
第2の実施形態では、業務支援システム1は、中断業務が中断された後にユーザが他の一又は複数の担当者とともに遂行すべき共同業務について、ユーザ以外の他の一又は複数
の担当者のユーザ端末50に、当該他の業務のスケジュールの調整依頼を通知する。これにより、業務支援システム1の調整部4026は、ユーザが緊急状況により遂行中の業務を中断せざるを得ない場合に、効率よくスケジュール調整をさせることができる。
<第3の実施形態>
図11に基づいて、本実施形態の業務支援制御について説明する。第1の実施形態において、業務支援システム1は、ユーザが遂行中の業務を中断した場合に、ユーザが目的地まで移動するための車両100が有する情報処理装置150に、中断した業務の作業環境を形成する。このため、ユーザは、中断業務を車両100内で継続して遂行することができる。第3の実施形態では、業務支援システム1は、さらに、ユーザが目的地に移動するまでの間に収集を希望する情報を提示する。第3の実施形態では、図8に示す第1の実施形態に係る業務支援制御に加えて、情報提示処理が実行される。図11は、第3の実施形態に係る情報提示処理を例示するフローチャートである。この処理の流れは、例えば、センタサーバ400が、ユーザ端末50から業務管理サーバ500を介して、ユーザが遂行中の業務を中断する旨の通知を受付けたことを契機に開始する。
まず、S301では、情報提示部4027は、ユーザが遂行していた業務を中断する旨の通知を受付ける。S301の処理は、図8のS101において業務の中断を受付ける処理と同様である。
S302では、情報提示部4027は、ユーザに提示する情報の有無を判定する。ユーザに提示する情報は、例えば、遂行中の業務の中断理由に関連する情報、またはユーザが収集を希望する情報等を含む。業務の中断理由は、ユーザが業務の中断を指示する場合に、ユーザ端末50において入力させることができる。
ここで、ユーザが入力する業務の中断理由を含む業務中断情報の構成について、図12に基づいて説明する。図12は、第3の実施形態に係る業務中断情報のデータ構造を例示する図である。第3の実施形態に係る業務中断情報を格納する業務中断情報テーブル(以下、図12に示す業務中断情報テーブルと記載する)において、第1の実施形態に係る業務中断情報を格納する業務中断情報テーブル(以下、図7に示す業務中断情報テーブルと記載する)と共通する点については説明を省略し、相違する点について説明する。図12に示す業務中断情報テーブルは、図7に示す業務中断情報テーブルが有する各フィールドの他、業務中断理由および提示希望情報の各フィールドを有する。
業務中断理由フィールドは、ユーザが業務の中断を要求する原因となった中断理由を格納する。提示希望情報フィールドは、業務を中断したユーザが、車両100内で目的地に向かう間に提示してもらいたい情報の内容を格納する。提示希望情報は、例えば、ユーザがユーザ端末50を介して業務の中断要求をする際に、提示を希望する情報を選択させてもよい。情報提示部4027は、提示希望情報および車両100の位置情報に基づいて、ユーザが所望する近隣の医療機関又は保育機関等の情報を提示することができる。ユーザに提示される情報は、予め業務中断理由と関連づけて業務管理DB503に登録されている情報であってもよい。また、情報提示部4027は、業務中断理由に関連する情報をインターネット上の公共機関のサイトや各種情報提供サイトから収集して、ユーザに提示するようにしてもよい。
次に、図12に示す業務中断情報テーブルに格納される情報を入力し、車両の利用および情報の提示を依頼するための画面について、図13に基づいて説明する。図13は、第3の実施形態に係る車両利用依頼画面を例示する図である。図12に示す車両利用依頼画面SC2は、業務支援システム1によりユーザ端末50に提供される画面である。
車両利用依頼画面SC2には、ユーザ情報SC11(ID、氏名)、出発地SC12、目的地SC13、中断業務名SC14、業務中断理由SC21、提示希望情報SC22及び「依頼」のラベルが付された依頼ボタンSC15が示される。ユーザ情報SC11(ID、氏名)、出発地SC12、目的地SC13、中断業務名SC14、及び依頼ボタンSC15については、図9において同一の符号で示される項目と同じであるため、説明を省略する。
業務中断理由SC21は、ユーザが、遂行中の遂行業務を中断する原因となった中断理由を選択するための欄である。業務の中断理由は、予め中断理由の内容に応じた提示情報と対応付けて、例えば、センタサーバ400のデータベース(不図示)に記憶される。提示希望情報SC22は、ユーザが車両100で目的地に移動中に収集したい情報の種別を選択するための欄である。図13で例示するように、中断理由に応じて、ユーザが提示を希望する情報を、複数の選択候補から選択できるようにしてもよい。例えば、ユーザが提示を希望する情報は、病児保育施設、ベビーシッター、ホームヘルパー、小児科、内科、整形外科、耳鼻科、皮膚科等の選択肢から選択することができる。ここで選択可能な選択肢は、業務中断理由に応じて変更されてもよい。
図12に示す業務中断情報テーブルの例では、ユーザS001が業務W001を中断した理由は子供の病気である。この場合、情報提示部4027は、車両利用依頼画面SC2において、例えば、病児保育施設、ベビーシッター、ホームヘルパー、小児科等を選択肢としてユーザに示すことができる。図12に示す業務中断情報テーブルでは、ユーザは、情報提示部4027によって示された選択肢のうち、病児保育施設、小児科を選択した例が示される。ユーザの選択に従って、情報提示部4027は、病児保育施設、小児科に関連する情報を提示する。
図11のS303では、情報提示部4027は、車両100で移動中のユーザに提示する提示情報を取得する。情報提示部4027は、例えば、車両利用依頼画面SC2の業務中断理由SC21で選択された中断理由に対応付けられた提示情報を取得する。提示情報は、例えば、医療機関または各種施設の利用可能日、利用時間、連絡先、ホームページのアドレス等の情報を含む。
また、情報提示部4027は、中断理由に対応付けられた提示情報のうち、車両利用依頼画面SC2の提示希望情報SC22に示す選択肢から選択された情報を取得して、ユーザに提示してもよい。さらに、情報提示部4027は、ユーザに提示する情報を、目的地SC13で入力された住所から所定距離の範囲内に存在する施設に関する情報に絞り込んで取得してもよい。
S304では、情報提示部4027は、S303で取得した提示情報を、車両100で移動中のユーザに提示する。情報提示部4027は、提示情報を、例えば、車両100が有する情報処理装置150またはユーザ端末50に提示する。
第3の実施形態では、業務支援システム1は、ユーザが遂行中の業務を中断した理由に応じて、ユーザが希望する情報を提示する。これにより、業務支援システム1は、目的地に移動するまでに、中断理由に応じた有用な情報をユーザに提示することができる。また、ユーザは、中断理由に関する情報収集の時間を軽減し、目的地への移動中に中断業務を継続するための時間を確保することができる。
<記録媒体>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記の業務支援制御を実現させるプログラムを、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができ
る。コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、当該コンピュータが上記のセンタサーバ400として機能する。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる非一時的な記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスク、ROM等がある。さらに、SSD(Solid State Drive)は
、コンピュータ等から取り外し可能な記録媒体としても、コンピュータ等に固定された記録媒体としても利用可能である。
1 :業務支援システム
50 :ユーザ端末
60 :ユーザ端末
100 :車両
150 :情報処理装置
400 :センタサーバ
403 :車両管理DB(データベース)
500 :業務管理サーバ
503 :業務管理DB(データベース)
N1 :ネットワーク

Claims (6)

  1. 情報処理装置を有する移動体において、前記情報処理装置を用いたユーザの業務遂行を支援する業務支援システムであって、
    前記ユーザが遂行中だった業務を中断した場合における、中断業務に関する業務情報を記憶する業務管理装置から、該ユーザが該中断業務を再開するために使用する第1の作業環境情報を取得する取得部と、
    前記ユーザが前記中断業務を中断した後に前記移動体で目的地に移動する場合、該移動体が有する前記情報処理装置に、前記第1の作業環境情報に基づいて該中断業務を再開するための第1の作業環境を形成する形成部と、
    前記遂行中だった業務よりも緊急性の高いイベントの発生に起因する、前記ユーザが前記中断業務中断を要求する原因となった中断理由に応じて、該ユーザが希望する情報を提示する情報提示部、を備え、
    前記情報提示部は、前記中断理由および前記中断理由に関連付けられた前記提示を希望する情報を前記ユーザが選択するためのインターフェースを有
    前記中断理由は、家族の病気または介護であり、前記提示を希望する情報は、保育、医療および介護のうち、少なくともいずれかに関する情報である、
    業務支援システム。
  2. 前記中断業務に関する業務情報は、前記ユーザが前記移動体で前記目的地に移動するまでの間に該移動体内で該中断業務を再開することを指示する所定情報を含み、
    前記形成部は、前記所定情報に従って、前記ユーザが前記移動体内で前記中断業務を再開可能となるように、前記情報処理装置に前記第1の作業環境を形成する、
    請求項1に記載の業務支援システム。
  3. 前記移動体が前記目的地に到達したときに前記中断業務が完了していない場合には、該中断業務に関して前記情報処理装置内で形成されている第2の作業環境を、該目的地に関連付けられ且つ前記ユーザがアクセス可能な他の情報処理装置内に形成するための第2の作業環境情報を保持する保持部を、更に備える、
    請求項1又は請求項2に記載の業務支援システム。
  4. 前記中断業務が、前記ユーザと他の一又は複数の担当者との間で遂行される業務である
    場合、前記形成部は、該ユーザが前記情報処理装置を介して該他の一又は複数の担当者と通信可能となるように、該情報処理装置に前記第1の作業環境を形成する、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の業務支援システム。
  5. 前記業務管理装置は、前記中断業務以外の、前記ユーザが遂行すべき業務に関する業務情報も記憶し、
    前記業務支援システムは、前記中断業務が中断された後に前記ユーザが前記他の一又は複数の担当者とともに遂行すべき共同業務が、前記業務管理装置に記憶されている場合、該共同業務を担当する該他の一又は複数の担当者のユーザ端末に該共同業務のスケジュールの調整依頼を通知する調整部を、更に備える、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の業務支援システム。
  6. 情報処理装置を有する移動体において、前記情報処理装置を用いたユーザの業務遂行を支援する業務支援方法であって、
    前記ユーザが遂行中だった業務を中断した場合における、中断業務に関する業務情報を記憶する業務管理装置から、該ユーザが該中断業務を再開するために使用する第1の作業環境情報を取得するステップと、
    前記ユーザが前記中断業務を中断した後に前記移動体で目的地に移動する場合、該移動体が有する前記情報処理装置に、前記第1の作業環境情報に基づいて該中断業務を再開するための第1の作業環境を形成するステップと、
    前記遂行中だった業務よりも緊急性の高いイベントの発生に起因する、前記ユーザが前記中断業務中断を要求する原因となった中断理由に応じて、該ユーザが希望する情報を提示するステップと、を含み、
    該ユーザが希望する情報を提示するステップでは、前記中断理由および前記中断理由に関連付けられた前記提示を希望する情報について前記ユーザによる選択を受け付け
    前記中断理由は、家族の病気または介護であり、前記提示を希望する情報は、保育、医療および介護のうち、少なくともいずれかに関する情報である、
    業務支援方法。
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