JP2014203192A - 車両運行管理システム、端末装置、制御装置、および車両運行管理方法 - Google Patents

車両運行管理システム、端末装置、制御装置、および車両運行管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014203192A
JP2014203192A JP2013077641A JP2013077641A JP2014203192A JP 2014203192 A JP2014203192 A JP 2014203192A JP 2013077641 A JP2013077641 A JP 2013077641A JP 2013077641 A JP2013077641 A JP 2013077641A JP 2014203192 A JP2014203192 A JP 2014203192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
bus
information
display
schedule
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013077641A
Other languages
English (en)
Inventor
真志 戸田
Shinji Toda
真志 戸田
松原 仁
Hitoshi Matsubara
仁 松原
圭二 平田
Keiji Hirata
圭二 平田
健 長崎
Takeshi Nagasaki
健 長崎
正紀 林越
Masanori Hayashigoe
正紀 林越
清水 徹
Toru Shimizu
徹 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Future University Hakodate
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Future University Hakodate
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp, Future University Hakodate filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2013077641A priority Critical patent/JP2014203192A/ja
Publication of JP2014203192A publication Critical patent/JP2014203192A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】利用者のデマンドに柔軟に対応できる車両運行管理システムを提案する。
【解決手段】車両運行管理システムでは、デマンドバスである第2バスB2を待つ利用者に関する情報を検出し(S22)と、第2バスB2を待つ利用者に関する情報と第2バスB2の位置とに基づいて、第2バスB2の運行スケジュールが制御される(S26)。そして、第2バスB2の運行スケジュールに基づいて、第2バスB2のバス停にあるバス停端末100の表示部で第2バスB2の運行スケジュールに関する情報が表示される(S28)。
【選択図】図6

Description

この発明は車両運行管理システム、端末装置、制御装置、および車両運行管理方法に関し、たとえば、デマンドバスなどのデマンド対応型交通における車両運行管理システム、端末装置、制御装置、および車両運行管理方法に関する。
デマンドバスなどに代表されるデマンド対応型交通は、利用者の要求(以下、デマンドとも言う)に応じてバス等の車両を運行する形態の交通システムを指す。特に過疎地域を対象として、バス等の車両の運行の効率化と運行コスト削減とを図る手法として期待されている。以下の特許文献1〜5などにおいて、デマンド対応型交通に関する、様々な技術が提案されている。たとえば、以下の特許文献1は、利用者から乗車地点(呼び出し地点)情報と目的地情報との入力を受け付けて、複数利用者の要求情報を集計し、各利用者の要求を最適化するバス運行ルートを算出・計画し、運行するデマンドバスシステムを開示している。また、以下の特許文献2は、デマンドバスの路線にて、利用要求のあったバス停のみに停車し、利用要求のないバス停をショートカットする運行方式とその支援システムを開示している。また、以下の特許文献3は、デマンドバスにおいて、車両運行の効率性と利用者の利便性との双方を調和する運行方式を提案している。詳しくは、特許文献3は、デマンドバスの現在の運行状況から、車両運行の余裕度情報や主要地点における待ち時間情報を利用者に提示することデマンドバスシステムを開示している。また、以下の特許文献4は、デマンドバスにおける運行スケジュール決定アルゴリズムを提案している。詳しくは、特許文献4は、乗客の乗降位置や時刻、天候等、過去の運行実績情報から特性情報を抽出し、それに基づいて予め運行スケジュールを決定するデマンドバスシステムを開示している。また、以下の特許文献5は、高速バス等の交通機関から、他の交通機関である市内バスへの乗り換えの利便性を向上させるために、高速バス利用者からの乗り換え予約に対して、降車予測時刻を推定し、降車予測時刻に乗り換え市内バスを配車するシステムを開示している。
特開2004−199569号公報 特開2002−42299号公報 特開2010−244177号公報 特開2011−22646号公報 特開2001−222796号公報
しかしながら、デマンド対応型交通システムでは、利用者のデマンドは突発的かつ非同期に発生するものであるため、利用者のデマンドに必ずしも柔軟に対応できていないのが実情である。
それゆえに、利用者のデマンドに柔軟に対応できる車両運行管理システム、端末装置、制御装置、および車両運行管理方法の提供が望まれる。
その他の課題と新規な特徴とは、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本発明の一実施形態では、運行管理システムは、車両の乗り合い位置で車両を待つ利用者に関する情報を検出するための検出手段と、乗り合い位置で車両を待つ利用者に関する情報と、車両の位置とに基づいて車両の運行スケジュールを制御するための制御手段と、乗り合い位置にある表示装置に車両の運行スケジュールに関する表示を行なうための表示手段と、を備える。
本発明の一実施形態の運行管理システムは、利用者のデマンド対応型交通システムにおけるデマンドに柔軟に対応できる。
実施の形態にかかる車両運行管理システムの想定している運行モデルを説明するための図である。 本実施の形態にかかる車両運行管理システムの構成の具体例を示す概略図である。 車両運行管理システムに含まれるバス停端末の外観の具体例を表わした図である。 バス停端末のハードウェア構成の具体例を概略的に表わしたブロック図である。 上り方向における車両運行管理システムでの動作概要を表わした図である。 下り方向における車両運行管理システムでの動作概要を表わした図である。 図5のステップS16などでの表示の一例を表わした図である。 バス停端末の機能構成の具体例を示すブロック図である。 車両運行管理システムに含まれる制御装置の機能構成の具体例を示すブロック図である。 バス停端末での動作の流れの具体例を表わしたフローチャートである。 制御装置での動作の流れの具体例を表わしたフローチャートである。 実証実験の対象地区とした七飯町の駅付近の概要図である。 実証実験においてデマンドバスの停留所を設置した生活支援施設ごとの地理的条件を表わした図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
本実施の形態にかかる車両運行管理システムは、デマンド対応型交通の管理を行なうシステムであって、以降、特に、デマンド対応型車両としてのデマンドバスを含めたバス運行を管理する車両運行管理システムを例に挙げて説明する。
<課題の説明>
通常のバス交通は決まったルートにあるバス停間を一定間隔で運行し、利用者側がバスの時間に合わせて利用するものである。これに対し、「デマンドバス」とは、利用者の要求に応じてバスを運行する方式を採用するものである。デマンドバスは、利用者が乗りたい時に「呼んで乗る」バスであると言える。
図1は、本実施の形態にかかる車両運行管理システムの想定している運行モデルを説明するための図である。本実施の形態において想定されている運行モデルは、現在運行しているバスシステムを基幹交通と位置付け、基幹交通の各バス停と目的地との間の移動を支線交通と位置付けた、階層的な運行モデルである。
すなわち、本実施の形態にかかる運行モデルにおいて、デマンドバスは、デマンド用バス停間や公共機関と既存バスとの間を運行する。図1を参照して、基幹交通として、たとえば国道などの基幹路線Rを既存の運行スケジュールに従ったバスB1(以下、第1バス)に間歇運行させる。また、支線交通として、基幹路線Rに設けられたバス停BSと各施設や家庭に設けられたデマンドバス用のバス停bsとの間などである支線路線rをデマンドバスB2(以下、第2バスとも称する)に適宜運行させる。
しかしながら、デマンドバスの利用に対しては、事前に乗車予約が必要であったり、定期的に運行する場合には運行頻度が低かったりするなどして、突発的かつ非同期に発生する利用者のデマンドに対応させることが難しいという問題があった。
図1に示された本実施の形態にかかる運行モデルにおいて、国道(基幹路線R)に設けられたバス停BSから各施設に設けられたバス停bsまで利用者が向かう場合(上り方向)を考える。この上り方向の移動の場合、利用者には、基幹路線Rを運行する第1バスB1から降車すると、バス停BSでデマンドバスである第2バスB2を待つことなく直ちに第2バスB2に乗車してバス停bsまでシームレスに移動したい、というデマンドがある。
また、各施設に設けられたバス停bsから国道(基幹路線R)に設けられたバス停BSまで利用者が向かう場合(下り方向)を考える。この下り方向の移動の場合、利用者には、多少、バス停bsにある施設で第2バスB2を待機することは可能であるが、第2バスB2から降車すると、バス停BSで第1バスB1を待つことなく直ちに第1バスB1に乗り換えたい、というデマンドがある。
上記の上り方向の移動の場合、基幹路線Rを運行する第1バスB1の運行スケジュールに応じたタイミングでデマンドバスである第2バスB2がバス停BSを出発するように、第2バスB2の運行スケジュールを決定することが考えられる。しかしながら、第1バスB1は必ずしも規定された運行スケジュール通りに運行しているとは限らない。また、仮に第1バスB1からバス停BSで降車した利用者がすべて第2バスB2に乗車してバス停bsまで移動すると仮定したとしても、第1バスB1に停車するたびに利用者が降車するとは限らない。そのため、第1バスB1から第2バスB2への乗り換えるタイミングが合わなかったり、第2バスB2を余計に運行させてしまったりすることになる場合もある。
また、上記の下り方向の移動の場合、第2バスB2に乗車する利用者が事前に時間予約しておくことも考えられる。しかしながら、利用者が各施設を発つタイミングは事前にはわからないものであるため、第2バスB2に乗車する時間は事前には不明であることが多い。
このような利用者のデマンドに対応し切れないことは、バス利用者の利便性を損なう結果につながる。そこで、本実施の形態にかかる車両運行管理システムでは、図1のような運行モデルに基づいて支線交通のデマンド化、つまり、利用者の要求に応じた車両運行を支援することで、バス利用者のデマンドに柔軟に対応できる、利便性の高いデマンド交通の実現を目指す。
<システム構成>
図2は、本実施の形態にかかる車両運行管理システムの構成の具体例を示す概略図である。図2を参照して、本実施の形態にかかる車両運行管理システムは、支線路線rにある第2バスB2の乗り合い位置(停留所)に設置される端末装置(以下、バス停端末)100と、第2バスB2の運行管理を行なうための制御装置200と、第2バスB2に設置される通信装置300と、第1バスB1に設置される通信装置400とを含む。制御装置200は、インターネットや専用回線などで構築されたネットワーク500を介して、バス停端末100および通信装置300,400と通信可能である。
<装置構成>
(バス停端末)
図3は、バス停端末100の外観の具体例を表わした図である。図3を参照して、バス停端末100は、バス停bsで第2バスB2を待つ利用者に関する情報を検出するための検出部としてのカメラ14、操作ボタン15、および人感センサであるセンサ16と、表示装置としての第1表示部17および第2表示部18とを備える。
図3に表わされたように、バス停端末100は、一例として、バス停留所に配される停留所名等を表わす立て札としての機能をも有することができる。この場合、停留所名等が記載された側を正面とすると、上記の検出部および表示装置は、好ましくは正面側に配置される。より好ましくは、カメラ14は図示されたように、利用者の上方等、目立たない位置に配置される。また、カメラ14としては、好ましくは、図示されたようにドーム型カメラ等、利用者に圧迫感を与えないものが採用される。なお、検出部は、上記のカメラ14、操作ボタン15、およびセンサ16のすべてが必ずしも備えられていなくてもよい。検出部は、上記のうちの少なくとも1つを含めばよい。
図4は、バス停端末100のハードウェア構成の具体例を概略的に表わしたブロック図である。図4を参照して、バス停端末100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)や各種コントローラを含んだアプリケーションプロセッサ10と、アプリケーションプロセッサ10と電気的に接続され、アプリケーションプロセッサ10で実行されるアプリケーション(プログラム)等を記憶するためのメモリ11と、変換基板12とを含む。変換基板12は、アプリケーションプロセッサ10、および通信部13、カメラ14、操作ボタン15、センサ16、ならびに第1表示部17と電気的に接続される。変換基板12は、アプリケーションプロセッサ10からの制御信号を変換して各部に入力する。また、変換基板12は、各部からの信号を変換してアプリケーションプロセッサ10に入力する。
通信部13は、ネットワーク500を介して制御装置200と通信する。変換基板12は、アプリケーションプロセッサ10から通信部13への制御信号を通信部13に伝達すると共に、通信部13で受信した制御装置200からの情報をアプリケーションプロセッサ10に伝達する。
検出部であるカメラ14、操作ボタン15、およびセンサ16は、いずれも変換基板12を介してアプリケーションプロセッサ10と電気的に接続されて、アプリケーションプロセッサ10からの制御信号で制御される。すなわち、変換基板12は、アプリケーションプロセッサ10からカメラ14への制御信号をカメラ14に伝達すると共に、カメラ14からの撮影画像をアプリケーションプロセッサ10に伝達する。カメラ14はアプリケーションプロセッサ10からの制御信号によって撮影動作を行ない、撮影画像をアプリケーションプロセッサ10に入力する。また、操作ボタン15は押下またはタッチされたことによる操作信号を、変換基板12を介してアプリケーションプロセッサ10に入力する。センサ16は焦電センサなどの人感センサである。また、センサ16は、検出結果を表わす検出信号を、変換基板12を介してアプリケーションプロセッサ10に入力する。
検出部は、少なくともバス停bsで第2バスB2を待つ利用者の有無を検出する。検出部である操作ボタン15が押下またはタッチされたことによる操作信号をアプリケーションプロセッサ10に入力することで、アプリケーションプロセッサ10は、専用のアプリケーションの実行に従って利用者がいることを検出する。検出部であるセンサ16が人を検出したことを表わす検出信号をアプリケーションプロセッサ10に入力することで、アプリケーションプロセッサ10は、専用のアプリケーションの実行に従って利用者がいることを検出する。検出部であるカメラ14が撮影画像をアプリケーションプロセッサ10に入力することで、アプリケーションプロセッサ10は、専用のアプリケーションの実行に従って画像解析するなどして、利用者がいることを検出する。
好ましくは、検出部は、バス停bsで第2バスB2を待つ利用者に関する情報として、人数、性別、年齢層、車いすや杖やベビーカーなどの移動補助器具の使用の有無、などをさらに検出する。検出部である操作ボタン15を用いてこれら属性を検出する場合、一例として、バス停bsに到着した利用者ごとに操作ボタン15が押下(またはタッチ)されることで、アプリケーションプロセッサ10がその回数に応じて人数を検出することができる。または、操作ボタン15として、性別や年齢層や移動補助器具の有無を選択できる複数のボタンがバス停端末100に用意されていることで、アプリケーションプロセッサ10は押下(またはタッチ)されたボタンに応じてこれら属性を検出することができる。検出部であるセンサ16を用いてこれら属性を検出する場合、一例として、アプリケーションプロセッサ10は、センサ16からのセンサ信号の入力の回数に応じて人数を検出することができる。または、センサ16として、たとえば利用者の年齢や性別に応じた身長に対応した高さにそれぞれ配された複数のセンサがバス停端末100に用意されていることで、アプリケーションプロセッサ10は人を検出したセンサに応じてこれら属性を検出することができる。検出部であるカメラ14を用いてこれら属性を検出する場合、アプリケーションプロセッサ10は、専用のアプリケーションの実行に従って画像解析するなどしてこれら属性を検出することができる。なお、カメラ14は常時動作させていると消費電力が大きくなる。そこで、好ましくは、アプリケーションプロセッサ10は、センサ16が人がいることを検出しているときのみにカメラ14を動作させて上記の属性を検出する。これにより、低消費電力化を実現できる。
第1表示部17は、たとえばLCD(Liquid Crystal Display)パネルである。第1表示部17は、変換基板12を介して入力されたアプリケーションプロセッサ10からの制御信号に基づいて、アプリケーションプロセッサ10に指示された表示を行なう。
第2表示部18は、たとえば7セグメントLED(Light Emitting Diode)などの7セグメントディスプレイである。変換基板12は、さらに、アプリケーションプロセッサ10からの制御信号に基づいて第2表示部18での表示を制御するためのドライバを含む。変換基板12は、さらに、コイン電池などの電池から電力の供給を受けて計時を行なうためのRTC(Real Time Clock)などである時刻制御部19を含み、変換基板12は、時刻制御部19で計時された現在時刻を7セグメントディスプレイである第2表示部18に表示することができる。また、変換基板12は、後述する、制御装置200からの表示情報に含まれる第2バスB2の到着時刻を第2表示部18に表示することもできる。
(制御装置)
制御装置200は、パーソナルコンピュータなどの一般的なコンピュータで実現されてよい。制御装置200は、少なくとも、第2バスB2の運行スケジュールの処理を実行するための、図示しないCPUを含んだ処理部と、ネットワーク500を介してバス停端末100および通信装置300,400と通信するための通信部とを含む。好ましくは、制御装置200には、オペレータに対して情報を表示するための表示装置、およびオペレータから操作入力を受け付けるための入力装置が接続される。
(通信装置)
通信装置300,400は、少なくとも通信機能を備える装置であれば、パーソナルコンピュータなどの一般的なコンピュータで実現されてもよいし、携帯電話機やいわゆるスマートフォンと呼ばれる通信端末装置などで実現されてもよい。通信装置300,400は、少なくとも、ネットワーク500を介して制御装置200と通信するための通信部と、通信部での通信を制御するための、図示しないCPUを含んだ制御部とを含む。好ましくは、通信装置300,400は、制御装置200から受信した情報を出力するための、ディスプレイおよびスピーカなどの出力部を含む。また、好ましくは、通信装置300,400は、自身の位置を特定するための機能として、たとえばGPS(Global Positioning System)を利用した位置特定機能や、オペレータ(たとえばバスの運転手)から現在位置の入力を受け付けるための入力部を含む。位置情報は、所定のタイミングで、通信部によって通信装置300,400から制御装置200に送信される。
<動作概要>
本実施の形態にかかる車両運行管理システムは、図1に示された運行モデルを想定し、第1バスB1から第2バスB2に乗り換えて国道(基幹路線R)に設けられたバス停BSから各施設に設けられたバス停bsまで利用者が向かう上記の上り方向の移動の場合にも、各施設に設けられたバス停bsから国道(基幹路線R)に設けられたバス停BSまで利用者が向かって第2バスB2から第1バスB1に乗り換える上記の下り方向の移動の場合にも、利用者が、第1バスB1と第2バスB2と間の乗り換えを待ち時間なく行なうように、第2バスB2の運行を管理する。図5は、上り方向における車両運行管理システムでの動作概要を表わした図であり、図6は、下り方向における車両運行管理システムでの動作概要を表わした図である。
(上り方向)
図5を参照して、上り方向では、所定のタイミングで、通信装置300,400は、自身の現在位置を表わす位置情報を制御装置200に対して送信する(ステップS11,S14)。この送信のタイミングは、予め規定された時間間隔であってもよいし、制御装置200から送信を要求されたタイミングであってもよいし、バス停を発車したタイミングなどの規定されたタイミングであってもよい。このタイミングは、以降の下り方向の説明でも同様である。これにより、制御装置200は、各バスB1,B2の現在位置を把握することができる。
なお、制御装置200が各バスB1,B2の現在位置を把握する方法は、各バスB1,B2に搭載された通信装置300,400から位置情報を受信する方法のみには限定されない。他の例として、制御装置200は各バスB1,B2の現在位置を、各バス停に設置されたバス停端末からの通知に基づいて把握してもよい。また、第1バスB1の現在位置については、通信装置400との通信で得られる位置情報に替えて、制御装置200が予め第1バスB1の運行スケジュールを記憶しておくことで、現在時刻に対応した位置を上記第1バスB1の運行スケジュールから読み出すことで特定するようにしてもよい。これは、下り方向でも同様である。
第1バスB1の通信装置400は、利用者がバス停BSで降車することの指示(たとえば降車ボタンを押すなど)を受け付けると(ステップS12)、降車情報を制御装置200に対して送信する(ステップS13)。ここでは、通信装置400は、一例として、降車ボタンが押されたこと、つまり、降車する(して第2バスB2に乗り換えてバス停bsに向かう)利用者がいることを、降車情報として制御装置200に対して送信する。他の例として、降車する利用者ごとに降車ボタンが押される場合には、通信装置400は、降車する(して第2バスB2に乗り換えてバス停bsに向かう)利用者の人数を制御装置200に対して送信してもよい。または、第1バスB1の乗車時など、事前に利用者が降車するバス停を運転手に伝える方式である場合、運転手が降車する利用者の有無や人数や性別等の属性も含めて降車する利用者に関する情報を通信装置400に入力してもよい。この場合、通信装置400は、入力された降車する利用者に関する情報を制御装置200に対して送信する。
バス停BSで降車して第2バスB2に乗り換えてバス停bsに向かう利用者に関する情報を取得した制御装置200は、その情報と、バスB1,B2の現在位置とに基づいて第2バスB2の運行スケジュールを制御する(ステップS15)。運行スケジュールの制御では、一例として、制御装置200は、第1バスB1がバス停BSに到着するよりも以前に第2バスB2がバス停BSに到着するよう、それぞれのバスB1,B2の現在位置や速度に基づいて、第2バスB2のバス停BSへの到着時刻を決定する。さらに、運行スケジュールの制御として、制御装置200は、第2バスB2のバス停BSへの運行ルートを決定してもよい。また、他の例として、制御装置200は、運行スケジュールの制御として、バス停BSで第2バスB2を待つ利用者が予め記憶している所定人数に達した時点で第2バスB2がバス停BSに到着するよう、それぞれのバスB1,B2の現在位置や速度に基づいて、第2バスB2の到着時刻や運行ルートを決定してもよい。
制御装置200は、上記ステップS15の運行スケジュールの制御を完了すると、バス停端末100に対して、第2バスB2の運行スケジュールに関する表示を行なうための表示情報を送信する(ステップS16)。バス停端末100は、この表示情報を制御装置200から受信すると、第1表示部17や第2表示部18に、第2バスB2の運行スケジュールに関する表示を行なう(ステップS17)。
図7は、ステップS16での表示の一例を表わした図である。一例として、ステップS16では、たとえばLCDパネルである第1表示部17に第2バスB2を呼び出し中であること、および現在の位置が表示され、7セグメントディスプレイである第2表示部18に到着予定時刻が表示されてもよい。
また、制御装置200は、上記ステップS15のスケジュール処理を完了すると、第2バスB2に配置されている通信装置300に対して、決定した出発時刻や運行ルートなどを指示する運行指示を表わす情報を送信する(ステップS18)。この情報に基づいて、通信装置300は、運行指示をたとえば運転手などに対して出力(表示、音声出力)してもよい。
(下り方向)
図6を参照して、下り方向では、バス停bsに設置されたバス停端末100の操作ボタン15が押されるなどして、バス停端末100が第2バスB2を待つ利用者が到着したことを検出すると(ステップS21)、バス停端末100はセンシング動作を行なって(ステップS22)、第2バスB2を待つ利用者に関する情報を取得する。ステップS22でバス停端末100は、たとえば操作ボタン15からの操作信号などに基づいて、少なくとも、バス停bsで第2バスB2を待つ利用者の有無を第2バスB2を待つ利用者に関する情報として取得する。その他、バス停端末100は、カメラ14からの撮影画像を解析するなどして、人数や性別や年齢層などの属性を第2バスB2を待つ利用者に関する情報として取得してもよい。そして、バス停端末100は、第2バスB2を待つ利用者に関する情報を制御装置200に対して送信する(ステップS23)。
下り方向でも、所定のタイミングで、通信装置300,400は、自身の現在位置を表わす位置情報を制御装置200に対して送信している(ステップS24,S25)。第2バスB2を待つ利用者に関する情報を受信した制御装置200は、その情報に加えて各バスB1,B2の現在位置に基づいて第2バスB2の運行スケジュールを制御する(ステップS26)。ステップS26で制御装置200は、第1バスB1がバス停BSに到着するよりも所定時間(少し)以前に第2バスB2がバス停BSに到着するよう、それぞれのバスB1,B2の現在位置や速度に基づいて、第2バスB2の出発時刻や運行ルートを決定する。また、他の例として、制御装置200は運行スケジュールの制御として、バス停bsで第2バスB2を待つ利用者が予め記憶している所定人数に達すると、第1バスB1がバス停BSに到着するよりも所定時間(少し)以前に第2バスB2がバス停BSに到着するようにそれぞれのバスB1,B2の現在位置や速度に基づいて、第2バスB2の出発時刻や運行ルートを決定してもよい。
制御装置200は、上記ステップS26の運行スケジュールの制御を完了すると、バス停端末100に対して、第2バスB2の運行スケジュールに関する表示を行なうための表示情報を送信する(ステップS27)。バス停端末100は、この表示情報を制御装置200から受信すると、図7で表わされたように、第1表示部17や第2表示部18に、第2バスB2の運行スケジュールに関する表示を行なう(ステップS28)。
また、制御装置200は、上記ステップS26の運行スケジュールの制御を完了すると、第2バスB2に配置されている通信装置300に対して、決定した出発時刻や運行ルートなどを指示する運行指示を表わす情報を送信する(ステップS29)。この情報に基づいて、通信装置300は、運行指示をたとえば運転手などに対して出力(表示、音声出力)してもよい。
なお、図5では、上り方向の場合、制御装置200は、第1バスB1に搭載される通信装置400と通信することで第2バスB2を待つ利用者に関する情報を得るものとしている。バス停BSにもバス停端末100が配置されている場合、図6の下り方向の場合と同様に、制御装置200はバス停BSのバス停端末100と通信することで、そのバス停BSで第2バスB2を待つ利用者に関する情報を得てもよい。ただし、図5の例では、第2バスB2の利用者は第1バスB1がバス停BSに到着する前から第2バスB2を呼び出し可能となるため、制御装置200は、第1バスB1から第2バスB2への乗り換えをよりシームレスとするよう第2バスB2の運行スケジュールを決定することができる。
図5および図6の説明は、図1の運行モデルを想定したものであるが、もちろん、第1バスB1と第2バスB2との間の乗り換えに限定されず、バス停bsでデマンドバスである第2バスB2に乗車する場合も、本実施の形態にかかる車両運行管理システムは図5および図6の説明と同様にして第2バスB2の運行スケジュール処理を行なうことができる。すなわち、制御装置200は、第2バスB2のバス停bsに設置されたバス停端末100からそのバス停bsで第2バスB2を待つ利用者に関する情報を受信することで、その情報と、第2バスB2の現在位置とに基づいて第2バスB2の運行スケジュール処理を行なうようにしてもよい。
<機能構成>
(バス停端末)
図8は、上記動作を行なうための、バス停端末100の機能構成の具体例を示すブロック図である。図8では、各機能が、アプリケーションプロセッサ10がメモリ11に記憶されているプログラムを読み出して実行することでアプリケーションプロセッサ10によって実現される機能であるものとしているが、少なくとも一部は、アプリケーションプロセッサ10以外の電気回路などのハードウェア構成にて実現されてもよい。
詳しくは、図8を参照して、アプリケーションプロセッサ10は、全体制御を行なうためのメイン処理部101と、センサ16からのセンサ信号の入力を受け付けて、人を検出するための人検出部102と、操作ボタン15からの操作信号の入力を監視するためのボタン監視部103と、通信部13での、ネットワーク500を介した制御装置200との間の通信を管理するための通信管理部104と、第1表示部17での表示を制御するための第1表示制御部105と、第2表示部18での表示を制御するための第2表示制御部106と、カメラ14での撮影の制御および撮影画像の入力を受け付けるためのカメラ制御部107とを含む。
メイン処理部101は、人検出部102から人の検出の通知、またはボタン監視部103から操作ボタン15が押下(またはタッチ)されたことの通知を受け取り、バス停端末100の近傍に人がいることを検出する。また、メイン処理部101は、撮影動作をカメラ制御部107に対して指示すると共に、撮影画像をカメラ制御部107から受け取り、画像解析するなどしてバス停端末100の近傍に人がいることを検出する。
メイン処理部101は、バス停端末100の近傍に人がいることを検出すると、通信管理部104に対して、制御装置200に第2バスB2の呼び出しを送信することを指示すると共に、第2バスB2の到着時刻の要求を送信することを指示する。そして、メイン処理部101は、通信管理部104から、第2バスB2の呼び出しに対する制御装置200からの応答、および第2バスB2の到着時刻を受け取る。
メイン処理部101は、通信管理部104から受け取った情報に基づいて、第1表示制御部105および第2表示制御部106に、第1表示部17および第2表示部18への、バスの呼び出しを行なっている旨の表示、または到着予定時刻もしくは第2バスB2の現在位置の表示などを指示する。
(制御装置)
図9は、上記動作を行なうための、制御装置200の機能構成の具体例を示すブロック図である。図9に表わされる各機能は、制御装置200の図示しないCPUがメモリに記憶されているプログラムを読み出して実行することで、主に、CPUで実現されるものである。しかしながら、少なくとも一部は、CPU以外の電気回路などのハードウェア構成にて実現されてもよい。
詳しくは、図9を参照して、制御装置200は、上記動作を行なうための機能として、通信装置300,400と通信するなどして少なくとも第2バスB2(好ましくは各バスB1,B2)の位置情報の入力を受け付けるための位置情報入力部201と、その情報に基づいて少なくとも第2バスB2(好ましくは各バスB1,B2)の現在位置を特定するための位置特定部202と、バス停端末100または第1バスに搭載される通信装置400と通信することで、少なくとも第2バスB2を待つ利用者の有無を含んだ利用者に関する情報の入力を受け付けるための利用者情報入力部203と、運行スケジュールの制御を実行するためのスケジュール制御部204と、バス停端末100に対して第2バスB2の到着時刻を含む運行スケジュールに関する表示を行なわせるための表示情報を送信するための表示情報送信部206とを含む。スケジュール制御部204は、さらに、第2バスB2を待つ利用者に関する情報と少なくとも第2バスB2の現在位置とに基づいて第2バスB2の到着時刻を決定するための到着時刻決定部205を含む。
<動作フロー>
(バス停端末)
図10は、バス停端末100での動作の流れの具体例を表わしたフローチャートである。図10のフローチャートに表わされた動作は、バス停端末100のアプリケーションプロセッサ10がメモリ11に記憶されているプログラムを読み出して実行し、図8の各機能を発揮することによって実現される。
すなわち、図10を参照して、バス停端末100のアプリケーションプロセッサ10は、センサ16などの検出部からの信号に基づいて第2バスB2を待つ利用者がいることを検出すると(ステップS101でYES)、利用者の有無などの利用者に関する情報をバス待ち情報として制御装置200に送信することで、第2バスB2の呼び出しを制御装置200に対して要求する(ステップS103)。
バス停端末100は、制御装置200から第2バスB2の到着時刻を含む運行スケジュールを表示させるための表示情報を受信すると(ステップS105でYES)、その情報に基づいて第1表示部17や第2表示部18への表示を行なう(ステップS107)。第2バスB2が到着するまでに(ステップS109でNO)、到着時刻の変更や、第2バスB2の現在位置の変更など、さらに表示情報を制御装置200から受信すると、バス停端末100は、上記ステップS105,S107を繰り返す。そして、第2バスB2が到着すると(ステップS109でYES)、バス停端末100は、第1表示部17および第2表示部18の表示をリセットして(ステップS111)、最初の動作に戻る。このとき、バス停端末100は、7セグメントディスプレイである第2表示部18の表示を、現在時刻の表示に戻してもよい。また、バス停端末100は、LCDパネルなどである第1表示部17に、バス停端末100の操作方法など、予め規定された画面を表示するようにしてもよい。さらに、バス停端末100は、上記ステップS111で表示はリセットするものの、バス停端末100から制御装置200に送信した情報の履歴(通信ログ等)を、記憶しておくようにしてもよい。
(制御装置)
図11は、制御装置200での動作の流れの具体例を表わしたフローチャートである。図11のフローチャートに表わされた動作は、制御装置200の図示しないCPUがメモリに記憶されているプログラムを読み出して実行し、図9の各機能を発揮することによって実現される。
すなわち、図11を参照して、制御装置200のCPUは、バス停端末100または第1バスに搭載される通信装置400からデマンドバスである第2バスB2の要求を受け付けると(ステップS201でYES)、第2バスB2の運行スケジュールを制御する。具体的には、制御装置200のCPUは、各バスB1,B2の現在位置を特定する(ステップS203)。そして、制御装置200のCPUは、基線交通を走行するバスである第1バスB1の、第2バスB2との乗り換えを行なうバス停への到着時刻を決定して(ステップS205)、その時刻と第2バスB2の現在位置とに基づいて、第2バスB2のそのバス停への到着時刻や、そのバス停への運行ルートを決定する(ステップS207)。
制御装置200のCPUは、第2バスB2の運行スケジュールを決定すると、運行指示を第2バスB2に搭載される通信装置300に対して送信すると共に(ステップS209)、第2バスB2の運行スケジュールを表示させるための表示情報を上記バス停に設置されているバス停端末100に対して送信する(ステップS211)。
上記ステップS203での第2バスB2の現在位置の特定、およびステップS211での第2バスB2の現在位置を表示させるための表示情報の送信は、上記バス停に第2バスB2が到着するまで繰り返されてもよい。第2バスB2のバス停への到着は、上記ステップS207で特定した時刻への到達で検出されてもよいし、バス停端末100からの通知に基づいて検出されてもよい。
<実施の形態の効果>
本実施の形態にかかる車両運行管理システムによると、デマンドバスである第2バスB2への乗車を待つ利用者がそのバス停に設置されるバス停端末100等によって検出され、自動的に第2バスB2が要求される。これにより、利用者の突発的に生じたデマンドや、事前の運行スケジュールとは非同期に発生したデマンドであっても、柔軟に対応して第2バスB2を配車することが可能となり、利用者の利便性を向上させることができる。
特に、利用者が、デマンドバスである第2バスB2と基線交通を走行する第1バスB1との間で乗り換えを行なう場合、第1バスB1のバス停への到着時刻に応じたタイミングでそのバス停に第2バスB2が到着するよう第2バスB2の運行スケジュールが特定される。これにより、利用者は、第1バスB1と第2バスB2との間の乗り換えをシームレスに行なうことができ、利用者の利便性を向上させることができる。
<実証実験>
発明者らは、本実施の形態にかかる車両運行管理システムの効果を実証するための実験を行なった。まず、発明者らは、このようなデマンド対応型交通の効果の高い地域として、北海道亀田郡七飯町を実験地区として選定した。図12は、実験地区とした七飯町の駅付近の大まかな地図を表わしている。図12に示されたように、七飯町は、町を南北に貫く国道(国道5号線)と該国道から垂直に伸びる支線とを有して、主たる交通は、ほぼ並走する鉄道とバスとであるという交通事情を有している。国道から離れた中心街に病院等の生活支援施設が集中する一方で、その外側に郊外が広く広がり、集落が点在している。そのため、地理的な特徴として、国道に垂直な方向には高低差(坂道)があるにも関わらず(図13参照)、生活支援施設に行くためには国道から垂直な支線を進む必要がある。一方で、全国平均よりも高齢者人口の割合が高く、コミュニティバスの導入に積極的というアンケート結果(平成19年9月〜10月実施)が得られている。また、上記の交通事情より、短距離であれば、渋滞や気象トラブルなどのデマンド交通の運行を妨げる外乱が少ない。そこで、発明者らは、図1に示された運行モデルを想定しやすい地区として北海道亀田郡七飯町を選定し、本実施の形態にかかる車両運行管理システムの効果を実証するための実験を行なった。
図13は、デマンドバスの停留所を設置した生活支援施設ごとの地理的条件を表わした図である。すなわち、図13を参照して、この実証実験においては、デマンドバスの停留所を設置する生活支援施設として、「七飯町役場」、「NN病院」、「NK病院」、「M会館」、「M医院」、「スーパーU」、および「スーパーR」の7施設を選定した。各施設の、基線交通を走行するバス(第1バスB1)の最寄りのバス停からの距離は、それぞれ、230m、450m、1000m、1200m、260m、900m、および650mといずれも遠い。また、上記最寄りのバス停から各施設までの高低差(標高差)は、12m、67m、58m、44m、12m、22m、および2mと、概ね、坂道を進む必要がある。そこで、発明者らは、図13の各施設にデマンドバス用のバス停を設け、各バス停にバス停端末100を設置した。
この地域を運行モデルとして本実施の形態にかかる車両運行管理システムを構築することで、基線交通である国道5号線を走行するバス(第1バスB1)と、上記最寄りのバス停と各施設に設置したデマンドバス用のバス停との間を走行するデマンドバス(第2バスB2)との乗り換えを考慮して、デマンドバス(第2バスB2)の運行管理を行なうことができた。これにより、この実証実験での運行モデルでは、利用者のデマンドに応じてデマンドバスを配車することが可能となり、利用者の利便性を向上させることができた。また、国道5号線を走行するバス(第1バスB1)の上記最寄りのバス停への到着時刻に応じたタイミングでそのバス停に第2バスB2が到着するよう第2バスB2の運行スケジュールが特定されるため、これらバスの間での乗り換えがスムーズとなり、利用者の利便性を向上させることができた。
たとえば、図13に表わされたように、生活支援施設には、病院や役場など、利用者自身が該施設を発つ時間が推定できない施設が含まれる。そのため、従来のように、事前(たとえば1週間前等)にデマンドバスを予約しておく、という運行モデルでは、この利用者がデマンドバスに乗車したいというデマンドが発生したタイミングでは必ずしもデマンドバスが配車されていないことになってしまう。しかしながら、この実証実験では、デマンドバスが必要になったタイミング(バス停に近づいたタイミング)でデマンドバスが要求されるため、多少、上記施設での待ち時間は生じるものの、国道を走行するバス(第1バスB1)への乗り換えがスムーズに行なわれるため、シームレスな移動という利用者のデマンドには柔軟に応えることができる。
逆に、病院や役場など、予め到着する時刻(予約時刻等)が決まっている場合に、国道を走行するバスから降車してからデマンドバスの到着までの時間が長いと、上記施設への到着時刻が遅くなってしまうこともある。しかしながら、この実証実験では、国道を走行するバスから降車するバス停(デマンドバスに乗り換えるバス停)が検出されるため、そのバスの到着に合わせてデマンドバスを配車することが可能になる。そのため、国道を走行するバス(第1バスB1)からデマンドバスへの乗り換えがスムーズに行なわれることになり、シームレスな移動という利用者のデマンドに柔軟に応えることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 アプリケーションプロセッサ、11 メモリ、12 変換基板、13 通信部、14 カメラ、15 操作ボタン、16 センサ、17 第1表示部、18 第2表示部、19 時刻制御部、100 バス停端末、101 メイン処理部、102 人検出部、103 ボタン監視部、104 通信管理部、105 第1表示制御部、106 第2表示制御部、107 カメラ制御部、200 制御装置、201 位置情報入力部、202 位置特定部、203 利用者情報入力部、204 スケジュール制御部、205 到着時刻決定部、206 表示情報送信部、300,400 通信装置、500 ネットワーク、B1 第1バス、B2 第2バス、BS,bs バス停、R 基幹路線、r 支線路線。

Claims (19)

  1. 車両の乗り合い位置で前記車両を待つ利用者に関する情報を検出するための検出手段と、
    前記乗り合い位置で前記車両を待つ利用者に関する情報と、前記車両の位置とに基づいて、前記車両の運行スケジュールを制御するための制御手段と、
    前記乗り合い位置にある表示装置に、前記車両の運行スケジュールに関する表示を行なうための表示手段とを備える、車両運行管理システム。
  2. 前記制御手段は、前記車両に設置される第1の通信装置と通信することで前記車両の位置を取得する、請求項1に記載の車両運行管理システム。
  3. 前記制御手段は、予め規定された運行スケジュールに従って運行される交通機関の位置をさらに用いて、前記車両の運行スケジュールを制御する、請求項1に記載の車両運行管理システム。
  4. 前記車両は、第1の乗り合い位置と第2の乗り合い位置との間を運行し、前記交通機関は、前記予め規定された運行スケジュールに従って前記第1の乗り合い位置を含む規定された乗り合い位置を運行し、
    前記制御手段は、前記交通機関が前記予め規定された運行スケジュールに従って前記第1の乗り合い位置に到着するタイミングに応じたタイミングで前記車両が前記第1の乗り合い位置に到着するよう、前記車両の運行スケジュールを決定する、請求項3に記載の車両運行管理システム。
  5. 前記制御手段は、前記第2の乗り合い位置に前記車両を待つ利用者がいることが検出されると、前記第1の乗り合い位置に前記交通機関が到着する時刻に基づいて前記第2の乗り合い位置から前記第1の乗り合い位置へ運行する前記車両の運行スケジュールを決定する、請求項4に記載の車両運行管理システム。
  6. 前記制御手段は、前記交通機関に設置される第2の通信装置と通信可能することで、前記第1の乗り合い位置で前記交通機関から降りる利用者があること表わす情報を取得し、
    前記制御手段は、前記第1の乗り合い位置で前記交通機関から降りる利用者があることが検出されると、前記第1の乗り合い位置に前記交通機関が到着する時刻に基づいて前記第1の乗り合い位置から前記第2の乗り合い位置へ運行する前記車両の運行スケジュールを決定する、請求項4に記載の車両運行管理システム。
  7. 前記検出手段は、前記乗り合い位置で前記車両を待つ利用者の少なくとも有無を検出する、請求項1〜6のいずれかに記載の車両運行管理システム。
  8. 前記検出手段は、人の有無を検出するためのセンサと、人が操作するためのボタンと、カメラと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の車両運行管理システム。
  9. 前記検出手段は前記センサおよび前記カメラを含み、前記センサが人がいることを検出しているときのみに前記カメラを動作させる、請求項8に記載の車両運行管理システム。
  10. 車両の乗り合い位置で前記車両を待つ利用者に関する情報を検出するための検出手段と、
    制御装置と通信するための通信手段と、
    接続された表示装置の表示を制御するための表示制御手段とを備え、
    前記通信手段は、前記検出手段で検出された前記車両を待つ利用者に関する情報を前記制御装置に送信し、
    前記通信手段は、前記車両を待つ利用者に関する情報と前記車両の位置とに基づいて前記車両の運行スケジュールを制御する前記制御装置から表示情報を受信し、前記表示制御手段は、前記車両の運行スケジュールに関する表示を前記表示装置に行なわせる、端末装置。
  11. 前記検出手段は、前記乗り合い位置で前記車両を待つ利用者の少なくとも有無を検出する、請求項10に記載の端末装置。
  12. 前記検出手段は、人の有無を検出するためのセンサと、人が操作するためのボタンと、カメラと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の端末装置。
  13. 前記検出手段は前記センサおよび前記カメラを含み、前記センサが人がいることを検出しているときのみに前記カメラを動作させる、請求項12に記載の端末装置。
  14. 車両の位置と、前記車両の乗り合い位置に設置される端末装置と通信することで得られた前記乗り合い位置で前記車両を待つ利用者に関する情報とに基づいて、前記車両の運行スケジュールを制御する、制御装置。
  15. 前記車両の運行スケジュールに基づいて、前記車両の運行スケジュールに関する表示を行なうための表示情報を前記端末装置に送信する、請求項14に記載の制御装置。
  16. 前記車両に設置された第1の通信装置と通信することで前記車両の位置を取得する、請求項14または15に記載の制御装置。
  17. 予め規定された運行スケジュールに従って運行される交通機関の位置をさらに用いて、前記車両の運行スケジュールを制御する、請求項14または15に記載の制御装置。
  18. 前記車両は、第1の乗り合い位置と第2の乗り合い位置との間を運行し、前記交通機関は、前記予め規定された運行スケジュールに従って前記第1の乗り合い位置を含む規定された乗り合い位置を運行し、
    前記交通機関が前記予め規定された運行スケジュールに従って前記第1の乗り合い位置に到着するタイミングに応じたタイミングで前記車両が前記第1の乗り合い位置に到着するよう、前記車両の運行スケジュールを決定する、請求項17に記載の制御装置。
  19. 車両の乗り合い位置で前記車両を待つ利用者に関する情報を検出するステップと、
    前記乗り合い位置で前記車両を待つ利用者に関する情報と、前記車両の位置とに基づいて、前記車両の運行スケジュールを制御するステップと、
    前記車両の運行スケジュールに基づいて、前記乗り合い位置にある表示装置で、前記車両の運行スケジュールに関する情報を表示するステップとを備える、車両運行管理方法。
JP2013077641A 2013-04-03 2013-04-03 車両運行管理システム、端末装置、制御装置、および車両運行管理方法 Pending JP2014203192A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013077641A JP2014203192A (ja) 2013-04-03 2013-04-03 車両運行管理システム、端末装置、制御装置、および車両運行管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013077641A JP2014203192A (ja) 2013-04-03 2013-04-03 車両運行管理システム、端末装置、制御装置、および車両運行管理方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017175807A Division JP2018018533A (ja) 2017-09-13 2017-09-13 車両運行管理システム、端末装置、制御装置、および車両運行管理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014203192A true JP2014203192A (ja) 2014-10-27

Family

ID=52353596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013077641A Pending JP2014203192A (ja) 2013-04-03 2013-04-03 車両運行管理システム、端末装置、制御装置、および車両運行管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014203192A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6203443B1 (ja) * 2017-02-17 2017-09-27 コガソフトウェア株式会社 運行情報生成サーバ、運行情報生成方法、および運行情報生成プログラム
JP2018129056A (ja) * 2018-03-01 2018-08-16 株式会社マネジメントシステム 交通機関情報表示システム、プログラム
KR101922010B1 (ko) * 2017-06-22 2018-11-26 엘지전자 주식회사 이동 단말기 및 그 제어방법
JP2019511765A (ja) * 2016-02-05 2019-04-25 マックス−プランク−ゲゼルシャフト ツア フェルデルング デア ヴィッセンシャフテン イー.ヴイ.Max−Planck−Gesellschaft zur Forderung der Wissenschaften e.V. 多数の対象の対象固有の場所間の輸送方法
WO2023148067A1 (de) * 2022-02-04 2023-08-10 Man Truck & Bus Se Freiprogrammierbare fahrer-fahrgast-schnittstelle

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0863697A (ja) * 1994-08-24 1996-03-08 Toshiba Corp バス運行システム
JP2001222796A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Toshiba Corp 交通機関の乗り換えデマンドシステム
JP2003006784A (ja) * 2001-06-20 2003-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd デマンド車両管理装置
JP2004234469A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd バス運行管理システム及びバス運行管理方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0863697A (ja) * 1994-08-24 1996-03-08 Toshiba Corp バス運行システム
JP2001222796A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Toshiba Corp 交通機関の乗り換えデマンドシステム
JP2003006784A (ja) * 2001-06-20 2003-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd デマンド車両管理装置
JP2004234469A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd バス運行管理システム及びバス運行管理方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019511765A (ja) * 2016-02-05 2019-04-25 マックス−プランク−ゲゼルシャフト ツア フェルデルング デア ヴィッセンシャフテン イー.ヴイ.Max−Planck−Gesellschaft zur Forderung der Wissenschaften e.V. 多数の対象の対象固有の場所間の輸送方法
JP6203443B1 (ja) * 2017-02-17 2017-09-27 コガソフトウェア株式会社 運行情報生成サーバ、運行情報生成方法、および運行情報生成プログラム
JP2018133015A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 コガソフトウェア株式会社 運行情報生成サーバ、運行情報生成方法、および運行情報生成プログラム
KR101922010B1 (ko) * 2017-06-22 2018-11-26 엘지전자 주식회사 이동 단말기 및 그 제어방법
US10867179B2 (en) 2017-06-22 2020-12-15 Lg Electronics Inc. Mobile terminal and method for controlling the same
JP2018129056A (ja) * 2018-03-01 2018-08-16 株式会社マネジメントシステム 交通機関情報表示システム、プログラム
WO2023148067A1 (de) * 2022-02-04 2023-08-10 Man Truck & Bus Se Freiprogrammierbare fahrer-fahrgast-schnittstelle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018018533A (ja) 車両運行管理システム、端末装置、制御装置、および車両運行管理方法
JP6301780B2 (ja) 交通機関情報表示システム、プログラム
JP2014203192A (ja) 車両運行管理システム、端末装置、制御装置、および車両運行管理方法
WO2016183810A1 (en) Method and apparatus for facilitating automatic arrangement on user's journey
JP6142809B2 (ja) ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びプログラム
JP2021534470A (ja) タクシー・ハイヤーを予約するための方法及び装置
KR101857783B1 (ko) 경로 추천 방법, 이를 이용한 이동 단말기, 중개 서비스 제공 서버, 그리고 어플리케이션
KR20120057195A (ko) 버스 승차정보 제공 시스템 및 그 방법
WO2020255220A1 (ja) 支援者選定装置、支援者選定方法、及びプログラム
JP2013206448A (ja) バス運行管理システム
JP6234047B2 (ja) ナビゲーション装置、サーバ、および、道幅情報更新方法
JP6633981B2 (ja) 交通情報配信システムおよび交通情報配信方法
JP2020052885A (ja) 情報出力装置
JP7334050B2 (ja) 歩行経路情報提示システム、サーバ、端末機、及び歩行経路情報提示方法
JP6483953B2 (ja) 情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラム
US11756408B2 (en) Communication terminal and rescue system
JP2020052889A (ja) 乗車支援装置
JP7192701B2 (ja) 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
JP6494826B2 (ja) 交通機関情報表示システム、プログラム
JP2013024764A (ja) 経路探索装置、端末装置、経路探索システム、経路探索方法および経路探索プログラム
JP2020140578A (ja) 乗合車両配車装置、交通運行システム、乗合車両配車方法及び乗合車両配車プログラム
KR20160016102A (ko) 내비게이션 장치, 그 방법 및 컴퓨터 프로그램이 기록된 기록매체
WO2022208121A1 (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
JP2015176589A (ja) 情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラム
JP7200866B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、プログラム、および情報処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160325

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170330

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170913

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170920

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20171020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181015