JP7114913B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
自動車等の車両に搭載される車両の制御装置として、従来、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載の技術は、車両減速中の燃料カット時において、エンジン回転速度が目標アイドル回転速度付近まで低下すると、燃料カットを解除してエンジンの燃料噴射を再開する。
また、特許文献1に記載のものは、燃料カット解除後から実際にエンジントルクが発生するまでの遅延時間中に、補機の負荷増大によるエンジンストールを防止するため、モータによるエンジンの回転アシストを行うようになっている。
また、特許文献1に記載の技術は、回転アシスト中は、エンジンの回転速度の急変動に対するフィードバック補正(点火時期補正及びISC補正)を停止することによって、モータによる回転アシストと、回転速度の急変動に伴うフィードバック補正との重複をなくし、エンジン回転速度の急上昇を抑制するようにしている。
特許文献1に記載の技術によれば、内燃機関の回転速度の急変動時における電動機による回転アシストと、急変動に伴うフィードバック補正とに基づく回転速度の急上昇を抑制し、回転速度を早期に安定化することができる。
特開2002-276415号公報
しかしながら、従来の技術にあっては、エンジン回転速度が目標アイドル回転速度付近まで低下したことを条件に燃料カットを解除してエンジンを始動しており、燃料カットの解除タイミングを遅くするものではないため、燃費を向上させることはできないという問題があった。
また、従来の技術にあっては、エンジン回転速度がアイドル回転速度以下に低下した後に回転アシストを開始しているため、エンジンストールに陥ることを回避できないおそれがあり、回転電機に要求される初動エネルギが高くなってしまい、エンジン回転速度の変動量が大きいことによりドライバビリティを損なってしまうという問題があった。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、燃費を向上でき、エンジンストールを確実に回避でき、回転電機に要求される初動エネルギを低減でき、ドライバビリティを向上できる車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、エンジンと、前記エンジンの回転をアシストするアシストトルクを発生する回転電機と、前記エンジンのエンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出部と、を有する車両に搭載され、前記エンジン及び前記回転電機を制御する制御部を備えた車両の制御装置であって、前記制御部は、所定の燃料カット実行条件が成立した場合、前記エンジンへの燃料供給を停止する燃料カットを実行し、前記燃料カットの実行中に前記エンジン回転速度が前記エンジンの自立回転可能回転速度よりも大きい第1の回転速度に低下した場合、前記エンジンの回転をアシストするよう前記回転電機に前記アシストトルクを発生させる回転アシスト制御を実行し、前記回転アシスト制御の実行中に前記エンジン回転速度が前記第1の回転速度より小さい第2の回転速度以下になった場合、前記燃料カットを解除し、前記燃料カットの解除後に前記回転電機に一定の前記アシストトルクを発生させ、前記エンジン回転速度を一定に保つように前記アシストトルクを付与することを特徴とすることを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、燃費を向上でき、エンジンストールを確実に回避でき、回転電機に要求される初動エネルギを低減でき、ドライバビリティを向上できる。
図1は、本発明の一実施例に係る制御装置を備える車両の構成図である。 図2は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置の機能ブロック図である。 図3は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置の動作を説明するフローチャートである。 図4は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置の動作を説明するタイミングチャートである。
本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、エンジンと、前記エンジンの回転をアシストするアシストトルクを発生する回転電機と、前記エンジンのエンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出部と、を有する車両に搭載され、前記エンジン及び前記回転電機を制御する制御部を備えた車両の制御装置であって、前記制御部は、所定の燃料カット実行条件が成立した場合、前記エンジンへの燃料供給を停止する燃料カットを実行し、前記燃料カットの実行中に前記エンジン回転速度がエンジンの自立回転可能回転速度よりも大きい第1の回転速度に低下した場合、前記エンジンの回転をアシストするよう前記回転電機に前記アシストトルクを発生させる回転アシスト制御を実行し、前記回転アシスト制御の実行中に前記エンジン回転速度が前記第1の回転速度より小さい第2の回転速度以下になった場合、前記燃料カットを解除することを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る車両の制御装置は、燃費を向上でき、エンジンストールを確実に回避でき、回転電機に要求される初動エネルギを低減でき、ドライバビリティを向上できる。
以下、本発明の一実施例に係る車両の制御装置について図面を用いて説明する。図1から図4は、本発明の一実施例に係る車両の制御装置を説明する図である。
図1に示すように、車両10は、エンジン20と、回転電機としてのISG(Integrated Starter Generator)40と、変速機30と、車輪12と、制御部としてのECM(Electronic Control Module)50と、モータコントローラ51とを含んで構成される。
エンジン20には、複数の気筒が形成されている。本実施例において、エンジン20は、各気筒に対して、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行うように構成されている。
エンジン20にはエンジン回転速度検出部としてのクランク角センサ27が設けられており、このクランク角センサ27は、クランク軸20Aの回転位置に基づいてエンジン回転速度を検出し、検出信号をECM50に送信する。
変速機30は、エンジン20から伝達された回転を変速して、ドライブシャフト11を介して車輪12を駆動するようになっている。
車両10は、エンジン20と変速機30との間にクラッチ31を備えており、クラッチ31は乾式単板クラッチからなる。クラッチ31は、エンジン20のクランク軸20Aに連結されたフライホイール31Aと、変速機30の入力軸30Aに連結されたクラッチディスク31Bとを有している。
クラッチ31は、クラッチディスク31Bがフライホイール31Aに摩擦係合されることで動力伝達状態に切り替わり、クラッチディスク31Bがフライホイール31Aから離間されることで非動力伝達状態に切り替わる。
車両10は、変速機30とドライブシャフト11との間にディファレンシャル装置32を備えており、このディファレンシャル装置32は、変速機30から伝達された回転を左右のドライブシャフト11に差動回転可能に伝達する。
車両10はスタータ26を備えており、このスタータ26は、ECM50の指令により、クランク軸20Aに連結されたフライホイール31Aを回転させることにより、エンジン20の初回の始動を行う。
ISG40は、電力が供給されることで動力を発生する電動機の機能と、外部からの動力により発電する発電機の機能とを有する回転電機である。
ISG40は、プーリ41、クランクプーリ21およびベルト42とからなる巻掛け伝動機構を介してエンジン20に常時連結されており、エンジン20との間で相互に動力伝達を行う。より詳しくは、ISG40は回転軸40Aを備えており、この回転軸40Aにはプーリ41が固定されている。
エンジン20のクランク軸20Aの他端部にはクランクプーリ21が固定されている。クランクプーリ21とプーリ41にはベルト42が掛け渡されている。なお、巻掛け伝動機構としては、スプロケットとチェーンを用いることもできる。
ISG40が発生する動力は、エンジン20のクランク軸20A、変速機30及びドライブシャフト11を介して車輪12に伝達される。また、車輪12の回転は、ドライブシャフト11、変速機30及びエンジン20のクランク軸20Aを介してISG40に伝達され、ISG40における回生発電に用いられる。
したがって、車両10は、エンジン20の動力による走行だけでなく、ISG40の動力によってエンジン20をアシストする走行を実現できる。さらに、車両10は、エンジン20の運転を停止した状態で、ISG40の動力で走行することができる。
このように、車両10は、エンジン20の動力とISG40の動力との少なくとも一方の動力を用いて走行可能なパラレルハイブリッドシステムを構成している。
ISG40のトルク及び回転速度は、モータコントローラ51によって制御される。モータコントローラ51は、ECM50に電気的に接続されており、ECM50からの指令に基づいてISG40の動作を制御する。
車両10は、リチウムイオンバッテリ71(図中、LiBと記す)、鉛バッテリ72(図中、PbBと記す)、DCDCコンバータ73及び車両電装部品74を備えている。リチウムイオンバッテリ71及び鉛バッテリ72は充電可能な二次電池からなる。
リチウムイオンバッテリ71は約48Vの出力電圧を発生するようにセルの個数等が設定されている。鉛バッテリ72は約12Vの出力電圧を発生するようにセルの個数等が設定されている。車両電装部品74は、約12Vで作動する各種の電装部品の総称であり、例えば、ワイパー、ヘッドライト、カーナビゲーションシステム等である。
DCDCコンバータ73は、48V母線76を介してリチウムイオンバッテリ71及びISG40に電気的に接続されている。また、DCDCコンバータ73は、12V母線77を介して鉛バッテリ72及び車両電装部品74に電気的に接続されている。本実施例では、ISG40は48Vで作動する。DCDCコンバータ73は、48V母線76と12V母線77との間で相互に電圧を変換する。
本実施例では、48Vの電圧によってISG40により大きなトルクを発生させることができる。また、DCDCコンバータ73を備えることによって、既存の電装部品を12Vの電圧で作動させることができる。また、48V母線76等における通電電流と発熱を抑制でき、48V母線76等の重量を低減できる。
また、ISG40への電力供給をリチウムイオンバッテリ71に受け持たせ、車両電装部品74への電力供給を鉛バッテリ72に受け持たせることができるため、DCDCコンバータ73を小容量化できる。
リチウムイオンバッテリ71にはバッテリコントローラ71Aが設けられており、このバッテリコントローラ71Aは、リチウムイオンバッテリ71の端子間電圧、周辺温度や入出力電流を検出し、検出信号をECM50に出力する。
ECM50は、リチウムイオンバッテリ71の端子間電圧、周辺温度や入出力電流により充電状態(SOC)を検出する。リチウムイオンバッテリ71の充電状態は、ECM50によって所定の管理範囲(例えば、30%から70%の範囲)に管理される。
ECM50は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、バックアップ用のデータなどを保存するフラッシュメモリと、入力ポートと、出力ポートとを備えたコンピュータユニットによって構成されている。
このコンピュータユニットのROMには、各種定数や各種マップ等とともに、当該コンピュータユニットをECM50として機能させるためのプログラムが格納されている。すなわち、CPUがRAMを作業領域としてROMに格納されたプログラムを実行することにより、これらのコンピュータユニットは、本実施例におけるECM50として機能する。
ECM50には、クランク角センサ27及びバッテリコントローラ71Aを含む各種センサ類が接続されている。
また、ECM50には、エンジン20を含む各種制御対象類が接続されている。ECM50は、各種センサ類から得られる情報に基づいて各種制御対象類を制御する。
さらに、ECM50には、モータコントローラ51を介してISG40が接続されており、ECM50は、モータコントローラ51の上位コントローラとして機能することによりISG40を制御する。
本実施例では、ECM50は、所定の燃料カット実行条件が成立した場合、燃料カットを実行する。燃料カットとは、エンジン20への燃料供給を停止することをいう。また、ECM50は、燃料カットの実行中にエンジン回転速度が自立回転可能回転速度よりも大きい第1の回転速度に低下した場合、回転アシスト制御を実行する。回転アシスト制御とは、エンジン20の回転をアシストするようISG40にアシストトルクを発生させる制御である。自立回転可能回転速度とは、エンジン20が外部からの動力を受けることなく自立回転できる下限のエンジン回転速度をいう。
また、ECM50は、回転アシスト制御の実行中にエンジン回転速度が第1の回転速度より小さい第2の回転速度以下になった場合、燃料カットを解除する。燃料カットの解除とは、燃料噴射を開始(再開)してエンジン20を再始動することをいう。
また、ECM50は、エンジン回転速度を第2の回転速度に一致させるように、回転アシスト制御を実行する。本実施例では、第2の回転速度は自立回転可能回転速度である。なお、第2の回転速度はアイドル回転速度であってもよい。アイドル回転速度は、自立回転可能回転速度よりも大きなエンジン回転速度である。
図2において、ECM50は、システム状態検出部50A、エンジン回転速度低下判定部50B、回転アシスト制御要求部50C、車両モード決定部50D及びアシストトルク算出部50Eを有している。
システム状態検出部50Aは、リチウムイオンバッテリ71の充電状態やISG40の回転速度及び温度等に関する状態を含む車両システムが好適な状態であるか否かを判定する。この判定は、リチウムイオンバッテリ71の充電状態の管理範囲から逸脱することを防止し、ISG40の回転速度や温度が許容作動範囲を逸脱することを防止するために実施される。
また、システム状態検出部50Aは、車両システムが好適な状態であることを条件の1つとして、回転アシスト制御を実施する。回転アシスト制御とは、エンジン20の燃料カット中にエンジンストールが発生することを防止するために、ISG40の発生するアシストトルクによってエンジン20の回転をアシストする動作をいう。
なお、上記のアシストとは、運転中のエンジン20のエンジントルクにモータトルクを付加することではなく、燃料カットにより運転を停止しているエンジン20のエンジン回転速度が自立回転可能回転速度以下に低下しないように、ISG40のモータトルクをアシストトルクとして使用してエンジン20を回転させることをいう。
エンジン回転速度低下判定部50Bは、エンジン回転速度及びその変化量に基づいて、エンジン20がエンジンストールに移行することを判定する。
回転アシスト制御要求部50Cは、車両システムが好適な状態かつエンジンストールに移行するエンジン回転速度の変化を判定した場合、回転アシスト制御を実施する。また、回転アシスト制御要求部50Cは、回転アシスト制御の実行時にエンジン回転速度が大きくなり過ぎることを防止するため、ISG40が適切な回転速度及びアシストトルクで作動するように制御する。なお、回転アシスト制御要求部50Cは、エンジン回転速度が大きくなり過ぎることを防止するためにアシスト制御の継続時間を制限してもよい。
車両モード決定部50Dは、回転アシスト制御、回生発電制御等を含むISG40の各機能(以下、ISG機能という)について定められた所定の優先順位に基づいて、最終的なISG機能を決定する。例えば、車両モード決定部50Dは、複数のISG機能の要求が同時に成立した場合、何れのISG機能を実施するかを優先順位に基づいて決定する。
アシストトルク算出部50Eは、車両モード決定部50がISG機能として回転アシスト制御を実施することを決定した場合、ISG40に発生させるアシストトルクを算出する。アシストトルクは、少なくともエンジン回転速度に関連付けたテーブルとしてECM50に記憶されている。
このテーブルにおいて、ISG40のアシストトルクは、エンジン回転速度が自立回転可能回転速度に近づくほど小さくなるように設定されている。エンジン回転速度をスムーズに自立回転可能回転速度に収束させるためである。
本実施例では、ECM50は、燃料カットが解除されてエンジン20が運転を再開した後も、回転アシスト制御を継続する。したがって、アシストトルクは、エンジン回転速度だけでなくエンジントルクにも応じて算出される。
このように、ECM50は、回転アシスト制御においてISG40に発生させるアシストトルクをエンジン回転速度又はエンジン20のエンジントルクに応じて算出するアシストトルク算出部50Eを有する。そして、アシストトルク算出部50Eは、エンジン回転速度が第2の回転速度に近づくほどアシストトルクが小さくなるように、アシストトルクを算出する。
以上のように構成された車両10のECM50の動作について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。図3の動作は所定周期で繰り返し実行される。
図3において、ECM50は、燃料カット条件が成立しているかの判定(ステップS1)を繰り返し、燃料カット条件が成立している場合は燃料カットを実行する(ステップS2)。
次いで、ECM50は、エンジン回転速度が第1の回転以下に低下したか否かを判定し(ステップS3)、エンジン回転速度が第1の回転よりも大きい場合はステップS2に戻って燃料カットを継続する。
ステップS3でエンジン回転速度が第1の回転以下に低下した場合、ECM50は、システム確認の結果がOK(好適な結果)であるか否かを判定し(ステップS4)、OKでない場合は燃料カットを解除し(ステップS9)、今回の動作を終了する。
ここで、システム確認の結果とは、システム状態検出部50Aによる車両システムの状態の確認動作の結果をいう。車両システムの状態には、リチウムイオンバッテリ71の充電状態やISG40の回転速度及び温度等に関する状態が含まれる。
ステップS4でシステム確認の結果がOKである場合、ECM50は、車両モード確認の結果がOKであるか否かを判定する(ステップS5)。詳しくは、ステップS5において、ECM50は、車両モード決定部50によりISG機能として回転アシスト制御を実施することを決定した場合にOKと判定する。
なお、車両モード決定部50は、回転アシスト制御よりも優先順位の高いISG機能が同時に要求されている場合は、回転アシスト制御の実施を決定しない。ECM50は、車両モード確認の結果がOKでない場合は燃料カットを解除し(ステップS9)、今回の動作を終了する。
ステップS5で車両モード確認の結果がOKである場合、ECM50は、ISG40が発生すべきアシストトルクを算出し(ステップS6)、回転アシスト制御を実行する(ステップS7)。本実施例では、ステップS4でシステム確認の結果がOKであった場合に限りステップS7の回転アシスト制御が実行され得るため、回転アシスト制御の実行に起因して車両システムに異常が発生することを防止できる。
次いで、ECM50は、エンジン回転速度が第2の回転速度以下に低下したか否かを判定し(ステップS8)、エンジン回転速度が第2の回転速度よりも大きい場合はステップS6に戻る。
ステップS8でエンジン回転速度が第2の回転速度以下に低下した場合、ECM50は、燃料カットを解除し(ステップS9)、今回の動作を終了する。
なお、ステップS3及びS8は、低下中のエンジン回転速度を第1の回転速度又は第2の回転速度と比較するものである。したがって、ECM50は、上記のステップS3でエンジン回転速度が第1の回転速度に一致するまで低下したとき、ステップS4、S5、S6を経てステップS7の回転アシスト制御を実行する。また、ECU50は、上記のステップS8でエンジン回転速度が第2の回転速度に一致するまで低下したとき、ステップS9の燃料カットの解除を実行する。
次に、図3のフローチャートの動作が行われたときの車両状態の推移について、図4のタイミングチャートを参照して説明する。図4は、エンジン回転速度、燃料カットの実行の有無、回転アシスト制御の実行の有無及びアシストトルクについての推移を示している。なお、図4において、本実施例における車両状態の推移を実線で示し、比較例における車両状態の推移を破線で示している。比較例は、回転アシスト制御を行わない例を示している。
図4において、時刻t0の初期状態では、ドライバがアクセルペダルの踏み込んだ状態で車両10が走行しており、燃料カット及び回転アシスト制御が実行されておらず、エンジン回転速度は一定で推移している。
その後、ドライバがアクセルペダルの踏込みを解除したことにより、時刻t1で燃料カットが実行され、エンジン回転速度が低下し始める。
そして、燃料カットの実行中の時刻t2において、エンジン回転速度が第1の回転速度に低下したことにより回転アシスト制御が実行され、アシストトルクが発生する。また、このアシストトルクによりエンジン20の回転がアシストさせることにより、エンジン回転速度の低下速度が減少する。この時刻t2では燃料カットが継続されている。
その後、回転アシスト制御の実行中の時刻t3において、エンジン回転速度が第2の回転速度以下になったことにより燃料カットが解除される。この時刻t3では回転アシスト制御が継続されている。
このように、本実施例では、燃料カットの実行中にエンジン回転速度が第1の回転速度に低下した時刻t2において回転アシスト制御を実行し、エンジン回転速度の低下速度を緩やかにしている。
また、エンジン回転速度が第2の回転速度以下になった時刻t3において燃料カットを解除している。このため、本実施例では、回転アシスト制御を実行せず燃料カットを時刻t2で解除している比較例よりも、燃料カットの継続時間が長くなっており、その分の燃料を節約できる。
以上のように、本実施例において、ECM50は、所定の燃料カット実行条件が成立した場合、エンジン20への燃料供給を停止する燃料カットを実行する。
そして、ECM50は、燃料カットの実行中にエンジン回転速度が自立回転可能回転速度よりも大きい第1の回転速度に低下した場合、エンジン20の回転をアシストするようISG40にアシストトルクを発生させる回転アシスト制御を実行する。
さらに、ECM50は、回転アシスト制御の実行中にエンジン回転速度が第1の回転速度より小さい第2の回転速度以下になった場合、燃料カットを解除する。
上記構成によれば、燃料カットの実行中にエンジン回転速度が第1の回転速度に低下したときに回転アシスト制御を開始し、ISG40のアシストトルクによってエンジン20の回転をアシストしているため、エンジンストールを防止できる。また、エンジンストールを防止できるので、より低い第2の回転速度にエンジン回転速度が低下するまで燃料カットを継続できる。
また、エンジン回転速度が自立回転可能回転速度よりも大きい第1の回転速度に低下した場合に回転アシスト制御を実行するため、第1の回転速度よりも低いエンジン回転数でアシスト制御を開始する場合と比較して、耐エンジンストール性を向上させることができ、ISG40の駆動時の初動エネルギも小さくできる。
また、エンジン回転速度が第2の回転速度に低下してから回転アシスト制御を開始する場合と比較して、エンジン回転速度の変動を小さくできるため、ドライバビリティを向上させることができる。
この結果、燃費を向上でき、エンジンストールを確実に回避でき、ISG40に要求される初動エネルギを低減でき、ドライバビリティを向上できる。
また、本実施例において、ECM50は、エンジン回転速度を第2の回転速度に一致させるように、回転アシスト制御を実行する。
上記構成によれば、燃料カットを解除する第2の回転速度にエンジン回転速度が一致するように回転アシスト制御を実行しているため、燃料カットを解除してからのエンジン回転速度の変動を小さくでき、ドライバビリティを向上させることができる。
また、回転アシスト制御の実行中にエンジン回転速度が第2の回転速度以下に低下することを防止できるため、耐エンジンストール性能を向上させることができる。
また、本実施例において、第2の回転速度は自立回転可能回転速度である。
上記構成によれば、ISG40のアシストトルクによりエンジン20の回転をアシストしながら、従来よりも低い自立回転可能回転速度で燃料カットを解除してエンジン20を再始動するため、エンジン回転速度が自立回転可能回転速度に低下するまで燃料カットを継続でき、燃費を向上できる。
また、自立回転可能回転速度の付近では、エンジン20から固有振動が発生したり、エンジントルクの脈動による振動が発生したりすることがあり得るが、これらの振動をISG40のアシストトルクにより吸収できるため、振動の発生を抑制できる。
また、本実施例において、ECM50の有するアシストトルク算出部50Eは、回転アシスト制御においてISG40に発生させるアシストトルクをエンジン回転速度又はエンジン20のエンジントルクに応じて算出する。そして、アシストトルク算出部50Eは、エンジン回転速度が第2の回転速度に近づくほどアシストトルクが小さくなるように、アシストトルクを算出する。
上記構成によれば、エンジン回転速度又はエンジントルクに応じてアシストトルクが算出される。また、エンジン回転速度が第2の回転速度に近づくほどアシストトルクが小さくされる。このため、エンジン回転速度が急増しないように、回転アシスト制御を実行することができる。
また、仮にエンジン20の完爆前にエンジン回転速度が第2の回転速度から急低下した場合であっても、エンジン回転速度の急低下に応じてアシストトルクが再算出され、再算出されたアシストトルクによりエンジン回転速度が速やかに第2の回転速度に上昇するため、エンジン20の再始動の遅れを防止できる。
また、回転アシスト制御によりエンジン回転速度を一定に保つことができるため、ドライバビリティを向上させることができる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
10 車両
20 エンジン
27 クランク角センサ(エンジン回転速度検出部)
40 ISG(回転電機)
50 ECM(制御部)
50E アシストトルク算出部

Claims (4)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの回転をアシストするアシストトルクを発生する回転電機と、
    前記エンジンのエンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出部と、を有する車両に搭載され、
    前記エンジン及び前記回転電機を制御する制御部を備えた車両の制御装置であって、
    前記制御部は、
    所定の燃料カット実行条件が成立した場合、前記エンジンへの燃料供給を停止する燃料カットを実行し、
    前記燃料カットの実行中に前記エンジン回転速度が前記エンジンの自立回転可能回転速度よりも大きい第1の回転速度に低下した場合、前記エンジンの回転をアシストするよう前記回転電機に前記アシストトルクを発生させる回転アシスト制御を実行し、
    前記回転アシスト制御の実行中に前記エンジン回転速度が前記第1の回転速度より小さい第2の回転速度以下になった場合、前記燃料カットを解除し、前記燃料カットの解除後に前記回転電機に一定の前記アシストトルクを発生させ、前記エンジン回転速度を一定に保つように前記アシストトルクを付与することを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記制御部は、前記エンジン回転速度を前記第2の回転速度に一致させるように、前記回転アシスト制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記第2の回転速度は前記自立回転可能回転速度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記回転アシスト制御において前記回転電機に発生させる前記アシストトルクを前記エンジン回転速度又は前記エンジンのエンジントルクに応じて算出するアシストトルク算出部を有し、
    前記アシストトルク算出部は、前記エンジン回転速度が前記第2の回転速度に近づくほど前記アシストトルクが小さくなるように、前記アシストトルクを算出することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両の制御装置。
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