JP7114896B2 - 指針、及び表示装置 - Google Patents

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Description

この明細書による開示は、指針及び表示装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、発光可能な指針を文字板に沿って回転させる指針計器が開示されている。指針は、導光性を有する導光部材と、導光部材の基部を収容するキャップ及び背面遮光部とを備えている。キャップには、背面遮光部を固定するための爪部として機能する複数の凸部が設けられている。
特開2017‐207306号公報
さて、特許文献1にてキャップに設けられる複数の凸部は、背面遮光部を固定するための爪部であるため、背面遮光部の外縁に沿って延設する形状ではない。そのため、各凸部が個別に背面遮光部に接触していたとしても、爪部が設けられていない箇所では、キャップと背面遮光部との間に隙間が発生してしまう。故に、導光部材の基部から放出された光は、背面遮光部及びキャップ間の隙間から漏れ易かった。
本開示は、表示装置の表示面への光漏れを抑制可能な指針等の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、開示された一つの態様は、表示装置において発光可能に設けられ、表示面(31)に沿って回転する指針であって、表示装置の光源(82)から入射した光の放出により発光するポインタ導光体(50)と、ポインタ導光体において表示面と対向する裏面(53a~53c)を覆う裏側遮光体(60)と、裏側遮光体を保持する第一遮光部材(71)、及び第一遮光部材に保持され裏側遮光体との間にポインタ導光体を収容する収容空間(69)を区画する一組の第二遮光部材(75)を含み、一組の当該第二遮光部材の内周壁面に形成され裏側遮光体の外縁(61a)に沿ってポインタ導光体の回転軸線(RA)まわりの周方向に円弧状に延伸しており当該外縁に接触する凸状のシール凸部(78)、を有する表側遮光体(70)と、を備える指針とされる。
この態様によれば、表側遮光体に設けられたシール凸部が、裏側遮光体の外縁に沿って延設され、当該外縁に接触している。こうした構成であれば、裏側遮光体と表側遮光体との間に生じる隙間が低減され得る。故に、ポインタ導光体から放出された光は、収容空間から漏れ難くなる。したがって、指針から表示面への光漏れが抑制可能となる。
尚、上記括弧内の参照番号は、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
本開示の一実施形態による表示装置の正面図である。 表示装置の機械的な構成を示す図であって、図1のII-II線断面図である。 表示装置の電気的な構成を示すブロック図である。 指針の詳細な構成を示す縦断面図である。 指針を構成する各部品の詳細を示す分解図である。 図1のVI-VI線断面図である。 図1のVII-VII線断面図である。 裏側遮光板の裏面の構成を示す斜視図である。 ポインタボス部材の裏面の構成を示す斜視図である。 シール凸部と円弧状外縁との接触箇所を拡大して示す図である。
図1に示す本開示の一実施形態による表示装置10は、タコメータ11、スピードメータ及び燃料計等の複数の指針表示部によって構成されている。表示装置10は、図1に示す正面側を運転席へ向けた姿勢にて、車両の車室内に設けられたインスツルメントパネル内に収容されている。タコメータ11による情報表示は、表示面31に形成された目盛21及び数値22等の意匠と、表示板30に沿って回転する指針100とによって形成される。目盛21、数値22及び指針100は、それぞれ発光可能である。
図1及び図2に示すように、表示装置10は、筐体40及び回路基板89を、上述の表示板30及び指針100と共に備えている。筐体40は、フロントパネル41、筐体本体42及びリヤカバー43等を互いに組み付けることによって構成されている。フロントパネル41は、アクリル樹脂等の透光性の樹脂材料によって形成されている。筐体本体42及びリヤカバー43は、ポリプロピレン樹脂及びABS樹脂等の樹脂材料によって形成されている。筐体40には、回路基板89、表示板30及び指針100等の構成が収容されている。以下の説明では、指針100の回転中心である回転軸線RAに沿って表示板30からフロントパネル41へ向かう方向を正面方向FDとし、正面方向FDとは反対の方向を背面方向BDとする。
回路基板89は、平板状に形成され、表示板30の背面方向BDに位置している。回路基板89は、筐体40に保持されている。回路基板89には、図2及び図3に示すステッパモータ81、指針光源82、表示光源83及び制御部80が設けられている。
ステッパモータ81は、制御部80と電気的に接続されている。ステッパモータ81は、本体部分から正面方向FDへ向かって延伸する軸部81aを有している。軸部81aの回転は、制御部80によって制御される。軸部81aには、指針100が組み付けられている。ステッパモータ81は、軸部81aと共に指針100を回転させる。
指針光源82は、例えば赤色の光を放射する発光ダイオードである。指針光源82は、軸部81aまわりに互いに間隔を開けて複数配置されており、照明方向へ向けて光を照射する。指針光源82から放射された光は、指針100を発光表示させる。
表示光源83は、例えば白色の光を放射する発光ダイオードである。表示光源83は、表示板30の背面方向BDに配置され、表示板30へ向けて光を照射する。表示光源83から放射された光は、表示板30に設けられた意匠を発光表示させる。
制御部80は、プログラムにより作動するマイクロコントローラ等によって構成されている。制御部80は、車内Local Area Network(LAN)86に出力された情報を取得する。制御部80は、車内LAN86からの取得情報に基づき、ステッパモータ81の制御信号を生成する。制御部80は、ステッパモータ81へ向けた制御信号の出力により、指針100の回転を制御する。加えて制御部80は、指針光源82及び表示光源83に印加する電流のパルス幅を変調させる(Pulse Width Modulation,以下「PWM」)制御により、これら光源82,83の発光輝度を調整する。
図1及び図2に示す表示板30は、透光性の樹脂材料を基材として、円板状に形成されている。表示板30には、表示面31及び開口32が設けられている。表示面31は、表示板30の両面のうち、正面方向FDを向く一方に形成されている。表示面31には、目盛21及び数値22等の意匠が、例えば透光性の塗料を用いた印刷等によって形成されている。表示面31は、上述のように、指針100と共に情報表示を形成する。開口32は、表示板30の中央に形成されている。開口32は、指針光源82から指針100へ向かう光を通過させる。
図2及び図4~図7に示す指針100には、背面方向BDを向く入射面部54と、正面方向FDを向く射出面部56が形成されている。指針100は、入射面部54から入射させた指針光源82の光を、射出面部56から射出することによって発光する。指針100は、ポインタ導光体50、裏側遮光板60及び遮光カバー70を備えている。指針100は、裏側遮光板60及び遮光カバー70等をポインタ導光体50に一体的に組み付けることによって構成されている。
ポインタ導光体50は、メイン導光部材50a、拡散プリズム57及びバランサ58等によって構成されている。メイン導光部材50a及び拡散プリズム57は、指針光源82から入射した光の放出によって発光するよう、アクリル樹脂及びポリカーボネート樹脂等の透光性の樹脂材料によって形成されている。メイン導光部材50aには、本体部52、ポインタ部51及び嵌合軸55が設けられている。
本体部52は、開口32に対して正面方向FDに位置している。本体部52には、保持部52a及び嵌合穴52bが設けられている。保持部52aは、回転軸線RAに対して直交する姿勢の平板状に形成されている。保持部52aは、指針100の幅方向の両側に矩形状に突き出している。保持部52aには、かしめ孔52c及び上述の入射面部54が設けられている。かしめ孔52cは、保持部52aを板厚方向に貫通する貫通孔である。入射面部54は、保持部52aにて開口32と対向する本体部52の裏面53aに形成されている。入射面部54は、指針光源82から射出され、開口32を通過して光を、メイン導光部材50aの内部に入射させる。嵌合穴52bは、指針100の幅方向に沿って本体部52を貫通している。嵌合穴52bは、保持部52aよりも正面方向FDに形成されている。
ポインタ部51は、回転軸線RAから離れる方向へ向けて、本体部52から突出している。ポインタ部51は、回転軸線RAに対して直交する方向に沿って延伸している。ポインタ部51は、先細り形状に形成されている。ポインタ部51の横断面における幅及び高さは、回転軸線RAから離れるに従い、漸減している。ポインタ部51の先端は、指針100の回転により、目盛21及び数値22の正面方向FDに位置する。ポインタ部51には、本体部52に入射した光が導光される。ポインタ部51に導光された光は、射出面部56から正面方向FDへ向けて射出される。
嵌合軸55は、回転軸線RAに沿って本体部52から背面方向BDに、円筒状に突出している。嵌合軸55は、軸部81aに外嵌されており、軸部81aに保持されている。嵌合軸55が軸部81aに組み付けられることで、指針100は、軸部81aと一体で回転可能となる。
拡散プリズム57は、嵌合穴52bに嵌合している。拡散プリズム57は、メイン導光部材50aによって保持されている。拡散プリズム57には、拡散面57aが形成されている。拡散面57aは、凸状に湾曲した曲面状に形成されており、正面方向FDに向けられている。拡散面57aは、入射面部54から拡散プリズム57に移動した光を、指針100の長手方向に拡散させる。
バランサ58は、回転軸線RAを挟んでポインタ部51とは反対側に位置している。バランサ58は、ポインタ導光体50の重心位置を回転軸線RAに近接させている。バランサ58には、かしめ孔58aが形成されている。かしめ孔58aは、バランサ58を厚さ方向に貫通する貫通孔である。
図2及び図4~図9に示す裏側遮光板60及び遮光カバー70は、例えば遮光性の樹脂材料によって形成されている。裏側遮光板60及び遮光カバー70の間には、ポインタ導光体50を収容する収容空間69が区画されている。収容空間69には、嵌合軸55を除くポインタ導光体50の概ね全体が格納されている。
裏側遮光板60は、ポインタ導光体50において表示面31と対向する裏面を覆っている。裏側遮光板60は、ポインタ導光体50の裏面の形状と実質的に相似形となる板状である。裏側遮光板60は、本体部52の裏面53a、ポインタ部51の裏面53b、及びバランサ58の裏面53cを全て覆うことが可能な形状である。裏側遮光板60は、中央蓋部61、ポインタ蓋部66及びバランサ蓋部68を有している。
中央蓋部61は、開口32と本体部52との間に位置し、本体部52の裏面53aを覆う円板状に形成されている。中央蓋部61には、中央開口部63、内周遮光壁64、複数の外周遮光壁65a~65d及び複数のかしめ孔61bが形成されている(図5及び図8を参照)。中央開口部63は、中央蓋部61を板厚方向に貫通する開口である。中央開口部63は、嵌合軸55を挿通させる領域と、指針光源82の光を入射面部54に到達可能にする領域とを含んでいる。
内周遮光壁64は、中央開口部63の外周を囲む縁部から背面方向BDへ向けて突出している。内周遮光壁64は、嵌合軸55を径方向の両側から挟むように、径方向に二分割された部分円筒状に形成されている。内周遮光壁64は、嵌合軸55への外周面を覆う形状により、嵌合軸55からの光の漏れを遮蔽する。
外周遮光壁65a~65dは、円弧状を呈する中央蓋部61の外縁(以下、「円弧状外縁61a」)に設けられている。各外周遮光壁65a~65dは、円弧状外縁61aから背面方向BDへ向けて立設されている。各外周遮光壁65a~65dは、周方向に互いに間隔を開けつつ、円弧状外縁61aに沿って円筒状に延伸している。外周遮光壁65a~65dは、全体で開口32の外周を囲む配置とされている。外周遮光壁65a~65dは、指針100及び表示板30の間から外周側への光漏れを遮蔽する。かしめ孔61bは、厚さ方向に中央蓋部61を貫通する貫通孔である。かしめ孔61bは、内周遮光壁64の外周側であり、且つ、円弧状外縁61aの内周側に形成されている。
ポインタ蓋部66は、ポインタ部51の裏面53b及び表示面31の両方に沿った帯板形状に、中央蓋部61から延出している。ポインタ蓋部66は、ポインタ部51の裏面53bを覆っている。バランサ蓋部68は、中央蓋部61を挟んでポインタ蓋部66の反対側に形成されている。バランサ蓋部68は、バランサ58の裏面53c及び表示面31の両方に沿って、中央蓋部61から延出する形状である。バランサ蓋部68は、バランサ58の裏面53cを覆っている。
遮光カバー70は、ポインタ導光体50を収容する有底の容器状に形成されている。遮光カバー70は、ポインタ導光体50の周囲及び前面を全体的に覆う形状とされている。遮光カバー70は、ポインタ遮光部材71及び一組のポインタボス部材75等によって構成されている(図5参照)。
ポインタ遮光部材71は、メインカバー部72及び一対の接続部73を有している。メインカバー部72は、ポインタ部51及びバランサ58を収容可能なように、ポインタ導光体50の長手方向に沿って延伸している。メインカバー部72には、射出開口部72aが形成されている。射出開口部72aは、正面方向FDを向くメイン導光部材50aの前面に沿って線状に延伸している。ポインタ導光体50の前面から射出される光は、射出開口部72aを通過して視認者に視認される。メイン導光部材50aの前面のうちで射出開口部72aから露出している部分が、指針100の射出面部56であって、指針100の発光面部となる。
各接続部73は、メインカバー部72の両側に、それぞれ半円板状に形成されている。各接続部73には、複数のかしめ孔73a及び複数のかしめピン73bが形成されている。かしめ孔73aは、板厚方向に接続部73を貫通する貫通孔である。かしめピン73bは、接続部73において背面方向BDを向く裏面から、背面方向BDへ向けて棒状に突出している。複数のかしめピン73bの一部は、保持部52aのかしめ孔52cと中央蓋部61のかしめ孔61bとに挿通される(図6参照)。複数のかしめピン73bの他の一部は、バランサ58のかしめ孔58aと中央蓋部61のかしめ孔61bとに挿通される(図7参照)。
一組のポインタボス部材75は、互いに組み合わされることにより、有底の円筒容器状を呈する。各ポインタボス部材75は、底壁76及び筒状壁77を有している。底壁76は、接続部73を覆う半円板状に形成され、接続部73の正面方向FDに位置する。底壁76には、複数のかしめピン76aが設けられている(図9参照)。かしめピン76aは、底壁76において背面方向BDを向く裏面に形成されている。かしめピン76aは、底壁76の裏面から背面方向BDへ向けて棒状に突出している。かしめピン76aは、接続部73のかしめ孔73aに挿通される。
筒状壁77は、底壁76の円弧状の外縁から背面方向BDに向かって部分円筒状に立設されている。筒状壁77は、背面方向BDに向かうに従って外周側に傾斜するテーパ面状である。筒状壁77は、本体部52及び中央蓋部61の外周側を環状に囲んでいる。筒状壁77において底壁76から最も離間した端部77aは、表示板30から僅かに離れて位置し、表示面31と対向している。各筒状壁77は、入射面部54の周囲を扁平な筒状に囲むように配置される。
以上の遮光カバー70は、図2、図4、図6、図9及び図10等に示すように、収容空間69からの光漏れを抑制する構成として、シール凸部78及びバランサ凸部74をさらに有している。
シール凸部78は、ポインタボス部材75の各筒状壁77に設けられている。シール凸部78は、筒状壁77の内周壁面に形成されており、回転軸線RAまわりの周方向に沿って円弧状に延伸している。シール凸部78の横断面は、不等辺の三角形状を呈している。シール凸部78の横断面における幅は、基部78bから頂部78aへ向かうに従って次第に狭くなっていく。シール凸部78に形成される二つの傾斜面のうちで、底壁76と対向する一方が接触傾斜面79aであり、表示面31と対向する他方が外側傾斜面79bである。接触傾斜面79aは、基部78bから頂部78aへ向かうに従って背面方向BDに傾斜している。外側傾斜面79bは、基部78bから頂部78aへ向かうに従って正面方向FDに傾斜している。
シール凸部78は、ポインタ導光体50及び裏側遮光板60が遮光カバー70に組み付けられた状態で、円弧状外縁61aの背面方向BDに位置する。シール凸部78は、円弧状外縁61aに沿って円弧状に延設されている。シール凸部78は、収容空間69の外側から円弧状外縁61aの全体に、接触傾斜面79aを接触させている。
シール凸部78は、筒状壁77の端部77aから正面方向FDに離れた位置に設けられている。筒状壁77のうちでシール凸部78と端部77aとの間の部分が遮光円筒部77bとなる。遮光円筒部77bは、開口32の外周側を囲む円環状のリブとなる。遮光円筒部77bは、指針100と表示板30との間において、表示面31に沿って外周側へ移動する光を遮蔽する。
バランサ凸部74は、ポインタ遮光部材71においてバランサ58を収容する後端部分に設けられている。バランサ凸部74は、バランサ58の後端面59を覆うポインタ遮光部材71の内壁面に形成されている(図4参照)。バランサ凸部74は、指針100の幅方向に沿って線状に延伸している。バランサ凸部74の横断面は、矩形状とされている。バランサ凸部74にて背面方向BDを向く接触面74aは、回転軸線RAに対し実質的に直交する姿勢の平面状である。バランサ凸部74は、遮光カバー70へのポインタ導光体50の組み付けにより、後端面59の正面方向FDに位置する。バランサ凸部74は、後端面59に沿って指針100の幅方向に延伸し、正面方向FDを向くバランサ58の上面後端58eに接触している。
次に、指針100を組み立てる工程の詳細を、図4~図7及び図10を用いて説明する。
遮光カバー70は、二つのポインタボス部材75をポインタ遮光部材71に保持させる工程によって形成される。ポインタボス部材75のかしめピン76aは、接続部73のかしめ孔73aに挿通される。そして、かしめ孔73aから突き出したかしめピン76aの先端は、加熱された金型を用いて加圧され、扁平な半球状に押し潰される。こうした熱かしめ又は熱溶着等の締結により、各ポインタボス部材75は、ポインタ遮光部材71に組み付けられる。
遮光カバー70には、ポインタ導光体50及び裏側遮光板60がさらに組み付けられる。この工程では、ポインタ導光体50及び裏側遮光板60が、遮光カバー70へ向けて押し込まれる。このとき、遮光カバー70のかしめピン73bは、各かしめ孔52c,61b、又は各かしめ孔58a,61bに挿通される。加えて、裏側遮光板60の円弧状外縁61aは、樹脂材料の弾性によって各筒状壁77を外周側へ変位させつつ、シール凸部78を正面方向FDに通過する。以上により、ポインタ導光体50が収容空間69に収容され、裏側遮光板60が収容空間69を塞いだ状態となる。そして、各かしめ孔61bから突き出した各かしめピン76aの先端が、熱かしめ等により、扁平な半球状に押しつぶされる。以上により、ポインタ導光体50及び裏側遮光板60は、遮光カバー70に保持される。
以上の工程によれば、シール凸部78は、筒状壁77及びかしめピン73b等の弾性力により、円弧状外縁61aの全体に軽い力で圧接された状態となり、筒状壁77と中央蓋部61との間にできる隙間を実質的に消失させている。加えて、バランサ凸部74は、かしめピン73b等の復元力により、バランサ58の上面後端58e上面に密着した状態となり、バランサ58とポインタ遮光部材71の間にできる隙間を実質的に消失させている。
ここまで説明した本実施形態では、遮光カバー70に設けられたシール凸部78が、裏側遮光板60の円弧状外縁61aに接触している。こうした構成であれば、遮光カバー70と裏側遮光板60との間に生じる隙間が低減され得る。以上によれば、ポインタ導光体50から放出された光は、収容空間69から漏れ難くなる。したがって、指針100から表示面31へ向けた光漏が抑制される。
ここで、表示面31へと漏れた光は、表示面31の中央部分を照明し、発光表示された指針100をぼかしてしまう。こうした光漏れによる照明は、特に暗所等において、表示装置10の見栄えを低下させてしまう。故に、指針100から表示面31への光漏れの抑制は、指針100を発光表示させる表示装置10の商品性の低下防止に効果的となる。
加えて本実施形態の接触傾斜面79aは、頂部78aへ向かうに従い、背面方向BDに傾斜している。故に、中央蓋部61の位置が遮光カバー70に対して僅かにずれた又は傾いた場合でも、円弧状外縁61aは、概ね全周に亘って接触傾斜面79aに接触した状態を維持し得る。以上によれば、円弧状外縁61aとシール凸部78との間の隙間がさらに生じ難くなるため、収容空間69からの光漏れは、いっそう抑制される。
また本実施形態のポインタ遮光部材71が、ポインタボス部材75及びポインタ遮光部材71を共に保持している。故に、シール凸部78は、裏側遮光板60を保持する機能を有していなくてもよくなる。仮にシール凸部を係止爪として機能させる場合、係止に必要な爪長さを確保しつつ円弧状外縁61aに沿って延設させてしまうと、組み付けに際して、中央蓋部61は、シール凸部の内周側を正面方向FDに通過できなくなる。以上のように、保持機能の省略によれば、シール凸部78は、遮光カバー70及び裏側遮光板60間の隙間低減に効果的な形状になり得る。したがって、収容空間69からの光漏れを抑制する効果は、さらに高い確実性をもって発揮される。
さらに本実施形態では、ポインタ導光体50の入射面部54の周囲は、筒状壁77の一部である遮光円筒部77bによって囲まれている。加えて、遮光円筒部77bの内周側には、中央蓋部61に設けられた複数の外周遮光壁65a~65dが位置している。故に、入射面部54に入射せず、開口32周囲の表示面31に沿って、指針100と表示板30との間を外周側に進もうとする光は、リブ状を呈する外周遮光壁65a~65d及び遮光円筒部77bによって遮られる。以上によれば、表示板30への光漏れは、いっそう低減され得る。
加えて本実施形態では、バランサ58の上面後端58eと接触するバランサ58凸部がさらに設けられている。こうした構成であれば、遮光カバー70のうちでバランサ58を収容する箇所からの光も漏れも、抑制可能となる。
尚、上記実施形態では、表示板30が「表示部材」に相当し、入射面部54が「入射部」に相当し、バランサ58が「バランサ部」に相当し、後端面59が「端面」に相当し、裏側遮光板60が「裏側遮光体」に相当し、円弧状外縁61aが「外縁」に相当する。また、遮光カバー70が「表側遮光体」に相当し、ポインタ遮光部材71が「第一遮光部材」に相当し、ポインタボス部材75が「第二遮光部材」に相当し、接触傾斜面79aが「傾斜面」に相当し、指針光源82が「光源」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記実施形態の遮光カバー70は、ポインタ遮光部材71及びポインタボス部材75等の遮光部材を組み合わせることにより、構成されていた。一方で、上記実施形態の変形例1の遮光カバーは、一体物として形成された部材である。変形例1の遮光カバーは、ポインタ部を覆うことなく、本体部のみを覆う有底の容器状に形成されている。こうした形状の遮光カバーであっても、シール凸部の形成によって裏側遮光板との間の隙間が低減されれば、表示面への光漏れは、抑制され得る。
上記実施形態のシール凸部78の横断面は、略三角形状であった。しかし、シール凸部の横断面形状は、適宜変更可能であり、略矩形状であってもよく、略半円状等であってもよい。即ち、円弧状外縁61aと接触する箇所は、接触傾斜面79aのような傾斜面でなくてもよい。
また上記実施形態のシール凸部78は、円弧状外縁61aの背面方向BDに位置していた。しかし、シール凸部は、中央蓋部の正面方向FDに位置し、中央蓋部の前面の外縁に接触してもよい。加えて、シール凸部は、筒状壁の背面方向BDの端部から離れていなくてもよく、端部から内周側にリブ状に突き出した形状であってもよい。さらに、中央蓋部の外縁の形状及びシール凸部の各形状は、円弧状でなくてもよい。
加えて、バランサ凸部の横断面形状及び配置も、シール凸部と同様に、適宜変更可能である。また、バランサが設けられていない指針等では、バランサ凸部に相当する構成が省略されていてもよい。
上記実施形態では、車両に搭載された表示装置10に本開示による光漏れ抑制構造を適用した例を説明した。しかし、本開示の光漏れ抑制構造を適用可能な表示装置は、コンビネーションメータとして機能する上述のような表示装置に限定されない。例えば、車両とは異なる移動体、例えば航空機や船舶等に搭載される計器としての表示装置、並びに産業用機械及び家電製品等に用いられる指針表示器等に用いられる指針にも、本開示の光漏れ抑制構造は、適用可能である。
10 表示装置、30 表示板(表示部材)、31 表示面、50 ポインタ導光体、51 ポインタ部、54 入射面部(入射部)、58 バランサ(バランサ部)、59 後端面(端面)、60 裏側遮光板(裏側遮光体)、61a 円弧状外縁(外縁)、69 収容空間、70 遮光カバー(表側遮光体)、71 ポインタ遮光部材(第一遮光部材)、74 バランサ凸部、75 ポインタボス部材(第二遮光部材)、77 筒状壁、77a 端部、78 シール凸部、78a 頂部、78b 基部、79a 接触傾斜面(傾斜面)、82 指針光源(光源)、100 指針、BD 背面方向、RA 回転軸線

Claims (6)

  1. 表示装置において発光可能に設けられ、表示面(31)に沿って回転する指針であって、
    前記表示装置の光源(82)から入射した光の放出により発光するポインタ導光体(50)と、
    前記ポインタ導光体において前記表示面と対向する裏面(53a~53c)を覆う裏側遮光体(60)と、
    前記裏側遮光体を保持する第一遮光部材(71)、及び前記第一遮光部材に保持され前記裏側遮光体との間に前記ポインタ導光体を収容する収容空間(69)を区画する一組の第二遮光部材(75)を含み、一組の当該第二遮光部材の内周壁面に形成され前記裏側遮光体の外縁(61a)に沿って前記ポインタ導光体の回転軸線(RA)まわりの周方向に円弧状に延伸しており当該外縁に接触する凸状のシール凸部(78)、を有する表側遮光体(70)と、
    を備える指針。
  2. 前記シール凸部は、前記裏側遮光体の前記外縁の全体に接触している請求項1に記載の指針。
  3. 前記シール凸部は、前記外縁に外側から接触し、基部(78b)から頂部(78a)へ向かうに従い、前記表示面に近づく背面方向(BD)に傾斜する傾斜面(79a)、を有する請求項2に記載の指針。
  4. 前記ポインタ導光体の前記裏面には、前記光源の光を入射させる入射部(54)、が設けられており、
    前記表側遮光体は、前記入射部の周囲を筒状に囲む筒状壁(77)、を有し、
    前記シール凸部は、前記筒状壁において前記表示面と対向する端部(77a)から離れた位置に設けられている請求項1~のいずれか一項に記載の指針。
  5. 前記ポインタ導光体は、前記ポインタ導光体の回転軸線(RA)から離れる方向に延伸するポインタ部(51)、及び前記回転軸線を挟んで前記ポインタ部とは反対側に位置するバランサ部(58)、を有し、
    前記表側遮光体は、前記バランサ部の端面(59)に沿って延伸し、前記バランサ部に接触する凸状のバランサ凸部(74)、をさらに有する請求項1~のいずれか一項に記載の指針。
  6. 請求項1~のいずれか一項に記載の指針(100)と、
    前記指針を発光させる光を放出する前記光源と、
    前記表示面を有し、前記指針と共に情報表示を形成する表示部材(30)と、
    を備える表示装置。
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