JP7110943B2 - 電極積層体の製造方法 - Google Patents

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Description

本願は電極積層体の製造方法を開示するものである。
電極積層体に用いられる固体電解質は空気中の水分と反応し、劣化することが知られている。固体電解質が劣化すると電池特性の低下につながるため、このような劣化を出来るだけ抑制することが望まれている。
特許文献1は、少なくとも硫化物系固体電解質材料が含まれている電解質含有層と外気とが接触する部位に、実質的に水分を含まない硫化物固体電解質材料が酸化されてなる酸化物層が形成された酸化物層含有発電素子を有する全固体リチウム二次電池を開示しており、上記酸化物層により全固体リチウム二次電池の耐水性を向上させている。そして、これにより硫化物固体電解質の劣化を抑制している。
また、特許文献2は、固体電解質単体がリチウムイオン伝導性を有する接着層で被覆され、該接着層で被覆された固体電解質層本体がさらに保護層で覆われた全固体リチウムイオン二次電池用の固体電解質を開示しており、上記の保護層により固体電解質本体と外気中の水分との接触を抑制している。
特開2009-193727号公報 特開2017-69036号公報
このように固体電解質を用いる電極積層体は外気中の水分と反応し、電池性能が低下する虞があるため、製造時において固体電解質が外気中に露出している段階は低露点環境下にて行われる。しかし、低露点環境下での作業は、通常の大気中での作業に比べて、環境維持するための製造コストが高くなる。そのため、電極積層体の製造において、低露点下での作業工程を減少させることが望まれていた。
特許文献1に記載の全固体リチウム二次電池は、正極層、固体電解質層、及び負極層が積層されるまでは、固体電解質層が外気に露出しているため、これらの層を積層する間は低露点環境下での作業が必要であった。また、電極合材以外の材料である酸化物層を電極内に形成するため、エネルギー密度が低下する虞があった。
特許文献2に記載の固体電解質は保護層で覆う必要があるため、作業工程が増加し、生産性が低下する虞があった。
よって、特許文献1、2に記載された発明からでは簡易な方法で低露点下での作業工程を減少させることは困難であった。
そこで本願では、簡易な方法で、低露点下での作業工程を減少可能な電極積層体の製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、電極積層体の製造時に耐水性固体電解質を用いることによって、低露点環境下での作業工程を減少可能であることを見出した。具体的には、低露点環境下において、第1及び第2の電極積層体の表面に耐水性固体電解質層を形成させ、外気中の水分と反応し易い固体電解質層をこれらの電極積層体の内部に形成させることにより、その後の積層工程は低露点環境下でなくとも、すなわち高露点環境下であっても作業可能になることを見出した。
よって、本願は、上記の知見に基づいて、上記の課題を解決する1つの手段として、第1の電極積層体を得る工程と、第2の電極積層体を得る工程と、第1の電極積層体と第2の電極積層体とを積層する工程と、を備え、第1の電極積層体を得る工程は、第1の集電箔上に第1の電極合材層を形成する工程と、第1の電極合材層上に第1の固体電解質層及び第1の固体電解質層よりも耐水性の高い第1の耐水性固体電解質層を形成する工程と、を含み、第1の耐水性固体電解質層は第1の固体電解質層の第1の電極合材層とは反対側の面に形成されており、第2の電極積層体を得る工程は、第2の集電箔上に第2の電極合材層を形成する工程と、第2の電極合材層上に第1の固体電解質層よりも耐水性の高い第2の耐水性固体電解質層を形成する工程と、を含む、電極積層体の製造方法を開示する。
本開示の電極積層体の製造方法によれば、簡易な方法で低露点下での作業工程を減少させることができる。
製造方法100のフローチャートである。 第1の電極積層体製造工程S1の概略図である。 第2の電極積層体製造工程S2の概略図である。 積層工程S3の概略図である。 従来の積層工程を説明する図である。
本開示の電極積層体の製造方法について、一実施形態である電極積層体10の製造方法100(以下において、「製造方法100」ということがある。)を用いて、以下に詳しく説明する。
[製造方法100]
電極積層体10の製造方法100は、第1の電極積層体1を得る工程(以下において、「第1の電極積層体製造工程S1」ということがある。)と、第2の電極積層体2を得る工程(以下において、「第2の電極積層体製造工程S2」ということがある。)と、第1の電極積層体と第2の電極積層体とを積層する工程(以下において、「積層工程S3」ということがある。)と、を備える。第1の電極積層体製造工程S1と第2の電極積層体製造工程S2とを行う順序は特に限定されず、何れを先に行ってもよい。ただし、積層工程S3は第1の電極積層体製造工程S1及び第2の電極積層体製造工程S2が完了した後に行われる。
図1は製造方法100のフローチャートである。また、図2~図4は製造方法100の概略図である。図2は第1の電極積層体製造工程S1の概略図であり、図3は第2の電極積層体製造工程S2の概略図であり、図4は積層工程S3の概略図である。
ここで、第1の電極積層体1と第2の電極積層体2とは、一方が正極としての機能を有し、他方が負極として機能を有する。以下においては、第1の電極積層体1が負極としての機能を有し、第2の電極積層体2が正極としての機能を有する場合について説明する。ただし、本開示の電極積層体は第1の電極積層体が正極としての機能を有し、第2の電極積層体が負極としての機能を有する場合も包含する。
<第1の電極積層体製造工程S1>
第1の電極積層体製造工程S1は、第1の電極積層体1を得る工程である。第1の電極積層体製造工程S1は、第1の集電箔1a上に第1の電極合材層1bを形成する工程S11(以下において、「第1の電極合材層形成工程S11」ということがある。)と、第1の電極合材層1b上に第1の固体電解質層1c及び該第1の固体電解質層1cよりも耐水性の高い第1の耐水性固体電解質層1dを形成する工程S12(以下において、「第1の耐水性固体電解質層形成工程S12」ということがある。)と、を含む。
(第1の電極合材層形成工程S11)
第1の電極合材層形成工程S11では、第1の集電箔1a上に第1の電極合材層1bを形成する。第1の集電箔1a上に第1の電極合材層1bを形成する方法は特に限定されず公知の方法を採用することができる。例えば、第1の電極合材層1bを構成する材料を溶媒で溶解してスラリーとし、該スラリーを第1の集電箔1a上に塗布、乾燥させる方法を挙げることができる。または、第1の電極合材層1bを構成する材料を混合しプレスすることで第1の電極合材層1bを作製し、次いで第1の電極合材層1bに第1の集電箔1aを貼り付ける方法も挙げられる。
上記したとおり第1の電極積層体1は負極としての機能を有する。
そのため、第1の集電箔1aとしては負極集電箔を用いる。負極集電箔としては公知の負極集電箔を用いることができ、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。
また、第1の電極合材層1bとしては、負極活物質を少なくとも含む。また、必要に応じて固体電解質、導電材、バインダーを含むことができる。第1の電極合材層1bに含むことができる負極活物質、導電材、バインダーとしては、公知の負極活物質、導電材、バインダーを用いることができ、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。固体電解質としては、公知の固体電解質を用いることができ、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができるが、後述する耐水性固体電解質は除かれる。第1の電極合材層1bを構成する材料の配合割合は特に限定されず、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。第1の集電箔1a及び第1の電極合材層1bの厚みも特に限定されない。
(第1の耐水性固体電解質層形成工程S12)
第1の耐水性固体電解質層形成工程S12では、第1の電極合材層1b上に第1の固体電解質層1c及び該第1の固体電解質層1cよりも耐水性の高い第1の耐水性固体電解質層1dを形成する。この際、図2に示したとおり、第1の耐水性固体電解質層1dは第1の固体電解質層1cの第1の電極合材層1bと接している面とは反対側の面に形成される。これは、第1の電極積層体1の積層方向内部に含有される固体電解質(耐水性固体電解質以外の固体電解質)と外気中の水分との接触を抑制するためである。
よって、第1の耐水性固体電解質層形成工程S12を完了するまで(第1の電極積層体製造工程S1を完了するまで)は低露点環境下での作業を必要とするが、第1の耐水性固体電解質層形成工程S12(第1の電極積層体製造工程S1)の完了後は低露点環境下でなくとも、すなわち高露点環境下であっても第1の電極積層体1の取扱いが可能になる。
ここで、本明細書における「低露点環境下」とは、露点が-80℃以上-50℃以下、好ましくは-80℃以上-60℃以下の環境下を意味する。また、「高露点環境下」とは、低露点環境下よりも露点温度が高い環境下を意味する。
露点は露点温度計によって測定することができる。また、このような露点環境は露点温度が制御可能なグローブボックス内において実現することができる。
第1の電極合材層1b上に第1の固体電解質層1c及び第1の耐水性固体電解質層1dを形成する方法は特に限定されず、公知の方法を採用することができる。例えば、第1の固体電解質層1c及び第1の耐水性固体電解質層1dを構成する材料をそれぞれ溶媒に溶解してスラリーとし、該スラリーを金属箔上に塗布、乾燥させて第1の固体電解質層1c及び第1の耐水性固体電解質層1dをそれぞれ作製し、第1の固体電解質層1cを第1の耐水性固体電解質層1dに転写しプレスして、次いで得られた第1の固体電解質層1c及び第1の耐水性固体電解質層1dの積層体を第1の電極合材層1b上に転写し、プレスする方法が挙げられる。また、金属箔上に作製した第1の固体電解質層1c及び第1の耐水性固体電解質層1dを、それぞれ第1の電極合材層1b上に順に転写し、プレスする方法も挙げられる。さらに、第1の電極合材層1b上に第1の固体電解質層1cを構成する材料を含むスラリーを塗布、乾燥させて第1の固体電解質層1cを形成し、さらに第1の固体電解質層1c上に第1の耐水性固体電解質層1dを構成する材料を含むスラリーを塗布、乾燥させて第1の耐水性固体電解質層1dを形成する方法も挙げられる。
第1の固体電解質層1cには、少なくとも固体電解質が含まれる。また、必要に応じてバインダーを備えることができる。第1の固体電解質層1cに含むことができる固体電解質としては、公知の固体電解質を用いることができ、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができるが、後述する耐水性固体電解質は除かれる。バインダーとしては、公知のバインダーを用いることができ、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。第1の固体電解質層1cを構成する材料の配合割合は特に限定されず、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。第1の固体電解質層1cの厚みも特に限定されない。
第1の耐水性固体電解質層1dには、少なくとも耐水性固体電解質が含まれる。また、必要に応じて活物質やバインダーを備えることができる。「耐水性固体電解質」とは、高露点環境下において水分によるLiイオン伝導性の低下が抑制された固体電解質である。第1の耐水性固体電解質層1dに含むことができる耐水性固体電解質としては、公知の耐水性固体電解質を用いることができ、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。例えば、特願2018-084195に記載される硫化物固体電解質を用いることができる。具体的には、Li元素、P元素、S元素およびO元素を含有する硫化物固体電解質であって、粒子形状を有し、上記硫化物固体電解質の内側表面に、上記粒子形状に沿って配向した結晶部を有する、硫化物固体電解質等を用いることができる。また、結晶部は、粒子形状に沿って配向している、言い換えると、結晶部における結晶面の方位が、粒子形状(厳密には、粒子の外周形状)に沿っているものを用いる。さらに、電極を取扱う露点環境において、硫化物固体電解質を6時間曝露した際のイオン伝導度の維持率が70%以上であることが好ましい。活物質としては、第1の電極合材層1bに用いることができる活物質を挙げることができる。第1の耐水性固体電解質層1dに活物質を含有させることにより、活物質を含有させない場合に比べて、電極積層体10のエネルギー密度が向上する。バインダーとしては、公知のバインダーを用いることができ、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。第1の耐水性固体電解質層1dを構成する材料の配合割合は特に限定されず、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。第1の耐水性固体電解質層1dの厚みも特に限定されない。
<第2の電極積層体製造工程S2>
第2の電極積層体製造工程S2は、第2の電極積層体2を得る工程である。第2の電極積層体製造工程S2は、第2の集電箔2a上に第2の電極合材層2bを形成する工程S21(以下において、「第2の電極合材層形成工程S21」ということがある。)と、第2の電極合材層2b上に上記第1の固体電解質層1cよりも耐水性の高い第2の耐水性固体電解質層2cを形成する工程S22(以下において、「第2の耐水性固体電解質層形成工程S22」ということがある。)と、を含む。
(第2の電極合材層形成工程S21)
第2の電極合材層形成工程S21では、第2の集電箔2a上に第2の電極合材層2bを形成する。第2の集電箔2a上に第2の電極合材層2bを形成する方法は、特に限定されず、公知の方法を採用することができる。例えば、第2の電極合材層2bを構成する材料を溶媒で溶解してスラリーとし、該スラリーを第2の集電箔2a上に塗布、乾燥させる方法を挙げることができる。または、第2の電極合材層2bを構成する材料を混合しプレスすることで第2の電極合材層2bを作製し、次いで第2の電極合材層2bに第2の集電箔2aを貼り付ける方法も挙げられる。
上記したとおり第2の電極積層体2は正極としての機能を有する。
そのため、第2の集電箔2aとしては正極集電箔を用いる。正極集電箔としては公知の正極集電箔を用いることができ、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。
また、第2の電極合材層2bとしては、正極活物質を少なくとも含む。また、必要に応じて固体電解質、導電材、バインダーを含むことができる。第2の電極合材層2bに含むことができる正極活物質、導電材、バインダーとしては、公知の正極活物質、導電材、バインダーを用いることができ、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。固体電解質としては、公知の固体電解質を用いることができ、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができるが、上記の耐水性固体電解質は除かれる。第2の電極合材層2bを構成する材料の配合割合は特に限定されず、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。第2の集電箔2a及び第2の電極合材層2bの厚みも特に限定されない。
(第2の耐水性固体電解質層形成工程S22)
第2の耐水性固体電解質層形成工程S22では、第2の電極合材層2b上に第1の固体電解質層1cよりも耐水性の高い第2の耐水性固体電解質層2cを形成する。これにより、第2の耐水性固体電解質層形成工程S22(第2の電極積層体製造工程S2)を完了するまでは低露点環境下を必要とするが、第2の耐水性固体電解質層形成工程S22(第2の電極積層体製造工程S2)の完了後は低露点環境下でなくとも、すなわち高露点環境下であっても第2の電極積層体2の取扱いが可能になる。
第2の電極合材層2b上に第2の耐水性固体電解質層2cを形成する方法は特に限定されず、公知の方法を採用することができる。例えば、第2の耐水性固体電解質層2cを構成する材料を溶媒に溶解してスラリーとし、該スラリーを金属箔上に塗布、乾燥させて第2の耐水性固体電解質層2cを作製し、該第2の耐水性固体電解質層2cを第2の電極合材層2b上に転写し、プレスする方法が挙げられる。また、第2の電極合材層2b上に第2の耐水性固体電解質層2cを構成する材料を含むスラリーを塗布、乾燥させて第2の耐水性固体電解質層2cを形成する方法が挙げられる。
第2の耐水性固体電解質層2cには、少なくとも耐水性固体電解質が含まれる。また、必要に応じて活物質やバインダーを備えることができる。第2の耐水性固体電解質層2cに含むことができる耐水性固体電解質としては、第1の耐水性固体電解質層1dで用いることができる耐水性固体電解質を挙げることができる。活物質としては、第2の電極合材層2bに用いることができる活物質を挙げることができる。第2の耐水性固体電解質層2cに活物質を含有させることにより、活物質を含有させない場合に比べて、電極積層体10のエネルギー密度が向上する。バインダーとしては、公知のバインダーを用いることができ、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。第2の耐水性固体電解質層2cを構成する材料の配合割合は特に限定されず、電池の構成や目的とする性能に応じて適宜選択することができる。第2の耐水性固体電解質層2cの厚みも特に限定されない。
<積層工程S3>
積層工程S3では、第1の電極積層体1と第2の電極積層体2とを積層する。第1の電極積層体1と第2の電極積層体2とを積層する方法は特に限定されないが、第1の耐水性固体電解質層1dと第2の耐水性固体電解質層2cとが接するように積層する。よって、製造方法100によって製造される電極積層体10は、図4に示したとおり、第1の耐水性固体電解質層1dと第2の耐水性固体電解質層2cとが連続している。この構造が電極積層体10の特徴である。
また、上記したように第1の電極積層体1と第2の電極積層体2とは低露点環境下でなくとも取り扱いが可能であるため、積層工程S3は低露点環境下で行うことを要しない。
以上、製造方法100について説明した。製造方法100は、上記したように、第1の電極積層体製造工程S1と第2の電極積層体製造工程S2とは低露点環境下での作業が必要になるが、積層工程S3は低露点環境下でなくとも、すなわち高露点環境下であっても作業可能である。これは、第1の電極積層体1及び第2の電極積層体2が積層方向表面(集電箔とは反対側の表面)に耐水性固体電解質層を備えるため、第1の電極積層体1及び第2の電極積層体2の内部に備えられる固体電解質が外気中の水分と接触し難くなるからである。
よって、製造方法100によれば、従来に比べて、簡易な方法で低露点下での作業工程を低減することができる。
一方で、従来から知られている積層方法は、図5に示したように正極積層体A及び負極積層体Bは積層体の積層方向内部に耐水性固体電解質層を配置し、積層方向表面に固体電解質を含む層を配置しているため、これらを積層して電極積層体Cを製造するまで低露点環境下での作業が必要となる。
1 第1の電極積層体
1a 第1の集電箔
1b 第1の電極合材層
1c 第1の固体電解質層
1d 第1の耐水性固体電解質層
2 第2の電極積層体
2a 第2の集電箔
2b 第2の電極合材層
2c 第2の耐水性固体電解質層
10 電極積層体

Claims (1)

  1. 第1の電極積層体を得る工程と、
    第2の電極積層体を得る工程と、
    前記第1の電極積層体と前記第2の電極積層体とを積層する工程と、を備え、
    前記第1の電極積層体を得る工程は、
    第1の集電箔上に第1の電極合材層を形成する工程と、
    前記第1の電極合材層上に第1の固体電解質層及び第1の固体電解質層よりも耐水性の高い第1の耐水性固体電解質層を形成する工程と、を含み、
    前記第1の耐水性固体電解質層は前記第1の固体電解質層の前記第1の電極合材層とは反対側の面に形成されており、
    前記第2の電極積層体を得る工程は、
    第2の集電箔上に第2の電極合材層を形成する工程と、
    前記第2の電極合材層上に前記第1の固体電解質層よりも耐水性の高い第2の耐水性固体電解質層を形成する工程と、を含み、
    前記積層する工程において、前記第1の耐水性固体電解質層と前記第2の耐水性固体電解質層とが接するように、前記第1の電極積層体と前記第2の電極積層体とを積層し、
    前記第1の耐水性固体電解質層及び前記第2の耐水性固体電解質層は耐水性固体電解質を含み、
    前記耐水性固体電解質はLi元素、P元素、S元素及びO元素を含有する硫化物固体電解質である、
    電極積層体の製造方法。
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