JP7110663B2 - ウエハ収容容器及びウエハ収容容器の清浄化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ウエハを収容する収容空間の気体を検出するセンサー部を有するウエハ収容容器等に関する。
たとえば半導体の製造工程では、スミフ(SMIF)やプープ(FOUP)と呼ばれるウエハ収容容器を用いて、各処理装置の間のウエハの搬送や、ウエハの保管が行われる。
ここで、ウエハが収容されるウエハ収容容器内の環境は、ウエハ表面を酸化や汚染から守るために、所定の状態を上回る不活性状態及び清浄度が保たれることが好ましい。容器内の気体の不活性状態や清浄度を向上させる方法としては、容器の内部又は容器と連通する空間に清浄化ガスを導入するガスパージ等の技術が提案されている。また一方で、容器内の清浄度を所定の状態に清浄化する技術として、容器に配管を接続し、収容容器内の気体を外部の環境制御ユニットとの間で循環させ、ウエハ収容容器内の水分濃度や酸素濃度を制御する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003-347397号公報
しかしながら、収容容器内の気体を外部に導出して制御する従来の方法では、一度収容容器内の気体を外部に導出しない限り収容容器内の清浄度を検出することができない。そのため、収容容器内の清浄度を検出するためには、清浄度が十分に高い容器についても、清浄度が低い容器についても、一律に収容容器内の気体を外部に導出する工程が必要となる不都合が生じており、処理の効率化が望まれている。また、一方で、ウエハを収容する収容空間の内部に検出機構を設ける方法では、検出機構自体からの発塵により、収容空間の清浄度に悪影響を与える問題が考えられる。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、収容空間の清浄度に与える影響が小さく、かつ容易に収容空間の気体を検出可能な検出機構を有するウエハ収容容器などを提供する。
上記目的を達成するために、本発明に係るウエハ収容容器は、
内部にウエハを収容する収容空間を有するウエハ収容部と、
前記収容空間の気体を検出するセンサー部と、前記センサー部からの信号が入力されるデータ処理部とを有しており、前記ウエハ収容部の底壁である収容部底壁によって前記収容空間に対して隔てられて、前記収容部底壁の外側面である底壁外面または前記底壁外面より下方に設置される検出機構と、を有しており、
前記収容部底壁には、前記収容空間と前記センサー部とを連通させる通気孔が形成されており、前記センサー部は、前記通気孔を介して前記収容空間の気体に接触することを特徴とする。
本発明に係るウエハ収容容器では、検出機構がウエハ収容部の底壁外面またはこれより下方に設けられており、収容部底壁に形成された通気孔を介して、センサー部が収容空間の気体に接触する。このため、このようなウエハ収容容器では、他の装置等によってウエハ収容容器の外部に収容空間の気体を導出しなくても、収容空間内の雰囲気を検出できる。また、検出機構が、収容空間の内部ではなく、収容空間の外に設けられているため、検出機構からの発塵が、収容空間の清浄度に与える影響を小さくすることができる。また、検出機構が収容部底壁によって収容空間から隔てられるため、このようなウエハ収容容器は、収容空間内に生じるウエハからのアウトガスなどによって検出機構が損傷を受ける問題を防止できる。また、検出機構がウエハ収容部の下方に設けられているため、検出機構自体が外部からの衝撃を受けることを防止することができ、また、ウエハ収容容器の外形寸法が大きくなることを防止できる。
また、例えば、前記検出機構は、前記底壁外面に取り付けられているアタッチメント部材であってもよい。
検出機構を、着脱可能なアタッチメント部材とすることにより、このようなウエハ収容容器は、検出機構の修理やメンテナンスが容易である。また、底壁外面に取り付けられることにより、収容部底壁に形成される通気孔との位置合わせを、精度良く行うことが可能である。また、検出機構が収容空間の外部に設けられているため、アタッチメント部材の脱着時における部品同士の接触に伴う発塵が、収容空間の清浄度に与える影響を抑制することができる。
また、例えば、前記検出機構は、前記センサー部及び前記データ処理部に電力を供給する電源部を備えていてもよい。
検出機構が電源部を備えることにより、このような検出機構は、外部からの電力供給を受けなくても、収容空間の気体を検出することができる。したがって、このようなウエハ収容容器は、特定の装置に設置されている場合だけでなく、半導体工場内を搬送されている間など、ウエハ収容容器がいろいろな状態にある場合において、収容空間の気体を検出できる。
また、例えば、前記収容部底壁に設けられており、前記収容空間の気体を外部に導出させる底部導出ポートを有していてもよく、
前記通気孔は前記底部導出ポートの一部であってもよい。
通気孔が底部導出ポートの一部であることにより、検出機構のセンサー部に対して、専用の通気孔を設ける必要がない。また、このようなウエハ収容容器は、収容空間に清浄化ガスを導入する際、底部導出ポート周辺の気体を検出することにより、清浄化ガスの導入位置ではなく、収容空間における排出位置周辺の気体を検出できる。このような検出機構は、清浄化処理によりウエハ内が適切に清浄化されたかどうかを、精度よく確認することが可能である。
また、例えば、前記検出機構は、前記センサー部を含み前記底部導出ポート内に配置される第1部分と、前記データ処理部を含み前記底部導出ポートから離間する位置に配置されてる第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを接続する第3部分と、を有してもよい。
通気孔が底部導出ポートの一部である場合、センサー部を含む第1部分を底部導出ポート内に配置し、第2部分を程度導出ポートから離間する位置に配置することにより、狭い底部導出ポートの内部で、センサー部と収容空間の気体とを接触させることができる。
また、例えば、前記第1部分は、前記センサー部が配置される先端部と、前記先端部と前記第3部分との間の部分であって前記先端部に接続しており、前記底部導出ポート内において前記先端部から下向に延びる接続部と、を有してもよい。
先端部にセンサー部を配置することにより、センサー部を収容空間に対して、より近づけて配置することができる。そのため、このようなセンサー部は、収容空間の気体を、精度よく検出することができる。また、先端部から下方に延びる接続部を有することにより、収容部底壁を避けて、第1部分を第3部分に対してつなぐことができる。
また、例えば、前記通気孔には、防水機能を有する通気性フィルターが設けられていてもよく、前記センサー部の表面に、防水機能を有する通気性フィルターが設けられていてもよい。
通気孔またはセンサー部の表面に、防水機能を有する通気性フィルターが設けられることにより、ウエハ収容部を洗浄等する場合に、センサー部が浸水してしまう問題を防止できる。
また、本発明に係るウエハ収容容器は、前記収容部底壁の下方に設けられており、前記ウエハ収容容器の容器底面の少なくとも一部を構成する底板を有してもよく、
前記検出機構は、前記収容部底壁と前記底板との間に設置されていてもよい。
収容部底壁と底板との間に検出機構を設けるウエハ搬送容器は、位置決めピンなどを収容するために生じる空間を利用して検出機構を配置することができるため、小型化に適している。また、検出機構の下方に底板が位置するため、検出機構が、接地面の突起構造などに衝突することを防止できる。
また、例えば、前記検出機構は、前記ウエハ収容部の動きを検出して前記データ処理部に出力する動き検出センサー部を有してもよい。
このような検出機構は、例えば角速度センサーや加速度センサーのような動き検出センサーにより、ウエハ収容部の動きを検出し、収容空間に収容されるウエハが受ける衝撃などを算出することができる。
本発明の第1の観点に係るウエハ収容容器の清浄化方法は、上記のいずれかのウエハ収容容器が有する前記検出機構により、前記収容空間の気体を検出する検出ステップと、
前記検出ステップによる検出結果から、前記収容空間の清浄化を実施するか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップによる判断結果に応じて、清浄化ガス供給手段により前記収容空間に清浄化ガスを導入し、前記収容空間の清浄化を実施する清浄化ステップと、を有する。
このような清浄化方法によれば、収容空間の気体を精度よく検出し、清浄化の実施の必要性を正確に判断したうえで、必要な場合のみに収容空間の清浄化を実施することができる。そのため、このような清浄化方法によれば、ウエハを酸化などから効果的に守ることができることに加え、すでに収容空間が清浄である場合などは清浄化を実施しないことにより、ウエハに対する処理を効率化することができる。
本発明の第2の観点に係るウエハ収容容器の清浄化方法は、検出機構が動き検出センサー部を有するウエハ収容容器において、ウエハ収容容器が有する前記検出機構により、前記ウエハ収容部の動きを検出する検出ステップと、
前記検出ステップによる検出結果から、前記収容空間の清浄化を実施するか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップによる判断結果に応じて、清浄化ガス供給手段により前記収容空間に清浄化ガスを導入し、前記収容空間の清浄化を実施する清浄化ステップと、を有する。
このような清浄化方法によれば、ウエハ収容部が振動を生じたり、ウエハ収容部に外部から衝撃が加えられた場合など、収容空間内の清浄度が低下するおそれのあるウエハ収容部の動きを検出した場合、収容空間の清浄化を実施することができる。これにより、第2の観点に係るウエハ収容容器の清浄化方法は、収容空間を清浄な状態に保つことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るウエハ収容容器及びウエハ収容容器内清浄化装置の概略図である。 図2(a)は、図1に示すウエハ収容容器の筐体内を示す斜視図であり、図2(b)は、図(a)の部分拡大図である。 図3は、図2に示すウエハ収容容器に取り付けられた検出機構およびその周辺部分を示す概略斜視図である。 図4は、図3に示す検出機構及びその周辺部分を表す概略断面図である。 図5は、図3及び図4に示す検出機構の概略回路構成を示す概念図である。 図6は、図1に示すウエハ収容容器内清浄化装置の載置台周辺を示す概略斜視図である。 図7は、図1に示すウエハ収容容器内雰囲気検出機構とウエハ収容容器内清浄化装置との通信を説明する概念図である。 図8は、ウエハ収容容器を容器底面側から見た底面図である。 図9は、変形例に係る検出機構を表す概略斜視図である。 図10は、本発明の一実施形態に係るウエハ収容容器の清浄化方法の一例を表すフローチャートである。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るウエハ収容容器としてのフープ20と、フープ20を清浄化する装置の一例としてのロードポート装置40と、を表す概略図である。
ロードポート装置40は、フープ20内からウエハ10を取り出し、図示しない半導体処理装置へ搬送するためのイーフェム(EFEM)60の一部を構成する。ロードポート装置40は、イーフェム60内に形成されるウエハ搬送室66の壁部64に設置され、ウエハ10を半導体処理室へ移動させるためのインターフェースの一部として機能する。イーフェム60のウエハ搬送室66内は、ファンフィルタユニット等を用いて一定の清浄環境に維持される。また、ウエハ搬送室66には、フープ20からウエハ10を取り出すためのロボットアームを有する搬送ロボット62等が設けられている。
ロードポート装置40は、フープ20を設置する載置台46を有する。載置台46のZ軸方向の上部には、ウエハ10を密封して収容及び搬送するフープ(FOUP)20が、着脱自在に載置可能になっている。載置台46は、フープ20を上部に載置した状態で、図6に示す位置から図1に示す位置までY軸方向に移動することができる。なお、図面において、Y軸が載置台46の移動方向を示し、Z軸が鉛直方向の上下方向を示し、X軸がこれらのY軸およびZ軸に垂直な方向を示す。
図1に示すロードポート装置40は、フープ20の蓋部23を開くためのドア47を有している。ロードポート装置40は、フープ20が壁部64の開口に係合する位置までフープ20を移動させた後、ドア47を用いてフープ20の蓋部23を開放することにより、フープ20における筐体部22内部と、ウエハ搬送室66とを、筐体部22の主開口22aを介して機密に連結することができる。
また、図1に示すロードポート装置40は、ウエハ収容容器であるフープ20内を清浄化するウエハ収容容器内清浄化装置としても機能する。ロードポート装置40は、フープ20内に清浄化ガスを導入する清浄化ガス導入部であるフロントパージノズル41と、ボトムパージノズル42とを有している。フロントパージノズル41は、ウエハ搬送室66に連結された主開口22aの近傍に配置されている。フロントパージノズル41は、フープ20の主開口22aに向かって清浄化ガスを放出し、フープ20内に清浄化ガスを導入する。なお、フープ20内を清浄化する清浄化ガスとしては、特に限定されないが、窒素ガス等の不活性ガスやドライエア等が挙げられ、窒素ガスが好ましい。
ボトムパージノズル42は、載置台46から突出し、フープ20における筐体部22の収容部底壁22bに設けられる底部導出ポート24または底部導入ポート25に連結する。ボトムパージノズル42は、主開口22aに対して、容器底面20aの中央位置より離れた位置に設けられる底部導入ポート25に連結する導入ノズル42aと、主開口22aに対して、容器底面20aの中央位置より近い位置に設けられる底部導出ポート24に連結する排出ノズル42bとを有する。導入ノズル42aは、清浄化ガスを放出することができ、導入ノズル42aから放出された清浄化ガスは、底部導入ポート25を介してフープ20内に導入される。また、導入ノズル42aから清浄化ガスを放出すると同時に、排出ノズル42bを介してフープ20内の気体を排出することにより、フープ20内の雰囲気を効率的に清浄化することが可能である。
フロントパージノズル41及びボトムパージノズル42の導入ノズル42aによる清浄化ガスの導入は、ロードポート装置40の制御部43によって制御される。制御部43は、例えばフロントパージノズル41及び導入ノズル42aに清浄化ガスを供給する配管部に設けられた電磁弁を開閉することにより、フープ20内への清浄化ガスの導入を制御する。また、制御部43は、ボトムパージノズル42の排出ノズル42bからの排出流量を調整することにより、フープ20内への清浄化ガスの導入を制御してもよい。なお、排出ノズル42bによるフープ20内の気体の排出は、強制排気であってもよく、自然排気であってもよい。
ロードポート装置40は、フープ20に設けられる検出機構30から、フープ20内における雰囲気の検出結果を含む第1情報や、検出機構30における蓄電部34(図5参照)の電圧が所定値以上になった際に送信される第2情報等を受信する受信部44を有する。受信部44は、モデム等を有しており、少なくとも載置台46に載置中のフープ20に設けられる検出機構30の送信部32(図5参照)と通信することができる。また、受信部44は、後述するように、検出機構30の送信部32に対して、制御信号を含む各種の信号を送信することができる。制御部43は、受信部44が受信した清浄度に関する第1情報に応じて、フロントパージノズル41及びボトムパージノズル42を制御し、フープ20内を清浄化することができる。受信部44及び受信部44を介して得られる情報を用いたフープ20内の清浄化方法については、後ほど詳述する。
図1においてロードポート装置40の載置台46に載置されているフープ20は、半導体工場内などにおいてウエハ10を収容して保管したり、半導体工場内の装置間でウエハ10を搬送したりするための収容容器である。フープ20は箱型(略直方体)の外形状を有しており、フープ20の内部には、ウエハ10を内部に収納するための収容空間21aが形成されている。
フープ20は、内部にウエハ10を収容する収容空間21aを有するウエハ収容部21を有する。図1に示すように、ウエハ収容部21は、筐体部22と、筐体部22に対して着脱自在である蓋部23とを有する。蓋部23を取り外した状態のフープ20の斜視図である図2に示すように、筐体部22の側面には、収容空間21aからウエハ10を搬出し、また、収容空間21aにウエハ10を搬入するための主開口22aが形成されている。筐体部22の内部には、水平に保持された複数のウエハ10を、鉛直方向に重ねるための棚(図示省略)が配置されており、ここに載置されるウエハ10は、その間隔を一定としてフープ20の内部に収容される。
図1に示すように、蓋部23は、筐体部22の主開口22aに着脱自在に設けられている。ロードポート装置40は、蓋部23に対してドア47を係合させ、蓋部23と係合したドア47をウエハ搬送室66内に移動させることにより、筐体部22の主開口22aを開くことができる。
図2に示すように、筐体部22は、ウエハ収容部21の底壁である収容部底壁22bと、ウエハ収容部21の側壁である収容部側壁22cと、ウエハ収容部21の天壁である収容部天壁22dを有する。収容部底壁22bは、収容部側壁22cおよび収容部天壁22dと一体に成形されている。筐体部22の主開口22aが蓋部23で閉鎖されると、ウエハ10を収容する収容空間21aは、収容部底壁22b、収容部側壁22c、収容部天壁22d及び蓋部23によって周辺を囲まれ、密閉空間となる。
図1及び図2に示すように、収容部底壁22bには、2つの底部導出ポート24と、2つの底部導入ポート25とが設けられている。図1に示すように、主開口22aに対して、容器底面20aの中央位置より離れた位置に設けられる2つの底部導入ポート25には、ロードポート装置40の導入ノズル42aが連結され、底部導入ポート25を介して収容空間21aに清浄化ガスが導入される。
また、主開口22aに対して、容器底面20aの中央位置より近い位置に設けられる2つの底部導出ポート24には、ロードポート装置40の排出ノズル42bが連結され、底部導出ポート24を介して、収容空間21aの気体が、フープ20の外部に導出される。
図2に示すように、フープ20は、収容部底壁22bの下方に設けられており、フープ20の容器底面20aの少なくとも一部を構成する底板26を有する。フープ20を斜め下方向から見た図3に示すように、底板26には、主開口側からの切り欠き26aや、貫通孔26bなどが形成されている。図1に示すロードポート装置40の排出ノズル42bは、貫通孔26bを通過して、フープ20の底部導出ポート24に接続する。
図1に示すように、フープ20は、収容空間21aの気体の状態などを検出する検出機構30を有する。図3に示すように、検出機構30は、収容部底壁22bによって、ウエハ10を収容する収容空間21a(図1参照)によって隔てられている。図3に示すように、検出機構30は、収容部底壁22bの外側面である底壁外面22bbに設置されている。
検出機構30は、底壁外面22bbに取り付けられているアタッチメント部材となっており、検出機構30は、底壁外面22bbに対して着脱自在である。ただし、検出機構30は、底壁外面22bbより下方の他の部材、たとえば底板26などに設置されていてもよい。また、図3に示すように、検出機構30(特に検出機構30におけるセンサー部31(図4参照)は、主開口22aに対して近い位置に設けられているが、計測機構30の配置はこれに限定されない。
断面図である図4に示すように、検出機構30は、Z軸方向である高さ方向に関して、収容部底壁22bと底板26との間に配置されており、検出機構30の厚みは、収容部底壁22bと底板26との間に形成される隙間と同様か、もしくは隙間より薄くなっている。フープ20は、位置決めピン48(図6参照)などを収容するために生じる上下方向のギャップを利用して検出機構30を配置することにより、小型化を実現できる。
図4に示すように、検出機構30は、収容空間21aの気体を検出するセンサー部31と、センサー部31からの信号が入力されるデータ処理部37とを有する。また、検出機構30の概略回路構成を表す図5に示されるように、検出機構30は、センサー部31及びデータ処理部37の他に、センサー部31及びデータ処理部37に電力を供給する電源部33およびこれらを収容するケース等を有する。検出機構30を着脱可能なアタッチ部材とすることにより、フープ20の洗浄時等には検出機構30を取り外すことが可能であり、また、必要に応じて、検出機構30を他のフープ20に付け替えて使用することができる。ただし、検出機構30はフープ20に対して着脱不可に設置されていてもよい。
図4に示すように、センサー部31は、収容部底壁22bに形成される通気孔22baの直下に配置される。すなわち、収容部底壁22bの部分拡大図である図2(b)に示すように、収容部底壁22bには、ウエハ10を収容する収容空間21aとセンサー部31(図4参照)とを連通させる通気孔22baが形成されている。図4に示すように、収容空間21aと通気孔22baとは、連続する一つの空間を形成するため、センサー部31は、通気孔22baを介して、収容空間21aの気体に接触することができる。
センサー部31は、通気孔22baの下方開口を塞ぐように設けられているため、検出機構30におけるセンサー部31以外の部分は、収容空間21aの気体に接触しないようになっている。通気孔22baには、防水機能を有する通気性フィルター39が設けられており、収容空間21aからセンサー部31へ、水などの液体などが侵入することを防止している。通気性フィルター39は、センサー部31における気体との接触面を保護するように、センサー部31の表面に設けられていてもよい。
センサー部31は、収容空間21aの気体、例えば収容空間21aの気体の成分や気体の清浄度(気体に含まれるパーティクルの多少)等を検出するセンサーを有する。センサー部31が有するセンサーとしては、収容空間21aの清浄度を検出するものであれば特に限定されないが、例えば、酸素濃度計、水分(水蒸気)濃度計、窒素濃度計、差圧計、パーティクルカウンタなどが挙げられる。
図5に示すように、データ処理部37は、送信部32と通信制御部36とを有する。センサー部31による検出結果を含む第1情報は、センサー部31からの出力信号として、データ処理部37の送信部32に入力される。送信部32は、センサー部31による検出結果を含む第1情報を、ロードポート装置40の受信部44に無線送信する。
図5に示す送信部32は、フープ20内における雰囲気の検出結果を含む第1情報や、検出機構30における蓄電部34の電圧が所定値以上になった際に送信される第2情報等を、ロードポート装置40の受信部44(図1及び図7参照)へ無線送信する。送信部32は、受信部44から、検出機構30に関する制御信号を受信することも可能である。送信部32は、モデムやアンテナ等で構成されるが、送信部32の具体的な構成については特に限定されない。
図5に示すように、電源部33は、充放電が可能な蓄電部34と、外部からのエネルギー供給を受け、蓄電部34を充電する受給部35とを有する。蓄電部34としては、たとえば、全固体電池、電気二重層キャパシタ(EDLC)、リチウムイオン二次電池などが例示され、特に限定されないが、電解質として固体のセラミック材料を利用する全固体電池が、空間の汚染を防止し、安全性を高める観点などから好ましい。受給部35としては、例えば、電磁的なエネルギー以外のエネルギーを電気エネルギーに変換して発電する発電素子と、電磁的なエネルギーを外部から受け取る受電素子とが挙げられる。発電素子としては、太陽電池、振動発電素子、などが例示され、受電素子としては、非接触充電用の受電コイルなどが例示される。
本実施形態に係る受給部35は、図6に示す給電コイル45aに対応する非接触充電の受電コイルを有する。図4に示す受給部35の受電コイルは、図6に示すロードポート装置40における載置台46の表面に設けられる給電コイル45aから、電磁誘導による電力の供給を受けることができる。受給部35で受け取るか、又は生じた電力は、蓄電部34に蓄えられ、送信部32による情報の送受信や、センサー部31によるフープ20内の雰囲気の検出に使用される。
図5に示すデータ処理部37における通信制御部36は、電源部33から送信部32への電力の供給を制御する。たとえば、通信制御部36は、送信部32が通信を行わない非通信期間においては、電源部33から送信部32への電力の供給を遮断することができる。これにより、送信部32を待機状態(スリープ状態)とするために消費する電力を削減し、電源部33の電力を有効利用することができる。
また、通信制御部36は、蓄電部34の電圧が所定値以上になると、雰囲気の検出結果に関する第1情報とは異なる第2情報を、ロードポート装置40の受信部44へ無線送信するように、送信部32を制御することができる。このような構成とすることにより、フープ20と共に搬送される間に、検出機構30における蓄電部34の電圧が所定値未満になったとしても、受給部35を介して充電が行われることにより、蓄電部34の電圧が所定値以上に回復した場合は、検出機構30の動作が可能となる。すなわち、蓄電部34の電圧が所定値以上に回復した場合は、確認要求信号等で構成される第2情報をロードポート装置40の受信部44が受信することにより、対象となる検出機構30が、通信および検出動作が可能な状態であることを、ロードポート装置40が認識することができる。したがって、ロードポート装置40は、たとえ検出機構30の送信部32が常に信号を送受信できる待機状態に維持されていなくても、第2情報を受信した後に、受信部44を介して制御信号を検出機構30に送信することにより、検出機構30を動作させてフープ20内の雰囲気の検出結果を得ることができる。
データ処理部37の通信制御部36は、電源部33から送信部32への電力の供給だけでなく、電源部33からセンサー部31への電力の供給や、送信部32やセンサー部31の動作についても制御する。通信制御部36は、たとえばマイクロプロセッサなどで構成されるが、通信制御部36の具体的な構成については特に限定されない。
図6は、ロードポート装置40の載置台46周辺を示す概略斜視図であり、図7は、フープ20に含まれる検出機構30とロードポート装置40との通信状態を説明する概念図である。図6及び図7に示すように、ロードポート装置40は、載置台46の上面に設けられた給電部45を有している。給電部45は、図6に示すように非接触充電用の給電コイル45aを有している。給電コイル45aは、載置台46にフープ20が載置された状態において、検出機構30の受給部35(図4参照)に対向するように設けられており、電磁誘導により受給部35に電力を供給することができる。
図7に示すように、ロードポート装置40の受信部44と、フープ20に含まれる検出機構30に備えられる送信部32(図5参照)とは、フープ20内の雰囲気の検出結果に関する第1情報や、蓄電部34の電圧に関連する第2情報や、その他の制御情報等を、無線通信する。受信部44と送信部32との間の通信で使用される無線周波数は、特に限定されないが、WiFiおよびブルートゥース(登録商標)のような2.4GHz帯であってもよく、2.4GHz帯よりも通信距離が長いサブギガHz(920MHz帯)であってもよい。また、この無線周波数に関して、IrDA規格等にて規格化される赤外線通信を用いることが好ましい。赤外線通信は伝送速度が他の方式よりも劣ることはあるものの、通信可能範囲が限られることから、工場内で使用されうる他の周波数帯における無線通信との干渉等による影響を受けることが少なく、またこのような他の無線通信に対して干渉等による影響を与えることも防ぐことが可能となるためである。
図7に示すように、ロードポート装置40の受信部44は、フープ20に設けられた検出機構30から、フープ20における収容空間21aの気体の検出結果に関する第1情報を受け取り、ロードポート装置40の制御部43は、検出結果に応じて、図1に示すフロントパージノズル41やボトムパージノズル42のような清浄化ガス導入部を制御することにより、効率的かつ適切に収容空間21aを清浄化することができる。また、検出機構30で計測された収容空間21aの雰囲気の検出結果は、受信部44を介して、又は直接に、工場内のHOSTコンピュータ80に送られてもよい。HOSTコンピュータ80は、ウエハ10の品質に関するパラメータと、収容空間21aの気体の検出結果との相関を算出することにより、フープ20における収容空間21aの清浄度に関する要求値を算出し、これをフープ20の清浄化処理を開始・停止させる際に用いる閾値として使用してもよい。
図10は、図1に示すロードポート装置40と、検出機構30を設けたフープ20で行われる収容空間21aの清浄化方法の一例を表すフローチャートである。図10に示すステップS001では、ロードポート装置40の制御部43が、フープ20が載置台46に正しく載置されたことを検出する。次に、図10に示すステップS002では、ロードポート装置40の制御部43が、載置台46の上面に設けられた給電部45を駆動し、フープ20に設けられた検出機構30の受給部35(図5参照)へ給電を行う。これにより、検出機構30における蓄電部34(図5参照)が充電され、蓄電部34の電圧が上昇する。
図10に示すステップS003では、フープ20内に設けられた検出機構30の通信制御部36が、送信部32を制御し、蓄電部34の電圧が所定値以上に回復した際に送る第2情報を、ロードポート装置40の受信部44へ送信する。ロードポート装置40の受信部44が第2情報を受信することにより、ロードポート装置40の制御部43は、検出機構30が動作可能な状態であることを認識する。
図10に示すステップS004では、検出機構30が、フープ20における収容空間21aの気体を検出する。具体的には、検出機構30が動作可能な状態であることを示す第2情報を受信したロードポート装置40は、受信部44を介して、検出機構30の送信部32に対して、検出機構30による収容空間21aの気体の検出動作を開始させる旨の制御信号を送信する。送信部32を介して制御信号を受信した検出機構30では、センサー部31を作動させ、収容空間21aの気体を検出する(検出ステップ)。さらに、検出機構30の送信部32は、センサー部31による検出結果を含む第1情報を、ロードポート装置40の受信部44に無線送信する。
図10に示すステップS005では、ロードポート装置40の受信部44が、検出機構30の送信部32が送信した第1情報を受信する。さらに、図10に示すステップS006では、ロードポート装置40の制御部43が、検出ステップによる検出結果から、収容空間21aの清浄化を実施するか否かを判断する(判断ステップ)。たとえば、判断ステップにおいて、制御部43は、検出ステップで取得された第1情報が、収容空間21aの清浄化が所定の値以上であることを示すものであった場合、清浄化処理を開始せず、図10に示す一連の処理を終了する。これに対して、制御部43は、検出ステップで取得された第1情報が、収容空間21aの清浄化が所定の値を下回るものであることを示すものであった場合、ステップS006へ進み、清浄化処理を開始する。
図10に示すステップS006では、ロードポート装置40の制御部43が、判断ステップによる判断結果に応じて、フロントパージノズル41やボトムパージノズル42などの清浄化ガス供給手段により収容空間21aに清浄化ガスを導入し、フープ20における収容空間21aの清浄化を実施する(清浄化ステップ)。この場合において、ロードポート装置40の制御部43は、受信部44が受信した第1情報に含まれる検出結果に応じて、フープ20に対する清浄化動作を変更してもよい。
例えば、ロードポート装置40の制御部43は、図1に示すフロントパージノズル41やボトムパージノズル42を用いてフープ20の収容空間21aに清浄化ガスを導入し、フープ20内の清浄化処理を開始する。なお、ロードポート装置40がフープ20の蓋部23を開放し、収容空間21aとウエハ搬送室66とを連通させる工程は、図10のステップS002からステップS005の間に並行して行われてもよく、ステップS006によって清浄化動作を行うことを決定された後に、行われてもよい。
図1に示すフロントパージノズル41やボトムパージノズル42を介して収容空間21aに清浄化ガスを導入している間も、検出機構30は、ロードポート装置40からの制御信号に応じて、又は自動的に、収容空間21aの清浄度を検出し、検出結果を含む第1情報をロードポート装置40に送信する。また、この際、ロードポート装置40の制御部43は、必要に応じて給電部45を動作させ、検出機構30に電力を供給することができる。
図10に示すステップS007では、ロードポート装置40の受信部44が、清浄化動作中における収容空間21aの清浄度の検出結果を含む第1情報を受信する。ロードポート装置40の制御部43は、受信部44が受信した第1情報に含まれる検出結果に基づき、フープ20に対する清浄化動作を継続するか、終了するかを判断する。
すなわち、ロードポート装置40の制御部43は、ステップS007で受信した第1情報に含まれる検出結果により、収容空間21aの清浄度が所定値未満であることを認識した場合は、ステップS006で開始した清浄化動作を継続する。一方、ステップS007で受信した第1情報に含まれる検出結果により、収容空間21aの清浄度が所定値以上であることを認識した場合は、ステップS008へ進み、一連の動作を終了する。
このように、ロードポート装置40及び図10に示すような清浄化方法では、ロードポート装置40が、ウエハ10を収容する収容空間21aの気体の検出結果を認識することができるため、フープ20に対して適切かつ効率的な清浄化処理を実施することができる。また、フープ20の下部に設けられた検出機構30によって雰囲気を検出するため、フープ20外部の機構によって収容空間21aの気体を外部に導出しなくても、収容空間21aの雰囲気を容易かつ正確に認識することができる。
また、図3及び図4に示すように、フープ20では、検出機構30が、収容空間21aの内部ではなく、収容空間21aの外に設けられているため、検出機構30からの発塵が、収容空間21aの清浄度に与える影響を小さくすることができる。また、検出機構30が収容部底壁22bによって収容空間21aから隔てられるため、このようなフープ20は、収容空間21aに生じるウエハ10からのアウトガスなどによって検出機構30が損傷を受ける問題を防止できる。また、検出機構30がウエハ収容部21の下方に設けられているため、検出機構30自体が外部からの衝撃を受けることを防止することができ、また、フープ20の外形寸法が大きくなることを防止できる。また、検出機構30をウエハ収容部21の下方に設けることにより、ロードポート装置40の載置台46から、電源部33に対して効率的な給電を行うことができる。
また、フープ20では、検出機構30をアタッチメント部材とすることにより、このようなフープ20は、検出機構30の交換・修理やメンテナンスが容易である。また、図3に示すように、検出機構30が底壁外面22bbに取り付けられることにより、取り付け時において、収容部底壁22bに形成される通気孔22baとの位置合わせを、精度良く迅速に行うことが可能である。また、検出機構30が収容空間21aの外部に設けられているため、アタッチメント部材の脱着時における部品同士の接触に伴う発塵が、収容空間21aの清浄度に与える影響を抑制することができる。
また、フープ20の検出機構30による検出結果は、無線通信によってロードポート装置40に送信されるため、フープ20の表面にデータを送るための電気的な接点等を設ける必要がなく、検出機構30をフープ20に設置することは、フープ20の気密性や耐久性を阻害することがほとんどない。
また、フープ20の検出機構30は、蓄電部34を充電する非接触充電用の受電コイルを有しており、検出機構30の蓄電部34は、ロードポート装置40の載置台46に設けられる給電部45(給電コイル45a)を介して、充電することができる。したがって、このような検出機構30は、電池の寿命を管理する手間を大幅に削減することができ、電池の管理コスト及び交換コストを低減することができる。
以上、実施形態を示しつつ本発明を説明してきたが、本発明は上述の実施形態のみに限定されるものではなく、他の実施形態や変形例等が多数存在することは言うまでもない。たとえば、ウエハ10を搬送するウエハ収容容器としてはフープ20に限定されず、ウエハ10を搬送するためのフォスビ(FOSB)等の他の容器に、検出機構30を設けることも可能である。また、フープ20は、図3及び図4に示す検出機構30に代えて、図9に示すような変形例に係る検出機構130を有していてもよい。以下、検出機構130の説明を行うが、検出機構130の説明では、検出機構30との共通部分については、検出機構30と同様の符号を付し、説明を省略する。
図9に示すように、検出機構130は、センサー部131を含み底部導出ポート24内に配置される第1部分130aと、図5に示すデータ処理部37及び電源部33を含み、底部導出ポート24から離間する位置に配置される第2部分130bと、第1部分130aと第2部分130bとを接続する第3部分130cとを有する。
検出機構130の第1部分130aは、収容空間21aの気体を外部に導出する底部導出ポート24の1つに配置されており、検出機構130の通気孔は、底部導出ポート24の一部であって収容部底壁22bに形成される導出孔24aの一部によって構成される。検出機構130の第1部分130aは、センサー部131が配置される先端部130aaと、先端部130aaに接続しており、底部導出ポート内において先端部130aaから下方に延びる接続部130abを有している。接続部130abは、先端部130aaと第3部分130cとの間の部分であり、センサー部131への電気配線等を有する。このような第1部分130aは、センサー部131を、収容空間21a(図1参照)に対して近接して配置することができる。
図9に示す第2部分130bに含まれるデータ処理部37及び電源部33は、図3に示す検出機構30と同様に、ケースに収納されており底壁外面22bbに取り付けられる。第1部分130aのセンサー部131と第2部分130bのデータ処理部37とは、フレキシブルプリント基板(FPC)などにより、電気的に接続されている。第3部分130cは、たとえば、フレキシブルプリント基板及びこれを支える支持部材等で構成される。
図9に示す検出機構130は、第1部分130aが底部導出ポート24の内部に配置されているため、図2(b)に示すようなセンサー部31専用の通気孔22baを、ウエハ収容部21に設ける必要がない。また、検出機構130を有するフープによれば、収容空間21aに清浄化ガスを導入する際、収容空間21aにおける排出位置周辺の気体を検出できる。その他、図9に示す検出機構130を有するフープも、図1等に示す実施形態に係るフープ20と同様の効果を奏する。
また、他の変形例では、図2に示す位置以外に検出機構30が配置されていてもよい。図8は、実施形態に係るフープ20を、下方である容器底面20a側から見た概略図である。なお、図8は概念図であり、各部分の形状は簡略化して表されている。図8に示すように、実施形態に係るフープ20では、底板26における主開口22a側(Y軸正方向側)の辺に切り欠き26aが形成されており、検出機構30は、切り欠き26aの直上に配置されている。
しかし、検出機構30の配置としてはこれに限定されず、収容部底壁22bの下方の任意の位置に配置することができる。たとえば、図8において点線で示すように、検出機構30は、底部導出ポート24と底部導入ポート25との間の位置に配置することができる。また、第1変形例に係る検出機構130のように、検出機構を複数の部分に分割し、検出機構の各部分が、互いに離間するように複数の場所に配置されていてもよい。
また、フープ20の清浄化方法において、収容空間21aに窒素ガス等の清浄化ガスを導入する装置は、図1に示すロードポート装置40に限定されず、たとえば、フープ20内を清浄化するための専用機(いわゆるスタンドアローン型ウエハ容器内清浄化装置)や、フープ20のストッカー等であってもよい。
さらに、検出機構は、収容空間21aの気体を検出するセンサー部31に加えて、ウエハ収容部21の動きを検出してデータ処理部37に出力する動き検出センサー139(図9参照)を有していてもよい。動き検出センサー139としては、たとえば角速度センサーや加速度センサーなどが挙げられる。このような動き検出センサー139を備える検出機構を有するフープでは、動き検出センサー139の出力から、収容空間21aに収容されるウエハ10が受ける振動や衝撃などを、検出することができる。また、このようなフープの清浄化方法では、検出ステップにおいてウエハ収容部21の動きを検出し、判断ステップにおいてその検出結果を用いることができる。このような清浄化方法によれば、ウエハ収容部21が外部からの衝撃を受けた場合など、収容空間21aの清浄度が低下するおそれのある動きを検出機構が検出した場合、収容空間21aの清浄化を実施することができる。
なお、ウエハ収容容器に収容されるウエハには、いわゆる半導体製造に用いられるシリコンウエハのみではなく、他の半導体基板や、液晶パネル製造に用いられるガラス基板のような半導体基板以外の薄板状の材料が含まれる。
10…ウエハ
20…フープ
20a…容器底面
21…ウエハ収容部
21a…収容空間
22…筐体部
22a…主開口
22b…収容部底壁
22ba…通気孔
22bb…底壁外面
22c…収容部側壁
22d…収容部天壁
23…蓋部
24…底部導出ポート
24a…導出孔
25…底部導入ポート
26…底板
26a…切り欠き
26b…貫通孔
30、130…検出機構
130a…第1部分
130aa…先端部
130ab…接続部
130b…第2部分
130c…第3部分
31、131…センサー部
32…送信部
33…電源部
34…蓄電部
35…受給部
36…通信制御部
37…データ処理部
39…フィルター
40…ロードポート装置
41…フロントパージノズル
42…ボトムパージノズル
42a…導入ノズル
42b…排出ノズル
43…制御部
44…受信部
45…給電部
45a…給電コイル
46…載置台
47…ドア
60…イーフェム(EFEM)
62…搬送ロボット
64…壁部
80…HOSTコンピュータ

Claims (12)

  1. 内部にウエハを収容する収容空間を有するウエハ収容部と、
    前記収容空間の気体を検出するセンサー部と、前記センサー部からの信号が入力されるデータ処理部とを有しており、前記ウエハ収容部の底壁である収容部底壁によって前記収容空間に対して隔てられて、前記収容部底壁の外側面である底壁外面または前記底壁外面より下方に設置される検出機構と、を有しており、
    前記収容部底壁には、前記収容空間と前記センサー部とを連通させる通気孔が形成されており、前記センサー部は、前記通気孔を介して前記収容空間の気体に接触し、
    前記通気孔には、防水機能を有する通気性フィルターが設けられていることを特徴とするウエハ収容容器。
  2. 内部にウエハを収容する収容空間を有するウエハ収容部と、
    前記収容空間の気体を検出するセンサー部と、前記センサー部からの信号が入力されるデータ処理部とを有しており、前記ウエハ収容部の底壁である収容部底壁によって前記収容空間に対して隔てられて、前記収容部底壁の外側面である底壁外面または前記底壁外面より下方に設置される検出機構と、を有しており、
    前記収容部底壁には、前記収容空間と前記センサー部とを連通させる通気孔が形成されており、前記センサー部は、前記通気孔を介して前記収容空間の気体に接触し、
    前記センサー部の表面には、防水機能を有する通気性フィルターが設けられていることを特徴とするウエハ収容容器。
  3. 前記検出機構は、前記底壁外面に取り付けられているアタッチメント部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載のウエハ収容容器。
  4. 前記検出機構は、前記センサー部及び前記データ処理部に電力を供給する電源部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のウエハ収容容器。
  5. 前記収容部底壁に設けられており、前記収容空間の気体を外部に導出させる底部導出ポートを有しており、
    前記通気孔は前記底部導出ポートの一部であることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載のウエハ収容容器。
  6. 前記検出機構は、前記センサー部を含み前記底部導出ポート内に配置される第1部分と、前記データ処理部を含み前記底部導出ポートから離間する位置に配置されてる第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを接続する第3部分と、を有することを特徴とする請求項に記載のウエハ収容容器。
  7. 前記第1部分は、前記センサー部が配置される先端部と、前記先端部と前記第3部分との間の部分であって前記先端部に接続しており、前記底部導出ポート内において前記先端部から下向に延びる接続部と、を有することを特徴とする請求項に記載のウエハ収容容器。
  8. 前記収容部底壁の下方に設けられており、前記ウエハ収容容器の容器底面の少なくとも一部を構成する底板を有しており、
    前記検出機構は、前記収容部底壁と前記底板との間に設置されていることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載のウエハ収容容器。
  9. 前記検出機構は、前記ウエハ収容部の動きを検出して前記データ処理部に出力する動き検出センサー部を有することを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載のウエハ収容容器。
  10. 請求項1~までのいずれかに記載のウエハ収容容器が有する前記検出機構により、前記収容空間の気体を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップによる検出結果から、前記収容空間の清浄化を実施するか否かを判断
    する判断ステップと、
    前記判断ステップによる判断結果に応じて、清浄化ガス供給手段により前記収容空間に清浄化ガスを導入し、前記収容空間の清浄化を実施する清浄化ステップと、を有するウエハ収容容器の清浄化方法。
  11. 請求項に記載のウエハ収容容器が有する前記検出機構により、前記ウエハ収容部の動きを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップによる検出結果から、前記収容空間の清浄化を実施するか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップによる判断結果に応じて、清浄化ガス供給手段により前記収容空間に清浄化ガスを導入し、前記収容空間の清浄化を実施する清浄化ステップと、を有するウエハ収容容器の清浄化方法。
  12. ウエハ収容容器の清浄化方法であって、
    前記ウエハ収容容器は、
    内部にウエハを収容する収容空間を有するウエハ収容部と、
    前記収容空間の気体を検出するセンサー部と、前記センサー部からの信号が入力されるデータ処理部と、前記ウエハ収容部の動きを検出して前記データ処理部に出力する動き検出センサー部とを有しており、前記ウエハ収容部の底壁である収容部底壁によって前記収容空間に対して隔てられて、前記収容部底壁の外側面である底壁外面または前記底壁外面より下方に設置される検出機構と、を有し、
    前記収容部底壁には、前記収容空間と前記センサー部とを連通させる通気孔が形成されており、前記センサー部は、前記通気孔を介して前記収容空間の気体に接触しており、
    前記ウエハ収容容器が有する前記検出機構により、前記ウエハ収容部の動きを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップによる検出結果から、前記収容空間の清浄化を実施するか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップによる判断結果に応じて、清浄化ガス供給手段により前記収容空間に清浄化ガスを導入し、前記収容空間の清浄化を実施する清浄化ステップと、を有するウエハ収容容器の清浄化方法。
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