JP7109307B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部を備えるコンバインに関する。
上記のようなコンバインとして、例えば、特許文献1に記載のものが既に知られている。このコンバインは、搬送部(特許文献1では「供給搬送装置」)と、フィードチェーンと、脱穀部(特許文献1では「脱穀装置」)と、を備えている。
搬送部は、刈取部により刈り取られた穀稈を搬送する。フィードチェーンは、搬送部から受け取った穀稈を搬送する。脱穀部は、フィードチェーンにより搬送される穀稈を脱穀処理する。
特開2010-104258号公報
搬送部及びフィードチェーンを含む穀稈の搬送経路において、穀稈の搬送異常が生じることがある。尚、搬送異常とは、例えば、搬送部からフィードチェーンに穀稈が受け渡される箇所において生じる穀稈の詰まりや、搬送される穀稈の姿勢異常等である。
搬送異常が生じた場合、刈り取り作業を中断し、修復作業を行う必要がある。
ここで、コンバインによる作業に熟練した運転者であれば、搬送異常が生じた場合、コンバインから生じる音や振動等から、搬送異常を察知できる。しかしながら、未熟な運転者は、搬送異常が生じた場合、コンバインから生じる音や振動等から搬送異常を察知することが困難である。
また、コンバインが自動運転される場合には、コンバインに運転者が搭乗していないことがある。その場合、監視者がコンバインを監視しているが、監視者はコンバインの外にいるため、コンバインから生じる音や振動等を感じ取ることは困難である。
本発明の目的は、穀稈の搬送経路における搬送異常を確実に判定可能なコンバインを提供することである。
本発明の特徴は、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、前記刈取部により刈り取られた穀稈を搬送する搬送部と、前記搬送部から受け取った穀稈を搬送するフィードチェーンと、前記フィードチェーンにより搬送される穀稈を脱穀処理する脱穀部と、前記搬送部により搬送されている穀稈の存否を検出する第1穀稈検出センサと、前記フィードチェーンにより搬送されている穀稈の存否を検出する第2穀稈検出センサと、前記第1穀稈検出センサ及び前記第2穀稈検出センサによる検出結果に基づいて搬送異常を判定する搬送異常判定部と、を備え、前記搬送異常判定部は、前記第1穀稈検出センサにより穀稈が存在することが検出され、且つ、前記第2穀稈検出センサにより穀稈が存在しないことが検出されている検出状態が一定時間に亘って継続した場合、搬送異常が生じていると判定し、前記一定時間は、前記刈取部により刈り取られた穀稈が前記搬送部に到達してから前記フィードチェーンに受け渡されるまでに要する時間の長さに相当することにある。
本発明であれば、第1穀稈検出センサ及び第2穀稈検出センサによる検出結果は、搬送部及びフィードチェーンにおいて穀稈が搬送されているか否かを示している。従って、搬送異常判定部は、第1穀稈検出センサ及び第2穀稈検出センサによる検出結果に基づいて、穀稈の搬送経路における搬送異常を確実に判定することができる。
即ち、本発明であれば、穀稈の搬送経路における搬送異常を確実に判定可能なコンバインを実現できる。
また、本発明によれば、搬送部からフィードチェーンに穀稈が受け渡される箇所において穀稈の詰まりが生じて、搬送部からフィードチェーンに穀稈が受け渡されなくなった場合に、搬送異常が生じていると判定される。従って、本発明によれば、搬送部からフィードチェーンに穀稈が受け渡される箇所において穀稈の詰まりが生じたときに搬送異常が生じていると確実に判定される構成を実現できる。
また、圃場での刈り取り開始時において、最初に刈り取られた穀稈が搬送部に到達してからフィードチェーンに受け渡されるまでの期間では、搬送部においては穀稈が搬送されており、フィードチェーンにおいては穀稈が搬送されていない。このとき、第1穀稈検出センサにより穀稈が存在することが検出され、且つ、第2穀稈検出センサにより穀稈が存在しないことが検出されることとなる。しかしながら、このとき、搬送異常は生じていない。
即ち、第1穀稈検出センサにより穀稈が存在することが検出され、且つ、第2穀稈検出センサにより穀稈が存在しないことが検出されている検出状態となったとき、搬送異常が生じていると判定する構成では、上記の期間において、搬送異常が生じていないにもかかわらず、搬送異常が生じていると判定されてしまう事態が想定される。
ここで、本発明によれば、上記の検出状態が一定時間に亘って継続した場合に搬送異常が生じていると判定し、一定時間に亘って継続しなかった場合には搬送異常が生じていないと判定する構成を実現できる。従って、上記の期間の長さを予め実験的に調べ、それに応じた時間を一定時間として設定すれば、上記の期間において、搬送異常が生じていないにもかかわらず、搬送異常が生じていると判定されてしまう事態を回避できる。
搬送部及びフィードチェーンの構成を示す概略平面図である。 各検出状態に対応する搬送異常の判定結果を示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、特に断りがない限り、図1に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」として、矢印Lの方向を「左」、矢印Rの方向を「右」とする。
〔コンバインの全体構成〕
本実施形態における自脱型のコンバインは、左右の走行装置(図示せず)、刈取部1(図1参照)、脱穀部7(図1参照)、穀粒タンク(図示せず)を備えている。
このコンバインは、左右の走行装置によって自走可能である。そして、刈取部1は、コンバインの前進に伴って圃場の植立穀稈を引き起こして刈り取る。刈り取られた穀稈は、脱穀部7において脱穀処理される。脱穀処理により得られた穀粒は、穀粒タンクに貯留される。
〔穀稈の搬送に関する構成〕
図1に示すように、刈取部1は、バリカン型の刈取装置10、七本の分草杆15、六つの引起装置16、デバイダ18、掻込ベルト21を有している。
刈取装置10は、植立穀稈を刈り取る。七本の分草杆15は、それぞれ、前向きに延出した状態で設けられている。また、七本の分草杆15は、機体の横幅方向に間隔を空けて並んでいる。
引起装置16は、隣り合う分草杆15の間に設けられている。デバイダ18は、各分草杆15の先端部に支持されている。左端のデバイダ18と右端のデバイダ18との間隔が刈幅Wである。
掻込ベルト21は、引起装置16の後方に位置している。
また、刈取部1は、第1導入路R1、第2導入路R2、第3導入路R3、第4導入路R4、第5導入路R5、第6導入路R6を有している。これらは右から、第1導入路R1、第2導入路R2、第3導入路R3、第4導入路R4、第5導入路R5、第6導入路R6の順番で並んでいる。これら六つの導入路には、それぞれ、一つの植付条の植立穀稈がデバイダ18の案内により導入される。
即ち、本実施形態におけるコンバインは、6条刈りである。
そして、六つの引起装置16は、一つの導入路に一つの引起装置16が対応する状態で機体の横幅方向に並んでいる。刈取装置10は、引起装置16より後側に設けられている。また、刈取装置10は、左右両端の分草杆15に亘る状態で設けられ、六つの導入路に導入された植立穀稈に作用可能である。
六つの導入路に導入された植立穀稈は、引起装置16によって引き起こし処理されつつ、掻込ベルト21によって刈取装置10に掻き込まれ、刈取装置10によって刈り取られる。
また、図1に示すように、このコンバインは、搬送部2及びフィードチェーン12を備えている。搬送部2は、三つの搬送装置19及び一つの合流後搬送装置11を有している。三つの搬送装置19は、刈幅方向に並んでいる。三つの搬送装置19のそれぞれの搬送始端部19aは、刈取装置10の上方において刈幅方向に並んでいる。
三つの搬送装置19は、刈取装置10の上方の位置から、合流箇所20に亘って設けられている。また、合流後搬送装置11は、合流箇所20から、フィードチェーン12の前端部に亘って設けられている。即ち、搬送部2は、刈取装置10の上方の位置から、フィードチェーン12の前端部に亘って設けられている。
そして、第1導入路R1に導入されて刈り取られた穀稈と、第2導入路R2に導入されて刈り取られた穀稈と、の2条分の穀稈は、三つの搬送装置19のうちの右端の搬送装置19Rによって、合流箇所20へ搬送される。
また、第3導入路R3に導入されて刈り取られた穀稈と、第4導入路R4に導入されて刈り取られた穀稈と、の2条分の穀稈は、三つの搬送装置19のうちの中央の搬送装置19Cによって、合流箇所20へ搬送される。
また、第5導入路R5に導入されて刈り取られた穀稈と、第6導入路R6に導入されて刈り取られた穀稈と、の2条分の穀稈は、三つの搬送装置19のうちの左端の搬送装置19Lによって、合流箇所20へ搬送される。
右端の搬送装置19R、中央の搬送装置19C、左端の搬送装置19Lによって一つの合流箇所20に搬送された穀稈は、合流後搬送装置11によって更に後方に搬送され、フィードチェーン12の搬送始端部に供給される。
このように、搬送部2は、刈取部1により刈り取られた穀稈を搬送する。
三つの搬送装置19について詳述すると、右端の搬送装置19Rは、具体的には、図1に示されるように、刈取装置10の上方に設けられた左右一対の掻込輪体22、及び、掻込輪体22の上方の位置と合流箇所20とに亘って設けられた右後搬送部23を備えている。左右の掻込輪体22は、外周部に周設された掻込爪部を備え、左右の掻込輪体22の掻込爪部が咬み合った状態で回転する。
右端の搬送装置19Rの搬送始端部19aは、左右の掻込輪体22によって形成されている。右後搬送部23は、刈り取られた穀稈の株元側を突起付きの無端回動チェーンと挟持レールとに挟持して搬送する株元側搬送部23a、及び、穀稈の穂先側を係止搬送アームが備えられた無端回動チェーンによって係止搬送する穂先側搬送部23bを備えている。
右端の搬送装置19Rにおいては、第1導入路R1に導入されて刈り取られた穀稈と、第2導入路R2に導入されて刈り取られた穀稈と、の2条分の穀稈が左右の掻込輪体22によって後方に掻き込まれて右後搬送部23の株元側搬送部23a及び穂先側搬送部23bの搬送始端部に供給され、株元側搬送部23a及び穂先側搬送部23bによって合流箇所20へ搬送される。
また、中央の搬送装置19Cは、具体的には、図1に示されるように、刈取装置10の上方に設けられた左右一対の掻込輪体24、及び、掻込輪体24の上方の位置と合流箇所20とに亘って設けられた中後搬送部25を備えている。左右の掻込輪体24は、外周部に周設された掻込爪部を備え、左右の掻込輪体24の掻込爪部が咬み合った状態で回転する。
中央の搬送装置19Cの搬送始端部19aは、左右の掻込輪体24によって形成されている。中後搬送部25は、掻込輪体24の上方から右端の搬送装置19Rにおける右後搬送部23の途中箇所まで延びる中後搬送上手側部と、右端の搬送装置19Rにおける右後搬送部23のうちの途中箇所から合流箇所20に至る搬送終端側部分とによって構成されている。
右端の搬送装置19Rの右後搬送部23における搬送終端側部分が、中後搬送部25の中後搬送下手側部として兼用されている。中後搬送部25の中後搬送上手側部は、刈り取られた穀稈の株元側を突起付きの無端回動チェーンと挟持レールとに挟持して搬送する株元側搬送部と、穀稈の穂先側を係止搬送アームが備えられた無端回動チェーンによって係止搬送する穂先側搬送部とを備えている。
中央の搬送装置19Cにおいては、第3導入路R3に導入されて刈り取られた穀稈と、第4導入路R4に導入されて刈り取られた穀稈と、の2条分の穀稈が左右の掻込輪体24によって後方に掻き込まれて中後搬送部25の株元側搬送部及び穂先側搬送部の搬送始端部に供給され、中後搬送部25の中後搬送上手側部における株元側搬送部及び穂先側搬送部と、右端の搬送装置19Rにおける右後搬送部23の搬送終端側部分と、によって合流箇所20へ搬送される。
また、左端の搬送装置19Lは、具体的には、図1に示されるように、刈取装置10の上方に設けられた左右一対の掻込輪体26、及び、掻込輪体26の上方と合流箇所20とに亘って設けられた左後搬送部27を備えている。左右の掻込輪体26は、外周部に周設された掻込爪部を備え、左右の掻込輪体26の掻込爪部が咬み合った状態で回転する。
左端の搬送装置19Lの搬送始端部19aは、左右の掻込輪体26によって形成されている。左後搬送部27は、刈り取られた穀稈の株元側を突起付きの無端回動チェーンと挟持レールとに挟持して搬送する株元側搬送部27a、及び、穀稈の穂先側を係止搬送アームが備えられた無端回動チェーンによって係止搬送する穂先側搬送部27bを備えている。
左端の搬送装置19Lにおいては、第5導入路R5に導入されて刈り取られた穀稈と、第6導入路R6に導入されて刈り取られた穀稈と、の2条分の穀稈が左右の掻込輪体26によって後方に掻き込まれて左後搬送部27の株元側搬送部27a及び穂先側搬送部27bの搬送始端部に供給され、株元側搬送部27a及び穂先側搬送部27bによって合流箇所20へ搬送される。
また、合流後搬送装置11は、図1に示されるように、合流箇所20からフィードチェーン12の前端部に亘る株元側搬送部11a、及び、穂先側搬送部11bを備えている。
株元側搬送部11aは、合流箇所20に搬送された穀稈の株元側を突起付きの無端回動チェーンと挟持レールとによって挟持して後方に搬送してフィードチェーン12の搬送始端部に供給する。穂先側搬送部11bは、合流箇所20に搬送された穀稈の穂先側を係止搬送アームが備えられた無端回動チェーンによって後方に係止搬送し、フィードチェーン12の前端部近くで係止搬送を解除してフィードチェーン12による穀稈の受け継ぎを可能にする。
右端の搬送装置19Rの右後搬送部23における穂先側搬送部23bに、合流箇所20からフィードチェーン12の前端部近くに延びる延長穂先側搬送部が備えられている。この延長穂先側搬送部によって、合流後搬送装置11の穂先側搬送部11bが構成されている。
以上で説明した構成により、フィードチェーン12は、搬送部2における合流後搬送装置11から穀稈を受け取る。フィードチェーン12は、受け取った穀稈を後方へ搬送する。そして、脱穀部7は、フィードチェーン12により搬送される穀稈を脱穀処理する。
〔搬送異常判定に関する構成〕
図1に示すように、本実施形態におけるコンバインは、第1穀稈検出センサS1と、第2穀稈検出センサS2と、搬送異常判定部40と、を備えている。
第1穀稈検出センサS1は、合流後搬送装置11の近傍に設けられている。そして、第1穀稈検出センサS1は、合流後搬送装置11により搬送されている穀稈の存否を検出する。
即ち、第1穀稈検出センサS1は、搬送部2により搬送されている穀稈の存否を検出する。第1穀稈検出センサS1による検出結果は、搬送異常判定部40へ送られる。
また、第2穀稈検出センサS2は、フィードチェーン12の近傍に設けられている。そして、第2穀稈検出センサS2は、フィードチェーン12により搬送されている穀稈の存否を検出する。第2穀稈検出センサS2による検出結果は、搬送異常判定部40へ送られる。
搬送異常判定部40は、第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2による検出結果に基づいて、穀稈の搬送異常を判定する。以下では、第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2による検出結果と、搬送異常判定部40による判定結果と、の対応について説明する。
図2に示すように、第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2の検出状態には、第1検出状態、第2検出状態、第3検出状態、第4検出状態の4つが存在する。尚、図2及び以下の説明における「オン」は、穀稈が存在することが検出されていることを意味する。また、「オフ」は、穀稈が存在しないことが検出されていることを意味する。
図2に示すように、第1検出状態は、第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2が共にオフである状態である。この状態は、圃場での刈り取り作業において、搬送部2に穀稈が供給される前の状態に対応する。このとき、搬送異常判定部40は、搬送異常が生じていないと判定する。
また、第2検出状態は、第1穀稈検出センサS1がオフであり、第2穀稈検出センサS2がオンである状態である。この状態は、搬送部2における穀稈の全てがフィードチェーン12へ搬送され、搬送部2に新たな穀稈が供給されていない状態に対応する。このとき、搬送異常判定部40は、搬送異常が生じていないと判定する。
また、第3検出状態は、第1穀稈検出センサS1がオンであり、第2穀稈検出センサS2がオフである状態である。この状態は、圃場での刈り取り開始時において搬送部2に供給された穀稈がフィードチェーン12に受け渡される前の状態、または、搬送部2からフィードチェーン12に穀稈が受け渡される箇所において穀稈の詰まりが生じている状態に対応する。
第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2の検出状態が第3検出状態である場合、搬送異常判定部40は、第3検出状態が一定時間に亘って継続したか否かを判定する。尚、この一定時間は、刈り取り開始時において最初に刈り取られた穀稈が搬送部2に到達してからフィードチェーン12に受け渡されるまでに要する時間の長さに相当するように、予め設定されている。
第3検出状態が一定時間に亘って継続していない場合、穀稈の搬送状態は、圃場での刈り取り開始時において搬送部2に供給された穀稈がフィードチェーン12に受け渡される前の状態であると考えられる。そのため、このとき、搬送異常判定部40は、搬送異常が生じていないと判定する。
また、第3検出状態が一定時間に亘って継続した場合、穀稈の搬送状態は、搬送部2からフィードチェーン12に穀稈が受け渡される箇所において穀稈の詰まりが生じている状態であると考えられる。そのため、このとき、搬送異常判定部40は、搬送異常が生じていると判定する。
このように、搬送異常判定部40は、第1穀稈検出センサS1により穀稈が存在することが検出され、且つ、第2穀稈検出センサS2により穀稈が存在しないことが検出されている検出状態となったとき、搬送異常が生じていると判定する。
また、搬送異常判定部40は、第3検出状態が一定時間に亘って継続した場合、搬送異常が生じていると判定する。
また、第4検出状態は、第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2が共にオンである状態である。この状態は、搬送部2に穀稈が供給されていると共に、搬送部2からフィードチェーン12に穀稈が受け渡されている状態に対応する。このとき、搬送異常判定部40は、搬送異常が生じていないと判定する。
搬送異常判定部40により搬送異常が生じていると判定された場合、搬送異常判定部40は、報知信号を報知部(図示せず)へ送信する。報知信号を受け取った報知部は、搬送異常が生じていることを報知する。
尚、この報知部は、コンバインの運転部に備わるディスプレイであっても良いし、スピーカーやランプや携帯端末であっても良い。また、報知部は、コンバインの外部に設置されていても良いし、コンバインの外部の監視者が携帯するものであっても良い。
以上で説明した構成であれば、第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2による検出結果は、搬送部2及びフィードチェーン12において穀稈が搬送されているか否かを示している。従って、搬送異常判定部40は、第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2による検出結果に基づいて、穀稈の搬送経路における搬送異常を確実に判定することができる。
即ち、以上で説明した構成であれば、穀稈の搬送経路における搬送異常を確実に判定可能なコンバインを実現できる。
尚、以上に記載した実施形態は一例に過ぎないのであり、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
〔その他の実施形態〕
(1)コンバインは自動運転可能なものであっても良いし、手動運転されるものであっても良い。
(2)第1穀稈検出センサS1は、合流後搬送装置11の近傍以外の位置に設けられていても良い。例えば、第1穀稈検出センサS1は、右端の搬送装置19R、中央の搬送装置19C、左端の搬送装置19Lのうちの何れかの近傍に設けられていても良い。
(3)搬送異常判定部40は、第3検出状態が一定時間に亘って継続したか否かを判定しないように構成されていても良い。即ち、搬送異常判定部40は、第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2の検出状態が第3検出状態である場合に、第3検出状態の継続時間にかかわらず、搬送異常が生じていると判定するように構成されていても良い。
(4)搬送異常判定部40は、第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2の検出状態が第3検出状態以外の検出状態である場合に、搬送異常が生じていると判定するように構成されていても良い。例えば、刈取装置10が駆動している場合に、第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2の検出状態が第1検出状態または第2検出状態となったときに、搬送部2において搬送異常が生じていると判定するように構成されていても良い。
(5)第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2は、何れも、穀稈が存在するときに所定の信号を出力し、穀稈が存在しないときには所定の信号を出力しないように構成されていても良い。この構成では、所定の信号を出力している状態が、本発明における「穀稈が存在することが検出され」ている状態に相当し、所定の信号を出力していない状態が、本発明における「穀稈が存在しないことが検出されている」状態に相当する。
(6)第1穀稈検出センサS1及び第2穀稈検出センサS2は、何れも、穀稈が存在しないときに所定の信号を出力し、穀稈が存在するときには所定の信号を出力しないように構成されていても良い。この構成では、所定の信号を出力している状態が、本発明における「穀稈が存在しないことが検出されている」状態に相当し、所定の信号を出力していない状態が、本発明における「穀稈が存在することが検出され」ている状態に相当する。
(7)コンバインは6条刈り以外のタイプであっても良い。例えば、刈り取り条数が5条以下であっても良いし、7条以上であっても良い。
本発明は、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部を備えるコンバインに適用することができる。
1 刈取部
2 搬送部
7 脱穀部
12 フィードチェーン
40 搬送異常判定部
S1 第1穀稈検出センサ
S2 第2穀稈検出センサ

Claims (1)

  1. 圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、
    前記刈取部により刈り取られた穀稈を搬送する搬送部と、
    前記搬送部から受け取った穀稈を搬送するフィードチェーンと、
    前記フィードチェーンにより搬送される穀稈を脱穀処理する脱穀部と、
    前記搬送部により搬送されている穀稈の存否を検出する第1穀稈検出センサと、
    前記フィードチェーンにより搬送されている穀稈の存否を検出する第2穀稈検出センサと、
    前記第1穀稈検出センサ及び前記第2穀稈検出センサによる検出結果に基づいて搬送異常を判定する搬送異常判定部と、を備え
    前記搬送異常判定部は、前記第1穀稈検出センサにより穀稈が存在することが検出され、且つ、前記第2穀稈検出センサにより穀稈が存在しないことが検出されている検出状態が一定時間に亘って継続した場合、搬送異常が生じていると判定し、
    前記一定時間は、前記刈取部により刈り取られた穀稈が前記搬送部に到達してから前記フィードチェーンに受け渡されるまでに要する時間の長さに相当するコンバイン。
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