JP2011092029A - コンバインの刈取搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】刈取部における穀稈の詰まりを正確に感知できるものとし、刈取作業の能率を高める。
【解決手段】複数条の穀稈を刈り取る刈取装置(9)と、刈取後の穀稈穂先側を係止搬送する穂先側搬送装置(11)及び刈取後の穀稈株元側を挟持搬送する株元側搬送装置(12)を備え、これら穂先側搬送装置(11)及び株元側搬送装置(12)により複数条の搬送穀稈を合流させた後、この合流した穀稈を後方の脱穀部(3)側へ搬送する左右の搬送経路(A,B)をもつコンバインにおいて、左右の搬送経路(A,B)の合流部(C)には穂先側搬送装置(11)の下側近くにおいて搬送穀稈の詰まりを検出する詰まり検出センサ(18)を設ける。
【選択図】 図5
【解決手段】複数条の穀稈を刈り取る刈取装置(9)と、刈取後の穀稈穂先側を係止搬送する穂先側搬送装置(11)及び刈取後の穀稈株元側を挟持搬送する株元側搬送装置(12)を備え、これら穂先側搬送装置(11)及び株元側搬送装置(12)により複数条の搬送穀稈を合流させた後、この合流した穀稈を後方の脱穀部(3)側へ搬送する左右の搬送経路(A,B)をもつコンバインにおいて、左右の搬送経路(A,B)の合流部(C)には穂先側搬送装置(11)の下側近くにおいて搬送穀稈の詰まりを検出する詰まり検出センサ(18)を設ける。
【選択図】 図5
Description
この発明は、コンバインの刈取搬送装置に関するものである。
特許文献1には、複数条の刈取穀稈を左右側から後方に搬送して合流させるY字型搬送経路をもつ刈取搬送装置を備えた多条刈コンバインにおいて、Y字型搬送経路の合流部に穀稈の詰まりを検出する詰まりセンサを設けた構成のものが開示されている。
特許文献1に開示された詰まりセンサは、刈取穀稈の株元部を挟持搬送する株元搬送チェンの対向面側に配置されたものであるため、株元部に多量に絡み付いた雑草等による影響を受け易く、穀稈の詰まりを正確に感知し難い問題があった。
本発明の課題は、刈取穀稈の穂先側を係止搬送する穂先側搬送装置の下側近くに詰まりセンサを設けることによって上記問題点を解消することにある。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、複数条の穀稈を刈り取る刈取装置(9)と、刈取後の穀稈穂先側を係止搬送する穂先側搬送装置(11)及び刈取後の穀稈株元側を挟持搬送する株元側搬送装置(12)を備え、これら穂先側搬送装置(11)及び株元側搬送装置(12)により複数条の搬送穀稈を合流させた後、この合流した穀稈を後方の脱穀部(3)側へ搬送する左右の搬送経路(A,B)をもつコンバインにおいて、前記左右の搬送経路(A,B)の合流部(C)には穂先側搬送装置(11)の下側近くにおいて搬送穀稈の詰まりを検出する詰まり検出センサ(18)を設けたことを特徴とするコンバインの刈取搬送装置とする。
すなわち、複数条の穀稈を刈り取る刈取装置(9)と、刈取後の穀稈穂先側を係止搬送する穂先側搬送装置(11)及び刈取後の穀稈株元側を挟持搬送する株元側搬送装置(12)を備え、これら穂先側搬送装置(11)及び株元側搬送装置(12)により複数条の搬送穀稈を合流させた後、この合流した穀稈を後方の脱穀部(3)側へ搬送する左右の搬送経路(A,B)をもつコンバインにおいて、前記左右の搬送経路(A,B)の合流部(C)には穂先側搬送装置(11)の下側近くにおいて搬送穀稈の詰まりを検出する詰まり検出センサ(18)を設けたことを特徴とするコンバインの刈取搬送装置とする。
引起し後の穀稈は刈取装置(9)によって株元部から切断して刈り取られる。そして、刈取後の穀稈は、Y字型に配設された左側の上下の穂先側搬送装置(11)と株元側搬送装置(12)、及び右側の上下の穂先側搬送装置(11)と株元側搬送装置(12)によって後方に搬送されて終端部の合流部(C)にて複数条の穀稈が一箇所に合流される。合流後の穀稈は、上下2段の揚上搬送装置によって立ち姿勢から横倒し姿勢に姿勢変更しながら持ち上げ搬送され脱穀部(3)に受け渡し供給される。上記合流部(C)において、穀稈が詰まりかけると、穀稈圧により詰まり検出センサ(18)がそれを感知し、警報装置の作動によってオペレータに報知する。
この発明によれば、Y字型搬送経路(A,B)の合流部(C)に設置される詰まり検出センサ(18)を穂先側搬送装置(11)の下側近くに配置することにより、株元側に比べ藁屑や雑草類の付着が少なくなり、穀稈の詰まりを正確に感知することができ、刈取作業の能率を高めることができる。
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1、図2及び図3は、コンバインを示すものであり、この走行車体1には、左右一対の走行クローラ2,2を備え、後部に搭載した脱穀装置(脱穀部)3の前方部に刈取部4を設置し,刈取部4の横側部には運転席5や操作ボックス6等を有する運転操作部を備え、更に、その運転操作部の後方には脱穀粒を一時的に貯留するグレンタンクGを装備している。
図1、図2及び図3は、コンバインを示すものであり、この走行車体1には、左右一対の走行クローラ2,2を備え、後部に搭載した脱穀装置(脱穀部)3の前方部に刈取部4を設置し,刈取部4の横側部には運転席5や操作ボックス6等を有する運転操作部を備え、更に、その運転操作部の後方には脱穀粒を一時的に貯留するグレンタンクGを装備している。
刈取部4は、立毛する穀稈を左右に分草する分草体7,7…と、分草後の穀稈を引き起す4条分の穀稈引起し装置8…と、引起し後の穀稈を刈り取るバリカン式の刈取装置9と、刈取後の穀稈を掻込搬送する掻込搬送装置10と、掻込搬送後の穀稈を搬送するY字型搬送経路A,Bをもつ上下2段の穂先側搬送装置11及び株元側搬送装置12と、Y字型搬送経路A,B終端の合流部Cからの合流穀稈を引き継いで後方の脱穀部3に向けて揚上搬送する揚上搬送装置13等からなり、車体に対して上下に昇降可能で前後方向に沿わせて設けた刈取縦フレーム16及び該刈取縦フレーム16の先端に左右横方向に沿わせて設けた刈取横フレーム17に装備している。刈取横フレーム17の前側には、所定間隔をおいて連結フレーム17aを設け、該連結フレーム17aの左右両端部及び中間部から、5本の分草支持杆17bを前方へ延出させて設ける。
各分草体7,7…は該分草支持杆17bの先端に取り付けられ、左端側(未刈地側)から分草体7a,7b間と、分草体7b,7c間とにそれぞれ2条分の穀稈が導入されるように、穀稈導入経路を夫々形成する。
掻込搬送装置10は、掻込スターホイル10a及び掻込ベルト10b等からなり、左右に対向する一対の掻込スターホイル10a,10a及び左右一対の掻込ベルト10b,10bによってそれぞれ2条分の刈取穀稈が掻込搬送されるようになっている。
穂先側搬送装置11は、係止ラグ11a付係止搬送チェン11bと穂先ガイドレール11cと搬送ラグケース11dとからなり、穀稈の穂先側を係止搬送するようになっている。
株元側搬送装置12は、挟持搬送チェン12aとこれに対設する株元挟持レール12bと終端部の株元ガイド棒12c等からなり、掻込搬送後の穀稈の株元側を引き継いで挟持搬送するようになっている。
左側の穂先側搬送装置11と株元側搬送装置12によって左右一方の搬送経路Aを形成し、右側の穂先側搬送装置11と株元側搬送装置12によって左右他方の搬送経路Bを形成する。搬送経路A,Bおよび該搬送経路A,Bの終端の合流部に続く揚上搬送装置13の搬送経路は、平面視でY字型を呈する。
搬送経路A,Bの終端の合流部Cには、穂先側搬送装置11の搬送ラグケース11dの下側近くにおいて前記合流部Cでの穀稈の詰まりを検出する詰まり検出センサ18を配設している。詰まり検出センサ18は、搬送ラグケース11dから突設する取付ステー19に取り付け、搬送中の穀稈に対して直角となるような角度に設定している。弾性変位可能な詰まり感知板20が詰まり検出センサ18に接当することによって穀稈の詰まりを感知するように構成している。
また、詰まり検出センサ18は、穀稈の株元側が左右の両株元側搬送装置12,12で保持され、穂先側も左右の両穂先側搬送装置11,11の係止ラグによって保持される位置に配置することで、通常作業時は搬送中の穀稈が正しく整列しており、藁量の多い圃場でも誤感知することがない。
なお、センサの取付部に長穴21等による調整手段を設けておくことで、藁量の多少によってセンサの位置を適宜に調整できて適応性が向上する。
図7、図8に示す実施例では、詰まり検出センサ18を合流部Cよりやや後方で、且つ、穂先ガイドを兼ねた搬送ラグケース11dの終端部及び株元ガイド棒12c終端より後側に配置した構成とし、また、この詰まり検出センサは穂先側搬送装置11と株元側搬送装置12との間に設置すると共に、左側の搬送装置の近傍に存するフレーム(引起し伝動パイプ)22に穂先駆動軸23への巻き付きを防止する巻き付き防止カバー23を設け、該カバー24の端部に前記センサ18を取付けた構成としている。要するに、詰まり検出センサ18は穂先側及び株元側のガイド終端より後側に設置したことで、藁量超過により合流部から溢れ出した穀稈を検出することができる。また、巻き付き防止カバー端部に詰まり検出センサを取付けるようにしたので、穂先駆動軸への藁の巻き付を防止し、且つ、合流部での詰まりを容易に検出でき、しかも、少ない部品点数でセンサを取付けることができる。
図7、図8に示す実施例では、詰まり検出センサ18を合流部Cよりやや後方で、且つ、穂先ガイドを兼ねた搬送ラグケース11dの終端部及び株元ガイド棒12c終端より後側に配置した構成とし、また、この詰まり検出センサは穂先側搬送装置11と株元側搬送装置12との間に設置すると共に、左側の搬送装置の近傍に存するフレーム(引起し伝動パイプ)22に穂先駆動軸23への巻き付きを防止する巻き付き防止カバー23を設け、該カバー24の端部に前記センサ18を取付けた構成としている。要するに、詰まり検出センサ18は穂先側及び株元側のガイド終端より後側に設置したことで、藁量超過により合流部から溢れ出した穀稈を検出することができる。また、巻き付き防止カバー端部に詰まり検出センサを取付けるようにしたので、穂先駆動軸への藁の巻き付を防止し、且つ、合流部での詰まりを容易に検出でき、しかも、少ない部品点数でセンサを取付けることができる。
図1〜図4に示すコンバインにおいて、機体後部の右側には、機体後方を照らす作業灯28と旋回方向を示す方向指示機29Rが設置されている。図4に示すように、前記作業灯28と方向指示器29Rは両者を支持するステー30を一体化することによって部品点数の削減化を図っている。
また、機体後部の左側にはナンバープレート31を脱穀部3より上方に配置し、ナンバープレートステー32と方向指示器29Lのステーを一体化することによって部品点数の削減化を図っている。
ブレーキペダルの踏込み操作によって点灯する制動灯33と、機体の車幅を示す車幅灯34を備え、前記制動灯33と車幅灯34は一体(兼用)となっており、左右に並設した構成としている。これら左右の車幅等34(33),34(33)は前記左右の方向指示器29L,29Rのステー30,32と一体化した構成としている。
左右の前照灯35L,35Rは、引起し装置8の引起しケース前面より前方に配置している。そのため、刈取部の前方を広範囲に照らすことができる。
9 刈取装置
11 穂先側搬送装置
12 株元側搬送装置
18 詰まり検出センサ
A Y字型搬送経路
B Y字型搬送経路
C 合流部
11 穂先側搬送装置
12 株元側搬送装置
18 詰まり検出センサ
A Y字型搬送経路
B Y字型搬送経路
C 合流部
Claims (1)
- 複数条の穀稈を刈り取る刈取装置(9)と、刈取後の穀稈穂先側を係止搬送する穂先側搬送装置(11)及び刈取後の穀稈株元側を挟持搬送する株元側搬送装置(12)を備え、これら穂先側搬送装置(11)及び株元側搬送装置(12)により複数条の搬送穀稈を合流させた後、この合流した穀稈を後方の脱穀部(3)側へ搬送する左右の搬送経路(A,B)をもつコンバインにおいて、前記左右の搬送経路(A,B)の合流部(C)には穂先側搬送装置(11)の下側近くにおいて搬送穀稈の詰まりを検出する詰まり検出センサ(18)を設けたことを特徴とするコンバインの刈取搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009246678A JP2011092029A (ja) | 2009-10-27 | 2009-10-27 | コンバインの刈取搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009246678A JP2011092029A (ja) | 2009-10-27 | 2009-10-27 | コンバインの刈取搬送装置 |
Publications (1)
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JP2011092029A true JP2011092029A (ja) | 2011-05-12 |
Family
ID=44109727
Family Applications (1)
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JP2009246678A Pending JP2011092029A (ja) | 2009-10-27 | 2009-10-27 | コンバインの刈取搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011092029A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2515519A1 (en) | 2011-04-18 | 2012-10-24 | Sony Corporation | Camera with audio recording controlled by the shutter release button, method and program of operation |
JP2015223095A (ja) * | 2014-05-27 | 2015-12-14 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
JP2015223092A (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-14 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
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2009
- 2009-10-27 JP JP2009246678A patent/JP2011092029A/ja active Pending
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