JP2565387Y2 - コンバインの穀稈搬送装置 - Google Patents
コンバインの穀稈搬送装置Info
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- JP2565387Y2 JP2565387Y2 JP1991097778U JP9777891U JP2565387Y2 JP 2565387 Y2 JP2565387 Y2 JP 2565387Y2 JP 1991097778 U JP1991097778 U JP 1991097778U JP 9777891 U JP9777891 U JP 9777891U JP 2565387 Y2 JP2565387 Y2 JP 2565387Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として5条以上の多
条刈コンバインにおける穀稈搬送装置に関するものであ
る。
条刈コンバインにおける穀稈搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】多条刈のコンバインにおいて、刈取穀稈
を引起し装置の後方で刈幅の左右両側から対向方向に寄
せて合流させた後、揚上搬送装置に受継させるようにし
たものは、例えば実開昭62−30522号公報
(a)、実開平2−34125号公報(b)、特開平3
−58710号公報(c)等により既に知られている。
を引起し装置の後方で刈幅の左右両側から対向方向に寄
せて合流させた後、揚上搬送装置に受継させるようにし
たものは、例えば実開昭62−30522号公報
(a)、実開平2−34125号公報(b)、特開平3
−58710号公報(c)等により既に知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来例においては、刈幅の左右両側から相対向する接近
方向に寄せて搬送穀稈を合流させる構造になっているた
め(特に上記aやbのもの)、合流部で両者の方向が異
なる搬送力同士が互いに影響し合って穀稈の搬送姿勢に
乱れを生じさせたりして揚上搬送装置側への引継ぎが良
好に行なわれなくなる欠点がある。また、左右の搬送力
同士の悪影響を少なくすべく左右の搬送体を刈幅中間部
に向け平面視で逆ハ字状に配設したもの(bのもの)で
は、前後方向の搬送長が長くなるばかりでなく良好な前
方視界を確保すべく引起し装置に極力接近して設けたい
運転席の配置スペースが逆ハ字状搬送体により窮屈とな
る不都合がある。さらに左右の搬送穀稈を直交状態で合
流させるもの(cのもの)では前記aのものと略同様な
欠点があるうえ搬送合流部で穀稈に引起し装置による悪
影響(引起し爪で引っ掛けられたり穀稈同士が干渉する
等)を受ける恐れがある。
従来例においては、刈幅の左右両側から相対向する接近
方向に寄せて搬送穀稈を合流させる構造になっているた
め(特に上記aやbのもの)、合流部で両者の方向が異
なる搬送力同士が互いに影響し合って穀稈の搬送姿勢に
乱れを生じさせたりして揚上搬送装置側への引継ぎが良
好に行なわれなくなる欠点がある。また、左右の搬送力
同士の悪影響を少なくすべく左右の搬送体を刈幅中間部
に向け平面視で逆ハ字状に配設したもの(bのもの)で
は、前後方向の搬送長が長くなるばかりでなく良好な前
方視界を確保すべく引起し装置に極力接近して設けたい
運転席の配置スペースが逆ハ字状搬送体により窮屈とな
る不都合がある。さらに左右の搬送穀稈を直交状態で合
流させるもの(cのもの)では前記aのものと略同様な
欠点があるうえ搬送合流部で穀稈に引起し装置による悪
影響(引起し爪で引っ掛けられたり穀稈同士が干渉する
等)を受ける恐れがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案に係るコンバイン
の穀稈搬送装置は、上述のような実状に基づいてなされ
たものであって、刈取穀稈を引起し装置4の後方で刈幅
の左右両側から対向方向に寄せ合流させた後、後部の支
点7cを中心に上下傾動して扱深さを調節する揚上搬送
装置7に受継させるようにした多条刈コンバインにおい
て、刈取全条数のうち過半数条分の刈取穀稈を既刈地a
側から未刈地b方向へ向け横送りする横搬送部15a
と、横搬送部15aの終端側から揚上搬送装置7側へ向
け搬送する縦搬送部15bを有し、且つ搬送作用側が平
面視で略L字状を呈する主搬送体15を設け、主搬送体
15の側方に残余条数分の刈取穀稈を既刈地a方向へ送
る副搬送体16を設け、該副搬送体16により搬送され
た搬送穀稈を主搬送体15側の搬送穀稈に対して前記縦
搬送部15bの中途部で鋭角状に合流させるように構成
すると共に、上記副搬送体16を下段の搬送チェン式送
り体20と中、上段の搬送タイン式送り体21,22に
より構成し、上記副搬送体16の搬送方向と直 交する上
下方向からみて上段の送り体22を中段の送り体21よ
り後方に延設し、平面視において上段の送り体22の上
記延設部22bの搬送経路を、中段の送り体21の搬送
経路に対して縦方向に変更すると共に主搬送体15の縦
搬送部15bと重合させ、且つ上段の送り体22の搬送
経路の終端部を前記揚上搬送装置7の始端部上方に臨ま
せたことを要旨とする。
の穀稈搬送装置は、上述のような実状に基づいてなされ
たものであって、刈取穀稈を引起し装置4の後方で刈幅
の左右両側から対向方向に寄せ合流させた後、後部の支
点7cを中心に上下傾動して扱深さを調節する揚上搬送
装置7に受継させるようにした多条刈コンバインにおい
て、刈取全条数のうち過半数条分の刈取穀稈を既刈地a
側から未刈地b方向へ向け横送りする横搬送部15a
と、横搬送部15aの終端側から揚上搬送装置7側へ向
け搬送する縦搬送部15bを有し、且つ搬送作用側が平
面視で略L字状を呈する主搬送体15を設け、主搬送体
15の側方に残余条数分の刈取穀稈を既刈地a方向へ送
る副搬送体16を設け、該副搬送体16により搬送され
た搬送穀稈を主搬送体15側の搬送穀稈に対して前記縦
搬送部15bの中途部で鋭角状に合流させるように構成
すると共に、上記副搬送体16を下段の搬送チェン式送
り体20と中、上段の搬送タイン式送り体21,22に
より構成し、上記副搬送体16の搬送方向と直 交する上
下方向からみて上段の送り体22を中段の送り体21よ
り後方に延設し、平面視において上段の送り体22の上
記延設部22bの搬送経路を、中段の送り体21の搬送
経路に対して縦方向に変更すると共に主搬送体15の縦
搬送部15bと重合させ、且つ上段の送り体22の搬送
経路の終端部を前記揚上搬送装置7の始端部上方に臨ま
せたことを要旨とする。
【0005】
【作用】本考案によれば、多条の刈取穀稈のうち過半数
条分をメインにして横送りした後、残余の条分を主搬送
体15の縦搬送部15bに合流させるので、メインの搬
送姿勢に対して馴染み易く両者の合流作用が極めて良好
に行われる。また、メインの搬送穀稈に対して鋭角状に
合流するので搬送姿勢に乱れが少なく、しかも上段の送
り体22は中段の送り体21より後方に延設され、該延
設部22bの搬送経路は中段の送り体21の搬送経路に
対して平面視で縦方向に変更された後に主搬送体15の
縦搬送部15bと重合しているので、中段の送り体21
が横長になり上記残余の条分の穀稈は幅広く受け止め搬
送されると共に、この搬送された穀稈の穂先側は上段の
送り体22の延設部22bで主搬送体15の縦搬送部1
5bに対してより鋭角状になるように移送方向を変更さ
れ、しかも、上段の送り体22と上記縦搬送部15bで
穀稈が前後左右から抱持されて、合流搬送作用がより円
滑に行われる。また、上段の送り体22の搬送経路の終
端部を揚上搬送装置7の始端部上方に臨ませたことによ
り、合流した穀稈の穂先側が上段の送り体22で受け止
められ極力前倒れ姿勢にならない状態のままで穀稈が揚
上搬送装置7に受渡される。
条分をメインにして横送りした後、残余の条分を主搬送
体15の縦搬送部15bに合流させるので、メインの搬
送姿勢に対して馴染み易く両者の合流作用が極めて良好
に行われる。また、メインの搬送穀稈に対して鋭角状に
合流するので搬送姿勢に乱れが少なく、しかも上段の送
り体22は中段の送り体21より後方に延設され、該延
設部22bの搬送経路は中段の送り体21の搬送経路に
対して平面視で縦方向に変更された後に主搬送体15の
縦搬送部15bと重合しているので、中段の送り体21
が横長になり上記残余の条分の穀稈は幅広く受け止め搬
送されると共に、この搬送された穀稈の穂先側は上段の
送り体22の延設部22bで主搬送体15の縦搬送部1
5bに対してより鋭角状になるように移送方向を変更さ
れ、しかも、上段の送り体22と上記縦搬送部15bで
穀稈が前後左右から抱持されて、合流搬送作用がより円
滑に行われる。また、上段の送り体22の搬送経路の終
端部を揚上搬送装置7の始端部上方に臨ませたことによ
り、合流した穀稈の穂先側が上段の送り体22で受け止
められ極力前倒れ姿勢にならない状態のままで穀稈が揚
上搬送装置7に受渡される。
【0006】
【実施例】本考案の構成を図面に示された一実施例によ
り説明する。1は多条刈コンバインの前処理部で、走行
機体(本機)2の前方に図示外の油圧シリンダを介し支
点軸3を中心にして上下動自在に装着されている。そし
て引起し装置4の前方下部には立毛穀稈の分草作用を行
なうデバイダD1〜D7が条間に対応させて横方向に7
個配設されており、6条刈の前処理部1が構成されてい
る。5は走行機体2に装着された左右一対のゴム製クロ
ーラ5a,5bからなるクローラ走行装置で、走行機体
2の前部一側(機体進行方向右側)上部にはキャビン6
aに囲まれた運転席6が配設されており、運転席6の左
側方位置には前処理部1の一部を構成する扱深さ調整機
構を備えた揚上搬送装置7が設けられている。この揚上
搬送装置7は扱深さ株元搬送体7aと扱深さ穂先搬送体
7bからなり、支点7cを中心にして上下に傾動し得る
ようになっていて、揚上搬送装置7に設けた穂先センサ
(図示せず)により穀稈の稈長を検出し、扱深さを自動
的に調整するようになっていることは従来同様である。
8は脱穀部Aのフイードチェン、8aはフイードチェン
8の挟扼レール、9は扱胴である。
り説明する。1は多条刈コンバインの前処理部で、走行
機体(本機)2の前方に図示外の油圧シリンダを介し支
点軸3を中心にして上下動自在に装着されている。そし
て引起し装置4の前方下部には立毛穀稈の分草作用を行
なうデバイダD1〜D7が条間に対応させて横方向に7
個配設されており、6条刈の前処理部1が構成されてい
る。5は走行機体2に装着された左右一対のゴム製クロ
ーラ5a,5bからなるクローラ走行装置で、走行機体
2の前部一側(機体進行方向右側)上部にはキャビン6
aに囲まれた運転席6が配設されており、運転席6の左
側方位置には前処理部1の一部を構成する扱深さ調整機
構を備えた揚上搬送装置7が設けられている。この揚上
搬送装置7は扱深さ株元搬送体7aと扱深さ穂先搬送体
7bからなり、支点7cを中心にして上下に傾動し得る
ようになっていて、揚上搬送装置7に設けた穂先センサ
(図示せず)により穀稈の稈長を検出し、扱深さを自動
的に調整するようになっていることは従来同様である。
8は脱穀部Aのフイードチェン、8aはフイードチェン
8の挟扼レール、9は扱胴である。
【0007】ところで、機体進行方向右端側のデバイダ
D7は運転席6の直前方で且つクローラ走行装置5にお
ける右側クローラ5b外側端の仮想延長線L1上の近傍
に設けられている。また、左端側のデバイダD1は左側
クローラ5aの外側端から少なくとも1条の条間w分だ
け外側方に離間させて設けられている。
D7は運転席6の直前方で且つクローラ走行装置5にお
ける右側クローラ5b外側端の仮想延長線L1上の近傍
に設けられている。また、左端側のデバイダD1は左側
クローラ5aの外側端から少なくとも1条の条間w分だ
け外側方に離間させて設けられている。
【0008】10はレシプロ型の刈刃で、刈刃10の上
方の位置して刈幅方向には刈取穀稈掻込用の6個のスタ
ーホイール11とラグ12a付き搬送ベルト12が上下
に配設され、機体進行方向左側4連のスターホイールは
隣接するホイール同士、右側2連のスターホイール同士
は夫々掻込方向に噛合回転するようになっている。13
は搬送ベルト12の上方に配置された上部スターホイー
ル、14は右端側のスターホイール11と搬送ベルト1
2間に設けた株元チェンである。
方の位置して刈幅方向には刈取穀稈掻込用の6個のスタ
ーホイール11とラグ12a付き搬送ベルト12が上下
に配設され、機体進行方向左側4連のスターホイールは
隣接するホイール同士、右側2連のスターホイール同士
は夫々掻込方向に噛合回転するようになっている。13
は搬送ベルト12の上方に配置された上部スターホイー
ル、14は右端側のスターホイール11と搬送ベルト1
2間に設けた株元チェンである。
【0009】さて、引起し装置4の後方には主搬送体1
5とその右側方に位置して副搬送体16が設けられてい
る。主搬送体15は、刈取全条数のうち過半数条分(実
施例では右側4条)の刈取穀稈を既刈地a側(図2にお
ける機体右外側方)から未刈地b側(同図機体左外側
方)へ向け横送りする横搬送部15aと横搬送部15a
の搬送終端部から揚上搬送装置7側へ向け搬送する縦搬
送部15bとを有しており、且つ搬送作用側が平面視で
略L字形状を呈している。この主搬送体15は稈身方向
に高さを変えて株元送り17、タイン18a付き中段送
り18及びタイン19a付き上段送り19の三段分割構
成となっている。また、副搬送体16は残余条数分(実
施例では左側2条)の刈取穀稈を既刈地a方向へ送るも
ので、これまた前記右端側の株元チェン14に対応し搬
送チェン式送り体である下段の送り体20、搬送タイン
式送り体であるタイン21a付き中段の送り体21及び
タイン22a付き上段の送り体22の三段に分割構成さ
れていると共に、上記副搬送体16の搬送方向と直交す
る上下方向からみてタイン22a付き上段の送り体22
はタイン21a付き中段の送り体21より後方に延設2
2bされている。そして上段の送り体22の搬送経路の
終端部は前記揚上搬送装置7の始端部上方に臨んでい
る。これら主搬送体15と副搬送体16の搬送合流部J
は図2及び図3に示すように、引起し装置4の非作用側
が対向する引起しケース4a,4bの背面側後方に位置
させて平面視三角州状に設けられている。そして、副搬
送体16側のタイン21a,22aは搬送合流部Jでは
図2に示すように主搬送体15側に平面視においてラッ
プするようになっていて、特にタイン22a付き上段の
送り体22の上記延設部22bの搬送経路は、タイン2
1a付き中段の送り体21の搬送経路に対して縦方向に
(より前後方向となるように)変更されていると共に主
搬送体15の縦搬送部15bと重合しており、左右の搬
送穀稈が合流部Jに入るとこれらタイン21a,22a
による添接保持作用と相俟って合流後の搬送穀稈は前後
左右から抱持された安定状態で後方に搬送されるように
配慮されている。
5とその右側方に位置して副搬送体16が設けられてい
る。主搬送体15は、刈取全条数のうち過半数条分(実
施例では右側4条)の刈取穀稈を既刈地a側(図2にお
ける機体右外側方)から未刈地b側(同図機体左外側
方)へ向け横送りする横搬送部15aと横搬送部15a
の搬送終端部から揚上搬送装置7側へ向け搬送する縦搬
送部15bとを有しており、且つ搬送作用側が平面視で
略L字形状を呈している。この主搬送体15は稈身方向
に高さを変えて株元送り17、タイン18a付き中段送
り18及びタイン19a付き上段送り19の三段分割構
成となっている。また、副搬送体16は残余条数分(実
施例では左側2条)の刈取穀稈を既刈地a方向へ送るも
ので、これまた前記右端側の株元チェン14に対応し搬
送チェン式送り体である下段の送り体20、搬送タイン
式送り体であるタイン21a付き中段の送り体21及び
タイン22a付き上段の送り体22の三段に分割構成さ
れていると共に、上記副搬送体16の搬送方向と直交す
る上下方向からみてタイン22a付き上段の送り体22
はタイン21a付き中段の送り体21より後方に延設2
2bされている。そして上段の送り体22の搬送経路の
終端部は前記揚上搬送装置7の始端部上方に臨んでい
る。これら主搬送体15と副搬送体16の搬送合流部J
は図2及び図3に示すように、引起し装置4の非作用側
が対向する引起しケース4a,4bの背面側後方に位置
させて平面視三角州状に設けられている。そして、副搬
送体16側のタイン21a,22aは搬送合流部Jでは
図2に示すように主搬送体15側に平面視においてラッ
プするようになっていて、特にタイン22a付き上段の
送り体22の上記延設部22bの搬送経路は、タイン2
1a付き中段の送り体21の搬送経路に対して縦方向に
(より前後方向となるように)変更されていると共に主
搬送体15の縦搬送部15bと重合しており、左右の搬
送穀稈が合流部Jに入るとこれらタイン21a,22a
による添接保持作用と相俟って合流後の搬送穀稈は前後
左右から抱持された安定状態で後方に搬送されるように
配慮されている。
【0010】23は前記三角州状の搬送合流部Jに対応
しその前面側に設けた三角形状の案内カバーで、この案
内カバー23は主搬送体15及び副搬送体16の案内通
路に沿う傾斜案内面23a,23bを有しており、引起
しケース4a,4bの背面側に取付ボルト等の取付具2
3cを介し着脱自在に固定されている。そして、副搬送
体16側の搬送穀稈は主搬送体15側の搬送穀稈に対し
て縦搬送部15bの搬送中途部で鋭角状(実施例では約
45゜)に合流させるように構成されている。24は前
処理部1の入力プーリ、25は前処理部1への伝動軸、
26はギヤケース、27は前処理フレームである。
しその前面側に設けた三角形状の案内カバーで、この案
内カバー23は主搬送体15及び副搬送体16の案内通
路に沿う傾斜案内面23a,23bを有しており、引起
しケース4a,4bの背面側に取付ボルト等の取付具2
3cを介し着脱自在に固定されている。そして、副搬送
体16側の搬送穀稈は主搬送体15側の搬送穀稈に対し
て縦搬送部15bの搬送中途部で鋭角状(実施例では約
45゜)に合流させるように構成されている。24は前
処理部1の入力プーリ、25は前処理部1への伝動軸、
26はギヤケース、27は前処理フレームである。
【0011】尚、上記本実施例では6条刈のコンバイン
について説明したが、本考案は6条刈のものに限定され
るものではなく、5条刈或は6条を越える大型のコンバ
インについても採用し得る。
について説明したが、本考案は6条刈のものに限定され
るものではなく、5条刈或は6条を越える大型のコンバ
インについても採用し得る。
【0012】上述の構成において、刈取作業中、引起し
装置4で引き起こされた圃場の立毛穀稈は刈刃10で刈
り取られるとともに、夫々一対のスターホイール11及
び搬送ベルト12により2条づつ一緒に後方に掻き込み
搬送された後、右4条分は株元送り17、中段送り18
及び上段送り19からなる主搬送体15により既刈地a
側から未刈地b方向に横搬送され、主搬送体15の横搬
送部15a終端部から縦搬送部15bに方向転換され
る。一方、左2条分の刈取穀稈は下段の送り体20、中
段の送り体21及び上段の送り体22からなる副搬送体
16により未刈地b側から主搬送体15の縦搬送部15
bに向けて斜め後方に搬送された後、縦搬送部15bの
搬送中途部で主搬送体15側の搬送穀稈に対し鋭角状に
合流させられる。このように、6条の刈取穀稈のうち過
半数の4条分をメインにして横送りした後、残余の2条
分を主搬送体15の縦搬送部15bで合流させるので、
メインの搬送姿勢に対して馴染み易く両者の合流作用が
極めて良好に行なわれる。また、メインの搬送穀稈に対
して鋭角条に合流するので搬送姿勢に乱れが少なく穀稈
を揚上搬送装置7側に円滑且つ確実に受継させることが
できる。
装置4で引き起こされた圃場の立毛穀稈は刈刃10で刈
り取られるとともに、夫々一対のスターホイール11及
び搬送ベルト12により2条づつ一緒に後方に掻き込み
搬送された後、右4条分は株元送り17、中段送り18
及び上段送り19からなる主搬送体15により既刈地a
側から未刈地b方向に横搬送され、主搬送体15の横搬
送部15a終端部から縦搬送部15bに方向転換され
る。一方、左2条分の刈取穀稈は下段の送り体20、中
段の送り体21及び上段の送り体22からなる副搬送体
16により未刈地b側から主搬送体15の縦搬送部15
bに向けて斜め後方に搬送された後、縦搬送部15bの
搬送中途部で主搬送体15側の搬送穀稈に対し鋭角状に
合流させられる。このように、6条の刈取穀稈のうち過
半数の4条分をメインにして横送りした後、残余の2条
分を主搬送体15の縦搬送部15bで合流させるので、
メインの搬送姿勢に対して馴染み易く両者の合流作用が
極めて良好に行なわれる。また、メインの搬送穀稈に対
して鋭角条に合流するので搬送姿勢に乱れが少なく穀稈
を揚上搬送装置7側に円滑且つ確実に受継させることが
できる。
【0013】しかも、上記副搬送体16の搬送方向と直
交する上下方向からみて上段の送り体22は中段の送り
体21より後方に延設され、平面視において上段の送り
体22の上記延設部22bの搬送経路は、中段の送り体
21の搬送経路に対して縦方向に変更されると共に主搬
送体15の縦搬送部15bと前記合流部Jにおいて徐々
に対向重合している。これにより、中段の送り体21を
横方向(左右方向)に長目にすることで前記残余の2条
分の穀稈は幅広く受け止められ、漏れなく主搬送体15
の縦搬送部15bに向け搬送されると共に、この搬送さ
れた穀稈の穂先側が上段の送り体22の延設部22bで
主搬送体15の縦搬送部15bに対してより鋭角状にな
るように移送方向を変更され、しかも、上段送り22の
タイン22aと重合する縦搬送部15bで穀稈は前後左
右から抱持されることにより、合 流搬送作用がより円滑
に行なわれ、安定した状態で後方に引継搬送される。ま
た、中段の送り体21に対して上段の送り体22は後方
に延設されその搬送経路の終端部が揚上搬送装置7の始
端部上方に臨んでいるので、揚上搬送装置7の始端側を
上下傾動させて扱深さを調節するものでありながら、合
流した穀稈の穂先側が上段の送り体22で受け止められ
極力前倒れ姿勢にならない状態のままで穀稈は揚上搬送
装置7に確実に受渡される。また、三角州状に設けた搬
送合流部Jの前面側には主搬送体15及び副搬送体16
の搬送通路に沿う傾斜案内面23a,23bを有する案
内カバー23が設けられているので、夫々の搬送穀稈が
前方に倒れたりすることなく案内カバー23で確実に誘
導案内されて整然とした搬送姿勢を保持しながら合流部
J側に搬送される。このため主搬送体15と副搬送体1
6による搬送穀稈の合流作用は一層円滑に行なわれる。
交する上下方向からみて上段の送り体22は中段の送り
体21より後方に延設され、平面視において上段の送り
体22の上記延設部22bの搬送経路は、中段の送り体
21の搬送経路に対して縦方向に変更されると共に主搬
送体15の縦搬送部15bと前記合流部Jにおいて徐々
に対向重合している。これにより、中段の送り体21を
横方向(左右方向)に長目にすることで前記残余の2条
分の穀稈は幅広く受け止められ、漏れなく主搬送体15
の縦搬送部15bに向け搬送されると共に、この搬送さ
れた穀稈の穂先側が上段の送り体22の延設部22bで
主搬送体15の縦搬送部15bに対してより鋭角状にな
るように移送方向を変更され、しかも、上段送り22の
タイン22aと重合する縦搬送部15bで穀稈は前後左
右から抱持されることにより、合 流搬送作用がより円滑
に行なわれ、安定した状態で後方に引継搬送される。ま
た、中段の送り体21に対して上段の送り体22は後方
に延設されその搬送経路の終端部が揚上搬送装置7の始
端部上方に臨んでいるので、揚上搬送装置7の始端側を
上下傾動させて扱深さを調節するものでありながら、合
流した穀稈の穂先側が上段の送り体22で受け止められ
極力前倒れ姿勢にならない状態のままで穀稈は揚上搬送
装置7に確実に受渡される。また、三角州状に設けた搬
送合流部Jの前面側には主搬送体15及び副搬送体16
の搬送通路に沿う傾斜案内面23a,23bを有する案
内カバー23が設けられているので、夫々の搬送穀稈が
前方に倒れたりすることなく案内カバー23で確実に誘
導案内されて整然とした搬送姿勢を保持しながら合流部
J側に搬送される。このため主搬送体15と副搬送体1
6による搬送穀稈の合流作用は一層円滑に行なわれる。
【0014】ところで、主搬送体15の横送り部15a
は、刈取全条数のうち過半数条分の刈取穀稈を既刈地a
側から未刈地b方向へ横送りする作用を行なうものであ
るから、横送り部の15aの前後幅は極力狭くて済み、
従って、その後方の運転席6及びキャビン6aの配置空
間cを充分確保でき、運転席6の配置スペースに苦慮す
る必要はない。また、運転席6を極力前処理部側に食い
込せた状態で配置できるので、その分前方視界が良好と
なり、左端デバイダD1を本機2の機体幅よりも外側方
に張り出し状に配置しても運転席6位置から視認可能な
のでさほど不都合はない。
は、刈取全条数のうち過半数条分の刈取穀稈を既刈地a
側から未刈地b方向へ横送りする作用を行なうものであ
るから、横送り部の15aの前後幅は極力狭くて済み、
従って、その後方の運転席6及びキャビン6aの配置空
間cを充分確保でき、運転席6の配置スペースに苦慮す
る必要はない。また、運転席6を極力前処理部側に食い
込せた状態で配置できるので、その分前方視界が良好と
なり、左端デバイダD1を本機2の機体幅よりも外側方
に張り出し状に配置しても運転席6位置から視認可能な
のでさほど不都合はない。
【0015】
【考案の効果】本考案は、上述のように構成したことに
より、以下の効果を奏するものである。 多条の刈取穀稈のうち過半数条分をメインにして横
送りした後、残余の条分を主搬送体15の縦搬送部15
bに合流させるので、メインの搬送姿勢に対して馴染み
易く両者の合流作用が良好に行われる。また、メインの
搬送穀稈に対して鋭角状に合流するので搬送姿勢に乱れ
が少なく穀稈を揚上搬送装置7側に速やかに受渡させる
ことができる。 しかも、上段の送り体22を中段の送り体21より
後方に延設し、平面視において上段の送り体22の上記
延設部22bの搬送経路を、中段の送り体21の搬送経
路に対して縦方向に変更すると共に主搬送体15の縦搬
送部15bと重合させたので、中段の送り体21を横方
向に長目にすることで上記残余の条分の穀稈を幅広く受
け止め、漏れなく主搬送体15の縦搬送部15bに向け
搬送することができると共に、この搬送された穀稈の穂
先側を上段の送り体22の延設部22bで主搬送体15
の縦搬送部15bに対してより鋭角状になるように移送
方向を変更し、しかも、上段の送り体22のタインと重
合する上記縦搬送部15bで穀稈を前後左右から抱持す
ることにより、合流搬送作用をより円滑に行うことがで
きる。 また、中段の送り体21に対して上段の送り体22
を後方に延設してその搬送経路の終端部を揚上搬送装置
7の始端部上方に臨ませたことにより、揚上搬送装置7
の始端側を上下傾動させて扱深さを調節するものであり
ながら、合流した穀稈の穂先側が上段の送り体22で受
け止められ極力前倒れ姿勢にならない状態のままで穀稈
を揚上搬送装置7に確実に受渡させることができる。
より、以下の効果を奏するものである。 多条の刈取穀稈のうち過半数条分をメインにして横
送りした後、残余の条分を主搬送体15の縦搬送部15
bに合流させるので、メインの搬送姿勢に対して馴染み
易く両者の合流作用が良好に行われる。また、メインの
搬送穀稈に対して鋭角状に合流するので搬送姿勢に乱れ
が少なく穀稈を揚上搬送装置7側に速やかに受渡させる
ことができる。 しかも、上段の送り体22を中段の送り体21より
後方に延設し、平面視において上段の送り体22の上記
延設部22bの搬送経路を、中段の送り体21の搬送経
路に対して縦方向に変更すると共に主搬送体15の縦搬
送部15bと重合させたので、中段の送り体21を横方
向に長目にすることで上記残余の条分の穀稈を幅広く受
け止め、漏れなく主搬送体15の縦搬送部15bに向け
搬送することができると共に、この搬送された穀稈の穂
先側を上段の送り体22の延設部22bで主搬送体15
の縦搬送部15bに対してより鋭角状になるように移送
方向を変更し、しかも、上段の送り体22のタインと重
合する上記縦搬送部15bで穀稈を前後左右から抱持す
ることにより、合流搬送作用をより円滑に行うことがで
きる。 また、中段の送り体21に対して上段の送り体22
を後方に延設してその搬送経路の終端部を揚上搬送装置
7の始端部上方に臨ませたことにより、揚上搬送装置7
の始端側を上下傾動させて扱深さを調節するものであり
ながら、合流した穀稈の穂先側が上段の送り体22で受
け止められ極力前倒れ姿勢にならない状態のままで穀稈
を揚上搬送装置7に確実に受渡させることができる。
【図1】本考案を装備したコンバインの前処理部の展開
平面図である。
平面図である。
【図2】前処理部の側面図である。
【図3】引起し装置、主搬送体及び副搬送体の関係を示
す平面図である。
す平面図である。
4 引起し装置 7 揚上搬送装置7c 支点 8 フイードチェン 15 主搬送体 15a 横搬送部 15b 縦搬送部 16 副搬送体20 下段の送り体 21 中段の送り体 22 上段の送り体 22b 延設部 A 脱穀部 J 搬送穀稈の合流部 a 既刈地 b 未刈地
Claims (1)
- 【請求項1】 刈取穀稈を引起し装置4の後方で刈幅の
左右両側から対向方向に寄せ合流させた後、後部の支点
7cを中心に上下傾動して扱深さを調節する揚上搬送装
置7に受継させるようにした多条刈コンバインにおい
て、刈取全条数のうち過半数条分の刈取穀稈を既刈地a
側から未刈地b方向へ向け横送りする横搬送部15a
と、横搬送部15aの終端側から揚上搬送装置7側へ向
け搬送する縦搬送部15bを有し、且つ搬送作用側が平
面視で略L字状を呈する主搬送体15を設け、主搬送体
15の側方に残余条数分の刈取穀稈を既刈地a方向へ送
る副搬送体16を設け、該副搬送体16により搬送され
た搬送穀稈を主搬送体15側の搬送穀稈に対して前記縦
搬送部15bの中途部で鋭角状に合流させるように構成
すると共に、上記副搬送体16を下段の搬送チェン式送
り体20と中、上段の搬送タイン式送り体21,22に
より構成し、上記副搬送体16の搬送方向と直交する上
下方向からみて上段の送り体22を中段の送り体21よ
り後方に延設し、平面視において上段の送り体22の上
記延設部22bの搬送経路を、中段の送り体21の搬送
経路に対して縦方向に変更すると共に主搬送体15の縦
搬送部15bと重合させ、且つ上段の送り体22の搬送
経路の終端部を前記揚上搬送装置7の始端部上方に臨ま
せたことを特徴とするコンバインの穀稈搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991097778U JP2565387Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | コンバインの穀稈搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991097778U JP2565387Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | コンバインの穀稈搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0539238U JPH0539238U (ja) | 1993-05-28 |
JP2565387Y2 true JP2565387Y2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=14201293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991097778U Expired - Lifetime JP2565387Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | コンバインの穀稈搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565387Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4575715B2 (ja) * | 2004-06-04 | 2010-11-04 | 三菱農機株式会社 | コンバイン |
JP5160291B2 (ja) * | 2008-04-21 | 2013-03-13 | 三菱農機株式会社 | コンバインの前処理部構造 |
JP2009296963A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | コンバインの刈取装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62108451A (ja) * | 1985-11-06 | 1987-05-19 | Yuasa Battery Co Ltd | ペ−スト式鉛蓄電池 |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP1991097778U patent/JP2565387Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0539238U (ja) | 1993-05-28 |
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