JP7109182B2 - 水田作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、乗用型田植機や乗用型直播機等のように、苗や種子、肥料や薬剤等の農用資材を圃場面に供給する水田作業機に関する。
水田作業機の一例である乗用型田植機では、エンジン(原動部に相当)の動力が主変速装置に伝達されて変速されたのち、その変速後の動力が、走行用の車輪に伝達される一方、苗植付装置(作業装置に相当)にも伝達される構成となっている。この構成により、主変速装置が操作されて機体の走行速度が変化しても、苗植付装置に伝達される動力も主変速装置にて変速された動力であるので、苗植付装置による苗(農用資材に相当)の株間(圃場面への苗の供給量に相当)は一定間隔に維持される。
そして、主変速装置の動力が、ギヤ変速式の株間変速装置を通って苗植付装置に伝達されており、株間変速装置を変速操作することによって、苗植付装置による株間を変更することができるように構成されている。株間を変更することにより、圃場面に供給される苗の供給量が変更される(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-70653号公報
従来構成では、株間変速装置が、ギヤ変速型式の変速装置であり、変速状態としては限られた変速段での変速状態に限られる。そこで、この種の水田作業機において、圃場面や農用資材の状態に応じて、機体の走行速度の変化にかかわらず、作業装置によって圃場面に供給される農用資材の供給量を適切な供給量に設定できるようにすることが望まれている。
本発明に係る水田作業機の特徴構成は、
原動部の動力が伝達され、静油圧式の無段変速装置として構成される第一変速装置と、
機体の走行方向に沿って事前に設定された供給量で、農用資材を圃場面に供給する作業
装置と、
前記変速装置の動力を走行伝動系及び作業伝動系に分岐する分岐部と、
前記分岐部にて分岐された前記走行伝動系の動力が伝達される走行用の車輪と、
前記分岐部にて分岐された前記作業伝動系の動力を変速する静油圧式の無段変速装置とし
て構成される第二変速装置と、
前記第二変速装置で変速された動力を変速して前記作業装置に伝達する不等速変速装置
とが備えられ、
前記不等速変速装置は、変速動力を前記作業装置に伝える伝動軸が1回転する際の角速
度を変化させる状態での伝動を行えるように構成され、
前記第一変速装置の出力軸と、前記第二変速装置の入力軸とを向かい合う位置関係で配置し、前記分岐部が、前記出力軸の動力を前記入力軸に伝える伝動軸として構成され、
前記第二変速装置の伝達下手側から前記走行伝動系の動力に分岐しないように構成され
ている点にある。
本構成によれば、第一変速装置の作業伝動系の動力が第二変速装置を通って作業装置に伝達されるのであり、第二変速装置を操作することにより、機体の走行速度が変化しても、その変化した走行速度に対する作業装置の相対的な作動速度を変更することができる。第二変速装置として、例えば、無段変速装置や多段階で変速可能な変速装置を用いると、農用資材の供給量を細かく変更調整することが可能となる。
本構成によれば、第二変速装置の伝達下手側から走行伝動系の動力に分岐されることがないので、走行用の車輪に伝達される第一変速装置による変速後の動力が、第二変速装置にて変速されたのち、作業装置だけに供給される。その結果、走行速度が同じであるときの作業装置の作動速度を的確に変更することができ、その第二変速装置の変速操作範囲内において、圃場面に供給する農用資材の供給量を適正なものに変更することができる。
本発明においては、前記第二変速装置が、前記分岐部から伝えられる駆動力で駆動される可変容量型の油圧ポンプと、当該油圧ポンプからの作動油が供給される油圧モータとを備えていると好適である。
本構成によれば、第二変速装置において、分岐部から伝えられる駆動力で可変容量型の油圧ポンプが駆動され、この油圧ポンプからの供給される動油が油圧モータを作動させることができる。
無段変速装置は、油圧ポンプと油圧モータとがケーシングにて一体的に収納されているので、油圧ポンプと油圧モータとを接続する油圧配管をケース外部に別途用意して設置する必要がなく、組み立て作業を煩わしさなく容易に行い易い利点がある。
本発明においては、前記第二変速装置は、油圧ポンプと油圧モータとをケーシングに一体的に収納し、前記ケーシングの外部に前記油圧ポンプと一体回転する排熱用のファンが備えられていると好適である。
本構成によれば、第一変速装置の動力が伝達され、第二変速装置の油圧ポンプが回転駆動されると、それに伴ってファンが回転作動する。ファンが回転することによって生成される風により、無段変速装置にて発生する熱が外方に排出案内される。
その結果、ケーシングや無段変速装置の内部を流動する作動油の温度上昇を抑制することができ、無段変速装置の耐久性の低下を防止することができる。
本発明においては、前記第一変速装置が、1つの油圧ポンプからの油を前記第一変速装置と前記第二変速装置との夫々のチャージ油路に分岐供給すると好適である。
本構成によれば、1つの油圧ポンプから第一変速装置と第二変速装置との夫々に油を供給するので、ポンプを兼用にして構成を簡素にしながら、作動油の供給を良好に行うことができる。
本発明においては、前記第一変速装置が、前記第一変速装置のチャージ油路に油を供給する第一油圧ポンプと、前記第二変速装置のチャージ油路に油を供給する第二油圧ポンプとが備えられていると好適である。
本構成によれば、第一変速装置と第二変速装置とに対して各別に設けた油圧ポンプにより油圧を供給するので、第一変速装置に対する油の供給状態と第二変速装置に対する油の供給状態とにバラツキがあっても、相手側の変速装置によって影響を受けることなく、各変速装置にて必要な量の油を適正に供給することができる。
無段変速装置において、油の供給量の過不足に起因して、回転ムラやその他の動作不良を起こすおそれが少なくなり、速度調整を精度よく行うことができる。その結果、農用資材の供給量の変更設定を精度よく行うことが可能となる。
本発明においては、前記分岐部が伝動ケースに収容され、
前記第二変速装置が前記伝動ケースに対して着脱可能に接続され、
前記伝動ケースにおける前記第二変速装置の接続対象箇所に、ギア式変速機構を内装した機械式変速装置を装着可能であると好適である。
本構成によれば、第二変速装置を静油圧式の無段変速装置にて構成する場合と、第二変速装置をギア式変速機構を内装した機械式変速装置にて構成する場合との夫々において伝動ケースを共用して用いることができる。その結果、仕様の異なる機種に対して伝動ケースを兼用することができ、製造コストを軽減することができる。
本発明においては、前記作業装置が、機体の走行方向に沿って事前に設定された供給間隔で、農用資材を圃場面に間欠的に供給すると好適である。
本構成によれば、作業装置は、機体の走行に伴って、間隔をあけた状態で間欠的に農用資材を圃場面に供給する。第二変速装置が変速することにより、作業装置が農用資材を供給する間隔を変更設定することによって供給量を変更することになる。この構成では、1回に供給する農用資材の量を変更せずに、全体の供給量を変更できるので、供給量の調整作業が不要で対応が簡単になる。
本発明においては、前記作業装置として、機体の走行方向に沿って事前に設定された供給間隔で、農用資材としての種子を圃場面に点播する播種装置が備えられていると好適である。
本構成によれば、機体を走行させながら播種装置によって圃場面に種子を点播することができ、播種作業において種子を点播するときの走行方向に沿う間隔を精度よく管理し易いものになる。
本発明においては、前記作業装置として、機体の走行方向に沿って事前に設定された供給間隔で、農用資材としての苗を圃場面に供給する苗植付装置が備えられていると好適である。
本構成によれば、機体を走行させながら苗植付装置によって圃場面に苗を植え付けることができ、苗植付け作業において苗の植付間隔(株間)を精度よく管理し易いものになる。
乗用型田植機の全体側面図である。 乗用型田植機の全体平面図である。 伝動構造を示す縦断背面図である。 伝動構造を示す縦断背面図である。 制御構成を示すブロック図である。 油圧回路図である。 別実施形態の油圧回路図である。
本発明の実施形態を水田作業機の一例である乗用型田植機に適用した場合について、図面に基づいて説明する
本実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。走行機体11の走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。すなわち、図1及び図2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1及び図2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
(乗用型田植機の全体構成)
図1及び図2に示すように、乗用型田植機は、右及び左の前輪1(走行用の車輪に相当)、右及び左の後輪2(走行用の車輪に相当)を備えた走行機体11の後部に、リンク機構3及びリンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられ、リンク機構3の後部に苗植付装置5(作業装置に相当)が支持されている。
苗植付装置5は、左右方向に所定間隔を置いて配置された植付伝動ケース6、植付伝動ケース6の後部の右及び左側部に回転自在に支持された回転ケース7、回転ケース7の両端に備えられた一対の植付アーム8、フロート9及び苗のせ台10等を備えている。
右及び左のマーカー12が、苗植付装置5の右及び左の横側部に備えられている。マーカー12は、圃場面Gに接地する作用姿勢(図1参照)、及び圃場面Gから上方に離れた格納姿勢に変更自在であり、マーカー12の先端部に回転体12aが回転自在に支持されている。マーカー12の作用姿勢において、マーカー12の回転体12aが圃場面Gに接地するのであり、走行機体11の走行に伴ってマーカー12の回転体12aが、回転しながら圃場面Gに指標を形成する。
(運転部の付近の構成)
図1及び図2に示すように、走行機体11に、運転座席13、及び前輪1を操向操作する操縦ハンドル14が備えられている。
走行機体11の前部の右部及び左部に右及び左の縦向き支持フレーム16が備えられており、縦向き支持フレーム16に予備苗のせ台15が支持されている。右及び左の縦向き支持フレーム16の上部に亘って、横向き支持フレーム17が連結されている。
横向き支持フレーム17において、平面視で走行機体11の左右中央CLに位置する部分に、位置計測装置18が取り付けられている。位置計測装置18には、衛星測位システムにより位置情報を取得する受信装置(図示せず)、走行機体11の傾き(ピッチ角、ロール角)を検出する慣性計測装置(図示せず)が備えられており、位置計測装置18は走行機体11の位置を示す測位データを出力する。
右及び左の後輪2を支持する後車軸ケース22において、平面視で走行機体11の左右中央CLに位置する部分に、慣性情報を計測する慣性計測装置19が取り付けられている。慣性計測装置19及び位置計測装置18の慣性計測は、IMU(Inertial Measurement Unit)により構成されている。
前述の衛星測位システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)には、代表的なものとしてGPS(Global Positioning System)が挙げられる。GPSは、地球の上空を周回する複数のGPS衛星や、GPS衛星の追跡と管制を行う管制局や、測位を行う対象(走行機体11)が備える受信装置を使用して、位置計測装置18の受信装置の位置を計測するものである。
慣性計測装置19は、走行機体11のヨー角度の角速度を検出可能なジャイロセンサー(図示せず)、及び、互いに直交する3軸方向の加速度を検出する加速度センサー(図示せず)を備えている。慣性計測装置19により計測される慣性情報には、ジャイロセンサーにより検出される方位変化情報と、加速度センサーにより検出される位置変化情報とが含まれている。これにより、位置計測装置18及び慣性計測装置19によって、走行機体11の位置及び走行機体11の方位が検出される。
(機体前部の伝動構造)
走行機体11の前部に、ミッションケース20が支持されており、ミッションケース20の右及び左の横側部に連結された前車軸ケース21に、右及び左の前輪1が支持されている。走行機体11の後部に、後車軸ケース22が支持されており、後車軸ケース22に右及び左の後輪2が支持されている。
ミッションケース20の前部に、エンジン23(原動部に相当)が支持されている。ミッションケース20の左の横側部に、静油圧式の無段変速装置からなる第一変速装置24が連結されており、エンジン23の動力が伝動ベルト25を介して第一変速装置24の入力軸24aに伝達される。
第一変速装置24は、中立位置、前進側及び後進側に無段階に変速自在に構成されており、操縦ハンドル14の左の横側に備えられた変速操作具としての主変速レバー30により第一変速装置24を操作する。説明を加えると、図3に示すように、第一変速装置24は、アーキシャルプランジャー形式の可変容量型の油圧ポンプ24Pと、アーキシャルプランジャー形式の油圧モータ24Mとを、ケーシング24Cにて一体的に収納した周知構造の静油圧式の無段変速装置にて構成されている。第一変速装置24は、主変速レバー30を操作して、油圧ポンプ24Pの斜板の傾きを変更することにより、回転動力を無段階に変速することができる。
(前輪及び後輪への走行伝動系の構成)
図3に示すように、ミッションケース20の右の横側部に、油圧ポンプ26が連結されており、油圧ポンプ26は油圧シリンダ4等に作動油を供給する。第一変速装置24の入力軸24aがミッションケース20に入り込んでおり、油圧ポンプ26の入力軸26aと、第一変速装置24の入力軸24aとに亘って伝動軸27が連結されている。
ミッションケース20の内部に、伝動軸28,29が左右方向に沿って支持されて、第一変速装置24の出力軸24bが伝動軸28の端部に連結されている。ミッションケース20の内部において、伝動軸28,29に亘って、ギヤ変速型式の副変速装置31が備えられている。
副変速装置31は、伝動軸28に連結された低速ギヤ32及び高速ギヤ33、スプライン構造により伝動軸29に一体回転及びスライド自在に外嵌されたシフトギヤ34を備えている。運転座席13の近傍に備えられた副変速レバー(図示せず)により、シフトギヤ34をスライド操作することができる。
副変速装置31において、シフトギヤ34を低速ギヤ32に咬合させると、伝動軸28の動力が低速状態で伝動軸29に伝達され、シフトギヤ34を高速ギヤ33に咬合させると、伝動軸28の動力が高速状態で伝動軸29に伝達される。
水田において植付作業を行う場合、副変速装置31を低速状態に操作するのであり、路上等において高速で走行する場合に、副変速装置31を高速状態に操作する。
右及び左の前輪1に動力を伝達する右及び左の前車軸35が、ミッションケース20及び前車軸ケース21に亘って支持されており、右及び左の前車軸35の間に、前輪デフ装置36が備えられている。伝動軸29に連結された伝動ギヤ37と、前輪デフ装置36のケース36aに連結された伝動ギヤ38とが、咬合している。
ミッションケース20の後部に出力軸39が前後方向に沿って支持されており、前輪デフ装置36のケース36aに連結されたベベルギヤ40と、出力軸39の前部に形成されたベベルギヤ39aとが、咬合している。
図1に示すように、出力軸39の後部に、伝動軸41が自在継手(図示せず)を介して連結されており、伝動軸41の後部が、自在継手(図示せず)を介して、後車軸ケース22の入力軸(図示せず)に連結されている。
以上の構成により、第一変速装置24で変速された動力が、第一変速装置24の出力軸24bから、伝動軸28、副変速装置31、伝動軸29、伝動ギヤ37,38、前輪デフ装置36及び前車軸35を介して、右及び左の前輪1に伝達される。
前輪デフ装置36に伝達された動力が、ベベルギヤ40、出力軸39、伝動軸41、後車軸ケース22の内部の伝動軸(図示せず)を介して、右及び左の後輪2に伝達される。
出力軸39に、多板型式のブレーキ42が外嵌されており、図2に示すブレーキペダル43を踏み操作することにより、ブレーキ42を制動状態に操作することができる。ブレーキ42により出力軸39に制動を掛けることによって、前輪1及び後輪2に制動を掛けることができる。
デフロック部材44が、キー構造により左の前車軸35に一体回転及びスライド自在に外嵌されている。運転座席13の下側に備えられたデフロックペダル(図示せず)を踏み操作することにより、デフロック部材44をスライド操作して前輪デフ装置36のケース36aに咬合させることにより、前輪デフ装置36をデフロック状態に操作することができる。
以上の構成により、第一変速装置24の動力が伝動軸28において走行伝動系及び作業伝動系に並列的に分岐されて、走行伝動系の動力が、副変速装置31を通って、前輪1及び後輪2に伝達される状態となっている。従って、伝動軸28が分岐部を構成する。
(苗植付装置への作業伝動系の構成)
図4に示すように、ミッションケース20の右横側部に、静油圧型式の無段変速装置からなる第二変速装置45が連結されている。第二変速装置45は、第一変速装置24と同様に、アーキシャルプランジャー形式の可変容量型の油圧ポンプ45Pと、アーキシャルプランジャー型の油圧モータ45Mとを、ケーシング45Cにて一体的に収容した、周知構造の静油圧式の無段変速装置にて構成されている。油圧ポンプ45Pに備えられた斜板(図示せず)の傾きを変更することにより、回転動力を無段階に変速することができる。
第二変速装置45の入力軸45aと伝動軸28とが連結されている。第二変速装置45の入力軸45aがミッションケース20の反対側に突出しており、第二変速装置45に冷却風を送る排熱用のファン46が、第二変速装置45の入力軸45aの突出部に連結されている。つまり、ファン46は油圧ポンプ45Pと一体回転する状態で備えられている。
第二変速装置45の出力軸45bに伝動軸47が連結されている。ミッションケース20の内部に、伝動軸48,49が左右方向に沿って支持されており、伝動軸49の端部が伝動軸47と同芯状に相対回転自在に支持されている。
2組のギヤを備えた伝動ギヤ50が、伝動軸48の外側に回転自在に外嵌されている。伝動軸47に形成された伝動ギヤ47aと、伝動ギヤ50の大径ギヤ部分とが咬合し、伝動軸49に連結された伝動ギヤ51と、伝動ギヤ50の小径ギヤ部分とが咬合している。
ミッションケース20の内部において、伝動軸48,49に亘って、ギヤ変速型式の不等速変速装置52が備えられており、伝動軸48にベベルギヤ53が連結されている。ミッションケース20の後部に出力軸54が前後方向に沿って支持され、ベベルギヤ55が出力軸54の前部に植付クラッチ56を介して外嵌されており、ベベルギヤ53,55が咬合している。
図1に示すように、出力軸54の後部に、伝動軸57が自在継手(図示せず)を介して連結されており、伝動軸57の後部が、自在継手(図示せず)を介して、苗植付装置5の入力軸(図示せず)に連結されている。
以上の構成により、第一変速装置24で変速された動力が、第一変速装置24の出力軸24bから、伝動軸28及び第二変速装置45の入力軸45aを介して、第二変速装置45に伝達される。
第二変速装置45で変速された動力が、第二変速装置45の出力軸45bから、伝動軸47(伝動ギヤ47a)、伝動ギヤ50,51、伝動軸49、不等速変速装置52、伝動軸48、ベベルギヤ53,55、植付クラッチ56、出力軸54、伝動軸57を介して、苗植付装置5に伝達される。
植付クラッチ56を伝動状態に操作すると、苗植付装置5に動力が伝達されて、苗植付装置5が作動する。
苗植付装置5が作動すると、図5に示すように、苗のせ台10が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース7が図5の反時計方向に回転駆動され、2組の植付アーム8が、苗のせ台10の下部から交互に苗A(農用資材に相当)を取り出して圃場面Gに植え付ける。これにより、走行機体11の走行方向F1に沿って、事前に設定された設定株間L1(供給間隔に相当)で、苗Aが圃場面Gに間欠的に植え付けられる。
植付クラッチ56を遮断状態に操作すると、苗植付装置5への動力が遮断されて、苗植付装置5が停止し、苗のせ台10及び回転ケース7が停止する。
以上の構成により、第一変速装置24の動力が走行伝動系及び作業伝動系に並列的に分岐されて、作業伝動系の動力が第二変速装置45及び不等速変速装置52を通って、苗植付装置5に伝達される状態となっている。
(不等速変速装置の構成)
図4に示すように、不等速変速装置52は、伝動軸49に連結された等速ギヤ58及び3個の不等速ギヤ59、伝動軸48に相対回転自在に外嵌された等速ギヤ60及び3個の不等速ギヤ61を備えており、等速ギヤ58,60が咬合し、3個の不等速ギヤ59,61同士が咬合している。
キー状の変速部材62が伝動軸48の内部にスライド自在に支持されており、変速部材62をスライド操作して、等速ギヤ60及び3個の不等速ギヤ61のうちの一つに係合させることにより、変速部材62を係合させた等速ギヤ60及び3個の不等速ギヤ61のいずれかを伝動軸48に連結状態とすることができる。
等速ギヤ58,60は、円形ギヤで同径である。これにより、変速部材62を等速ギヤ60に係合させると、伝動軸49の1回転の動力が、角速度の等速状態で1回転の動力として伝動軸48に伝達される。
不等速ギヤ59,61は、楕円ギヤ、偏芯ギヤ又は非円形ギヤである。これにより、変速部材62を不等速ギヤ61のうちの一つに係合させると、伝動軸49の1回転の動力が1回転の動力として伝動軸48に伝達されるのであるが、1回転のうち角速度が高低に変化する。
不等速ギヤ59,61が偏芯ギヤである場合、一つの偏芯ギヤにおいてギヤ歯の転位が複数設定されており、ギヤ歯によって転位が異なるものに設定されている。これにより、不等速ギヤ59,61のバックラッシのバラ付きを少なくすることができて、不等速ギヤ59,61による動力の伝達が滑らかなものにすることができる。
(第二変速装置の取付け構造)
第二変速装置45は、ケーシング45Cがミッションケース20に対してフランジ連結される状態で取り付けられている。ミッションケース20の右横側部に平坦な取付面20aが形成され、この取付面20aに対して、第二変速装置45のフランジ部45fを当て付けて複数のボルトBoで連結する構成となっている。そして、複数のボルトBoを緩めて取り外すことにより、第二変速装置45をミッションケース20から分離することが可能である。
そして、ミッションケース20における第二変速装置45の接続対象箇所に、ギア式変速機構80を内装した機械式変速装置81を装着可能である。図4に示すように、ケーシング82にギア式変速機構80が内装された機械式変速装置81を、第二変速装置45と同様に、ミッションケース20の取付面20aにフランジ連結することができるように構成されている。ギア式変速機構80は、伝動軸28に連結される入力軸80aと、伝動軸49に連結される出力軸80bとを備えている。このギア式変速機構80を多段階に変速可能な構成にすると、苗の植付間隔(株間)を精度よく管理することが可能となる。
(制御構成)
図5に示すように、走行機体11に制御装置63が備えられている。設定株間L1を設定する設定部64が運転座席13又は操縦ハンドル14の近傍に備えられて、設定部64の操作信号が制御装置63に入力されている。
設定部64は作業者が人為的に操作する操作レバーの型式であり、最大間隔L11と最小間隔L12との間において、作業者が、設定株間L1を無段階に任意に設定(選択)することができる。
図4に示すように、ギヤ歯状の回転体49aが一体回転するように伝動軸49に連結されている。回転体49aに対してピックアップセンサー型式の作業回転数検出部65が備えられており、作業回転数検出部65の検出値が制御装置63に入力されている。
これにより、第二変速装置45の下流側で、且つ、不等速変速装置52の上流側において、第二変速装置45と不等速変速装置52との間の伝動系(伝動軸49)の回転数が、第二変速装置45からの動力の回転数として作業回転数検出部65によって検出されて、制御装置63に入力される。
図4に示すように、ギヤ歯状の回転体28aが、伝動軸28と一体で回転するように伝動軸28に連結されている。伝動軸28の回転体28aに対して、ピックアップセンサー型式の走行回転数検出部66が備えられており、走行回転数検出部66の検出値が制御装置63に入力されている。
これにより、副変速装置31の上流側において、走行伝動系及び作業伝動系の分岐部(伝動軸28)と副変速装置31との間の伝動系の回転数を検出する走行回転数検出部66が備えられた状態となっている。
図5に示すように、第二変速装置45における油圧ポンプ45Pの斜板(図示せず)の角度を変更して第二変速装置45を操作する駆動機構67が備えられている。制御装置63から駆動機構67に操作信号が出力される。第二変速装置45には、斜板操作用のトラニオン軸45cを操作するための変速アーム45dが備えられている。駆動機構67は、減速機付き電動モータ67Aと、電動モータ67Aによって揺動操作される駆動アーム67Bと、この駆動アーム67Bと変速アーム45dとを枢支連結するロッド67Cとが備えられている。駆動アーム67Bを揺動することで、ロッド67Cで押し引きして変速アーム45dが揺動し、変速操作される。尚、図示はしないが、駆動アーム67Bの揺動操作位置を検出するポテンショメータ式の検出センサが設けられ、検出センサの検出値は制御装置63に入力されている。
制御装置63に、スリップ率検出部68、制御部69、タイマー70、第1走行距離検出部71、第2走行距離検出部72、供給間隔検出部73が、ソフトウェアとして備えられている。
(前輪及び後輪のスリップ率の検出)
水田において植付作業を行う場合、前輪1及び後輪2にスリップが発生するので、スリップ率検出部68において、以下の説明のように前輪1及び後輪2のスリップ率が検出される。
この場合、前輪1及び後輪2のスリップが発生した状態とは、前輪1及び後輪2が空転するような状態となり、前輪1及び後輪2が回転している割に、走行機体11が前進していない状態である。
植付作業において、ある第1時点と、第1時点から設定時間が経過した次の第2時点とが、タイマー70により検出される。
第1時点から第2時点において、位置計測装置18及び慣性計測装置19による走行機体11の位置及び走行機体11の方位の検出に基づいて、第1走行距離検出部71により、走行機体11の実際の走行距離が検出される。この場合、第1走行距離検出部71の検出値には、前輪1及び後輪2のスリップが含まれている。
第1時点から第2時点において、前輪1及び後輪2の外径と、走行回転数検出部66の検出値(前輪1及び後輪2の回転数)とによって、第2走行距離検出部72により、走行機体11の走行距離が検出(演算)される。この場合に、第2走行距離検出部72の検出値には、前輪1及び後輪2にスリップは含まれていない。
スリップ率検出部68により、第1走行距離検出部71の検出値と、第2走行距離検出部72の検出値とが比較される。
前輪1及び後輪2のスリップが発生していると、第1走行距離検出部71の検出値が、第2走行距離検出部72の検出値よりも小さくなるのであり、第1走行距離検出部71及び第2走行距離検出部72の検出値の差が大きくなるほど、前輪1及び後輪2のスリップが多く発生していると判断できる。
これにより、第1走行距離検出部71の検出値と、第2走行距離検出部72の検出値とに基づいて、スリップ率検出部68により前輪1及び後輪2のスリップ率が検出される。
第1時点から第2時点までの前輪1及び後輪2のスリップ率が検出されると、第2時点から設定時間が経過した次の第3時点までの前輪1及び後輪2のスリップ率が検出されるのであり、前輪1及び後輪2のスリップ率の検出が連続的に繰り返して行われる。
(植付作業の開始時における株間の設定)
水田において植付作業を行う場合、以下のような操作が行われる。
植付作業の開始時において、作業者は、設定部64により設定株間L1を設定(選択)する。設定部64により株間L1が設定された状態において、植付作業を開始すると、設定株間L1に対応して、制御部69から駆動機構67に操作信号が出力され、駆動機構67により第二変速装置45が操作される。このとき、検出センサの検出値に基づいて駆動アームの位置を制御するようにしている。
この段階では、前輪1及び後輪2のスリップは考慮されていないので、第二変速装置45の変速位置は一義的に決まるのであり、設定株間L1に対応した変速位置に、第二変速装置45が操作される。
第二変速装置45では作動油のリークが生じることがあるので、第二変速装置45の出力軸45bの回転数が、設定株間L1に対応する変速位置での回転数よりも少し低速になり、この分だけ実際の株間Lx(供給間隔に相当)は設定株間L1よりも少し大きくなることがある。
この場合、作業回転数検出部65の検出値(第二変速装置45の出力軸45bの回転数)に基づいて、第二変速装置45の出力軸45bの回転数が、設定株間L1に対応する回転数となるように、第二変速装置45が、設定株間L1に対応する変速位置に操作された状態で、駆動機構67により微調節される。
(植付作業において前輪及び後輪のスリップ率の検出に基づく株間の調節)
上述したように、第二変速装置45が設定株間L1に対応する変速位置に操作された状態において、植付作業の進行に伴って、スリップ率検出部68により前輪1及び後輪2のスリップ率が検出され、実際の株間Lxが設定株間L1となるように、第二変速装置45が以下の説明のように自動的に操作される。
作業回転数検出部65の検出値(第二変速装置45の出力軸45bの回転数)と、走行回転数検出部66の検出値(前輪1及び後輪2の回転数)とに基づいて、供給間隔検出部73により、実際の株間Lxが検出される。
具体的には、前輪1及び後輪2のスリップ率に相当する長さが演算されて、設定株間L1から、前輪1及び後輪2のスリップに相当する長さが差し引かれて、実際の株間Lxが検出される。
供給間隔検出部73により検出される実際の株間Lxが設定株間L1となるように、制御部69から駆動機構67に操作信号が出力され、駆動機構67により第二変速装置45が操作される。
(設定株間に基づく不等速変速装置の操作)
設定部64により設定された設定株間L1が、特に大きなものではなく、特に小さなものではない場合、作業者は、不等速変速装置52において、等速ギヤ58,60による動力が伝達される状態を設定しておけばよい。
設定部64により設定された設定株間L1が、特に大きなものに設定されていたり、特に小さなものに設定されていた場合、作業者は、不等速変速装置52において変速部材をスライド操作して、不等速ギヤ59,61のうち、設定部64により設定された設定株間L1に適した不等速ギヤ59,61を選択すればよい(伝動軸48に連結状態とすればよい)。
設定部64により設定された設定株間L1が、特に大きなものに設定されていた場合、等速ギヤ58,60を用いると、植付アーム8による苗のせ台10からの苗Aの取り出しから、植付アーム8による苗Aの圃場面Gへの植え付けまでの領域において、回転ケース7の回転速度が低速になり過ぎる。そこで、設定株間L1に適した不等速ギヤ59,61を選択すると、前述の領域において、不等速変速装置52により回転ケース7の回転速度を少し高速にすることができ、苗Aが圃場面Gに適切に植え付けられるようにすることができる。
設定部64により設定された設定株間L1が、特に小さなものに設定されていた場合、植付アーム8による苗のせ台10からの苗Aの取り出しから、植付アーム8による苗Aの圃場面Gへの植え付けまでの領域において、回転ケース7の回転速度が高速になり過ぎる。そこで、設定株間L1に適した不等速ギヤ59,61を選択すると、前述の領域において、不等速変速装置52により回転ケース7の回転速度を少し低速にすることができ、苗Aが圃場面Gに適切に植え付けられるようにすることができる。
(油圧構成)
図6に示すように、第一変速装置24は、可変容量型の油圧ポンプ24Pと油圧モータ24Mとが第一油路83及び第二油路84を介して閉回路状態に接続されている。第一油路83と第二油路84にわたってチャージ油路85が接続されている。伝動軸27に連結されている油圧ポンプ26からの作動油が供給される作動油供給路86が備えられ、この作動油供給路86が接続油路87を介してチャージ油路85に接続されている。第一変速装置24にはリリーフ弁88が備えられ、チャージ油路85の作動圧が設定リリーフ圧を越えると、作動油タンク89に作動油を戻すように構成されている。第一油路83、第二油路84、チャージ油路85、リリーフ弁88は、油圧ポンプ24P及び油圧モータ24Mと同様に、ケーシング24Cに一体的に内装される状態で設けられている。
第二変速装置45は、第一変速装置24と同様に、可変容量型の油圧ポンプ45Pと油圧モータ45Mとが第一油路90及び第二油路91を介して閉回路状態に接続されている。第一油路90と第二油路91にわたってチャージ油路92が接続されている。作動油供給路86が接続油路93を介してチャージ油路92に接続されている。又、第二変速装置45にはリリーフ弁94が備えられ、チャージ油路92の作動圧が設定リリーフ圧を越えると、作動油タンク89に作動油を戻すように構成されている。第一油路90、第二油路91、チャージ油路92、及び、リリーフ弁94は、油圧ポンプ45P及び油圧モータ45Mと同様に、ケーシング45Cに一体的に内装される状態で設けられている。
このように、エンジン23にて駆動される1つの油圧ポンプ26からの作動油が、第一変速装置24及び第二変速装置45夫々のチャージ油路85,92に分岐供給される構成となっている。油圧ポンプ26は、エンジン23の動力により駆動され、作動油タンク89から作動油を吸引して、オイルフィルター95を通して各油圧機器に作動油を供給する。尚、油圧機器としては、第一変速装置24、第二変速装置45以外に、油圧シリンダ4やパワーステアリング装置(図示せず)等の他の油圧機器も備えられる。そして、油圧ポンプ26からの作動油は他の油圧機器にも供給される。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、1つの油圧ポンプ26からの作動油が第一変速装置24及び第二変速装置45夫々のチャージ油路85,92に分岐供給される構成としたが、この構成に代えて、例えば、図7に示すように、第一変速装置24のチャージ油路85に油を供給する第一油圧ポンプ26と、第二変速装置45のチャージ油路92に油を供給する第二油圧ポンプ96とが夫々備えられる構成としてもよい。
第一油圧ポンプ26は、上記実施形態と同様に、油圧シリンダ4等の他の油圧機器にも作動油を供給するように構成され、第二油圧ポンプ96は、第二変速装置45にのみ作動油を供給する構成となっている。このように構成することで、第二変速装置45の作動油の供給量の過不足に起因して回転ムラやその他の動作不良を起こすおそれが少なくなり、速度調整を精度よく行うことができる。
(2)上記実施形態では、作業装置(苗植付装置5)が、機体の走行方向に沿って事前に設定された供給間隔で、農用資材(苗)を圃場面に間欠的に供給する構成としたが、この構成に代えて、作業装置が、機体の走行方向に沿って農用資材を圃場面に連続的に供給する構成としてもよい。このように連続的に農用資材を供給する場合、第二変速装置45の変速によって連続的に供給されるときの農用資材の単位時間あたりの供給量を変更調整することができる。
(3)上記実施形態では、走行機体の後部に、作業装置としての苗植付装置5だけを備える構成としたが、この構成に代えて、苗植付装置5にて苗が植えられた圃場面に肥料を供給する施肥装置を別途させる構成としてもよい。図示はしないが、施肥装置は、貯留タンクに貯留する肥料を繰出し機構により繰り出して、ホースによりフロート9の近傍に流下案内させるような構成となっている。そして、このように施肥装置を備える場合には、第二変速装置45を繰出し機構の近傍に配備して、ファン46により排出される高温の排出風を利用して、温度上昇させた空気を用いて肥料を流下案内する構成にするとよい。すなわち、第二変速装置45にて発生する熱を利用して空気を温度上昇させる構成である。
(4)上記実施形態では、作業装置として苗植付装置5が備えられる乗用型田植機に適用したものを示したが、本発明は、作業装置として、機体の走行方向に沿って事前に設定された供給間隔で、農用資材としての種子を圃場面に点播する播種装置が備えられた水田作業機(乗用型直播機)に適用することができる。このように乗用型直播機に適用する場合には、第二変速装置の変速操作により、圃場面に種子を点播するときの走行方向に沿う間隔を変更することができる。
(5)上記実施形態では、農用資材として苗又は種子を供給するものを示したが、農用資材としては、それ以外に、肥料や薬剤等を圃場面に供給する構成とし、肥料や薬剤等の圃場面に対する供給量を変更設定可能な構成としてもよい。
本発明は、乗用型田植機や乗用型直播機等のように、苗や種子、肥料や薬剤等の農用資材を圃場面に供給する水田作業機に適用できる。
1,2 車輪
5 作業装置
20 伝動ケース
24 第一変速装置
26 油圧ポンプ(第一油圧ポンプ)
28 分岐部
45 第二変速装置
45P 油圧ポンプ
45M 油圧モータ
45C ケーシング
46 ファン
80 ギア変速機構
81 機械式変速装置
85,92 チャージ油路
96 第二油圧ポンプ

Claims (10)

  1. 原動部の動力が伝達され、静油圧式の無段変速装置として構成される第一変速装置と、 機体の走行方向に沿って事前に設定された供給量で、農用資材を圃場面に供給する作業装置と、
    前記第一変速装置の動力を走行伝動系及び作業伝動系に分岐する分岐部と、
    前記分岐部にて分岐された前記走行伝動系の動力が伝達される走行用の車輪と、
    前記分岐部にて分岐された前記作業伝動系の動力を変速する静油圧式の無段変速装置として構成される第二変速装置と、
    前記第二変速装置で変速された動力を変速して前記作業装置に伝達する不等速変速装置とが備えられ、
    前記不等速変速装置は、変速動力を前記作業装置に伝える伝動軸が1回転する際の角速度を変化させる状態での伝動を行えるように構成され、
    前記第一変速装置の出力軸と、前記第二変速装置の入力軸とを向かい合う位置関係で配置し、前記分岐部が、前記出力軸の動力を前記入力軸に伝える伝動軸として構成され、
    前記第二変速装置の伝達下手側から前記走行伝動系の動力に分岐しないように構成されている水田作業機。
  2. 前記第二変速装置が、前記分岐部から伝えられる駆動力で駆動される可変容量型の油圧ポンプと、当該油圧ポンプからの作動油が供給される油圧モータとを備えている請求項1に記載の水田作業機。
  3. 前記第二変速装置は、前記油圧ポンプと前記油圧モータとをケーシングに一体的に収納し、前記ケーシングの外部に前記油圧ポンプと一体回転する排熱用のファンが備えられている請求項2に記載の水田作業機。
  4. 前記第一変速装置が、1つの油圧ポンプからの油を前記第一変速装置と前記第二変速装置との夫々のチャージ油路に分岐供給する請求項2又は3に記載の水田作業機。
  5. 前記第一変速装置が、前記第一変速装置のチャージ油路に油を供給する第一油圧ポンプと、前記第二変速装置のチャージ油路に油を供給する第二油圧ポンプとが備えられている請求項2又は3に記載の水田作業機。
  6. 前記分岐部が伝動ケースに収容され、
    前記第二変速装置が前記伝動ケースに対して着脱可能に接続され、
    前記伝動ケースにおける前記第二変速装置の接続対象箇所に、ギア式変速機構を内装した機械式変速装置を装着可能である請求項2から5のいずれか1項に記載の水田作業機。
  7. 前記作業装置が、機体の走行方向に沿って事前に設定された供給間隔で、農用資材を圃場面に間欠的に供給する請求項1から6のいずれか1項に記載の水田作業機。
  8. 前記作業装置として、機体の走行方向に沿って事前に設定された供給間隔で、農用資材としての種子を圃場面に点播する播種装置が備えられている請求項7に記載の水田作業機。
  9. 前記作業装置として、機体の走行方向に沿って事前に設定された供給間隔で、農用資材
    としての苗を圃場面に供給する苗植付装置が備えられている請求項7に記載の水田作業機
  10. 原動部の動力が伝達され、静油圧式の無段変速装置として構成される第一変速装置と、
    機体の走行方向に沿って事前に設定された供給量で、農用資材を圃場面に供給する作業装置と、
    前記第一変速装置の動力を走行伝動系及び作業伝動系に分岐する分岐部と、
    前記分岐部にて分岐された前記走行伝動系の動力が伝達される走行用の車輪と、
    前記分岐部にて分岐された前記作業伝動系の動力を変速して前記作業装置に伝達し、静油圧式の無段変速装置として構成される第二変速装置とが備えられ、
    前記第二変速装置の伝達下手側から前記走行伝動系の動力に分岐しないように構成され

    前記第二変速装置が、前記分岐部から伝えられる駆動力で駆動される可変容量型の油圧ポンプと、当該油圧ポンプからの作動油が供給される油圧モータとを備え、
    前記分岐部が伝動ケースに収容され、
    前記第二変速装置が前記伝動ケースに対して着脱可能に接続され、
    前記伝動ケースにおける前記第二変速装置の接続対象箇所に、ギア式変速機構を内装した機械式変速装置を装着可能である水田作業機。
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