JP7105934B2 - Memsミラー装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、MEMSミラー装置及びその製造方法に関する。
特開2003-270555号公報(特許文献1)は、プレーナ型アクチュエータを含む光走査装置を開示している。この光走査装置は、固定部と、外側トーションバーと、外側可動板と、内側トーションバーと、内側可動板と、反射ミラーと、駆動手段とを備えている。外側可動板は、外側トーションバーを介して、固定部に連結されている。内側可動板は、内側トーションバーを介して、外側可動板に連結されている。反射ミラーは、内側可動板上に設けられている。駆動手段は、外側可動板及び内側可動板を駆動する。
特開2003-270555号公報
しかし、特許文献1に開示された光走査装置では、内側トーションバーが、反射ミラーの外周縁部に対応する内側可動板の外周縁部に接続されている。光走査装置に必要な反射ミラーの面積を確保するためには、内側可動板の面積を大きくする必要があり、光走査装置のサイズが大きくなる。本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化することができるMEMSミラー装置及びその製造方法を提供することである。
本発明のMEMSミラー装置は、枠体と、内側可動部材と、第1梁と、反射ミラー部材と、連結部材とを備える。内側可動部材は、枠体の内側に配置されている。第1梁は、内側可動部材を枠体に回転可能に連結している。反射ミラー部材は、反射面と、反射面とは反対側の裏面とを有している。連結部材は、反射ミラー部材と内側可動部材とを連結している。第1梁は、反射ミラー部材の裏面で、内側可動部材に連結されている。
本発明のMEMSミラー装置では、第1梁は、反射ミラー部材の裏面で、内側可動部材に連結されているため、内側可動部材を大きくすることなく、反射面の面積を確保することができる。本発明のMEMSミラー装置は、小型化され得る。
実施の形態1の光走査装置の概略図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の概略背面斜視図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の概略正面斜視図である。 実施の形態1に係るMEMSミラー装置の、図2に示される断面線IV-IVにおける概略断面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の、図2に示される断面線V-Vにおける概略断面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の、図2に示される断面線VI-VIにおける概略断面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の、図2に示される断面線VII-VIIにおける概略断面図である。 実施の形態1の光走査装置に含まれる内側可動部材の概略背面図である。 実施の形態1の光走査装置に含まれる反射ミラー部材の概略背面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の駆動原理を示す概略背面斜視図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の動作状態を示す概略背面斜視図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の動作状態を示す概略正面斜視図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の動作状態を示す概略背面斜視図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の動作状態を示す概略正面斜視図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の製造方法の一工程を示す概略断面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の製造方法における、図15に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の製造方法における、図16に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の製造方法における、図17に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の製造方法における、図17に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の製造方法における、図18及び図19に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の製造方法における、図18及び図19に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の製造方法における、図20に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の製造方法における、図22に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態1のMEMSミラー装置の製造方法における、図23に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態2の光走査装置の概略図である。 実施の形態2のMEMSミラー装置の概略背面斜視図である。 実施の形態2に係るMEMSミラー装置の、図26に示される断面線XXVII-XXVIIにおける概略断面図である。 実施の形態3のMEMSミラー装置の製造方法における、図15に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態3のMEMSミラー装置の製造方法における、図28に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態3のMEMSミラー装置の製造方法における、図28に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態3のMEMSミラー装置の製造方法における、図29及び図30に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態3のMEMSミラー装置の製造方法における、図29及び図30に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態3のMEMSミラー装置の製造方法における、図31及び図32に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態3のMEMSミラー装置の製造方法における、図33に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態4のMEMSミラー装置の製造方法における、図18及び図19に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態4のMEMSミラー装置の製造方法における、図18及び図19に示される工程の次工程を示す概略断面図である。 実施の形態4のMEMSミラー装置の製造方法における、図35及び図36に示される工程の次工程を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、同一の構成には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1を参照して、実施の形態1の光走査装置1を説明する。本実施の形態の光走査装置1は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー装置3と、第1磁場発生器5aと、第2磁場発生器5bと、第1交流電流源5cと、第2交流電流源5dとを備える。第1磁場発生器5aと、第2磁場発生器5bと、第1交流電流源5cと、第2交流電流源5dとは、MEMSミラー装置3の駆動部として機能する。
第1磁場発生器5aは、MEMSミラー装置3に、第1方向(x方向)の第1磁場61(図10を参照)を印加するように構成されている。第1磁場発生器5aは、例えば、永久磁石である。第2磁場発生器5bは、MEMSミラー装置3に、第2方向(y方向)の第2磁場62(図10を参照)を印加するように構成されている。第2磁場発生器5bは、例えば、永久磁石である。第2方向(y方向)は、第1方向(x方向)と異なる方向である。特定的には、第2方向(y方向)は、第1方向(x方向)に垂直な方向である。後述する反射面30r(図3等を参照)は、第1方向(x方向)と第2方向(y方向)とに延在している。第1交流電流源5cは、後述する第1コイル25(図2及び図4等を参照)に、第1交流電流を供給するように構成されている。第2交流電流源5dは、後述する第2コイル15(図2及び図4等を参照)に、第2交流電流を供給するように構成されている。
図2から図14を参照して、実施の形態1に係るMEMSミラー装置3を説明する。MEMSミラー装置3は、枠体(外側可動枠体13)と、内側可動部材23と、第1梁21と、反射ミラー部材30と、連結部材40(図6を参照)とを備える。MEMSミラー装置3は、固定枠体7と、第2梁11とをさらに備える。MEMSミラー装置3は、第1リブ43をさらに備える。MEMSミラー装置3は、第2リブ41,42をさらに備える。MEMSミラー装置3は、開口8aを有するパッケージ8上に設置されている。
MEMSミラー装置3は、第1シリコン層51と、第2シリコン層52と、第3シリコン層53とを含む積層体構造を有している。第2シリコン層52は、第1シリコン層51と第3シリコン層53との間に積層されている。例えば、第1シリコン層51と、第2シリコン層52と、第3シリコン層53とは、第3方向(z方向)に積層されている。第3方向(z方向)は、例えば、第1方向(x方向)及び第2方向(y方向)に垂直な方向である。
特定的には、積層体構造は、絶縁層55と、絶縁層56と、絶縁層57とを含んでいる。第1シリコン層51と第2シリコン層52とは、絶縁層55を介して積層されている。第1シリコン層51と、絶縁層55と、第2シリコン層52とは、第1SOIウエハ50を構成している。第2シリコン層52と第3シリコン層53とは、絶縁層57を介して積層されている。絶縁層56は、第1シリコン層51の裏面上に形成されている。第1シリコン層51は、第2シリコン層52よりも薄くてもよい。第1シリコン層51は、例えば、10μm以上かつ100μm以下の厚さを有している。第2シリコン層52は、例えば、100μmより大きく、かつ、700μm以下の厚さを有している。
内側可動部材23は、枠体(外側可動枠体13)の開口内に配置されている。図8に示されるように、内側可動部材23は、第1枠体部分23aと、第2枠体部分23bと、連結部分23cとを含む。連結部分23cは、第1枠体部分23aと第2枠体部分23bとを連結する。内側可動部材23には、スロット23sが設けられている。スロット23sは、第1枠体部分23aと第2枠体部分23bとの間の隙間である。スロット23sは、第1枠体部分23aと第2枠体部分23bと連結部分23cとによって規定されている内側可動部材23の凹部である。スロット23sは、第2方向(y方向)に延在している細長い隙間または凹部である。内側可動部材23は、第1シリコン層51に形成されている。内側可動部材23は、絶縁層55及び絶縁層56を含んでもよい。
図2、図4、図6から図8に示されるように、内側可動部材23の裏面上に、第1コイル25が設けられている。内側可動部材23の裏面は、反射ミラー部材30から遠位する内側可動部材23の表面である。第1コイル25は、例えば、薄膜コイルである。第1コイル25は、銅、金、銀またはアルミニウムのような導電性材料で構成されている。特定的には、第1コイル25は、絶縁層56上に設けられている。絶縁層56は、第1コイル25を第1シリコン層51から電気的に絶縁している。第1コイル25は、第1交流電流源5c(図1を参照)に電気的に接続されている。第1交流電流源5cから供給された第1交流電流は、第1コイル25を流れる。
本実施の形態では、枠体は、外側可動枠体13である。外側可動枠体13および内側可動部材23は、固定枠体7の開口7a内に配置されている。枠体(外側可動枠体13)は、第1シリコン層51に形成されている。枠体(外側可動枠体13)は、絶縁層55及び絶縁層56を含んでいる。
図2、図4、図6及び図7に示されるように、外側可動枠体13の裏面上に、第2コイル15が設けられている。外側可動枠体13の裏面は、反射ミラー部材30から遠位する外側可動枠体13の表面である。第2コイル15は、例えば、薄膜コイルである。第2コイル15は、銅、金、銀またはアルミニウムのような導電性材料で構成されている。特定的には、第2コイル15は、絶縁層56上に設けられている。絶縁層56は、第2コイル15を第1シリコン層51から電気的に絶縁している。第2コイル15は、第2交流電流源5d(図1を参照)に電気的に接続されている。第2交流電流源5dから供給された第2交流電流は、第2コイル15を流れる。
図4、図6及び図7に示されるように、第1リブ43は、外側可動枠体13に設けられている。図7に示されるように、第1リブ43は、外側可動枠体13のおもて面から突出している。外側可動枠体13のおもて面は、反射ミラー部材30に近位する外側可動枠体13の表面である。第1リブ43は、反射ミラー部材30から離間されている。第1リブ43は、外側可動枠体13の剛性を高めて、外側可動枠体13が第2梁11を中心に回転振動する際に、外側可動枠体13がその面外方向に歪むことを防止する。第2磁場62と第2交流電流とによって発生する第2電磁力は、効率的に、外側可動枠体13の回転振動運動に変換され得る。第1リブ43の幅w1は、連結部材40の幅よりも小さい。第1リブ43の幅w1は、外側可動枠体13の幅w2よりも小さい。第1リブ43の厚さt1は、外側可動枠体13の厚さt2より大きくてもよい。第1リブ43は、第2シリコン層52に形成されている。
図2及び図6に示されるように、第1梁21は、内側可動部材23を枠体(外側可動枠体13)に回転可能に連結している。第1梁21は、反射ミラー部材30の裏面30sで、内側可動部材23に連結されている。反射ミラー部材30の反射面30rの平面視において、内側可動部材23に連結されている第1梁21の端部は、反射ミラー部材30に重なっている。特定的には、第1梁21は、反射ミラー部材30の裏面30sの中央部で、内側可動部材23に連結されている。第1梁21は、内側可動部材23の連結部分23cに連結されている。第1梁21は、スロット23s中を延在している。第1梁21は、第2方向(y方向)に延在している。第1梁21は、第1シリコン層51に形成されている。第1梁21は、絶縁層55を含む。第1梁21は、絶縁層56を含んでもよい。
図2及び図3に示されるように、固定枠体7は、パッケージ8に固定されている。固定枠体7は、第1シリコン層51と第2シリコン層52とに形成されている。固定枠体7は、絶縁層55を含む。固定枠体7は、絶縁層56を含んでもよい。
図2、図3及び図5に示されるように、第2梁11は、枠体(外側可動枠体13)を固定枠体7に回転可能に連結している。反射ミラー部材30の反射面30rの平面視において、第2梁11は、第1梁21とは異なる方向に延在している。特定的には、第2梁11は、第1梁21が延在する第2方向(y方向)に垂直な第1方向(x方向)に延在している。
第2梁11は、外側可動枠体13と固定枠体7とに接続されている第1層11aと、第1層11aに積層されている第2層11bとを含む。第2層11bは、外側可動枠体13及び固定枠体7から離れている。第2層11bの厚さt3は、第1層11aの厚さt4よりも大きい。第2層11bの幅w3は、第1層11aの幅w4よりも狭い。第2梁11は、第1シリコン層51と第2シリコン層52とに形成されている。第1層11aは、第1シリコン層51に形成されている。第2層11bは、第2シリコン層52に形成されている。第2梁11は、絶縁層55を含む。第2梁11は、絶縁層56を含んでもよい。
図3、図4、図6及び図7に示されるように、反射ミラー部材30は、反射面30rと、反射面30rとは反対側の裏面30sとを有している。反射ミラー部材30は、ベース部材31と、ベース部材31のおもて面上に設けられた反射層32とを含む。反射ミラー部材30の反射面30rは、反射層32の表面である。反射層32は、例えば、金、銀またはアルミニウムのような高い反射率を有する材料で構成されている。反射ミラー部材30(ベース部材31)は、第3シリコン層53を含む。反射ミラー部材30(ベース部材31)は、第3シリコン層53に形成されている。反射ミラー部材30は、ベース部材31のおもて面とは反対側のベース部材31の裏面上に、絶縁層57を含んでもよい。
ベース部材31のおもて面上には、反射層32以外の金属層(例えば、第1コイル25及び第2コイル15)が設けられていない。そのため、反射層32以外の金属層(例えば、第1コイル25及び第2コイル15)によって、反射層32への入射光及び反射層32からの反射光が遮られることが防止される。また、反射層32以外の金属層から反射ミラー部材30に応力が印加されることがないため、反射ミラー部材30がその面外方向に歪むことが防止される。MEMSミラー装置3は、反射ミラー部材30に入射した光を適切な方向に走査することができる。本明細書において、反射ミラー部材30の面外方向は、反射ミラー部材30の厚さ方向を意味する。
図6に示されるように、反射ミラー部材30は、内側可動部材23によって支持されている。具体的には、反射ミラー部材30は、連結部材40によって内側可動部材23に連結されている。そのため、内側可動部材23が第1梁21を中心に回転振動するとき、反射ミラー部材30は、内側可動部材23とともに回転振動する。反射ミラー部材30の回転振動によって、光は走査される。連結部材40は、第2シリコン層52に形成されている。
図4、図7及び図9に示されるように、第2リブ41,42は、反射ミラー部材30(ベース部材31)に設けられている。第2リブ41,42は、反射ミラー部材30の裏面30sに設けられており、反射ミラー部材30の裏面30sから突出している。第2リブ41は、内側可動部材23(第1枠体部分23a及び第2枠体部分23b)に接続されている。第2リブ42は、内側可動部材23から離間されている。第2リブ41,42は、第2シリコン層52に形成されている。第2リブ41,42の幅w5は、内側可動部材23の幅w6よりも小さい。第2リブ41,42の厚さt5は、内側可動部材23の厚さt6より大きくてもよい。第2リブ41,42の幅w5は、反射ミラー部材30の幅よりも小さい。第2リブ41,42の厚さt5は、反射ミラー部材30の厚さより大きくてもよい。
図9に示されるように、第2リブ41,42は、連結部材40に接続されてもよい。第2リブ41,42の幅w5は、連結部材40の幅よりも小さい。反射ミラー部材30の反射面30rの平面視において、第2リブ41は、開ループ形状に設けられている。具体的には、第2リブ41は、内側可動部材23の第1枠体部分23a及び第2枠体部分23bに対向する反射ミラー部材30の部分に沿って延在している。第2リブ41の少なくとも一部に隙間45が設けられている。
第2リブ42は、第1梁21が延在する第2方向(y方向)に垂直な第1方向(x方向)に沿って延在している。第2リブ42は、第2リブ41の第1部分と、第2リブ41の第2部分とに接続されている。第2リブ41の第1部分は、内側可動部材23の第1枠体部分23a及び第2枠体部分23bに対向し、かつ、連結部材40に近位する反射ミラー部材30の部分上に設けられている。第2リブ41の第2部分は、内側可動部材23の第1枠体部分23a及び第2枠体部分23bに対向し、かつ、連結部材40から遠位する反射ミラー部材30の外周縁部上に設けられている。第2リブ42は、さらに連結部材40に接続されてもよい。
図1及び図10から図14を参照して、MEMSミラー装置3の動作を説明する。
図1及び図10に示されるように、第1磁場発生器5aは、MEMSミラー装置3に、第1方向(x方向)の第1磁場61を印加する。第2磁場発生器5bは、MEMSミラー装置3に、第2方向(y方向)の第2磁場62を印加する。
第1交流電流源5cは、第1コイル25に、第1交流電流を供給する。第1交流電流の第1周波数は、内側可動部材23の共振周波数に一致するように設定されている。そのため、小さな第1交流電流で反射ミラー部材30の振れ角を大きくすることができるとともに、反射ミラー部材30の高速動作が可能になる。第1周波数は、例えば数百Hz以上数kHz以下である。第1磁場61と第1交流電流とは第1電磁力を発生させる。図11及び図12に示されるように、第1電磁力は、第1梁21を中心に、内側可動部材23を回転振動させる。内側可動部材23に支持されている反射ミラー部材30もまた、第1梁21を中心に回転振動する。回転振動する反射ミラー部材30は、パッケージ8の開口8a及び固定枠体7の開口7aから反射ミラー部材30に入射した光を、第1方向(x方向)に走査する。
第2交流電流源5dは、第2コイル15に、第2交流電流を供給する。第2交流電流の第2周波数は、外側可動枠体13の共振周波数と異なるように設定されている。第2交流電流の第2周波数は、第1交流電流の第1周波数よりも小さい。第2周波数は、例えば数Hz以上数十Hz以下である。第2磁場62と第2交流電流とは第2電磁力を発生させる。図13及び図14に示されるように、第2電磁力は、第2梁11を中心に、外側可動枠体13を回転振動させる。外側可動枠体13に支持されている内側可動部材23及び反射ミラー部材30もまた、第2梁11を中心に回転振動する。回転振動する反射ミラー部材30は、パッケージ8の開口8a及び固定枠体7の開口7aから反射ミラー部材30に入射した光を、第2方向(y方向)に走査する。こうして、光走査装置1は、反射ミラー部材30に入射した光を、二次元的に走査する。
図15から図24を参照して、本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法を説明する。
図15に示されるように、第1SOIウエハ50を準備する。第1SOIウエハ50は、第1シリコン層51と、絶縁層55と、第2シリコン層52とを含む。第1シリコン層51と第2シリコン層52とは、絶縁層55を介して積層されている。絶縁層55は、例えば、二酸化シリコン(SiO2)層である。絶縁層56が、第2シリコン層52から遠位する第1シリコン層51の裏面上に設けられている。例えば、第1シリコン層51の裏面を熱酸化して、絶縁層56が形成される。絶縁層58が、第1シリコン層51から遠位する第2シリコン層52のおもて面上に設けられている。例えば、第2シリコン層52のおもて面を熱酸化して、絶縁層58が形成される。絶縁層56及び絶縁層58は、各々、例えば、二酸化シリコン(SiO2)層である。
図16に示されるように、第1コイル25及び第2コイル15が、絶縁層56上に設けられる。第1コイル25及び第2コイル15は、各々、例えば、薄膜コイルである。第1コイル25及び第2コイル15は、例えば、銅、金、銀またはアルミニウムのような導電性材料を絶縁層56上に蒸着することによって形成される。絶縁層56は、第1コイル25及び第2コイル15を第1シリコン層51から電気的に絶縁している。
図17に示されるように、絶縁層56と第1シリコン層51との一部を除去して、第1シリコン層51に、内側可動部材23と、枠体(外側可動枠体13)と、第1梁21と、第2梁11と、固定枠体7の一部とを形成する。具体的には、絶縁層56、第1コイル25及び第2コイル15上に、開口を有する第1マスク(図示せず)を形成する。第1マスクを用いて絶縁層56の一部をエッチングする。絶縁層56は、例えば、反応性イオンエッチング(RIE)、または、フッ酸のようなエッチング液もしくはフッ酸ガスのようなエッチングガスを用いたエッチングによって、第1シリコン層51に対して選択的に除去される。続いて、絶縁層56をマスクとして用いて、第1シリコン層51を選択的にエッチングする。第1シリコン層51は、深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)法によってエッチングされる。絶縁層55は、DRIEに対するエッチングストッパとして機能する。
図18及び図19に示されるように、絶縁層55と第2シリコン層52との一部を除去して、第2シリコン層52に、連結部材40と、第1リブ43と、第2リブ41,42と、固定枠体7の一部とを形成する。具体的には、絶縁層56上に設けられている第1マスク(図示せず)を用いて、第1マスクから露出している絶縁層55の一部をエッチングする。絶縁層55は、例えば、絶縁層56と同様の方法によって、第1シリコン層51に対して選択的に除去される。
それから、絶縁層58上に、開口を有する第2マスク(図示せず)を形成する。第2マスクを用いて絶縁層58の一部をエッチングする。絶縁層58は、例えば、絶縁層56と同様の方法によって、第2シリコン層52に対して選択的に除去される。続いて、絶縁層58をマスクとして用いて、第2シリコン層52を選択的にエッチングする。第2シリコン層52は、深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)法によってエッチングされる。絶縁層55は、第2シリコン層52のエッチングに対するエッチングストッパとして機能する。続いて、第2マスクを除去する。絶縁層58を除去する。絶縁層58は、例えば、絶縁層56と同様の方法によって、第2シリコン層52に対して選択的に除去される。絶縁層58をエッチングする際、第2シリコン層52から露出している絶縁層55の一部もエッチングされる。それから、第1マスクが除去される。
図20及び図21に示されるように、絶縁層57を介して、第3シリコン層53を第2シリコン層52に接合する。第3シリコン層53は、第2シリコン層52に形成された連結部材40に接合される。第3シリコン層53は、第2シリコン層52に形成された第1リブ43と第2リブ41,42と固定枠体7の一部とにさらに接合されてもよい。具体的には、第3シリコン層53の裏面を熱酸化して、絶縁層57が形成される。絶縁層57は、例えば、二酸化シリコン(SiO2)層である。常温活性化接合法またはプラズマ活性化接合法により、絶縁層57を介して、第3シリコン層53を第2シリコン層52に接合する。第1コイル25及び第2コイル15にダメージを与えない温度で、第3シリコン層53は第2シリコン層52に接合される。こうして、第1シリコン層51と、第2シリコン層52と、第3シリコン層53とを含む積層体70が形成される。第2シリコン層52は、第1シリコン層51と第3シリコン層53との間に積層されている。
第2シリコン層52への第3シリコン層53の接合は、大気圧よりも低い減圧雰囲気下、または、室温よりも高い温度下で行われる。そのため、第3シリコン層53を第2シリコン層52に接合する際に、反射ミラー部材30の反射面30rと裏面30sとの間に圧力差が生じやすく、反射ミラー部材30が変形しやすい。第3シリコン層53を第2シリコン層52に接合する際に、第2リブ41の少なくとも一部に設けられている隙間45は、気体の通路として機能する。隙間45は、反射ミラー部材30の反射面30rと裏面30sとの間に生じる圧力差を低減して、反射ミラー部材30が変形することを防止する。
図22に示されるように、第3シリコン層53を薄くする。例えば、第3シリコン層53は、化学機械研磨法によって、研磨されてもよい。図23に示されるように、第3シリコン層53のおもて面上に反射層32を形成する。例えば、金、銀またはアルミニウムのような高い反射率を有する金属材料を、第3シリコン層53のおもて面に蒸着する。第3シリコン層53のおもて面は、第1シリコン層51から遠位する表面である。
図24に示されるように、第3シリコン層53の一部を除去する。第3シリコン層53の一部は、例えば、反射層32の周囲にある第3シリコン層53の部分である。具体的には、反射層32上にマスク(図示せず)を形成する。それから、反応性イオンエッチング(RIE)法によって、第3シリコン層53の一部をエッチングする。絶縁層57は、第3シリコン層53のエッチングに対するエッチングストッパとして機能する。それから、反射層32の周囲にある絶縁層57を除去する。第3シリコン層53に反射ミラー部材30が形成される。こうして、図2から図9に示されるMEMSミラー装置3が得られる。
本実施の形態のMEMSミラー装置3及びその製造方法の効果を説明する。
本実施の形態のMEMSミラー装置3は、枠体(外側可動枠体13)と、内側可動部材23と、第1梁21と、反射ミラー部材30と、連結部材40とを備える。内側可動部材23は、枠体の内側に配置されている。第1梁21は、内側可動部材23を枠体に回転可能に連結している。反射ミラー部材30は、反射面30rと、反射面30rとは反対側の裏面30sとを有している。連結部材40は、反射ミラー部材30と内側可動部材23とを連結している。第1梁21は、反射ミラー部材30の裏面30sで、内側可動部材23に連結されている。
本実施の形態のMEMSミラー装置3では、第1梁21は、反射ミラー部材30の裏面30sで、内側可動部材23に連結されている。そのため、内側可動部材23を大きくすることなく、反射面30rの面積を確保することができる。MEMSミラー装置3は、小型化され得る。さらに、第1梁21を長くすることができる。MEMSミラー装置3では、光走査角度を大きくしても、ハードスプリング効果の発生を抑制することができる。
本実施の形態のMEMSミラー装置3は、固定枠体7と、第2梁11とをさらに備える。第2梁11は、枠体を固定枠体7に回転可能に連結している。枠体は、外側可動枠体13である。反射ミラー部材30の反射面30rの平面視において、第2梁11は、第1梁21とは異なる方向に延在している。そのため、MEMSミラー装置3は、反射ミラー部材30に入射した光を二次元的に走査することができる。
本実施の形態のMEMSミラー装置3は、外側可動枠体13に設けられた第1リブ43をさらに備える。第1リブ43は、反射ミラー部材30側の外側可動枠体13の表面から突出しており、かつ、反射ミラー部材30から離間している。第1リブ43は、外側可動枠体13の剛性を高め、外側可動枠体13が第2梁11を中心に回転振動する際に、外側可動枠体13がその面外方向に歪むことを防止する。MEMSミラー装置3は、低消費電力で動作し得る。なお、本明細書において、外側可動枠体13の面外方向は、外側可動枠体13の厚さ方向を意味する。
本実施の形態のMEMSミラー装置3では、第2梁11は、枠体(外側可動枠体13)と固定枠体7とに接続されている第1層11a(第1シリコン層51)と、第1層11aに積層されている第2層11b(第2シリコン層52)とを含む。第2層11bは、枠体(外側可動枠体13)と固定枠体7とから離れており、かつ、第1層11aよりも大きな厚さと狭い幅とを有している。
第2梁11がねじれ変位するように、枠体(外側可動枠体13)と固定枠体7とに接続されている第1層11aは、低いねじれ剛性を有するように設計される。そうすると、第2梁11の面外剛性が低くなる。自動車のような、反射ミラー部材30の面外方向に反射ミラー部材30が振動する環境下でMEMSミラー装置3が使用された場合に、反射ミラー部材30に入射した光を適切な方向に走査することが困難になる。これに対し、本実施の形態のように、第1層11aよりも大きな厚さと狭い幅とを有する第2層11bを第1層11aに積層することによって、第2梁11のねじれ剛性をあまり増加させることなく、第2梁11の面外剛性を高めることができる。こうして、反射ミラー部材30の面外方向に反射ミラー部材30が振動する環境下でMEMSミラー装置3が使用されても、反射ミラー部材30に入射した光を適切な方向に走査することができる。なお、本明細書において、第2梁11の面外剛性は、反射ミラー部材30の厚さ方向に沿う第2梁11の剛性を意味する。
本実施の形態のMEMSミラー装置3では、内側可動部材23には、スロット23sが設けられている。第1梁21は、スロット23s中を延在している。そのため、反射ミラー部材30の裏面30sで、第1梁21を内側可動部材23に連結させることができる。内側可動部材23を大きくすることなく、反射面30rの面積を確保することができる。MEMSミラー装置3は、小型化され得る。
本実施の形態のMEMSミラー装置3では、内側可動部材23は、第1枠体部分23aと、第2枠体部分23bと、第1枠体部分23aと第2枠体部分23bとを連結する連結部分23cとを含む。第1梁21は、連結部分23cに連結されている。スロット23sは、第1枠体部分23aと第2枠体部分23bと連結部分23cとによって規定されている。内側可動部材23は第1枠体部分23aと第2枠体部分23bとを含むため、内側可動部材23の剛性を確保しつつ、内側可動部材23は軽量化され得る。MEMSミラー装置3は、低消費電力で高速に動作し得る。
本実施の形態のMEMSミラー装置3は、反射ミラー部材30に設けられた第2リブ41,42をさらに備える。第2リブ41,42は、反射ミラー部材30の裏面30sから突出している。第2リブ41,42は、反射ミラー部材30の重量をあまり増加させることなく、反射ミラー部材30の剛性を高めることができる。第2リブ41,42は、反射ミラー部材30が回転振動する際に、反射ミラー部材30がその面外方向に歪むことを防止する。MEMSミラー装置3は、光走査角度を大きくしながら、反射ミラー部材30に入射した光を適切な方向に走査することができる。
本実施の形態のMEMSミラー装置3では、第2リブ41の少なくとも一部に隙間45が設けられている。隙間45は、第2リブ41で囲まれた空間と、第2リブ41の外側の空間との間を流体的に連通させる。そのため、隙間45は、MEMSミラー装置3の使用中に反射ミラー部材30の反射面30rと裏面30sとの間に生じる圧力差を低減して、反射ミラー部材30が変形することを防止する。
本実施の形態のMEMSミラー装置3は、第1シリコン層51と、第2シリコン層52と、第3シリコン層53とを含む積層体構造を有している。第2シリコン層52は、第1シリコン層51と第3シリコン層53との間に積層されている。第1シリコン層51に、枠体(外側可動枠体13)と、内側可動部材23と、第1梁21とが形成されている。第2シリコン層52に、連結部材40が形成されている。第3シリコン層53に、反射ミラー部材30が形成されている。そのため、内側可動部材23を大きくすることなく、反射面30rの面積を確保することができる。MEMSミラー装置3は、小型化され得る。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、第1シリコン層51と、第2シリコン層52と、第3シリコン層53とを含み、第2シリコン層52が第1シリコン層51と第3シリコン層53との間に積層されている積層体70を備えるMEMSミラー装置3の製造方法である。本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、第1シリコン層51に、内側可動部材23と枠体(外側可動枠体13)と第1梁21とを形成することと、第2シリコン層52に連結部材40を形成することと、第3シリコン層53に反射ミラー部材30を形成することとをさらに備える。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、小型化されたMEMSミラー装置3を製造することができる。第1SOIウエハ50からのMEMSミラー装置3の収率を向上させることができる。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、第1シリコン層51と、第2シリコン層52と、第3シリコン層53とを含む積層体70を形成することを備える。第2シリコン層52は、第1シリコン層51と第3シリコン層53との間に積層されている。本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、第1シリコン層51に、内側可動部材23と枠体(外側可動枠体13)と第1梁21と固定枠体7と第2梁11とを形成することと、第2シリコン層52に連結部材40を形成することと、第3シリコン層53に反射ミラー部材30を形成することとをさらに備える。枠体は、外側可動枠体13である。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、小型化されたMEMSミラー装置3を製造することができる。第1SOIウエハ50からのMEMSミラー装置3の収率を向上させることができる。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法では、第1SOIウエハ50の第1シリコン層51及び第2シリコン層52の一部を除去することによって、第1シリコン層51に、枠体(外側可動枠体13)と、内側可動部材23と、第1梁21とが形成され、第2シリコン層52に連結部材40が形成される。第1SOIウエハ50は、第1シリコン層51と第1絶縁層(絶縁層55)と第2シリコン層52とを含む。第1シリコン層51と第2シリコン層52とは、第1絶縁層(絶縁層55)を介して積層されている。連結部材40に第3シリコン層53を接合することによって、積層体70が形成される。第3シリコン層53の一部を除去することによって、第3シリコン層53に反射ミラー部材30が形成される。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、小型化されたMEMSミラー装置3を製造することができる。第1SOIウエハ50からのMEMSミラー装置3の収率を向上させることができる。
実施の形態2.
図25を参照して、実施の形態2の光走査装置1bを説明する。光走査装置1bは、実施の形態1のMEMSミラー装置3に代えて、MEMSミラー装置3bを備えている。光走査装置1bは、実施の形態1の第1磁場発生器5a、第2磁場発生器5b、第1交流電流源5c及び第2交流電流源5dに代えて、第1交流電圧源6aと、第2交流電圧源6bとを備えている。すなわち、光走査装置1bは、MEMSミラー装置3bと、第1交流電圧源6aと、第2交流電圧源6bとを備えている。第1交流電圧源6aと、第2交流電圧源6bとは、MEMSミラー装置3bの駆動部として機能する。
第1交流電圧源6aは、後述する第1可動櫛歯電極71aと第1固定櫛歯電極72aとの間に第1交流電流を供給するように構成されている。第2交流電圧源6bは、後述する第2可動櫛歯電極71bと第2固定櫛歯電極72bとの間に第2交流電流を供給するように構成されている。
図26及び図27を参照して、MEMSミラー装置3bを説明する。MEMSミラー装置3bは、実施の形態1のMEMSミラー装置3と同様の構成を備えるが、以下の点で主に異なる。
MEMSミラー装置3bは、実施の形態1の外側可動枠体13と、第2梁11と、第1コイル25と、第2コイル15とを備えていない。MEMSミラー装置3bは、実施の形態1の絶縁層56を備えなくてもよい。枠体は、固定枠体7である。第1梁21は、内側可動部材23を枠体(固定枠体7)に回転可能に連結している。
内側可動部材23は、第1可動櫛歯電極71aと、第2可動櫛歯電極71bとを含む。第1可動櫛歯電極71aは、第1枠体部分23aに設けられている。特定的には、第1可動櫛歯電極71aは、連結部分23cと反対側の第1枠体部分23aの部分に形成されている。第2可動櫛歯電極71bは、第2枠体部分23bに設けられている。特定的には、第2可動櫛歯電極71bは、連結部分23cと反対側の第2枠体部分23bの部分に形成されている。図27に示されるように、第1可動櫛歯電極71a及び第2可動櫛歯電極71bは、内側可動部材23と同様の層構造を有している。第1可動櫛歯電極71a及び第2可動櫛歯電極71bは、第1シリコン層51に形成されている。第1可動櫛歯電極71a及び第2可動櫛歯電極71bは、絶縁層55を含む。
MEMSミラー装置3bは、第1固定櫛歯電極72aと、第2固定櫛歯電極72bとをさらに備える。第1固定櫛歯電極72aは、固定枠体7と第1可動櫛歯電極71aとの間に配置されている。第1固定櫛歯電極72aは、第1可動櫛歯電極71aに対向している。第2固定櫛歯電極72bは、固定枠体7と第2可動櫛歯電極71bとの間に配置されている。第2固定櫛歯電極72bは、第2可動櫛歯電極71bに対向している。図27に示されるように、第1固定櫛歯電極72a及び第2固定櫛歯電極72bは、固定枠体7と同様の層構造を有している。第1固定櫛歯電極72a及び第2固定櫛歯電極72bは、第1シリコン層51と第2シリコン層52とに形成されている。第1固定櫛歯電極72a及び第2固定櫛歯電極72bは、絶縁層55を含む。
MEMSミラー装置3bの動作を説明する。
第1交流電圧源6aは、第1可動櫛歯電極71aと第1固定櫛歯電極72aとの間に、第1交流電圧を供給する。第1交流電圧の第1周波数は、内側可動部材23の共振周波数の半分に設定されている。第1交流電圧は、第1可動櫛歯電極71aと第1固定櫛歯電極72aとの間に第1静電力を発生させる。第2交流電圧源6bは、第2可動櫛歯電極71bと第2固定櫛歯電極72bとの間に、第2交流電圧を供給する。第2交流電圧の第2周波数は、外側可動枠体13の共振周波数の半分に設定されている。第2交流電圧は、第2可動櫛歯電極71bと第2固定櫛歯電極72bとの間に第2静電力を発生させる。
第2交流電圧は、第1交流電圧とは逆位相を有している。そのため、第1交流電圧が、第1可動櫛歯電極71aと第1固定櫛歯電極72aとの間に、引力である第1静電力を発生させるとき、第2交流電圧が、第2可動櫛歯電極71bと第2固定櫛歯電極72bとの間に、斥力である第2静電力を発生させる。第1交流電圧が、第1可動櫛歯電極71aと第1固定櫛歯電極72aとの間に、斥力である第1静電力を発生させるとき、第2交流電圧が、第2可動櫛歯電極71bと第2固定櫛歯電極72bとの間に、引力である第2静電力を発生させる。こうして、内側可動部材23は、第1梁21を中心に回転振動する。回転振動する反射ミラー部材30は、パッケージ8の開口8a及び固定枠体7の開口7aから反射ミラー部材30に入射した光を、第1方向(x方向)に走査する。こうして、光走査装置1bは、反射ミラー部材30に入射した光を、一次元的に走査する。
上記のとおり、第1交流電圧の第1周波数及び第2交流電圧の第2周波数の各々は、内側可動部材23の共振周波数の半分に設定されており、かつ、第2交流電圧は、第1交流電圧とは逆位相を有している。内側可動部材23は、内側可動部材23の共振周波数で、第1梁21を中心に回転振動する。そのため、小さな第1交流電流及び第2交流電圧で反射ミラー部材30の振れ角を大きくすることができるとともに、反射ミラー部材30の高速動作が可能になる。
本実施の形態のMEMSミラー装置3bの製造方法は、実施の形態1のMEMSミラー装置3の製造方法と同様の工程を備えるが、以下の点で主に異なる。第1可動櫛歯電極71a及び第2可動櫛歯電極71bは、内側可動部材23と同様の工程で得られる。第1固定櫛歯電極72a及び第2固定櫛歯電極72bは、固定枠体7と同様の工程で得られる。本実施の形態のMEMSミラー装置3bの製造方法は、実施の形態1のMEMSミラー装置3の製造方法の第1コイル25及び第2コイル15を形成する工程を備えていない。
本実施の形態のMEMSミラー装置3b及びその製造方法は、実施の形態1のMEMSミラー装置3及びその製造方法と同様の以下の効果を奏する。MEMSミラー装置3bでは、第1梁21は、反射ミラー部材30の裏面30sで、内側可動部材23に連結されている。そのため、内側可動部材23を大きくすることなく、反射面30rの面積を確保することができる。MEMSミラー装置3bは、小型化され得る。さらに、第1梁21を長くすることができる。MEMSミラー装置3bでは、光走査角度を大きくしても、ハードスプリング効果の発生を抑制することができる。本実施の形態のMEMSミラー装置3bの製造方法では、第1SOIウエハ50からのMEMSミラー装置3の収率を向上させることができる。
実施の形態3.
図15、図22から図24及び図28から図34を参照して、実施の形態3のMEMSミラー装置3の製造方法を説明する。本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、実施の形態1のMEMSミラー装置3の製造方法と同様の工程を備えるが、以下の点で主に異なる。
実施の形態1の図15に示される工程の後に、図28に示されるように、絶縁層58を除去する。それから、図29及び図30に示されるように、第2シリコン層52の一部を除去して、第2シリコン層52に、連結部材40と、第1リブ43と、第2リブ41,42と、固定枠体7の一部とを形成する。第2シリコン層52は、深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)法によってエッチングされる。絶縁層55は、第2シリコン層52のエッチングに対するエッチングストッパとして機能する。
図31及び図32に示されるように、絶縁層57を介して、第3シリコン層53を第2シリコン層52に接合する。第3シリコン層53は、第2シリコン層52に形成された連結部材40に接合される。第3シリコン層53は、第2シリコン層52に形成された第1リブ43と第2リブ41,42と固定枠体7の一部とにさらに接合されてもよい。具体的には、第3シリコン層53の裏面を熱酸化して、絶縁層57が形成される。絶縁層57を介して、第3シリコン層53を第2シリコン層52に接合する。こうして、第1シリコン層51と、第2シリコン層52と、第3シリコン層53とを含む積層体70が形成される。第2シリコン層52は、第1シリコン層51と第3シリコン層53との間に積層されている。
図33に示されるように、連結部材40に第3シリコン層53を接合した後に、第1コイル25及び第2コイル15が、絶縁層56上に設けられる。第1コイル25及び第2コイル15は、例えば、銅、金、銀またはアルミニウムのような導電性材料を絶縁層56上に蒸着することによって形成される。絶縁層56は、第1コイル25及び第2コイル15を第1シリコン層51から電気的に絶縁している。
図34に示されるように、絶縁層55と絶縁層56と第1シリコン層51との一部を除去して、第1シリコン層51に、内側可動部材23と、枠体(外側可動枠体13)と、第1梁21と、第2梁11と、固定枠体7の一部とを形成する。具体的には、絶縁層56、第1コイル25及び第2コイル15上に、開口を有するマスク(図示せず)を形成する。マスクを用いて絶縁層56の一部をエッチングする。絶縁層56をマスクとして用いて、第1シリコン層51を選択的にエッチングする。第1シリコン層51は、深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)法によってエッチングされる。絶縁層55は、DRIEに対するエッチングストッパとして機能する。それから、絶縁層56上に設けられているマスクを用いて、マスクから露出している絶縁層55の一部をエッチングする。絶縁層56上に設けられているマスクが除去される。
それから、実施の形態1の図22から図24に示される工程により、第3シリコン層53に反射ミラー部材30が形成される。こうして、図2から図9に示されるMEMSミラー装置3が得られる。本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、実施の形態2のMEMSミラー装置3を製造するためにも採用され得る。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、実施の形態1のMEMSミラー装置3の製造方法と同様の以下の効果を奏する。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法では、第1SOIウエハ50の第2シリコン層52の一部を除去することによって、第2シリコン層52に連結部材40が形成される。第1SOIウエハ50は、第1シリコン層51と第1絶縁層(絶縁層55)と第2シリコン層52とを含む。第1シリコン層51と第2シリコン層52とは、第1絶縁層(絶縁層55)を介して積層されている。連結部材40に第3シリコン層53を接合することによって、積層体70が形成される。積層体70の第1シリコン層51の一部を除去することによって、第1シリコン層51に、枠体(外側可動枠体13)と内側可動部材23と第1梁21とが形成される。第3シリコン層53の一部を除去することによって、第3シリコン層53に反射ミラー部材30が形成される。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、小型化されたMEMSミラー装置3を製造することができる。第1SOIウエハ50からのMEMSミラー装置3の収率を向上させることができる。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法では、連結部材40に第3シリコン層53を接合した後に、第1シリコン層51上に絶縁層を介してコイル層(第1コイル25、第2コイル15)を形成することをさらに備える。そのため、第3シリコン層53を第2シリコン層52に接合するために、常温活性化接合法またはプラズマ活性化接合法よりも高い温度(例えば、約1000℃)で行われる接合プロセスを採用することができる。このような高温接合プロセスは、半導体製造プロセスにおいて汎用されている加熱炉で実現され得る。本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法によれば、より安価でかつより強固に第3シリコン層53を第2シリコン層52に接合することができる。
実施の形態4.
図15から図19、図23、図24及び図35から図37を参照して、実施の形態4のMEMSミラー装置3の製造方法を説明する。本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、実施の形態1のMEMSミラー装置3の製造方法と同様の工程を備えるが、以下の点で主に異なる。
実施の形態1の図15から図19に示される工程の後に、図35及び図36に示されるように、絶縁層57を介して、第2SOIウエハ80を第1SOIウエハ50に接合する。第2SOIウエハ80は、第3シリコン層53と、絶縁層85と、第4シリコン層83とを含む。第3シリコン層53と第4シリコン層83とは、絶縁層85を介して積層されている。第3シリコン層53は、第4シリコン層83よりも薄い。第3シリコン層53は、第4シリコン層83によって支持されている。絶縁層85は、例えば、二酸化シリコン(SiO2)層である。
第2SOIウエハ80(第3シリコン層53)は、第2シリコン層52に形成された連結部材40に接合される。第2SOIウエハ80(第3シリコン層53)は、第2シリコン層52に形成された第1リブ43と第2リブ41,42と固定枠体7の一部とにさらに接合されてもよい。具体的には、第3シリコン層53の裏面を熱酸化して、絶縁層57が形成される。第3シリコン層53の裏面は、第4シリコン層83から遠位する第3シリコン層53の表面である。常温活性化接合法またはプラズマ活性化接合法により、絶縁層57を介して、第2SOIウエハ80(第3シリコン層53)を第2シリコン層52に接合する。第1コイル25及び第2コイル15にダメージを与えない温度で、第2SOIウエハ80(第3シリコン層53)は第2シリコン層52に接合される。
図37を参照して、第4シリコン層83をエッチングして、第4シリコン層83を除去する。具体的には、第4シリコン層83は、SF6ガスまたはCF4ガスのようなエッチングガスを用いてドライエッチングされてもよいし、水酸化カリウム(KOH)、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)またはエチレンジアミンピロカテコール(EDP)のようなエッチング液を用いてウェットエッチングされてもよい。絶縁層85は、第4シリコン層83のエッチングに対するエッチングストッパとして機能する。それから、絶縁層85を除去する。こうして、第1シリコン層51と、第2シリコン層52と、第3シリコン層53とを含む積層体70が形成される。第2シリコン層52は、第1シリコン層51と第3シリコン層53との間に積層されている。
それから、実施の形態1の図23及び図24に示される工程により、第3シリコン層53に反射ミラー部材30が形成される。こうして、図2から図9に示されるMEMSミラー装置3が得られる。本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、実施の形態2のMEMSミラー装置3を製造するためにも採用され得る。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、実施の形態1のMEMSミラー装置3の製造方法と同様の以下の効果を奏する。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法では、第1SOIウエハ50の第1シリコン層51及び第2シリコン層52の一部を除去することによって、第1シリコン層51に、枠体(外側可動枠体13)と、内側可動部材23と、第1梁21とが形成され、第2シリコン層52に連結部材40が形成される。第1SOIウエハ50は、第1シリコン層51と第1絶縁層(絶縁層55)と第2シリコン層52とを含む。第1シリコン層51と第2シリコン層52とは、第1絶縁層(絶縁層55)を介して積層されている。連結部材40に第2SOIウエハ80を接合し、それから第4シリコン層83を除去することによって、積層体70が形成される。第2SOIウエハ80は、第3シリコン層53と第2絶縁層(絶縁層85)と第4シリコン層83とを含む。第3シリコン層53と第4シリコン層83とは、第2絶縁層(絶縁層85)を介して積層されている。第3シリコン層53の一部を除去することによって、第3シリコン層53に反射ミラー部材30が形成される。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法は、小型化されたMEMSミラー装置3を製造することができる。第1SOIウエハ50及び第2SOIウエハ80からのMEMSミラー装置3の収率を向上させることができる。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法では、第3シリコン層53の厚さは、第2SOIウエハ80に含まれる第3シリコン層53の厚さで決定されている。第3シリコン層53を第2シリコン層52に接合した後に、第3シリコン層53を薄くする工程をなくすことができる。反射ミラー部材30(第3シリコン層53)の厚さが高い精度で制御され得る。MEMSミラー装置3の品質を安定化させることができる。
本実施の形態のMEMSミラー装置3の製造方法では、第4シリコン層83は、研磨のような機械加工ではなく、エッチングによって、除去されている。そのため、第4シリコン層83を除去する際に、第1リブ43及び第2リブ41,42などが破損することが防止される。MEMSミラー装置3を向上された歩留まりで製造することができる。
今回開示された実施の形態1-4はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。矛盾のない限り、今回開示された実施の形態1-4の少なくとも2つを組み合わせてもよい。例えば、実施の形態1のMEMSミラー装置の駆動部を、実施の形態2のMEMSミラー装置の駆動部に置き換えてもよい。本発明の範囲は、上記した説明ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1,1b 光走査装置、3,3b MEMSミラー装置、5a 第1磁場発生器、5b 第2磁場発生器、5c 第1交流電流源、5d 第2交流電流源、6a 第1交流電圧源、6b 第2交流電圧源、7 固定枠体、7a 開口、8 パッケージ、8a 開口、11 第2梁、11a 第1層、11b 第2層、13 外側可動枠体、15 第2コイル、21 第1梁、23 内側可動部材、23a 第1枠体部分、23b 第2枠体部分、23c 連結部分、23s スロット、25 第1コイル、30 反射ミラー部材、30r 反射面、30s 裏面、31 ベース部材、32 反射層、40 連結部材、41,42 第2リブ、43 第1リブ、45 隙間、50 第1SOIウエハ、51 第1シリコン層、52 第2シリコン層、53 第3シリコン層、55,56,57,58,85 絶縁層、61 第1磁場、62 第2磁場、70 積層体、71a 第1可動櫛歯電極、71b 第2可動櫛歯電極、72a 第1固定櫛歯電極、72b 第2固定櫛歯電極、80 第2SOIウエハ、83 第4シリコン層。

Claims (13)

  1. 枠体と、
    前記枠体の内側に配置されている内側可動部材と、
    前記内側可動部材を前記枠体に回転可能に連結している第1梁と、
    反射面と、前記反射面とは反対側の裏面とを有する反射ミラー部材と、
    前記反射ミラー部材と前記内側可動部材とを連結する連結部材とを備え、
    前記第1梁は、前記反射ミラー部材の前記裏面で、前記内側可動部材に連結され、
    前記内側可動部材には、スロットが設けられており、
    前記第1梁は、前記スロット中を延在し、
    前記内側可動部材は、第1枠体部分と、第2枠体部分と、前記第1枠体部分と前記第2枠体部分とを連結する連結部分とを含み、
    前記第1梁は、前記連結部分に連結されており、
    前記スロットは、前記第1枠体部分と前記第2枠体部分と前記連結部分とによって規定されている、MEMSミラー装置。
  2. 枠体と、
    前記枠体の内側に配置されている内側可動部材と、
    前記内側可動部材を前記枠体に回転可能に連結している第1梁と、
    反射面と、前記反射面とは反対側の裏面とを有する反射ミラー部材と、
    前記反射ミラー部材と前記内側可動部材とを連結する連結部材とを備え、
    前記第1梁は、前記反射ミラー部材の前記裏面で、前記内側可動部材に連結され、
    固定枠体と、
    前記枠体を前記固定枠体に回転可能に連結している第2梁とをさらに備え、
    前記枠体は、外側可動枠体であり、
    前記反射ミラー部材の前記反射面の平面視において、前記第2梁は、前記第1梁とは異なる方向に延在し、
    前記第2梁は、前記枠体と前記固定枠体とに接続されている第1層と、前記第1層に積層されている第2層とを含み、
    前記第2層は、前記枠体と前記固定枠体とから離れており、かつ、前記第1層よりも大きな厚さと狭い幅とを有している、MEMSミラー装置。
  3. 前記外側可動枠体に設けられた第1リブをさらに備え、
    前記第1リブは、前記反射ミラー部材側の前記外側可動枠体の表面から突出しており、かつ、前記反射ミラー部材から離間している、請求項2に記載のMEMSミラー装置。
  4. 前記枠体は固定枠体である、請求項1に記載のMEMSミラー装置。
  5. 前記反射ミラー部材に設けられた第2リブをさらに備え、
    前記第2リブは、前記反射ミラー部材の前記裏面から突出している、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のMEMSミラー装置。
  6. 前記第2リブの少なくとも一部に隙間が設けられている、請求項に記載のMEMSミラー装置。
  7. 前記MEMSミラー装置は、第1シリコン層と第2シリコン層と第3シリコン層とを含む積層体構造を有しており、前記第2シリコン層は、前記第1シリコン層と前記第3シリコン層との間に積層されており、
    前記第1シリコン層に、前記枠体と、前記内側可動部材と、前記第1梁とが形成されており、
    前記第2シリコン層に、前記連結部材が形成されており、
    前記第3シリコン層に、前記反射ミラー部材が形成されている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のMEMSミラー装置。
  8. 第1シリコン層と第2シリコン層と第3シリコン層とを含み、前記第2シリコン層が前記第1シリコン層と前記第3シリコン層との間に積層されている積層体を備える請求項1または請求項に記載のMEMSミラー装置の製造方法であって、
    前記第1シリコン層に、前記内側可動部材と、前記枠体と、前記第1梁とを形成することと、
    前記第2シリコン層に、前記連結部材を形成することと、
    前記第3シリコン層に、前記反射ミラー部材を形成することとを備える、MEMSミラー装置の製造方法。
  9. 第1シリコン層と第2シリコン層と第3シリコン層とを含み、前記第2シリコン層が前記第1シリコン層と前記第3シリコン層との間に積層されている積層体を備える請求項2に記載のMEMSミラー装置の製造方法であって、
    前記第1シリコン層に、前記内側可動部材と、前記枠体と、前記第1梁と、前記固定枠体と、前記第2梁とを形成することと、
    前記第2シリコン層に、前記連結部材を形成することと、
    前記第3シリコン層に、前記反射ミラー部材を形成することとを備え、
    前記枠体は、前記外側可動枠体である、MEMSミラー装置の製造方法。
  10. 第1SOIウエハの前記第1シリコン層及び前記第2シリコン層の一部を除去することによって、前記第1シリコン層に、前記枠体と、前記内側可動部材と、前記第1梁とが形成され、前記第2シリコン層に前記連結部材が形成され、前記第1SOIウエハは、前記第1シリコン層と第1絶縁層と前記第2シリコン層とを含み、前記第1シリコン層と前記第2シリコン層とは前記第1絶縁層を介して積層されており、
    前記連結部材に前記第3シリコン層を接合することによって、前記積層体が形成され、
    前記第3シリコン層の一部を除去することによって、前記第3シリコン層に前記反射ミラー部材が形成される、請求項または請求項に記載のMEMSミラー装置の製造方法。
  11. 第1SOIウエハの前記第2シリコン層の一部を除去することによって、前記第2シリコン層に前記連結部材が形成され、前記第1SOIウエハは、前記第1シリコン層と第1絶縁層と前記第2シリコン層とを含み、前記第1シリコン層と前記第2シリコン層とは前記第1絶縁層を介して積層されており、
    前記連結部材に前記第3シリコン層を接合することによって、前記積層体が形成され、
    前記積層体の前記第1シリコン層の一部を除去することによって、前記第1シリコン層に、前記枠体と、前記内側可動部材と、前記第1梁とが形成され、
    前記第3シリコン層の一部を除去することによって、前記第3シリコン層に前記反射ミラー部材が形成される、請求項または請求項に記載のMEMSミラー装置の製造方法。
  12. 前記連結部材に前記第3シリコン層を接合した後に、前記第1シリコン層上に絶縁層を介してコイル層を形成することをさらに備える、請求項11に記載のMEMSミラー装置の製造方法。
  13. 第1SOIウエハの前記第1シリコン層及び前記第2シリコン層の一部を除去することによって、前記第1シリコン層に、前記枠体と、前記内側可動部材と、前記第1梁とが形成され、前記第2シリコン層に前記連結部材が形成され、前記第1SOIウエハは、前記第1シリコン層と第1絶縁層と前記第2シリコン層とを含み、前記第1シリコン層と前記第2シリコン層とは前記第1絶縁層を介して積層されており、
    前記連結部材に第2SOIウエハを接合し、それから第4シリコン層を除去することによって、前記積層体が形成され、前記第2SOIウエハは、前記第3シリコン層と第2絶縁層と前記第4シリコン層とを含み、前記第3シリコン層と前記第4シリコン層とは前記第2絶縁層を介して積層されており、
    前記第3シリコン層の一部を除去することによって、前記第3シリコン層に前記反射ミラー部材が形成される、請求項または請求項に記載のMEMSミラー装置の製造方法。
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