JP7103253B2 - 電池セルの断線検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池セルの断線検知装置に関する。
従来、この種の電池セルの断線検知装置としては、複数の電池を並列に接続した電池セルを複数直列に接続した組電池における電池セルの断線を検知する装置において、検査対象の電池セルの抵抗値と基準となる電池セルの抵抗値との比である抵抗比を演算し、演算した抵抗比を基準抵抗比と比較した結果に基づいて検査対象の電池セルの断線本数を特定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-211262号公報
一般に、各電池セルでは、温度などにより抵抗値が異なる。このため、上述の電池セルの断線検知装置では、各電池セルの温度などにより抵抗比が異なり、検査対象の電池セルの断線の有無を誤判定する可能性がある。
本発明の電池セルの断線検知装置は、電池セルの断線の有無の誤判定を抑制することを主目的とする。
本発明の電池セルの断線検知装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電池セルの断線検知装置は、
複数の電池を並列に接続した電池セルを複数直列に接続した組電池における前記電池セルの断線を検知する電池セルの断線検知装置であって、
検査対象の前記電池セルである対象セルの抵抗値と基準となる前記電池セルである基準セルの抵抗値との抵抗比の最新の値とそれよりも前の値との比として第1抵抗比変化量を演算する第1演算部と、
前記第1抵抗比変化量が第1閾値よりも大きくなったときに、前記対象セルの断線を仮判定する仮判定部と、
前記対象セルの断線を仮判定した後の前記抵抗比と前記対象セルの断線を仮判定する前の前記抵抗比との比として第2抵抗比変化量を演算する第2演算部と、
前記第2抵抗比変化量が前記第1閾値よりも大きい第2閾値よりも大きくなったときに、前記対象セルの断線を確定する確定部と、
を備えることを要旨とする。
本発明の電池セルの断線検知装置では、検査対象の電池セルである対象セルの抵抗値と基準となる電池セルである基準セルの抵抗値との抵抗比の最新の値とそれよりも前の値との比として第1抵抗比変化量を演算し、第1抵抗比変化量が第1閾値よりも大きくなったときに、対象セルの断線を仮判定する。そして、対象セルの断線を仮判定した後の抵抗比と対象セルの断線を仮判定する前の抵抗比との比として第2抵抗比変化量を演算し、第2抵抗比変化量が第1閾値よりも大きい第2閾値よりも大きくなったときに、対象セルの断線を確定する。したがって、抵抗比を直接用いるのではなく、第1抵抗比変化量や第2抵抗比変化量を用いることにより、各電池セルの温度などに基づく抵抗比のバラツキを除去して、対象セルの断線を仮判定したり確定したりすることができるから、電池セルの断線の有無の誤判定を抑制することができる。また、対象セルの断線の検知を仮判定、確定の2段階で行なうことにより、電池セルの断線の有無の誤判定を抑制することができる。
本発明の変形例の断線検知装置は、
複数の電池を並列に接続した電池セルを複数直列に接続した組電池における前記電池セルの断線を検知する電池セルの断線検知装置であって、
検査対象の前記電池セルである対象セルの抵抗値と基準となる前記電池セルである基準セルの抵抗値との抵抗比を演算する演算部と、
前記抵抗比が第1閾値よりも大きくなったときに、前記対象セルの断線を仮判定する仮判定部と、
前記対象セルの断線を仮判定した後に、前記抵抗比が前記第1閾値よりも大きい第2閾値よりも大きくなったときに、前記対象セルの断線を確定する確定部と、
前記対象セルの断線を仮判定する前で前記抵抗比が前記第1閾値以下のときに、前記第1閾値を学習すると共に、前記対象セルの断線を仮判定した後で前記抵抗比が前記第2閾値以下のときには、前記第2閾値を学習する学習部と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の変形例の断線検知装置では、検査対象の電池セルである対象セルの抵抗値と基準となる電池セルである基準セルの抵抗値との抵抗比を演算する。そして、抵抗比が第1閾値よりも大きくなったときに、対象セルの断線を仮判定し、対象セルの断線を仮判定した後に、抵抗比が第1閾値よりも大きい第2閾値よりも大きくなったときに、対象セルの断線を確定する。さらに、対象セルの断線を仮判定する前で抵抗比が第1閾値以下のときに、第1閾値を学習すると共に、対象セルの断線を仮判定した後で抵抗比が第2閾値以下のときには、第2閾値を学習する。したがって、第1閾値および第2閾値を学習するから、第1閾値および第2閾値をより適切な値とすることができる。この結果、電池セルの断線の有無の誤判定を抑制することができる。
本発明の一実施例としての電池セルの断線検知装置を搭載する電池装置20の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット50により実行される断線検知ルーチンの一例を示すフローチャートである。 対象セルを電池セル23a、基準セルを電池セル23bとしたときの、電池セル23a,23bの抵抗値Ra,Rbと抵抗比Rtaと抵抗比変化量ΔRta1,ΔRta2と異常カウンタとの時間変化の様子の一例を示す説明図である。 変形例の断線検知ルーチンの一例を示すフローチャートである。 対象セルを電池セル23a、基準セルを電池セル23bとしたときの、抵抗比Rtaと閾値Rtaref1,Rtaref2と異常カウンタとの時間変化の様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電池セルの断線検知装置を搭載する電池装置20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電池装置20は、走行用のモータ10やモータ10を駆動するインバータ12と共に電気自動車やハイブリッド自動車に搭載され、図示するように、バッテリ22と、電子制御ユニット50とを備える。実施例の「電池セルの断線検知装置」としては、主として、電子制御ユニット50が相当する。
バッテリ22は、4個の電池セル23a~23dを直列に接続した組電池として構成されている。電池セル23a~23dは、それぞれ、互いに並列に接続された複数(例えば、10個や15個、20個など)の電池24と、複数の電池24のそれぞれに直列に接続された複数のヒューズ25とを有する。電池24は、例えば、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。ヒューズ25は、過電流などにより所定温度以上に至ると溶断する。なお、電池セルの数は、複数であれば、4個に限定されるものではなく、4個以外の数個程度~数十個程度としてもよい。
電子制御ユニット50は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートを備える。電子制御ユニット50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力される。電子制御ユニット50に入力される信号としては、例えば、電池セル23a~23dのそれぞれに並列に取り付けられたn個の電圧センサ30a~30dからの電池セル23a~23dの電圧Vba~Vbdや、バッテリ22の出力端子に取り付けられた電流センサ31からのバッテリ22の電流Ibを挙げることができる。
電子制御ユニット50は、所定時間Δt(例えば、数百msec~数sec程度)ごとに、電圧センサ30a~30dからの電池セル23a~23dの電圧Vba~Vbdと電流センサ31からのバッテリ22の電流Ibとの関係に基づいて、電池セル23a~23dの抵抗値Ra~Rdを演算する。なお、電池セル23a~23dの抵抗値Ra~Rdは、セル内の互いに並列に接続された複数の電池24のうち断線した電池24の個数(溶断したヒューズ25の本数)が増加するにつれて増加する。
電子制御ユニット50は、電池セル23a~23dをそれぞれ検査対象の電池セルである対象セルとして、所定時間Δtごとに、対象セルの抵抗値を基準となる電池セルである基準セルの抵抗値で除して抵抗比Rta~Rtdを演算する。基準セルとしては、例えば、対象セルに隣接するセルを用いることができる。なお、基準セルの設定方法は、これに限定されるものではない。
次に、こうして構成された実施例の電池装置20の動作、特に、各電池セル23a~23dの断線を検知する際の動作について説明する。図2は、電子制御ユニット50により実行される断線検知ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、電池装置20のシステム起動時などに実行が開始される。以下の説明では、電池セル23a~23dのうち、対象セルを電池セル23a、基準セルを電池セル23bとしたときについて説明する。
図2の断線検知ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50は、最初に、電池セル23a(対象セル)と電池セル23b(基準セル)との最新時刻tのおよびそれよりも4回前(所定時間Δtの4倍だけ前)の抵抗比Rta[t],Rta[t-4]を入力する(ステップS100)。
こうしてデータを入力すると、入力した抵抗比Rta[t]を抵抗比Rta[t-4]で除して抵抗比変化量ΔRta1を演算し(ステップS110)、演算した抵抗比変化量ΔRta1を閾値ΔRtaref1と比較する(ステップS120)。ここで、閾値ΔRtaref1は、電池セル23aで断線が生じていると仮判定してよいか否かを判定するのに用いられる閾値である。この閾値ΔRtaref1は、電池セル23内の複数の電池24の何れにも断線が生じていない(ヒューズ25が1本も溶断していない)ときの抵抗比変化量ΔRta1の範囲よりも大きく、且つ、電池セル23a内の1個の電池24に対して断線が生じた(1本のヒューズ25が溶断した)ときの抵抗比変化量ΔRta1の範囲よりも小さい値として定められる。抵抗比変化量ΔRta1が閾値ΔRtaref1以下のときには、ステップS100に戻る。
ステップS120で抵抗比変化量ΔRta1が閾値ΔRtaref1よりも大きいときには、電池セル23aの断線を仮判定し(ステップS130)、電池セル23aの断線を仮判定する前の4回の抵抗比Rta[t-4]~Rta[t-1]を比較用抵抗比Rtaco[1]~Rtaco[4]として設定する(ステップS140)。
続いて、電池セル23aと電池セル23bとの最新時刻tの抵抗比Rta[t]を入力し(ステップS150)、入力した抵抗比Rta[t]を比較用抵抗比Rtaco[1]~Rtaco[4]から選択した選択抵抗比で除して抵抗比変化量ΔRta2を演算する(ステップS160)。ここで、選択抵抗比は、例えば、ステップS160の処理を実行するごとに比較用抵抗比Rtaco[1]~Rtaco[4]からRtaco[1]、・・・、Rtaco[4]、Rtaco[1]、・・・の順に選択したり、比較用抵抗比Rtaco[1]~Rtaco[4]のうち最大値を選択したりすることができる。
こうして抵抗比変化量ΔRta2を演算すると、演算した抵抗比変化量ΔRta2を閾値ΔRtaref1よりも大きい閾値ΔRtaraf2と比較する(ステップS170)。ここで、閾値ΔRtaref2は、電池セル23aで断線が生じていると確定してよいか否かを判定するのに用いられる閾値である。この閾値ΔRtaref2は、電池セル23a内の1個の電池24に対して断線が生じた(1本のヒューズ25が溶断した)ときの抵抗比変化量ΔRta1の範囲よりも大きく、且つ、電池セル23a内の2個の電池24に対して断線が生じた(2本のヒューズ25が溶断した)ときの抵抗比変化量ΔRta1の範囲よりも小さい値として定められる。
ステップS170で抵抗比変化量ΔRta2が閾値ΔRtaref2以下のときには、ステップS150に戻る。一方、抵抗比変化量ΔRta2が閾値ΔRtaref2よりも大きいときには、電池セル23aの断線を確定して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。
実施例では、電池セル23a(対象セル)の断線の有無を仮判定したり確定したりする際に、抵抗比Rtaを直接用いるのではなく、抵抗比変化量ΔRta1,ΔRta2を用いることにより、電池セル23a(対象セル)や電池セル23b(基準セル)の温度などに基づく抵抗比Rtaのバラツキを除去して電池セル23aの断線の有無を仮判定したり確定したりすることができる。また、電池セル23aの断線の検知を仮判定、確定の2段階で行なうことにより、電池セル23aの断線の有無の誤判定を抑制することができる。図2の断線検知ルーチンでは、対象セルを電池セル23a、基準セルを電池セル23bとしたときについて説明したが、対象セルおよび基準セルの組み合わせがこれ以外の場合についても同様に考えることができる。
図3は、対象セルを電池セル23a、基準セルを電池セル23bとしたときの、電池セル23a,23bの抵抗値Ra,Rbと抵抗比Rtaと抵抗比変化量ΔRta1,ΔRta2と異常カウンタとの時間変化の様子の一例を示す説明図である。なお、異常カウンタの値0は、通常時を意味し、値1は、電池セル23aの断線の仮判定を意味し、値2は、電池セル23aの断線の確定を意味する。図3の例では、抵抗比変化量ΔRta1が閾値ΔRtaref1よりも大きくなると(時刻t11)、異常カウンタを値0から値1に切り替える。そして、その後に抵抗比変化量ΔRta1が閾値ΔRtaref2よりも大きくなると(時刻t12)、異常カウンタを値1から値2に切り替える。これにより、上述の効果を奏することができる。
以上説明した実施例の電池装置20が備える電子制御ユニット50では、電池セル23a(対象セル)の抵抗値Raと電池セル23b(基準セル)の抵抗値Rbとの比である抵抗比Rtaを演算する。そして、最新時刻tの抵抗比Rta[t]とそれよりも前の時刻の抵抗比Rta[t-4]との比である抵抗比変化量ΔRta1が閾値ΔRtaref1よりも大きくなったときに、電池セル23aの断線を仮判定する。さらに、電池セル23aの断線を仮判定した後に、最新時刻tの抵抗比Rta[t]と電池セル23aの断線を仮判定する前の抵抗比Rtaco[k](k=1~4の何れか)との比である抵抗比変化量ΔRta2が閾値ΔRtaref1よりも大きい閾値ΔRtaref2よりも大きくなったときに、電池セル23aの断線を確定する。したがって、抵抗比Rtaを直接用いるのではなく、抵抗比変化量ΔRta1,ΔRta2を用いることにより、電池セル23a(対象セル)や電池セル23b(基準セル)の温度などに基づく抵抗比Rtaのバラツキを除去して電池セル23aの断線の有無を仮判定したり確定したりすることができる。また、電池セル23aの断線の検知を仮判定、確定の2段階で行なうことにより、電池セル23aの断線の有無の誤判定を抑制することができる。なお、対象セルおよび基準セルの組み合わせがこれ以外の場合についても同様に考えることができる。
実施例の電池装置20が備える電子制御ユニット50では、抵抗比変化量ΔRta1を演算する際には、最新時刻tの抵抗比Rta[t]をそれよりも4回前の抵抗比Rta[t-4]で除して演算するものとしたが、4回前に限定されるものではなく、1回前や2回前、3回前、5回前などとしてもよい。
実施例の電池装置20が備える電子制御ユニット50では、電池セル23aの断線を仮判定すると、その前の4回の抵抗比Rta[t-4]~Rta[t-1]を比較用抵抗比Rtaco[1]~Rtaco[4]として設定するものとした。しかし、比較用抵抗比の数は、4個に限定されるものではなく、1個や2個、3個、5個などとしてもよい。
実施例の電池装置20が備える電子制御ユニット50では、図2の断線検知ルーチンを実行するものとしたが、これに代えて、図4の断線検知ルーチンを実行するものとしてもよい。図2と同様に、電池セル23a~23dのうち、対象セルを電池セル23a、基準セルを電池セル23bとしたときについて説明する。なお、対象セルおよび基準セルの組み合わせがこれ以外の場合についても同様に考えることができる。
図4の断線検知ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50は、最初に、電池セル23a(対象セル)と電池セル23b(基準セル)との抵抗比Rtaを入力し(ステップS200)、入力した抵抗比Rtaを閾値Rtaref1と比較する(ステップS210)。ここで、閾値Rtaref1は、電池セル23aで断線が生じていると仮判定してよいか否かを判定するのに用いられる閾値である。
抵抗比Rtaが閾値Rtaref1以下のときには、電池セル23aの断線を仮判定せずに、閾値Rtaref1を学習して(ステップS220)、ステップS200に戻る。ここで、閾値Rtaref1の学習は、実施例では、最新の抵抗比RtaにマージンM1を加えた値と、現在の閾値Rtaref1と、のうち大きい方を新たな閾値Rtaref1として設定することにより行なわれる。
ステップS210で抵抗比Rtaが閾値Rtaref1よりも大きいときには、電池セル23aの断線を仮判定し(ステップS230)、抵抗比RtaにマージンM2を加えた値を閾値Rtaref2に設定する(ステップS240)。ここで、閾値Rtaref2は、電池セル23aで断線が生じていると確定してよいか否かを判定するのに用いられる閾値である。
続いて、電池セル23a(対象セル)と電池セル23b(基準セル)との抵抗比Rtaを入力し(ステップS250)、入力した抵抗比Rtaを閾値Rtaref2と比較する(ステップS260)。そして、抵抗比Rtaが閾値Rtaref2以下のときには、電池セル23aの断線を確定せずに、閾値Rtaref2を学習して(ステップS270)、ステップS250に戻る。ここで、閾値Rtaref2の学習は、実施例では、最新の抵抗比RtaにマージンM2を加えた値と、現在の閾値Rtaref2と、のうち大きい方を新たな閾値Rtaref2として設定することにより行なわれる。ステップS260で抵抗比Rtaが閾値Rtaref2よりも大きいときには、電池セル23aの断線を確定して(ステップS280)、本ルーチンを終了する。
図5は、対象セルを電池セル23a、基準セルを電池セル23bとしたときの、抵抗比Rtaと閾値Rtaref1,Rtaref2と異常カウンタとの時間変化の様子の一例を示す説明図である。異常カウンタは、図5と同様である。図3の例では、抵抗比Rtaが閾値Rtaref1以下のときには、閾値Rtaref1を学習する。そして、抵抗比Rtaが閾値Rtaref1よりも大きくなると(時刻t21)、電池セル23aの断線を仮判定し、閾値Rtaref2を設定する。その後に、抵抗比Rtaが閾値Rtaref2以下のときには、閾値Rtaref2を学習する。そして、抵抗比Rtaが閾値Rtaref2よりも大きくなると(時刻t22)、電池セル23aの断線を確定する。
このように閾値Rtaref1,Rtaref2を学習することにより、閾値Rtaref1,Rtaref2としてより適切な値を用いることができるから、電池セル23aの断線の仮判定や確定の誤判定を抑制することができる。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電池セルの断線検知装置の製造産業などに利用可能である。
10 モータ、12 インバータ、20 電池装置、22 バッテリ、23a~23d 電池セル、24 電池、25 ヒューズ、30a~30d 電圧センサ、31 電流センサ、50 電子制御ユニット。

Claims (1)

  1. 複数の電池を並列に接続した電池セルを複数直列に接続した組電池における前記電池セルの断線を検知する電池セルの断線検知装置であって、
    検査対象の前記電池セルである対象セルの抵抗値と基準となる前記電池セルである基準セルの抵抗値との抵抗比の最新の値とそれよりも前の値との比として第1抵抗比変化量を演算する第1演算部と、
    前記第1抵抗比変化量が第1閾値よりも大きくなったときに、前記対象セルの断線を仮判定する仮判定部と、
    前記対象セルの断線を仮判定した後の前記抵抗比と前記対象セルの断線を仮判定する前の前記抵抗比との比として第2抵抗比変化量を演算する第2演算部と、
    前記第2抵抗比変化量が前記第1閾値よりも大きい第2閾値よりも大きくなったときに、前記対象セルの断線を確定する確定部と、
    を備える電池セルの断線検知装置。
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