JP2021110579A - 満充電容量推定装置及び満充電容量推定方法 - Google Patents

満充電容量推定装置及び満充電容量推定方法 Download PDF

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順一 波多野
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Abstract

【課題】満充電容量の推定精度が高い満充電容量推定装置及び満充電容量推定方法を提供する。【解決手段】電池の充放電電流量と充放電前後のSOCとに基づいて第1満充電容量を推定し、第1満充電容量の推定時における電池の内部抵抗である第1抵抗と、第1満充電容量の推定時より後の時点における電池の内部抵抗である第2抵抗とを推定し、第1抵抗の推定時における電池の温度とSOCの少なくとも一方に基づく第1係数を用いて第1抵抗を補正した第1補正抵抗と、第2抵抗の推定時における電池の温度とSOCの少なくとも一方に基づく第2係数を用いて第2抵抗を補正した第2補正抵抗とを算出し、第1満充電容量と、第1補正抵抗と第2補正抵抗の抵抗比とに基づいて、第2抵抗の推定時における電池の満充電容量である第2満充電容量を推定する満充電容量推定装置及び満充電容量推定方法。【選択図】図2

Description

本発明は、満充電容量推定装置及び満充電容量推定方法に関する。
例えば、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)等の満充電容量を推定する方法として、プラグイン充電時の充電電流積算値と、充電前後のSOCとから、下記の式に基づいて算出するものが知られている。
満充電容量[Ah]=電流積算値[Ah]/(充電後SOC[%]−充電前SOC[%])×100
特許文献1には、満充電容量を常時推定可能とするための電池システムが開示されている。この電池システムでは、所定の条件が成立した場合に満充電容量(ベース満充電容量)を算出(更新)し、複数のセルブロックのうちの基準となるセルブロック(基準セルブロック)の抵抗値に対する所定のセルブロックの抵抗値の比である抵抗比を算出し、所定の条件が成立することにより算出(更新)された満充電容量を抵抗比で除算した値を満充電容量の推定値とする。
特開2019−148460号公報
しかしながら、従来の満充電容量推定は、その推定精度を高くするために、所定電流量以上を充電したときにのみ実行することが多い。従って、満充電容量の推定頻度が低くなってしまう。
これに対して、特許文献1は、満充電容量を常時推定可能とするための電池システムを開示しているが、対象セルブロックにおける実効電極面積の低下に起因する満充電容量の不連続・急速な低下に対応する技術である。また、算出(更新)された満充電容量を除算するための抵抗比の信頼度が低い場合には、それに伴って満充電容量の推定精度も悪化してしまう。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、満充電容量の推定精度が高い満充電容量推定装置及び満充電容量推定方法を提供することを目的とする。
本実施形態の満充電容量推定装置は、電池の充放電電流量と充放電前後のSOCとに基づいて第1満充電容量を推定する第1満充電容量推定部と、前記第1満充電容量の推定時における前記電池の内部抵抗である第1抵抗と、前記第1満充電容量の推定時より後の時点における前記電池の内部抵抗である第2抵抗とを推定する抵抗推定部と、前記第1抵抗の推定時における前記電池の温度とSOCの少なくとも一方に基づく第1係数を用いて前記第1抵抗を補正した第1補正抵抗と、前記第2抵抗の推定時における前記電池の温度とSOCの少なくとも一方に基づく第2係数を用いて前記第2抵抗を補正した第2補正抵抗とを算出する補正抵抗算出部と、前記第1満充電容量と、前記第1補正抵抗と前記第2補正抵抗の抵抗比とに基づいて、前記第2抵抗の推定時における前記電池の満充電容量である第2満充電容量を推定する第2満充電容量推定部と、を有することを特徴とする。
本実施形態の満充電容量推定方法は、電池の充放電電流量と充放電前後のSOCとに基づいて第1満充電容量を推定するステップと、前記第1満充電容量の推定時における前記電池の内部抵抗である第1抵抗と、前記第1満充電容量の推定時より後の時点における前記電池の内部抵抗である第2抵抗とを推定するステップと、前記第1抵抗の推定時における前記電池の温度とSOCの少なくとも一方に基づく第1係数を用いて前記第1抵抗を補正した第1補正抵抗と、前記第2抵抗の推定時における前記電池の温度とSOCの少なくとも一方に基づく第2係数を用いて前記第2抵抗を補正した第2補正抵抗とを算出するステップと、前記第1満充電容量と、前記第1補正抵抗と前記第2補正抵抗の抵抗比とに基づいて、前記第2抵抗の推定時における前記電池の満充電容量である第2満充電容量を推定するステップと、を有することを特徴とする。
このように、第1満充電容量の推定時における電池の内部抵抗である第1抵抗を基準として、それより後の時点における電池の内部抵抗である第2抵抗への抵抗値の上昇率に応じて、第2満充電容量を推定する。しかも、第1抵抗と第2抵抗が電池の温度とSOCによって変動することに注目して、電池の温度とSOCの少なくとも一方に基づいて第1抵抗と第2抵抗を補正した(上記の変動を打ち消した)第1補正抵抗と第2補正抵抗を算出し、第1補正抵抗と第2補正抵抗の抵抗比を利用して第1満充電容量から第2満充電容量を推定する。このため、頻度の高い満充電容量推定が可能となり、容量低下を伴う電池劣化の検出漏れを防ぐことができる。
本実施形態の満充電容量推定装置は、前記電池の温度とSOCの少なくとも一方を変数として前記第1係数を取得するための第1係数マップを保持する第1係数マップ保持部と、前記電池の温度とSOCの少なくとも一方を変数として前記第2係数を取得するための第2係数マップを保持する第2係数マップ保持部と、をさらに有し、前記補正抵抗算出部は、前記第1係数マップを参照して、前記第1抵抗の推定時における前記電池の温度とSOCの少なくとも一方から前記第1係数を取得し、前記第2係数マップを参照して、前記第2抵抗の推定時における前記電池の温度とSOCの少なくとも一方から前記第2係数を取得することができる。
これにより、第1係数マップと第2係数マップを使用して第1係数と第2係数を簡単かつ高精度に取得することができ、より一層、満充電容量の推定精度を高めることができる。
本実施形態の満充電容量推定装置は、前記第1係数マップと前記第2係数マップとなり得る複数の係数マップ候補を保持する係数マップ候補保持部をさらに有し、前記第1係数マップ保持部は、前記第1抵抗の推定時における前記電池の劣化度に応じて、前記複数の係数マップ候補の中から選択された前記第1係数マップを保持し、前記第2係数マップ保持部は、前記第2抵抗の推定時における前記電池の劣化度に応じて、前記複数の係数マップ候補の中から選択された前記第2係数マップを保持することができる。
これにより、複数の係数マップ候補の中から、電池の劣化度に応じた最適な第1係数マップと第2係数マップを選択して使用することができ、より一層、満充電容量の推定精度を高めることができる。
前記第1係数マップ保持部は、前記第1抵抗の推定時における前記電池の劣化度として、前記第1抵抗の推定時における前記電池の内部抵抗を使用し、前記第2係数マップ保持部は、前記第2抵抗の推定時における前記電池の劣化度として、前記第2抵抗の推定時における前記電池の内部抵抗を使用することができる。
これにより、電池の内部抵抗を使用して電池の劣化度を正確に把握することができ、より一層、満充電容量の推定精度を高めることができる。
本実施形態の満充電容量推定装置は、満充電容量を以下の(C)式で算出することができる。
(C)今回の確定満充電容量=前回の確定満充電容量×反映係数+今回算出の満充電容量×(1−反映係数)
これにより、満充電容量の反映係数を利用した重み付け演算により、満充電容量(今回の確定満充電容量)を正確に算出することができる。
本実施形態の満充電容量推定装置は、前記第2抵抗推定時の電流値が所定の電流閾値より小さいときは、前記反映係数として第1の反映係数を使用し、前記第2抵抗推定時の電流値が所定の電流閾値以上であるときは、前記反映係数として前記第1の反映係数より小さい第2の反映係数を使用することができる。
これにより、満充電容量の推定精度が悪い時は反映係数を大きくし(前回値を多く反映し)、満充電容量の推定精度が良い時は反映係数を小さくする(前回値を少なく反映する)ので、より一層、満充電容量(今回の確定満充電容量)の推定精度を高めることができる。
本実施形態の満充電容量推定装置は、ある区間における前記第1抵抗と前記第2抵抗の変化量が所定の変化量閾値より大きいときは、前記反映係数として第1の反映係数を使用し、ある区間における前記第1抵抗と前記第2抵抗の変化量が所定の変化量閾値以下であるときは、前記反映係数として前記第1の反映係数より大きい第2の反映係数を使用することができる。
これにより、ある区間における第1抵抗と第2抵抗の変化量に応じた最適な反映係数(第1、第2の反映係数)を選択して使用することができ、より一層、満充電容量の推定精度を高めることができる。
前記第2満充電容量推定部は、前記第1補正抵抗が前記第2補正抵抗よりも大きい場合に、前記第1補正抵抗と前記第2補正抵抗の抵抗比を1とすることができる。
これにより、第1補正抵抗と第2補正抵抗の抵抗比を最適設定することで、より一層、満充電容量の推定精度を高めることができる。一般的に、電池の経年劣化とともに電池の内部抵抗が大きくなり、第1抵抗が第2抵抗よりも大きくなることは考え難い。これは、第1補正抵抗と第2補正抵抗の場合も同様である。本実施形態の満充電容量推定装置では、例えば、電池の起動時あるいは何らかの算出エラーに起因して第1補正抵抗が第2補正抵抗よりも大きい場合であっても、第1補正抵抗と第2補正抵抗の抵抗比を1とすることで、より一層、満充電容量の推定精度を高めることができる。
本発明によれば、満充電容量の推定精度が高い満充電容量推定装置及び満充電容量推定方法を提供することができる。
本実施形態に係る満充電容量推定装置及び満充電容量推定方法を実現する電池パックの一例を示す図である。 電池ECU(満充電容量推定装置)の内部構成を示す機能ブロック図である。 第1係数マップの一例を示す図である。 第2係数マップの一例を示す図である。 充放電サイクル数と満充電容量とセル内部抵抗の関係の一例を示す図である。
図1は、本実施形態に係る満充電容量推定装置及び満充電容量推定方法を実現する電池パック100の一例を示す図である。電池パック100は、電気自動車またはプラグインハイブリッド車などの電動車両1において使用され、走行用モータ11に電流を供給するための二次電池102の満充電容量を推定(算出)する電池ECU(Electronic Control Unit)101を含む。すなわち、電池ECU101は、本実施形態に係る満充電容量推定装置を構成している。
電池パック100は、電池ECU101、二次電池102、監視ECU103、電流センサ104、サーミスタ105、リレー106、107を備える。なお、電池パック100は、図1に示していない他の回路構成を備えていてもよい。
二次電池102は、直列に接続された複数の電池モジュールを含む組電池により実現される。そして、監視ECU103は、二次電池102の電圧を計測すると共に、二次電池102を構成する各電池モジュールの電圧を計測する。また、各電池モジュールは、例えば、直列に接続される複数の電池セルで構成される。この場合、監視ECU103は、各電池セルの電圧を計測してもよい。なお、以下の記載では、各電池モジュールまたは各電池セルを単に「電池」と呼ぶことがある。
電流センサ104は、例えば、ホール素子やシャント抵抗により構成され、二次電池102、リレー106、107に流れる電流を検出する。サーミスタ105は、二次電池102の温度または二次電池102の周辺温度を検出する。監視ECU103は、二次電池102の電圧、電流センサ104により検出される電流及びサーミスタ105により検出される温度を示す電池状態情報を電池ECU101に送る。
充電器21は、二次電池102を充電する。このとき、充電器21は、監視ECU103によりモニタされる電圧および電流センサ104によりモニタされる電流に基づいて二次電池102を充電してもよい。電動車両1の走行時には、二次電池102から走行用モータ11に電流が供給される。このとき、インバータ回路12は、二次電池102の直流電力を交流電力へ変換して走行用モータ11へ出力する。また、回生時には、インバータ回路12は、走行用モータ11の交流電力を直流電力へ変換し二次電池102へ出力する。
二次電池102と充電器21との間には、リレー106が設けられる。また、二次電池102の負極側において、二次電池102と走行用モータ11及び充電器21との間には、リレー107が設けられる。そして、電池ECU101は、リレー106、107を制御する。例えば、充電器21が二次電池102を充電するときは、電池ECU101は、リレー106、107をオン状態に制御する。二次電池102が過充電状態であるときは、電池ECU101は、リレー106、107をオフ状態に制御してもよい。電動車両1の走行時には、電池ECU101は、リレー106をオフ状態に制御し、リレー107をオン状態に制御する。二次電池102が過放電状態であるときは、電池ECU101は、リレー106、107をオフ状態に制御してもよい。
電池ECU101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)など)を用いた回路が考えられる。また、電池ECU101は、内部又は外部に備えられている記憶部(図示略)を備え、当該記憶部に記憶されている電池パック100の各部を制御するプログラムを読み出して実行する。なお、本実施形態においては電池ECU101を用いて説明をするが、電池ECU101が実行する制御を、例えば電動車両1に搭載されている一つ以上のECUなどに行わせてもよい。
電池ECU101は、二次電池102の満充電容量に基づいて、二次電池102のSOC(充電率(State Of Charge))を推定する。二次電池102のSOCの上限閾値及び下限閾値に基づいて、制限された出力電力(Wout)情報及び回生電力(Win)情報を判定する。二次電池102のSOCが下限閾値以下の場合は、制限された出力電力(Wout)情報を車両ECU13へ伝達し、二次電池102のSOCが上限閾値以上の場合は、制限された回生電力(Win)情報を車両ECU13へ伝達する。
車両ECU13は、電池ECU101からの出力電力(Wout)情報に応じて、二次電池102から走行用モータ11への出力を制限する。また、車両ECU13は、電池ECU101からの回生電力(Win)情報に応じて、走行用モータ11から二次電池102への回生を制限する。具体的には、車両ECU13は、二次電池102のSOCに基づく出力電力(Wout)情報に基づいてインバータ回路12の出力電力を制限し、走行用モータ11の出力を制限する。また、車両ECU13は、二次電池102のSOCに基づく回生電力(Win)情報に基づいてインバータ回路12の出力電力を制限し、走行用モータ11からの回生を制限する。
インバータ回路12の出力電力を制限する方法は、公知の方法を採用することができるため特に限定しない。例えば、出力電力を制御する方法の一例として、車両ECU13は、インバータ回路12を構成するスイッチのスイッチング周波数を変更してDuty比を下げる方法を採用することができる。
なお、電池ECU101は、二次電池102のSOCに基づいて、出力電力(Wout)情報及び回生電力(Win)情報を判定しているがこの限りではない。例えば、電池ECU101は、二次電池102の電圧の上限閾値及び下限閾値に基づいて、制限された出力電力(Wout)情報及び回生電力(Win)情報を判定してもよい。二次電池102の電圧が下限閾値以下の場合は、制限された出力電力(Wout)情報を車両ECU13へ伝達し、二次電池102の電圧が上限閾値以上の場合は、制限された回生電力(Win)情報を車両ECU13へ伝達する。
この場合、車両ECU13は、二次電池102の電圧に基づく出力電力(Wout)情報に応じて、二次電池102から走行用モータ11への出力を制限する。また、車両ECU13は、二次電池102の電圧に基づく回生電力(Win)情報に応じて、走行用モータ11から二次電池102への回生を制限する。
なお、車両ECU13は、電池ECU101より受信する二次電池102の出力電力(Wout)情報及び回生電力(Win)情報に基づいて充電器21に電流指令値を与えてもよい。また、車両ECU13は、必要に応じて、電池ECU101に制御信号を与えることができる。電池ECU101と車両ECU13とはCAN(Controller Area Network)通信により相互に通信可能に接続してもよい。
図2は、電池ECU(満充電容量推定装置)101の内部構成を示す機能ブロック図である。電池ECU101は、第1満充電容量推定部101Aと、抵抗推定部101Bと、補正抵抗算出部101Cと、第1係数マップ保持部101Dと、第2係数マップ保持部101Eと、係数マップ候補保持部101Fと、第2満充電容量推定部101Gとを有している。なお、第1係数マップ保持部101Dと、第2係数マップ保持部101Eとは共通のマップ保持部であってもよい(当該共通のマップ保持部から第1係数と第2係数を求めるようにしてもよい)。また、電池ECU101は、図1に示していない他の回路構成を備えていてもよい。
第1満充電容量推定部101Aは、二次電池102の充放電電流量と充放電前後の充電率の差分(ΔSOC)とに基づいて第1満充電容量を推定(算出)する。具体的には、第1満充電容量推定部101Aは、二次電池102の充電開始後から充電終了後までの電流積算値ΔAh[Ah]と、充電開始前及び充電終了後に計測した開回路電圧を用いて算出した充電率の差ΔSOC[%]とを用いて第1満充電容量Fcc0[Ah]を算出する。ΔSOCは、充電開始前に計測した開回路電圧を用いて算出した充電率SOC1[%]と、充電終了後に計測した開回路電圧を用いて算出した充電率SOC2[%]との差を用いて求める。(A)式を参照。
(A)ΔSOC=|SOC1−SOC2|
また、第1満充電容量Fcc0は(B)式を用いて算出する。
(B)Fcc0=ΔAh/(ΔSOC/100)
抵抗推定部101Bは、第1満充電容量推定部101Aによる第1満充電容量Fcc0の推定時における二次電池102の内部抵抗である第1抵抗と、第1満充電容量推定部101Aによる第1満充電容量の推定時より後の時点における二次電池102の内部抵抗である第2抵抗とを推定する。例えば、抵抗推定部101Bは、二次電池102に電流を流している場合における監視ECU103の検出電圧をV1とし、二次電池102に電流を流していない場合における監視ECU103の検出電圧をV2とし、二次電池102に電流を流している場合における電流センサ104の検出電流をIとしたときに、内部抵抗=|V1−V2|/|I|によって、第1抵抗と第2抵抗を推定する。なお、抵抗推定部101Bによる第1抵抗と第2抵抗の推定手法には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
補正抵抗算出部101Cは、抵抗推定部101Bによる第1抵抗の推定時における二次電池102の温度とSOCに基づく第1係数を用いて第1抵抗を補正した第1補正抵抗と、抵抗推定部101Bによる第2抵抗の推定時における二次電池102の温度とSOCに基づく第2係数を用いて第2抵抗を補正した第2補正抵抗とを算出する。具体的に、補正抵抗算出部101Cは、第1係数をゲインとして第1抵抗に除算することで第1補正抵抗を算出し、第2係数をゲインとして第2抵抗に除算することで第2補正抵抗を算出する。
第1係数マップ保持部101Dは、補正抵抗算出部101Cによる第1補正抵抗の算出に際して、抵抗推定部101Bによる第1抵抗の推定時における二次電池102の温度とSOCを変数として第1係数を取得するための第1係数マップを保持する。
図3は、第1係数マップの一例を示す図である。この第1係数マップによれば、抵抗推定部101Bによる第1抵抗の推定時における二次電池102の温度とSOCを変数として入力すれば、これに対応する第1係数が一義的に出力される。第1係数マップは、二次電池102の温度(Temp)が、−10℃を含む所定領域、0℃を含む所定領域、25℃を含む所定領域、60℃を含む所定領域に区画されており、二次電池102のSOCが、0%を含む所定領域、10%を含む所定領域、50%を含む所定領域、100%を含む所定領域に区画されている。例えば、二次電池102の温度が0℃を含む所定領域で、二次電池102のSOCが10%を含む所定領域である場合、第1係数として1.6が取得(出力)される。また、二次電池102の温度が60℃を含む所定領域で、二次電池102のSOCが50%を含む所定領域である場合、第1係数として0.8が取得(出力)される。
第2係数マップ保持部101Eは、補正抵抗算出部101Cによる第2補正抵抗の算出に際して、抵抗推定部101Bによる第2抵抗の推定時における二次電池102の温度とSOCを変数として第2係数を取得するための第2係数マップを保持する。
図4は、第2係数マップの一例を示す図である。この第2係数マップによれば、抵抗推定部101Bによる第2抵抗の推定時における二次電池102の温度とSOCを変数として入力すれば、これに対応する第2係数が一義的に出力される。第2係数マップは、二次電池102の温度(Temp)が、−10℃を含む所定領域、0℃を含む所定領域、25℃を含む所定領域、60℃を含む所定領域に区画されており、二次電池102のSOCが、0%を含む所定領域、10%を含む所定領域、50%を含む所定領域、100%を含む所定領域に区画されている。例えば、二次電池102の温度が0℃を含む所定領域で、二次電池102のSOCが10%を含む所定領域である場合、第2係数として1.8が取得(出力)される。また、二次電池102の温度が60℃を含む所定領域で、二次電池102のSOCが50%を含む所定領域である場合、第2係数として1.0が取得(出力)される。
なお、第1係数マップ保持部101Dと、第2係数マップ保持部101Eと、を共通のマップ保持部とし、第1係数マップと、第2係数マップと、を共通のマップとしてもよい。この場合、例えば、第1係数マップ及び第2係数マップとしての共通のマップとして、図3の係数マップを用いて、第1係数及び第2係数の双方を、図3の係数マップから取得(出力)する。
補正抵抗算出部101Cは、上記の例に従って、第1係数マップを参照して、抵抗推定部101Bによる第1抵抗の推定時における二次電池102の温度とSOCから第1係数を取得し、第2係数マップを参照して、抵抗推定部101Bによる第2抵抗の推定時における二次電池102の温度とSOCから第2係数を取得する。
係数マップ候補保持部101Fは、第1係数マップ(例えば図3)と第2係数マップ(例えば図4)となり得る複数の係数マップ候補を保持する。具体的に、係数マップ候補保持部101Fは、二次電池102の劣化度に応じて最適化された複数の係数マップ候補を保持する。
第1係数マップ保持部101Dは、抵抗推定部101Bによる第1抵抗の推定時における二次電池102の劣化度に応じて、係数マップ候補保持部101Fが保持する複数の係数マップ候補の中から選択された第1係数マップを保持する。その際、第1係数マップ保持部101Dは、抵抗推定部101Bによる第1抵抗の推定時における二次電池102の劣化度として、抵抗推定部101Bによる第1抵抗の推定時における二次電池102の内部抵抗を使用することができる。なお、二次電池102の劣化度を示す指標として、二次電池102の内部抵抗以外のものを使用することも可能である。例えば、二次電池102の劣化度は、抵抗推定部101Bによる第1抵抗の推定時における充放電サイクル数、充放電履歴や、環境温度などを指標とし得る。
第2係数マップ保持部101Eは、抵抗推定部101Bによる第2抵抗の推定時における二次電池102の劣化度に応じて、係数マップ候補保持部101Fが保持する複数の係数マップ候補の中から選択された第2係数マップを保持する。その際、第2係数マップ保持部101Eは、抵抗推定部101Bによる第2抵抗の推定時における二次電池102の劣化度として、抵抗推定部101Bによる第2抵抗の推定時における二次電池102の内部抵抗を使用することができる。なお、二次電池102の劣化度を示す指標として、二次電池102の内部抵抗以外のものを使用することも可能である。例えば、二次電池102の劣化度は、抵抗推定部101Bによる第2抵抗の推定時における充放電サイクル数、充放電履歴や、環境温度などを指標とし得る。
第2満充電容量推定部101Gは、第1満充電容量推定部101Aが推定した第1満充電容量と、補正抵抗算出部101Cが算出した第1補正抵抗と第2補正抵抗の抵抗比とに基づいて、抵抗推定部101Bによる第2抵抗の推定時における二次電池102の満充電容量である第2満充電容量を推定する。その際、第2満充電容量推定部101Gは、第1補正抵抗が第2補正抵抗よりも大きい場合に、第1補正抵抗と第2補正抵抗の抵抗比を1とする。
一般的に、二次電池102の経年劣化とともに二次電池102の内部抵抗が大きくなり、第1補正抵抗が第2補正抵抗よりも大きくなることは考え難い。本実施形態では、例えば、二次電池102の起動時あるいは何らかの算出エラーや、内部抵抗の推定誤差に起因して第1補正抵抗が第2補正抵抗よりも大きい場合であっても、第1補正抵抗と第2補正抵抗の抵抗比を1とすることで、より一層、満充電容量の推定精度を高めることができる。
図5は、充放電サイクル数と満充電容量とセル内部抵抗の関係の一例を示す図である。図5に示すように、一般的に、二次電池102の充放電サイクル数が増えて二次電池102の劣化が進むに連れて、二次電池102の満充電容量[Ah]が小さくなり、二次電池のセル内部抵抗[Ω]が上昇する。本実施形態では、二次電池102の満充電容量の減少を検出するために、満充電容量推定(第1満充電容量の推定)を実施したときの内部抵抗値(第1抵抗)を基準として、そこからの抵抗上昇率によって満充電容量(第2満充電容量)を推定する。
図5において、時系列に並んだ時刻K、時刻S、時刻Tを規定する。
時刻Kにおいて、第1満充電容量U1[Ah]を推定するとともに、第1抵抗RAbase[Ω]を推定する。
時刻Sにおいて、第2抵抗RBbase[Ω]を推定する。第1抵抗RAbaseの推定時における二次電池102の温度とSOCに基づく第1係数を第1抵抗RAbaseに除算することで、第1補正抵抗RAcorrectを算出する。第2抵抗RBbaseの推定時における二次電池102の温度とSOCに基づく第2係数を第2抵抗RBbaseに除算することで、第2補正抵抗RBcorrectを算出する。このとき、時刻Sにおける第2満充電容量U2は、以下の式により推定(算出)される。
U2=U1×Gain÷(RBcorrect/RAcorrect)[Ah]
時刻Tにおいて、第2抵抗RCbase[Ω]を推定する。第1抵抗RAbaseの推定時における二次電池102の温度とSOCに基づく第1係数を第1抵抗RAbaseに除算することで、第1補正抵抗RAcorrectを算出する。第2抵抗RCbaseの推定時における二次電池102の温度とSOCに基づく第2係数を第2抵抗RCbaseに除算することで、第2補正抵抗RCcorrectを算出する。このとき、時刻Tにおける第2満充電容量U3は、以下の式により推定(算出)される。
U3=U1×Gain÷(RCcorrect/RAcorrect)[Ah]
なお、上記のGainは、第1抵抗と第2抵抗の補正に用いるゲインとしての第1係数と第2係数の他に、第1満充電容量から第2満充電容量を推定する際に使用される(乗算される)パラメータを意味している。Gainは、例えば、実験やシミュレーションによって求められる内部抵抗と満充電容量との相関関係に基づいて設定される。
このように、二次電池102の満充電容量(第2満充電容量U2)を更新したら、最新の満充電容量(第2満充電容量U2)を使用して、充放電制御等の各種制御を実行する。例えば、時刻Tの満充電容量(第2満充電容量U2)を更新したら、時刻Sの満充電容量(第2満充電容量U2)を破棄(ドロップ)してもよい。
本実施形態では、第1満充電容量(例えばU1)の推定時(例えば時刻K)における二次電池102の内部抵抗である第1抵抗(例えばRAbase)を基準として、それより後の時点(例えば時刻Sや時刻T)における二次電池102の内部抵抗である第2抵抗(例えばRBbaseやRCbase)への抵抗値の上昇率に応じて、第2満充電容量(例えばU2やU3)を推定する。しかも、第1抵抗(例えばRAbase)と第2抵抗(例えばRBbaseやRCbase)が二次電池102の温度とSOCによって変動することに注目して、二次電池102の温度とSOCの少なくとも一方に基づいて第1抵抗(例えばRAbase)と第2抵抗(例えばRBbaseやRCbase)を補正した(上記の変動を打ち消した)第1補正抵抗(例えばRAcorrect)と第2補正抵抗(例えばRBcorrectやRCcorrect)を算出し、第1補正抵抗(例えばRAcorrect)と第2補正抵抗(例えばRBcorrectやRCcorrect)の抵抗比を利用して第1満充電容量(例えばU1)から第2満充電容量(例えばU2やU3)を推定する。このため、頻度の高い満充電容量推定が可能となり、容量低下を伴う電池劣化の検出漏れを防ぐことが出来る。
本実施形態では、第1係数マップ保持部101Dが保持する第1係数マップ(例えば図3)と第2係数マップ保持部101Eが保持する第2係数マップ(例えば図4)を使用して第1係数と第2係数を簡単かつ高精度に取得することができる。また、係数マップ候補保持部101Fが保持する複数の係数マップ候補の中から、二次電池102の劣化度に応じた最適な第1係数マップと第2係数マップを選択して使用することができる。また、二次電池102の内部抵抗を使用して二次電池102の劣化度を正確に把握することができる。これにより、より一層、満充電容量の推定精度を高めることができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。例えば、電池ECU(満充電容量推定装置)101は、重み付け移動平均を用いて周辺環境の影響により生じたノイズを除去してもよい。重み付け移動平均としては、例えば、前回の充電終了後に算出した前回の満充電容量Fcc1[Ah]と反映係数αとを乗算した値(Fcc1×α)と、今回の充電終了後に算出した満充電容量Fcc0と(1−反映係数α)とを乗算した値(Fcc0×(1−α))と、を加算して今回の満充電容量Fcc1を算出する。(C)式を参照。
(C)今回のFcc1=前回のFcc1×α+Fcc0×(1−α)
また、(C)式は、特許請求の範囲の表現に合わせて、次のように表現することもできる。
(C)今回の確定満充電容量=前回の確定満充電容量×反映係数+今回算出の満充電容量×(1−反映係数)
さらに、上記のようにして満充電容量を重み付け移動平均で計算するとともに、満充電容量の反映係数αを内部抵抗の推定精度に応じて変更してもよい。
例えば、二次電池102の内部抵抗推定に用いた電流値が所定の電流閾値より小さくて二次電池102の内部抵抗の推定精度が悪いときは、反映係数αとして第1の反映係数を使用し、二次電池102の内部抵抗推定に用いた電流値が所定の電流閾値以上であって二次電池102の内部抵抗の推定精度が良いときは、反映係数αとして第1の反映係数より小さい第2の反映係数を使用してもよい。これにより、二次電池102の内部抵抗推定時の電流値の大小(二次電池102の内部抵抗の推定精度の良し悪し)に応じた最適な反映係数(第1、第2の反映係数)を選択して使用することができ、より一層、満充電容量の推定精度を高めることができる。
あるいは、ある区間における第1抵抗と第2抵抗の変化量が所定の変化量閾値より大きいときは、第1の反映係数を使用し、ある区間における第1抵抗と第2抵抗の変化量が所定の変化量閾値以下であるときは、第1の反映係数より大きい第2の反映係数を使用してもよい。これにより、ある区間における第1抵抗と第2抵抗の変化量(変化量が大きいほど、大きくなり得る二次電池102の内部抵抗の推定誤差の大きさ)に応じた最適な反映係数(第1、第2の反映係数)を選択して使用することができ、より一層、満充電容量の推定精度を高めることができる。
以上の実施形態では、第1抵抗を補正するための第1係数を第1抵抗の推定時における二次電池102の温度とSOCに基づいて取得し、第2抵抗を補正するための第2係数を第2抵抗の推定時における二次電池102の温度とSOCに基づいて取得する場合を例示して説明した(図3、図4参照)。しかし、二次電池102の温度とSOCのいずれか一方だけに基づいて(を変数として)、第1係数と第2係数を取得する態様も可能である。この場合、補正抵抗算出部101Cは、抵抗推定部101Bによる第1抵抗の推定時における二次電池102の温度とSOCの少なくとも一方に基づく第1係数を用いて第1抵抗を補正した第1補正抵抗と、抵抗推定部101Bによる第2抵抗の推定時における二次電池102の温度とSOCの少なくとも一方に基づく第2係数を用いて第2抵抗を補正した第2補正抵抗とを算出する。
1 電動車両
11 走行用モータ
12 インバータ回路
13 車両ECU
21 充電器
100 電池パック
101 電池ECU(満充電容量推定装置)
101A 第1満充電容量推定部
101B 抵抗推定部
101C 補正抵抗算出部
101D 第1係数マップ保持部
101E 第2係数マップ保持部
101F 係数マップ候補保持部
101G 第2満充電容量推定部
102 二次電池(電池)
103 監視ECU
104 電流センサ
105 サーミスタ
106 107 リレー

Claims (9)

  1. 電池の充放電電流量と充放電前後のSOCとに基づいて第1満充電容量を推定する第1満充電容量推定部と、
    前記第1満充電容量の推定時における前記電池の内部抵抗である第1抵抗と、前記第1満充電容量の推定時より後の時点における前記電池の内部抵抗である第2抵抗とを推定する抵抗推定部と、
    前記第1抵抗の推定時における前記電池の温度とSOCの少なくとも一方に基づく第1係数を用いて前記第1抵抗を補正した第1補正抵抗と、前記第2抵抗の推定時における前記電池の温度とSOCの少なくとも一方に基づく第2係数を用いて前記第2抵抗を補正した第2補正抵抗とを算出する補正抵抗算出部と、
    前記第1満充電容量と、前記第1補正抵抗と前記第2補正抵抗の抵抗比とに基づいて、前記第2抵抗の推定時における前記電池の満充電容量である第2満充電容量を推定する第2満充電容量推定部と、
    を有することを特徴とする満充電容量推定装置。
  2. 前記電池の温度とSOCの少なくとも一方を変数として前記第1係数を取得するための第1係数マップを保持する第1係数マップ保持部と、
    前記電池の温度とSOCの少なくとも一方を変数として前記第2係数を取得するための第2係数マップを保持する第2係数マップ保持部と、
    をさらに有し、
    前記補正抵抗算出部は、前記第1係数マップを参照して、前記第1抵抗の推定時における前記電池の温度とSOCの少なくとも一方から前記第1係数を取得し、前記第2係数マップを参照して、前記第2抵抗の推定時における前記電池の温度とSOCの少なくとも一方から前記第2係数を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の満充電容量推定装置。
  3. 前記第1係数マップと前記第2係数マップとなり得る複数の係数マップ候補を保持する係数マップ候補保持部をさらに有し、
    前記第1係数マップ保持部は、前記第1抵抗の推定時における前記電池の劣化度に応じて、前記複数の係数マップ候補の中から選択された前記第1係数マップを保持し、
    前記第2係数マップ保持部は、前記第2抵抗の推定時における前記電池の劣化度に応じて、前記複数の係数マップ候補の中から選択された前記第2係数マップを保持する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の満充電容量推定装置。
  4. 前記第1係数マップ保持部は、前記第1抵抗の推定時における前記電池の劣化度として、前記第1抵抗の推定時における前記電池の内部抵抗を使用し、
    前記第2係数マップ保持部は、前記第2抵抗の推定時における前記電池の劣化度として、前記第2抵抗の推定時における前記電池の内部抵抗を使用する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の満充電容量推定装置。
  5. 満充電容量を以下の(C)式で算出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の満充電容量推定装置。
    (C)今回の確定満充電容量=前回の確定満充電容量×反映係数+今回算出の満充電容量×(1−反映係数)
  6. 前記第2抵抗推定時の電流値が所定の電流閾値より小さいときは、前記反映係数として第1の反映係数を使用し、前記第2抵抗推定時の電流値が所定の電流閾値以上であるときは、前記反映係数として前記第1の反映係数より小さい第2の反映係数を使用する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の満充電容量推定装置。
  7. ある区間における前記第1抵抗と前記第2抵抗の変化量が所定の変化量閾値より大きいときは、前記反映係数として第1の反映係数を使用し、ある区間における前記第1抵抗と前記第2抵抗の変化量が所定の変化量閾値以下であるときは、前記反映係数として前記第1の反映係数より大きい第2の反映係数を使用する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の満充電容量推定装置。
  8. 前記第2満充電容量推定部は、前記第1補正抵抗が前記第2補正抵抗よりも大きい場合に、前記第1補正抵抗と前記第2補正抵抗の抵抗比を1とする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の満充電容量推定装置。
  9. 電池の充放電電流量と充放電前後のSOCとに基づいて第1満充電容量を推定するステップと、
    前記第1満充電容量の推定時における前記電池の内部抵抗である第1抵抗と、前記第1満充電容量の推定時より後の時点における前記電池の内部抵抗である第2抵抗とを推定するステップと、
    前記第1抵抗の推定時における前記電池の温度とSOCの少なくとも一方に基づく第1係数を用いて前記第1抵抗を補正した第1補正抵抗と、前記第2抵抗の推定時における前記電池の温度とSOCの少なくとも一方に基づく第2係数を用いて前記第2抵抗を補正した第2補正抵抗とを算出するステップと、
    前記第1満充電容量と、前記第1補正抵抗と前記第2補正抵抗の抵抗比とに基づいて、前記第2抵抗の推定時における前記電池の満充電容量である第2満充電容量を推定するステップと、
    を有することを特徴とする満充電容量推定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023181589A1 (ja) * 2022-03-23 2023-09-28 株式会社日立製作所 電池状態検出装置および電池状態検出方法

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