JP7100245B2 - エンドミル - Google Patents
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Description
n=(L×tanθ)/a
また、上述の構成を満たす範囲で、外周刃の刃長を軸方向に長く確保することができ、等高線加工を行う際の1ステップでより広範囲を加工でき、結果的に加工コストを低減できる。
加えて、上述の構成によれば、8つの外周刃が設けられる。同時接触刃数を常に略1としつつ、外周刃の数を増加させることで、被削材に接触する外周刃が切り替わる際の切削抵抗の増減幅を抑制できる。外周刃を8つ設けることで、切削抵抗の増減幅をして、切削中のエンドミルの振動を抑制し、結果的に加工精度を高めることができる。
図1は、第1実施形態のエンドミル1の模式図である。図2は、エンドミル1の刃部20の正面図である。図3は、エンドミル1の刃部20の平面図である。
本明細書において、エンドミル1の軸線Oと平行な方向を単に軸線方向という。また、軸線Oに直交する方向を径方向という。また、軸線O周りに周回する方向を周方向という。周方向のうち、切削加工時にエンドミル1が回転する方向を工具回転方向Tという。また、以下の説明において、特定部位に対して工具回転方向T側の領域を回転方向前方側とよび工具回転方向T側と反対側の領域を回転方向後方側と呼ぶ場合がある。
なお、本明細書において、逃げ面の逃げ角は、軸線Oに直交する切断面において測定される。測定時には、まず外周刃の先端を結ぶ仮想円を求め、測定対象の外周刃の先端を通過する仮想円の接線に対して、逃げ面の角度を求める。
なお、本明細書において、1段目の逃げ面(第1領域25a)の幅wは、軸線Oに直交する切断面において測定される。測定時には、まず外周刃の先端を結ぶ仮想円を求め、測定対象の外周刃の先端を通過する仮想円の接線方向における第1領域25aの長さ寸法を幅wとする。
ここで、8つの外周刃21のうち1つの外周刃に着目し、当該外周刃21の軸方向に沿う刃長をL、当該外周刃21のねじれ角をθ、当該外周刃21の下端21bにおいて当該外周刃21と当該外周刃21の工具回転方向後方に隣接する他の外周刃21との周方向距離をaとする。なお、ここで周方向距離とは、軸線Oを中心として周方向に延びる円弧長を意味する。
n=(L×tanθ)/a …(式1)
なお、外周刃21の上端21aは、外周刃21において外径寸法Dを維持する領域の上端を意味する。同様に、外周刃21の下端21bとは、外周刃21において外径寸法Dを維持する領域の下端を意味する。
また、上述の構成を満たす範囲で、外周刃21の刃長を軸方向に長く確保することができ、等高線加工を行う際の1ステップでより広範囲を加工でき、結果的に加工コストを低減できる。
ラジアス刃23は、曲率中心O1を中心とする一様な曲率半径Rの円弧状である。刃部20は、軸方向の先端に位置する最先端点TPをラジアス刃23に位置する。最先端点TPは、ラジアス刃23と外周刃21の境界P1とラジアス刃23と底刃22の境界P2との間に位置する。すなわち、ラジアス刃23は、外周刃21および底刃22より軸方向先端側に突出している。
図7は、第2実施形態のエンドミル101の底刃122A、122B、122Cを模式的に表す模式図である。また、図8は、第2実施形態のエンドミル101の刃部120の外周刃121A、121B、121Cを周方向に沿って展開した展開模式図である。
第2実施形態のエンドミル101は、上述の実施形態と比較して、外周刃121A、121B、121Cが不等リードである点が主に異なる。
なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
φ2>φ1>φ3
θ2>θ1>θ3
このとき、以下の(式2)で表されるnが8つの外周刃121A、121B、121Cについて全て略1である。
n=(L×tanθ2)/a …(式2)
なお、上述の実施形態と同様に、nを0.9以上、1.1以下とすることで、加工面の加工精度を十分に高めることができる。
まず、同時接触刃数が1枚であることの優位性を示す試験1について説明する。
以下の条件において、サンプルNo.1-1、サンプルNo.1-2およびサンプルNo.1-3のエンドミルによって被削材を切削する。
・被削材:DAC(H)48HRC
・エンドミル:外周刃の外径寸法Φ6mm
・機械:MAKINO V33(HSK-F63)
・切削条件:回転数n=2650回転/分
送り速度Vf=636mm/分
取りしろ0.1mm
ダウンカット
ドライ-エアブロー加工
次に、外周刃の刃数を8とすることの優位性を示す試験2について説明する。
以下の条件において、サンプルNo.2-1およびサンプルNo.2-2のエンドミルによって被削材を切削する。
・被削材:DAC(H)48HRC
・エンドミル:外周刃の外径寸法Φ6mm
・機械:MAKINO V33(HSK-F63)
・切削条件:回転数n=2650回転/分
送り速度Vf=636mm/分
取りしろ0.1mm
ダウンカット
ドライ-エアブロー加工
次に、ポジティブタイプのすくい面を有することの優位性を示す試験3について説明する。
以下の条件において、サンプルNo.3-1およびサンプルNo.3-2のエンドミルによって被削材を切削する。
・被削材:DAC(H)48HRC
・エンドミル:外周刃の外径寸法Φ6mm
・機械:MAKINO V33(HSK-F63)
・切削条件:回転数n=2650回転/分
送り速度Vf=636mm/分
取りしろ0.1mm
ダウンカット
ドライ-エアブロー
次に、2段の逃げ面を有する外周刃において、最適な1段面の逃げ面の幅(図4における幅w)を確認する試験4について説明する。
以下の条件において、サンプルNo.4-1、サンプルNo.4-2およびサンプルNo.4-3のエンドミルによって被削材を切削する。
・被削材:DAC(H)48HRC
・エンドミル:外周刃の外径寸法Φ6mm
・機械:YASDA YBM640V(BT40)
・切削条件:回転数n=2650回転/分
送り速度Vf=636mm/分
取りしろ0.1mm
ダウンカット
ドライ-エアブロー加工
なお、サンプルNo.4-1、サンプルNo.4-2およびサンプルNo.4-3の1段面の逃げ面の逃げ角(図4における逃げ角β)は、ともに4°である。また、サンプルNo.4-1、サンプルNo.4-2およびサンプルNo.4-3の2段面の逃げ面の逃げ角(図4における逃げ角γ)は、ともに15°である。
また、サンプルNo.4-1、サンプルNo.4-2およびサンプルNo.4-3のエンドミルを用いた加工による加工面の評価結果を以下、表1に示す。
次に、2段の逃げ面を有する外周刃において、最適な1段面の逃げ面の逃げ角(図4における逃げ角β)を確認する試験5について説明する。
以下の条件において、サンプルNo.5-1、サンプルNo.5-2およびサンプルNo.5-3のエンドミルによって被削材を切削する。
・被削材:DAC(H)48HRC
・エンドミル:外周刃の外径寸法Φ6mm
・機械:YASDA YBM640V(BT40)
・切削条件:回転数n=2650回転/分
送り速度Vf=636mm/分
取りしろ0.1mm
ダウンカット
ドライ-エアブロー加工
なお、サンプルNo.5-1、サンプルNo.5-2およびサンプルNo.5-3の1段面の逃げ面の幅(図4における幅w)は、0.06mmである。また、サンプルNo.5-1、サンプルNo.5-2およびサンプルNo.5-3の2段面の逃げ面の逃げ角(図4における逃げ角γ)は、ともに15°である。
また、サンプルNo.5-1、サンプルNo.5-2およびサンプルNo.5-3のエンドミルを用いた加工による加工面の評価結果を以下、表2に示す。
次に、不等リードの外周刃を有するエンドミルの優位性を示す試験6について説明する。
以下の条件において、サンプルNo.6-1およびサンプルNo.6-2のエンドミルによって被削材を切削する。
・被削材:DAC(H)48HRC
・エンドミル:外周刃の外径寸法Φ6mm
・機械:MAKINO V33(HSK-F63)
・切削条件:回転数n=2650回転/分
送り速度Vf=636mm/分
取りしろ0.1mm
ダウンカット
ドライ-エアブロー加工
Claims (5)
- 中心軸に沿って延びる円柱形状の軸部と、
前記軸部の先端側に位置する刃部と、を備え、
前記刃部には、前記軸部よりも大きい外径寸法の8つの外周刃が周方向に沿って設けられ、
前記外周刃は、前記中心軸まわりに螺旋状に延びるねじれ刃であり、
8つの前記外周刃は、等リードであり、
前記外周刃は、2段の逃げ面を有し、
前記2段の逃げ面のうち前記外周刃の刃先側に位置する1段目の逃げ面は、逃げ角が4°±1°であり、幅が0.03±0.01mmであり、2段目の逃げ面の逃げ角は1段目の逃げ面の逃げ角よりも大きく、
8つの前記外周刃のうち1つの外周刃に着目し、当該外周刃の軸方向に沿う刃長をL、当該外周刃のねじれ角をθ、当該外周刃の下端において当該外周刃と当該外周刃の工具回転方向後方に隣接する他の前記外周刃との周方向距離をaとした時、以下の式で表されるnが、8つの外周刃について全て略1であり、
前記ねじれ角が、35°以上40°以下である、
エンドミル。
n=(L×tanθ)/a - 前記nが、0.9以上、1.1以下である、
請求項1に記載のエンドミル。 - 前記外径寸法が、4mm以上である。
請求項1又は2に記載のエンドミル。 - 前記外周刃は、ポジティブタイプのすくい面を有する、請求項1~3の何れか一項に記載のエンドミル。
- 前記刃部には、8つの前記外周刃に加えて、先端に設けられ前記中心軸側から径方向外側に延びる8つの底刃と、前記外周刃と前記底刃との間を滑らかに繋ぐ8つのラジアス刃と、が設けられ、
前記刃部の最先端点は、前記ラジアス刃と前記外周刃の境界と前記ラジアス刃と前記底刃の境界との間において、前記ラジアス刃に位置する、
請求項1~4の何れか一項に記載のエンドミル。
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