JPH0631519A - エンドミル - Google Patents

エンドミル

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JPH0631519A
JPH0631519A JP18715492A JP18715492A JPH0631519A JP H0631519 A JPH0631519 A JP H0631519A JP 18715492 A JP18715492 A JP 18715492A JP 18715492 A JP18715492 A JP 18715492A JP H0631519 A JPH0631519 A JP H0631519A
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peripheral blade
line
radial
angle
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Hiroshi Watanabe
浩志 渡辺
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/04Angles
    • B23C2210/0407Cutting angles

Abstract

(57)【要約】 【構成】 工具本体21の外周刃26の径方向内側に連
なる切屑排出溝23の工具回転方向を向く壁面24は、
外周刃26から少なくとも工具本体21の直径Dの15
%の範囲R内において、壁面24が軸直角断面にてなす
線上の任意の点Exを通る接線Sxと、この接線Sxに上
記任意の点Exにて交差する軸直角断面上の径線Pxとが
なす交差角γxが、当初の外周刃26の径方向すくい角
γ1に対し、γ1±5°の範囲に設定されるように形成さ
れている。 【効果】 再研磨により形成される新たな外周刃30,
33,…の径方向すくい角γ2,γ3,…が当初の外周刃
26の径方向すくい角γ1に対してγ1±5°の範囲に形
成されるので、径方向すくい角の変動を僅かな範囲の中
に抑えて近値的に当初の径方向すくい角を維持すること
ができ、工具寿命および加工精度の劣化を抑えることが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、略円柱状の工具本体の
外周に、その先端から基端側に向けて外周刃が形成され
たエンドミルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】このようなエンドミルにおいては、これ
が度重なる切削作業に供されるに従って上記外周刃やそ
の近傍の刃先部分に摩耗等が生じることは避けられず、
これによって該エンドミルが当初有していた切削性能
は、徐々に劣化してゆくこととなる。
【0003】このような摩耗等が発生した場合、このエ
ンドミルが工具本体に着脱自在に装着されたスローアウ
ェイチップ上に切刃を有する、いわゆるスローアウェイ
式のエンドミルであるなら、このスローアウェイチップ
を交換することによって当初の切削性能を回復すること
ができる。ところが、このエンドミルが工具本体に直接
切刃を形成した、いわゆるむくのエンドミルの場合に
は、このような手段を採ることができないため、工具本
体の刃先部分に研磨(再研磨)を施すことによって、上
記当初の切削性能を得るようにしている。
【0004】ここで、このように刃先部分に再研磨を施
して新たな外周刃を形成する場合には、摩耗等が発生し
た外周刃1に対して、この外周刃1の径方向内側に連な
るすくい面(切屑排出溝2の工具回転方向を向く壁面)
3を、図14に鎖線Y1で示すように工具回転方向後方
側(図14において右側)に向けて研磨してゆき、これ
により形成される新たなすくい面4と工具本体5の外周
逃げ面6との交差稜線部に新たな外周刃7を形成する方
法と、外周刃1の工具回転方向後方側に連なる外周逃げ
面6を図14に鎖線Y2で示すように径方向内側に向か
って研磨してゆき、これにより形成される新たな外周逃
げ面8とすくい面3との交差稜線部に新たな外周刃9を
形成する方法とがある。
【0005】しかしながら、これらの方法を比較する
と、工具本体5の軸線から図14に破線で示す同じ外径
dの位置に新たな外周刃7もしくは外周刃9を形成する
ためには、図14に示すように前者の方法では大きな研
磨代t1を要するのに対し、後者の方法ではこれよりも
遥かに小さい研磨代t2で済むことになる。また、この
ようなエンドミルでは外周刃1にねじれ角を与えて切削
抵抗の低減を図ることが多く、このような場合には切屑
排出溝2も工具本体1の外周に螺旋状に形成されること
となる。このため、前者の方法による場合には、研磨用
の砥石を切屑排出溝2に沿って正確に螺旋状に移動させ
つつ再研磨を行なわなければならず、相応の設備と技術
が要求されることとなる。従って、このような再研磨を
行なう場合には、専ら後者の方法によるのが従来一般的
であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、このようなむく
のエンドミルの製造工程において、上述のようにねじれ
角を有する外周刃1を形成する際には、まず螺旋状に切
屑排出溝2が形成された工具本体5を研削装置にセット
し、次いで図15に示すように円盤状の研削砥石10を
上記切屑排出溝2に挿入して、該研削砥石10に所定の
砥石振り角Aが与えられるように砥石軸11を固定す
る。しかる後、該研削砥石10を砥石軸11回りに回転
させる一方、工具本体5を外周刃1に与えられるねじれ
角に準じて周回させつつ、その軸線方向に送りだしてゆ
くことにより、当該研削砥石10の一側面と周面との稜
線部およびその周辺部分によって上記切屑排出溝2の工
具回転方向を向く壁面3を研削して所定の形状に成形
し、この壁面3と外周逃げ面6との交差稜線部に外周刃
1を形成してゆく。そして、このようにして形成される
エンドミルの上記軸線に垂直な断面、すなわち軸直角断
面における外周刃1の刃先部分は、図16や図17に示
すようになる。ただし、図16は外周刃1の径方向すく
い角γ1が負角側に設定されたネガティブの場合、図1
7はこの径方向すくい角γ1が正角側に設定されたポジ
ティブの場合を示すものである。
【0007】ところが、このようにして形成された外周
刃1において上述したような摩耗が生じ、このため外周
逃げ面6を径方向内側に向けて再研磨する上記後者の方
法によって新たな外周刃9を形成した場合には、この新
たな外周刃9の径方向すくい角γ9は当初の外周刃1の
径方向すくい角γ1から変化してしまうこととなる。す
なわち、新たな外周刃9の位置は、再研磨によって当初
の外周刃1の位置から径方向内側に移動するとともに、
切屑排出溝2の工具回転方向を向く壁面3に沿って上記
外周刃1を通る基準面Pに対し周方向にも移動すること
となり、ここに新たな外周刃9を通る新たな基準面P9
が設けられることとなる。
【0008】従って、新たな外周刃9の径方向すくい角
γ9は、当該軸直角断面において上記壁面3がなす線の
新たな外周刃9の位置を通る接線S9と、この接線S9
新たな外周刃9の位置にて交差することとなる、上記新
たな基準面P9が当該軸直角断面にてなす径線との交差
角として決定される。そしてこれにより、図16に示す
ようにネガティブの外周刃1を再研磨して得られる新た
な切刃9には、当初の外周刃1の径方向すくい角γ1
りも一層負角側に大きな径方向すくい角γ9が与えられ
ることとなり、また図17に示すようにポジティブの外
周刃1を再研磨した場合でも、新たな外周刃9には当初
の外周刃1の径方向すくい角γ1よりも0°に近い、つ
まり負角側に大きな径方向すくい角γ9が与えられるこ
ととなる。
【0009】しかして、このように新たな外周刃9の径
方向すくい角γ9が当初の外周刃1の径方向すくい角γ1
よりも負角側に大きくなった場合には、まず切削抵抗が
増大し、これに伴って被削材の切削部位および外周刃9
の刃先部分の温度が上昇しててしまう。そしてこれによ
り、工具本体5の材質に軟化が生じたり、切削時に生成
された切屑が工具本体5に溶着してしまったりして、工
具寿命を著しく低減せしめる結果となる。また、上述の
ように径方向すくい角γ9が大きくなると、上記の切屑
がすくい面(切屑排出溝2の工具回転方向を向く壁面)
3に接触し、擦過する距離も長くなってしまい、これに
よってクレータ摩耗等が発生して工具寿命をさらに低減
させる原因にもなる。
【0010】また、切削抵抗が増大するのに伴って工具
本体1の撓みが大きくなり、これによって被削材の表面
粗さが大きくなってしまったり、うねりなどが発生した
りして、加工精度を著しく劣化させてしまうことにもな
る。特に上記後者の再研磨方法では、工具本体5の外周
逃げ面6を径方向内側に向けて研磨して新たな外周刃9
を形成するものであるから、再研磨に伴って工具本体5
の直径および断面積が漸次減少するのは避けられず、こ
れとともに工具本体5の剛性も漸減せしめられることと
なり、このように剛性が低下した状態で上述のように切
削抵抗の増大があった場合には、工具本体21の撓みも
一層大きくなって加工精度の劣化はさらに激しいものと
なるおそれがある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、軸線回りに回転さ
れる工具本体の外周に、該工具本体の先端から基端側に
向けて切屑排出溝が形成されるとともに、この切屑排出
溝の工具回転方向を向く壁面と上記工具本体の外周面と
の交差稜線部には外周刃が形成されて成るエンドミルに
おいて、上記切屑排出溝の工具回転方向を向く壁面を、
上記外周刃から上記工具本体の径方向内側に向かって少
なくとも該工具本体の直径の15%の範囲内にあって、
当該壁面が軸直角断面にてなす線上の任意の点を通る接
線と、この接線に上記任意の点にて交差する上記軸直角
断面上の径線とがなす交差角が、上記外周刃の径方向す
くい角γ1に対し、γ1±5°の範囲に設定されるように
形成したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】このような構成のエンドミルでは、当初の外周
刃の位置から径方向内側に向かって少なくとも工具本体
の直径の15%の範囲内においては、切屑排出溝の工具
回転方向を向く壁面が上記軸直角断面にてなす線上の任
意の点を通る接線が、この任意の点を通る上記軸直角断
面上の径線、つまり該軸直角断面において上記任意の点
と工具本体の軸線とを通る線に、当初の外周刃の径方向
すくい角γ1に対してγ1±5°の角度範囲内で交差する
ように設定されている。よって、上述した後者の方法に
よって再研磨を行なった場合、軸直角断面において新た
な外周刃は上記壁面が該軸直角断面にてなす線上の任意
の点として形成されることとなり、また上述した新たな
基準面は上記径線に一致することとなり、さらに上記新
たな外周刃の位置において新たな基準面に対して上記壁
面がなす角度、すなわち新たな外周刃の径方向すくい角
は、上記任意の点にて交差する接線と径線との交差角に
一致することとなる。
【0013】従って、上記構成のエンドミルによれば、
新たな外周刃の径方向すくい角は、当初の外周刃から径
方向内側に工具本体の直径の15%の範囲内にあって
は、当初の径方向すくい角γ1に対してγ1±5°の角度
範囲内に形成されることとなり、すなわち再研磨による
外周刃の径方向すくい角の変動を±5°の僅かな範囲内
に抑えることができて、近値的に当初の外周刃の径方向
すくい角を維持することが可能となる。そしてこれによ
り、再研磨後のエンドミルにおいて切削抵抗が著しく増
大してしまうような事態を防ぐことができ、工具寿命の
低下を抑えるとともに加工精度を維持することが可能と
なる。
【0014】なお、本発明において、上記接線と上記径
線とがなす交差角を上記径方向すくい角γ1に対してγ1
±5°の範囲に設定する構成を、当初の外周刃から工具
本体の径方向内側に向かって少なくとも該工具本体の直
径の15%の範囲内にて採っているのは、次のような理
由による。すなわち、このようなエンドミルにあって
は、上記後者の再研磨方法によって新たな外周刃を形成
する度に、工具本体の外周逃げ面は順次径方向内側に向
けて研磨されてゆき、これとともに工具本体の直径は漸
次小さくなってゆく。そしてこれにより、同一回転数に
おいての外周刃による切削速度も当初の設定値から漸減
してゆくとともに、工具本体の剛性も失われてゆくこと
となる。このため、上記外周逃げ面を際限なく研磨して
ゆくことは不可能であり、通常は当初の外周刃の位置か
ら当初の工具本体の直径の15%程度径方向内側に外周
逃げ面を研磨したところで再研磨をやめて廃棄してしま
う。従って、これよりも径方向内側の部分において上記
構成を採ったとしても実際には殆ど無意味であり、上記
工具本体直径の15%の範囲内において当該構成が採ら
れていれば、実用上は十分なのでである。
【0015】さらに、本発明において軸直角断面におけ
る上記接線と径線との交差角を当初の外周刃の径方向す
くい角γ1に対してγ1±5°の範囲に設定したのは、径
方向すくい角の変動がこのような範囲内に抑えられるの
ならば、この変動による切削抵抗の増大等の影響も僅か
に抑えることができるからである。そして、これが逆に
上記交差角がこの範囲を越える場合には、再研磨に伴う
径方向すくい角の変動およびこれによる切削抵抗の増大
等の悪影響が無視できなくなり、工具寿命の著しい短縮
を招いたりするおそれが生じる。なお、上記交差角の変
動は当然に小さい方が望ましく、可能であるならγ1±
3°範囲に収められるのがよい。
【0016】
【実施例】図1ないし図4は、本発明の一実施例を示す
ものである。これらの図において工具本体21は、超硬
合金や工具鋼等の硬質材料から形成されて外形略円柱状
をなし、その軸線O方向基端側の部分は当該エンドミル
を工作機械の主軸端に装着するためのシャンク部22と
されている。一方、この工具本体21の先端側の部分に
は、該工具本体21の先端面に開口して基端側に向かっ
て延びる2条の切屑排出溝23,23が、工具本体21
の周方向に互いに等間隔に形成されている。これらの切
屑排出溝23,23は、いずれも上記軸線O回りに等間
隔を保ちつつ螺旋を描くように形成されており、その基
端部は工具本体21の軸線O方向中央部にまで延長せし
められている。
【0017】そして、これらの切屑排出溝23,23そ
れぞれの工具回転方向(図2および図3において反時計
回り方向)を向く壁面24,24と、工具本体21の外
周面25との交差稜線部には外周刃26,26が形成さ
れている。従って、上記壁面24はこの外周刃26のす
くい面とされることとなり、またこれらの外周刃26,
26は切屑排出溝23,23が螺旋状に形成されるのに
準じて螺旋状に形成されることとなる。ちなみに、本実
施例ではこの外周刃26のねじれ角は30°に設定され
ている。また、上記外周面25には外周刃26の工具回
転方向後方に連なるように外周逃げ面27が形成されて
おり、本実施例ではこの外周逃げ面27の逃げ角は10
°に設定されている。さらに、工具本体21の先端面に
は、これらの外周刃26,26の先端に連なる底刃2
8,28が、軸線O側、すなわち該先端面の中心部側に
向かって直線状に延びるように形成されている。なお、
この先端面の中心部分には、軸線O方向基端側に凹む長
溝状の凹部(ギャッシュ)29が形成されている。
【0018】一方、図3はこの工具本体21の軸直角断
面であり、図4はこの軸直角断面における一の外周刃2
6の刃先部分の拡大図であるが、この図4に示されるよ
うに外周刃26には正の径方向すくい角γ1が与えられ
ており、すなわち当該外周刃26はポジティブの切刃と
して形成されている。しかして本実施例では、この外周
刃26の径方向すくい角γ1は7°に設定されている。
さらに本実施例では、この外周刃26の径方向内側に連
なる上記壁面24は、当該軸直角断面において、外周刃
26の位置を通る基準面がなす径線P1に対して工具回
転方向後方側に凹む曲線を描くように形成されており、
詳しくは上記外周刃26の位置から径方向内側に向かっ
て、上記径線P1を越えない範囲で凸曲線を描いた後、
これに滑らかに連なる凹曲線を描くように形成されてい
る。
【0019】ここで、この壁面24は、該壁面24が当
該軸直角断面にてなす上記曲線が、該軸直角断面におい
て軸線Oを挟んで対称に位置する2つの外周刃26,2
6間の距離、すなわち工具本体21の直径をDとする
と、この直径Dに対して外周刃26の位置から径方向内
側に向かって0.15Dまでの長さ(幅)の範囲Rの部
分において、次に述べるような軌跡を描くように形成さ
れている。すなわち、この壁面24がなす上記曲線は、
上記範囲R内における該曲線上の任意の点Exにおい
て、この点Exにおける当該曲線の接線Sxと、この点E
xと軸線Oとを通る線、つまり点Exを通る上記軸直角断
面上の径線Pxとの交差角(図4においてγxで示す)
が、外周刃26の径方向すくい角γ1に対してγ1±5
°、つまり2°〜12°の範囲となるように形成されて
いる。なお、図4では外周刃26の位置を点E1として
ある。
【0020】このような構成のエンドミルでは、当初の
外周刃26に摩耗等が生じた場合に、上述した後者の再
研磨方法によって外周逃げ面27を径方向内側に向かっ
て研磨して、新たな外周刃30を上記範囲R内の図4に
示す点E2に形成したとすると、この新たな外周刃30
の径方向すくい角γ2は、当該軸直角断面において壁面
24がなす曲線の上記点E2における接線S2と、この点
2を通る基準面が該軸直角断面においてなす径線P2
の交差角として与えられることとなる。ただし、図4に
符号31で示す破線は、この再研磨によって形成される
新たな外周逃げ面の位置である。しかして本実施例では
上述のように、上記範囲R内では軸直角断面において上
記壁面24がなす曲線上の任意の点Exを通る該曲線の
接線Sxと、この任意の点Exを通る基準面がなす径線P
xとの交差角が、当初の外周刃26の径方向すくい角γ1
に対してγ1±5°の範囲内になるように設定されてい
るため、上記点E2に形成される外周刃30の径方向す
くい角も、当初の外周刃26の径方向すくい角γ1に対
してγ1±5°の範囲内に形成されることとなる。
【0021】また、この新たな外周刃30を用いて切削
を行なった結果、該外周刃30に摩耗等が生じ、このた
め再び上記後者の再研磨方法によって上記新たな外周逃
げ面31を径方向内側に向かって破線32で示す位置ま
で研磨して、上記範囲R内の点E3の位置にさらに新た
な外周刃33を形成したとしても、上記構成のエンドミ
ルによれば、当該軸直角断面において上記壁面24がな
す曲線の点E3における接線S3と、該点E3を通る基準
面が該軸直角断面にてなす直線、すなわち該軸直角断面
において点E3を通る径線P3とがなす交差角は上記当初
の外周刃26の径方向すくい角γ1に対してγ1±5°の
範囲内に設定される。そしてこの結果、この点E3の位
置に形成される上記さらに新たな外周刃33の径方向す
くい角γ3も、同じくγ1±5°の範囲内にて設定される
こととなる。
【0022】このように、上記構成のエンドミルによれ
ば、切屑排出溝23の工具回転方向を向く壁面24が、
外周刃26の位置から径方向内側に向けて工具本体21
の直径Dの15%の範囲Rにあって、該壁面24が軸直
角断面にてなす曲線上の任意の点Exにおける該曲線の
接線Sxと、この軸直角断面において上記任意の点Ex
通る径線Pxとがなす交差角が、上記外周刃26の径方
向すくい角γ1に対してγ1±5°の範囲内になるように
形成されているから、この範囲R内においては、外周刃
26に摩耗等が生じた結果外周逃げ面27を径方向内側
に研磨することによって新たな外周刃30,33,…を
形成したとしても、これら新たな外周刃30,33,…
の径方向すくい角γ2,γ3,…の、当初の外周刃26の
径方向すくい角γ1に対する変動は、該径方向すくい角
γ1に対してγ1±5°の範囲内に抑えられることとな
る。
【0023】すなわち本実施例によれば、再研磨による
外周刃26,30,33,…の径方向すくい角γ1
γ2,γ3,…の変動を僅かに抑えることが可能であり、
つまり当初の外周刃26の径方向すくい角γ1を近値的
に維持することが可能であって、これによりこのような
再研磨によってエンドミルの切削特性が変化するのを防
ぐことができる。特に、上記径方向すくい角γ1,γ2
γ3,…が従来のように再研磨に伴って負角側に大きく
なるのを防止することができるから、切削時に生じる切
削抵抗が再研磨の度ごとに、当該エンドミルの設計時当
初の想定値から漸次増大してゆくのを防ぐことができ
る。そしてこれにより、例えば切削時に被削材の切削部
位や外周刃30,33,…の刃先部分の温度が予想以上
に上昇して工具本体21に軟化が生じたり、あるいは切
屑の溶着が生じたりするのを防止することが可能とな
り、上記の再研磨によって工具寿命が著しく劣化してし
まうような事態を未然に防ぐことができる。
【0024】また本実施例によれば、再研磨に伴って新
たな外周刃30,33,…の径方向すくい角γ2,γ3
…が当初の外周刃26の径方向すくい角γ1に対して負
角側に大きくなってゆくのを防ぐことができるので、切
削時に生成される切屑を外周刃30,33,…のすくい
面となる上記壁面24に必要以上に長く接触させること
なく、速やかにカールせしめて分断、排出することがで
きる。このため、かかる切屑が上記すくい面上を擦過す
る距離が長くなって該すくい面にクレータ摩耗等が発生
するような事態を未然に防止することができる。そして
これにより、上述した再研磨による工具寿命の劣化の防
止をより一層効果的に奏功することが可能となる。
【0025】さらに、このように再研磨毎の切削抵抗の
増大が抑えられることから、このような切削抵抗の増大
に起因する切削時の工具本体21の撓みも抑制すること
ができ、このため被削材の表面粗さの増大やうねりの発
生等を防いで加工精度の劣化を防止することが可能であ
る。特に、上述のように工具本体21の外周逃げ面27
を径方向内側に向けて研磨して新たな外周刃30,3
3,…を形成する上記後者の再研磨方法では、再研磨に
伴って工具本体21の直径Dおよびその断面積が漸次減
少してゆくことは避けられず、これとともに工具本体2
1の剛性も漸次低減せしめられることとなる。従って、
このように剛性が低下した状態で上述のように切削抵抗
の増大があった場合には、これによる工具本体21の撓
みも一層著しいものとなり、上記表面粗さの増大やうね
りもさらに激しいものとなって加工精度の著しい劣化を
招くこととなる。これに対して上記構成のエンドミルで
は、上述のように切削抵抗の増大を未然に防止すること
ができるので、再研磨によって工具本体21の直径Dお
よび断面積が漸次減少しても、切削時に生じる工具本体
21の撓みの増大を抑えることができ、これによって加
工精度の劣化を抑止することが可能となる。
【0026】次に、このようなエンドミルの製造方法に
ついて図5を用いて説明する。図5において符号41で
示すのは、当該エンドミルの外周刃26を形成するのに
用いられる研削砥石であり、また符号42はこの研削砥
石41の砥石軸である。この研削砥石41は、図15に
示した研削砥石10と同様に略円盤状に形成されている
が、上記外周刃26の研削に与るその一側面41Aと周
面41Bとの交差稜線部には、図5(ロ)に示すように
該一側面41A側から上記砥石軸42方向に離間するに
従い漸次拡径する円錐面41Cが形成されている。なお
この円錐面41Cは、上記一側面41Aに対して傾斜角
θ1で交差しており、また当該研削砥石41の周方向に
一様な幅W1で形成されている。
【0027】このような研削砥石41は、上述した従来
の研削砥石10と同様、研削装置にセットされた工具本
体21の螺旋状に形成された切屑排出溝23内に挿入さ
れ、図5(イ)に示すように所定の砥石振り角Aが与え
られるようにして砥石軸42を固定することにより外周
刃26の研削、形成に供される。そして、この研削砥石
41を砥石軸42回りに回転させ、しかる後工具本体2
1を当該外周刃26に与えられるねじれ角(リード)に
準じて軸線O回りに周回させつつ、該軸線O方向に送り
だしてゆくことにより、上記切屑排出溝23の工具回転
方向を向く壁面24が所定の形状に成形されてゆき、こ
の壁面24と外周逃げ面27との交差稜線部に外周刃2
6が形成されてゆく。
【0028】ここで、上記構成の研削砥石41ではその
一側面41Aと周面41Bとの交差稜線部に円錐面41
Cが形成されており、研削の際にはこの円錐面41Cと
上記一側面41Aとの交差稜線部分が外周刃26の部分
(図4において点E1の部分)を削り出してゆくととも
に、該円錐面41Cの部分が外周刃26に連なる壁面2
4の部分(図4において範囲Rの部分)を研削してゆ
く。従って、このエンドミルの製造方法によれば、研削
砥石41における円錐面41Cの一側面41Aに対する
交差角θ1、円錐面41Cの幅W1、および研削砥石41
の砥石振り角Aを種々適宜に設定することにより、外周
刃26の刃先部分が図4に示すような軸直角断面を呈す
るエンドミルを製造することが可能となる。しかも、こ
の製造方法では研削砥石41を従来のものと交換し、砥
石振り角Aを適宜に設定するだけで、研削装置等には何
等変更を強いることなく、上述のような優れた効果を奏
するエンドミルを製造可能であるという利点も得ること
ができる。
【0029】なお、図1ないし図4に示した実施例で
は、当初の外周刃26の径方向すくい角γ1が7°(正
角)のポジティブの場合であって、このため軸直角断面
において上記壁面24は、上記範囲Rにあっては外周刃
26の位置(点E1)を通る基準面がなす径線P1に対し
て工具回転方向後方側に凹む曲線を描くように形成され
ていたが、上述のように研削砥石41の一側面41Aと
円錐面41Cとの交差角θ1、円錐面41Cの幅W1、お
よび砥石振り角Aを適当に設定することにより、図6に
示すような当初の外周刃26の径方向すくい角γ1が負
角となる、ネガティブな外周刃26を形成することもで
きる。しかして、このように形成されるネガティブの外
周刃26に連なる切屑排出溝23の工具回転方向を向く
壁面24は、軸直角断面において図6に示すように、外
周刃26の位置(点E1)を通る基準面がなす径線P1
りも上記範囲Rにあっては工具回転方向側に膨らむ凸曲
線を描くように形成される。ただし図6においては、図
4に示した要素と同一の部分には同じ符号を配してあ
る。
【0030】そして、上記構成のエンドミルによれば、
このように当初の外周刃26がネガティブに形成されて
いたとしても、外周刃26から工具本体21の径方向内
側に向かって少なくとも工具本体21の直径Dの15%
の範囲R内において、上記壁面24が軸直角断面にてな
す上記凸曲線上の任意の点Exを通る接線Sxと、この接
線Sxに上記任意の点Exにて交差する上記軸直角断面上
の径線Pxとがなす交差角γxが、上記当初の外周刃26
の径方向すくい角γ1に対してγ1±5°の範囲に設定さ
れるように壁面24を形成することにより、外周刃26
に摩耗等が生じたために外周逃げ面27を径方向内側に
向けて研磨して新たな外周刃30,33…を形成した場
合でも、この新たな外周刃30,33,…の径方向すく
い角γ2,γ3,…を当初の径方向すくい角γ1に対して
γ1±5°の範囲内にて形成することができる。すなわ
ち、当初の外周刃26の径方向すくい角γ1を近値的に
維持することができるので、これによって上記実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0031】また、図1ないし図4、および図6に示し
た実施例ではいずれも、軸直角断面にて上記壁面24が
なす線が上記範囲R内において凸曲線を描くように形成
されていたが、この範囲R内において上記壁面24がな
す線が、この線上の任意の点Exにおける接線Sxとこの
点Exを通る上記径線Pxとの交差角γxが当初の外周刃
26の径方向すくい角γ1に対してγ1±5°の範囲とな
るように設定されるなら、必ずしもこの壁面24がなす
線が曲線を描かなくてもよく、例えば図7や図8に示す
ように軸直角断面にて当該壁面24が範囲R内で直線を
描くように形成されていてもよい。ただし、図7は外周
刃26がポジティブの場合を示すものであり、図8はネ
ガティブの場合を示すものである。また、これらの図で
は図6と同様に図4と同じ要素には同一の符号を配して
ある。
【0032】このように、軸直角断面にて切屑排出溝2
3の工具回転方向を向く壁面24が範囲R内にて直線を
描く場合には、この直線上の任意の点Exにおける接線
xは該直線に一致するため、再研磨によって形成され
る新たな外周刃30,33,…の径方向すくい角γ2
γ3,…は結局のところ、この直線と外周刃30,3
3,…が形成される任意の点E2,E3,…を通る径線P
2,P3,…との交差角として与えられることとなる。と
ころが、これらの図に示す実施例では上記壁面24が軸
直角断面において直線をなしているため、新たな外周刃
30,33,…の径方向すくい角γ2,γ3,…は、該外
周刃30,33,…の形成される上記点Exが径方向内
側になるほど、すなわち再研磨が度重なるほど、図7に
示す例では正角側に、図8に示す例では負角側に大きく
なることとなる。従って、図7に示す実施例では上記範
囲Rの最も径方向内側に位置する上記線上の点ERにお
いて、この点ERにおける接線SRとこの点ERを通る径
線PRとの交差角γRが、当初の外周刃26の径方向すく
い角γ1に対してγ1+5°以下であればよく、また図8
に示す実施例では同じ点ERにおいて、接線SRと径線P
Rとの交差角γRがγ1−5°以上であればよい。
【0033】また、このようなエンドミルは、図9に示
すような製造方法によって得ることができる。この図に
おいて符号43は研削砥石であって、この研削砥石43
は図9(ロ)に示すように外形略円盤状をなし、その一
側面43Aと周面43Bとの交差稜線部には、これらの
面43A,43Bの双方に開口する溝43Cが該研削砥
石43の周方向に亙って同一断面形状を呈するように形
成されている。また図9において図4と同じ要素には同
一の符号を配してある。しかして、このような研削砥石
43は図15や図4に示したような製造方法と同様、研
削装置にセットされた工具本体21の切屑排出溝23に
挿入されて砥石軸42回りに回転される。そして、その
一方で工具本体21を軸線O回りに周回しつつ該軸線O
方向に送り出すことにより、上記切屑排出溝23の工具
回転方向を向く壁面24が所定の形状に形成されてい
く。
【0034】ここで、この壁面24の形成に際しては、
研削砥石43の上記溝43Cの部分は研削に関与するこ
とはなく、この溝43Cと上記一側面43Aとの交差稜
線部43D、および溝43Cと周面43Bとの交差稜線
部43Eによって該壁面24が形成されることとなる。
すなわち、上記交差稜線部43Dによって図7および図
8において直線をなす壁面24部分が形成され、上記交
差稜線部43Eによってこれよりも径方向内側の部分が
形成されるのである。従って、この研削砥石43の溝4
3Cの断面形状・寸法等と砥石振り角度Aとを適宜に設
定することにより、図7および図8に示すように切屑排
出溝23の工具回転方向を向く壁面24が軸直角断面に
おいて上記範囲R内にて直線をなすようなエンドミルを
製造することができる。
【0035】なお、ここでは一つの研削砥石43によっ
て図7および図8に示すようなエンドミルを製造する場
合について説明したが、このようなエンドミルは外径の
異なる二つの円盤状の研削砥石により順次切屑排出溝2
3の上記壁面24を研削してゆくことによっても、製造
することができる。すなわち、外径の小さい研削砥石の
一側面と周面との交差稜線部によって上記壁面24の直
線状の部分が研削、形成されてゆくとともに、外径の大
きい研削砥石の一側面と周面との交差稜線部によってこ
れよりも径方向内側の部分が形成されてゆき、結果的に
図9に示した研削砥石43によって研削・成形された壁
面24と同様の壁面24を有するエンドミルを得ること
ができるのである。
【0036】さらに本発明では、軸直角断面において切
屑排出溝23の工具回転方向を向く壁面24がなす線
が、外周刃26から上記範囲R内にあって上記線上の任
意の点Exを通る接線Sxと、この任意の点Exにて該接
線Sxに交差する上記軸直角断面上の径線Pxとがなす交
差角γxが、外周刃26の径方向すくい角γ1に対してγ
1±5°の範囲に設定されるなら、上記壁面24がなす
線が図10に示すように点EFを介して多段状に曲折す
るような構成であってもよい。このようなエンドミルは
図11に示すように、一側面44Aと周面44Bとの交
差稜線部に、該一側面44Aに対して交差角θ2で交差
する幅W2の円錐面44Cと、この円錐面44Cに対し
て交差角θ3で交差する幅W3の円錐面44Dとが形成さ
れた外形略円盤状の研削砥石44を用いることにより製
造することができる。しかして、この場合には、上記円
錐面44Cによって上記壁面24の外周刃26(点
1)から点EFまでの部分が研削、形成され、上記円錐
面44Dによってこの点EFから径方向内側の部分が形
成されるのである。従って、研削砥石の上記交差稜線部
の円錐面をさらに多段に形成することにより、エンドミ
ルの上記壁面も一層多段化することができる。
【0037】さらにまた、図12に示すように、一側面
45Aと周面45Bとの交差稜線部に、断面が半径rの
円弧状をなす凹溝45Cが形成された研削砥石45を用
いて当該エンドミルを製造することにより、例えば図6
に符号46で示す破線のようなホーニング部を刃先部分
に形成することも可能である。なお、図10ないし図1
2においても、図4ないし図9に示した実施例および製
造方法と同じ要素には同一の符号を配してある。
【0038】このように、上記構成のエンドミルによれ
ば当初の外周刃26の径方向すくい角γ1を近値的に維
持することができ、これにより、再研磨によって切削抵
抗が著しく増大して工具寿命の低下を招いたり、加工精
度が劣化したりするような事態を防止することができ
る。そこで、このような効果を実証するために、図6に
刃先部分の断面を示した実施例のネガティブのエンドミ
ルと、比較例としての従来のネガティブのエンドミルと
で切削加工を行ない、当初の外周刃が寿命に達したとこ
ろで再研磨を施した後、再び切削加工を行なって新たな
外周刃の工具寿命を測定し、こうして順次外周刃が寿命
に達したところで再研磨を行なって新たな外周刃を形成
してその寿命を測定した。この結果を図13に示す。た
だし、図13においては当初の外周刃の寿命時間を10
0%とし、この寿命時間に対する新たな外周刃の寿命時
間を比較した。また、各再研磨後の新たな外周刃の径方
向すくい角は表1に示すとおりであった。
【0039】
【表1】
【0040】表1に示されるように、比較例である従来
のエンドミルでは研磨代が大きくなるに従い、すなわち
再研磨が度重なるに従い、この再研磨によって形成され
る新たな外周刃の径方向すくい角は負角側に急激に大き
くなってゆくのに対し、実施例のエンドミルでは径方向
すくい角に極端に大きな変動はなく、略当初の外周刃の
径方向すくい角が維持されている。そして、図13に示
されるように、比較例のエンドミルでは再研磨が重なる
に従って工具寿命が著しく劣化してゆき、当初の外周刃
から0.6mm研磨された外周刃では、当初の寿命の1/
2以下の寿命にまで劣化してしまったのに対し、実施例
のエンドミルではこの工具寿命の劣化は穏やかであり、
0.6mm研磨した後であっても当初の寿命の80%近く
の寿命を得ることができた。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、切
屑排出溝の工具回転方向を向く壁面を、当該壁面が軸直
角断面にてなす線上の任意の点を通る接線と、この接線
に上記任意の点にて交差する上記軸直角断面上の径線と
がなす交差角が、当初の外周刃の径方向すくい角γ1
対し、γ1±5°の範囲に設定されるように形成するこ
とにより、当初の外周刃と再研磨後の新たな外周刃との
間の径方向すくい角の変動を僅かな範囲の中に抑えるこ
とができ、近値的に当初の外周刃の径方向すくい角を維
持することができる。そしてこれにより、再研磨によっ
て切削抵抗が増大してゆくのを防ぐことができ、工具寿
命および加工精度の劣化を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1に示す実施例の先端側からの正面図であ
る。
【図3】図1に示す実施例のZZ断面図である。
【図4】図1に示す実施例の外周刃26の刃先部分の拡
大軸直角断面図である。
【図5】本発明に係わるエンドミルの製造方法を示す
(イ)斜視図、(ロ)研削砥石41の断面図である。
【図6】本発明の他の実施例における、外周刃26の刃
先部分の拡大軸直角断面図である。
【図7】本発明の他の実施例における、外周刃26の刃
先部分の拡大軸直角断面図である。
【図8】本発明の他の実施例における、外周刃26の刃
先部分の拡大軸直角断面図である。
【図9】図7および図8の実施例のエンドミルの製造方
法を示す(イ)斜視図、(ロ)研削砥石43の断面図で
ある。
【図10】本発明の他の実施例における、外周刃26の
刃先部分の拡大軸直角断面図である。
【図11】図9の実施例のエンドミルの製造方法を示す
(イ)斜視図、(ロ)研削砥石44の断面図である。
【図12】図6の実施例においてホーニング部46が形
成されたエンドミルの製造方法を示す(イ)斜視図、
(ロ)研削砥石45の断面図である。
【図13】本発明のエンドミルと従来のエンドミルとの
再研磨による工具寿命の劣化を比較した図である。
【図14】従来のエンドミルにおいて、外周刃1に再研
磨を施す場合の二つの方法を示す刃先部分の軸直角断面
図である。
【図15】従来のエンドミルの製造方法を示す斜視図で
ある。
【図16】従来のネガティブのエンドミルにおいて、再
研磨による径方向すくい角の変化を示す刃先部分の軸直
角断面図である。
【図17】従来のポジティブのエンドミルにおいて、再
研磨による径方向すくい角の変化を示す刃先部分の軸直
角断面図である。
【符号の説明】
21 工具本体 23 切屑排出溝 24 切屑排出溝23の工具回転方向を向く壁面(すく
い面) 26 外周刃(当初の外周刃) 27 外周逃げ面 28 底刃 30,33 新たな外周刃 31,32 新たな外周逃げ面 41,43,44 研削砥石 D 工具本体21の直径 R 外周刃26から径方向内側に向けて直径Dの15%
の範囲 γ1 当初の外周刃26の径方向すくい角 Ex 軸直角断面にて壁面24がなす線上の任意の点 Sx 軸直角断面にて壁面24がなす線の点Exにおける
接線 Px 軸直角断面にて点Exを通る径線 γx 点Exにて交差する接線Sxと径線Pxとの交差角
(点Exに形成される外周刃の径方向すくい角) O 工具本体21の軸線 A 研削砥石41,43,44の砥石振り角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転される工具本体の外周
    に、該工具本体の先端から基端側に向けて切屑排出溝が
    形成されるとともに、この切屑排出溝の工具回転方向を
    向く壁面と上記工具本体の外周面との交差稜線部には外
    周刃が形成されて成るエンドミルにおいて、 上記切屑排出溝の工具回転方向を向く壁面は、上記外周
    刃から上記工具本体の径方向内側に向かって少なくとも
    該工具本体の直径の15%の範囲内にあって、当該壁面
    が軸直角断面にてなす線上の任意の点を通る接線と、こ
    の接線に上記任意の点にて交差する上記軸直角断面上の
    径線とがなす交差角が、上記外周刃の径方向すくい角γ
    1に対し、γ1±5°の範囲に設定されるように形成され
    ていることを特徴とするエンドミル。
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