JP6892037B1 - エンドミル - Google Patents

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    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft

Abstract

本発明は、深堀加工に用いるエンドミルであって、工具自体の製造が容易であって、被切削材への食い込みを緩和して被加工面の品位を向上させることのできるエンドミルの提供を目的とする。エンドミルは、中心軸に沿って延びるシャンク部と、前記シャンク部の先端側に位置し、前記中心軸まわりに螺旋状に延びる外周刃が周方向に沿って複数設けられた刃部と、を備え、前記シャンク部は、少なくとも前記刃部との接続部位において前記外周刃の前記シャンク部側の後端の外径よりも小さい外径を有し、前記刃部と前記シャンク部との境界には、前記外周刃の前記後端に連続し、前記中心軸回りの回転軌跡が円錐台状をなす円錐面が設けられている。

Description

本発明は、金属の深堀加工に用いられるエンドミルに関するものである。
金属加工において、エンドミルを用いて深い立壁(90°の壁)を切削する深堀加工を行なう場合、切刃部とシャンク部との間に刃径よりも小径の首部を設けたり、シャンク部径を刃径よりも小径とする工具を用いて、ステップ加工を行うことが知られている。
このような工具では、外周刃の刃元(後端部)が鋭利となり、被切削材に食い込むことで加工面に段差が形成されてしまい、加工面の品位が低下してしまうことがある。
そこで、外周刃の後端部に、特許文献1のように先端側の外周刃と滑らかに繋がる円弧状の外周刃を形成したり、特許文献2のように外周刃全体の回転軌跡
が釣鐘状となる外周刃を形成することで、被加工面に段差が形成されてしまうのを抑制する技術が開示されている。
特開2000−334615公報 特開2008−049450公報
しかしながら、上述した特許文献1,2のように外周刃の形状を複雑な形状に形成することは容易ではない。また、被加工面の品位の更なる向上が望まれている。
本発明は、このような背景の下になされたもので、工具自体の製造が容易であって、被切削材への食い込みを緩和して被加工面の品位を向上させることのできるエンドミルを提供することを目的としている。
本実施形態のエンドミルは、中心軸に沿って延びるシャンク部と、前記シャンク部の先端側に位置し、前記中心軸まわりに螺旋状に延びる外周刃が周方向に沿って複数設けられた刃部と、を備え、前記シャンク部は、少なくとも前記刃部との接続部位において前記外周刃の前記シャンク部側の後端の外径よりも小さい外径を有し、前記刃部と前記シャンク部との境界には、前記外周刃の前記後端に連続し、前記中心軸回りの回転軌跡が円錐台状をなす円錐面が設けられており前記外周刃の逃げ面は、前記円錐面の回転方向後方側まで延在している
本発明の一態様によれば、刃部とシャンク部との境界に、外周刃におけるシャンク部側の後端に連続し、中心軸回りの回転軌跡が円錐台となる、円錐の側面の一部が設けられていることによって、外周刃の後端部が被加工面に食い込みにくくなるとともに、円錐面が被切削面を適度に擦って磨き、被加工面の品位を向上させることができる。また、従来のエンドミルの製造工程にテーパ研削を加えるだけで、複数の外周刃の後端側に連続する円錐面を一括して形成することができるので、工具自体の製造が容易で製造コストを抑えることができる。
本発明の一態様によれば、前記外周刃の逃げ面は、前記円錐面の回転方向後方側まで延在している構成としてもよい。
このような構成により、円錐面の面積が大きくなりすぎず、被切削面を適度に擦る円錐面を実現しやすくなる。
本発明の一態様によれば、前記刃部は、周方向に並ぶ前記外周刃同士の間に、周方向に螺旋状に延びる切屑排出溝が複数設けられており、前記切屑排出溝の後端側の端部は、前記円錐面と周方向に隣接する構成としてもよい。
このような構成により、円錐面の面積が大きくなりすぎず、被加工面に適度に擦れる円錐面を実現しやすくなり、加工面品位をより向上させることができる。
本発明の一態様によれば、前記外周刃の回転軌跡と、前記円錐面の回転軌跡とがなす角度は、155°〜175°の範囲内である構成としてもよい。
このような構成により、外周刃と円錐面との境界部分の角が被加工面に食い込みにくくなり、被加工面が荒れるのを抑えることができる。また、円錐面の面積が大きくなりすぎず、被加工面と適度に擦れる円錐面を実現しやすくなり、加工面品位をより向上させることができる。
本発明の一態様によれば、前記刃部は、先端から前記シャンク部に向かって前記外周刃の外径が漸次小となるようにバックテーパ状に縮径した形状になっており、前記刃部のバックテーパ量が0.020mm以下である構成としてもよい。
このような構成により、エンドミルの垂直性を確保して立壁の削り残り量が増えるのを抑えることができるとともに、被加工面に対する食い込みを抑えることができる。
以上説明したように、本発明によれば、製造コストを増大させることなく、深堀加工する場合に、加工面品位を向上させることが可能なエンドミルを得ることが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態を示すエンドミル本体の先端部の側面図である。 図2は、本発明の一実施形態を示すエンドミル本体の回転軌跡の中心軸Oを含む平面における断面図である。 図3は、図1に示す実施形態のエンドミル本体の二点鎖線で囲む領域を拡大して示す図である。 図4は、図1に示す実施形態のエンドミル本体の一点鎖線で囲む領域を拡大して示す側面図である。 図5は、図2に示すエンドミル本体の先端部における軸方向に交差する方向のA−A線に沿った断面図である。 図6は、図2に示すエンドミル本体の先端部における軸方向に交差する方向のB−B線に沿った断面図である。
図1は、本発明の一実施形態を示すエンドミル本体の先端部を示す側面図である。図2は、本発明の一実施形態を示すエンドミル本体の回転軌跡の中心軸Oを含む平面における断面図である。図3は、図1に示す実施形態のエンドミル本体の二点鎖線で囲む領域を拡大して示す図である。図4は、図1に示す実施形態のエンドミル本体の一点鎖線で囲む領域を拡大して示す側面図である。図5は、図2に示すエンドミル本体の先端部における軸方向に交差する方向のA−A線に沿った断面図である。図6は、図2に示すエンドミル本体の先端部における軸方向に交差する方向のB−B線に沿った断面図である。
本実施形態のエンドミル10は、中心軸Oを中心として軸線方向に沿って延びる概略円柱の軸状をなしている。エンドミル10は、超硬合金等の硬質材料から構成される。
以下の説明において、エンドミル10の中心軸Oと平行な方向を「軸線方向」という。また、中心軸Oに直交する方向を「径方向」という。また、中心軸Oの回りに周回する方向を周方向という。周方向のうち、切削加工時にエンドミル10が回転する方向を工具回転方向Tという。
エンドミル10は、金属材料等の被切削材の切削加工(転削加工)に使用される。本実施形態のエンドミル10は、ラジアスエンドミルであって、等高線加工によって立壁の加工を行う。本実施形態ではラジアスエンドミルを例示したが、等高線加工によって立壁の加工を行なうエンドミルであれば他の形状であってもよく、例えばスクエアエンドミルであってもよい。エンドミル10によって加工される被切削材は、例えば、樹脂成型用の金型の入れ子である。
エンドミル10は、図1及び図2に示すように、シャンク部11と、シャンク部11の先端側に位置する刃部13とを有する。シャンク部11は、円柱状のシャンク部本体11aと、シャンク部本体11aと刃部13とを接続する小径の首部12とを有する。本実施形態では首部12を有するが、本発明ではシャンク部11のうち、少なくとも刃部13との接続部位(シャンク部11の先端)が、刃部13の後端の外径よりも小さい外径を有していればよく、シャンク部11の全体が刃部13の後端の外径よりも小さい外径を有していてもよい。これら刃部13、首部12、シャンク部本体11aは、先端側(+X方向側)から後端側(−X方向側)に向かって中心軸Oに沿ってこの順で並ぶ。
シャンク部本体11aは、中心軸Oを中心とする円柱状である。シャンク部本体11aは、エンドミル10の後端側に位置する。エンドミル10は、シャンク部本体11aにおいて工作機械に把持されて、中心軸Oの軸周りのうち工具回転方向Tに回転させられる。また、エンドミル10は、工作機械によって、中心軸Oにおける軸周りの回転とともに、中心軸Oに交差する方向に送りを与えられて被切削材の加工を行う。シャンク部本体11aの形状は、工作機械側の形状に応じて変更してもよい。
首部12は、中心軸Oを中心とする円柱状である。首部12は、シャンク部本体11aの先端側(+X方向側)に位置する。本実施形態において、首部12の外径は、シャンク部本体11aの外径より小さい。シャンク部本体11aの先端部には、首部12に向かうに従って外径が小さくなるテーパ面11bが形成されている。
刃部13は、首部12の先端側(+X方向側)に位置する。刃部13には、4つの外周刃14と、外周刃14の先端側においてそれぞれ外周刃14と連続する4つのコーナー刃15と、コーナー刃15の先端側においてそれぞれコーナー刃15と連続する4つの底刃16と、が設けられる。
本実施形態における刃部13は、先端から後端側(首部12側)に向かって外周刃14の外径が漸次小さくなるようにバックテーパ状に縮径した形状となっている。外周刃14のバックテーパ量は、0.020mm以下の範囲内であることが好ましく、0.005〜0.015mmの範囲内がより好ましい。
一般的に、バックテーパが強いほど外周刃14の垂直性がなくなることから、立壁加工を行うときの立壁の削り残り量は大きくなる。そのため、被加工面の寸法精度を良くするためには、バックテーパはできるだけ小さい方が好ましい。一方で、バックテーパがない、もしくはバックテーパが弱いと、外周刃14と被切削材との接触が増えてびびり振動が起きたり、被加工面が荒れて白濁したりして、被加工面の品位が低下してしまう。
そのため、本実施形態では、刃部13のバックテーパを上記範囲内に設定することにより、立壁の削り残り量を小さくできるとともに、被加工面の品位低下を抑えることができる。
4つの外周刃14は、刃部13の外周において周方向に沿って等間隔に配置される。4つのコーナー刃15は、外周刃14と底刃16の間において周方向に沿って等間隔に配置される。また、4つの底刃16は、刃部13の先端において周方向に沿って等間隔に配置される。
外周刃14は、中心軸Oまわりに螺旋状に延びるねじれ刃である。外周刃14は、エンドミル10の後端側から先端側に向かうに従い工具回転方向Tへ向かって一定のねじれ角θで螺旋状にねじれている。本実施形態において、4つの外周刃14のねじれ角は、互いに同じ角度である。なお、本実施形態のエンドミル10は、不等分割不等リードのエンドミルとすることもできる。
外周刃14の後端の外径寸法Dは、シャンク部11の刃部13との接続部位より大きい。本実施形態においては、外周刃14の後端の外径寸法Dは、首部12の外径寸法dより大きい。
周方向における外周刃14同士の間には、切屑排出溝24が構成される。複数の切屑排出溝24は、周方向に等間隔に形成されている。切屑排出溝24は、軸方向に沿って一定のねじれ角で螺旋状にねじれている。切屑排出溝24のねじれ角は、外周刃14のねじれ角θと一致する。切屑排出溝24の後端側は、エンドミル10の外周に切り上がって円錐面17側へと延びている。
切屑排出溝24の工具回転方向後方側の端縁には、外周刃14が形成されている。すなわち、切屑排出溝24は、外周刃14の工具回転方向前方側に位置する。切屑排出溝24の壁面は、底面とすくい面24bとを含む。底面24aは、切屑排出溝24において中心軸Oに対し径方向外側を向く面である。また、すくい面24bは、切屑排出溝24において工具回転方向Tを向く壁面である。
外周刃14は、刃部13の外周面において、すくい面24bと逃げ面25との交差稜線に形成されている。逃げ面25は、切屑排出溝24に対し回転方向後方側に隣接する面である。逃げ面25は、外周刃14の回転方向後方側において外周刃14から切屑排出溝24に向かって周方向に一連なりに延びる。
図3および図5に示すように、本実施形態の外周刃14は、2段の逃げ面を有する。すなわち、外周刃14の逃げ面25は、周方向に沿って並ぶ第1逃げ面25aおよび第2逃げ面25bを有する。逃げ面25において、第1逃げ面25aは、外周刃14側(工具回転方向Tの前方側)に位置する。また、第2逃げ面25bは、切屑排出溝24側(工具回転方向Tの後方側)に位置する。第1逃げ面25aと第2逃げ面25bとは、中心軸Oに直交する断面において、互いに異なる位置を中心とする円弧形状に構成されている。第2逃げ面25bの逃げ角は、第1逃げ面25aの逃げ角より大きい。
図1及び図3に示すように、本実施形態のエンドミル10は、刃部13の各外周刃14と、首部12との境界に、各外周刃14の後端側(首部12側の端部)に連続する円錐面17を有する。言い換えると、外周刃14の後端(シャンク部11側の端部)と、外周刃14の後端よりも小さい径を有するシャンク部11の先端部(刃部13側の端部)とを隔てるように、円錐面17が設けられている。円錐面17は、中心軸O回りの回転軌跡が円錐台状をなすエンドミル10の外周面である。すなわち、エンドミル10は、刃部13とシャンク部11との境界に、外周刃14におけるシャンク部11側の後端に連続する円錐面17を有する。
本実施形態においては、工具の製造過程において、外周刃14と首部12との境界部分に形成される角を落とすようにしてテーパ切削を行うことで、中心軸回りの回転軌跡が円錐面状をなす円錐面17が形成される。外周刃14の刃長は、予め製品の刃長よりも長く形成され、円錐面17を形成するテーパ研削により製品の刃長とされる。これにより、外周刃14の後端になめらかに連続する円錐面17を容易に形成できる。
円錐面17の回転軌跡は、外周刃14側からシャンク部11部側へと向かうにしたがって縮径した円錐を描く。また、図6に示すように、円錐面17を軸方向から見たとき、軸回りの回転軌跡の円形に沿った円弧状をなす。図5及び図6に示すように、軸回りにおける外周刃14の回転軌跡RT1よりも径方向内側に、円錐面17の回転軌跡RT2が形成される。
このような円錐面17は、軸方向における先端側が外周刃14の後端側に連続するとともに、後端側が首部12の外周面である円筒面12aに連続する。
円錐面17は、逃げ角がない、もしくは非常に小さい逃げ角を有する。すなわち、円錐面17と、円錐面17の工具回転方向Tの前方側のすくい面24bとの稜線は切刃ではない。本実施形態の円錐面17は、逃げ面ではなく、被加工面に対してほぼ接触しないか、当該被加工面を適度に擦るように接触する面となる。言い換えると、本実施形態の円錐面17は、外周刃14の後端に対しては、径方向中心軸側に後退しつつも、回転軌跡に対しては後退していない面である。それゆえ、円錐面17が設けられることによって、外周刃14の終端部が被加工面に食い込みにくくなり、被加工面が荒れてしまうのを抑制することができるとともに、円錐面17が被切削面を適度に擦って磨き、被加工面の品位を向上させることができる。
図1に示したように、周方向で隣り合う外周刃14同士の間には、切屑排出溝24がそれぞれ存在している。切屑排出溝24は、周方向に螺旋を描いて軸方向へ延びるとともに、後端側が円錐面17と周方向に隣接する位置まで延在している。つまり、周方向において、切屑排出溝24の後端側部分と円錐面17とが交互に存在する。この構成により、ステップ加工時において、切屑排出溝24から切屑が効率よく排出される。本実施形態では、円錐面17の全体が切屑排出溝24と周方向に隣接しているが、円錐面17と切屑排出溝24とは、互いの少なくとも一部が周方向に隣接していればよい。
図2示すように、外周刃14と円錐面17とがなす角、すなわち、中心軸Oを含む平面における断面において、外周刃14の回転軌跡と円錐面17の回転軌跡とのなす角は鈍角であり、その角度αは、155°〜175°の範囲内であることが好ましい。また、160°〜175°の範囲内であることがより好ましく、165°〜170°の範囲内が特に好ましい。
外周刃14と円錐面17とがなす角度αが上記角度範囲よりも小さい場合、外周刃14の終端刃(外周刃14と円錐面17との境界部分)の角が被加工面に食い込みやすくなり、被加工面が荒れやすくなる。また、上記角度範囲よりも大きい場合も、円錐面17において被加工面に擦れる面積が大きくなりすぎて、被加工面が荒れやすくなる。
外周刃14と円錐面17とがなす角度αを上記角度範囲内に設定することにより、外周刃14と円錐面17との境界部分を、角が形成されることなく連続した滑らかな曲面にしやすくなる。これにより、外周刃14の終端が被加工面に食い込みにくくなる。なお、外周刃14と円錐面17との境界に角が形成されていても、その角は十分に大きな鈍角であるため、被加工面への食い込みは抑制される。
本実施形態におけるエンドミル10は、従来のエンドミルの製造工程にテーパ切削を加えるだけで、複数の外周刃14の各後端側に連続する円錐面17を一括して形成することができる。本実施形態のエンドミル10は、工具自体の製造が容易で製造コストを抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態のエンドミル10によれば、各外周刃14の後端側に円錐面17が設けられることによって、外周刃14の上記終端刃が被加工面に食い込みにくくなり、被加工面が荒れてしまうのを抑制することができるとともに、円錐面が被切削面を適度に擦って磨き、被加工面の品位を向上させることができる。
エンドミル10では、円錐面17が逃げ面ではなく、円錐面17が適度に被加工面を擦ることで、被加工面に光沢感を与えることができるので、被加工面の品位を高めることが可能である。また、円錐面17と被加工面とが擦れる面積が大きくなりすぎないことで、被加工面が白濁してしまうのも抑制できる。
また、本実施形態のエンドミル10では、再研磨により刃部13の外径が小さくなった場合でも、外周刃14の回転軌跡と円錐面17の回転軌跡とがなす角度は、再研磨の前後で変化しないため、再研磨の回数によらず、安定して高品位な加工面を得ることができる。
本実施形態の場合、外周刃14の逃げ面25は、円錐面17の回転方向後方側まで延在しており、周方向において複数の円錐面17と複数の切屑排出溝24とが交互に配置される。これにより、円錐面17の面積が大きくなりすぎず、被加工面を適度に擦る円錐面17を実現しやすくなる。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
上記実施形態では、首部12を有する構成について述べたが、首部12のない構成であってもよく、その場合は、刃部13のうち、各外周刃14とシャンク部11との境界部分に円錐面17が形成された構成であってもよい。
10…エンドミル、11…シャンク部、13…刃部、14…外周刃、17…円錐面、24…切屑排出溝、O…中心軸、α…角度、θ…ねじれ角

Claims (4)

  1. 中心軸に沿って延びるシャンク部と、
    前記シャンク部の先端側に位置し、前記中心軸まわりに螺旋状に延びる外周刃が周方向に沿って複数設けられた刃部と、を備え、
    前記シャンク部は、少なくとも前記刃部との接続部位において前記外周刃の前記シャンク部側の後端の外径よりも小さい外径を有し、
    前記刃部と前記シャンク部との境界には、前記外周刃の前記後端に連続し、前記中心軸回りの回転軌跡が円錐台状をなす円錐面が設けられており
    前記外周刃の逃げ面は、前記円錐面の回転方向後方側まで延在している、
    エンドミル。
  2. 前記刃部は、周方向に並ぶ前記外周刃同士の間に、周方向に螺旋状に延びる切屑排出溝が複数設けられており、
    前記切屑排出溝の後端側の端部は、前記円錐面と周方向に隣接する、
    請求項1に記載のエンドミル。
  3. 前記外周刃の回転軌跡と、前記円錐面の回転軌跡とがなす角度は、155°〜175°の範囲内である、
    請求項1からのいずれか1項に記載のエンドミル。
  4. 前記刃部は、先端から前記シャンク部に向かって前記外周刃の外径が漸次小となるようにバックテーパ状に縮径した形状になっており、前記刃部のバックテーパ量が0.020mm以下である、
    請求項1からのいずれか1項に記載のエンドミル。
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