JP7097268B2 - プレス装置、端末装置、ボールねじ推定寿命算出方法およびプログラム - Google Patents

プレス装置、端末装置、ボールねじ推定寿命算出方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、プレス装置、端末装置、ボールねじ推定寿命算出方法およびプログラムに関する。
ワークに対して、ラムを上下運転させて、荷重を加える電動プレスのようなプレス装置が知られている。
この種のプレス装置では、モータの回転を直線運動に変換して、ラムを上下運転させているが、このようなラムの上下運転を実現するための重要な機構部品としてボールねじがある。
このボールねじには、荷重運転により、衝撃が加わることから、劣化が進む。適切な荷重による運転を行うためには、寿命をできるだけ精度よく推定することが求められる。
このような要求に対して、特許文献1には、ボールねじの軸方向荷重とモータ電流値との関係、及び該ボールねじの基本動定格荷重を予め記憶させる手段と、サンプリング間隔と時間を設定する手段と、前記ボールねじの使用量を記録する手段を具え、前記サンプリング間隔毎に変動係数を測定し、該測定値に基づいて計算された定格疲れ寿命値を書換え可能に構成し、該間隔毎の残寿命を表示するボールねじの寿命監視装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5-187965号公報
ここで、特許文献1では、ボールねじにかかる平均軸方向荷重Fと、前記ボールねじの平均回転速度N、運動状態によって決定される荷重係数fに基づいて、ボールねじの推定寿命時間を算出することが開示されている。
しかしながら、一般に、荷重係数fは、ボールねじにかかる衝撃の大きい運転ほど大きくなり、この値が大きくなるほど、推定寿命時間は短くなる。
また、荷重係数fの取り得る値の範囲は、一般に、1.0~2.0であり、標準の運転状態では、f=1.3、衝撃を伴う運転の場合には、f=1.8程度とされている。
ここで、荷重係数が、f=1.8の場合の寿命は、計算上、f=1.3の場合の寿命の約38%となり、荷重係数fをどのように決定するのかによって、推定寿命時間の長さに大きな影響を与える。
つまり、予測より早く、ボールねじが壊れてしまうことを防ぐために、荷重係数を大きな値にして予測寿命を短く算出することも考えられるが、この場合には、ボールねじの寿命までにまだ余裕があるにもかかわらず、ボールねじを交換してしまい、その結果ボールねじやその交換にかかる工数が無駄になってしまう可能性がある。
ところが、特許文献1には、振動や衝撃を「微」、「小」、「中」、「大」の4つに区分して、荷重係数fが定義されているのみで、上記の荷重係数fが推定寿命時間与える影響の大きさが十分に考慮されているとは言えない。
また、特許文献1の技術では、モータ電流の変動の大きさ、つまり、トルクの変動によって、ボールねじの推定寿命時間を求めているが、トルクの変動は、ロードセル荷重値の変動値よりも精度が低く、また、衝撃の大きさと、ボールねじの寿命と、を明確に関連付けた検証は、一般に、困難であり、ボールねじが、実際に壊れるまでの検証を様々な環境や動作のパターンにおいて、荷重係数の大きさを明確に定義できるまで行うのは困難であることから、ボールねじの推定寿命時間の手法としては、簡便かつ高精度な手法とは言えないという問題がある。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、簡便かつ高精度に、ボールねじの寿命時間を推定するプレス装置、端末装置、ボールねじ推定寿命算出方法およびプログラムを提供することを目的とする。
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、ボールねじに加えられる軸方向の荷重値を検出する荷重値検出部と、前記荷重値検出部において検出される荷重値に基づいて、平均軸方向荷重値を算出する平均軸方向荷重値算出部と、前記ボールねじの平均回転速度を算出する平均回転速度算出部と、前記ボールねじの荷重係数と、前記平均軸方向荷重値算出部において算出される平均軸方向荷重値と、前記平均回転速度算出部において算出される前記ボールねじの平均回転速度と、に基づいて、前記ボールねじの使用態様に応じた推定寿命を算出するプレス装置であって、前記荷重値検出部において検出される前記軸方向の荷重値の変化量を算出するディファレンシャル値算出部と、前記ディファレンシャル値算出部において算出される荷重値の変化量に基づいて、前記ボールねじの荷重係数を調整する荷重係数調整部と、を備えたことを特徴とするプレス装置を提案している。
形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記荷重係数調整部により調整される荷重係数は、前記平均軸方向荷重値算出部で算出される平均軸方向荷重値と、前記平均回転速度算出部で算出される前記ボールねじの平均回転速度と、任意のボールねじの実際の寿命期間と、に基づいて算出されることを特徴とするプレス装置を提案している。
形態3;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記荷重係数調整部において調整された荷重係数は、前記算出された推定寿命と、該推定寿命を算出したボールねじの実際の寿命期間と、に基づいてさらに調整されることを特徴とするプレス装置を提案している。
形態4;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記ボールねじに加えられる前記軸方向の荷重値は、ロードセルで計測された前記ボールねじにかかる荷重値、又は該ロードセルで計測された前記ボールねじにかかる荷重値とラムが上下運動する際の前記ボールねじの加減速により生じる荷重値との合算の値であることを特徴とするプレス装置を提案している。
形態5;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、ボールねじに加えられる軸方向の荷重値を検出する荷重値検出部と、前記荷重値検出部において検出される荷重値に基づいて、平均軸方向荷重値を算出する平均軸方向荷重値算出部と、前記ボールねじの平均回転速度を算出する平均回転速度算出部と、前記ボールねじの荷重係数と、前記平均軸方向荷重値算出部において算出される平均軸方向荷重値と、前記平均回転速度算出部において算出される前記ボールねじの平均回転速度と、に基づいて、前記ボールねじの使用態様に応じた推定寿命を算出する算出部と、を備えた端末装置であって、前記荷重値検出部において検出される前記軸方向の荷重値の変化量を算出するディファレンシャル値算出部と、前記ディファレンシャル値算出部において算出される荷重値の変化量に基づいて、前記ボールねじの荷重係数を調整する荷重係数調整部と、を備えたことを特徴とする端末装置を提案している。
形態6;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、ボールねじに加えられる軸方向の荷重値を検出する荷重値検出部と、前記荷重値検出部において検出される荷重値に基づいて、平均軸方向荷重値を算出する平均軸方向荷重値算出部と、前記ボールねじの平均回転速度を算出する平均回転速度算出部と、前記ボールねじの荷重係数と、前記平均軸方向荷重値算出部において算出される平均軸方向荷重値と、前記平均回転速度算出部において算出される前記ボールねじの平均回転速度と、前記ボールねじの使用態様に応じた推定寿命を算出する算出部と、ディファレンシャル値算出部と、荷重係数調整部と、を含む端末装置におけるボールねじ推定寿命算出方法であって、前記ディファレンシャル値算出部が、前記荷重値検出部において検出される前記軸方向の荷重値の変化量を算出する第1の工程と、前記荷重係数調整部が、前記ディファレンシャル値算出部において算出される荷重値の変化量に基づいて、前記ボールねじの荷重係数を調整する第2の工程と、を備えたことを特徴とするボールねじ推定寿命算出方法を提案している。
形態7;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、ボールねじに加えられる軸方向の荷重値を検出する荷重値検出部と、前記荷重値検出部において検出される荷重値に基づいて、平均軸方向荷重値を算出する平均軸方向荷重値算出部と、前記ボールねじの平均回転速度を算出する平均回転速度算出部と、前記ボールねじの荷重係数と、前記平均軸方向荷重値算出部において算出される平均軸方向荷重値と、前記平均回転速度算出部において算出される前記ボールねじの平均回転速度と、前記ボールねじの使用態様に応じた推定寿命を算出する算出部と、ディファレンシャル値算出部と、荷重係数調整部と、を含む端末装置におけるボールねじ推定寿命算出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記ディファレンシャル値算出部が、前記荷重値検出部において検出される前記軸方向の荷重値の変化量を算出する第1の工程と、前記荷重係数調整部が、前記ディファレンシャル値算出部において算出される荷重値の変化量に基づいて、前記ボールねじの荷重係数を調整する第2の工程と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、簡便かつ高精度に、ボールねじの寿命時間を推定することができるという効果がある。
本発明の実施形態に係るプレス装置の構造を示す図である。 本発明の実施形態に係るプレス装置の電気的構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る中央演算処理装置の電気的構成を示す図である。 従来の荷重係数の決め方を示した図である。 本発明の実施形態に係る処理フロー図である。 本発明の実施形態に係る処理フロー図である。
<実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図1から図5を用いて説明する。
<プレス装置の構造>
図1を用いて、本実施形態に係るプレス装置100の構造を説明する。
本実施形態に係るプレス装置100は、図1に示すように、昇降動作により、ワークW(加工対象)に対して所望の圧力を与えるプレス用のラム1と、該ラム1に昇降動作(直線運動)を与えるボールねじ2とからなり、これらが、プレス本体3内に設けられている。
また、駆動源となるACサーボモータ等のサーボモータ4もプレス本体3に接続されたケーシング5の頭部枠体内に収納されている。そして、サーボモータ4の駆動は、プーリ、ベルトを介してボール螺子2に伝達される。
ラム1は、図1に示すように、筒状体に形成されている。具体的には、円筒状に形成された筒状本体1aの内部に軸方向に沿って中空状部が形成されており、該中空状部の内部にボール螺子2の螺子軸2aが挿入可能となっている。
また、ラム1の筒状本体1aの軸長方向端部箇所には、ボール螺子2のナット体2bが固着されている。
筒状本体1aの先端部には、起歪柱9が装着自在となるように構成されており、実際には、起歪柱9がワークWに当接して、適宜、圧力を与えるものである。
また、起歪柱9は、歪ゲージが取り付け可能に構成され、この歪ゲージによって、ワークWに与える圧力を検出することができるようになっている。
また、起歪柱9がワークWにかける荷重の反作用として、ラム1を動かしているボールねじに同様の荷重がかかる。
筒状本体1aの外周側面を包むようにして筒状ガイド6が設けられている。
筒状ガイド6は、ケーシング5内に固定され、該筒状ガイド6に沿ってラム1が昇降移動可能に構成されている。
<プレス装置の電気的構成>
図2に示すように、本実施形態に係るプレス装置100は、サーボモータドライバー13と、エンコーダ14と、回路部15と、駆動指令パルス発生部16と、エンコーダ位置カウンタ17と、制御プログラム記憶部21と、表示部22と、操作部23と、一時記憶部24と、初期荷重係数記憶部25と、荷重値記憶部26と、回転速度記憶部27と、CPU(中央演算処理装置)30とから構成されている。
制御プログラム記憶部21は、CPU(中央演算処理装置)30がプレス装置100全体の動作や処理を制御するための制御プログラムを記憶する。
例えば、本実施形態においては、プレス作業に関するメインプログラムはもとより、後述する荷重値記憶部26に記憶された荷重値の時系列データに基づいて、ディファレンシャル値を算出するプログラムや算出されたディファレンシャル値と、後述する初期荷重係数記憶部25に記憶されている初期荷重係数と、に基づいて、荷重係数の調整量を算出するプログラム、後述する荷重値記憶部26に記憶された荷重値に基づいて、平均軸方向荷重値を算出するプログラム、後述する回転速度記憶部27に記憶されたボールねじの回転速度に基づいて、ボールねじの平均回転速度を算出するプログラム、前述の調整された荷重係数と、算出された平均軸方向荷重値およびボールねじの平均回転速度と、に基づいて、ボールねじの推定寿命時間を算出するプログラム等を記憶する。
表示部22は、例えば、液晶パネルとタッチパネルとが積層され、各種情報を表示する表示装置である。
当該表示部22は、プレス装置100に設けられていてもよいし、他の装置あるいは、独立の装置であってもよい。
本実施形態では、例えば、算出されたボールねじの推定寿命時間等の情報を表示する。
操作部23は、運転条件件等を設定するためのタッチパネル、タクトスイッチ等で構成されている。
一時記憶部24は、例えば、RAM等で構成され、一時的なデータを記憶する。
本実施形態では、基本動定格荷重等を記憶する。
初期荷重係数記憶部25は、ボールねじの任意の荷重係数を記憶する。
ここに、記憶された初期荷重係数は、後述する荷重係数調整部32の処理において、初期値として用いられる。
荷重値記憶部26は、荷重値検出部としての回路部15やエンコーダ14において検出された加圧部の加圧位置とその加圧位置における荷重値とを対応づけた時系列データを記憶する。
回転速度記憶部27は、例えば、後述する駆動指令パルス発生部16から発生される駆動指令パルスから求められるモータ電流から、このモータ電流とある種の関連性を有するボールねじの回転速度を算出する図示しない機能ブロックにより得られた回転速度を記憶する。
荷重を検出する検出部としての回路部15は、起歪柱9に取り付けられた歪みゲージの抵抗変化に対する信号を増幅し、A/D変換処理によりアナログ信号をデジタル信号に変換した後に、CPU(中央演算処理装置)30へ出力する。
駆動指令パルス発生部16は、CPU(中央演算処理装置)30からの指令に基づいて、所望の駆動指令パルスを発生し、CPU(中央演算処理装置)30を介して、発生させた駆動指令パルス信号をサーボモータドライバー13に出力する。
そして、サーボモータドライバー13の制御によりサーボモータ4を駆動することにより、ラム摺動機構11がラム1を上下に摺動する。
位置を検出する検出部としてのエンコーダ14は、サーボモータ4の回転角度を検知するためのものであり、ラム1の位置を検出するために利用される。
また、エンコーダ14の情報は、フィードバック制御を行うために、サーボモータドライバー13に位置情報を与えている。
また、エンコーダ14の位置情報は、エンコーダ位置カウンタ29を介して、CPU(中央演算処理装置)30において読み取ることができ、これによってラム1の移動量を検出する。
CPU(中央演算処理装置)30は、制御プログラム記憶部21に格納された制御プログラムに従って、プレス装置100全体の動作を制御する。本実施形態においては、特に、ボールねじの寿命時間を推定する処理を主として、実施する。
<中央演算処理装置の電気的構成>
本実施形態に係る中央演算処理装置30は、図3に示すように、ディファレンシャル値算出部31と、荷重係数調整部32と、平均軸方向荷重値算出部33と、平均回転速度算出部34と、ボールねじ推定寿命算出部35と、を含んで構成されている。
ディファレンシャル値算出部31は、荷重値記憶部26に記憶されたボールねじに加えられる軸方向の荷重値に基づいて、その軸方向の荷重値の変化量を算出する。
なお、ここで、軸方向の荷重値の変化量とは、軸方向の荷重値の単位時間当たりの変化量であり、この荷重値fは、以下、数1に示すように、ロードセルで計測されたボールねじにかかる荷重値fm1とプレスのラムが上下運動する際のボールねじの加減速により生じる荷重値fm2との合算の値で算出される。
また、加減速による荷重値を考慮するのは、現実的な使用状況(極端に大きな加速度がかかり続けない場合)では、加圧時にボールねじにかかる力fm1に比べて、加速度によってボールねじにかかる負荷fm2は無視できるほど小さいが、無負荷時の場合fm2≒0として計算すると、無負荷ならば無限に寿命が尽きないという計算結果になってしまうためである。
Figure 0007097268000001
上記の軸方向の荷重値の単位時間当たりの変化量であるディファレンシャル値の変動が大きいほど、瞬時的な荷重の増加が認められ、ボールねじに急激な負荷がかかる衝撃の大きい運動が行われていると考えることができる。
ここで、ボールねじにかかる荷重値fの変化量であるディファレンシャル値d[N/S]は、単位時間をt[S]としたときに、以下の数2に示す線形回帰直線の傾きの式で求めることができる。
Figure 0007097268000002
なお、上記では、単位時間当たりのディファレンシャル値の変化量を求めることを例示したが、i番目のサンプリングがなされた時点のラムの位置をp[mm]として、以下に示す数3により、単位距離当たりのディファレンシャル値の変化量を求めてもよい。
Figure 0007097268000003
荷重係数調整部32は、ディファレンシャル値算出部31において算出される荷重値の変化量に基づいて、初期荷重係数記憶部25に記憶されたボールねじの任意の荷重係数を調整する。
ここで、任意の荷重係数は、後述する平均軸方向荷重値算出部33で算出される平均軸方向荷重値と、平均回転速度算出部34で算出されるボールねじの平均回転速度と、任意のボールねじの寿命時間と、に基づいて、ボールねじ推定寿命算出部35により算出される。
なお、荷重係数fについて、従来は、図4に示すように、振動あるいは衝撃を、「微」、「小」、「中」、「大」の4つに区分し、かつ、ある幅を持たせて荷重係数fを定めていた。
しかしながら、例えば、荷重係数fが、f=1.8の場合のボールねじの寿命は、f=1.3の場合のボールねじの寿命の約38%となるほど、ボールねじの寿命の推定においては、影響が大きい。
また、荷重係数fを決定するための指標となる「振動/衝撃」に関しても定量的な計測手法が確立されていなかった。
そこで、本実施形態では、上記の従来の課題に対して、荷重係数調整部32において、初期荷重係数記憶部25に記憶されたボールねじの初期荷重係数を基準として、ディファレンシャル値算出部31において算出される荷重値の変化量に基づいて、上記初期荷重係数を調整した荷重係数fを用いて、ボールねじの推定寿命を推定する。
平均軸方向荷重値算出部33は、荷重値検出部としての回路部15において検出される荷重値を記憶する荷重値記憶部26に記憶された荷重値に基づいて、平均軸方向荷重値を算出する。
平均回転速度算出部34は、ボールねじの平均回転速度を算出する。
ボールねじ推定寿命算出部35は、荷重係数調整部32において調整される荷重係数と、平均軸方向荷重値算出部33において算出される平均軸方向荷重値と、平均回転速度算出部34において算出されるボールねじの平均回転速度と、に基づいて、ボールねじの使用態様に応じた推定寿命を算出する。
具体的には、基本動定格荷重をC[N]、荷重係数をf、平均軸方向荷重値をF[N]、ボールねじの平均回転速度をN[min-1]とすると、寿命回転数L[rev]は、数4に示す式により求まり、推定寿命時間L[h]は、数5に示す式により求まる。なお、平均軸方向荷重値F[N]は、サンプリング数をl、fmiと同じタイミングで一定間隔でサンプリングしたボールねじの回転速度をnmiとして、数6により求まり、平均回転速度をN[min-1]は、数7により求まる。
得られた推定寿命時間は、表示部22に表示される。
なお、数4、数5において、基本動定格荷重をC[N]および荷重係数をfは、定数であり、このうち、基本動定格荷重をC[N]は、プレス装置100に使われているボールねじの種類によって異なり、ボールねじメーカーがカタログ等で公表している数値である。
また、平均軸方向荷重値F[N]とボールねじの平均回転速度N[min-1]は変数であり、サンプリング中(ディファレンシャルのサンプリング中と同時)のプレス装置100の運転環境(ワークWの個体差による荷重のかかり方、速度の違い)によって変化する。
Figure 0007097268000004
Figure 0007097268000005
Figure 0007097268000006
Figure 0007097268000007
<プレス装置の処理>
本実施形態では、複数パターンの荷重係数fを用いたボールねじの推定寿命計算を同時に行い、実際にボールねじが壊れた時期と最も近いボールねじの推定寿命計算における荷重係数fと、その時のディファレンシャル値をプレス装置100に学習させることにより、さらにユーザ固有の使用環境に合ったボールねじの寿命予測を高精度に行う処理について説明する。
具体的には、壊れていないボールねじが交換された場合には、ユーザが最適な交換時期であると判断した判定し、一番寿命時間が近い荷重係数fを学習する。
また、壊れてしまったボールねじを交換した場合には、一番寿命が近く、かつ、壊れたタイミングより寿命が短くなる荷重係数fを学習する。
なお、以下では、図5、図6を用いて、上記学習を第1段階と第2段階との2回の処理に分けて行う場合を例示して説明する。
<第1段階の学習処理>
図5を用いて、本実施形態に係るプレス装置における第1段階の学習処理について説明する。なお、第1段階では、大まかな荷重係数fを決定することを目的に処理を行う。
まず、ボールねじの交換あるいはプレスの初期状態であることを確認する(ステップS101)。ステップS101でボールねじの交換が行われた後(あるいは、プレスの初期状態)である場合、平均軸方向荷重Fとボールねじの平均回転速度をNとを所定の想定値(例えば、プレス装置100の設計上、想定している平均軸方向荷重Fとボールねじの平均回転速度をN)として、荷重係数fを1.0から2.0の間で、0.1刻みで変化させ、上記数4、数5を用いて、ボールねじ推定寿命算出部35により、ボールねじの推定寿命を算出する(ステップS102)。
次に、平均軸方向荷重値算出部33が算出する平均軸方向荷重値F[N]と、ボールねじの平均回転速度N[min-1]とをサンプリングし(ステップS103)、ディファレンシャル値算出部31が算出するディファレンシャル値d[N/S]をサンプリングする(ステップS104)。
そして、ステップS103において、サンプリングした平均軸方向荷重値F[N]と、ボールねじの平均回転速度N[min-1]と、上記数4、数5とを用いて、ボールねじ推定寿命算出部35により、ボールねじの推定寿命を再算出する(ステップS105)。
その後、実際にボールねじが壊れていないかをユーザが判断する(ステップS106)。ステップS106において、ユーザによりボールねじが壊れていると判断された場合(ステップS106の「YES」)には、算出した推定寿命時間が実際の寿命時間より短いもののうち、最も時間が長い算出推定寿命時間に対応する荷重係数fを真値として学習し(ステップS108)、ステップS104において、サンプリングしたディファレンシャル値dの時間平均値を算出して(ステップS110)、第1段階の学習処理を終了する。
一方で、ステップS106において、ユーザによりボールねじが壊れていないと判断された場合(ステップS106の「NO」)には、ボールねじは、壊れていないが劣化が進んでいるために交換が必要か否かをユーザが判断し(ステップS107)、ユーザがボールねじの交換は必要ないと判断した場合(ステップS107の「NO」)には、処理をステップS103に戻す。
また、ステップS107において、ユーザがボールねじの交換が必要と判断した場合(ステップS107の「YES」)には、その判断した時点を実際の寿命時間であるとし、実際のボールねじの寿命時間に最も近い荷重係数fを真値として学習し(ステップS109)、ステップS104において、サンプリングしたディファレンシャル値dの時間平均値を算出して(ステップS110)、第1段階の学習処理を終了する。
<第2段階の学習処理>
図6を用いて、本実施形態に係るプレス装置における第2段階の学習処理について説明する。
なお、第2段階では、第1段階で学習した荷重係数fを初期値とし、そこからさらに荷重係数fを細かく調整して精度を上げていく。
まず、第1段階の学習処理時と比べてボールねじの環境が大きく変わった(例えば、ワークWが全く違うものに変更された等)か否かをユーザが判断する(ステップS201)。
このとき、ボールねじの環境が大きく変わっているとユーザが判断した場合(ステップS201の「YES」)には、第2段階を終了して、第1段階から学習をやり直す。
一方で、ボールねじの環境が大きく変わっていないとユーザが判断した場合(ステップS201の「NO」)には、ユーザがボールねじの交換を行い(ステップS202)、一定時間間隔で、平均軸方向荷重値、ボールねじの平均回転速度、ディファレンシャル値dの時間平均値を取得する(ステップS203)。
なお、ボールねじの交換は、交換の前後において、スペック等が全く異ならないボールねじにより行う。
次に、CPU(中央演算処理装置)30は、ステップS203において取得したディファレンシャル値dの時間平均値と、第1段階のステップS110において取得したディファレンシャル値dの時間平均値とを比較する(ステップS204)。
CPU(中央演算処理装置)30は、比較の結果、ステップS203において取得したディファレンシャル値dの時間平均値が、第1段階のステップS110において取得したディファレンシャル値dの時間平均値よりも大きいと判断した場合(ステップS204の「YES」)には、第1段階の時よりも衝撃の多い運転を行っていたと判断して、荷重係数fを以前の荷重係数fよりも小さい値に変更して(ステップS206)、処理をステップS207に遷移する。
なお、ステップS206においては、例えば、荷重係数fを以前の荷重係数fよりも0.1間隔で小さくする。
一方で、CPU(中央演算処理装置)30は、比較の結果、ステップS203において取得したディファレンシャル値dの時間平均値が、第1段階のステップS110において取得したディファレンシャル値dの時間平均値よりも小さいと判断した場合(ステップS204の「NO」)には、第1段階の時よりも衝撃の少ない運転を行っていたと判断して、荷重係数fを以前の荷重係数fよりも大きい値に変更して(ステップS205)、処理をステップS207に遷移する。
なお、ステップS205においては、例えば、荷重係数fを以前の荷重係数fよりも0.1間隔で大きくする。
CPU(中央演算処理装置)30は、ステップS207において、ボールねじ推定寿命算出部35を作動させ、ステップS205あるいはステップS206において、変更した荷重係数fを用いて、ボールねじの推定寿命時間を算出させる(ステップS207)。
ユーザは、ステップS208において、ステップS207において算出したボールねじの推定寿命時間よりも早くボールねじが破損したか否かを判断し、ステップS207において算出したボールねじの推定寿命時間よりも早くボールねじが破損したと判断した場合(ステップS208の「YES」)には、CPU(中央演算処理装置)30が、荷重係数fを以前の荷重係数fよりも大きい値に変更して(ステップS210)、処理をステップS202に戻す。
なお、ステップS210においては、例えば、荷重係数fを以前の荷重係数fよりも0.1間隔で大きくする。
一方で、ユーザは、ステップS207において算出したボールねじの推定寿命時間よりも早くボールねじが破損していないと判断した場合(ステップS208の「NO」)には、ボールねじが完全に破損はしていないが、劣化が激しいために交換が必要であるか否かを判断し(ステップS209)、ユーザがボールねじの交換が必要であると判断した場合(ステップS209の「YES」)には、CPU(中央演算処理装置)30が、荷重係数fを以前の荷重係数fよりも大きい値に変更して(ステップS210)、処理をステップS202に戻す。
さらに、ユーザが、ボールねじの交換が必要ないと判断した場合(ステップS209の「NO」)には、CPU(中央演算処理装置)30は、ボールねじの交換が必要にある前に、ボールねじの推定寿命時間に達したか否かを判断する(ステップS211)。
そして、CPU(中央演算処理装置)30は、ボールねじの交換が必要になる前に、ボールねじの推定寿命時間に達していないと判断した場合(ステップS211の「NO」)には、処理をステップS203に戻す。
一方で、CPU(中央演算処理装置)30が、ボールねじの交換が必要にある前に、ボールねじの推定寿命時間に達していたと判断した場合(ステップS211の「YES」)には、CPU(中央演算処理装置)30は、荷重係数fを以前の荷重係数fよりも小さい値に変更して(ステップS212)、処理をステップS203に戻す。
なお、ステップS211においては、例えば、荷重係数fを以前の荷重係数fよりも0.1間隔で小さくする。
以上、説明したように、本実施形態に係るプレス装置100は、ボールねじの任意の荷重係数を記憶する初期荷重係数記憶部25と、ボールねじに加えられる軸方向の荷重値を検出する荷重値検出部(回路部15)と、荷重値検出部(回路部15)において、検出される軸方向の荷重値の変化量を算出するディファレンシャル値算出部31と、ディファレンシャル値算出部31において算出される荷重値の変化量に基づいて、初期荷重係数記憶部25に記憶されたボールねじの任意の荷重係数を調整する荷重係数調整部32と、荷重値検出部(回路部15)において検出される荷重値に基づいて、平均軸方向荷重値を算出する平均軸方向荷重値算出部33と、ボールねじの平均回転速度を算出する平均回転速度算出部34と、荷重係数調整部32において調整される荷重係数と、平均軸方向荷重値算出部33において算出される平均軸方向荷重値と、平均回転速度算出部34において算出されるボールねじの平均回転速度と、に基づいて、ボールねじの使用態様に応じた推定寿命を算出するボールねじ推定寿命算出部35と、を備えている。
つまり、本実施形態に係るプレス装置は、ボールねじ推定寿命算出部35が算出するボールねじ推定寿命時間の精度に最も影響が大きい荷重係数を、荷重係数調整部32により、ディファレンシャル値算出部31において算出される荷重値の変化量に基づいて、初期荷重係数記憶部25に記憶されたボールねじの任意の荷重係数を調整したものを使用して、ボールねじ推定寿命時間を算出している。
このことから、ディファレンシャル値(荷重値の変化量)を用いて、予め記憶された荷重係数をより正確に調整することが可能となる。具体的には、ある使用方法におけるディファレンシャル値と別の使用方法によるディファレンシャル値とを比較して、荷重係数を増減する。この方法により、ボールねじの使用が変化した場合に、使用態様に応じた荷重係数を求めることが可能となる。また、その荷重係数により、使用態様に応じたボールねじの推定寿命を算出することが可能となる。
そのため、簡便かつ高精度に、ボールねじの寿命時間を推定することができる。
また、本実施形態に係るプレス装置100は、任意の荷重係数を平均軸方向荷重値算出部33で算出される平均軸方向荷重値と、平均回転速度算出部34で算出されるボールねじの平均回転速度と、任意のボールねじの寿命時間と、に基づいて算出する。
このことから、実際に任意のボールねじを寿命まで使用して、軸方向の荷重値や回転速度から予測される寿命と実際の寿命とを比較することで、大まかな荷重係数を定めることが可能となる。
この方法で取得した荷重係数を用いて、それまで使用したものと同じ型式・大きさのボールねじを同じような使用方法で使用した場合の推定寿命が大まかに定まる。
そのため、簡便かつ高精度に、ボールねじの寿命時間を推定することができる。
また、本実施形態に係るプレス装置100では、ボールねじに加えられる軸方向の荷重値をロードセルで計測されたボールねじにかかる荷重値、又はそのロードセルで計測されたボールねじにかかる荷重値とプレスのラムが上下運動する際のボールねじの加減速により生じる荷重値との合算の値とする。
そのため、ボールねじに加えられる軸方向の荷重値をロードセルで計測されたボールねじにかかる荷重値あるいは、そのロードセルで計測されたボールねじにかかる荷重値とプレスのラムが上下運動する際のボールねじの加減速により生じる荷重値との合算の値のいずれかにしても、ある使用方法におけるディファレンシャル値と別の使用方法によるディファレンシャル値とを比較して、荷重係数を増減することにより、ボールねじの使用が変化した場合でも、使用態様に応じた荷重係数を求めることが可能となる。
そのため、簡便かつ高精度に、ボールねじの寿命時間を推定することができる。
なお、プレス装置100の処理をコンピュータシステムあるいはコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをプレス装置100に読み込ませ、実行することによって本発明のプレス装置100を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムあるいはコンピュータとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
また、「コンピュータシステムあるいはコンピュータ」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムあるいはコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムあるいはコンピュータに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムあるいはコンピュータにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、本実施形態では、プレス装置100の一部の機能としてボールねじの寿命推定機能を含めることを例示したが、これに限らず、ボールねじの寿命推定機能を有した端末装置や個別の装置をプレス装置100とは別体で設けてもよい。
また、ボールねじの寿命推定機能をクラウド上のサーバに持たせてもよい。
また、上記実施形態では、主に、固有のプレス装置100のみにより、ボールねじの寿命推定を行うことを例示して、説明したが、例えば、同じプレス装置100を複数同時に使用して、学習データを共有するようにしてもよい。
この場合、複数の同じプレス装置100から多くの学習データを得ることができるため、学習時間を短縮することができる。
1;ラム
1a;筒状本体
2;ボールねじ
2a;ねじ軸
2b;ナット体
3;プレス本体
4;サーボモータ
5;ケーシング
6;筒状ガイド
9;起歪柱
11;ラム摺動機構
13;サーボモータドライバー
14;エンコーダ
15;回路部
16;駆動指令パルス発生部
17;エンコーダ位置カウンタ
21;制御プログラム記憶部
22;表示部
23;操作部
24;一時記憶部
25;初期荷重係数記憶部
26;荷重値記憶部
27;回転速度記憶部
30;CPU(中央演算処理装置)
31;ディファレンシャル値出部
32;荷重係数調整部
33;平均軸方向荷重値算出部
34;平均回転速度算出部
35;ボールねじ推定寿命算出部
100;プレス装置
W;ワーク

Claims (7)

  1. ボールねじに加えられる軸方向の荷重値を検出する荷重値検出部と、前記荷重値検出部において検出される荷重値に基づいて平均軸方向荷重値を算出する平均軸方向荷重値算出部と、前記ボールねじの平均回転速度を算出する平均回転速度算出部とを備え、前記ボールねじの荷重係数と、前記平均軸方向荷重値算出部において算出される平均軸方向荷重値と、前記平均回転速度算出部において算出される前記ボールねじの平均回転速度と、に基づいて、前記ボールねじの使用態様に応じた推定寿命時間を算出するプレス装置であって、
    前記荷重値検出部において検出される前記軸方向の荷重値の変化量を算出するディファレンシャル値算出部と、
    前記ディファレンシャル値算出部において算出される荷重値の変化量に基づいて、前記ボールねじの荷重係数を調整する荷重係数調整部と、
    を備えたことを特徴とするプレス装置。
  2. 前記荷重係数調整部により調整される荷重係数は、
    前記平均軸方向荷重値算出部で算出される平均軸方向荷重値と、前記平均回転速度算出部で算出される前記ボールねじの平均回転速度と、任意のボールねじの実際の寿命時間と、に基づいて算出されることを特徴とする請求項1に記載のプレス装置。
  3. 前記荷重係数調整部において調整された荷重係数は、
    前記算出された推定寿命時間と、該推定寿命時間を算出したボールねじの実際の寿命時間と、に基づいてさらに調整されることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレス装置。
  4. 前記ボールねじに加えられる前記軸方向の荷重値は、
    ロードセルで計測された前記ボールねじにかかる荷重値、又は該ロードセルで計測された前記ボールねじにかかる荷重値とラムが上下運動する際の前記ボールねじの加減速により生じる荷重値との合算の値であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のプレス装置。
  5. ボールねじに加えられる軸方向の荷重値を検出する荷重値検出部と、前記荷重値検出部において検出される荷重値に基づいて、平均軸方向荷重値を算出する平均軸方向荷重値算出部と、前記ボールねじの平均回転速度を算出する平均回転速度算出部と、前記ボールねじの荷重係数と、前記平均軸方向荷重値算出部において算出される平均軸方向荷重値と、前記平均回転速度算出部において算出される前記ボールねじの平均回転速度と、に基づいて、前記ボールねじの使用態様に応じた推定寿命時間を算出する算出部と、を備えた端末装置であって、
    前記荷重値検出部において検出される前記軸方向の荷重値の変化量を算出するディファレンシャル値算出部と、
    前記ディファレンシャル値算出部において算出される荷重値の変化量に基づいて、前記ボールねじの荷重係数を調整する荷重係数調整部と、
    を備えたことを特徴とする端末装置。
  6. ボールねじに加えられる軸方向の荷重値を検出する荷重値検出部と、前記荷重値検出部において検出される荷重値に基づいて、平均軸方向荷重値を算出する平均軸方向荷重値算出部と、前記ボールねじの平均回転速度を算出する平均回転速度算出部と、前記ボールねじの荷重係数と、前記平均軸方向荷重値算出部において算出される平均軸方向荷重値と、前記平均回転速度算出部において算出される前記ボールねじの平均回転速度と、に基づいて、前記ボールねじの使用態様に応じた推定寿命時間を算出する算出部と、ディファレンシャル値算出部と、荷重係数調整部と、を含む端末装置におけるボールねじ推定寿命算出方法であって、
    前記ディファレンシャル値算出部が、前記荷重値検出部において検出される前記軸方向の荷重値の変化量を算出する第1の工程と、
    前記荷重係数調整部が、前記ディファレンシャル値算出部において算出される荷重値の変化量に基づいて、前記ボールねじの荷重係数を調整する第2の工程と、
    を備えたことを特徴とするボールねじ推定寿命算出方法。
  7. ボールねじに加えられる軸方向の荷重値を検出する荷重値検出部と、前記荷重値検出部において検出される荷重値に基づいて、平均軸方向荷重値を算出する平均軸方向荷重値算出部と、前記ボールねじの平均回転速度を算出する平均回転速度算出部と、前記ボールねじの荷重係数と、前記平均軸方向荷重値算出部において算出される平均軸方向荷重値と、前記平均回転速度算出部において算出される前記ボールねじの平均回転速度と、に基づいて、前記ボールねじの使用態様に応じた推定寿命時間を算出する算出部と、ディファレンシャル値算出部と、荷重係数調整部と、を含む端末装置におけるボールねじ推定寿命算出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記ディファレンシャル値算出部が、前記荷重値検出部において検出される前記軸方向の荷重値の変化量を算出する第1の工程と、
    前記荷重係数調整部が、前記ディファレンシャル値算出部において算出される荷重値の変化量に基づいて、前記ボールねじの荷重係数を調整する第2の工程と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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