JP7095480B2 - 送風装置、及び取付枠体 - Google Patents

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Description

本発明は、取付枠体に対して熱交換型換気装置等の送風装置本体のケーシングを着脱可能に構成される送風装置、及び取付枠体に関する。
近年では、住宅、ビル、倉庫等の空調対象空間の高気密・高断熱化や冷暖房機器の性能が向上したことに伴い、窓を閉め切った生活時間帯が長くなってきている。このため、自然換気による不安定な換気や、給気・換気不足による室内の加湿状態と空気汚染、窓からの換気によるエネルギーの損失、外気に含まれる花粉や粉塵の室内への侵入等の各種問題が生じてきている。
そこで、これらの問題点を解消するために、室外と室内とを繋げる給気通路と、室内と室外とを繋げる排気通路と、給気通路を流れる給気流と排気通路を流れる排気流との間で熱交換を行わせる熱交換器と、を備える熱交換型換気装置が開発されている。熱交換型換気装置では、送風ファンによって吸い込まれる外気OA(Outside Air)、当該外気OAが熱交換器を通過した給気SA(Supply Air)、送風ファンによって吸い込まれ、外部に戻される換気RA(Return Air)、及び熱交換器通過後の排出される排気EA(Exhaust Air)の4種類の空気流れ系統を有する。
このような住宅の天井等に取り付けられる熱交換型換気装置として、メンテナンス作業等を容易にするために、例えば、特許文献1及び2には、装置本体と排気・給気マニホールドを別部品として、施工後に装置本体のみを取付枠体から分離可能とする機体構造のものが開示されている。このように、装置本体と排気・給気マニホールドを分離可能とすることで、メンテナンス作業等で装置本体を降ろしたい場合に、排気・給気マニホールドをサイドステーで固定して枠形状とした取付枠体(マニホールドASSY)を天井に残したままに出来るので、ダクトを外さなくてもメンテナンス作業が行えるようになり、作業効率が向上する。
特開平10-281523号公報 特許3804666号公報
住宅天井への熱交換型換気装置等の送風装置の施工方式には、主に、天井裏の野縁へ送風装置を直接施工する野縁施工と、予め天井等に打ち込んだアンカーボルトに送風装置を固定して吊り下げる天吊施工の2つが存在する。また、施工する際は、取付先の家屋の天井裏の梁等の構造物と干渉しないように当該構造物をよけて施工する必要がある。このため、このような送風装置を施工する際には、取付先の天井等の仕様により適宜、好適な方式を選択する必要があり、状況に応じて施工方式の変更を余儀なくされる場合がある。
しかしながら、前述した特許文献1及び2に開示した熱交換型換気装置では、野縁施工から天吊施工に変更するには、取付枠体を構成するサイドステーに本体結合用の追加部品を溶接して対応する必要があり、その作業に手間を要する上にコスト高となってしまう。また、サイドステーの位置が固定されているため、天井裏の構造物と干渉する場合には、施工不能となることもある。すなわち、より少ない労力及びコストで取付先の仕様に応じた好適な施工方式を柔軟に選択できることが好ましい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、より少ない労力及びコストで取付先の仕様に応じて柔軟に好適な施工方式を選択することの可能な、新規かつ改良された送風装置、及び取付枠体を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、取付枠体に対して装置本体のケーシングを着脱可能に構成される送風装置であって、前記取付枠体は、互いに対向して設けられる一対の第1の接続部材と、互いに対向して設けられ、前記一対の第1の接続部材の両端部をそれぞれ接続する第2の接続部材と、を備え、前記第1の接続部材は、両端部に前記第2の接続部材との接続部を有し、該接続部は、前記第1の接続部材に対する前記第2の接続部材の高さ方向の位置を変更可能に構成され、前記一対の第1の接続部材の下端側には、前記ケーシングの下端側に設けられるフランジ部に形成された下端側位置決め開口に係止可能な下端側位置決め部が設けられることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、第2の接続部材が第1の接続部材に対する第2の接続部材の高さ方向の位置を変更可能に取り付けられるので、送風装置の取付先の仕様に応じて柔軟に施工方式を選択できるようになる。また、このようにすれば、取付枠体にケーシングを取り付ける際に容易に位置決めが行えるようになり、かつ、取付枠体にケーシングを取り付けた後にケーシングの移動を抑制できる。
本発明の一態様では、前記接続部は、前記第1の接続部材の両端側の前記高さ方向に設けられる複数の取付部であり、前記第2の接続部材は、前記取付部の位置を変更することによって、前記第1の接続部材に対する前記第2の接続部材の高さ方向の位置が変更されることとしてもよい。
このようにすれば、第2の接続部材は、第1の接続部材の取付部の位置を変更することによって、第1の接続部材に対する第2の接続部材の高さ方向の位置が変更されるので、送風装置の取付先の仕様に応じた柔軟な施工方式の選択が実現される。
また、本発明の一態様では、前記接続部は、前記第1の接続部材の両端側の前記高さ方向に延びて形成されるスリットであり、前記第2の接続部材は、前記スリットを介して位置を変更することによって、前記第1の接続部材に対する前記第2の接続部材の高さ方向の位置が変更されることとしてもよい。
このようにすれば、第2の接続部材は、スリットを介して位置を変更することによって、第1の接続部材に対する第2の接続部材の高さ方向の位置が変更されるので、送風装置の取付先の仕様に応じた柔軟な施工方式の選択が実現される。
また、本発明の一態様では、前記一対の第1の接続部材の上端側には、前記ケーシングの上面に形成された上面側位置決め開口に係止可能な上端側位置決め部が設けられることとしてもよい。
このようにすれば、取付枠体をケーシングに取り付けた際に、取付枠体に対する第1の接続部材の角度が変動されずに固定されるので、ケーシングと取付枠体の密接が確保され、送風装置の安定した動作が可能になる。
また、本発明の一態様では、前記下端側位置決め部として、前記第1の接続部材の幅方向に沿って設けられる第1の下端側位置決め部と、前記第1の接続部材の両端側の下端に設けられる第2の下端側位置決め部が設けられることとしてもよい。
このようにすれば、取付枠体にケーシングを取り付ける際に、取付枠体に対するケーシングの位置決めと固定を容易に行えるようになる。
また、本発明の一態様では、前記第2の接続部材の下面側には、前記フランジ部に締結するための孔部が設けられることとしてもよい。
このようにすれば、天吊施工時における取付部位に対する装置本体のケーシングの安定した取付が可能となる。
また、本発明の一態様では、前記第1の接続部材又は前記第2の接続部材には、アンカーボルトを締結する天吊金具を取付可能な天吊金具用取付部が設けられることとしてもよい。
このようにすれば、アンカーボルトを締結する天吊金具を天吊金具用取付部に取り付けることによって、天吊施工による送風装置の取付が可能となる。
また、本発明の一態様では、前記一対の第1の接続部材として、一方には、給気用マニホールドが設けられ、他方には、外気用・排気用マニホールドが設けられることとしてもよい。
このようにすれば、メンテナンス作業等において、各ダクトに接続される取付枠体を取付先に残したまま、装置本体のケーシングを着脱可能にできるので、当該作業効率が向上する。
また、本発明の他の態様は、装置本体のケーシングに着脱可能な取付枠体であって、互いに対向して設けられる一対の第1の接続部材と、互いに対向して設けられ、前記一対の第1の接続部材の両端部をそれぞれ接続する第2の接続部材と、を備え、前記第1の接続部材は、両端部に前記第2の接続部材との接続部を有し、該接続部は、前記第1の接続部材に対する前記第2の接続部材の高さ方向の位置を変更可能に構成され、前記一対の第1の接続部材の下端側には、前記ケーシングの下端側に設けられるフランジ部に形成された下端側位置決め開口に係止可能な下端側位置決め部が設けられることを特徴とする。
本発明の他の態様によれば、第2の接続部材が第1の接続部材の高さ方向の位置を変更可能に取り付けられるので、送風装置の取付先の仕様に応じた柔軟な施工方式の選択が可能になる。また、このようにすれば、取付枠体にケーシングを取り付ける際に容易に位置決めが行えるようになり、かつ、取付枠体にケーシングを取り付けた後にケーシングの移動を抑制できる。


以上説明したように本発明によれば、装置本体のケーシングを支持する取付枠体を構成する第1の接続部材の高さ方向に対する第2の接続部材の取付位置が変更可能に構成されるので、送風装置の取付先の仕様に応じて、柔軟な施工方式の選択ができるようになる。
(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る取付枠体の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る取付枠体を装置本体のケーシングに取り付ける状態を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る送風装置の装置本体のケーシングが取付枠体を介して野縁施工で取り付けられた状態を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る送風装置の装置本体のケーシングが取付枠体を介して天吊施工で取り付けられた状態を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る取付枠体を装置本体のケーシングに取り付ける際の動作説明図である。 (A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る送風装置の装置本体のケーシングに設けられる仮止め手段による取付枠体に対するケーシングの仮止めの動作説明図である。 (A)乃至(C)は、本発明の他の一実施形態に係る取付枠体の概略構成を示す斜視図である。 (A)は、本発明の他の一実施形態に係る送風装置の装置本体のケーシングが取付枠体を介して野縁施工で取り付けられた状態を示す斜視図であり、(B)は、本発明の他の一実施形態に係る送風装置の装置本体のケーシングが取付枠体を介して野縁施工で取り付ける状態を示す斜視図である。 (A)は、本発明の他の一実施形態に係る送風装置の装置本体のケーシングが取付枠体を介して天吊施工で取り付けられた状態を示す斜視図であり、(B)は、本発明の他の一実施形態に係る送風装置の装置本体のケーシングが取付枠体を介して天吊施工で取り付ける状態を示す斜視図である。 本発明の他の一実施形態に係る取付枠体を野縁施工で厚手の野縁に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の他の一実施形態に係る送風装置の取付先の天井懐が低く、梁が装置本体上方に存在する場合における野縁施工で取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる熱交換型換気装置の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる熱交換型換気装置の下面の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる熱交換型換気装置の側面の構成を示す図である(その1)。 本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる熱交換型換気装置の側面の構成を示す図である(その2)。 本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる熱交換型換気装置の側面の構成を示す図である(その3)。 本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる熱交換型換気装置を建物に取り付けたときの取付例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の一実施形態に係る取付枠体の概略構成及び動作について、図面を使用しながら説明する。図1(A)及び図1(B)は、本発明の一実施形態に係る取付枠体の概略構成を示す斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る取付枠体を装置本体のケーシングに取り付ける状態を示す斜視図である。なお、図1(A)が野縁施工時における取付枠体の概略構成を示す斜視図であり、図1(B)が天吊施工時における取付枠体の概略構成を示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係る取付枠体110は、熱交換型換気装置等の送風装置100の装置本体120を住宅の天井等に取り付ける際に使用され、図2に示すように、熱交換器や制御部等の各種機能部が搭載された装置本体120のケーシング122に着脱可能に構成されている。取付枠体110は、図1(A)及び図1(B)に示すように、互いに対向して設けられる一対の第1の接続部材となる略板状のマニホールド112、114と、互いに対向して設けられ、これらのマニホールド112、114の両端部をそれぞれ接続する第2の接続部材となる略棒状のサイドステー116、118から構成される。なお、本実施形態の送風装置100は、家屋外の空気を家屋内に送風する給気と、家屋内の空気を家屋外に送風して排気を行うが、これに限らず、家屋内の空気を家屋外に送風して換気するものであってもよい。
本実施形態では、一方の第1の接続部材112として、外気ダクトと接続される外気用マニホールド接続口112d1と排気ダクトと接続される排気用マニホールド接続口112d2が形成される外気用・排気用マニホールドが設けられている。また、他方の第1の接続部材114として、複数の給気ダクトと接続される給気用マニホールド接続口114d1、114d2、114d3、114d4、114d5が形成される給気用マニホールドが設けられている。
第1の接続部材112、114の両端側には、それぞれリブ部112e、114eが設けられている。本実施形態では、これらのリブ部112e、114eには、図1(A)及び図1(B)に示すように、サイドステー116、118と接続する接続部として、取付部となるネジ孔112c1、112c2、114c1、114c2が第1の接続部材112、114の高さ方向に沿って2つずつそれぞれ設けられている。本実施形態では、リブ部112e、114eの第1の位置となる中腹部位に野縁施工時に使用されるネジ孔112c1、114c1が設けられ、リブ部112e、114eの第2の位置となる下端寄り部位に天吊施工時に使用されるネジ孔112c2、114c2が設けられている。なお、本明細書中で用いられる高さ方向とは、住宅の天井から床面に向けた鉛直方向を意味する。
第2の接続部材となるサイドステー116、118は、図2に示すように、断面が略コの字型であり、その下面側には、天吊施工での取付に使用され、ケーシング122の下端側に形成されるフランジ部122bに締結するための複数の孔部118bが設けられている。また、本実施形態では、サイドステー116、118には、天吊施工での取付に使用されるアンカーボルト2(図4(A)及び図4(B)参照)を締結する天吊金具2a(図4(A)及び図4(B)参照)を取付可能な天吊金具用取付部として複数の孔部116a1、118a1とスリット116a2、118a2が設けられている。
なお、本実施形態において、天吊金具2aは、第2の接続部材の一例となるサイドステー116、118に取り付けた例を示すが、天吊金具2aは、第1の接続部材の一例となるマニホールド112、114に取り付ける構成としてもよい。また、アンカーボルト2が天吊金具2aを介さずに、直接、サイドステー116、118に取りつけられるようにしてもよい。
すなわち、本実施形態では、サイドステー116、118には、天吊施工に対応可能とするためのケーシング122のフランジ部122bの取付部として複数の孔部118bが設けられ、天吊施工に対応可能とするための天吊金具用取付部として複数の孔部118a1とスリット118a2がそれぞれ設けられている。また、サイドステー116、118の両端側には、第1の接続部材112、114のネジ孔112c1、112c2、114c1、114c2にネジ止め等により接続される取付部116c、118cが設けられている。なお、複数の孔部116a1、118a1は、ネジ止めのためにバーリング加工等で形成されてもよい。
このように、本実施形態では、第1の接続部材112、114の両端側に設けられるリブ部112e、114eの高さ方向に設置位置が異なる取付部となるネジ孔112c1、112c2、114c1、114c2がそれぞれ設けられている。そして、サイドステー116、118は、接続先として取付部となるネジ孔112c1、112c2、114c1、114c2の位置を変更することによって、第1の接続部材112、114に対する第2の接続部材116、118の高さ方向の位置が変更されるようになっている。
すなわち、本発明の一実施形態に係る取付枠体110は、野縁施工時には、図1(A)に示すように、第1の接続部材112、114のリブ部112e、114eの第1の位置に設けられるネジ孔112c1、114c1を取付部として、サイドステー116、118が取り付けられる。一方、天吊施工時には、図1(B)に示すように、第1の接続部材112、114のリブ部112e、114eの第2の位置に設けられるネジ孔112c2、114c2を取付部として、サイドステー116、118が取り付けられる。
このため、野縁施工時には、取付枠体110のサイドステー116、118を第1の接続部材112、114の中腹部位となる第1の位置に取り付けて、図3(A)及び図3(B)に示すように、天井に設けられた野縁1に送風装置100の取付枠体110と装置本体120が取り付けられるようになる。一方、天吊施工時には、取付枠体110のサイドステー116、118を第1の接続部材112、114の下端寄り部位となる第2の位置に取り付けて、図4(A)及び図4(B)に示すように、天井に取りつけられたアンカーボルト2に断面形状が略L字型の天吊金具2aを介して、送風装置100の取付枠体110が取り付けられ、当該取付枠体110に装置本体120が取り付けられるようになる。
すなわち、本実施形態では、第2の接続部材となるサイドステー116、118は、第1の接続部材112、114の取付部の位置を変更することによって、第1の接続部材112、114に対する第2の接続部材116、118の高さ方向の位置が変更される。このため、送風装置100の取付先の仕様に応じて、施工方式を野縁施工にするか、天吊施工にするか柔軟に選択をすることができるようになる。
なお、本実施形態では、各リブ部112e、114eには、それぞれ2つずつのネジ孔112c1、112c2、114c1、114c2が設けられているが、ねじ孔を3つ以上にしてもよい。すなわち、サイドステー116、118は、第1の接続部材112、114の取付部の位置を3段階以上に変更可能にすることによって、第1の接続部材112、114の高さ方向の位置が3段階以上に変更されるようにしてもよい。このように、サイドステー116、118の第1の接続部材112、114に対する取付部の高さ位置を多段階とすることによって、施工先の状況に応じて野縁施工と天吊施工の施工方式を柔軟に切り替えるだけでなく、各施工方式において、より好適な施工態様に柔軟に適用できるようになる。
また、本実施形態では、第1の接続部材112、114の上端側には、図2に示すように、ケーシング122の上面側に形成された上面側位置決め開口122aに係止可能なフック状の上端側位置決め部114aが設けられている。このように、ケーシング122の上面側位置決め開口122aに係止可能な上端側位置決め部114aを設けることによって、取付枠体110をケーシング122に取り付けた際に、取付枠体110に対する第1の接続部材112、114の倒れ込みが抑制されて固定されるようになる。
例えば、マニホールドとなる第1の接続部材112、114に接続されるダクトの張力等を高めると、当該第1の接続部材112、114がダクト側に引っ張られるようになり、これら第1の接続部材112、114が傾くようになる。特に、天吊施工時には、サイドステー116、118が第1の接続部材112、114の下端寄り部分に取り付けられるので、当該第1の接続部材112、114が傾くリスクが高くなる。
このため、本実施形態では、取付枠体110に装置本体120を取り付ける際に、図5(A)に示すように、第1の接続部材114の上端側に設けられた上端側位置決め部114aをケーシング122の上面側位置決め開口122aに向けて移動させると、図5(B)に示すように、上端側位置決め部114aが上面側位置決め開口122aに嵌合する。このように、上端側位置決め部114aを上面側位置決め開口122aに嵌合させることによって、第1の接続部材114が固定されて傾きにくくなるので、送風装置の安定した動作が可能になる。
また、本実施形態では、第1の接続部材112、114の下端側には、図6(A)及び図6(B)に示すように、ケーシング122の下端側に設けられるフランジ部122bに形成された下端側位置決め開口122b1、122b2に係止可能な下端側位置決め部112b1、112b2が設けられている。具体的には、下端側位置決め部として、第1の接続部材112、114の幅方向に沿って設けられる第1の下端側位置決め部112b1、114b1と、前記第1の接続部材の両端側の下端に設けられる第2の下端側位置決め部112b2、114b2が設けられている。
このように、第1の接続部材112、114の下端側に下端側位置決め部112b1、112b2、114b1、114b2を設けることによって、取付枠体110にケーシング122を取り付ける際に容易に位置決めが行えるようになり、かつ、取付枠体110にケーシング122を取り付けた後にケーシング122の移動を抑制できるようになる。すなわち、取付枠体110にケーシング122を取り付ける際に、取付枠体110に対するケーシング122の位置決めと固定を容易に行えるようになる。
また、本実施形態では、ケーシング122の下面側には、図6(A)及び図6(B)に示すように、ケーシング122に取付枠体110を取り付けた際の仮止め手段となる板状の係止部材122cがケーシング122の下面に対して回動可能に設けられている。このように、係止部材122cを設けることによって、図6(A)に示すように、ケーシング122に取付枠体110を取り付けた際に、図6(B)に示すように、係止部材122cを回動させて第1の下端側位置決め部112b1に係止できるようになる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の他の一実施形態に係る取付枠体の概略構成及び動作について、図面を使用しながら説明する。図7(A)乃至図7(C)は、本発明の他の一実施形態に係る取付枠体の概略構成を示す斜視図である。なお、図7(A)及び図7(B)が野縁施工時における取付枠体の概略構成を示す斜視図であり、図7(C)が天吊施工時における取付枠体の概略構成を示す斜視図である。
本発明の他の一実施形態に係る取付枠体210は、熱交換型換気装置等の送風装置200の装置本体220を住宅の天井等に取り付ける際に使用され、熱交換器や制御部等の各種機能部が搭載された装置本体220のケーシング222に着脱可能に構成されている。取付枠体210は、図7(A)乃至図7(C)に示すように、互いに対向して設けられる一対の第1の接続部材となる略板状のマニホールド212、214と、互いに対向して設けられ、これらのマニホールド212、214の両端側をそれぞれ接続する第2の接続部材となる略棒状のサイドステー216、218から構成される。
本実施形態では、一方の第1の接続部材212として、外気ダクトと接続される外気用マニホールド接続口212d1と排気ダクトと接続される排気用マニホールド接続口212d2が形成される外気用・排気用マニホールドが設けられている。また、他方の第1の接続部材214として、複数の給気ダクトと接続される給気用マニホールド接続口214d1、214d2、214d3、214d4、214d5が形成される給気用マニホールドが設けられている。
第1の接続部材212、214の両端側には、それぞれリブ部212e、214eが設けられている。本実施形態では、これらのリブ部212e、214eには、図7(A)乃至図7(C)に示すように、サイドステー216、218と接続する接続部として、取付部となるスリット212c、214cが第1の接続部材212、214の高さ方向に沿って展開するようにそれぞれ設けられている。
また、第1の接続部材212、214の上端側には、第1の実施形態と同様に、第1の接続部材212、214の転倒防止用のフック状の上端側位置決め部214aが設けられている。さらに、第1の接続部材212、214の下端側には、第1の実施形態と同様に、位置決め用の下端側位置決め部212b1、212b2、214b1、214b2が設けられている。
第2の接続部材となるサイドステー216、218は、第1の実施形態と同様に、断面が略コの字型であり、その下面側には、天吊施工での取付に使用され、ケーシング222の下端側に形成されるフランジ部222b(図8(B)参照)に締結するための複数の孔部218bが設けられている。また、本実施形態では、サイドステー216、218には、天吊施工での取付に使用されるアンカーボルト2(図9(A)及び図9(B)参照)を締結する天吊金具2a(図9(A)及び図9(B)参照)を取付可能な天吊金具用取付部として複数の孔部216a1、218a1とスリット216a2、218a2が設けられている。
なお、本実施形態において、天吊金具2aは、第2の接続部材の一例となるサイドステー216、218に取り付けた例を示すが、天吊金具2aは、第1の接続部材の一例となるマニホールド212、214に取り付ける構成としてもよい。また、アンカーボルト2が天吊金具2aを介さずに、直接、サイドステー216、218に取りつけられるようにしてもよい。
すなわち、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、サイドステー216、218には、天吊施工に対応可能とするためのケーシング222のフランジ部222bの取付部として複数の孔部218bが設けられ、天吊施工に対応可能とするための天吊金具用取付部として複数の孔部218a1とスリット218a2がそれぞれ設けられている。また、サイドステー216、218の両端側には、第1の接続部材212、214のスリット212c、214cにネジ止め等により接続される取付部216c、218cが設けられている。なお、複数の孔部216a1、218a1は、ネジ止めのためにバーリング加工等で形成されてもよい。
このように、本実施形態では、第1の接続部材212、214の両端側に設けられるリブ部212e、214eの高さ方向に展開されて形成される取付部となるスリット212c、214cがそれぞれ設けられている。そして、サイドステー216、218は、接続先として取付部となるスリット212c、214cを介して取付部の高さ位置を変更することによって、図7(A)乃至(C)に示すように、第1の接続部材212、214に対する第2の接続部材216、218の高さ方向の位置が変更されるようになっている。
すなわち、本実施形態に係る取付枠体210は、野縁施工時には、図7(B)に示すように、第1の接続部材212、214のリブ部212e、214eに形成されたスリット212c、214cの中腹部分を取付部として、サイドステー216、218が取り付けられる。一方、天吊施工時には、図7(C)に示すように、第1の接続部材212、214のリブ部212e、214に形成されたスリット212c、214cの下端側部分を取付部として、サイドステー216、218が取り付けられる。
このため、野縁施工時には、取付枠体210のサイドステー216、218を第1の接続部材212、214の中腹部分に取り付けて、図8(A)及び図8(B)に示すように、天井に設けられた野縁1に送風装置200の取付枠体210と装置本体220が取り付けられるようになる。一方、天吊施工時には、取付枠体210のサイドステー216、218を第1の接続部材212、214の下端側部分に取り付けて、図9(A)及び図9(B)に示すように、天井に取りつけられたアンカーボルト2に断面形状が略L字型の天吊金具2aを介して、送風装置200の取付枠体210と装置本体220が取り付けられるようになる。
すなわち、本実施形態では、第2の接続部材となるサイドステー216、218は、第1の接続部材212、214の取付部の位置を変更することによって、第1の接続部材212、214に対する第2の接続部材216、218の高さ方向の位置が変更される。このため、送風装置200の取付先の仕様に応じて、施工方式を野縁施工にするか、天吊施工にするか柔軟に選択をすることができるようになる。
特に、本実施形態では、第1の接続部材212、214のリブ部212e、214の高さ方向に延びて形成されたスリット212c、214cを介して、サイドステー216、218の高さ位置を連続的に変更できるようになっている。このため、送風装置200の取付先の仕様に応じて、サイドステー216、218の高さ位置をより細かく柔軟に調整できるようになっている。
例えば、本実施形態の取付枠体210を野縁施工で厚手の野縁1aに取り付ける場合には、図10に示すように、サイドステー216、218を野縁1aの高さまで上げて、当該野縁1aと干渉しない位置に変更することによって、送風装置200の設置が可能になる。また、送風装置200の取付先の天井懐3が低く、梁3aが装置本体上方に存在する場合には、図11に示すように、サイドステー216、218を所望の高さに調整して野縁施工で取り付けられるようになる。すなわち、本体上方側に障害物がある場合には、サイドステー216、218を下方に逃げた位置に移動させて固定する。
このように、本実施形態では、第1の接続部材212、214とサイドステー216、218との接続部が第1の接続部材212、214の両端側に設けられるリブ部212e、214eの高さ方向に延びて形成されるスリット212c、214cとしている。このため、サイドステー216、218は、当該スリット212c、214cを介して位置を変更することによって、第1の接続部材212、214の高さ方向の位置がより細かく柔軟に連続的に変更可能となっている。これによって、送風装置200の取付先の仕様に応じた柔軟な施工方式の選択、及び各施工方式でのより柔軟な施工対応が可能になる。
(熱交換型換気装置の構成例)
次に、本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる熱交換型換気装置の内部構成について詳細に説明する。図12は、本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる熱交換型換気装置の構成を示す断面図である。図13は、本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる熱交換型換気装置の下面の構成を示す図である。図14、図15、及び図16は、本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる熱交換型換気装置の側面の構成を示す図である。本例では、給気ファン及び排気ファンにより機械的に給気及び排気を行う熱交換型換気装置(第1種換気装置)を適用した例について説明する。
図12乃至図16に示すように、熱交換型換気装置10は、建物外部の外気OA(Outer Air)を室内に取り込む給気ファン32と、室内の空気RA(Return Air)を屋外に送り出す排気ファン34と、給気ファン32及び排気ファン34を回転駆動させるモータ40と、外気OAと室内の空気RAの熱交換をする熱交換素子62と、これらを収容するケーシング12と、ケーシング12の下面に取り付けられるフロントパネル14とを備えている。
ケーシング12は、換気装置本体の一例を構成し、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂により直方体状の箱型に成形された筐体である。ケーシング12は、4側面の側壁部12a~12dと上面部12eとを有し、その下面に本体開口25が設けられる。側壁部12a~12dの下端には、フロントパネル14を着脱可能に取り付けるためのフランジ部12gが設けられる。フランジ部12gは、外方向に所定の長さだけ延出しており、側壁部12a~12d下端の全周に亘って設けられる。
ケーシング12の側壁部12aには、図12及び図15に示すように、外気OAを取り込むための取込口52と室内の空気RAを屋外に排出するための排気口54とが形成される。取込口52には、OAダクトジョイント80が連結され、排気口54には、EAダクトジョイント82が連結される。OAダクトジョイント80及びEAダクトジョイント82のそれぞれは、後述するように屋外まで延在するダクトに接続される。
ケーシング12の側壁部12bには、図12に示すように、熱交換素子62により熱交換された空気SA(Supply Air)を各室内に供給するための給気口64が形成される。本例では、4個の給気口64が形成され、4箇所の部屋に空気SAを供給できるようになっている。給気口64には、各部屋に延在するSAダクトジョイント84が連結される。ケーシング12の側壁部12cには、図15及び図16に示すように、室内(熱交換型換気装置10が設置された部屋以外の室内)の空気を吸い込むための図示しない副吸込口が設けられ、副吸込口に副吸込みダクトジョイント86が連結される。
ケーシング12の下面には、後述するOAオサエ板金16がケーシング12の側壁部12bと若干の間隙を隔てて(本体開口25の一部を開口させるようにして)設けられる。この間隙は、室内の空気RAを吸い込むための吸込口58として機能する。
このような構成により、ケーシング12内部には、取込口52から建物外部の外気OAを取り込んで、熱交換された空気SAを給気口64から室内に供給するための給気風路OA-SAと、吸込口58から室内の空気RAを吸い込んで熱交換された空気EAを排気口54から建物外部に排出するための排気風路RA-EAとが形成される。
ケーシング12の上面部12eには、熱交換素子62の上端部を支持するための支持部12hと、排気風路RA-EAの一部を構成して熱交換素子62を通過した空気EAの風向を調整するための傾斜部12iとが設けられる。支持部12hは、上面部12eが内側方向に断面略V字状に折り曲げられた部分のうち、その先端部に設けられる。
傾斜部12iは、熱交換素子62を通過した空気EAが当たる位置に設けられ、熱交換素子62を通過した空気EAの風向との交差角度が小さくなるように、熱交換素子62の上端部からケーシング12の上面部に向かって傾斜している。これにより、空気EAが傾斜部12iを緩やかな傾斜角度で傾斜部12iに当たることで、円滑に空気EAを排気ファン34に導くことができる。
ケーシング12の内部は、図12に示すように、給気ファン32及び排気ファン34が設置されるファン設置室30と熱交換素子62が設置される熱交換室60とに分割されている。ファン設置室30は、ケーシング12の高さ方向の略中間位置から平面方向に延びる仕切り部材22によって、給気ファン32が設置されるOA室46と排気ファンが設置されるEA室48とに分割されている。仕切り部材22は、例えば、強度の高い鉄板から構成される。仕切り部材22の下面には、OA室46とEA室48との温度差により発生する結露を防止するための断熱部材の一例を構成する不図示のパッキン部材が貼り付けられる。
(熱交換型換気装置の動作例)
次に、本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる熱交換型換気装置の動作について図12を参照して説明する。熱交換型換気装置10を運転状態としてモータ40を回転駆動させると、これに連動して給気ファン32及び排気ファン34が回転する。この給気ファン32の回転により、外気OAが図示しないダクト、OAダクトジョイント80及び取込口52を通過してケーシング12内部に取り込まれる。
取り込まれた外気OAは、給気ファンケース70の給気開口部78、給気ファン32及び給気風路OA-SAを構成するOAオサエ部材15の傾斜部15bを通過して熱交換素子62に供給される。熱交換素子62では、室内の空気と熱交換が行われ、所定温度に温度変更された空気SAが給気口64に供給される。給気口64に供給された空気SAは、給気口64に連結されるSAダクトジョイント84を通過して各室内に供給される。このようにして、屋外の新鮮な外気OAが各室内に供給される。
一方、排気ファン34の駆動により、室内の空気RAがフロントパネル14を介してケーシング12の吸込口58から吸い込まれる。吸い込まれた空気RAは、熱交換素子62に取り込まれ、熱交換素子62では、外気OAと熱交換が行われて、所定温度に温度変更される。熱交換素子62を通過した空気EAは、排気風路RA-EAを構成するケーシング12の傾斜部12i、排気ファンケース90の排気開口部98及び排気ファン34を通過して排気口54に送り出される。
本例では、排気開口部98の開口径W2は、給気開口部78の開口径W1よりも小さいため、排気風路RA-EAの風量を少なくなるように調整される。排気口54に送り出された空気EAは、EAダクトジョイント82及び図示しないダクトを通過して屋外に排出される。このようにして、室内の汚れた空気RAが屋外に排出される。
(熱交換型換気装置の設置例)
図17は、本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる熱交換型換気装置を建物に取り付けたときの取付例を示す図である。なお、図17では、建物500は、2階建てで構成されており、本発明の一実施形態に係る送風装置の一例となる図12に示した熱交換型換気装置10を1階部分に取り付けた例を示す。
建物500は、壁によって仕切られた複数の部屋R1,R2,R3及び廊下R4を有している。部屋R1、R2、R3及び廊下R4を仕切る壁及び扉の下部には、図示しないガラリやアンダーカットが設けられる。
建物500の廊下R4の天井面には、フロントパネル14を室内に露出させた状態で熱交換型換気装置10が設置される。廊下R4の天井面に位置した吸込口58(図12参照)からは、ガラリやアンダーカット等の開口部を介して廊下R4に流入した部屋R1,R2,R3の空気RAが吸い込まれる。
部屋R1、R2、R3のそれぞれの天井面には、給気グリル508が取り付けられる。本例において、部屋R1は、面積の広いリビングルームであるため、給気グリル508が部屋R1天井面の2箇所に取り付けられている。熱交換型換気装置10のケーシング12に設けられた4個の給気口64(図12等参照)のそれぞれには、SAダクトジョイント84(図13参照)を介して給気ダクト506が接続される。4本の給気ダクト506のそれぞれは、部屋R1~R3の天井面に設置された給気グリル508まで延在し、その先端部が給気グリル508に接続されている。
熱交換型換気装置10の取込口52(図12参照)には、OAダクトジョイント80(図13参照)を介して取込ダクト502が接続される。取込ダクト502は、屋外の壁面に設置された図示しない取込グリルに接続される。熱交換型換気装置10の排気口54(図15参照)には、EAダクトジョイント82(図13参照)を介して、排気ダクト504が接続される。排気ダクト504は、屋外の壁面に設置された図示しない排気グリルに接続されている。
熱交換型換気装置10の副吸込みダクトジョイント86(図16参照)には、副吸込みダクト509が接続され、副吸込みダクト509は、部屋R3の天井面に設置された副吸い込みグリル510に接続される。
このような構成により、屋外の外気OAは、取込ダクト502を介して熱交換型換気装置10に取り込まれ、熱交換素子62(図12参照)により熱交換された空気SAが給気ダクト506を通過して各部屋R1,R2,R3に供給される。
一方、部屋R3及び廊下R4の空気RA等は、熱交換型換気装置10の副吸込みダクト509及び吸込口58を介して熱交換型換気装置10に吸い込まれる。吸い込まれた空気RAは、熱交換素子62(図12参照)により熱交換され、熱交換された空気EAが排気ダクト504を介して屋外に排出される。
(総括)
以上説明したように、本発明の各実施形態に係る取付枠体及び送風装置を適用することによって、野縁施工と天吊施工の双方の施工法に対応可能な構成となっているサイドステーがマニホールドの高さ方向の位置を変更可能に取り付けられるようになる。このため、送風装置の取付先の仕様に応じて、より少ない労力及びコストで柔軟に野縁施工と天吊施工の施工方式を選択できるようになる。
すなわち、本発明の各実施形態に係る送風装置は、熱交換器や制御部等の各種機能部が搭載された装置本体が取付枠体から着脱可能に構成されてメンテナンス作業の効率を高めた上で、取付先の仕様に応じて柔軟に施工方式を選択・変更をすることができる。特に、木造住宅等では、送風装置を施工する際に、施工方式として野縁施工と天吊施工の選択の判断が現場でなされることがあるので、取付枠体を双方の施工方式でも互換性のある構成とすることによって、現場での柔軟な対応が可能になるので、極めて大きな工業的価値を有する。
なお、上記のように本発明の各実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、送風装置、及び取付枠体の構成、動作も本発明の各実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
100、200 送風装置、110、210 取付枠体、112、114、212、214 第1の接続部材、112b1、112b2、114b1、114b2、212b1、212b2、214b1、214b2 下端側位置決め部、112c1、112c2、114c1、114c2 取付部、112e、114e、212e、214e リブ部、114a、214a 上端側位置決め部、116、118、216、218 第2の接続部材、118a1、118a2、218a1、218a2 天吊金具用取付部、118b、218b 孔部、120、220 装置本体、122、222 ケーシング、122a、222a 上面側位置決め開口、122b、222b フランジ部、122b1、122b2 下端側位置決め開口、212c、214c スリット

Claims (9)

  1. 取付枠体に対して装置本体のケーシングを着脱可能に構成される送風装置であって、
    前記取付枠体は、
    互いに対向して設けられる一対の第1の接続部材と、
    互いに対向して設けられ、前記一対の第1の接続部材の両端部をそれぞれ接続する第2の接続部材と、を備え、
    前記第1の接続部材は、両端部に前記第2の接続部材との接続部を有し、該接続部は、前記第1の接続部材に対する前記第2の接続部材の高さ方向の位置を変更可能に構成され、
    前記一対の第1の接続部材の下端側には、前記ケーシングの下端側に設けられるフランジ部に形成された下端側位置決め開口に係止可能な下端側位置決め部が設けられることを特徴とする送風装置。
  2. 前記接続部は、前記第1の接続部材の両端側の前記高さ方向に設けられる複数の取付部であり、前記第2の接続部材は、前記取付部の位置を変更することによって、前記第1の接続部材に対する前記第2の接続部材の高さ方向の位置が変更されることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記接続部は、前記第1の接続部材の両端側の前記高さ方向に延びて形成されるスリットであり、前記第2の接続部材は、前記スリットを介して位置を変更することによって、前記第1の接続部材に対する前記第2の接続部材の高さ方向の位置が変更されることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  4. 前記一対の第1の接続部材の上端側には、前記ケーシングの上面に形成された上面側位置決め開口に係止可能な上端側位置決め部が設けられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の送風装置。
  5. 前記下端側位置決め部として、前記第1の接続部材の幅方向に沿って設けられる第1の下端側位置決め部と、前記第1の接続部材の両端側の下端に設けられる第2の下端側位置決め部が設けられることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の送風装置。
  6. 前記第2の接続部材の下面側には、前記フランジ部に締結するための孔部が設けられることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の送風装置。
  7. 前記第1の接続部材又は前記第2の接続部材には、アンカーボルトを締結する天吊金具を取付可能な天吊金具用取付部が設けられることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の送風装置。
  8. 前記一対の第1の接続部材として、一方には、給気用マニホールドが設けられ、他方には、外気用・排気用マニホールドが設けられることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の送風装置。
  9. 装置本体のケーシングに着脱可能な取付枠体であって、
    互いに対向して設けられる一対の第1の接続部材と、
    互いに対向して設けられ、前記一対の第1の接続部材の両端部をそれぞれ接続する第2の接続部材と、を備え、
    前記第1の接続部材は、両端部に前記第2の接続部材との接続部を有し、該接続部は、前記第1の接続部材に対する前記第2の接続部材の高さ方向の位置を変更可能に構成され、
    前記一対の第1の接続部材の下端側には、前記ケーシングの下端側に設けられるフランジ部に形成された下端側位置決め開口に係止可能な下端側位置決め部が設けられることを特徴とする取付枠体。
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