JP7094774B2 - 絶縁シートの取付構造および絶縁シート - Google Patents

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Description

本発明は、例えばシャーシ等の導体部品と配線基板との間の接触によるショートの発生を防止する絶縁シートの取付構造および絶縁シートに関するものである。
従来、電子機器の筐体内部に設けられた金属製のシャーシと配線基板との間の接触によるショートの発生を防止するものとして、シャーシと配線基板との間に絶縁シートを介挿するものが考えられている。
この種の絶縁シートの取付け方法としては、配線基板とともに絶縁シートをシャーシにネジ止めする方法、または絶縁シートを粘着テープによりシャーシに固着させる方法が考えられている。
しかしながら、配線基板とともに絶縁シートをシャーシにネジ止めする方法では、例えばメンテナンス等においてシャーシから配線基板を取り外した際に絶縁シートが脱落するおそれがあった。また、粘着テープを用いて絶縁シートをシャーシに固着させる方法では、粘着テープを用いる分、製造コストが高くなる問題があった。
かかる課題を解決するための一つの方策として、シャーシに専用のストッパを設け、絶縁シートを取り付けていない状態では配線基板の組み付けができないようにする絶縁シートの取付構造が考えられている(特許文献1参照)。
この絶縁シートの取付構造は、図12に示すように、シャーシ1に弾性変位可能なストッパ1aを設け、当該ストッパ1aの上に凸部2aを有する絶縁シート2を置き、プリント基板4を絶縁シート2を押すようにしてシャーシ1の定位置に押し込んでボス3にネジ止めするようにしたものである。
このような取付構造により、絶縁シート2が取付けられていない状態において配線基板を組み付けることができないようになっている。
特開2002-141680号公報
しかしながら、図12に示す絶縁シートの取付構造においては、シャーシ1に専用のストッパ1aを設ける必要があった。
また、図12に示す絶縁シートの取付構造においては、粘着テープを用いずに絶縁シート2を取り付けていることにより、絶縁シート2とシャーシ1の底面との間に密着性がないため、振動等により絶縁シート2が上下に遊動し、異音が発生するとともに、プリント基板4の半田面の部品リード等により絶縁シート2に傷がつきやすくなっていた。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、取付対象であるシャーシ側に専用の構成を設けることなく、絶縁シートが脱落し難い絶縁シートの取付構造および絶縁シートを提供することを目的とするものである。
本発明の絶縁シートの取付構造は、筐体の所定面の一部から突出しその先端が鉤形に形成されてなる、基板を固定するための複数の凸部と、前記複数の凸部のうちの第1の凸部を内包可能に切り欠かれてなる切欠き孔および前記切欠き孔の端面から前記切欠き孔の内部に突出した舌片部を有する第1の保持部と前記複数の凸部のうちの第2の凸部に端部が当接可能に切り欠かれた切欠き部を有する第2の保持部とが形成された絶縁シートとからなり、前記第1の凸部の鉤形状の内側面と前記筐体の前記所定面との間に前記舌片部が挿入されるとともに、前記第2の凸部の側面に前記第2の保持部の端面が当接して前記絶縁シートが前記筐体に保持されることを特徴とする。
この構成によれば、絶縁シートの第1の保持部により筐体の第1の凸部が切欠き孔に内包されるとともに舌片部が第1の凸部の鉤形状の先端部と筺体所定面との間に挿入されるとともに、絶縁シートの第2の保持部により筺体の第2の凸部側面がシート端部に形成された切り欠きに当接することによって、絶縁シートを取り付けるための専用の構成を筐体に設けることなく、取り付けられた絶縁シートが脱落し難い取付構造とすることができる。また、絶縁シートの取付作業が煩雑になることを抑制することができる。
また、本発明の絶縁シートの取付構造は、上記構成において、前記第1および第2の凸部は、前記基板を固定するためのネジ孔を備え、前記ネジ孔に螺合される基板固定用のネジを介して前記基板を前記所定面から所定の高さに固定し、前記ネジ孔に螺合された基板固定用のネジの先端部と前記筐体の所定面との間に前記絶縁シートを介挿するための前記所定の高さよりも小さな間隙を残すことを特徴とする。
この構成によれば、基板固定用のネジの先端部と筐体の所定面との間に絶縁シートを介挿することによって前記ネジの先端部により前記絶縁シートの遊動を抑制することができる。
また、本発明の絶縁シートの取付構造は、上記構成において、前記第2の保持部は、前記第1の保持部に対して、前記舌片部の形成方向と逆方向のシート端部位置に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1の凸部に対する第1の保持部の取付作業と第2の凸部に対する第2の保持部の取付作業との間で作業が移行する方向と舌片部の形成方向とを一致させることにより、無駄な動きの少ない作業により絶縁シートを筐体に取り付けることができる。
また、本発明の絶縁シートは、電子機器に用いられる絶縁シートであって、切欠き孔および前記切欠き孔の端面から前記切欠き孔の内部に突出した舌片部を有する第1の保持部と、前記舌片部の形成方向と逆方向の端部位置に配置され略L字状に切り欠かれた第2の保持部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、切欠き孔の内部に突出した舌片部を有する第1の保持部と、舌片部の形成方向と逆方向の端部位置に切欠きを有する第2の保持部とにより、絶縁シートの脱落を防ぐとともに当該絶縁シートの取付作業が煩雑になることを抑制することができる。
本発明の絶縁シートの取付構造および絶縁シートによると、絶縁シートの取付対象である筐体側に専用の構成を設けることなく、取り付けられた絶縁シートが脱落し難い構造とすることができる。
本発明の実施形態に係る絶縁シートの取付構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る絶縁シートの取付構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る絶縁シートの取付構造に用いられるプリント基板を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る絶縁シートの取付構造を用いたシャーシを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る絶縁シートの取付構造による絶縁シートを示す平面図である。 本発明の実施形態に係る絶縁シートの取付構造の説明に供する略線的平面図である。 本発明の実施形態に係る絶縁シートの取付構造による絶縁シートの取付工程を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る絶縁シートの取付構造による絶縁シートの取付工程を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る絶縁シートの取付構造による絶縁シートの取付工程を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る絶縁シートの取付構造による絶縁シートの取付工程を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る絶縁シートの取付構造による絶縁シートの切欠き孔とシャーシの切り起し部との係合状態を示す部分的拡大部である。 従来の絶縁シートの取付構造の説明に供する略線図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は、絶縁シート10およびプリント基板50がシャーシ30に取り付けられている状態を示す斜視図であり、図2は、その側面である。また、図3はプリント基板50を示し、図4は、シャーシ30のみを示す斜視図である。
図1~図4に示すように、シャーシ30は、略四角形の底面部31と、その両側端部から起立した側面部32、33とを有し、全体が金属材料で形成されている。底面部31には、先端が鉤形に形成されてなる複数の切り起し部(凸部)40a~40dが切り起こされている。この切り起し部40a~40dは、底面部31から略垂直な方向に起立した起立部41a~41dと、その先端において底面部31と略平行な方向に折り曲げられた当接部42a~42dとを有する。すなわち、切り起し部40a~40dは、先端部(当接部42a~42d)をL字状に折り曲げてなる鉤形を形成している。
当接部42a~42dが折り曲げられる方向は、4つの切り起し部40a~40dのうち、第1および第2の切り起し部40a、40bの各当接部42a、42bの折り曲げ方向が互いに向き合う方向となり、第3および第4の切り起し部40c、40dの各当接部42c、42dの折り曲げ方向が互いに向き合う方向となっている。各当接部42a~42dには、後述するプリント基板50を固定するためのネジ孔43a~43dが形成されている。
本実施形態の場合、切り起し部40a~40dは、底面部31の四隅に設けられており、各々の当接部42a~42dは、プリント基板50の四隅に当接して当該プリント基板50を支持するようになっている。図3に示すように、プリント基板50は、その四隅に孔51a、51b、51cおよび51dを有し、当該孔51a~51dと当接部42a~42dに形成されたネジ孔43a~43dとを介して、ネジ60によりプリント基板50を当接部42a~42d(すなわちシャーシ30)にネジ止めすることができる。
このように、切り起し部40a~40dの先端に設けられた当接部42a~42dにネジ止めされたプリント基板50は、切り起し部40a~40d(起立部41a~41d)の高さS1(図2)の分だけ底面部31から離間した状態で固定される。プリント基板50と底面部31との間には、絶縁シート10が設けられる。
この絶縁シート10は、樹脂等の絶縁材料で形成されており、プリント基板50および当該プリント基板50に搭載された電子部品と底面部31との間を電気的に絶縁するものである。絶縁シート10は、接着剤や両面テープを用いることなく切り起し部40a~40dの当接部42a~42dとシャーシ30の底面部31との間に介挿されている。また、当接部42a~42dにプリント基板50をネジ止めした状態において、ネジ60の先端部60aと底面部31との間には、絶縁シート10を挿入させることができるだけの間隙(高さS2(図2))が残るように構成されている。
絶縁シート10は、シャーシ30に取り付けられたプリント基板50の大きさよりも大きく、シャーシ30の底面部31を略全面的に覆う大きさに形成されている。図5に示すように、この絶縁シート10には、第1の側縁部10aおよびこれに隣接する第2の側縁部10bに囲まれた隅部に切欠き孔11aが形成され、第2の側縁部10bおよびこれに隣接する第3の側縁部10cに囲まれた隅部に切欠き孔11bが形成されている。
図6に示すように、切欠き孔11a、11bは、シャーシ30の底面部31に形成された切り起し部40a、40bに嵌合可能な形状に形成されている。本実施形態の場合、切り起し部40a、40b(当接部42a、42b)は、上方から見て四角形に形成されており、これに対応して、切欠き孔11a、11bは四角形状に形成されている。
これにより、絶縁シート10を切り起し部40a、40bの上方から被せるように取り付ける際に、切欠き孔11a、11bに切り起し部40a、40bを嵌合させることができ、絶縁シート10をシャーシ30の底面部31に落とし込むように取り付けることができる。
切欠き孔11a、11bには、その四角形を形成する4つの辺のうちの一つの端面から当該切欠き孔11a、11bの内部に突出する舌片部12a、12bが形成されており、絶縁シート10をシャーシ30の底面部31に取り付ける際に、当該舌片部12a、12bを切り起し部40a、40bの当接部42とシャーシ30の底面部31との間に挿入するようになっている。本実施形態では、切欠き孔11a、11bと、舌片部12a、12bとが、本発明の「第1の保持部」に相当する。
これにより、シャーシ30の底面部31に取り付けられた絶縁シート10においては、切り起し部40a、40bの鉤形状をなす先端部分(当接部42a、42b)によって舌片部12a、12bの上部が覆われ、舌片部12a、12bが底面部31から離間して上方に動くことが規制される。すなわち、舌片部12a、12bを有する絶縁シート10が底面部31から離れる方向(切り起し部40a、40bから抜け出す方向)に動くことが規制される。上述したように、切欠き孔11a、11bは、切り起し部40a、40bを嵌合し得る形状の孔を形成していることにより、絶縁シート10が切り起し部40a、40bから抜け出さないように規制されると、当該絶縁シート10は底面部31から外れ難い状態で保持される。
また、上述したように、プリント基板50がネジ止めされた場合においては、更に、当該ネジ60の先端部によって舌片部12a、12b(すなわち、絶縁シート10)が底面部31から離間する方向に動くことが規制される。切り起し部40a、40bの起立部41a、41bは、プリント基板50に搭載された電子部品と底面部31との接触を回避し得る高さS1(図2)に形成されており、当接部42a~42dにプリント基板50をネジ止めした状態において、ネジ60の先端部は、当該高さS1に比べて低い高さS2(図2)を残すのみで固定される。すなわち、絶縁シート10を介挿し得る程度の間隙を残すのみの高さS2で固定される。これにより、絶縁シート10に対してネジ60の先端部が押さえの役割を果たすため、絶縁シート10が上下に大きく遊動することを抑制し、プリント基板50に装着された部品リード等により、絶縁シート10に傷がつくことを防ぐことができる。また、上下に遊動することによる異音の発生を抑制することができる。
また、絶縁シート10においては、切欠き孔11a、11bが設けられた側である第2の側縁部10bと対向する第4の側縁部10dの両端部にL字状に切り欠かれた切欠き部(第2の保持部)13a、13bが形成されている。切欠き部13aは、絶縁シート10の第1の側縁部10aおよびこれに隣接する第4の側縁部10dの接続部分である隅部に形成され、切欠き部13bは、絶縁シート10の第4の側縁部10dおよびこれに隣接する第3の側縁部10cの接続部分である隅部に形成されている。
すなわち、切欠き部13aは、切欠き孔11aの舌片部12aの形成方向(第4の側縁部10dから第2の側縁部10bに向く方向)とは逆方向のシート端部位置に設けられ、切欠き部13bは、切欠き孔11bの舌片部12bの形成方向(第4の側縁部10dから第2の側縁部10bに向く方向)とは逆方向のシート端部位置に設けられている。
切欠き部13aの大きさは、絶縁シート10をシャーシ30に取り付けた状態で当該切欠き部13aの端面14aが切り起し部40cの起立部41c(図1)の側面に当接する程度の大きさに形成されている。また、切欠き部13bの大きさは、絶縁シート10をシャーシ30に取り付けた状態で当該切欠き部13bの端面14bが切り起し部40dの起立部41d(図1)の側面に当接する程度の大きさに形成されている。すなわち、絶縁シート10の第4の側縁部10dにおいて、切欠き部13aの端面14aと、切欠き部13bの端面14bとの間の距離Lは、切り起し部40cの起立部41cと切り起し部40dの起立部41dとの間の距離と同等か若干小さく、当該絶縁シート10の端面14aと端面14bとによって挟まれた凸領域部15を起立部41c、41d間に収容可能である長さによって形成されている。
これにより、切り起し部40c、40dの当接部42c、42dと底面部31との間に絶縁シート10を挿入させて起立部41c、41dの側面と切欠き部13a、13bの各端面14a、14bとを当接可能に構成することにより、絶縁シート10の第4の側縁部10d(凸領域部15)は、起立部41c、41d間に収容され、さらに当接部42c、42dによってシャーシ30の底面部31から離間する方向への動きが規制されることにより、当該絶縁シート10はシャーシ30の底面部31上に保持される。
次にシャーシ30に絶縁シート10を取り付ける工程について説明する。図7に示すように、まず、絶縁シート10の切欠き部13a、13bが形成された側の第4の側縁部10d(凸領域部15)を切り起し部40c、40dの当接部42c、42dと底面部31との間に挿入し、この状態において、図8に示すように、絶縁シート10全体を湾曲させながら、切欠き孔11a、11bの舌片部12a、12bを湾曲させて、これを切り起し部40a、40bの当接部42a、42bと底面部31との間に挿入させながら、切欠き孔11a、11bに切り起し部40a、40bを嵌合させ、絶縁シート10の第2の側縁部10bをシャーシ30の底面部31上に落とし込む。なお、舌片部12a、12bの先端は滑らかな円弧形状となっており、切り起し部40a、40bの当接部42a、42bと底面部31との間に挿入させやすくなっている。
これにより、図9に示すように、舌片部12a、12bが切り起し部40a、40bの当接部42a、42bとシャーシ30の底面部31との間に挿入された状態で切欠き孔11a、11bに切り起し部40a、40bが嵌合されることにより、絶縁シート10がシャーシ30の切り起し部40a、40bから抜け出すことを抑制することができる。
このように、シャーシ30の切り起し部40a~40dによって絶縁シート10が保持された状態においては、当該絶縁シート10が底面部31から離間する方向に動くことが規制される。換言すると、切り起し部40a~40dに取り付けられたプリント基板50とシャーシ30の底面部31との間において絶縁シート10を保持することができる。
さらに、図10に示すように、絶縁シート10が底面部31上に保持された状態において、切り起し部40a~40dの当接部42a~42dにプリント基板50をネジ60によりネジ止めすることにより、絶縁シート10を介挿した状態で底面部31上の所定高さにプリント基板50を取り付けることができる。
この状態において、プリント基板50を当接部42a~42dにネジ止めしたネジ60の先端と切欠き孔11a、11bの舌片部12a、12bとの間には僅かな隙間ができる程度にネジ60の長さが決められていることにより、ネジ60の先端部によって舌片部12a、12b(すなわち絶縁シート10)が上下に遊動することを抑制することができる。
以上の構成において、シャーシ30の底面部31に設けられた切り起し部40a、40bでは、その先端部(当接部42a、42b)が底面部31から所定の高さS1(図2)だけ離れた位置に形成されていることにより、当接部42a、42bにネジ止めされたプリント基板50は、底面部31から当該所定の高さで固定され、これによりプリント基板50の表面に固定された電子部品やリード等がシャーシ30の底面部31に接触することを回避することができる。
また、切り起し部40a、40bの当接部42a、42bにネジ止めされたプリント基板50と底面部13との間には、絶縁シート10が設けられる。この絶縁シート10には、切欠き孔11a、11bが形成されており、切り起し部40a、40bをこの切欠き孔11a、11bに嵌合させることにより、絶縁シート10をシャーシ30の底面部31まで落とし込むことができる。
切欠き孔11a、11bには舌片部12a、12bが設けられており、当該舌片部12a、12bは、切り起し部40a、40bの当接部42a、42bと底面部31との間に挿入されることにより、底面部31まで落とし込まれた絶縁シート10がシャーシ30から抜け出すことを防止することができる。
このように絶縁シート10をシャーシ30の底面部31上に保持した状態において、プリント基板50が当接部42a~42dにネジ止めされる。プリント基板50がネジ止めされた状態において、ネジ60の先端部60a(図2)は、底面部31からプリント基板50の高さS1(図2)よりも低い高さS2(図2)に固定される。舌片部12a、12b(絶縁シート10)は、この高さS2の間に介挿された状態となることにより、当該ネジ60の先端部60aによって絶縁シート10が上下方向(プリント基板50に接近する方向およびこれとは逆方向)に遊動することを抑制することができる。すなわち、ネジ60の先端部60aは、絶縁シート10の上下の遊動を抑える機能を有することになる。
このように、本実施形態に係る絶縁シートの取付構造においては、プリント基板50をシャーシ30に固定するための構成(当接部42a~42d(切り起し部40a~40d)、ネジ60)を絶縁シート10の脱落を抑制し得る保持手段として用いることができる。これにより、シャーシ30において、絶縁シート10が取り付けられた状態を維持するための専用の構成を設ける必要がなくなる。
また、これに加えて、絶縁シート10の第4の側縁部10dの側に切欠き部13a、13bを形成し、当該切欠き部13a、13bを介して、切り起し部40c、40d間に絶縁シート10の第4の側縁部10d(凸領域部15)を嵌合させ、さらに当接部42c、42dによって当該凸領域部15がシャーシ30の底面部31から離れることを規制する構成としたことにより、絶縁シート10に対して、切り起し部40a、40bに加えて、切り起し部40c、40dによってもシャーシ30の底面部31上に保持することができる。
この場合、切欠き孔11a、11bの舌片部12a、12bの形成方向とは逆方向のシート端部位置に切欠き部13a、13bを形成していることにより、シャーシ30に対して絶縁シート10を取り付ける工程においては、絶縁シート10の第4の側縁部10d(凸領域部15)を切り起し部40c、40dの間であって当接部42c、42dとシャーシ30の底面部31との間に入り込ませた後に、絶縁シート10の第2の側縁部10b(切欠き孔11a、11bおよび舌片部12a、12b)を切り起し部40a、40bに取り付ける手順により、シャーシ30に絶縁シート10を取り付けるようになっている。
このような取付工程においては、切り起し部40c、40d間に絶縁シート10の第4の側縁部10d(凸領域部15)を嵌合させる作業と、切り起し部40a、40bに絶縁シート10の切欠き孔11a、11b(舌片部12a、12b)を取り付ける作業とが前後して行われる。この場合、切り起し部40a、40bの当接部42a、42bとシャーシ30の底面部31との間に舌片部12a、12bを挿入する方向は、絶縁シート10の第4の側縁部10dから第2の側縁部10bに向く方向(図6において矢印A方向)となっている。すなわち、絶縁シート10の第4の側縁部10d側において凸領域部15を切り起し部40c、40d間に嵌合する作業から当該第4の側縁部10dに対向する第2の側縁部10b側において切欠き孔11a、11bを切り起し部40a、40bに取り付けるための作業へ移行するための作業の移動方向と、舌片部12a、12bを切り起し部40a、40bの当接部42a、42bとシャーシ30の底面部31との間に差し込む方向とが一致することになり、第4の側縁部10d(凸領域部15)の取付作業と第2の側縁部10b(切欠き孔11a、11b)の取付作業との間の作業の移行がしやすくなる。
このように、第4の側縁部10d(凸領域部15)を先にシャーシ30の底面部31に取り付けた後に、第2の側縁部10b(切欠き孔11a、11b)を底面部31に取り付ける作業手順において、当該作業手順に適した舌片部12a、12bの挿入作業を行うことができる。すなわち、シャーシ30に絶縁シート10を取り付ける際の作業手順に応じた位置及び方向を考慮して切欠き孔11a、11b、舌片部12a、12bおよび切欠き部13a、13bを形成したことにより、無駄な動きの少ない作業により絶縁シート10をシャーシ30に取り付けることができる。
以上の構成によれば、シャーシ30の底面部31にプリント基板50をネジ止めするための切り起し部40a、40b(当接部42a、42b)を設け、切欠き孔11a、11bおよび舌片部12a、12bを絶縁シート10に形成し、切欠き孔11a、11bに切り起し部40a、40bを嵌合させるとともに舌片部12a、12bを当接部42a、42bと底面部31との間に挿入させる構成としたことにより、プリント基板50をネジ止めするための切り起し部40a、40bを絶縁シート10の脱落を抑制した保持手段としても用いることができる。これにより、シャーシ30に絶縁シート10の取付状態を維持するための専用の手段を設けることなく、絶縁シート10の取付け状態を維持することができる。
また、プリント基板50に設けられた回路部品等がシャーシ30の底面部31に接触することを避け得る高さS1(図2)にプリント基板50を保持可能とし、プリント基板50を当接部42a、42bにネジ止めした場合のネジ60の先端部60aの底面部31からの高さS2(図2)がプリント基板50の保持高さS1よりも低い位置となるように構成し、当該先端部60aによって舌片部12a、12b(絶縁シート10)を抑えるようにしたことにより、回路部品等の接触を避けるための高さを確保しつつ、その間隙において絶縁シート10が遊動することを抑制することができる。
また、本実施形態では、シャーシ30において、切り起し部40a、40bに加えて、切り起し部40c、40dを設け、当該切り起し部40c、40dによっても絶縁シート10をシャーシ30に保持する構成とした。この構成においては、絶縁シート10に切欠き部13a、13bを形成し、この切欠き部13a、13bによって第4の側縁部10dに形成された凸領域部15を切り起し部40c、40dに嵌合させることにより、第4の側縁部10dにおいても、絶縁シート10をシャーシ30に保持することができる。
この場合、切欠き部13a、13bにおいては、切欠き孔11a、11bのように舌片部12a、12bを設けていないことにより、比較的容易に切り起し部40c、40dに取り付けることができる。一方、切欠き孔11a、11bにおいては、舌片部12a、12bを設けている分、絶縁シート10がシャーシ30から脱落することを十分に抑制することができる。
このように絶縁シート10に構成の異なる保持構造を混在させ、第4の側縁部10dにおいては比較的取付けが容易な切欠き部13a、13bを設けることにより、当該第4の側縁部10d(凸領域部15)を容易にシャーシ30に取り付けることができる一方、当該第4の側縁部10dに対向する第2の側縁部10bにおいては、シャーシ30からの脱落を十分に抑制し得る切欠き孔11a、11bを設けることにより、当該第2の側縁部10b(すなわち絶縁シート10)がシャーシ30から脱落することを防止することができる。
そして、絶縁シート10をシャーシ30に取り付ける手順として、第4の側縁部10d(切欠き部13a、13b)をシャーシ30に取り付けた後に第2の側縁部10b(切欠き孔11a、11b)をシャーシ30に取り付けるようにし、第4の側縁部10dの取付作業から第2の側縁部10bの取付作業へ移行する方向と、第2の側縁部10b(切欠き孔11a、11b)に設けられた舌片部12a、12bの形成方向とが一致する(作業動線が略同一直線上になる)構成とすることにより、取付作業の流れに沿って容易に舌片部12a、12bを切り起し部40a、40bの当接部42a、42bと底面部31との間に差し込むことができる。すなわち、絶縁シート10の第2の側縁部10d(切欠き孔11a、11b)を容易にシャーシ30に取り付けることができる。
かくして、メンテナンス等においてシャーシ30からプリント基板50を取り外した状態においても、絶縁シート10がシャーシ30から脱落することを抑制することができ、かつ絶縁シート10の取付け作業が比較的容易な絶縁シートの取付構造を、シャーシ30に専用の構成を設けることなく実現することができる。
なお、上述の実施形態においては、図4に示したように、切り起し部40a、40bの当接部42a、42bは、互いに向かい合う方向に折り曲げられており、この当接部42a、42bの形成方向(折り曲げ方向)に対して、舌片部12a、12bを横方向から挿入する場合について述べたが、当接部42a、42bに対する舌片部12a、12bの挿入方向はこれに限られるものではなく、例えば、図11に示すように、当接部42bの先端側から起立部41bに向けて舌片部12bを挿入するような関係であってもよい。
また、上述の実施形態においては、1つの絶縁シート10をシャーシ30に取り付けるために複数の舌片部12a、12b(切欠き孔11a、11b)を設ける場合について述べたが、これに限られるものではなく、少なくとも1つの舌片部12a(切欠き孔11a)を設けることによって、絶縁シート10がシャーシ30から脱落することを抑制することができる。
10 絶縁シート
10a 第1の側縁部
10b 第2の側縁部
10c 第3の側縁部
10d 第4の側縁部
11a、11b 切欠き孔
12a、12b 舌片部
13a、13b 切欠き部
15 凸領域部
30 シャーシ(筺体)
31 底面部(筺体の所定面)
40a、40b、40c、40d 切り起し部(凸部)
41a、41b、41c、41d 起立部
42a、42b、42c、42d 当接部
43a、43b、43c、43d ネジ孔
50 プリント基板
60 ネジ

Claims (4)

  1. 筐体の所定面の一部から突出しその先端が鉤形に形成されてなる、基板を固定するための複数の凸部と、
    前記複数の凸部のうちの第1の凸部を内包可能に切り欠かれてなる切欠き孔および前記切欠き孔の端面から前記切欠き孔の内部に突出した舌片部を有する第1の保持部と前記複数の凸部のうちの第2の凸部に端部が当接可能に切り欠かれた切欠き部を有する第2の保持部と前記複数の凸部のうちの第3の凸部に端部が当接可能に切り欠かれた切欠き部を有する第3の保持部とが形成され、前記第2および第3の保持部は、互いに対向する外縁に対して切り開かれた形状の切欠き部である絶縁シートとからなり、
    前記第1の凸部の鉤形状の内側面と前記筐体の前記所定面との間に前記舌片部が挿入されるとともに、
    前記第2の凸部の側面に前記第2の保持部の端面が当接するとともに前記第3の凸部の側面に前記第3の保持部の端面が当接して前記第2の凸部の側面と前記第3の凸部の側面との間に前記絶縁シートが前記筐体に保持される
    ことを特徴とする絶縁シートの取付構造。
  2. 前記第1第2および第3の凸部は、
    前記基板を固定するためのネジ孔を備え、前記ネジ孔に螺合される基板固定用のネジを介して前記基板を前記所定面から所定の高さに固定し、
    前記ネジ孔に螺合された基板固定用のネジの先端部と前記筐体の所定面との間に前記絶縁シートを介挿するための前記所定の高さよりも小さな間隙を残す
    ことを特徴とする請求項1に記載の絶縁シートの取付構造。
  3. 前記第2および第3の保持部は、
    前記第1の保持部に対して、前記舌片部の形成方向と逆方向のシート端部位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の絶縁シートの取付構造。
  4. 電子機器に用いられる絶縁シートであって、
    切欠き孔および前記切欠き孔の端面から前記切欠き孔の内部に突出した舌片部を有する第1の保持部と、
    前記舌片部の形成方向と逆方向の端部位置に配置され略L字状に切り欠かれ、互いに対向する外縁に対して切り開かれた形状の切欠き部である第2および第3の保持部と、
    を備えることを特徴とする絶縁シート。
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