JP7093291B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7093291B2 JP7093291B2 JP2018216800A JP2018216800A JP7093291B2 JP 7093291 B2 JP7093291 B2 JP 7093291B2 JP 2018216800 A JP2018216800 A JP 2018216800A JP 2018216800 A JP2018216800 A JP 2018216800A JP 7093291 B2 JP7093291 B2 JP 7093291B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- mass
- less
- hair
- hair cosmetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/49—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds
- A61K8/4906—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom
- A61K8/4913—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom having five membered rings, e.g. pyrrolidone carboxylic acid
- A61K8/492—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with one nitrogen as the only hetero atom having five membered rings, e.g. pyrrolidone carboxylic acid having condensed rings, e.g. indol
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/33—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
- A61K8/34—Alcohols
- A61K8/342—Alcohols having more than seven atoms in an unbroken chain
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/40—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
- A61K8/41—Amines
- A61K8/416—Quaternary ammonium compounds
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/40—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
- A61K8/45—Derivatives containing from 2 to 10 oxyalkylene groups
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
- A61K8/84—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
- A61K8/86—Polyethers
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
- A61Q5/10—Preparations for permanently dyeing the hair
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
- A61Q5/12—Preparations containing hair conditioners
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Birds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Emergency Medicine (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
例えば特許文献1には、上記メラニン前駆体を含有し、染色性に優れる一剤式空気酸化型染毛剤が開示されている。
浴室において使用する、いわゆるインバスのヘアケア製品においては、毛髪への塗布中、又は乾燥後の毛髪の感触を良好なものとし、毛髪のダメージを軽減するためにカチオン性界面活性剤等のカチオン性物質を使用することが知られている。そこで本発明者らは、メラニン前駆体を用いた毛髪化粧料において、カチオン性界面活性剤を配合したところ、意外にも毛髪外での重合反応が抑制され、すすぎ時の感触が向上することを見出した。しかしながら、メラニン前駆体である、5,6-ジヒドロキシインドール、5,6-ジヒドロキシインドリン又はこれらの誘導体は、アルカリ領域においてはアニオン性を呈するため、カチオン性界面活性剤とコンプレックスを形成して凝集物を生じることが判明した。凝集物を生じると製品の安定性や外観が損なわれるのみならず、十分な量の有効成分を毛髪内に浸透させることが困難になる。
本発明の課題は、所定のメラニン前駆体と、カチオン性界面活性剤とを含有し、アルカリ領域においても凝集物を生じ難く安定性に優れ、かつ、処理後の毛髪の感触を良好にすることができる毛髪化粧料を提供することにある。
すなわち、本発明は下記に関する。
次の成分(A)~(C):
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は-COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)カチオン性界面活性剤
(C)ポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤
を含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が1.0以上、成分(A)に対する成分(C)の質量比(C)/(A)が1.0以上であり、成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が5以上の成分を(C5)、オキシエチレン付加モル数が10以上の成分を(C10)、オキシエチレン付加モル数が15以上の成分を(C15)、オキシエチレン付加モル数が30以上の成分を(C30)とした場合に、成分(A)に対する各成分の質量比が下記式(I)~(IV)のうちいずれか1以上を満たしており、25℃におけるpHが8.0以上12.0以下である毛髪化粧料。
(C5)/(A)≧4.5 ・・・(I)
(C10)/(A)≧3.5 ・・・(II)
(C15)/(A)≧1.2 ・・・(III)
(C30)/(A)≧0.2 ・・・(IV)
本発明の毛髪化粧料は、次の成分(A)~(C):
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は-COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)カチオン性界面活性剤
(C)ポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤
を含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が1.0以上、成分(A)に対する成分(C)の質量比(C)/(A)が1.0以上であり、成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が5以上の成分を(C5)、オキシエチレン付加モル数が10以上の成分を(C10)、オキシエチレン付加モル数が15以上の成分を(C15)、オキシエチレン付加モル数が30以上の成分を(C30)とした場合に、成分(A)に対する各成分の質量比が下記式(I)~(IV)のうちいずれか1以上を満たしており、25℃におけるpHが8.0以上12.0以下である毛髪化粧料である。
(C5)/(A)≧4.5 ・・・(I)
(C10)/(A)≧3.5 ・・・(II)
(C15)/(A)≧1.2 ・・・(III)
(C30)/(A)≧0.2 ・・・(IV)
本発明者らは、非イオン性界面活性剤の中でも、ポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤である成分(C)の含有量を成分(A)に対して質量比で1.0以上とし、かつオキシエチレンの付加モル数が5以上のものを成分(A)に対し特定の質量比で用いた場合にのみ、上記凝集物の生成を抑制できることを見出した。
また本発明者らは、毛髪化粧料中の成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)を1.0以上とすることにより、アルカリ領域下であっても、成分(A)の毛髪外重合反応が抑制されてすすぎ時の感触が向上すると共に、染毛性も向上することを見出した。
毛髪化粧料の剤型には特に制限はなく、例えば液体状、泡状、ペースト状、クリーム状、固形状、粉末状等、任意の剤型とすることが可能である。毛髪への塗布性の観点からは、液体状、ペースト状又はクリーム状とすることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、下記一般式(1)で表される化合物又はその塩である成分(A)を含有する。成分(A)は空気酸化により重合してメラニン色素に変換されるメラニン前駆体であり、毛髪の染色剤として作用する。
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は-COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
成分(A)のメラニン前駆体は、一般式(1)で表される化合物であるインドール誘導体又はインドリン誘導体、又はこれらの塩であり、本発明においてはその1種又は2種以上の組み合わせを用いることができる。成分(A)は、染毛性の観点からインドール誘導体(すなわち、一般式(1)中の破線部分にπ結合が存在する)であることがより好ましい。
成分(A)の入手性及び染毛性の観点から、一般式(1)において、R1は好ましくは水酸基であり、R2は好ましくは水素原子又は-COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)、より好ましくは水素原子又は-COOHである。R3は好ましくは水素原子である。
また一般式(1)においてR2が-COOHである場合、一般式(1)で表される化合物の塩としては、そのカルボン酸塩(R2が-COO-X+(X+は、Na+、K+等のアルカリ金属イオン、Ca+、Mg+等のアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオンなどの陽イオン)である)が挙げられる。
5,6-ジヒドロキシインドール及び5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸を併用する場合は、そのモル比は50:50~99:1の範囲とすることが好ましく、80:20~99:1の範囲とすることがより好ましく、85:15~95:5の範囲とすることがさらに好ましい。5,6-ジヒドロキシインドール及び5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸のモル比が上記範囲であると染毛後の毛髪の仕上がりが自然な色味に近づく。
5,6-ジヒドロキシインドールと5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸とのモル比は、逆相HPLCにより定量することができる。
本発明の毛髪化粧料は、成分(B)としてカチオン性界面活性剤を含有する。成分(B)は、成分(A)の毛髪外での重合反応を抑制し、染毛性を向上させるとともに、毛髪化粧料による処理後の毛髪のすすぎ時の感触を良好にする作用を有する。
カチオン性界面活性剤としては、下記一般式で表されるモノ又はジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩が挙げられる。
〔式中、R11は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8以上22以下のアルキル基、R15CONH(CH2)m-、R15-O-(CH2)m-又はR15COO(CH2)m-(R15は直鎖又は分岐鎖の炭素数7以上21以下のアルキル基を示し、mは1以上4以下の数を示す。)で表される基を示し、R12は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1以上22以下のアルキル基、又は前記R15CONH(CH2)m-、R15-O-(CH2)m-若しくはR15COO(CH2)m-で表される基を示し、R13及びR14はそれぞれ独立に炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、Y-は塩化物イオン、臭化物イオン又はメトサルフェートイオンを示す。〕
R12における直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1以上22以下のアルキル基の炭素数は、モノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩の場合、好ましくは1以上4以下、より好ましくは1以上3以下であり、ジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩の場合、好ましくは8以上22以下、より好ましくは8以上18以下である。
R13及びR14はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基であり、好ましくはメチル基である。
R15における、直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基の炭素数は7以上21以下であり、好ましくは7以上19以下である。
但し、毛髪化粧料中の成分(B)の含有量は、毛髪のすすぎ時の感触向上及び染毛性向上の観点から、毛髪化粧料中、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上、よりさらに好ましくは0.3質量%以上、よりさらに好ましくは0.4質量%以上、よりさらに好ましくは0.5質量%以上である。また、毛髪の感触低下抑制の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、よりさらに好ましくは2質量%以下、よりさらに好ましくは1.5質量%以下である。
本発明の毛髪化粧料は、成分(C)として、ポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤を含有する。
ポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤としては、具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。これらのアルキル基、アルケニル基は直鎖又は分岐鎖のいずれでもよい。また、脂肪酸中の脂肪族鎖は飽和又は不飽和のいずれでもよく、直鎖又は分岐鎖のいずれでもよい。
上記アルキル基、アルケニル基、及び脂肪酸中の脂肪族鎖の炭素数は、凝集物の生成抑制の観点から、好ましくは8以上、より好ましくは10以上、さらに好ましくは12以上であり、また、好ましくは22以下、より好ましくは20以下、さらに好ましくは18以下である。
ポリオキシエチレンアルケニルエーテルとしては、ポリオキシエチレンテトラデセニルエーテル、ポリオキシエチレンヘキサデセニルエーテル、ポリオキシエチレンオクタデセニルエーテル等が挙げられる。
ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンモノミリステート、ポリオキシエチレンモノパルミテート、ポリオキシエチレンモノステアレート等が挙げられる。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノイソステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンジステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート等が挙げられる。
成分(C)は1種又は2種以上を用いることができる。中でも、成分(C)としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル及びポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステルからなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがより好ましく、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、及びポリオキシエチレンベヘニルエーテルからなる群から選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましく、ポリオキシエチレンセチルエーテルがよりさらに好ましい。
本発明の毛髪化粧料においては、成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が5以上の成分を(C5)、オキシエチレン付加モル数が10以上の成分を(C10)、オキシエチレン付加モル数が15以上の成分を(C15)、オキシエチレン付加モル数が30以上の成分を(C30)とした場合に、成分(A)に対する各成分の質量比が下記式(I)~(IV)のうちいずれか1以上を満たすものである(以降、成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数がX以上の成分を(CX)、オキシエチレン付加モル数がX以上Y以下の成分を(CX-Y)と表記する)。
(C5)/(A)≧4.5 ・・・(I)
(C10)/(A)≧3.5 ・・・(II)
(C15)/(A)≧1.2 ・・・(III)
(C30)/(A)≧0.2 ・・・(IV)
本発明の毛髪化粧料は成分(C)中の特定の成分を成分(A)に対し所定の割合で含有することにより、アルカリ領域下であっても成分(A)と成分(B)とのコンプレックス形成に起因する凝集物を生じ難く、良好な安定性を有するものとなる。
上記効果を得る観点からは、毛髪化粧料は前記式(II)、(III)及び(IV)のうちいずれか1以上を満たすことが好ましく、前記式(III)及び(IV)のうちいずれか1以上を満たすことがより好ましく、少なくとも前記式(III)を満たすことがさらに好ましい。
凝集物生成を抑制する観点から、成分(A)に対する成分(C10)の質量比(C10)/(A)は、好ましくは4.0以上、より好ましくは4.5以上、さらに好ましくは5.0以上である。また、毛髪の感触低下抑制の観点から、好ましくは40以下、より好ましくは30以下、さらに好ましくは20以下である。
凝集物生成を抑制する観点から、成分(A)に対する成分(C15)の質量比(C15)/(A)は、好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上、さらに好ましくは2.5以上、よりさらに好ましくは3.0以上、よりさらに好ましくは3.5以上である。また、毛髪の感触低下抑制の観点から、好ましくは40以下、より好ましくは30以下、さらに好ましくは20以下である。
凝集物生成を抑制する観点から、成分(A)に対する成分(C30)の質量比(C30)/(A)は、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.6以上、よりさらに好ましくは0.7以上、よりさらに好ましくは0.8以上、よりさらに好ましくは1.0以上、よりさらに好ましくは1.5以上である。また、毛髪の感触低下抑制の観点から、好ましくは40以下、より好ましくは30以下、さらに好ましくは20以下である。
成分(A)に対する成分(C200)の質量比(C200)/(A)は、凝集物生成を抑制する観点から、好ましくは5.0以下、より好ましくは4.0以下、さらに好ましくは3.0以下、よりさらに好ましくは2.0以下、よりさらに好ましくは1.0以下、よりさらに好ましくは0である。
成分(A)に対する成分(C70)の質量比(C70)/(A)は、凝集物生成を抑制する観点から、好ましくは5.0以下、より好ましくは4.0以下、さらに好ましくは3.0以下、よりさらに好ましくは2.0以下、よりさらに好ましくは1.0以下、よりさらに好ましくは0である。
成分(A)に対する成分(C20-40)の質量比(C20-40)/(A)は、凝集物生成を抑制する観点から、好ましくは0.2以上であり、より好ましくは0.5以上であり、さらに好ましくは0.8以上、よりさらに好ましくは1.5以上であり、また、毛髪の感触低下抑制の観点から、好ましくは20以下であり、より好ましくは15以下であり、さらに好ましくは10以下であり、よりさらに好ましくは5以下である。
毛髪化粧料中の成分(C10)の含有量は、凝集物生成を抑制する観点から、好ましくは0.175質量%以上、より好ましくは0.20質量%以上、さらに好ましくは0.225質量%以上、よりさらに好ましくは0.25質量%以上、よりさらに好ましくは0.3質量%以上、よりさらに好ましくは0.4質量%以上である。また、毛髪の感触低下抑制の観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは7.0質量%以下、よりさらに好ましくは5.0質量%以下である。
毛髪化粧料中の成分(C15)の含有量は、凝集物生成を抑制する観点から、好ましくは0.06質量%以上、より好ましくは0.075質量%以上、さらに好ましくは0.10質量%以上、よりさらに好ましくは0.15質量%以上、よりさらに好ましくは0.175質量%以上、よりさらに好ましくは0.20質量%以上である。また、毛髪の感触低下抑制の観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは7.0質量%以下、よりさらに好ましくは5.0質量%以下である。
毛髪化粧料中の成分(C30)の含有量は、凝集物生成を抑制する観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.015質量%以上、さらに好ましくは0.025質量%以上、よりさらに好ましくは0.030質量%以上、よりさらに好ましくは0.035質量%以上、よりさらに好ましくは0.04質量%以上、よりさらに好ましくは0.05質量%以上、よりさらに好ましくは0.075質量%以上である。また、毛髪の感触低下抑制の観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは7.0質量%以下、よりさらに好ましくは5.0質量%以下である。
成分(C)を構成する成分中の成分(C5)の含有量が98質量%以上 ・・・(V)
成分(C)を構成する成分中の成分(C10)の含有量が75質量%以上・・・(VI)
成分(C)を構成する成分中の成分(C15)の含有量が30質量%以上・・・(VII)
成分(C)を構成する成分中の成分(C30)の含有量が0質量%超 ・・・(VIII)
凝集物生成を抑制する観点からは、上記(VI)~(VIII)のうちいずれか1以上を満たすことがより好ましく、上記(VII)及び(VIII)のうちいずれか1以上を満たすことがより好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料は、凝集物生成を抑制する観点から、次の(IX)を満たすことが好ましい。
成分(C)を構成する成分中の成分(C200)の含有量が50質量%以下・・・(IX)
さらに、同様の観点から次の(X)を満たすことが好ましい。
成分(C)を構成する成分中の成分(C70)の含有量が50質量%以下・・・(X)
前記(VI)に関して、成分(C)を構成する成分中の成分(C10)の含有量は、凝集物生成を抑制する観点から、より好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは85質量%以上、よりさらに好ましくは90質量%以上であり、100質量%以下である。
前記(VII)に関して、成分(C)を構成する成分中の成分(C15)の含有量は、凝集物生成を抑制する観点から、より好ましくは40質量%以上、さらに好ましくは50質量%以上、よりさらに好ましくは60質量%以上であり、100質量%以下である。
前記(VIII)に関して、成分(C)を構成する成分中の成分(C30)の含有量は、凝集物生成を抑制する観点から、より好ましくは2.5質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上、よりさらに好ましくは10質量%以上であり、100質量%以下である。
前記(IX)に関して、成分(C)を構成する成分中の成分(C200)の含有量は、凝集物生成を抑制する観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、よりさらに好ましくは0質量%である。
前記(X)に関して、成分(C)を構成する成分中の成分(C70)の含有量は、凝集物生成を抑制する観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、よりさらに好ましくは0質量%である。
質量比(C5)/[(A)+(B)]≧0.2・・・(XI)
質量比(C10)/[(A)+(B)]≧0.2・・・(XII)
質量比(C15)/[(A)+(B)]≧0.2・・・(XIII)
質量比(C30)/[(A)+(B)]≧0.01・・・(XIV)
また、凝集物生成を抑制する観点から、上記(XII)~(XIV)のうちいずれか1以上を満たすことがより好ましく、上記(XIII)及び(XIV)のうちいずれか1以上を満たすことがより好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、毛髪の感触向上の観点から、成分(A)及び成分(B)に対する成分(C10)の質量比;(C10)/[(A)+(B)]が好ましくは6.0以下、より好ましくは5.5以下、さらに好ましくは5.0以下である。また、凝集物生成を抑制する観点からは、質量比(C10)/[(A)+(B)]は、より好ましくは0.4以上、さらに好ましくは1.75以上、よりさらに好ましくは2.0以上、よりさらに好ましくは2.25以上である。
本発明の毛髪化粧料は、毛髪の感触向上の観点から、成分(A)及び成分(B)に対する成分(C15)の質量比;(C15)/[(A)+(B)]が好ましくは6.0以下、より好ましくは5.0以下、さらに好ましくは4.0以下である。また、凝集物生成を抑制する観点からは、質量比(C15)/[(A)+(B)]は、より好ましくは0.4以上、さらに好ましくは0.6以上、よりさらに好ましくは0.75以上、よりさらに好ましくは1.0以上である。
本発明の毛髪化粧料は、毛髪の感触向上の観点から、成分(A)及び成分(B)に対する成分(C30)の質量比;(C30)/[(A)+(B)]が好ましくは5.5以下、より好ましくは5.0以下、さらに好ましくは4.0以下である。また、凝集物生成を抑制する観点からは、質量比(C30)/[(A)+(B)]は、より好ましくは0.05以上、さらに好ましくは0.1以上、よりさらに好ましくは0.15以上、よりさらに好ましくは0.25以上である。
また、本発明の毛髪化粧料は、毛髪の感触向上の観点、凝集物生成を抑制する観点から、成分(A)及び成分(B)に対する成分(C200)の質量比;(C200)/[(A)+(B)]が好ましくは3.0以下、より好ましくは2.0以下、さらに好ましくは1.0以下、よりさらに好ましくは0である。
さらに、本発明の毛髪化粧料は、毛髪の感触向上の観点、凝集物生成を抑制する観点から、成分(A)及び成分(B)に対する成分(C70)の質量比;(C70)/[(A)+(B)]が好ましくは3.0以下、より好ましくは2.0以下、さらに好ましくは1.0以下、よりさらに好ましくは0である。
毛髪内への成分(A)の浸透性を高め、染毛性を向上させる観点から、本発明の毛髪化粧料のpHは8.0以上であり、好ましくは8.5以上、より好ましくは9.0以上である。メラニン前駆体である成分(A)は塩基性条件で空気中の酸素と反応し、メラニン色素に変換されやすいため、pHが8.0以上であると染毛性が向上する。また、当該pHは12.0以下であり、染毛性向上、及び毛髪へのダメージ抑制の観点から、好ましくは11.0以下、より好ましくは10.5以下である。
上記pHは25℃における測定値であり、具体的には実施例に記載の方法により測定できる。
本発明の毛髪化粧料は、アルカリ剤を含有することが好ましい。アルカリ剤は毛髪を膨潤させてキューティクルを開き、成分(A)等の染色剤成分を毛髪の内部まで浸透させる作用と共に、成分(A)の重合反応を促進し、染毛性を向上させる作用を有する。アルカリ剤としては、通常の染毛剤に使用されるアルカリ剤であれば特に制限なく用いることができる。
当該アルカリ剤としては、例えば、アンモニア;モノ-、ジ-又はトリメタノールアミン、モノ-、ジ-又はトリエタノールアミン等のアルカノールアミン;メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、N-メチルエチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等のアルキルアミン;ベンジルアミン等のアラルキルアミン;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ化合物等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。アルカノールアミン、アルキルアミン、又はアラルキルアミンの炭素数は、水溶性の観点から、好ましくは10以下、より好ましくは8以下である。
なかでも、染毛性の観点からは、アルカリ剤はアンモニア、アルカノールアミン、アルキルアミン、アラルキルアミン、水酸化ナトリウム、及び水酸化カリウムからなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、アンモニア及びアルカノールアミンからなる1種又は2種以上を含むことがより好ましく、モノアルカノールアミンを含むことがさらに好ましく、モノエタノールアミンを含むことがよりさらに好ましい。
酸化防止剤としては、亜硫酸、アスコルビン酸、チオグリコール酸、L-システイン、N-アセチル-L-システイン及びそれらの塩が挙げられる。成分(A)の安定化、及び染毛性向上の観点からは亜硫酸、アスコルビン酸又はそれらの塩が好ましい。
酸化防止剤を用いる場合、その含有量は、毛髪化粧料中、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上であり、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である。
本発明の毛髪化粧料は、成分(A)の重合に最適なpH範囲に調整して染毛性を向上させる観点から、pH調整剤を含有することができる。毛髪化粧料が前記アルカリ剤を含有する場合は、pH調整剤としてはプロトン化剤が好ましい。プロトン化剤は一塩基酸及び多塩基酸のいずれでもよく、有機酸(炭素数1以上8以下、但しアスコルビン酸を除く)及び無機酸のいずれでもよい。当該プロトン化剤としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸、クエン酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上が挙げられ、リン酸及びクエン酸からなる群から選ばれる1種又は2種がより好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、前記成分の他、毛髪化粧料に通常使用される成分を、本発明の目的を損なわない範囲で適宜含有してもよい。当該成分としては、例えば、高級アルコール、油剤、成分(A)以外の染色剤、ポリマー、芳香族アルコール、抗フケ剤、ビタミン剤、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、キレート剤、保湿剤、パール剤、セラミド類、香料、紫外線吸収剤等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、高級アルコールを含有することができる。毛髪化粧料がリンス、コンディショニング剤、及びトリートメント剤からなる群から選ばれる毛髪化粧料である場合には乳化安定性が向上する。
高級アルコールとしては、一般式R21-OH〔式中、R21は炭素数12以上24以下の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示す。〕で表されるものを用いることができる。R21は、好ましくは炭素数12以上24以下の直鎖又は分岐鎖の脂肪族炭化水素基、より好ましくは炭素数12以上24以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、又は、炭素数12以上24以下の直鎖又は分岐鎖のアルケニル基、さらに好ましくは炭素数12以上24以下の直鎖アルキル基、又は、炭素数12以上24以下の直鎖アルケニル基である。
高級アルコールとしては例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナービルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。高級アルコールは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の毛髪化粧料は、毛髪の感触を向上させるため、油剤を含有することができる。油剤としては、スクワレン、スクワラン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素類;ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボガド油、オリーブ油等のグリセリド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル類;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、イソステアリル酸、イソパルミチン酸等の高級脂肪酸類;その他、イソステアリルグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル等が挙げられる。油剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の毛髪化粧料は、さらに、成分(A)以外の染色剤を含有してもよい。当該染色剤としては、通常染毛剤に用いられる酸化染料(プレカーサー及びカップラーから構成される)、直接染料が挙げられる。
成分(A)以外の染色剤を用いる場合、その含有量は、毛髪化粧料中、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.02質量%以上であり、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下である。
毛髪化粧料は、通常、水性媒体を含有する。水性媒体としては、水;エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;1,3-ブチレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール等の炭素数6以下の低分子ジオール及びトリオールが挙げられ、水が好ましい。毛髪化粧料中の水性媒体の含有量は、毛髪化粧料の剤型により適宜選択することができるが、通常、1~95質量%の範囲である。水性媒体として水を用いる場合には、毛髪化粧料の毛髪への塗布し易さ、乳化形態とする場合の安定性、高い染毛性を発現させる観点から、毛髪化粧料中の水の含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%であり、また、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下である。
本発明はさらに、前記毛髪化粧料を毛髪に適用する工程を有する、毛髪の染色方法を提供する。毛髪の染色方法としては、例えば、毛髪化粧料がコンディショニング剤、トリートメント剤又は染毛剤の場合は、該毛髪化粧料を毛髪に塗布し、必要に応じて短時間(1~5分程度)放置した後に洗い流す。以上のような工程を日常的に繰り返すことにより、容易に白髪等の染色を行うことができる。
<1> 次の成分(A)~(C):
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は-COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)カチオン性界面活性剤
(C)ポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤
を含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が1.0以上、成分(A)に対する成分(C)の質量比(C)/(A)が1.0以上であり、
成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が5以上の成分を(C5)、オキシエチレン付加モル数が10以上の成分を(C10)、オキシエチレン付加モル数が15以上の成分を(C15)、オキシエチレン付加モル数が30以上の成分を(C30)とした場合に、成分(A)に対する各成分の質量比が下記式(I)~(IV)のうちいずれか1以上を満たしており、
25℃におけるpHが8.0~12.0である毛髪化粧料。
40≧(C5)/(A)≧4.5 ・・・(I)
40≧(C10)/(A)≧3.5 ・・・(II)
40≧(C15)/(A)≧1.2 ・・・(III)
40≧(C30)/(A)≧0.2 ・・・(IV)
<2> 次の成分(A)~(C):
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は-COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)カチオン性界面活性剤
(C)ポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤
を含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が1.0~20、成分(A)に対する成分(C)の質量比(C)/(A)が1.0~30であり、
成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が5以上の成分を(C5)、オキシエチレン付加モル数が10以上の成分を(C10)、オキシエチレン付加モル数が15以上の成分を(C15)、オキシエチレン付加モル数が30以上の成分を(C30)、オキシエチレン付加モル数が200以上の成分を(C200)とした場合に、成分(A)に対する各成分の質量比が下記式(I)~(IV)のうちいずれか1以上、及び(C200)/(A)が5.0以下を満たしており、
25℃におけるpHが8.0~12.0である毛髪化粧料。
40≧(C5)/(A)≧4.5 ・・・(I)
40≧(C10)/(A)≧3.5 ・・・(II)
40≧(C15)/(A)≧1.2 ・・・(III)
40≧(C30)/(A)≧0.2 ・・・(IV)
<3> 次の成分(A)~(C):
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は-COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)カチオン性界面活性剤
(C)ポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤
を含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が1.5以上であり、成分(A)に対する成分(C)の質量比(C)/(A)が2.5以上30以下であり、
成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が5以上の成分を(C5)、オキシエチレン付加モル数が10以上の成分を(C10)、オキシエチレン付加モル数が15以上の成分を(C15)、オキシエチレン付加モル数が30以上の成分を(C30)とした場合に、成分(A)に対する各成分の質量比が下記式(I)~(IV)のうちいずれか1以上を満たし、成分(A)及び成分(B)に対する成分(C15)の質量比;(C15)/[(A)+(B)]が0.4以上4.0以下であり、成分(C)を構成する成分中の成分(C15)の含有量が30質量%以上であり、
25℃におけるpHが8.0~12.0である毛髪化粧料。
30≧(C5)/(A)≧4.5 ・・・(I)
30≧(C10)/(A)≧3.5 ・・・(II)
30≧(C15)/(A)≧1.2 ・・・(III)
30≧(C30)/(A)≧0.2 ・・・(IV)
<4> 次の成分(A)~(C):
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は-COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)カチオン性界面活性剤
(C)ポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤
を含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が1.5以上20以下であり、成分(A)に対する成分(C)の質量比(C)/(A)が2.5以上25以下であり、
成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が5以上の成分を(C5)、オキシエチレン付加モル数が10以上の成分を(C10)、オキシエチレン付加モル数が15以上の成分を(C15)、オキシエチレン付加モル数が30以上の成分を(C30)とした場合に、成分(A)に対する各成分の質量比が下記式(I)~(IV)のうちいずれか1以上を満たし、成分(A)及び成分(B)に対する成分(C15)の質量比;(C15)/[(A)+(B)]が0.4以上4.0以下であり、成分(C)を構成する成分中の成分(C15)の含有量が50質量%以上100質量%以下であり、
25℃におけるpHが8.0~12.0である毛髪化粧料。
20≧(C5)/(A)≧4.5 ・・・(I)
20≧(C10)/(A)≧3.5 ・・・(II)
20≧(C15)/(A)≧1.2 ・・・(III)
20≧(C30)/(A)≧0.2 ・・・(IV)
<5> 成分(B)が下記一般式で表されるモノ又はジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩である<1>~<4>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
〔式中、R11は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8以上22以下のアルキル基、R15CONH(CH2)m-、R15-O-(CH2)m-又はR15COO(CH2)m-(R15は直鎖又は分岐鎖の炭素数7以上21以下のアルキル基を示し、mは1以上4以下の数を示す。)で表される基を示し、R12は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1以上22以下のアルキル基、又は前記R15CONH(CH2)m-、R15-O-(CH2)m-若しくはR15COO(CH2)m-で表される基を示し、R13及びR14はそれぞれ独立に炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、Y-は塩化物イオン、臭化物イオン又はメトサルフェートイオンを示す。〕
<6> 成分(C)がポリオキシエチレンアルキルエーテルである<1>~<5>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<7> 次の(V)~(VIII)のうちいずれか1以上を満たし、かつ次の(IX)を満たすものである<1>~<6>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
成分(C)を構成する成分中の成分(C5)の含有量が98質量%以上100質量%以下 ・・・(V)
成分(C)を構成する成分中の成分(C10)の含有量が75質量%以上100質量%以下・・・(VI)
成分(C)を構成する成分中の成分(C15)の含有量が30質量%以上100質量%以下・・・(VII)
成分(C)を構成する成分中の成分(C30)の含有量が0質量%超100質量%以下 ・・・(VIII)
成分(C)を構成する成分中の成分(C200)の含有量が10質量%以下・・・(IX)
<8> 次の(V)~(VIII)のうちいずれか1以上を満たし、かつ次の(X)を満たすものである<1>~<7>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
成分(C)を構成する成分中の成分(C5)の含有量が98質量%以上100質量%以下 ・・・(V)
成分(C)を構成する成分中の成分(C10)の含有量が75質量%以上100質量%以下・・・(VI)
成分(C)を構成する成分中の成分(C15)の含有量が30質量%以上100質量%以下・・・(VII)
成分(C)を構成する成分中の成分(C30)の含有量が0質量%超100質量%以下 ・・・(VIII)
成分(C)を構成する成分中の成分(C70)の含有量が10質量%以下・・・(X)
<9> 毛髪化粧料中の高級アルコールの含有量が3質量%未満のときは、成分(C)を構成する成分中のオキシエチレン付加モル数が5未満の成分を(C<5)とした場合に、成分(C)中の成分(C<5)の含有量が5質量%以下である<1>~<8>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<10> 成分(A)の含有量が、0.05質量%以上5質量%以下である<1>~<9>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は-COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)塩化モノアルキルトリメチルアンモニウム、及び塩化モノアルキロキシアルキルトリメチルアンモニウムからなる群から選ばれる1種又は2種以上
(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテル
を含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が1.0~20、成分(A)に対する成分(C)の質量比(C)/(A)が1.0~30であり、
成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が5以上の成分を(C5)、オキシエチレン付加モル数が10以上の成分を(C10)、オキシエチレン付加モル数が15以上の成分を(C15)、オキシエチレン付加モル数が30以上の成分を(C30)、オキシエチレン付加モル数が200以上の成分を(C200)とした場合に、成分(A)に対する各成分の質量比が前記式(I)~(IV)のうちいずれか1以上、及び(C200)/(A)が5.0以下を満たしており、
25℃におけるpHが8.0~12.0である毛髪化粧料。
<12> 次の成分(A)~(C):
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は-COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)塩化モノアルキルトリメチルアンモニウム、及び塩化モノアルキロキシアルキルトリメチルアンモニウムからなる群から選ばれる1種又は2種以上
(C)ポリオキシエチレンアルキルエーテル
を含有し、成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が1.0~20、成分(A)に対する成分(C)の質量比(C)/(A)が1.0~30であり、
成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が5以上の成分を(C5)、オキシエチレン付加モル数が10以上の成分を(C10)、オキシエチレン付加モル数が15以上の成分を(C15)、オキシエチレン付加モル数が30以上の成分を(C30)、オキシエチレン付加モル数が200以上の成分を(C200)とした場合に、成分(A)に対する各成分の質量比が下記式(I)~(IV)のうちいずれか1以上、及び(C70)/(A)が5.0以下を満たしており、
25℃におけるpHが8.0~12.0である毛髪化粧料。
<13> 次の(V)~(VIII)のうちいずれか1以上を満たし、かつ次の(IX)を満たすものである<11>又は<12>に記載の毛髪化粧料。
成分(C)を構成する成分中の成分(C5)の含有量が98質量%以上100質量%以下 ・・・(V)
成分(C)を構成する成分中の成分(C10)の含有量が75質量%以上100質量%以下・・・(VI)
成分(C)を構成する成分中の成分(C15)の含有量が30質量%以上100質量%以下・・・(VII)
成分(C)を構成する成分中の成分(C30)の含有量が0質量%超100質量%以下 ・・・(VIII)
成分(C)を構成する成分中の成分(C200)の含有量が10質量%以下・・・(IX)
<14> 次の(V)~(VIII)のうちいずれか1以上を満たし、かつ次の(X)を満たすものである<11>~<13>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
成分(C)を構成する成分中の成分(C5)の含有量が98質量%以上100質量%以下 ・・・(V)
成分(C)を構成する成分中の成分(C10)の含有量が75質量%以上100質量%以下・・・(VI)
成分(C)を構成する成分中の成分(C15)の含有量が30質量%以上100質量%以下・・・(VII)
成分(C)を構成する成分中の成分(C30)の含有量が0質量%超100質量%以下 ・・・(VIII)
成分(C)を構成する成分中の成分(C70)の含有量が10質量%以下・・・(X)
<15> 毛髪化粧料中の高級アルコールの含有量が3質量%未満のときは、成分(C)を構成する成分中のオキシエチレン付加モル数が5未満の成分を(C<5)とした場合に、成分(C)中の成分(C<5)の含有量が5質量%以下である<11>~<14>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<16> 成分(A)の含有量が、0.05質量%以上5質量%以下である<11>~<15>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<17> 成分(A)に対する成分(C20-40)の質量比(C20-40)/(A)が、0.2以上20以下である<11>~<16>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<18> 25℃におけるpHが8.5以上11.5以下である<1>~<17>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<19> 25℃におけるpHが9.0以上11.0以下である<1>~<18>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<20> リンス、コンディショニング剤、及びトリートメント剤からなる群から選ばれる<1>~<19>のいずれか1に記載の毛髪化粧料。
<21> <1>~<20>のいずれか1に記載された毛髪化粧料を毛髪に適用する工程を有する、毛髪の染色方法。
pHメーター(F-51、株式会社堀場製作所製)を用いて、毛髪化粧料の25℃におけるpHを測定した。
ポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤(成分(C))を構成する成分のオキシエチレン付加モル数は次に示す方法により測定した。
ポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤2gをアセトニトリル10mlに溶解し、下記の条件にて高速液体クロマトグラフィー(Agilent 1260 Infinity、アジレント・テクノロジー社製)により分析を行った。
・カラム:Wakopak Wakosil-II 5SIL-AQ(4.6×250mm、粒径5mm)(和光純薬工業(株)製)
・インジェクション量:5μL
・流量:1mL/min.
・溶離液A:水、溶離液B:アセトニトリル(グラジエント)
・検出:荷電化粒子検出器(サーモフィッシャーサイエンティフィック製)
・オーブン温度:40℃
・溶離液の条件
水を溶離液A、アセトニトリルを溶離液Bとして、下記のような比率で、溶離液Bの比率を変え(100%から50%)、グラジェントを掛けて分析した。
<オキシエチレン平均付加モル数10程度のもの>
・測定開始後3分まで:溶離液B100%を流す。
・測定開始後3~60分:溶離液B100%→溶離液A10%/溶離液B90%へグラジェントをかけて流す。
・測定開始後60~70分:溶離液A10%/溶離液B90%で維持する。
<オキシエチレン平均付加モル数15~20程度のもの>
・測定開始後60分まで:溶離液B100%→溶離液A10%/溶離液B90%へグラジェントをかけて流す。
・測定開始後60~180分:溶離液A10%/溶離液B90%で維持する。
<オキシエチレン平均付加モル数40程度のもの>
・測定開始後3分まで:溶離液A15%/溶離液B85%を流す。
・測定開始後3~120分:溶離液A15%/溶離液B85%→溶離液A25%/溶離液B75%へグラジェントをかけて流す。
・測定開始後120~150分:溶離液A25%/溶離液B75%を維持する。
〔非イオン性界面活性剤中に含まれる成分組成の算出〕
得られたチャートのピーク面積比率より、成分(C)を構成する成分のオキシエチレン付加モル数毎の質量比率を算出した。
〔毛髪化粧料の調製〕
表1及び表2に示す配合成分のうち、まず、アスコルビン酸及び成分(A)を除く成分、及び水の一部を混合して水溶液を調製した。さらに、窒素雰囲気下でアスコルビン酸及び成分(A)の溶液を添加し、毛髪化粧料を調製した。毛髪化粧料の25℃におけるpHはいずれも10.2であった。
毛髪化粧料の安定性評価1は、上記方法にて調製した毛髪化粧料を15.5mlのサンプル瓶に10g入れ、25℃にて1時間放置後、析出物の有無及び透明性を目視確認することで行った。評価基準は以下の通りとした。
A:析出物が一切認められず、均一透明
B:不透明で、析出物が認められるが微細であり、全体に均一に分散している状態
C:析出物が認められ、凝集して局所的に存在しているか又は沈殿物を形成している状態
*1:(A1)特許第5570161号公報に記載された方法により製造した溶液(5,6-ジヒドロキシインドール:1質量%、5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸:0.14質量%、エタノール:20質量%、水:残部)
*2:コータミン86W(ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、有効成分量;28質量%、花王(株))
*3:ニッコールBC-15(日光ケミカルズ(株))
*4:ニッコールBC-20(日光ケミカルズ(株))
*5:ニッコールBC-40TX(日光ケミカルズ(株))
*6:ニッコールBC-150(日光ケミカルズ(株))
*7:ニッコールBC-10(日光ケミカルズ(株))
*8:ニッコールBC-2(日光ケミカルズ(株))
*9:マイドール10(花王(株))
*10:モノエタノールアミン(ペトロナスケミカルズ社)
*11:アスコルビン酸(日局アスコルビン酸)(渡辺ケミカル(株))
*12:食品添加物75%燐酸(日本化学工業(株))
*1:(A1)特許第5570161号公報に記載された方法により製造した溶液(5,6-ジヒドロキシインドール:1質量%、5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸:0.14質量%、エタノール:20質量%、水:残部)
*2:コータミン86W(ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、有効成分量;28質量%、花王(株))
*5:ニッコールBC-40TX(日光ケミカルズ(株))
*10:モノエタノールアミン(ペトロナスケミカルズ社)
*11:アスコルビン酸(日局アスコルビン酸)(渡辺ケミカル(株))
*12:食品添加物75%燐酸(日本化学工業(株))
*13:コータミン24P(ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、有効成分量;27.5質量%、花王(株))
*14:コータミン60W(セチルトリメチルアンモニウムクロリド、有効成分量;30質量%、花王(株))
*15:コータミン2285E(ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、有効成分量;58質量%、花王(株))
*16:コータミンD-2345P(ジアルキル(C12-18)ジメチルアンモニウムクロリド、有効成分量;75質量%、花王(株))
*17:コータミンE-80K(オクタデシロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、有効成分量;100質量%、花王(株))
実施例1~16の毛髪化粧料では、アルカリ領域下でも成分(A)と成分(B)による凝集物が生成せず、優れた安定性が得られる。
表1の実施例1~10と比較例1~3との対比から、式(I)~(IV)をいずれも満たさない場合、成分(A)と成分(B)による凝集物が生成し、安定性が低下する。
また、表2の実施例11~16と比較例4~9との対比から、毛髪化粧料に用いる成分(B)のカチオン性界面活性剤の種類によらず、式(I)~(IV)のうちいずれか1以上を満たしていれば良好な安定性を得ることができ、成分(C)を含有しない場合は安定性が低下する。
〔毛髪化粧料(トリートメント剤)の調製〕
表3及び表4に示す組成に従って、成分(B)、アルカリ剤、リン酸及び水の一部を混合して水溶液を調製して75℃に恒温した後、さらに成分(A)、アスコルビン酸、及び亜硫酸ナトリウム以外の成分の混合物を加えた。得られた混合物を徐々に冷やし、30℃に調温後に、窒素雰囲気下でアスコルビン酸、亜硫酸ナトリウム及び成分(A)の溶液を添加し、毛髪化粧料を調製した。毛髪化粧料のpHはいずれも10.2であった。
調製した毛髪化粧料は、窒素雰囲気下で保管し、評価の際にその都度分取し、以下の評価を実施した。
毛髪化粧料の安定性評価2は、25℃において、上記方法にて調製した毛髪化粧料をスライドガラスに0.1g分取して塗り広げた後に、カバーガラスを乗せ、毛髪化粧料中の析出物の有無を目視観察及び顕微鏡観察にて確認した。評価基準は以下の通りとした。
A:析出物が一切認められない
B:析出物が認められるが微細であり、全体に均一に分散している状態
C:析出物が認められ、凝集して局所的に存在している状態
感触評価には、長さ30cm、質量10gの黒髪トレス(BS-B3A、株式会社ビューラックス)を用いた。
上記黒髪トレスを下記組成のプレーンシャンプーで1回洗浄し、風乾した後、さらに30分のブリーチ処理を1回行い、プレーンシャンプーで1回洗浄し、風乾した。このトレスを以下の感触評価に供した。
(プレーンシャンプー) (質量%)
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム
(エマールE-27C(有効成分量27質量%)、花王(株)製)
57.4
ラウラミドDEA
(アミノーン L-02、花王(株)製) 1.5
EDTA-2Na
(フロスト DS、第一化学薬品(株)製) 0.3
リン酸(pH7.0に調整) 適 量
精製水 残 余
計 100
感触評価は、毛髪化粧料をすすぐ時の感触に関して、専門パネラー6人により、トレスの毛髪の根元から毛先にかけて指を通した時に、「引っ掛かりがなく、滑らかで感触良好」と評価したパネラーの人数によって評価値を決定した。
*1:(A1)特許第5570161号公報に記載された方法により製造した溶液(5,6-ジヒドロキシインドール:1質量%、5,6-ジヒドロキシインドール-2-カルボン酸:0.14質量%、エタノール:20質量%、水:残部)
*2:コータミン86W(ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、有効成分量;28質量%、花王(株))
*5:ニッコールBC-40TX(日光ケミカルズ(株))
*8:ニッコールBC-2(日光ケミカルズ(株))
*10:モノエタノールアミン(ペトロナスケミカルズ社)
*11:アスコルビン酸(日局アスコルビン酸)(渡辺ケミカル(株))
*12:食品添加物75%燐酸(日本化学工業(株))
*18:(A2);5,6-ジヒドロキシインドール溶液(MATRIX SCIENTIFIC社製、5,6-ジヒドロキシインドール:1質量%、エタノール:20質量%、水:残部)
*19:(A3);5,6-ジヒドロキシインドリン臭化水素酸塩溶液(AK-scientific社製、5,6-ジヒドロキシインドリン臭化水素酸塩:1質量%、エタノール:20質量%、水:残部)
*20:カルコール8098(花王(株))
*21:カルコール220-80(花王(株))
*22:オレイル#1500S(日本水産(株))
*23:ハイコールK-350(カネダ(株))
*24:精製無水亜硫酸ソーダ(大東化学(株))
*25:酸化染料X;トルエン2,5-ジアミン硫酸塩、パラアミノフェノール、メタアミノフェノール、レゾルシン、2,4-ジアミノフェノキシエタノール塩酸塩、5-アミノオルトクレゾール、パラフェニレンジアミン硫酸塩、毛髪化粧料中に各0.005質量%を配合
*26:酸化染料Y;2-メチルレゾルシン、4-アミノメタクレゾール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノアニソール硫酸塩、4-クロロレゾルシノール、1-ナフトール、1-ヒドロキシエチル-4,5-ジアミノピラゾール硫酸塩、毛髪化粧料中に各0.005質量%を配合
*27:化粧用プロピレングリコール((株)ADEKA)
Claims (16)
- 次の成分(A)~(C):
(A)下記一般式(1)で表される化合物又はその塩
〔式中、破線はπ結合の存在又は不存在を示す。R1は水酸基又はアセトキシ基を示す。R2は水素原子、又は-COOR(Rは水素原子、メチル基又はエチル基)を示す。R3は水素原子、アセチル基、メチル基又はエチル基を示す。〕
(B)カチオン性界面活性剤
(C)ポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤
を含有する毛髪化粧料であって、
成分(C)がポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、及びポリオキシエチレンベヘニルエーテルからなる群から選ばれる1種又は2種以上を含み、
該毛髪化粧料が高級アルコールを3質量%以上8質量%以下含有し、
成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が3.05以上、成分(A)に対する成分(C)の質量比(C)/(A)が2.5以上30以下であり、
成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が5以上の成分を(C5)、オキシエチレン付加モル数が10以上の成分を(C10)、オキシエチレン付加モル数が15以上の成分を(C15)、オキシエチレン付加モル数が30以上の成分を(C30)とした場合に、成分(A)に対する各成分の質量比が下記式(I)~(IV)のうちいずれか1以上を満たしており、
(C5)/(A)≧4.5 ・・・(I)
(C10)/(A)≧3.5 ・・・(II)
(C15)/(A)≧1.2 ・・・(III)
(C30)/(A)≧0.2 ・・・(IV)
25℃におけるpHが8.0以上12.0以下である毛髪化粧料。 - 少なくとも前記式(III)を満たす請求項1に記載の毛髪化粧料。
- 成分(A)に対する成分(C15)の質量比(C15)/(A)が1.5以上20以下である請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
- 成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が200以上の成分を(C200)とした場合に、成分(A)に対する成分(C200)の質量比(C200)/(A)が5.0以下である請求項1~3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が20以下である請求項1~4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(B)が下記一般式:
〔式中、R11は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数8以上18以下のアルキル基、R15CONH(CH2)m-、R15-O-(CH2)m-又はR15COO(CH2)m-(R15は直鎖又は分岐鎖の炭素数7以上21以下のアルキル基を示し、mは1以上4以下の数を示す。)で表される基を示し、R12は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1以上22以下のアルキル基、又は前記R15CONH(CH2)m-、R15-O-(CH2)m-若しくはR15COO(CH2)m-で表される基を示し、R13及びR14はそれぞれ独立に炭素数1以上4以下のアルキル基を示し、Y-は塩化物イオン、臭化物イオン又はメトサルフェートイオンを示す。〕
で表されるモノ又はジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩である請求項1~5のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。 - 次の(VII)及び(VIII)のうちいずれか1以上を満たす請求項1~6のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
成分(C)を構成する成分中の成分(C15)の含有量が30質量%以上・・・(VII)
成分(C)を構成する成分中の成分(C30)の含有量が0質量%超 ・・・(VIII) - 成分(A)に対する成分(C)の質量比(C)/(A)が2.5以上25以下である請求項1~7のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(A)及び成分(B)に対する成分(C15)の質量比;(C15)/[(A)+(B)]が0.4以上4.0以下である請求項1~8のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(C)を構成する成分中の成分(C15)の含有量が50質量%以上100質量%以下である請求項1~9のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(A)の含有量が、0.05質量%以上5質量%以下である請求項1~10のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が70以上の成分を(C70)とした場合に、成分(A)に対する成分(C70)の質量比(C70)/(A)が5.0以下である請求項1~11のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 成分(C)を構成する成分中、オキシエチレン付加モル数が70以上の成分を(C70)とした場合に、成分(C)を構成する成分中の成分(C70)の含有量が10質量%以下である請求項1~12のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 25℃におけるpHが9.0以上11.0以下である請求項1~13のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- リンス、コンディショニング剤、及びトリートメント剤からなる群から選ばれる請求項1~14のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 請求項1~15のいずれか1項に記載された毛髪化粧料を毛髪に適用する工程を有する、毛髪の染色方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017223225 | 2017-11-20 | ||
JP2017223225 | 2017-11-20 | ||
JP2018078015 | 2018-04-13 | ||
JP2018078015 | 2018-04-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019182828A JP2019182828A (ja) | 2019-10-24 |
JP7093291B2 true JP7093291B2 (ja) | 2022-06-29 |
Family
ID=66539652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018216800A Active JP7093291B2 (ja) | 2017-11-20 | 2018-11-19 | 毛髪化粧料 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11123278B2 (ja) |
EP (1) | EP3714867A4 (ja) |
JP (1) | JP7093291B2 (ja) |
CN (1) | CN111372563A (ja) |
BR (1) | BR112020009871A2 (ja) |
SG (1) | SG11202004606RA (ja) |
TW (1) | TWI794337B (ja) |
WO (1) | WO2019098374A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3900790A4 (en) * | 2018-12-20 | 2022-11-16 | Kao Corporation | COMPOSITION |
WO2024162252A1 (ja) * | 2023-01-30 | 2024-08-08 | 花王株式会社 | 毛髪の染色方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001010938A (ja) | 1999-06-30 | 2001-01-16 | Lion Corp | 毛髪用組成物 |
JP2003055175A (ja) | 2001-08-07 | 2003-02-26 | Kao Corp | 毛髪化粧料 |
JP2003146857A (ja) | 2001-11-07 | 2003-05-21 | Kao Corp | 染毛剤組成物 |
JP2004525130A (ja) | 2001-03-19 | 2004-08-19 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | 段階的な永久染毛方法及び組成物 |
WO2008149535A1 (ja) | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Kao Corporation | 酸化型染毛剤組成物 |
JP2009137877A (ja) | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Kao Corp | 空気酸化型染毛剤 |
JP2014024766A (ja) | 2012-07-25 | 2014-02-06 | Riaru Kagaku Kk | 不安定染料を安定的に配合した肌、毛髪の着色を目的とした外用剤 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002053436A (ja) | 2000-08-11 | 2002-02-19 | Lion Corp | 外用組成物 |
JP2007326810A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Kao Corp | 一剤式染毛剤組成物 |
JP5363703B2 (ja) * | 2006-06-07 | 2013-12-11 | 花王株式会社 | 一剤式染毛剤組成物 |
TWI386229B (zh) * | 2006-06-07 | 2013-02-21 | Kao Corp | 一劑式染毛劑組成物 |
JP5570161B2 (ja) | 2009-08-27 | 2014-08-13 | 月桂冠株式会社 | メラニン前駆体を含む染料溶液及びその製造方法 |
JP5730507B2 (ja) * | 2010-07-08 | 2015-06-10 | 花王株式会社 | 毛髪化粧料 |
-
2018
- 2018-11-19 WO PCT/JP2018/042712 patent/WO2019098374A1/ja unknown
- 2018-11-19 US US16/765,038 patent/US11123278B2/en active Active
- 2018-11-19 CN CN201880074691.6A patent/CN111372563A/zh active Pending
- 2018-11-19 BR BR112020009871-0A patent/BR112020009871A2/pt not_active Application Discontinuation
- 2018-11-19 EP EP18877677.7A patent/EP3714867A4/en active Pending
- 2018-11-19 JP JP2018216800A patent/JP7093291B2/ja active Active
- 2018-11-19 SG SG11202004606RA patent/SG11202004606RA/en unknown
- 2018-11-20 TW TW107141274A patent/TWI794337B/zh active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001010938A (ja) | 1999-06-30 | 2001-01-16 | Lion Corp | 毛髪用組成物 |
JP2004525130A (ja) | 2001-03-19 | 2004-08-19 | ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ | 段階的な永久染毛方法及び組成物 |
JP2003055175A (ja) | 2001-08-07 | 2003-02-26 | Kao Corp | 毛髪化粧料 |
JP2003146857A (ja) | 2001-11-07 | 2003-05-21 | Kao Corp | 染毛剤組成物 |
WO2008149535A1 (ja) | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Kao Corporation | 酸化型染毛剤組成物 |
JP2009137877A (ja) | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Kao Corp | 空気酸化型染毛剤 |
JP2014024766A (ja) | 2012-07-25 | 2014-02-06 | Riaru Kagaku Kk | 不安定染料を安定的に配合した肌、毛髪の着色を目的とした外用剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3714867A1 (en) | 2020-09-30 |
JP2019182828A (ja) | 2019-10-24 |
WO2019098374A1 (ja) | 2019-05-23 |
EP3714867A4 (en) | 2021-08-25 |
TW201922217A (zh) | 2019-06-16 |
SG11202004606RA (en) | 2020-06-29 |
BR112020009871A2 (pt) | 2020-11-03 |
TWI794337B (zh) | 2023-03-01 |
US20200360255A1 (en) | 2020-11-19 |
US11123278B2 (en) | 2021-09-21 |
CN111372563A (zh) | 2020-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5479689B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
TWI547555B (zh) | 水性毛髮洗淨劑 | |
JP5075345B2 (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 | |
TW200534872A (en) | Hair cosmetic composition and hair quality improving method | |
TW200534873A (en) | Hair cosmetic composition and hair quality improving method | |
JPWO2010116940A1 (ja) | 毛髪化粧料 | |
TW201922208A (zh) | 氧化染髮劑組合物 | |
JP7093291B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2001213737A (ja) | 毛髪処理剤配合用組成物及び毛髪処理剤 | |
JP2010235497A (ja) | 水性毛髪洗浄剤 | |
JP2002003344A (ja) | 毛髪処理剤配合用組成物及び毛髪処理剤 | |
JP6940077B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP5969272B2 (ja) | 毛髪用組成物 | |
JP2011037750A (ja) | ノンエアゾール型泡沫染毛剤 | |
JP2007254356A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2011105633A (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 | |
JP2010013404A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2012176995A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2012102065A (ja) | 毛髪化粧料の使用方法、その毛髪化粧料 | |
JP2008297246A (ja) | 化粧料組成物及び化粧料組成物の保存安定化方法 | |
JPH0920627A (ja) | 酸化染毛剤組成物 | |
JP2005272377A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2008273905A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2012102064A (ja) | 毛髪化粧料、及び、その使用方法 | |
JP5550876B2 (ja) | 毛髪洗浄剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210209 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210412 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210803 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210924 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220215 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20220307 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220506 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20220506 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20220513 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20220517 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220607 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220617 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7093291 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |