JP7092738B2 - 伸縮性複合シートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、伸縮性複合シートの製造方法及び製造装置に関する。
特許文献1には、伸縮性を有する第1シートと非伸縮性の第2シートとを重ねた状態でシート搬送方向に搬送し、接合パターンが形成されたロールと、このロールと対向配されたプレス部材とで挟持してシール部を搬送方向に沿って形成することで、第1シートと第2シートを貼り合わせることが提案されている。
特開2016-112226号公報
特許文献1では、接合パターンを用いてシール部を形成しているが、該接合パターンによるシール部が第1シートと第2シートの境界部まで達していないため、非接合箇所となる境界部が捲れてしまうことがある。
したがって、本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る伸縮性複合シートの製造方法及び製造装置を提供することにある。
本発明は、伸縮性を有する第1シートと第1シートよりも幅の広い非伸縮性の第2シートとが貼り合わされた伸縮性複合シートの製造方法であって、第1シートが一方向に伸長された状態で第2シートの一部と重ねられ、第1シートと第2シートを有する第1領域と第2シートのみを有する第2領域とを有する積層シートに対して、第1シートと第2シートとの間を、前記一方向に沿うシート搬送方向に間欠的に接合する接合工程を具備し、前記接合工程においては、第1領域に加えて、第1領域と第2領域との境界部にも接合部を形成する、伸縮性複合シートの製造方法、を提供するものである。
本発明は、伸縮性を有する第1シートと第1シートよりも幅の広い非伸縮性の第2シートとが貼り合わされた伸縮性複合シートの製造装置であって、第1シートが一方向に伸長された状態で第2シートの一部と重ねられ、第1シートと第2シートを有する第1領域と第2シートのみを有する第2領域とを有する積層シートに対して、第1シートと第2シートとの間を、前記一方向に沿うシート搬送方向に間欠的に接合する接合手段を有し、接合手段は、第1領域に加えて、第1領域と第2領域との境界部にも接合部を形成する、伸縮性複合シートの製造装置、を提供するものである。
本発明の伸縮性複合シートの製造方法及び製造装置によれば、第1領域に加え、第1シートと第2シートの境界部にも接合部が形成されるので、境界部が捲れなくなる。
図1は、本発明の伸縮性複合シートの好ましい製造方法及び製造装置を示す概略図である。 図2は、製造装置が備えている歯溝延伸装置の斜視図である。 図3は、本発明の伸縮性複合シートの好ましい製造方法における伸縮性シートの前駆体製造工程を示す斜視図である。 図4は、本発明の第1の実施形態にかかる接合手段と、接合手段による接合部の接合パターンを説明する図であり、(a)は接合手段の構成と境界部を示す拡大図、(b)は接合パターンを示す拡大図である。 図5は、本発明の第2の実施形態にかかる接合手段と、接合手段による接合部の接合パターンを説明する図であり、(a)は接合手段の構成と境界部を示す拡大図、(b)は接合パターンを示す拡大図である。 図6は、本発明の第3の実施形態にかかる接合手段と、接合手段による接合部の接合パターンを説明する図であり、(a)は接合手段の構成と境界部を示す拡大図、(b)は接合パターンを示す拡大図である。 図7は、本発明の変形例にかかる接合手段と、接合手段による接合部の接合パターンを説明する図であり、(a)は接合手段の構成と境界部を示す拡大図、(b)は接合パターンを示す拡大図である。 図8は、本発明の変形例にかかる接合手段と、接合手段による接合部の接合パターンを説明する図であり、(a)は接合手段の構成と境界部を示す拡大図、(b)は接合パターンを示す拡大図である。 図9は、第2領域の幅と、接合パターンの幅との関係を説明する図である。 図10は、本発明に係る製造方法及び製造装置で製造された伸縮性複合シートの製品の一形態を示す図である。
以下に本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の伸縮性複合シートの製造方法及び製造装置の一実施態様である伸縮性複合シート1の好ましい製造方法及び製造装置100の概略を示す図である。
図1に示す伸縮性複合シート1の製造方法は、伸縮性複合シート1の前駆体である複合材2Aを製造する前駆体製造工程と、複合材2Aに延伸加工を施して伸縮性シート2を得る伸縮性発現処理工程と、異なる性質の複数枚のシートを貼り合わせて接合するシートシール工程とを有し、これら工程によって伸縮性複合シート1を製造する。ここでいう複数枚のシートとは、第1シートとしての伸縮性シート2と、第2シートとしての非伸縮性シート3である。
前駆体製造工程においては、図3に示すように、複数本の弾性フィラメント21を、一方向に延びるように、かつ実質的に非伸長状態下に、シート材20,20に接合して、伸縮性シートの前駆体である複合材2Aを得る。より具体的には、紡糸ノズル16から紡出された溶融状態の多数の弾性フィラメント21を所定速度で引き取って延伸しつつ、該弾性フィラメント21の固化前に、該弾性フィラメント21が互いに交差せず一方向に配列するように該弾性フィラメント21を、繊維材料を含むシート、好ましくは不織布からなる2枚のシート材20,20に溶着させる。これにより、複数の弾性フィラメント21が、実質的に非伸長状態で、それらの全長にわたってシート材20,20に接合されている、伸縮性シートの前駆体としての複合材2Aを製造する。
図3に示す紡糸ノズル16は、紡糸ヘッド17に設けられ、紡糸ヘッド17は、押出機に接続されている。ギアポンプを介して紡糸ヘッド17へ樹脂を供給することもできる。押出機によって溶融混練された弾性樹脂は、紡糸ヘッド17に供給される。紡糸ヘッド17には、多数の紡糸ノズル16が直線状に一列に配されている。紡糸ノズル16は、2枚のシート材20,20の幅方向に沿って配されている。紡出された溶融状態の弾性フィラメント21は、それぞれ原反から同速度で繰り出された2枚のシート材20,20と合流し、2枚のシート材20,20間に挟持されて所定速度で引き取られる。
弾性フィラメント21は、その固化前に、即ち溶着可能な状態で2枚のシート材20,20と合流する。その結果、弾性フィラメント21は、2枚のシート材20,20に挟持された状態で、これらのシート材20,20に溶着する。つまり、溶着可能になっている弾性フィラメント21に起因する溶融熱によってのみ、該弾性フィラメント21と2枚のシート材20,20とが溶着する。その結果、得られる伸縮性シート2は、シート材20,20の境界面の全域に接着剤を塗布した場合に生じるような硬さが生じにくく、シートとしての柔軟性に優れたものとなる。
弾性フィラメント21を2枚のシート材20,20と合流させるときには、各弾性フィラメント21が互いに交差せず一方向に配列するようにする。そして、弾性フィラメント21を2枚のシート材20,20と合流させてシート材20,20間に該弾性フィラメント21を挟持させた状態で、これら三者を一対のニップロール18,18によって挟圧する。このようにして2枚のシート材20,20間に弾性フィラメント21が挟持された複合材2Aが得られる。
2枚のシート材20,20として本来的に伸長性を有しないものを用いた場合には、シート材20を伸長可能とする伸縮性発現処理工程を施す。本実施形態における伸縮性発現処理工程においては、歯溝延伸装置25を用いて、シート材20,20に延伸処理を施す。この延伸処理は、複合材2Aを、弾性フィラメント21の延びる方向に沿って延伸して、シート材20,20に伸長性を付与する処理である。ここでいう、伸長性の付与には、多少の伸長性を有するシート材の伸長性を大きく向上させる場合も含まれる。
歯溝延伸装置25の要部が図2に示されている。図2に示す歯溝延伸装置25は、軸方向に延びる突条部である歯と、歯と歯との間に形成され軸方向に延びる溝とを周方向に交互に有しており、互いに噛み合う一対の歯溝ロール26,27を備えている。歯溝延伸装置25を用いた伸縮性発現処理工程においては、一対の歯溝ロール26,27間に、前駆体製造工程で得られた複合材2Aを供給し、複合材2Aを延伸させることで、複合材2Aに含まれるシート材20,20が伸長可能となった伸縮性シート2を得る。歯溝ロール26,27の歯形としては、一般的なインボリュート歯形、サイクロイド歯形が用いられ、特にこれらの歯幅を細くしたものが好ましい。
このようにして、複合材2A一対の歯溝ロール26,27等によって部分的に延伸させることで、伸縮性シート2が得られる。図1では、複合材2Aをロール状に巻き取ってロール状物2Rとした後、ロール状物2Rから巻き出した複合材2Aに延伸処理を施す場合を示す。製造した複合材2Aは、ロール状に巻き取ることなく、歯溝ロール26,27を用いた歯溝延伸装置に導入しても良い。
得られた伸縮性シート2は、一方向であるシート搬送方向MDへ伸長された状態とされ、その伸長状態下に非伸縮性シート3と合流されて積層されることで積層シート10となる。シートシール工程において、接合手段となる超音波シール装置40によって接合されることで貼り合わされて、伸縮性複合シート1として形成される
本実施形態に係る製造方法は、図4(a)に示すように、シートシール工程よりも前に、これら伸縮性シート2と非伸縮性シート3とを重ね合わせる領域形成工程を行う。領域形成工程では、伸縮性シート2と非伸縮性シート3を有する第1領域A1と、非伸縮性シート3のみを有する第2領域A2とを形成する。また、本製造方法において、シートシール工程は、第1領域A1に加え、第1領域A1と第2領域A2の境界部4にも接合パターン6による接合部5を形成する接合工程である。
以下、領域形成工程とシートシール工程について説明する。
図4(a)に示すように、シート搬送方向MDと直交する幅方向CDにおける非伸縮性シート3の幅X2は、幅方向CDにおける伸縮性シート2の幅X1よりも広く形成されている。幅方向CDに位置する伸縮性シート2の端部2a、2bは、シート搬送方向MDに延びていて互いに平行な直線形状とされている。同様に幅方向CDに位置する非伸縮性シート3の端部3a、3bはシート搬送方向MDに延びていて互いに平行な直線形状とされている。
領域形成工程では、伸長状態の伸縮性シート2と非伸縮性シート3とを重ね合わせた積層シート10を形成するに際し、伸縮性シート2を非伸縮性シート3の幅方向CDの中央に位置し、各端部が平行となるように積層する。このため、領域形成工程では、積層シート10において、幅方向CDに第1領域A1と第2領域A2とが形成される。この結果として、伸縮性複合シート1は第1領域A1と第2領域A2とを備えることになる。すなわち、領域形成工程では、伸縮性シート2が一方向に伸長された状態で非伸縮性シート3の一部と重ねられ、伸縮性シート2と非伸縮性シート3を有する第1領域A1と、非伸縮性シート3のみを有する第2領域A2とを有する積層シート10を形成している。本実施形態において、一方向とはシート搬送方向MDと同方向である。
第1領域A1と第2領域A2とを備えた積層シート10は、シートシール工程において、伸縮性シート2と非伸縮性シート3とがそれらの両側に形成される境界部4と第領域Aにおいて接合手段によって接合されるシール加工が施される。境界部4は、それぞれシート搬送方向MDに直線状に延びて形成されている。非伸縮性シート3のみを有する第2領域A2には接合手段によってエンボス加工が施される。図4(a)では、一方側の境界部4と接合部5を拡大して示している。すなわち、シートシール工程では、伸縮性シート2と非伸縮性シート3との間を、シート搬送方向MDに間欠的に接合する。
シール加工に用いる接合手段には、伸縮性シート2と非伸縮性シート3とを接合させることが可能な任意の装置を用いることができ、例えば、ヒートシール装置、超音波シール装置、高周波シール装置等を用いることができる。本実施形態では、超音波シール装置40を用いている。
超音波シール装置40は、図1に示すように、シート搬送方向MDに間隔をおいて形成された接合パターン6を有する支持ロール41と、支持ロール41の外周面41aに対向配され、シート搬送方向MDに搬送される伸縮性シート2及び非伸縮性シート3〔積層シート10〕を支持ロール41の外周面41aとの間で挟持して接合部5(図4参照)を形成するプレス部材としての超音波ホーン42を備えている。
支持ロール41は、積層シート10の超音波ホーン42側に向けられる超音波印加面とは反対側の面を支持する支持ロールである。超音波ホーン42の先端面又は支持ロール41の外周面41aには、接合部5を形成する接合パターン6が形成されている。本実施形態では、図4(a)、(b)に示すように、支持ロール41の外周面41aに接合パターン6を形成する多数の接合用凸部9が外周面41aから突出して設けられている。支持ロール41の外周面41aには、所望の接合パターン6が得られるように、これら複数の接合用凸部9が配されている。本実施形態において、接合用凸部9は、円柱形状の凸部として形成されている。所望の接合パターン6とは、少なくともパターン形成領域内に境界部4を位置させるパターンである。
図4(b)に接合パターン6の部分拡大図を示す。接合パターン6は、少なくとも境界部4上に接合用凸部9が位置し、境界部4上に接合部5がまたがって形成されるように配列されている。本実施形態では、第1領域A1に加えて、第1領域A1と第2領域A2との境界部4にも接合部5が形成されるように、接合パターン6が形成されている。実施形態において、接合用凸部9は、円柱形状の凸部として形成されている。
パターン形成領域内には、多数の接合用凸部9がシート搬送方向MD及び幅方向CD方向に所定の間隔で並んで配されている。幅方向CDへの所定の間隔とは、図4(b)に示すように、幅方向CDで隣接する接合用凸部9と接合用凸部9の中心間ピッチLである。シート搬送方向MDへの所定の間隔とは、シート搬送方向MD(周方向)で隣接する接合用凸部9と接合用凸部9の中心間ピッチXである。
接合パターン6は、中心間ピッチL及び中心間ピッチXで配された多数の接合用凸部9が支持ロール41の周方向に直線状に複数配されて形成されている。接合パターン6は、幅方向CDに所定の間隔で形成された凸状の接合パターンである。すなわち、支持ロール41は、接合用凸部9がシート搬送方向MD及び周方向に所定の間隔で形成された接合パターン6を有している。本実施形態において、周方向とはシート搬送方向MDと同方向である。
シートシール工程では、この接合パターン6の一部の接合用凸部9を、幅方向CDに境界部4を跨ぐように当接させ、接合部5を形成する。
本実施形態において、接合パターン6は、シート搬送方向MDに一列の接合部5が形成されるように接合用凸部9が配され、境界部4にシート搬送方向MDに所定の間隔の接合部5を形成するようになっている。つまり、接合部5とは、1つの接合用凸部9によって形成される接合箇所が寄り集まって形成されたものである。本実施形態では、シート搬送方向MDに間欠的で直線状に配された接合用凸部9により、シート搬送方向MDに間欠的な1列の接合部5が形成される。また、周方向に一例に並んだ接合用凸部9を幅方向CDにも複数列配することで、シート搬送方向MDと幅方向CDに複数の接合部5が形成可能である。そして、接合パターン6によって形成される接合領域内に境界部4が位置し、少なくとも1列の接合部5が境界部4に跨るように形成される。本実施形態では、一度にシート搬送方向MDと幅方向CDとに広がる領域の接合パターン6が形成され、この接合パターン6によって多数の接合部5が形成される。つまり、第1の実施形態では、接合パターン6のシート搬送方向MDにおいて隣り合うパターンとなる一列の接合部5の図心を結ぶ線分Оが、シート搬送方向MDと平行とされている。
積層シート10を、図1,図4(a)に示すように、支持ロール41と超音波ホーン42との間で挟んだ状態で、超音波ホーン42により積層シート10に超音波を印加することで、積層シート10には、非伸縮性シート3を構成するシート材が溶融又は軟化し、伸縮性シート2と非伸縮性シート3とが部分的に接合パターン6により接合された接合部5が形成される。
積層シート10における超音波ホーン42側に向けられる超音波印加面は、伸縮性シート2により形成されていてもよいし、非伸縮性シート3により形成されていてもよいが、超音波ホーン42の摩擦抵抗による伸縮性シート2へのダメージ、複合シート形成時の伸縮性の観点から、非伸縮性シート3により形成されることが好ましい。図1中、符号28及び29は、ニップロールであり、符号3Rは、非伸縮性シート3を巻回したロール状物である。支持ロール41は、回転駆動されるものでも搬送されるシートに連れ回りする従動ロールであっても良い。また支持ロール41に代えて回転しない支持部材を用いても良い。
本実施形態の製造方法と製造装置100では、シートシール工程において、第1領域A1に加えて、第1領域A1と第2領域A2との境界部4に跨ぐように接合部5が形成される。このため、従来、接合されていなかった境界部4を接合することができるので、境界部4が捲れない伸縮性複合シート1の製造方法及び製造装置100を提供することができる。
本実施形態において、接合用凸部9は、幅方向CDに間隔をおいて形成された凸部(接合用凸部9)として形成されている。このため、伸縮性複合シート1の弾性フィラメント21が延びる方向をシート搬送方向MDとした場合、シート搬送方向MDと直交する幅方向CDにおいても接合部5が間欠的に形成され、伸縮性複合シート1のシートとしての伸縮性と柔軟性を向上させることができる点で好ましい。
また、本実施形態では、接合パターン6を支持ロール41の外周面41aに形成したが、超音波ホーン42の積層シート10に接する面に、接合用凸部9を配列して接合パターンを形成してもよい。この場合、弾性フィラメント21が延びる方向を積層シート10のシート搬送方向MDとするとともに、超音波ホーン42に超音波振動を印加し、積層シート10のシート搬送方向MDに接合部5を形成することで、弾性フィラメント21が延びる方向に接合部5が形成された積層シート10が得られる。接合部5は、弾性フィラメント21が延びる方向の直交方向に間欠的に形成されるシール部であり、かつ、伸縮性複合シート1のように、弾性フィラメント21が延びる方向の直交方向に接合部5が形成されているため、シートの柔軟性の向上を図る観点から好ましい。
(第2の実施形態)
図5を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、接合パターン6のシート搬送方向MDにおいて隣り合うパターンとなる一列の接合部5の図心を結ぶ線分Оが、シート搬送方向MDと平行であったが、第2の実施形態では、図5(a)、(b)に示すように、シート搬送方向MDに対して接合部5Aが傾斜して形成されるように接合パターン6Aを形成している。つまり、接合パターン6Aのシート搬送方向MDにおいて隣り合う一列の接合部5の図心を結ぶ線分Оが、シート搬送方向MDに対して傾斜している。本実施形態においては、支持ロール41の外周面41aに直列に配した接合用凸部9を、シート搬送方向MDに対して傾斜するように、支持ロール41の外周面41aに対して斜めに配している。このため、本実施形態では、第1の実施形態で説明した接合部5に相当する接合部5Aが、シート搬送方向MDに対して傾斜して形成されるので、接合部5Aが境界部4に斜めに跨るように形成される。
第2の実施形態の構成によれば、積層シート10が幅方向CDに移動するシート蛇行が発生して境界部4がシート搬送方向MDに移動した場合でも、接合部5Aを構成する何れかの接合用凸部9が境界部4に跨るように形成される。このため、シート蛇行時であっても境界部4を確実に接合部5Aで接合することができ、より境界部4が捲れない伸縮性複合シート1の製造方法及び製造装置100を提供することができる。
(第3の実施形態)
図6を用いて、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態では、図6(a)、(b)に示すように、シート搬送方向MDに対して交互に第2の実施形態で説明した線分Оの角度θが切り替わる接合パターン6Bを形成している。すなわち、線分Оの傾斜している角度θがシート搬送方向MDに対して対称に周期的に変化するように形成している。第1の実施形態で説明した接合部5に相当する接合部5Bは、支持ロール41の外周面41aに直列に配した接合用凸部9をシート搬送方向MDに対して対称的に傾斜するように、支持ロール41の周方向に対してその位置が交互にずれて斜めになる(ジグザクになる)ように形成されている。
このため、本実施形態では、接合部5Bがシート搬送方向MDに対してジグザクに形成されるので、図6に示すように、接合部5Bが境界部4に斜め交互に跨るように形成される。したがって、シート蛇行時であっても境界部4を接合することができ、より境界部4で捲れなくなる伸縮性複合シート1の製造方法及び製造装置100を提供することができる。また、伸縮性複合シート1から製造した物品の外観を向上させることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、線分Оの傾斜している角度θが、シート搬送方向MDに対して対称に周期的に変化する接合部5Bを備えた接合パターン6Bとしては、図6に示すような直線的なジグザク形状ではなく、シート搬送方向MDに対して対称に周期的に変化する曲線状の接合部を備えた構成であってもよい。
この場合、曲線状の接合部を形成するための接合パターンを構成する接合用凸部9は、シート搬送方向MDに対して対称に周期的に変化するように、支持ロール41の周方向に対してその向きが交互になる変化する曲線状に配すればよい。このようなシート搬送方向MDに対して対称に周期的に変化する曲線状の接合部を形成した場合、第2の実施形態と同様の作用効果を奏するので好ましい。
角度θは、好ましくは0.01°以上、より好ましくは0.3°以上、更に好ましくは0.5°以上であり、好ましくは45°以下、より好ましくは5°以下、更に好ましくは1°以下であり、また好ましくは0.01°以上45°以下、より好ましくは0.3°以上5°以下、更に好ましくは0.5°以上1°以下である。
前記実施形態において、接合パターン6~6Bは、円柱形状の複数の接合用凸部9がシート搬送方向MDや幅方向CDに間隔をあけて配されたドット状パターンとして形成したが、接合パターン6~6Bはドット状パターンに限定するものではない。例えば、図7(a)、(b)に示すように、幅方向CDに連続して境界部4を横切る矩形の接合部5Cがシート搬送方向MDに間隔をあけて形成されるライン状の接合パターン6Cであってもよい。この場合、支持ロール41の外周面41aに、外周面41aから突出し、ロール軸線方向に延びる接合用凸部9Bを周方向に間隔をあけて形成することで、ライン状の接合パターン6Cを形成することができる。
このようなライン状の接合パターン6Cで境界部4及び第1領域A1と第2領域A2の一部を接合すると、シート搬送方向MDには間欠的であり、幅方向CDには連続した接合部5Cを境界部4に跨るように形成することができるので、第1の実施形態と同様の作用効果を奏するので好ましい。
図5に示した第2の実施形態では、ドット状の接合パターン6Aで形成される接合部5Aがすべてシート搬送方向MDに対して一方向に傾斜して形成するようにしたが、図8(a)、(b)に示すように、傾斜した領域V1と傾斜していない領域V2とに区分された接合部5Dが形成可能な異なるパターンを有する接合パターン6Dを形成してもよい。
この場合、支持ロール41の外周面41aに、接合用凸部9をシート搬送方向MDに沿って直線状に配した領域Y1と、シート搬送方向MDに対して傾斜して直線上に配した領域Y2とに区分され、これら2つの領域が隣接して外周面41aに形成されるように、接合用凸部9を配する。そして、何れかの領域に位置する接合用凸部9の少なくとも1つが境界部4上に位置するように配する。
このような異なるパターンを有する接合パターン6Dで境界部4を接合すると、何れかの領域の接合用凸部9によって境界部4に跨るように接合部5Dを形成することができる。図8に示す構成では、幅方向CDへのシートの蛇行を考慮して、傾斜した領域Y1内に形成されている接合用凸部9を境界部4と対向させ、境界部4に跨る様に接合部5Dを形成することで、第2の実施形態と同様の作用効果を奏するので好ましい。
図9を用いて、幅方向CDにおける、第2領域A2の幅Aと、超音波シール装置40で第2領域A2に形成される接合パターン6の幅B(接合幅)との関係を説明する。図9に示す例では、幅方向CDにおける、第2領域A2の幅Aに対し、超音波シール装置40で第2領域A2に形成される接合パターン6の幅Bが5%以上となるように設定している。
このように両者の幅を規定すると、非伸縮性シート3のみ存在する第2領域A2にも接合パターン6が形成されるので、第2領域A2内の非伸縮性シート3の剛性を一部高めることでコシを出すことができる。このため、伸縮性複合シート1の境界部4での捲れを防止しつつ、伸縮性複合シート1の剛性を高められ、伸縮性複合シート1の搬送性を向上させることができる。
幅方向CDにおける、第2領域A2の幅Aに対する接合パターン6の幅Bは、好ましくは5%以上、より好ましくは20%以上、更に好ましくは50%以上であり、好ましくは100%以下、より好ましくは95%以下、さらに好ましくは90%以下であり、また好ましくは5%以上100%以下、より好ましくは20%以上95%以下、更に好ましくは50%以上90%以下である。
図10は、本発明に係る製造装置100を用いた製造方法で製造した伸縮性複合シート1から製造したパンツ型直用物品の一例であるおむつ200を示す。このおむつ200は、シート搬送方向MDに搬送される伸縮性複合シート1に対し、矩形状の吸収体201を、長手方向を幅方向にして装着するとともに、吸収体201を挟んでシート搬送方向の上流と下流とレッグホール202が形成されている。このようなおむつ200を従来の製造方法で製造すると、伸縮性シート2と非伸縮性シート3との境界部4においてシートの捲れが発生する。そして、境界部4が肌に面するおむつ内側面に形成された場合、捲れた部分が肌と接触するため、使用感としては満足いくものでなく、また、おむつ外側面に境界部4が位置する場合、見栄えを損ねてしまう。
しかし、前記実施形態においては、少なくとも境界部4に跨るように接合部が形成されてシート捲れを防止しているので、おむつ内側面やおむつ外側面に境界部4や接合部が位置していても使用感や見栄えが損なわれることがない。図10に示したおむつ200は、第3の実施形態で説明した製造方法で製造した伸縮性複合シート1から製造している。このおむつ200の場合、伸縮性シート2と非伸縮性シート3の境界部4の接合部5Bが、境界部4にジグザクに形成されている。このため、接合部5Bが肌に接するおむつ内側面に位置する場合には、境界部4の捲れが防止されているので、肌触りが良い。また、接合部が肌に接しないおむつ外側面に位置する場合には、境界部4の捲れがないことで外観の見栄えが損なわれることがない。
伸縮性複合シート1の形成材料について説明すると、伸縮性シート2を構成するシート材20,20としては、それぞれ、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の不織布等を用いることができる。これらの不織布は、連続フィラメント又は短繊維の不織布であり得る。シート材20,20は、同種のものでもよく、異種のものでもよい。ここでいう、「同種のシート材」とは、シート材の製造プロセス、シート材の構成繊維の種類、構成繊維の繊維径や長さ、シート材の厚みや坪量等がすべて同じであるシート材どうしを意味する。これらのうちの少なくとも一つが異なる場合には、「異種のシート材」である。
非伸縮性シート3としては、伸縮性シート2を構成するシート材20,20として例示したシート材と同様のものを用いることができる。非伸縮性シート3も、伸縮性シート2を構成するシート材20の一方又は双方と、同種のものでもよく、異種のものでもよい。
非伸縮性シート3の単独状態での厚みは、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.12mm以上、更に好ましくは0.15mm以上、より更に好ましくは0.18mm以上であり、好ましくは1mm以下、より好ましくは0.8mm以下、更に好ましくは0.7mm以下、より更に好ましくは0.5mm以下であり、また好ましくは0.1mm以上1mm以下、より好ましくは0.12mm以上0.8mm以下、更に好ましくは0.15mm以上0.7mm以下、より更に好ましくは0.18mm以上0.5mm以下である。厚みの測定は、0.5cN/cmの荷重にて平板間に挟み、平板間の距離を測ることで求められる。
シート材20,20及び非伸縮性シート3の構成繊維としては、例えば、実質的に非弾性の非弾性繊維を用いることができ、その場合、シート材20,20は、該非弾性繊維を主体とする伸長可能な繊維層となり得る。実質的に非弾性の非弾性繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル、ポリアミド等からなる繊維等が挙げられる。構成繊維は、短繊維でも長繊維でも良く、親水性でも撥水性でも良い。また、芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、捲縮繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。これらの繊維は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
シート材20,20及び非伸縮性シート3の構成繊維の好ましい一例として、低融点成分及び高融点成分の2成分以上からなるものが挙げられる。低融点成分及び高融点成分の2成分以上からなる複合繊維としては、芯鞘型の複合繊維が好ましく、芯が高融点PET、PPで、鞘が低融点PET、PP、PEのものが好ましい。
弾性フィラメント21は、例えば熱可塑性エラストマーやゴム等の弾性樹脂を原料とするものである。特に熱可塑性エラストマーを原料として用いると、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られた弾性フィラメントは熱融着させやすいので、伸縮性シート2に好適である。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、SBS(スチレン-ブタジエン-スチレン)、SIS(スチレン-イソプレン-スチレン)、SEBS(スチレン-エチレン-ブタジエン-スチレン)、SEPS(スチレン-エチレン-プロピレン-スチレン)等のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー(エチレン系のα-オレフィンエラストマー、エチレン・ブテン・オクテン等を共重合したプロピレン系エラストマー)、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の伸縮性複合シートの製造方法と伸縮性複合シートの製造装置を開示する。
<1>
伸縮性を有する第1シートと第1シートよりも幅の広い非伸縮性の第2シートとが貼り合わされた伸縮性複合シートの製造方法であって、
第1シートが一方向に伸長された状態で第2シートの一部と重ねられ、第1シートと第2シートを有する第1領域と第2シートのみを有する第2領域とを有する積層シートに対して、第1シートと第2シートとの間を、前記一方向に沿うシート搬送方向に間欠的に接合する接合工程を具備し、
前記接合工程においては、第1領域に加えて、第1領域と第2領域との境界部にも接合部を形成する、伸縮性複合シートの製造方法。
<2>
前記接合工程は、接合用凸部が周方向に所定の間隔で形成された接合パターンを有するロールと、前記ロールの外周面に対向配置されたプレス部材とで、前記接合パターンの一部の接合用凸部を、前記シート搬送方向と直交する幅方向に前記境界部を跨ぐように当接させ、前記接合部を形成する、前記<1>記載の伸縮性複合シートの製造方法。
<3>
前記接合パターンは、前記幅方向に間隔をおいて形成された凸状の接合パターンである、前記<1>又は<2>記載の伸縮性複合シートの製造方法。
<4>
前記接合パターンの前記シート搬送方向において隣り合うパターンの図心を結ぶ線分が、該シート搬送方向に対して傾斜している、前記<3>記載の伸縮性複合シートの製造方法。
<5>
前記線分の傾斜している角度が、前記シート搬送方向に対して対称に周期的に変化する、前記<4>記載の伸縮性複合シートの製造方法。
<6>
前記幅方向における、第2領域の幅Aに対し、第2領域に形成された接合パターンの幅Bが5%以上である、前記<2>~<5>の何れか1に記載の伸縮性複合シートの製造方法。
<7>
第1シートは伸縮性シートである、前記<1>~<6>の何れか1に記載の伸縮性複合シートの製造方法。
<8>
第2シートは非伸縮性シートである、前記<1>~<7>の何れか1に記載の伸縮性複合シートの製造方法。
<9>
前記シート搬送方向と直交する幅方向における前記非伸縮性シートの幅X2は、該幅方向における前記伸縮性シートの幅X1よりも広く形成されている、前記<8>記載の伸縮性複合シートの製造方法。
<10>
前記幅方向における、第2領域の幅Aに対する接合パターンの幅Bは、好ましくは5%以上、より好ましくは20%以上、更に好ましくは50%以上であり、好ましくは100%以下、より好ましくは95%以下、さらに好ましくは90%以下であり、また好ましくは5%以上100%以下、より好ましくは20%以上95%以下、更に好ましくは50%以上90%以下である前記<2>~<5>の何れか1に記載の伸縮性複合シートの製造方法。
<11>
伸縮性を有する第1シートと第1シートよりも幅の広い非伸縮性の第2シートとが貼り合わされた伸縮性複合シートの製造装置であって、
第1シートが一方向に伸長された状態で第2シートの一部と重ねられ、第1シートと第2シートを有する第1領域と第2シートのみを有する第2領域とを有する積層シートに対して、第1シートと第2シートとの間を、前記一方向に沿うシート搬送方向に間欠的に接合する接合手段を有し、
前記接合手段は、第1領域に加えて、第1領域と第2領域との境界部にも接合部を形成する、伸縮性複合シートの製造装置。
<12>
前記接合手段は、接合用凸部が周方向に所定の間隔で形成された接合パターンを有するロールと、前記ロールの外周面に対向配置されたプレス部材とを有し、
前記接合パターンの一部の接合用凸部を、前記シート搬送方向と直交する幅方向に前記境界部を跨ぐように当接させ、前記接合部を形成する、前記<11>記載の伸縮性複合シートの製造装置。
<13>
前記接合パターンは、前記幅方向に間隔をおいて形成された凸状の接合パターンとして前記ロールに形成されている、前記<11>又は<12>記載の伸縮性複合シートの製造装置。
<14>
前記接合パターンの前記シート搬送方向において隣り合うパターンの図心を結ぶ線分が、該シート搬送方向に対して傾斜して形成されている、前記<13>記載の伸縮性複合シートの製造装置。
<15>
前記線分の傾斜している角度が、前記シート搬送方向に対して対称に周期的に変化するように前記接合パターンが形成されている、前記<14>記載の伸縮性複合シートの製造装置。
<16>
第2領域の前記幅方向への幅Aに対し、第2領域における前記接合手段で形成された接合パターンの前記幅方向への幅Bが5%以上である、前記<11>~<15>の何れか一項記載の伸縮性複合シートの製造装置。
1 伸縮性複合シート
2 第1シート
3 第2シート
4 境界部
5,5A,5B,5C,5D 接合部
6,6A,6B,6C,6D 接合パターン
9 接合用凸部
40 接合手段
41 ロール
41a ロールの外周面
42 プレス部材
100 製造装置
A 第2領域の幅
A1 第1領域
A2 第2領域
B 接合パターンの幅
CD 幅方向
MD 周方向、シート搬送方向
О 図心を結ぶ線分
θ 線分の傾斜している角度

Claims (3)

  1. 伸縮性を有する第1シートと第1シートよりも幅の広い非伸縮性の第2シートとが貼り合わされた伸縮性複合シートの製造方法であって、
    第1シートが一方向に伸長された状態で第2シートの一部と重ねられ、第1シートと第2シートを有する第1領域と第2シートのみを有する第2領域とを有する積層シートに対して、第1シートと第2シートとの間を、前記一方向に沿うシート搬送方向に間欠的に接合する接合工程を具備し、
    前記接合工程においては、第1領域に加えて、第1領域と第2領域との境界部にも接合部を形成し、
    前記接合工程においては、接合用凸部が周方向に所定の間隔で形成された接合パターンを有するロールと、前記ロールの外周面に対向配置されたプレス部材との間に前記積層シートを導入し、前記接合パターンの一部の接合用凸部を、前記シート搬送方向と直交する幅方向に前記境界部を跨ぐように当接させて、第1領域及び前記境界部に前記接合部を形成し、
    前記接合パターンは、前記接合用凸部が、前記シート搬送方向及び前記幅方向の両方向に間隔をおいて形成された接合パターンであり、且つ
    前記接合パターンの前記シート搬送方向において隣り合うパターンの図心を結ぶ線分が、該シート搬送方向に対して傾斜している、伸縮性複合シートの製造方法。
  2. 前記線分の傾斜している角度が、前記シート搬送方向に対して対称に周期的に変化する、請求項1に記載の伸縮性複合シートの製造方法。
  3. 前記幅方向における、第2領域の幅Aに対し、第2領域に形成された接合パターンの幅Bが5%以上である、請求項1又は2に記載の伸縮性複合シートの製造方法。
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