JP7092009B2 - 処理装置、該処理装置が搭載された電動モビリティ、管制装置、遠隔制御システム、及び遠隔制御方法 - Google Patents

処理装置、該処理装置が搭載された電動モビリティ、管制装置、遠隔制御システム、及び遠隔制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、処理装置、該処理装置が搭載された電動モビリティ、管制装置、電動モビリティの遠隔制御システム、及び遠隔制御方法に関する。
特許文献1には、信号機の点灯状態のうち少なくとも赤信号の状態を示す信号を送信する路側機と、車両に搭載され前記路側機から前記信号機の状態を示す信号を受信可能な車載機と、この車載機が前記信号機の赤信号の点灯状態を示す信号を受信するとその車両の運転者に対して停車を促す報知動作を行う報知手段とを備えた赤信号停車システムが開示されている。
特許文献1記載のシステムによれば、前記報知手段により運転者に注意が喚起されるので、車両を停車させる動作が遅れることなく実施できるように運転者を支援することが可能となっている。特許文献1記載のシステムのように、車道を走行する車両については、交差点付近における車両の安全運転を支援する技術が種々提案されている。
一方、障害者や高齢者などの歩行に困難を感じる人々の移動手段として、電動車椅子や電動カート(ハンドル形電動車椅子、又はシニアカーともいう。)などの1人乗りの電動モビリティが利用されている。これら電動モビリティは、日本の道路交通法では歩行者として扱われているため、歩行者の交通規則に従うように規定されている。従って、歩道がある道路を電動モビリティで通行する場合は、歩行者の交通規則に従って、歩道を通行しなければならない。
このような電動モビリティは、その操作も比較的簡単であり、近距離の移動手段としての利便性も高い。そのため、今後の高齢化の進展に伴い、電動モビリティがさらに普及することが予想されている。
その一方で、電動モビリティの交通事故も多く発生している。警視庁の事故統計資料によれば、電動車椅子の交通事故による死傷者数は、手動車椅子の交通事故の約2倍となっている。そして、電動車椅子の交通事故は、道路横断中に最も多く発生しており、特に死亡事故の7割近くが、道路横断中の事故となっている。
[発明が解決しようとする課題]
このように電動モビリティを利用する際には、十分な注意が必要であるが、電動モビリティの安全管理は、その利用者(搭乗者)に委ねられており、電動モビリティで道路を横断する際に、安全を確保できるようにするための技術が十分に検討されていないという課題があった。
特開2004-252718号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、横断歩道付近での電動モビリティの交通事故を低減させることができる、処理装置、該処理装置が搭載された電動モビリティ、管制装置、遠隔制御システム、及び遠隔制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本開示に係る処理装置(1)は、歩道走行用の電動モビリティに搭載される処理装置であって、
前記電動モビリティが横断歩道付近の所定の管制エリアへ進入している場合に、該管制エリア内にある歩行者信号機の信号状態に応じて前記電動モビリティを遠隔制御するための制御信号を管制装置から受信する制御信号受信部と、
該制御信号受信部により受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティの動作を制御する動作制御部とを備えていることを特徴としている。
上記処理装置(1)によれば、前記電動モビリティが前記管制エリアへ進入している場合に、前記管制装置から前記制御信号を受信し、該受信した前記制御信号に基づいて前記電動モビリティの動作が制御される。したがって、前記管制エリア内にある前記歩行者信号機の信号状態に応じて、無理な横断ができないように、また安全な横断ができるように前記電動モビリティを遠隔制御することができる。これらの制御により、前記電動モビリティの安全が確保され、前記横断歩道付近における前記電動モビリティの交通事故を低減させることができる。
また本開示に係る処理装置(2)は、上記処理装置(1)において、前記電動モビリティが前記管制エリアへ進入した場合に、該管制エリア内にある前記歩行者信号機の信号情報を前記管制装置から受信する信号情報受信部と、
該信号情報受信部により受信した前記歩行者信号機の信号情報に基づいて、前記管制エリア内にある横断予定の横断歩道を安全に横断できるか否かを判定する横断判定部と、
該横断判定部による判定結果、又は該判定結果を前記管制装置へ送信した後、前記制御信号受信部により受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティの動作モードを切り替える動作モード切替部とを備え、
前記動作制御部が、前記動作モード切替部により切り替えられた前記動作モードにおいて、前記制御信号に基づく前記電動モビリティの動作制御を行うものであることを特徴としている。
上記処理装置(2)によれば、前記電動モビリティが前記管制エリアへ進入した場合に、該管制エリア内にある前記歩行者信号機の信号情報を前記管制装置から受信し、該受信した前記歩行者信号機の信号情報に基づいて、前記管制エリア内にある横断予定の横断歩道を安全に横断できるか否かが判定され、該判定結果、又は該判定結果を前記管制装置へ送信した後、前記制御信号受信部により受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティの動作モードが切り替えられる。そして、切り替えられた前記動作モードにおいて、前記制御信号に基づく前記電動モビリティの動作制御が行われる。したがって、前記横断歩道付近で前記電動モビリティの安全が確保された状態となるように、前記動作モードを適切に切り替えて、前記電動モビリティの動作を制御することができ、前記横断歩道付近における前記電動モビリティの交通事故を低減させることができる。
また本開示に係る処理装置(3)は、上記処理装置(1)において、前記電動モビリティが前記管制エリアへ進入した場合に、前記電動モビリティの予定ルートを前記管制装置に送信する予定ルート送信部と、
前記管制装置において、前記予定ルートと前記歩行者信号機の信号情報とに基づいて判定された、横断予定の横断歩道を安全に横断できるか否かの判定結果を前記管制装置から受信する判定結果受信部と、
該判定結果受信部により受信した前記判定結果、又は前記管制装置で前記判定結果が得られた後、前記制御信号受信部により受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティの動作モードを切り替える動作モード切替部を備え、
前記動作制御部が、前記動作モード切替部により切り替えられた前記動作モードにおいて、前記制御信号に基づく前記電動モビリティの動作制御を行うものであることを特徴としている。
上記処理装置(3)によれば、前記電動モビリティが前記管制エリアへ進入した場合に、前記電動モビリティの前記予定ルートが前記管制装置に送信され、該管制装置から前記判定結果を受信し、該受信した前記判定結果、又は前記管制装置で前記判定結果が得られた後、前記制御信号受信部により受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティの動作モードが切り替えられる。そして、切り替えられた前記動作モードにおいて、前記制御信号に基づく前記電動モビリティの動作制御が行われる。したがって、前記横断歩道付近で前記電動モビリティの安全が確保された状態となるように、前記動作モードを適切に切り替えて、前記電動モビリティの動作を制御することができ、前記横断歩道付近における前記電動モビリティの交通事故を低減させることができる。また、前記管制装置から前記判定結果を受信するので、当該処理装置の処理負担を低減することもできる。
また本開示に係る処理装置(4)は、上記処理装置(2)又は(3)において、
前記動作モード切替部が、
前記動作モードを手動運転モードから自動停止モード、手動運転モードから自動走行モード、自動停止モードから自動走行モード、自動走行モードから自動停止モード、自動停止モードから手動運転モード、又は自動走行モードから手動運転モードへ切り替えるものであることを特徴としている。
上記処理装置(4)によれば、前記動作モード切替部により、前記動作モードが上記した種々の動作モードに切り替えられる。したがって、前記横断歩道付近において前記電動モビリティの安全が確保された状態となるように、前記動作モードを適切に切り替えることができ、前記電動モビリティの適切な動作制御を行うことができ、前記横断歩道付近における前記電動モビリティの交通事故を低減させることができる。
また本開示に係る処理装置(5)は、上記処理装置(4)において、前記動作モード切替部により、前記動作モードが、手動運転モードから自動走行モード、自動停止モードから自動走行モード、又は自動停止モードから手動運転モードに切り替えられた場合に、前記電動モビリティが前記横断予定の横断歩道を横断すること、又は横断中であることを、前記管制エリアに進入してきた車両に通知する通知部を備えていることを特徴としている。
前記電動モビリティは、着座状態で利用されるものであるため、一般的に歩行者よりも高さが低く、車両の運転者や車両に搭載される周辺監視センサの死角に入りやすい。
上記処理装置(5)によれば、前記電動モビリティが前記横断予定の横断歩道を横断すること、又は横断中であることが、前記管制エリアに進入してきた車両に通知される。この通知により、死角に入りやすい前記電動モビリティの存在を車両側に早期に認識させることができ、横断歩道での巻き込み事故等を防止することができ、前記電動モビリティの安全が確保される効果を高めることができる。
また本開示に係る処理装置(6)は、上記処理装置(1)~(5)のいずれかにおいて、
前記制御信号が、
前記電動モビリティを自動停止させるための第1の制御信号、前記電動モビリティを自動走行させるための第2の制御信号、又は前記電動モビリティを手動走行させるための第3の制御信号を含んでいることを特徴としている。
上記処理装置(6)によれば、前記管制エリア内にある前記歩行者信号機の信号状態に応じて、前記電動モビリティを自動停止させたり、自動走行させたり、又は手動走行させたりするための制御を行うことができ、前記横断歩道付近において前記電動モビリティの安全が確保できるように適切な動作制御を行うことができ、前記横断歩道付近における前記電動モビリティの交通事故を低減させることができる。
また本開示に係る電動モビリティ(1)は、上記処理装置(1)~(6)のいずれかが搭載されていることを特徴としている。
上記電動モビリティ(1)によれば、上記処理装置(1)~(6)のいずれかの効果を奏する、安全性の高い電動モビリティを実現することができる。
また本開示に係る管制装置(1)は、上記処理装置(1)~(6)のいずれかが搭載された電動モビリティと通信可能に構成された管制装置であって、
横断歩道付近の所定の管制エリアへ進入してきた前記電動モビリティを検出する進入検出部と、
該進入検出部により検出された前記電動モビリティの動作を前記管制エリア内にある歩行者信号機の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を前記電動モビリティに送信する制御信号送信部とを備えていることを特徴としている。
上記管制装置(1)によれば、前記管制エリアへ進入してきた前記電動モビリティが検出され、該検出された前記電動モビリティに前記制御信号が送信される。したがって、前記管制エリア内にある前記歩行者信号機の信号状態に応じて、無理な横断ができないように、また安全な横断ができるように、前記電動モビリティに対する遠隔制御を行うことができる。これらの制御により、前記電動モビリティの安全が確保され、前記横断歩道付近における前記電動モビリティの交通事故を低減させることができる。
また本開示に係る管制装置(2)は、上記処理装置(2)が搭載された電動モビリティと通信可能に構成された管制装置であって、
横断歩道付近の所定の管制エリアへ進入してきた前記電動モビリティを検出する進入検出部と、
該進入検出部で検出された前記電動モビリティの動作を前記管制エリア内にある歩行者信号機の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を前記電動モビリティに送信する制御信号送信部と、
前記歩行者信号機の信号情報を取得する信号情報取得部と、
前記進入検出部により前記電動モビリティが検出された場合に、前記信号情報取得部により取得された前記信号情報を前記電動モビリティに送信する信号情報送信部と、
前記管制エリア内にある横断予定の横断歩道を安全に横断できる否かの判定結果を前記電動モビリティから受信する判定結果受信部とを備え、
前記制御信号送信部が、前記制御信号として、前記判定結果受信部で受信した前記判定結果に基づいて前記電動モビリティの動作を遠隔制御するための制御信号を送信するものであることを特徴としている。
上記管制装置(2)によれば、前記判定結果受信部で受信した、前記横断予定の横断歩道を安全に横断できる否かの判定結果に基づいて、無理な横断ができないように、また安全な横断ができるように、前記電動モビリティに対する遠隔制御を適切に行うことができる。これらの制御により、前記電動モビリティの安全が確保され、前記横断歩道付近における前記電動モビリティの交通事故を低減させることができる。
また本開示に係る管制装置(3)は、上記処理装置(3)が搭載された電動モビリティと通信可能に構成された管制装置であって、
横断歩道付近の所定の管制エリアへ進入してきた前記電動モビリティを検出する進入検出部と、
該進入検出部で検出された前記電動モビリティの動作を前記管制エリア内にある歩行者信号機の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を前記電動モビリティに送信する制御信号送信部と、
前記歩行者信号機の信号情報を取得する信号情報取得部と、
前記進入検出部により前記電動モビリティが検出された場合に、該電動モビリティから送信されてきた予定ルートを受信する予定ルート受信部と、
該予定ルート受信部で受信した前記予定ルートと、前記信号情報取得部により取得された前記信号情報とに基づいて、前記電動モビリティが前記管制エリア内にある横断予定の横断歩道を安全に横断できる否かを判定する横断判定部とを備え、
前記制御信号送信部が、前記制御信号として、前記横断判定部の判定結果に基づいて前記電動モビリティの動作を遠隔制御するための制御信号を送信するものであることを特徴としている。
上記管制装置(3)によれば、前記横断判定部による、前記横断予定の横断歩道を安全に横断できる否かの判定結果に基づいて、無理な横断ができないように、また安全な横断ができるように、前記電動モビリティに対する遠隔制御を適切に行うことができる。これらの制御により、前記電動モビリティの安全が確保され、前記横断歩道付近における前記電動モビリティの交通事故を低減させることができる。
また本開示に係る管制装置(4)は、上記管制装置(2)又は(3)において、前記制御信号送信部により、前記制御信号として、前記横断予定の横断歩道を横断させるための制御信号が前記処理装置に送信された場合に、前記電動モビリティが前記横断予定の横断歩道を横断すること、又は横断中であることを、前記管制エリアに進入してきた車両に通知する通知部を備えていることを特徴としている。
上記管制装置(4)によれば、前記横断予定の横断歩道を横断させるための制御信号が前記処理装置に送信された場合に、前記電動モビリティが前記横断予定の横断歩道を横断すること、又は横断中であることが、前記管制エリアに進入してきた車両に通知される。この通知により、前記車両の運転者や前記車両の周辺監視センサなどの死角に入りやすい前記電動モビリティの存在を車両側に早期に認識させることができ、前記横断歩道での巻き込み事故等を防止することができ、前記電動モビリティの安全が確保される効果を高めることができる。
また本開示に係る遠隔制御システム(1)は、上記電動モビリティ(1)と、上記管制装置(1)とを含んで構成されていることを特徴としている。
上記遠隔制御システム(1)によれば、上記電動モビリティ(1)と、上記管制装置(1)とによって、無理な横断ができないように、また安全な横断ができるように、前記電動モビリティの遠隔制御を行うことができ、横断歩道付近における前記電動モビリティの安全が確保され、前記電動モビリティの交通事故を低減することができるシステムを構築することができる。
また本開示に係る遠隔制御システム(2)は、上記処理装置(2)が搭載された電動モビリティと、上記管制装置(2)とを含んで構成されていることを特徴としている。
上記遠隔制御システム(2)によれば、上記管制装置(2)の前記判定結果受信部で受信した、前記横断予定の横断歩道を安全に横断できる否かの判定結果、又は前記制御信号に基づいて、無理な横断ができないように、また安全な横断ができるように、前記電動モビリティの遠隔制御を適切に行うことができ、これら制御により、前記電動モビリティの安全が確保され、前記横断歩道付近における前記電動モビリティの交通事故を低減することができるシステムを構築することができる。
また本開示に係る遠隔制御システム(3)は、上記処理装置(3)が搭載された電動モビリティと、上記管制装置(3)とを含んで構成されていることを特徴としている。
上記遠隔制御システム(3)によれば、上記管制装置(3)の前記横断判定部による、前記横断予定の横断歩道を安全に横断できる否かの判定結果、又は前記制御信号に基づいて、無理な横断ができないように、また安全な横断ができるように、前記電動モビリティに対する遠隔制御を適切に行うことができ、これらの制御により、前記電動モビリティの安全が確保され、前記横断歩道付近における前記電動モビリティの交通事故を低減させることができるシステムを構築することができる。
また本開示に係る遠隔制御方法(1)は、歩道走行用の電動モビリティと、横断歩道付近の所定の管制エリアを管理する管制装置との間で行う遠隔制御方法であって、
前記管制装置が、
前記管制エリアへ進入してきた前記電動モビリティを検出する進入検出ステップと、
該進入検出ステップで検出された前記電動モビリティの動作を前記管制エリア内にある歩行者信号機の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を前記電動モビリティに送信する制御信号送信ステップとを含む処理を行い、
前記電動モビリティが、
前記管制エリアへ進入している場合に、前記制御信号を前記管制装置から受信する制御信号受信ステップと、
該制御信号受信ステップで受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティの動作を制御する動作制御ステップとを含む処理を行うことを特徴としている。
上記遠隔制御方法(1)によれば、前記管制装置が、前記管制エリアへ進入してきた前記電動モビリティを検出し、該検出した前記電動モビリティに前記制御信号を送信する。そして、前記電動モビリティが、前記管制装置から前記制御信号を受信し、該受信した前記制御信号に基づいて前記電動モビリティの動作を制御する。これらステップにより、前記管制エリア内にある前記歩行者信号機の信号状態に応じて、無理な横断ができないように、また安全な横断ができるように、前記電動モビリティに対する遠隔制御を行うことができ、前記電動モビリティの安全が確保され、前記横断歩道付近における前記電動モビリティの交通事故を低減させることができる。
実施の形態(1)に係る電動モビリティの遠隔制御システムを交差点に適用した一例を説明するための図である。 実施の形態(1)に係る遠隔制御システムを構成する電動モビリティの処理装置及び管制装置の機能構成例を示すブロック図である。 実施の形態(1)に係る電動モビリティのハードウェア構成例を示すブロック図である。 実施の形態(1)に係る管制装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 実施の形態(1)に係る遠隔制御システムを構成する電動モビリティの処理装置及び管制装置の機能構成例を示すブロック図である。 実施の形態(1)に係る遠隔制御システムを構成する電動モビリティの処理装置と管制装置とが行う処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(1)に係る遠隔制御システムを構成する電動モビリティの処理装置と管制装置とが行う処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(1)に係る遠隔制御システムを構成する電動モビリティの処理装置と管制装置とが行う処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(1)に係る遠隔制御システムを構成する電動モビリティの処理装置と管制装置とが行う処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(2)に係る遠隔制御システムを構成する電動モビリティの処理装置及び管制装置の機能構成例を示すブロック図である。 実施の形態(2)に係る遠隔制御システムを構成する電動モビリティの処理装置と管制装置とが行う処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(2)に係る遠隔制御システムを構成する電動モビリティの処理装置と管制装置とが行う処理動作を示すフローチャートである。 実施の形態(2)に係る遠隔制御システムを構成する電動モビリティの処理装置と管制装置とが行う処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る処理装置、該処理装置が搭載された電動モビリティ、管制装置、電動モビリティの遠隔制御システム、及び遠隔制御方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[適用例]
図1は、実施の形態(1)に係る電動モビリティの遠隔制御システムを交差点に適用した一例を説明するための図である。
図1に例示した交差点2は4差路の交差点であり、交差点2には、各車道6に設けられた横断歩道3、これら横断歩道3に対応させて設けられた歩行者用の歩行者信号機4、及び車両用の車両信号機5が設けられ、また、各車道6の両側に歩道7が設けられている。
実施の形態(1)に係る電動モビリティの遠隔制御システム1は、電動モビリティ10と、管制装置50とを含んで構成されている。電動モビリティ10には、管制装置50と通信可能に構成された処理装置20が搭載されている。管制装置50は、横断歩道付近の所定の管制エリア8に進入してきた電動モビリティ10の動作の一部又は全てを、処理装置20を介して遠隔制御するための装置である。本実施の形態では、管制装置50は、管制エリア8内の路側に設けられているが、管制装置50の設置場所は、この場所に限定されない。
電動モビリティ10は、歩道走行用の電動モビリティであり、例えば、電動車椅子、電動手押し車、又は電動カート(ハンドル形電動車椅子、又はシニアカーともいう。)など、歩行者の交通規則に従って歩道7を走行させることができる(換言すれば、法律又は法令等により歩道走行が許可されている)電動走行可能な低速モビリティである。
管制エリア8は、管制装置50により電動モビリティ10の動作を遠隔制御するために設けられるエリアであり、横断歩道付近の領域、例えば、少なくとも横断歩道3の領域と横断歩道手前の歩道7の領域とが含まれる。管制エリア8は、交差点2の形状、交差点2に設けられた横断歩道3の数や形状などを考慮して適宜設定され得る。なお、管制エリア8は、交差点の横断歩道付近の他、交差点のない車道に設けられた横断歩道付近に設けてもよい。また、管制エリア8は、管制装置50と電動モビリティ10の処理装置20とが相互通信可能なエリアとして設定してもよい。
図1に例示した遠隔制御システム1では、電動モビリティ10が管制エリア8に進入した場合に、管制装置50が、管制エリア8へ進入してきた電動モビリティ10を検出し、検出された電動モビリティ10の動作を管制エリア8内にある歩行者信号機4の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を電動モビリティ10に送信する。
一方、管制エリア8に進入した電動モビリティ10の処理装置20が、管制装置50から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて電動モビリティ10の動作を制御する。これらが遠隔制御システム1で実行される基本的な処理動作例である。
図2は、遠隔制御システム1を構成する電動モビリティ10に搭載される処理装置20及び管制装置50の機能構成例を示すブロック図である。
管制装置50は、進入検出部61と制御信号送信部62とを含んで構成され、処理装置20は、制御信号受信部31と動作制御部32とを含んで構成されている。
管制装置50の進入検出部61は、横断歩道付近の管制エリア8へ進入してきた電動モビリティ10を検出する。例えば、管制エリア8を管制装置50の通信可能エリアに設定しておき、進入検出部61は、電動モビリティ10との間で通信状態が確立したことを検出することにより、電動モビリティ10の管制エリア8への進入を検出してもよい。または、進入検出部61は、管制エリア8内(例えば、横断歩道3の手前の歩道7付近)に設けられた感知センサ(図示せず)から電動モビリティ10を感知したセンサ信号を取得し、取得したセンサ信号に基づいて、電動モビリティ10の管制エリア8への進入を検出するようにしてもよい。
管制装置50の制御信号送信部62は、進入検出部61により検出された電動モビリティ10の動作を管制エリア8内にある歩行者信号機4の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を電動モビリティ10に送信する。制御信号送信部62は、制御信号を、所定周期で送信してもよいし、歩行者信号機4の信号状態が変化したタイミングで送信してもよい。
制御信号送信部62が送信する制御信号には、電動モビリティ10を自動停止させるための第1の制御信号、電動モビリティ10を自動走行させるための第2の制御信号、又は電動モビリティ10を手動走行させるための第3の制御信号が含まれる。また、制御信号には、これら以外の電動モビリティ10の各部を制御するための信号が含まれていてもよい。
処理装置20の制御信号受信部31は、電動モビリティ10が横断歩道付近の管制エリア8へ進入している場合に、管制装置50から送信される制御信号を受信する。
処理装置20の動作制御部32は、制御信号受信部31により受信した制御信号に基づいて、電動モビリティ10の動作を制御する制御ユニット12に動作指令を出力し、電動モビリティ10の動作を制御する。例えば、受信した制御信号が、電動モビリティ10を自動停止させるための第1の制御信号であった場合、電動モビリティ10を自動停止させる制御、例えば、横断予定の横断歩道の手前までに自動停止させる制御を行う。
また、受信した制御信号が、電動モビリティ10を自動走行させるための第2の制御信号であった場合、電動モビリティ10を自動走行させる制御、例えば、横断予定の横断歩道を自動走行(自動運転)で横断させる制御を行う。
また、受信した制御信号が、電動モビリティ10を手動走行させるための第3の制御信号であった場合、電動モビリティ10を手動走行させる制御、例えば、自動停止又は自動走行させる制御から手動走行に切り替える制御を行う。
図1に示す交差点2において、電動モビリティ10が、歩道7の地点Aから地点Dに向かうルートR1を走行する場合に、電動モビリティ10の処理装置20と、管制装置50との間で行われる処理動作例について説明する。
ルートR1は、処理装置20に予め入力等により設定された行き先ルートであってもよいし、電動モビリティ10の挙動(進行方向など)、又は搭乗者による進行方向の操作指示などに基づいて推定されたルートであってもよい。
図1では、横断歩道3のうち、ルートR1上にある横断予定の横断歩道を3aとして記す。また、歩行者信号機4のうち、ルートR1上にある横断予定の横断歩道3aに対応して設けられた歩行者信号機を4aとして記す。
地点Aでは、電動モビリティ10は管制エリア8の外にいるため、電動モビリティ10の動作モードは手動運転モードに設定され、搭乗者により電動モビリティ10の走行操作が行われている。その後、電動モビリティ10が管制エリア8に進入すると、管制装置50により電動モビリティ10が管制エリア8に進入してきたことが検出される。
管制装置50は、電動モビリティ10が管制エリア8に進入してきたことを検出すると、歩行者信号機4の信号情報を取得する。ルートR1上にある歩行者信号機4aの信号情報が、例えば、横断歩道3aを渡ることが禁止されている赤信号の状態、又は青信号の点滅などの横断歩道3aを渡り切ることが困難な青信号の状態を示す場合、管制装置50は、電動モビリティ10を自動停止させるための第1の制御信号を電動モビリティ10に送信する。
電動モビリティ10の処理装置20は、管制装置50から自動停止させるための第1の制御信号を受信すると、電動モビリティ10の動作モードを手動運転モードから自動停止モードに切り替える制御を行い、電動モビリティ10を自動停止させる制御を行う。これら制御により、電動モビリティ10が横断歩道3aの手前(地点B)までに自動停止されて、搭乗者による無理な横断操作ができない状態となり、電動モビリティ10の安全が確保される。
その後、管制装置50が、歩行者信号機4aから、例えば、赤信号が青信号に変わったことを示す信号情報を取得すると、電動モビリティ10を自動走行させるための第2の制御信号を電動モビリティ10に送信する。なお、この場合において、自動走行させるための第2の制御信号に代えて、手動走行させるための第3の制御信号を電動モビリティ10に送信するようにしてもよい。
電動モビリティ10の処理装置20は、管制装置50から自動走行させるための第2の制御信号を受信すると、動作モードを自動停止モードから自動走行モードに切り替える制御を行い、電動モビリティ10を自動走行させる制御を行う。これら制御により、横断に適した信号状態になった場合に、電動モビリティ10を自動走行させて、横断歩道3aを横断させることが可能となり、電動モビリティ10の安全が確保される。
なお、処理装置20が管制装置50から手動走行させるための第3の制御信号を受信する構成にした場合、処理装置20は、動作モードを自動停止モードから手動運転モードに切り替える制御を行い、電動モビリティ10を手動操作により走行させることが可能となる。これら制御により、横断に適した信号状態になった場合は、電動モビリティ10を自動停止から手動走行に切り替えて、横断歩道3aを横断させることが可能となる。
また、処理装置20は、動作モードが自動停止モードから自動走行モードに切り替えられた場合、又は動作モードが自動停止モードから手動運転モードに切り替えられた場合に、電動モビリティ10が横断歩道3aを横断すること、又は横断中であることを、管制エリア8に進入してき車両9に通知する処理を行ってもよい。
あるいは、管制装置50は、第2の制御信号、又は第3の制御信号を電動モビリティ10に送信した場合に、電動モビリティ10が横断歩道3aを横断すること、又は横断中であることを、管制エリア8に進入してき車両9に通知する処理を行ってもよい。
一方、管制装置50は、電動モビリティ10が管制エリア8に進入したことを検出した後に取得した、ルートR1上にある歩行者信号機4aの信号情報が、例えば、横断歩道3aを渡り切ることができる青信号の状態を示す場合、電動モビリティ10を自動走行させるための第2の制御信号を電動モビリティ10に送信する。
処理装置20が、管制装置50から送信された、自動走行させるための第2の制御信号を受信すると、電動モビリティ10の動作モードを手動運転モードから自動走行モードに切り替えて、電動モビリティ10を自動走行させる制御を行う。これら制御により、電動モビリティ10が管制エリア8に進入してきたときに、ルートR1上にある歩行者信号機4aが横断に適した信号状態である場合は、横断歩道3aを自動走行により横断させることが可能となる。
その後、電動モビリティ10が横断歩道3aの横断を完了したことが検出されると(地点C)、管制装置50が、電動モビリティ10を手動走行させるための第3の制御信号を電動モビリティ10に送信する。
電動モビリティ10の処理装置20は、管制装置50から手動走行させるための第3の制御信号を受信すると、電動モビリティ10が管制エリア8を退出するまでに、動作モードを自動走行モードから手動運転モードに切り替える制御を行い、電動モビリティ10を手動走行させる制御を行う。これら制御により、横断歩道3aを横断した後、自動走行から手動走行に切り替えられ、管制エリア8を退出後は手動操作による走行が可能となっている。
また、処理装置20は、動作モードが、上記した手動運転モードから自動走行モード、自動停止モードから自動走行モード、又は自動停止モードから手動運転モードに切り替えられた場合(すなわち、横断歩道3aが横断可能な信号状態である場合)に、電動モビリティ10が横断歩道3aを横断すること、又は横断中であることを、管制エリア8に進入してきた車両9に通知する処理を行ってもよい。
または、管制装置50が、上記した第2の制御信号、又は第3の制御信号を電動モビリティ10に送信した場合(すなわち、横断歩道3aが横断可能な信号状態である場合)に、電動モビリティ10が横断歩道3aを横断すること、又は横断中であることを、管制エリア8に進入してきた車両9に通知する処理を行ってもよい。
[構成例]
図3は、実施の形態(1)に係る電動モビリティ10のハードウェア構成例を示すブロック図である。
電動モビリティ10は、操作部11と、制御ユニット12と、電動駆動部13と、ブレーキ機構部14と、電源部15と、処理装置20とを含んで構成されている。
操作部11は、電動モビリティ10を手動で操縦するための各種の操作レバー(例えば、操舵レバー、アクセルレバー、又はブレーキレバーなど)、操作スイッチ(例えば、前進後退切替スイッチなど)、又は操舵ハンドルなどを含んで構成されている。
制御ユニット12は、操作部11からの操作指示に基づいて、電動駆動部13又はブレーキ機構部14など、電動モビリティ10の各部の動作を制御する。また、制御ユニット12は、処理装置20から取得した制御信号に基づいて、電動駆動部13又はブレーキ機構部14など、電動モビリティ10の各部の動作を制御する。制御ユニット12は、図示しない演算処理部及び記憶部などを備えたコンピュータで構成されている。
電動駆動部13は、電動モビリティ10を電動で走行させるための電動モータ及びモータ駆動部などを含んで構成されている。電動駆動部13には、電動モビリティ10を前進及び後退させるための駆動部の他、電動モビリティ10を左右に方向転換させるための駆動部が含まれていてもよい。
ブレーキ機構部14は、電動モビリティ10を停止させるためのブレーキ部品などを含んで構成されている。また、ブレーキ機構部14は、操作部11に含まれるアクセルレバーから手を放すとブレーキがかかる機構であってもよい。
電源部15は、電動モビリティ10の各部に電源を供給するための電源回路及びバッテリなどを含んで構成されている。
処理装置20は、通信部21、記憶部22、入力部23、制御部24、及びインターフェース(I/F)25を含んで構成されている。処理装置20は、さらにセンサ部26を含んで構成してもよい。
通信部21は、アンテナ21aを介して外部の管制装置50又は車両9との間で、所定の信号や情報のやり取りを無線通信により行うためのものであり、光又は電波を用いて双方向通信可能な無線通信方式の通信モジュールを含んで構成されている。無線通信方式は、特に限定されず、例えば、DSRC(Dedicated Short Range Communications)などの狭域通信方式、又はWi-Fiなどの無線LAN(Local Area Network)の他、電波ビーコン又は光ビーコンなどの通信方式が適用されてもよい。また、通信部21に、無線通信機能を有する携帯端末が用いられてもよい。
記憶部22は、不揮発性メモリ又は揮発性メモリなどの半導体メモリ、ハードディスクドライブ(HDD)、若しくはソリッドステートドライブ(SSD)などの1つ以上の記憶装置で構成されている。記憶部22には、例えば、通信部21を介して取得したデータ、入力部23を介して入力されたデータ、センサ部26で検出されたデータ、I/F25を介して制御ユニット12から取得したデータなどが記憶され得る。また、記憶部22に横断歩道及び歩道等のデータを含む道路地図データが記憶されていてもよい。
入力部23は、処理装置20の各種の設定や情報の入力を行うための操作ボタンや操作パネルを含んで構成されている。入力部23を介して、例えば、電動モビリティ10の行き先ルートが設定できる構成としてもよい。
I/F25は、電動モビリティ10の各部の動作を制御する制御ユニット12との間でデータや信号の授受を行うためのインターフェース回路や接続コネクタなどを含んで構成されている。
制御部24は、CPU(Central Processing Unit)24a、RAM(Random Access Memory)24b、及びROM(Read Only Memory)24cを含むマイクロコンピュータで構成されている。制御部24は、取得した各種データをRAM24b又は記憶部22に記憶する処理を行う。また、制御部24のCPU24aは、ROM24cに記憶されたプログラムを読み出すとともに、必要に応じてRAM24b又は記憶部22に記憶された各種データを読み出し、プログラムを解釈して実行する。
センサ部26は、電動モビリティ10の位置、進行方向、又は速度変化などの電動モビリティ10の状態、又は電動モビリティ10の周辺状態を検出することのできる各種センサを含んで構成することができる。例えば、センサ部26は、GPS受信機、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、画像センサ、障害物検知センサ、又は人感センサのうちの少なくとも1つを含んで構成することができる。
図4は、実施の形態(1)に係る管制装置50のハードウェア構成例を示すブロック図である。
管制装置50は、通信部51、記憶部52、制御部53、及びインターフェース(I/F)54を含んで構成され、管制装置50は、さらに、I/F54を介して交通管制サーバ80、管制エリア8内に設けられた歩行者信号機4などに接続されている。歩行者信号機4は、交通管制サーバ80と接続され、交通管制サーバ80によって、歩行者信号機4の点灯制御の他、車両信号機5の点灯制御などが行われるようになっている。交通管制サーバ80は、所定の地域エリアの信号制御、交通情報収集、及び交通情報提供などの処理を行うコンピュータであり、交通管制サーバ80で処理された各種情報は、図示しない交通管制センタに設けられた交通情報表示板に表示されるようになっている。また、交通管制サーバ80が管制装置50の一部機能を制御するように構成してもよい。
管制装置50を構成する通信部51は、アンテナ51aを介して外部の処理装置20又は車両9との間で、所定の信号や情報のやり取りを無線通信により行うためのものであり、光又は電波を用いて双方向通信可能な無線通信方式の通信モジュール又は無線ルーターなどを含んで構成されている。無線通信方式は、特に限定されず、例えば、DSRCなどの狭域通信方式、又はWi-Fi(登録商標)などの無線LANの他、電波ビーコン又は光ビーコンなどの通信方式が適用されてもよい。
記憶部52は、不揮発性メモリ又は揮発性メモリなどの半導体メモリ、ハードディスクドライブ(HDD)、若しくはソリッドステートドライブ(SSD)などの1つ以上の記憶装置で構成されている。記憶部52には、例えば、通信部51を介して電動モビリティ10から取得したデータ、I/F25を介して交通管制サーバ80又は歩行者信号機4から取得したデータなどが記憶され得る。また、記憶部52に横断歩道のデータを含む道路地図データが記憶される構成にしてもよい。道路地図データには、道路に設けられた横断歩道のデータの他、歩行者信号機、車両信号機のデータが含まれ、さらに歩道のデータが含まれていてもよい。
制御部53は、CPU53a、RAM53b、及びROM53cを含む1つ以上のマイクロコンピュータで構成されている。制御部53は、取得した各種データをRAM53b又は記憶部52に記憶する処理を行う。また、制御部53のCPU53aは、ROM53cに記憶されたプログラムを読み出すとともに、必要に応じてRAM53b又は記憶部52に記憶された各種データを読み出し、プログラムを解釈して実行する。
図5は、実施の形態(1)に係る遠隔制御システム1を構成する電動モビリティ10の処理装置20及び管制装置50の機能構成例を示すブロック図である。
管制装置50は、信号情報取得部63、信号情報送信部64、判定結果受信部65、進入検出部61、及び制御信号送信部62を含んで構成されている。これら各部は、管制装置50を構成する通信部51、記憶部52、及び制御部53の機能により実現される。なお、管制装置50の構成の一部又は全てが、交通管制サーバ80に設けられてもよい。
信号情報取得部63は、歩行者信号機4の信号情報を取得する。信号情報は、例えば、歩行者信号機4の灯色情報(赤信号の点灯、青信号の点灯、青信号の点滅などの点灯パターン情報)でもよいし、各点灯パターンの待ち時間、又は残り時間などの時間情報を含んでもよいし、さらに、歩行者信号機4が設けられている横断歩道3の長さ、幅などの道路情報を含んでもよい。
信号情報送信部64は、信号情報取得部63により取得された信号情報を電動モビリティ10に送信する。例えば、進入検出部61により電動モビリティ10が検出された場合に送信する。
判定結果受信部65は、管制エリア8内にある横断予定の横断歩道3aを安全に横断できる否かの判定結果を電動モビリティ10から受信する。
進入検出部61は、上記したように、横断歩道付近の所定の管制エリア8へ進入してきた電動モビリティ10を検出する。
制御信号送信部62は、進入検出部61で検出された電動モビリティ10の動作を管制エリア8内にある歩行者信号機4の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を電動モビリティ10に送信する。また、制御信号送信部62は、制御信号として、判定結果受信部65で受信した判定結果に基づいて電動モビリティ10の動作を遠隔制御するための制御信号を送信する。
なお、管制装置50は、制御信号送信部62により、横断予定の横断歩道3aを横断させるための制御信号が処理装置20に送信された場合に、電動モビリティ10が横断予定の横断歩道3aを横断すること、又は横断中であることを、管制エリア8に進入してきた車両9に通知する通知部(図示せず)を備えてもよい。
電動モビリティ10に搭載される処理装置20は、信号情報受信部33、横断判定部34、判定結果送信部35、動作モード切替部36、制御信号受信部31、及び動作制御部32を含んで構成されている。これら各部は、処理装置20を構成する通信部21、記憶部22、及び制御部24の機能により実現される。処理装置20は、電動モビリティ10に着脱可能な装置として構成されてもよい。
信号情報受信部33は、電動モビリティ10が管制エリア8へ進入した場合に、管制エリア8内にある歩行者信号機4の信号情報を管制装置50から受信する。
横断判定部34は、信号情報受信部33により受信した歩行者信号機4の信号情報に基づいて、管制エリア8内にある横断予定の横断歩道3aを安全に横断できるか否かを判定する。判定結果送信部35は、横断判定部34により判定された判定結果を管制装置50に送信する。横断判定部34では、例えば、歩行者信号機4の灯色情報に基づいて、又は歩行者信号機4の灯色情報と時間情報に基づいて、横断予定の横断歩道3aを安全に横断できるか否かを判定してもよいし、横断歩道3aの長さ、幅などの道路情報の他、電動モビリティ10の速度をさらに加味して安全に横断できるか否かを判定してもよい。なお、判定に利用する電動モビリティ10の速度は、歩道での最高速度(例えば、時速6km)未満とし、横断歩道3aでの安全性を考慮した速度(例えば、時速4km以下)とすることが好ましい。
動作モード切替部36は、横断判定部34による判定結果に基づいて、電動モビリティ10の動作モードを切り替える。動作モード切替部36は、動作モードを手動運転モードから自動停止モード、手動運転モードから自動走行モード、自動停止モードから自動走行モード、自動走行モードから自動停止モード、自動停止モードから手動運転モード、又は自動走行モードから手動運転モードへ切り替えるための処理を行う。
制御信号受信部31は、電動モビリティ10が横断歩道付近の管制エリア8へ進入している場合に、管制エリア8内にある歩行者信号機4の信号状態に応じて電動モビリティ10を遠隔制御するための制御信号を管制装置50から受信する。
動作制御部32は、制御信号受信部31により受信した制御信号に基づいて、電動モビリティ10の各部の動作を制御する制御ユニット12に対して動作指令を出力し、電動モビリティ10の動作を制御する。また、動作制御部32は、動作モード切替部36により切り替えられた動作モードにおいて、制御信号に基づく電動モビリティ10の動作制御を行う。
なお、処理装置20は、動作モード切替部36により、動作モードが、手動運転モードから自動走行モード、自動停止モードから自動走行モード、又は自動停止モードから手動運転モードに切り替えられた場合に、電動モビリティ10が横断予定の横断歩道3aを横断すること、又は横断中であることを、管制エリア8に進入してきた車両9に通知する通知部(図示せず)を備えてもよい。
[動作例]
図6~9は、実施の形態(1)に係る遠隔制御システム1を構成する電動モビリティ10の処理装置20と管制装置50とが行う処理動作を示すフローチャートである。これら処理動作は、おもに処理装置20を構成する制御部24と、管制装置50を構成する制御部53とで実行される。
図6に示すステップS1では、管制装置50は、管制エリア8へ進入してきた電動モビリティ10を検出したか否かを判定し、電動モビリティ10を検出していないと判定すればステップS1の進入検出処理を繰り返す一方、電動モビリティ10を検出したと判定すれば、ステップS2に処理を進める。なお、電動モビリティ10の検出により、管制装置50と電動モビリティ10との間の通信が確立され、相互通信が可能になっている。
ステップS2では、管制装置50は、管制エリア8内に設けられた歩行者信号機4の信号情報を取得し、記憶部52に記憶する。信号情報は、例えば、歩行者信号機4の灯色情報(赤信号の点灯、青信号の点灯、青信号の点滅などの点灯パターン情報)でもよいし、各点灯パターンの待ち時間、又は残り時間などの時間情報でもよい。また、信号情報には、横断歩道3の長さ、幅などの道路情報が含まれてもよい。
ステップS3では、管制装置50は、歩行者信号機4の信号情報を記憶部52から読み出し、ステップS1で検出された電動モビリティ10に送信する。電動モビリティ10に送信される信号情報は、現在横断可能な(例えば、青信号の状態にある)歩行者信号機4の信号情報であってもよいし、管制エリア8内にある全ての歩行者信号機4の信号情報であってもよい。
ステップS4では、処理装置20は、管制装置50から送信されてきた歩行者信号機4の信号情報を受信し、ステップS5に処理を進め、ステップS5では、ステップS4で受信した歩行者信号機4の信号情報に基づいて、管制エリア8内にある横断予定(予定ルート上)の横断歩道3aを安全に横断できるか否かを判定する。例えば、横断予定の横断歩道3aが、現在横断可能な歩行者信号機4のある横断歩道3であるか否かを判定する。処理装置20は、例えば、歩行者信号機4の灯色情報に基づいて、又は歩行者信号機4の灯色情報と時間情報に基づいて、安全に横断できるか否かを判定してもよいし、横断歩道3aの長さ、幅などの道路情報をさらに加味して判定してもよい。また、処理装置20は、電動モビリティ10の速度、横断予定の横断歩道3aの長さ、及び青信号の残り時間などの時間情報に基づいて、安全に横断できるか否かを判定してもよい。
ステップS5において、処理装置20は、横断予定の横断歩道3aを安全に横断できる(横断可能)と判定すれば、ステップS6に処理を進め、ステップS6では、横断可能であることを示す信号を管制装置50へ送信する。この時に、電動モビリティ10を識別するためのID情報などを合わせて送信してもよい。
ステップS7では、管制装置50は、処理装置20から横断可能であることを示す信号を受信し、ステップS8に処理を進め、ステップS8では、横断可能であることを示す信号を受信したことに基づいて、制御信号として、電動モビリティ10を自動走行させるための第2制御信号(自動走行制御信号)を電動モビリティ10に送信する。
ステップS9では、処理装置20は、管制装置50から自動走行制御信号を受信し、ステップS10に処理を進め、ステップS10では、現在の手動運転モードから自動走行モードへ動作モードを切り替え、ステップS11に処理を進め、ステップS11では、制御ユニット12に対して自動走行制御に移行させる制御を行い、その後、図8に示すステップS41に処理を進める。
なお、別の実施の形態では、ステップS5において、処理装置20が、横断予定の横断歩道3aを安全に横断できると判定した場合、次にステップS10の処理に進み(すなわち、ステップS6~S9の処理を省略し)、ステップS10において、現在の手動運転モードから自動走行モードへ動作モードを切り替え、その後ステップS11に処理を進めるようにしてもよい。
一方、ステップS5において、処理装置20は、横断予定の横断歩道3aを安全に横断できない(横断不可)と判定すれば、ステップS12に処理を進め、ステップS12では、横断不可であることを示す信号を管制装置50へ送信する。この時に、電動モビリティ10を識別するためのID情報などを合わせて送信してもよい。
ステップS13では、管制装置50は、処理装置20から横断不可であることを示す信号を受信し、ステップS14に処理を進め、ステップS14では、横断不可であることを示す信号を受信したことに基づいて、制御信号として、電動モビリティ10を自動停止させるための第1の制御信号(自動停止制御信号)を電動モビリティ10に送信する。
ステップS15では、処理装置20は、管制装置50から自動停止制御信号を受信し、ステップS16に処理を進め、ステップS16では、現在の手動運転モードから自動停止モードへ動作モードを切り替え、ステップS17に処理を進め、ステップS17では、制御ユニット12に対して自動停止制御に移行させる制御を行い、その後、図7に示すステップS21に処理を進める。
なお、別の実施の形態では、ステップS5において、処理装置20が、横断予定の横断歩道3aを安全に横断できないと判定した場合、次にステップS16の処理に進み(すなわち、ステップS12~S15の処理を省略し)、ステップS16において、現在の手動運転モードから自動停止モードへ動作モードを切り替え、その後ステップS17に処理を進めるようにしてもよい。
図7に示すステップS21では、処理装置20は、管制装置50に歩行者信号機4の信号情報を要求する。要求する歩行者信号機4の信号情報は、横断予定の横断歩道3aに設けられた歩行者信号機4aの信号情報を少なくとも含んでいればよい。
ステップS22では、管制装置50は、処理装置20からの信号情報の要求に基づいて、歩行者信号機4の信号情報を取得し、ステップS23に処理を進め、ステップS23では、歩行者信号機4の信号情報を処理装置20に送信する。送信する歩行者信号機4の信号情報は、横断予定の横断歩道3aに設けられた歩行者信号機4aの信号情報を少なくとも含んでいればよい。
ステップS24では、処理装置20は、管制装置50から歩行者信号機4の信号情報を受信し、ステップS25に処理を進め、ステップS25では、ステップS24で受信した歩行者信号機4の信号情報に基づいて、横断予定(予定ルート上)の横断歩道3aが横断可能になったか否かを判定する。例えば、横断予定の横断歩道3aに設けられた歩行者信号機4aが、赤信号から青信号に切り替わったか否かを判定する。
ステップS25において、処理装置20は、横断予定の横断歩道3aが横断可能になったと判定すれば、ステップS26に処理を進め、ステップS26では、横断可能になったことを示す信号を管制装置50へ送信する。この時に、電動モビリティ10を識別するためのID情報などを合わせて送信してもよい。
ステップS27では、管制装置50は、処理装置20から横断可能になったことを示す信号を受信し、ステップS28に処理を進め、ステップS28では、横断可能になったことを示す信号を受信したことに基づいて、制御信号として、電動モビリティ10を自動走行させるための第2の制御信号を電動モビリティ10に送信する。
ステップS29では、処理装置20は、管制装置50から自動走行制御信号を受信し、ステップS30に処理を進め、ステップS30では、現在の自動停止モードから自動走行モードへ動作モードを切り替え、ステップS31に処理を進める。ステップS31では、処理装置20は、制御ユニット12に対して自動走行制御に移行させる制御を行い、その後、図8に示すステップS41に処理を進める。
なお、別の実施の形態では、ステップS25において、処理装置20が、横断予定の横断歩道3aが横断可能になったと判定した場合、次にステップS30の処理に進み(すなわち、ステップS26~S29の処理を省略し)、ステップS30において、現在の自動停止モードから自動走行モードへ動作モードを切り替え、その後ステップS31に処理を進めるようにしてもよい。
一方、ステップS25において、処理装置20は、横断予定の横断歩道3aが横断不可であると判定すれば、ステップS32に処理を進め、ステップS32では、横断不可であることを示す信号を管制装置50へ送信する。この時に、電動モビリティ10を識別するためのID情報などを合わせて送信してもよい。
ステップS33では、管制装置50は、処理装置20から横断不可であることを示す信号を受信し、ステップS34に処理を進め、ステップS34では、横断不可であることを示す信号を受信したことに基づいて、制御信号として、電動モビリティ10に自動停止制御信号を継続して送信する。
ステップS35では、処理装置20は、管制装置50から自動停止制御信号を受信し、ステップS36に処理を進め、ステップS36では、制御ユニット12に対して、現在の自動停止制御を継続させる制御を行い、その後、ステップS21の処理に戻り、処理を繰り返す。
図8に示すステップS41では、処理装置20は、管制装置50に歩行者信号機4の信号情報を要求する。要求する歩行者信号機4の信号情報は、横断予定の横断歩道3aに設けられた歩行者信号機4aの信号情報を含んでいればよい。
ステップS42では、管制装置50は、処理装置20からの信号情報の要求に基づいて、歩行者信号機4の信号情報を取得し、ステップS43に処理を進め、ステップS43では、歩行者信号機4の信号情報を処理装置20に送信する。送信する歩行者信号機4の信号情報は、横断予定の横断歩道3aに設けられた歩行者信号機4aの信号情報を少なくとも含んでいればよい。
ステップS44では、処理装置20は、管制装置50から歩行者信号機4の信号情報を受信し、ステップS45に処理を進め、ステップS45では、横断予定(予定ルート上)の横断歩道3aの横断を完了したか否かを判定する。例えば、ステップS45では、電動モビリティ10のセンサ部26で検出した位置情報など、又は横断先の歩行者信号機4a付近の感知センサなど外部から取得した、電動モビリティ10の検出信号などに基づいて、横断完了か否かを判定する。
ステップS45において、処理装置20は、横断予定の横断歩道3aの横断を完了した(横断完了)と判定すれば、ステップS46に処理を進め、ステップS46では、横断完了を示す信号を管制装置50へ送信する。この時に、電動モビリティ10を識別するためのID情報などを合わせて送信してもよい。
ステップS47では、管制装置50は、処理装置20から横断完了を示す信号を受信し、ステップS48に処理を進め、ステップS48では、横断完了を示す信号を受信したことに基づいて、制御信号として、電動モビリティ10の自動走行を終了させるための制御信号を電動モビリティ10に送信する。なお、自動走行を終了させるための制御信号は、手動走行させるための第3の制御信号に相当する。
ステップS49では、処理装置20は、管制装置50から自動走行制御の終了信号を受信し、ステップS50に処理を進め、ステップS50では、現在の自動走行モードから手動運転モードへ動作モードを切り替え、ステップS51に処理を進める。ステップS51では、処理装置20は、制御ユニット12に対して、利用者の手動操作に基づく手動走行制御に移行させる制御を行い、その後、処理を終える。
なお、別の実施の形態では、ステップS45において、処理装置20が、横断予定の横断歩道3aの横断を完了したと判定した場合、次にステップS50の処理に進み(すなわち、ステップS46~S49の処理を省略し)、ステップS50において、現在の自動走行モードから手動運転モードへ動作モードを切り替え、その後ステップS51に処理を進めるようにしてもよい。
一方、ステップS45において、処理装置20が、横断予定の横断歩道3aの横断を完了していない(すなわち、横断中)と判定すれば、図9に示すステップS61に処理を進める。ステップS61では、処理装置20は、ステップS44で受信した歩行者信号機4の信号情報に基づいて、横断予定の横断歩道3aに設けられた歩行者信号機4aが横断不可の信号状態(例えば、赤信号の点灯状態、又は青信号の点滅状態)であるか否かを判定する。
ステップS61において、処理装置20が、歩行者信号機4aが横断不可の信号状態であると判定すれば、ステップS62に処理を進め、ステップS62では、横断不可の信号状態(例えば、赤信号の点灯状態、又は青信号の点滅状態)で横断中であることを示す信号を管制装置50に送信する。
ステップS63では、管制装置50は、横断不可の信号状態で横断中であることを示す信号を受信し、ステップS64に処理を進め、ステップS64では、管制エリア8内又は管制エリア8付近にいる車両9に、横断歩道3aを電動モビリティ10が横断中であることを通知するための信号を送信し、次にステップS65に処理を進める。ステップS65では、管制装置50は、制御信号として、電動モビリティ10に自動走行制御信号を継続して送信する。
ステップS66では、処理装置20は、管制装置50から自動走行制御信号を受信し、ステップS67に処理を進め、ステップS67では、制御ユニット12に対して、現在の自動走行制御を継続させる制御を行い、その後、図8に示すステップS41の処理に戻り、処理を繰り返す。
一方、ステップS61において、処理装置20が、歩行者信号機4aが横断不可の信号状態ではない、換言すれば、横断可能な信号状態である(例えば、青信号の点灯状態)と判定すれば、ステップS68に処理を進め、ステップS68では、横断可能な信号状態で横断中であることを示す信号を管制装置50に送信する。
ステップS69では、管制装置50は、処理装置20から横断可能な信号状態で横断中であることを示す信号を受信し、ステップS70に処理を進め、ステップS70では、管制装置50は、制御信号として、電動モビリティ10に自動走行制御信号を継続して送信する。
ステップS71では、処理装置20は、管制装置50から自動走行制御信号を受信し、ステップS72に処理を進め、ステップS72では、制御ユニット12に対して、現在の自動走行制御を継続させる制御を行い、その後、図8に示すステップS41の処理に戻り、処理を繰り返す。
[作用・効果]
上記実施の形態(1)に係る電動モビリティの遠隔制御システム1によれば、管制装置50が、管制エリア8へ進入してきた電動モビリティ10を検出し、管制エリア8内にある歩行者信号機4の信号情報を電動モビリティ10に送信する。一方、電動モビリティ10の処理装置20が、管制装置50から歩行者信号機4の信号情報を受信し、受信した歩行者信号機4の信号情報に基づいて、管制エリア8内にある横断予定の横断歩道3aを安全に横断できるか否かを判定する。そして、処理装置20は、その判定結果、又は該判定結果を管制装置50へ送信した後、管制装置50から受信した制御信号に基づいて、電動モビリティ10の動作モードを切り替え、切り替えられた動作モードにおいて、管制装置50から受信した制御信号に基づく電動モビリティ10の動作制御を実行する。
これら制御により、管制エリア8内にある歩行者信号機4の信号状態に応じて、横断予定の横断歩道3aを無理に横断することができないように、また安全な横断ができるように、遠隔制御により電動モビリティ10の動作モードを切り替えて、電動モビリティ10の動作を制御することができる。したがって、横断歩道付近での電動モビリティ10の安全が確保され、交差点などの横断歩道での電動モビリティ10の交通事故を低減させることができる。
また、管制装置50又は処理装置20から、電動モビリティ10が横断予定の横断歩道3aを横断すること、又は横断中であることが、管制エリア8に進入してきた車両9に通知される。この通知により、死角に入りやすい電動モビリティ10の存在を車両側に早期に認識させることができ、横断歩道での巻き込み事故等を防止することができ、電動モビリティ10の安全が確保される効果を高めることができる。
次に実施の形態(2)に係る電動モビリティの遠隔制御システム1Aについて説明する。但し、実施の形態(2)に係る遠隔制御システム1Aを構成する処理装置20Aと管制装置50Aのハードウェア構成は、処理装置20Aの制御部24Aと、管制装置50Aの制御部53Aとを除いて図3、4に示した構成と略同様であるため、これら異なる機能を有する構成部品には異なる符号を付し、その他の構成部品の説明をここでは省略する。
図10は、実施の形態(2)に係る遠隔制御システム1Aを構成する電動モビリティ10Aの処理装置20A及び管制装置50Aの機能構成例を示すブロック図である。
管制装置50Aは、信号情報取得部63、予定ルート受信部66、横断判定部67、判定結果送信部68、進入検出部61、及び制御信号送信部62Aを含んで構成されている。
これら各部は、管制装置50Aを構成する通信部51、記憶部52、及び制御部53Aの機能により実現される。なお、管制装置50Aの構成の一部又は全てが、交通管制サーバ80に設けられてもよい。
信号情報取得部63は、歩行者信号機4の信号情報を取得する。予定ルート受信部66は、進入検出部61により電動モビリティ10Aが検出された場合に、電動モビリティ10Aから送信されてきた予定ルートを受信する。
横断判定部67は、予定ルート受信部66で受信した予定ルートと、信号情報取得部63により取得された信号情報とに基づいて、電動モビリティ10Aが管制エリア8内にある横断予定の横断歩道3aを安全に横断できる否かを判定する。横断判定部67では、例えば、歩行者信号機4の灯色情報に基づいて、又は歩行者信号機4の灯色情報と時間情報に基づいて、横断予定の横断歩道3aを安全に横断できるか否かを判定してもよいし、横断歩道3aの長さ、幅などの道路情報の他、電動モビリティ10の速度をさらに加味して安全に横断できるか否かを判定してもよい。
判定結果送信部68は、横断判定部67で判定された、横断予定の横断歩道3aを安全に横断できるか否かの判定結果を電動モビリティ10Aに送信する。
進入検出部61は、上記したように、管制エリア8へ進入してきた電動モビリティ10Aを検出する。
制御信号送信部62Aは、進入検出部61で検出された電動モビリティ10Aの動作を管制エリア8内にある歩行者信号機4の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を電動モビリティ10Aに送信する。また、制御信号送信部62Aは、制御信号として、横断判定部67により判定された判定結果に基づいて電動モビリティ10Aの動作を遠隔制御するための制御信号を送信する。
電動モビリティ10Aに搭載される処理装置20Aは、予定ルート送信部37、判定結果受信部38、動作モード切替部36、制御信号受信部31、及び動作制御部32Aを含んで構成されている。これら各部は、処理装置20Aを構成する通信部21、記憶部22、及び制御部24Aの機能により実現される。処理装置20Aは、電動モビリティ10Aに着脱可能な装置として構成してもよい。
予定ルート送信部37は、電動モビリティ10Aが管制エリア8へ進入した場合に、電動モビリティ10Aの予定ルートを管制装置50Aに送信する。予定ルートは、入力部23を介して処理装置20Aに予め設定された行き先ルートであってもよいし、通信部21を介して取得した行き先までの予定ルートでもよいし、電動モビリティ10Aの挙動(進行方向など)、又は搭乗者による進行方向の操作指示などに基づいて推定されたルートであってもよい。
判定結果受信部38は、管制装置50Aにおいて、予定ルートと歩行者信号機4の信号情報とに基づいて判定された、横断予定の横断歩道3aを安全に横断できるか否かの判定結果を管制装置50Aから受信する。
動作モード切替部36は、判定結果受信部38により受信した判定結果に基づいて、電動モビリティ10Aの動作モードを切り替える。動作モード切替部36は、動作モードを手動運転モードから自動停止モード、手動運転モードから自動走行モード、自動停止モードから自動走行モード、自動走行モードから自動停止モード、自動停止モードから手動運転モード、又は自動走行モードから手動運転モードへ切り替えるための処理を行う。
制御信号受信部31は、電動モビリティ10Aが横断歩道付近の管制エリア8へ進入している場合に、管制エリア8内にある歩行者信号機4の信号状態に応じて電動モビリティ10Aを遠隔制御するための制御信号を管制装置50Aから受信する。
動作制御部32Aは、制御信号受信部31により受信した制御信号に基づいて、電動モビリティ10Aの動作を制御する。また、動作制御部32Aは、動作モード切替部36により切り替えられた動作モードにおいて、制御信号に基づく電動モビリティ10Aの動作制御を行う。
[動作例]
図11~13は、実施の形態(2)に係る遠隔制御システム1Aを構成する電動モビリティ10Aの処理装置20Aと管制装置50Aとが行う処理動作を示すフローチャートである。これら処理動作は、おもに処理装置20Aを構成する制御部24Aと、管制装置50Aを構成する制御部53Aとで実行される。
図11に示すステップS101では、管制装置50Aは、管制エリア8へ進入してきた電動モビリティ10Aを検出したか否かを判定し、電動モビリティ10Aを検出していないと判定すれば、ステップS101の進入検出処理を繰り返す一方、電動モビリティ10Aを検出したと判定すれば、ステップS102に処理を進める。管制装置50Aが電動モビリティ10Aを検出すると、管制装置50Aと電動モビリティ10Aとの相互通信が可能になっている。ステップS102では、管制装置50Aは、予定ルートを要求する信号を電動モビリティ10Aに送信する。
ステップS103では、処理装置20Aは、管制装置50Aから予定ルートの要求信号を受信し、ステップS104に処理を進め、ステップS104では、記憶部22から予定ルートの情報を読み出し、管制装置50Aに送信する。予定ルートは、少なくとも管制エリア8内の予定ルート(道路の横断ルートなど)を含んでいればよい。
ステップS105では、管制装置50Aは、電動モビリティ10Aから予定ルートの情報を受信し、ステップS106に処理を進め、ステップS106では、管制エリア8内にある歩行者信号機4の信号情報を取得し、ステップS107に処理を進める。信号情報は、例えば、歩行者信号機4の灯色情報(赤信号の点灯、青信号の点灯、青信号の点滅などの点灯パターン情報)でもよいし、各点灯パターンの待ち時間、又は残り時間などの時間情報でもよい。
ステップS107では、管制装置50Aは、管制エリア8内にある横断予定(予定ルート上)の横断歩道3aを安全に横断できるか否かを判定する。例えば、横断予定の横断歩道3aが、現在横断可能な歩行者信号機4のある横断歩道3であるか否かを判定する。
ステップS107において、管制装置50Aは、横断予定の横断歩道3aを安全に横断できる(横断可能)と判定すれば、ステップS108に処理を進め、ステップS108では、制御信号として、電動モビリティ10Aを自動走行させるための第2の制御信号(自動走行制御信号)を電動モビリティ10Aに送信する。
ステップS109では、処理装置20Aは、管制装置50Aから送信された自動走行制御信号を受信し、ステップS110に処理を進め、ステップS110では、現在の手動運転モードから自動走行モードへ動作モードを切り替え、ステップS111に処理を進める。ステップS111では、処理装置20Aは、制御ユニット12に対して自動走行制御に移行させる制御を行い、その後、図13に示すステップS141に処理を進める。
なお、別の実施の形態では、ステップS108において、管制装置50Aが、第2の制御信号(自動走行制御信号)を電動モビリティ10Aに送信する処理に代えて、横断可能の判定結果を電動モビリティ10Aに送信する処理を行い、ステップS109において、処理装置20Aが、自動走行制御信号を受信する代わりに、横断可能の判定結果を受信し、その後ステップS110に処理を進め、ステップS110において、横断可能の判定結果に基づいて、手動運転モードから自動走行モードへ動作モードを切り替えるようにしてもよい。
一方ステップS107において、管制装置50Aは、横断予定の横断歩道3aを安全に横断できない(横断不可)と判定すれば、ステップS112に処理を進め、ステップS112では、横断不可の判定に基づいて、制御信号として、電動モビリティ10Aを自動停止させるための第1の制御信号(自動停止制御信号)を電動モビリティ10Aに送信する。
ステップS113では、処理装置20Aは、管制装置50Aから自動停止制御信号を受信し、ステップS114に処理を進め、ステップS114では、現在の手動運転モードから自動停止モードへ動作モードを切り替え、ステップS115に処理を進める。ステップS115では、処理装置20Aは、制御ユニット12に対して自動停止制御に移行させる制御を行い、その後、図12に示すステップS121に処理を進める。
なお、別の実施の形態では、ステップS112において、管制装置50Aが、第1の制御信号(自動停止制御信号)を電動モビリティ10Aに送信する処理に代えて、横断不可の判定結果を電動モビリティ10Aに送信する処理を行い、ステップS113において、処理装置20Aが、自動停止制御信号を受信する代わりに、横断不可の判定結果を受信し、その後ステップS114に処理を進め、ステップS114では、横断不可の判定結果に基づいて、現在の手動運転モードから自動停止モードへ動作モードを切り替えるようにしてもよい。
ステップS121では、処理装置20Aは、管制装置50Aに歩行者信号機4の信号状態について確認応答を要求する。この時に、電動モビリティ10Aを識別するためのID情報などを合わせて送信してもよい。
ステップS122では、管制装置50Aは、処理装置20Aからの確認応答の要求に基づいて、歩行者信号機4の信号情報を取得し、ステップS123に処理を進め、ステップS123では、横断予定(予定ルート上)の横断歩道3aが横断可能になったか否かを判定する。例えば、横断予定の横断歩道3aに設けられた歩行者信号機4aが、赤信号から青信号に切り替わったか否かを判定する。
ステップS123において、管制装置50Aは、横断予定の横断歩道3aが横断可能になったと判定すれば、ステップS124に処理を進め、ステップS124では、制御信号として、横断可能になったことを示す信号、又は自動走行制御信号を処理装置20Aへ送信する。
ステップS125では、処理装置20Aは、管制装置50Aから横断可能になったことを示す信号、又は自動走行制御信号を受信し、ステップS126に処理を進め、ステップS126では、現在の自動停止モードから自動走行モードへ動作モードを切り替え、ステップS127に処理を進める。ステップS127では、処理装置20Aは、制御ユニット12に対して自動走行制御に移行させる制御を行い、その後、図13に示すステップS141に処理を進める。
一方ステップS123において、管制装置50Aは、横断予定の横断歩道3aが横断不可であると判定すれば、ステップS128に処理を進め、ステップS128では、横断不可である判定に基づいて、制御信号として、電動モビリティ10Aに自動停止制御信号を継続して送信する。
ステップS129では、処理装置20Aは、管制装置50Aから自動停止制御信号を受信し、ステップS130に処理を進め、ステップS130では、制御ユニット12に対して、現在の自動停止制御を継続させる制御を行い、その後、ステップS121の処理に戻り、処理を繰り返す。
図13に示すS141では、処理装置20Aは、電動モビリティ10Aの情報を管制装置50Aに送信する。電動モビリティ10Aの情報は、横断歩道3の横断状況を判定するために用いる情報であり、例えば、センサ部26で検出された各種センサ情報が含まれる。センサ情報には、電動モビリティ10Aの現在状況(現在位置、周辺状況など)を示すデータなどが含まれる。
ステップS142では、管制装置50Aは、電動モビリティ10Aの情報を受信し、ステップS143に処理を進め、ステップS143では、電動モビリティ10Aの情報を用いて、横断予定(予定ルート上)の横断歩道3aの横断を完了したか否かを判定する。例えば、ステップS143では、電動モビリティ10Aの位置情報と、地図情報(管制エリア8内の交差点地図情報)とに基づいて、横断完了か否かを判定してもよいし、センサ部26に含まれる画像センサで撮像された電動モビリティ10Aの前方画像から横断歩道3の有無を判定し、横断完了か否かを判定してもよい。
ステップS143において、管制装置50Aは、横断予定の横断歩道3aの横断を完了したと判定すれば、ステップS144に処理を進め、ステップS144では、横断完了の判定に基づいて、制御信号として、電動モビリティ10Aの自動走行を終了させるための制御信号を電動モビリティ10Aに送信する。なお、自動走行を終了させるための制御信号は、手動走行させるための第3の制御信号に相当する。
ステップS145では、処理装置20Aは、管制装置50Aから自動走行制御の終了信号を受信し、ステップS146に処理を進め、ステップS146では、動作モードを現在の自動走行モードから手動運転モードへ切り替え、ステップS147に処理を進める。ステップS147では、処理装置20Aは、制御ユニット12に対して、利用者の手動操作に基づく手動走行制御に移行させる制御を行い、その後、処理を終える。
一方、ステップS143において、管制装置50Aは、横断予定の横断歩道3aの横断を完了していない(すなわち、横断中)と判定すれば、ステップS148に処理を進め、ステップS148では、歩行者信号機4の信号情報を取得し、ステップS149に処理を進める。歩行者信号機4の信号情報には、少なくとも横断予定(横断中を含む)の横断歩道3aに設けられた歩行者信号機4aの信号情報が含まれていればよい。
ステップS149では、管制装置50Aは、取得した歩行者信号機4の信号情報に基づいて、横断予定の横断歩道3aに設けられた歩行者信号機4aが横断不可の信号状態(例えば、赤信号の点灯状態、又は青信号の点滅状態)になったか否かを判定する。
ステップS149において、管制装置50Aが、歩行者信号機4aが横断不可の信号状態になったと判定すれば、ステップS150に処理を進め、ステップS150では、管制エリア8内又は該エリア付近にいる車両9に、横断歩道3aを電動モビリティ10Aが横断中であることを通知するための信号を送信し、ステップS151に処理を進める。
一方、ステップS149において、管制装置50Aが、歩行者信号機4aが横断不可の信号状態ではない(横断可能な信号状態である)と判定すれば、ステップS151に処理を進める。ステップS151では、管制装置50Aは、制御信号として、電動モビリティ10Aに自動走行制御信号を継続して送信する。
ステップS152では、処理装置20Aは、管制装置50Aから自動走行制御信号を受信し、ステップS153に処理を進め、ステップS153では、制御ユニット12に対して、現在の自動走行制御を継続させる制御を行い、その後、ステップS141の処理に戻り、処理を繰り返す。
[作用・効果]
実施の形態(2)に係る遠隔制御システム1Aによれば、管制装置50Aが、管制エリア8へ進入してきた電動モビリティ10Aを検出し、検出した電動モビリティ10Aに対して予定ルートの情報を要求し、取得した予定ルートと歩行者信号機4の信号情報とに基づいて、管制エリア8内にある横断予定の横断歩道3aを安全に横断できるか否かを判定し、その判定結果、又は該判定結果に基づく制御信号を電動モビリティ10Aに送信する。
一方、電動モビリティ10Aの処理装置20Aが、管制装置50Aから受信した判定結果、又は該判定結果に基づく制御信号に基づいて、電動モビリティ10Aの動作モードを切り替え、切り替えられた動作モードにおいて、管制装置50Aから受信した制御信号に基づく電動モビリティ10Aの動作制御を実行する。
これら制御により、管制エリア8内にある歩行者信号機4の信号状態に応じて、横断予定の横断歩道3aを無理に横断することができないように、また安全な横断ができるように、遠隔制御により電動モビリティ10Aの動作モードを切り替えて、電動モビリティ10Aの動作を制御することができる。したがって、横断歩道付近における電動モビリティ10Aの安全が確保され、交差点などの横断歩道での電動モビリティ10Aの交通事故を低減させることができる。
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明したが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく、種々の改良や変更を行うことができることは言うまでもない。
[付記]
本発明の実施の形態は、以下の付記の様にも記載され得るが、これらに限定されない。
(付記1)
歩道走行用の電動モビリティ(10)に搭載される処理装置(20)であって、
前記電動モビリティ(10)が横断歩道付近の所定の管制エリア(8)へ進入している場合に、該管制エリア(8)内にある歩行者信号機(4)の信号状態に応じて前記電動モビリティ(10)を遠隔制御するための制御信号を管制装置(50)から受信する制御信号受信部(31)と、
該制御信号受信部(31)により受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティ(10)の動作を制御する動作制御部(32)とを備えていることを特徴とする処理装置。
(付記2)
付記1記載の処理装置(20)が搭載された電動モビリティ(10)と通信可能に構成された管制装置(50)であって、
横断歩道付近の所定の管制エリア(8)へ進入してきた前記電動モビリティ(10)を検出する進入検出部(61)と、
該進入検出部(61)により検出された前記電動モビリティ(10)の動作を前記管制エリア(8)内にある歩行者信号機(4)の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を前記電動モビリティ(10)に送信する制御信号送信部(62)とを備えていることを特徴とする管制装置。
(付記3)
付記1記載の処理装置(20)が搭載された電動モビリティ(10)と、
付記2記載の管制装置(50)とを含んで構成されていることを特徴とする遠隔制御システム(1)。
(付記4)
歩道走行用の電動モビリティ(10)と、横断歩道付近の所定の管制エリア(8)を管理する管制装置(50)との間で行う遠隔制御方法であって、
前記管制装置(50)が、
横断歩道付近の所定の管制エリア(8)へ進入してきた前記電動モビリティ(10)を検出する進入検出ステップ(S1)と、
該進入検出ステップ(S1、S101)で検出された前記電動モビリティ(10)の動作を前記管制エリア(8)内にある歩行者信号機(4)の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を前記電動モビリティ(10)に送信する制御信号送信ステップ(S8、S14、S28、S34、S48、S65、S70の少なくともいずれか)とを含む処理を行い、
前記電動モビリティ(10)が、
前記管制エリア(8)へ進入している場合に、前記制御信号を前記管制装置(50)から受信する制御信号受信ステップ(S9、S15、S29、S35、S49、S66、S71の少なくともいずれか)と、
該制御信号受信ステップで受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティ(10)の動作を制御する動作制御ステップ(S11、S17、S31、S36、S51、S67、S72の少なくともいずれか)とを含む処理を行うことを特徴とする遠隔制御方法。
1、1A 遠隔制御システム
2 交差点
3、3a 横断歩道
4、4a 歩行者信号機
5 車両信号機
6 車道
7 歩道
8 管制エリア
9 車両
10、10A 電動モビリティ
11 操作部
12 制御ユニット
13 電動駆動部
14 ブレーキ機構部
15 電源部
20、20A 処理装置
21 通信部
21a アンテナ
22 記憶部
23 入力部
24、24A 制御部
24a CPU
24b RAM
24c ROM
25 インターフェース(I/F)
26 センサ部
31 制御信号受信部
32、32A 動作制御部
33 信号情報受信部
34 横断判定部
35 判定結果送信部
36 動作モード切替部
37 予定ルート送信部
38 判定結果受信部
50、50A 管制装置
51 通信部
52 記憶部
53、53A 制御部
53a CPU
53b RAM
53c ROM
54 インターフェース(I/F)
61 進入検出部
62、62A 制御信号送信部
63 信号情報取得部
64 信号情報送信部
65 判定結果受信部
66 予定ルート受信部
67 横断判定部
68 判定結果送信部
80 交通管制サーバ

Claims (12)

  1. 歩道走行用の電動モビリティに搭載される処理装置であって、
    前記電動モビリティが横断歩道付近の所定の管制エリアへ進入している場合に、該管制エリア内にある歩行者信号機の信号状態に応じて前記電動モビリティを遠隔制御するための制御信号を管制装置から受信する制御信号受信部と、
    該制御信号受信部により受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティの動作を制御する動作制御部と
    前記電動モビリティが前記管制エリアへ進入した場合に、該管制エリア内にある前記歩行者信号機の信号情報を前記管制装置から受信する信号情報受信部と、
    該信号情報受信部により受信した前記歩行者信号機の信号情報に基づいて、前記管制エリア内にある横断予定の横断歩道を安全に横断できるか否かを判定する横断判定部と、
    該横断判定部による判定結果、又は該判定結果を前記管制装置へ送信した後、前記制御信号受信部により受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティの動作モードを切り替える動作モード切替部とを備え、
    前記動作制御部が、前記動作モード切替部により切り替えられた前記動作モードにおいて、前記制御信号に基づく前記電動モビリティの動作制御を行うものであり、
    前記動作モード切替部が、
    前記動作モードを手動運転モードから自動停止モード、手動運転モードから自動走行モード、自動停止モードから自動走行モード、自動走行モードから自動停止モード、自動停止モードから手動運転モード、又は自動走行モードから手動運転モードへ切り替えるものであり、
    前記動作モード切替部により、前記動作モードが、手動運転モードから自動走行モード、自動停止モードから自動走行モード、又は自動停止モードから手動運転モードに切り替えられた場合に、前記電動モビリティが前記横断予定の横断歩道を横断すること、又は横断中であることを、前記管制エリアに進入してきた車両に通知する通知部をさらに備えていることを特徴とする処理装置。
  2. 歩道走行用の電動モビリティに搭載される処理装置であって、
    前記電動モビリティが横断歩道付近の所定の管制エリアへ進入している場合に、該管制エリア内にある歩行者信号機の信号状態に応じて前記電動モビリティを遠隔制御するための制御信号を管制装置から受信する制御信号受信部と、
    該制御信号受信部により受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティの動作を制御する動作制御部と、
    前記電動モビリティが前記管制エリアへ進入した場合に、前記電動モビリティの予定ルートを前記管制装置に送信する予定ルート送信部と、
    前記管制装置において、前記予定ルートと前記歩行者信号機の信号情報とに基づいて判定された、横断予定の横断歩道を安全に横断できるか否かの判定結果を前記管制装置から受信する判定結果受信部と、
    該判定結果受信部により受信した前記判定結果、又は前記管制装置で前記判定結果が得られた後、前記制御信号受信部により受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティの動作モードを切り替える動作モード切替部を備え、
    前記動作制御部が、前記動作モード切替部により切り替えられた前記動作モードにおいて、前記制御信号に基づく前記電動モビリティの動作制御を行うものであることを特徴とす処理装置。
  3. 前記動作モード切替部が、
    前記動作モードを手動運転モードから自動停止モード、手動運転モードから自動走行モード、自動停止モードから自動走行モード、自動走行モードから自動停止モード、自動停止モードから手動運転モード、又は自動走行モードから手動運転モードへ切り替えるものであることを特徴とする請求項記載の処理装置。
  4. 前記動作モード切替部により、前記動作モードが、手動運転モードから自動走行モード、自動停止モードから自動走行モード、又は自動停止モードから手動運転モードに切り替えられた場合に、前記電動モビリティが前記横断予定の横断歩道を横断すること、又は横断中であることを、前記管制エリアに進入してきた車両に通知する通知部を備えていることを特徴とする請求項記載の処理装置。
  5. 前記制御信号が、
    前記電動モビリティを自動停止させるための第1の制御信号、前記電動モビリティを自動走行させるための第2の制御信号、又は前記電動モビリティを手動走行させるための第3の制御信号を含んでいることを特徴とする請求項1~のいずれかの項に記載の処理装置。
  6. 請求項1~のいずれかの項に記載の処理装置が搭載されていることを特徴とする電動モビリティ。
  7. 請求項記載の処理装置が搭載された電動モビリティと通信可能に構成された管制装置であって、
    横断歩道付近の所定の管制エリアへ進入してきた前記電動モビリティを検出する進入検出部と、
    該進入検出部で検出された前記電動モビリティの動作を前記管制エリア内にある歩行者信号機の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を前記電動モビリティに送信する制御信号送信部と、
    前記歩行者信号機の信号情報を取得する信号情報取得部と、
    前記進入検出部により前記電動モビリティが検出された場合に、前記信号情報取得部により取得された前記信号情報を前記電動モビリティに送信する信号情報送信部と、
    前記管制エリア内にある横断予定の横断歩道を安全に横断できる否かの判定結果を前記電動モビリティから受信する判定結果受信部とを備え、
    前記制御信号送信部が、前記制御信号として、前記判定結果受信部で受信した前記判定結果に基づいて前記電動モビリティの動作を遠隔制御するための制御信号を送信するものであり、
    前記制御信号送信部により、前記制御信号として、前記横断予定の横断歩道を横断させるための制御信号が前記処理装置に送信された場合に、前記電動モビリティが前記横断予定の横断歩道を横断すること、又は横断中であることを、前記管制エリアに進入してきた車両に通知する通知部をさらに備えていることを特徴とする管制装置。
  8. 請求項記載の処理装置が搭載された電動モビリティと通信可能に構成された管制装置であって、
    横断歩道付近の所定の管制エリアへ進入してきた前記電動モビリティを検出する進入検出部と、
    該進入検出部で検出された前記電動モビリティの動作を前記管制エリア内にある歩行者信号機の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を前記電動モビリティに送信する制御信号送信部と、
    前記歩行者信号機の信号情報を取得する信号情報取得部と、
    前記進入検出部により前記電動モビリティが検出された場合に、該電動モビリティから送信されてきた予定ルートを受信する予定ルート受信部と、
    該予定ルート受信部で受信した前記予定ルートと、前記信号情報取得部により取得された前記信号情報とに基づいて、前記電動モビリティが前記管制エリア内にある横断予定の横断歩道を安全に横断できる否かを判定する横断判定部とを備え、
    前記制御信号送信部が、前記制御信号として、前記横断判定部の判定結果に基づいて前記電動モビリティの動作を遠隔制御するための制御信号を送信するものであることを特徴とする管制装置。
  9. 前記制御信号送信部により、前記制御信号として、前記横断予定の横断歩道を横断させるための制御信号が前記処理装置に送信された場合に、前記電動モビリティが前記横断予定の横断歩道を横断すること、又は横断中であることを、前記管制エリアに進入してきた車両に通知する通知部を備えていることを特徴とする請求項記載の管制装置。
  10. 請求項記載の処理装置が搭載された電動モビリティと、
    請求項記載の管制装置とを含んで構成されていることを特徴とする遠隔制御システム。
  11. 請求項記載の処理装置が搭載された電動モビリティと、
    請求項記載の管制装置とを含んで構成されていることを特徴とする遠隔制御システム。
  12. 歩道走行用の電動モビリティと、横断歩道付近の所定の管制エリアを管理する管制装置との間で行う遠隔制御方法であって、
    前記管制装置が、
    前記管制エリアへ進入してきた前記電動モビリティを検出する進入検出ステップと、
    該進入検出ステップで検出された前記電動モビリティの動作を前記管制エリア内にある歩行者信号機の信号状態に応じて遠隔制御するための制御信号を前記電動モビリティに送信する制御信号送信ステップと
    前記歩行者信号機の信号情報を取得する信号情報取得ステップと、
    前記進入検出ステップで前記電動モビリティが検出された場合に、該電動モビリティから送信されてきた予定ルートを受信する予定ルート受信ステップと、
    該予定ルート受信ステップで受信した前記予定ルートと、前記信号情報取得ステップで取得された前記信号情報とに基づいて、前記電動モビリティが前記管制エリア内にある横断予定の横断歩道を安全に横断できる否かを判定する横断判定ステップとを含む処理を行い、
    前記制御信号送信ステップが、前記制御信号として、前記横断判定ステップの判定結果に基づいて前記電動モビリティの動作を遠隔制御するための制御信号を送信するステップを含み、
    前記電動モビリティが、
    前記管制エリアへ進入している場合に、前記制御信号を前記管制装置から受信する制御信号受信ステップと、
    該制御信号受信ステップで受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティの動作を制御する動作制御ステップと
    前記管制エリアへ進入した場合に、前記電動モビリティの予定ルートを前記管制装置に送信する予定ルート送信ステップと、
    前記管制装置において、前記予定ルートと前記歩行者信号機の信号情報とに基づいて判定された、横断予定の横断歩道を安全に横断できるか否かの判定結果を前記管制装置から受信する判定結果受信ステップと、
    該判定結果受信ステップで受信した前記判定結果、又は前記管制装置で前記判定結果が得られた後、前記制御信号受信ステップで受信した前記制御信号に基づいて、前記電動モビリティの動作モードを切り替える動作モード切替ステップとを含む処理を行い、
    前記動作制御ステップが、前記動作モード切替ステップで切り替えられた前記動作モードにおいて、前記制御信号に基づく前記電動モビリティの動作制御を行うステップを含むことを特徴とする遠隔制御方法。
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