JP7089520B2 - ドア構造要素と、カバー要素と、カバー要素の変形を制限する手段とを備える自動車中の構成 - Google Patents

Description

本発明は、ドアエントランスの構造要素に取り付けられたカバー要素を備える、自動車内の構成であって、構造要素が、内側補強材と、長手方向に配向された壁部を有する外側シートメタル要素とによって構成され、カバー要素が、外側シートメタル要素の上記壁部の平面と平行な長手方向平面内に延び、リムが、カバー要素の端縁部から構造要素に向かって横断方向平面内に延びており、リムの１つの縁部が、横断方向端部隔壁によって互いに接続されたカバー要素の平面と平行な内側隔壁および外側隔壁の２つの隔壁で構成されたＵ字型プロフィルを有する凹部を形成する端部を備え、外側隔壁が、壁部の１つの端部と接触して、外側隔壁と上記１つの端部とがリベートを形成するようになっており、補強材が、上記壁部の一部分と接触している長手方向平面内に延びる第１の壁部を有する、自動車中の構成に関する。

自動車では、ドアエントランスは、一般に、内側シートメタル要素および外側補強材で構成される構造要素によって構成される。この構造要素から少なくとも部分的に離間して配置される内側カバー要素により、この構造要素を乗員の視界から隠すことができる。

図１に示すように、内側補強材１０と、外側シートメタル要素１４とが、構造要素１５を構成している。内側補強材１０と、外側シートメタル要素１４の壁部１２とは、長手方向平面内を平行に延び、それらの自由端１００および１２０は一体化されて、リベート１６を形成している。カバー要素１８は、シートメタル要素１０の平面と実質的に平行な平面内に延びる。カバー要素１８は、その自由端に、補強材１０に向かう横断方向平面内に延びるリム２０を備える。リム２０の自由端縁部２００は、補強材１０から離間して位置している。

しかし、車両の使用中には、乗員が、ドアフレームを把持したときに、矢印Ｆで示す長手方向にカバー要素を押圧するということが起こることがある。このような圧力がかかると、構造要素に接して位置しているわけではないカバー要素１８は、変位および変形しやすく、このような変位および変形が起こると、感じられる品質の印象が損なわれる。

図２に示す構成は、従来技術で既知のものである。この構成では、図１の構成とは異なり、シートメタル要素の端部１００は、シートメタル要素１４の壁部１２の一部としか接触しておらず、壁部１２の端部１２０は、補強材１０の端部１００から離間して位置している。図２のカバー要素１８は、リム２０の端縁部２００がＵ字型プロフィル２２を有する凹状端部を備える点が、図１のカバー要素と異なる。Ｕ字型プロフィルは、２つの隔壁、すなわち外側隔壁２２０および内側隔壁２２２で構成され、この内側隔壁２２０および外側隔壁２２２は、壁部１２と実質的に平行であり、壁部１２に対して直交する端部隔壁２２４によって接続されている。外側隔壁２２０は、シートメタル要素の壁部１２の端部１２０と接触し、Ｕ字の外側隔壁２２０と補強材１０の端部１００とが、互いの延長線上に位置するようになっている。

外側隔壁２２０と、端部１２０とが、リベート２４を形成する。

カバー要素１８のリム２０に力Ｆが加えられた場合に、補強材１０の端部１００の存在により、カバー要素の変形が制限される。しかし、応力が発生したとき、または大きな力の影響下では、補強材１０によってもたらされる反作用では最終的に足りなくなり、カバー要素が横に移動することになる。

これらの欠点を解消するために、本発明は、ドアエントランス構造要素とカバー要素とを含む構成であって、カバー要素が、カバー要素の変形を制限する制限する手段も含み、この手段が、効率的で、安価で、製造しやすい、構成に関する。

本発明は、また、ドアエントランス構造要素とカバー要素とを含む構成であって、カバー要素が、カバー要素の変形を制限する手段も含み、この手段がドアシールの取付けを容易にする、構成にも関する。

この目的のために、本発明は、上述のタイプの構成であって、シートメタル要素が、カバー要素が実質的に長手方向に加えられた力を受けたときにカバー要素の変形を制限するデバイスを構成するカウンターブレースを含むことを特徴とする、構成を提案する。

本発明の他の特徴によれば、
カウンターブレースは、補強材の第１の隔壁の縁部から直交してカバー要素に向かって延びる第２の隔壁によって構成され、カバー要素の凹部の横断方向端部壁部と接触しており、
カウンターブレースは、補強材の縁部を屈曲させることによって形成され、
カウンターブレースは、補強材の縁部に形成された突起によって構成され、
カウンターブレースは、補強材および構造要素にシールを取り付けるために必要な力と等しい力に耐えるような寸法を有する。

本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照して構成の実施形態の説明を読めば明らかになるであろう。

従来技術の第１の構成を示す横断面図である。 従来技術の第２の構成を示す横断面図である。 本発明による構成を示す斜視図である。 図３の構成の横断面図である。

以下の説明では、非限定的に、図１から図４の３面Ｌ、Ｖ、Ｔで示される長手方向、垂直方向、および横断方向を採用する。

同一または類似の要素は、同じ参照番号で示してある。

運転席に特有の要素を除けば、車両は、中央長手方向平面に関して概ね対称である。

図３および図４に示すように、ドアエントランス（全体は示していない）は、内側補強材１０および外側シートメタル要素１４で構成される周囲構造要素１５を含む。内側補強材１０の第１の壁部１０２、および外側シートメタル要素１４の壁部１２は、実質的に長手方向平面内に延びている。補強材１０の壁部１０２は、シートメタル要素１４の壁部１２の一部としか接触しておらず、壁部１２の端部１２０は、補強材１０の壁部１０２の端部１００から離間して位置している。補強材１０の壁部１０２の端部１００は、壁部１２とは反対側の方向に、補強材１０の平面に対して実質的に直交して延びる折返しを形成する第２の壁部１１０を備える。補強材１０の平面と実質的に平行な平面内に延びるカバー要素１８により、構造要素１５を乗員の視界から隠すことができる。カバー要素１８は、その自由端に、横断方向平面内を構造要素１５に向かって延びるリム２０を備える。リム２０の縁部２００は、Ｕ字型プロフィルを有する凹状端部２２を備える。Ｕ字型プロフィルは、外側と内側の２つの隔壁２２０および隔壁２２２によって構成され、この外側隔壁２２０および内側隔壁２２２は、壁部１２と実質的に平行であり、壁部１２に対して直交する端部隔壁２２４によって互いに接続されている。外側隔壁２２０は、シートメタル要素の壁部１２の端部１２０と接触し、それにより長手方向平面内に配向されたリベート２４を形成する。この場合、Ｕ字の外側隔壁２２０と補強材１０の端部１００とが、互いの延長線上に位置するようになっており、補強材１０の折返し１１０は、Ｕ字型の部分２２の端部隔壁２２４と接触している。

したがって、使用者が矢印Ｆで示す方向にリム２０に体重をかけたときに、Ｕ字型の部分２２の端部隔壁２２４の変位に対する反作用を提供する補強材１０の折返し１１０の存在によって、リムの変位が制限される。

折返し１１０は、縁部を屈曲させることによって補強材１０に形成することができ、そのため、簡単かつ安価な方法という利点が得られ、工具および環境に大きな修正を加える必要もない。

図示していない実施形態によれば、カウンターブレース１１０は、シートメタル要素上にエンボスプロセスによって設けられたボス型の突起によって構成することもできる。

図示していない実施形態によれば、カウンターブレースは、折返し２４の壁部２２４の中央部分に接して支持されるシートメタルカントによって構成される。

この高剛性のカウンターブレース１１０は、隔壁２２４を損傷させやすい鈍端領域を含まないので、カバー要素１８を損傷させる危険なく大きな力に耐えることができるという利点を有する。

さらに、カウンターブレース１１０が剛体であることにより、ドアエントランス上にドアシール２６を取り付けるプロセスを改善することができる。

したがって、組立てラインのオペレータが、シール２６をリベート２４に取り付けることによってドアの開口部のエントランスにシール２６を固定するときに、オペレータが加えるスラストの影響下で隔壁２２０が滑ることを防止するカウンターブレース１１０の存在によって、このステップが容易になる。

したがって、本発明によるカウンターブレースを含む構成は、コストまたは追加の制約を増加させることなく、車両の内部で知覚される品質および組立てプロセスの両方を改善することを可能にする。

Claims (5)

1. ドアエントランスの構造要素（１５）に取り付けられたカバー要素（１８）を備える、自動車中の構成であって、前記構造要素（１５）が、内側補強材（１０）と、長手方向に配向された壁部（１２）を有する外側シートメタル要素（１４）とによって構成され、前記カバー要素（１８）が、前記外側シートメタル要素（１４）の前記壁部（１２）の平面と平行な長手方向平面内に延び、リム（２０）が、前記カバー要素（１８）の端縁部から前記構造要素（１５）に向かって横断方向平面内に延びており、前記リム（２０）の１つの縁部（２００）が、前記カバー要素（１８）の平面とそれぞれ平行な内側隔壁（２２２）および外側隔壁（２２０）であって、横断方向端部隔壁（２２４）によって互いに接続された内側隔壁（２２２）および外側隔壁（２２０）で構成されたＵ字型プロフィルを有する凹部を形成する端部（２２）を備え、前記外側隔壁（２２０）が、前記壁部（１２）の１つの端部（１２０）と接触して、前記外側隔壁（２２０）と前記１つの端部（１２０）とがリベート（２４）を形成するようになっており、前記補強材（１０）が、長手方向平面内に延びて前記壁部（１２）の一部分と接触している第１の壁部（１０２）を有する、構成において、前記補強材（１０）が、前記カバー要素（１８）が実質的に長手方向に加えられる力を受けたときに前記カバー要素（１８）の変形を制限するデバイスを構成するカウンターブレース（１１０）を含むことを特徴とする、構成。
2. 前記カウンターブレース（１１０）が、前記補強材（１０）の前記第１の壁部（１０２）の縁部（１００）から直交して前記カバー要素（１８）に向かって延びる第２の壁部によって構成され、前記カバー要素（１８）の前記凹部の横断方向端部隔壁（２２４）と接触していることを特徴とする、請求項１に記載の構成。
3. 前記カウンターブレース（１１０）が、前記補強材（１０）の縁部を屈曲させることによって形成されていることを特徴とする、請求項１または２に記載の構成。
4. 前記カウンターブレース（１１０）が、前記補強材（１０）の縁部に形成された突起によって構成されていることを特徴とする、請求項１に記載の構成。
5. 前記カウンターブレース（１１０）が、前記補強材および前記構造要素にシールを取り付けるために必要な力と等しい力に耐えるような寸法を有することを特徴とする、請求項１から４のいずれか一項に記載の構成。

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