JP7086727B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、戸体に設けられたハンドルを回転操作することにより解錠される建具に関する。
従来、戸体に設けられるハンドル(握り玉やレバーハンドル等)を握って回転操作することによりラッチ錠を解錠させ、戸体の戸尻側を支点として押して又は引いて開放させるように構成される建具が知られている(例えば、特許文献1等参照)。一般に、このような建具は、戸体の戸先側端面に出没可能な出没体(ラッチ)を有し、ハンドルの回転操作によって出没体を退没方向に移動させることにより解錠するように構成される。
特開2000-291298号公報
上記従来の建具は、戸体を解錠するためにハンドルを握って回転操作する必要がある。しかし、例えばリウマチ等により手が不自由な人にとっては、ハンドルを握って回転操作すること自体が困難であるという問題がある。
このような問題は、一般に、電気的に駆動される移動手段によって出没体を出没可能に構成することにより解決される。しかし、出没体を電気的に出没させる場合、電池切れ(停電)の際に解錠できなくなる問題がある。また、戸体が風圧を受けると、出没体が戸枠側に設けられる出没体受け(ストライク)に対して強く圧接される場合がある。このとき、出没体と出没体受けとの間で生じる摩擦抵抗が移動手段のトルクに勝る場合、出没体を電気的に退没させて解錠させることができなくなる問題もある。
このため、従来、ハンドルを回転操作することが困難な使用者でも容易に戸体を開放させることができると共に、必要に応じてハンドルを手動で回転操作することにより戸体を開放させることができるようにすることが望まれていた。
即ち、本発明は、ハンドルを回転操作することが困難な使用者でも容易に戸体を開放させることができると共に、必要に応じてハンドルを手動で回転操作することにより戸体を開放させることができる建具を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る建具は、戸尻側を支点として開閉可能な戸体(例えば、後述の戸体3)と、前記戸体に回転可能に設けられるハンドル(例えば、後述のハンドル4)と、前記戸体の戸先側端面(例えば、後述の戸先側端面3a)に、前記ハンドルの回転に連動して出没可能に設けられる出没体(例えば、後述のラッチ部61)と、前記戸先側端面から突出した前記出没体を受け入れることにより前記戸体をロックする出没体受け(例えば、後述のストライク25)と、を備える建具(例えば、後述の建具1)であって、センサ感知部(例えば、後述のハンドル4)を有する静電容量式タッチセンサ(例えば、後述のタッチセンサ9)と、前記センサ感知部の接触感知により駆動して前記出没体の退没方向への移動力を発生させる移動手段(例えば、後述のソレノイド8)と、前記移動手段の移動力を前記出没体に伝達可能に設けられる移動力伝達手段(例えば、後述のワイヤ84)と、を更に備える。
(2) (1)に記載の建具において、前記センサ感知部は、前記ハンドルにより構成されることが好ましい。
(3) (1)又は(2)に記載の建具において、前記移動手段は、前記センサ感知部の接触感知によりピン(例えば、後述のピン82)を伸長又は収縮させるように駆動するソレノイド(例えば、後述のソレノイド8)を含むことが好ましい。
(4) (1)~(3)のいずれかに記載の建具において、前記移動力伝達手段は、前記ハンドルの回転時の前記出没体の退没方向の移動力を前記移動手段に作用させないように設けられることが好ましい。
(5) (4)に記載の建具において、前記移動力伝達手段は、前記出没体と前記移動手段とを連結するワイヤ(例えば、後述のワイヤ84)により構成されることが好ましい。
本発明によれば、ハンドルを回転操作することが困難な使用者でも容易に戸体を開放させることができると共に、必要に応じてハンドルを手動で回転操作することにより戸体を開放させることができる建具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る建具を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る建具の戸体の戸先側と戸枠との突合せ面を示す部分斜視図である。 本発明の一実施形態に係る建具の要部を示す構成図である。 本発明の一実施形態に係る建具の動作説明図である。 本発明の一実施形態に係る建具の動作説明図である。 本発明の一実施形態に係る建具の動作説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る建具を示す正面図である。図2は、本発明の一実施形態に係る建具の戸体の戸先側と戸枠との突合せ面を示す部分斜視図である。図3は、本発明の一実施形態に係る建具の要部を示す構成図である。
本実施形態に示す建具1は、戸枠2と、戸体3と、を備える。
戸枠2は、上枠21と、下枠22と、左右の縦枠23、24と、を有し、これらが枠組みされることにより、その内側に矩形の開口部20を形成する。
戸体3は、開口部20を閉鎖するように戸枠2内に配置される。戸体3は、その戸尻側(図1における右側)に設けられたヒンジ31を介して縦枠24に取り付けられる。これにより、戸体3は、戸枠2に対してヒンジ31を支点として回動し、開口部20を開閉可能に設けられる。
なお、本実施形態に示す建具1は、図1に示す戸体3を戸枠2に対して手前に引くことにより開放するように構成される。この戸体3において、図1に見えている面を正面、その反対側に配置されて見えていない面を背面とする。
戸体3にはハンドル4が設けられる。ハンドル4は、使用者が握って回転操作することにより、戸体3の開閉操作を行うためのものであり、戸体3の正面及び背面にそれぞれ突出するように設けられる。本実施形態に示すハンドル4は、図2及び図3に示すように、ステンレス等の金属製の握り玉タイプのハンドルにより構成される。このハンドル4は、戸体3の正面側に配置される握り玉部41Aと、戸体3の背面側に配置される握り玉部41Bと、これら握り玉部41A、41B間を一体に連結する金属製の角棒部42と、戸体3に対する貫通部位を目隠しする金属製の丸座43A、43Bと、を有する。角棒部42は、ハンドル4の回転軸であり、戸体3及び後述のラッチ錠5を貫通して配置される。
戸体3の戸先側(図1における左側)の内部には、ラッチ錠5が配置される。ラッチ錠5は、図3に示すように、主として、ラッチボルト6と、リンク機構部7と、ソレノイド8と、を有する。なお、ハンドル4は、このラッチ錠5に係合して設けられるが、説明の便宜のため、図3ではハンドル4とラッチ錠5とを別々に図示した。また、ラッチ錠5の説明において、「前」は戸体3の戸先側を指し、「後」は戸体3の戸尻側を指すものとする。また、「上」「下」は、床面に対する鉛直方向に沿う上下を指すものとする。
ラッチ錠5は、主要部品を収容して戸体3内に配置される錠箱51を有する。錠箱51の前面側には前面板52が設けられる。この前面板52は、戸体3の戸先側端面3aに露出して配置され、取付けねじ53により戸先側端面3aに固定される。
ラッチボルト6は、ラッチ錠5の前面板52に出没可能に配置される。ラッチボルト6は、ラッチ部61と、このラッチ部61から錠箱51内に延びるラッチ軸部62と、を有する。ラッチ部61は、本発明における出没体に対応する。図2及び図3は、ラッチ部61が前面板52から突出した状態を示している。
戸体3の戸先側に配置される縦枠23には、図2に示すように、ラッチ部61に対応するようにストライク25が設けられる。前面板52から突出したラッチ部61は、戸体3が閉じられた際に、このストライク25の開口部251に収容されることにより、戸体3を戸枠2にロックするように機能する。
ラッチ部61は、図2に示すように、ロック面61Aと、カム面61Bと、を有する。ロック面61Aは正面側に配置され、前面板52から略垂直に(戸体3の正面に略平行に)延びる平面とされる。一方、カム面61Bは背面側に配置され、ロック面61Aの前端から前面板52にかけて略円弧状に湾曲する曲面とされる。
ラッチ軸部62は、ラッチ部61から後方に延びる棒状体により構成される。ラッチ軸部62は、錠箱51の内側面51aに突設される支持凸部54により、ラッチ軸部62の長さ方向の略中央部を上下から挟持されて摺動可能に支持される。
ラッチ軸部62の外周には、コイルばね63が嵌挿され、ラッチ部61と支持凸部54との間に架け渡されて配置されている。コイルばね63は、ラッチボルト6が後方に移動してラッチ部61が退没した際に、ラッチ部61と支持凸部54との間で圧縮され、ラッチ部61に対して前面板52から突出する方向に付勢力を作用させる。また、ラッチ軸部62の後端には、ラッチ軸部62よりも大径なストッパ部64が一体に設けられている。
なお、前面板52には、後方に向けて突出するガイド筒部55を有する。ラッチボルト6のラッチ部61は、ガイド筒部55内に収容され、このガイド筒部55によって突出方向及び退没方向の移動がガイドされるようになっている。
リンク機構部7は、錠箱51内に設けられ、戸体3のハンドル4の回転をラッチボルト6に伝達させ、手動によるハンドル4の回転操作に連動してラッチボルト6を後方に移動させるように機能する。本実施形態に示すリンク機構部7は、軸孔部材71と、スライド部材72と、レバー部材73と、アーム部材74と、を有する。
軸孔部材71は、錠箱51内において、ラッチボルト6のラッチ軸部62の後端下方に配置される。軸孔部材71は、戸体3の正面と背面とに亘る錠箱51の幅方向に貫通する矩形の軸孔711を有する。軸孔711には、ハンドル4の角棒部42が挿通される。また、軸孔部材71には、軸孔711よりもやや前方の外周面から上方及び下方に向けてそれぞれ突出する一対の爪部712a、712bを有する。この軸孔部材71は、軸孔711を中心にして、図3における時計方向及び反時計方向に回転可能に設けられる。
スライド部材72は、錠箱51内において、ラッチボルト6のラッチ軸部62と略平行に延びる一対のスライド板721a、721bと、これらスライド板721a、721bの前端同士を連結する連結板722と、を有する。スライド部材72は、一対のスライド板721a、721bが、軸孔部材71を上下から挟むように錠箱51内に配置される。
スライド部材72の連結板722には、ばね受け723が設けられる。また、この連結板722と軸孔部材71との間には、錠箱51の内側面51aに突設されるばね受け凸部56が配置される。そして、ばね受け723とばね受け凸部56との間に、コイルばね724が配置され、スライド部材72を前面板52に向けて前方に付勢している。
なお、スライド部材72の上側のスライド板721aの後端部には、上方に向けてL字状に屈曲されたストッパ部725が設けられている。ストッパ部725は、錠箱51の内側面51aに突設された位置決め凸部57に当接することにより、スライド部材72の前方へのスライド移動の範囲を規制する。
スライド部材72の上側のスライド板721aには、切欠部726が設けられる。軸孔部材71の上側の爪部712aは、この切欠部726内に収容されるように配置される。軸孔部材71の上側の爪部712aは、スライド部材72がコイルばね724の付勢力によって最も前方に位置し、且つ、ハンドル4が回転操作されていない状態(以下、この状態をラッチ錠5の定常状態という。)で、切欠部726の後縁部726aに当接又は近接するように配置される。
スライド部材72の下側のスライド板721bには、切欠部727が設けられる。軸孔部材71の下側の爪部712bは、この切欠部727内に収容されるように配置される。軸孔部材71の下側の爪部712bは、ラッチ錠5の定常状態で、切欠部727の後縁部727aに当接又は近接するように配置される。
これにより、軸孔部材71が、ハンドル4の回転操作によって図3における時計方向又は反時計方向に回転した際、軸孔部材71の上側の爪部712a又は下側の爪部712bが、切欠部726の後縁部726a又は切欠部727の後縁部727aを後方に向けて押圧する。これにより、スライド部材72は、コイルばね724の付勢力に抗して後方に向けてスライド移動するようになっている。
レバー部材73は、一対のスライド板721a、721bの間、且つ、軸孔部材71とばね受け凸部56との間、に配置される回動軸731に回動可能に設けられる。レバー部材73は、回動軸731から上側のスライド板721aの切欠部726内を通って、ラッチボルト6のラッチ軸部62よりも更に上方に延びるように配置される。回動軸731よりも上方のレバー部材73の前側縁部73aは、ラッチ錠5の定常状態で、切欠部726の前縁部726bに当接又は近接している。
アーム部材74は、ラッチボルト6のラッチ軸部62よりも上方に、ラッチ軸部62の延び方向に沿って延びるガイド部741と、このガイド部741の後端から下方に延びる連結腕部742とを一体に有する略L字型に形成される。レバー部材73の上端部732は、ガイド部741の後端に設けられる連結軸743に緩く嵌合するように連結される。連結軸743は、レバー部材73及びアーム部材74を貫通し、錠箱51の内側面51aに設けられるガイド溝58内に配置され、このガイド溝58に沿って前後方向に摺動可能に設けられる。
アーム部材74のガイド部741は、ガイド部741の延び方向に沿う長穴状のガイド孔744を有する。このガイド孔744内には、錠箱51の内側面51aに突設されるガイドピン59が摺動可能に嵌合している。また、アーム部材74の連結腕部742の先端には軸係合部745が設けられる。この軸係合部745は、支持凸部54よりも後方において、ラッチ軸部62の外周面に嵌合することにより、ラッチ軸部62に対して摺動可能に係合している。ラッチ軸部62のストッパ部64は、この軸係合部745よりも大径に形成され、軸係合部745よりも後方に配置されている。このため、アーム部材74がラッチ軸部62よりも後方側に抜け出てしまうことはない。この軸係合部745は、ラッチ錠5の定常状態で、ストッパ部64に当接又は近接するように配置される。
ソレノイド8は、ラッチボルト6をハンドル4の回転操作に依らずに後方に向けて移動させるように機能する。このソレノイド8は、本発明の移動手段に対応する。ソレノイド8は、ソレノイド本体81と、ピン82と、付勢ばね83と、を有し、非通電時に、付勢ばね83の付勢力により、ピン82をソレノイド本体81から突出させた伸長状態とし、通電時に、ピン82を付勢ばね83の付勢力に抗して収縮させるタイプのソレノイドである。ソレノイド8は、ソレノイド本体81に対してピン82が前方を向くように、ラッチボルト6の後方の所定の位置に固定される。本実施形態では、ソレノイド8は、錠箱51の外部に配置されるが、錠箱51の内部に配置されてもよい。
ソレノイド8のピン82とラッチボルト6とは、ワイヤ84により連結される。ワイヤ84は、ソレノイド8のピン82が収縮動作した際の移動力を、ラッチボルト6に伝達させ、ピン82の収縮動作に連動してラッチボルト6を後方に移動させ、ラッチ部61を退没方向に移動させる。従って、本実施形態のワイヤ84は、本発明の移動力伝達手段に対応する。
錠箱51の後壁面51bには、貫通穴51cが形成される。ワイヤ84は、この貫通穴51cを通って、ピン82とラッチボルト6とを連結している。ワイヤ84は、図3に示すように、ラッチ錠5の定常状態で、且つ、ソレノイド8のピン82が伸長した非通電時で、ほぼ伸張状態となるようにピン82とラッチボルト6とに架け渡される。
ラッチ錠5と同様に、戸体3内には、静電容量式タッチセンサ9(以下、タッチセンサ9という。)が設けられる。タッチセンサ9は、センサ感知部と人体(手)との間に発生する静電容量の変化によって人体(手)の接触を感知することにより、制御信号を出力するように駆動する。タッチセンサ9は、制御基盤91と、電源部92と、センサ感知部と、を有する。制御基盤91は、例えば電池からなる電源部92から電源供給されて動作する。
センサ感知部は、人体(手)の接触を感知する部位である。このセンサ感知部は、一般には、戸体3の正面及び背面に露出するように設けられるが、本実施形態に示すセンサ感知部は、ハンドル4によって構成されている。即ち、ハンドル4自体がセンサ感知部としても機能する。ハンドル4と制御基盤91との間は、導線93により電気的に接続される。このため、このタッチセンサ9は、ハンドル4をセンサ感知部として機能させることにより、使用者によるハンドル4への接触感知を、導線93を介して制御基盤91で判断することができる。
制御基盤91は、センサ感知部であるハンドル4への接触感知により、制御信号としてソレノイド8に通電するように機能する。本実施形態において、制御基盤91からソレノイド8への通電は、所定時間(例えば3秒)経過後に自動的に停止されるように構成される。このため、ソレノイド8は、通電されてピン82が収縮した後、所定時間経過後に、付勢ばね83の付勢力によって、ピン82を再び元の伸長状態に復帰させるように構成される。
次に、この建具1において、戸体3を開放させる場合の作用について、図4~図6に示す建具1の動作説明図を参照して説明する。図4は、タッチセンサ9を利用して戸体3を開放させる場合を示し、図5及び図6は、ハンドル4を人手で回転操作して戸体3を開放させる場合を示す。なお、図4及び図6では、ハンドル4及びタッチセンサ9の図示を省略した。
先ず、タッチセンサ9を利用して戸体3を開放させる場合は、ラッチ錠5によりロック状態の戸体3のハンドル4を人体(手)で触れる。これにより、タッチセンサ9が人体(手)の接触を感知し、制御基盤91からソレノイド8に通電する。
ソレノイド8が通電されると、図4に示すように、ソレノイド8のピン82が収縮する。これにより、ピン82に連結されたワイヤ84が、ラッチ軸部62をコイルばね63の付勢力に抗して後方に引っ張り、ラッチボルト6を後方に移動させる。これにより、ラッチ部61は、ガイド筒部55にガイドされて前面板52から退没する。このとき、ラッチ軸部62は、アーム部材74の軸係合部745を後方に向けて摺動するだけであるため、アーム部材74が動くことはない。従って、ラッチボルト6が移動しても、リンク機構部7を介してハンドル4が回転することはない。このため、ソレノイド8は、ラッチボルト6を引っ張るだけの小さな力を発生させるだけでよく、消費電力も少なくて済む。
このようにラッチ部61が退没方向に移動することにより、ラッチ部61とストライク25の開口部251との係合が解除される。その結果、戸体3は手前に引くだけで開放され、開口部20を通過可能となる。戸体3を開放させるためにハンドル4を握って回転操作する必要がないため、ハンドル4を握って回転操作することが困難な使用者でも容易に戸体3を開放させることができる。
ラッチ部61の退没方向の移動の後、所定時間経過後にソレノイド8のピン82は伸長復帰する。これにより、ラッチ部61は、コイルばね63の付勢力によって再び前面板52から突出する。このため、戸体3を閉めれば、通常通り、ラッチ部61はカム面61B側からストライク25の開口部251内に再び収容されてロックされる。
次に、ハンドル4を回転操作して戸体3を開放させる場合は、図5に示すように、ラッチ錠5によってロック状態の戸体3のハンドル4を手で握って、例えば時計方向に回転操作する。これにより、図6に示すように、ハンドル4の角棒部42によって軸孔部材71が回転する。軸孔部材71の回転により、上側の爪部712aが、上側のスライド板721aに設けられた切欠部726の後縁部726aを後方に向けて押圧する。これにより、スライド部材72は、コイルばね724の付勢力に抗して後方に向けて移動する。
スライド部材72の後方への移動により、切欠部726の前縁部726bが、レバー部材73の前側縁部73aを後方に向けて押圧する。これにより、レバー部材73は、回動軸731を中心に後方に回動する。このレバー部材73の回動に連動して、連結軸743を介して、アーム部材74がガイドピン59にガイドされて後方に向けてスライド移動する。アーム部材74がスライド移動すると、軸係合部745がラッチ軸部62のストッパ部64を押して、ラッチボルト6をコイルばね63の付勢力に抗して後方に引っ張る。これにより、ラッチ部61は、ガイド筒部55にガイドされて前面板52から退没する。
このようにラッチ部61が退没方向に移動することにより、ラッチ部61とストライク25の開口部251との係合が解除される。その結果、戸体3は開放され、開口部20が通過可能となる。従って、戸体3を手動で開放させる場合は、通常通りにハンドル4を握って回転操作することにより行うことができる。
ハンドル4の回転操作によってラッチボルト6が退没方向に移動する際、図6に示すように、ワイヤ84は撓むことができる。即ち、ワイヤ84は、ハンドル4の回転時にソレノイド8に対してラッチボルト6の退没方向への移動力を作用させない。このため、ソレノイド8に無理な負荷が掛かることがないと共に、ソレノイド8がハンドル4の回転操作やラッチボルト6の退没方向の移動の負荷となることもない。
本発明における移動力伝達手段は、ワイヤ84に限定されない。例えば、図示しないが、ラッチ軸部62をストッパ部64よりも後方に更に延長すると共に、その後端に第2の大径部を形成し、ストッパ部64と第2の大径部との間の延長されたラッチ軸部62の外周に、アーム部材74の軸係合部745と同様の軸係合部を設け、この新たな軸係合部とソレノイド8のピン82との間をプレートやシャフト等によって連結するようにしてもよい。この場合も、ストッパ部64と第2の大径部との間の距離を適切に設定することにより、ハンドル4の回転時にソレノイド8に対してラッチボルト6の退没方向の移動力を作用させないようにすることができる。
また、以上の実施形態では、ソレノイド8は、通電時にピン82を収縮させることにより、ラッチボルト6を退没方向へ移動させるように構成したが、これに限定されない。例えば、ソレノイド8を逆向きに配置させることにより、通電時にピン82を伸長させることにより、ラッチボルト6を退没方向へ移動させるように構成してもよい。
本実施形態に示す建具1では、握り玉タイプのハンドル4を例示したが、これに限定されず、レバータイプのハンドルでもよい。
また、本発明に係る建具は、室内を仕切る壁面に設けられるものに限らず、建物の屋内外を仕切る壁面に設けられるものであってもよい。また、例えば門扉のように屋外に配置されるものであってもよい。
1 建具
25 ストライク(出没体受け)
3 戸体
3a (戸体の)戸先側端面
4 ハンドル(センサ感知部)
61 ラッチ部(出没体)
8 ソレノイド(移動手段)
82 ピン
84 ワイヤ(移動力伝達手段)
9 静電容量式タッチセンサ

Claims (4)

  1. 戸尻側を支点として開閉可能な戸体と、
    前記戸体に回転可能に設けられるハンドルと、
    前記戸体の戸先側端面に、前記ハンドルの回転に連動して出没可能に設けられる出没体と、
    前記戸先側端面から突出した前記出没体を受け入れることにより前記戸体をロックする出没体受けと、を備える建具であって、
    センサ感知部を有する静電容量式タッチセンサと、
    前記センサ感知部の接触感知により駆動して前記出没体の退没方向への移動力を発生させる移動手段と、
    前記移動手段の移動力を前記出没体に伝達可能に設けられる移動力伝達手段と、を更に備え
    前記移動力伝達手段は、前記ハンドルの回転時の前記出没体の退没方向の移動力を前記移動手段に作用させないように設けられる、建具。
  2. 前記センサ感知部は、前記ハンドルにより構成される、請求項1に記載の建具。
  3. 前記移動手段は、前記センサ感知部の接触感知によりピンを伸長又は収縮させるように駆動するソレノイドを含む、請求項1又は2に記載の建具。
  4. 前記移動力伝達手段は、前記出没体と前記移動手段とを連結するワイヤにより構成される、請求項1~3のいずれか1項に記載の建具。
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Citations (14)

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