JP7086205B2 - ヒータおよびこれを備えたグロープラグ - Google Patents

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Description

本開示は、例えば燃焼式車載暖房装置における点火用もしくは炎検知用のヒータ、石油ファンヒータ等の各種燃焼機器の点火用のヒータ、ディーゼルエンジンのグロープラグ用のヒータ、酸素センサ等の各種センサ用のヒータ、または測定機器の加熱用のヒータ等に利用されるヒータおよびこれを備えたグロープラグに関する。
ディーゼルエンジンのグロープラグ用のヒータとして、棒状のセラミック体と、セラミック体に埋設され、一端部がセラミック体の表面に露出する発熱抵抗体と、活性金属を含む接合部材を介して発熱抵抗体の一端部に電気的に接続される金属部材と、を備えるヒータが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
近年、ヒータのさらなる小型化が進められている。ヒータを小型化すると、発熱抵抗体と金属部材との接合部が、発熱抵抗体における特に発熱する領域である発熱領域に近接する。したがって、ヒータを長期間使用すると、セラミック体と金属部材との熱膨張差に起因する応力によって、活性金属を含む接合部材にマイクロクラックが発生し、ヒータの電気的接続の信頼性が低下する虞があった。そのため、長期間使用しても接合部材にマイクロクラックが発生しにくい、耐久性および信頼性に優れたヒータを提供することが求められている。
特開2003-148731号公報
本開示の一つの態様のヒータは、棒状のセラミック体と、
該セラミック体に埋設された埋設部分と該セラミック体の外周面に引き出された露出部分とを有する発熱抵抗体と、
前記発熱抵抗体に電気的に接続された金属部材と、
前記露出部分と前記金属部材とを接合する、チタンを含む導電性の接合部材と、を備え、
前記接合部材は、
前記露出部分との界面に沿ってチタンが偏析した層状の第1部分と、
前記第1部分から離れてチタンが偏析した粒状の、少なくとも1つの第2部分と、を有することを特徴とする。
本開示の一つの態様のグロープラグは、上記のヒータであって、前記発熱抵抗体が、少なくとも屈曲部分を有する線状部材であり、前記線状部材の一方の端部は、前記セラミック体の底面に引き出されており、前記露出部分は、前記線状部材の他方の端部に位置し、前記金属部材は、前記セラミック体の前記外周面の一部を覆う筒状体である、ヒータと、
前記線状部材の一方の端部に電気的に接続する電極部材と、を備えることを特徴とする。
本開示の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。
本開示のヒータの実施形態の一例を示す断面図である。 図1に示すヒータの要部拡大断面図である。 本開示のヒータの実施形態の他の例の要部拡大断面図である。 本開示のヒータの実施形態の他の例の要部拡大断面図である。 本開示のグロープラグの実施形態の一例を示す断面図である。
以下、本開示のヒータの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本開示のヒータの実施形態の一例を示す断面図であり、図2は、図1に示すヒータの要部拡大断面図である。
ヒータ10は、セラミック体1と、発熱抵抗体2と、金属部材3と、接合部材4とを備えている。
セラミック体1は、セラミック材料からなる棒状の部材である。セラミック体1は、長手方向(図1における上下方向)の一方端である先端、および他方端である後端を有している。セラミック体1は、角棒状であってもよく、丸棒状であってもよい。セラミック体1は、例えば図1に示すように、先端部が半球状になっていてもよい。セラミック体1で用いられるセラミック材料としては、例えば、酸化物セラミックス、窒化物セラミックス、炭化物セラミックスまたは窒化珪素質セラミックス等の電気絶縁性を有するセラミックスが挙げられる。
セラミック体1は、長手方向の長さが20~50mmであってもよい。セラミック体1は、セラミック体1が丸棒状である場合、長手方向に垂直な断面の直径が2~5mmであってもよい。
発熱抵抗体2は、通電によって発熱する部材である。発熱抵抗体2は、セラミック体1に埋設された埋設部分2aと、セラミック体1の外周面1aに引き出された露出部分2bとを有している。発熱抵抗体2の埋設部分2aは、例えば図1に示すように、互いに対向する2つの並列部分2cと、セラミック体1の先端側に位置し、2つの並列部分2c同士を接続する屈曲部分2dとを含む、折返し形状を有していてもよい。並列部分2cは、例えば、断面積が0.15~3mmであってもよい。屈曲部分2dは、例えば、断面積が0.15~0.8mmであってもよい。
発熱抵抗体2は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)またはチタン等の炭化物、窒化物または珪化物等を主成分とすることができる。発熱抵抗体2は、セラミック体1の形成材料を含有していてもよい。
発熱抵抗体2は、特に発熱する領域である発熱領域を有していてもよく、例えば、屈曲部分2dが発熱領域とされていてもよい。屈曲部分2dを発熱領域とするには、例えば図1に示すように、屈曲部分2dの断面積を並列部分2cの断面積よりも小さくして、屈曲部分2dの単位長さ当たりの電気抵抗値を大きくしてもよい。あるいは、屈曲部分2dの、セラミック体1の形成材料の含有量を、並列部分2cの、セラミック体1の形成材料の含有量よりも大きくすることによって、屈曲部分2dの単位長さ当たりの電気抵抗値を大きくしてもよい。
発熱抵抗体2の並列部分2cは、屈曲部分2dよりも断面積を大きくする、またはセラミック体1の形成材料の含有量を屈曲部分2dよりも小さくすることによって、単位長さ当たりの電気抵抗値が屈曲部分2dの電気抵抗値よりも低くなっている。並列部分2cは、無機導電体である炭化タングステン(WC)を主成分とし、窒化珪素(Si)を副成分とする構成であってもよい。並列部分2cは、15質量%以上の窒化珪素を含有していてもよい。窒化珪素の含有量が増すにつれて、並列部分2cの熱膨張率を、セラミック体1を構成する窒化珪素の熱膨張率に近づけることができる。また、窒化珪素の含有量が40質量%以下である場合には、並列部分2cの抵抗値が低くなるとともに安定する。したがって、並列部分2cは、15~40質量%の窒化珪素を含有していてもよい。
金属部材3は、発熱抵抗体2に電気的に接続されている。金属部材3は、例えば、鉄(Fe)、クロム(Cr)またはニッケル(Ni)等の金属からなる。本実施形態では、金属部材3は、長尺状の部材であり、一方の端部が、接合部材4を介して、発熱抵抗体2の露出部分2bに電気的に接続されている。金属部材3の他方の端部は、例えば、外部の接続電極に電気的に接続されていてもよい。
接合部材4は、発熱抵抗体2の露出部分2bと金属部材3とを接合する部材である。接合部材4は、チタンを含み、導電性を有している。接合部材4は、露出部分2bの表面の一部を覆っていてもよく、図1に示すように、露出部分2bの表面の全体を覆っていてもよい。接合部材4の材料としては、銀(Ag)-銅(Cu)-チタン(Ti)ろう材、Ag-Cu-Tiろう材にNiを被覆して拡散させた材料等が挙げられる。接合部材4は、例えば図1に示すように、露出部分2bとの界面4dに沿ってTiが偏析した層状の第1部分4a、および第1部分4aから離れてTiが偏析した粒状の、少なくとも1つの第2部分4bを有している。
接合部材4中でTiが偏析しているTi偏析部分は、ヒータ10の駆動に伴う昇温冷却が繰り返されると、大気に接する部位から徐々に酸化される。酸化されたTi偏析部分には、セラミック体1と金属部材3との熱膨張差に起因する応力が集中しやすい。なお、本実施形態では、接合部材4は、セラミック体1と金属部材3との間には設けられておらず、発熱抵抗体2と金属部材3との間に設けられているが、発熱抵抗体2はセラミック体1の内部に設けられているため、酸化されたTi偏析部分に生じる熱応力は、実質的に、セラミック体1と金属部材3との熱膨張差に起因する。
ここで、接合部材4におけるTi偏析部分が第1部分4aだけである場合、接合部材4は、第1部分4aと第1部分4aに接する部分との境目を起点とするマイクロクラックが発生しやすくなる。本実施形態のヒータ10は、第1部分4aに加えて、第1部分4aから離れて位置する第2部分4bを有している。本実施形態のヒータ10では、セラミック体1と金属部材3との熱膨張差に起因する応力が、第1部分4aおよび第2部分4bに分散されるので、マイクロクラックの発生を抑制することができ、ひいては、ヒータ10の電気抵抗の変化を抑制することができる。このように、本実施形態のヒータ10によれば、ヒータ10の耐久性および信頼性を向上させることができる。
第2部分4bは、例えば図2に示すように、第1部分4aに沿って複数並んでいてもよい。換言すると、第2部分4bは、セラミック体1の外周面1aに沿って複数並んでいてもよい。セラミック体1と金属部材3との熱膨張差に起因する、接合部材4に生じる応力は、主として、セラミック体1の長手方向に作用するせん断応力である。したがって、第2部分4bがセラミック体1の長手方向に沿って連続する層状に形成されている場合、第2部分4bの、セラミック体1の長手方向における両端部に応力が集中し、該両端部からマイクロクラックが発生する虞がある。本実施形態では、第2部分4bがセラミック体1の外周面1aに沿って並ぶ複数の粒状に形成されていることにより、セラミック体1と金属部材3との熱膨張差に起因する応力を、複数の第2部分4bに分散することができるため、セラミック体1と金属部材3との熱膨張差に起因する応力を効果的に緩和し、マイクロクラックの発生を効果的に抑制することができる。これにより、ヒータ10の耐久性および信頼性を向上させることができる。また、本実施形態のヒータ10は、粒状の第2部分4bが複数並ぶ構成であるため、発熱抵抗体2と金属部材3との間の電流経路が第2部分4bによって遮蔽されることを抑制することができる。
図3は、本開示のヒータの実施形態の他の例の要部拡大断面図である。図3は、図2に示した要部拡大断面図に対応する。
接合部材4は、例えば図3に示すように、金属部材3との界面4eに沿ってTiが偏析した層状の第3部分4cをさらに有していてもよい。第3部分4cは、第1部分4aおよび第2部分4bから離れて位置していてもよい。接合部材4が、第1部分4aおよび第2部分4bに加えて、第3部分4cを有することにより、セラミック体1と金属部材3との熱膨張差に起因する応力を、第1部分4a、第2部分4bおよび第3部分4cに分散させることができるので、マイクロクラックの発生を効果的に抑制することができ、ひいては、ヒータ10の電気抵抗の変化を効果的に抑制することができる。その結果、ヒータ10の耐久性および信頼性を向上させることができる。
また、接合部材4が、露出部分2bとの界面4dに沿った第1部分4a、および金属部材3との界面4eに沿った第3部分4cの両方を有することにより、第1部分4aに作用する応力と第3部分4cに作用する応力との釣り合いが取れる。これにより、応力を第1部分4aおよび第3部分4cに均等に分散させることができるため、マイクロクラックの発生を効果的に抑制することができ、ひいては、ヒータ10の電気抵抗の変化を効果的に抑制することができる。その結果、ヒータ10の耐久性および信頼性を向上させることができる。
接合部材4は、銅を含んでおり、第2部分4bは、偏析した銅を含んでいてもよい。Cu-Ti合金は、Ag-Cuろう材よりも酸化しやすく、さらに、Ti単体よりも酸化しやすい。そのため、第2部分4bが、偏析したTiおよび偏析したCuを含んでいる場合、第2部分4bは、第1部分4aおよび第3部分4cよりも酸化しやすくなる。その結果、第2部分4bによる応力緩和効果を一層向上させることができる。これにより、ヒータ10の耐久性および信頼性を向上させることができる。
第1部分4aは、露出部分2bの表面全体を覆っていてもよい。これにより、発熱抵抗体2を大気との接触による酸化から保護できるとともに、発熱抵抗体2と接合部材4との接合強度を高めることができる。その結果、ヒータ10の耐久性および信頼性を向上させることができる。
図4は、本開示のヒータの実施形態の他の例の要部拡大断面図である。図4は、図2に示した要部拡大断面図に対応する。
接合部材4は、例えば図4に示すように、セラミック体1の表面の、露出部分2bを取り囲む周辺部分をさらに覆っていてもよい。これにより、発熱抵抗体2を大気との接触による酸化から効果的に保護できる。また、発熱抵抗体2と金属部材3とが接合されるだけでなく、セラミック体1と金属部材3とが接合されるので、ヒータの機械的強度を高めることができる。その結果、ヒータ10の耐久性および信頼性を向上させることができる。
次に、本実施形態のヒータ10の製造方法について説明する。
本実施形態のヒータ10は、例えば、セラミック体1および発熱抵抗体2の形状の金型を用いた射出成型法等によって製造することができる。
先ず、絶縁性セラミック粉末、樹脂バインダー等を含む、セラミック体1となるセラミックペーストを作製する。また、導電性セラミック粉末、樹脂バインダー等を含む、発熱抵抗体2となる導電性ペーストを作製する。次に、導電性ペーストを用いて射出成型法等によって発熱抵抗体2となる所定パターンの導電性ペーストの成形体を作製する。導電性ペーストの成形体を金型内に保持した状態で、金型の一部をセラミック体1の成形用のものに交換した後、金型内にセラミック体1となるセラミックペーストを充填する。これにより、発熱抵抗体2の成形体がセラミック体1の成形体で覆われた成形体が得られる。得られた成形体を例えば1650~1800℃の温度、30~50MPaの圧力で焼成することより、発熱抵抗体2を内部に有するセラミック体1が得られる。その後、発熱抵抗体2を内部に有するセラミック体1とFe、CrまたはNi等からなる金属部材3とを接合部材4を用いて接合することにより、本実施形態のヒータ10が得られる。
次に、接合部材4の形成方法について説明する。先ず、Ag-Cuろう材にTiを過剰に加えて分散させ、さらに、Cuの含有量をAg-Cuの共晶組成におけるCuの含有量である28質量%よりも大きくして、接合部材4となるろう材を作製する。次に、接合部材4となるろう材を、発熱抵抗体2を内部に有するセラミック体1と金属部材3との間の所定箇所に配置する。その後、Cuの融点がAgの融点よりも高いことを利用して、常圧よりも低い圧力の真空チャンバ―内で、Ag-Cuの共晶温度である780℃よりも高温の960℃以上まで温度を上昇させる。これにより、Agの溶融を開始させ、露出部分2bとの界面4dおよび金属部材3との界面4eにおいて、AgおよびTiだけでメタライズを進行させる。その際、真空チャンバ―内の真空度が低いとCuの酸化が始まるが、真空度を10-5Torrよりも高真空にするとAgが蒸発してしまうので、真空度を下げるために、真空チャンバ―内にアルゴン(Ar)を導入する。その際、酸素(O)を併せて導入すると、Cuの酸化が進行するが、銅酸化物よりもCu-Ti-Oの化合物が安定となるため、Tiが偏析した第1部分4aおよび第3部分4cと、TiおよびCuが偏析した第2部分4bとを有する接合部材4が形成できる。なお、第2部分4bが、セラミック体1および金属部材3から離れているのは、溶融したAgが、第2部分4bとセラミック体1との間、および第2部分4bと金属部材3との間に拡散するためである。
接合部材4における偏析元素の種類および分布は、接合部材4を切断した切断面の元素マッピングを行うことによって、確認することができる。元素マッピングは、例えば、接合部材4をヒータ10の長手方向に沿って切断し、切断面を鏡面出しし、鏡面出しした切断面を、波長分散型電子線マイクロアナライザ(例えば、日本電子製JXA-8530F)、オージェ分光分析装置(例えば、日本電子製JAMP-9500F)等を用いて定量分析することにより行うこともできる。
次に、本開示のグロープラグの実施形態について説明する。図5は、本開示のグロープラグの実施形態の一例を示す断面図である。
本実施形態のグロープラグ20は、ヒータ10Aと、電極部材5とを備えている。
本実施形態のグロープラグ20が備えるヒータ10Aは、上記実施形態のヒータ10に対して、発熱抵抗体2、金属部材3および接合部材4の構成が異なる。また、ヒータ10Aは、ヒータ10に対して、電極部材5を備えている点で異なる。その他については、同様の構成であるので、同様の構成については詳細な説明は省略する。
本実施形態では、発熱抵抗体2は、一方の端部がセラミック体1の底面(後端側の端面)1bに引き出されており、電極部材5が発熱抵抗体2の一方の端部に電気的に接続されている。本実施形態のヒータ10Aは、上記実施形態のヒータ10と同様に、発熱抵抗体2が少なくとも屈曲部分2dを有する線状部材であり、発熱抵抗体2の露出部分2bが発熱抵抗体2の他方の端部に位置している。
本実施形態では、金属部材3は、筒状体であり、セラミック体1の外周面1aの一部を覆っている。本実施形態では、例えば図5に示すように、金属部材3は、セラミック体1の後端側の一部を覆っている。金属部材3は、例えば、内径が2.1~5.5mmであり、外径が2.5~10mmである。また、金属部材3は、例えば、セラミック体1の長手方向における長さが10~150mmである。
本実施形態では、接合部材4は、露出部分2bを覆っているとともに、セラミック体1を周方向に囲むように設けられている。これにより、セラミック体1と金属部材3との接合強度を高めることができる。接合部材4は、例えば、セラミック体1の長手方向に垂直な方向の厚みが0.01~0.2mmであり、セラミック体1の長手方向の長さが10~40mmである。
接合部材4の第1部分4aは、少なくとも露出部分2bとの界面4dに沿って、層状に設けられていればよく、セラミック体1との界面の全体に設けられていてもよく、セラミック体1との界面の一部に設けられていてもよい。第2部分4bは、第1部分4aから離れて、少なくとも1つ設けられていればよく、セラミック体1の全周または周囲の一部に複数設けられていてもよい。第2部分4bは、セラミック体1の長手方向に沿って複数並んでいてもよい。第3部分4cは、金属部材3との界面4eの全体に設けられていてもよく、金属部材3との界面4eの一部に設けられていてもよい。
本実施形態では、発熱抵抗体2の、セラミック体1の底面1bに引き出された一方の端部には、電極部材5が電気的に接続されている。電極部材5は、例えば図5に示すように、金属部材3の内側に位置しており、発熱抵抗体2の一方の端部に電気的に接続されている。電極部材5は、種々の形態のものを用いることができるが、本実施形態では、外部の接続電極に電気的に接続されるコイル状部を有する構成とされている。電極部材5は、金属部材3との間で短絡が生じないように、金属部材3の内周面から離れて保持されている。外部の電源によって金属部材3と電極部材5との間に電圧を印加することによって、金属部材3および電極部材5を介して、発熱抵抗体2に電流を流すことができる。電極部材5は、例えば、Ni、ステンレス等からなる。
本実施形態のグロープラグ20によれば、上記のヒータ10Aを備えていることにより、耐久性および信頼性に優れたグロープラグを提供することができる。
以上、本開示の実施形態について詳細に説明したが、本開示は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
1 セラミック体
1a 外周面
1b 底面
2 発熱抵抗体
2a 埋設部分
2b 露出部分
2c 並列部分
2d 屈曲部分
3 金属部材
4 接合部材
4a 第1部分
4b 第2部分
4c 第3部分
4d,4e 界面
5 電極部材
10,10A ヒータ
20 グロープラグ

Claims (7)

  1. 棒状のセラミック体と、
    該セラミック体に埋設された埋設部分と該セラミック体の外周面に引き出された露出部分とを有する発熱抵抗体と、
    前記発熱抵抗体に電気的に接続された金属部材と、
    前記露出部分と前記金属部材とを接合する、チタンを含む導電性の接合部材と、を備え、
    前記接合部材は、
    前記露出部分との界面に沿ってチタンが偏析した層状の第1部分と、
    前記第1部分から離れてチタンが偏析した粒状の、少なくとも1つの第2部分と、を有することを特徴とするヒータ。
  2. 前記第2部分が、前記第1部分に沿って複数並んでいることを特徴とする請求項1に記載のヒータ。
  3. 前記接合部材は、前記金属部材との界面に沿ってチタンが偏析した層状の第3部分をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載のヒータ。
  4. 前記接合部材は、銅を含み、
    前記第2部分は、偏析した銅を含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載のヒータ。
  5. 前記第1部分は、前記露出部分の表面全体を覆っていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載のヒータ。
  6. 前記接合部材は、前記セラミック体の表面の、前記露出部分を取り囲む周辺部分を覆っていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載のヒータ。
  7. 請求項1~6のいずれか1つに記載のヒータであって、前記発熱抵抗体が、少なくとも屈曲部分を有する線状部材であり、前記線状部材の一方の端部は、前記セラミック体の底面に引き出されており、前記露出部分は、前記線状部材の他方の端部に位置し、前記金属部材は、前記セラミック体の前記外周面の一部を覆う筒状体である、ヒータと、
    前記線状部材の一方の端部に電気的に接続する電極部材と、を備えることを特徴とするグロープラグ。
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