JP7085670B2 - 防災システム - Google Patents
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本発明は、受信装置に複数の検知装置を接続した防災システムであって、
火災検知装置は、
監視エリアからの放射線を受光して電気信号に変換する受光部と、
受光部からの電気信号に基づいて、対応する監視エリアにおける火災の有無を判定した場合に、受信装置からの呼出信号に対する応答信号に火災検出情報を設定して受信装置へ送信する火災判定部と、
を備え、
受信装置は、
複数の火災検知装置を順次指定した呼出信号を繰り返し送信して、呼出信号に対する応答信号を受信し、
出信号に対する応答信号の受信状況に基づき、相互に隣接して配置されて同一の監視エリアを重複して監視する複数の火災検知装置の故障状況が所定の故障状態であるか、故障状況に至る予兆と認められる故障予兆状態であるかを判定し、
相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の全てが故障予兆状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害予兆と判定して、監視エリアの監視障害予兆を報知し、
相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の内の一部が故障予兆状態で他が故障状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害予兆と判定して、監視エリアの監視障害予兆を報知することを特徴とする。
本発明は、受信装置に複数の火災検知装置を接続した防災システムであって、
火災検知装置は、
監視エリアからの放射線を受光して電気信号に変換する受光部と、
受光部からの電気信号に基づいて、対応する監視エリアにおける火災の有無を判定した場合に、受信装置からの呼出信号に対する応答信号に火災検出情報を設定して受信装置へ送信する火災判定部と、
を備え、
受信装置は、
複数の火災検知装置を順次指定した呼出信号を繰り返し送信して、呼出信号に対する応答信号を受信し、
呼出信号に対する応答信号の受信状況に基づき、相互に隣接して配置されて同一の監視エリアを重複して監視する複数の火災検知装置の故障状況が所定の故障状態であるか、故障状況に至る予兆と認められる故障予兆状態であるかを判定し、
相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の全てが故障予兆状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害予兆と判定して、監視エリアの監視障害予兆を報知し、
相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の内の少なくとも一部が故障状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害と判定して、監視エリアの監視障害を報知することを特徴とする。
本発明は、受信装置に複数の火災検知装置を接続した防災システムであって、
火災検知装置は、
監視エリアからの放射線を受光して電気信号に変換する受光部と、
受光部からの電気信号に基づいて、対応する監視エリアにおける火災の有無を判定した場合に、受信装置からの呼出信号に対する応答信号に火災検出情報を設定して受信装置へ送信する火災判定部と、
を備え、
受信装置は、
複数の火災検知装置を順次指定した呼出信号を繰り返し送信して、呼出信号に対する応答信号を受信し、
呼出信号に対する応答信号の受信状況に基づき、相互に隣接して配置されて同一の監視エリアを重複して監視する複数の火災検知装置の故障状況が所定の故障状態であるか、故障状況に至る予兆と認められる故障予兆状態であるかを判定し、
相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の全てが故障予兆状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害予兆と判定して、監視エリアの監視障害予兆を報知し、続いて、相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の内の少なくとも一部が故障状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害と判定して、監視エリアの監視障害を報知することを特徴とする。
本発明は、受信装置に監視エリアからの放射線を、透光性窓を介して受光することで監視エリアの火災を監視する複数の検知装置を接続した防災システムに於いて、受信装置は、監視エリアを監視している任意の検知装置の透光性窓の汚損状況と、同じ監視エリアを監視している他の検知装置の透光性窓の汚損状況とに基づいて監視障害の状況を判定して、判定結果に対応する処理(判定結果を報知する処理)をするようにしたため、正常(非汚損)、汚損予兆、汚損といった透光性窓の汚損の状況に応じて、システム上の監視性能上の障害状況(監視障害予兆、監視障害)を適切に評価して報知することを可能とする。
本発明の別の形態にあっては、受信装置に複数の火災検知装置を接続した防災システムに於いて、火災検知装置は、透光性窓を介して監視エリアからの放射線を受光して電気信号に変換する受光部と、受光部からの電気信号に基づいて、対応する監視エリアにおける火災の有無を判定する火災判定部と、受光部に対応する透光性窓の汚損レベルを検出して、汚損レベルから、透光性窓が所定の汚損予兆状態であると認められる場合に、受信装置に汚損予兆信号を送信し、汚損レベルから、透光性窓が汚損予兆状態よりも汚損が進んだ所定の汚損状態であると認められる場合に、受信装置へ受光部の汚損を示す汚損信号を送信する汚損処理部と、を備え、受信装置は、相互に隣接して配置されて同一の監視エリアを重複して監視する複数の火災検知装置の汚損予兆状態発生有無の関係に基づいて、対応する監視エリアの監視障害予兆と判定して、判定結果に対応する処理をする制御部を備えたため、同一の監視エリアを重複して監視している複数の火災検知装置の汚損予兆が例えば所定の全部数に対し所定割合未満の場合は、汚損予兆に達していない火災検知装置による監視エリア全部の監視が保証されていることから、受信装置は対応する監視エリアの監視障害予兆として報知せず、監視エリアに対する不必要な監視障害予兆の報知による対応を不要にして本来の監視業務の円滑な遂行を可能とする。
また、受信装置の制御部は、汚損予兆信号及び汚損信号に基づき、相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の全てが汚損予兆状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害予兆を判定して、判定結果に対応する処理をするようにしたため、トンネル長手方向等に向かって所定間隔に区分された監視エリアを重複して監視する隣接した火災検知装置の何れか一方が汚損予兆となった場合は、汚損予兆に達していない他方の火災検知装置により監視エリア全部の監視が保証されていることから、受信装置は対応する監視エリアの監視障害予兆として報知せず、監視エリアに対する不必要な監視障害予兆の報知による対応を不要にして本来の監視業務の円滑な遂行を可能とする。
監視障害予兆を報知して注意を促す。
また、受信装置の制御部は、相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の内の少なくとも一部が汚損状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害と判定して、判定結果に対応する処理をするようにしたため、例えば、同一の監視エリアを重複して監視している火災検知装置の両方が汚損予兆に達して監視障害予兆が報知された後に、何れか一方の火災検知装置が汚損に達した場合に、同一監視エリアに対する隣接した火災検知装置による重複監視の機能が失われたと判断して監視障害を報知することで、汚損に達した火災検知装置に対する清掃作業を準備して実行する適切な対応を可能とする。
また、受信装置の制御部は、相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の内の一部が汚損予兆状態で他が汚損状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害予兆と判定して、判定結果に対応する処理をするようにしたため、一方が汚損予兆で他方が汚損となることで監視エリアは重複監視できないが、汚損予兆の火災検知装置は監視エリア全部を監視し、また、汚損予兆の火災検知装置は監視エリアの一部を重複して監視しており、このため、ただちに監視障害とせず、この段階では監視障害予兆と評価し、監視エリアの監視障害予兆を報知して注意を促すようにしても良い。
また、汚損予兆状態は、当該状態における受光部により監視エリアの全部の監視を可能である汚損レベル範囲として設定され、汚損状態は、当該状態における受光部により監視エリアの一部または全部の監視が不能である汚損レベル範囲として設定されるため、同一監視エリアを重複して監視している複数の火災検知装置の一部が汚損予兆に達しても監視予兆警報を行わず、同一監視エリアを重複して監視している複数の火災検知装置の例えば全てが汚損予兆となったときに、監視エリアの監視障害予兆を報知させ、その後、同一監視エリアを重複して監視している複数の火災検知装置の一部で汚損に達した場合に、監視エリアの監視障害を報知することを可能とする。
図1はトンネルの火災監視を例にとって本発明による防災システムの概要を示した説明図である。図1に示すように、自動車専用道路のトンネルとして、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bが構築されている。
を持ち、トンネルの長手方向に沿って、隣接して配置される火災検知装置との監視エリアが重複するように連続的に配置される。
図3は火災検知装置の機能構成の概略を示したブロック図、図4は火災検知装置の外観を示した説明図である。
度合を示す透光性窓36の減光率を求め、この減光率を汚損レベルとして汚損予兆及び汚損の判定処理を行う。汚損処理部50による透光性窓36の減光率の算出は、透光性窓36に汚損がない火災監視開始時又は透光性窓36の清掃終了時の汚損検出信号のレベルを基準レベルErとして予め記憶し、増幅部46から検出レベルEの汚損検出信号が得られる毎に、減光率Dを
D=1-(E/Er)
として算出する。
図5は防災受信盤の機能構成の概略を示したブロック図である。図5に示すように、防災受信盤10は制御部18を備え、制御部18は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
防災受信盤10の制御部18は、火災検知装置16から受信した応答電文に設定された汚損予兆情報と汚損情報に基づき、隣接する火災検知装置16により重複して監視している監視エリアの監視障害予兆と監視障害を判断して報知する機能を備える。以下の説明では、汚損予兆情報が設定された応答電文を汚損予兆信号といい、汚損情報が設定された応答電文を汚損信号という。
防災受信盤10の制御部18は、火災検知装置16から受信した汚損予兆信号に基づき、任意の同一監視エリアを監視する複数の火災検知装置16の全部数に対し、汚損予兆にあるものの数が、所定の割合として設定された所定の閾値に達した場合に、対応する監視エリアの監視障害予兆を報知する。
防災受信盤10の制御部18は、火災検知装置16から汚損信号を受信した場合は、状況に応じ、対応する監視エリアの監視障害を報知する。
図6は防災受信盤に設定された監視障害予兆と監視障害の判定条件を一覧で例示した説明図であり、図2に示した監視エリアAiの判定条件を例にとっている。
値に達しない正常な状態であり、この場合警報報知は行われない。
図7は図5の防災受信盤10による監視制御を例示したフローチャートであり、防災受信盤10に設けられた制御部18の制御動作となる。
しており、受信した応答電文から火災情報を検出すると、警報部22に指示して火災警報を出力させると共にIO部30に指示して他設備の連動制御を行なわせる。
(火災検知装置)
上記の実施形態は2波長方式の火災検知装置を例にとっているが、これに限定されず、他の方式でも良い。例えば、前述した2波長に加え、例えば、3.8μm付近の波長帯域における放射線エネルギーを他の波長と同様の手法で検出し、これらの3波長帯域における各受光信号の相対比によって炎の有無を判定する3波長式の炎検出器としても良い。
上記の実施形態は、監視エリアに隣接した火災検知装置から受信した汚損予兆信号と汚損信号に基づき、防災受信盤で、対応する監視エリアの監視障害予兆と監視障害を報知しているが、これに限定されない。例えば、監視エリアの監視障害予兆と監視障害に連携して、監視エリアに隣接配置された火災検知装置の汚損予兆と汚損を個別に報知するようにしても良い。
上記の実施形態は、正常(非汚損)、汚損予兆、汚損といった透光性窓の汚損の状況に応じて、システム上の監視性能上の障害状況(監視障害予兆、監視障害)を評価して処理する防災システムを例にとっているが、更に、火災検知装置の回路故障(無信号や無応答、回路故障など)を汚損と同じに扱うことで、システム上の監視性能上の障害状況(監視障害予兆、監視障害)を評価して処理する防災システムとしても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
1b:下り線トンネル
10:防災受信盤
12a,12b:伝送回線
16:火災検知装置
16a,16b:火災検出部
18,32:制御部
20a,20b,34:伝送部
36:透光性窓
38a,38b:受光部
40a,40b:増幅処理部
42:試験光源部
44:汚損受光部
45:汚損検知部
46:増幅部
48:火災判定部
50:汚損処理部
Claims (4)
- 受信装置に複数の火災検知装置を接続した防災システムであって、
前記火災検知装置は、
監視エリアからの放射線を受光して電気信号に変換する受光部と、
前記受光部からの電気信号に基づいて、対応する前記監視エリアにおける火災の有無を判定した場合に、前記受信装置からの呼出信号に対する応答信号に火災検出情報を設定して前記受信装置へ送信する火災判定部と、
を備え、
前記受信装置は、
複数の前記火災検知装置を順次指定した呼出信号を繰り返し送信して、前記呼出信号に対する応答信号を受信し、
前記呼出信号に対する応答信号の受信状況に基づき、相互に隣接して配置されて同一の監視エリアを重複して監視する複数の前記火災検知装置の故障状況が所定の故障状態であるか、前記故障状況に至る予兆と認められる故障予兆状態であるかを判定し、
前記相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の全てが前記故障予兆状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害予兆と判定して、前記監視エリアの監視障害予兆を報知し、
前記相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の内の一部が前記故障予兆状態で他が前記故障状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害予兆と判定して、前記監視エリアの監視障害予兆を報知することを特徴とする防災システム。
- 請求項1記載の防災システムに於いて、
前記受信装置は、前記相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の全てが前記故障状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害と判定して、前記監視エリアの監視障害を報知することを特徴とする防災システム。
- 受信装置に複数の火災検知装置を接続した防災システムであって、
前記火災検知装置は、
監視エリアからの放射線を受光して電気信号に変換する受光部と、
前記受光部からの電気信号に基づいて、対応する前記監視エリアにおける火災の有無を判定した場合に、前記受信装置からの呼出信号に対する応答信号に火災検出情報を設定して前記受信装置へ送信する火災判定部と、
を備え、
前記受信装置は、
複数の前記火災検知装置を順次指定した呼出信号を繰り返し送信して、前記呼出信号に対する応答信号を受信し、
前記呼出信号に対する応答信号の受信状況に基づき、相互に隣接して配置されて同一の監視エリアを重複して監視する複数の前記火災検知装置の故障状況が所定の故障状態であるか、前記故障状況に至る予兆と認められる故障予兆状態であるかを判定し、
前記相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の全てが前記故障予兆状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害予兆と判定して、前記監視エリアの監視障害予兆を報知し、
前記相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の内の少なくとも一部が前記故障状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害と判定して、前記監視エリアの監視障害を報知することを特徴とする防災システム。
- 受信装置に複数の火災検知装置を接続した防災システムであって、
前記火災検知装置は、
監視エリアからの放射線を受光して電気信号に変換する受光部と、
前記受光部からの電気信号に基づいて、対応する前記監視エリアにおける火災の有無を判定した場合に、前記受信装置からの呼出信号に対する応答信号に火災検出情報を設定して前記受信装置へ送信する火災判定部と、
を備え、
前記受信装置は、
複数の前記火災検知装置を順次指定した呼出信号を繰り返し送信して、前記呼出信号に対する応答信号を受信し、
前記呼出信号に対する応答信号の受信状況に基づき、相互に隣接して配置されて同一の監視エリアを重複して監視する複数の前記火災検知装置の故障状況が所定の故障状態であるか、前記故障状況に至る予兆と認められる故障予兆状態であるかを判定し、
前記相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の全てが前記故障予兆状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害予兆と判定して、前記監視エリアの監視障害予兆を報知し、続いて、前記相互に同一の監視エリアを重複して監視する火災検知装置の内の少なくとも一部が前記故障状態となった場合に、対応する監視エリアの監視障害と判定して、前記監視エリアの監視障害を報知することを特徴とする防災システム。
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