JP7336252B2 - トンネル防災システム - Google Patents
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Description
本発明は、トンネル内を複数の区間に分けて、区間の各々に火災検知器を設けたトンネル防災システムに於いて、
区間内に設けた火災検知器の所定の故障予兆の発生回数を平均した故障予兆の区間平均発生回数を含む区間信頼性情報を生成する区間信頼性情報生成部と、
複数の区間における各区間の故障予兆の区間平均発生回数を平均した故障予兆の総合平均発生回数を含む総合故障予兆情報を生成する総合信頼性情報生成部と、
故障予兆の区間平均発生回数と故障予兆の総合平均発生回数とを比較した場合に所定の条件を充足する特定の区間を、信頼性低下と判断して報知する区間信頼性判断部と、
が設けられたことを特徴とする。
トンネル防災システムは、更に、
故障予兆の区間平均発生回数に対し、故障予兆の発生回数が所定値以上又は所定値を超えている火災検知器を、信頼性低下と判断して報知する火災検知器信頼性判断部が設けられる。
区間信頼性判断部は、火災検知器信頼性判断部で火災検知器の信頼性低下が判断されなかった場合、信頼性低下が判断された区間に信頼性を阻害する要因が存在する旨と所定の対処を報知する。
火災検知器信頼性判断部は、火災検知器の信頼性低下を判断した場合、当該火災検知器の周辺環境に信頼性を阻害する要因が存在する旨と当該火災検知器の交換を含む所定の対処を報知する。
火災検知器信頼性判断部は、火災検知器の信頼性低下を判断した場合、当該火災検知器の所定の第1の火災判断蓄積条件を第1の火災判断蓄積条件よりも厳格な所定の第2の火災判断蓄積条件に変更して復旧し、火災判断蓄積条件を変更した当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台から火災信号を受信したときに、所定の火災処理を行う。
火災検知器信頼性判断部は、火災検知器の信頼性低下を判断した場合、当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台の火災判断蓄積条件を所定の第1の火災判断蓄積条件を緩和した所定の第3の火災判断条件蓄積条件に変更する。
火災検知器は、複数の火災判定段階により火災を判断しており、複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災が判定されずに火災と判断するに至らなかった場合に故障予兆と判定して当該故障予兆の発生回数を求める。
火災検知器は、試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知器の故障を判断する試験を行っており、試験による受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に故障予兆と判定して当該故障予兆の発生回数を求める。
火災検知器は、
複数の火災判定段階により火災を判断しており、複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災が判定されずに火災と判断するに至らなかった場合に第1の故障予兆と判定すると共に当該第1の故障予兆の発生回数を求め、且つ、
試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知部の故障を判断する試験を行っており、試験による受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に第2の故障予兆と判定すると共に当該第2の故障予兆の発生回数を求 め、
区間信頼性情報生成部は、区間内に設けた火災検知器の第1の故障予兆の発生回数と第2の故障予兆の発生回数の何れか一方又は両方を平均した故障予兆の区間平均発生回数を含む区間信頼性情報を生成する。
本発明は、トンネル内を複数の区間に分けて、区間の各々に火災検知器を設けたトンネル防災システムに於いて、区間内に設けた火災検知器の所定の故障予兆の発生回数を平均した故障予兆の区間平均発生回数を含む区間信頼性情報を生成する区間信頼性情報生成部と、複数の区間における各区間の故障予兆の区間平均発生回数を平均した故障予兆の総合平均発生回数を含む総合故障予兆情報を生成する総合信頼性情報生成部と、故障予兆の区間平均発生回数と故障予兆の総合平均発生回数とを比較した場合に所定の条件を充足する特定の区間を、信頼性低下と判断して報知する区間信頼性判断部と、が設けられたため、火災検知器おける故障予兆の発生回数に基づき、各区間の故障予兆の区間平均発生回数をトンネル全体となる故障予兆の総合平均発生回数と比較することで、故障予兆の総合平均発生回数に対し故障予兆の区間平均発生回数が所定値を超えて多い場合は、その区間が信頼性低下と判断して報知され、火災検知器の劣化等が進んで信頼性低下となった区間がわかることで、運用管理者は、信頼性低下と判断された区間に設置されている火災検知器を重点的に点検することで、必要があれば火災検知器を新品に交換することとなり、劣化等が進んで非火災報となる火災信号を出す可能性の高い区間の火災検知器に対し適切な対処を行い、非火災報に対しトンネルの進入禁止警報を伴う火災処理によりトンネル通行を止めてしまうことを未然に防止可能とする。
また、トンネル防災システムは、更に、故障予兆の区間平均発生回数に対し、故障予兆の発生回数が所定値以上又は所定値を超えている火災検知器を、信頼性低下と判断して報知する火災検知器信頼性判断部が設けられたため、信頼性低下と判断された区間に設置している複数の火災感知器の中で、信頼性低下と判断された火災検知器を特定することで、その火災検知器を重点的に点検し、また必要があれば火災検知器を新品に交換し、更に、設置場所の環境的要因を調べて信頼性を低下させる原因となる環境的要因を抑制又は除去するといった対処を行うことができる。
また、区間信頼性判断部は、火災検知器信頼性判断部で火災検知器の信頼性低下が判断されなかった場合、信頼性低下が判断された区間に信頼性を阻害する要因が存在する旨と所定の対処を報知するようにしたため、区間の信頼性低下が判断されても、当該区間に設置されている特定の火災検知器につき信頼性低下が判断されない場合には、当該区間に設置されている火災検知器の故障劣化の発生回数が全体的に多くなっており、これは当該区間の環境的要因による故障予兆の発生回数が他の区間に比べ多くなっていることが想定されることから、火災検知器の劣化要因となる温度、湿度、塵埃、電気的ノイズ、外乱光等の環境的要因を調べ、劣化等により信頼性を低下させる原因となる環境的要因を抑制又は除去するといった対処を報知することで、信頼性を損なっている環境的要因を除去又は抑制し、故障劣化の発生数を低減可能とする。
また、火災検知器信頼性判断部は、火災検知器の信頼性低下を判断した場合、当該火災検知器の周辺環境に信頼性を阻害する要因が存在する旨と当該火災検知器の交換を含む所定の対処を報知するようにしたため、信頼性低下と判断された区間に設置している複数の火災検知器の中から信頼性低下と判断された1又は複数の火災検知器が分かることで、運用管理者は、信頼性低下と判断された火災検知器を重点的に点検することで、必要があれば火災検知器を新品に交換することで、信頼性のそれ以上の低下を抑制したり、信頼性を回復させることができる。
また、火災検知器信頼性判断部は、火災検知器の信頼性低下を判断した場合、当該火災検知器の所定の第1の火災判断蓄積条件を第1の火災判断蓄積条件よりも厳格な所定の第2の火災判断蓄積条件に変更して復旧し、火災判断蓄積条件を変更した当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台から火災信号を受信したときに、所定の火災処理を行うようにしたため、信頼性低下と判断することで非火災報と見做しても、非火災報となった火災検知器の第1の火災判断蓄積条件を厳格な第2の火災判断蓄積条件に変更して非火災報を出しにくくして復旧し、火災判断蓄積条件を変更した火災検知器と同じ警戒エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台から火災信号を受信したときに、間違いなく火災と判断してトンネルの進入禁止警報を含む火災処理を行うことで、確実に火災を検知して対処することができる。
また、火災検知器信頼性判断部は、火災検知器の信頼性低下を判断した場合、当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台の火災判断蓄積条件を所定の第1の火災判断蓄積条件を緩和した所定の第3の火災判断条件蓄積条件に変更するようにしたため、火災信号を出して火災検知器が信頼性低下と判断されたときに、実火災による火災信号であった場合、隣接した火災検知器が火災判断蓄積条件の緩和により高感度に変更されて迅速に火災信号を送信し、第1報目の火災信号を送信して信頼性低下と判断された火災検知器の復旧後の火災信号の受信を待って火災処理を行うことができる。
また、火災検知器は、複数の火災判定段階により火災を判断しており、複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災と判断されたが残りの火災判定段階で火災と判断されるに至らなかった場合に故障予兆と判定して当該故障予兆の発生回数を求めるようにしたため、火災検知器が故障や非火災要因等により複数の火災判定段階を経た火災判断により火災信号を出力するには、それまでの間に、複数の火災判定段階の途中で火災と判断するに至らなかった故障予兆が何回か生じており、この故障予兆の発生回数を求めて信頼性を判断するための根拠とすることで、火災検知器が火災を判断したとしても、故障予兆の発生回数が多い場合には、非火災報の可能性が高いことから、信頼性低下と判断し、非火災報による火災処理を確実に防止することを可能とする。
また、火災検知器は、試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知器の故障を判断する試験を行っており、試験による受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に故障予兆と判定して当該故障予兆の発生回数を求めるようにしたため、火災検知器が試験光源を駆動した際の受光信号に基づき例えばセンサ部と増幅処理部を備えた火災検知部の故障が判断されるには、それまでの間に、受光素子の劣化等により受光信号のレベルが正常範囲を外れたが例えば故障閾値には達せずに故障判断条件を充足しない故障予兆を何回か発生じており、この火災検知器の試験における故障予兆の発生回数を、信頼性を判断するための根拠とすることで、火災検知器が火災検知部の故障を判断しなくとも、故障予兆の発生回数が多い場合には、非火災報の可能性が高いことから、信頼性低下と判断し、非火災報による火災処理を確実に防止することを可能とする。
また、火災検知器は、複数の火災判定段階により火災を判断しており、複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災が判定されずに火災と判断するに至らなかった場合に第1の故障予兆と判定すると共に当該第1の故障予兆の発生回数を求め、且つ、試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知部の故障を判断する試験を行っており、試験による受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に第2の故障予兆と判定すると共に当該第2の故障予兆の発生回数を求め、区間信頼性情報生成部は、区間内に設けた火災検知器の第1の故障予兆の発生回数と第2の故障予兆の発生回数の何れか一方又は両方を平均した故障予兆の区間平均発生回数を含む区間信頼性情報を生成するようにしたため、前述した故障劣化の判定1の効果と故障劣化の判定2の効果を併せた効果が得られる。
[実施形態の基本的な概念]
図1はトンネル防災システムの概要を示した説明図である。本実施形態によるトンネル防災システムの基本的な概念は、トンネル内に、防災受信盤10から信号系統ごとに配線された信号線14a,14bに火災検知器12が接続されており、火災検知器12は劣化等に伴う所定の故障予兆の発生回数を示す故障予兆情報を保持しており、防災受信盤10は、所定の信頼性判断制御のタイミングで火災検知器12から故障予兆情報を取得して、故障予兆の発生回数を抽出収集し、トンネル内を複数区間に分けた場合の各区間内に設けた火災検知器の所定の故障予兆の発生回数を平均した故障予兆の区間平均発生回数を含む区間信頼性情報を生成し、併せて、複数の区間における各区間の故障予兆の区間平均発生回数を平均したトンネル全体としての故障予兆の総合平均発生回数を含む総合故障予兆情報を生成し、故障予兆の区間平均発生回数と故障予兆の総合平均発生回数とを比較した場合に所定の条件を充足する特定の区間を、信頼性低下区間と判断して報知する、というものである。
図1に示すように、自動車専用道路のトンネルとして、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bが構築されている。上り線トンネル1aと下り線トンネル1bの内部には、トンネル長手方向の壁面に沿って例えば25メートル又は50メートル間隔で火災検知器12が設置されている。なお、本発明は自動車専用道路以外のトンネルにおける防災システムにも適用できる。
(火災検知器の外観)
図3は火災検知器の外観を示した説明図、図4は火災検知器の機能構成の概略を示したブロック図である。
図4に示すように、火災検知器12には、検知器制御部54、伝送部56、電源部58、左右2組の火災検知部60R,60L、試験発光駆動部76、感度試験に用いられる内部試験光源78R,80R,82Rと内部試験光源78L,80L,82L、汚れ試験に用いられる外部試験光源84R,84Lが設けられている。以下の説明では、火災検知部60Rを右眼火災検知部60Rといい、火災検知部60Lを左眼火災検知部60Lという場合がある。
火災検知部60R,60Lは、センサ部64,68,72と増幅処理部66,70,74を備える。例えば右眼火災検知部60Rを例にとると、センサ部64,68,72の前面にはセンサ収納部53に設けた右眼透光性窓50Rが配置されており、右眼透光性窓50Rを介して外部の検知エリアからの赤外線エネルギーがセンサ部64,68,72に入射される。
検知器制御部54には、プログラムの実行により実現される機能として、火災判断部86の機能が設けられている。火災判断部86は、炎受光信号E1R、第1の非炎受光信号E2R及び第2の非炎受光信号E3Rに基づき、複数の火災判定段階により火災を判断している。火災判断部86は例えば次の3段階の火災判定を行う。
火災判断部86は、前述した3段階の火災判定段階の途中で火災が判定されずに火災と判断するに至らなかった場合に故障予兆の発生と判断し、故障予兆の発生回数Nをカウンタにより計数する制御を行う。
検知器制御部54には、プログラムの実行により実現される機能として、感度試験部88の機能が設けられている。感度試験部88は、伝送部56を介して防災受信盤10から自身のアドレスを指定した試験指示信号を受信した場合に動作し、試験発光駆動部76に指示して、内部試験光源78R,80R,82R,78L,80L,82Lを順番に発光駆動して火災検知部60R,60Lの感度試験を行わせる。なお、内部試験光源78R,80R,82Rと内部試験光源78L,80L,82Lは、それぞれ1つの光源で共用しても良い。
検知器制御部54には、プログラムの実行により実現される機能として、汚れ試験部90の機能が設けられている。汚れ試験部90は、感度試験と同様に、伝送部56を介して防災受信盤10から自身のアドレスを指定した試験指示信号を受信した場合に動作し、試験発光駆動部76に指示して、外部試験光源84R,84Lを順番に発光駆動して透光性窓50R,50Lの汚れ試験を行わせる。
図5は火災検知器の制御動作を示したフローチャートであり、図4に示した火災判断部86による制御動作となる。
図6は火災検知器の感度試験により内部試験光源を駆動した際の受光信号のピークレベルと故障予兆の発生回数を示した説明図である。
(上限値94a)を超え{(初期値92)+(初期値92の50パーセント)}以下
の範囲を追加して故障予兆と判断しても良い。
図7は故障予兆の判定を伴う火災検知器の感度試験を示したフローチャートであり、図4に示した火災検知器12の感度試験部88及び火災判断部86による制御動作となる。
本発明による火災検知器12の他の実施形態として、図5のフローチャートに示した火災判断部86による故障予兆の判定と、図7のフローチャートに示した感度試験部88による故障予兆の判定を組み合わせ、それぞれで判断された故障予兆の発生回数Nを累積してカウントするように構成し、火災信号を送信した火災検知器12から故障予兆の累積発生回数を示す情報を含む故障予兆情報を防災受信盤10で取得し、抽出した故障予兆の累積発生回数から信頼性を評価して信頼性有り、信頼性低下を判断する。
(防災受信盤の概略)
図8は防災受信盤の機能構成の概略を示したブロック図である。図8に示すように、防災受信盤10は火災監視制御部42を備え、火災監視制御部42は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
防災受信盤10における制御部34には、トンネルに設置された火災検知器12の信頼性判断制御を行うため、区間信頼性情報生成部44、総合信頼性情報生成部46、区間信頼性判断部48及び火災検知器信頼性判断部50の機能が設けられる。
図9は防災受信盤による信頼性判断制御を示したフローチャートであり、図8に示した区間信頼性情報生成部44、総合信頼性情報生成部46、区間信頼性判断部48及び火災検知器信頼性判断部50の機能を備えた防災受信盤10の制御部34による制御動作となる。なお、説明を簡単にするため、ここでは信号系統は1つであるものとする。
図8の防災受信盤10の制御部34に設けられた火災検知器信頼性判断部50により、信頼性低下と判断された区間の特定の火災検知器12の信頼性低下が判断された場合、当該火災検知器12の情報を火災監視制御部42に設定し、火災監視制御部42は火災検知器12から火災信号を受信したとき、信頼性ありか、信頼性低下かに応じた火災処理を行う。
(火災検知器)
3波長方式の火災検知器を例にとっているが、他の方式でも良く、例えば、CO2の共鳴放射帯である4.5μm帯と、その短波長側の例えば、5.0μm付近の波長帯域における赤外線エネルギーを検知し、これらの2波長帯域における各受光信号の相対比によって炎の有無を判定する2波長式の炎検知器としても良い。
また、上記の実施形態における火災検知器12の火災判断蓄積条件の変更、例えば蓄積回数閾値の変更は、火災検知器12自身が故障予兆処理として故障予兆判断条件を厳格にする(火災感度を下げる)ために蓄積回数閾値を増加する場合(図5のステップS14)と、防災受信盤10が信頼性低下と判断したときの指示を受けて火災判断蓄積条件を厳格(感度を緩和)にするために蓄積回数閾値を増加させる場合(図8のステップS51)とがあり、両者が重複して行われる場合には、全体の蓄積時間が必要以上に長くなり火災の発見が遅れることのないように適切に変更する。
上記の実施形態は、防災受信盤から引き出された信号線にアドレスが設定された火災検知を接続して火災監視する所謂R型のトンネル防災システムを示したが、本発明はこれに限定されず、防災受信盤から火災検知器単位に信号線を引き出し、各信号線に火災検知器が接続された所謂P型のトンネル防災システムについても同様である。
また本発明は、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
1b:下り線トンネル
10:防災受信盤
12:火災検知器
14a,14b:信号線
16:消火ポンプ設備
18:冷却ポンプ設備
20:IG子局設備
22:換気設備
24:警報表示板設備
26:ラジオ再放送設備
28:テレビ監視設備
30:照明設備
32:遠方監視制御設備
34:盤制御部
35a,35b:伝送部
42:火災監視制御部
44:区間信頼性情報生成部
46:総合信頼性情報生成部
48:区間信頼性情報判断部
50:火災検知器信頼性情報判断部
50R,50L:透光性窓
52R,52L:試験光源用透光性窓
54:検知器制御部
56:伝送部
58:電源部
60R,60L:火災検知部
64,68,72:センサ部
66,70,74:増幅処理部
76:試験発光駆動部
78R,78L,80R,80L,82R,82L:内部試験光源
84R,84L:外部試験光源
86:火災判断部
88:感度試験部
90:汚れ試験部
Claims (9)
- トンネル内を複数の区間に分けて、前記区間の各々に火災検知器を設けたトンネル防災システムに於いて、
前記区間内に設けた前記火災検知器の所定の故障予兆の発生回数を平均した故障予兆の区間平均発生回数を含む区間信頼性情報を生成する区間信頼性情報生成部と、
複数の前記区間における各区間の前記故障予兆の区間平均発生回数を平均した故障予兆の総合平均発生回数を含む総合故障予兆情報を生成する総合信頼性情報生成部と、
前記故障予兆の区間平均発生回数と前記故障予兆の総合平均発生回数とを比較した場合に所定の条件を充足する特定の区間を、信頼性低下と判断して報知する区間信頼性判断部と、
が設けられたことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1記載のトンネル防災システムに於いて、更に、
前記故障予兆の区間平均発生回数に対し、前記故障予兆の発生回数が所定値以上又は前記所定値を超えている前記火災検知器を、信頼性低下と判断して報知する火災検知器信頼性判断部が設けられたことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項2記載のトンネル防災システムに於いて
前記区間信頼性判断部は、前記火災検知器信頼性判断部で前記火災検知器の信頼性低下が判断されなかった場合、前記信頼性低下が判断された前記区間に信頼性を阻害する要因が存在する旨と所定の対処を報知することを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項2記載のトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器信頼性判断部は、前記火災検知器の信頼性低下を判断した場合、当該火災検知器の周辺環境に信頼性を阻害する要因が存在する旨と当該火災検知器の交換を含む所定の対処を報知することを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項2記載のトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器信頼性判断部は、前記火災検知器の信頼性低下を判断した場合、当該火災検知器の所定の第1の火災判断蓄積条件を前記第1の火災判断蓄積条件よりも厳格な所定の第2の火災判断蓄積条件に変更して復旧し、前記火災判断蓄積条件を変更した当該火災検知器及び当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台から火災信号を受信したときに、所定の火災処理を行うことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項2記載のトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器信頼性判断部は、前記火災検知器の信頼性低下を判断した場合、当該火災検知器の検知エリアを重複監視している隣接火災検知器の少なくとも一台の火災判断蓄積条件を所定の第1の火災判断蓄積条件を緩和した所定の第3の火災判断条件蓄積条件に変更することを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1乃至6の何れか記載のトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器は、複数の火災判定段階により火災を判断しており、前記複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災と判定されたが残りの火災判定段階で火災と判定されるに至らなかった場合に前記故障予兆と判定して当該故障予兆の発生回数を求めることを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1乃至6の何れかに記載のトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器は、試験光源を駆動した際の受光信号に基づき火災検知器の故障を判断する試験を行っており、前記試験による前記受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に故障予兆と判定して当該故障予兆の発生回数を求めることを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1乃至6の何れかに記載のトンネル防災システムに於いて、
前記火災検知器は、
複数の火災判定段階により火災を判断しており、前記複数の火災判定段階の内の少なくとも1つの火災判定段階で火災が判定されずに火災断定に至らなかった場合に第1の故障予兆と判定して当該第1の故障予兆の発生回数を求め、
試験光源を駆動して受光信号を出力する火災検知部の故障を判断する試験を行っており、前記試験による前記受光信号のレベルが、所定の正常範囲を外れたが所定の故障判断条件を充足しなかった場合に第2の故障予兆と判定して当該第2の故障予兆の発生回数を求め、
前記区間信頼性情報生成部は、前記区間内に設けた前記火災検知器の前記第1の故障予兆の発生回数と前記第2の故障予兆の発生回数の何れか一方又は両方を平均した故障予兆の区間平均発生回数を含む区間信頼性情報を生成することを特徴とするトンネル防災システム。
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