JP7085443B2 - 回転伝達装置 - Google Patents

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Description

この発明は、高速回転に対応した回転伝達装置に関する。
内方部材から外輪部材に回転を伝達する締結状態と、内方部材から外輪部材への回転の伝達を遮断する空転状態とを切り替える回転伝達装置として、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。
特許文献1に記載の回転伝達装置は、内方部材と、内方部材の外周を囲むように設けられた外輪部材と、内方部材の外周と径方向に対向するように外輪部材の内周に形成された円筒面と、その円筒面との間に周方向中央から周方向両端に向かって次第に狭小となるくさび空間を形成するように内方部材の外周に形成された複数のカム面と、円筒面と各カム面との間に1個ずつ組み込まれたローラと、そのローラを保持する保持器とを有する。
保持器には、径方向に貫通するポケットが周方向に間隔をおいて複数形成され、その各ポケットにローラが収容されている。この保持器は、各ポケットに収容されたローラをカム面の中央に保持する中立位置と、ローラを円筒面とカム面の間に噛み込ませる係合位置との間で、内方部材に対して周方向に移動可能に支持されている。
またこの回転伝達装置は、保持器に回り止めされたアーマチュアと、外輪部材に回り止めされたロータと、通電によりアーマチュアを軸方向に移動させてロータに吸着させる電磁石と、内方部材に対する保持器の周方向位置を弾性的に保持する中立ばねとを有する。
この特許文献1の回転伝達装置は、電磁石への通電を停止している状態では、保持器が中立ばねによって中立位置に保持されるので、ローラは、円筒面とカム面の間に係合せず、内方部材と外輪部材の間での回転の伝達が遮断される空転状態となる。
一方、電磁石に通電すると、アーマチュアがロータに吸着され、その状態で内方部材が外輪部材に対して回転すると、アーマチュアとロータが共回りし、アーマチュアに回り止めされた保持器が内方部材に対して周方向に移動するので、保持器が中立位置から係合位置に移動し、ローラが円筒面とカム面の間に係合する。すなわち、回転伝達装置は、内方部材と外輪部材の間で回転が伝達される締結状態となる。
特開2005-90678号公報
本願の発明者が、特許文献1の回転伝達装置を、内方部材が高速回転する用途で使用することを検討したところ、空転状態において内方部材が高速回転したときに、内方部材と外輪部材の間に組み込まれたローラが外輪部材の円筒面に接触し、引き摺りトルクが生じる問題があることが分かった。
すなわち、空転状態において内方部材が回転するとき、内方部材と外輪部材の間に組み込まれたローラは、内方部材と一緒に移動する。ここで、内方部材が高速回転すると、内方部材と一緒に回転するローラに大きい遠心力が作用し、その遠心力によってローラが外輪部材の内周の円筒面に接触するおそれが生じる。そして、ローラが、遠心力によって外輪部材の円筒面に接触すると、ローラと外輪部材の円筒面との間の摩擦によって引き摺りトルク(内方部材の回転抵抗)が生じ、空転時のエネルギー損失が大きくなるという問題があることが分かった。また、ローラが、遠心力によって外輪部材の円筒面に接触すると、ローラの摩耗や、外輪部材の円筒面の摩耗が生じる問題もある。さらに、ローラが、遠心力によって外輪部材の円筒面に接触すると、外輪部材の円筒面に対するローラの摩擦抵抗によってローラおよび保持器が内方部材に対して周方向に移動し、ローラがミス係合するおそれもある。
この発明が解決しようとする課題は、空転状態において内方部材が高速回転するときに、内方部材と外輪部材の間に組み込まれたローラが外輪部材の円筒面に接触することによる引き摺りトルクを防止することである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、以下の構成の回転伝達装置を提供する。
内方部材と、
前記内方部材の外周を囲むように設けられ、前記内方部材に対して相対回転可能に支持された外輪部材と、
前記内方部材の外周と径方向に対向するように前記外輪部材の内周に形成された円筒面と、
前記円筒面との間に周方向中央から周方向両端に向かって次第に狭小となるくさび空間を形成するように前記内方部材の外周に形成された複数のカム面と、
前記円筒面と前記各カム面との間に1個ずつ組み込まれたローラと、
前記ローラに対して周方向の一方側に対向する第1柱部をもつ第1分割保持器と、
前記ローラに対して周方向の他方側に対向する第2柱部をもつ第2分割保持器と、
前記第1柱部および前記第2柱部で前記ローラを前記カム面の中央に保持する中立位置と、前記第1柱部または前記第2柱部で前記ローラを周方向に押し動かし、前記ローラを前記円筒面と前記カム面の間に噛み込ませる係合位置との間で、前記第1分割保持器および前記第2分割保持器を前記内方部材に対して周方向に移動させる保持器移動機構と、
前記保持器移動機構の動作に連動して、前記第1柱部の前記ローラに対する対向面と前記第2柱部の前記ローラに対する対向面とで区画されるポケットの幅を狭めて前記第1柱部および前記第2柱部で前記ローラを挟持するローラ挟持状態と、前記ポケットの幅を広げて前記第1柱部および前記第2柱部による前記ローラの挟持を解除するローラ挟持解除状態とを切り替えるように前記第1分割保持器と前記第2分割保持器を周方向に相対変位させるポケット幅変化機構と、
を備える回転伝達装置。
このようにすると、保持器移動機構が第1分割保持器および第2分割保持器を係合位置から中立位置に移動させたときに、その動作に連動して第1分割保持器と第2分割保持器が周方向に相対変位することで、第1分割保持器の第1柱部と第2分割保持器の第2柱部とがローラを挟持し、ローラの径方向移動を防止する。そのため、空転状態において内方部材が高速回転するときに、内方部材と外輪部材の間に組み込まれたローラが遠心力によって外輪部材の内周の円筒面に接触するのが防止され、ローラが外輪部材の円筒面に接触することによる引き摺りトルクを防止することができる。また、空転状態において内方部材が高速回転するときに、内方部材と外輪部材の間に組み込まれたローラが外輪部材の円筒面に接触することによるローラおよび外輪部材の摩耗や、ローラのミス係合を防止することも可能となる。
前記第1柱部および前記第2柱部で前記ローラを挟持したときに、前記ローラの中心位置を通る仮想円よりも径方向外側で前記第1柱部および前記第2柱部が前記ローラの外周に接触し、かつ、前記第1柱部の前記ローラに対する接触点と前記第2柱部の前記ローラに対する接触点との間の周方向間隔が、前記ローラの直径よりも小さくなるように、前記第1柱部および前記第2柱部を形成すると好ましい。
このようにすると、第1柱部と第2柱部とでローラを挟持したときに、ローラの中心を通る仮想円よりも径方向外側における第1柱部と第2柱部の周方向間隔が、ローラの直径よりも狭くなるので、ローラが径方向外方に移動するのを確実に防止することが可能となる。
前記第1柱部の前記ローラに対する対向面と、前記第2柱部の前記ローラに対する対向面は、前記ローラの中心位置を挟んで周方向に対向する中央対向部と、その中央対向部の外径側に連なり、周方向に突出して形成された外径側対向部とで構成すると好ましい。
このようにすると、第1柱部および第2柱部の中央対向部で第1柱部および第2柱部の剛性を確保しながら、第1柱部および第2柱部の外径側対向部でローラの径方向外方への移動を効果的に防止することが可能となる。
前記保持器移動機構は、
前記第1分割保持器または前記第2分割保持器に回り止めされたアーマチュアと、
前記外輪部材に回り止めされ、前記アーマチュアと軸方向に対向して配置されたロータと、
通電により前記アーマチュアを軸方向に移動させて前記ロータに吸着させる電磁石と、
前記内方部材に対する前記第1分割保持器または前記第2分割保持器の周方向位置を弾性的に保持する中立ばねと、
を有するものを採用することができる。
前記ポケット幅変化機構は、
前記電磁石の通電による前記アーマチュアの軸方向移動を、前記ポケットの幅が広がる方向の前記第1分割保持器と前記第2分割保持器の周方向の相対変位に変換する運動変換機構と、
前記第1分割保持器および前記第2分割保持器を前記ポケットの幅が狭まる方向に付勢する弾性部材とで構成したものを採用することができる。
このようにすると、電磁石の通電によりアーマチュアをロータに吸着したときは、そのアーマチュアの軸方向移動が運動変換機構によって第1分割保持器と第2分割保持器の周方向の相対変位に変換され、ポケットの幅が広がる。一方、電磁石の通電を停止したときは、弾性部材の付勢力によって第1分割保持器と第2分割保持器が周方向に相対変位し、ポケットの幅が狭まる。
前記アーマチュアは、前記第1分割保持器または前記第2分割保持器に軸方向に一体に移動するように連結することができる。この場合、前記運動変換機構としては、前記第1分割保持器と前記第2分割保持器の間で軸方向に対向するように両分割保持器にそれぞれ設けられた軸方向の対向面と、前記第1分割保持器の第2分割保持器に対する軸方向の対向面に周方向に延びるように形成された第1傾斜溝と、前記第2分割保持器の第1分割保持器に対する軸方向の対向面に周方向に延びるように形成された第2傾斜溝と、前記第1傾斜溝と前記第2傾斜溝の間に組み込まれたボールとからなるボールカム機構を採用することができる。
この発明の回転伝達装置は、保持器移動機構が第1分割保持器および第2分割保持器を係合位置から中立位置に移動させたときに、その動作に連動して第1分割保持器と第2分割保持器が周方向に相対変位することで、第1分割保持器の第1柱部と第2分割保持器の第2柱部とがローラを挟持し、ローラの径方向移動を防止する。そのため、空転状態において内方部材が高速回転するときに、内方部材と外輪部材の間に組み込まれたローラが遠心力によって外輪部材の内周の円筒面に接触するのが防止され、ローラが外輪部材の円筒面に接触することによる引き摺りトルクを防止することができる。
この発明の実施形態の回転伝達装置を示す断面図 図1の第1分割保持器と第2分割保持器の近傍の拡大図 図2のIII-III線に沿った断面図 図3の一部を拡大して示す図 図2のV-V線に沿った断面図 (a)は図5のVI-VI線に沿った断面図、(b)は(a)に示すボールが各傾斜溝の最深部に向けて転がることにより、第1分割保持器と第2分割保持器が周方向に相対変位した状態を示す断面図 図2のVII-VII線に沿った断面図 図2に示す電磁石に通電してアーマチュアをロータに吸着させた状態を示す図 図8のIX-IX線に沿った断面図 図9に示す第1分割保持器および第2分割保持器が中立位置から係合位置に移動した状態を示す断面図 図8のXI-XI線に沿った断面図
図1に、この発明の実施形態にかかる回転伝達装置を示す。この回転伝達装置は、内方部材と、内方部材1の外周を囲むように設けられた外輪部材2と、内方部材1の外周と外輪部材2の内周との間に組み込まれた複数のローラ3と、これらのローラ3を保持する保持器4とを有する。内方部材1には入力軸5が接続され、外輪部材2には出力軸6が接続されている。入力軸5と出力軸6は同軸上に配置されている。
内方部材1は、外部から回転が入力される入力軸5と一体に回転するように、入力軸5に回り止めされている。図では、内方部材1と入力軸5を継ぎ目のない一体の部材としているが、両者を別部材としてセレーション嵌合してもよい。
出力軸6は、外輪部材2と一体に回転するように外輪部材2に回り止めされている。図では、外輪部材2と出力軸6を継ぎ目のない一体の部材としているが、両者を別部材としてセレーション嵌合してもよい。外輪部材2と内方部材1の間には、外輪部材2を内方部材1に対して相対回転可能に支持する転がり軸受7が組み込まれている。
図2、図3に示すように、外輪部材2の内周には、内方部材1の外周と径方向に対向する円筒面8が形成されている。内方部材1の外周には、円筒面8の内径側に対向する複数のカム面9が形成されている。ローラ3は、円筒面8と各カム面9との間に1個ずつ組み込まれている。周方向に隣り合うローラ3の間隔はすべて等しい。ローラ3は、円柱状の鋼製の中実部材である。
図4に示すように、カム面9は、カム面9と円筒面8との間にカム面9の周方向中央から周方向両端に向かって次第に狭小となるくさび空間を形成するように内方部材1の外周に形成された面である。すなわち、カム面9と円筒面8の間の径方向の距離は、カム面9の中央から周方向の一方向に向かって次第に小さくなり、カム面9の中央から周方向の他方向に向かっても次第に小さくなっている。そのようなカム面9として軸直角断面が直線となる平面を採用すると、カム面9の加工が容易であり、高い寸法精度でカム面9を形成することができる。
図2に示すように、保持器4は、第1分割保持器11および第2分割保持器12からなる。第1分割保持器11は、周方向に間隔をおいて配置された複数の第1柱部13と、これらの第1柱部13の端部同士を連結する環状の第1フランジ部14とを有する。第1柱部13の本数は、ローラ3の個数と同じである。同様に、第2分割保持器12も、周方向に間隔をおいて配置された複数の第2柱部15と、これらの第2柱部15の端部同士を連結する環状の第2フランジ部16とを有する。第2柱部15の本数も、ローラ3の個数と同じである。
図4に示すように、第1柱部13は、ローラ3に対して周方向の一方側(図では左側)に対向し、第2柱部15は、ローラ3に対して周方向の他方側(図では右側)に対向して配置されている。ここで、第1柱部13のローラ3に対する対向面17と、第2柱部15のローラ3に対する対向面18は、ローラ3を収容するポケットを区画し、各ポケットに、1つずつローラ3が収容されている。第1分割保持器11と第2分割保持器12は周方向に相対変位可能に支持されており、その相対変位に伴い、第1柱部13のローラ3に対する対向面17と第2柱部15のローラ3に対する対向面18との周方向間隔(ポケットの幅)が変化するようになっている。
第1柱部13のローラ3に対する対向面17と、第2柱部15のローラ3に対する対向面18は、ローラ3の中心位置を挟んで周方向に対向する中央対向部19と、その中央対向部19の外径側に連なる外径側対向部20とで構成されている。外径側対向部20は、中央対向部19に対して周方向に突出した面である。外径側対向部20と中央対向部19は、ローラ3の表面の円筒面に沿って屈曲する凹状のポケット面を形成している。
第1柱部13の外径側対向部20と第2柱部15の外径側対向部20は、第1柱部13および第2柱部15でローラ3を挟持したときに、ローラ3の中心位置を通る仮想円Cよりも径方向外側でローラ3の外周に接触する。ここで、第1柱部13の外径側対向部20のローラ3に対する接触点と、第2柱部15の外径側対向部20のローラ3に対する接触点は、ローラ3の中心位置を通る仮想円Cよりも、ローラ3の直径の1/4以上(より好ましくは1/3以上)外径側に位置している。また、第1柱部13の外径側対向部20のローラ3に対する接触点と第2柱部15の外径側対向部20のローラ3に対する接触点との間の周方向間隔は、ローラ3の直径よりも小さい。
第1柱部13のローラ3に対する対向面17とは反対側の面21と、第2柱部15のローラ3に対する対向面18とは反対側の面22は、周方向に対向している。そして、第1柱部13のローラ3に対する対向面17とは反対側の面21と、第2柱部15のローラ3に対する対向面18とは反対側の面22との間には、弾性部材23が組み込まれている。弾性部材23は、周方向に圧縮した状態で組み込まれ、第1柱部13のローラ3に対する対向面17と、第2柱部15のローラ3に対する対向面18との間隔を狭める方向に第1分割保持器11および第2分割保持器12を付勢している。すなわち、弾性部材23は、その弾性復元力によって、ローラ3を収容するポケットの幅が狭まる方向に第1分割保持器11と第2分割保持器12を付勢している。弾性部材23としては、エラストマや金属製のばねを採用することができる。
図2に示すように、第1フランジ部14と第2フランジ部16は、第2フランジ部16が第1フランジ部14よりもローラ3に近い側に位置する向きで、軸方向に対向して配置されている。そして、第2フランジ部16には、第1柱部13を挿通させる軸方向の貫通孔24が周方向に間隔をおいて複数設けられている。
第1フランジ部14の内周と、第2フランジ部16の内周は、内方部材1の外周に設けられた円筒面25で、周方向にスライド可能に支持されている。また、第1柱部13の先端部と、第2柱部15の先端部も、内方部材1に取り付けたワッシャ26の外周の円筒面で、周方向にスライド可能に支持されている。第1分割保持器11と第2分割保持器12は、図4に示すように、第1柱部13および第2柱部15がローラ3をカム面9の中央に保持する中立位置と、図10に示すように、第1柱部13または第2柱部15(図では第2柱部15)がローラ3を周方向に押し動かし、ローラ3を円筒面8とカム面9の間に噛み込ませる係合位置との間で、内方部材1に対して周方向に移動可能となっている。
この回転伝達装置は、第1分割保持器11および第2分割保持器12を、図4に示す中立位置と、図10に示す係合位置との間で内方部材1に対して周方向に移動させる保持器移動機構30を有する。
図1に示すように、保持器移動機構30は、第2分割保持器12に回り止めされたアーマチュア31と、アーマチュア31と軸方向に対向して配置されたロータ32と、通電によりアーマチュア31を軸方向に移動させてロータ32に吸着させる電磁石33と、内方部材1に対する第1分割保持器11の周方向位置を弾性的に保持する中立ばね34とを有する。
図2に示すように、アーマチュア31は、環状の円盤部35と、円盤部35の外周から軸方向に延びるように一体に形成された円筒部36とを有する。円盤部35の内周は、入力軸5の外周に装着した支持リング37の外周で周方向および軸方向にスライド可能に支持されている。円筒部36には、第2フランジ部16の外周から軸方向に延びるように一体に形成された円筒部38が圧入され、この圧入により、アーマチュア31は、第2分割保持器12と周方向および軸方向に一体に移動するように第2分割保持器12に連結されている。
図1に示すように、ロータ32は、外輪部材2の端部内周に圧入して固定され、これによりロータ32は外輪部材2に回り止めされた状態となっている。ロータ32は、アーマチュア31と電磁石33の軸方向の対向面間に配置されている。ロータ32のアーマチュア31に対する対向面には、ロータ32を軸方向に貫通するとともに、円周方向に細長く延びる長孔39が周方向に間隔をおいて複数形成されている。ロータ32の内周には、入力軸5を回転可能に支持する転がり軸受40が組み込まれている。アーマチュア31とロータ32はいずれも強磁性を有する金属で形成されている。
電磁石33は、アーマチュア31を軸方向に吸引するように、アーマチュア31と軸方向に対向して配置されている。電磁石33は、ソレノイドコイル41と、ソレノイドコイル41が巻回されたフィールドコア42とを有する。フィールドコア42は、入力軸5を貫通させる穴43をもつ静止部材44に固定されている。この電磁石33は、ソレノイドコイル41に通電することにより、フィールドコア42とロータ32とアーマチュア31を通る磁路を形成し、アーマチュア31をロータ32に吸着させる。
図7に示すように、中立ばね34は、鋼線をC形に巻いたC形環状部45と、C形環状部45の両端からそれぞれ径方向外方に延出する一対の延出部46とからなる。C形環状部45は、内方部材1の軸方向端面に形成された円形のばね収容凹部47に嵌め込まれている。一対の延出部46は、ばね収容凹部47から径方向外方に貫通するように内方部材1の軸方向端面に形成された径方向溝48に挿入されている。
中立ばね34の延出部46は、径方向溝48の径方向外端から突出しており、その延出部46の径方向溝48からの突出部分が、第1分割保持器11の内周に形成された保持器溝49に挿入されている。径方向溝48と保持器溝49は同じ周方向幅をもつように形成されている。
中立ばね34の延出部46は、径方向溝48の内面と、保持器溝49の内面にそれぞれ接触しており、その接触部分に作用する周方向の力によって第1分割保持器11を中立位置に弾性保持している。すなわち、第1分割保持器11を内方部材1に対して相対回転させて、図7に示す中立位置から周方向に移動させると、図11に示すように、径方向溝48の位置と保持器溝49の位置が周方向にずれるので、一対の延出部46の間隔が狭まる方向にC形環状部45が弾性変形し、その弾性復元力によって中立ばね34の一対の延出部46が径方向溝48の内面と保持器溝49の内面を押圧し、その押圧によって第1分割保持器11を中立位置に戻す方向の力が作用するようになっている。第1分割保持器11が中立位置に移動すると、第1分割保持器11と第2分割保持器12は、弾性部材23でポケットの幅が狭まる方向に付勢されていることから、第2分割保持器12も中立位置に移動する。
また、この回転伝達装置は、保持器移動機構30の動作に連動して、図4に示すようにローラ3を収容するポケットの幅を狭めて第1柱部13および第2柱部15でローラ3を挟持するローラ挟持状態と、図9に示すようにポケットの幅を広げて第1柱部13および第2柱部15によるローラ3の挟持を解除するローラ挟持解除状態とを切り替えるように第1分割保持器11と第2分割保持器12を周方向に相対変位させるポケット幅変化機構50を有する。ポケット幅変化機構50は、この実施形態では、図2に示すように、アーマチュア31の軸方向移動を第1分割保持器11と第2分割保持器12の周方向の相対変位に変換する運動変換機構51と、弾性部材23(図3参照)とからなる。
図2に示すように、運動変換機構51は、第1分割保持器11と第2分割保持器12の間で軸方向に対向するように、第1フランジ部14および第2フランジ部16にそれぞれ設けられた軸方向の対向面と、第1フランジ部14の第2フランジ部16に対する軸方向の対向面に周方向に延びるように形成された第1傾斜溝52と、第2フランジ部16の第1フランジ部14に対する軸方向の対向面に周方向に延びるように形成された第2傾斜溝53と、第1傾斜溝52と第2傾斜溝53の間に組み込まれたボール54とからなるボールカム機構である。第1フランジ部14は、第2フランジ部16から離れる方向の軸方向移動を規制するようにスラスト軸受55で支持されている。
図5および図6(a)、(b)に示すように、第1傾斜溝52は、軸方向の深さが最も深い最深部56から周方向の一方向に向かって次第に浅くなるように傾斜した溝底をもつ形状とされ、第2傾斜溝53も、軸方向の深さが最も深い最深部57から周方向の他方向に向かって次第に浅くなるように傾斜した溝底をもつ形状とされている。ボール54は、周方向に沿って最深部56と最深部57の間に配置されている。
この運動変換機構51は、第2フランジ部16が第1フランジ部14に向かって軸方向に移動したときに、ボール54が各傾斜溝52,53の最深部56,57に向けて転がることで、第1分割保持器11と第2分割保持器12が相対回転し、その相対回転によってローラ3を収容するポケットの幅が広がり、図9に示すように、第1柱部13と第2柱部15とがローラ3の挟持を解除するように動作する。すなわち、運動変換機構51は、電磁石33の通電によるアーマチュア31の軸方向移動を、ローラ3を収容するポケットの幅が広がる方向の第1分割保持器11と第2分割保持器12の周方向の相対変位に変換する。
図2に示すアーマチュア31は、弾性部材23(図3参照)によって、ロータ32から離れる方向に付勢されている。すなわち、図3に示す弾性部材23が、ローラ3を収容するポケットの幅を狭める方向に第1分割保持器11と第2分割保持器12を付勢し、その弾性部材23の付勢力が、図5および図6(a)、(b)に示す運動変換機構51によって、第1分割保持器11と第2分割保持器12の軸方向間隔を広げる方向の力に変換され、第2分割保持器12は、図2に示すように、アーマチュア31と軸方向に一体に移動するように連結されているので、結局、アーマチュア31は、弾性部材23の力によって、ロータ32から離れる方向に付勢された状態となっている。
この回転伝達装置の動作例を説明する。
図1に示すように、電磁石33への通電を停止している状態では、第1分割保持器11および第2分割保持器12は、中立ばね34(図5参照)および弾性部材23(図3参照)の付勢力によって中立位置に保持される。このとき、図4に示すように、ローラ3は、第1柱部13および第2柱部15によってカム面9の中央に保持され、円筒面8とカム面9の間に係合しない。そのため、回転伝達装置は、内方部材1と外輪部材2の間での回転の伝達が遮断される空転状態となる。
ところで、この空転状態において内方部材1が回転するとき、内方部材1と外輪部材2の間に組み込まれたローラ3は、内方部材1と一緒に移動する。ここで、内方部材1が高速回転すると、内方部材1と一緒に回転するローラ3に大きい遠心力が作用し、その遠心力によってローラ3が外輪部材2の内周の円筒面8に接触する可能性が生じる。そして、ローラ3が、遠心力によって外輪部材2の円筒面8に接触すると、ローラ3と外輪部材2の円筒面8との間の摩擦によって引き摺りトルク(内方部材1の回転抵抗)が生じ、空転時のエネルギー損失が大きくなるという問題がある。また、ローラ3が、遠心力によって外輪部材2の円筒面8に接触すると、ローラ3の摩耗や、外輪部材2の円筒面8の摩耗が生じる問題もある。さらに、ローラ3が、遠心力によって外輪部材2の円筒面8に接触すると、外輪部材2の円筒面8に対するローラ3の摩擦抵抗によってローラ3および保持器4が内方部材1に対して周方向に移動し、ローラ3がミス係合するおそれもある。
そこで、この実施形態の回転伝達装置では、内方部材1と外輪部材2の間に組み込まれたローラ3が、遠心力によって外輪部材2の円筒面8に接触するのを防止するため、第1分割保持器11および第2分割保持器12が中立位置にあるとき、第1分割保持器11の第1柱部13と第2分割保持器12の第2柱部15とでローラ3を挟持し、ローラ3の径方向移動を防止するようにしている。
すなわち、図1に示す電磁石33への通電を停止し、アーマチュア31がロータ32から離反したとき、図4に示すように、第1分割保持器11と第2分割保持器12が、弾性部材23の付勢力によってポケットの幅が狭まる方向に相対変位し、第1柱部13と第2柱部15とがローラ3を挟持し、これによりローラ3の径方向移動を防止するようにしている。
一方、電磁石33に通電すると、図8に示すように、アーマチュア31がロータ32に吸着され、その状態で内方部材1が外輪部材2に対して回転すると、アーマチュア31がロータ32と共回りし、アーマチュア31に回り止めされた第2分割保持器12が内方部材1に対して周方向に移動するので、第2分割保持器12と、運動変換機構51を介して第2分割保持器12に接続された第1分割保持器11とが、中立位置から係合位置に移動し、図10に示すように、ローラ3が円筒面8とカム面9の間に係合する。すなわち、回転伝達装置は、内方部材1と外輪部材2の間で回転が伝達される締結状態となる。
ここで、電磁石33の通電によりアーマチュア31をロータ32に吸着したとき、そのアーマチュア31の軸方向移動が、運動変換機構51によって第1分割保持器11と第2分割保持器12の周方向の相対変位に変換され、ローラ3を収容するポケットの幅が広がるので、第1柱部13と第2柱部15とによるローラ3の挟持が解除され、ローラ3は、円筒面8とカム面9の間に円滑に噛み込む。
以上のように、この回転伝達装置は、保持器移動機構30が第1分割保持器11および第2分割保持器12を係合位置から中立位置に移動させたときに、その動作に連動して第1分割保持器11と第2分割保持器12が周方向に相対変位することで、第1分割保持器11の第1柱部13と第2分割保持器12の第2柱部15とがローラ3を挟持し、ローラ3の径方向移動を防止する。そのため、空転状態において内方部材1が高速回転するときに、内方部材1と外輪部材2の間に組み込まれたローラ3が遠心力によって外輪部材2の内周の円筒面8に接触するのが防止され、ローラ3が外輪部材2の円筒面8に接触することによる引き摺りトルクを防止することができる。また、空転状態において内方部材1が高速回転するときに、内方部材1と外輪部材2の間に組み込まれたローラ3が外輪部材2の円筒面8に接触することによるローラ3および外輪部材2の摩耗や、ローラ3のミス係合を防止することも可能となっている。
また、この回転伝達装置は、図4に示すように、第1柱部13および第2柱部15でローラ3を挟持したときに、ローラ3の中心位置を通る仮想円Cよりも径方向外側で第1柱部13および第2柱部15がローラ3の外周に接触し、かつ、その第1柱部13のローラ3に対する接触点と第2柱部15のローラ3に対する接触点との間の周方向間隔が、ローラ3の直径よりも小さくなるので、ローラ3が遠心力によって径方向外方に移動して外輪部材2の円筒面8に接触するのを確実に防止することが可能となっている。
また、この回転伝達装置は、図4に示すように、第1柱部13および第2柱部15でローラ3を挟持したときに、ローラ3の中心位置を通る仮想円Cよりも、ローラ3の直径の1/4以上外径側の位置で第1柱部13および第2柱部15がローラ3の外周に接触するので、ローラ3が径方向外方に移動し、そのローラ3を第1柱部13および第2柱部15で受け止めたときに、ローラ3から第1柱部13および第2柱部15に作用する力の周方向分力の大きさが小さく抑えられる。そのため、内方部材1が高速回転するときに、ローラ3に作用する遠心力によって第1柱部13と第2柱部15の周方向間隔が押し広げられるのを防止することができる。
また、この回転伝達装置は、図4に示すように、第1柱部13のローラ3に対する対向面17と、第2柱部15のローラ3に対する対向面18とを、ローラ3の中心位置を挟んで周方向に対向する中央対向部19と、周方向に突出して形成された外径側対向部20とで構成しているので、第1柱部13および第2柱部15の中央対向部19で第1柱部13および第2柱部15の剛性を確保しながら、第1柱部13および第2柱部15の外径側対向部20でローラ3の径方向外方への移動を効果的に防止することが可能となっている。
上記実施形態では、電磁石33の通電によるアーマチュア31の軸方向移動を、ポケットの幅が広がる方向の第1分割保持器11と第2分割保持器12の周方向の相対変位に変換する運動変換機構51としてボールカム機構を採用したが、他の形式の運動変換機構51を採用してもよい。
上記実施形態では、中立ばね34として、内方部材1に対する第1分割保持器11の周方向位置を弾性的に保持するものを採用したが、中立ばね34は、内方部材1に対する第2分割保持器12の周方向位置を弾性的に保持するものを採用してもよい。また、中立ばね34として、内方部材1に対する第1分割保持器11および第2分割保持器12の周方向位置をそれぞれ弾性的に保持するものを採用することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 内方部材
2 外輪部材
3 ローラ
8 円筒面
9 カム面
11 第1分割保持器
12 第2分割保持器
13 第1柱部
15 第2柱部
17,18 対向面
19 中央対向部
20 外径側対向部
23 弾性部材
30 保持器移動機構
31 アーマチュア
32 ロータ
33 電磁石
34 中立ばね
50 ポケット幅変化機構
51 運動変換機構
52 第1傾斜溝
53 第2傾斜溝
54 ボール
C 仮想円

Claims (4)

  1. 内方部材(1)と、
    前記内方部材(1)の外周を囲むように設けられ、前記内方部材(1)に対して相対回転可能に支持された外輪部材(2)と、
    前記内方部材(1)の外周と径方向に対向するように前記外輪部材(2)の内周に形成された円筒面(8)と、
    前記円筒面(8)との間に周方向中央から周方向両端に向かって次第に狭小となるくさび空間を形成するように前記内方部材(1)の外周に形成された複数のカム面(9)と、
    前記円筒面(8)と前記各カム面(9)との間に1個ずつ組み込まれたローラ(3)と、
    前記ローラ(3)に対して周方向の一方側に対向する第1柱部(13)をもつ第1分割保持器(11)と、
    前記ローラ(3)に対して周方向の他方側に対向する第2柱部(15)をもつ第2分割保持器(12)と、
    前記第1柱部(13)および前記第2柱部(15)で前記ローラ(3)を前記カム面(9)の中央に保持する中立位置と、前記第1柱部(13)または前記第2柱部(15)で前記ローラ(3)を周方向に押し動かし、前記ローラ(3)を前記円筒面(8)と前記カム面(9)の間に噛み込ませる係合位置との間で、前記第1分割保持器(11)および前記第2分割保持器(12)を前記内方部材(1)に対して周方向に移動させる保持器移動機構(30)と、
    前記保持器移動機構(30)の動作に連動して、前記第1柱部(13)の前記ローラ(3)に対する対向面(17)と前記第2柱部(15)の前記ローラ(3)に対する対向面(18)とで区画されるポケットの幅を狭めて前記中立位置において前記第1柱部(13)および前記第2柱部(15)で前記ローラ(3)を挟持するローラ挟持状態と、前記ポケットの幅を広げて前記第1柱部(13)および前記第2柱部(15)による前記ローラ(3)の挟持を解除するローラ挟持解除状態とを切り替えるように前記第1分割保持器(11)と前記第2分割保持器(12)を周方向に相対変位させるポケット幅変化機構(50)と、
    を備える回転伝達装置。
  2. 前記第1柱部(13)および前記第2柱部(15)で前記ローラ(3)を挟持したときに、前記ローラ(3)の中心位置を通る仮想円(C)よりも径方向外側で前記第1柱部(13)および前記第2柱部(15)が前記ローラ(3)の外周に接触し、かつ、前記第1柱部(13)の前記ローラ(3)に対する接触点と前記第2柱部(15)の前記ローラ(3)に対する接触点との間の周方向間隔が、前記ローラ(3)の直径よりも小さくなるように、前記第1柱部(13)および前記第2柱部(15)が形成されている請求項1に記載の回転伝達装置。
  3. 前記第1柱部(13)の前記ローラ(3)に対する対向面(17)と、前記第2柱部(15)の前記ローラ(3)に対する対向面(18)は、前記ローラ(3)の中心位置を挟んで周方向に対向する中央対向部(19)と、その中央対向部(19)の外径側に連なり、周方向に突出して形成された外径側対向部(20)とで構成されている請求項1または2に記載の回転伝達装置。
  4. 前記保持器移動機構(30)は、
    前記第1分割保持器(11)または前記第2分割保持器(12)に回り止めされたアーマチュア(31)と、
    前記外輪部材(2)に回り止めされ、前記アーマチュア(31)と軸方向に対向して配置されたロータ(32)と、
    通電により前記アーマチュア(31)を軸方向に移動させて前記ロータ(32)に吸着させる電磁石(33)と、
    前記内方部材(1)に対する前記第1分割保持器(11)または前記第2分割保持器(12)の周方向位置を弾性的に保持する中立ばね(34)と、を有し、
    前記ポケット幅変化機構(50)は、
    前記電磁石(33)の通電による前記アーマチュア(31)の軸方向移動を、前記ポケットの幅が広がる方向の前記第1分割保持器(11)と前記第2分割保持器(12)の周方向の相対変位に変換する運動変換機構(51)と、
    前記第1分割保持器(11)および前記第2分割保持器(12)を前記ポケットの幅が狭まる方向に付勢する弾性部材(23)とで構成され、
    前記アーマチュア(31)は、前記第1分割保持器(11)または前記第2分割保持器(12)に軸方向に一体に移動するように連結され、
    前記運動変換機構(51)は、前記第1分割保持器(11)と前記第2分割保持器(12)の間で軸方向に対向するように両分割保持器にそれぞれ設けられた軸方向の対向面と、前記第1分割保持器(11)の第2分割保持器(12)に対する軸方向の対向面に周方向に延びるように形成された第1傾斜溝(52)と、前記第2分割保持器(12)の第1分割保持器(11)に対する軸方向の対向面に周方向に延びるように形成された第2傾斜溝(53)と、前記第1傾斜溝(52)と前記第2傾斜溝(53)の間に組み込まれたボール(54)とからなるボールカム機構である請求項1から3のいずれかに記載の回転伝達装置。
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