JP7081801B2 - ヘッドレストの製造方法 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 ・発行日:平成30年02月01日 刊行物:積水ハウス オリジナルユニットバスのカタログ(BATH CORE BCH VI)
本発明は、ヘッドレストの製造方法に関する。
従来、ポリウレタンフォームコアの外面を透明なフィルムで覆い、発泡成形体を構成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。このように構成された発泡成形体では、フィルムがポリウレタンフォームコアを保護するため、ポリウレタンフォームコアの表面が傷付きに難く、かつ汚れ難くなる。
特開2006-224617号公報
この発泡成形体の構成を用いて、例えば、浴槽に装着されるヘッドレストを製造することが検討されている。ヘッドレストを浴槽に装着するために、ヘッドレストは、吸盤等を含む固定部を備えている。ただし、ポリウレタンフォームコアを複数の金型の間で発泡により形成するときには、固定部が支障になる。このため、発泡時にはヘッドレストにおける固定部以外の部分を形成する。この際に、発泡後にヘッドレストに固定部を装着できるように、固定部を装着可能な取付け部材をヘッドレストに埋め込んでおく。そして、発泡によりヘッドレストを製造し、その後で、ヘッドレストの取付け部材に固定部を装着する。
ところで、このように構成されたヘッドレストを製造する時には、吸引等により金型(第1金型)の外面に沿ってフィルムを配置し、フィルム上の所望の位置に取付け部材を配置した状態で発泡を行う。しかしながら、発泡原料が流れる圧力により、取付け部材が所望の位置から位置ズレする虞がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、発泡時に第1金型に対して取付け部材が位置ズレするのを抑えたヘッドレストの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明のヘッドレストの製造方法は、外面に、前記外面から突出するか前記外面から凹んだ係合部が形成された第1金型に、前記外面に沿ってフィルムを配置するフィルム配置工程と、前記係合部に取付け部材の第1被係合部を前記外面に沿う方向に係合させる取付け部材配置工程と、前記第1金型との間に前記フィルム及び前記取付け部材を挟む位置に第2金型を配置する第2金型配置工程と、前記第1金型と前記第2金型との間で発泡原料を発泡させて、前記フィルム及び前記取付け部材に、前記発泡原料を発泡して構成した本体部をそれぞれ固定する発泡工程と、前記第1金型及び前記第2金型から前記本体部を取外して、前記フィルムの余剰部分を切除する工程と、を行うことを特徴としている。
この発明によれば、係合部と第1被係合部とが第1金型の外面に沿う方向に係合することにより、第1金型に対して取付け部材が第1金型の外面に沿う方向に相対的に移動するのが規制されている。従って、第1金型と第2金型との間で発泡原料を発泡させる時に、第1金型に対して取付け部材が第1金型の外面に沿う方向等に位置ズレするのを抑えることができる。
また、上記のヘッドレストの製造方法において、前記取付け部材配置工程では、前記取付け部材を固定部材を介して前記フィルムに固定してもよい。
この発明によれば、例えば第1金型に対して取付け部材が第1金型の外面に交差する方向に相対的に移動するのが規制されている。このため、第1金型と第2金型との間で発泡原料を発泡させる時に、第1金型に対して取付け部材が第1金型の外面に交差する方向に位置ズレするのを抑えることができる。
また、上記のヘッドレストの製造方法において、前記係合部は、前記外面から突出した凸部であり、前記第1被係合部は、前記取付け部材に形成された凹部であってもよい。
この発明によれば、取付け部材の凹部がヘッドレストから外部に突出しないため、取付け部材がヘッドレストの周辺の部材に干渉するのを抑えることができる。
また、上記のヘッドレストの製造方法において、前記凹部の内面には、支持体に装着される固定部が係合する第2被係合部が形成されていてもよい。
この発明によれば、取付け部材における凹部の内面以外の部分に第2被係合部が形成されている場合と比べて、凹部及び第2被係合部を全体として小型に形成することができる。
また、上記のヘッドレストの製造方法において、前記第2被係合部は、前記凹部の内面から凹んでいてもよい。
この発明によれば、第1金型の凸部が第2被係合部に干渉するのを抑制することができる。
また、上記のヘッドレストの製造方法において、前記固定部材は、基材の両側に粘着層をそれぞれ設けて構成されるテープであってもよい。
本発明のヘッドレストの製造方法によれば、発泡時に第1金型に対して取付け部材が位置ズレするのを抑えることができる。
本発明の一実施形態のヘッドレストの製造方法で製造されるヘッドレストが装着される浴槽の斜視図である。 図1中の切断線A1-A1の断面図である。 同ヘッドレストの底面図である。 図3中の切断線A2-A2の断面図である。 図3中の吸盤固定部材周辺の拡大図である。 同ヘッドレストの製造方法を示すフローチャートである。 同ヘッドレストの製造方法を説明する断面図である。
以下、本発明に係る発泡成形体の製造方法(以下、単に製造方法とも言う)の一実施形態について、発泡成形体がヘッドレストであり、支持体が浴槽である場合について、図1から図7を参照しながら説明する。まず、浴槽について説明する。
図1に示すように、浴槽101は、上方が開口する有底角筒状に形成されている。
より詳しく説明すると、浴槽101は、底壁部102と、一対の第1側壁部103と、一対の第2側壁部104と、を備えている。
底壁部102は、平面視で所定の方向に長い矩形状を呈している。
各第1側壁部103は、底壁部102の短辺に立設されている。各第1側壁部103は、平面視において、上方に向かうに従い底壁部102から離間するように傾斜している。
図1及び図2に示すように、各第1側壁部103の上端部には、水平面に沿い、かつ、平面視において底壁部102から離間する方向に延びる天壁部106が設けられている。
図2に示すように、第1側壁部103と天壁部106との接続部分における浴槽101の開口101a側の面には、開口101aに向かって突出する膨出部107が形成されている。膨出部107は、底壁部102の短辺に沿って延びている。膨出部107と第1側壁部103との間には、天壁部106が延びる方向に向かって凹んだ凹部108が形成されている。
図1に示すように、各第2側壁部104は、底壁部102の長辺に立設されている。
図2から図4に示すように、ヘッドレスト1は、本体部11と、第1フィルム(フィルム)21と、第2フィルム26と、取付け部材(第1取付け部材)31と、両面テープ(固定部材)41と、固定部46と、を備えている。なお、図3では、固定部46の後述する吸盤48を示していない。
以下では、底壁部102の長辺に沿う方向であって、一対の第1側壁部103のうちヘッドレスト1が装着される第1側壁部103からヘッドレスト1が装着されない第1側壁部103に向かう向きを前方と言う。前方の反対向きを後方と言い、底壁部102の短辺に沿う方向を左右方向と言う。
図2に示すように、本体部11は、天板部12と、傾斜板部13と、を備えている。
天板部12は、厚さ方向が上下方向となるように配置されている。天板部12は、左右方向に延びている。天板部12の後端面は、後方に向かうに従い漸次、下方に向かうように傾斜している。
図4に示すように、天板部12の下面には、上方に向かって凹んだ第1収容部17が形成されている。天板部12には、第1収容部17が、互いに左右方向に間隔を空けて一対形成されている(図3参照)。第1収容部17の底面における中央部には、上方に向かって凹んだ第2収容部18が形成されている。
図2に示すように、傾斜板部13は、天板部12の前端部から、前方に向かうに従い漸次、下方に向かうように傾斜している。傾斜板部13の後面の下端部には、後方に向かって突出した凸部14が形成されている。傾斜板部13及び凸部14は、天板部12の左右方向の全長にわたって左右方向に沿ってそれぞれ延びている。凸部14は、浴槽101の凹部108に係合している。
天板部12の上面及び傾斜板部13の前面は、互いに滑らかに連なっている。天板部12の下面における前方の部分、及び傾斜板部13の後面における凸部14よりも上方の部分は、互いに滑らかに連なっている。これらの面の滑らかな形状は、浴槽101の膨出部107の形状に対応している。
傾斜板部13の後面における凸部14よりも下方の部分は、前方に向かうに従い漸次、下方に向かうように傾斜している。
図2及び図3に示すように、天板部12及び傾斜板部13には、天板部12の下面、及び傾斜板部13の後面における凸部14よりも上方の部分に、溝16が形成されている。溝16は、左右方向に直交する所定の面上に形成されている。天板部12及び傾斜板部13には、溝16が複数形成されている。複数の溝16は、左右方向に互いに間隔を空けて形成されている。
本体部11を構成する天板部12、傾斜板部13、及び凸部14は、ポリウレタンフォーム等の発泡材料で一体に形成されている。
第1フィルム21及び第2フィルム26には、例えば、シルクロン(登録商標、大倉工業株式会社製)が用いられる。シルクロンは、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)を押出し成形したフィルムである。
図2に示すように、第1フィルム21は、主に天板部12の下面及び傾斜板部13の後面を覆っている。天板部12及び傾斜板部13の溝16を覆う第1フィルム21には、溝16に対応して溝22が形成されている。
図4に示すように、第1フィルム21は、第1収容部17に沿って配置されている。第1フィルム21において、第1収容部17の底面の中央部に配置された部分には、開口21cが形成されている。開口21cは、第1フィルム21を第1フィルム21の厚さ方向に貫通している。例えば、開口21cは、平面視で左右方向に長い楕円状である。
図2に示すように、第2フィルム26は、天板部12の上面及び傾斜板部13の前面を覆っている。第1フィルム21と第2フィルム26とは、例えば平面視におけるヘッドレスト1の外周縁部等で熱融着により接合されている。
図4に示すように、取付け部材31は、有頂筒状に形成された取付け部本体32と、取付け部本体32の開口縁に設けられた鍔部33と、を備えている。
取付け部本体32では、天壁部35の外周縁部から、天壁部35の全周にわたって側壁部36が下方に向かって延びている。天壁部35は、第1フィルム21の開口21cに対応した、平面視で左右方向に長い楕円状である。側壁部36は、筒状に形成されている。側壁部36の内部空間は、取付け部材31に形成された凹部である第1凹部(第1被係合部)31aである。
側壁部36の内周面(第1凹部31aの内面)における上端部には、第2凹部(第2被係合部)36aが形成されている。第2凹部36aは、側壁部36の内周面から側壁部36の径方向外側に向かって凹んでいる。
鍔部33は、側壁部36の下端部から側壁部36の径方向外側に向かって張り出している。鍔部33は、側壁部36の全周にわたって形成されている。
取付け部材31は、本体部11の第2収容部18内に配置されている。取付け部材31の鍔部33は、第1フィルム21における開口21cの周縁部に、第1フィルム21の厚さ方向に対向する位置に配置されている。なお、本明細書では、対向するは、接触する意味を含む。
ヘッドレスト1は、一対の第2収容部18に対応して、取付け部材31を一対備えている(一方の取付け部材31は不図示)。
両面テープ41は、公知の構成のものである。例えば、両面テープ41は、基材の両側に粘着層をそれぞれ設けて構成されている。両面テープ41は、水が透過しない材料で形成されている。
水が透過しない材料としては、例えば基材用として、気泡がほぼ独立であるアクリルフォームが用いられる。水が透過しない材料としては、例えば粘着層用として、アクリル系粘着材が用いられる。
両面テープ41は、リング状に形成され、図4に示すように第1フィルム21における開口21cの周縁部と、取付け部材31の鍔部33と、の間に配置されている。両面テープ41は、第1フィルム21における開口21cの周縁部、及び取付け部材31の鍔部33の下面にそれぞれ固定されている。両面テープ41は、第1フィルム21と取付け部材31とを、開口21cの周縁部の全周にわたって固定している。
なお、両面テープ41は、第1フィルム21と取付け部材31とを、開口21cの周縁部の一部のみで固定していてもよい。
両面テープ41、及び前述の本体部11及び取付け部材31は、第1フィルム21の第1面21a側に配置されている。本体部11は、取付け部材31を第1フィルム21の第1面21a側から覆った状態で第1フィルム21及び取付け部材31にそれぞれ固定されている。
図4に示すように、固定部46は、吸盤固定部材(第2取付け部材)47と、吸盤(第3取付け部材)48と、を備えている。
図4及び図5に示すように、吸盤固定部材47は、支持板50と、接続部材51と、を備えている。
支持板50は、厚さ方向が上下方向となるように配置されている。支持板50の厚さは、本体部11の第1収容部17が天板部12の下面から上方に向かって凹む長さ以下である。
支持板50は、本体部11の第1収容部17の底面上に配置されている。支持板50は、天板部12よりも下方に突出していなく、第1収容部17内に配置されている。
平面視における支持板50の中央部には、左右方向に沿って延びるスリット53が形成されている。スリット53は、支持板50を上下方向に貫通している。スリット53の左右方向の端部には、スリット53の幅よりも内径が大きい幅広部54が形成されている。例えば、幅広部54は、上下方向に沿う軸線を有する円柱状の空間として形成されている。ただし、幅広部54の形状は円柱状に限定されず、四角柱状等の多角柱状等でもよい。
スリット53における幅広部54が形成されていない部分における左右方向の中央部には、スリット53の幅よりも幅が狭い幅狭部55が形成されている。
図5に示すように、支持板50における、スリット53の幅広部54とは反対側の端部を前後方向に挟む部分には、支持板50を上下方向に貫通する水抜き孔56がそれぞれ形成されている。
接続部材51は、左右方向が長径となる楕円の筒状に形成されている。接続部材51は、底面視で、スリット53、幅広部54、幅狭部55、及び一対の水抜き孔56を囲むように形成されている。図4に示すように、接続部材51の外径、及び取付け部材31の側壁部36の内径は、互いに同程度である。
接続部材51の外周面の上端部には、接続部材51の径方向外側に向かって突出する凸部59が形成されている。凸部59は、取付け部材31の第2凹部36aに上下方向に係合している。取付け部材31の第2凹部36aに吸盤固定部材47の凸部59が係合することにより、取付け部材31に吸盤固定部材47が装着される。なお、取付け部材31の側壁部36と吸盤固定部材47の接続部材51との間には、図示しない接着層が設けられ、側壁部36と接続部材51とを固定している。
吸盤固定部材47の支持板50、及び取付け部材31の鍔部33は、互いの間に第1フィルム21における開口21cの周縁部を第1フィルム21の厚さ方向に挟んでいる。第1フィルム21における開口21cの周縁部での第1フィルム21の厚さ方向は、上下方向である。
吸盤固定部材47を構成する支持板50、接続部材51、及び凸部59は、樹脂等の弾性を有する材料で一体に形成されている。
ヘッドレスト1は、一対の取付け部材31に対応して、吸盤固定部材47及び吸盤48を備える固定部46を一対備えている。図3に示すように、一対の吸盤固定部材47のスリット53は、基準線L上にそれぞれ配置されている。本実施形態では、基準線Lに沿う方向は、左右方向である。一対のスリット53は、基準線Lに沿う方向に互いに位置をずらしてそれぞれ配置されている。
各スリット53には、幅広部54が形成されている。本実施形態では、一対の幅広部54は、一対のスリット53の基準線Lに沿う方向の内側の端部にそれぞれ形成されている。すなわち、一対の幅広部54の一方は、一対のスリット53のうち右側のスリット53の左端部に形成されている。一対の幅広部54の他方は、一対のスリット53のうち左側のスリット53の右端部に形成されている。
一対の幅広部54間のピッチP(一対の幅広部54の中心間の距離)は、一対のスリット53のうち幅広部54以外のいずれの部分間のピッチとも異なる。すなわち、一対のスリット53のうち、一方のスリット53における幅広部54以外の部分と、他方のスリット53における幅広部54以外の部分とのピッチは、ピッチPに等しくなることはない。
本実施形態では、ピッチPは、一対のスリット53のうち、一方のスリット53における幅広部54以外の部分と、他方のスリット53における幅広部54以外の部分とのピッチよりも短い。
なお、一対の幅広部54は、一対のスリット53の基準線Lに沿う方向の外側の端部にそれぞれ形成されていてもよい。
図4に示すように、吸盤48は、吸着部62と、基部63と、縮径部64と、拡径部(係合部)65と、を備えている。
吸着部62は、上方に向かって凸となるドーム状に形成されている。吸着部62は、浴槽101の天壁部106等に吸着することにより、天壁部106等に装着可能である。
基部63、縮径部64、及び拡径部65は、それぞれ円柱状に形成されている。基部63及び拡径部65のそれぞれの外径は、吸盤固定部材47のスリット53の幅よりも大きい。縮径部64の外径及び吸盤固定部材47のスリット53の幅は、互いに同等である。吸着部62、基部63、縮径部64、及び拡径部65は、互いに上下方向に位置をずらして同軸に配置されている。基部63は、吸着部62の上面に固定されている。縮径部64は基部63の上面に、拡径部65は縮径部64の上面にそれぞれ固定されている。
吸盤48を構成する吸着部62、基部63、縮径部64、及び拡径部65は、樹脂等の弾性を有する材料で一体に形成されている。
基部63は、スリット53よりも下方に配置されている。
縮径部64は、スリット53における幅広部54とは反対側の端部に配置されている。縮径部64の上下方向の長さ、及び吸盤固定部材47の支持板50の厚さは、互いに同程度である。
拡径部65は、スリット53よりも上方に配置されている。基部63及び拡径部65は、支持板50におけるスリット53の開口周縁部に上下方向に係合している。吸盤48は、吸盤固定部材47に装着されている。拡径部65の外径は吸盤固定部材47の幅広部54の内径よりも小さく、拡径部65及び縮径部64は、幅広部54に挿入可能である。
次に、以上のように構成されたヘッドレスト1を製造する本実施形態の製造方法について説明する。図6は、本発明の一実施形態の製造方法Sを示すフローチャートである。なお、この製造方法Sには、図7に示す第1金型71及び第2金型76が用いられる。
第1金型71の外面71aは、平坦である。第1金型71の外面71aには、外面71aから上方に向かって突出した第1凸部72が形成されている。第1凸部72は、本体部11の第1収容部17に対応した形状である。第1凸部72の上面における中央部には、この上面から上方に向かって突出した第2凸部(係合部、凸部)73が形成されている。第2凸部73は、取付け部材31の第1凹部31aに対応した形状である。
第1金型71及び第2金型76には、上下方向に貫通する図示しない貫通孔がそれぞれ形成されている。
まず、第1フィルム配置工程(フィルム配置工程、図6に示すステップS1)において、作業者は、図7に示すように、第1金型71の外面71aに沿って第1フィルム21を配置する。この第1フィルム21には、予め開口21cが形成されている。第1金型71の貫通孔から空気を吸引することにより、第1金型71の外面71aに沿って第1フィルム21を配置する。第1フィルム21はさらに第1凸部72の外面に沿って配置され、第1フィルム21の開口21cには、第1金型71の第2凸部73が挿入される。
第1フィルム配置工程S1が終了すると、ステップS3に移行する。
次に、取付け部材配置工程(ステップS3)において、第1金型71の第2凸部73を覆うように取付け部材31を配置する。これにより、第1金型71の第2凸部73に取付け部材31の第1凹部31aを第1金型71の外面71aに沿う方向に係合させる。この際に、予め取付け部材31の鍔部33に両面テープ41を固定しておくことにより、取付け部材31を両面テープ41を介して第1フィルム21に固定する。
次に、第2フィルム配置工程(ステップS5)において、第2金型76の貫通孔から空気を吸引することにより、第2金型76の下面(第1金型71に対向する面)に沿って第2フィルム26を配置する。
次に、第2金型配置工程(ステップS7)において、第1金型71との間に第1フィルム21、取付け部材31、両面テープ41、及び第2フィルム26を挟む位置に第2金型76を配置する。
次に、発泡工程(ステップS9)において、第1金型71と第2金型76との間で発泡原料を発泡させて、第1フィルム21、取付け部材31、第1フィルム21、及び第2フィルム26に発泡原料を発泡して構成した本体部11をそれぞれ固定する。発泡原料には、例えば、ポリオール、ポリイソシアネート、及び発泡剤等が用いられる。発泡原料が発泡することにより、第1金型71と第2金型76との間に、ヘッドレスト1が形成される。
次に、金型取外し工程(ステップS11)において、ヘッドレスト1から第1金型71及び第2金型76を取外す。具体的には、第1金型71の第1凸部72及び第2凸部73と本体部11の第1収容部17及び取付け部材31の第1凹部31aとの係合を解除して、第1金型71からヘッドレスト1を取外す。第2金型76からヘッドレスト1を取外す。
第1フィルム21及び第2フィルム26の余剰部分を切除する。
次に、固定部取付け工程(ステップS13)において、図4に示すように、ヘッドレスト1に固定部46を装着する。具体的には、取付け部材31の第2凹部36aに吸盤固定部材47の凸部59を係合させ、取付け部材31に吸盤固定部材47を装着する。この際に、取付け部材31の側壁部36及び吸盤固定部材47の接続部材51の一方に接着剤を塗布する。第1フィルム21における第1面21aとは反対の第2面21b側から開口21cを通して、取付け部材31に吸盤固定部材47を装着する。
吸盤固定部材47の幅広部54に、吸盤48の拡径部65及び縮径部64を挿入する。吸盤固定部材47に対して吸盤48を、スリット53に沿って移動させる。幅狭部55を通して、縮径部64をスリット53における幅広部54とは反対側の端部に配置する。スリット53に幅狭部55が形成されているため、スリット53における幅広部54とは反対側の端部に配置された幅狭部55が、スリット53に沿って移動するのが抑制される。一対の吸盤固定部材47のうち、一方の吸盤固定部材47に対して吸盤48を移動させる向きと、他方の吸盤固定部材47に対して吸盤48を移動させる向きとは、逆向きである。
以上の工程で、ヘッドレスト1が製造される。
以上のように構成されたヘッドレスト1は、例えば、浴槽101の凹部108にヘッドレスト1の凸部14に係合させ、浴槽101の天壁部106に一対の吸盤48を装着させた状態で使用される。
ヘッドレスト1を使用する中で、取付け部材31の第1凹部31a内に水が入る場合がある。この水は、吸盤固定部材47の水抜き孔56を通してヘッドレスト1の外部に排出される。
また、浴槽101の天壁部106上に溜まった水は、図2中に矢印Bで示すように、第1フィルム21の溝22を通して浴槽101内に排出される。
以上説明したように、本実施形態の製造方法Sによれば、第1金型71の第2凸部73と取付け部材31の第1凹部31aとが第1金型71の外面71aに沿う方向に係合することにより、第1金型71に対して取付け部材31が第1金型71の外面71aに沿う方向に相対的に移動するのが規制されている。従って、第1金型71と第2金型76との間で発泡原料を発泡させる時に、第1金型71に対して取付け部材31が第1金型71の外面71aに沿う方向に位置ズレするのを抑えることができる。
フィルム21,26に全面が覆われた本体部11を柔らかく保ちながら、本体部11及び取付け部材31を同時に成形することができる。
取付け部材配置工程S3では、取付け部材31を両面テープ41を介して第1フィルム21に固定する。このため、第1金型71と第2金型76との間で発泡原料を発泡させる時に、第1金型71に対して取付け部材31が第1金型71の外面71aに交差する方向(上下方向)に位置ズレするのを抑えることができる。
第1金型71の係合部は第2凸部73であり、取付け部材31の第1被係合部は第1凹部31aである。取付け部材31の第1凹部31aがヘッドレスト1から外部に突出しないため、取付け部材31がヘッドレスト1の周辺の部材に干渉するのを抑えることができる。
取付け部材31の第1凹部31aの内面には、固定部46が係合する第2凹部36aが形成されている。このため、取付け部材31における第1凹部31aの内面以外の部分に第2凹部36aが形成されている場合と比べて、第1凹部31a及び第2凹部36aを、全体として小型に形成することができる。
第2凹部36aは、第1凹部31aの内面から凹んでいる。従って、第1金型71の第2凸部73が第2凹部36aに干渉するのを抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、本体部11の天板部12に第1収容部17は形成されなくてもよい。この場合、第1金型71に第1凸部72は形成されなくてもよい。さらに、第1金型71の係合部は、第1金型71の外面71aから凹んだ凹部であってもよい。この場合、取付け部材31の第1被係合部は、取付け部材31の外面から突出した凸部となる。
固定部材は両面テープ41であるとしたが、固定部材はこれに限定されず、接着剤等でもよい。
取付け部材31において固定部46が係合する第2被係合部は、取付け部材31における第1凹部31aの内面以外の部分である鍔部33等の部分に形成されてもよい。第2被係合部は、第1凹部31aの内面から突出するように形成されてもよい。
ヘッドレスト1は、両面テープ41を備えなくてもよい。
発泡成形体がヘッドレストであり、支持体が浴槽であるとした。しかし、発泡成形体はこれに限定されず、椅子等におけるアームレストや、座部等のクッションであってもよい。この場合、支持体は椅子のフレーム等に該当する。
1 ヘッドレスト
11 本体部
21 第1フィルム(フィルム)
31 第1取付け部材(取付け部材)
31a 第1凹部(凹部、第1被係合部)
36a 第2凹部(第2被係合部)
41 両面テープ(固定部材)
46 固定部
71 第1金型
71a 外面
73 第2凸部(係合部、凸部)
76 第2金型
101 浴槽
S 製造方法(ヘッドレストの製造方法)
S1 第1フィルム配置工程(フィルム配置工程)
S3 取付け部材配置工程
S7 第2金型配置工程
S9 発泡工程

Claims (6)

  1. 外面に、前記外面から突出するか前記外面から凹んだ係合部が形成された第1金型に、前記外面に沿ってフィルムを配置するフィルム配置工程と、
    前記係合部に取付け部材の第1被係合部を前記外面に沿う方向に係合させる取付け部材配置工程と、
    前記第1金型との間に前記フィルム及び前記取付け部材を挟む位置に第2金型を配置する第2金型配置工程と、
    前記第1金型と前記第2金型との間で発泡原料を発泡させて、前記フィルム及び前記取付け部材に、前記発泡原料を発泡して構成した本体部をそれぞれ固定する発泡工程と、
    前記第1金型及び前記第2金型から前記本体部を取外して、前記フィルムの余剰部分を切除する工程と、
    を行うことを特徴とするヘッドレストの製造方法。
  2. 前記取付け部材配置工程では、前記取付け部材を固定部材を介して前記フィルムに固定する請求項1に記載のヘッドレストの製造方法。
  3. 前記係合部は、前記外面から突出した凸部であり、
    前記第1被係合部は、前記取付け部材に形成された凹部である請求項1又は2に記載のヘッドレストの製造方法。
  4. 前記凹部の内面には、支持体に装着される固定部が係合する第2被係合部が形成されている請求項3に記載のヘッドレストの製造方法。
  5. 前記第2被係合部は、前記凹部の内面から凹んでいる請求項4に記載のヘッドレストの製造方法。
  6. 前記固定部材は、基材の両側に粘着層をそれぞれ設けて構成されるテープである請求項2に記載のヘッドレストの製造方法。
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